JP2023167488A - 情報提供システム、情報提供方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】提供情報の提供元ユーザーの作業負担を軽減する。【解決手段】情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を、所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供システム100であって、情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報と情報テンプレートとが互いに関連づけて記憶される記憶部32と、情報テンプレートを所定の提供元ユーザーに利用させる利用処理を実行する利用処理部31と、情報テンプレートを利用して提供元ユーザーにより入力された入力データを情報テンプレートの所定項目に入力して提供情報を作成する作成部11,31と、作成部により作成された提供情報を、提供情報に利用した情報テンプレートに関連づけられた提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供する提供処理を実行する提供部31と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を、所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供システム、情報提供方法及びプログラムに関する。
一般的な情報提供システムとして、従来、既存の情報テンプレートを利用して作成された文書データ(提供情報)を提供するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、既存の医用文書データ(例えば医療同意書の雛形の文書データ)を情報テンプレートとして利用し、この医用文書データの一部を自分用に加工するなどして、自分の医用文書データを作成して提供可能な医用文書データの提供システムが開示されている。
情報テンプレートを利用して提供元ユーザーにより作成される提供情報は、提供元ユーザーが指定した提供先ユーザーへ提供される場合がある。この場合、従来の情報提供システムでは、いまだ改善の余地が残されていた。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供システムであって、前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて記憶される記憶部と、前記情報テンプレートを所定の提供元ユーザーに利用させる利用処理を実行する利用処理部と、前記情報テンプレートを利用して前記提供元ユーザーにより入力された入力データを該情報テンプレートの前記所定項目に入力して前記提供情報を作成する作成部と、前記作成部により作成された提供情報を、該提供情報に利用した情報テンプレートに関連づけられた前記提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供する提供処理を実行する提供部と、を有することを特徴とするものである。
一般に、情報テンプレートを利用して作成し提供先ユーザーを指定した提供情報は、同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供される場合が多い(例えば、企業などの組織内のある部署から他の部署へ定期的に報告される定時報告書(月次報告書など)など)。この場合、提供情報の提供元ユーザーは、同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するという作業を強いられることになる。具体的には、例えば、提供元ユーザーは、情報テンプレートを利用して提供情報を作成するにあたって、毎回同じ提供先ユーザーを選択したり入力したりする作業を強いられることがある。また、例えば、提供先ユーザーごとに用意された保存場所に対し、情報テンプレートを利用して作成された提供情報を提供元ユーザーが保存する場合、毎回同じ提供先ユーザーに対応する保存場所を選択して保存する作業を強いられることがある。このような同じ提供先ユーザーを繰り返し指定する作業は、提供元ユーザーにとって利便性の悪いものである。
本情報提供システムにおいては、提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに、その提供情報の提供先情報が予め関連づけられており、当該情報テンプレートを利用して作成される提供情報はその情報テンプレートに関連づけられた提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供される。そのため、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合、提供元ユーザーが同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
一般に、情報テンプレートを利用して作成し提供先ユーザーを指定した提供情報は、同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供される場合が多い(例えば、企業などの組織内のある部署から他の部署へ定期的に報告される定時報告書(月次報告書など)など)。この場合、提供情報の提供元ユーザーは、同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するという作業を強いられることになる。具体的には、例えば、提供元ユーザーは、情報テンプレートを利用して提供情報を作成するにあたって、毎回同じ提供先ユーザーを選択したり入力したりする作業を強いられることがある。また、例えば、提供先ユーザーごとに用意された保存場所に対し、情報テンプレートを利用して作成された提供情報を提供元ユーザーが保存する場合、毎回同じ提供先ユーザーに対応する保存場所を選択して保存する作業を強いられることがある。このような同じ提供先ユーザーを繰り返し指定する作業は、提供元ユーザーにとって利便性の悪いものである。
本情報提供システムにおいては、提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに、その提供情報の提供先情報が予め関連づけられており、当該情報テンプレートを利用して作成される提供情報はその情報テンプレートに関連づけられた提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供される。そのため、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合、提供元ユーザーが同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
前記情報提供システムにおいて、前記記憶部には、1つの前記情報テンプレートと2つ以上の前記提供先情報とが互いに関連づけて記憶されてもよい。
これによれば、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を2以上の提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合に、提供元ユーザーが当該2以上の提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済み、高い利便性を提供することができる。
