JP2005018703A - 半導体集積回路装置およびデバッグシステム - Google Patents

半導体集積回路装置およびデバッグシステム Download PDF

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Tomoyoshi Ujii
呂圭 氏井
Nobuyuki Kurosawa
伸行 黒澤
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Abstract

【課題】デバッグ情報を無線により通信することで、パッケージを小型化する。
【解決手段】デバッグ用マイクロコンピュータ5には、通信機能部14、およびアンテナポート15が設けられている。通信機能部14は、たとえば、デジタル通信などによる無線通信を行う通信機能からなり、アンテナポート15を介してユーザプログラムをエミュレーションするオンチップデバッグエミュレータとの間でデバッグ情報が送受信される。これにより、デバッグ用マイクロコンピュータ5にデバッグ用の外部端子などが不要となり、パッケージサイズを小型化することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デバッグシステムにおける通信技術に関し、特に、オンチップデバッガにおけるデバッグ情報の無線通信に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロコンピュータなどを使用したシステムの開発をソフトウェア、ハードウェアの両面からサポートする支援装置として、たとえば、オンチップデバッガがある。
【0003】
このオンチップデバッガは、エミュレータをインタフェースケーブルを介してユーザシステムに接続し、該エミュレータをパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータに接続した構成からなり、製品形態に近い状態でユーザシステムのデバッグを行うことができる。
【0004】
そして、ユーザシステムには、デバッグに必要な回路が組み込まれたデバッグ用マイクロコンピュータが搭載されており、インタフェースケーブルを介してダウンロードされたユーザプログラムを該デバッグ用マイクロコンピュータ内部、もしくは外部に接続されたフラッシュメモリやSRAMなどに格納し、該ユーザプログラムなどのソフトウェアをデバッグしている。
【0005】
エミュレータとデバッグ用マイクロコンピュータとの通信は、たとえば、JTAG(Joint Test Action Group)規格のシリアル通信によって行われている。
【0006】
なお、この種のソフトウェア開発システムにおいては、たとえば、情報カード(ICカード)・エミュレータとカード・リーダ/ライタ間との交信を電波信号あるいは光信号で行うことにより、該情報カードのプログラム開発を行うものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平03−127135号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなオンチップデバッガにおけるデバッグ技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
【0009】
近年、ユーザシステムは小型化が進む傾向にあり、インタフェースケーブルを接続するコネクタのスペース、およびそれに伴う配線パターンを形成するスペースなどの確保が困難となっており、オンチップデバッガの使用上の制限事項になっているという問題がある。
【0010】
また、マイクロコンピュータなどの半導体集積回路装置の小型化が進むにつれて、該半導体集積回路装置などに設けられる外部端子数も限られることになり、デバッグ機能を持たせた外部端子を確保することが困難となっているという問題もある。
【0011】
さらに、半導体集積回路装置の高速化に伴い、インタフェースケーブルの配線長も無視できなくなっており、該インタフェースケーブル、および接続コネクタの寄生容量などによって高速通信が妨げられる恐れもある。
【0012】
本発明の目的は、デバッグ情報を無線により通信することで、パッケージを小型化することのできる半導体集積回路装置およびデバッグシステムを提供することにある。
【0013】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0015】
すなわち、本発明は、オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置であって、デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部を備えたものである。
【0016】
また、本発明では、オンチップデバッガが必要とする回路を組込んだシリコンチップを、BGA(CSP)パッケージのようにプリント配線基板の上に搭載し、ユーザシステムにはんだ実装する面には外部接続端子としてはんだボールなどの接続電極を設けた半導体集積回路装置である。さらに、この半導体集積回路装置は、デバッグ時にオンチップデバッガとの、デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部と、該無線通信部によるデバッグ情報を送受信(入出力)する送受信用外部端子と、該送受信用外部端子に接続されるアンテナとを備え、該アンテナは、該半導体集積回路装置のプリント配線基板上に作られる。
【0017】
さらに、本発明は、オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置であって、デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部と、該無線通信部によるデバッグ情報を送受信する送受信用外部端子と、該送受信用外部端子に接続されるアンテナとを備え、該アンテナは、半導体チップの主面上に形成されているものである。
