JP2005019113A - 力覚付与型入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノブの回転を阻止するロック感触(壁感触)を備えた力覚付与型入力装置であって、ノブのロックの解除を簡単な構成で容易に行うことができる、操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供する。
【解決手段】回転操作される操作ノブ1の回転方向及び回転角を検出するロータリーエンコーダ2と、操作ノブ1に回転力を付与すると共に、回転角を規制する回転動作規制手段3と、回転動作規制手段3に連結された弾性部材8と、回転動作規制手段3を制御する制御部9とを備え、回転動作規制手段3により操作ノブ1の回転が阻止された状態において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材8が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】回転操作される操作ノブ1の回転方向及び回転角を検出するロータリーエンコーダ2と、操作ノブ1に回転力を付与すると共に、回転角を規制する回転動作規制手段3と、回転動作規制手段3に連結された弾性部材8と、回転動作規制手段3を制御する制御部9とを備え、回転動作規制手段3により操作ノブ1の回転が阻止された状態において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材8が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器や車載用電気機器に使用される入力装置に係り、ノブに回転角に応じた回転力を与えることにより、ノブから操作者に所定の力学的な感触(力覚)を与える力覚付与型入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、力覚付与型入力装置には、手動で回転操作されるノブと、このノブの回転角を検出するロータリーエンコーダと、ノブに回転力を与えるモータと、前記ロータリーエンコーダにより検出された回転角に応じてモータを制御すると共に、ノブの操作対象物である別の装置にノブの回転角に応じた操作信号を出力するコントローラとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このように構成された力覚付与型入力装置は、ノブを手動で回転操作することにより、電気機器、例えば車載用電気機器を操作する操作信号を出力するものであって、車載用エアコンの風量の調節や吹き出し口の切り換え、ラジオの音量やチューナーの調整、オーディオの音量や音質の調整などが操作対象となる。
【0004】
車載用エアコンの風量を調整する場合、例えば、ノブを風量を増加させる方向に回転すると、ノブの回転方向と反対方向の回転力がモータからノブに与えられ、風量を増加させる方向におけるノブの回転角の増大に従って、ノブに与えられる回転方向と反対方向の回転力が増大するように設定される。つまり、操作者は、ノブから与えられる抵抗力の増加に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる方向にどの程度ノブを回転させたかを把握することができる。
【0005】
尚、力覚付与型入力装置には、上述のように力覚として抵抗感触が得られるようにしたものの他に、ノブに回転方向と同方向の回転力を与えることにより力覚として加速感触が得られるようにしたものや、ノブの回転角が所定の回転角を超える際にノブに与える回転力を反転させることにより力覚としてクリック感触が得られるようにしたものなどがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−50639号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の力覚付与型入力装置においては、ノブが所定の回転角まで回転した時にノブのそれ以上の回転を阻止してロックするようにした感触、いわゆる、壁感触の要望がある。しかしながら、ノブをロックした場合には、そのロックした状態でノブが固定されてしまうため、ノブを回転させることができず、ノブのロックを解除させることができなくなるという問題があった。
【0008】
従って、本発明では上述した問題点を解決し、ノブの回転を阻止するロック感触(壁感触)を備えた力覚付与型入力装置であって、ノブのロックの解除を簡単な構成で容易に行うことができる、操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、回転操作される操作ノブと、この操作ノブの回転方向及び回転角を検出するロータリーエンコーダと、前記操作ノブに回転力を付与すると共に、回転角を規制する回転動作規制手段と、可撓性の材料からなり前記回転動作規制手段に一端側が連結された弾性部材と、前記ロータリーエンコーダからの検出信号に基づいて前記回転動作規制手段を制御する制御部とを備え、前記回転動作規制手段により前記操作ノブの回転が阻止された状態において、前記操作ノブを回転操作させた際には、前記弾性部材が撓むことにより前記操作ノブに与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号を前記ロータリーエンコーダにより出力するようにした構成とした。
【0010】
また、第2の解決手段として、前記弾性部材は、前記操作ノブと前記回転動作規制手段との間に介在されている構成とした。
