JP2005018878A - 高精度位置決め装置 - Google Patents
高精度位置決め装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005018878A JP2005018878A JP2003180848A JP2003180848A JP2005018878A JP 2005018878 A JP2005018878 A JP 2005018878A JP 2003180848 A JP2003180848 A JP 2003180848A JP 2003180848 A JP2003180848 A JP 2003180848A JP 2005018878 A JP2005018878 A JP 2005018878A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive
- recording medium
- unit
- frame
- drive frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims abstract description 31
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 claims description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 1
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/085—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
- G11B7/0857—Arrangements for mechanically moving the whole head
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/085—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/085—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
- G11B7/08547—Arrangements for positioning the light beam only without moving the head, e.g. using static electro-optical elements
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
【課題】微小動作による記録媒体の光学系に対する精密な位置合わせを比較的低コストで実現できる高精度位置決め装置を提供する。
【解決手段】光により情報を記録・再生する平板状の記録媒体10を光学系に対して平面方向に微小動作させる駆動ユニット1を備え、その駆動ユニット1は枠形状に形成されたユニット本体2と、ユニット本体2の内側に納められる第1の駆動枠3と、第1の駆動枠3の内側に納められ記録媒体10の記録部11近傍に固定される第2の駆動枠4とからなり、第1の駆動枠3はユニット本体2に対し微小駆動素子5を介して記録媒体10の平面方向に動作自在とされると共に、第2の駆動枠4は第1の駆動枠3に対し微小駆動素子5を介して記録媒体10の平面方向であって第1の駆動枠3の動作と略直角方向に動作自在とされることにより、記録媒体10を平面方向に微小動作させる。
【選択図】 図1
【解決手段】光により情報を記録・再生する平板状の記録媒体10を光学系に対して平面方向に微小動作させる駆動ユニット1を備え、その駆動ユニット1は枠形状に形成されたユニット本体2と、ユニット本体2の内側に納められる第1の駆動枠3と、第1の駆動枠3の内側に納められ記録媒体10の記録部11近傍に固定される第2の駆動枠4とからなり、第1の駆動枠3はユニット本体2に対し微小駆動素子5を介して記録媒体10の平面方向に動作自在とされると共に、第2の駆動枠4は第1の駆動枠3に対し微小駆動素子5を介して記録媒体10の平面方向であって第1の駆動枠3の動作と略直角方向に動作自在とされることにより、記録媒体10を平面方向に微小動作させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はホログラム記憶装置において記録媒体を光学系に対して精度よく位置決めする高精度位置決め装置に関し、特に大まかに位置決めされた記録媒体を微小動作させて精密な位置決めを行う高精度位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンピュータ等に用いられる記憶装置としては、磁気や光によって情報を記録媒体に対して2次元的に書込み、読込みを行うものが広く用いられている。磁気を用いた記憶装置としては、ハードディスクなどが知られており、光を用いた記憶装置としては、CDやDVDなどが知られている。これら記憶装置は、大容量化の要求に応えるため、これまでに記録密度に関して著しい進歩を果たしてきたものである。そして、さらなる大容量化のための手段として、ホログラムの原理を用いた記憶装置(以下ホログラム記憶装置という)の開発が進められている。
【0003】
ホログラム記憶装置は、符号化された物体光と参照光とを記録媒体上で干渉させてホログラムを形成し、情報を記憶させるものである。物体光は2次元のデジタルデータの形で記録媒体に照射され、情報を再生する際には参照光のみを記録媒体に照射することで、2次元のデジタルデータを再現する。したがって、物体光及び参照光の光学系と記録媒体とは正確に位置決めする必要がある。この位置決めは、光学系を固定しておき、平面状の記録媒体を平面方向に移動させることにより行われる。このようなホログラム記憶装置としては、例えば特許文献1に挙げるものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−93157号公報
【0005】
従来のホログラム記憶装置においては、記録媒体はカード状のものやディスク状のものが用いられている。カード状の記録媒体の場合には、互いに直交するX方向及びY方向に記録媒体を移動させることができるように、X方向及びY方向にそれぞれスライダを設け、光学系に対して記録媒体を移動させる。また、ディスク状の記録媒体の場合には、中心部をモータに接続して円周方向に記録媒体を移動させると共に、モータをトラバースするスライダを設けることで半径方向に記録媒体を移動させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のホログラム記憶装置における記録媒体の位置決め装置においては、以下に述べる問題点を有していた。
情報にランダムにアクセスするためには、ホログラムを形成するページ単位で記録媒体を大きく移動させる必要がある。一方で、記録媒体を光学系に対して正確に位置決めするには、記録媒体位置の微小な調整が必要である。微小な動作をさせるためには、駆動に用いるモータないしスライダのステッピングを微小にしなければならず、そのような駆動装置で大きな動作をさせると装置に大きな負荷がかかる。したがって、記録媒体の大きな動作と微小な動作を両立させることは困難であり、記録媒体の位置決め装置における高コストの原因となる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、微小動作による記録媒体の光学系に対する精密な位置合わせを比較的低コストで実現できる高精度位置決め装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る高精度位置決め装置は、光により情報を記録・再生する平板状の記録媒体を光学系に対して平面方向に動作させる駆動部と、上記記録媒体を光学系に対して平面方向に微小動作させる微小駆動ユニットとを備える高精度位置決め装置であって、
