JP7413606B2 - ロータリシフタ - Google Patents

ロータリシフタ Download PDF

Info

Publication number
JP7413606B2
JP7413606B2 JP2023508954A JP2023508954A JP7413606B2 JP 7413606 B2 JP7413606 B2 JP 7413606B2 JP 2023508954 A JP2023508954 A JP 2023508954A JP 2023508954 A JP2023508954 A JP 2023508954A JP 7413606 B2 JP7413606 B2 JP 7413606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
knob
integer
armature
degrees
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023508954A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022202301A1 (ja
Inventor
大作 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd, Alps Alpine Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Publication of JPWO2022202301A1 publication Critical patent/JPWO2022202301A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7413606B2 publication Critical patent/JP7413606B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K20/00Arrangement or mounting of change-speed gearing control devices in vehicles
    • B60K20/02Arrangement or mounting of change-speed gearing control devices in vehicles of initiating means
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G1/00Controlling members, e.g. knobs or handles; Assemblies or arrangements thereof; Indicating position of controlling members
    • G05G1/08Controlling members for hand actuation by rotary movement, e.g. hand wheels
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G25/00Other details or appurtenances of control mechanisms, e.g. supporting intermediate members elastically
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G5/00Means for preventing, limiting or returning the movements of parts of a control mechanism, e.g. locking controlling member
    • G05G5/03Means for enhancing the operator's awareness of arrival of the controlling member at a command or datum position; Providing feel, e.g. means for creating a counterforce
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G5/00Means for preventing, limiting or returning the movements of parts of a control mechanism, e.g. locking controlling member
    • G05G5/06Means for preventing, limiting or returning the movements of parts of a control mechanism, e.g. locking controlling member for holding members in one or a limited number of definite positions only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H2059/081Range selector apparatus using knops or discs for rotary range selection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Description

本発明は、ロータリシフタに関する。
従来、例えば、自動車等の車両に搭載された変速機のシフトチェンジを行うための回転シフタ等に用いられる操作装置として、節度感を発生するとともに、各シフトポジションに対応した保持位置で保持する保持機構を備えたノブによる回転操作を行うことが可能な回転入力装置が用いられている。
このような回転入力装置に関し、従来、ノブの回転に伴って回転するアーマチュアの回転角度を検出することで、ノブが保持されているシフトポジションを判定し、ノブが保持されているシフトポジションに応じて、磁力を用いてアーマチュアを吸着することによってノブの回転を規制することが可能な電磁ブレーキの動作を制御する技術が開示されている(例えば下記特許文献1~3参照)。
特開2020-530145号公報 特開2012-079295号公報 特開2010-062075号公報
しかしながら、本発明の発明者らは、従来技術では、ノブのシフトポジション数と、ノブの回転ピッチ角度と、アーマチュアの回転ピッチ角度との関係が適切に設定されていない場合、ノブの回転操作に伴う諸問題(例えば、操作毎に操作感触が異なる、アーマチュアの回転角度に基づくシフトポジションの判定を正確に行うことができない、操作ノブを1回転させたときに回転前と回転後で保持位置が異なる、等)が発生する虞があることを見出した。
一実施形態のロータリシフタは、回転操作可能なノブと、ノブを所定のシフトポジションに対応した保持位置で保持するカム機構と、ヨークと、ノブと増速機構を介して一体的に回転可能なアーマチュアとを有し、通電時にヨークがアーマチュアを吸着することで、アーマチュアおよびノブの回転を規制する電磁ブレーキと、アーマチュアの回転角度を検出する回転角度検出部と、回転角度検出部によって検出されたアーマチュアの回転角度に基づいて、N個の所定のシフトポジションのうち、ノブが保持されている所定のシフトポジションを判定する判定部と、判定部による判定結果に基づいて、電磁ブレーキの動作を制御する制動制御部とを備え、所定のシフトポジションの切り替え時のノブの保持位置間の回転ピッチ角度が、360度を第1整数A(但し、A≧N)で割った角度に設定されており、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュアの保持位置に対応した停止位置間の回転ピッチ角度が、360度を第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。
一実施形態によれば、ノブの回転操作に伴う諸問題の発生を抑制することができる。
一実施形態に係る回転入力装置の外観斜視図 一実施形態に係る回転入力装置の側面図 一実施形態に係る回転入力装置のA-A断面線による断面図 一実施形態に係る回転入力装置の上方から見た分解斜視図 一実施形態に係る回転入力装置の下方から見た分解斜視図 一実施形態に係る回転入力装置が備える本体部の分解斜視図 一実施形態に係る回転入力装置のB-B断面線による断面図 一実施形態に係る回転入力装置のC-C断面線による断面図 一実施形態に係る回転入力装置の電気的構成を示す図 一実施形態に係る電磁ブレーキユニットの外観斜視図 一実施形態に係る電磁ブレーキユニットの分解斜視図 一実施形態に係る回転入力装置が備える弾性機構の構成を示すD-D断面線による断面図の一部拡大図 一実施形態に係る回転入力装置の各実施例の各種実施条件を示す図 第1実施例に係る回転入力装置のシフトポジションを模式的に示す図 第1実施例に係る回転入力装置が備えるアーマチュアの回転状態を示す模式図 第2実施例に係る回転入力装置のシフトポジションを模式的に示す図 第3実施例に係る回転入力装置のシフトポジションを模式的に示す図 第4実施例に係る回転入力装置のシフトポジションを模式的に示す図 第5実施例に係る回転入力装置のシフトポジションを模式的に示す図 第6実施例に係る回転入力装置のシフトポジションを模式的に示す図
以下、図面を参照して、一実施形態について説明する。なお、以降の説明では、便宜上、図中Z軸方向を、上下方向とし、図中X軸方向を、前後方向とし、図中Y軸方向を、左右方向とする。但し、X軸正方向を前方向とし、Y軸正方向を右方向とし、Z軸正方向を上方向とする。これらは、装置内の相対的な位置関係を示すものであり、装置の設置方向や操作方向を限定するものではなく、装置内の相対的な位置関係が同等なものは、設置方向や操作方向が異なっているものも全て、本発明の権利範囲に含まれるものである。
(回転入力装置100の概要)
図1は、一実施形態に係る回転入力装置100の外観斜視図である。図2は、一実施形態に係る回転入力装置100の側面図である。
図1に示す回転入力装置100は、自動車等の車両の車内において、運転席の近傍に設置される。回転入力装置100は、いわゆる「ロータリシフタ」であり、車両に搭載された変速機のシフトチェンジを行うために、車両の運転者によって回転操作される。回転入力装置100は、運転者による操作に応じた制御信号を外部に出力することによって、車両の変速機を電気的に制御する。すなわち、回転入力装置100は、いわゆるシフトバイワイヤ方式を採用している。
