JP2005016500A - アイドル回転数制御装置の故障診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアコンフラグがオン時にも同様の検出手段を用いることにより故障検出の機会を増やすことを目的とする。
【解決手段】エアコンがオン・オフいずれの場合も、第1および第2の流量学習判定手段および第1〜第3の異常判定手段を介して異常判定を行うので異常の検出機会が増え、早期に異常を判定できる。
【選択図】 図1
【解決手段】エアコンがオン・オフいずれの場合も、第1および第2の流量学習判定手段および第1〜第3の異常判定手段を介して異常判定を行うので異常の検出機会が増え、早期に異常を判定できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジンのアイドル回転数制御装置(以下、ISCVという)の故障診断装置に関し、特にエアコンなどのエンジン負荷が作用したときISCVが異常か否かを判定するアイドル回転数制御装置の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用エンジンのエアコン等を作動させるとき、スロットルボデーのバイパス通路を制御するアイドル回転数制御装置によりアイドルアップに必要な空気量を供給し、エアコンのコンプレッサ負荷に対処している。これに関して、アイドル回転数制御装置が故障した場合の検出方法として種々の方法が検討されている。
【0003】
例えば、図2において、内燃機関(以下、エンジンという)1の吸気ポート側には吸気通路2が接続される。吸気通路2の途中にはスロットルボデー3が配設される。スロットルボデー3にはエンジン1への吸入空気を制御するスロットルバルブ4が設けられる。吸気通路2にはスロットルボデー3の上流側と下流側とをバイパス通路5で連通され、バイパス通路5の途中にはアイドル回転数制御装置(以下、ISCVという)6が設けられ、内装されるアイドル回転数制御弁6aによりバイパス空気量が制御される。アイドル回転数制御弁6aはステップモータ6bにより駆動される。エンジン1の排気ポート側には排気管7が接続される。さらにエンジン1の内部を循環してエンジン1を冷却するための冷却水の温度を検出する水温センサ8およびエンジン回転数を検出するためのエンジン回転数検出器9がエンジン1に設けられる。さらに、エアコンをオンオフするためのエアコンスイッチ10が車室内に設けられる。
【0004】
電子制御装置(以下、ECUという)11は、CPU,ROM,RAM,I/O(入出力インターフェイス)等を含む。I/O端子にはエンジン1の内部を循環する冷却水の水温を計測する水温センサ8、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数検出器9等のセンサ、アイドル回転数制御装置6等のアクチュエータ、エアコンスイッチ10などのスイッチが接続される。
【0005】
図3に示すように、エンジン1にエアコンのコンプレッサ等のエンジン負荷がかかったとき、ISCV異常処理ルーチンに移る。まず、走行判定手段であるステップ100において、車両が走行中かどうかを判定する。肯定ならばステップ110へ進み、走行履歴フラグをオンにした後、第1の流量学習手段120へ進む。ここにステップ100が必要な理由は、エンジン始動後、完全暖機前に走行せずにエンジン1を停止することを繰り返した場合、点火プラグのくすぶり等でガソリン燃料の燃焼状態が悪化しアイドル回転数が低くなる。この場合、目標回転数と実回転数に差があってもISCV6が異常ではない。誤検出を防止するため、走行していることを判定した後、ISCV6の異常検出を行って、流量学習中か否かを判定する。
【0006】
前述のステップ100で否定のときは第1の流量学習判定手段であるステップ120へ進む。ここに、ステップ120が必要な理由は、目標回転数と実回転数とに差(例えば、150rpm)がある場合にその差が小さくなるように流量学習を実施する。流量学習を判定値以上行っても回転数差が減少しないならISCV6が故障しているという異常を検出する。ステップ120で否定の時は、ステップ100へ戻る。肯定なら第1の異常判定手段であるステップ130へ進む。
【0007】
ステップ130では、アイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より小さいとき、すなわち、実回転数が目標回転数に達していれば正常と判定し、メインルーチンへ復帰する。ステップ130でアイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より大きいとき、すなわち実回転数が目標回転数に到達しないとき、ISCVが異常であると判定し、第2の異常判定手段であるステップ140へ進む。ステップ140では、流量学習フィードバック補正量が判定値(例えば、5.27L/s)以上かどうかを判定する。否定なら正常と判定し、メインルーチンへ戻る。肯定なら走行履歴フラグ判定手段であるステップ150へ進む。
