JP2009076029A - 節度装置 - Google Patents

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輝一 廣江
Tomio Yamada
富生 山田
Seiji Ishigaki
誠司 石垣
Masahiko Miyata
雅彦 宮田
Yasuhiro Fujioka
康弘 藤岡
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Abstract

【課題】操作対象に応じて節度を与える位置を任意に設定でき、また、節度角度の設定などが容易であり、且つ、節度を与えない時には、適度な操作感を付与できるとともに、回動部材を動き止めすることができるようにする。
【解決手段】節度装置9は、軸13に設けられた回動抵抗受部15と、抵抗付与手段17と、電磁石14xとを備えている。抵抗付与手段17は、鋼線製コイルばね19及び押圧部材20を有し、該コイルばね19のばね力により、前記押圧部材20を回動抵抗受部15の凹面部16に対して押圧し、電磁石14xの通電時に節度を与える。さらに、電磁石14xの断電時に、軸13に、抵抗付与手段17の回動抵抗よりも小さな操作負荷を作用させる操作負荷付与手段22を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部から操作される回動部材の動作に節度を与える節度装置に関する。
従来、自動車の各種コントロールに使用されるロータリスイッチ装置は、例えば、特許文献1に開示されているスイッチ装置のように、ケース内面に形成された山部及び谷部を交互に有する節度面部と、ケース内のロータ側に設けられたコイルばね及びこのコイルばねにより節度面部に当接するように付勢されたボールとからなる節度機構を有している。
このような構成の節度機構によれば、使用者が操作ノブを回動してスイッチ操作を行う場合、ロータの回動に伴ってボールが山部を超えて谷部に移動し、この谷部に落ち込む。すなわち、ボールが山部を超える前後において操作ノブに与えられるフィードバック力が変化する。これにより、操作ノブの回動に節度が与えられている。
実開平5−94922号公報
上述の特許文献1のものでは、操作ノブを回動した時に節度が与えられる回動角度(以下、節度角度という)が、節度面の山部及び谷部の形成ピッチ(角度ピッチ)に制約されてしまう問題がある。また、このものでは、ナビゲーション装置の画面での選択操作に用いる場合に、ナビ画面では画面ごとに節度を与えたい位置が変わるため、採用できない問題もある。この問題を解決するものとして、図19に示す構成の節度装置が考えられている。
図24において、例えばインストルメントパネル101の裏面側の適宜部位に取り付けられた装置ベース102には、軸103が回動可能に支承されている。この軸103において前記インストルメントパネル101の表面側に突出する一端部には、操作部材104が軸103と一体回動する形態に取り付けられている。さらに、この軸103の他端部には、操作部材104の回動位置を検出するためのロータリーエンコーダ5のディスク105aが軸103と一体回動する形態に取り付けられている。
さらに、軸103のやや左側の部位に被吸着部106が軸103と一体回動する形態に設けられており、この被吸着部材106の右面には磁性板からなる被吸着体106aが取着されている。この被吸着体106aの右方部には、電磁石107が、軸103とは無関係に回動可能に、且つ微小距離で軸方向移動可能に設けられている。この電磁石107と装置ベース102との間には、合成樹脂からなるばね板108、108が設けられており、このばね板108、108の一端は前記装置ベース102に取着され、他端は前記電磁石107に取着されている。このばね板108、108は、軸103の回動に対して抵抗を与えるものである。なお軸103には適宜の操作対象物が付設あるいは連結される。
この図24の構成において、通常は、電磁石107が断電されており、操作部材104が使用者により回動操作されると、軸103、ディスク105a、被吸着部106が一体回動する。そして、操作部材104が所定角度回動されると、ロータリーエンコーダ105がこの所定角度を検出し、これに基づいて図示しない制御部が電磁石107に通電する。すると、電磁石107と被吸着体106aとが吸着状態となって当該電磁石107、被吸着体106a、軸103、操作部材104が一体化状態となる。従って、この状態から使用者が操作部材104をさらに回動すると、板ばね108、108の他端がその回動方向へ弾性変形することによって復元方向へばね力を発生し、使用者が回動抵抗を受け、電磁石が断電したときに回動抵抗がなくなる。回動抵抗の差により節度が与えられる。
しかし、この構成では、合成樹脂製のばね板108、108を使用するため、ばね機能を奏するための形状の設定が難しいとともに、ばね力設定のための材料選定も難しく、総じて節度感の設定が難しいといった問題があった。また、節度感の滑らか度合いとか、急激度合いなどの微妙な設定も困難であった。さらに電磁石107が断電された状態(節度が与えられない状態)においては回動部材である前記軸103が回転フリーに近く、操作感が無いように感じられることがあるとともに、操作部材104が不用意に動いてしまうおそれがあった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、操作対象に応じて節度を与える位置を任意に設定でき、また、節度角度の設定が容易であり、且つ、節度感の強弱などの設定が容易となり、さらには節度を与えない時には、適度な操作感を付与できるとともに、回動部材を動き止めすることができる節度装置を提供することにある。
