JP2005017651A - 文字のスクロール表示装置、文字のスクロール表示方法、表示制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
文字のスクロール表示装置、文字のスクロール表示方法、表示制御プログラムおよび記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】制御部1は、スクロール表示プログラム60aに基づいて、入力部1から入力される文字のサイズおよび線幅、入力部1から入力される文字コードを用いて画数テーブル61cからの画数のうち少なくとも何れかのパラメータ情報を取得する。取得された文字のパラメータ情報に基づいて、各スクロール速度変更テーブル61bを参照して表示文字のスクロール速度を決定し、その決定されたスクロール速度に従って、表示ディバイスである表示部4の表示画面上に文字をスクロール表示させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字を様々なスクロール速度で表示部に表示することが可能な文字のスクロール表示装置、文字のスクロール表示方法、これをコンピュータに実行させるための表示制御プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、限られた面積を有する表示画面内に可能な限り多くの文字情報を表示・伝達させる方法として、表示される文字を小さくする方法以外に、表示文字を画面内で移動させて順次登場・消失させる所謂スクロール表示と称される方法が知られている。
【0003】
この文字スクロール表示方法では、通常、表示文字の移動(=スクロール)は、ユーザからのボタン操作などの指示によって適宜行われる。
【0004】
しかしながら、表示文字をその都度、操作指示によってスクロールさせることは、煩わしい場合がある。そこで、所定の速度で自動的に表示文字をスクロールさせる方法が考えられる。
【0005】
例えば、特許文献1には、予め定められたウィンドウが開かれたときに、予め設定された速度で表示内容が自動的にスクロール表示されるウィンドウシステムが開示されている。以下に、この特許文献1に開示されている従来のウィンドウシステムについて説明する。
【0006】
図11は、特許文献1に開示されている従来のウィンドウシステムの文字スクロール表示方法について説明するための表示画面図であって、(a)は、ウィンドウ幅が広い場合に1行の文字数が多いため、スクロール速度が比較的遅く設定されている場合を示す図、(b)は、ウィンドウ幅が狭い場合に1行の文字数が少ないため、スクロール速度が比較的速く設定されている場合を示す図である。
【0007】
図11(a)および図11(b)において、このウィンドウシステムは、表示画面に、文字表示領域10と、この文字表示領域10の右側に設けられたウィンドウ「閉」ボタン11と、スクロール操作バー12とを有している。
【0008】
この文字表示領域(ウィンドウ)10内には、表示文字10aが横方向に並んで表示されており、ウィンドウが開かれたとき、またはユーザがスクロール操作バー12を操作したときに、ウィンドウ幅に応じて自動的にスクロール速度が制御されて縦方向に文字がスクロールして表示されるようになっている。
【0009】
図12は、図11のウィンドウシステムの表示画面に表示される1行の文字数とスクロール速度との関係を示すグラフである。図12では、縦軸にスクロール速度s(x)、横軸に1行の文字数xが示されている。
【0010】
図12に示すように、このウィンドウシステムにおいて、1行の文字数xが多い場合にはスクロール速度s(x)は遅く設定され、1行の文字数xが少ない場合にはスクロール速度s(x)は速く設定されるようになっている。また、ユーザ毎に基本スクロール速度が設定されている場合には、ユーザ基本スクロール速度としてs(x)’ やs(x)” に示すような関係に設定される。
【0011】
これによって、ユーザがその都度操作を行わなくても、スクロール表示されるウィンドウサイズに応じて、文字をスクロール表示させることができる。また、ユーザが基本スクロール速度を設定することによって、スクロール速度を調節することも可能である。
【0012】
【特許文献1】
特開平4−234789号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1のスクロール表示方法では、ウィンドウのサイズに応じてスクロール速度が設定されているので、表示される文字サイズが異なる場合には、それぞれの文字サイズにおいて人間が実際に文字を読み取る速度に対応することができないという問題が生じる場合がある。この結果、小さな文字ではスクロール速度に付いて行くことができずに文字読み取りに疲労し、大きな文字ではスクロール速度が遅いために文字読み取りを待たされることになる。
【0014】
また、文字の画数はスクロール表示される文字の読み取り速度に影響するため、画数の多い文字が多い場合には文字読み取りに時間を要することが考えられる。したがって、画数の多い文字を含む場合には、スクロール速度を遅くする必要がある。
【0015】
さらに、表示される文字の線幅によっても、人間が文字を読み取ることができる速度は異なると考えられる。
【0016】
このように、従来の文字スクロール表示方法では、文字のサイズ、画数、線幅などという文字のパラメータ情報によって異なる文字の読み取り速度に適応することができないため、ユーザによるスクロール速度の調節が必要となる。