【0018】
また、本発明は、オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置であって、デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部と、該無線通信部によるデバッグ情報を送受信する送受信用外部端子と、該送受信用外部端子に接続されるアンテナとを備え、該アンテナは、電子システムのプリント実装基板上に形成され、半導体集積回路装置が実装される際に送受信用外部端子に接続されるものである。
【0019】
また、本願のその他の発明の概要を簡単に示す。
【0020】
本発明のデバッグシステムは、オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置と、該半導体集積回路装置とホストコンピュータとの間に接続され、該半導体集積回路装置、およびユーザプログラムをエミレューションするオンチップデバッグエミュレータとを備え、半導体集積回路装置、およびオンチップデバッグエミュレータは、デバッグ情報を無線により相互に送受信する無線通信部を備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるオンチップデバッガの構成図、図2は、図1のオンチップデバッガに設けられたオンチップデバッグエミュレータのブロック図、図3は、図1のオンチップデバッガに設けられたデバッグ用マイクロコンピュータのブロック図、図4は、図3のデバッグ用マイクロコンピュータに設けられた通信機能部のブロック図、図5は、図3のデバッグ用マイクロコンピュータにおけるパッケージ構造の一例を示す説明図、図6は、図1のオンチップデバッガにおける通信処理の一例を示すフローチャート、図7は、図1のオンチップデバッガにおける無線通信に用いられるパケットの説明図、図8は、図1のオンチップデバッガにおける通信エラー処理の一例を示すフローチャート、図9は、図3のデバッグ用マイクロコンピュータによるデバッグ機能、および通信機能の有効/無効の設定例を示す説明図である。
【0023】
本実施の形態1において、オンチップデバッガ1は、ユーザプログラムなどをデバッグし、システムの開発をサポートする。オンチップデバッガ1は、図1に示すように、オンチップデバッグエミュレータ(デバッグシステム)2、ホストインタフェースケーブル3、ホストコンピュータ4、ならびにデバッグ用マイクロコンピュータ(デバッグシステム、半導体集積回路装置)5から構成されている。
【0024】
オンチップデバッグエミュレータ2は、ホストコンピュータ4とデバッグ用マイクロコンピュータ5との間に接続され、該デバッグ用マイクロコンピュータ5、およびユーザプログラムをエミューションする。
【0025】
オンチップデバッグエミュレータ2とデバッグ用マイクロコンピュータ5とは、無線通信により相互に接続されている。オンチップデバッグエミュレータ2とホストコンピュータ4とは、ホストインタフェースケーブル3を介して接続されている。デバッグ用マイクロコンピュータ5には、デバッグに必要な回路が設けられており、ユーザシステム(電子システム)のプリント実装基板PCBに搭載される。
【0026】
また、オンチップデバッグエミュレータ2の構成について、図2を用いて説明する。
【0027】
オンチップデバッグエミュレータ2は、アンテナ6、通信機能部(無線通信部)7、デバッグコントローラ8、ならびにホストインタフェース9から構成されている。
【0028】
アンテナ6は、デバッグ用マイクロコンピュータ5からの無線信号を送受信する。このアンテナ6によって送受信した信号は通信機能部7を介してデバッグコントローラ8に入出力されるように接続されている。
【0029】
通信機能部7は、たとえば、デジタル通信などによる無線通信を行う通信機能からなる。デバッグコントローラ8は、入出力される信号を制御する。ホストインタフェース9は、ホストコンピュータ4とのインタフェースであり、ホストインタフェースケーブル3が接続される。
【0030】
図3は、デバッグ用マイクロコンピュータ5の構成を示すブロック図である。
【0031】
デバッグ用マイクロコンピュータ5は、CPUコア10、周辺機能部11、メモリインタフェース12、デバッグ機能部13、通信機能部(無線通信部)14、アンテナポート(送受信用外部端子)15から構成されている。
【0032】
CPUコア10は、デバッグ用マイクロコンピュータ5のすべての制御を司る。このCPUコア10には、周辺バスPBを介して周辺機能部11、メモリインタフェース12、ならびにデバッグ機能部13が相互に接続されている。
【0033】
この周辺バスPBは、たとえば、Super Hyway バスなどの制御情報に基づいて周辺機能部11とのアクセスなどを制御する機能を有する。
【0034】
周辺機能部11は、シリアルインタフェースやタイマなどの周辺回路からなる。メモリインタフェース12は、外部接続される半導体メモリとのインタフェースである。
【0035】
デバッグ機能部13は、命令解析・トレース回路13a、パフォーマンス回路13b、ブレーク回路13c、デバッグ制御回路13d、CPUモニタ回路13e、ならびにバスモニタ回路13fなどから構成されており、CPUコア10とオンチップデバッグエミュレータ2との間において、ユーザプログラムの実行/停止、実行した命令(一部データやステータスなども含む)のトレース、デバッグ用マイクロコンピュータ5にマッピングされたメモリやレジスタなどのリード/ライト、ユーザプログラムのダウンロード、およびCPUコア10の制御レジスタのリード/ライトなどを行う。
【0036】
