JP2005018467A - 飲料抽出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】雑味、渋み、苦み等の好ましくない成分を抑えて品質の高い飲料を抽出すること。
【解決手段】粉末原料を供給する原料シュータ50を第1ステーションST1に設ける一方、シャワー状の湯を供給するシャワー湯ノズル60を第2ステーションST2に設け、さらにこれら原料シュータ50およびシャワー湯ノズル60に対して抽出容器14Aを移動させる移動手段11を設け、原料シュータ50および抽出容器14Aを互いに合致させた状態で該抽出容器14Aに粉末原料を投入した後、移動手段11の駆動によりシャワー湯ノズル60および抽出容器14Aを互いに合致させ、当該抽出容器14Aの粉末原料にシャワー状の湯を供給するようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】粉末原料を供給する原料シュータ50を第1ステーションST1に設ける一方、シャワー状の湯を供給するシャワー湯ノズル60を第2ステーションST2に設け、さらにこれら原料シュータ50およびシャワー湯ノズル60に対して抽出容器14Aを移動させる移動手段11を設け、原料シュータ50および抽出容器14Aを互いに合致させた状態で該抽出容器14Aに粉末原料を投入した後、移動手段11の駆動によりシャワー湯ノズル60および抽出容器14Aを互いに合致させ、当該抽出容器14Aの粉末原料にシャワー状の湯を供給するようにしている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料抽出装置に関するもので、より詳細には、挽き豆等の粉末状を成すコーヒー原料を投入した抽出容器に湯を供給することにより、該抽出容器からコーヒー飲料等の飲料を抽出するようにした飲料抽出装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を販売する自動販売機や飲料ディスペンサには、その内部に飲料抽出装置が設けられている。この種の飲料抽出装置としては、抽出容器、フィルタ、フィルタブロックおよび弁機構を備えたものが一般的である。抽出容器は、いわゆるシリンダと称されるものであり、上下両端面がそれぞれ開口した円筒状を成している。この抽出容器には、内部にエアを供給するためのエア通路が設けられている。フィルタは、抽出容器の下端開口を閉塞する態様で配置されるもので、例えば紙製のものが適用されている。フィルタブロックは、フィルタを介して抽出容器の下端部に装着される有底円筒状の容器であり、その内底部に抽出通路を有している。弁機構は、抽出容器の上端開口を開閉するものである。
【0003】
この飲料抽出装置では、まず、抽出容器の下端部にフィルタを介してフィルタブロックが装着された後、弁機構を開成させた状態で抽出容器の上端開口から粉末原料および湯が投入される。しかる後、弁機構によって抽出容器の上端開口が閉成され、この状態から抽出容器の内部にエアが供給される。この結果、抽出容器に供給されたエアの圧力により、フィルタを通じてフィルタブロックにコーヒー飲料が抽出され、該抽出されたコーヒー飲料が抽出通路を通じて飲料カップへ注がれることになる。
【0004】
コーヒー飲料の抽出が終了した場合には、エアの供給が停止された後、抽出容器からフィルタブロックが離隔されるとともに、フィルタの交換が行われ、次の飲料抽出に備えるべく待機状態となる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−158592号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この種の飲料抽出装置は、本来、自動販売機や飲料ディスペンサにおいても喫茶店で出されるような品質の高い飲料を提供できるように開発・具現化されたものである。例えば、昨今においては、香味を確保する目的で、粉末原料をコーヒー豆の状態で飲料抽出装置の内部に蓄えておき、販売指令が与えられた段階で、つまり飲料を抽出する直前にこれを挽いて粉末原料とするものもある。しかしながら、直前にコーヒー豆を挽いた場合であっても、その後に単に湯を供給したのでは、必ずしも香味や旨味を十分に引き出すことができるとはいえず、味わいの薄い飲料が抽出されることになる。
【0007】
一方、湯を供給した後に直ちに飲料の抽出を行うのではなく、暫時自然放置することにより、粉末原料の「蒸らし」といった工程も模擬的に実行するようにしたものも提供されてはいる。しかしながら、粉末原料を湯に浸漬させた状態で暫時放置した場合には、逆に粉末原料から雑味、渋み、苦みといった、好ましくない成分が多く抽出される虞れがある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて、雑味、渋み、苦み等の好ましくない成分を抑えて品質の高い飲料を抽出することのできる飲料抽出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る飲料抽出装置は、粉末原料を投入した抽出容器に湯を供給することにより、該抽出容器から飲料を抽出するようにした飲料抽出装置において、粉末原料を供給する原料投入手段と、前記原料投入手段から離隔した位置に配置され、シャワー状の湯を供給するシャワー湯供給手段と、これら原料投入手段およびシャワー湯供給手段に対して抽出容器を相対移動させる移動手段とを備え、前記原料投入手段および前記抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器に粉末原料を投入した後、前記移動手段の駆動により前記シャワー湯供給手段および前記抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器の粉末原料にシャワー状の湯を供給することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2に係る飲料抽出装置は、上述した請求項1において、前記原料投入手段および前記シャワー湯供給手段をそれぞれ装置本体に定置させる一方、前記抽出容器を前記移動手段の駆動により前記原料投入手段に合致した第1ステーションから前記シャワー湯供給手段に合致した第2ステーションへ移動させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項3に係る飲料抽出装置は、上述した請求項1または2において、前記シャワー湯供給手段からシャワー状の湯を供給した後に、前記シャワー湯供給手段に合致した抽出容器に対して単一の供給孔から湯を供給する添加湯供給手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料抽出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置を示したものである。ここで例示する飲料抽出装置は、図2に示すようなカップ式飲料自動販売機に適用されるもので、特にコーヒー飲料を抽出するための飲料抽出装置を例示している。
【0014】