【0017】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、文字のパラメータ情報に基づいてスクロール速度を自動的に調節し、表示される文字により適したスクロール速度で読み取り易い文字表示を行うことができる文字のスクロール表示装置、文字のスクロール表示方法、これをコンピュータに実行させるための表示制御プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の文字のスクロール表示装置は、文字を表示可能な表示ディバイスと、該表示ディバイスを制御する制御部とを備え、該制御部は、表示する文字のパラメータ情報を取り込み、該取り込んだパメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定し、該決定したスクロール速度に従って該表示ディバイスに文字をスクロール表示させるものであり、そのことにより上記目的が達成される。なお、ここで言う「文字」とは文字列を含んでいる。
【0019】
また、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置における文字のパラメータ情報が文字のサイズであり、前記制御部は、表示文字のサイズに応じたスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる。
【0020】
さらに、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置において、表示文字のサイズが複数混在する場合に、前記文字のパラメータ情報は該表示文字の平均文字サイズである。
【0021】
さらに、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置において、表示文字の平均文字サイズとして、前記表示ディバイスにおける表示画面上の所定の位置から各文字の表示位置までの距離に応じて重み付けをした平均のサイズを用いる。
【0022】
さらに、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置において、文字のパラメータ情報が文字の平均画数であり、前記制御部は、表示文字の平均画数に応じたスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる。
【0023】
さらに、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置において、文字のパラメータ情報が文字の線幅であり、前記制御部は、表示文字の線幅に応じたスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる。
【0024】
さらに、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置において、文字のパラメータ情報として、文字の平均サイズ、平均画数および平均線幅のうち複数のパラメータ情報が混在する場合に、前記制御部は、複数のパラメータ情報にそれぞれ応じた各スクロール速度のうち最も遅いスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる。
【0025】
さらに、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置において、文字のパラメータ情報は、入力部から入力される文字情報に含まれているか、または入力部から入力される文字情報に基づいて内部で生成される。
【0026】
さらに、好ましくは、本発明の文字のスクロール表示装置における制御部は、前記文字のパラメータ情報とスクロール速度の情報とが対応付けられたテーブルを用いて表示文字のスクロール速度を決定する。
【0027】
本発明の文字のスクロール表示方法は、文字をスクロール表示する方法であって、表示する文字のパラメータ情報を取り込むステップと、該取り込んだパラメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定するステップと、該決定したスクロール表示速度に従って文字をスクロール表示するステップとを含み、そのことにより上記目的が達成される。
【0028】
本発明の表示制御プログラムは、文字を表示可能な表示ディバイスと、該表示ディバイスを制御する制御部とを備えた、文字のスクロール表示装置で実行可能なプログラムであって、表示する文字のパラメータ情報を取り込むステップと、該取り込んだパラメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定するステップと、該決定したスクロール表示速度に従って文字をスクロール表示するステップとを含む処理を、該制御部に実行させるためのものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0029】
本発明の記録媒体は、文字を表示可能な表示ディバイスと、該表示ディバイスを制御する制御部とを備えた、文字のスクロール表示装置で読み取り可能な記録媒体であって、表示する文字のパラメータ情報を取り込むステップと、該取り込んだパラメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定するステップと、該決定したスクロール表示速度に従って文字をスクロール表示するステップとを含む処理を、該制御部に実行させるための表示制御プログラムを記録したものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0030】
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
【0031】
本発明にあっては、文字を表示可能な表示部と、その表示部を制御する制御部とを備えている。この制御部は、表示される文字のパラメータ情報を取得して、取得されたパラメータ情報に基づいて表示文字のスクロール速度を決定する。その決定したスクロール表示速度に従って、表示部に文字がスクロール表示される。これにより、表示される文字のパラメータ情報に応じた最適なスクロール速度に調節されるため、読み取り易いスクロール表示が実現可能となる。