【0008】
ステップ150では、走行履歴フラグがONか否を判定し、肯定なら160へ進む。ステップ160では異常判定回数カウンタがステップ150で走行履歴フラグがONであることから1カウント加算される。ここにステップ160が必要な理由は、ガソリン燃料の燃焼状態が問題でないことを確実に保証するために、何回か走行した後に、異常判定回数カウンタを備えて判定値で回数を確保している。
【0009】
ステップ170へ進み走行履歴フラグをOFFとし、次のカウントアップの準備をする。第3の異常判定手段であるステップ180へ進み第3の異常判定手段としての異常判定回数カウンタが判定値(例えば、5回)以上かどうかを判定する。ここで回数を判定値とした理由は誤判定を防止するためである。否定ならステップ100へ戻る。肯定ならば第2の学習判定手段であるステップ190へ進む。ここで流量学習値が判定値(例えば、5.27L/s)以上かどうかを判定する。否定ならステップ100へ戻る。肯定なら、異常と判定し、警報装置で警告する。ここに、ステップ190が必要な理由は、目標回転数と実回転数に差がある場合にその差が小さくなるように流量学習を実施する。流量学習を判定値(例えば、5.27L/s)以上行ってもエンジン回転数差が減少しないならISCV6が故障しており最終的に異常と判定する。前述のステップ150で否定なら、ステップ180へ進む。
【0010】
そのほか、関連技術として、例えば、下記に記載の特許文献1が公知である。FICDは、前述のステップ150で否定なら、ステップ180へ進む。ソレノイドバルブが故障の場合、エアコンコンプレッサを作動状態にすると、AACバルブを制御するアイドル回転数制御信号値が大きくなることに着目し、エンジンが暖機後運転中であることが検出された場合のエアコンプレッサ作動前のアイドル回転数制御信号とエアコンプレッサ作動後のアイドル回転数制御信号値の差が所定の基準値以上の場合は、FICDソレノイドが故障したと判断する技術が提案されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平4−31648号(第5頁、図1−4)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装置では、一般にエアコンフラグオフ時に流量学習フィードバックが行われている。しかし、エンジン負荷による故障時はエアコンなどが作動時に故障することもあり、検出機会を逃しているという問題がある。そこで本発明は、エアコンフラグがオン時にもオフ時と同様の検出手段を用いることにより故障検出の機会を増やすことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エアコンなどのエンジン負荷時にアイドル回転数制御をアイドル回転数制御弁により行うアイドル回転数制御装置の故障診断装置であって、エンジン負荷がオンかオフかを判定する負荷判定手段と、エンジン負荷がオン時にはエンジン負荷がオン用の流量学習値が設定され、オフ時にはエンジン負荷がオフ用の流量学習値が設定されて、前記いずれの流量学習値の場合も流量学習中か否かを判定する第1の流量学習判定手段と、アイドル時の目標回転数と実回転数との差が判定値より大きいとき異常と判定する第1の異常判定手段と、流量学習フィードバック補正量が判定値より大きいとき異常と判定する第2の異常判定手段と、異常判定した回数をカウントし、そのカウント値が判定値より大きいとき異常と判定する第3の異常判定手段と、流量学習値が判定値以上か否かを判定する第2の流量学習判定手段とからなり、前記エンジン負荷がオン時にもオフ時にも前記第1の流量学習判定手段による判定が肯定であり、前記第1の異常判定手段および第2の異常判定手段および第3の異常判定手段との判定結果が肯定であり、前記第2の流量学習値判定手段が肯定であるとき、アイドル回転数制御装置が異常であると判定することを主旨とする。
【0014】
上記発明の構成によれば、エアコンフラグがオン時にも異常判定を行うので、より早くアイドル回転数制御装置の異常判定ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を具体化した一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の動作を示すフローチャート、エンジン1を含むアイドル回転数制御装置の構成は、図2に示したものと同一であるため、説明を省略する。異常処理ルーチンのフローチャートは図1に示すように、従来の制御のフローチャートのステップ120ないし190をエアコンフラグがオン時にも検出するように設けたものである。
【0016】