図2に示したカップ式飲料自動販売機Aは、機器筐体Bの前面パネルCに商品選択ボタンDおよび商品販売口Eを備えている。商品選択ボタンDは、利用者が商品を選択するためのもので、商品表示部Fに展示された複数の商品見本Gに対応して設けてある。商品販売口Eは、選択した商品を提供するための開口であり、前面パネルCのほぼ中央となる部位に設けてある。この商品販売口Eには、その内底部にカップHを載置するための販売トレイJが配設してある。また、前面パネルCには、硬貨を投入するためのコイン投入口K、投入した硬貨を返却するためのコイン返却レバーL、硬貨を返却するためのコイン返却口Mがそれぞれ設けられている。
【0015】
図1に示した飲料抽出装置は、機器筐体Bの内部に設けられるもので、スライドベース10を備えている。スライドベース10は、装置本体1との間に設けた移動手段11を介して左右方向にスライド可能に配設したもので、第1ステーションST1と第2ステーションST2との間を往復移動することが可能である。また、スライドベース10と装置本体1との間には、スライドベース10の占位位置を検出するためのスライド検出手段12が設けてある。このスライドベース10には、フィルタブロック13およびシリンダ14を配設してある。
【0016】
フィルタブロック13は、上端に受入口13aを有した有底の円筒状を成すもので、スライドベース10の下端部に固定してある。このフィルタブロック13には、抽出通路20およびエア供給通路30が接続してある。抽出通路20は、フィルタブロック13から開閉バルブ21、抽出ポンプ22および抽出バルブ23を介して抽出ノズル24に至る流体通路であり、抽出ポンプ22が駆動している場合にフィルタブロック13の液体を抽出ノズル24に送出することが可能である。この抽出通路20において開閉バルブ21と抽出ポンプ22との間に位置する部分には、廃液バルブ25を有した廃液通路26を接続してある。エア供給通路30は、フィルタブロック13にエアを供給するためのもので、フィルタブロック13からエアバルブ31を介して抽出通路20における抽出ポンプ22と抽出バルブ23との間に位置する部分に接続してある。
【0017】
シリンダ14は、上下両端が開口した円筒状を成すもので、スライドベース10との間に設けた昇降手段15を介して上下方向に移動可能に配設してある。このシリンダ14は、スライドベース10に対して上動した場合に、フィルタブロック13から離隔した位置に配置される一方、スライドベース10に対して下動した場合にフィルタブロック13の受入口13aに嵌合し、該フィルタブロック13によって下端開口が閉塞された抽出容器14Aを構成することになる。スライドベース10とシリンダ14との間には、シリンダ14の占位位置を検出するための昇降検出手段16が設けてある。
【0018】
なお、機器筐体Bとスライドベース10との間に設ける移動手段11、並びにスライドベース10とシリンダ14との間に設ける昇降手段15としては、ラックとピニオンによるもの、あるいはベルト駆動によるもの等々、如何なるものであってもよい。
【0019】
また、上記飲料抽出装置には、装置本体1にフィルタ供給手段40、原料シュータ(原料投入手段)50およびシャワー湯ノズル(シャワー湯供給手段)60が設けてある。
【0020】
フィルタ供給手段40は、ロール状に巻回された紙製で帯状を成すフィルタ紙41をフィルタブロック13とシリンダ14との間に順次繰り出すためのものである。本実施の形態では、ロールから順次フィルタ紙41を繰り出す繰出ローラ対42と、繰出ローラ対42によって繰り出されたフィルタ紙41をフィルタブロック13およびシリンダ14の間に案内する一対のガイドローラ43とを備えてフィルタ供給手段40を構成してある。フィルタ供給手段40によって繰り出されるフィルタ紙41は、その幅がシリンダ14の下端開口、およびフィルタブロック13における受入口13aの内径よりも大きな幅を有しており、これらシリンダ14の下端開口および受入口13aを覆うことが可能である。
【0021】
原料シュータ50は、ミル51で粉砕した挽き豆等のコーヒー原料(粉末原料)を下方に案内するべく下方に向けて漸次内径が減少するコーン状に形成したもので、下端開口がシリンダ14の内径よりも細径に構成してある。この原料シュータ50は、スライドベース10が第1ステーションST1に配置された場合に、下端開口がシリンダ14の開口上方域に配置されるように装置本体1に取り付けてある。
【0022】
シャワー湯ノズル60は、湯タンク61に貯留した湯をシャワー状に供給するためのもので、シャワー湯バルブ62およびヒータ63を介して湯タンク61に接続してある。本実施の形態では、小径で多数の供給孔(図示せず)を有したシャワーヘッドをシャワー湯ノズル60として適用しており、これら多数の供給孔からシャワー状の湯を供給することが可能である。図には明示していないが、シャワー湯ノズル60の供給孔は、シャワー湯ノズル60の軸心を中心とした円形の範囲に均一に湯を供給できるように構成してある。
【0023】
このシャワー湯ノズル60は、スライドベース10が第2ステーションST2に配置された場合に、シリンダ14の開口内部に満遍なく均一にシャワー状の湯を供給できるように装置本体1に取り付けてある。より具体的には、スライドベース10が第2ステーションST2に配置された場合に、シャワー湯ノズル60の軸心がシリンダ14の軸心に合致するように配置してある。
【0024】
図3は、カップ式飲料自動販売機Aの制御系を示したものである。同図に示すようにカップ式飲料自動販売機Aは、自販機制御部80および抽出制御部90を備えている。自販機制御部80は、商品選択ボタンDおよび硬貨処理部Nの動作を制御するものである。具体的には、コイン投入口Kから硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、硬貨処理部Nを通じてその正偽を判定し、正貨であった場合にさらに投入金額の認識を行う。商品販売に必要となる金額の硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、商品選択ボタンDを有効化し、さらに有効化した商品選択ボタンDが押下された場合、商品選択信号を後述する抽出制御部90に与える。また、自販機制御部80は、販売商品よりも投入金額が多い場合、釣り銭をコイン返却口Mに返却する処理も行う。
【0025】
抽出制御部90は、自販機制御部80から商品選択信号が与えられた場合、並びにスライド検出手段12や昇降検出手段16から検出信号が与えられた場合、予めメモリ91に格納したプログラムやデータに従って、飲料抽出装置各部の制御を行うためのものである。
【0026】
図4〜図9は、上述した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。以下、図1、図4〜図9を適宜参照しながら、飲料抽出装置の抽出制御部90が実行する処理について説明する。
【0027】
まず、商品選択ボタンDが押下されていない場合、飲料抽出装置の抽出制御部90は、図1に示すように、販売待機状態となっている。この販売待機状態においては、スライドベース10が第1ステーションST1に占位し、原料シュータ50の下方域にシリンダ14が位置している。このときシリンダ14は、スライドベース10の上方に位置しており、フィルタブロック13およびフィルタ紙41から離隔した状態にある。また、この販売待機状態においては、シャワー湯バルブ62が閉成した状態に保持されている一方、開閉バルブ21、抽出バルブ23、エアバルブ31および廃液バルブ25がそれぞれ開成した状態に保持されている。湯タンク61においては、内部に設けたタンクヒータ64が駆動し、内部に貯留した湯が所望の温度状態、例えば95℃に維持されている。