【0032】
文字のパラメータ情報は、入力部から文字情報として入力することができる。また、文字のパラメータ情報は、入力部から入力する文字情報に基づいて内部で生成することもできる。文字のパラメータ情報とスクロール速度の情報とが対応付けられたテーブルデータを用意しておくことによって、制御部は、このテーブルデータを用いて容易に表示文字のスクロール速度を決定することができる。
【0033】
上記文字のパラメータ情報として、表示される文字のサイズを用いることにより、文字サイズによって異なる読み取り速度に適したスクロール速度で文字をスクロール表示させることが可能となる。異なる文字サイズが混在する場合には、平均の文字サイズを算出して用いることもできる。また、表示画面上の所定位置から各文字の表示位置までの距離に応じて重み付けを行った平均の文字サイズを算出して用いることもできる。
【0034】
また、文字のパラメータ情報として、表示される文字の平均の画数を用いることにより、文字の画数によって異なる読み取り速度に適したスクロール速度で文字をスクロール表示させることが可能となる。
【0035】
さらに、文字のパラメータ情報として、表示される文字の線幅を用いることにより、文字の線幅によって異なる読み取り速度に適したスクロール速度で文字をスクロール表示させることが可能となる。
【0036】
以上のように、文字のパラメータ情報に応じて、読み取り速度に適したスクロール速度で文字をスクロール表示させることにより、読み取り易い文字表示を実現することが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の文字のスクロール表示装置における実施形態を文字表示装置に適用した場合について、図面を参照しながら説明する。
【0038】
図1は、本発明の文字表示装置の一実施形態における要部構成を示すブロック図である。
【0039】
図1において、文字表示装置20は、例えばパーソナルコンピュータを用いることができ、パーソナルコンピュータとしては、デスクトップ型またはラップトップ型など、任意のタイプのコンピュータを用いることができる。また、文字表示装置20はワードプロセッサであってもよい。さらに、文字表示装置20は、カラー表示が可能な表示ディバイスを備えた電子機器や情報機器などの任意の装置であってもよい。例えば文字表示装置は、カラー液晶表示ディバイスを備えた電子機器、携帯情報ツールである携帯情報端末機器、PHSを含む携帯電話機、一般の電話機/FAXなどの通信機器などであってもよい。
【0040】
文字表示装置20は、入力部1、クロック・割り込み発生部2、制御部3、表示ディバイスである表示部4、主記憶部5および補助記憶部6を有している。
【0041】
入力部1は、表示部4の表示画面上に表示される文字を表す文字情報を入力して制御部3に供給するために用いられる。この文字情報は、例えば文字を識別する文字コードと、文字の大きさを示す文字サイズなどのパラメータ情報とを含んでいる。この入力部1としては、文字コードや文字サイズなどの文字情報を入力することが可能な任意のタイプの入力ディバイスを用いることができる。例えばキーボード、マウスやペン入力装置などの操作入力ディバイスを入力部1として好適に用いることができる。また、入力部1に通信装置を接続して、受信された情報から文字コードや文字サイズなどの文字情報が入力部1に入力されるようにしてもよい。
【0042】
クロック・割り込み発生部2は、制御部3に接続されており、一定間隔で発振するクロック信号と、そのクロック回数に応じた割り込み信号とを発生させて、制御部3に供給するようになっている。
【0043】
制御部3には、入力部1、クロック・割り込み発生部2、表示部4、主記憶部5および補助記憶部6が接続されている。制御部3は、CPU(中央演算処理装置)を含み、文字表示装置の全体を制御および監視すると共に、補助記憶部6に格納されている表示制御プログラム60を実行するようになっている。
【0044】
表示部4は、例えば液晶ディスプレイなどのマトリクス表示装置を用いることができる。または電子ペーパーのような表示媒体であってもよい。
【0045】
主記憶部5は、入力部1から入力されたデータや表示部4に表示させるためのデータ、表示制御プログラム60を実行するために必要なデータなどが一時的に格納されてワークメモリ(RAM)として働く。
【0046】
補助記憶部6には、スクロール表示プログラム60aおよび文字データ展開プログラム60bなどの表示制御プログラム60と、この表示制御プログラム60を実行するために必要なデータ61とが格納されている。データ61としては、文字の形状を定義する文字データ61aと、スクロール速度変更テーブル61bと、画数テーブル61cとを含んでいる。
【0047】
スクロール表示プログラム60aは、入力部1から文字コードおよび文字サイズなどの文字のパラメータ情報を含む文字情報が入力されたときに、制御部3によって表示される文字のパラメータ情報を取得して、そのパラメータ情報に基づいてスクロール速度変更テーブル61bや画数テーブル61cを用いて表示文字のスクロール速度を決定し、決定されたスクロール表示速度に従って文字を表示部4の表示画面上にスクロール表示させる処理を文字表示装置20に行わせるための処理手順が記述されたプログラムである。制御部3が実行するスクロール表示プログラム60aの処理手順については、図2を用いて詳細に後述する。
【0048】
文字データ展開プログラム60bは、入力部1から文字コードおよび文字サイズが入力されたときに、制御部3によって、入力された文字コードに対応する文字データ61aを補助記憶部6から読み出し、入力された文字サイズに従って文字データを展開して表示部4に表示させる処理を文字表示装置20に行わせるための処理手順が記述されたプログラムである。この表示部4に表示させる処理とは、展開データを直接表示しないが、スクロール表示プログラムを介して間接的に表示部4に表示させる処理である。