上記駆動部は上記記録媒体を接続して動作させる駆動棒と、上記微小駆動ユニットを上記駆動棒の軸芯方向に動作自在とする昇降部とを備え、上記微小駆動ユニットは枠形状に形成されたユニット本体と、該ユニット本体の内側に納められる第1の駆動枠と、該第1の駆動枠の内側に納められる第2の駆動枠とからなり、
上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し微小駆動素子を介して上記記録媒体の平面方向に動作自在とされると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し微小駆動素子を介して上記記録媒体の平面方向であって上記第1の駆動枠の動作と略直角方向に動作自在とされ、
上記微小駆動ユニットは上記昇降部により上記駆動棒の軸芯方向に動作して上記記録媒体を駆動棒の接続から解放すると共に、上記第2の駆動枠を記録媒体に固定し、上記第1の駆動枠と第2の駆動枠を相互に動作させることにより記録媒体を平面方向に微小動作させることを特徴として構成されている。
【0009】
また、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記駆動棒は上記記録媒体と平行な固定板を備え、該固定板により上記記録媒体に接続し、上記微小駆動ユニットは第2の駆動枠に上記固定板より厚さの大きい押上板を備え、上記微小駆動ユニットが上記駆動棒の軸芯方向に動作すると上記押上板は上記記録媒体に当接固定すると共に、上記記録媒体を上記固定板の固定から解放して微小動作可能とすることを特徴として構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記記録媒体は上記駆動棒との接続部近傍に帯磁部を備え、該帯磁部は磁力により上記固定板及び押上板と固定することを特徴として構成されている。
【0011】
さらにまた、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し2つの微小駆動素子を介して直線動作及び回転動作自在とされると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し2つの微小駆動素子を介して直線動作及び回転動作自在とされることを特徴として構成されている。
【0012】
そして、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し弾性体を介して接続されると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し弾性体を介して接続されることを特徴として構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は、本実施形態における高精度位置決め装置の動作前の状態を示した断面図であり、図2は、本実施形態における高精度位置決め装置の動作時の状態を示した断面図である。これら各図において、本実施形態における高精度位置決め装置は、図1に示す状態において、平板状の記録媒体10を駆動部たる第1のスライダ20及び第2のスライダ21によって物体光学系30a及び参照光学系30bからなる光学ユニット30に対して記録媒体10の平面方向にページ単位でおおまかに位置決めし、図2に示す状態において、記録媒体10を微小駆動ユニット1によって記録媒体10の平面方向に微小移動させて正確に位置決めするものである。
【0014】
記録媒体10に記録される情報は、2次元のデジタルデータとして記録・再生されるので、記録媒体10上においてページ単位で記録・再生されることになる。すなわち、記録媒体10上には多数のページが並んだ状態で記録されている。したがって、情報の記録・再生のためには、記録媒体10を光学ユニット30に対してページ単位で平面方向に移動させ、位置決めする必要がある。このページ単位の移動は、記録媒体10に駆動棒40を介して接続された第1のスライダ20及び第2のスライダ21によってなされる。第1のスライダ20と第2のスライダ21とは、互いに直交する方向にスライド自在とされていて、記録媒体10を平面方向に自在に移動させることができる。
【0015】
記録媒体10は、中心部に貫通孔を備えており、ここに駆動棒40を貫通させる。駆動棒40はディスク状に形成されてなる固定板41を有しており、記録媒体10の貫通孔近傍に設けられ、磁石により構成される帯磁部11に当接し、磁力により相互に固定される。一方、この状態では記録媒体10は、微小移動するための微小駆動ユニット1には接続していない。そのため、図1の状態で記録媒体10は、第1のスライダ20及び第2のスライダ21に接続された状態であって、その平面方向に移動させることができ、この時点ではページ単位である程度の位置決め(10μm程度の精度)がなされる。
【0016】
第1のスライダ20は、微小駆動ユニット1を昇降動作させる昇降部43を備えている。図2に示すように、昇降部43を動作させ、微小駆動ユニット1を上方に押し上げると、微小駆動ユニット1に設けられた押上板42は駆動棒40の固定板41の内周部41aに挿入され、記録媒体10の帯磁部11に当接する。帯磁部11は、その磁力によって押上板42と相互に固定される。押上板42は固定板41よりも厚さを大きく形成しており、したがって微小駆動ユニット1をさらに上方に押し上げると、記録媒体10を固定板41による固定から解放すると共に、光学ユニット30に近い位置までさらに押し上げることができる。
【0017】
このように昇降部43を動作させると、微小駆動ユニット1を記録媒体10に固定すると共に、記録媒体10を駆動棒40の接続から解放して、記録媒体10を微小駆動ユニット1によって微小移動させることができるようになる。記録媒体10は、あらかじめ第1のスライダ20及び第2のスライダ21によってページ単位の移動は行われているので、微小駆動ユニット1は光学ユニット30に対する記録媒体10の高精度の位置決め(1μm以下の精度)を行うものである。つまり、駆動部たる第1のスライダ20及び第2のスライダ21は大まかな位置合わせに用い、微小駆動ユニット1は精密な位置合わせに用いることにして、それぞれ役割を分担している。
【0018】
次に、微小駆動ユニット1について説明する。図3には、微小駆動ユニット1の平面図を示す。この後において、X方向、Y方向及びθ方向は図3に示すとおりであるものとする。微小駆動ユニット1は、全体としては略平板状に形成され、略方形の枠形状に形成されたユニット本体2と、その内部に納められる略方形状に形成された第1の駆動枠3と、さらにその内部に納められる略方形状に形成された第2の駆動枠4とからなる。微小駆動ユニット1を構成するユニット本体2と第1の駆動枠3及び第2の駆動枠4は、シリコンをエッチング加工することで形成する。ただし、金属等のほかの材料を用いて微細加工して形成するようにしてもよい。
【0019】
