JP2004159831A - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】渋みや苦みを抑えて品質の高い飲料を抽出すること。
【解決手段】挽き豆等の粉末原料および湯を投入した抽出容器30に圧力を付与することにより、該抽出容器30から飲料を抽出するようにした飲料抽出装置において、抽出容器30にエアを供給することによって該抽出容器30に圧力を付与するエアポンプ138を具備し、このエアポンプ138を間欠的に駆動することにより、抽出容器30に間欠的に圧力を付与するようにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料抽出装置に関するもので、より詳細には、挽き豆等の粉末原料および湯を抽出容器に投入した後、この抽出容器に圧力を付与することによってコーヒー飲料等の飲料を抽出するようにした飲料抽出装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を販売する自動販売機や飲料ディスペンサには、その内部に飲料抽出装置が設けられている。この種の飲料抽出装置としては、抽出容器、フィルタ、フィルタブロックおよび弁機構を備えたものが一般的である。抽出容器は、いわゆるシリンダと称されるものであり、上下両端面がそれぞれ開口した円筒状を成している。この抽出容器には、内部にエアを供給するためのエア通路が設けられている。フィルタは、抽出容器の下端開口を閉塞する態様で配置されるもので、例えば紙製のものが適用されている。フィルタブロックは、フィルタを介して抽出容器の下端部に装着される有底円筒状の容器であり、その内底部に抽出通路を有している。弁機構は、抽出容器の上端開口を開閉するものである。
【0003】
この飲料抽出装置では、まず、抽出容器の下端部にフィルタを介してフィルタブロックが装着された後、弁機構を開成させた状態で抽出容器の上端開口から粉末原料および湯が投入される。しかる後、弁機構によって抽出容器の上端開口が閉成され、この状態から抽出容器の内部にエアが供給される。この結果、抽出容器に供給されたエアの圧力により、フィルタを通じてフィルタブロックにコーヒー飲料が抽出され、該抽出されたコーヒー飲料が抽出通路を通じて飲料カップへ注がれることになる。
【0004】
コーヒー飲料の抽出が終了した場合には、エアの供給が停止された後、抽出容器からフィルタブロックが離隔されるとともに、フィルタの交換が行われ、次の飲料抽出に備えるべく待機状態となる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−158592号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の飲料抽出装置は、本来、自動販売機や飲料ディスペンサにおいても喫茶店で出されるような品質の高い飲料を提供できるように開発・具現化されたものである。しかしながら、実際に飲料カップに注がれた飲料には、渋みや苦みといった、好ましくない成分が多く含まれているのが実情である。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、渋みや苦みを抑えて品質の高い飲料を抽出することのできる飲料抽出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明者らは抽出容器に付与される圧力に着目し、この圧力が高いほど飲料抽出の際に粉末原料から渋みや苦みといった成分が抽出される量も増えることを突き止めた。すなわち、従来の飲料抽出装置にあっては、飲料を抽出している間、図14(c)に示すように、継続的に抽出容器にエアを供給するようにしているため、図14(d)に示すように、内部圧力が0.3MPaを遙かに超えるようになり、これに伴って渋みや苦み成分が粉末原料から抽出される量も多大となり、飲料の品質を低下させる要因となっていた。そこで、本発明の請求項1に係る飲料抽出装置は、粉末原料および湯を投入した抽出容器に圧力を付与することにより、該抽出容器から飲料を抽出するようにした飲料抽出装置において、前記抽出容器に間欠的に圧力を付与することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る飲料抽出装置は、上述した請求項1において、前記抽出容器にエアを供給することによって該抽出容器に圧力を付与するエア供給手段を具備し、このエア供給手段を間欠的に駆動することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料抽出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