命令解析・トレース回路13aは、命令実行データを蓄えたり、加工したりする。パフォーマンス回路13bは、キャッシュのヒット率などの測定など、プログラムのパフォーマンスを測定する。
【0037】
ブレーク回路13cは、ユーザが指定する条件と比較し、指定した条件になったらプログラムをブレークしてユーザに知らせる。デバッグ制御回路13dは、デバッグ機能部13の制御を司る。CPUモニタ回路13eは、CPUコア10における内部動作をデバッグする。バスモニタ回路13fは、周辺バスPBの状態を監視する。
【0038】
デバッグ機能部13には、通信機能部14が接続されている。通信機能部14は、たとえば、デジタル通信などによる無線通信を行う通信機能からなる。アンテナポート15には、通信機能部14が接続されている。このアンテナポート15は、パッケージ内、あるいはパッケージ外に配置されるアンテナ32(図5)が接続されるポートである。
【0039】
ここで、通信機能部14の構成について、図4のブロック図を用いて説明する。
【0040】
通信機能部14は、変調側回路16、復調側回路16a、RFスイッチ17、およびフィルタ18から構成されている。変調側回路16には、デバッグ機能部13からの通信データが入力され、復調側回路16aにはアンテナポート15からの通信データが入力される。
【0041】
変調側回路16、および復調側回路16aには、RFスイッチ17が接続されている。RFスイッチ17は、送受信される通信データに応じて接続先を切り替える。たとえば、変調側回路16から出力された信号は、フィルタ18に出力されるように切り替え、アンテナポート15、フィルタ18を介して入力された信号は、復調側回路16aに出力されるように切り替える。フィルタ18はノイズ除去用であり、アンテナポート15に接続される。
【0042】
また、変調側回路16は、信号変換回路19、ミキサ20、VCO(Voltage Controled Oscillator)21、およびPLL(Phase Locked Loop)22などから構成される。
【0043】
信号変換回路19には、デバッグ機能部13からの通信データ入力されるように接続されている。PLL22には、クロック信号CLKが入力されるように接続されている。
【0044】
PLL22には、VCO21が接続されており、該VCO21、および信号変換回路19には、ミキサ20がそれぞれ接続されている。このミキサ20の出力部には、RFスイッチ17が接続されている。
【0045】
復調側回路16aは、バンドパスフィルタ(BPF)23、ミキサ24、VCO25、PLL26、ローパスフィルタ(LPF)27、および判定回路28などから構成される。バンドパスフィルタ23の入力部にはアンテナポート15からの通信データが入力されるように接続されている。
【0046】
PLL26には、クロック信号CLKが入力されるように接続されており、該PLL26には、VCO25が接続されている。このVCO25、およびバンドパスフィルタ23には、ミキサ24がそれぞれ接続されている。
【0047】
ミキサ24には、ローパスフィルタ27が接続されている。ローパスフィルタ27には、判定回路28が接続されており、該判定回路28の出力部には、デバッグ機能部13が接続されている。
【0048】
また、通信機能部14による変調/復調について説明する。
【0049】
変調側回路16においては、たとえば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調を用いる。デバッグ機能部13からの通信データは、信号変換回路19によってベースバンド信号が生成される。PLL22には、デバッグ用マイクロコンピュータ5の内部クロックなどからなるクロック信号CLKが入力される。
【0050】
PLL22は、クロック信号CLKを逓倍して搬送波の基のクロック信号を生成する。それに基づいて、VCO21は搬送波を生成し、該搬送波とベースバンド信号とをミキサ20によりミキシングして送信波を生成し、アンテナポート15に送る。なお、クロック信号CLKの周波数が通信データの送信パターンよりも充分に高い場合にはPLL22はなくてもよい。
【0051】
また、復調側回路16aにおいて、オンチップデバッグエミュレータ2からの信号を復調する場合には、クロック信号CLKをPLL26で逓倍して搬送波の基のクロック信号を生成し、VCO25によって搬送波を生成する。ただし、受信した信号と同期をとるために同期信号が必要となる。
【0052】
そして、搬送波とバンドパスフィルタ23を介して入力された信号とをミキサ24によりミキシングし、ローパスフィルタ27でノイズ除去を行った後、判定回路28においてデータ誤りがないかを判定してデバッグ機能部13に出力される。
【0053】
図5は、デバッグ用マイクロコンピュータ5におけるパッケージ構造の一例を示した断面図(a−a’)、および上面図である。
【0054】
デバッグ用マイクロコンピュータ5は、たとえば、表面実装形の1つであるBGA(Ball Grid Array)からなる。デバッグ用マイクロコンピュータ5には、たとえばプリント配線基板29が基材として使用されている。
【0055】
このプリント配線基板29は、ガラスエポキシ基材などの基板コアの主面にボンディング電極、および配線パターンなどが形成され、該基板コアの裏面には、アレイ状にバンプ用電極などが形成されており、ボンディング電極とバンプ用電極とは、配線パターン、ならびにスルーホールによってそれぞれ電気的に接続されている。
【0056】
バンプ用電極には、球形のはんだからなるはんだバンプ30がそれぞれ形成されている。これらはんだバンプ30が外部接続端子となる。プリント配線基板29主面の中央部には、半導体チップ31がダイボンドシートなどを介して接着されている。
【0057】
半導体チップ31の裏面には、チップ電極が形成されており、該チップ電極とプリント配線基板29のボンディング電極とが金などのバンプを介してそれぞれ接続されている。