第1の駆動枠3は、それぞれX方向に直線的に伸縮する2つの微小駆動素子5、5を介してユニット本体2に対してX方向及びθ方向に動作自在とされると共に、X方向とY方向にそれぞれ弾性体6、6を設けて、微小駆動素子5、5の動作に対する抵抗としている。ここで、微小駆動素子5は、電界を付加することにより伸縮するものであり、ピエゾ素子等からなる。また、弾性体6は板バネからなり、第1の駆動枠3をユニット本体2に対して懸架すると共に、第1の駆動枠3の動作を安定して行うことができるようにしている。ただし、弾性体6は板バネには限られず、その他のバネやゴム等でもよい。
【0020】
微小駆動素子5、5はX方向に伸縮するように2つ設けられているので、2つを同時に同じ長さだけ伸縮させることにより、第1の駆動枠3をユニット本体2に対してX方向に直線動作させることができる。また、2つの微小駆動素子5、5の伸縮に差を付けることにより、第1の駆動枠3をユニット本体2に対してθ方向に回転動作させることができる。
【0021】
また、第2の駆動枠4は、それぞれY方向に直線的に伸縮する2つの微小駆動素子5、5を介して第1の駆動枠3に対してY方向及びθ方向に動作自在とされると共に、X方向とY方向にそれぞれ弾性体6、6を設けて、微小駆動素子5、5の動作に対する抵抗としている。
【0022】
微小駆動素子5、5はY方向に伸縮するように2つ設けられているので、2つを同時に同じ長さだけ伸縮させることにより、第2の駆動枠4を第1の駆動枠3に対してY方向に直線動作させることができる。すなわち、第1の駆動枠3に設けられる微小駆動素子5、5に対しては、その動作と略直角方向に第2の駆動枠4を動作させるように、第2の駆動枠4の微小駆動素子5、5が設けられる。また、2つの微小駆動素子5、5の伸縮に差を付けることにより、第2の駆動枠4を第1の駆動枠3に対してθ方向に回転動作させることができる。弾性体6はユニット本体2と第1の駆動枠3の間に設けられるものと同様で、第2の駆動枠4を第1の駆動枠3に対して懸架すると共に、安定して動作させることができるようにしている。
【0023】
そして、第2の駆動枠4は押上板42を備え、この押上板42が記録媒体10の帯磁部11に固定される。第2の駆動枠4は、第1の駆動枠3に対してY方向及びθ方向に動作することができ、第1の駆動枠3は、ユニット本体2に対してX方向及びθ方向に動作することができるから、第2の駆動枠4は、ユニット本体2に対してX方向とY方向及びθ方向に動作することができる。すなわち第2の駆動枠4に固定された記録媒体10を、ユニット本体2及び光学ユニット30に対してX方向とY方向及びθ方向に動作させることができる。光学ユニット30は、物体光学系30aと参照光学系30bを備え、その下面には光学基準ブロック31が設けられる。光学基準ブロック31の下面は平面状に形成されており、記録媒体10の光学ユニット30に対する位置決めの基準となるものである。
【0024】
本実施形態における記録媒体10は、カード状に形成されると共に、フォトリフラクティブ材料またはフォトポリマー材料からなっており、その平面上に対し光学ユニット30の物体光学系30a及び参照光学系30bによってホログラムを形成されて、情報を記録する。また、光学ユニット30の参照光学系30bによって情報が再生され、読み出しが行われる。
【0025】
次に、記録媒体10を移動させる駆動部と微小駆動ユニット1との切替動作についてより詳細に説明する。図4は、微小駆動ユニット1の動作前の状態を示した拡大断面図であり、図5は、微小駆動ユニット1の動作時の状態を示した拡大断面図である。図4に示すように、微小駆動ユニット1の動作前の状態においては、記録媒体10は駆動棒40に当接すると共に、帯磁部11が駆動棒40の固定板41に当接固定されている。したがって、この状態で記録媒体10は、駆動棒40を介して第1のスライダ20に接続されており、第1のスライダ20及び第2のスライダ21によって移動する。固定板41は、中央部を空洞としたドーナツ状の平板として形成されており、その内周部41aには微小駆動ユニット1の第2の駆動枠4に設けられた押上板42を納めることができる。
【0026】
一方、微小駆動ユニット1は昇降部43を介して第1のスライダ20に固定されているので、第1のスライダ20及び第2のスライダ21により、記録媒体10と共に移動する。記録媒体10を第1のスライダ20及び第2のスライダ21により所定の位置に移動させたら、第1のスライダ20に設けられた昇降部43を動作させ、微小駆動ユニット1は上方に押し上げられる。それに伴って、第2の駆動枠4に設けられた押上板42が固定板41の内周部41aに挿入される。
【0027】
図5に示すように、押上板42は微小駆動ユニット1が押し上げられるのに伴って、固定板41の内周部41aを貫通して記録媒体10の帯磁部11に当接固定される。また、押上板42は固定板41よりも厚さが大きいので、記録媒体10をさらに押し上げて、記録媒体10の固定板41による固定から解放すると共に、光学ユニット30の光学基準ブロック31に近づける。微小駆動ユニット1は、駆動棒40の固定板41に上面が当接するまで押し上げられる。駆動棒40は、上端近傍は段差を介して細くなるように形成されており、微小駆動ユニット1に押し上げられた記録媒体10は、駆動棒40の当接からも解放される。この状態では、記録媒体10や微小駆動ユニット1及び押上板42は、駆動棒40と当接せず隙間を有しているので、微小駆動ユニット1に固定された記録媒体10は、駆動棒40及び第1のスライダ20に対して微小移動可能とされる。
【0028】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態に限られるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では、記録媒体10はカード状に形成され、記録媒体10のページ単位の移動は、X方向及びY方向になされるが、記録媒体10の形状はこれに限られず、CDやDVDのような円盤形状とすることもできる。記録媒体10を円盤形状とした場合には、記録媒体10をページ単位で移動させるには第2のスライダ21の代わりにモータを設ける。これらのモータ及び第1のスライダ20により、記録媒体10を回転運動及び直線運動させて光学ユニット30に対してページ単位の大まかな位置決めを行う。そして、微小駆動ユニット1の構成は、本実施形態と同様にして記録媒体10をX方向とY方向及びθ方向に正確な位置決めを行う。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、駆動部により記録媒体を平面方向に動作させ、記録媒体を駆動部との接続から解放して微小駆動素子により動作する微小駆動ユニットに固定し、微小動作させることにより、記録媒体のページ単位の動作と、記録媒体の精密な位置決め動作とを独立した駆動機構により行うことができるので、1つの機構で両方の動作を両立させる必要がなく、高精度かつ低コストな高精度位置決め装置とすることができる。
【0030】
また、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、駆動棒に設けた固定板により駆動部と記録媒体を接続し、固定板より厚い押上板により微小駆動ユニットと記録媒体を接続すると共に、駆動部と記録媒体の接続を解放することにより、記録媒体と駆動部及び微小駆動ユニットとの接続の切替を容易に行うことができる。
【0031】
さらに、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、記録媒体は帯磁部を備え、帯磁部は磁力により固定板及び押上板と固定されることにより、記録媒体と固定板及び押上板との固定及び解放を容易に行うことができる。
