JP2005018586A - 情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】各作業者の作業状況、各作業指示者による作業指示状況を表示可能にする。
【解決手段】作業指示者用の操作端末2において、作業者別に、作業指示内容と当該作業の予想時間のデータが入力され、入力されたデータはサーバ1に送信される。サーバ1では、操作端末2から送信されたデータが受信され、受信データは記憶装置15に記憶される。この記憶装置15には、作業者別に、作業の実績時間のデータが書き込まれる。操作端末2から各作業者の作業状況表示要求があると、記憶装置15の記憶内容に基づいて、実施済作業の予想時間、実績時間、未実施作業の予想時間を作業者別に表示するための表示データが作成され、作成されたデータは、操作端末2に送信される。
【選択図】 図1
【解決手段】作業指示者用の操作端末2において、作業者別に、作業指示内容と当該作業の予想時間のデータが入力され、入力されたデータはサーバ1に送信される。サーバ1では、操作端末2から送信されたデータが受信され、受信データは記憶装置15に記憶される。この記憶装置15には、作業者別に、作業の実績時間のデータが書き込まれる。操作端末2から各作業者の作業状況表示要求があると、記憶装置15の記憶内容に基づいて、実施済作業の予想時間、実績時間、未実施作業の予想時間を作業者別に表示するための表示データが作成され、作成されたデータは、操作端末2に送信される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケット、家電量販店、ホームセンター等の店舗では、店長又は各売場のチーフから、売場にいる各担当者(作業者)に各種の作業指示が出される。作業指示者から各作業者に作業指示を確実に伝えるために、従来から様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1には、災害時における救急活動等の作業を迅速かつ的確に行うために、各作業者が所持する携帯端末に、作業指示情報を送信するシステムが提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−15099号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、作業指示者は、各作業者の能力、過去の実績等を考慮して、作業者毎に作業に要する時間の見積もりをたてた上で、各作業者に作業指示を出す。しかしながら、見積もり時間(予想時間)と、実際に作業に要した時間(実績時間)が著しく異なることがある。この原因としては、作業者の能力、やる気などの作業者側の問題、作業指示者側の予想時間の見積もりがいい加減であるなどの作業指示者側の問題が考えられるが、従来の作業指示システムでは、作業者の作業状況、作業指示者の指示状況等の情報を管理する手段がなかったため、予想時間と実績時間の大幅な差の原因を特定することができないという問題があった。予想時間と実績時間が著しく異なる場合は、たとえ、作業指示者側の指示が不適切であったとしても、作業者側の問題で処理されることが多かった。
【0005】
本発明の課題は、各作業者の作業状況、作業指示者による作業指示状況を表示可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、業務管理者用の操作端末と、前記操作端末に通信ネットワークを介して接続され、各作業者が実施する各種作業に関する情報を管理するサーバと、を備えた情報管理システムであって、前記サーバは、作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを記憶する記憶手段と、作業者別に、実施済みの作業の実績時間のデータを前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、作業者別に、実施済み作業の予想時間、当該実施済み作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、作業者別に、実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業者の作業状況を容易に把握することが可能になる。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、業務管理者用の操作端末と、前記操作端末に通信ネットワークを介して接続され、各作業者が実施する各種作業に関する情報を管理するサーバと、を備えた情報管理システムであって、前記サーバは、作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを記憶する記憶手段と、作業指示者が各作業者に指示した作業のうち、実施済みの作業の実績時間のデータを、作業指示者別に前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、作業指示者別に、実施済みの作業の予想時間、当該実施済みの作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明によれば、作業指示者別に、各作業者による実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業指示者の指示能力を容易に判断することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
【0011】
図1は、本発明を適用した実施の形態の情報管理システム100の全体構成を示す図である。情報管理システム100は、店舗内の情報伝達、情報管理を行うためのシステムであり、図1に示すように、サーバ1、操作端末2、アクセスポイント3、情報端末4により構成される。
【0012】
サーバ1は、店舗内の情報管理を行うための装置であり、通信ネットワークNを介して操作端末2及び情報端末4に接続される。操作端末2は、店舗内の業務管理者が使用するPC(Personal Computer)等の通信端末であり、店舗の事務所に設置されている。情報端末4は、売場にいる各担当者(作業者)が所持する携帯情報端末であり、通信ネットワークN上に複数設置されたアクセスポイント3に無線接続される。なお、1台のサーバに通信ネットワークNを介して接続される操作端末2、アクセスポイント3、情報端末4の台数は特に限定されない。
【0013】
ここで、通信ネットワークNとは、例えば、LAN(Local Area Network)等により構成される通信回線網であり、独立して構築された専用線、或いは一般の電話回線やデジタルデータを伝送可能なISDN(Integrated Services Digital Network)回線等の公衆回線を複数有する。
【0014】
次に、図2を参照して、サーバ1の主要部構成について説明する。サーバ1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10、表示装置11、入力装置12、通信制御部13、RAM(Random Access Memory)14、記憶装置15により構成され、各部は、バス16により接続される。
【0015】
CPU10は、記憶装置15に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM14内に展開し、それらの制御プログラムに従ってサーバ1の各部を集中制御する。以下、CPU10による制御動作について説明する。
【0016】
CPU10は、操作端末2から受信された、各担当者が実施する作業に関する情報を、作業情報テーブル151及び作業項目テーブル153に登録する作業情報登録処理(図10参照)を実行する。この作業情報登録処理において、CPU10は、各担当者(各作業者)毎に、作業の予想時間(作業に要する時間の見積もり)を登録する。
【0017】
また、CPU10は、担当者(作業者)別に作業実績を集計する担当者別作業実績集計処理を実行する(図11参照)。更に、CPU10は、この担当者別作業実績集計処理による処理結果に基づいて、各担当者の作業実績を表示するための表示データを作成する担当者別作業状況表示データ作成処理を実行する(図12参照)。
【0018】
また、CPU10は、作業指示者別に、各担当者に指示した作業の実績を集計する作業指示者別作業実績集計処理を実行する(図15参照)。更に、CPU10は、この作業指示者別作業実績集計処理による処理結果に基づいて、各作業指示者の指示状況を表示するための表示データを作成する作業指示者別指示状況表示データ作成処理を実行する(図16参照)。
【0019】
表示装置11は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等の表示画面を備え、CPU10から入力される表示信号に従って所要の表示処理を行う。
【0020】
入力装置12は、文字入力キー、テンキー、カーソルキー及び各種機能キーを備えたキー入力装置や、マウス等のポインティングデバイス等を備え、キー入力装置やポインティングデバイスの操作による操作信号をCPU10に出力する。
【0021】
通信制御部13は、モデム(MODEM:MOdulator/DEModulator)、ルータ、TA(Terminal Adapter)等によって構成され、電話回線、専用線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器と通信を行うための制御を行う。
【0022】
RAM14は、CPU10により実行される各種制御プログラムや各種アプリケーションプログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM14は、入力データ及び上記の制御処理プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを、ワークエリアに一時的に格納する。
【0023】
RAM14は、図3に示すようなワークテーブル141を格納する。ワークテーブル141は、図3に示すように、作業が指示される担当者毎に、「ユーザID」、「氏名」、「実施済作業の元々の予想時間」、「実施済作業の実績時間」、「未実施作業の予想時間」の各項目を対応付けて格納する。ワークテーブル141において、「ユーザID」項目は、作業が指示される担当者の識別情報のデータを格納する。「氏名」項目は、該当担当者の氏名のデータを格納する。「実施済作業の元々の予想時間」項目は、該当担当者が実施した各作業の予想時間の合計のデータを格納する。「実施済作業の実績時間」項目は、該当担当者が実際に実施した作業の実績時間の合計のデータを格納する。「未実施作業の予想時間」項目は、該当担当者が未だ実施していない作業の予想時間の合計のデータを格納する。
【0024】
また、RAM14は、図4に示すようなワークテーブル142を格納する。ワークテーブル142は、図4に示すように、作業を指示する作業指示者毎に、「発信者ユーザID」、「氏名」、「実施済作業の元々の予想時間」、「実施済作業の実績時間」、「未実施作業の予想時間」の各項目を対応付けて格納する。ワークテーブル142において、「発信者ユーザID」項目は、作業を指示する作業指示者の識別情報のデータを格納する。「氏名」項目は、該当作業指示者の氏名のデータを格納する。「実施済作業の元々の予想時間」項目は、該当作業指示者が各担当者に指示した作業のうち、実際に実施された作業の予想時間の合計のデータを格納する。「実施済作業の実績時間」項目は、該当作業指示者が各担当者に指示した作業のうち、実際に実際された作業の実績時間の合計のデータを格納する。「未実施作業の予想時間」項目は、該当作業指示者が各担当者に指示した作業のうち、未だ実施されていない作業の予想時間の合計のデータを格納する。
【0025】
記憶装置15は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶装置15に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。この記録媒体は、作業情報登録処理プログラム(図10参照)、担当者別作業実績集計処理プログラム(図11参照)、担当者別作業状況表示データ作成処理プログラム(図12参照)、作業指示者別作業実績集計処理プログラム(図15参照)、作業指示者別指示状況表示データ作成処理プログラム(図16参照)及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0026】