請求項1の節度装置は、装置本体と、この装置本体に回動操作可能に設けられ外部からの操作力により操作される回動部材と、略V形の凹面部を有する回動抵抗受部と、鋼線製コイルばね及び押圧部材を有し、該コイルばねのばね力により、前記押圧部材を回動抵抗受部の前記凹面部に対して押圧して回動抵抗を与えるための抵抗付与手段と、前記装置本体に設けられた電磁石と、前記回動部材の回動位置を検出する回動位置検出手段と、この回動位置検出手段により検出された前記回動部材の回動位置に応じて前記電磁石を通断電制御する制御手段と、前記回動部材の回動中心と同心状態で回動可能に設けられ電磁石の通電時に該電磁石に吸着されて非回動状態に固定される応動部材とを備え、前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との一方を、前記回動部材と一体回動可能に設け、他方を、前記応動部材に設ける構成とし、前記電磁石の断電時に前記抵抗付与手段の前記回動抵抗よりも小さな操作負荷を前記回動部材に作用させる操作負荷付与手段を設けたところに特徴を有する。
この請求項1の発明においては、前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との一方を、前記回動部材と一体回動可能に設け、他方を、前記応動部材に設ける構成としているから、応動部材と回動部材とが、前記抵抗付与手段の前記コイルばねによる押圧作用により一体的に連結された形態となり、使用者が回動部材を回動操作する(外部からの操作力が加えられると)と、前記電磁石の断電時には前記応動部材が回動可能であるから、回動部材と応動部材とが、前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段を介して一体回動する。従って、電磁石の断電時には、回動部材の回動操作に伴って前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との両方が回動し、節度感は発生しない。そして、回動部材が所定の回動位置に達すると、回動位置検出手段により当該所定の回動位置が検出され、制御手段により、電磁石が通電される。この通電により、前記応動部材が該電磁石に吸着されて非回動状態に固定される。すると、使用者からの操作力が作用している回動部材は回動されているから、抵抗付与手段の押圧部材がコイルばねのばね力に抗して回動抵抗受部の凹面部を摺動するようになり、コイルばねのばね力が増加して抵抗感が強くなる。そして、回動部材が所定の回動位置に達すると、電磁石が断電され、この抵抗感がなくなる。コイルばねによる抵抗感の急変により節度感が発生する。また、前記電磁石の断電時には、前記操作負荷付与手段が、前記回動部材に、前記抵抗付与手段の前記回動抵抗よりも小さな操作負荷を作用させているから、この電磁石断電時において、適度な操作負荷が得られ、良好な操作感を使用者に与えることができ、また、回動部材への操作力を解除したときに、回動部材がその状態に動き止めされ、不用意に動作してしまう不具合がない。
さらにこの請求項1の発明によれば、前記所定の回動位置の変更により、節度角度を容易に変更できる。また、略V形の凹面部を有する回動抵抗受部と、鋼線製コイルばね及び押圧部材を有し、該コイルばねのばね力により、前記押圧部材を回動抵抗受部の前記凹面部に対して押圧して回動抵抗を与えるための抵抗付与手段とで、節度を与える構成であるから、コイルばねの選定と、凹面部の傾斜角度の設定により節度感の間隔と強弱の設定が容易となる。
この場合、前記操作負荷付与手段は、略円形の操作抵抗受部と、操作負荷用ばね及び押し当て部材を有し、該操作負荷用ばねのばね力により、前記押し当て部材を操作抵抗受部に押し当てて操作負荷を発生させるための負荷発生手段とを備え、前記操作負荷用ばねは前記コイルばねよりも弱いばね力の設定とし、前記操作抵抗受部と該負荷発生手段との一方を、非回動部位に設け、他方を前記応動部材に設ける構成としても良い(請求項2の発明)。
この請求項2の発明においては、前記電磁石の断電時には、前記抵抗付与手段の前記コイルばねによる押圧作用により前記応動部材と回動部材とは一体的に連結された形態にあり、そして、前記非回動部位と応動部材(ひいては回動部材)との間には操作負荷用ばねのばね力が操作負荷として作用しているが、該操作負荷用ばねのばね力が前記コイルばねよりも弱いばね力の設定としているから、回動部材が回動操作力を受けると、前記コイルばねにより前記応動部材と回動部材とが一体的な関係のまま回動させることができる。従って、この操作負荷付与手段が、前記電磁石断電時に前記抵抗付与手段による前記応動部材と回動部材との一体回動を阻害することがない。また、前記操作負荷用ばねのばね力の設定により、操作負荷を適宜設定することができる。
また、前記操作抵抗受部には、前記凹面部よりも高さの低い凹凸部を連続して形成しても良い(請求項3の発明)。この請求項3の発明においては、電磁石の断電時の操作時に弱い連続したクリック感を与えることができる。