図1および図2は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置を示したもので、図3に示すようなカップ式飲料自動販売機Aの内部に配設され、コーヒー飲料を抽出するためのコーヒー飲料抽出装置を例示している。
【0012】
コーヒー飲料抽出装置の適用対象となるカップ式飲料自動販売機Aは、機器本体Bの前面においてそのほぼ中央となる部位に、内部に販売トレイCを有した商品販売口Dを有している。また、このカップ式飲料自動販売機Aは、機器本体Bの前面上部に販売商品を表示するための商品表示部Eを備えているとともに、個々の商品を選択するための商品選択ボタンFを備えている。商品表示部Eの下方には、硬貨を投入するためのコイン投入口G、投入した硬貨を返却するためのコイン返却レバーH、返却された硬貨や釣り銭硬貨を返却するための返却口Jがそれぞれ設けられている。図13に示すように、コイン投入口Gから投入された硬貨は、コインメック等の硬貨処理部Kでその正偽、並びに金額が認識され、該認識結果が自販機制御部Lに与えられることになる。自販機制御部Lは、商品販売に必要となる金額の硬貨が投入された場合、上述した商品選択ボタンFを有効化し、さらに有効化した商品選択ボタンFが押下された場合、商品選択信号を後述する抽出制御手段100に与える。また、自販機制御部Lは、販売商品よりも投入金額が多い場合、釣り銭を返却口Jに返却する処理も行う。
【0013】
図1および図2に示すように、カップ式飲料自動販売機Aのコーヒー飲料抽出装置は、上下方向に立設したベース部材1の前面側に原料シュータ10およびシャワーノズル20と、給湯容器部130および原料受容器部230からなる抽出容器30とを備えている。
【0014】
原料シュータ10は、ミル11で粉砕した挽き豆等のコーヒー原料(粉末原料)を案内するためのコーン状を成すものであり、下方に向けて漸次内径が減少する態様でベース部材1の上部に取り付けてある。この原料シュータ10には、シュータタタキ12が付設してある。シュータタタキ12は、タタキモータ13を駆動源として原料シュータ10を振動させるものである。
【0015】
シャワーノズル20は、先端に小径で多数の注湯口(図示せず)を有し、湯が供給された場合に各注湯口から湯をシャワー状に注出するもので、プレヒータ21およびシャワーバルブ22を介して湯タンク23に接続してある。
【0016】
抽出容器30の給湯容器部130は、一端部がドーム状を成し、かつその中央部に細径の通気通路131を有した円筒状に形成したもので、その他端に設けた給湯口132を鉛直下方に向けた状態でベース部材1の上部における原料シュータ10の側方域に取り付けてある。
【0017】
この給湯容器部130には、通気通路131の内部に密閉バルブ133が設けてあるとともに、通気通路131の中間部に給湯通路134が設けてあり、さらに通気通路131の側方となる部位にエア通路135が設けてある。密閉バルブ133は、バルブモータ136の駆動によって上下方向に移動することにより、通気通路131の開口を内部から開閉するものである。給湯通路134は、給湯バルブ137を介して上述した湯タンク23に接続したもので、給湯バルブ137が開成した場合に湯タンク23に貯留された所定温度の湯を給湯容器部130の内部に供給する。エア通路135は、エアポンプ(エア供給手段)138に接続したもので、該エアポンプ138が駆動した場合にエアを給湯容器部130の内部に供給する。
【0018】
また、給湯容器部130には、給湯口132に原料進入防止用フィルタ139が設けてある。原料進入防止用フィルタ139は、液体および気体の透過を許容する一方、コーヒー原料である挽き豆の透過を阻止するものである。なお、給湯口132の外周縁部には、後述する原料受容器部230との間の水密性を確保するためのパッキン(図示せず)が装着してある。
【0019】
抽出容器30の原料受容器部230は、一様の断面に形成した円筒状を成すもので、その一端に投入口231を有する一方、その他端に抽出口232を有している。投入口231は、給湯容器部130の給湯口132に合致させた場合に該給湯口132に装着することのできる大きさに形成してある。この原料受容器部230は、投入口231を鉛直上方に向けた状態で、スライド手段40によって水平方向にスライド可能に配設され、さらに外力が与えられた場合に適宜上下方向に移動できるように支持させてある。
【0020】