また、第3の解決手段として、前記弾性部材は、前記回転動作規制手段とこの回転動作規制手段が取り付けられる筐体との間に介在されている構成とした。
【0011】
また、第4の解決手段として、前記弾性部材が、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムからなる構成とした。
また、第5の解決手段として、前記回転動作規制手段が、電磁ブレーキからなる構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図4に示す。図1は本発明に係る力覚付与型入力装置の構成を示す斜視図、図2は制御部を含む電気系統のブロック図、図3は操作ノブの動作手順を示すフローチャート図、図4は力覚付与型入力装置の他の実施例の構成を示す斜視図である。
【0013】
図1において、操作ノブ1は、操作者が摘んで回転操作を行うもので、この操作ノブ1は、手動により矢印A方向及び矢印B方向に回転操作されるものである。ロータリーエンコーダ2は、操作ノブ1の駆動軸7に設けられ、駆動軸7の回転角、すなわち操作ノブ1の回転角を検出し、その回転角に相当する回転角信号を出力するもので、このロータリーエンコーダ2は、駆動軸7に固着され、縁に円周方向に沿って多数のコード、例えばスリットが配列されたコード板2aと、このコード板2aのスリットに向かって光を放つ発光部及びスリットを通過した光を受光してそのスリットが示すコード板2aの回転角、すなわち操作ノブ1の回転角に相当する回転角信号を出力する受光部からなるセンサ部2bとを有している。そして、このセンサ部2bは、操作ノブ1が回転可能に軸支される筐体(図示せず)に取り付けられている。
【0014】
電磁ブレーキ3は、駆動軸7の周囲に設けられ、操作ノブ1に回転力を与える回転力付与と、操作ノブ1の回転を阻止するための回転動作規制手段を構成している。この電磁ブレーキ3は、鉄心にコイルを巻回して円環状に配置された電磁コイル(図示せず)を内臓する電磁石部4と、この電磁石部4と一端側が隙間を持って対峙され、鉄板からなるアーマチュア5が円板状の板バネを介して取り付けられた駆動体部6とを有している。
また、この駆動体部6は、その他端側が駆動軸7に固着されており、操作ノブ1の回転操作に伴って回転可能に配設されている。また、電磁石部4は、回転動作規制手段が取り付けられる筐体(図示せず)に取り付けられている。
【0015】
弾性部材8は、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムなどの可撓性を有する材料からなり、操作ノブ1と電磁ブレーキ3の駆動体部6との間に介在されており、略円柱状に形成されて、駆動軸7の中間に駆動軸7を連結するように固着されている。また、この弾性部材8は、駆動軸7に固着されたエンコーダ2のコード板2aと、電磁ブレーキ3の駆動体部6との間の駆動軸7に固着されたものとなっている。
【0016】
この弾性部材8は、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転が阻止された状態において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材8が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようになっている。
この場合、弾性部材8の撓む量としては、操作ノブ1の回転角に換算して0.1度程度あればよく、この0.1度の操作ノブ1の回転角をロータリーエンコーダ2が検知することにより、その回転方向に相当する回転方向信号を出力するようになっている。
【0017】
このように、弾性部材8が、可撓性を有する材料の可撓性エラストマー或いは硬質ゴムから形成されているので、構成が簡易であり、複雑な機構を用いないで操作ノブ1のロック解除を実現できるものとなっている。
【0018】
制御部9は、入力部9a、演算部9b、記憶部9c、出力部9dを有している。入力部9aは、ロータリーエンコーダ2から出力された回転角信号と、回転方向信号とが入力されるものである。演算部9bは、入力部9aに入力された回転角信号と、回転方向信号に応じて電磁ブレーキ3を制御する制御信号の値(電圧値)を演算するものである。出力部9dは、演算部9bによる演算結果に応じて、電磁ブレーキ3に制御信号を出力するものである。
【0019】
尚、演算部9bは、操作ノブ1が所定の回転角αに達したかどうかを判断し、所定の回転角αに達したと判断したときに、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転を阻止する旨を決定するようになっている。
【0020】
また、この演算部9bは、操作ノブ1が所定の回転角αに達したと判断した後、操作ノブ1に操作力が与えられると、その操作力の回転方向が操作ノブ1の回転角を増大させる矢印A方向かどうかを判断し、矢印A方向であると判定したときに、操作ノブ1のロックの継続を決定するようになっている。また、操作力の回転方向が矢印A方向でないと判定したときに、つまり、操作ノブ1の回転角を減少させる矢印B方向であると判定したときに、操作ノブ1のロックの解除を決定するように設定されている。
【0021】
そして、記憶部9cには、制御部9を動作させるための制御プログラムと、演算部9bによる制御信号の値の演算に使用される関数と、操作ノブ1のロックの継続と解除を決定するための演算式とを予め記憶させている。