【0049】
文字データ61aは、例えば文字ストロークの骨格形状を表すスケルトンデータであり、文字データ展開プログラム60bによって、所定の文字サイズに合わせてスケーリングされた後、表示すべき文字のビットマップデータに展開されるようになっている。
【0050】
スクロール速度変更テーブル61bは、文字のパラメータ情報とスクロール速度の情報とが対応付けられたテーブルデータであり、本実施形態では、スクロール速度情報として、後述するスクロール速度の制御処理を行わせるための割り込み信号のタイミングと、表示位置移動量とが格納されている。スクロール速度変更テーブル61bは、スクロール表示プログラム60aによってスクロール速度を決定する際に参照される。
【0051】
画数テーブル61cは、文字コードとその文字の画数とが対応付けられたテーブルデータであり、スクロール表示プログラム60aによって、文字のパラメータ情報として文字の平均画数を用いてスクロール速度が決定される場合に用いられる。
【0052】
この補助記憶部6としては、プログラム60およびデータ61を格納することが可能な任意のタイプの記憶装置を用いることができる。例えば、ハードディスク、CD−ROM、MO、フロッピー(登録商標)ディスク、MD、DVD、ICカード、光カードなどの記録媒体を好適に用いることができる。
【0053】
なお、プログラム60およびデータ61は、補助記憶部6における記録媒体に格納されることに限定されない。例えば表示制御プログラム60およびデータ61は、主記憶部5に格納されてもよく、またはROM(図示せず)に格納されていてもよい。ROMとしては、例えば、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどを用いることができる。このROM方式の場合には、そのROMを交換するだけで色々な処理のバリエーションを容易に実現することができるため、例えば、携帯型の端末装置や携帯電話機などに好適に適用され得る。
【0054】
さらに、表示制御プログラム60およびデータ61が格納される記録媒体は、上記ディスクやカードなどの記憶装置や半導体メモリなどのようにプログラムやデータを固定的に担持する媒体以外に、通信ネットワークにおいてプログラムやデータを搬送するために使用される通信媒体のようにプログラムやデータを流動的に担持する媒体であってもよい。
【0055】
以下に、このように構成された本実施形態の文字表示装置における文字スクロール速度の制御例について、図2および図3を用いて説明する。
【0056】
図2(a)および図2(b)は、図1の文字表示装置20において、横書きの行が縦方向にスクロール表示される場合について説明するための模式図である。
【0057】
図2において、文字表示領域10内に表示される文字”○”は、ウィンドウが開かれるか、またはユーザによってスクロール操作バー12が操作されたときに、自動的にスクロール表示されるようになっている。
【0058】
図2(a)に示すように、文字サイズの小さい文字が幅の狭いウィンドウに表示されている場合に、スクロール速度が普通の速さであるものとする。
【0059】
これに対して、図2(b)に示すように、文字サイズの大きい文字が幅の広いウィンドウに表示されている場合には、1行の文字数は図3(a)に示す場合と同じであるが、文字サイズが大きいため、スクロール速度が比較的速く設定される。
【0060】
図3(a)および図3(b)は、図1の文字表示装置20において、横書きの1行が横方向にスクロール表示される場合について説明するための模式図である。なお、図2(a)および図3(a)の例は、図示はしていないが、縦書きの表示に置き換えても同様の作用効果を奏する。
【0061】
図3(a)に示すように、文字サイズの小さい文字が文字表示領域10に表示されている場合に、スクロール速度が普通の速さであるものとする。
【0062】
これに対して、図3(b)に示すように、文字サイズの大きい文字が文字表示領域10に表示されている場合には、ウィンドウ幅が同じであれば1行の文字数は図3(a)に示す場合に比べて少なくなるが、文字サイズが大きいため、スクロール速度が比較的速く設定される。
【0063】
このように、本実施形態の文字表示装置20では、表示される文字サイズに応じてスクロール速度が設定される。
【0064】
次に、スクロール表示プログラム60aの処理手順について、各ステップ毎に説明する。
【0065】
図4は、図1のスクロール表示プログラム60aの処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0066】
図4に示すように、まず、ステップS1では、入力部1から、表示されるべき文字列の文字コードと文字サイズが入力され、主記憶部5に確保された文字バッファに格納される。文字サイズは、例えば、表示される文字の縦方向のピクセル数と横方向のピクセル数とによって表現され、例えば16ピクセル×16ピクセルなどである。
【0067】
図5は、図1の主記憶部5に確保される文字バッファ内の記憶状態例を示す図である。
【0068】
ステップS1では各文字の表示位置座標は不定であるが、図5(a)に示すように、文字バッファに表示文字列の文字コードと文字サイズとが格納される。なお、図5では、文字コードを、その文字コードに対応する文字によって模式的に表している。
【0069】
次のステップS2の処理では、入力部1から入力された表示文字列の表示初期位置の座標が入力され、主記憶部5の文字バッファ内に格納される。この表示初期位置とは、スクロール表示される文字列が表示画面において最初に表示される位置のことであり、例えば文字列の左上の座標によって表される。なお、表示初期位置は、文字列の文字コードや文字サイズと共に、スクロール表示を実行するための上位の処理単位、例えばアプリケーションプログラムなどから与えられるものである。