【0058】
プリント配線基板29に搭載された半導体チップ31、およびその近傍は、封止樹脂29aによって封止されて、パッケージが形成されている。このパッケージのある1辺の近傍には、アンテナ32が形成されている。
【0059】
このアンテナ32は、プリント配線基板29の主面に形成されており、通常のプリント配線基板29の作成プロセスと同様に、たとえば銅箔によってマイクロスプリットアンテナを形成する。アンテナ32の接続部は、アンテナポート15(図3)が接続される。
【0060】
また、図5に示したアンテナ32は一例を示したものであり、該アンテナ32のパターンは、通信に使用する周波数帯によって異なる。アンテナ32はマイクロスプリットアンテナ以外でもよく、たとえば、ループアンテナなどであってもよい。
【0061】
さらに、図5では、1本のアンテナ32が形成された場合について記載したが、より送受信感度を上げるために該アンテナ32を複数本(たとえば2本)形成するようにしてもよい。
【0062】
また、オンチップデバッグエミュレータ2とデバッグ用マイクロコンピュータ5とは、たとえば、半2重通信により通信を行う。また、全2重通信によって通信を行う場合には、送受信の電波が重ならないように、プリント配線基板29の主面上に送信用アンテナと受信用アンテナとをそれぞれ形成する。
【0063】
半2重通信による通信では、送信用と受信用との2つのアンテナや周波数帯域などを変更する回路などが不要となるで、大幅に回路構成を簡略化することができる。
【0064】
次に、本実施の形態1におけるオンチップデバッガ1の作用について説明する。
【0065】
はじめに、オンチップデバッグエミュレータ2とデバッグ用マイクロコンピュータ5との通信処理について説明する。図6は、ユーザが、プログラムをダウンロードしてリセットベクタから該プログラムを実行するまでの処理の一例を示すフローチャートである。
【0066】
この場合、前述したように半2重通信であるので、オンチップデバッグエミュレータ2がデバッグ用マイクロコンピュータ5に対して通信すると、次の通信では、デバッグ用マイクロコンピュータ5がオンチップデバッグエミュレータ2に対して通信することになる。
【0067】
まず、オンチップデバッグエミュレータ2は、ユーザプログラムなどのダウンロードデータをデバッグ用マイクロコンピュータ5に転送する(ステップS101)。オンチップデバッグエミュレータ2は、ダウンロードデータの転送後、受信待ち状態となる。
【0068】
デバッグ用マイクロコンピュータ5は、受信したデータを解析してダウンロード処理を行う。ダウンロードが終了すると、デバッグ用マイクロコンピュータ5は、通信プロトコルに従ってダウンロードの終了をオンチップデバッグエミュレータ2に通知するとともに、チェックサムなどをオンチップデバッグエミュレータ2に送信する(ステップS102)。
【0069】
オンチップデバッグエミュレータ2は、ダウンロードの終了通知を受け取ると、受信したチェックサムに基づいてビット誤りの有無を検出する。ビット誤りがない場合、オンチップデバッグエミュレータ2は、デバッグ用マイクロコンピュータ5にリセットを指示する(ステップS103)。
【0070】
デバッグ用マイクロコンピュータ5は、リセット指示に従って、リセット動作を行い、リセット終了後、該リセット動作終了を通知する(ステップS104)。
【0071】
オンチップデバッグエミュレータ2は、該リセット動作終了の通知を受け取った後、デバッグ用マイクロコンピュータ5に対してダウンロードしたプログラムの実行指示を行う(ステップS105)。
【0072】
デバッグ用マイクロコンピュータ5は、プログラムの実行指示により、リセットベクタからプログラムの実行を行う。このプログラムの実行中、たとえば、任意のブレーク要因(強制ブレーク、ブレーク命令など)により、ブレークが発生すると、デバッグ用マイクロコンピュータ5は、ブレーク発生情報(要因、レジスタ、内容など)をオンチップデバッグエミュレータ2に対して送信する(ステップS106)。
【0073】
図7は、オンチップデバッグエミュレータ2とデバッグ用マイクロコンピュータ5との無線通信に用いられるパケットPtの構成を示した説明図である。
【0074】
パケットPtは、ヘッダ、パケット長、送受信方向(エミュレータからデバッグ用マイクロコンピュータE→M、またはデバッグ用マイクロコンピュータからエミュレータM→E)、パケット番号、データ(デバッグ情報)、パリティ、およびEOF(End Of File)の各情報から構成されている。また、たとえば、64byte長のデータ長から構成されるデータである。
【0075】
ヘッダは、パケットの先頭に付加される情報であり、パケット長は、パケットの大きさの情報である。送受信方向は、オンチップデバッグエミュレータ2から、デバッグ用マイクロコンピュータ5に対して送信されるパケットであるか、あるいはその逆方向に送信されるパケットであるかを示す情報である。
【0076】
パケット番号は、パケット毎に割り付けられるユニークな番号である。データは、デバッグを行うユーザプログラムなどの送信されるデータである。パリティは、データのエラー検出を行うパリティビットである。EOFは、パケットの終了を示す情報である。
【0077】
図8は、オンチップデバッグエミュレータ2とデバッグ用マイクロコンピュータ5との通信時におけるエラー処理のフローチャートである。たとえば、図6におけるプログラム転送(ステップS101)時に、複数のパケットPtが送信される場合において、図8では、デバッグ用マイクロコンピュータ5にパケットPtの受信エラーが発生した際の例を示している。
【0078】
オンチップデバッグエミュレータ2から、デバッグ用マイクロコンピュータ5に対してパケット番号’0001’のパケットPtが送信される(ステップS201)。