これによれば、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を2以上の提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合に、提供元ユーザーが当該2以上の提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済み、高い利便性を提供することができる。
また、前記情報提供システムにおいて、前記提供処理は、同じ提供先ユーザーへ提供される2以上の前記提供情報を該提供先ユーザーが一括して閲覧可能な状態で提供する処理を含んでもよい。
これによれば、同じ又は異なる提供元ユーザーが作成した2以上の提供情報が同じ提供先ユーザーへ提供される場合に、提供先ユーザーは、当該2以上の提供情報を一括して閲覧することができる。したがって、提供先ユーザーは、当該2以上の提供情報が一括閲覧可能な閲覧ページを表示させる作業を行うだけで、当該2以上の提供情報の提供を受けることができる。よって、当該2以上の提供情報を個別に表示させる作業を行う場合と比べて、提供先ユーザーの作業負担を軽減でき、高い利便性を提供することができる。
これによれば、同じ又は異なる提供元ユーザーが作成した2以上の提供情報が同じ提供先ユーザーへ提供される場合に、提供先ユーザーは、当該2以上の提供情報を一括して閲覧することができる。したがって、提供先ユーザーは、当該2以上の提供情報が一括閲覧可能な閲覧ページを表示させる作業を行うだけで、当該2以上の提供情報の提供を受けることができる。よって、当該2以上の提供情報を個別に表示させる作業を行う場合と比べて、提供先ユーザーの作業負担を軽減でき、高い利便性を提供することができる。
また、前記情報提供システムにおいて、前記記憶部には、前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供元情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて記憶されてもよい。
一般に、情報テンプレートを利用して作成される提供情報は、その提供情報の提供元情報が付加されるなどして、提供元情報が関連づけられる。そして、同じ情報テンプレートは同じ提供元ユーザーに繰り返し利用される場合が多く、そのため、同じ情報テンプレートを利用して繰り返し作成される提供情報には、同じ提供元情報が繰り返し関連づけられることになる。よって、提供情報の提供元ユーザーは、同じ提供元情報を選択したり入力したりして、同じ提供元情報を繰り返し関連付けする作業を強いられることになる。このように同じ提供元情報を繰り返し関連づけする作業は、提供元ユーザーにとって利便性の悪いものである。
本情報提供システムにおいては、提供情報の提供元情報がその提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに予め関連づけられている。そのため、同じ提供元ユーザーが同じ情報テンプレートを利用して提供情報を繰り返し作成する場合に、同じ提供元情報を繰り返し関連付けするような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
一般に、情報テンプレートを利用して作成される提供情報は、その提供情報の提供元情報が付加されるなどして、提供元情報が関連づけられる。そして、同じ情報テンプレートは同じ提供元ユーザーに繰り返し利用される場合が多く、そのため、同じ情報テンプレートを利用して繰り返し作成される提供情報には、同じ提供元情報が繰り返し関連づけられることになる。よって、提供情報の提供元ユーザーは、同じ提供元情報を選択したり入力したりして、同じ提供元情報を繰り返し関連付けする作業を強いられることになる。このように同じ提供元情報を繰り返し関連づけする作業は、提供元ユーザーにとって利便性の悪いものである。
本情報提供システムにおいては、提供情報の提供元情報がその提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに予め関連づけられている。そのため、同じ提供元ユーザーが同じ情報テンプレートを利用して提供情報を繰り返し作成する場合に、同じ提供元情報を繰り返し関連付けするような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
また、前記情報提供システムにおいて、前記利用処理は、同じ提供元情報が関連づけられた2以上の情報テンプレートを該提供元情報に対応した提供元ユーザーが一括して閲覧可能な状態で提供する処理を含んでもよい。
提供元ユーザーにより情報テンプレートが利用されて提供情報が作成される場合、提供元ユーザーは、一般に、これから作成する提供情報に応じた適切な情報テンプレートを探して利用する。本情報提供システムでは、提供元ユーザーは、自分に対応する提供元情報が関連づけられた2以上の情報テンプレートを一括して閲覧することができる。したがって、提供元ユーザーは、当該2以上の情報テンプレートが一括閲覧可能な閲覧ページを表示させる作業を行うだけで、当該2以上の情報テンプレートを確認でき、適切な情報テンプレートを容易に探すことができる。よって、2以上の情報テンプレートを個別に表示させる作業を行う場合と比べて、適切な情報テンプレートを容易に探す作業負担を軽減でき、高い利便性を提供することができる。
提供元ユーザーにより情報テンプレートが利用されて提供情報が作成される場合、提供元ユーザーは、一般に、これから作成する提供情報に応じた適切な情報テンプレートを探して利用する。本情報提供システムでは、提供元ユーザーは、自分に対応する提供元情報が関連づけられた2以上の情報テンプレートを一括して閲覧することができる。したがって、提供元ユーザーは、当該2以上の情報テンプレートが一括閲覧可能な閲覧ページを表示させる作業を行うだけで、当該2以上の情報テンプレートを確認でき、適切な情報テンプレートを容易に探すことができる。よって、2以上の情報テンプレートを個別に表示させる作業を行う場合と比べて、適切な情報テンプレートを容易に探す作業負担を軽減でき、高い利便性を提供することができる。
また、前記情報提供システムにおいて、前記提供先情報と前記情報テンプレートとを互いに関連づけて前記記憶部に記憶させる権限を特定の権限保有者のみに制限する制限部を有してもよい。
互いに関連づけて記憶部に記憶される提供先情報及び情報テンプレートは、これらの情報が不適切なものであると、これらの情報を後で利用して作成される提供情報が不適切なものとなってしまう。本情報提供システムでは、提供先情報と情報テンプレートとを互いに関連づけて記憶部に記憶させる権限が、特定の権限保有者のみに制限される。これにより、不特定の者が誰でも記憶させることができる状態と比較して、不適切な情報テンプレートや不適切な提供先情報が記憶部に記憶されるおそれが低くなる。よって、情報テンプレートを利用して作成される提供情報が不適切なものとなる事態を抑制することができる。