なお、記憶装置15が記憶するプログラム又はデータ等は、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークを介して受信して記憶する構成にしてもよい。また、記録媒体は通信ネットワーク上に構築された別のホストコンピュータの記録媒体であってもよい。また、記憶装置15が記憶するプログラムを、通信ネットワークを介して他の機器へ伝送して、これらの機器にインストールするような構成にしてもよい。
【0027】
記憶装置15は、図5に示すような作業情報テーブル151を格納する。作業情報テーブル151は、作業情報登録処理(図10参照)による登録内容を格納したもので、図5に示すように、作業指示者毎に、「店舗コード」、「作業ID」、「発信者ユーザID」、「発信日時」、「重要度」、「期限」、「作業内容」等の各項目を対応付けて格納する。作業情報テーブル151において、「店舗コード」項目は、各作業指示者が所属する店舗の識別情報のデータを格納する。「作業ID」項目は、後述の発信者ユーザIDに該当する作業指示者が担当者に指示した作業の識別情報のデータを格納する。「発信者ユーザID」項目は、作業指示者の識別情報のデータを格納する。「発信日時」項目は、対応する作業指示者が担当者に作業を指示した日時のデータを格納する。「重要度」項目は、対応する作業の重要度(普通、重要、緊急)を示すデータを格納する。「期限」項目は、対応する作業を実施する日付のデータを格納する。「作業内容」項目は、対応する作業の作業指示内容を表すデータを格納する。
【0028】
また、記憶装置15は、図6に示すようなユーザ管理テーブル152を格納する。ユーザ管理テーブル152は、図6に示すように、担当者毎に、「店舗コード」、「ユーザID」、「氏名」等の各項目を対応付けて格納する。ユーザ管理テーブル152において、「店舗コード」項目は、該当する担当者が所属する店舗の識別情報のデータを格納する。「ユーザID」項目は、該当する担当者の識別情報のデータを格納する。「氏名」項目は、該当する担当者の氏名のデータを格納する。
【0029】
更に、記憶装置15は、図7に示すような作業項目テーブル153を格納する。作業項目テーブル153は、作業毎に、「作業ID」、「ユーザID」、「予想時間」、「実績時間」等の各項目を対応付けて格納する。作業項目テーブル153において、「作業ID」項目は、後述のユーザIDに該当する担当者に割り当てられた作業の識別情報のデータを格納する。「ユーザID」項目は、該当担当者の識別情報のデータを格納する。「予想時間」項目は、該当作業の予想時間のデータを格納する。この予想時間のデータは、作業情報登録処理(図10参照)により登録される。「実績時間」項目は、該当作業に実際に要した時間、即ち、実績時間のデータを格納する。この「実績時間」項目は、各担当者が所持する情報端末4から送信された実績時間データを格納したものである。
【0030】
次に、図8を参照して、操作端末2の主要部構成について説明する。操作端末2は、図8に示すように、CPU20、表示装置21、入力装置22、通信制御部23、RAM24、記憶装置25により構成され、各部は、バス26により接続される。
【0031】
CPU20は、記憶装置25に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM24内に展開し、それらの制御プログラムに従って操作端末2の各部を集中制御する。以下、CPU20による制御動作について説明する。
【0032】
CPU20は、図9に示す作業登録画面211において入力された、作業の期限、重要度、予想時間、作業指示内容のデータをサーバ1に送信する処理を実行する。また、CPU20は、サーバ1に対し、各担当者の作業状況の表示を要求する信号を送信する処理を実行する。更に、CPU20は、作業状況の表示要求に対する応答としてサーバ1から受信された表示データに従って、表示装置21に、各担当者の作業状況を表示させる(図13参照)。また、CPU20は、サーバ1に対し、各作業指示者の指示状況の表示を要求する信号を送信する処理を実行する。更に、CPU20は、指示状況の表示要求に対する応答としてサーバ1から受信された表示データに従って、表示装置21に、各作業指示者の指示状況を表示させる(図17参照)。
【0033】
表示装置21は、LCDやCRT等の表示画面を備え、CPU20から入力される表示信号に従って所要の表示処理を行う。
【0034】
入力装置22は、文字入力キー、テンキー、カーソルキー及び各種機能キーを備えたキー入力装置や、マウス等のポインティングデバイス等を備え、キー入力装置やポインティングデバイスの操作による操作信号をCPU20に出力する。
【0035】
通信制御部23は、モデム(MODEM:MOdulator/DEModulator)、ルータ、TA(Terminal Adapter)等によって構成され、電話回線、専用線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器と通信を行うための制御を行う。
【0036】
RAM24は、CPU20により実行される各種制御プログラムや各種アプリケーションプログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM24は、入力データ及び上記の制御処理プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを、ワークエリアに一時的に格納する。
【0037】
記憶装置25は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶装置25に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。
【0038】
なお、記憶装置25が記憶するプログラム又はデータ等は、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークを介して受信して記憶する構成にしてもよい。また、記録媒体は通信ネットワーク上に構築された別のホストコンピュータの記録媒体であってもよい。また、記憶装置25が記憶するプログラムを、通信ネットワークを介して他の機器へ伝送して、これらの機器にインストールするような構成にしてもよい。
【0039】
図1に戻って、情報端末4は、売場にいる各担当者(作業者)が所持する携帯情報端末であり、担当者により入力された実績時間のデータ(実際に作業に要した時間のデータ)をアクセスポイント3を経由してサーバ1に送信する。
【0040】
次に、本実施の形態における動作を説明する。
【0041】
操作端末2の表示装置21に、図9に示すような作業登録画面211が表示されているものとする。作業登録画面211には、担当者(作業者)の氏名を入力するための宛先欄、その担当者が担当する作業の期限(作業が実施される日付)を入力するための期限欄、その作業の重要度を入力するための重要度欄、作業指示内容を入力するための作業内容入力欄、入力データのサーバ1への登録を指示するための「登録」ボタン、入力内容の削除を指示するための「クリア」ボタン、作業登録画面211の消去を指示するための「閉じる」ボタンが設けられている。
【0042】
作業登録画面211において、作業指示者により、担当者の氏名、その担当者が担当する作業の期限、重要度、予想時間、作業指示内容が入力され、「登録」ボタンが指定されると、サーバ1に、作業指示者のユーザID(発信者ユーザID)とともに、作業登録画面211において入力されたデータが送信される。操作端末2から送信されたデータを受信したサーバ1では、図10に示す作業情報登録処理が実行される。
【0043】
図10〜図12、図15、図16は、サーバ1の動作を説明するためのフロ−チャートである。これらのフローチャートは、サーバ1を構成するコンピュータに各機能を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。これらのプログラムはCPU10が読み取り可能なプログラムコードの形態で記録媒体に格納されている例で説明するが、全ての機能を記録媒体に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部又は全部を、通信ネットワークを介して伝送制御部13から受信して実現するようにしてもよい。
【0044】
図10のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される作業情報登録処理について説明する。
【0045】
操作端末2から、発信者ユーザID、担当者氏名、作業ID、予想時間、重要度、期限、作業指示内容のデータが受信されると(ステップS1)、作業情報テーブル151に、ステップS1において受信された発信者ユーザID、作業ID、重要度、期限、作業指示内容のデータが対応付けて登録される(ステップS2)。
【0046】
次いで、ユーザ管理テーブル152から、ステップS1において受信された担当者氏名に該当するユーザIDが取得される(ステップS3)。次いで、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールドのうち、受信された作業IDと、ステップS3において取得されたユーザIDに対応する「予想時間」フィールドに、受信された予想時間のデータが書き込まれ(ステップS4)、本作業情報登録処理が終了する。
【0047】
作業情報テーブル151及び作業項目テーブル153に、作業指示内容、予想時間等の作業情報が登録されると、その作業を担当する担当者が所持する情報端末4がアクセスポイント3を経由してサーバ1にアクセスすることによって、情報端末4が作業情報テーブル151に記憶された作業指示内容のデータを参照できるようになる。なお、上述では、店舗内に設置された操作端末2により入力された作業指示内容のデータが、各担当者が所持する情報端末4からアクセス可能になる場合を示したが、作業指示内容を入力する端末は、店舗内の端末に限定されず、通信ネットワークNに接続された他の端末(例えば、本部に設置された端末)でもよい。
【0048】
次に、図11のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される担当者別作業実績集計処理について説明する。
【0049】
操作端末2から、各担当者の作業状況の表示を要求する信号が受信されると、まず、作業項目テーブル153が開かれ(ステップS101)、作業項目テーブル153にレコードがあるか否かが判定される(ステップS102)。
【0050】
ステップS102において、作業項目テーブル153にレコードがあると判定された場合(ステップS102;YES)、そのレコードから、作業ID及びユーザIDが取得される(ステップS103)。
【0051】
次いで、ユーザ管理テーブル152から、ステップS103において取得されたユーザIDに対応する氏名が取得される(ステップS104)。次いで、ワークテーブル141に、ステップS103、S104において取得されたユーザID、氏名がセットされているか否かが判定される(ステップS105)。
【0052】
ステップS105において、ワークテーブル141に、ステップS103、S104において取得されたユーザID、氏名がセットされていると判定された場合(ステップS105;YES)、作業項目テーブル153の、ステップS103において取得された作業ID及びユーザIDに対応するレコードに、実績時間データが格納されているか否か、即ち、該当する作業が終了したか否かが判定される(ステップS107)。
【0053】
ステップS105において、ワークテーブル141に、ステップS103、S104において取得されたユーザID、氏名がセットされていないと判定された場合は(ステップS105;NO)、ワークテーブル141に、そのユーザID及び氏名がセットされ(ステップS106)、ステップS107に移行する。
【0054】
