JP2005019024A - 照明器具 - Google Patents

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Hideji Shima
秀治 島
Tsuneo Sugiyama
常雄 杉山
Hideo Iwabuchi
秀男 岩淵
Hiroaki Nagamori
宏明 永盛
Yuji Nakada
勇治 中田
Yoshinori Itabashi
美徳 板橋
Toshiaki Yamaguchi
敏昭 山口
Nobuo Kori
伸夫 郡
Hiroo Mogi
広雄 茂木
Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
Tomoji Hiraishi
智司 平石
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Abstract

【課題】小形、高効率化した蛍光ランプを既存の部材を主体とした器具に対応して装着し、器具1灯当りの発光効率を向上して器具設置数の低減ができる、省エネルギー、省資源や省スペースおよび廃棄物の低減がはかれる蛍光ランプを用いた照明器具を提供することを目的とする。
【解決手段】両端に電極3,3を有するT5形(外径が14.5〜17.0mm)ガラス管バルブ1内に放電媒体を封入し上記バルブ1端部にG5形口金5が接合されたバルブ全長が1.180〜1.240mmでランプ電力が20〜33Wで動作する直管形の蛍光ランプLと、上記蛍光ランプLの全長より長い器具本体6に設けられた上記蛍光ランプLの口金部5を接続支持するG5形口金対応のソケット装置7,7と、このソケット装置7,7の端子に接続した上記蛍光ランプLの点灯回路装置8とを備えている照明器具D1である。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブを細径化した蛍光ランプが装着された一般照明等に用いられる照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光ランプは、蛍光体膜を形成したガラス管バルブの両端部に電極を設けるとともにバルブ内に水銀とアルゴンガス等の希ガスを封入して構成され、上記電極間に放電を生起させ、この放電によりバルブ内の水銀蒸気を電離し紫外線を発生させて、この紫外線により蛍光体膜が励起されて可視光をバルブ外に放射するようにしている。
【0003】
この蛍光ランプは、点灯回路装置を必要とするが、電球に比べ小電力、高効率で、一般的には線状(一部には面状)のガラス管バルブを備え、広範囲にほぼ均一な明るさの光放射が得られるので家庭においてはもちろん店舗、デパート、事務所、交通機関や工場等において照明用や表示用あるいはパソコンやテレビ等の液晶装置のバックライト用等として多用されている。
【0004】
そして、現在、たとえば店舗、デパートや事務所等において照明用としては、直管形の定格が40W(FL40やFLR40等)の蛍光ランプを用いた照明器具が多く使われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そして、近年、より明るく快適な雰囲気をつくるため照明器具を数多く設置する傾向にあるが、器具数を多くすると設置費や消費電力の増加を招くという不具合がある。
【0006】
また、この定格が40W(FL40やFLR40等)の蛍光ランプは、ガラス管バルブの外径が28〜38mm(T9形〜T12形等)あり端部にはG13形の口金が接合されていて、少量では問題ないが多量となると保管時や輸送時等に多くのスペースを要するとともに寿命終了後に破棄されるガラス量等も多く、近時、環境上からも廃棄物を低減することが望まれている。
【0007】
そこで、本発明者等は現在多用されている定格40W(FL40やFLR40等)の蛍光ランプに代わり小形、高効率化できるランプおよびこのランプが装着される照明器具について種々検討を行った。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、小形、高効率化した蛍光ランプを既存の部材を主体とした器具等と対応して装着し、器具1灯当りの発光効率を向上して器具設置数の低減ができる、省エネルギー、省資源や省スペースおよび廃棄物の低減がはかれる蛍光ランプを用いた照明器具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。 ガラス管バルブは直管状をなし、通常、JIS規格化(JIS C 7708)された標準品であるT5形ガラス管と呼ばれているものを主体とした外径が14.5〜17.0mm、内径が13.5〜16.0mm程度、長さ(両端封止部間)が現行のFL40やFLR40等のランプ長さに相当する1,174〜1,234mm程度、ランプ全長(両端口金シェル底面部間)が1,180〜1,240mmのものである。