前記関数は、例えば、操作ノブ1の矢印A方向の回転角の増大に従って操作ノブ1に与える回転方向と反対方向の回転力を増大させるための電磁ブレーキ3の駆動力に対応する制御信号の値を示す関数である。
【0022】
次に、上記構成の力覚付与型入力装置の動作について説明する。
まず、回転角度が0度の状態から、操作者が操作ノブ1を矢印A方向に回転操作すると、回転角がロータリーエンコーダ2により検出され、その回転角の相当する回転角信号が制御部9の入力部9aに入力される。そして、演算部9bにより、操作ノブ1の回転角と、記憶部9cに予め記憶されている関数とから操作ノブ1の回転角に応じた操作信号の値が演算される。そして、演算部9bにより算出された値の操作信号が出力部9dから出力される。これにより、例えばエアコンなどの風量が増加するものとなる。
【0023】
このとき、演算部9bでは、操作ノブ1の回転角に応じた電磁ブレーキ3の制御信号の値の演算も行われる。そして、演算部9bにより算出された値の制御信号が出力部9dから電磁ブレーキ3に出力される。これにより、電磁ブレーキ3から操作ノブ1に回転操作に抵抗する力が加えられ、この力が操作ノブ1の矢印A方向における回転角の増大に従って、その回転操作に抵抗する力が増大する。つまり、操作者は、操作ノブ1から与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる矢印A方向に操作ノブ1をどの程度回転させたかを把握することができるものとなる。
【0024】
また、操作ノブ1の回転角が所定の回転角αに達すると、ロータリーエンコーダ2により所定の回転角αが検出され、その所定の回転角αに相当する回転角信号が制御部9の入力部9aに入力される。そして、演算部9bにより、記憶部9cに予め記憶されている演算式に基づいて、操作ノブ1の回転を阻止する旨が決定され、この決定に対するブレーキ制御信号が出力部9dから電磁ブレーキ3に出力される。これにより、操作ノブ1が所定の回転角αを超えて回転することが阻止されるものとなる。
【0025】
また、このように操作ノブ1の回転が阻止された状態において、操作者が操作ノブ1を回転させようとして操作ノブ1に操作力を加えると、図3に示す手順の動作が行われる。
【0026】
すなわち、操作ノブ1の回転が阻止された状態(壁感触状態)において、操作ノブ1に加えられた操作力の回転方向が、弾性部材8が撓むことによりロータリーエンコーダ2により検出され、その回転方向に相当する回転方向信号が制御部9の入力部9aに入力される(手順S1)。そして、演算部9bにより、記憶部9cに予め記憶されている演算式に基づいて、操作力の回転方向が操作ノブ1の回転角を増大させる矢印A方向(壁感触方向)かどうかが判断される(手順S2)。
【0027】
この時、操作力の回転方向が矢印A方向(壁感触方向)であると判断されると(手順S2でYES)、出力部9dから電磁ブレーキ3に、操作ノブ1の回転の阻止を継続させるブレーキ制御信号が出力され(手順S3)、操作ノブ1の回転が阻止された状態が継続される。また、操作力の回転方向が操作ノブ1の回転を増加させる方向でないと判断されると(手順S2でNO)、すなわち、操作ノブ1の回転角を減少させる矢印B方向(壁感触の解除方向)であると判断されると、出力部9dから電磁ブレーキ3に、操作ノブ1の回転の阻止を解除させるブレーキ制御信号が出力され(手順S4)、操作ノブ1が矢印B方向に回転可能な状態となり、その操作力により操作ノブ1が矢印B方向に回転するものとなる。
【0028】
上記した本発明の実施例によれば、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転が阻止された状態(壁感触状態)において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材8が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようにしたことから、回転方向が操作ノブ1の回転角を増加する方向の場合には操作ノブ1の回転の阻止を継続させ、操作ノブ1の回転角を減少する方向の場合には操作ノブ1の回転が可能な状態となるため、操作ノブ1の回転が阻止されている状態、すなわち操作ノブ1の回転を阻止するロック感触(壁感触)状態のときにおいても、操作ノブ1にわずかの操作力を与えるだけで、操作ノブ1のロックの解除を容易に行うことができるので、操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供できるものとなっている。
【0029】
また、弾性部材8を、操作ノブ1と電磁ブレーキ3との間に介在するようにしたので、簡単な構成で、確実に操作ノブ1のロック解除を実現できる。
また、回転動作規制手段として、電磁ブレーキ3を使用することによって、電磁石部4とアーマチュア5とで強固な吸着力が得られるので、確実に操作ノブ1の回転を阻止することができるものとなっている。
【0030】
図4は、本発明の力覚付与型入力装置の他の実施例を示すものである。
尚、上述した図1に示した実施例と同一部品については同一符号を付してその説明は省略する。
【0031】
この場合に、図1に示した実施例との相違点は、弾性部材8の形状とその取り付け構造が一部相違している点である。すなわち、図4に示す実施例においては、弾性部材11は、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムなどの可撓性を有する材料から形成されている点では同一の構成であるが、この弾性部材11は平板状に形成されており、駆動軸7に固着するのではなく、電磁ブレーキ3の電磁石部4と筐体12との間に対向されて一対介在されたものとなっている。そして、操作ノブ1と電磁ブレーキ3の駆動体部6とは駆動軸7で直接連結されたものとなっているている。