なお、回転入力装置100は、車両の変速機のシフトチェンジ以外の目的に用いられてもよい。例えば、回転入力装置100は、自動車の車両以外の機器(例えば、航空機、鉄道車両、ゲーム機、リモコン等)に用いられてもよい。また、回転入力装置100は、実際には、シフト操作に応じた電気信号を出力するための電気的な構成を有しているが、本実施形態では、この電気的な構成についての図示および説明を省略する。
図1に示すように、回転入力装置100の最上部には、回転操作可能な円柱状のノブ110が設けられている。ノブ110の外周側面は、ノブ110の上面111とは別部材である、円筒状のダイアル部112となっている。上面111は、回転できないようになっている。一方、ダイアル部112は、「回転操作可能なノブ」の一例であり、上方(Z軸正方向)からの平面視において、回転中心軸AXを回転中心として、反時計回り方向(図1に示す矢印D1方向)および時計回り方向(図2に示す矢印D2方向)の各々に、回転可能である。車両の運転者は、ダイアル部112を回転操作することにより、車両に搭載された変速機のシフトポジションを、複数のシフトポジション(例えば、"P"(駐車)、"R"(後退),"N"(ニュートラル),"D"(ドライブ)等)の間で切り替えることができる。
回転入力装置100は、ダイアル部112が所定の角度回転する毎に、変速機のシフトポジションを切り替えることができるとともに、カム機構100B(図7参照)によって、ダイアル部112を所定のシフトポジションに対応した保持位置で停止させて保持し、ダイアル部112の回転を規制することができる。また、回転入力装置100は、ダイアル部112が所定の角度回転する毎に、カム機構100Bによって、車両の運転者に対してクリック感を呈示することができる。これにより、回転入力装置100は、車両の運転者に対して、シフトポジションの切り替えが確実になされたことを、触覚的に把握させることができる。また、回転入力装置100は、電磁ブレーキユニット190によって、ダイアル部112の回転を制動することができる。これにより、回転入力装置100は、車両の運転者によって意図しないシフトポジションの切り替えがなされないようにすることができる。
(回転入力装置100の構成)
図3は、一実施形態に係る回転入力装置100のA-A断面線(図1参照)による断面図である。図4は、一実施形態に係る回転入力装置100の上方から見た分解斜視図である。図5は、一実施形態に係る回転入力装置100の下方から見た分解斜視図である。
図3~図5に示すように、回転入力装置100は、ノブ110、回転筒体120、カムユニット130、および本体部100Aを備える。
ノブ110は、既に説明したとおり、上面111およびダイアル部112を有する、樹脂製且つ円柱状(具体的には、上部が閉じた円筒状)の部材である。ダイアル部112の内周面には、当該内周面に沿って複数のフック113が、ダイアル部112と一体的に設けられている。複数のフック113の各々は、ダイアル部112の内周面から下方に突出して設けられており、回転筒体120が備える複数の爪部121の各々に係合する。
回転筒体120は、ノブ110の下側に配置される、樹脂製且つ概ね円筒状の部材である。回転筒体120の筒内には、回転筒体120の下側開口から、本体部100Aが備えるケース150の軸部151が挿し込まれる。回転筒体120は、軸部151に対して回転可能に軸支される。
回転筒体120の上部の外周面には、当該外周面に沿って複数の爪部121が形成されている。複数の爪部121の各々には、ダイアル部112に設けられた複数のフック113の各々が係合する。これにより、回転筒体120は、その上部においてダイアル部112に固定され、ダイアル部112に対する回転操作がなされたときに、ダイアル部112ともに一体で回転する。
回転筒体120の内周面には、当該内周面の全周に亘って、カム面122が形成されている。カム面122は、複数のカム山122Aが連なった構成を有する。
回転筒体120の内周面におけるカム面122の下側には、当該内周面の全周に亘って、内歯車123が形成されている。内歯車123は、ケース150の軸部151の最上部に設けられた遊星歯車機構140が有する3つの遊星歯車142の各々と噛み合う。これにより、回転筒体120は、自身が回転したときに、3つの遊星歯車142の各々を回転させることができる。すなわち、内歯車123は、ダイアル部112および回転筒体120の回転を、遊星歯車機構140に伝達することができる。
カムユニット130は、ホルダ131および複数の当接部材132を有する。ホルダ131は、薄型の円柱状を有する樹脂製の部材であり、複数の当接部材132を内部で保持する。複数の当接部材132の各々は、先端部が半球状に形成された円筒状を有しており、半球状の先端部の一部が、ホルダ131の外周側面から外側に突出している。カムユニット130は、ケース150の軸部151の最上部に固定され、当該軸部151が回転筒体120の筒内に挿し込まれることによって、回転筒体120のカム面122の内側に配置される。カムユニット130は、カム面122とともに、「カム機構100B」を構成する。カムユニット130は、複数の当接部材132の各々がカム面122に当接および摺動することにより、ダイアル部112の回転を所定の保持位置で停止して保持したり、ダイアル部112の回転操作に対してクリック感を呈示したりすることができる。なお、「カム機構100B」の詳細については、図7を用いて後述する。
(本体部100Aの構成)
続いて、図6を参照して、本体部100Aの構成について説明する。図6は、一実施形態に係る回転入力装置100が備える本体部100Aの分解斜視図である。図6に示すように、本体部100Aは、ケース150、遊星歯車機構140、電磁ブレーキユニット190、ラバーシート160、基板170、およびカバー180を備える。
ケース150は、概ね直方体をなす樹脂製且つ箱状の部材である。ケース150の上部には、概ね円筒状の軸部151が一体的に設けられている。上述した通り、軸部151は、回転筒体120の下側開口から、回転筒体120の筒内に挿入される。軸部151の筒内には、遊星歯車機構140が備える太陽歯車141および電磁ブレーキユニット190が配置される。また、軸部151の上面には、3つの支持軸152が立設されている。3つの支持軸152は、遊星歯車機構140が備える3つの遊星歯車142を回転可能に支持する。また、軸部151の筒内の天井面の中央(回転中心軸AX上)には、支持軸153が垂下して設けられている。支持軸153は、遊星歯車機構140が備える太陽歯車141を回転可能に支持する。
遊星歯車機構140は、回転筒体120の回転を、電磁ブレーキユニット190に伝達する。遊星歯車機構140は、回転筒体120の内周面に形成されている内歯車123、太陽歯車141、3つの遊星歯車142、および太陽歯車基部143を有する。太陽歯車141は、回転中心軸AX上、且つ、ケース150の軸部151の筒内の上端部に配置される。3つの遊星歯車142は、太陽歯車141の周囲(回転中心軸AXを中心とする同一円周上)に等間隔(120度間隔)で配置されている。3つの遊星歯車142の各々は、ケース150の軸部151の上面から上方に突出して設けられた支持軸152によって、回転(自転)可能に支持される。よって、3つの遊星歯車142の各々は、太陽歯車141の周囲を自転するが公転しないようになっている。これにより、遊星歯車機構140は、隣接する2つの遊星歯車142の間に、FPC(Flexible Printed Circuits)等の配線部材を通すことができるようになっている。3つの遊星歯車142の各々は、ケース150の軸部151において太陽歯車141との間の壁部に形成されている開口部151Aを介して、太陽歯車141に噛み合っている。また、3つの遊星歯車142の各々は、ケース150の軸部151が回転筒体120の筒内に挿入されたとき、回転筒体120の内周面に形成されている内歯車123と噛み合うようになっている。これにより、3つの遊星歯車142の各々は、回転筒体120の内歯車123とともにその場で自転し、内歯車123の回転を内歯車123より小さな歯数の太陽歯車141に伝達して、回転筒体120の回転を増速させて太陽歯車141を回転させることができる。太陽歯車基部143は、太陽歯車141の下側に設けられており、太陽歯車141および電磁ブレーキユニット190が備えるアーマチュア191よりも大径であり、上部が閉じた薄型の筒状部材である。太陽歯車基部143は、太陽歯車141と一体的に形成されており、太陽歯車141と一体に回転するようになっている。太陽歯車基部143の筒内には、アーマチュア191が配置され、アーマチュア191がねじ止め固定される。これにより、太陽歯車基部143は、アーマチュア191と一体的に回転するようになっている。太陽歯車141および太陽歯車基部143の中心には、当該太陽歯車141の上下方向から貫通孔141Aが形成されている。貫通孔141Aの上側からは、回転中心軸として支持軸153が挿入されている。また、貫通孔141Aの下側からは、電磁ブレーキユニット190が備える回転軸部材197の上端部が、スプライン結合、すなわち、軸方向には自由度を有し、回転方向には形状的に回転規制されて嵌め込まれる。これにより、太陽歯車141は、アーマチュア191とヨーク192の吸着を妨げない状態で、回転軸部材197と一体的に回転するようになっている。
電磁ブレーキユニット190は、ケース150の軸部151の筒内において、遊星歯車機構140が備える太陽歯車基部143の下側に配置される。電磁ブレーキユニット190は、ダイアル部112の回転を制動することが可能な装置である。具体的には、電磁ブレーキユニット190は、最上部にアーマチュア191を有している。アーマチュア191は、遊星歯車機構140の太陽歯車基部143の筒内の天井面にねじ止め固定される。これにより、アーマチュア191は、ダイアル部112の回転に伴って、回転中心軸AXを回転中心として、回転筒体120、3つの遊星歯車142、太陽歯車141、および太陽歯車基部143とともに回転する。そして、電磁ブレーキユニット190は、電磁ブレーキ190Aによって、アーマチュア191の回転を制動することにより、回転筒体120、3つの遊星歯車142、太陽歯車141、太陽歯車基部143、およびダイアル部112の回転を制動することができる。なお、電磁ブレーキユニット190の詳細な構成については、図10および図11を用いて後述する。
例えば、電磁ブレーキユニット190は、所定のロック条件に合致するときに、電磁ブレーキ190Aを作動させて、アーマチュア191の回転を制動することにより、ダイアル部112による回転操作ができないようにすることができる。これにより、電磁ブレーキユニット190は、所定のロック条件に合致するときに、意図しない不適切なシフトポジションの切り替えがなされないようにすることができる。所定のロック条件とは、例えば、シフトポジションが「P」にあり、且つ、ブレーキペダルが踏まれていないとき、または、車両が前進している状態で、シフトポジションを「R」に切り替えようとする回転操作がなされたとき、等である。