【0010】
また、ガラス管の材質はソーダライムガラスや鉛ガラス等の軟質ガラスまたは石英ガラスやホウケイ酸ガラス、アルミノシリケートガラス等の硬質ガラスを用いることができる。
【0011】
また、ガラス管バルブ両端に形成した封止部は、フレアステムやボタンステムを用いたマウントを焼き落としや焼き絞り封止したり、あるいはビードマウントを焼き絞りや圧潰して封止したものであってもよい。
【0012】
口金は、通常、G5形口金(JIS C 7709−1に記載)と呼ばれているアルミニウム(Al)等の金属製やポリカーボネイト(PC)、アクリルあるいはポリブチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂材料製の有底筒状のシェルから一対の端子ピン(両ピンの中心部間の間隔が4.75±0.2mm)を突出したものからなる。
【0013】
蛍光体膜は、ガラス管バルブ内面に管軸に沿って連続して形成されるが、その蛍光体は特定されず、3波長発光形の希土類蛍光体や白色発光のハロリン酸塩蛍光体等を用いることができる。また、ガラス管バルブの管軸に沿ってある幅で蛍光体膜を形成していない開口部(アパーチャ)が形成してあってもよい。
【0014】
電極は、バルブの内部に設けられるコイル状フィラメント等で形成された熱陰極または棒状体、筒状体や板状体等の冷陰極あるいはバルブの外面に形成される透明な外部電極を用いることができ、熱陰極や冷陰極ではエミッタ物質が設けられていてもよい。
【0015】
バルブ内に封入する放電媒体としては、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)やネオン(Ne)等の希ガスを一種以上あるいはこれら希ガスに液状水銀、水銀と他の金属との合金からなるアマルガムやペレット等あるいは板状体に水銀合金を形成したGEMEDIS(商品名)等を用いることができ、その封入量はバルブの大きさやランプ特性に合わせ適宜決めればよい。
【0016】
また、本発明の蛍光ランプは、ガラス管バルブの内表面に透明導電被膜が形成してあったり、バルブの外表面にシリコーン被膜またはバルブ軸に沿って帯状の導電体を形成してあるラピッドスタート形のランプに適用してもよい。
【0017】
さらに、ガラス管バルブの外周を覆って透明の熱収縮性合成樹脂材料からなる防飛膜等が形成してあってもよい。
【0018】
器具本体に装着される蛍光ランプの数は1本に限らず2本以上の複数本であってもよく、また、本体等に設けられるランプ数に応じた対の1ソケット装置はG13形口金対応とG5形口金対応とのものが同一位置にねじ止め、突部や鉤部と凹部とによる係合や接着等による手段で任意に取着できるものであればよい。
【0019】
また、ランプへの電気的接続と支持をなすソケット装置のランプの取着構造は、ランプ口金の一対の端子ピンが円弧状の溝に沿って案内され、係止された位置で弾性を付与した板状端子部材と接触するランプを回転させる方式のものであっても、絶縁板に形成した一対の孔内に端子ピンを挿入して端子ピンの先端部が弾性を付与された板状端子部材と接触するランプを軸方向に押圧する方式であってもよい。
【0020】
また、照明器具は器具本体の表面が白色であれば反射作用を奏し格別な反射部材を設ける必要はないが、器具本体とは別体の反射部材を設けてもよい。
【0021】
また、器具本体にカバー、グローブやセード等の制光体を設けることは差支えなく、制光体の内外表面の少なくとも一面側にプリズム状のレンズを形成して放射光を拡散や集光したり、部材を乳白色化や蝕刻等の処理を施し光拡散作用をもたせたりあるいは部材に酸化チタン(TiO)等の光触媒処理を施せば、制光体の汚れ防止や防臭効果をはかることができメンテナンスを容易に行うことができる。
【0022】
さらに、点灯回路装置は電磁安定器による点灯や電子安定器(インバーター)を用いた高周波点灯を採用することができ、点灯回路装置は器具内に設けても器具外に別置してあってもよい。
【0023】