【0028】
上述した販売待機状態から利用者等によって硬貨が投入され、かつ任意の商品選択ボタンDが押下され、自販機制御部80を通じてこれが通知されると、飲料抽出装置の抽出制御部90は、昇降手段15を駆動することにより、図4に示すように、フィルタ紙41を介してシリンダ14をフィルタブロック13の受入口13aに嵌合させ、抽出容器14Aを構成する。その後、抽出制御部90は、ミル51を駆動することによってコーヒー豆を粉砕し、コーヒー原料である挽き豆を原料シュータ50から抽出容器14Aの内部に投入する。
【0029】
予め設定した量の挽き豆が抽出容器14Aに投入されると、抽出制御部90は、移動手段11を駆動することにより、図5に示すように、スライドベース10を第2ステーションST2に移動させ、シャワー湯ノズル60の下方域に抽出容器14Aを位置させる。この状態から開閉バルブ21、抽出バルブ23、エアバルブ31および廃液バルブ25をそれぞれ閉成した後、ヒータ63を駆動した状態でシャワー湯バルブ62を開成することにより、抽出容器14Aのコーヒー原料に対してシャワー湯ノズル60から所望温度(例えば95℃)に調整されたシャワー状の湯の供給を開始する。
【0030】
ここで、この飲料抽出装置によれば、第2ステーションST2において、シャワー湯ノズル60の軸心をシリンダ14の軸心に合致するように配置しているため、シャワー湯ノズル60から供給されたシャワー状の湯が少量ずつ抽出容器14Aのコーヒー原料に「蒸らし湯」として満遍なく均一に行き渡ることになる。従って、抽出容器14Aのコーヒー原料が湯に浸漬されるまでの間、コーヒー原料の全てが十分に蒸らされることになり、雑味、渋み、苦みといった好ましくない成分の抽出を抑えた状態で香味や旨味を十分に引き出すことができる。
【0031】
シャワー湯ノズル60を通じて供給した湯が、抽出容器14Aのコーヒー原料に対して予め設定した量に達すると、抽出制御部90は、図6に示すように、シャワー湯バルブ62を閉成した後、開閉バルブ21および抽出バルブ23を閉成した状態に保持する一方、エアバルブ31および廃液バルブ25を開成した状態で抽出ポンプ22を駆動し、廃液通路26およびエア供給通路30を通じて抽出容器14Aの内部にエアを供給することにより、コーヒー原料と湯との撹拌を行う。この結果、コーヒー原料から湯に香味や旨味が抽出され、抽出容器14Aの内部においてコーヒー飲料が生成されることになる。
【0032】
しかる後、抽出制御部90は、図7に示すように、エアバルブ31および廃液バルブ25を閉成してエアの供給を停止する一方、開閉バルブ21および抽出バルブ23を開成する。この結果、抽出容器14Aの内部で生成されたコーヒー飲料がフィルタ紙41を透過し、抽出通路20および抽出ノズル24を通じて販売トレイJに載置されたカップHに供給されることになる。
【0033】
予め設定した量のコーヒー飲料をカップHに供給した抽出制御部90は、図8に示すように、第2ステーションST2において昇降手段15を駆動することによりシリンダ14を上動させる。この間、抽出制御部90は、抽出ポンプ22を停止させた後、抽出バルブ23を閉成させる一方、廃液バルブ25を開成させた状態に保持する。この結果、フィルタブロック13および抽出通路20に余剰となるコーヒー飲料は、廃液通路26を通じて排出されることになり、これらフィルタブロック13や抽出通路20に残留することはない。
【0034】
さらに、抽出制御部90は、図9に示すように、繰出ローラ対42を駆動することによって一定量のフィルタ紙41を繰り出し、使用後のフィルタ紙41およびこれに付着する抽出滓を滓バケツ44に収納させる。この間、移動手段11を駆動することにより、スライドベース10を第1ステーションST1に復帰させ、上述した販売待機状態(図1)に復帰する。
【0035】
以降、抽出制御部90は、自販機制御部80から商品選択信号が与えられるたびに上述した動作を繰り返し実行し、利用者が所望とするコーヒー飲料の提供を行う。
【0036】
以上説明したように、上記飲料抽出装置によれば、抽出容器14Aに投入されたコーヒー原料に対してシャワー状の湯を供給するようにしているため、このシャワー状の湯が「蒸らし湯」となってコーヒー原料を蒸らすことができる。しかも、第1ステーションST1にコーヒー原料を供給する原料シュータ50を配置する一方、第2ステーションST2にシャワー状の湯を供給するシャワー湯ノズル60を配置し、第1ステーションST1で抽出容器14Aにコーヒー原料を投入した後、第2ステーションST2で抽出容器14Aのコーヒー原料にシャワー状の湯を供給するようにしているため、原料シュータ50に邪魔されることなくシャワー湯ノズル60を抽出容器14Aの中心部に配置することができ、抽出容器14Aのコーヒー原料に対して蒸らし湯を満遍なく均一に行き渡らせることができる。この結果、コーヒー原料が湯に浸漬されるまでの間、コーヒー原料の全てが十分に蒸らされることになり、雑味、渋み、苦みといった好ましくない成分の抽出を抑えた状態で香味や旨味を十分に引き出したコーヒー飲料を抽出することができるようになる。
【0037】
なお、上述した実施の形態では、挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を抽出するための装置を例示しているが、本発明はその他の粉末原料から飲料を抽出するものにももちろん適用することが可能である。
【0038】
また、上述した実施の形態では、シャワー湯ノズル60を通じてのみ湯を供給するようにしているが、図10の第1変形例に示すように、シャワー湯ノズル60からシャワー状の湯を供給した後に、第2ステーションST2に配置された抽出容器14Aに対して湯を供給する添加湯供給手段70を別個に設けるようにしても良い。より具体的には、図10の第1変形例では、湯タンク61に添加湯バルブ71を介して添加湯ノズル72を設けるようにしている。添加湯ノズル72としては、抽出容器14Aの外周方向から大量の湯を短時間に供給できるように、先端開口が僅かに細径となった中空管をシャワー湯ノズル60の側方に配置してある。この第1変形例によれば、粉末原料の蒸らしを終了した後に添加湯ノズル72から短時間に大量の湯を供給することができるため、飲料抽出までの時間を短縮化することができるようになる。
【0039】
さらに、上述した実施の形態では、原料シュータ50およびシャワー湯ノズル60をそれぞれ装置本体1に定置させる一方、抽出容器14Aを移動手段11の駆動によって移動させるようにしているが、逆の態様で両者を相対移動させるようにしてもよい。
【0040】
またさらに、上述した実施の形態では、抽出ポンプ22によって直接飲料を抽出するようにしているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図11に示す第2変形例のような飲料の抽出系を適用してもよい。
【0041】