まず、エンジン1はイグニッションスイッチ(図示省略)をオンにすることにより始動し、運転が開始される。アクチュエータとしてのISCVはエンジン1に備えたセンサからの信号に基づきECU11からの制御信号に従って制御される。エンジン始動直後はエンジン1が冷えており、暖機を促進するためにスロットルバルブ4は所定の開度に開かれる。ECU11はバイパス通路5に設けられたISCV6の開度を水温センサ8からの信号を受けてあらかじめ定めた水温とISCV6の開度との関係で定めたマップ(図4)によりエンジン暖機に必要なアイドル回転数に制御される。エンジン1が暖機されると、アイドルアップが解除される。
【0017】
ところで、夏場では直射日光により車両室内温度が高温になることから、エアコンを入れることがある。エアコンスイッチ10をオンにすると、その信号はECU11に伝えられISCV6の開度が図4に示すマップにより定まる流量に制御される。所定の目標エンジン回転数になるようにECU11から駆動電流が供給されてISCV6の開度が開かれてフィードバック制御が開始される。
【0018】
ステップ100において、車両が走行中か否かを判定し、肯定なら走行履歴フラグをオンとし、エンジン負荷判定手段であるステップ111へ進み、エアコンフラグがオンでない、即ち否定ならばステップ113へ進み、エアコンフラグがオフ用の流量学習値を用いる。つぎに、第1の学習判別手段であるステップ120へ進む。ステップ120で否定の時は、ステップ100へ戻る。肯定なら第1の異常判定手段であるステップ130へ進む。
【0019】
ステップ130では、アイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より小さいとき、すなわち、実回転数が目標回転数に達していれば正常と判定し、メインルーチンへ復帰する。ステップ130でアイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より大きいとき、すなわち実回転数が目標回転数に到達していないとき、ISCVが異常であると判定され、第2の異常判定手段であるステップ140へ進む。ステップ140では、流量学習フィードバック補正量が判定値(例えば、5.27L/s)以上か否かを判定する。否定なら正常と判定し、メインルーチンへ戻る。肯定ならステップ150へ進む。走行履歴フラグ判定手段であるステップ150では、走行履歴フラグがONか否かを判定し、肯定ならステップ160へ進む。ステップ160では異常判定回数カウンタがステップ150で走行履歴フラグがONであるから1カウント加算される。
【0020】
続いて、ステップ170へ進み、走行履歴フラグをOFFとし、次のカウントアップの準備をする。続いて、第3の異常判定手段であるステップ180へ進み、異常判定回数カウンタが判定値(例えば、5回)以上か否かを判定する。否定ならステップ100へ戻る。肯定ならば第2の学習判定手段であるステップ190へ進み、ここで流量学習値が判定値(例えば、5.27L/S)以上かどうかを判定する。否定ならステップ100へ戻る。肯定なら、異常と判定し、警報装置で警告する。なお、前述のステップ150で否定なら、ステップ180へ進む。
【0021】
なお、ステップ111でエアコンフラグがオンで、肯定ならステップ114へ進みエアコンフラグがオン用の流量学習値を用い、第1の流量学習手段であるステップ120へ進む。ステップ120以降は先に説明した動作と同じであるため、説明を省略する。
【0022】
以上説明した本実施形態の燃料供給装置によれば、エアコンフラグがオン・オフいずれの場合も異常と判定するので、早期に異常と判定できる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明の構成によれば、従来のエアコン負荷が作動していないときの異常検出に加え、エアコン負荷が作動しているときにも、異常を判定できるので、異常検出を早めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャートである。
【図2】従来に係るアイドル回転数制御装置の構成図である。
【図3】従来に係る動作を示すフローチャートである。
【図4】アイドル回転数制御装置の流量特性マップ図である。
【符号の説明】
6a アイドル回転数制御弁
6 アイドル回転数制御装置
100 走行判定手段
111 エンジン負荷判定手段
120 第1の流量学習判定手段
130 第1の異常判定手段
140 第2の異常判定手段
180 第3の異常判定手段
190 第2の流量学習判定手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジンのアイドル回転数制御装置(以下、ISCVという)の故障診断装置に関し、特にエアコンなどのエンジン負荷が作用したときISCVが異常か否かを判定するアイドル回転数制御装置の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用エンジンのエアコン等を作動させるとき、スロットルボデーのバイパス通路を制御するアイドル回転数制御装置によりアイドルアップに必要な空気量を供給し、エアコンのコンプレッサ負荷に対処している。これに関して、アイドル回転数制御装置が故障した場合の検出方法として種々の方法が検討されている。