【0032】
尚、本実施例では、弾性部材11は、電磁石部4と筐体12との間に接続版13、14によって保持されて取り付けられたものとなっている。また、ロータリーエンコーダ2のセンサ部2bが、筐体12に延設された固定板15に固着されたものとなっている。
【0033】
この場合においても、弾性部材11は、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転が阻止された状態(壁感触状態)において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材11が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようになっている。尚、この場合、弾性部材11は、対向された一対の弾性部材11が互いに板厚方向にツイストするように撓むものとなる。
【0034】
上記実施例の構成によれば、弾性部材11は、電磁ブレーキ3と電磁ブレーキ3が取り付けられる筐体12との間に介在されていることから、ロータリーエンコーダ2の取り付け位置を操作ノブ1側以外に自由に設定できるので省スペース化が図れるもとなっている。
【0035】
尚、上記した本発明の実施例においては、力覚として抵抗感触が得られる力覚付与型入力装置を挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、力覚として加速する感触や、クリック感触が得られる力覚付与型入力装置にしてもよい。
また、ロータリーエンコーダ2はスリットを通して光の透過を検出するようにしたが、光を反射するコードを有するコード板を使用してもよい。
また、回転動作規制手段として電磁ブレーキを挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、電磁クラッチを使用してもよい。
【0036】
また、操作ノブ1がロックされた状態において、操作ノブ1に矢印B方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定したが、本発明はこれに限るものではなく、操作ノブ1に矢印A方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の力覚付与型入力装置は、回転操作される操作ノブと、操作ノブの回転方向及び回転角を検出するロータリーエンコーダと、操作ノブに回転力を付与すると共に、回転角を規制する回転動作規制手段と、可撓性の材料からなり回転動作規制手段に一端側が連結された弾性部材と、ロータリーエンコーダからの検出信号に基づいて回転動作規制手段を制御する制御部とを備え、回転動作規制手段により操作ノブの回転が阻止された状態において、操作ノブを回転操作させた際には、弾性部材が撓むことにより操作ノブに与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダにより出力するようにしたことから、回転方向が操作ノブの回転角を増加する方向の場合には操作ノブの回転の阻止を継続させ、操作ノブの回転角を減少する方向の場合には操作ノブの回転が可能な状態となるため、操作ノブの回転が阻止されている状態、すなわちノブの回転を阻止するロック感触(壁感触)状態のときにおいても、操作ノブにわずかの操作力を与えるだけで、操作ノブのロックの解除を容易に行うことができるので、操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供できる。
【0038】
また、弾性部材は、操作ノブと回転動作規制手段との間に介在されていることから、簡単な構成で、確実に操作ノブのロック解除を実現できる。
また、弾性部材は、回転動作規制手段と回転動作規制手段が取り付けられる筐体との間に介在されていることから、ロータリーエンコーダの取り付け位置を操作ノブ側以外に自由に設定できるので省スペース化が図れる。
【0039】
また、弾性部材が、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムからなることから、構成が簡易であり、複雑な機構を用いないで操作ノブのロック解除を実現できる。
また、回転動作規制手段が、電磁ブレーキからなることから、電磁石部とアーマチュアとで強固な吸着力が得られるので、確実に操作ノブの回転を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である力覚付与型入力装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の力覚付与型入力装置の制御部を含む電気系統のブロック図である。
【図3】本発明の操作ノブの動作手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の力覚付与型入力装置の他の実施例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 操作ノブ
2ロータリーエンコーダ
2a コード板
2b センサ部
3 電磁ブレーキ(回転動作規制手段)
4 電磁石部
5 アーマチュア(鉄板)
6 駆動体部
7 駆動軸
8 弾性部材
9 制御部
11 弾性部材