すなわち、図11〜図14に示す飲料抽出装置の変形例では、フィルタブロック13から抽出バルブ23を経て抽出ノズル24に至る抽出通路200に第1振分バルブ201およびサブタンク202を介在させてある。またサブタンク202の上端部には、抽出ポンプ203および第2振分バルブ204を介して抽出通路200における第1振分バルブ201の上流側に位置する部位に接続するエア供給通路205が接続してある。さらに、エア供給通路205において抽出ポンプ203と第2振分バルブ204との間に位置する部位には、第3振分バルブ206を介して大気開放するエア排出通路207が接続してあるとともに、抽出通路200においてエア供給通路205との接続部よりも上流側に位置する部位には、廃液バルブ25を有した廃液通路26が接続してある。
【0042】
以下、図11〜図14を適宜参照しながら、飲料抽出装置の抽出系について説明する。なお、その他の構成に関しては、実施の形態と同様であるため、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
【0043】
まず、商品選択ボタンDが押下されていない場合、飲料抽出装置の抽出系は、図11に示すように、販売待機状態となっている。この販売待機状態においては、第1〜第3振分バルブ201,204,206、抽出バルブ23および廃液バルブ25がそれぞれ開成した状態に保持されている。
【0044】
その後、飲料抽出装置の抽出系は、コーヒー原料の投入から湯を供給する直前まで上述した販売待機状態から変化はない。湯を供給する場合には、図12に示すように、第1振分バルブ201、第3振分バルブ206および廃液バルブ25を閉成した状態に保持する一方、抽出バルブ23および第2振分バルブ204を開成し、この状態から抽出ポンプ203を駆動する。この状態においては、抽出ノズル24、サブタンク202、抽出ポンプ203、第2振分バルブ204および抽出通路200を通じて抽出容器14Aにエアが供給されることになり、コーヒー原料と添加湯との撹拌を行うことが可能となる。
【0045】
予め設定した量の添加湯を抽出容器14Aに供給した後においては、図13に示すように、第1振分バルブ201および第3振分バルブ206を開成させる一方、抽出バルブ23、第2振分バルブ204および廃液バルブ25を閉成した状態で抽出ポンプ203を駆動する。この状態においては、抽出ポンプ203およびエア排出通路207を通じてサブタンク202のエアが排出されることになるため、抽出容器14Aで生成されたコーヒー飲料が抽出通路200および第1振分バルブ201を通じてサブタンク202に吸引されることになる。
【0046】
その後、図14に示すように、廃液バルブ25を閉成した状態で第1〜第3振分バルブ201,204,206および抽出バルブ23を全て開成すると、エア排出通路207、第2振分バルブ204および第1振分バルブ201を通じてサブタンク202にエアが供給されることになるため、当該サブタンク202に吸引されたコーヒー飲料が抽出ノズル24を通じて販売トレイJに載置されたカップHに供給されることになる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る飲料抽出装置によれば、抽出容器に投入された粉末原料に対してシャワー湯供給手段からシャワー状の湯を供給するようにしているため、このシャワー状の湯が「蒸らし湯」となって粉末原料を蒸らすことができる。しかも、粉末原料を供給する原料投入手段とシャワー状の湯を供給するシャワー湯供給手段とを互いに離隔して配置し、原料投入手段および抽出容器を互いに合致させた状態で抽出容器に粉末原料を投入した後、シャワー湯供給手段および抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器の粉末原料にシャワー状の湯を供給するようにしているため、原料投入手段に邪魔されることなくシャワー湯供給手段を抽出容器の中心部に合致することができ、抽出容器の粉末原料に対してシャワー状の湯を満遍なく均一に行き渡らせることが可能となる。従って、シャワー状の湯によって粉末原料の全てが十分に蒸らされることになり、雑味、渋み、苦みといった好ましくない成分の抽出を抑えた状態で香味や旨味を十分に引き出した飲料を抽出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である飲料抽出装置を示した概念図である。
【図2】図1に示した飲料抽出装置を適用した自動販売機の正面図である。
【図3】図2に示した自動販売機の制御系を示したブロック図である。
【図4】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図5】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図6】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図7】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図8】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図9】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図10】図1に示した飲料抽出装置の第1変形例を示したもので、(a)はシャワー湯供給手段が動作している状態の要部概念図、(b)は添加湯供給手段が動作している状態の要部概念図である。
【図11】図1に示した飲料抽出装置の第2変形例を示す概念図である。
【図12】図11に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図13】図11に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図14】図11に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【符号の説明】
1 装置本体
10 スライドベース
11 移動手段
12 スライド検出手段
13 フィルタブロック
13a 受入口
14 シリンダ
14A 抽出容器
15 昇降手段
16 昇降検出手段
20 抽出通路
21 開閉バルブ
22 抽出ポンプ
23 抽出バルブ
24 抽出ノズル
25 廃液バルブ
26 廃液通路
30 エア供給通路
31 エアバルブ
40 フィルタ供給手段
41 フィルタ紙
42 繰出ローラ対
43 ガイドローラ
44 滓バケツ
50 原料シュータ
51 ミル
60 シャワー湯ノズル
61 湯タンク
62 シャワー湯バルブ
63 ヒータ
64 タンクヒータ
70 添加湯供給手段
71 添加湯バルブ
72 添加湯ノズル
80 自販機制御部
90 抽出制御部
91 メモリ
200 抽出通路
201 第1振分バルブ
202 サブタンク
203 抽出ポンプ
204 第2振分バルブ
205 エア供給通路
206 第3振分バルブ
207 エア排出通路
A カップ式飲料自動販売機
B 機器筐体
C 前面パネル
D 商品選択ボタン
E 商品販売口
F 商品表示部
G 商品見本
H カップ
J 販売トレイ
K コイン投入口
L コイン返却レバー
M コイン返却口
N 硬貨処理部
ST1 第1ステーション
ST2 第2ステーション