ステップS107において、該当する作業が終了したと判定された場合(ステップS107;YES)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールド、「実績時間」フィールドから、ステップS103において取得された作業ID及びユーザIDに対応する予想時間、実績時間が取得され、その取得された予想時間、実績時間が、それぞれ、ワークテーブル141内の当該ユーザIDに対応する「実施済作業の元々の予想時間」フィールド、「実施済作業の実績時間」フィールドに加算される(ステップS108、S109)。ワークテーブル141に、実施済作業の予想時間と実績時間が加算されると、ステップS102に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS102)。
【0055】
ステップS107において、該当する作業が終了していないと判定された場合(ステップS107;NO)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールドから、ステップS103において取得された作業ID及びユーザIDに対応する予想時間が取得され、その取得された予想時間が、ワークテーブル141内の当該ユーザIDに対応する「未実施作業の予想時間」フィールドに加算される(ステップS110)。ワークテーブル141に、未実施作業の予想時間が加算されると、ステップS102に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS102)。
【0056】
ステップS102において、作業項目テーブル153に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOF(End Of File)であると判定された場合(ステップS102;NO)、本担当者別作業実績集計処理が終了する。本担当者別作業実績集計処理が終了すると、図12に示す担当者別作業状況表示データ作成処理に移行する。
【0057】
次に、図12のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される担当者別作業状況表示データ作成処理について説明する。
【0058】
まず、ワークテーブル141が開かれ(ステップS120)、ワークテーブル141にレコードがあるか否かが判定される(ステップS121)。ステップS121において、ワークテーブル141にレコードがあると判定された場合(ステップS121;YES)、そのレコードから、担当者の氏名、実施済作業の元々の予想時間、実施済作業の実績時間及び未実施作業の予想時間のデータが取得され、これら取得されたデータをグラフ表示するための表示データが作成される(ステップS122)。
【0059】
表示データが作成されると、ステップS121に戻り、ワークテーブル141に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS121)。ステップS121において、ワークテーブル141に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS121;NO)、担当者別に作成された表示データが、操作端末2に送信され(ステップS123)、本担当者別作業状況表示データ作成処理が終了する。
【0060】
操作端末2の表示画面21には、サーバ1によって作成された表示データに従って、図13に示すような作業情報表示画面212が表示される。この作業情報表示画面212には、表示する内容を指定するための表示内容指定欄30、表示範囲(期間)を指定するための期間指定欄40、各担当者の作業状況を表示するための作業状況表示欄50が設けられている。表示内容指定欄30において、「作業比較」が指定されたことによって、操作端末2からサーバ1に、各担当者の作業状況の表示を要求する信号が送信され、サーバ1において、図11に示す担当者別作業実績集計処理と、図12に示す担当者別作業状況表示データ作成処理が実行される。この担当者別作業状況表示データ作成処理において作成された表示データに基づいて、作業状況表示欄50には、図13に示すように、担当者別に、実施済作業の予想時間(作業時間(計画))、実施済作業の実績時間(作業時間(実績))及び未実施作業の予想時間(未実施作業時間(計画))が棒グラフで表示される。
【0061】
次に、作業情報表示画面212の作業状況表示欄50に表示された各担当者の作業状況について、具体例を挙げて説明する。
【0062】
図14(a)に、「長谷川○○」という氏名の担当者に割り当てられた作業の作業ID、各々の作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図14(a)によると、担当者「長谷川○○」には、作業IDがA0001、A0002、A0003の3つの仕事が割り当てられており、各々の作業の予想時間は、それぞれ、3時間、2時間、1時間に設定されている。また、これら3つの作業のうち、作業IDがA0001、A0002の作業は実施済みで、これらの実績時間は、それぞれ、2時間、1時間半である。また、作業IDがA0003の作業は未実施である。
【0063】
図14(a)の場合、図11の担当者別作業実績集計処理により、担当者「長谷川○○」の実施済作業の元々の予想時間αは、3時間+2時間=5時間となり、実施済作業の実績時間βは、2時間+1時間半=3時間半、未実施作業の予想時間γは、1時間となる。従って、担当者「長谷川○○」は、これまで実施した2つの作業は、予想時間よりも1時間半ほど短い時間で終了したことになる。図14(a)の場合、担当者「長谷川○○」に割り当てられた3つの作業の予想時間の合計が、3時間+2時間+1時間=6時間であり、実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αよりも1時間半少ない3時間半であることから、「長谷川○○」が未実施作業を予想時間(1時間)以内でこなすのは容易であると判断される。
【0064】
図14(b)には、「清水△△」という氏名の担当者に割り当てられた作業の作業ID、各々の作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図14(b)によると、担当者「清水△△」には、作業IDがB0001、B0002、B0003の3つの仕事が割り当てられており、各々の作業の予想時間は、それぞれ、2時間、3時間、4時間に設定されている。また、これら3つの作業のうち、作業IDがB0001、B0002の作業は実施済みで、これらの実績時間は、それぞれ、3時間、4時間である。また、作業IDがB0003の作業は未実施である。
【0065】
図14(b)の場合、図11の担当者別作業実績集計処理により、担当者「清水△△」の実施済作業の元々の予想時間αは、2時間+3時間=5時間となり、実施済作業の実績時間βは、3時間+4時間=7時間、未実施作業の予想時間γは、4時間となる。従って、担当者「清水△△」は、これまで実施した2つの作業は、予想時間よりも2時間ほど長い時間で終了したことになる。図14(b)の場合、担当者「清水△△」に割り当てられた3つの作業の予想時間の合計は、2時間+3時間+4時間=9時間であるが、実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αよりも2時間多い7時間であることから、「清水△△」が未実施作業を予想時間(4時間)以内でこなすのは困難であると判断される。
【0066】
実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αを常に上回っている担当者は、能力又はやる気に問題があると判断され、人事部門等がその担当者に聞き取りを行うことによって、配置換え等が行われる。一方、実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αを常に下回っている担当者は、現在割り当てられている作業を効率的にこなしていると判断され、その担当者に他の作業を更に割り当てるなどの処理が行われる。
【0067】
次に、図15のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される作業指示者別作業実績集計処理について説明する。
【0068】
操作端末2から、各作業指示者の作業指示状況の表示を要求する信号が受信されると、作業情報テーブル151が開かれ(ステップS201)、作業情報テーブル151にレコードがあるか否かが判定される(ステップS202)。
【0069】
ステップS202において、作業情報テーブル151にレコードがあると判定された場合(ステップS202;YES)、作業情報テーブル151の該当するレコードから、発信者ユーザID及び対応する作業IDが取得される(ステップS203)。
【0070】
次いで、ワークテーブル142に、ステップS203において取得された発信者ユーザIDのレコードがあるか否かが判定される(ステップS204)。ステップS204において、ワークテーブル142に、当該発信者ユーザIDのレコードがあると判定された場合(ステップS204;YES)、作業項目テーブル153が開かれ(ステップS206)、作業項目テーブル153にレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0071】
ステップS204において、ワークテーブル142に、当該発信者ユーザIDのレコードがないと判定された場合(ステップS204;NO)、ユーザ管理テーブル152から、当該発信者ユーザIDに対応する氏名が取得され、ワークテーブル142に、当該発信者ユーザID及び氏名のレコードが新規に作成され(ステップS205)、ステップS206に移行する。
【0072】
ステップS207において、作業項目テーブル153にレコードがあると判定された場合(ステップS207;YES)、そのレコードが、ステップS203において取得された作業IDと一致するレコードであるか否かが判定される(ステップS208)。ステップS208において、作業項目テーブル153内の該当するレコードが、ステップS203において取得された作業IDと一致するレコードでないと判定された場合は(ステップS208;NO)、ステップS207に戻り、作業項目テーブル153に、次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0073】
ステップS208において、作業項目テーブル153内の該当するレコードが、ステップS203において取得された作業IDと一致するレコードであると判定された場合は(ステップS208;YES)、当該レコードに、実績時間データが格納されているか否か、即ち、該当する作業が終了したか否かが判定される(ステップS209)。
【0074】
ステップS209において、該当する作業が終了したと判定された場合(ステップS209;YES)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールド、「実績時間」フィールドから、ステップS203において取得された発信者ユーザID及び作業IDに対応する予想時間、実績時間が取得され、その取得された予想時間、実績時間が、それぞれ、ワークテーブル142内の当該発信者ユーザIDに対応する「実施済作業の元々の予想時間」フィールド、「実施済作業の実績時間」フィールドに加算される(ステップS210、S211)。ワークテーブル142に、実施済作業の予想時間と実績時間が加算されると、ステップS207に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0075】
ステップS209において、該当する作業が終了していないと判定された場合(ステップS209;NO)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールドから、ステップS203において取得された作業IDに対応する予想時間が取得され、その取得された予想時間が、ワークテーブル142内の当該発信者ユーザIDに対応する「未実施作業の予想時間」フィールドに加算される(ステップS212)。ワークテーブル142に、未実施作業の予想時間が加算されると、ステップS207に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0076】
ステップS207において、作業項目テーブル153に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS207;NO)、ステップS202に戻り、作業情報テーブル151に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS202)。