請求項4の節度装置は、装置本体と、この装置本体に回動操作可能に設けられ外部からの操作力により操作される回動部材と、略V形の凹面部を有する回動抵抗受部と、鋼線製コイルばね及び押圧部材を有し、該コイルばねのばね力により、前記押圧部材を回動抵抗受部の前記凹面部に対して押圧して回動抵抗を与えるための抵抗付与手段と、前記装置本体に設けられた電磁石と、前記回動部材の回動位置を検出する回動位置検出手段と、前記回動部材の回動中心と同心状態で回動可能に設けられ前記電磁石の電磁吸着力を受ける応動部材と、前記電磁石の電磁吸着力を強弱変更可能な電磁吸着力変更手段と、前記回動位置検出手段により検出された前記回動部材の所定回動位置に応じて、前記電磁吸着力変更手段を強電磁吸着力モードに制御して、前記応動部材を前記電磁石により吸着固定する制御手段と、前記所定回動位置以外の回動位置に応じて、前記電磁吸着力変更手段を弱電磁吸着力モードに制御して、前記応動部材の回動を許容する程度の電磁吸着力を該応動部材に作用させ、前記抵抗付与手段の前記回動抵抗よりも小さな操作負荷を前記回動部材に作用させる操作負荷付与手段とを備え、前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との一方を、前記回動部材と一体回動可能に設け、他方を、前記応動部材に設ける構成としたところに特徴を有する。
この請求項4の発明においては、前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との一方を、前記回動部材と一体回動可能に設け、他方を、前記応動部材に設ける構成としているから、応動部材と回動部材とが、前記抵抗付与手段の前記コイルばねによる押圧作用により一体的に連結された形態となり、使用者が回動部材を回動操作して(外部からの操作力が加えられると)、回動部材が所定回動位置に達すると、制御手段が、前記電磁吸着力変更手段を強電磁吸着力モードに制御して、前記応動部材を前記電磁石により吸着固定する。すると、使用者からの操作力が作用している回動部材は回動されているから、抵抗付与手段の押圧部材がコイルばねのばね力に抗して回動抵抗受部の凹面部を摺動するようになり、コイルばねのばね力が増加して抵抗感が強くなる。そして、回動部材が所定回動位置以外の回動位置に達すると、電磁石の電磁吸着力が弱められ、この抵抗感がなくなる(操作負荷は作用している)。コイルばねによる抵抗感の急変により節度感が発生する。
また、前記所定回動位置以外の回動位置では、操作負荷付与手段が、前記電磁吸着力変更手段を弱電磁吸着力モードに制御して、前記応動部材の回動を許容する程度の電磁吸着力を該応動部材に作用させ、前記抵抗付与手段の前記回動抵抗よりも小さな操作負荷を前記回動部材に作用させるから、適度な操作負荷が得られ、良好な操作感を使用者に与えることができ、また、回動部材への操作力を解除したときに、回動部材がその状態に動き止めされ、不用意に動作してしまう不具合がない。そして、この場合、前記応動部材が回動可能であるから、回動部材と応動部材とが、前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段を介して一体回動する。従って、この所定回動位置以外の回動位置では、回動部材の回動操作に伴って、小さな操作負荷が作用するものの、前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との両方が回動し、節度感は発生しない。
さらにこの請求項4の発明によれば、請求項1の発明と同様に、前記所定回動位置の変更により、節度角度を容易に変更できる。また、略V形の凹面部を有する回動抵抗受部と、鋼線製コイルばね及び押圧部材を有し、該コイルばねのばね力により、前記押圧部材を回動抵抗受部の前記凹面部に対して押圧して回動抵抗を与えるための抵抗付与手段とで、節度を与える構成であるから、コイルばねの選定と、凹面部の傾斜角度の設定により節度感の間隔と強弱の設定が容易となる。
また、この請求項4の発明によれば、電磁吸着力変更手段を切替制御するといった簡単な制御により、節度感の付与及び操作負荷の付与を実現できて、構成の簡単化を図ることができる。
この場合、前記電磁吸着力変更手段は、電磁石に対する印加電圧を切り替える構成であって、強電磁吸着力モードは、高電圧印加モードであり、弱電磁吸着力モードは、低電圧印加モードであり、また、前記制御手段は、該電磁吸着力変更手段を前記高電圧印加モードに切り替え、前記操作負荷付与手段は、該電磁吸着力変更手段を前記低電圧印加モードに切り替えるようにしても良い(請求項5の発明)。
この請求項5の発明においては、電磁吸着力変更手段を、印加電圧を切り替える構成とすることで電気的に構成することができて、機械的構成に比して構成の簡単化を図ることができる。
本発明は、操作対象に応じて節度を与える位置を任意に設定でき、また、節度角度の設定が容易であり、且つ、節度感の強弱などの設定が容易となり、さらには節度を与えない時には、適度な操作感を付与できるとともに、回動部材を動き止めすることができる。
以下、本発明を例えばジョイスティック装置の節度装置に適用した第1の実施例につき図1ないし図11を参照して説明する。図6には、車両に設けたジョイスティック装置1を示している。このジョイスティック装置1は、表示装置2に表示される複数のアイコンを択一指示するために設けられており、このジョイスティック装置1と表示装置2とは車両用画面操作システム3を示している。前記ジョイスティック装置1は前記コンソールボックス4bの下部(運転者が操作しやすい位置)に設けられている。前記表示装置2は、カーナビゲーション装置やオーディオなどの表示装置として使用されるもので、車両のインストルメントパネル4a(運転者から見やすい位置)に設けられている。
また、このジョイスティック装置1について述べる。図4は、ジョイスティック装置1のカバー1aを外した状態を示している。図5はジョイスティック装置1を分解して示している。これら図4及び図5において、ジョイスティック装置1は、ジョイスティック部材6と、第1の揺動部材7と、第2の揺動部材8と、本発明に係る節度装置たる第1の節度装置9と、同じく本発明に係る節度装置たる第2の節度装置10、制御装置11(図7参照)とを備えて構成されている。