ラバーシート160は、基板170の上面170Aに重ねて設けられる、シート状の部材である。ラバーシート160は、弾性素材(例えば、シリコンゴム等)が用いられて形成される。ラバーシート160は、基板170の上面170Aを全域に亘って覆うことにより、ケース150の内部に水が浸入した場合であっても、基板170の上面170Aが被水してしまうことを抑制することができる。
基板170は、平板状の部品である。基板170は、平面視において四角形状を有する。基板170は、ケース150の内部において、XY平面に対して水平な姿勢で、カバー180の上面に固定的に設置される。基板170としては、例えば、PWB(Printed Wiring Board)が用いられる。基板170の上面170Aには、「回転角度検出部」の一例として、磁気式の回転角度検出センサ171が実装されている。回転角度検出センサ171は、電磁ブレーキユニット190が備える回転軸部材197の直下となる位置に設けられており、回転軸部材197の下端面に設けられた磁石198と対向する。回転角度検出センサ171は、磁石198の回転に伴う磁束方向の変化を検出することにより、回転軸部材197の回転角度を検出することができる。そして、回転角度検出センサ171は、検出された回転角度を示す回転角度信号を、カバー180に設けられたコネクタ182を介して、制御装置200へ出力することができる。なお、回転軸部材197は、太陽歯車141およびアーマチュア191と一体に回転するため、回転角度検出センサ171によって検出される回転軸部材197の回転角度は、太陽歯車141およびアーマチュア191の回転角度でもある。制御装置200は、回転筒体120の内歯車123の歯数と、太陽歯車141の歯数とに応じたギヤ比を用いて、回転筒体120の回転角度を算出することができる。算出された回転筒体120の回転角度は、回転筒体120と一体に回転するダイアル部112による回転操作の回転角度として検知され、その検知結果に応じて、シフトポジションの切り替え信号を出力する目的や、電磁ブレーキユニット190の動作を制御する目的、等で利用される。なお、一実施形態に係る回転入力装置100は、回転角度を検出するための「センサ」の一例として、磁気式の回転角度検出センサ171(GMRセンサ)を用いている。但し、これに限らず、回転入力装置100は、回転角度を検出するための「センサ」の他の一例として、その他の方式(例えば、光学式、機械式、静電式、抵抗式等)のセンサを用いてもよい。
カバー180は、ケース150の下側開口部を閉塞する、樹脂製且つ平板状の部品である。カバー180は、平面視において四角形状を有する。カバー180は、当該カバー180の4隅の各々を貫通する4本のねじ181によって、ケース150にねじ止め固定される。カバー180の底面には、四角筒状のコネクタ182(図5参照)が下方に突出して設けられている。コネクタ182の内部には、基板170の下面から下方に垂下して設けられた複数のコネクタピン(図示省略)が配置される。コネクタ182は、外部のコネクタ(図示省略)が嵌め込まれることにより、複数のコネクタピンを、外部のコネクタに電気的に接続させる。
(カム機構100Bの構成)
図7は、一実施形態に係る回転入力装置100のB-B断面線(図2参照)による断面図である。図7は、上述した回転筒体120のカム面122の高さ位置における、回転入力装置100の断面を表す。
図7に示すように、回転筒体120の内周面に形成されているカム面122の内側には、平面視において円形状のホルダ131が配置されている。ホルダ131における外周側面の内側には、90度間隔に4つの当接部材132が配置されている。4つの当接部材132の各々は、半径方向における外側に向かって延在する円筒状を有しており、その先端部が半球状に形成されている。また、4つの当接部材132の各々は、その半球状の先端部が、ホルダ131の外周側面から外側に突出している。また、4つの当接部材132の各々は、コイルスプリング133によって、半径方向における外側に向かって付勢されている。これにより、4つの当接部材132の各々は、回転筒体120のカム面122に押し当てられ、当該カム面122を押圧する。
回転筒体120は、ダイアル部112と一体に回転する。一方、ホルダ131は、ケース150の軸部151に固定されているため、回転しない。4つの当接部材132の各々は、ダイアル部112および回転筒体120の回転に伴って、カム面122に沿って摺動する。また、4つの当接部材132の各々は、ダイアル部112および回転筒体120の回転に伴って、カム面122に沿って摺動しつつ、コイルスプリング133を伸縮させながら、軸部151の径方向に沿って移動可能である。また、4つの当接部材132の各々は、ダイアル部112および回転筒体120が所定角度回転する毎に、隣接する2つのカム山122Aの間の保持位置である谷部122Bで停止して保持される。
各当接部材132は、隣接する2つのカム山122Aの間の保持位置である谷部122Bで保持されている状態から、回転筒体120およびダイアル部112の回転に伴って、回転方向のカム山122Aの頂部に至るまでの間は、当該カム山122Aによって回転中心軸AX方向に徐々に押圧される。これにより、回転筒体120およびダイアル部112の回転に係る逆方向に戻そうとする負荷は、徐々に増加する。
一方、各当接部材132は、回転筒体120およびダイアル部112の回転に伴って、回転方向のカム山122Aの頂部を乗り越えると、コイルスプリング133の弾性力により、径方向における外側に移動する。そして、各当接部材132は、カム山122Aを介して回転筒体120およびダイアル部112の回転を回転方向に付勢しつつ、次の谷部122Bに滑り込む。このとき、回転筒体120およびノブ110の回転に係る負荷は、急激に減少する。そして、各当接部材132は、次の谷部122Bに達すると、回転筒体120の回転を停止させ、回転筒体120をその位置で保持する。
カム機構100Bは、このように回転筒体120およびダイアル部112に係る回転負荷を変化させることにより、ダイアル部112の回転操作に対して操作感(いわゆるクリック感)を呈示することができるとともに、ダイアル部112の回転操作が終了したときに、ダイアル部112を、最寄りの2つのカム山122Aの間の保持位置である谷部122Bまで回転駆動し、その最寄りの保持位置で保持することができる。
(遊星歯車機構140の構成)
図8は、一実施形態に係る回転入力装置100のC-C断面線(図2参照)による断面図である。図8は、上述した回転筒体120の内歯車123の高さ位置における、回転入力装置100の断面を表す。
図8に示すように、回転筒体120の内周面に形成されている内歯車123は、遊星歯車機構140が備える3つの遊星歯車142の各々に噛み合う。これにより、内歯車123は、ダイアル部112および回転筒体120の回転操作による回転に伴って、3つの遊星歯車142の各々をその場で回転させることで、3つの遊星歯車142の各々に噛み合っている太陽歯車141を回転させることができる。また、内歯車123は、電磁ブレーキユニット190によって太陽歯車141の回転に対して制動力が加わったときに、当該制動力を回転筒体120に伝達することにより、ダイアル部112および回転筒体120を回転しないようにすることができる。
ここで、図8に示すように、内歯車123の歯数は64歯であり、太陽歯車141の歯数である20歯よりも多い。これにより、本実施形態の回転入力装置100は、電磁ブレーキユニット190によって太陽歯車141の回転に対して制動力が加わったときに、当該制動力を3.2(=64÷20)倍に増幅して回転筒体120およびダイアル部112に伝達することができる。また、ダイアル部112による回転操作がなされたときに、当該回転操作における回転角度を増幅して、電磁ブレーキユニット190が備える回転軸部材197を回転動作させることができるようになっている。すなわち、本実施形態の回転入力装置100は、ダイアル部112によって、比較的小さい回転角度の回転操作がなされた場合であっても、その回転角度を増幅することにより、その回転操作が行われたことを、基板170に実装された回転角度検出センサ171によって、より確実に検出することができるようになっている。
(回転入力装置100の電気的構成)
図9は、一実施形態に係る回転入力装置100の電気的構成を示す図である。図9に示すように、回転入力装置100は、回転角度検出センサ171、電磁ブレーキ190A、および制御装置200を備える。
制御装置200は、基板170に実装された回転角度検出センサ171と、電磁ブレーキ190Aとに接続される。制御装置200は、回転角度算出部201、回転規制部202、自動解除制御部203、および判定部204を備える。なお、回転規制部202および自動解除制御部203は、「制動制御部」の一例である。
回転角度算出部201は、回転角度検出センサ171の検出信号が示す回転角度と、回転筒体120の内歯車123の歯数と、3つの遊星歯車142の各々の歯数と、太陽歯車141の歯数とに応じたギヤ比を用いて、回転筒体120の回転角度をダイアル部112の回転角度として算出する。
判定部204は、回転角度検出センサ171の検出信号が示す回転角度、または、回転角度算出部201によって算出されたダイアル部112の回転角度に基づいて、現在のシフトポジションを算出し判定する。
回転規制部202は、判定部204にて算出された現在のシフトポジションの判定結果に基づいて、所定のロック条件を満たすと判断したとき(例えば、シフトポジションが「P」にあり、且つ、ブレーキペダルが踏まれていないとき、または、車両が前進している状態で、シフトポジションを「R」に切り替えようとする回転操作がなされたとき)、電磁ブレーキ190Aを通電するように制御することにより、ダイアル部112の回転を規制する。
自動解除制御部203は、判定部204にて算出された現在のシフトポジションの判定結果に基づいて、所定のロック解除条件を満たすと判断したとき(例えば、シフトポジションが「P」にあり、且つ、ブレーキペダルが踏まれたとき、または、ダイアル部112の過回転方向とは反対方向の回転を検出したとき)、電磁ブレーキ190Aの通電を解除するように制御することにより、ダイアル部112の回転の規制を解除する。
なお、制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されている。上記した制御装置200の各機能は、例えば、制御装置200において、ROMに記憶されているプログラムを、CPUが実行することによって実現される。
(電磁ブレーキユニット190の構成)