12 筐体
13,14 接続板
15 固定板
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器や車載用電気機器に使用される入力装置に係り、ノブに回転角に応じた回転力を与えることにより、ノブから操作者に所定の力学的な感触(力覚)を与える力覚付与型入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、力覚付与型入力装置には、手動で回転操作されるノブと、このノブの回転角を検出するロータリーエンコーダと、ノブに回転力を与えるモータと、前記ロータリーエンコーダにより検出された回転角に応じてモータを制御すると共に、ノブの操作対象物である別の装置にノブの回転角に応じた操作信号を出力するコントローラとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このように構成された力覚付与型入力装置は、ノブを手動で回転操作することにより、電気機器、例えば車載用電気機器を操作する操作信号を出力するものであって、車載用エアコンの風量の調節や吹き出し口の切り換え、ラジオの音量やチューナーの調整、オーディオの音量や音質の調整などが操作対象となる。
【0004】
車載用エアコンの風量を調整する場合、例えば、ノブを風量を増加させる方向に回転すると、ノブの回転方向と反対方向の回転力がモータからノブに与えられ、風量を増加させる方向におけるノブの回転角の増大に従って、ノブに与えられる回転方向と反対方向の回転力が増大するように設定される。つまり、操作者は、ノブから与えられる抵抗力の増加に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる方向にどの程度ノブを回転させたかを把握することができる。
【0005】
尚、力覚付与型入力装置には、上述のように力覚として抵抗感触が得られるようにしたものの他に、ノブに回転方向と同方向の回転力を与えることにより力覚として加速感触が得られるようにしたものや、ノブの回転角が所定の回転角を超える際にノブに与える回転力を反転させることにより力覚としてクリック感触が得られるようにしたものなどがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−50639号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の力覚付与型入力装置においては、ノブが所定の回転角まで回転した時にノブのそれ以上の回転を阻止してロックするようにした感触、いわゆる、壁感触の要望がある。しかしながら、ノブをロックした場合には、そのロックした状態でノブが固定されてしまうため、ノブを回転させることができず、ノブのロックを解除させることができなくなるという問題があった。
【0008】
従って、本発明では上述した問題点を解決し、ノブの回転を阻止するロック感触(壁感触)を備えた力覚付与型入力装置であって、ノブのロックの解除を簡単な構成で容易に行うことができる、操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、回転操作される操作ノブと、この操作ノブの回転方向及び回転角を検出するロータリーエンコーダと、前記操作ノブに回転力を付与すると共に、回転角を規制する回転動作規制手段と、可撓性の材料からなり前記回転動作規制手段に一端側が連結された弾性部材と、前記ロータリーエンコーダからの検出信号に基づいて前記回転動作規制手段を制御する制御部とを備え、前記回転動作規制手段により前記操作ノブの回転が阻止された状態において、前記操作ノブを回転操作させた際には、前記弾性部材が撓むことにより前記操作ノブに与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号を前記ロータリーエンコーダにより出力するようにした構成とした。
【0010】
また、第2の解決手段として、前記弾性部材は、前記操作ノブと前記回転動作規制手段との間に介在されている構成とした。
また、第3の解決手段として、前記弾性部材は、前記回転動作規制手段とこの回転動作規制手段が取り付けられる筐体との間に介在されている構成とした。
【0011】
また、第4の解決手段として、前記弾性部材が、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムからなる構成とした。
また、第5の解決手段として、前記回転動作規制手段が、電磁ブレーキからなる構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図4に示す。図1は本発明に係る力覚付与型入力装置の構成を示す斜視図、図2は制御部を含む電気系統のブロック図、図3は操作ノブの動作手順を示すフローチャート図、図4は力覚付与型入力装置の他の実施例の構成を示す斜視図である。
【0013】
図1において、操作ノブ1は、操作者が摘んで回転操作を行うもので、この操作ノブ1は、手動により矢印A方向及び矢印B方向に回転操作されるものである。ロータリーエンコーダ2は、操作ノブ1の駆動軸7に設けられ、駆動軸7の回転角、すなわち操作ノブ1の回転角を検出し、その回転角に相当する回転角信号を出力するもので、このロータリーエンコーダ2は、駆動軸7に固着され、縁に円周方向に沿って多数のコード、例えばスリットが配列されたコード板2aと、このコード板2aのスリットに向かって光を放つ発光部及びスリットを通過した光を受光してそのスリットが示すコード板2aの回転角、すなわち操作ノブ1の回転角に相当する回転角信号を出力する受光部からなるセンサ部2bとを有している。そして、このセンサ部2bは、操作ノブ1が回転可能に軸支される筐体(図示せず)に取り付けられている。