【0070】
ステップS3では、文字バッファに格納された文字コードに対応する文字データ61aが補助記憶部6から読み出され、文字データ展開処理プログラム60bによって、入力された文字サイズにしたがって展開される。文字データは、例えば文字ストロークの骨格形状を表すスケルトンデータであり、所定の文字サイズに合わせてスケーリングされた後、表示すべきビットマップデータに展開される。また、このとき、文字バッファ内に格納された文字列の文字サイズと、主記憶部5に格納された文字列の表示初期位置を用いて、文字列の各文字の表示位置座標が求められ、文字バッファ内に格納される。
【0071】
ステップS4では、現在の文字の表示位置において、描画される文字のサイズを参照して1文字分の表示領域が消去される。スクロール表示においては、表示位置を移動しながら文字が描画されるため、既に表示されている領域を消去する必要があるからである。なお、この領域を消去する処理において、新たに描画する文字が元の文字と同じか大きい場合、上記のように消去せずに上書きで描画してもよい。
【0072】
ステップS5では、現在の文字の表示位置座標を起点として、ステップS3にて展開された文字データのビットマップデータが描画される。
【0073】
このときに表示画面上に文字が描画された様子を、図6(a)に示している。
【0074】
文字表示領域10内に表示されている文字列中、文字「こ」は、座標(0、0)の表示位置を左上の起点として描画されている。同様に、次の文字「れ」は、次にステップS5が実行されたときに座標(16、0)の表示位置を左上の起点として描画される。
【0075】
ステップS6では、表示部4の画面に表示されるべき文字が全て描画されたか否かが判定される。具体的には、画面のサイズ、表示位置座標および文字サイズの関係から、さらに文字を描画可能であるか否かが調べられる。判定の結果が「Yes」である場合には、処理はステップS8に進み、判定の結果が「No」である場合には、処理はステップS7に進む。なお、上記のようにさらに文字を描画可能であるか否かを調べる場合に、表示位置が画面内かどうかを判定するなどして、残りの領域に描画できる分だけ描くようにしてもよい。その際には、ステップS7で後述するクリッピング処理が適用できる。
【0076】
ステップS7では、補助記憶部6に格納されているスクロール速度変更テーブル61bから、表示位置移動量が読み出され、移動量の分だけ表示位置の座標が移動される。
【0077】
例えば、横方向左向きにスクロールされる場合には、座標の右方向を正として、表示位置のx座標が移動量分だけ小さい値に更新される。ここでの更新は、文字バッファ中の表示位置座標(x、y)が書き換えられることを意味する。なお、表示位置座標が画面の外を指し示すなど、文字の一部が画面の外にはみ出してしまう場合には、描画の処理において、一般にクリッピング(刈り取り)と称される処理によって、画面外における描画が適切に抑制される。
【0078】
ステップS8では、クロック・割り込み発生部2から制御部5に供給される割り込み信号の有無が検出される。
【0079】
ステップS9では、ステップS8で割り込み信号が検出された(割り込みが発生した)場合には、処理はステップS10に進む。また、割り込みがなかった場合には、処理はステップS8に戻り、割り込みの発生を待つことになる。
【0080】
ステップS10では、スクロールの速度を制御する処理が行われる。このステップの処理の詳細については、図7を用いて後述する。
【0081】
ステップS11では、文字がスクロールされて表示位置座標が移動された結果、文字バッファ中の文字が画面に表示されなくなる場合に、画面に表示されなくなった文字が文字バッファから削除され、文字バッファの内容が更新される。
【0082】
図5および図6に示す例では、文字がスクロールされて文字の表示位置が16dot分だけ移動した後で、図5(a)および図6(a)において先頭である文字バッファの場所21に格納された文字「こ」は、文字サイズが16×16dotであるため、画面には表示されなくなる。文字バッファの場所22に格納された文字「れ」が、文字バッファの場所21に移動し、順次格納された文字が移動される。
【0083】
その結果、図5(b)に示すような文字バッファの状態となる。そして、図5(b)に示す文字バッファの状態に対して、ステップS5が繰り返し実行された後では、画面上には図6(b)に示すように文字列が描画されていることになる。
【0084】
ステップS12では、スクロールを終了するか否かが判定される。「No」である場合には、処理はステップS3に戻る。また、「Yes」である場合には、処理は終了する。判定は、例えば、主記憶部5に格納されたスクロールに関するフラグ情報が読み出されてテストされることによって行われる。
【0085】
以上の処理フローに従って、文字のスクロール表示が実行される。なお、文字のスクロール表示は、スクロール操作バー12などを用いたユーザの入力操作、または表示画面の描画開始に連動して自動的に開始される。自動的に文字のスクロール表示が実行される場合には、スクロール速度の制御は、後述するステップS10の処理にしたがって自動的に行われる。一方、ユーザによるスクロール操作バー12の入力操作によってスクロール表示の速度制御が行われる場合には、スクロール操作バー12の動きに呼応してスクロール表示の速度が制御される。さらに、スクロール操作バー12の入力操作をきっかけとして、ステップS10の処理にしたがって自動的にスクロール速度が制御されるスクロール表示を開始するようにしてもよい。
【0086】
次に、本実施形態の文字表示装置20におけるスクロール速度の制御処理の処理手順について、各ステップ毎に説明する。この処理は、図4に示すステップS10のスクロール速度制御処理に相当する。
【0087】