スライド手段40は、ベース部材1の前面側に左右方向に沿って水平に移動可能に配設したスライドブロック41と、このスライドブロック41の上部から前方に向けて突設した一対のアーム部42とを備えたもので、該アーム部42の間に上述した原料受容器部230を上下動可能に支持させてある。このスライド手段40には、スライドブロック41とベース部材1との間にスライドモータ43および一対のスライドセンサ44a,44bが設けてある。スライドモータ43は、ベース部材1に対してスライドブロック41を移動させることにより、アーム部42を介して原料受容器部230を給湯抽出位置と原料投入位置との二位置の間に変位させるためのものである。給湯抽出位置とは、原料受容器部230を給湯容器部130の下方において互いに軸心を合致させた位置であり、原料投入位置とは、原料受容器部230の投入口231を原料シュータ10の下方域に配置させた位置である。一対のスライドセンサ44a,44bは、ベース部材1に対する原料受容器部230の位置を検出するためのもので、原料受容器部230が上述した給湯抽出位置および原料投入位置に位置決め配置された場合に検出信号を出力するように配設してある。
【0021】
上述したスライド手段40のスライドブロック41には、フィルタブロック50およびフィルタ回収手段60を保持させてある。
【0022】
フィルタブロック50は、上端に受入口51を有した有底の円筒状を成し、その内底部に抽出通路52を有したものであり、昇降手段53を介してスライドブロック41に取り付けてある。受入口51は、原料受容器部230の抽出口232に合致させた場合に該抽出口232に装着できる大きさに形成してある。抽出通路52は、図示せぬ注出ノズルに至る液体通路であり、ピンチ機構54を有している。ピンチ機構54は、抽出通路52の途中に介在し、駆動した場合に抽出通路52を一時的に遮断するためのものである。
【0023】
昇降手段53は、ベース部材1とフィルタブロック50との間に、リンクモータ55によって駆動されるクロスリンク機構56を介在させることによって構成したものである。クロスリンク機構56は、リンクモータ55による水平方向の往復移動を上下方向の往復移動に変換することにより、フィルタブロック50を待機位置と原料受取位置と抽出位置との三位置の間に変位させるためのものである。なお、図には明示していないが、ベース部材1とフィルタブロック50との間には、該ベース部材1に対してフィルタブロック50が上述した三位置に位置決め配置された場合に検出信号を出力する2つのリンクセンサ57を備えている。これら2つのリンクセンサ57は、ON−ON,ON−OFF,OFF−ONの三つの互いに異なる状態から、上述したフィルタブロック50の三位置を検出するものである。
【0024】
フィルタ回収手段60は、ロールに巻かれた紙製で帯状の抽出用フィルタ61をフィルタブロック50と抽出容器30における原料受容器部230との間に順次繰り出すものである。本実施の形態では、スライドブロック41における昇降手段53の下方に抽出用フィルタ61のロールを支持するロール軸62と、抽出用フィルタ61のロールから繰り出された抽出用フィルタ61をフィルタブロック50と原料受容器部230との間に案内する一対のガイドローラ63a,63bと、ロールから抽出用フィルタ61を順次繰り出す繰出ローラ対64a,64bとを備えてフィルタ回収手段60を構成してある。フィルタ回収手段60によって供給される抽出用フィルタ61は、その幅が原料受容器部230における抽出口232の内径、およびフィルタブロック50における受入口51の内径よりも大きな幅を有しており、これら抽出口232および受入口51を覆うことが可能である。
【0025】
一方、上記コーヒー飲料抽出装置には、スクレーパ70、抽出滓回収容器80、フィルタ回収容器81および抽出制御手段100が設けてある。
【0026】
スクレーパ70は、横断面が三角形の柱状を成すもので、その一側縁が上述したフィルタ回収手段60において下流側のガイドローラ63bと繰出ローラ対64a,64bとの間における抽出用フィルタ61の移動域に臨む態様でスライドブロック41に保持させてある。より具体的には、フィルタ回収手段60が駆動した場合に、一側縁が抽出用フィルタ61の表面に摺接する態様でスライドブロック41にスクレーパ70を配置してある。このスクレーパ70としては、必ずしも横断面が三角形の柱状を成すものに限らず、例えば単に針金を配置するようにしても良い。
【0027】
抽出滓回収容器80は、上方に開口した広口の容器であり、上述したスクレーパ70の鉛直下方域に配置してある。フィルタ回収容器81は、抽出滓回収容器80と同様に、上方に開口した広口の容器であり、繰出ローラ対64a,64bによる抽出用フィルタ61の搬送延長域に配置してある。
