JP2005078552A - 飲料抽出装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】コーヒー原料と湯との混合体からコーヒー飲料を抽出する飲料抽出装置において、コーヒー原料と湯との混合体を貯留するシリンダ10と、シリンダ10に湯を供給する金属材料製の湯供給部11にヒータ12を設けて、ヒータ12の発する熱で加熱している湯供給部11に導入した湯を品質の高いコーヒー飲料を抽出するのに適した高温にしてシリンダ10内のコーヒー原料に供給してコーヒー原料と湯との混合体と成して香味や旨味を十分に引き出した品質の高いコーヒー飲料を抽出するようにした。
【選択図】 図1
Description
この飲料抽出装置では、まず、抽出容器の下端部にフィルタを介してフィルタブロックが装着された後、弁機構を開放させた状態で抽出容器の上端開口から粉末原料が投入され、そこに湯タンクに貯留されタンクヒータで加熱された湯が湯供給管を介して供給される。しかる後、弁機構によって抽出容器の上端開口が閉鎖され、この状態から抽出容器の内部にエアが供給される。この結果、抽出容器に供給されたエアの圧力により、フィルタを通じてフィルタブロックにコーヒー飲料が抽出され、該抽出されたコーヒー飲料が抽出通路を通じてカップへ注がれることになる。
また、本発明の請求項2に係る飲料抽出装置は、上述した請求項1において、前記湯供給部は金属材料から成ることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る飲料抽出装置は、上述した請求項1または2において、前記湯供給部には、さらに温度検出手段を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、湯供給部が金属材料でできているので、湯供給部に導入した湯に加熱手段が発する熱を効率よく伝えることができるようになる。
請求項3の発明によれば、温度検出手段で検出した湯供給部の温度に基づいて加熱手段を制御することができるので、抽出容器内の粉末原料に供給する湯の温度を正確に管理することができるようになる。
請求項4の発明によれば、抽出容器の周囲を加熱手段で加熱している湯供給部が囲んで温めているので、粉末原料に供給した湯温を維持して蒸らし効果をさらに高めることができるようになる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料抽出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図2に示したカップ式飲料自動販売機Aは、機器筐体Bの前面ドアCに商品選択ボタンDおよび商品販売口Eを備えている。商品選択ボタンDは、利用者が商品を選択するためのもので、商品展示部Fに展示された複数の商品見本Gに対応して設けてある。また、前面ドアCには、硬貨を投入するためのコイン投入口H、投入した硬貨を返却するためのコイン返却レバーI、硬貨を返却するためのコイン返却口Jがそれぞれ設けられている。商品販売口Eは、選択した商品を提供するための開口であり、その内底部にカップKを載置するための販売トレイLが配設してある。
シリンダ10は上下両端面がそれぞれ開口した円筒形状を成し、原料投入口14から投入されたコーヒー原料(粉末原料)に湯をシャワー状に注ぐ金属材料(例えば、アルミニウム合金等)から成る湯供給部11が冠着され、湯供給部11にはヒータ12(加熱手段)と、その近傍には温度センサ13(温度検出手段)が配設され、昇降手段(図示せず)を介してフィルタブロック20に対して上下方向に移動できるように設けてある。このシリンダ10は湯供給部11と共に、フィルタブロック20に対して上動した場合に、フィルタブロック20から離隔した位置に配置される一方、下動した場合にフィルタブロック20に嵌合し、該フィルタブロック20によって下端開口が閉塞される。
ヒータ12は、後述する抽出制御部90(制御手段)が出力する信号で湯供給部11を加熱するためのもので、抽出制御部90は温度センサ13の出力する信号に基づいて湯供給部11を所定温度(例えば、100℃〜120℃)に保つようにしている。
また、ヒータ12を湯供給部11の外部に配設しているが、湯供給部11の内部にヒータ12を配設すると、ヒータ12の発する熱をさらに効率よく湯供給部11に伝えることができる。
フィルタブロック20は、有底の円筒形状を成すもので、抽出通路30およびエア供給通路35が接続してある。抽出通路30は、フィルタブロック20から開閉バルブ31、抽出ポンプ32および抽出バルブ33を介して抽出ノズル34に至る流体通路であり、抽出ポンプ32が駆動している場合にフィルタブロック20の液体を抽出ノズル34に送出することが可能である。エア供給通路35は、フィルタブロック20にエアを供給するためのもので、フィルタブロック20からエアバルブ36を介して抽出通路30における抽出ポンプ32と抽出バルブ33との間に位置する部分に接続してある。
また、上記飲料抽出装置には、装置本体1に原料シュータ50が設けてある。原料シュータ50は、ミル51で粉砕した挽き豆等のコーヒー原料を下方に案内するべく下方に向けて漸次内径が減少するコーン状に形成したもので、下端開口が原料投入口14内径よりも細径に構成してある。
図3は湯供給部11の上面を示した平面図、図4は図3のA−A部を矢印方向に見た断面側面図、図5は図4のB部を拡大して示した断面側面図、図6は湯供給部11の底面を示した底面図、図7は図6のC部を拡大して示した底面図である。
図10は、カップ式飲料自動販売機Aの制御系を示したものである。同図に示すようにカップ式飲料自動販売機Aは、自販機制御部80および抽出制御部90を備えている。自販機制御部80は、商品選択ボタンDおよび硬貨処理部Nの動作を制御するものである。具体的には、コイン投入口Hから硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、硬貨処理部Nを通じてその正偽を判定し、正貨であった場合にさらに投入金額の認識を行う。商品販売に必要となる金額の硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、商品選択ボタンDを有効化し、さらに有効化した商品選択ボタンDが押下された場合、商品選択信号を抽出制御部90に与える。また、自販機制御部80は、販売商品よりも投入金額が多い場合、釣り銭をコイン返却口Jに返却する処理も行う。
図11〜図14は、上述した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。以下、図1、図8、図9、図11〜図14を適宜参照しながら、飲料抽出装置の抽出制御部90が実行する処理について説明する。