【0077】
ステップS202において、作業情報テーブル151に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS202;NO)、本作業指示者別作業実績集計処理が終了する。本作業指示者別作業実績集計処理が終了すると、図16に示す作業指示者別指示状況表示データ作成処理に移行する。
【0078】
次に、図16のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される作業指示者別指示状況表示データ作成処理について説明する。
【0079】
まず、ワークテーブル142が開かれ(ステップS220)、ワークテーブル142にレコードがあるか否かが判定される(ステップS221)。ステップS221において、ワークテーブル142にレコードがあると判定された場合(ステップS221;YES)、そのレコードから、作業指示者の氏名、実施済作業の元々の予想時間、実施済作業の実績時間及び未実施作業の予想時間のデータが取得され、これら取得されたデータをグラフ表示するための表示データが作成される(ステップS222)。
【0080】
表示データが作成されると、ステップS221に戻り、ワークテーブル142に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS221)。ステップS221において、ワークテーブル142に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS221;NO)、作業指示者別に作成された表示データが操作端末2に送信され(ステップS223)、本担当者別作業状況表示データ作成処理が終了する。
【0081】
操作端末2の表示画面21には、サーバ1によって作成された表示データに従って、図17に示すような作業情報表示画面213が表示される。この作業情報表示画面213には、表示する内容を指定するための表示内容指定欄30、表示範囲(期間)を指定するための期間指定欄40、各作業指示者の作業指示状況を表示するための指示状況表示欄51が設けられている。表示内容指定欄30において、「計画比較」が指定されたことによって、操作端末2からサーバ1に、各作業指示者の作業指示状況の表示を要求する信号が送信され、サーバ1において、図15に示す作業指示者別作業実績集計処理と、図16に示す作業指示者別指示状況表示データ作成処理が実行される。この作業指示者別指示状況表示データ作成処理において作成された表示データに基づいて、指示状況表示欄51には、図17に示すように、作業指示者別に、実施済作業の予想時間(作業時間(計画))、実施済作業の実績時間(作業時間(実績))及び未実施作業の予想時間(未実施作業時間(計画))が棒グラフで表示される。
【0082】
次に、作業情報表示画面213の指示状況表示欄51に表示された各作業指示者の指示状況について、具体例を挙げて説明する。
【0083】
図18(a)に、「伊藤○×」という氏名の作業指示者が3人の担当者に指示した作業の作業ID、各担当者のユーザID、作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図18(a)では、作業指示者「伊藤○×」によって、ユーザIDが、100301、100302、100303の担当者に、それぞれ、作業IDがC0001、C0002、C0003の作業が割り当てられ、各々の作業の予想時間が、それぞれ、4時間、3時間、5時間に設定された例を示している。図18(a)によると、作業指示者「伊藤○×」が指示した3つの作業のうち、作業IDがC0001、C0002の作業は実施済みで、これらの作業の実績時間は、それぞれ、2時間、1時間半である。また、作業IDがC0003の作業は未実施である。
【0084】
図18(a)の場合、図15の作業指示者別作業実績集計処理により、作業指示者「伊藤○×」の実施済作業の元々の予想時間α’は、4時間+3時間=7時間となり、実施済作業の実績時間β’は、2時間+1時間半=3時間半、未実施作業の予想時間γ’は、5時間となる。従って、作業指示者「伊藤○×」が指示した作業のうち、実施済みの2つの作業は、予想時間よりも4時間短い時間で終了したことになる。図18(a)の場合、実施済作業の実績時間β’が、実施済作業の元々の予想時間α’よりも4時間短いことから、作業指示者「伊藤○×」から各担当者への指示は、厳しさに欠けると判断される。即ち、作業指示者「伊藤○×」は、予想時間を多く見積もる傾向があることが分かる。
【0085】
図18(b)に、「鈴木○△」という氏名の作業指示者が3人の担当者に指示した作業の作業ID、各担当者のユーザID、作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図18(b)では、作業指示者「鈴木○△」によって、ユーザIDが100401、100402、100403の担当者に、それぞれ、作業IDがD0001、D0002、D0003の作業が割り当てられ、各々の作業の予想時間が、それぞれ、2時間、1時間、2時間に設定された例を示している。図18(b)によると、作業指示者「鈴木○△」が指示した3つの作業のうち、作業IDがD0001、D0002の作業は実施済みで、これらの作業の実績時間は、それぞれ、3時間半、2時間半である。また、作業IDがD0003の作業は未実施である。
【0086】
図18(b)の場合、図15の作業指示者別作業実績集計処理により、作業指示者「鈴木○△」の実施済作業の元々の予想時間α’は、2時間+1時間=3時間となり、実施済作業の実績時間β’は、3時間半+2時間半=6時間、未実施作業の予想時間γ’は、2時間となる。従って、作業指示者「鈴木○△」が指示した作業のうち、実施済みの2つの作業は、予想時間よりも3時間長い時間で終了したことになる。図18(b)の場合、実施済作業の実績時間β’が、実施済作業の元々の予想時間α’よりも3時間長いことから、作業指示者「鈴木○△」から各担当者への指示はかなり厳しいと判断される。即ち、作業指示者「鈴木○△」は、予想時間を少なく見積もる傾向があることが分かる。
【0087】
このように、実施済作業の元々の予想時間α’と、実施済作業の実績時間β’の差が著しい場合は、その作業指示者の指示が適切ではないと判断され、両者の差が少ない場合は、その作業指示者の指示が適切であると判断される。
【0088】
以上のように、本実施の形態の情報管理システム100によれば、担当者(作業者)別に、実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各担当者の作業状況を容易に把握することが可能になる。従って、担当者の実績に応じて、配置換え、作業の再割当等を行うことができ、店舗内の業務を効率化することができる。
【0089】
また、作業指示者別に、各作業者による実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業指示者の指示能力を判断することが可能になる。
【0090】
なお、本実施の形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、作業者別に、実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業者の作業状況を容易に把握することが可能になる。
【0092】
また、作業指示者別に、各作業者による実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業指示者の指示能力を判断することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の情報管理システム100の全体構成を示す図。
【図2】図1に示すサーバ1の主要部構成を示すブロック図。
【図3】サーバ1のRAM14に格納されるワークテーブル141のデータ構成例を示す図。
【図4】サーバ1のRAM14に格納されるワークテーブル142のデータ構成例を示す図。
【図5】サーバ1の記憶装置15に格納される作業情報テーブル151のデータ構成例を示す図。
【図6】サーバ1の記憶装置15に格納されるユーザ管理テーブル152のデータ構成例を示す図。
【図7】サーバ1の記憶装置15に格納される作業項目テーブル153のデータ構成例を示す図。
【図8】図1に示した操作端末2の主要部構成を示すブロック図。
【図9】操作端末2の表示装置21に表示される作業登録画面211を示す図。
【図10】サーバ1において実行される作業情報登録処理を示すフローチャート。
【図11】サーバ1において実行される担当者別作業実績集計処理を示すフローチャート。
【図12】サーバ1において実行される担当者別作業状況表示データ作成処理を示すフローチャート。
【図13】操作端末2の表示装置21に表示される作業情報表示画面212を示す図。
【図14】担当者別の作業状況を説明するための図。
【図15】サーバ1において実行される作業指示者別作業実績集計処理を示すフローチャート。
【図16】サーバ1において実行される作業指示者別指示状況表示データ作成処理を示すフローチャート。
【図17】操作端末2の表示装置21に表示される作業情報表示画面213を示す図。
【図18】作業指示者別の作業指示状況を説明するための図。
【符号の説明】
1 サーバ
10 CPU
11 表示装置
12 入力装置
13 通信制御部
14 RAM
141、142 ワークテーブル
15 記憶装置
151 作業情報テーブル
152 ユーザ管理テーブル
153 作業項目テーブル
2 操作端末
20 CPU
21 表示装置
211 作業登録画面
212、213 作業情報表示画面
22 入力装置
23 通信制御部
24 RAM
25 記憶装置
3 アクセスポイント
4 情報端末
30 表示内容指定欄
40 期間指定欄
50 作業状況表示欄
51 指示状況表示欄
100 情報管理システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケット、家電量販店、ホームセンター等の店舗では、店長又は各売場のチーフから、売場にいる各担当者(作業者)に各種の作業指示が出される。作業指示者から各作業者に作業指示を確実に伝えるために、従来から様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1には、災害時における救急活動等の作業を迅速かつ的確に行うために、各作業者が所持する携帯端末に、作業指示情報を送信するシステムが提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−15099号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、作業指示者は、各作業者の能力、過去の実績等を考慮して、作業者毎に作業に要する時間の見積もりをたてた上で、各作業者に作業指示を出す。しかしながら、見積もり時間(予想時間)と、実際に作業に要した時間(実績時間)が著しく異なることがある。この原因としては、作業者の能力、やる気などの作業者側の問題、作業指示者側の予想時間の見積もりがいい加減であるなどの作業指示者側の問題が考えられるが、従来の作業指示システムでは、作業者の作業状況、作業指示者の指示状況等の情報を管理する手段がなかったため、予想時間と実績時間の大幅な差の原因を特定することができないという問題があった。予想時間と実績時間が著しく異なる場合は、たとえ、作業指示者側の指示が不適切であったとしても、作業者側の問題で処理されることが多かった。
【0005】