【0079】
デバッグ用マイクロコンピュータ5は、パケット番号’0001’のパケットPtを受信すると、該パケットPtを受信したことをオンチップデバッグエミュレータ2に通知する(ステップS202)。
【0080】
その後、オンチップデバッグエミュレータ2は、デバッグ用マイクロコンピュータ5に対してパケット番号’0002’のパケットPtを送信する(ステップS203)。
【0081】
パケット番号’0002’のパケットPtを受信したデバッグ用マイクロコンピュータ5は、該パケットPtを受信したことをオンチップデバッグエミュレータ2に通知する(ステップS204)。
【0082】
続いて、オンチップデバッグエミュレータ2は、デバッグ用マイクロコンピュータ5に対してパケット番号’0003’のパケットPtを送信する(ステップS205)。
【0083】
このとき、通信エラー(たとえば、ノイズの発生によりデータの一部分が変化してしまう、またはデータ反転を生じてしまう場合など)が発生すると、デバッグ用マイクロコンピュータ5は、パケット番号’0003’のパケットPtを受信できないので、オンチップデバッグエミュレータ2に対してパケット番号’0003’のパケットPtを受信したことを通知しない。
【0084】
ある一定の時間、デバッグ用マイクロコンピュータ5からの通知がない場合(タイムアウト検出)、オンチップデバッグエミュレータ2は、パケット番号’0003’のパケットPtの通信エラーが発生したと判断し、再度、デバッグ用マイクロコンピュータ5に対してパケット番号’0003’のパケットPtを送信する(ステップS206)。タイムアウト検出は、たとえば、エミュレータ側のハードウェア又はソフトウェアで構成されるタイマを用い、パケットPtの受信の通知に要するある一定時間の検出を行うものである。
【0085】
このステップS206の処理により、パケット番号’0003’のパケットPtを受信したデバッグ用マイクロコンピュータ5は、該パケットPtを受信したことをオンチップデバッグエミュレータ2に通知する(ステップS207)。
【0086】
これにより、パケットPtの通信エラーが発生しても再送信ができるので、エミュレーションを中断することなく実行することができる。ただし、デバッグ用マイクロコンピュータ5がプログラムを実行している際には通信ができなくなるので、例外的にタイムアウト検出を解除するか、あるいはダミーパケットなどを送受信する必要がある。
【0087】
図9は、デバッグ用マイクロコンピュータ5のデバッグ機能、および通信機能の有効/無効の設定例を示す説明図である。
【0088】
この場合、デバッグ用マイクロコンピュータ5には、プルアップ用の抵抗Rが設けられており、ユーザシステムのプリント実装基板PCBには、スイッチSWが設けられている。
【0089】
スイッチSWの一方の接続部には、基準電位(VSS)が接続されており、該スイッチSWの他方の接続部には、デバッグ用マイクロコンピュータ5に設けられた外部端子であるデバッグ機能設定端子DPが接続されている。
【0090】
スイッチSWがOFFの場合、デバッグ機能部、および通信機能部は抵抗Rを介して電源電圧(VCC)にプルアップされている。この状態では、デバッグ機能部、ならびに通信機能部がいずれもOFFとなり、デバッグ機能、通信機能が無効となっている。
【0091】
また、スイッチSWがONでは、デバッグ機能部、および通信機能部が基準電位にプルダウンされることになり、デバッグ機能、通信機能が有効となる。
【0092】
このように、プリント実装基板PCBに設けたスイッチSWにより、デバッグ機能、および通信機能の有効/無効を任意に設定することができるので、ユーザシステムの出荷後であってもエミュレータ解析を容易に行うことができる。
【0093】
この図9においては、デバッグ機能、および通信機能の有効/無効を設定する例について記載したが、たとえば、デバッグ機能部、または通信機能部のいずれか一方のみをプルアップ/プルダウンし、デバッグ機能、あるいは通信機能の有効/無効を設定するようにしてもよい。
【0094】
さらに、アンテナとアンテナポートとの接続を行うか否かにより、通信機能を有効/無効に設定するようにしてもよい。たとえば、アンテナとアンテナポートとの接続がボンディングワイヤによって行われる場合には、該ボンディングワイヤによる接続が行われると無線通信が可能となるので、通信機能が有効に設定されることになる。
【0095】
それにより、本実施の形態1によれば、オンチップデバッグエミュレータ2とデバッグ用マイクロコンピュータ5との通信を無線により行うことにより、デバッグ用マイクロコンピュータ5にデバッグ用の外部端子などが不要となり、パッケージサイズを小型化することができる。
【0096】
また、ユーザシステムのプリント実装基板PCBにも通信用のコネクタやパターン配線などが不要となるので、ユーザシステムの小型化、およびコストダウンを実現することができる。
【0097】
さらに、オンチップデバッグエミュレータ2とデバッグ用マイクロコンピュータ5と動作電圧が異なる場合でも、インタフェースの電圧レベルシフトなどを行うことなく容易にエミュレーションを行うことができる。
【0098】
また、デバッグ用マイクロコンピュータ5のデバッグ機能や通信プロトコルに変更があっても、オンチップデバッグエミュレータ2のハードウェア変更などが不要となり、デバッグを効率よく、容易に行うことができる。
【0099】
さらに、本実施の形態1においては、デバッグ用マイクロコンピュータ5にアンテナ32を設け、該アンテナ32を介して無線通信を行う場合について記載したが、この無線通信は、たとえば、IrDAなどの赤外線通信モジュールにより行うようにしてもよい。
【0100】