【0032】
さらにまた、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、第1の駆動枠及び第2の駆動枠は2つの微小駆動素子により動作するので、直線動作及び回転動作を簡易な構成にて実現することができる。
【0033】
そして、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、第1の駆動枠及び第2の駆動枠は弾性体を介して接続されることにより、第1の駆動枠をユニット本体に、第2の駆動枠を第1の駆動枠にそれぞれ懸架して3重構造を形成できると共に、第1の駆動枠と第2の駆動枠をそれぞれ安定して動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における高精度位置決め装置の動作前の状態を示した断面図である。
【図2】本実施形態における高精度位置決め装置の動作時の状態を示した断面図である。
【図3】本実施形態における高精度位置決め装置の平面図である。
【図4】本実施形態における高精度位置決め装置の動作前の状態を示した拡大断面図である。
【図5】本実施形態における高精度位置決め装置の動作時の状態を示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 駆動ユニット
2 ユニット本体
3 第1の駆動枠
4 第2の駆動枠
5 微小駆動素子
6 弾性体
10 記録媒体
11 帯磁部
20 第1のスライダ
21 第2のスライダ
30 光学ユニット
31 光学基準ブロック
40 駆動棒
41 固定板
42 押上板
43 昇降部
【発明の属する技術分野】
本発明はホログラム記憶装置において記録媒体を光学系に対して精度よく位置決めする高精度位置決め装置に関し、特に大まかに位置決めされた記録媒体を微小動作させて精密な位置決めを行う高精度位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンピュータ等に用いられる記憶装置としては、磁気や光によって情報を記録媒体に対して2次元的に書込み、読込みを行うものが広く用いられている。磁気を用いた記憶装置としては、ハードディスクなどが知られており、光を用いた記憶装置としては、CDやDVDなどが知られている。これら記憶装置は、大容量化の要求に応えるため、これまでに記録密度に関して著しい進歩を果たしてきたものである。そして、さらなる大容量化のための手段として、ホログラムの原理を用いた記憶装置(以下ホログラム記憶装置という)の開発が進められている。
【0003】
ホログラム記憶装置は、符号化された物体光と参照光とを記録媒体上で干渉させてホログラムを形成し、情報を記憶させるものである。物体光は2次元のデジタルデータの形で記録媒体に照射され、情報を再生する際には参照光のみを記録媒体に照射することで、2次元のデジタルデータを再現する。したがって、物体光及び参照光の光学系と記録媒体とは正確に位置決めする必要がある。この位置決めは、光学系を固定しておき、平面状の記録媒体を平面方向に移動させることにより行われる。このようなホログラム記憶装置としては、例えば特許文献1に挙げるものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−93157号公報
【0005】
従来のホログラム記憶装置においては、記録媒体はカード状のものやディスク状のものが用いられている。カード状の記録媒体の場合には、互いに直交するX方向及びY方向に記録媒体を移動させることができるように、X方向及びY方向にそれぞれスライダを設け、光学系に対して記録媒体を移動させる。また、ディスク状の記録媒体の場合には、中心部をモータに接続して円周方向に記録媒体を移動させると共に、モータをトラバースするスライダを設けることで半径方向に記録媒体を移動させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のホログラム記憶装置における記録媒体の位置決め装置においては、以下に述べる問題点を有していた。
情報にランダムにアクセスするためには、ホログラムを形成するページ単位で記録媒体を大きく移動させる必要がある。一方で、記録媒体を光学系に対して正確に位置決めするには、記録媒体位置の微小な調整が必要である。微小な動作をさせるためには、駆動に用いるモータないしスライダのステッピングを微小にしなければならず、そのような駆動装置で大きな動作をさせると装置に大きな負荷がかかる。したがって、記録媒体の大きな動作と微小な動作を両立させることは困難であり、記録媒体の位置決め装置における高コストの原因となる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、微小動作による記録媒体の光学系に対する精密な位置合わせを比較的低コストで実現できる高精度位置決め装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る高精度位置決め装置は、光により情報を記録・再生する平板状の記録媒体を光学系に対して平面方向に動作させる駆動部と、上記記録媒体を光学系に対して平面方向に微小動作させる微小駆動ユニットとを備える高精度位置決め装置であって、
上記駆動部は上記記録媒体を接続して動作させる駆動棒と、上記微小駆動ユニットを上記駆動棒の軸芯方向に動作自在とする昇降部とを備え、上記微小駆動ユニットは枠形状に形成されたユニット本体と、該ユニット本体の内側に納められる第1の駆動枠と、該第1の駆動枠の内側に納められる第2の駆動枠とからなり、
上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し微小駆動素子を介して上記記録媒体の平面方向に動作自在とされると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し微小駆動素子を介して上記記録媒体の平面方向であって上記第1の駆動枠の動作と略直角方向に動作自在とされ、
上記微小駆動ユニットは上記昇降部により上記駆動棒の軸芯方向に動作して上記記録媒体を駆動棒の接続から解放すると共に、上記第2の駆動枠を記録媒体に固定し、上記第1の駆動枠と第2の駆動枠を相互に動作させることにより記録媒体を平面方向に微小動作させることを特徴として構成されている。
【0009】
また、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記駆動棒は上記記録媒体と平行な固定板を備え、該固定板により上記記録媒体に接続し、上記微小駆動ユニットは第2の駆動枠に上記固定板より厚さの大きい押上板を備え、上記微小駆動ユニットが上記駆動棒の軸芯方向に動作すると上記押上板は上記記録媒体に当接固定すると共に、上記記録媒体を上記固定板の固定から解放して微小動作可能とすることを特徴として構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記記録媒体は上記駆動棒との接続部近傍に帯磁部を備え、該帯磁部は磁力により上記固定板及び押上板と固定することを特徴として構成されている。
【0011】
さらにまた、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し2つの微小駆動素子を介して直線動作及び回転動作自在とされると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し2つの微小駆動素子を介して直線動作及び回転動作自在とされることを特徴として構成されている。