本発明の課題は、各作業者の作業状況、作業指示者による作業指示状況を表示可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、業務管理者用の操作端末と、前記操作端末に通信ネットワークを介して接続され、各作業者が実施する各種作業に関する情報を管理するサーバと、を備えた情報管理システムであって、前記サーバは、作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを記憶する記憶手段と、作業者別に、実施済みの作業の実績時間のデータを前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、作業者別に、実施済み作業の予想時間、当該実施済み作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、作業者別に、実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業者の作業状況を容易に把握することが可能になる。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、業務管理者用の操作端末と、前記操作端末に通信ネットワークを介して接続され、各作業者が実施する各種作業に関する情報を管理するサーバと、を備えた情報管理システムであって、前記サーバは、作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを記憶する記憶手段と、作業指示者が各作業者に指示した作業のうち、実施済みの作業の実績時間のデータを、作業指示者別に前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、作業指示者別に、実施済みの作業の予想時間、当該実施済みの作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明によれば、作業指示者別に、各作業者による実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業指示者の指示能力を容易に判断することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
【0011】
図1は、本発明を適用した実施の形態の情報管理システム100の全体構成を示す図である。情報管理システム100は、店舗内の情報伝達、情報管理を行うためのシステムであり、図1に示すように、サーバ1、操作端末2、アクセスポイント3、情報端末4により構成される。
【0012】
サーバ1は、店舗内の情報管理を行うための装置であり、通信ネットワークNを介して操作端末2及び情報端末4に接続される。操作端末2は、店舗内の業務管理者が使用するPC(Personal Computer)等の通信端末であり、店舗の事務所に設置されている。情報端末4は、売場にいる各担当者(作業者)が所持する携帯情報端末であり、通信ネットワークN上に複数設置されたアクセスポイント3に無線接続される。なお、1台のサーバに通信ネットワークNを介して接続される操作端末2、アクセスポイント3、情報端末4の台数は特に限定されない。
【0013】
ここで、通信ネットワークNとは、例えば、LAN(Local Area Network)等により構成される通信回線網であり、独立して構築された専用線、或いは一般の電話回線やデジタルデータを伝送可能なISDN(Integrated Services Digital Network)回線等の公衆回線を複数有する。
【0014】
次に、図2を参照して、サーバ1の主要部構成について説明する。サーバ1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10、表示装置11、入力装置12、通信制御部13、RAM(Random Access Memory)14、記憶装置15により構成され、各部は、バス16により接続される。
【0015】
CPU10は、記憶装置15に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM14内に展開し、それらの制御プログラムに従ってサーバ1の各部を集中制御する。以下、CPU10による制御動作について説明する。
【0016】
CPU10は、操作端末2から受信された、各担当者が実施する作業に関する情報を、作業情報テーブル151及び作業項目テーブル153に登録する作業情報登録処理(図10参照)を実行する。この作業情報登録処理において、CPU10は、各担当者(各作業者)毎に、作業の予想時間(作業に要する時間の見積もり)を登録する。
【0017】
また、CPU10は、担当者(作業者)別に作業実績を集計する担当者別作業実績集計処理を実行する(図11参照)。更に、CPU10は、この担当者別作業実績集計処理による処理結果に基づいて、各担当者の作業実績を表示するための表示データを作成する担当者別作業状況表示データ作成処理を実行する(図12参照)。
【0018】
また、CPU10は、作業指示者別に、各担当者に指示した作業の実績を集計する作業指示者別作業実績集計処理を実行する(図15参照)。更に、CPU10は、この作業指示者別作業実績集計処理による処理結果に基づいて、各作業指示者の指示状況を表示するための表示データを作成する作業指示者別指示状況表示データ作成処理を実行する(図16参照)。
【0019】
表示装置11は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等の表示画面を備え、CPU10から入力される表示信号に従って所要の表示処理を行う。
【0020】
入力装置12は、文字入力キー、テンキー、カーソルキー及び各種機能キーを備えたキー入力装置や、マウス等のポインティングデバイス等を備え、キー入力装置やポインティングデバイスの操作による操作信号をCPU10に出力する。
【0021】
通信制御部13は、モデム(MODEM:MOdulator/DEModulator)、ルータ、TA(Terminal Adapter)等によって構成され、電話回線、専用線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器と通信を行うための制御を行う。
【0022】
RAM14は、CPU10により実行される各種制御プログラムや各種アプリケーションプログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM14は、入力データ及び上記の制御処理プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを、ワークエリアに一時的に格納する。
【0023】
RAM14は、図3に示すようなワークテーブル141を格納する。ワークテーブル141は、図3に示すように、作業が指示される担当者毎に、「ユーザID」、「氏名」、「実施済作業の元々の予想時間」、「実施済作業の実績時間」、「未実施作業の予想時間」の各項目を対応付けて格納する。ワークテーブル141において、「ユーザID」項目は、作業が指示される担当者の識別情報のデータを格納する。「氏名」項目は、該当担当者の氏名のデータを格納する。「実施済作業の元々の予想時間」項目は、該当担当者が実施した各作業の予想時間の合計のデータを格納する。「実施済作業の実績時間」項目は、該当担当者が実際に実施した作業の実績時間の合計のデータを格納する。「未実施作業の予想時間」項目は、該当担当者が未だ実施していない作業の予想時間の合計のデータを格納する。
【0024】
また、RAM14は、図4に示すようなワークテーブル142を格納する。ワークテーブル142は、図4に示すように、作業を指示する作業指示者毎に、「発信者ユーザID」、「氏名」、「実施済作業の元々の予想時間」、「実施済作業の実績時間」、「未実施作業の予想時間」の各項目を対応付けて格納する。ワークテーブル142において、「発信者ユーザID」項目は、作業を指示する作業指示者の識別情報のデータを格納する。「氏名」項目は、該当作業指示者の氏名のデータを格納する。「実施済作業の元々の予想時間」項目は、該当作業指示者が各担当者に指示した作業のうち、実際に実施された作業の予想時間の合計のデータを格納する。「実施済作業の実績時間」項目は、該当作業指示者が各担当者に指示した作業のうち、実際に実際された作業の実績時間の合計のデータを格納する。「未実施作業の予想時間」項目は、該当作業指示者が各担当者に指示した作業のうち、未だ実施されていない作業の予想時間の合計のデータを格納する。
【0025】
記憶装置15は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶装置15に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。この記録媒体は、作業情報登録処理プログラム(図10参照)、担当者別作業実績集計処理プログラム(図11参照)、担当者別作業状況表示データ作成処理プログラム(図12参照)、作業指示者別作業実績集計処理プログラム(図15参照)、作業指示者別指示状況表示データ作成処理プログラム(図16参照)及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0026】
なお、記憶装置15が記憶するプログラム又はデータ等は、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークを介して受信して記憶する構成にしてもよい。また、記録媒体は通信ネットワーク上に構築された別のホストコンピュータの記録媒体であってもよい。また、記憶装置15が記憶するプログラムを、通信ネットワークを介して他の機器へ伝送して、これらの機器にインストールするような構成にしてもよい。
【0027】
記憶装置15は、図5に示すような作業情報テーブル151を格納する。作業情報テーブル151は、作業情報登録処理(図10参照)による登録内容を格納したもので、図5に示すように、作業指示者毎に、「店舗コード」、「作業ID」、「発信者ユーザID」、「発信日時」、「重要度」、「期限」、「作業内容」等の各項目を対応付けて格納する。作業情報テーブル151において、「店舗コード」項目は、各作業指示者が所属する店舗の識別情報のデータを格納する。「作業ID」項目は、後述の発信者ユーザIDに該当する作業指示者が担当者に指示した作業の識別情報のデータを格納する。「発信者ユーザID」項目は、作業指示者の識別情報のデータを格納する。「発信日時」項目は、対応する作業指示者が担当者に作業を指示した日時のデータを格納する。「重要度」項目は、対応する作業の重要度(普通、重要、緊急)を示すデータを格納する。「期限」項目は、対応する作業を実施する日付のデータを格納する。「作業内容」項目は、対応する作業の作業指示内容を表すデータを格納する。
【0028】
また、記憶装置15は、図6に示すようなユーザ管理テーブル152を格納する。ユーザ管理テーブル152は、図6に示すように、担当者毎に、「店舗コード」、「ユーザID」、「氏名」等の各項目を対応付けて格納する。ユーザ管理テーブル152において、「店舗コード」項目は、該当する担当者が所属する店舗の識別情報のデータを格納する。「ユーザID」項目は、該当する担当者の識別情報のデータを格納する。「氏名」項目は、該当する担当者の氏名のデータを格納する。
【0029】
更に、記憶装置15は、図7に示すような作業項目テーブル153を格納する。作業項目テーブル153は、作業毎に、「作業ID」、「ユーザID」、「予想時間」、「実績時間」等の各項目を対応付けて格納する。作業項目テーブル153において、「作業ID」項目は、後述のユーザIDに該当する担当者に割り当てられた作業の識別情報のデータを格納する。「ユーザID」項目は、該当担当者の識別情報のデータを格納する。「予想時間」項目は、該当作業の予想時間のデータを格納する。この予想時間のデータは、作業情報登録処理(図10参照)により登録される。「実績時間」項目は、該当作業に実際に要した時間、即ち、実績時間のデータを格納する。この「実績時間」項目は、各担当者が所持する情報端末4から送信された実績時間データを格納したものである。
【0030】
次に、図8を参照して、操作端末2の主要部構成について説明する。操作端末2は、図8に示すように、CPU20、表示装置21、入力装置22、通信制御部23、RAM24、記憶装置25により構成され、各部は、バス26により接続される。
【0031】
CPU20は、記憶装置25に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM24内に展開し、それらの制御プログラムに従って操作端末2の各部を集中制御する。以下、CPU20による制御動作について説明する。
【0032】