図7は、図4のスクロール速度の制御処理S10の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0088】
図7に示すように、まず、ステップS101で、主記憶部5に確保された文字バッファ中の文字であって、表示部4の表示画面上に表示される文字のパラメータ情報が取得される。ここで、パラメータ情報は、入力部1から入力される文字の文字サイズや文字の線幅(文字コードの付加情報)、または入力部1から入力される文字の文字情報としての文字コード(テキストデータ)に基づいて画数テーブル61cから得られる画数データなどである。即ち、文字のパラメータ情報は、入力部1から入力される文字情報(文字コード)に付加情報として含まれているか、または入力部から入力される文字情報(文字コード)に基づいて例えば画数テーブルなどを介して内部で生成される。
【0089】
ステップS102では、ステップS101で取得された文字のパラメータ情報を用いて、その文字のパラメータ情報に対応するスクロール速度変更テーブル61bから文字の表示位置の移動量とその割り込みタイミングが得られる。
【0090】
例えば、文字のパラメータ情報が文字サイズである場合には、図8に示すようなスクロール速度変更テーブルを用いて、スクロール速度に対応する文字の表示位置の移動量とその割り込みタイミングが得られる。
【0091】
また、パラメータ情報が文字の平均画数である場合には、図9に示すようなスクロール速度変更テーブルを用いて、スクロール速度に対応する文字の表示位置の移動量とその割り込みタイミングが得られる。
【0092】
さらに、パラメータ情報が文字の線幅である場合は、図10に示すようなスクロール速度変更テーブルを用いて、文字の表示位置の移動量とその割り込みタイミングが得られる。このスクロール速度変更テーブルの詳細については、図8〜図10を用いて後述する。
【0093】
ステップS103では、ステップS102で得られた文字の表示位置の移動量とその割り込みタイミングから、スクロール速度が決定・更新される。ここでのスクロール速度は、文字の表示位置を単位時間当たり何ドットずつ移動させるかを示している。なお、複数のパラメータ情報からスクロール速度が決定される場合には、上記ステップS102で得られる文字の表示位置の移動量とその割り込みタイミングとの組み合せにより、例えば最も遅い速度が選択される。
【0094】
ここで、スクロール速度変更テーブルについて図8〜図10を参照して詳細に説明する。
【0095】
図8は、文字サイズに応じてスクロール速度を変更する場合に用いられる図1のスクロール速度変更テーブル61bの例を示す図である。
【0096】
このスクロール速度変更テーブル61bは、各文字サイズの範囲毎に、割り込みタイミングと表示位置の移動量が対応付けられている。例えば文字サイズが12dotである場合には、割り込みタイミングは80msec、表示位置の移動量は1dotである。これにより、80msec毎に1dotずれた位置に文字が順次描画され、スクロール表示が行われる。
【0097】
また、文字サイズが36dotの場合には、割り込みタイミングが90msecで表示位置移動量が2dotである。これにより、90msec毎に2dotずれた位置に文字が順次描画されることになる。
【0098】
このように、サイズの大きい文字は、サイズの小さい文字に比べて速い速度でスクロール表示されることになり、例えばサイズの大きい36dot文字は、サイズの小さい12dot文字に比べて、約1.8倍((2/90 dot/msec)/(1/80 dot/msec)=1.77・・・)の速度でスクロール表示されることになる。
【0099】
ここで、表示される文字のサイズが一定ではなく、サイズの大きい文字とサイズの小さい文字とが混在している場合には、表示される文字列の平均の文字サイズに応じて、スクロール速度を制御することができる。平均の文字サイズは、入力された文字のサイズを文字数分積算し、総文字数で割ることによって算出される。
【0100】
また、平均の文字サイズとして、均等に重みを付けて算出する以外に、画面内の所定の位置を基点として、その基点から各文字の表示位置までの距離に応じた重み付けを行った平均値を算出してもよい。この基点として、人間が文字のスクロール表示を読み取る際の注視点を設定すれば、注視点付近の文字サイズの文字を読み取り易いような速度でスクロール表示されるように制御することができる。または、日本語の横書き文字列は左から読まれるため、画面の左端付近を基点として設定してもよい。
【0101】
なお、上記割り込みタイミングは、表示位置が更新される時間間隔を表しており、実際の文字表示装置においては、クロック信号のカウントによって規定される。例えば10MHzのクロック信号によって動作制御される装置では、1クロックサイクルが0.1μsecであるため、80msecの割り込みタイミングが設定されている場合には、800,000クロックの時間間隔で発生される割り込み信号によって、スクロール表示が更新される。このように、割り込みタイミングは装置のクロック周波数と関係するため、本実施形態では絶対的な時間(msecなど)によって表しているが、クロックカウントで表すこともできる。
【0102】
図9は、表示される文字列の平均の画数に応じてスクロール速度を変更する場合に用いられる図1のスクロール速度変更テーブル61bの例を示す図である。
【0103】
図9において、このスクロール速度変更テーブルは、各平均画数の範囲毎に、割り込みタイミングと表示位置の移動量が対応付けられている。例えば平均画数が10画である場合には、割り込みタイミングは80msec、表示位置の移動量は2dotである。これにより、80msec毎に2dotずれた位置に文字が順次描画され、スクロール表示が行われる。
【0104】
また、平均画数が15画である場合には、割り込みタイミングは50msec、表示位置の移動量は1dotである。これにより、50msec毎に1dotずれた位置に文字が順次描画され、スクロール表示が行われる。