互いに関連づけて記憶部に記憶される提供先情報及び情報テンプレートは、これらの情報が不適切なものであると、これらの情報を後で利用して作成される提供情報が不適切なものとなってしまう。本情報提供システムでは、提供先情報と情報テンプレートとを互いに関連づけて記憶部に記憶させる権限が、特定の権限保有者のみに制限される。これにより、不特定の者が誰でも記憶させることができる状態と比較して、不適切な情報テンプレートや不適切な提供先情報が記憶部に記憶されるおそれが低くなる。よって、情報テンプレートを利用して作成される提供情報が不適切なものとなる事態を抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を、情報提供システムにより、所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供方法であって、前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて前記情報提供システムの記憶部に記憶させる記憶ステップと、前記情報提供システムの利用処理部により、前記情報テンプレートを所定の提供元ユーザーに利用させる利用処理を実行する利用処理ステップと、前記情報テンプレートを利用して前記提供元ユーザーにより入力された入力データを、前記情報提供システムの作成部により、該情報テンプレートの前記所定項目に入力して前記提供情報を作成する作成ステップと、前記作成部により作成された提供情報を、前記情報提供システムの提供部により、該提供情報に利用した情報テンプレートに関連づけられた前記提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供する提供処理を実行する提供ステップと、を有することを特徴とするものである。
本情報提供方法においては、提供情報の提供先情報がその提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに予め関連づけられた状態で記憶部に記憶されている。そして、当該情報テンプレートを利用して作成される提供情報は、その情報テンプレートに関連づけられた提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供される。よって、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合、提供元ユーザーが同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
本情報提供方法においては、提供情報の提供先情報がその提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに予め関連づけられた状態で記憶部に記憶されている。そして、当該情報テンプレートを利用して作成される提供情報は、その情報テンプレートに関連づけられた提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供される。よって、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合、提供元ユーザーが同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
また、本発明の更に他の態様は、情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を、所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供システムのコンピュータを機能させるプログラムであって、前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて前記情報提供システムの記憶部に記憶させる記憶ステップと、前記情報テンプレートを所定の提供元ユーザーに利用させる利用処理を実行する利用処理ステップと、前記情報テンプレートを利用して前記提供元ユーザーにより入力された入力データを該情報テンプレートの前記所定項目に入力して前記提供情報を作成する作成ステップと、前記作成部により作成された提供情報を、該提供情報に利用した情報テンプレートに関連づけられた前記提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供する提供処理を実行する提供ステップとを、前記コンピュータに実行させることを特徴とするものである。
本プログラムにおいては、提供情報の提供先情報がその提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに予め関連づけられた状態で記憶部に記憶されている。そして、当該情報テンプレートを利用して作成される提供情報は、その情報テンプレートに関連づけられた提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供される。よって、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合、提供元ユーザーが同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
本プログラムにおいては、提供情報の提供先情報がその提供情報を作成する際に利用される情報テンプレートに予め関連づけられた状態で記憶部に記憶されている。そして、当該情報テンプレートを利用して作成される提供情報は、その情報テンプレートに関連づけられた提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供される。よって、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合、提供元ユーザーが同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済む。したがって、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
なお、上述したプログラムは、CD-ROM等の記録媒体に記録された状態で配布したり、入手したりすることができる。また、上述したプログラムを乗せ、所定の送信装置により送信された信号を、公衆電話回線や専用線、その他の通信網等の伝送媒体を介して配信したり、受信したりすることでも、配布、入手が可能である。この配信の際、伝送媒体中には、コンピュータプログラムの少なくとも一部が伝送されていればよい。すなわち、コンピュータプログラムを構成するすべてのデータが、一時に伝送媒体上に存在している必要はない。上述したプログラムを乗せた信号とは、コンピュータプログラムを含む所定の搬送波に具現化されたコンピュータデータ信号である。また、所定の送信装置からコンピュータプログラムを送信する送信方法には、プログラムを構成するデータを連続的に送信する場合も、断続的に送信する場合も含まれる。
本発明によれば、情報テンプレートを利用して作成される提供情報を同じ提供先ユーザーへ繰り返し提供する場合でも、提供元ユーザーが同じ提供先ユーザーを繰り返し指定するような作業を行わなくても済むので、提供元ユーザーの作業負担を軽減して高い利便性を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態は、企業内のある部署に所属する提供元ユーザーが作成した提供情報を他の部署に所属する提供先ユーザーへ提供する例について説明するが、これに限られるものではない。本発明は、情報テンプレートの所定項目に入力データが入力されて作成される提供情報を所定の提供先ユーザーへ提供する場合に広く適用可能である。