本発明の請求項1に記載の照明器具は、内面に蛍光体膜が形成されるとともに両端に電極を有するマウントを封止したT5形(外径が14.5〜17.0mm)ガラス管バルブ、このガラス管バルブ内に封入された放電媒体および上記ガラス管バルブ端部に接合されたG5形口金を備えた、ランプ全長が1.180〜1.240mmでランプ電力が20〜33Wで動作する直管形の蛍光ランプと、上記蛍光ランプの全長より長い器具本体と、この器具本体に設けられた上記蛍光ランプの口金部を接続支持する少なくとも一対のG5形口金対応のソケット装置と、このソケット装置の給電端子に接続した上記蛍光ランプの点灯回路装置とを具備していることを特徴としている。
【0024】
器具本体には、既存のFL40やFLR40等の蛍光ランプが有するG13形口金が対応する一対のソケット装置の取着位置に、G5形口金が対応する一対のソケット装置が設けられている。
【0025】
すなわち、FL40やFLR40等のランプ用の既存の器具本体のソケット装置の配設位置と同一の位置にG5形口金が対応する一対のソケット装置が設けられ、この一対のソケット装置にランプの諸データを上記数値範囲とし、現行ランプよりバルブ径を細径化するとともに高効率化がはかれ端部にG5形口金が接合された蛍光ランプを装着接続してある。このソケット装置は、器具本体等にねじ止め、突部や鉤部と凹部とによる係合や接着等による手段で取着されている。
【0026】
この発明によれば、規格化された標準品であるT5形(外径が14.5〜17.0mm)ガラス管からなるバルブを用いているのでコストも安く、また、両端の封止部も無理な縮径化や大径化等の加工を行わないので歩留りもよく、この封止部にはT5形ガラス管のバルブと適合する規格化されたG5形の口金を接合しているので外観的にも違和感がなく、さらに、ランプ全長を既存のFL40やFLR40等の蛍光ランプと同等としたことにより、ソケット装置および安定器等を有する点灯回路装置の変更は要するが既存の照明器具の器具本体を用い高効率で点灯することができる。
【0027】
本発明の請求項2に記載の照明器具は、器具本体に、蛍光ランプと対応して反射部材が設けられていることを特徴としている。
【0028】
器具本体の表面あるいは本体とは別体の金属や合成樹脂等で形成した板状体の表面に白色塗料等の塗布層またはアルミニウムや銀等のメッキ層や蒸着層からなる反射部材を設けたり、器具本体に超微細PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂発泡シート(古河電気工業株式会社…MCPET)や反射テープ等の反射部材を貼付し、蛍光ランプから器具本体に向かった光を前方に反射させるようにしてもよい。
【0029】
また、この反射部材が形成される基板の形状は平板状であっても凹面状であっても差支えない。
【0030】
本発明の請求項3に記載の照明器具は、蛍光ランプのガラス管バルブに反射部材が設けられていることを特徴としている。
【0031】
蛍光ランプのガラス管バルブの内外表面のいずれか一面に光反射部材を設けることにより放射光を集中指向させることができる。
【0032】
この光反射部材の形成材料としては、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、二酸化チタン(TiO)やアルミナ(Al)あるいは厚膜とした蛍光体等を塗布や蒸着等の手段で、また、上記光反射材料等を形成したテープや上記超微細PET樹脂発泡シート等の反射部材を貼付することで対応できる。
【0033】
本発明の請求項4に記載の照明器具は、上記G5形口金対応のソケット装置が、器具本体のマーキング位置に固定されていることを特徴としている。
【0034】
この器具本体へのソケット装置の取付手段としては、長尺の板材に対向して一対のソケット装置を固定しておき、このソケット装置または板材を器具本体や反射部材の予めマーキングしておいた外面側の位置に配置して、板材を器具本体にねじ止め、係合や接着等により固定すればよい。
【0035】
また、他の取付手段としては、両ソケット装置を器具本体の予めマーキングしておいた外面側の位置に合わせねじ止め、係合や接着等により固定すればよい。
なお、本発明で呼ぶマーキングとは、装着孔を形成せずに、器具本体や反射部材の表面側のFL40やFLR40等のランプ長に合わせた位置に塗装、刻印、合わせピン孔、ねじ孔、保護シート付き接着テープ、凹部や凸部あるいはガイド等の手段でソケット装置の位置と取着が可能な印しや部材を配設しておくことをいう。
【0036】
器具本体に現行のFL40等のランプ長に合せた位置にソケット装置の位置をマーキングしておくことによって、ランプ長に適合するソケット装置を正しい位置に容易に取付けることができる。