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料抽出装置に関するもので、より詳細には、挽き豆等の粉末状を成すコーヒー原料を投入した抽出容器に湯を供給することにより、該抽出容器からコーヒー飲料等の飲料を抽出するようにした飲料抽出装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を販売する自動販売機や飲料ディスペンサには、その内部に飲料抽出装置が設けられている。この種の飲料抽出装置としては、抽出容器、フィルタ、フィルタブロックおよび弁機構を備えたものが一般的である。抽出容器は、いわゆるシリンダと称されるものであり、上下両端面がそれぞれ開口した円筒状を成している。この抽出容器には、内部にエアを供給するためのエア通路が設けられている。フィルタは、抽出容器の下端開口を閉塞する態様で配置されるもので、例えば紙製のものが適用されている。フィルタブロックは、フィルタを介して抽出容器の下端部に装着される有底円筒状の容器であり、その内底部に抽出通路を有している。弁機構は、抽出容器の上端開口を開閉するものである。
【0003】
この飲料抽出装置では、まず、抽出容器の下端部にフィルタを介してフィルタブロックが装着された後、弁機構を開成させた状態で抽出容器の上端開口から粉末原料および湯が投入される。しかる後、弁機構によって抽出容器の上端開口が閉成され、この状態から抽出容器の内部にエアが供給される。この結果、抽出容器に供給されたエアの圧力により、フィルタを通じてフィルタブロックにコーヒー飲料が抽出され、該抽出されたコーヒー飲料が抽出通路を通じて飲料カップへ注がれることになる。
【0004】
コーヒー飲料の抽出が終了した場合には、エアの供給が停止された後、抽出容器からフィルタブロックが離隔されるとともに、フィルタの交換が行われ、次の飲料抽出に備えるべく待機状態となる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−158592号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この種の飲料抽出装置は、本来、自動販売機や飲料ディスペンサにおいても喫茶店で出されるような品質の高い飲料を提供できるように開発・具現化されたものである。例えば、昨今においては、香味を確保する目的で、粉末原料をコーヒー豆の状態で飲料抽出装置の内部に蓄えておき、販売指令が与えられた段階で、つまり飲料を抽出する直前にこれを挽いて粉末原料とするものもある。しかしながら、直前にコーヒー豆を挽いた場合であっても、その後に単に湯を供給したのでは、必ずしも香味や旨味を十分に引き出すことができるとはいえず、味わいの薄い飲料が抽出されることになる。
【0007】
一方、湯を供給した後に直ちに飲料の抽出を行うのではなく、暫時自然放置することにより、粉末原料の「蒸らし」といった工程も模擬的に実行するようにしたものも提供されてはいる。しかしながら、粉末原料を湯に浸漬させた状態で暫時放置した場合には、逆に粉末原料から雑味、渋み、苦みといった、好ましくない成分が多く抽出される虞れがある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて、雑味、渋み、苦み等の好ましくない成分を抑えて品質の高い飲料を抽出することのできる飲料抽出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る飲料抽出装置は、粉末原料を投入した抽出容器に湯を供給することにより、該抽出容器から飲料を抽出するようにした飲料抽出装置において、粉末原料を供給する原料投入手段と、前記原料投入手段から離隔した位置に配置され、シャワー状の湯を供給するシャワー湯供給手段と、これら原料投入手段およびシャワー湯供給手段に対して抽出容器を相対移動させる移動手段とを備え、前記原料投入手段および前記抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器に粉末原料を投入した後、前記移動手段の駆動により前記シャワー湯供給手段および前記抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器の粉末原料にシャワー状の湯を供給することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2に係る飲料抽出装置は、上述した請求項1において、前記原料投入手段および前記シャワー湯供給手段をそれぞれ装置本体に定置させる一方、前記抽出容器を前記移動手段の駆動により前記原料投入手段に合致した第1ステーションから前記シャワー湯供給手段に合致した第2ステーションへ移動させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項3に係る飲料抽出装置は、上述した請求項1または2において、前記シャワー湯供給手段からシャワー状の湯を供給した後に、前記シャワー湯供給手段に合致した抽出容器に対して単一の供給孔から湯を供給する添加湯供給手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料抽出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置を示したものである。ここで例示する飲料抽出装置は、図2に示すようなカップ式飲料自動販売機に適用されるもので、特にコーヒー飲料を抽出するための飲料抽出装置を例示している。
【0014】
図2に示したカップ式飲料自動販売機Aは、機器筐体Bの前面パネルCに商品選択ボタンDおよび商品販売口Eを備えている。商品選択ボタンDは、利用者が商品を選択するためのもので、商品表示部Fに展示された複数の商品見本Gに対応して設けてある。商品販売口Eは、選択した商品を提供するための開口であり、前面パネルCのほぼ中央となる部位に設けてある。この商品販売口Eには、その内底部にカップHを載置するための販売トレイJが配設してある。また、前面パネルCには、硬貨を投入するためのコイン投入口K、投入した硬貨を返却するためのコイン返却レバーL、硬貨を返却するためのコイン返却口Mがそれぞれ設けられている。
【0015】
図1に示した飲料抽出装置は、機器筐体Bの内部に設けられるもので、スライドベース10を備えている。スライドベース10は、装置本体1との間に設けた移動手段11を介して左右方向にスライド可能に配設したもので、第1ステーションST1と第2ステーションST2との間を往復移動することが可能である。また、スライドベース10と装置本体1との間には、スライドベース10の占位位置を検出するためのスライド検出手段12が設けてある。このスライドベース10には、フィルタブロック13およびシリンダ14を配設してある。
【0016】
フィルタブロック13は、上端に受入口13aを有した有底の円筒状を成すもので、スライドベース10の下端部に固定してある。このフィルタブロック13には、抽出通路20およびエア供給通路30が接続してある。抽出通路20は、フィルタブロック13から開閉バルブ21、抽出ポンプ22および抽出バルブ23を介して抽出ノズル24に至る流体通路であり、抽出ポンプ22が駆動している場合にフィルタブロック13の液体を抽出ノズル24に送出することが可能である。この抽出通路20において開閉バルブ21と抽出ポンプ22との間に位置する部分には、廃液バルブ25を有した廃液通路26を接続してある。エア供給通路30は、フィルタブロック13にエアを供給するためのもので、フィルタブロック13からエアバルブ31を介して抽出通路20における抽出ポンプ22と抽出バルブ23との間に位置する部分に接続してある。