前記ジョイスティック部材6は下端部がジョイスティック装置ベース1bにいずれの方向へも傾動可能に支持されており、上部に摘み6aを有する。前記第1の揺動部材7は、湾曲状に形成された板部材から構成されており、該第1の揺動部材7は一端部が前記第1の節度装置9の後述する軸13により軸支され、他端部がX方向用位置センサ9aのセンサ軸9bにより軸支され、もって、該第1の揺動部材7はX方向へ回動し得るように揺動可能に設けられている。この第1の揺動部材7の中央部には長手方向に沿ってスリット7aが形成されている。
前記第2の揺動部材8は、第1の揺動部材7と同様に、湾曲状に形成された板部材から構成されており、該第2の揺動部材8は一端部が前記第2の節度装置10の後述する軸13により軸支され、他端部がY方向用位置センサ10aのセンサ軸10bにより軸支され、もって、該第2の揺動部材8はY方向へ回動し得るように揺動可能に設けられている。この第2の揺動部材8の中央部には長手方向に沿ってスリット8aが形成されている。
そして、これら第1の揺動部材7のスリット7a及び第2の揺動部材8のスリット8aには前記ジョイスティック部材6が挿通されている。従って、第1の揺動部材7及び第2の揺動部材8はジョイスティック部材6の操作方向に応じて揺動する。
さて、前記第1の節度装置9と、第2の節度装置10とは同一構成であり、今、第1の節度装置9について述べる。図1に示すように、この第1の節度装置9は、装置本体としての装置ケース12を備えている。この装置ケース12には回動部材たる軸13が回動可能に支承されている。この軸13において当該装置ケース12一端部から突出する端部には、前記第1の揺動部材7の一端部が一体回動する形態に取り付けられている。
前記装置ケース12内の電磁石ホルダ12aには略円筒形の電磁石であるX方向用電磁石14x(図7にも図示)が取着されており、このX方向用電磁石14xの中空部を軸13が挿通している。なお、第2の節度装置10における電磁石はY方向用電磁石14y(図7参照)として設けている。
また、軸13におけるX方向用電磁石14x右方部には、円筒スリーブ状の回動抵抗受部15が軸13と一体回動するように設けられており、この回動抵抗受部15の内面には、図2に示すように、略V形の凹面部16が形成されている。この凹面部16は、斜面16aと斜面16bとで略V形をなす。
また、この回動抵抗受部15の内部における軸13部分には、抵抗付与手段17が設けられている。この抵抗付与手段17は、被吸着部材18に設けられている。この被吸着部材18は磁性材から構成されており、前記X方向用電磁石14xと軸方向で対向した形態で前記軸13と同心状態に回動可能に設けられている。前記抵抗付与手段17は、ホルダ17aに形成したガイド筒部21内に、鋼線製コイルばね19と、押圧部材20とを収容配置して構成されている。
前記コイルばね19は、圧縮状態で前記ガイド筒部21内に収容配置されており、このコイルばね19は鋼線たとえばばね用鋼線から構成されたものである。このコイルばね19のばね力により、図2に示すように、押圧部材20が前記凹面部16の谷中心部に押圧付勢されている。
前記X方向用位置センサ9aは回動位置検出手段たるものであり、例えばポテンショメータから構成されており、ジョイスティック部材6のX方向の回動位置(角度位置)を検出し、この回動位置検出信号は前記制御装置11に与えられる。このX方向用位置センサ9aも当該第1の節度装置9に含まれる。
なお、前記Y方向用位置センサ10aも、回動位置検出手段たるものであり、例えばポテンショメータから構成されており、ジョイスティック部材6のY方向の回動位置(角度位置)を検出し、この回動位置検出信号は前記制御装置11に与えられる。このY方向用位置センサ10aは当該第2の節度装置10に含まれる。
さらに、図1において、前記抵抗付与手段17の左方には、操作負荷付与手段22が設けられている。略円形の操作抵抗受部23と、負荷発生手段24とを有して構成されている。前記操作抵抗受部23は、非回転部位である例えば電磁石ホルダ12aに略円筒状に形成された円筒部12bの内面に形成されている。この操作抵抗受部23には、図3に示すように、前記凹面部16よりも高さの低い例えばV形の凹凸部23aを連続して形成している。この凹凸部23aはV形の凹凸形状をなす。
負荷発生手段24は、前記ホルダ17aに形成されたガイド筒部25内に操作負荷用ばね26及び押し当て部材27を収容配置して構成されており、該操作負荷用ばね26のばね力により、前記押し当て部材27を操作抵抗受部23に押し当てて操作負荷を発生させる。前記操作負荷用ばね26は前記コイルばね19よりも弱いばね力の設定としている。これにより、前記電磁石14x(14y)の断電時における抵抗付与手段17の回動抵抗よりも小さな操作負荷を前記軸13に作用させるようになっている。この場合、前記操作負荷用ばね26のばね力と前記凹凸部23aのV形の傾斜の合成による抵抗が、前記回動抵抗受部15の略V形の凹面部16とコイルばね19とによる回動抵抗よりも弱ければ良い。
図7に示す制御装置11は、マイクロコンピュータなどを含んで構成されており、第1の節度装置9における制御手段と、第2の節度装置10における制御手段と、前記車両用画面操作システムの制御手段とを兼用するものであり、さらに、表示装置2に表示される複数のアイコンを択一指示する機能も有する。この制御装置11は、前記X方向用位置センサ9a及びY方向用位置センサ10aから回動位置検出信号を受けて、第1の節度装置9のX方向用電磁石14xと、第2の節度装置10のY方向用電磁石14yとを所定の回動位置で通電及び断電制御する。なお、この通断電パターンは、後述するが、前記表示装置2の表示画面によって変更されるようになっている。