【0037】
本発明の請求項5に記載の照明器具は、上記G5形口金対応のソケット装置が、器具本体に形成した装着孔から突出して設けられていることを特徴としている。
【0038】
この器具本体の装着孔へのソケット装置の取付手段としては、長尺の板材に対向して一対のソケット装置を装着孔と対応する位置において固定しておき、この板材を器具本体の内面側から両ソケット装置が装着孔を通過して外面側より突出するよう配置して、板材を器具本体にねじ止め、係合や接着等により固定すればよい。
【0039】
また、他の取付手段としては、ソケット装置の外体をなす本体に装着孔の幅より少々幅広の突起部を形成しておき、装着孔をこの突起部の弾性を利用して通過させ、一旦、通過後は容易に逆行しないような構造としたり、装着孔の対向辺に切り起し段部を形成し、この段部にソケット装置の本体の側面に設けた溝部を差し込むような構造とすることにより固定させることができる。
【0040】
器具本体に現行のFL40等のランプ長に合せた位置にソケット装置の装着孔を穿孔しておくことによって、ランプ長に適合するソケット装置を正しい位置に容易に取付けることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる照明器具の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は蛍光ランプLの一部切欠断面正面図、図2は逆富士形の2本の蛍光ランプが装着された2灯用の照明器具D1の斜視図、図3は図2に示す照明器具D1の分解斜視図、図4はカバー付きの2灯用の照明器具D2の斜視図である。
【0042】
図中、Lは蛍光ランプで、この蛍光ランプLはソーダライム等の軟質ガラスからなる外径が約15.5mm、内径が約14mm、全長が約1,194mmの直管状のT5形ガラス管からなるバルブ1を備え、その両端にはマウントのステム2(一方側のみ図示。)を封着した封止部11(一方側のみ図示。)が形成されているとともにステム2に植設した内部リード線21,21にはタングステン細線を巻回したコイル状のフィラメントからなる電極3(一方側のみ図示。)が接続されている。
【0043】
また、上記バルブ1内には放電媒体としてペレット状の水銀Hg−亜鉛Zn合金およびアルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)やネオン(Ne)等の希ガスが単独または混合して封入されているとともにバルブ1の内壁面には蛍光体膜4が形成してある。
【0044】
また、上記バルブ1両端の封止部11にはアルミニウム製の外径が約15mm、長さが約11mmの有底円筒状のシェル51を形成したG5形の口金5が接着剤59を介し接合され、シェル51から突出した一対の端子ピン52,52にはステム2から導出した外部リード線(図示しない。)を接続し、この口金5を含むランプ全長(両口金シェルの底面間)がFL40やFLR40のランプと同じ長さの約1,200mmの直管形の蛍光ランプLを構成している。
【0045】
また、照明器具D1は、表面が白色塗装された鋼板を上記蛍光ランプLの全長以上の長さの逆富士形をなす略V字形に折曲げ形成され、その上面および側面も鋼板等で閉塞した照明器具本体(筐体ともいう。)6を有し、この本体6の略V字形状面61,61(各面は平面状)にはG5形の口金5が対応するソケット装置7,…の装着孔62,…が対称的に形成され、この両装着孔62,…からソケット装置7,…が突出して設けられている。
【0046】
この一対のソケット装置7,7は、絶縁被覆した金属板や合成樹脂板からなる長尺の板材71に対向して、上記直管形蛍光ランプLの両端の口金5,5部が位置する装着孔62,62と対応する位置(上記直管形蛍光ランプL全長と略同寸)において、ねじ止め、突部や鉤部と凹部との係合あるいは接着剤や接着テープ等により固定してある。
【0047】
そして、ここでは板材71に固定した一対のソケット装置7,7を、図3中の矢印A線で示すように上記器具本体6の略V字形状面61,61に形成した装着孔62,62に内面側より通過させ、ソケット装置7,7を略V字形状面61の外面側より突出して、板材71をたとえば板材71の長手方向に貼った両面接着テープによる手段で略V字形状面61,61の内面側に固定してある。
【0048】