なお、本実施形態は、企業内のある部署に所属する提供元ユーザーが作成した提供情報を他の部署に所属する提供先ユーザーへ提供する例について説明するが、これに限られるものではない。本発明は、情報テンプレートの所定項目に入力データが入力されて作成される提供情報を所定の提供先ユーザーへ提供する場合に広く適用可能である。
図2は、本実施形態における情報提供システム100の主要構成を示す説明図である。
本実施形態における情報提供システム100は、提供元ユーザーによって操作される複数の提供元端末1A,1B,1C,1D,1E,・・・と、提供先ユーザーによって操作される複数の提供先端末2A,2B,・・・と、サーバ装置3と、各端末1,2とサーバ装置3とを通信可能に接続する通信ネットワーク4と、全体管理者端末5と、部署管理者端末6と、から構成されている。
本実施形態における情報提供システム100は、提供元ユーザーによって操作される複数の提供元端末1A,1B,1C,1D,1E,・・・と、提供先ユーザーによって操作される複数の提供先端末2A,2B,・・・と、サーバ装置3と、各端末1,2とサーバ装置3とを通信可能に接続する通信ネットワーク4と、全体管理者端末5と、部署管理者端末6と、から構成されている。
本実施形態の情報提供システム100は、複数の部署A,B,C,・・・・を備える企業内で情報をやりとりするためのシステムである。本実施形態では、提供元端末1A,1B,1Cは部署Aに所属するユーザー(提供元ユーザー)によって操作され、提供元端末1D,1Eは部署Bに所属するユーザー(提供元ユーザー)によって操作され、提供先端末2A,2Bは部署Cに所属するユーザー(提供先ユーザー)によって操作される。また、全体管理者端末5は全体管理者によって操作され、部署管理者端末6は部署管理者(例えば部署Aの管理者)によって操作される。
本実施形態における情報提供システムのユーザーは、主に、全体管理者、部署管理者、部署担当者の3者に大別することができる。全体管理者は、本情報提供システムに対し、提供元情報や提供先情報として用いられる部署情報の登録を行う権限を有する者である。部署管理者は、提供情報の作成に利用される情報テンプレート(提供元情報や提供先情報を含む)の登録を行う権限を有する者である。部署担当者は、情報テンプレートを利用して提供情報を作成する提供元ユーザーであったり、作成された提供情報の提供を受ける提供先ユーザーであったりする者である。
図1は、本実施形態における情報提供システム100を構成する端末1,2及びサーバ装置3の主要部を示すブロック図である。
まず、提供元ユーザーが操作する提供元端末1について説明する。
本実施形態の提供元端末1は、主に、利用処理部及び作成部を構成する制御部11、操作部12、表示部13、外部通信部15から構成されている。また、提供先ユーザーが操作する提供先端末2は、主に、提供部を構成する制御部21、操作部22、表示部23、外部通信部25から構成されている。
まず、提供元ユーザーが操作する提供元端末1について説明する。
本実施形態の提供元端末1は、主に、利用処理部及び作成部を構成する制御部11、操作部12、表示部13、外部通信部15から構成されている。また、提供先ユーザーが操作する提供先端末2は、主に、提供部を構成する制御部21、操作部22、表示部23、外部通信部25から構成されている。
本実施形態では、提供元端末1も提供先端末2も、キーボードやポインティングデバイス等を操作部12,22として備えるデスクトップパソコンやノートパソコンなどのコンピュータ装置であるが、スマートフォン又はタブレットなどのタッチパネル式の操作部12,22を備えるコンピュータ装置であってもよく、上述した各部と同等の機能を有する端末であれば、特に制限はない。
提供元端末1の制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などによって構成され、提供元端末1を構成する各部を制御したり、各種データ処理を実施したりする。具体的には、ROMやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に記憶された各種プログラムをCPUが実行することにより、各種制御や各種処理を実施する。ROMは、提供元端末1で実行可能な各種プログラムや、これらの各種プログラムを実行する際に使用される各種データ、及びCPUの演算処理結果などを記憶する不揮発性の半導体メモリである。RAMは、CPUによって実行される各種プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、各種入出力データや各種プログラムの実行結果などを格納するデータ格納領域などを備える揮発性の半導体メモリである。
操作部12は、提供元ユーザーからの各種操作入力を受け付け、受け付けた操作入力内容を制御部11へ送る。本実施形態における操作部12は、上述したとおりキーボードやポインティングデバイスであり、キーボードやポインティングデバイスに対するユーザーの指示操作に従った操作内容を受け付ける。表示部13は、制御部11の制御の下、表示画面上に画像を表示する。外部通信部15は、制御部11の制御の下、通信ネットワーク4を介してサーバ装置3等の外部機器とデータ通信を行う。
本実施形態の提供先端末2は、提供元端末1と同様、制御部21がCPU、ROM、RAMなどによって構成される。操作部22も、提供元端末1と同様にキーボードやポインティングデバイスであり、提供先ユーザーからの各種操作入力を受け付け、受け付けた操作入力内容を制御部21へ送る。表示部23は、制御部21の制御の下、表示画面上に画像を表示する。外部通信部25は、制御部21の制御の下、通信ネットワークを介してサーバ装置3等の外部機器とデータ通信を行う。
本実施形態のサーバ装置3は、主に、利用処理部及び提供部を構成する制御部31、記憶部としてのテンプレート記憶部32、権限情報記憶部33、提供情報記憶部34、外部通信部35から構成されている。
サーバ装置3における制御部31も、提供元端末1や提供先端末2の制御部11,21と同様、CPU、ROM、RAMなどによって構成され、サーバ装置3を構成する各部を制御したり、各種データ処理を実施したりする。
テンプレート記憶部32は、制御部31の制御の下、情報テンプレートの登録の権限保有者である部署管理者が操作する提供元端末1から通信ネットワーク4を介して外部通信部35により受信する(入力される)情報テンプレートを記憶する。情報テンプレートは、提供元の部署に所属する部署担当者(提供元ユーザー)が、他の部署に提供する提供情報を作成するときに利用するものである。提供情報は、情報テンプレートの所定項目に入力データを入力することで作成され、提供情報記憶部34に記憶される。
本実施形態における情報テンプレートには、その情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報として、提供先の部署を示す提供先部署情報が含まれている。また、本実施形態における情報テンプレートには、その情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供元情報として、提供元の部署を示す提供元部署情報が含まれている。なお、これらの提供先部署情報や提供元部署情報は、情報テンプレート内に含まれている必要はなく、対応する情報テンプレートに関連づけられた状態でテンプレート記憶部32に記憶されていれば、情報テンプレートとは別に記憶されていてもよい。