【0012】
そして、本発明に係る高精度位置決め装置は、上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し弾性体を介して接続されると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し弾性体を介して接続されることを特徴として構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は、本実施形態における高精度位置決め装置の動作前の状態を示した断面図であり、図2は、本実施形態における高精度位置決め装置の動作時の状態を示した断面図である。これら各図において、本実施形態における高精度位置決め装置は、図1に示す状態において、平板状の記録媒体10を駆動部たる第1のスライダ20及び第2のスライダ21によって物体光学系30a及び参照光学系30bからなる光学ユニット30に対して記録媒体10の平面方向にページ単位でおおまかに位置決めし、図2に示す状態において、記録媒体10を微小駆動ユニット1によって記録媒体10の平面方向に微小移動させて正確に位置決めするものである。
【0014】
記録媒体10に記録される情報は、2次元のデジタルデータとして記録・再生されるので、記録媒体10上においてページ単位で記録・再生されることになる。すなわち、記録媒体10上には多数のページが並んだ状態で記録されている。したがって、情報の記録・再生のためには、記録媒体10を光学ユニット30に対してページ単位で平面方向に移動させ、位置決めする必要がある。このページ単位の移動は、記録媒体10に駆動棒40を介して接続された第1のスライダ20及び第2のスライダ21によってなされる。第1のスライダ20と第2のスライダ21とは、互いに直交する方向にスライド自在とされていて、記録媒体10を平面方向に自在に移動させることができる。
【0015】
記録媒体10は、中心部に貫通孔を備えており、ここに駆動棒40を貫通させる。駆動棒40はディスク状に形成されてなる固定板41を有しており、記録媒体10の貫通孔近傍に設けられ、磁石により構成される帯磁部11に当接し、磁力により相互に固定される。一方、この状態では記録媒体10は、微小移動するための微小駆動ユニット1には接続していない。そのため、図1の状態で記録媒体10は、第1のスライダ20及び第2のスライダ21に接続された状態であって、その平面方向に移動させることができ、この時点ではページ単位である程度の位置決め(10μm程度の精度)がなされる。
【0016】
第1のスライダ20は、微小駆動ユニット1を昇降動作させる昇降部43を備えている。図2に示すように、昇降部43を動作させ、微小駆動ユニット1を上方に押し上げると、微小駆動ユニット1に設けられた押上板42は駆動棒40の固定板41の内周部41aに挿入され、記録媒体10の帯磁部11に当接する。帯磁部11は、その磁力によって押上板42と相互に固定される。押上板42は固定板41よりも厚さを大きく形成しており、したがって微小駆動ユニット1をさらに上方に押し上げると、記録媒体10を固定板41による固定から解放すると共に、光学ユニット30に近い位置までさらに押し上げることができる。
【0017】
このように昇降部43を動作させると、微小駆動ユニット1を記録媒体10に固定すると共に、記録媒体10を駆動棒40の接続から解放して、記録媒体10を微小駆動ユニット1によって微小移動させることができるようになる。記録媒体10は、あらかじめ第1のスライダ20及び第2のスライダ21によってページ単位の移動は行われているので、微小駆動ユニット1は光学ユニット30に対する記録媒体10の高精度の位置決め(1μm以下の精度)を行うものである。つまり、駆動部たる第1のスライダ20及び第2のスライダ21は大まかな位置合わせに用い、微小駆動ユニット1は精密な位置合わせに用いることにして、それぞれ役割を分担している。
【0018】
次に、微小駆動ユニット1について説明する。図3には、微小駆動ユニット1の平面図を示す。この後において、X方向、Y方向及びθ方向は図3に示すとおりであるものとする。微小駆動ユニット1は、全体としては略平板状に形成され、略方形の枠形状に形成されたユニット本体2と、その内部に納められる略方形状に形成された第1の駆動枠3と、さらにその内部に納められる略方形状に形成された第2の駆動枠4とからなる。微小駆動ユニット1を構成するユニット本体2と第1の駆動枠3及び第2の駆動枠4は、シリコンをエッチング加工することで形成する。ただし、金属等のほかの材料を用いて微細加工して形成するようにしてもよい。
【0019】
第1の駆動枠3は、それぞれX方向に直線的に伸縮する2つの微小駆動素子5、5を介してユニット本体2に対してX方向及びθ方向に動作自在とされると共に、X方向とY方向にそれぞれ弾性体6、6を設けて、微小駆動素子5、5の動作に対する抵抗としている。ここで、微小駆動素子5は、電界を付加することにより伸縮するものであり、ピエゾ素子等からなる。また、弾性体6は板バネからなり、第1の駆動枠3をユニット本体2に対して懸架すると共に、第1の駆動枠3の動作を安定して行うことができるようにしている。ただし、弾性体6は板バネには限られず、その他のバネやゴム等でもよい。
【0020】
微小駆動素子5、5はX方向に伸縮するように2つ設けられているので、2つを同時に同じ長さだけ伸縮させることにより、第1の駆動枠3をユニット本体2に対してX方向に直線動作させることができる。また、2つの微小駆動素子5、5の伸縮に差を付けることにより、第1の駆動枠3をユニット本体2に対してθ方向に回転動作させることができる。
【0021】
また、第2の駆動枠4は、それぞれY方向に直線的に伸縮する2つの微小駆動素子5、5を介して第1の駆動枠3に対してY方向及びθ方向に動作自在とされると共に、X方向とY方向にそれぞれ弾性体6、6を設けて、微小駆動素子5、5の動作に対する抵抗としている。
【0022】
微小駆動素子5、5はY方向に伸縮するように2つ設けられているので、2つを同時に同じ長さだけ伸縮させることにより、第2の駆動枠4を第1の駆動枠3に対してY方向に直線動作させることができる。すなわち、第1の駆動枠3に設けられる微小駆動素子5、5に対しては、その動作と略直角方向に第2の駆動枠4を動作させるように、第2の駆動枠4の微小駆動素子5、5が設けられる。また、2つの微小駆動素子5、5の伸縮に差を付けることにより、第2の駆動枠4を第1の駆動枠3に対してθ方向に回転動作させることができる。弾性体6はユニット本体2と第1の駆動枠3の間に設けられるものと同様で、第2の駆動枠4を第1の駆動枠3に対して懸架すると共に、安定して動作させることができるようにしている。
【0023】
そして、第2の駆動枠4は押上板42を備え、この押上板42が記録媒体10の帯磁部11に固定される。第2の駆動枠4は、第1の駆動枠3に対してY方向及びθ方向に動作することができ、第1の駆動枠3は、ユニット本体2に対してX方向及びθ方向に動作することができるから、第2の駆動枠4は、ユニット本体2に対してX方向とY方向及びθ方向に動作することができる。すなわち第2の駆動枠4に固定された記録媒体10を、ユニット本体2及び光学ユニット30に対してX方向とY方向及びθ方向に動作させることができる。光学ユニット30は、物体光学系30aと参照光学系30bを備え、その下面には光学基準ブロック31が設けられる。光学基準ブロック31の下面は平面状に形成されており、記録媒体10の光学ユニット30に対する位置決めの基準となるものである。