なお、図中8は安定器等を有する点灯回路装置で器具本体6内に収納固定されている。また、81,…は点灯回路装置8とソケット装置7,7とを接続する給電線である。また、上記一対のソケット装置7,7を固定した板材71を略V字形状面61,61の内面側でなく、図3中の矢印B線で示すように外面側に固定してももちろん差支えない。この場合は、装着孔62,62が板材71により塞がれるが、装着孔62,62は給電線81,…の貫通孔となる。
【0049】
そして、照明器具D1の上記蛍光ランプLの全長と略同寸の間隔を隔て配設された一対のソケット装置7,7の装着孔や溝内に、上記蛍光ランプLの口金5に設けられた一対の端子ピン52,52が挿入・装着されることによって蛍光ランプLの電気的な接続と機械的な支持がなされる。
【0050】
上記構成の照明器具L1は、点灯回路装置8−給電線81,81−ソケット装置7,7を介し蛍光ランプLに通電されると、電極3,3間に放電が生起し、この放電によりバルブ1内の水銀蒸気が電離して紫外線を発生し、蛍光体膜4を励起して可視光をバルブ1外に放射する、すなわち、発光する。
【0051】
上記蛍光ランプLの主要構成は、たとえば定格ランプ電力30Wでガラス管バルブ1の外径が約15.5mm、内径が約14.0mm、長さが約1,194mmのT5形で、バルブ1内面には3波長昼白色発光形の蛍光体からなる蛍光体膜4を形成し、希ガスとしてアルゴンArを約333Pa(パスカル)封入してあり、また、ランプLの全長はFL40やFLR40のランプと同じ約1,200mmである。
【0052】
また、比較用として現行形のFLR40Sの定格ランプ電力40Wでガラス管バルブの外径が約32.5mm、内径が約31.0mm、長さが約1,194mmで、バルブ内面には3波長昼白色の蛍光体膜を形成し、希ガスとしてアルゴンArを約333Pa(パスカル)封入してある。
【0053】
そして、本発明に係わる上記蛍光ランプLは現行ランプに比べて、全光束が5〜7%程度低下するが、輝度が約64%程度高くなり明るさ感に全く差がなく、また、消費電力を約31%程度低下できるので省エネルギー効果を高めることができた。
【0054】
また、蛍光ランプLのガラス管外径が約15.5mmの本発明品は、現行の外径が約32.5mmのバルブに比べて、保管や輸送時のスペースを約77%低減した省スペース化がはかれるとともに、寿命後等に破棄するときの廃棄物重量を約59%減らせる環境にも配慮できるものである。
【0055】
また、図4に示す照明器具D2は、略平板状をなす器具本体6に2本の蛍光ランプL,Lを覆う円弧状の反射部材91が設けられ、上記器具本体6または反射部材91には上記図2の実施の形態に示すと同じ仕様の蛍光ランプL,Lおよびソケット装置7,…が取着されている。また、92は上記器具本体6に取付けられたカバー部材またはセードで、ポリカーボネイト(PC)やアクリル等の合成樹脂材料あるいはガラス材料で成形したものからなり反射部材91および各蛍光ランプL,Lを覆い下方側が開口している。
【0056】
この照明器具D2の場合も上記実施の形態と同様にFL40等のランプとほぼ同じ全長のT5形ガラス管からなるバルブ1を有する蛍光ランプLが、G5形口金と対応するソケット装置7,…により接続支持されているので、上記実施の形態と同様の作用効果を奏し、配光的には器具D2の下方側を明るく横方向側にはカバー部材またはセード92により減光された光放射をなす。
【0057】
そして、上記図4に示す実施の形態の照明器具D2においては、器具本体6に別体の反射部材91を設けたが、本発明は器具本体6の表面を白色化等することによって反射機能をもたせれば、格別な反射部材を必要としない。
【0058】
また、反射部材91としては、二酸化チタン等の白色粉末の塗布層またはアルミニウムや銀等のメッキ層や蒸着層あるいは超微細PET樹脂発泡シート等の反射部材を貼付するようにしてもよい。
【0059】
また、一対のソケット装置7,7をFL40等のランプと同等の間隔を隔てて長尺の板材71に固定したものを、器具本体6に設けるようにしたが、個々のソケット装置7をたとえば図5(a),(b)に示すような構造として各装着孔62,…に取付けるようにしてもよい。
【0060】
この図5(a),(b)は、ソケット装置および器具本体6の装着孔62近辺を示す斜視図で、(a)図の場合は、ソケット装置7Aの電気絶縁性の合成樹脂材料で成形された本体71の上方先端側が幅狭なテーパー面72をなしテーパー面72の下方側に突起73および溝部74が形成してある。
【0061】