図10は、一実施形態に係る電磁ブレーキユニット190の外観斜視図である。図11は、一実施形態に係る電磁ブレーキユニット190の分解斜視図である。図10および図11に示すように、電磁ブレーキユニット190は、電磁ブレーキ190A、ヨーク保持部材194、3つの板バネ195、ヨーク対向部材196、回転軸部材197、および磁石198を備える。
なお、一実施形態ではヨーク保持部材194をヨーク192とは別体としているが、ヨーク保持部材194をヨーク192と一体にして設けるようにして部品点数や組立工数を減らしてもよい。
また、一実施形態ではヨーク対向部材196をケース150とは別体としているが、ヨーク対向部材196をケース150と一体にして設けるようにして部品点数や組立工数を減らしてもよい。
電磁ブレーキ190Aは、アーマチュア191、ヨーク192、およびコイル193を有する。
アーマチュア191は、電磁ブレーキユニット190の最上部に配置される、円盤状の部材である。アーマチュア191は、遊星歯車機構140の太陽歯車基部143の筒内の天井面にねじ止め固定される。これにより、アーマチュア191は、遊星歯車機構140の太陽歯車141および太陽歯車基部143と一体に回転することができる。例えば、アーマチュア191は、電磁ブレーキ190Aが発生する磁力によって吸着可能なように、磁性体(例えば、鉄)から形成される。アーマチュア191の中央(回転中心軸AX上)には、当該アーマチュア191を上下方向に貫通する貫通孔191Aが形成されている。貫通孔191Aには、回転軸部材197が挿通される。
ヨーク192は、アーマチュア191の下側に配置される、円柱状の部材である。ヨーク192は、その上面から下方に円筒状に凹んだ形状の凹部192Aが形成されている。また、ヨーク192の中央(回転中心軸AX上)には、当該ヨーク192を上下方向に貫通する貫通孔192Bが形成されている。貫通孔192Bには、回転軸部材197が挿通される。ヨーク192は、磁性体(例えば、鉄)から形成される。
コイル193は、ヨーク192の凹部192Aにおいて、電線が多重に巻かれることによって円筒状に形成される。
電磁ブレーキ190Aは、コイル193が通電されることにより、電磁力を発生する。電磁ブレーキ190Aは、この電磁力により、コイル193への通電時にアーマチュア191をヨーク192に吸着し、アーマチュア191の回転方向の負荷を高めて、アーマチュア191と一体に回転する太陽歯車141の回転を制動することにより、太陽歯車141と連動して回転するダイアル部112および回転筒体120の回転を制動することができる。
ヨーク保持部材194は、ヨーク192の底面にねじ止め固定されることによりヨーク192を保持する、樹脂製且つ円盤状の部材である。ヨーク保持部材194の中央(回転中心軸AX上)には、当該ヨーク保持部材194を上下方向に貫通する貫通孔194Aが形成されている。貫通孔194Aには、回転軸部材197が挿通される。ヨーク保持部材194は、ヨーク192を保持した状態で、ヨーク192とともに、ヨーク対向部材196の外周壁部196Aに囲まれた空間196B内に、回転軸部材197の周りで回転可能に配置される。ヨーク保持部材194の外周側面には、半径方向における外側に向かって突出した、4つの突起部194Bが90度間隔で設けられている。4つの突起部194Bの各々の上面には、カム面194Cが形成されている。
3つの板バネ195の各々は、金属製且つ帯状の弾性部材である。3つの板バネ195の各々は、ヨーク対向部材196の開口部196Dの外側において、水平な姿勢で配置される。3つの板バネ195の各々は、ヨーク対向部材196の保持部196Eによって保持される。3つの板バネ195の各々は、その下側に配置される、ヨーク保持部材194の突起部194Bのカム面194Cを押圧する。
ヨーク対向部材196は、上部が開口し、且つ、下部が閉塞された円筒状を有する樹脂製の部材である。ヨーク対向部材196は、基板170の上面170Aにねじ止め固定される。ヨーク対向部材196は、円筒状の外周壁部196Aを有する。外周壁部196Aの内径は、ヨーク192およびヨーク保持部材194の外径よりも大きい。これにより、ヨーク対向部材196は、外周壁部196Aに囲まれた空間196Bにおいて、ヨーク192およびヨーク保持部材194を回転可能に支持することができる。ヨーク対向部材196(空間196Bの内底面)の中央(回転中心軸AX上)には、当該ヨーク対向部材196を上下方向に貫通する貫通孔196Cが形成されている。貫通孔196Cには、ヨーク192およびヨーク保持部材194を回転可能に軸支する回転軸部材197が挿通される。
ヨーク対向部材196の外周壁部196Aには、90度間隔で4つの開口部196Dが形成されている。各開口部196Dには、ヨーク保持部材194の突起部194Bが配置される。
また、ヨーク対向部材196は、4つの開口部196Dの各々に対して設けられた、4つの保持部196Eを有する。保持部196Eは、開口部196Dよりも半径方向における外側に突出して設けられている。保持部196Eは、板バネ195をカム面194Cに当接した水平状態で保持する。
回転軸部材197は、回転中心軸AX上において、上下方向に延在する概ね丸棒状の部材である。回転軸部材197は、ヨーク対向部材196、ヨーク保持部材194、ヨーク192、およびアーマチュア191を貫通する。回転軸部材197の上端部は、太陽歯車141の貫通孔141Aに嵌め込まれる。これにより、回転軸部材197は、回転中心軸AXを回転中心として、太陽歯車141と一体に回転するようになっている。また、回転軸部材197は、ヨーク保持部材194およびヨーク192を、回転可能に軸支する。
磁石198は、回転軸部材197の底面に、回転角度検出センサ171と対向して配置される。これにより、磁石198は、回転角度検出センサ171による回転軸部材197の回転角度の検出を可能にする。
(弾性機構190Bの構成)
図12は、一実施形態に係る回転入力装置100が備える弾性機構190Bの構成を示すD-D断面線(図10参照)による断面図の一部拡大図である。弾性機構190Bは、ヨーク保持部材194に設けられたカム面194Cと、ヨーク対向部材196に設けられた板バネ195とを有して構成される。
図12に示すように、ヨーク対向部材196の外周壁部196Aに形成されている開口部196Dは、ヨーク対向部材196の半径方向と直交する方向に幅W1を有する。図12に示すように、幅W1は、ヨーク保持部材194の突起部194Bの幅W2よりも大きい。これにより、ヨーク保持部材194およびヨーク192は、ヨーク保持部材194の突起部194Bが開口部196Dの内縁部に当接するまで、時計回り方向および反時計回り方向の双方向に、所定の角度だけ回転可能になっている。なお(W1-W2)÷2の距離に相当する回転角度は「ヨークが回転可能に保持されている所定の角度」の一例である。
また、図12に示すように、ヨーク保持部材194の突起部194Bの上面には、カム面194Cが形成されている。カム面194Cは、その幅方向における中央部が最も低い位置となるように、V字状に傾斜している。
カム面194Cの上側には、板バネ195が、水平な姿勢で配置されている。板バネ195は、ヨーク保持部材194の半径方向と直交する方向を延在方向として延在する、金属製且つ帯状の部材である。図12に示すように、板バネ195は、その延在方向における両端部が、ヨーク対向部材196の保持部196Eによって保持されている。また、図12に示すように、板バネ195は、その延在方向における中央部に、下方に向かって凸状の凸部195Aを有する。図12に示すように、凸部195Aは、その頂部において、カム面194Cを押圧する。
このように構成された弾性機構190Bは、ダイアル部112の過回転操作がなされていないとき、図12に示すように、板バネ195の凸部195Aによる、カム面194Cへの押圧力により、板バネ195の凸部195Aが、カム面194Cの中央保持部194Caに嵌まり込んだ状態を保持する。すなわち、弾性機構190Bは、ヨーク192およびヨーク保持部材194を、ヨーク対向部材196に対して容易に回転してしまわないように保持する。
そして、電磁ブレーキ190Aによってダイアル部112の回転が規制されている状態で、ダイアル部112の回転操作が継続して行われる過回転操作がなされたとき、電磁ブレーキ190Aによってアーマチュア191がヨーク192に吸着されているため、ヨーク192およびヨーク保持部材194が、ダイアル部112とともに回転する。これにより、ヨーク保持部材194の突起部194Bが、ヨーク対向部材196の開口部196D内で回動(円周方向に移動)する。
この際、突起部194Bのカム面194Cが、その徐々に高さ位置が高くなる斜面によって、板バネ195の凸部195Aを徐々に上方に押し上げる。これにより、板バネ195は、弾性変形することによって反発力が発生し、当該反発力によって、カム面194Cへの押圧力が高まり、当該押圧力によってカム面194Cの斜面を押圧することで、ヨーク保持部材194に対し、過回転方向とは反対方向への回転駆動力を発生する。
この回転駆動力により、ヨーク192およびヨーク保持部材194は、ダイアル部112の過回転操作が解除されたとき、過回転方向とは反対方向へ回転する。そして、ヨーク保持部材194は、板バネ195の凸部195Aが、カム面194Cの中央保持部194Caに嵌まり込むことによって、反対方向への回転が停止し、図12に示す元の状態(容易に回転してしまわないように弾性機構190Bによって保持された状態)に復帰する。
なお、ヨーク保持部材194およびヨーク192が過回転方向とは反対方向へ回転するとき、電磁ブレーキ190Aによってアーマチュア191がヨーク192に吸着されているため、アーマチュア191に直結されているダイアル部112は、過回転方向とは反対方向へ回転する。このダイアル部112の過回転方向とは反対方向へ回転が、回転角度検出センサ171によって検出されると、制御装置200の自動解除制御部203は、電磁ブレーキ190Aの通電を解除することにより、ダイアル部112の回転の規制を解除する。
なお、一実施形態に係る回転入力装置100は、ヨーク192の外周に沿って等間隔(90度)間隔で配置された3つの弾性機構190Bを有する。これら3つの弾性機構190Bは、図12を用いて説明した一連の動作を、同時に行う。これにより、一実施形態に係る回転入力装置100は、3つの弾性機構190Bにより、均等な作用(保持および付勢)をもたらすことができる。
以上、本発明の一実施形態の構成について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
本実施形態では、ノブ110の一部(ダイアル部112)が回転する構成としているが、ノブ110の全体が回転する構成としてもよい。なお、本書における「ノブの回転」は、ノブの一部が回転する構成と、ノブの全体が回転する構成との双方を含む。