CPU20は、図9に示す作業登録画面211において入力された、作業の期限、重要度、予想時間、作業指示内容のデータをサーバ1に送信する処理を実行する。また、CPU20は、サーバ1に対し、各担当者の作業状況の表示を要求する信号を送信する処理を実行する。更に、CPU20は、作業状況の表示要求に対する応答としてサーバ1から受信された表示データに従って、表示装置21に、各担当者の作業状況を表示させる(図13参照)。また、CPU20は、サーバ1に対し、各作業指示者の指示状況の表示を要求する信号を送信する処理を実行する。更に、CPU20は、指示状況の表示要求に対する応答としてサーバ1から受信された表示データに従って、表示装置21に、各作業指示者の指示状況を表示させる(図17参照)。
【0033】
表示装置21は、LCDやCRT等の表示画面を備え、CPU20から入力される表示信号に従って所要の表示処理を行う。
【0034】
入力装置22は、文字入力キー、テンキー、カーソルキー及び各種機能キーを備えたキー入力装置や、マウス等のポインティングデバイス等を備え、キー入力装置やポインティングデバイスの操作による操作信号をCPU20に出力する。
【0035】
通信制御部23は、モデム(MODEM:MOdulator/DEModulator)、ルータ、TA(Terminal Adapter)等によって構成され、電話回線、専用線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器と通信を行うための制御を行う。
【0036】
RAM24は、CPU20により実行される各種制御プログラムや各種アプリケーションプログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM24は、入力データ及び上記の制御処理プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを、ワークエリアに一時的に格納する。
【0037】
記憶装置25は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶装置25に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。
【0038】
なお、記憶装置25が記憶するプログラム又はデータ等は、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークを介して受信して記憶する構成にしてもよい。また、記録媒体は通信ネットワーク上に構築された別のホストコンピュータの記録媒体であってもよい。また、記憶装置25が記憶するプログラムを、通信ネットワークを介して他の機器へ伝送して、これらの機器にインストールするような構成にしてもよい。
【0039】
図1に戻って、情報端末4は、売場にいる各担当者(作業者)が所持する携帯情報端末であり、担当者により入力された実績時間のデータ(実際に作業に要した時間のデータ)をアクセスポイント3を経由してサーバ1に送信する。
【0040】
次に、本実施の形態における動作を説明する。
【0041】
操作端末2の表示装置21に、図9に示すような作業登録画面211が表示されているものとする。作業登録画面211には、担当者(作業者)の氏名を入力するための宛先欄、その担当者が担当する作業の期限(作業が実施される日付)を入力するための期限欄、その作業の重要度を入力するための重要度欄、作業指示内容を入力するための作業内容入力欄、入力データのサーバ1への登録を指示するための「登録」ボタン、入力内容の削除を指示するための「クリア」ボタン、作業登録画面211の消去を指示するための「閉じる」ボタンが設けられている。
【0042】
作業登録画面211において、作業指示者により、担当者の氏名、その担当者が担当する作業の期限、重要度、予想時間、作業指示内容が入力され、「登録」ボタンが指定されると、サーバ1に、作業指示者のユーザID(発信者ユーザID)とともに、作業登録画面211において入力されたデータが送信される。操作端末2から送信されたデータを受信したサーバ1では、図10に示す作業情報登録処理が実行される。
【0043】
図10〜図12、図15、図16は、サーバ1の動作を説明するためのフロ−チャートである。これらのフローチャートは、サーバ1を構成するコンピュータに各機能を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。これらのプログラムはCPU10が読み取り可能なプログラムコードの形態で記録媒体に格納されている例で説明するが、全ての機能を記録媒体に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部又は全部を、通信ネットワークを介して伝送制御部13から受信して実現するようにしてもよい。
【0044】
図10のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される作業情報登録処理について説明する。
【0045】
操作端末2から、発信者ユーザID、担当者氏名、作業ID、予想時間、重要度、期限、作業指示内容のデータが受信されると(ステップS1)、作業情報テーブル151に、ステップS1において受信された発信者ユーザID、作業ID、重要度、期限、作業指示内容のデータが対応付けて登録される(ステップS2)。
【0046】
次いで、ユーザ管理テーブル152から、ステップS1において受信された担当者氏名に該当するユーザIDが取得される(ステップS3)。次いで、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールドのうち、受信された作業IDと、ステップS3において取得されたユーザIDに対応する「予想時間」フィールドに、受信された予想時間のデータが書き込まれ(ステップS4)、本作業情報登録処理が終了する。
【0047】
作業情報テーブル151及び作業項目テーブル153に、作業指示内容、予想時間等の作業情報が登録されると、その作業を担当する担当者が所持する情報端末4がアクセスポイント3を経由してサーバ1にアクセスすることによって、情報端末4が作業情報テーブル151に記憶された作業指示内容のデータを参照できるようになる。なお、上述では、店舗内に設置された操作端末2により入力された作業指示内容のデータが、各担当者が所持する情報端末4からアクセス可能になる場合を示したが、作業指示内容を入力する端末は、店舗内の端末に限定されず、通信ネットワークNに接続された他の端末(例えば、本部に設置された端末)でもよい。
【0048】
次に、図11のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される担当者別作業実績集計処理について説明する。
【0049】
操作端末2から、各担当者の作業状況の表示を要求する信号が受信されると、まず、作業項目テーブル153が開かれ(ステップS101)、作業項目テーブル153にレコードがあるか否かが判定される(ステップS102)。
【0050】
ステップS102において、作業項目テーブル153にレコードがあると判定された場合(ステップS102;YES)、そのレコードから、作業ID及びユーザIDが取得される(ステップS103)。
【0051】
次いで、ユーザ管理テーブル152から、ステップS103において取得されたユーザIDに対応する氏名が取得される(ステップS104)。次いで、ワークテーブル141に、ステップS103、S104において取得されたユーザID、氏名がセットされているか否かが判定される(ステップS105)。
【0052】
ステップS105において、ワークテーブル141に、ステップS103、S104において取得されたユーザID、氏名がセットされていると判定された場合(ステップS105;YES)、作業項目テーブル153の、ステップS103において取得された作業ID及びユーザIDに対応するレコードに、実績時間データが格納されているか否か、即ち、該当する作業が終了したか否かが判定される(ステップS107)。
【0053】
ステップS105において、ワークテーブル141に、ステップS103、S104において取得されたユーザID、氏名がセットされていないと判定された場合は(ステップS105;NO)、ワークテーブル141に、そのユーザID及び氏名がセットされ(ステップS106)、ステップS107に移行する。
【0054】
ステップS107において、該当する作業が終了したと判定された場合(ステップS107;YES)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールド、「実績時間」フィールドから、ステップS103において取得された作業ID及びユーザIDに対応する予想時間、実績時間が取得され、その取得された予想時間、実績時間が、それぞれ、ワークテーブル141内の当該ユーザIDに対応する「実施済作業の元々の予想時間」フィールド、「実施済作業の実績時間」フィールドに加算される(ステップS108、S109)。ワークテーブル141に、実施済作業の予想時間と実績時間が加算されると、ステップS102に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS102)。
【0055】
ステップS107において、該当する作業が終了していないと判定された場合(ステップS107;NO)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールドから、ステップS103において取得された作業ID及びユーザIDに対応する予想時間が取得され、その取得された予想時間が、ワークテーブル141内の当該ユーザIDに対応する「未実施作業の予想時間」フィールドに加算される(ステップS110)。ワークテーブル141に、未実施作業の予想時間が加算されると、ステップS102に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS102)。
【0056】
ステップS102において、作業項目テーブル153に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOF(End Of File)であると判定された場合(ステップS102;NO)、本担当者別作業実績集計処理が終了する。本担当者別作業実績集計処理が終了すると、図12に示す担当者別作業状況表示データ作成処理に移行する。
【0057】
次に、図12のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される担当者別作業状況表示データ作成処理について説明する。
【0058】
まず、ワークテーブル141が開かれ(ステップS120)、ワークテーブル141にレコードがあるか否かが判定される(ステップS121)。ステップS121において、ワークテーブル141にレコードがあると判定された場合(ステップS121;YES)、そのレコードから、担当者の氏名、実施済作業の元々の予想時間、実施済作業の実績時間及び未実施作業の予想時間のデータが取得され、これら取得されたデータをグラフ表示するための表示データが作成される(ステップS122)。
【0059】
表示データが作成されると、ステップS121に戻り、ワークテーブル141に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS121)。ステップS121において、ワークテーブル141に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS121;NO)、担当者別に作成された表示データが、操作端末2に送信され(ステップS123)、本担当者別作業状況表示データ作成処理が終了する。
【0060】
操作端末2の表示画面21には、サーバ1によって作成された表示データに従って、図13に示すような作業情報表示画面212が表示される。この作業情報表示画面212には、表示する内容を指定するための表示内容指定欄30、表示範囲(期間)を指定するための期間指定欄40、各担当者の作業状況を表示するための作業状況表示欄50が設けられている。表示内容指定欄30において、「作業比較」が指定されたことによって、操作端末2からサーバ1に、各担当者の作業状況の表示を要求する信号が送信され、サーバ1において、図11に示す担当者別作業実績集計処理と、図12に示す担当者別作業状況表示データ作成処理が実行される。この担当者別作業状況表示データ作成処理において作成された表示データに基づいて、作業状況表示欄50には、図13に示すように、担当者別に、実施済作業の予想時間(作業時間(計画))、実施済作業の実績時間(作業時間(実績))及び未実施作業の予想時間(未実施作業時間(計画))が棒グラフで表示される。