そして、このテーパー面72を器具本体6側の装着孔62に臨ませ力を加えテーパー面72を装着孔62内に押し入れ、最大幅部である突起73が装着孔62壁を通過し溝部74が装着孔62壁に係止することによってソケット装置7Aが装着孔62に固定できる。なお、この場合は本体71を弾性変形する材料で形成したり、テーパー面72部を本体71とは別体の金属板等からなる弾性機能をもたせておくことにより着脱が容易にできる。
【0062】
また、(b)図の場合は、器具本体6の装着孔62の対向辺に切り起し段部63,63を形成し、ソケット装置7Bの本体71の側面に設けた溝部74をこの段部63,63に差し込み、差し込みだけでは不十分の場合はストッパー等の逆止手段を施せばよい。
【0063】
また、本発明の蛍光ランプLの口金5端子ピン52,52が接続支持されるソケット装置は、この図5(a),(b)に示すソケット装置7A,7Bのような構造であってもよい。
【0064】
すなわち、(a)図に示すソケット装置7Aは、ランプLの口金5の一対の端子ピン52,52を垂直方向の溝75内に位置させた後、ランプLを回転させると端子ピン52,52は円弧状の溝76に沿って案内され、係止された位置(90度回転)で側面部が弾性を付与した板状の給電端子(図示しない。)と接触するランプを回転させる方式のものである。
【0065】
(b)図に示すソケット装置7Bは、絶縁板77に形成した一対の孔78,78内に口金5の一対の端子ピン52,52を挿入して端子ピン52,52の先端部が弾性を付与された板状の給電端子(図示しない。)と接触するランプLを軸方向に押圧する方式のもので、本発明はこのようなソケット装置7A,7Bに適用できる。
【0066】
なお、この図5(a),(b)中、79,79は点灯回路装置8からソケット装置7Aや7Bの給電部(図示しない。)に配線される給電線81,81の挿入孔でこの給電部の接続はねじを用いない自己鎖錠機能形であってもよい。
【0067】
また、上記実施の形態では器具本体6等に装着孔62を形成してソケット装置7,7A,7Bを固定するようにしたが、本発明は装着孔62を形成せずに、器具本体6や反射部材の外面側のFL40やFLR40等のランプ長に合わせた位置に塗装、刻印、合わせピン孔、ねじ孔、保護シート付き接着テープ、凹部や凸部あるいはガイド等の手段でソケット装置の位置と取着が可能なような(ここではこれら手段をマーキングと呼ぶ。)ことを行うようにしてもよい。
【0068】
また、本発明の照明器具に装着される蛍光ランプは、ガラス管バルブの内外表面のいずれか一面に光反射部材を設けることにより放射光を集中指向させることができる。
【0069】
この光反射部材の形成材料としては、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、二酸化チタン(TiO)やアルミナ(Al)あるいは厚膜とした蛍光体等を用いることができ、これら材料を塗布や蒸着等の手段で形成できる。また、光反射部材を貼付することでも形成できる。
【0070】
この光反射部材を形成した蛍光ランプの実施の形態を図6(a),(b)に横断面図で示す。図6(a)および(b)の蛍光ランプL1,L2は、上記実施の形態に示すランプLとガラス管バルブ1、電極3や封入した放電媒体等は同じで、バルブ1面に形成した蛍光体膜等の被膜の条件が異なる。
【0071】
すなわち、蛍光ランプL1はガラス管バルブ1内面に管軸に沿って約120度の幅で二酸化チタンの微粉末からなる約5μmの膜厚の反射膜41が形成してあり、さらにこの反射膜41上および反射膜41が形成されていないバルブ1内面には3波長発光形の希土類蛍光体からなる約10μmの膜厚の蛍光体膜4が形成してある。
【0072】
そして、本発明に係わる上記蛍光ランプL1は、上記反射膜41が形成された部分は可視光の透過がないかあっても僅かで殆どを反射して反射膜41を形成していない蛍光体膜4形成部分からの光放射を高めることができる。
【0073】
この蛍光ランプL1は、現行のFLR40Sの蛍光ランプに比べて全光束が約10%程度低下するが、輝度が約106%(約2.6倍)程度高いので明るさ感に全く差がなく、また、消費電力を約31%程度低下できるので省エネルギー効果を高めることができた。
【0074】
また、蛍光ランプL2は図1の上記実施の形態に示す蛍光ランプLのガラス管バルブ1の外面に管軸に沿って所定の幅で白色の塗装膜42を形成したもので、バルブ1外面の場合でも上記と同様な作用効果を奏する。なお、このバルブ1の外面に反射部材の形成は、塗装膜42に限らず、蒸着で形成したり、反射テープ等を貼付したり、樋状の金属板や合成樹脂等からなるもので覆うようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、バルブを細径化したT5形ガラス管からなるバルブを用い、かつ、端部にG5形口金を接合したランプ全長を現行のFL40等のランプと合せた蛍光ランプを点灯させる器具であって、ソケット装置ならびにランプに適合した点灯回路装置を代えることによって、既存の器具をも用いることができる。