また、例えば、上記実施形態の回転入力装置100において、弾性機構190Bの構成は、実施形態で説明した構成に限定されない。例えば、板バネ195を、ヨーク保持部材194に設けて、カム面194Cを、ヨーク対向部材196に設けるようにしてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、板バネ195とカム面194Cとが上下方向において対向する構成としているが、これに限らず、板バネ195とカム面194Cとが半径方向において互いに対向する構成としてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ヨーク対向部材196とヨーク保持部材194との間に弾性機構を設けているが、これに限らず、例えば、ヨーク保持部材194を設けずに、ヨーク対向部材196とヨーク192との間に弾性機構を設けるようにしてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、弾性機構190Bが備える弾性体として板バネ195を用いているが、これに限らず、その他の弾性体(例えば、ゴム、コイルスプリング等)を用いてもよい。
〔実施例〕
以下、図13~図17を参照して、一実施形態に係る回転入力装置100の実施例について説明する。図13は、一実施形態に係る回転入力装置100の各実施例の各種好ましい実施条件を示す図である。
まず初めに、ノブの直径d、ノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1、ノブ操作の総回転角度θ2、シフトポジション数N、ノブ1周あたりの保持位置数A(=第1整数A)、アーマチュア1周あたりの停止位置数B(=第2整数B)、ノブからアーマチュア間の増速倍率(=A÷B)、のそれぞれについて、単独もしくは組み合わせ上の好ましい条件を記載する。
最初に、ノブ110の直径dについての条件であるが、手の平を載せた状態で包み込むように安全に操作するためには、少なくとも直径dは45mm以上であることが好ましい。
次に、ノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1についての条件であるが、ピッチ角度が小さすぎると停止位置を飛び越す等の誤操作をする虞があり、上記の通り直径45mm以上のノブであれば、θ1は20度以上であることが好ましい。
次に、ノブの回転操作角度θ2についての条件であるが、ノブ110を掴んだ指を持ち替えずに手首の動きだけで操作するためには、上記の通り直径45mm以上のノブであれば、θ2は90度以下であることが好ましい。
次に、設定するシフトポジションの個数Nの条件であるが、上述の通り、ノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1は20度以上が好ましいこと、およびノブ操作の総回転角度θ2は90度以下が好ましいことから、設定できるシフトポジションの個数Nの条件は、5個(選択操作可能な回転操作回数は、90度÷20度=4.25で4回まで)以下が好ましい。この場合、シフトポジション数Nは、例えば、シフトポジション「P」,「R」,「N」,「D」,および「S」から、「4」個または「5」個を選択して設定することが好ましい。
また、設定するシフトポジションの個数N=「4」とした場合は、90度(ノブ操作の総回転角度θ2)以下で3回の回転操作をするので、1回の操作での回転角度は30度(=90度÷3)以下となり、以上からN=4の場合は、ノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1の条件としては、20度以上かつ30度以下が好ましい。
また、設定できるシフトポジションの個数N=「5」とした場合は、90度(ノブ操作の総回転角度θ2)以下で4回の回転操作をするので、1回の操作での回転角度は22.5度(=90度÷4)以下となり、以上からN=「5」の場合は、ノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1の条件としては、20度以上かつ22.5度以下が好ましい。
次に、ノブ1周あたりの保持位置数A(=第1整数A)についての条件であるが、ノブ110の1周以内に全Nポジションを選択できることが望ましいので、A≧Nであることが好ましい。また、ノブ110をエンドレスに回転操作した際に、どの位置からスタートしても常に同様の操作感触が得られるようにするためには、1回転分の角度(=360度)が均等に分割されており、エンドレスに回転操作した際にも繰り返しあらかじめ設定した同じ位置で停止することが好ましい。具体的には360度を保持位置数Aで割った値(角度)が、整数もしくは小数点以下が循環しない有限小数となるような整数Aであることが好ましい。
上述の通り、設定できるシフトポジションの個数N=「5」とした場合は、ノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1の条件としては、20度以上かつ22.5度以下が好ましいので、第1の整数Aとして取り得る好ましい値は「18」、または「16」のいずれかとなり、その場合のノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1は、順に20度、22.5度となる。
上述のように、設定できるシフトポジションの個数N=「4」とした場合は、ノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1の条件としては、20度以上かつ30度以下が好ましいので、第1の整数Aとして取り得る好ましい値は「18」、「16」、「15」または「12」のいずれかとなり、その場合のノブ保持位置間の回転ピッチ角度θ1は、順に20度、22.5度、24度、30度となる。
次に、アーマチュア1周あたりの停止位置数B(=第2整数B)についての条件であるが、まず、ノブ110をエンドレスに回転操作した際に、ノブ110がどの位置からスタートしてもアーマチュア191が常に所定の回転位置で停止するようにし、回転角度検出センサ171で検出されるアーマチュア191の角度状態があらかじめ設定した角度状態のいずれかであるようにすることが、シフトポジションの判定を確実、かつ容易にする上で好ましい。ノブ110に対してアーマチュア191は増速回転駆動されるので、1周あたりのノブ110の保持位置数Aと1周あたりのアーマチュア191の停止位置Bの関係は、保持位置数Aが停止位置数Bより大きい(A>B)ことが好ましい条件となる。また、マーマチュア119の各停止位置を各シフトポジションに割り当てるので、マーマチュア119の1周あたりの停止位置数Bとシフトポジションの個数Nの関係は、停止位置数Bがシフトポジションの個数N以上(B≧N)であることが好ましい条件となる。以上から、保持位置数Aと停止位置数Bとシフトポジションの個数Nの関係は、A>B≧Nが好ましい条件となる。
さらに、アーマチュア191の停止位置間のピッチ角度で1回転分の角度(=360度)が均等に分割されており、ノブ110をエンドレスに回転操作した際にも繰り返しあらかじめ設定した同じ位置で停止することが好ましい。具体的には、360度を停止位置数Bで割った値(角度)が、整数もしくは小数点以下が循環しない有限小数となるような整数Bであることが好ましい。また、第1整数Aを第2整数Bで割った値である増速の倍率(=A÷B)は、電磁ブレーキの小型化要求から2倍以上の増速倍率が好ましく、またアーマチュア191のイナーシャが大きすぎると手袋装着時にノブが滑ってしまうことを防ぐために4倍以下が好ましい。
上述の好ましい条件から、シフトポジションの個数N=「5」の場合、第1整数Aの取り得る好ましい値は「18」、「16」のいずれかである。
A=「18」に設定すると、上記全ての条件を満足するBの値は「5」、「6」、「8」、「9」のいずれかであり、その場合の増速の倍率(=A÷B)は順に、「3.6」倍、「3」倍、「2.25」倍、「2」倍となる。
A=「16」に設定すると、上記条件を満足するBの値は「5」、「8」のいずれかであり、その場合の増速の倍率(=A÷B)は順に、「3.2」倍、「2」倍となる。
上述の好ましい条件から、シフトポジションの個数N=「4」の場合、第1整数Aの取り得る好ましい値は「18」、「16」、「15」、「12」のいずれかである。
A=「18」に設定すると、上記全ての条件を満足するBの値は「5」、「6」、「8」、「9」のいずれかであり、その場合の増速の倍率(=A÷B)は順に、「3.6」倍、「3」倍、「2.25」倍、「2」倍となる。
A=「16」に設定すると、上記条件を満足するBの値は「4」、「5」、「8」のいずれかであり、その場合の増速の倍率(=A÷B)は順に、「4」倍、「3.2」倍、「2」倍となる。
A=「15」に設定すると、上記条件を満足するBの値は「4」、「5」、「6」のいずれかであり、その場合の増速の倍率(=A÷B)は順に、「3.75」倍、「3」倍、「2.5」倍となる。
A=「12」に設定すると、上記条件を満足するBの値は「4」、「5」、「6」のいずれかであり、その場合の増速の倍率(=A÷B)は順に、「3」倍、「2.4」倍、「2」倍となる。
以上の各種好ましい実施条件を図13に記載した。
(第1実施例)
図14は、第1実施例に係る回転入力装置100のシフトポジションを模式的に示す図である。図14に示すように、第1実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションは、「P」,「R」,「N」,「D」,および「S」である。すなわち、第1実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションの数Nは「5」である。
また、図14に示すように、第1実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のノブ110(ダイアル部112)保持位置間の回転ピッチ角度θ1が、360度をノブ110の1周あたりの保持位置数である第1整数A(但し、A≧N)で割った角度である「20度」に設定されている。すなわち、第1実施例では、第1整数Aは「18」である。
また、図14に示すように、第1実施例では、N個のシフトポジションの切り替えに要するノブ110(ダイアル部112)の回転操作角度θ2が、「90度以下」という条件に該当する「80度」である。
なお、第1実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュア191の回転ピッチ角度が、360度をアーマチュア191の1周あたりの停止位置数である第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。なおかつ、第1実施例では、図13に示すように、第2整数Bは、「5」,「6」,「8」,「9」のいずれかに設定されている。