【0014】
電磁ブレーキ3は、駆動軸7の周囲に設けられ、操作ノブ1に回転力を与える回転力付与と、操作ノブ1の回転を阻止するための回転動作規制手段を構成している。この電磁ブレーキ3は、鉄心にコイルを巻回して円環状に配置された電磁コイル(図示せず)を内臓する電磁石部4と、この電磁石部4と一端側が隙間を持って対峙され、鉄板からなるアーマチュア5が円板状の板バネを介して取り付けられた駆動体部6とを有している。
また、この駆動体部6は、その他端側が駆動軸7に固着されており、操作ノブ1の回転操作に伴って回転可能に配設されている。また、電磁石部4は、回転動作規制手段が取り付けられる筐体(図示せず)に取り付けられている。
【0015】
弾性部材8は、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムなどの可撓性を有する材料からなり、操作ノブ1と電磁ブレーキ3の駆動体部6との間に介在されており、略円柱状に形成されて、駆動軸7の中間に駆動軸7を連結するように固着されている。また、この弾性部材8は、駆動軸7に固着されたエンコーダ2のコード板2aと、電磁ブレーキ3の駆動体部6との間の駆動軸7に固着されたものとなっている。
【0016】
この弾性部材8は、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転が阻止された状態において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材8が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようになっている。
この場合、弾性部材8の撓む量としては、操作ノブ1の回転角に換算して0.1度程度あればよく、この0.1度の操作ノブ1の回転角をロータリーエンコーダ2が検知することにより、その回転方向に相当する回転方向信号を出力するようになっている。
【0017】
このように、弾性部材8が、可撓性を有する材料の可撓性エラストマー或いは硬質ゴムから形成されているので、構成が簡易であり、複雑な機構を用いないで操作ノブ1のロック解除を実現できるものとなっている。
【0018】
制御部9は、入力部9a、演算部9b、記憶部9c、出力部9dを有している。入力部9aは、ロータリーエンコーダ2から出力された回転角信号と、回転方向信号とが入力されるものである。演算部9bは、入力部9aに入力された回転角信号と、回転方向信号に応じて電磁ブレーキ3を制御する制御信号の値(電圧値)を演算するものである。出力部9dは、演算部9bによる演算結果に応じて、電磁ブレーキ3に制御信号を出力するものである。
【0019】
尚、演算部9bは、操作ノブ1が所定の回転角αに達したかどうかを判断し、所定の回転角αに達したと判断したときに、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転を阻止する旨を決定するようになっている。
【0020】
また、この演算部9bは、操作ノブ1が所定の回転角αに達したと判断した後、操作ノブ1に操作力が与えられると、その操作力の回転方向が操作ノブ1の回転角を増大させる矢印A方向かどうかを判断し、矢印A方向であると判定したときに、操作ノブ1のロックの継続を決定するようになっている。また、操作力の回転方向が矢印A方向でないと判定したときに、つまり、操作ノブ1の回転角を減少させる矢印B方向であると判定したときに、操作ノブ1のロックの解除を決定するように設定されている。
【0021】
そして、記憶部9cには、制御部9を動作させるための制御プログラムと、演算部9bによる制御信号の値の演算に使用される関数と、操作ノブ1のロックの継続と解除を決定するための演算式とを予め記憶させている。
前記関数は、例えば、操作ノブ1の矢印A方向の回転角の増大に従って操作ノブ1に与える回転方向と反対方向の回転力を増大させるための電磁ブレーキ3の駆動力に対応する制御信号の値を示す関数である。
【0022】
次に、上記構成の力覚付与型入力装置の動作について説明する。
まず、回転角度が0度の状態から、操作者が操作ノブ1を矢印A方向に回転操作すると、回転角がロータリーエンコーダ2により検出され、その回転角の相当する回転角信号が制御部9の入力部9aに入力される。そして、演算部9bにより、操作ノブ1の回転角と、記憶部9cに予め記憶されている関数とから操作ノブ1の回転角に応じた操作信号の値が演算される。そして、演算部9bにより算出された値の操作信号が出力部9dから出力される。これにより、例えばエアコンなどの風量が増加するものとなる。
【0023】
このとき、演算部9bでは、操作ノブ1の回転角に応じた電磁ブレーキ3の制御信号の値の演算も行われる。そして、演算部9bにより算出された値の制御信号が出力部9dから電磁ブレーキ3に出力される。これにより、電磁ブレーキ3から操作ノブ1に回転操作に抵抗する力が加えられ、この力が操作ノブ1の矢印A方向における回転角の増大に従って、その回転操作に抵抗する力が増大する。つまり、操作者は、操作ノブ1から与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる矢印A方向に操作ノブ1をどの程度回転させたかを把握することができるものとなる。
【0024】