【0105】
このように、平均画数の多い文字列では比較的遅いスクロール速度となり、例えば平均画数が15画の場合には、平均画数が10画の場合に比べて、約0.8倍((1/50 dot/msec)/(2/80 dot/msec)=0.8)のスクロール速度となる。その結果、判読が難しい画数の多い文字を含む文字列は、ゆっくりとスクロールされ、ユーザは読みやすくなる。
【0106】
図10は、文字の線幅に応じてスクロール速度を変更する場合に用いられる図1のスクロール速度変更テーブル61bの例を示す図である。
【0107】
図10において、このスクロール速度変更テーブルは、文字の各線幅毎に、割り込みタイミングと表示位置の移動量が対応付けられている。例えば線幅が「細」の場合には、割り込みタイミングは50msec、表示位置の移動量は1dotである。これにより、50msec毎に1dotずれた位置に文字が順次描画され、スクロール表示が達成される。
【0108】
また、線幅が「太」の場合には、割り込みタイミングは70msec、表示位置の移動量は2dotである。これにより、70msec毎に2dotずれた位置に文字が順次描画され、スクロール表示が達成される。
【0109】
このように、線幅が太い文字列では比較的速いスクロール速度となり、例えば線幅が「太」の場合には、線幅が「細」の場合に比べて、約1.4倍((2/70 dot/msec)/(1/50 dot/msec)=1.42…)のスクロール速度となる。その結果、線幅が太く、判読が容易な文字は、速くスクロールされ、素早く文字情報を得ることができる。
【0110】
なお、部分的な太字による強調表示のように、表示される文章中に複数の線幅が混在する場合には、図10に示すスクロール速度変更テーブルを、より細かい線幅の範囲に分けて設定し、前述した平均の文字サイズと同様の算出方法によって平均の線幅を算出して、スクロール速度を変更するようにすることもできる。
【0111】
以上により、本発明の実施形態によれば、制御部1は、スクロール表示プログラム60aに基づいて、入力部1から入力される文字のサイズおよび線幅、入力部1から入力される文字コードを用いて画数テーブル61cのデータから算出した平均画数のうち少なくとも何れかのパラメータ情報を取得する。取得された文字のパラメータ情報に基づいて、図8〜図10の各スクロール速度変更テーブル61bを参照して表示文字の各スクロール速度を決定し、その決定されたスクロール速度(複数ある場合は最も遅い速度とする)に従って、表示ディバイスである表示部4の表示画面上に文字をスクロール表示させる。これによって、文字のパラメータ情報に基づいてスクロール速度を自動的に調節でき、表示される文字のサイズおよび線幅、画数の少なくとも何れかに適したスクロール速度で読み取り易い文字表示を行うことができる。このように、文字サイズ、文字の平均画数、文字の線幅などの文字の読みやすさのパラメータ情報に基づいて、スクロール速度を決定し、かつウィンドウサイズに応じてスクロール速度を決定するため、ウィンドウサイズに応じてのみスクロール速度が決定される従来技術に比べて、スクロール速度について、表示内容に柔軟に対応することができる。
【0112】
なお、本発明では、文字サイズ、文字の平均画数、文字の線幅などの文字の読みやすさパラメータ情報に基づいてのみ、スクロール速度を決定するようにしてもよい。
【0113】
また、文字サイズ、文字の平均画数、文字の線幅の文字の読みやすさパラメータ情報の他に、ウィンドウの幅(文字サイズ×文字数)があるが、個人的な読みやすさの違い(個人差)を微調整するためにスクロール速度をある程度制御することもできる。
【0114】
また、本発明の読みやすさパラメータ情報として、文字列の全体を検知する場合、即ち、表示すべきテキストデータ(文字コード)が入力された時点で、パラグラフの大きさや文章の長さに応じてスクロール速度を設定制御することもできる。句読点「、」および「。」の数(英文であればピリオド「.」)や改行マークが出てくるまでの文字数からパラグラフの大きさや文章の長さを検出することができる。即ち、パラグラフの大きさや文章の長さは、入力部1から入力される文字情報(文字コード)をカウンタ手段(図示せず)で句読点や改行マークをカウントすることにより装置内部で生成することができる。
【0115】
この読みやすさパラメータ情報とは、ユーザが認識しやすい(判読しやすいまたは読み取りやすさに影響する)表示文字および表示文字列の属性(パラメータ情報)である。
【0116】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、文字のスクロール表示を行う際に、文字のサイズに応じた速度でスクロール表示を行うことによって、文字のサイズ毎に、人間が読み取る速度に合わせて読み易いスクロール表示を行うことができる。
【0117】
また、表示される文字の平均サイズに応じてスクロール速度を制御することによって、複数の文字サイズが混在している場合にも、読み易いスクロール表示を行うことができる。
【0118】
さらに、文字の平均サイズを、画面上の所定の位置からの距離に応じて重み付けを行って算出することによって、人間の注視点付近のスクロール速度をより適切に設定して速度を木目細かく調節することができるため、より読み易いスクロール表示を行うことができる。
【0119】
また、文字のスクロール表示を行う際に、文字の平均画数に応じた速度でスクロール表示を行うことによって、文字の複雑さによる人間の判読時間を考慮して、読み取り易いスクロール表示を行うことができる。
【0120】
さらに、文字のスクロール表示を行う際に、文字の線幅に応じた速度でスクロール表示を行うことによって、線幅の太さ/細さによる人間の判読時間を考慮して、読み取り易いスクロール表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文字表示装置の一実施形態における要部構成を示すブロック図である。