また、図14に示すように、第1実施例では、ノブ110(ダイアル部112)の直径dが、45mm以上である。
また、図13に示すように、第1実施例では、第1の整数Aを第2の整数Bで割ることによって求められる、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が、いずれも「2以上4以下」という条件に該当する、「3.6」,「3」,「2.25」,または「2」である。
上記第1実施例の各種条件うち、シフトポジション数Nを「5」、第1整数Aを「18」、第2整数Bを「5」に設定する実施形態を代表例にとして、さらに詳細に説明する。
図15は、第1実施例に係る回転入力装置100が備えるアーマチュア191の回転状態を示す模式図である。図15に示すように、第2整数Bが「5」であるため、アーマチュア191が72度ごとに設けられた5か所の停止位置に停止可能に設定されている。また、図15に示すように、シフトポジション数Nが「5」なので、例えば「P」,「R」,「N」,「D」,および「S」の5個のシフトポジションが、各停止位置に割り当てられている。
また、本実施形態例において、第1整数Aを「18」、第2整数Bを「5」に設定するということは、ノブ110の保持位置の角度ピッチ20度(=360度÷18)が対応するアーマチュア191の停止位置の角度ピッチが72度(=360度÷5)になるよう「3.6」倍にノブ110からの回転を増速する設定を行うということである。増速の具体的な手段であるが、ノブ110と一体に回転する内歯車123の歯数をアーマチュア191と一体に回転する太陽歯車141の歯数の3.6倍となるように設定する。図示は省略するが、例えば、内歯車123の歯数を72歯、太陽歯車141の歯数を20歯にそれぞれ設定すれば、「3.6」(=72歯÷20歯)倍の増速が可能となる。
以上のように第1実施例の各種条件うち、シフトポジション数Nを「5」、第1整数Aを「18」、第2整数Bを「5」に設定する実施形態を代表例にとして、詳細な説明を行ったが、他の実施形態、他の実施例での好ましい条件の個々の組み合わせについては、上記説明と同様の説明となるため、以下では詳細な説明は割愛する。また、他の好ましい増速倍率の設定についても上記説明と同様に、内歯車123の歯数と太陽歯車141の歯数を増速倍率に合わせて設定すれば所望の条件に設定することができ、「所望の増速倍率」(=内歯車123の歯数÷太陽歯車141の歯数)の一例を挙げれば、「3.75」(=75歯÷20歯)倍、「3.2」(=64歯÷20歯)倍、「3」(=60歯÷20歯)倍、「2.5」(=50歯÷20歯)倍、「2.4」(=48歯÷20歯)倍、「2.25」(=45歯÷20歯)倍、「2」(=40歯÷20歯)倍となる。各歯数は、所望の倍率を保った状態で、装置の大きさ等に合わせて最適な歯数を選択することが好ましい。
ちなみに図8は、内歯車123の歯数が64歯で、太陽歯車141の歯数が20歯であり、増速倍率が上記の「3.2」(=64歯÷20歯)倍の一例を示している。
(第2実施例)
図16は、第2実施例に係る回転入力装置100のシフトポジションを模式的に示す図である。図16に示すように、第2実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションは、「P」,「R」,「N」,「D」,および「S」である。すなわち、第2実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションの数Nは「5」である。
また、図16に示すように、第2実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のノブ110(ダイアル部112)保持位置間の回転ピッチ角度θ1が、360度をノブ110の1周あたりの保持位置数である第1整数A(但し、A≧N)で割った角度である「22.5度」に設定されている。すなわち、第2実施例では、第1整数Aは「16」である。
また、図16に示すように、第2実施例では、N個のシフトポジションの切り替えに要するノブ110(ダイアル部112)の回転操作角度θ2が、「90度以下」という条件に該当する「90度」である。
なお、第2実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュア191の回転ピッチ角度が、360度をアーマチュア191の1周あたりの停止位置数である第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。なおかつ、第2実施例では、図13に示すように、第2整数Bは、「5」,「8」のいずれかに設定されている。
また、図16に示すように、第2実施例では、ノブ110(ダイアル部112)の直径dが、45mm以上である。
また、図13に示すように、第2実施例では、第1の整数Aを第2の整数Bで割ることによって求められる、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が、いずれも「
2以上4以下」という条件に該当する、「3.2」,または「2」である。
(第3実施例)
図17は、第3実施例に係る回転入力装置100のシフトポジションを模式的に示す図である。図17に示すように、第1実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションは、「P」,「R」,「N」,および「D」である。すなわち、第3実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションの数Nは「4」である。
また、図17に示すように、第3実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のノブ110(ダイアル部112)保持位置間の回転ピッチ角度θ1が、360度をノブ110の1周あたりの保持位置数である第1整数A(但し、A≧N)で割った角度である「20度」に設定されている。すなわち、第3実施例では、第1整数Aは「18」である。
また、図17に示すように、第3実施例では、N個のシフトポジションの切り替えに要するノブ110(ダイアル部112)の回転操作角度θ2が、「90度以下」という条件に該当する「60度」である。
なお、第3実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュア191の回転ピッチ角度が、360度をアーマチュア191の1周あたりの停止位置数である第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。なおかつ、第1実施例では、図13に示すように、第2整数Bは、「5」,「6」,「8」,「9」のいずれかに設定されている。
また、図17に示すように、第3実施例では、ノブ110(ダイアル部112)の直径dが、45mm以上である。
また、図13に示すように、第3実施例では、第1の整数Aを第2の整数Bで割ることによって求められる、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が、いずれも「2以上4以下」という条件に該当する、「3.6」,「3」,「2.25」,または「2」である。
(第4実施例)
図18は、第4実施例に係る回転入力装置100のシフトポジションを模式的に示す図である。図18に示すように、第4実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションは、「P」,「R」,「N」,および「D」である。すなわち、第4実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションの数Nは「4」である。
また、図18に示すように、第4実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のノブ110(ダイアル部112)保持位置間の回転ピッチ角度θ1が、360度をノブ110の1周あたりの保持位置数である第1整数A(但し、A≧N)で割った角度である「22.5度」に設定されている。すなわち、第4実施例では、第1整数Aは「16」である。
また、図18に示すように、第4実施例では、N個のシフトポジションの切り替えに要するノブ110(ダイアル部112)の回転操作角度θ2が、「90度以下」という条件に該当する「67.5度」である。
なお、第4実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュア191の回転ピッチ角度が、360度をアーマチュア191の1周あたりの停止位置数である第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。なおかつ、第4実施例では、図13に示すように、第2整数Bは、「4」,「5」,「8」のいずれかに設定されている。
また、図18に示すように、第4実施例では、ノブ110(ダイアル部112)の直径dが、45mm以上である。
また、図13に示すように、第4実施例では、第1の整数Aを第2の整数Bで割ることによって求められる、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が、いずれも「2以上4以下」という条件に該当する、「4」,「3.2」または「2」である。
(第5実施例)
図19は、第5実施例に係る回転入力装置100のシフトポジションを模式的に示す図である。図19に示すように、第3実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションは、「P」,「R」,「N」,および「D」である。すなわち、第3実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションの数Nは「4」である。
また、図19に示すように、第5実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のノブ110(ダイアル部112)保持位置間の回転ピッチ角度θ1が、360度をノブ110の1周あたりの保持位置数である第1整数A(但し、A≧N)で割った角度である「24度」に設定されている。すなわち、第3実施例では、第1整数Aは「15」である。
また、図19に示すように、第5実施例では、N個のシフトポジションの切り替えに要するノブ110(ダイアル部112)の回転操作角度θ2が、「90度以下」という条件に該当する「72度」である。