まず、商品選択ボタンDが押下されていない場合、飲料抽出装置の抽出制御部90は、図1に示すように、販売待機状態となっている。この販売待機状態においては、シリンダ10は、フィルタブロック20およびフィルタ40から離隔した状態にある。また、この販売待機状態においては、湯バルブ62が閉鎖した状態に保持されている一方、開閉バルブ31、抽出バルブ33、エアバルブ36、開閉バルブ37がそれぞれ開放した状態に保持されている。湯タンク60においては、内部に設けたタンクヒータ61が駆動し、内部に貯留した湯が所望の温度状態、例えば94℃に維持されている。
予め設定した量の挽き豆がシリンダ10に投入されると、抽出制御部90は、開閉バルブ31、抽出バルブ33、エアバルブ36をそれぞれ閉鎖した後、図12に示すように、ヒータ12で湯供給部11を加熱した状態で湯バルブ62を開放することにより湯ノズル63から湯を吐出して供給する。そうすると、図8に示すように、供給された湯は、湯導入通路112を所定周り方向に流れ、図9に示すように、複数の湯通路穴113、114から流下して湯導入通路下面115、116を流れてリブ片117、118の複数のV溝119、120からシリンダ10の中央部に向かって湯量が多く流れるシャワー状の湯の流れとなり、コーヒー原料に対して所望温度(例えば、94℃)に調整されたシャワー状の湯の供給を開始する。
予め設定した量のコーヒー飲料をカップKに供給した抽出制御部90は、昇降手段を駆動することによりシリンダ10を上動させ、一定量のフィルタ40を繰り出し、使用後のフィルタ40およびこれに付着する抽出滓を滓バケツ(図示せず)に収納させる。
以上説明したように、上記飲料抽出装置によれば、ヒータ12で所定温度(例えば、100℃〜120℃)に加熱されている湯供給部11で再加熱されてコーヒー飲料を抽出するのに適した温度のシャワー状の湯を「蒸らし湯」として満遍なく均一に行き渡らせて供給するようにしているため、このシャワー状の高温の湯が「蒸らし湯」となってコーヒー原料を蒸らすことができる。この結果、シリンダ10内のコーヒー原料がコーヒー飲料を抽出するのに適した温度の「蒸らし湯」に浸漬されて十分に蒸らされることにより、雑味、渋み、苦み等の好ましくない成分を抑えて香味や旨味を十分に引き出した品質の高い飲料を抽出することができるようになる。
10 シリンダ
11 湯供給部
12 ヒータ
13 温度センサ
14 原料投入口
20 フィルタブロック
30 抽出通路
31 開閉バルブ
32 抽出ポンプ
33 抽出バルブ
34 抽出ノズル
35 エア供給通路
36 エアバルブ
37 開閉バルブ
38 通路
40 フィルタ
50 原料シュータ
51 ミル
60 湯タンク
61 タンクヒータ
62 湯バルブ
63 湯ノズル
80 自販機制御部
90 抽出制御部
91 メモリ
111 湯導入部
112 湯導入通路
113 湯通路穴
114 湯通路穴
115 湯導入通路下面
116 湯導入通路下面
117 リブ片
118 リブ片
119 V溝
120 V溝
121 リブ片
A カップ式飲料自動販売機
B 機器筐体
C 前面パネル
D 商品選択ボタン
E 商品販売口
F 商品展示部
G 商品見本
H コイン投入口
I コイン返却レバー
J コイン返却口
K カップ
L 販売トレイ
N 硬貨処理部
Claims (4)
- 粉末原料と湯との混合体から飲料を抽出する飲料抽出装置において、
前記粉末原料と湯との混合体を貯留する抽出容器と、
前記抽出容器に湯を供給する湯供給部と、
前記湯供給部を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段で加熱している前記湯供給部に導入した湯を前記抽出容器内の粉末原料に供給して粉末原料と湯との混合体と成して飲料を抽出するように制御する制御手段と、を設けたことを特徴とする飲料抽出装置。 - 前記湯供給部は金属材料から成ることを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
- 前記湯供給部には、さらに温度検出手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の飲料抽出装置。
- 前記湯供給部を前記抽出容器に冠着したことを特徴とする請求項1または2に記載の飲料抽出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003311002A JP2005078552A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-03 | 飲料抽出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003311002A JP2005078552A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-03 | 飲料抽出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005078552A true JP2005078552A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34412679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003311002A Withdrawn JP2005078552A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-03 | 飲料抽出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005078552A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7377799B2 (ja) | 2017-12-07 | 2023-11-10 | コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. | 飲料流体注出ヘッド及びシステム |
-
2003
- 2003-09-03 JP JP2003311002A patent/JP2005078552A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7377799B2 (ja) | 2017-12-07 | 2023-11-10 | コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. | 飲料流体注出ヘッド及びシステム |
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