【0061】
次に、作業情報表示画面212の作業状況表示欄50に表示された各担当者の作業状況について、具体例を挙げて説明する。
【0062】
図14(a)に、「長谷川○○」という氏名の担当者に割り当てられた作業の作業ID、各々の作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図14(a)によると、担当者「長谷川○○」には、作業IDがA0001、A0002、A0003の3つの仕事が割り当てられており、各々の作業の予想時間は、それぞれ、3時間、2時間、1時間に設定されている。また、これら3つの作業のうち、作業IDがA0001、A0002の作業は実施済みで、これらの実績時間は、それぞれ、2時間、1時間半である。また、作業IDがA0003の作業は未実施である。
【0063】
図14(a)の場合、図11の担当者別作業実績集計処理により、担当者「長谷川○○」の実施済作業の元々の予想時間αは、3時間+2時間=5時間となり、実施済作業の実績時間βは、2時間+1時間半=3時間半、未実施作業の予想時間γは、1時間となる。従って、担当者「長谷川○○」は、これまで実施した2つの作業は、予想時間よりも1時間半ほど短い時間で終了したことになる。図14(a)の場合、担当者「長谷川○○」に割り当てられた3つの作業の予想時間の合計が、3時間+2時間+1時間=6時間であり、実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αよりも1時間半少ない3時間半であることから、「長谷川○○」が未実施作業を予想時間(1時間)以内でこなすのは容易であると判断される。
【0064】
図14(b)には、「清水△△」という氏名の担当者に割り当てられた作業の作業ID、各々の作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図14(b)によると、担当者「清水△△」には、作業IDがB0001、B0002、B0003の3つの仕事が割り当てられており、各々の作業の予想時間は、それぞれ、2時間、3時間、4時間に設定されている。また、これら3つの作業のうち、作業IDがB0001、B0002の作業は実施済みで、これらの実績時間は、それぞれ、3時間、4時間である。また、作業IDがB0003の作業は未実施である。
【0065】
図14(b)の場合、図11の担当者別作業実績集計処理により、担当者「清水△△」の実施済作業の元々の予想時間αは、2時間+3時間=5時間となり、実施済作業の実績時間βは、3時間+4時間=7時間、未実施作業の予想時間γは、4時間となる。従って、担当者「清水△△」は、これまで実施した2つの作業は、予想時間よりも2時間ほど長い時間で終了したことになる。図14(b)の場合、担当者「清水△△」に割り当てられた3つの作業の予想時間の合計は、2時間+3時間+4時間=9時間であるが、実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αよりも2時間多い7時間であることから、「清水△△」が未実施作業を予想時間(4時間)以内でこなすのは困難であると判断される。
【0066】
実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αを常に上回っている担当者は、能力又はやる気に問題があると判断され、人事部門等がその担当者に聞き取りを行うことによって、配置換え等が行われる。一方、実施済作業の実績時間βが、実施済作業の元々の予想時間αを常に下回っている担当者は、現在割り当てられている作業を効率的にこなしていると判断され、その担当者に他の作業を更に割り当てるなどの処理が行われる。
【0067】
次に、図15のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される作業指示者別作業実績集計処理について説明する。
【0068】
操作端末2から、各作業指示者の作業指示状況の表示を要求する信号が受信されると、作業情報テーブル151が開かれ(ステップS201)、作業情報テーブル151にレコードがあるか否かが判定される(ステップS202)。
【0069】
ステップS202において、作業情報テーブル151にレコードがあると判定された場合(ステップS202;YES)、作業情報テーブル151の該当するレコードから、発信者ユーザID及び対応する作業IDが取得される(ステップS203)。
【0070】
次いで、ワークテーブル142に、ステップS203において取得された発信者ユーザIDのレコードがあるか否かが判定される(ステップS204)。ステップS204において、ワークテーブル142に、当該発信者ユーザIDのレコードがあると判定された場合(ステップS204;YES)、作業項目テーブル153が開かれ(ステップS206)、作業項目テーブル153にレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0071】
ステップS204において、ワークテーブル142に、当該発信者ユーザIDのレコードがないと判定された場合(ステップS204;NO)、ユーザ管理テーブル152から、当該発信者ユーザIDに対応する氏名が取得され、ワークテーブル142に、当該発信者ユーザID及び氏名のレコードが新規に作成され(ステップS205)、ステップS206に移行する。
【0072】
ステップS207において、作業項目テーブル153にレコードがあると判定された場合(ステップS207;YES)、そのレコードが、ステップS203において取得された作業IDと一致するレコードであるか否かが判定される(ステップS208)。ステップS208において、作業項目テーブル153内の該当するレコードが、ステップS203において取得された作業IDと一致するレコードでないと判定された場合は(ステップS208;NO)、ステップS207に戻り、作業項目テーブル153に、次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0073】
ステップS208において、作業項目テーブル153内の該当するレコードが、ステップS203において取得された作業IDと一致するレコードであると判定された場合は(ステップS208;YES)、当該レコードに、実績時間データが格納されているか否か、即ち、該当する作業が終了したか否かが判定される(ステップS209)。
【0074】
ステップS209において、該当する作業が終了したと判定された場合(ステップS209;YES)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールド、「実績時間」フィールドから、ステップS203において取得された発信者ユーザID及び作業IDに対応する予想時間、実績時間が取得され、その取得された予想時間、実績時間が、それぞれ、ワークテーブル142内の当該発信者ユーザIDに対応する「実施済作業の元々の予想時間」フィールド、「実施済作業の実績時間」フィールドに加算される(ステップS210、S211)。ワークテーブル142に、実施済作業の予想時間と実績時間が加算されると、ステップS207に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0075】
ステップS209において、該当する作業が終了していないと判定された場合(ステップS209;NO)、作業項目テーブル153の「予想時間」フィールドから、ステップS203において取得された作業IDに対応する予想時間が取得され、その取得された予想時間が、ワークテーブル142内の当該発信者ユーザIDに対応する「未実施作業の予想時間」フィールドに加算される(ステップS212)。ワークテーブル142に、未実施作業の予想時間が加算されると、ステップS207に戻り、作業項目テーブル153に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS207)。
【0076】
ステップS207において、作業項目テーブル153に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS207;NO)、ステップS202に戻り、作業情報テーブル151に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS202)。
【0077】
ステップS202において、作業情報テーブル151に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS202;NO)、本作業指示者別作業実績集計処理が終了する。本作業指示者別作業実績集計処理が終了すると、図16に示す作業指示者別指示状況表示データ作成処理に移行する。
【0078】
次に、図16のフローチャートを参照して、サーバ1において実行される作業指示者別指示状況表示データ作成処理について説明する。
【0079】
まず、ワークテーブル142が開かれ(ステップS220)、ワークテーブル142にレコードがあるか否かが判定される(ステップS221)。ステップS221において、ワークテーブル142にレコードがあると判定された場合(ステップS221;YES)、そのレコードから、作業指示者の氏名、実施済作業の元々の予想時間、実施済作業の実績時間及び未実施作業の予想時間のデータが取得され、これら取得されたデータをグラフ表示するための表示データが作成される(ステップS222)。
【0080】
表示データが作成されると、ステップS221に戻り、ワークテーブル142に次のレコードがあるか否かが判定される(ステップS221)。ステップS221において、ワークテーブル142に次のレコードがないと判定された場合、即ち、EOFであると判定された場合(ステップS221;NO)、作業指示者別に作成された表示データが操作端末2に送信され(ステップS223)、本担当者別作業状況表示データ作成処理が終了する。
【0081】
操作端末2の表示画面21には、サーバ1によって作成された表示データに従って、図17に示すような作業情報表示画面213が表示される。この作業情報表示画面213には、表示する内容を指定するための表示内容指定欄30、表示範囲(期間)を指定するための期間指定欄40、各作業指示者の作業指示状況を表示するための指示状況表示欄51が設けられている。表示内容指定欄30において、「計画比較」が指定されたことによって、操作端末2からサーバ1に、各作業指示者の作業指示状況の表示を要求する信号が送信され、サーバ1において、図15に示す作業指示者別作業実績集計処理と、図16に示す作業指示者別指示状況表示データ作成処理が実行される。この作業指示者別指示状況表示データ作成処理において作成された表示データに基づいて、指示状況表示欄51には、図17に示すように、作業指示者別に、実施済作業の予想時間(作業時間(計画))、実施済作業の実績時間(作業時間(実績))及び未実施作業の予想時間(未実施作業時間(計画))が棒グラフで表示される。
【0082】
次に、作業情報表示画面213の指示状況表示欄51に表示された各作業指示者の指示状況について、具体例を挙げて説明する。
【0083】
図18(a)に、「伊藤○×」という氏名の作業指示者が3人の担当者に指示した作業の作業ID、各担当者のユーザID、作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図18(a)では、作業指示者「伊藤○×」によって、ユーザIDが、100301、100302、100303の担当者に、それぞれ、作業IDがC0001、C0002、C0003の作業が割り当てられ、各々の作業の予想時間が、それぞれ、4時間、3時間、5時間に設定された例を示している。図18(a)によると、作業指示者「伊藤○×」が指示した3つの作業のうち、作業IDがC0001、C0002の作業は実施済みで、これらの作業の実績時間は、それぞれ、2時間、1時間半である。また、作業IDがC0003の作業は未実施である。
【0084】