【0017】
シリンダ14は、上下両端が開口した円筒状を成すもので、スライドベース10との間に設けた昇降手段15を介して上下方向に移動可能に配設してある。このシリンダ14は、スライドベース10に対して上動した場合に、フィルタブロック13から離隔した位置に配置される一方、スライドベース10に対して下動した場合にフィルタブロック13の受入口13aに嵌合し、該フィルタブロック13によって下端開口が閉塞された抽出容器14Aを構成することになる。スライドベース10とシリンダ14との間には、シリンダ14の占位位置を検出するための昇降検出手段16が設けてある。
【0018】
なお、機器筐体Bとスライドベース10との間に設ける移動手段11、並びにスライドベース10とシリンダ14との間に設ける昇降手段15としては、ラックとピニオンによるもの、あるいはベルト駆動によるもの等々、如何なるものであってもよい。
【0019】
また、上記飲料抽出装置には、装置本体1にフィルタ供給手段40、原料シュータ(原料投入手段)50およびシャワー湯ノズル(シャワー湯供給手段)60が設けてある。
【0020】
フィルタ供給手段40は、ロール状に巻回された紙製で帯状を成すフィルタ紙41をフィルタブロック13とシリンダ14との間に順次繰り出すためのものである。本実施の形態では、ロールから順次フィルタ紙41を繰り出す繰出ローラ対42と、繰出ローラ対42によって繰り出されたフィルタ紙41をフィルタブロック13およびシリンダ14の間に案内する一対のガイドローラ43とを備えてフィルタ供給手段40を構成してある。フィルタ供給手段40によって繰り出されるフィルタ紙41は、その幅がシリンダ14の下端開口、およびフィルタブロック13における受入口13aの内径よりも大きな幅を有しており、これらシリンダ14の下端開口および受入口13aを覆うことが可能である。
【0021】
原料シュータ50は、ミル51で粉砕した挽き豆等のコーヒー原料(粉末原料)を下方に案内するべく下方に向けて漸次内径が減少するコーン状に形成したもので、下端開口がシリンダ14の内径よりも細径に構成してある。この原料シュータ50は、スライドベース10が第1ステーションST1に配置された場合に、下端開口がシリンダ14の開口上方域に配置されるように装置本体1に取り付けてある。
【0022】
シャワー湯ノズル60は、湯タンク61に貯留した湯をシャワー状に供給するためのもので、シャワー湯バルブ62およびヒータ63を介して湯タンク61に接続してある。本実施の形態では、小径で多数の供給孔(図示せず)を有したシャワーヘッドをシャワー湯ノズル60として適用しており、これら多数の供給孔からシャワー状の湯を供給することが可能である。図には明示していないが、シャワー湯ノズル60の供給孔は、シャワー湯ノズル60の軸心を中心とした円形の範囲に均一に湯を供給できるように構成してある。
【0023】
このシャワー湯ノズル60は、スライドベース10が第2ステーションST2に配置された場合に、シリンダ14の開口内部に満遍なく均一にシャワー状の湯を供給できるように装置本体1に取り付けてある。より具体的には、スライドベース10が第2ステーションST2に配置された場合に、シャワー湯ノズル60の軸心がシリンダ14の軸心に合致するように配置してある。
【0024】
図3は、カップ式飲料自動販売機Aの制御系を示したものである。同図に示すようにカップ式飲料自動販売機Aは、自販機制御部80および抽出制御部90を備えている。自販機制御部80は、商品選択ボタンDおよび硬貨処理部Nの動作を制御するものである。具体的には、コイン投入口Kから硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、硬貨処理部Nを通じてその正偽を判定し、正貨であった場合にさらに投入金額の認識を行う。商品販売に必要となる金額の硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、商品選択ボタンDを有効化し、さらに有効化した商品選択ボタンDが押下された場合、商品選択信号を後述する抽出制御部90に与える。また、自販機制御部80は、販売商品よりも投入金額が多い場合、釣り銭をコイン返却口Mに返却する処理も行う。
【0025】
抽出制御部90は、自販機制御部80から商品選択信号が与えられた場合、並びにスライド検出手段12や昇降検出手段16から検出信号が与えられた場合、予めメモリ91に格納したプログラムやデータに従って、飲料抽出装置各部の制御を行うためのものである。
【0026】
図4〜図9は、上述した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。以下、図1、図4〜図9を適宜参照しながら、飲料抽出装置の抽出制御部90が実行する処理について説明する。
【0027】
まず、商品選択ボタンDが押下されていない場合、飲料抽出装置の抽出制御部90は、図1に示すように、販売待機状態となっている。この販売待機状態においては、スライドベース10が第1ステーションST1に占位し、原料シュータ50の下方域にシリンダ14が位置している。このときシリンダ14は、スライドベース10の上方に位置しており、フィルタブロック13およびフィルタ紙41から離隔した状態にある。また、この販売待機状態においては、シャワー湯バルブ62が閉成した状態に保持されている一方、開閉バルブ21、抽出バルブ23、エアバルブ31および廃液バルブ25がそれぞれ開成した状態に保持されている。湯タンク61においては、内部に設けたタンクヒータ64が駆動し、内部に貯留した湯が所望の温度状態、例えば95℃に維持されている。
【0028】
上述した販売待機状態から利用者等によって硬貨が投入され、かつ任意の商品選択ボタンDが押下され、自販機制御部80を通じてこれが通知されると、飲料抽出装置の抽出制御部90は、昇降手段15を駆動することにより、図4に示すように、フィルタ紙41を介してシリンダ14をフィルタブロック13の受入口13aに嵌合させ、抽出容器14Aを構成する。その後、抽出制御部90は、ミル51を駆動することによってコーヒー豆を粉砕し、コーヒー原料である挽き豆を原料シュータ50から抽出容器14Aの内部に投入する。
【0029】
予め設定した量の挽き豆が抽出容器14Aに投入されると、抽出制御部90は、移動手段11を駆動することにより、図5に示すように、スライドベース10を第2ステーションST2に移動させ、シャワー湯ノズル60の下方域に抽出容器14Aを位置させる。この状態から開閉バルブ21、抽出バルブ23、エアバルブ31および廃液バルブ25をそれぞれ閉成した後、ヒータ63を駆動した状態でシャワー湯バルブ62を開成することにより、抽出容器14Aのコーヒー原料に対してシャワー湯ノズル60から所望温度(例えば95℃)に調整されたシャワー状の湯の供給を開始する。
【0030】