前記第1の節度装置9及び第2の節度装置10の動作を、第1の節度装置9を代表して説明する。今、図1及び図2の状態では、X方向用電磁石14xが断電されている(Y方向用電磁石14yも断電されているものとする)状態を示しており、この状態では、押圧部材20は、回動抵抗受部15の凹面部16の谷中心部に押圧付勢されており、前記被吸着部材18が軸13に対して回動可能である。この状態から、使用者がジョイスティック部材6を図4のXL方向へ傾動操作したとすると、第1の揺動部材7が当該XL方向へ揺動し、軸13、回動抵抗受部15、X方向用位置センサ9aが図2の矢印A方向へ一体回動する。
この場合、上述したように、押圧部材20が回動抵抗受部15の凹面部16の谷中心部に押圧付勢され、且つ被吸着部材18が軸13に対して回動可能であるから、押圧部材20も一体回動する(図9(a)参照)。つまり、X方向用電磁石14xの断電時には、ジョイスティック部材6の傾動操作に伴って前記回動抵抗受部15と前記抵抗付与手段17との両方が回動し、節度感は発生しない(図8、図9(a)の角度範囲a1°)。
この角度範囲a1°を超えると、X方向用電磁石14xが通電されて、この通電により電磁石14が被吸着部材18において対向する被吸着部18bを吸着固定もしくは吸引固定する。これにより押圧部材20が回動不能状態に固定され、これに対し、回動抵抗受部15は、引き続き使用者による回動操作力を受けて矢印A方向へ回動される。このときに、図9(b)に示すように、該回動抵抗受部15の凹面部16の斜面16aが押圧部材20と摺接し、押圧方向へのコイルばね19のばね力が増加し、該回動抵抗受部15が回動抵抗を使用者が強く感じるようになる。この結果、ユーザーに抵抗感つまり節度感が作用する(図8の角度範囲a2°)。そして、この角度範囲a2°を超えたところでX方向用電磁石14xが断電されると、吸着固定もしくは吸引固定が解除されて、前記前記節度感が解除されてクリック感が作用することとなる。
また、上述のX方向用電磁石14xの断電時においては、ジョイスティック部材6が操作されていない状態では、前記操作負荷付与手段22において、被吸着部材18に設けられた負荷発生手段24が、固定状態にある操作抵抗受部23を押圧しているから、軸13は動かない状態となっている。
ここで、前述したようにジョイスティック部材6がXL方向へ操作されると、前記コイルばね19に対してばね26のばね力が弱く設定されているので、負荷発生手段24の押し当て部材27が押圧部材20と共に回動して、操作抵抗受部23を摺動するようになる。このときの摺動抵抗が操作負荷となって発生し、ユーザーが良好な操作感を感じることになり、そして、ジョイスティック部材6への操作力を解除すると、軸13がその状態に動き止めされ、当該軸13が不用意に動作することがなく、従って、ジョイスティック部材6が動き止めされる。
ここで、このような構成のジョイスティック装置1と表示装置2とで構成された前記車両用画面操作システム3の作用(前記車両用画面操作システム1の制御手段の動作)について簡単に述べる。いま、ジョイスティック部材6はX方向及びY方向の中心位置にあるとする。このジョイスティック部材6のX方向及びY方向の回動位置は、第1の節度装置9の位置センサ9aによる当該第1の節度装置9の軸13の回動位置検出信号及び第2の節度装置10のY方向用位置センサ10aによる当該第2の節度装置10の軸13の回動位置検出信号に基づいて検出される。
この場合のジョイスティック部材6のX方向の傾動範囲をαx°(図3参照)とし、Y方向の傾動範囲をαy°とする。そして、前記表示装置2の表示画面Mには今図10のアイコンm1、m2、m3、m4、m5、m6が表示されているものとする。なお、アイコンm1は、目的地設定や施設検索のための50音検索を意味している。
この状態では、中心位置にあるジョイスティック部材6による(X方向中心を検出しているX方向用位置センサ9aとY方向中心を検出しているY方向用位置センサ10aとの検出結果による)仮想画面指示ポイントPは図11に示すように表示装置2の画面Mのアクティブ領域(指示可能領域)Maの略中央となっている。
この状態で、ジョイスティック部材6を例えばYL方向へ操作すると、図11に示すように、アイコンm2とアイコンm5との間に相当する操作領域y1においては、第2の節度装置10のY方向用電磁石14yが通電され、このときに節度感が付与され、そして、断電されたところでクリック感が作用することになる。
例えば、ジョイスティック部材6の操作角度がアイコンm2領域に至ると、Y方向用位置センサ10aがアイコンm2に至ったことを検知して、当該アイコンm2を差別表示(一段と明るくするなど)して当該アイコンm2を選択指示することになる。なお、このアイコンm2のX方向領域は断電領域とされている。このアイコンm2において、ジョイスティック部材6が例えばXL方向へ操作されると、この断電領域x1から通電領域x2に仮想ポイントが移動するので、X方向用電磁石14xが通電されて次のアイコンm3に移動したところで断電される。
このように、各アイコン間は通電領域とされて、アイコン領域、最外アイコン外側領域は断電領域とされている。つまり、アイコン間を操作されるときに節度を付与するようになっている。そして、断電領域では、上述したように使用者に操作感が与えられる。この場合、この操作感は小さな連続するクリック感となる。