IrDAは、周辺機能として多くのマイクロコンピュータに搭載されているインタフェースであり、新たな回路などを追加する必要がない。この場合、プリント配線基板29上のアンテナ32を形成する領域に赤外線通信モジュールを搭載する。
【0101】
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2によるデバッグ用マイクロコンピュータの構成例を示す説明図、図11は、図10のデバッグ用マイクロコンピュータのパッケージ構成を示す説明図、図12は、図10のデバッグ用マイクロコンピュータに形成されたアンテナの一例を示す説明図である。
【0102】
本実施の形態2においては、前記実施の形態1に示したオンチップデバッガ1に、スタック型MCP(Multi Chip Package)構造からなるデバッグ用マイクロコンピュータ(デバッグシステム、半導体集積回路装置)5aを設けたものである。
【0103】
デバッグ用マイクロコンピュータ5aは、図10に示すように、CPUコア10、周辺機能部11、デバッグ機能部13、通信機能部14、アンテナポート15、および周辺バスPBからなる前記実施の形態1(図3)と同様の構成に、アンテナ33が新たに設けられた構成からなる。また、図10においては、周辺機能部11に、メモリインタフェース12(図3)が設けられているものとする。
【0104】
デバッグ用マイクロコンピュータ5aは、マイコン用チップ34と通信用チップ35との2つの半導体チップから構成されている。マイコン用チップ34は、CPUコア10、周辺機能部11、デバッグ機能部13、および周辺バスPBからなる。通信用チップ35は、通信機能部14、アンテナポート15、ならびにアンテナ33からなる。デバッグ機能部13、および通信機能部14とは、たとえばJTAGなどのシリアル通信で実行されるデバック用の信号線、電源線、GND線などにより電気的に接続されている。
【0105】
デバッグ用マイクロコンピュータ5aは、表面実装形パッケージの一種であるBGA(Ball Grid Array)から構成されている。この場合、デバッグ用マイクロコンピュータ5aは、図11に示すように、たとえば、ガラスエポキシ基材からなるプリント配線基板36が設けられている。
【0106】
このプリント配線基板36の裏面には、アレイ状に並べられた接続用電極、および配線パターンが形成されている。プリント配線基板36の主面中央部には、絶縁樹脂などの接着材を介してマイコン用チップ34が搭載されている。このマイコン用チップ34には、通信用チップ35が積層されており、同じく絶縁樹脂などの接着材を介して接着固定されている。
【0107】
プリント配線基板36の主面において、半導体チップの対向する4辺の周辺部近傍には、ボンディング電極、ならびに配線パターンが形成されている。ボンディング電極と接続用電極とは、プリント配線基板36の両面に形成された配線パターン、ならびにスルーホールなどによって電気的に接続されている。
【0108】
プリント配線基板36裏面の接続用電極には、球形のはんだからなるはんだバンプ37がそれぞれ形成されている。マイコン用チップ34、および通信用チップ35における主面の外周部近傍には、チップ電極が形成されている。
【0109】
これらチップ電極とプリント配線基板36のボンディング電極とがボンディングワイヤ38を介してそれぞれ接続されている。また、通信用チップ35には、該通信用チップ35のチップ電極における外周部近傍にバーアンテナなどのアンテナ33(図12)が形成されている。
【0110】
そして、これらマイコン用チップ34、通信用チップ35、プリント配線基板36のボンディング電極周辺、ならびにボンディングワイヤ38が、封止樹脂39によって封止されてパッケージが形成される。
【0111】
また、製品に通信用チップ35を搭載しないことにより、第三者によるエミュレータへの接続を防止することができるので、セキュリティを向上させることができる。
【0112】
なお、ワイヤボンディングを使用した積層パッケージを例として紹介したが、平面に複数のチップを実装したMCM(Multi Chip Module)やはんだボールを使用した接続であってもよい。
【0113】
図12は、通信用チップ35に形成されたアンテナ33の一例を示す説明図である。
【0114】
通信用チップ35において、アンテナ33は、回路動作に影響を受けないようにチップ電極35aの外周部に形成されている。また、アンテナ33は、半導体チップ製造における配線層の形成プロセスと同様の製造方法により形成される。
【0115】
これにより、半導体装置の前工程でアンテナ33を形成することが可能となり、様々な半導体装置にフレキシブルに対応が可能となる。
【0116】
それにより、本実施の形態2では、通信用チップ35を搭載するか否かを製造時に選択することができるので、デバッグが不要な場合に該通信用チップ35を搭載せずに製造することにより、製品量産時の製造コストを低減することができる。
【0117】
また、本実施の形態2においては、チップ電極35aの外周部にアンテナ33を形成する構成としたが、半導体ウエハ上に再配置配線を有したパッケージ、いわゆるウエハプロセスパッケージの場合には、半導体チップの回路形成領域上にアンテナ33を形成するようにしてもよい。
【0118】
これにより、チップ面積を大きくすることなく、アンテナ33を形成することができる。
【0119】
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3によるデバッグ用マイクロコンピュータの構成例を示す説明図、図14は、図13のデバッグ用マイクロコンピュータに設けられたアンテナの他の構成例を示す説明図である。
【0120】
本実施の形態3においては、デバッグ用マイクロコンピュータ(デバッグシステム、半導体集積回路装置)5bが、図13に示すように、QFP(Quad Flat Package)構成されている。デバッグ用マイクロコンピュータ5bにおける回路構成は、前記実施の形態1の図3と同様であるので説明を省略する。