図18(a)の場合、図15の作業指示者別作業実績集計処理により、作業指示者「伊藤○×」の実施済作業の元々の予想時間α’は、4時間+3時間=7時間となり、実施済作業の実績時間β’は、2時間+1時間半=3時間半、未実施作業の予想時間γ’は、5時間となる。従って、作業指示者「伊藤○×」が指示した作業のうち、実施済みの2つの作業は、予想時間よりも4時間短い時間で終了したことになる。図18(a)の場合、実施済作業の実績時間β’が、実施済作業の元々の予想時間α’よりも4時間短いことから、作業指示者「伊藤○×」から各担当者への指示は、厳しさに欠けると判断される。即ち、作業指示者「伊藤○×」は、予想時間を多く見積もる傾向があることが分かる。
【0085】
図18(b)に、「鈴木○△」という氏名の作業指示者が3人の担当者に指示した作業の作業ID、各担当者のユーザID、作業の予想時間及び実績時間の例を示す。図18(b)では、作業指示者「鈴木○△」によって、ユーザIDが100401、100402、100403の担当者に、それぞれ、作業IDがD0001、D0002、D0003の作業が割り当てられ、各々の作業の予想時間が、それぞれ、2時間、1時間、2時間に設定された例を示している。図18(b)によると、作業指示者「鈴木○△」が指示した3つの作業のうち、作業IDがD0001、D0002の作業は実施済みで、これらの作業の実績時間は、それぞれ、3時間半、2時間半である。また、作業IDがD0003の作業は未実施である。
【0086】
図18(b)の場合、図15の作業指示者別作業実績集計処理により、作業指示者「鈴木○△」の実施済作業の元々の予想時間α’は、2時間+1時間=3時間となり、実施済作業の実績時間β’は、3時間半+2時間半=6時間、未実施作業の予想時間γ’は、2時間となる。従って、作業指示者「鈴木○△」が指示した作業のうち、実施済みの2つの作業は、予想時間よりも3時間長い時間で終了したことになる。図18(b)の場合、実施済作業の実績時間β’が、実施済作業の元々の予想時間α’よりも3時間長いことから、作業指示者「鈴木○△」から各担当者への指示はかなり厳しいと判断される。即ち、作業指示者「鈴木○△」は、予想時間を少なく見積もる傾向があることが分かる。
【0087】
このように、実施済作業の元々の予想時間α’と、実施済作業の実績時間β’の差が著しい場合は、その作業指示者の指示が適切ではないと判断され、両者の差が少ない場合は、その作業指示者の指示が適切であると判断される。
【0088】
以上のように、本実施の形態の情報管理システム100によれば、担当者(作業者)別に、実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各担当者の作業状況を容易に把握することが可能になる。従って、担当者の実績に応じて、配置換え、作業の再割当等を行うことができ、店舗内の業務を効率化することができる。
【0089】
また、作業指示者別に、各作業者による実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業指示者の指示能力を判断することが可能になる。
【0090】
なお、本実施の形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、作業者別に、実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業者の作業状況を容易に把握することが可能になる。
【0092】
また、作業指示者別に、各作業者による実施済作業の予想時間、当該実施済作業の実績時間、未実施作業の予想時間を表示可能にしたことにより、各作業指示者の指示能力を判断することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の情報管理システム100の全体構成を示す図。
【図2】図1に示すサーバ1の主要部構成を示すブロック図。
【図3】サーバ1のRAM14に格納されるワークテーブル141のデータ構成例を示す図。
【図4】サーバ1のRAM14に格納されるワークテーブル142のデータ構成例を示す図。
【図5】サーバ1の記憶装置15に格納される作業情報テーブル151のデータ構成例を示す図。
【図6】サーバ1の記憶装置15に格納されるユーザ管理テーブル152のデータ構成例を示す図。
【図7】サーバ1の記憶装置15に格納される作業項目テーブル153のデータ構成例を示す図。
【図8】図1に示した操作端末2の主要部構成を示すブロック図。
【図9】操作端末2の表示装置21に表示される作業登録画面211を示す図。
【図10】サーバ1において実行される作業情報登録処理を示すフローチャート。
【図11】サーバ1において実行される担当者別作業実績集計処理を示すフローチャート。
【図12】サーバ1において実行される担当者別作業状況表示データ作成処理を示すフローチャート。
【図13】操作端末2の表示装置21に表示される作業情報表示画面212を示す図。
【図14】担当者別の作業状況を説明するための図。
【図15】サーバ1において実行される作業指示者別作業実績集計処理を示すフローチャート。
【図16】サーバ1において実行される作業指示者別指示状況表示データ作成処理を示すフローチャート。
【図17】操作端末2の表示装置21に表示される作業情報表示画面213を示す図。
【図18】作業指示者別の作業指示状況を説明するための図。
【符号の説明】
1 サーバ
10 CPU
11 表示装置
12 入力装置
13 通信制御部
14 RAM
141、142 ワークテーブル
15 記憶装置
151 作業情報テーブル
152 ユーザ管理テーブル
153 作業項目テーブル
2 操作端末
20 CPU
21 表示装置
211 作業登録画面
212、213 作業情報表示画面
22 入力装置
23 通信制御部
24 RAM
25 記憶装置
3 アクセスポイント
4 情報端末
30 表示内容指定欄
40 期間指定欄
50 作業状況表示欄
51 指示状況表示欄
100 情報管理システム
Claims (6)
- 業務管理者用の操作端末と、前記操作端末に通信ネットワークを介して接続され、各作業者が実施する各種作業に関する情報を管理するサーバと、を備えた情報管理システムであって、
前記サーバは、
作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを記憶する記憶手段と、
作業者別に、実施済みの作業の実績時間のデータを前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、
前記記憶手段の記憶内容に基づいて、作業者別に、実施済み作業の予想時間、当該実施済み作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、
を備えることを特徴とする情報管理システム。 - 前記操作端末は、
作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを前記サーバに送信する送信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記操作端末から送信されたデータを受信する受信手段を備え、
前記記憶手段は、前記受信手段による受信データを記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。 - 前記サーバは、前記表示データ作成手段により作成された表示データを前記操作端末に送信する表示データ送信手段を備え、
前記操作端末は、前記サーバから送信された表示データに従って、作業者別に、実施済み作業の予想時間、当該実施済み作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報管理システム。 - 業務管理者用の操作端末と、前記操作端末に通信ネットワークを介して接続され、各作業者が実施する各種作業に関する情報を管理するサーバと、を備えた情報管理システムであって、
前記サーバは、
作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを記憶する記憶手段と、
作業指示者が各作業者に指示した作業のうち、実施済みの作業の実績時間のデータを、作業指示者別に前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、
前記記憶手段の記憶内容に基づいて、作業指示者別に、実施済みの作業の予想時間、当該実施済みの作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、
を備えることを特徴とする情報管理システム。 - 前記操作端末は、
作業者別に、作業指示者から指示された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された作業指示内容及び当該作業の予想時間のデータを前記サーバに送信する送信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記操作端末から送信されたデータを受信する受信手段を備え、
前記記憶手段は、前記受信手段による受信データを記憶することを特徴とする請求項4に記載の情報管理システム。 - 前記サーバは、前記表示データ作成手段により作成された表示データを前記操作端末に送信する表示データ送信手段を備え、
前記操作端末は、前記サーバから送信された表示データに従って、作業指示者別に、実施済みの作業の予想時間、当該実施済みの作業の実績時間及び未実施作業の予想時間を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の情報管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184901A JP2005018586A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 情報管理システム |
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JP2003184901A JP2005018586A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 情報管理システム |
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ID=34184522
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005018586A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008071242A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 施工現場管理システム |
JP2019160052A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | 株式会社Pfu | 業務管理装置、業務管理方法、及びプログラム |
KR102232890B1 (ko) * | 2020-06-30 | 2021-03-29 | 주식회사 크라우드웍스 | 인공지능 학습데이터 생성을 위한 크라우드소싱 기반 프로젝트의 예상 검수시간에 기반한 작업 배정여부 결정 방법 |
KR102232903B1 (ko) * | 2020-06-30 | 2021-03-29 | 주식회사 크라우드웍스 | 인공지능 학습데이터 생성을 위한 크라우드소싱 기반 프로젝트에서의 예상 검수 시간을 이용한 작업자의 선택적 작업 진행여부 결정 방법 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184901A patent/JP2005018586A/ja active Pending
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JP2008071242A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 施工現場管理システム |
JP2019160052A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | 株式会社Pfu | 業務管理装置、業務管理方法、及びプログラム |
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