また、操作ノブ1の回転角が所定の回転角αに達すると、ロータリーエンコーダ2により所定の回転角αが検出され、その所定の回転角αに相当する回転角信号が制御部9の入力部9aに入力される。そして、演算部9bにより、記憶部9cに予め記憶されている演算式に基づいて、操作ノブ1の回転を阻止する旨が決定され、この決定に対するブレーキ制御信号が出力部9dから電磁ブレーキ3に出力される。これにより、操作ノブ1が所定の回転角αを超えて回転することが阻止されるものとなる。
【0025】
また、このように操作ノブ1の回転が阻止された状態において、操作者が操作ノブ1を回転させようとして操作ノブ1に操作力を加えると、図3に示す手順の動作が行われる。
【0026】
すなわち、操作ノブ1の回転が阻止された状態(壁感触状態)において、操作ノブ1に加えられた操作力の回転方向が、弾性部材8が撓むことによりロータリーエンコーダ2により検出され、その回転方向に相当する回転方向信号が制御部9の入力部9aに入力される(手順S1)。そして、演算部9bにより、記憶部9cに予め記憶されている演算式に基づいて、操作力の回転方向が操作ノブ1の回転角を増大させる矢印A方向(壁感触方向)かどうかが判断される(手順S2)。
【0027】
この時、操作力の回転方向が矢印A方向(壁感触方向)であると判断されると(手順S2でYES)、出力部9dから電磁ブレーキ3に、操作ノブ1の回転の阻止を継続させるブレーキ制御信号が出力され(手順S3)、操作ノブ1の回転が阻止された状態が継続される。また、操作力の回転方向が操作ノブ1の回転を増加させる方向でないと判断されると(手順S2でNO)、すなわち、操作ノブ1の回転角を減少させる矢印B方向(壁感触の解除方向)であると判断されると、出力部9dから電磁ブレーキ3に、操作ノブ1の回転の阻止を解除させるブレーキ制御信号が出力され(手順S4)、操作ノブ1が矢印B方向に回転可能な状態となり、その操作力により操作ノブ1が矢印B方向に回転するものとなる。
【0028】
上記した本発明の実施例によれば、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転が阻止された状態(壁感触状態)において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材8が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようにしたことから、回転方向が操作ノブ1の回転角を増加する方向の場合には操作ノブ1の回転の阻止を継続させ、操作ノブ1の回転角を減少する方向の場合には操作ノブ1の回転が可能な状態となるため、操作ノブ1の回転が阻止されている状態、すなわち操作ノブ1の回転を阻止するロック感触(壁感触)状態のときにおいても、操作ノブ1にわずかの操作力を与えるだけで、操作ノブ1のロックの解除を容易に行うことができるので、操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供できるものとなっている。
【0029】
また、弾性部材8を、操作ノブ1と電磁ブレーキ3との間に介在するようにしたので、簡単な構成で、確実に操作ノブ1のロック解除を実現できる。
また、回転動作規制手段として、電磁ブレーキ3を使用することによって、電磁石部4とアーマチュア5とで強固な吸着力が得られるので、確実に操作ノブ1の回転を阻止することができるものとなっている。
【0030】
図4は、本発明の力覚付与型入力装置の他の実施例を示すものである。
尚、上述した図1に示した実施例と同一部品については同一符号を付してその説明は省略する。
【0031】
この場合に、図1に示した実施例との相違点は、弾性部材8の形状とその取り付け構造が一部相違している点である。すなわち、図4に示す実施例においては、弾性部材11は、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムなどの可撓性を有する材料から形成されている点では同一の構成であるが、この弾性部材11は平板状に形成されており、駆動軸7に固着するのではなく、電磁ブレーキ3の電磁石部4と筐体12との間に対向されて一対介在されたものとなっている。そして、操作ノブ1と電磁ブレーキ3の駆動体部6とは駆動軸7で直接連結されたものとなっているている。
【0032】
尚、本実施例では、弾性部材11は、電磁石部4と筐体12との間に接続版13、14によって保持されて取り付けられたものとなっている。また、ロータリーエンコーダ2のセンサ部2bが、筐体12に延設された固定板15に固着されたものとなっている。
【0033】
この場合においても、弾性部材11は、電磁ブレーキ3により操作ノブ1の回転が阻止された状態(壁感触状態)において、操作ノブ1を回転操作させた際には、弾性部材11が撓むことにより操作ノブ1に与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダ2により出力するようになっている。尚、この場合、弾性部材11は、対向された一対の弾性部材11が互いに板厚方向にツイストするように撓むものとなる。
【0034】
上記実施例の構成によれば、弾性部材11は、電磁ブレーキ3と電磁ブレーキ3が取り付けられる筐体12との間に介在されていることから、ロータリーエンコーダ2の取り付け位置を操作ノブ1側以外に自由に設定できるので省スペース化が図れるもとなっている。
【0035】