権限情報記憶部33は、本情報提供システム100に対する各種権限について、対象ユーザーが権限を有するか否かを判別するための権限情報を記憶する。本実施形態では、提供元情報や提供先情報として用いられる部署情報の登録を行う権限を有する者を全体管理者のみに制限しているので、部署情報の登録権限を判別するための権限情報として、全体管理者の識別情報(IDとパスワードなど)が権限情報記憶部33に記憶される。また、本実施形態では、テンプレート記憶部32に情報テンプレートを登録(記憶)する権限を有する者を部署管理者のみに制限しているので、情報テンプレートの登録権限を判別するための権限情報として、部署管理者の識別情報が権限情報記憶部33に記憶される。
また、本実施形態では、テンプレート記憶部32に記憶されている情報テンプレートを利用する権限を有する者を、その情報テンプレートに含まれる提供元部署情報に対応する部署に所属する部署担当者(提供元ユーザー)のみに制限している。そのため、情報テンプレートの利用権限を判別するために、各部署に所属する部署担当者の識別情報が権限情報記憶部33に記憶される。
また、本実施形態では、提供情報記憶部34に記憶されている提供情報を閲覧する権限を有する者を、その提供情報の作成に利用した情報テンプレートに含まれる提供先部署情報に対応する部署に所属する部署担当者(提供先ユーザー)のみに制限している。そのため、権限情報記憶部33に記憶される各部署の部署担当者の識別情報は、提供情報の閲覧権限を判別するためにも使用される。
また、サーバ装置3の外部通信部35は、制御部31の制御の下、通信ネットワーク4を介して端末1,2等の外部機器とデータ通信を行う。
本実施形態の全体管理者端末5及び部署管理者端末6は、提供元端末1や提供先端末2と同様、コンピュータ装置であるが、スマートフォン又はタブレットなどのタッチパネル式の操作部を備えるコンピュータ装置であってもよい。
本実施形態の情報提供システムをWebアプリケーションにより実現しようとする場合、提供元端末1及び提供先端末2並びに全体管理者端末5及び部署管理者端末6は、Webブラウザとして機能して各種処理を実行し、サーバ装置3はWebサーバとデータベースサーバとして機能として各種処理を実行する。
図3及び図4は、全体管理者による部署登録を行うための部署登録画面の一例を示す説明図である。
全体管理者は、本情報提供システムに対して新たに部署を登録する処理を行う場合、全体管理者端末5を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、部署登録の要求とともに、全体管理者端末5から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、部署登録の要求を受信すると、権限情報記憶部33の部署登録の権限情報を参照して、受信した識別情報が部署登録の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が部署登録の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である全体管理者端末5の表示部に、図3に示した部署登録画面を表示させる。
全体管理者は、本情報提供システムに対して新たに部署を登録する処理を行う場合、全体管理者端末5を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、部署登録の要求とともに、全体管理者端末5から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、部署登録の要求を受信すると、権限情報記憶部33の部署登録の権限情報を参照して、受信した識別情報が部署登録の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が部署登録の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である全体管理者端末5の表示部に、図3に示した部署登録画面を表示させる。
図3の画面には、新たに登録したい部署の数を選択する箇所と、すでに登録済である既登録部署名(図3では「営業部」と「経営戦略室」)が列挙された箇所とが設けられている。この図3の画面において、全体管理者は、全体管理者端末5により、新たに登録したい部署の数を入力(選択)し、送信ボタンを押す操作を行う。すると、図4に示す画面が表示される。図4に示す画面は、新たに登録する部署名を入力するための画面であり、部署名を入力するテキストボックスは、図3の画面で入力した部署数と同じ数だけ図4の画面上に表示される。
図4の画面において、全体管理者は、全体管理者端末5により、登録したい部署名(図4では「企画部」と「開発部」)をテキストボックスに入力し、送信ボタンを押す操作を行うと、入力した部署名の情報が全体管理者端末5から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、部署名の情報を受信したら、受信した部署名の情報を既登録部署名のデータベースに登録する。既登録部署名のデータベースは、例えばテンプレート記憶部に記憶される。なお、既登録部署名のデータベースには、部署(部署名情報)ごとに、その部署に所属する部署担当者の識別情報が関連づけて記憶される。
図5乃至図8は、部署管理者によるテンプレート作成のためのテンプレート作成画面の一例を示す説明図である。
部署管理者は、本情報提供システムに対して新たに情報テンプレートを登録する処理を行う場合、部署管理者端末6を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、情報テンプレートの登録要求とともに、部署管理者端末6から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、情報テンプレートの登録要求を受信すると、権限情報記憶部33の情報テンプレートの登録の権限情報を参照して、受信した識別情報が情報テンプレートの登録の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が情報テンプレートの登録の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である部署管理者端末6の表示部に、図5に示したテンプレート作成画面を表示させる。
部署管理者は、本情報提供システムに対して新たに情報テンプレートを登録する処理を行う場合、部署管理者端末6を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、情報テンプレートの登録要求とともに、部署管理者端末6から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、情報テンプレートの登録要求を受信すると、権限情報記憶部33の情報テンプレートの登録の権限情報を参照して、受信した識別情報が情報テンプレートの登録の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が情報テンプレートの登録の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である部署管理者端末6の表示部に、図5に示したテンプレート作成画面を表示させる。