ここで、この飲料抽出装置によれば、第2ステーションST2において、シャワー湯ノズル60の軸心をシリンダ14の軸心に合致するように配置しているため、シャワー湯ノズル60から供給されたシャワー状の湯が少量ずつ抽出容器14Aのコーヒー原料に「蒸らし湯」として満遍なく均一に行き渡ることになる。従って、抽出容器14Aのコーヒー原料が湯に浸漬されるまでの間、コーヒー原料の全てが十分に蒸らされることになり、雑味、渋み、苦みといった好ましくない成分の抽出を抑えた状態で香味や旨味を十分に引き出すことができる。
【0031】
シャワー湯ノズル60を通じて供給した湯が、抽出容器14Aのコーヒー原料に対して予め設定した量に達すると、抽出制御部90は、図6に示すように、シャワー湯バルブ62を閉成した後、開閉バルブ21および抽出バルブ23を閉成した状態に保持する一方、エアバルブ31および廃液バルブ25を開成した状態で抽出ポンプ22を駆動し、廃液通路26およびエア供給通路30を通じて抽出容器14Aの内部にエアを供給することにより、コーヒー原料と湯との撹拌を行う。この結果、コーヒー原料から湯に香味や旨味が抽出され、抽出容器14Aの内部においてコーヒー飲料が生成されることになる。
【0032】
しかる後、抽出制御部90は、図7に示すように、エアバルブ31および廃液バルブ25を閉成してエアの供給を停止する一方、開閉バルブ21および抽出バルブ23を開成する。この結果、抽出容器14Aの内部で生成されたコーヒー飲料がフィルタ紙41を透過し、抽出通路20および抽出ノズル24を通じて販売トレイJに載置されたカップHに供給されることになる。
【0033】
予め設定した量のコーヒー飲料をカップHに供給した抽出制御部90は、図8に示すように、第2ステーションST2において昇降手段15を駆動することによりシリンダ14を上動させる。この間、抽出制御部90は、抽出ポンプ22を停止させた後、抽出バルブ23を閉成させる一方、廃液バルブ25を開成させた状態に保持する。この結果、フィルタブロック13および抽出通路20に余剰となるコーヒー飲料は、廃液通路26を通じて排出されることになり、これらフィルタブロック13や抽出通路20に残留することはない。
【0034】
さらに、抽出制御部90は、図9に示すように、繰出ローラ対42を駆動することによって一定量のフィルタ紙41を繰り出し、使用後のフィルタ紙41およびこれに付着する抽出滓を滓バケツ44に収納させる。この間、移動手段11を駆動することにより、スライドベース10を第1ステーションST1に復帰させ、上述した販売待機状態(図1)に復帰する。
【0035】
以降、抽出制御部90は、自販機制御部80から商品選択信号が与えられるたびに上述した動作を繰り返し実行し、利用者が所望とするコーヒー飲料の提供を行う。
【0036】
以上説明したように、上記飲料抽出装置によれば、抽出容器14Aに投入されたコーヒー原料に対してシャワー状の湯を供給するようにしているため、このシャワー状の湯が「蒸らし湯」となってコーヒー原料を蒸らすことができる。しかも、第1ステーションST1にコーヒー原料を供給する原料シュータ50を配置する一方、第2ステーションST2にシャワー状の湯を供給するシャワー湯ノズル60を配置し、第1ステーションST1で抽出容器14Aにコーヒー原料を投入した後、第2ステーションST2で抽出容器14Aのコーヒー原料にシャワー状の湯を供給するようにしているため、原料シュータ50に邪魔されることなくシャワー湯ノズル60を抽出容器14Aの中心部に配置することができ、抽出容器14Aのコーヒー原料に対して蒸らし湯を満遍なく均一に行き渡らせることができる。この結果、コーヒー原料が湯に浸漬されるまでの間、コーヒー原料の全てが十分に蒸らされることになり、雑味、渋み、苦みといった好ましくない成分の抽出を抑えた状態で香味や旨味を十分に引き出したコーヒー飲料を抽出することができるようになる。
【0037】
なお、上述した実施の形態では、挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を抽出するための装置を例示しているが、本発明はその他の粉末原料から飲料を抽出するものにももちろん適用することが可能である。
【0038】
また、上述した実施の形態では、シャワー湯ノズル60を通じてのみ湯を供給するようにしているが、図10の第1変形例に示すように、シャワー湯ノズル60からシャワー状の湯を供給した後に、第2ステーションST2に配置された抽出容器14Aに対して湯を供給する添加湯供給手段70を別個に設けるようにしても良い。より具体的には、図10の第1変形例では、湯タンク61に添加湯バルブ71を介して添加湯ノズル72を設けるようにしている。添加湯ノズル72としては、抽出容器14Aの外周方向から大量の湯を短時間に供給できるように、先端開口が僅かに細径となった中空管をシャワー湯ノズル60の側方に配置してある。この第1変形例によれば、粉末原料の蒸らしを終了した後に添加湯ノズル72から短時間に大量の湯を供給することができるため、飲料抽出までの時間を短縮化することができるようになる。
【0039】
さらに、上述した実施の形態では、原料シュータ50およびシャワー湯ノズル60をそれぞれ装置本体1に定置させる一方、抽出容器14Aを移動手段11の駆動によって移動させるようにしているが、逆の態様で両者を相対移動させるようにしてもよい。
【0040】
またさらに、上述した実施の形態では、抽出ポンプ22によって直接飲料を抽出するようにしているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図11に示す第2変形例のような飲料の抽出系を適用してもよい。
【0041】
すなわち、図11〜図14に示す飲料抽出装置の変形例では、フィルタブロック13から抽出バルブ23を経て抽出ノズル24に至る抽出通路200に第1振分バルブ201およびサブタンク202を介在させてある。またサブタンク202の上端部には、抽出ポンプ203および第2振分バルブ204を介して抽出通路200における第1振分バルブ201の上流側に位置する部位に接続するエア供給通路205が接続してある。さらに、エア供給通路205において抽出ポンプ203と第2振分バルブ204との間に位置する部位には、第3振分バルブ206を介して大気開放するエア排出通路207が接続してあるとともに、抽出通路200においてエア供給通路205との接続部よりも上流側に位置する部位には、廃液バルブ25を有した廃液通路26が接続してある。
【0042】
以下、図11〜図14を適宜参照しながら、飲料抽出装置の抽出系について説明する。なお、その他の構成に関しては、実施の形態と同様であるため、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
【0043】
まず、商品選択ボタンDが押下されていない場合、飲料抽出装置の抽出系は、図11に示すように、販売待機状態となっている。この販売待機状態においては、第1〜第3振分バルブ201,204,206、抽出バルブ23および廃液バルブ25がそれぞれ開成した状態に保持されている。
【0044】