このように本実施例によれば、前記回動抵抗受部15を回動部材たる軸13と一体回動可能に設け、前記抵抗付与手段17を応動部材たる被吸着部材18に設ける構成としているから、被吸着部材18と軸13とが、前記抵抗付与手段17の前記コイルばね19による押圧作用により一体的に連結された形態となり、使用者がジョイスティック部材6を介して軸13を回動操作すると、前記軸13と被吸着部材18とが、前記回動抵抗受部15と前記抵抗付与手段17を介して一体回動する。従って、電磁石14x(14y)の断電時には、軸13の回動操作に伴って前記回動抵抗受部15と前記抵抗付与手段17との両方が回動し、節度感は発生しない。そして、軸13が所定の回動位置に達すると、回動位置検出手段9a(10a)により当該所定の回動位置が検出され、制御装置11により、電磁石14x(14y)が通電される。この通電により、前記被吸着部材18が該電磁石14x(14y)に吸着されて非回動状態に固定される。すると、使用者からの操作力がジョイスティック部材6を介して作用している軸13は回動されているから、抵抗付与手段17の押圧部材20がコイルばね19のばね力に抗して回動抵抗受部15の凹面部16を相対的に摺動するようになり、コイルばね19のばね力が増加して抵抗感が強くなる。そして、軸13が所定の回動位置に達すると、電磁石10x(10y)が断電され、この抵抗感がなくなる。このコイルばね19による抵抗感の急変により節度感が発生する。
また、本実施例によれば、前記電磁石14x(14y)の断電時には、前記操作負荷付与手段22が、前記軸13に、前記抵抗付与手段17の前記回動抵抗よりも小さな操作負荷を作用させているから、この電磁石14x(14y)断電時において、適度な操作負荷が得られ、良好な操作感を使用者に与えることができ、また、軸13への操作力を解除したときに、軸13がその状態に動き止めされ、不用意に動作してしまう不具合がない。
従って、ジョイスティック部材6がふらついたりすることがない。
また、本実施例によれば、前記電磁石14x(14y)を通電及び断電タイミングを軸13回動位置に応じて変更することにより、節度角度を容易に変更できる。また、略V形の凹面部16を有する回動抵抗受部15と、鋼線製コイルばね19及び押圧部材20を有し、該コイルばね19のばね力により、前記押圧部材20を回動抵抗受部15の前記凹面部16に対して押圧して回動抵抗を与えるための抵抗付与手段17とで、節度を与える構成であるから、コイルばね19の選定と、凹面部16の傾斜角度の設定により節度感の間隔と強弱の設定が容易となる。
また本実施例によれば、前記操作負荷付与手段22を、略円形の操作抵抗受部23と、操作負荷用ばね26及び押し当て部材27を有し、該操作負荷用ばね26のばね力により、前記押し当て部材27を操作抵抗受部23に対して押し当てて操作負荷を発生させるための負荷発生手段24とから構成し、前記操作負荷用ばね26は前記コイルばね19よりも弱いばね力の設定とし、前記操作抵抗受部23を非回動部位である電磁石ホルダ12aの円筒部12bに設け、該負荷発生手段24を、応動部材たる被吸着部材18に設ける構成としたから、この操作負荷付与手段22が、前記抵抗付与手段17による前記被吸着部材18と軸13との一体回動を阻害することがない。また、前記操作負荷用ばね26のばね力の設定により、操作負荷を適宜設定することができる。
また、本実施例によれば、前記操作抵抗受部23には、前記凹面部16よりも高さの低い凹凸部23aを連続して形成しているから、電磁石14x(14y)の断電時の操作時に弱い連続したクリック感を与えることができる。
図12ないし図14は本発明の第2の実施例を示しており、次の点が第1の実施例と異なる。第1の実施例では、前記回動抵抗受部15を回動部材たる軸13と一体回動可能に設け、前記抵抗付与手段17を応動部材たる被吸着部材18に設ける構成としたが、この第2の実施例では、抵抗付与手段17を、前記軸13に形成されたスリーブ13aと一体回動可能に設けると共に、前記回動抵抗受部15を、被吸着部材18に設けた受部材28に形成している。また、第1の実施例では、前記操作負荷付与手段22の操作抵抗受部23を非回転部位である電磁石ホルダ12aの円筒部12bに設け、負荷発生手段24を被吸着部材18側に設けたが、この第2の実施例では、操作抵抗受部23を被吸着部材18に取着した受部材28側に形成し、負荷発生手段24を非回転部位である電磁石ホルダ12aの円筒部12bに設ける構成としている。この第2の実施例においても、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
図15ないし図17は本発明の第3の実施例を示している。この第3の実施例では、節度装置30を例えば車両エアコンの温度設定装置に使用した点が第1の実施例と異なる。この節度装置30において、前記第1の実施例の第1の節度装置9とは次の点が異なり、同一部分には同一符号を付している。当該節度装置30は、例えば自動車のインストルメントパネル31裏側に取り付けられており、軸13の一端部はこのインストルメントパネル31から突出しており、この突出端部に操作ダイヤル32が取り付けられている。前記インストルメントパネル31においてこの操作ダイヤル32の近傍には温度表示部33が付されている。前記軸13の他端部には該軸13の回動位置を検出する回動位置検出手段たる位置センサ34が設けられている。この位置センサ34は例えばポテンショメータから構成されている。
この節度装置30における電磁石14の通電及び断電制御は、図示しない制御手段により、図17に示すように、行われる。この図17では、前記温度表示部33を直線的に展開して示しており、当該温度表示部33における各温度目盛りmに対応するタイミングで電磁石14を断電し、各温度目盛りm間の部分で通電するようにしている。
この第3の実施例においても、基本的に第1の実施例と同様の効果を得ることができる。特にこの第3の実施例においては、操作ダイヤル32がいずれかの温度目盛りmにある時(電磁石14の断電時)に、該操作ダイヤル32のふらつきを防止できる。