図5の画面において、部署管理者は、部署管理者端末6により、これから作成する情報テンプレートの提供元情報として自分の部署を入力する。図5の画面では、既登録部署名のデータベースに登録されている部署名の一覧が表示されるので、部署管理者は、その一覧から自分の部署(自部署)を選択することで、入力を行う。
また、図5の画面において、部署管理者は、部署管理者端末6により、これから作成する情報テンプレートを利用して作成される提供情報の提供先の部署(提供先情報)の数も入力(選択)する。また、図5の画面において、部署管理者は、部署管理者端末6により、これから作成する情報テンプレートの名前であるテンプレート名(図5では「月別営業総括」)をテキストボックスに入力する。
その後、部署管理者が図5の画面上の送信ボタンを押す操作を行うと、図6に示す画面が表示される。図6に示す画面は、これから作成する情報テンプレートの提供先部署の部署名(提供先情報)を入力するための画面である。図6の画面では、既登録部署名のデータベースに登録されている部署名の一覧が表示されるので、部署管理者は、その一覧から自分の部署(自部署)を選択することで、入力を行う。部署名を選択する選択ボックスは、図5の画面で入力した提供先部署数と同じ数だけ図6の画面上に表示される。
これから作成する情報テンプレートの提供先部署の部署名(提供先情報)を入力(選択)したら、部署管理者が送信ボタンを押す操作を行う。すると、図7に示す画面が表示される。図7に示す画面は、これから作成する情報テンプレートの項目数(入力データを入力する所定項目の数)を入力(選択)するための画面である。部署管理者は、図7に示す画面で項目数を入力(選択)して送信ボタンを押す操作を行うと、図8に示す画面が表示される。
図8に示す画面は、これから作成する情報テンプレートの項目の名前を入力するためのテキストボックスと、当該項目に入力される入力データのタイプ(型)を選択する選択ボックスとが表示された画面である。1項目につき、項目名のテキストボックスと型の選択ボックスのセットが表示され、このセットは図7の画面で入力(選択)した項目数と同じ数だけ図8の画面上に表示される。
図8の画面において、部署管理者は、テキストボックスに項目名(図8では「登録年月」、「顧客名」、「商品名」、「現在の状況」)を入力し、選択ボックスにより各項目の型を選択したら、送信ボタンを押す操作を行う。すると、部署管理者が入力や選択をした各種情報を含む情報テンプレートが部署管理者端末6から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。具体的には、テンプレート名、項目名、項目の型の情報を含む情報テンプレートが、提供元部署(提供元情報)と提供先部署(提供先情報)とを含む状態で、部署管理者端末6からサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、情報テンプレートを受信したら、受信した情報テンプレートをテンプレート記憶部32に記憶される。
図9及び図10は、提供元部署の部署担当者(提供元ユーザー)が情報テンプレートの項目に入力データを登録するための情報登録画面の一例を示す説明図である。
部署担当者は、事前に登録された情報テンプレートを利用して提供情報を作成する場合、提供元端末1を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、情報テンプレートの利用要求とともに、提供元端末1から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、情報テンプレートの利用要求を受信すると、権限情報記憶部33の情報テンプレートの利用の権限情報を参照して、受信した識別情報が情報テンプレートの利用の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が情報テンプレートの利用の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である提供元端末1の表示部13に、図9に示した情報登録画面を表示させる。
部署担当者は、事前に登録された情報テンプレートを利用して提供情報を作成する場合、提供元端末1を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、情報テンプレートの利用要求とともに、提供元端末1から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、情報テンプレートの利用要求を受信すると、権限情報記憶部33の情報テンプレートの利用の権限情報を参照して、受信した識別情報が情報テンプレートの利用の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が情報テンプレートの利用の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である提供元端末1の表示部13に、図9に示した情報登録画面を表示させる。
図9の画面には、受信した識別情報の部署担当者(提供元ユーザー)が所属する部署(提供元情報)を含む情報テンプレートが一括で閲覧可能な状態で表示される。具体的には、図9の画面には、情報テンプレートに含まれるテンプレート名と提供先の部署(提供先情報)とが一括で閲覧可能な状態で表示される。
図9の画面を表示する場合、サーバ装置3の制御部31は、提供元端末1から受信した識別情報の部署担当者(提供元ユーザー)が所属する部署を、既登録部署名のデータベースを参照して特定する。そして、特定した部署(提供元情報)を含むすべての情報テンプレートをテンプレート記憶部32から読み出して、受信した識別情報の送信元である提供元端末1へ送信する。提供元端末1の制御部11は、受信した情報テンプレートに含まれるテンプレート名を一括で閲覧可能な図9の画面を表示部13に表示させる。
部署担当者は、提供元端末1により、図9の画面に一覧表示されているテンプレート名のうち、これから作成する提供情報に利用する情報テンプレートを示すテンプレート名(図9では「月別営業総括」)を選択し、送信ボタンを押す操作を行う。すると、図10に示す画面が表示される。
図10に示す画面は、選択した情報テンプレートに含まれる項目ごとに、項目名(図10では「登録年月」、「顧客名」、「商品名」、「現在の状況」)と、それぞれの項目に入力データを入力するためのテキストボックスや選択ボックスとがセットで表示された画面である。図10に示す画面には、これから作成する提供情報の名称(情報名)を入力するためのテキストボックスも表示される。
なお、当該情報テンプレートの各項目に対して過去に入力された入力データの履歴が当該情報テンプレートに関連づけられた状態で、サーバ装置3のテンプレート記憶部32に記憶してもよい。この場合、過去に入力された入力データについては、図10の画面のように、選択ボックス(プルダウンメニュー)で表示するようにし、新規に入力される入力データについてはテキストボックスに直接入力するようにしてもよい。
図10の画面において、部署担当者は、提供元端末1により、テキストボックスや選択ボックスを用いて各項目についての入力データを入力したら、送信ボタンを押す操作を行う。すると、部署担当者が入力や選択をした各項目の入力データが提供元端末1から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、これらの入力データを受信したら、受信した入力データが当該情報テンプレートの各項目に入力された提供情報を、提供情報記憶部34に記憶させる。