その後、飲料抽出装置の抽出系は、コーヒー原料の投入から湯を供給する直前まで上述した販売待機状態から変化はない。湯を供給する場合には、図12に示すように、第1振分バルブ201、第3振分バルブ206および廃液バルブ25を閉成した状態に保持する一方、抽出バルブ23および第2振分バルブ204を開成し、この状態から抽出ポンプ203を駆動する。この状態においては、抽出ノズル24、サブタンク202、抽出ポンプ203、第2振分バルブ204および抽出通路200を通じて抽出容器14Aにエアが供給されることになり、コーヒー原料と添加湯との撹拌を行うことが可能となる。
【0045】
予め設定した量の添加湯を抽出容器14Aに供給した後においては、図13に示すように、第1振分バルブ201および第3振分バルブ206を開成させる一方、抽出バルブ23、第2振分バルブ204および廃液バルブ25を閉成した状態で抽出ポンプ203を駆動する。この状態においては、抽出ポンプ203およびエア排出通路207を通じてサブタンク202のエアが排出されることになるため、抽出容器14Aで生成されたコーヒー飲料が抽出通路200および第1振分バルブ201を通じてサブタンク202に吸引されることになる。
【0046】
その後、図14に示すように、廃液バルブ25を閉成した状態で第1〜第3振分バルブ201,204,206および抽出バルブ23を全て開成すると、エア排出通路207、第2振分バルブ204および第1振分バルブ201を通じてサブタンク202にエアが供給されることになるため、当該サブタンク202に吸引されたコーヒー飲料が抽出ノズル24を通じて販売トレイJに載置されたカップHに供給されることになる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る飲料抽出装置によれば、抽出容器に投入された粉末原料に対してシャワー湯供給手段からシャワー状の湯を供給するようにしているため、このシャワー状の湯が「蒸らし湯」となって粉末原料を蒸らすことができる。しかも、粉末原料を供給する原料投入手段とシャワー状の湯を供給するシャワー湯供給手段とを互いに離隔して配置し、原料投入手段および抽出容器を互いに合致させた状態で抽出容器に粉末原料を投入した後、シャワー湯供給手段および抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器の粉末原料にシャワー状の湯を供給するようにしているため、原料投入手段に邪魔されることなくシャワー湯供給手段を抽出容器の中心部に合致することができ、抽出容器の粉末原料に対してシャワー状の湯を満遍なく均一に行き渡らせることが可能となる。従って、シャワー状の湯によって粉末原料の全てが十分に蒸らされることになり、雑味、渋み、苦みといった好ましくない成分の抽出を抑えた状態で香味や旨味を十分に引き出した飲料を抽出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である飲料抽出装置を示した概念図である。
【図2】図1に示した飲料抽出装置を適用した自動販売機の正面図である。
【図3】図2に示した自動販売機の制御系を示したブロック図である。
【図4】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図5】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図6】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図7】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図8】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図9】図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図10】図1に示した飲料抽出装置の第1変形例を示したもので、(a)はシャワー湯供給手段が動作している状態の要部概念図、(b)は添加湯供給手段が動作している状態の要部概念図である。
【図11】図1に示した飲料抽出装置の第2変形例を示す概念図である。
【図12】図11に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図13】図11に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【図14】図11に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
【符号の説明】
1 装置本体
10 スライドベース
11 移動手段
12 スライド検出手段
13 フィルタブロック
13a 受入口
14 シリンダ
14A 抽出容器
15 昇降手段
16 昇降検出手段
20 抽出通路
21 開閉バルブ
22 抽出ポンプ
23 抽出バルブ
24 抽出ノズル
25 廃液バルブ
26 廃液通路
30 エア供給通路
31 エアバルブ
40 フィルタ供給手段
41 フィルタ紙
42 繰出ローラ対
43 ガイドローラ
44 滓バケツ
50 原料シュータ
51 ミル
60 シャワー湯ノズル
61 湯タンク
62 シャワー湯バルブ
63 ヒータ
64 タンクヒータ
70 添加湯供給手段
71 添加湯バルブ
72 添加湯ノズル
80 自販機制御部
90 抽出制御部
91 メモリ
200 抽出通路
201 第1振分バルブ
202 サブタンク
203 抽出ポンプ
204 第2振分バルブ
205 エア供給通路
206 第3振分バルブ
207 エア排出通路
A カップ式飲料自動販売機
B 機器筐体
C 前面パネル
D 商品選択ボタン
E 商品販売口
F 商品表示部
G 商品見本
H カップ
J 販売トレイ
K コイン投入口
L コイン返却レバー
M コイン返却口
N 硬貨処理部
ST1 第1ステーション
ST2 第2ステーション
Claims (3)
- 粉末原料を投入した抽出容器に湯を供給することにより、該抽出容器から飲料を抽出するようにした飲料抽出装置において、
粉末原料を供給する原料投入手段と、
前記原料投入手段から離隔した位置に配置され、シャワー状の湯を供給するシャワー湯供給手段と、
これら原料投入手段およびシャワー湯供給手段に対して抽出容器を相対移動させる移動手段と
を備え、前記原料投入手段および前記抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器に粉末原料を投入した後、前記移動手段の駆動により前記シャワー湯供給手段および前記抽出容器を互いに合致させた状態で該抽出容器の粉末原料にシャワー状の湯を供給することを特徴とする飲料抽出装置。 - 前記原料投入手段および前記シャワー湯供給手段をそれぞれ装置本体に定置させる一方、前記抽出容器を前記移動手段の駆動により前記原料投入手段に合致した第1ステーションから前記シャワー湯供給手段に合致した第2ステーションへ移動させることを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
- 前記シャワー湯供給手段からシャワー状の湯を供給した後に、前記シャワー湯供給手段に合致した抽出容器に対して単一の供給孔から湯を供給する添加湯供給手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料抽出装置。
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