【0121】
図示するように、QFPから構成されているので、デバッグ用マイクロコンピュータ5bにはアンテナ32を形成するスペースがない。よって、この場合には、ユーザシステムのプリント実装基板PCB上にアンテナ32を形成するようにしてもよい。
【0122】
この場合、アンテナ32は、ユーザシステムのプリント実装基板PCBに形成される配線パターンと同様に銅箔などによって形成し、該アンテナ32は、外部端子であるアンテナポート15を介して接続される。
【0123】
さらに、図14に示すように、シールアンテナ32aを形成し、該シールアンテナ32aを貼り付けてアンテナポート15に接続するようにしてもよい。
【0124】
シールアンテナ32aは、たとえば、ビニール製基材32aに印刷などの方法によってアンテナパターン32aが形成されており、該アンテナパターン32aの両端部以外のすべての領域には接着材が塗布されている。
【0125】
そして、シールアンテナ32aの両端部とアンテナポート15とを接触するようにユーザシステムのプリント実装基板PCB上にシールアンテナ32aを貼り付けることにより、アンテナパターン32aとアンテナポート15との導通を得ることができる。
【0126】
また、シールアンテナ32aをデバッグ用マイクロコンピュータ5bのパッケージ上面に貼り付けることにより、ユーザシステムにおけるプリント実装基板PCB上のスペース確保を不要にすることができる。
【0127】
さらに、シールアンテナ32aであれば、ユーザシステムの出荷後であっても、任意にアンテナを装着することができるので、不良解析などを効率よく行うことができる。
【0128】
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4によるデバッグ用マイクロコンピュータのブロック図である。
【0129】
本実施の形態4において、デバッグ用マイクロコンピュータ(デバッグシステム、半導体集積回路装置)5cは、2つのCPUコア10,10aが1つのパッケージに搭載されている。
【0130】
デバッグ用マイクロコンピュータ5cは、図15に示すように、前記実施の形態1(図3)に示すCPUコア10、周辺機能部11、デバッグ機能部13、通信機能部14、アンテナポート15、および周辺バスPBに、CPUコア10a、デバッグ機能部13、分配統合回路40が新たに設けられた構成となっている。また、図15において、周辺機能部11には、メモリインタフェース12(図3)が設けられているものとする。
【0131】
この場合、CPUコア10,10a、およびデバッグ機能部13,13にはID番号が付加されており、通信時のパケットPt(図7)には、割り付けられたID番号を付加し、分配統合回路40によって該パケットの出力先を分配して通信を行う。
【0132】
これにより、2つのCPUコア10,10aであっても、容易にデバッグを行うことが可能となる。
【0133】
また、本実施の形態4においては、分配統合回路40を設けることにより、通信機能部14、およびアンテナポート15を共有化した構成について記載したが、これら通信機能部14、ならびにアンテナポート15は共有化せずに、CPUコア10,10aにそれぞれ独立して設けるようにしてもよい。
【0134】
この場合、異なる周波数を用いて通信することができるので、CPUコア10,10aを個別にデバッグすることが可能となる。
【0135】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0136】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0137】
(1)パッケージサイズの小型化が可能となり、半導体集積回路装置のコストを低減することができる。
【0138】
(2)また、電子システムのプリント実装基板も通信用のコネクタやパターン配線などが不要となるので、該電子システムの小型化、およびコストダウンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるオンチップデバッガの構成図である。
【図2】図1のオンチップデバッガに設けられたオンチップデバッグエミュレータのブロック図である。
【図3】図1のオンチップデバッガに設けられたデバッグ用マイクロコンピュータのブロック図である。
【図4】図3のデバッグ用マイクロコンピュータに設けられた通信機能部のブロック図である。
【図5】図3のデバッグ用マイクロコンピュータにおけるパッケージ構造の一例を示す説明図である。
【図6】図1のオンチップデバッガにおける通信処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図1のオンチップデバッガにおける無線通信に用いられるパケットの説明図である。
【図8】図1のオンチップデバッガにおける通信エラー処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】図3のデバッグ用マイクロコンピュータによるデバッグ機能、および通信機能の有効/無効の設定例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態2によるデバッグ用マイクロコンピュータの構成例を示す説明図である。
【図11】図10のデバッグ用マイクロコンピュータのパッケージ構成を示す説明図である。
【図12】図10のデバッグ用マイクロコンピュータに形成されたアンテナの一例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態3によるデバッグ用マイクロコンピュータの構成例を示す説明図である。