なお、前記第1の実施例では、操作抵抗受部23に凹凸部23aを連続して形成したが、本発明の第4の実施例として示す図18のように円形面状(凹凸部がない形状)に形成しても良い。このようにしても使用者が操作感を感じることができる。
図19ないし図23は、本発明の第5の実施例を示しており、この実施例においては、前記第1の実施例の機械的構成の操作負荷付与手段22を備えない代わりに、前記制御装置11に操作負荷付与手段としての機能をソフトウエア構成により保有させ、さらに該制御装置11による制御手段としての機能が若干異なる。さらには、前記電磁石14x(14y)の電磁吸着力を強弱変更可能な電磁吸着力変更手段に相当する駆動回路41x(41y)を設けた点が異なる。
すなわち、図19に示すように、前記第1の実施例の機械的構成の操作負荷付与手段22は設けていない。また、図20に示すX方向用電磁石14xの駆動回路41xとY方向用電磁石14yの駆動回路41yとは同じ構成であるので、X方向用電磁石14xの駆動回路41xについて説明する。図21に示すように、駆動回路41xは、第1のトランジスタ(PNPトランジスタ)42xと、第1のトランジスタ(PNPトランジスタ)43xと、抵抗44xとを、例えば12Vの電源とX方向用電磁石14xとの間に図示のように接続した構成である。この駆動回路41xは前記制御装置11の出力Tx1outと、出力Tx2outとの出力レベル変更により、強電磁吸着力モードである高電圧印加モードPXHと、弱電磁吸着力モードである低電圧印加モードPHLとのいずれかに変更するようになっている。
この場合、高電圧印加モードPXHは、出力Tx1outを「ロウレベル」(第1のトランジスタ42xがオン)、出力Tx2outを「ハイレベル」(第2のトランジスタ43xがオフ)とするモードであり、電磁石14xには12V電圧が印加される。また、低電圧印加モードPXLは、出力Tx1outを「ハイレベル」(第1のトランジスタ42xがオフ)、出力Tx2outを「ロウレベル」(第2のトランジスタ43xがオン)とするモードであり、電磁石14xには「12V−Vk」の電圧が印加される。なおVkは抵抗44による電圧降下に基づく。
Y方向電磁石14yの駆動回路14yも、前記X方向用電磁石14xの駆動回路14xと同じ構成であり、同一部分に同一符号(添え字は「y」としている)を付している。
図22は図8に対応しており、所定回動位置であるa2°、a4°では、制御装置11の制御手段として機能により、駆動回路41xを高電圧印加モードPXH(出力Tx1outを「ロウレベル」、出力Tx2outを「ハイレベル」)となるように制御する。この結果、電磁石14xに12Vの電圧が印加されて該電磁石14xが強い電磁吸着力を被吸着部材18に作用させ、被吸着部材18が吸着固定される。
また、所定回動位置以外の回動位置であるa1°、a3°では、制御装置11の操作負荷手段としての機能により、駆動回路41xを低電圧印加モードPXL(出力Tx1outを「ハイレベル」、出力Tx2outを「ロウレベル」)となるように制御する。
この結果、電磁石14xが、前記被吸着部材18の回動を許容する程度の電磁吸着力を該被吸着部材18に作用させる。
前記所定回動位置では、使用者からの操作力が作用している軸13は回動されているから、抵抗付与手段17の押圧部材20がコイルばね19のばね力に抗して回動抵抗受部15の凹面部16を摺動するようになり、コイルばね19のばね力が増加して抵抗感が強くなる。そして、軸13が所定回動位置以外の回動位置に達すると、電磁石14xの電磁吸着力が弱められ、この抵抗感がなくなる(操作負荷は作用している)。コイルばね19による抵抗感の急変により節度感が発生する。
そして、この場合、前記被吸着部材18が回動可能であるから、軸13と被吸着部材18とが、前記回動抵抗受部15と前記抵抗付与手段17を介して一体回動する。従って、この所定回動位置以外の回動位置では、軸13の回動操作に伴って、小さな操作負荷が作用するものの、前記回動抵抗受部15と前記抵抗付与手段17との両方が回動し、節度感は発生しない。
なお、図23は図11に対応するものであり、所定回動位置(通電領域x2(y1))では、駆動回路41x(41y)を高電圧印加モードPXH(出力Tx1out(Ty1out)を「ロウレベル」、出力Ty2outを「ハイレベル」)となるように制御し、所定回動位置以外の回動位置(通電領域x3やy3)では、駆動回路41x(41y)を低電圧印加モードPXL(出力Tx1out(Ty1out)を「ハイレベル」、出力Tx2out(Ty2out)を「ロウレベル」)となるように制御する。
この第5の実施例によれば、電磁吸着力変更手段である駆動回路41x(41y)を切替制御するといった簡単な制御により、節度感の付与及び操作負荷の付与を実現できて、構成の簡単化を図ることができる。
また、この第5の実施例によれば、電磁吸着力変更手段を、印加電圧を切り替える駆動回路41x(41y)から構成とすることで電気的に構成することができて、機械的構成に比して構成の簡単化を図ることができる。
本発明は上記各実施例に限定されず、次のように変更して実施しても良い。回動位置検出手段としては、ポテンショメータに限られず、ロータリーエンコーダや、複数のホールICと磁極との組み合わせ構成でも良い。また、押圧部材及び押し当て部材は球状に形成しても良いし、鋼球を用いても良い。また、凹面部は全体として略V形であればよく、その谷中心部の形状は図示した角部に限定されるものではなく、例えば凹面部の谷中心部は、丸みを帯びていても良いし、狭小な平坦部となっていても良い。