【0024】
本実施形態における記録媒体10は、カード状に形成されると共に、フォトリフラクティブ材料またはフォトポリマー材料からなっており、その平面上に対し光学ユニット30の物体光学系30a及び参照光学系30bによってホログラムを形成されて、情報を記録する。また、光学ユニット30の参照光学系30bによって情報が再生され、読み出しが行われる。
【0025】
次に、記録媒体10を移動させる駆動部と微小駆動ユニット1との切替動作についてより詳細に説明する。図4は、微小駆動ユニット1の動作前の状態を示した拡大断面図であり、図5は、微小駆動ユニット1の動作時の状態を示した拡大断面図である。図4に示すように、微小駆動ユニット1の動作前の状態においては、記録媒体10は駆動棒40に当接すると共に、帯磁部11が駆動棒40の固定板41に当接固定されている。したがって、この状態で記録媒体10は、駆動棒40を介して第1のスライダ20に接続されており、第1のスライダ20及び第2のスライダ21によって移動する。固定板41は、中央部を空洞としたドーナツ状の平板として形成されており、その内周部41aには微小駆動ユニット1の第2の駆動枠4に設けられた押上板42を納めることができる。
【0026】
一方、微小駆動ユニット1は昇降部43を介して第1のスライダ20に固定されているので、第1のスライダ20及び第2のスライダ21により、記録媒体10と共に移動する。記録媒体10を第1のスライダ20及び第2のスライダ21により所定の位置に移動させたら、第1のスライダ20に設けられた昇降部43を動作させ、微小駆動ユニット1は上方に押し上げられる。それに伴って、第2の駆動枠4に設けられた押上板42が固定板41の内周部41aに挿入される。
【0027】
図5に示すように、押上板42は微小駆動ユニット1が押し上げられるのに伴って、固定板41の内周部41aを貫通して記録媒体10の帯磁部11に当接固定される。また、押上板42は固定板41よりも厚さが大きいので、記録媒体10をさらに押し上げて、記録媒体10の固定板41による固定から解放すると共に、光学ユニット30の光学基準ブロック31に近づける。微小駆動ユニット1は、駆動棒40の固定板41に上面が当接するまで押し上げられる。駆動棒40は、上端近傍は段差を介して細くなるように形成されており、微小駆動ユニット1に押し上げられた記録媒体10は、駆動棒40の当接からも解放される。この状態では、記録媒体10や微小駆動ユニット1及び押上板42は、駆動棒40と当接せず隙間を有しているので、微小駆動ユニット1に固定された記録媒体10は、駆動棒40及び第1のスライダ20に対して微小移動可能とされる。
【0028】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態に限られるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では、記録媒体10はカード状に形成され、記録媒体10のページ単位の移動は、X方向及びY方向になされるが、記録媒体10の形状はこれに限られず、CDやDVDのような円盤形状とすることもできる。記録媒体10を円盤形状とした場合には、記録媒体10をページ単位で移動させるには第2のスライダ21の代わりにモータを設ける。これらのモータ及び第1のスライダ20により、記録媒体10を回転運動及び直線運動させて光学ユニット30に対してページ単位の大まかな位置決めを行う。そして、微小駆動ユニット1の構成は、本実施形態と同様にして記録媒体10をX方向とY方向及びθ方向に正確な位置決めを行う。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、駆動部により記録媒体を平面方向に動作させ、記録媒体を駆動部との接続から解放して微小駆動素子により動作する微小駆動ユニットに固定し、微小動作させることにより、記録媒体のページ単位の動作と、記録媒体の精密な位置決め動作とを独立した駆動機構により行うことができるので、1つの機構で両方の動作を両立させる必要がなく、高精度かつ低コストな高精度位置決め装置とすることができる。
【0030】
また、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、駆動棒に設けた固定板により駆動部と記録媒体を接続し、固定板より厚い押上板により微小駆動ユニットと記録媒体を接続すると共に、駆動部と記録媒体の接続を解放することにより、記録媒体と駆動部及び微小駆動ユニットとの接続の切替を容易に行うことができる。
【0031】
さらに、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、記録媒体は帯磁部を備え、帯磁部は磁力により固定板及び押上板と固定されることにより、記録媒体と固定板及び押上板との固定及び解放を容易に行うことができる。
【0032】
さらにまた、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、第1の駆動枠及び第2の駆動枠は2つの微小駆動素子により動作するので、直線動作及び回転動作を簡易な構成にて実現することができる。
【0033】
そして、本発明に係る高精度位置決め装置によれば、第1の駆動枠及び第2の駆動枠は弾性体を介して接続されることにより、第1の駆動枠をユニット本体に、第2の駆動枠を第1の駆動枠にそれぞれ懸架して3重構造を形成できると共に、第1の駆動枠と第2の駆動枠をそれぞれ安定して動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における高精度位置決め装置の動作前の状態を示した断面図である。
【図2】本実施形態における高精度位置決め装置の動作時の状態を示した断面図である。
【図3】本実施形態における高精度位置決め装置の平面図である。
【図4】本実施形態における高精度位置決め装置の動作前の状態を示した拡大断面図である。
【図5】本実施形態における高精度位置決め装置の動作時の状態を示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 駆動ユニット
2 ユニット本体
3 第1の駆動枠
4 第2の駆動枠
5 微小駆動素子
6 弾性体
10 記録媒体
11 帯磁部
20 第1のスライダ
21 第2のスライダ
30 光学ユニット
31 光学基準ブロック
40 駆動棒
41 固定板
42 押上板
43 昇降部
Claims (5)
- 光により情報を記録・再生する平板状の記録媒体を光学系に対して平面方向に動作させる駆動部と、上記記録媒体を光学系に対して平面方向に微小動作させる微小駆動ユニットとを備える高精度位置決め装置であって、
上記駆動部は上記記録媒体を接続して動作させる駆動棒と、上記微小駆動ユニットを上記駆動棒の軸芯方向に動作自在とする昇降部とを備え、上記微小駆動ユニットは枠形状に形成されたユニット本体と、該ユニット本体の内側に納められる第1の駆動枠と、該第1の駆動枠の内側に納められる第2の駆動枠とからなり、
上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し微小駆動素子を介して上記記録媒体の平面方向に動作自在とされると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し微小駆動素子を介して上記記録媒体の平面方向であって上記第1の駆動枠の動作と略直角方向に動作自在とされ、