【0076】
また、上記蛍光ランプは発光効率が高いとともにバルブを細径化したことにより保管時や輸送時の省スペース化および寿命終了等の破棄時に破棄量を低減できる。
【0077】
したがって、共通の器具部材を用いることができるとともに器具設置数を低減した、省エネルギー、省スペース化および省資源、省破棄物等の経済性に優れ環境の向上がはかれる照明器具を提供できる利点を有する。
【0078】
また、請求項2に記載の発明によれば、器具に反射部材を配設することにより、さらに発光効率の向上がはかれる照明器具を提供できる利点を有する。
【0079】
また、請求項3に記載の発明によれば、蛍光ランプに反射部材を設けることにより、さらに発光効率の向上がはかれる照明器具を提供できる利点を有する。
【0080】
さらに、請求項4および5に記載の発明によれば、器具本体に現行のFL40等のランプ長に合せた位置にソケット装置の装着孔を穿孔しておくことによって、用いるランプに適合するG5形口金やG13形口金に対応したソケット装置を、正しい位置に容易に取付けられる利点を有する照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛍光ランプの一部切欠断面正面図である。
【図2】本発明に係わる照明器具の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】図2に示す照明器具の分解斜視図である。
【図4】本発明に係わる照明器具の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】図(a),(b)は、ソケット装置および器具本体の装着孔の近辺を示す斜視図である。
【図6】図(a),(b)は、本発明に係わる光反射部材を形成した蛍光ランプの実施の形態を示す横断面図である。
【符号の説明】
L,L1,L2:蛍光ランプ
1:ガラス管バルブ
3:電極
4:蛍光体膜
5:G5形口金
D1,D2:照明器具
6:器具本体
62:装着孔
7,7A,7B:ソケット装置
8:点灯回路装置

Claims (5)

  1. 内面に蛍光体膜が形成されるとともに両端に電極を有するマウントを封止したT5形(外径が14.5〜17.0mm)ガラス管バルブ、このガラス管バルブ内に封入された放電媒体および上記ガラス管バルブ端部に接合されたG5形口金を備えた、ランプ全長が1,180〜1,240mmでランプ電力が20〜33Wで動作する直管形の蛍光ランプと、
    上記蛍光ランプの全長より長い器具本体と、
    この器具本体に設けられた上記蛍光ランプの口金部を接続支持する少なくとも一対のG5形口金対応のソケット装置と、
    このソケット装置の給電端子に接続した上記蛍光ランプの点灯回路装置と、
    を具備していることを特徴とする照明器具。
  2. 上記器具本体には、蛍光ランプと対応して反射部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 上記蛍光ランプは、ガラス管バルブに反射部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  4. 上記G5形口金対応のソケット装置が、器具本体のマーキング位置に固定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の照明器具。
  5. 上記G5形口金対応のソケット装置が、器具本体に形成した装着孔から突出して設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007004190A3 (en) * 2005-07-06 2007-05-03 Koninkl Philips Electronics Nv Energy efficient fluorescent lamp
AU2008100508B4 (en) * 2008-03-07 2009-01-22 Green Future (Aust) Pty Ltd Lighting assemblies

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