なお、第5実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュア191の回転ピッチ角度が、360度をアーマチュア191の1周あたりの停止位置数である第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。なおかつ、第5実施例では、図13に示すように、第2整数Bは、「4」,「5」,「6」のいずれかに設定されている。
また、図19に示すように、第5実施例では、ノブ110(ダイアル部112)の直径dが、45mm以上である。
また、図13に示すように、第5実施例では、第1の整数Aを第2の整数Bで割ることによって求められる、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が、いずれも「2以上4以下」という条件に該当する、「3.75」,「3」,または「2.5」である。
(第6実施例)
図20は、第6実施例に係る回転入力装置100のシフトポジションを模式的に示す図である。図20に示すように、第6実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションは、「P」,「R」,「N」,および「D」である。すなわち、第6実施例では、ノブ110(ダイアル部112)が保持される所定のシフトポジションの数Nは「4」である。
また、図20に示すように、第6実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のノブ110(ダイアル部112)保持位置間の回転ピッチ角度θ1が、360度をノブ110の1周あたりの保持位置数である第1整数A(但し、A≧N)で割った角度である「30度」に設定されている。すなわち、第1実施例では、第1整数Aは「12」である。
また、図20に示すように、第6実施例では、N個のシフトポジションの切り替えに要するノブ110(ダイアル部112)の回転操作角度θ2が、「90度以下」という条件に該当する「90度」である。
なお、第4実施例では、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュア191の回転ピッチ角度が、360度をアーマチュア191の1周あたりの停止位置数である第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。なおかつ、第6実施例では、図13に示すように、第2整数Bは、「4」,「5」,「6」のいずれかに設定されている。
また、図20に示すように、第6実施例では、ノブ110(ダイアル部112)の直径dが、45mm以上である。
また、図13に示すように、第6実施例では、第1の整数Aを第2の整数Bで割ることによって求められる、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が、いずれも「2以上4以下」という条件に該当する、「3」,「2.4」,または「2」である。
以上説明したように、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、いずれも、所定のシフトポジションの切り替え時のノブ110(ダイアル部112)の回転ピッチ角度が、360度をノブ110の1周あたりの停止位置数である第1整数A(但し、A≧N)で割った角度に設定されており、且つ、所定のシフトポジションの切り替え時のアーマチュア191の回転ピッチ角度が、360度をアーマチュア191の1周あたりの保持位置数である第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている。
これにより、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、如何なる回転操作を行った後でも、ノブ110(ダイアル部112)の回転ピッチ角度θ1が常に一定であるため、ノブ110(ダイアル部112)の回転操作において、常に一定の操作感触を得ることができる。なお、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、ノブ110(ダイアル部112)の回転操作によって所定のシフトポジション以外の他のシフトポジションに切り替えられた後、システム電源が一旦オフに切り替えられた場合であっても、制御装置200による電子的な制御により、所定のシフトポジションから、ノブ110(ダイアル部112)の回転操作を容易に行うことができる。
また、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、如何なる回転操作を行った後でも、アーマチュア191の回転ピッチ角度が常に一定であり、且つ、1回転の中に少なくともN個のシフトポジションに対応したN個の停止位置が存在するため、アーマチュアの現在の停止位置を検出することにより、現在のシフトポジションを判定することができる。
さらに、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、回転角度検出センサ171が、遊星歯車機構140による増速後のアーマチュア191の回転角度を検出するため、制御装置200が、より正確なタイミングで、電磁ブレーキ190Aの制御を行うことができる。
また、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、いずれも、ノブ110(ダイアル部112)の直径dが、45mm以上である。
これにより、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、ノブ110(ダイアル部112)が把持し易くなり、ノブ110の回転操作のし易さを向上させることができる。
また、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、いずれも、ノブ110(ダイアル部112)の回転ピッチ角度θ1が20度以上である。
これにより、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、ノブ110(ダイアル部112)による回転操作の誤操作を抑制することができる。なお、回転ピッチ角度θ1が20度よりも小さいと、所望するシフトポジションとは異なるシフトポジションにノブ110を誤操作してしまう虞がある。
また、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、いずれも、N個のシフトポジションの切り替えに要するノブ110(ダイアル部112)の回転操作角度θ2(すなわち、回転ピッチ角度×シフトポジション数N-1)が90度以下である。
これにより、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、操作者が、ノブ110の持ち替えを行うことなく、N個のシフトポジションの切り替えを行うことができる。例えば、持ち替えを行うことなく、操作者の手首の可動のみで操作できる一般的な可動範囲は、90度以下である。
また、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、いずれも、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率(すなわち、第1の整数A÷第2の整数B)が、2以上4以下である。
これにより、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、ノブ110(ダイアル部112)の回転操作における操作感触の不具合の発生を抑制することができる。例えば、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が4よりも大きい場合、アーマチュア191のイナーシャの影響により、ノブ110(ダイアル部112)の動き出しが重たくなり、特に手袋をしている場合には、ノブ110(ダイアル部112)が滑ってしまい、すばやい操作ができなくなる虞がある。また、例えば、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が4よりも大きい場合、アーマチュア191のイナーシャの影響により、電磁ブレーキ190Aによるノブ110(ダイアル部112)の回転の規制がし難くなり、ノブ110(ダイアル部112)を所望の停止位置で停止させることができなくなる虞がある。また、例えば、遊星歯車機構140(増速機構)による増速の倍率が2よりも小さい場合、発生できるブレーキトルクの大きい電磁ブレーキ190Aを使う必要があり、装置の小型化が困難になる虞がある。
また、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、いずれも、「増速機構」が、中心部に設けられた太陽歯車141と、太陽歯車141の周囲に設けられた遊星歯車142と内歯車123とを有する遊星歯車機構140であり、ノブ110(ダイアル部112)の回転力を、内歯車123から入力し、その場で自転する遊星歯車142を介して太陽歯車141へ伝え、太陽歯車141からアーマチュア191に出力する。
これにより、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、比較的小さい設置スペースで、「増速機構」を実現することができる。よって、装置の大型化を抑制することができる。
また、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、いずれも、ノブ110が、回転しない上面111と、回転操作可能なダイアル部112(外周部)とを有する。
これにより、第1実施例~第6実施例に係る回転入力装置100は、上面111が回転しないことにより、例えば、上面111に方向性のある意匠を配置したり、上面111に繋がる配線等の部品に捻じれが生じたりしないようにすることができる。
本国際出願は、2021年3月25日に出願した日本国特許出願第2021-052132号に基づく優先権を主張するものであり、当該出願の全内容を本国際出願に援用する。
100 回転入力装置
100A 本体部
100B カム機構
110 ノブ
111 上面
112 ダイアル部
113 フック
120 回転筒体
121 爪部
122 カム面
122A カム山
122B 谷部
123 内歯車
130 カムユニット
131 ホルダ
132 当接部材
133 コイルスプリング
140 遊星歯車機構
141 太陽歯車
141A 貫通孔
142 遊星歯車
143 太陽歯車基部
150 ケース
151 軸部
151A 開口部
152 支持軸
153 支持軸
160 ラバーシート
170 基板
170A 上面
171 回転角度検出センサ
180 カバー
181 ねじ
182 コネクタ
190 電磁ブレーキユニット
190A 電磁ブレーキ
190B 弾性機構
191 アーマチュア
191A 貫通孔