上記微小駆動ユニットは上記昇降部により上記駆動棒の軸芯方向に動作して上記記録媒体を駆動棒の接続から解放すると共に、上記第2の駆動枠を記録媒体に固定し、上記第1の駆動枠と第2の駆動枠を相互に動作させることにより記録媒体を平面方向に微小動作させることを特徴とする高精度位置決め装置。 - 上記駆動棒は上記記録媒体と平行な固定板を備え、該固定板により上記記録媒体に接続し、上記微小駆動ユニットは第2の駆動枠に上記固定板より厚さの大きい押上板を備え、上記微小駆動ユニットが上記駆動棒の軸芯方向に動作すると上記押上板は上記記録媒体に当接固定すると共に、上記記録媒体を上記固定板の固定から解放して微小動作可能とすることを特徴とする請求項1記載の高精度位置決め装置。
- 上記記録媒体は上記駆動棒との接続部近傍に帯磁部を備え、該帯磁部は磁力により上記固定板及び押上板と固定されることを特徴とする請求項2記載の高精度位置決め装置。
- 上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し2つの微小駆動素子を介して直線動作及び回転動作自在とされると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し2つの微小駆動素子を介して直線動作及び回転動作自在とされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高精度位置決め装置。
- 上記第1の駆動枠は上記ユニット本体に対し弾性体を介して接続されると共に、上記第2の駆動枠は上記第1の駆動枠に対し弾性体を介して接続されることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の高精度位置決め装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180848A JP2005018878A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 高精度位置決め装置 |
US10/864,176 US7308694B2 (en) | 2003-06-25 | 2004-06-08 | High-precision positioning apparatus |
DE602004000352T DE602004000352T2 (de) | 2003-06-25 | 2004-06-14 | Hochpräzisions-Stellungsanordnung |
EP04253539A EP1492100B1 (en) | 2003-06-25 | 2004-06-14 | High-precision positioning apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180848A JP2005018878A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 高精度位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005018878A true JP2005018878A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=33411075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003180848A Withdrawn JP2005018878A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 高精度位置決め装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7308694B2 (ja) |
EP (1) | EP1492100B1 (ja) |
JP (1) | JP2005018878A (ja) |
DE (1) | DE602004000352T2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10348428A1 (de) * | 2003-10-14 | 2005-05-19 | Deutsche Thomson-Brandt Gmbh | Plattenteller mit Lageeinstellung |
WO2007139136A1 (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-06 | Alps Electric Co., Ltd. | アクチュエータ |
US8068416B2 (en) | 2007-09-20 | 2011-11-29 | At&T Intellectual Property I, L.P. | System and method of communicating a media stream |
KR100971302B1 (ko) * | 2008-12-15 | 2010-07-20 | 삼성전기주식회사 | 디스크 척킹 장치 |
KR101586291B1 (ko) * | 2009-04-01 | 2016-01-18 | 삼성전자 주식회사 | 디스크 처킹 방법 및 디스크 구동 장치 |
JP2016162467A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 株式会社日立エルジーデータストレージ | ホログラム記録再生装置 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5822092A (en) | 1988-07-18 | 1998-10-13 | Dimensional Arts | System for making a hologram of an image by manipulating object beam characteristics to reflect image data |
EP0871165B1 (en) * | 1991-07-17 | 2002-10-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Information recording/reproducing apparatus and method for recording and/or reproducing information on information recording carrier by use of probe electrode |
JPH06231554A (ja) | 1993-02-05 | 1994-08-19 | Mitsubishi Electric Corp | ヘッド位置決め装置 |
JPH06338167A (ja) * | 1993-05-26 | 1994-12-06 | Toshiba Corp | 情報処理装置 |
US5995469A (en) * | 1994-07-13 | 1999-11-30 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Disk device having movable cartridge holder and a cam plate having a cam groove with three successive inclined cam groove portions |