【図2】(a)および(b)は、図1の文字表示装置において、縦方向に行のスクロールを行う場合について説明するための模式図である。
【図3】(a)および(b)は、図1の文字表示装置において、横方向に1行のスクロールを行う場合について説明するための模式図である。
【図4】図1のスクロール表示プログラム60aの処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】(a)および(b)は、文字バッファの記憶状態例を説明するための模式図である。
【図6】(a)および(b)は、文字バッファの記憶状態に対応した表示画面の描画例を説明するための模式図である。
【図7】図4のスクロール速度制御処理の処理手順について説明するためのフローチャートである。
【図8】図1のスクロール速度変更テーブルの文字サイズによる例を示す図である。
【図9】図1のスクロール速度変更テーブルの平均画数による例を示す図である。
【図10】図1のスクロール速度変更テーブルの文字の線幅による例を示す図である。
【図11】(a)および(b)は、従来の文字スクロール表示方法を説明するための模式図である。
【図12】従来の文字スクロール表示方法において、1行の文字数とスクロール速度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 入力部
2 クロック・割り込み発生部
3 制御部
4 表示部
5 主記憶部
6 補助記憶部
10 文字表示領域
11 ウィンドウ「閉」ボタン
12 スクロール操作バー
20 文字表示装置(文字のスクロール表示装置)
60 表示制御プログラム
60a スクロール表示プログラム
60b 文字データ展開プログラム
61a 文字データ
61b スクロール速度変更テーブル
61c 画数テーブル
Claims (12)
- 文字を表示可能な表示ディバイスと、
該表示ディバイスを制御する制御部とを備え、
該制御部は、
表示する文字のパラメータ情報を取り込み、
該取り込んだパメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定し、
該決定したスクロール速度に従って該表示ディバイスに文字をスクロール表示させる、文字のスクロール表示装置。 - 前記文字のパラメータ情報が文字のサイズであり、
前記制御部は、表示文字のサイズに応じたスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる、請求項1に記載の文字のスクロール表示装置。 - 前記表示文字のサイズが複数混在する場合に、前記文字のパラメータ情報は該表示文字の平均文字サイズである、請求項2に記載の文字のスクロール表示装置。
- 前記表示文字の平均文字サイズとして、前記表示ディバイスにおける表示画面上の所定の位置から各文字の表示位置までの距離に応じて重み付けをした平均のサイズを用いる、請求項3に記載の文字のスクロール表示装置。
- 前記文字のパラメータ情報が文字の平均画数であり、前記制御部は、表示文字の平均画数に応じたスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる請求項1に記載の文字のスクロール表示装置。
- 前記文字のパラメータ情報が文字の線幅であり、前記制御部は、表示文字の線幅に応じたスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる請求項1に記載の文字のスクロール表示装置。
- 前記文字のパラメータ情報として、文字の平均サイズ、文字の平均画数および文字の平均線幅のうち複数のパラメータ情報が混在する場合に、前記制御部は、複数のパラメータ情報にそれぞれ応じた各スクロール速度のうち最も遅いスクロール速度で前記表示ディバイスに文字をスクロール表示させる請求項1に記載の文字のスクロール表示装置。
- 前記文字のパラメータ情報は、入力部から入力される文字情報に含まれているか、または入力部から入力される文字情報に基づいて内部で生成される請求項1に記載の文字のスクロール表示装置。
- 前記制御部は、前記文字のパラメータ情報とスクロール速度の情報とが対応付けられたテーブルを用いて表示文字のスクロール速度を決定する請求項1に記載の文字のスクロール表示装置。
- 文字をスクロール表示する方法であって、
表示する文字のパラメータ情報を取り込むステップと、
該取り込んだパラメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定するステップと、
該決定したスクロール表示速度に従って文字をスクロール表示するステップとを含む文字のスクロール表示方法。 - 文字を表示可能な表示ディバイスと、
該表示ディバイスを制御する制御部とを備えた、文字のスクロール表示装置で実行可能なプログラムであって、
表示する文字のパラメータ情報を取り込むステップと、
該取り込んだパラメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定するステップと、
該決定したスクロール表示速度に従って文字をスクロール表示するステップとを含む処理を、該制御部に実行させるための表示制御プログラム。 - 文字を表示可能な表示ディバイスと、
該表示ディバイスを制御する制御部とを備えた、文字のスクロール表示装置で読み取り可能な記録媒体であって、
表示する文字のパラメータ情報を取り込むステップと、
該取り込んだパラメータ情報に基づき表示文字のスクロール速度を決定するステップと、
該決定したスクロール表示速度に従って文字をスクロール表示するステップとを含む処理を、該制御部に実行させるための表示制御プログラムを記録した記録媒体。
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