図11乃至図14は、提供先部署の部署担当者(提供先ユーザー)が提供情報を閲覧するための情報閲覧画面の一例を示す説明図である。
部署担当者は、自部署に関連する提供情報を閲覧する場合、提供先端末2を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、提供情報の閲覧要求とともに、提供先端末2から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、提供情報の閲覧要求を受信すると、権限情報記憶部33の提供情報の閲覧の権限情報を参照して、受信した識別情報が提供情報の閲覧の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が提供情報の閲覧の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である提供先端末2の表示部23に、図11に示した情報閲覧画面を表示させる。
部署担当者は、自部署に関連する提供情報を閲覧する場合、提供先端末2を操作して自身の識別情報(IDとパスワードなど)を入力する。すると、入力した識別情報は、提供情報の閲覧要求とともに、提供先端末2から通信ネットワーク4を介してサーバ装置3へ送信される。サーバ装置3の制御部31は、提供情報の閲覧要求を受信すると、権限情報記憶部33の提供情報の閲覧の権限情報を参照して、受信した識別情報が提供情報の閲覧の権限を有するものであるかどうかを確認する。そして、その識別情報が提供情報の閲覧の権限をもつことが確認された場合、この識別情報の送信元である提供先端末2の表示部23に、図11に示した情報閲覧画面を表示させる。
図11の画面には、サーバ装置3が受信した識別情報の部署担当者(提供先ユーザー)の所属する部署(提供先情報)を含む提供情報に対応するテンプレート名が、一括で閲覧可能な状態で表示される。図11の画面には、自部署が作成した提供情報に対応するテンプレート名(図11では「自部署からの情報」)と、他部署から自部署へ提供された提供情報に対応するテンプレート名(図11では「他部署からの情報」)とが、一覧表示されている。
具体的には、図11の画面を表示する場合、サーバ装置3の制御部31は、提供先端末2から受信した識別情報の部署担当者(提供先ユーザー)が所属する部署を、既登録部署名のデータベースを参照して特定する。そして、特定した部署を含むすべての提供情報を提供情報記憶部34から読み出して、受信した識別情報の送信元である提供先端末2へ送信する。提供先端末2の制御部21は、受信した提供情報に対応するテンプレート名を一覧表示した図11の画面を表示部23に表示させる。なお、他部署から自部署へ提供された提供情報に対応するテンプレート名(図11では「月別営業総括」、「マーケティング調査結果」)は、提供元の部署(図11では「営業部」、「市場調査部」)とともに表示される。
部署担当者は、提供先端末2により、図11の画面に一覧表示されているテンプレート名のうち、閲覧したい提供情報に対応するテンプレート名を選択して、送信ボタンを押す操作を行う。すると、図12に示す画面が表示される。図12に示す画面は、選択したテンプレート名に対応する複数の提供情報(当該テンプレート名の情報テンプレートを利用して作成された複数の提供情報)の中から、閲覧したい提供情報を絞り込むための検索画面である。
図12に示す検索画面には、検索項目名(図12では、「登録年月」、「顧客名」、「商品名」)と、各検索項目に入力する内容を選択するための選択ボックスとがセットで表示されている。この検索画面に表示される検索項目名は、図11の画面で選択されたテンプレート名に対応する情報テンプレートに含まれる項目名であり、情報テンプレートに含まれる項目名のうちの少なくとも1つの項目が検索項目名として表示される。また、この検索画面に表示される選択ボックスで選択可能な入力内容は、当該情報テンプレートの各項目に対して過去に入力された入力データの履歴が用いられる。
部署担当者は、提供先端末2により、必要に応じて図12の検索画面の選択ボックスを用いて選択して、送信ボタンを押す操作を行う。すると、図13に示す画面が表示される。図13に示す画面には、図12の検索画面で部署担当者が選択した内容(検索条件)に合致する提供情報の名称(情報名)が一覧表示される。部署担当者は、図13の画面に一覧表示されている情報名の中から、閲覧したい提供情報の情報名を選択して、送信ボタンを押す操作を行う。すると、図14に示す画面が表示される。
図14の画面は、選択した情報名に対応する提供情報の内容を表示する閲覧画面である。図14の画面の右側には、当該提供情報の内容、具体的には、当該提供情報の作成に利用した情報テンプレートに含まれる各項目(図14では、「登録年月」、「顧客名」、「商品名」、「現在の状況」)と各項目に入力された内容とが、表示される。また、図14の画面の左側には、図12に示した検索画面と同様の検索画面が表示されている。これにより、部署担当者は、例えば、図14の閲覧画面(右側の画面)で提供情報の内容を確認した結果、別の提供情報を閲覧したい場合には、図12の検索画面に戻らなくても、図14の閲覧画面内(左側の画面)で、閲覧したい提供情報の検索をし直すことができる。
なお、本実施形態において、図11の画面の後に図12の検索画面を表示して、図13の画面に一覧表示させる提供情報の絞り込みを行っているが、図12の検索画面による提供情報の絞り込みは必ずしも必要ではない。したがって、図11の画面の後、図12の検索画面を表示させずに図13の画面を表示させ、図13の画面上に、図11の画面で選択したテンプレート名に対応するすべての提供情報(当該テンプレート名の情報テンプレートを利用して作成されたすべての提供情報)を一覧表示させてもよい。
図15は、本実施形態における情報提供システムで使用するデータ構造の一例をER図の形式で示したものである。
図15に示した各テーブルは、本実施形態における情報提供システムの運用開始時に既に作成しておくものであり、全体管理者と部署管理者による情報登録により、各テーブルの各項目に逐次値が記録される。なお、情報項目として扱う型を新たに追加したい場合などは、int情報テーブル、日付情報テーブル、テキスト情報テーブルと同じ形式での別のテーブル(例えば実数を扱うためのfloat型が必要ならfloat情報テーブル)を追加で用意しておく。なお、図15に示す役職テーブル、社員テーブル等のデータ登録手順は、従来の一般的な登録手順でよい。
図15に示した各テーブルは、本実施形態における情報提供システムの運用開始時に既に作成しておくものであり、全体管理者と部署管理者による情報登録により、各テーブルの各項目に逐次値が記録される。なお、情報項目として扱う型を新たに追加したい場合などは、int情報テーブル、日付情報テーブル、テキスト情報テーブルと同じ形式での別のテーブル(例えば実数を扱うためのfloat型が必要ならfloat情報テーブル)を追加で用意しておく。なお、図15に示す役職テーブル、社員テーブル等のデータ登録手順は、従来の一般的な登録手順でよい。
1 :提供元端末
2 :提供先端末
3 :サーバ装置
4 :通信ネットワーク
5 :全体管理者端末