尚、上記した本発明の実施例においては、力覚として抵抗感触が得られる力覚付与型入力装置を挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、力覚として加速する感触や、クリック感触が得られる力覚付与型入力装置にしてもよい。
また、ロータリーエンコーダ2はスリットを通して光の透過を検出するようにしたが、光を反射するコードを有するコード板を使用してもよい。
また、回転動作規制手段として電磁ブレーキを挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、電磁クラッチを使用してもよい。
【0036】
また、操作ノブ1がロックされた状態において、操作ノブ1に矢印B方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定したが、本発明はこれに限るものではなく、操作ノブ1に矢印A方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の力覚付与型入力装置は、回転操作される操作ノブと、操作ノブの回転方向及び回転角を検出するロータリーエンコーダと、操作ノブに回転力を付与すると共に、回転角を規制する回転動作規制手段と、可撓性の材料からなり回転動作規制手段に一端側が連結された弾性部材と、ロータリーエンコーダからの検出信号に基づいて回転動作規制手段を制御する制御部とを備え、回転動作規制手段により操作ノブの回転が阻止された状態において、操作ノブを回転操作させた際には、弾性部材が撓むことにより操作ノブに与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号をロータリーエンコーダにより出力するようにしたことから、回転方向が操作ノブの回転角を増加する方向の場合には操作ノブの回転の阻止を継続させ、操作ノブの回転角を減少する方向の場合には操作ノブの回転が可能な状態となるため、操作ノブの回転が阻止されている状態、すなわちノブの回転を阻止するロック感触(壁感触)状態のときにおいても、操作ノブにわずかの操作力を与えるだけで、操作ノブのロックの解除を容易に行うことができるので、操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供できる。
【0038】
また、弾性部材は、操作ノブと回転動作規制手段との間に介在されていることから、簡単な構成で、確実に操作ノブのロック解除を実現できる。
また、弾性部材は、回転動作規制手段と回転動作規制手段が取り付けられる筐体との間に介在されていることから、ロータリーエンコーダの取り付け位置を操作ノブ側以外に自由に設定できるので省スペース化が図れる。
【0039】
また、弾性部材が、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムからなることから、構成が簡易であり、複雑な機構を用いないで操作ノブのロック解除を実現できる。
また、回転動作規制手段が、電磁ブレーキからなることから、電磁石部とアーマチュアとで強固な吸着力が得られるので、確実に操作ノブの回転を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である力覚付与型入力装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の力覚付与型入力装置の制御部を含む電気系統のブロック図である。
【図3】本発明の操作ノブの動作手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の力覚付与型入力装置の他の実施例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 操作ノブ
2ロータリーエンコーダ
2a コード板
2b センサ部
3 電磁ブレーキ(回転動作規制手段)
4 電磁石部
5 アーマチュア(鉄板)
6 駆動体部
7 駆動軸
8 弾性部材
9 制御部
11 弾性部材
12 筐体
13,14 接続板
15 固定板
Claims (5)
- 回転操作される操作ノブと、この操作ノブの回転方向及び回転角を検出するロータリーエンコーダと、前記操作ノブに回転力を付与すると共に、回転角を規制する回転動作規制手段と、可撓性の材料からなり前記回転動作規制手段に一端側が連結された弾性部材と、前記ロータリーエンコーダからの検出信号に基づいて前記回転動作規制手段を制御する制御部とを備え、前記回転動作規制手段により前記操作ノブの回転が阻止された状態において、前記操作ノブを回転操作させた際には、前記弾性部材が撓むことにより前記操作ノブに与えられる操作力の回転方向を検出して、その回転方向に相当する回転方向信号を前記ロータリーエンコーダにより出力するようにしたことを特徴とする力覚付与型入力装置。
- 前記弾性部材は、前記操作ノブと前記回転動作規制手段との間に介在されていることを特徴とする請求項1記載の力覚付与型入力装置。
- 前記弾性部材は、前記回転動作規制手段とこの回転動作規制手段が取り付けられる筐体との間に介在されていることを特徴とする請求項1記載の力覚付与型入力装置。
- 前記弾性部材が、可撓性エラストマー或いは硬質ゴムからなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の力覚付与型入力装置。
- 前記回転動作規制手段が、電磁ブレーキからなることを特徴とする請求項1記載の力覚付与型入力装置。
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