【0028】
抽出制御手段100は、上述した自販機制御部L、およびスライドセンサ44a,44b、リンクセンサ57から商品選択信号や検出信号が与えられた場合、予めメモリ101に格納したプログラムやデータに従って、コーヒー飲料抽出装置各部の制御を行うためのものである。
【0029】
図4〜図12は、上述したコーヒー飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。以下、これらの図を適宜参照しながら、コーヒー飲料抽出装置の動作について説明する。
【0030】
まず、商品選択ボタンFが押下されていない場合、コーヒー飲料抽出装置の抽出制御手段100は、図4に示すように、販売待機状態となっている。この販売待機状態においては、原料受容器部230およびフィルタブロック50がいずれも原料投入位置に占位し、かつフィルタブロック50が一番低い待機位置に占位している。また、バルブモータ136は、密閉バルブ133が通気通路131を開成した状態で停止している。シャワーバルブ22および給湯バルブ137は、双方とも閉成した状態にある。
【0031】
上述した販売待機状態から購入者等によって硬貨が投入され、かつ任意の商品選択ボタンFが押下され、自販機制御部Lを通じてこれが通知されると、コーヒー飲料抽出装置の抽出制御手段100は、図5に示すように、昇降手段53を駆動することにより、フィルタブロック50を原料受取位置まで上昇させる。この結果、互いの間に抽出用フィルタ61を介在させた状態でフィルタブロック50の受入口51が原料受容器部230の抽出口232に装着されることになる。
【0032】
その後、抽出制御手段100は、図6に示すように、ミル11を駆動することによってコーヒー豆を粉砕し、コーヒー原料である挽き豆を原料シュータ10から原料投入位置にある原料受容器部230の内部に投入する。この間、抽出制御手段100は、タタキモータ13を駆動することにより、シュータタタキ12に振動を加える。この結果、原料シュータ10の内壁にコーヒー原料が付着・停滞する事態が発生することはない。
【0033】
予め設定した量の挽き豆が原料受容器部230に投入されると、抽出制御手段100は、ピンチ機構54を通じて抽出通路52を一時的に遮断し、その後、シャワーバルブ22を開成することにより、プレヒータ21で加熱した湯をシャワーノズル20から当該原料受容器部230に投入された挽き豆に対してシャワーする処理を行う。この結果、原料受容器部230に投入された挽き豆がシャワーノズル20からシャワーされた湯によって十分に蒸らされることになる。
【0034】
しかる後、抽出制御手段100は、図7に示すようにスライド手段40を通じて原料受容器部230を給湯抽出位置に移動させ、さらにこの状態から昇降手段53を通じてフィルタブロック50を抽出位置まで上昇させる。この結果、原料受容器部230がフィルタブロック50と共に上昇し、図8に示すように、原料受容器部230の投入口231が原料進入防止用フィルタ139を介して給湯容器部130の給湯口132に装着される。
【0035】
その後、抽出制御手段100は、給湯バルブ137を開成させ、給湯通路134を通じて給湯容器部130に湯タンク23の湯を供給する処理を行う。給湯容器部130に供給された湯は、給湯口132および原料進入防止用フィルタ139を経て投入口231から原料受容器部230に進入し、該原料受容器部230に投入されている挽き豆と混合した状態となる。この場合、供給した湯の量が原料進入防止用フィルタ139を越えたとしても、当該原料進入防止用フィルタ139によって挽き豆の給湯容器部130への移動は阻止されることになる。
【0036】
予め設定した量の湯が供給されると、抽出制御手段100は、給湯バルブ137を閉成し、その後、バルブモータ136を通じて密閉バルブ133を駆動することにより、図9に示すように、給湯容器部130の通気通路131を通じた流体の流通を阻止する。また、先にピンチ機構54によって遮断された抽出通路52は、再び連通された状態に復帰されることになる。さらにこの状態から、エアポンプ138を駆動することにより、エア通路135を通じて給湯容器部130の内部にエアを供給する処理を行う。この結果、給湯容器部130および原料受容器部230の内部圧力、つまり抽出容器30の内部圧力が上昇することになり、該原料受容器部230において生成されたコーヒー飲料が抽出用フィルタ61を透過してフィルタブロック50に抽出されることになる。
【0037】