6 :部署管理者端末
11 :制御部
12 :操作部
13 :表示部
15 :外部通信部
21 :制御部
22 :操作部
23 :表示部
25 :外部通信部
31 :制御部
32 :テンプレート記憶部
33 :権限情報記憶部
34 :提供情報記憶部
35 :外部通信部
100 :情報提供システム
2 :提供先端末
3 :サーバ装置
4 :通信ネットワーク
5 :全体管理者端末
6 :部署管理者端末
11 :制御部
12 :操作部
13 :表示部
15 :外部通信部
21 :制御部
22 :操作部
23 :表示部
25 :外部通信部
31 :制御部
32 :テンプレート記憶部
33 :権限情報記憶部
34 :提供情報記憶部
35 :外部通信部
100 :情報提供システム
Claims (8)
- 情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を、所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供システムであって、
前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて記憶される記憶部と、
前記情報テンプレートを所定の提供元ユーザーに利用させる利用処理を実行する利用処理部と、
前記情報テンプレートを利用して前記提供元ユーザーにより入力された入力データを該情報テンプレートの前記所定項目に入力して前記提供情報を作成する作成部と、
前記作成部により作成された提供情報を、該提供情報に利用した情報テンプレートに関連づけられた前記提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供する提供処理を実行する提供部と、を有することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記記憶部には、1つの前記情報テンプレートと2つ以上の前記提供先情報とが互いに関連づけて記憶されることを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1又は2に記載の情報提供システムにおいて、
前記提供処理は、同じ提供先ユーザーへ提供される2以上の前記提供情報を該提供先ユーザーが一括して閲覧可能な状態で提供する処理を含むことを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1又は2に記載の情報提供システムにおいて、
前記記憶部には、前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供元情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて記憶されることを特徴とする情報提供システム。 - 請求項4に記載の情報提供システムにおいて、
前記利用処理は、同じ提供元情報が関連づけられた2以上の情報テンプレートを該提供元情報に対応した提供元ユーザーが一括して閲覧可能な状態で提供する処理を含むことを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1又は2に記載の情報提供システムにおいて、
前記提供先情報と前記情報テンプレートとを互いに関連づけて前記記憶部に記憶させる権限を特定の権限保有者のみに制限する制限部を有することを特徴とする情報提供システム。 - 情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を、情報提供システムにより、所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供方法であって、
前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて前記情報提供システムの記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記情報提供システムの利用処理部により、前記情報テンプレートを所定の提供元ユーザーに利用させる利用処理を実行する利用処理ステップと、
前記情報テンプレートを利用して前記提供元ユーザーにより入力された入力データを、前記情報提供システムの作成部により、該情報テンプレートの前記所定項目に入力して前記提供情報を作成する作成ステップと、
前記作成部により作成された提供情報を、前記情報提供システムの提供部により、該提供情報に利用した情報テンプレートに関連づけられた前記提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供する提供処理を実行する提供ステップと、を有することを特徴とする情報提供方法。 - 情報テンプレートの所定項目に入力データが提供元ユーザーによって入力されることにより作成される提供情報を、所定の提供先ユーザーへ提供するための情報提供システムのコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記情報テンプレートを用いて作成される提供情報の提供先情報と該情報テンプレートとが互いに関連づけて前記情報提供システムの記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記情報テンプレートを所定の提供元ユーザーに利用させる利用処理を実行する利用処理ステップと、
前記情報テンプレートを利用して前記提供元ユーザーにより入力された入力データを該情報テンプレートの前記所定項目に入力して前記提供情報を作成する作成ステップと、
前記作成部により作成された提供情報を、該提供情報に利用した情報テンプレートに関連づけられた前記提供先情報に対応する提供先ユーザーへ提供する提供処理を実行する提供ステップとを、前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022078723A JP2023167488A (ja) | 2022-05-12 | 2022-05-12 | 情報提供システム、情報提供方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022078723A JP2023167488A (ja) | 2022-05-12 | 2022-05-12 | 情報提供システム、情報提供方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023167488A true JP2023167488A (ja) | 2023-11-24 |
Family
ID=88838038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022078723A Pending JP2023167488A (ja) | 2022-05-12 | 2022-05-12 | 情報提供システム、情報提供方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023167488A (ja) |
-
2022
- 2022-05-12 JP JP2022078723A patent/JP2023167488A/ja active Pending
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