本発明の第1の実施例を示す節度装置部分の縦断側面図 図1の矢印T−T線に沿う断面図 図1の矢印U−U線に沿う断面図 ジョイスティック装置全体の斜視図 ジョイスティック装置の分解斜視図 表示装置及びジョイスティック装置を組み込んだ車両のコンソールボックス部分の斜視図 電気的構成のブロック図 電磁石に対する通断電制御と節度感とを説明するための図 作用を説明するための図2相当図 表示装置の表示画面を示す図 表示画面と電磁石通断電との関係を示す図 本発明の第2の実施例を示す図1相当図 図2相当図 図3相当図 本発明の第3の実施例を示し、インストルメントパネルに節度装置を取り付けた状態の縦断側面図 インストルメントパネルの正面図 電磁石の通断電を温度表示との関係で示すための図 本発明の第4の実施例を示す図3相当図 本発明の第5の実施例を示す図1相当図 図7相当図 駆動回路の詳細を示す図 図8相当図 図11相当図 従来例を示す節度装置の縦断側面図
符号の説明
図面中、1はジョイスティック装置、2は表示装置、3は車両用画面操作システム、6はジョイスティック部材、9は第1の節度装置(節度装置)、9aはX方向用位置センサ(回動位置検出手段)、10は第2の節度装置(節度装置)、10aはY方向用位置センサ(回動位置検出手段)、11は制御装置(制御手段)、12は装置ケース(装置本体)、13は軸(回動部材)、14xはX方向用電磁石、14yはY方向用電磁石、15は回動抵抗受部、16は凹面部、17は抵抗付与手段、18は被吸着部材(応動部材)、19はコイルばね、20は押圧部材、22は操作負荷付与手段、23は操作抵抗受部、24は負荷発生手段、26はばね、27は押し当て部材、28は受部材、30は節度装置、32は操作ダイヤル、34は位置センサ(回動位置検出手段)、41x、41yは駆動回路(電磁吸着力変更手段)を示す。

Claims (5)

  1. 装置本体と、
    この装置本体に回動操作可能に設けられ外部からの操作力により操作される回動部材と、
    略V形の凹面部を有する回動抵抗受部と、
    鋼線製コイルばね及び押圧部材を有し、該コイルばねのばね力により、前記押圧部材を回動抵抗受部の前記凹面部に対して押圧して回動抵抗を与えるための抵抗付与手段と、
    前記装置本体に設けられた電磁石と、
    前記回動部材の回動位置を検出する回動位置検出手段と、
    この回動位置検出手段により検出された前記回動部材の回動位置に応じて前記電磁石を通断電制御する制御手段と、
    前記回動部材の回動中心と同心状態で回動可能に設けられ電磁石の通電時に該電磁石に吸着されて非回動状態に固定される応動部材と
    を備え、
    前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との一方を、前記回動部材と一体回動可能に設け、他方を、前記応動部材に設ける構成とし、
    前記電磁石の断電時に前記抵抗付与手段の前記回動抵抗よりも小さな操作負荷を前記回動部材に作用させる操作負荷付与手段を設けたことを特徴とする節度装置。
  2. 前記操作負荷付与手段は、
    略円形の操作抵抗受部と、
    操作負荷用ばね及び押し当て部材を有し、該操作負荷用ばねのばね力により、前記押し当て部材を操作抵抗受部に押し当てて操作負荷を発生させるための負荷発生手段とを備え、
    前記操作負荷用ばねは前記コイルばねよりも弱いばね力の設定とし、
    前記操作抵抗受部と該負荷発生手段との一方を、非回動部位に設け、他方を前記応動部材に設ける構成としたことを特徴とする請求項1に記載の節度装置。
  3. 前記操作抵抗受部には、前記凹面部よりも高さの低い凹凸部を連続して形成していることを特徴とする請求項2に記載の節度装置。
  4. 装置本体と、
    この装置本体に回動操作可能に設けられ外部からの操作力により操作される回動部材と、
    略V形の凹面部を有する回動抵抗受部と、
    鋼線製コイルばね及び押圧部材を有し、該コイルばねのばね力により、前記押圧部材を回動抵抗受部の前記凹面部に対して押圧して回動抵抗を与えるための抵抗付与手段と、
    前記装置本体に設けられた電磁石と、
    前記回動部材の回動位置を検出する回動位置検出手段と、
    前記回動部材の回動中心と同心状態で回動可能に設けられ前記電磁石の電磁吸着力を受ける応動部材と、
    前記電磁石の電磁吸着力を強弱変更可能な電磁吸着力変更手段と、
    前記回動位置検出手段により検出された前記回動部材の所定回動位置に応じて、前記電磁吸着力変更手段を強電磁吸着力モードに制御して、前記応動部材を前記電磁石により吸着固定する制御手段と、
    前記所定回動位置以外の回動位置に応じて、前記電磁吸着力変更手段を弱電磁吸着力モードに制御して、前記応動部材の回動を許容する程度の電磁吸着力を該応動部材に作用させ、前記抵抗付与手段の前記回動抵抗よりも小さな操作負荷を前記回動部材に作用させる操作負荷付与手段と
    を備え、
    前記回動抵抗受部と前記抵抗付与手段との一方を、前記回動部材と一体回動可能に設け、他方を、前記応動部材に設ける構成としたことを特徴とする節度装置。
  5. 前記電磁吸着力変更手段は、電磁石に対する印加電圧を切り替える構成であって、強電磁吸着力モードは、高電圧印加モードであり、弱電磁吸着力モードは、低電圧印加モードであり、
    前記制御手段は、該電磁吸着力変更手段を前記高電圧印加モードに切り替え、前記操作負荷付与手段は、該電磁吸着力変更手段を前記低電圧印加モードに切り替えることを特徴とする請求項4に記載の節度装置。
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