ここで、上記抽出制御手段100では、図14(a)に示すように、エアポンプ138を間欠的に駆動するようにしている。具体的には、抽出容器30の内部圧力が0.1MPa程度となるまで継続的にエアポンプ138を駆動し、その後、当該内部圧力がコーヒー飲料を抽出に伴って漸減し、ほぼ0となるまで休止時間をおく。なお、上述した抽出容器30の内部圧力は、圧力センサを設けて正確に計測することが好ましいが、実験結果により得られたデータに基づいて0.1MPa程度になるまでの時間を知得し、この知得した時間だけエアポンプ138を駆動するように制御しても構わない。こうしたエアポンプ138の間欠的な駆動を繰り返し実施すれば、抽出終了までの時間をいたずらに長大化することなく、コーヒー飲料の抽出を行うことが可能になる。しかも、抽出容器30に与えられる圧力の最大値が0.1MPa程度で、図14(d)に示す従来のものに比べて十分に小さい値となるため、挽き豆から抽出される渋みや苦みといった好ましくない成分も著しく少量となり、喫茶店で出されるような品質の高いコーヒー飲料を抽出することが可能になる。なお、上述した具体的な数値は、あくまでも例示のための記載であって、その他の値となるようにエアポンプ138を駆動するようにしてももちろん良い。
【0038】
上記のようにしてフィルタブロック50に抽出されたコーヒー飲料は、抽出通路52を通じて図示せぬ注出ノズルへ送給され、さらに注出ノズルから商品販売口Dの販売トレイCに載置されたカップに注ぎ出され、購入者へ提供されることになる。
【0039】
コーヒー飲料の抽出が終了したコーヒー飲料抽出装置の抽出制御手段100は、図10に示すように、バルブモータ136を通じて密閉バルブ133を駆動することにより、給湯容器部130の通気通路131を開放する。その後、図11に示すように、昇降手段53を通じてフィルタブロック50を待機位置まで下降させることにより、原料受容器部230を給湯容器部130から離脱させる。
【0040】
フィルタブロック50が待機位置まで下降すると、ついで抽出制御手段100は、繰出ローラ対64a,64bを駆動することにより、ロールから一定長さだけ抽出用フィルタ61を繰り出す処理を行う。この結果、抽出用フィルタ61の新規なフィルタ部分がフィルタブロック50の受入口51および原料受容器部230の抽出口232に対応する部位に配置されることになるとともに、コーヒー飲料の抽出に用いられたフィルタ部分が順次下流に搬出され、最終的にフィルタ回収容器81に回収されることになる。
【0041】
ここで、抽出用フィルタ61において既にコーヒー飲料の抽出に用いられたフィルタ部分には、その表面にコーヒー飲料の抽出滓が付着しているため、抽出用フィルタ61を廃棄する場合、抽出用フィルタ61に付着した抽出滓を除去する必要がある。しかしながら、上記コーヒー飲料抽出装置によれば、下流側のガイドローラ63bと繰出ローラ対64a,64bとの間における抽出用フィルタ61の移動域に臨む態様でスクレーパ70を配設するようにしているため、繰出ローラ対64a,64bを駆動してロールから一定長さだけ抽出用フィルタ61を繰り出すたびに、当該抽出用フィルタ61の表面にスクレーパ70が摺接することになり、付着した抽出滓が削ぎ落とされるようになる。しかも、削ぎ落とされた抽出滓は、そのまま落下して抽出滓回収容器80に回収されるため、何らの作業も要することなく抽出用フィルタ61と分別して回収することができるようになる。
【0042】
以上説明したように、上記コーヒー飲料抽出装置によれば、エアポンプ138を間欠的に駆動することにより、抽出容器30に与える圧力を小さく抑えた状態でコーヒー飲料の抽出を行うことができるため、渋みや苦みといった好ましくない成分が抽出される量を少なくすることができるようになり、品質の高いコーヒー飲料の提供が可能となる。
【0043】
なお、上述した実施の形態では、挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を抽出するための装置を例示しているが、本発明はその他の粉末原料から飲料を抽出するものにももちろん適用することが可能である。
【0044】