192 ヨーク
192A 凹部
192B 貫通孔
193 コイル
194 ヨーク保持部材
194A 貫通孔
194B 突起部
194C カム面
194Ca 中央保持部
195 板バネ
195A 凸部
196 ヨーク対向部材
196A 外周壁部
196B 空間
196C 貫通孔
196D 開口部
196E 保持部
197 回転軸部材
198 磁石
200 制御装置
201 回転角度算出部
202 回転規制部
203 自動解除制御部
204 判定部
N シフトポジション数
θ1 ノブ保持位置間の回転ピッチ角度
θ2 ノブの回転操作角度
A 第1整数(ノブ1周あたりの保持位置数)
B 第2整数(アーマチュア1周あたりの停止位置数)
A÷B 増速の倍率
d ノブの直径

Claims (11)

  1. 回転操作可能なノブと、
    前記ノブを所定のシフトポジションに対応した保持位置で保持するカム機構と、
    ヨークと、前記ノブと増速機構を介して一体的に回転可能なアーマチュアとを有し、通電時に前記ヨークが前記アーマチュアを吸着することで、前記アーマチュアおよび前記ノブの回転を規制する電磁ブレーキと、
    前記アーマチュアの回転角度を検出する回転角度検出部と、
    前記回転角度検出部によって検出された前記アーマチュアの回転角度に基づいて、N個の前記所定のシフトポジションのうち、前記ノブが保持されている前記所定のシフトポジションを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて、前記電磁ブレーキの動作を制御する制動制御部と
    を備え、
    前記所定のシフトポジションの切り替え時の前記ノブの前記保持位置間の回転ピッチ角度が、360度を第1整数A(但し、A≧N)で割った角度に設定されており、
    前記所定のシフトポジションの切り替え時の前記アーマチュアの前記保持位置に対応した停止位置間の回転ピッチ角度が、360度を第2整数B(但し、A>B≧N)で割った角度に設定されている
    ことを特徴とするロータリシフタ。
  2. 前記ノブの直径が45mm以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータリシフタ。
  3. 前記ノブの回転ピッチ角度が20度以上である
    ことを特徴とする請求項2に記載のロータリシフタ。
  4. 前記N個のシフトポジションの切り替えに要する前記ノブの回転角度が90度以下である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のロータリシフタ。
  5. 前記増速機構による増速の倍率が、2以上4以下である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のロータリシフタ。
  6. 前記増速機構は、
    中心部に設けられた太陽歯車と、前記太陽歯車の周囲に設けられた遊星歯車と、内歯車とを有する遊星歯車機構であり、
    前記ノブの回転力を、前記内歯車から入力し、その場で自転する前記遊星歯車を介して前記太陽歯車へ伝え、前記太陽歯車から前記アーマチュアに出力する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のロータリシフタ。
  7. 前記ノブは、
    回転しない上面と、回転操作可能な外周部とを有する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のロータリシフタ。
  8. 前記第1整数Aが、18であり、
    前記第2整数Bが、5,6,8,9のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のロータリシフタ。
  9. 前記第1整数Aが、16であり、
    前記第2整数Bが、4,5,8のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のロータリシフタ。
  10. 前記第1整数Aが、15であり、
    前記第2整数Bが、4,5,6のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のロータリシフタ。
  11. 前記第1整数Aが、12であり、
    前記第2整数Bが、4,5,6のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のロータリシフタ。
JP2023508954A 2021-03-25 2022-03-08 ロータリシフタ Active JP7413606B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021052132 2021-03-25
JP2021052132 2021-03-25
PCT/JP2022/010135 WO2022202301A1 (ja) 2021-03-25 2022-03-08 ロータリシフタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022202301A1 JPWO2022202301A1 (ja) 2022-09-29
JP7413606B2 true JP7413606B2 (ja) 2024-01-15

Family

ID=83394899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023508954A Active JP7413606B2 (ja) 2021-03-25 2022-03-08 ロータリシフタ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230407959A1 (ja)
JP (1) JP7413606B2 (ja)
CN (1) CN116868144A (ja)
DE (1) DE112022001734T5 (ja)
WO (1) WO2022202301A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116339443B (zh) * 2023-05-30 2023-08-08 江苏智慧工场技术研究院有限公司 一种电气柜旋钮

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160356A (ja) 2012-02-08 2013-08-19 Alps Electric Co Ltd 電磁ブレーキ装置及びこれを用いた力覚付与型回転入力装置
JP2020530145A (ja) 2017-06-27 2020-10-15 パナソニック株式会社 入力装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4614371B2 (ja) 2008-09-05 2011-01-19 アルプス電気株式会社 操作感触付与型入力装置
US8866643B2 (en) * 2010-09-07 2014-10-21 Alps Electric Co., Ltd. Rotation input device
JP2021052132A (ja) 2019-09-26 2021-04-01 太陽誘電株式会社 積層セラミック電子部品及び積層セラミック電子部品の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160356A (ja) 2012-02-08 2013-08-19 Alps Electric Co Ltd 電磁ブレーキ装置及びこれを用いた力覚付与型回転入力装置
JP2020530145A (ja) 2017-06-27 2020-10-15 パナソニック株式会社 入力装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE112022001734T5 (de) 2024-01-04
JPWO2022202301A1 (ja) 2022-09-29
WO2022202301A1 (ja) 2022-09-29
CN116868144A (zh) 2023-10-10
US20230407959A1 (en) 2023-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10544858B2 (en) Rotary switch with programmable end-stops and variable tactile feedback
US6404354B1 (en) Rotary controller for electrical or electronic apparatuses
US20160017983A1 (en) Rotary gear shifter
JP6823209B2 (ja) 入力装置
US10599177B2 (en) Input device
US6380733B1 (en) Latched switching device
US8866643B2 (en) Rotation input device
JP7413606B2 (ja) ロータリシフタ
EP0644566A1 (en) Multiple rotary switch
US20080000762A1 (en) Switch device
WO2015107592A1 (ja) シフト操作装置
JP4758322B2 (ja) スイッチ装置
JP4614371B2 (ja) 操作感触付与型入力装置
US6805021B2 (en) Bywire system shift lever device for vehicles
JP2019006137A (ja) シフト装置
JP2022149815A (ja) 回転入力装置
US20210323468A1 (en) Cancellation device for an automotive feature
US20220072994A1 (en) Cancellation device for an automotive feature
JP7454761B2 (ja) 回転入力装置
JPWO2017154446A1 (ja) 入力装置
JP2002108471A (ja) 多方向入力装置
JP7021958B2 (ja) 回転操作装置
JP2024011081A (ja) シフト装置
JP2009015568A (ja) ジョイスティック
JP2019099007A (ja) シフト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7413606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150