【図14】図13のデバッグ用マイクロコンピュータに設けられたアンテナの他の構成例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態4によるデバッグ用マイクロコンピュータのブロック図である。
【符号の説明】
1 オンチップデバッガ
2 オンチップデバッグエミュレータ(デバッグシステム)
3 ホストインタフェースケーブル
4 ホストコンピュータ
5 デバッグ用マイクロコンピュータ(デバッグシステム、半導体集積回路装置)
5a〜5c デバッグ用マイクロコンピュータ(デバッグシステム、半導体集積回路装置)
6 アンテナ
7 通信機能部(無線通信部)
8 デバッグコントローラ
9 ホストインタフェース
10 CPUコア
10a CPUコア
11 周辺機能部
12 メモリインタフェース
13 デバッグ機能部
13 デバッグ機能部
13a 命令解析・トレース回路
13b パフォーマンス回路
13c ブレーク回路
13d デバッグ制御回路
13e CPUモニタ回路
13f バスモニタ回路
14 通信機能部(無線通信部)
15 アンテナポート(送受信用外部端子)
16 変調側回路
16a 復調側回路
17 RFスイッチ
18 フィルタ
19 信号変換回路
20 ミキサ
21 VCO
22 PLL
23 バンドパスフィルタ
24 ミキサ
25 VCO
26 PLL
27 ローパスフィルタ
28 判定回路
29 プリント配線基板
29a 封止樹脂
30 はんだバンプ
31 半導体チップ
32 アンテナ
32a シールアンテナ
32a ビニール製基材
32a アンテナパターン
33 アンテナ
34 マイコン用チップ
35 通信用チップ
35a チップ電極
36 プリント配線基板
37 はんだバンプ
38 ボンディングワイヤ
39 封止樹脂
40 分配統合回路
PCB プリント実装基板
PB 周辺バス
Pt パケット
SW スイッチ
DP デバッグ機能設定端子
R 抵抗

Claims (10)

  1. オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置であって、
    デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部を備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、
    前記無線通信部によるデバッグ情報の送受信する送受信用外部端子を有し、前記送受信用外部端子を介してデバッグ情報が入出力されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項2記載の半導体集積回路装置において、
    前記送受信用外部端子に接続されるアンテナを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれ、プリント配線基板の一方の面に半導体チップが搭載され、他方の面に前記半導体チップに設けられたチップ電極と接続される複数の外部接続端子が設けられた半導体集積回路装置であって、
    デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部と、
    前記無線通信部によるデバッグ情報を送受信する送受信用外部端子と、
    前記送受信用外部端子に接続されるアンテナとを備え、
    前記アンテナは、前記半導体チップが搭載された前記プリント配線基板の一方の面に形成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置であって、
    デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部と、
    前記無線通信部によるデバッグ情報を送受信する送受信用外部端子と、
    前記送受信用外部端子に接続されるアンテナとを備え、
    前記アンテナは、半導体チップの主面上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置であって、
    デバッグ情報を無線により送受信する無線通信部と、
    前記無線通信部によるデバッグ情報を送受信する送受信用外部端子と、
    前記送受信用外部端子に接続されるアンテナとを備え、
    前記アンテナは、電子システムのプリント実装基板上に形成され、前記半導体集積回路装置が実装される際に送受信用外部端子に接続されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記無線通信部は、デバッグ情報の送受信を半2重通信方式によって行うことを特徴とする半導体集積回路装置。
  8. オンチップデバッガに用いられるデバッグに必要な回路が組み込まれた半導体集積回路装置と、
    前記半導体集積回路装置とホストコンピュータとの間に接続され、前記半導体集積回路装置、およびユーザプログラムをエミューションするオンチップデバッグエミュレータとを備え、
    前記半導体集積回路装置、および前記オンチップデバッグエミュレータは、デバッグ情報を無線により相互に送受信する無線通信部をそれぞれ備えたことを特徴とするデバッグシステム。
  9. 請求項8記載のデバッグシステムにおいて、
    前記半導体集積回路装置には、前記無線通信部によるデバッグ情報を送受信する送受信用外部端子を有し、前記送受信用外部端子を介してデバッグ情報が入出力されることを特徴とするデバッグシステム。
  10. 請求項8または9記載のデバッグシステムにおいて、
    前記半導体集積回路装置と前記オンチップデバッグエミュレータとのデバッグ情報の送受信が、半2重通信方式により行われることを特徴とするデバッグシステム。
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