また、上述した実施の形態では、抽出容器30にエアを供給することによって飲料の抽出を行う飲料抽出装置において、当該エアを供給するためのエア供給手段を間欠的に駆動することにより、抽出容器30に間欠的に圧力を付与するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、抽出容器30にピストンを作動させることによって飲料の抽出を行う飲料抽出装置においては、当該ピストンを適宜上下動させることにより、抽出容器30に間欠的に圧力を付与するようにしても同様の作用効果を奏することが可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る飲料抽出装置によれば、抽出容器に対して圧力を間欠的に与えるようにしているため、抽出容器に与える圧力を小さく抑えた状態で飲料の抽出を行うことができるようになり、渋みや苦みといった好ましくない成分が抽出される量を少なくすることができるようになり、品質の高い飲料の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である飲料抽出装置を概念的に示す正面図である。
【図2】図1に示した飲料抽出装置の側面図である。
【図3】図1に示した飲料抽出装置を適用する自動販売機の正面図である。
【図4】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図5】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図6】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図7】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図8】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図9】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図10】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図11】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図12】図1に示した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。
【図13】図1に示した飲料抽出装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】(a)および(b)は図1に示した飲料抽出装置に適用されるエアポンプの動作と抽出容器の内部圧力との関係を示すタイミングチャート、(c)および(d)は従来の飲料抽出装置に適用されるエアポンプの動作と抽出容器の内部圧力との関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ベース部材
10 原料シュータ
11 ミル
12 シュータタタキ
13 タタキモータ
20 シャワーノズル
21 プレヒータ
22 シャワーバルブ
23 湯タンク
30 抽出容器
40 スライド手段
41 スライドブロック
42 アーム部
43 スライドモータ
44a,44b スライドセンサ
50 フィルタブロック
51 受入口
52 抽出通路
53 昇降手段
54 ピンチ機構
55 リンクモータ
56 クロスリンク機構
57 リンクセンサ
60 フィルタ回収手段
61 抽出用フィルタ
62 ロール軸
63a,63b ガイドローラ
63b ガイドローラ
64a,64b 繰出ローラ対
70 スクレーパ
80 抽出滓回収容器
81 フィルタ回収容器
100 抽出制御手段
101 メモリ
130 給湯容器部
131 通気通路
132 給湯口
133 密閉バルブ
134 給湯通路
135 エア通路
136 バルブモータ
137 給湯バルブ
138 エアポンプ
139 原料進入防止用フィルタ
230 原料受容器部
231 投入口
232 抽出口
A カップ式飲料自動販売機
B 機器本体
C 販売トレイ
D 商品販売口
E 商品表示部
F 商品選択ボタン
G コイン投入口
H コイン返却レバー
J 返却口
K 硬貨処理部
L 自販機制御部

Claims (2)

  1. 粉末原料および湯を投入した抽出容器に圧力を付与することにより、該抽出容器から飲料を抽出するようにした飲料抽出装置において、前記抽出容器に間欠的に圧力を付与することを特徴とする飲料抽出装置。
  2. 前記抽出容器にエアを供給することによって該抽出容器に圧力を付与するエア供給手段を具備し、このエア供給手段を間欠的に駆動することを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
JP2002328188A 2002-11-12 2002-11-12 飲料抽出装置 Expired - Fee Related JP3985662B2 (ja)

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