US5615143A (en) * | 1994-09-19 | 1997-03-25 | Cornell Research Foundation, Inc. | Optomechanical terabit data storage system |
US5671210A (en) * | 1995-02-15 | 1997-09-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnet type clamping mechanism and disc driving apparatus using the same |
US6588671B2 (en) | 1998-04-09 | 2003-07-08 | Dcard, Inc. | Positioning of a recording head for a data storage device |
US6775080B2 (en) | 1998-04-09 | 2004-08-10 | Dcard, Inc. | Data access device implemented with open and closed control loops to access data stored in discrete stepwise segments |
JP3904050B2 (ja) | 1999-09-21 | 2007-04-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 光検索方法および光検索装置 |
JP2001307340A (ja) | 2000-04-21 | 2001-11-02 | Sony Corp | ディスクドライブ装置 |
KR100833226B1 (ko) * | 2001-12-12 | 2008-05-28 | 삼성전자주식회사 | 디스크 플레이어의 디스크 클램핑 장치 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180848A patent/JP2005018878A/ja not_active Withdrawn
-
2004
- 2004-06-08 US US10/864,176 patent/US7308694B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2004-06-14 EP EP04253539A patent/EP1492100B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2004-06-14 DE DE602004000352T patent/DE602004000352T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE602004000352D1 (de) | 2006-04-13 |
EP1492100B1 (en) | 2006-01-25 |
DE602004000352T2 (de) | 2006-07-27 |
US7308694B2 (en) | 2007-12-11 |
EP1492100A1 (en) | 2004-12-29 |
US20040268375A1 (en) | 2004-12-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8125741B2 (en) | Rotational, shear mode, piezoelectric motor integrated into a collocated, rotational, shear mode, piezoelectric micro-actuated suspension, head or head/gimbal assembly for improved tracking in disk drives and disk drive equipment | |
US7345851B2 (en) | Disk drive with rotary piezoelectric microactuator | |
US6473274B1 (en) | Symmetrical microactuator structure for use in mass data storage devices, or the like | |
US20090080116A1 (en) | Microactuator,head gimbal assembly, and magnetic disk drive | |
KR100580242B1 (ko) | 마이크로 액츄에이터 | |
KR100400038B1 (ko) | 헤드 위치결정 조립체 및 이를 적용한 데이타 저장 장치의로드 빔 | |
JP2005018878A (ja) | 高精度位置決め装置 | |
US6754047B2 (en) | Slide microactuator using S-shaped piezoelectric element | |
JP2005004921A (ja) | 高精度位置決め装置 | |
US20070165332A1 (en) | Actuation device and method for high density hard disk drive head | |
JP4898436B2 (ja) | データ記録方法及びこの方法を実施する、変形可能なメモリ支持体を有する装置 | |
US7342348B2 (en) | Micro displacement mechanism and magnetic disk apparatus | |
JP2007280517A (ja) | ディスク・ドライブ装置およびランプ | |
US6374481B1 (en) | Method for making microactuator for use in mass data storage devices | |
KR100430063B1 (ko) | 정보저장기기용 미세구동기 | |
JPS62287480A (ja) | 磁気デイスク装置用ヘツドアクチユエ−タ | |
US20050276186A1 (en) | Positioning device | |
JP2549775B2 (ja) | 磁気記憶装置 | |
Chen et al. | Integrated fabrication of electrostatic microactuator for HDD R/W head positioning | |
KR100695165B1 (ko) | 마이크로 기어를 구비한 정보저장장치 | |
KR100276118B1 (ko) | 트랙 추종용 마이크로 액츄에이터가 집적된 헤드/슬라이더조립체 및 그 제조방법 | |
JPH0721706A (ja) | ディスクファイル装置 | |
JPH01204232A (ja) | レンズアクチュエータ | |
JPS62139141A (ja) | 対物レンズ駆動装置 | |
JPS6234339A (ja) | 対物レンズ駆動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051125 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061214 |