【0003】
例えば、図2において、内燃機関(以下、エンジンという)1の吸気ポート側には吸気通路2が接続される。吸気通路2の途中にはスロットルボデー3が配設される。スロットルボデー3にはエンジン1への吸入空気を制御するスロットルバルブ4が設けられる。吸気通路2にはスロットルボデー3の上流側と下流側とをバイパス通路5で連通され、バイパス通路5の途中にはアイドル回転数制御装置(以下、ISCVという)6が設けられ、内装されるアイドル回転数制御弁6aによりバイパス空気量が制御される。アイドル回転数制御弁6aはステップモータ6bにより駆動される。エンジン1の排気ポート側には排気管7が接続される。さらにエンジン1の内部を循環してエンジン1を冷却するための冷却水の温度を検出する水温センサ8およびエンジン回転数を検出するためのエンジン回転数検出器9がエンジン1に設けられる。さらに、エアコンをオンオフするためのエアコンスイッチ10が車室内に設けられる。
【0004】
電子制御装置(以下、ECUという)11は、CPU,ROM,RAM,I/O(入出力インターフェイス)等を含む。I/O端子にはエンジン1の内部を循環する冷却水の水温を計測する水温センサ8、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数検出器9等のセンサ、アイドル回転数制御装置6等のアクチュエータ、エアコンスイッチ10などのスイッチが接続される。
【0005】
図3に示すように、エンジン1にエアコンのコンプレッサ等のエンジン負荷がかかったとき、ISCV異常処理ルーチンに移る。まず、走行判定手段であるステップ100において、車両が走行中かどうかを判定する。肯定ならばステップ110へ進み、走行履歴フラグをオンにした後、第1の流量学習手段120へ進む。ここにステップ100が必要な理由は、エンジン始動後、完全暖機前に走行せずにエンジン1を停止することを繰り返した場合、点火プラグのくすぶり等でガソリン燃料の燃焼状態が悪化しアイドル回転数が低くなる。この場合、目標回転数と実回転数に差があってもISCV6が異常ではない。誤検出を防止するため、走行していることを判定した後、ISCV6の異常検出を行って、流量学習中か否かを判定する。
【0006】
前述のステップ100で否定のときは第1の流量学習判定手段であるステップ120へ進む。ここに、ステップ120が必要な理由は、目標回転数と実回転数とに差(例えば、150rpm)がある場合にその差が小さくなるように流量学習を実施する。流量学習を判定値以上行っても回転数差が減少しないならISCV6が故障しているという異常を検出する。ステップ120で否定の時は、ステップ100へ戻る。肯定なら第1の異常判定手段であるステップ130へ進む。
【0007】
ステップ130では、アイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より小さいとき、すなわち、実回転数が目標回転数に達していれば正常と判定し、メインルーチンへ復帰する。ステップ130でアイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より大きいとき、すなわち実回転数が目標回転数に到達しないとき、ISCVが異常であると判定し、第2の異常判定手段であるステップ140へ進む。ステップ140では、流量学習フィードバック補正量が判定値(例えば、5.27L/s)以上かどうかを判定する。否定なら正常と判定し、メインルーチンへ戻る。肯定なら走行履歴フラグ判定手段であるステップ150へ進む。
【0008】
ステップ150では、走行履歴フラグがONか否を判定し、肯定なら160へ進む。ステップ160では異常判定回数カウンタがステップ150で走行履歴フラグがONであることから1カウント加算される。ここにステップ160が必要な理由は、ガソリン燃料の燃焼状態が問題でないことを確実に保証するために、何回か走行した後に、異常判定回数カウンタを備えて判定値で回数を確保している。
【0009】
ステップ170へ進み走行履歴フラグをOFFとし、次のカウントアップの準備をする。第3の異常判定手段であるステップ180へ進み第3の異常判定手段としての異常判定回数カウンタが判定値(例えば、5回)以上かどうかを判定する。ここで回数を判定値とした理由は誤判定を防止するためである。否定ならステップ100へ戻る。肯定ならば第2の学習判定手段であるステップ190へ進む。ここで流量学習値が判定値(例えば、5.27L/s)以上かどうかを判定する。否定ならステップ100へ戻る。肯定なら、異常と判定し、警報装置で警告する。ここに、ステップ190が必要な理由は、目標回転数と実回転数に差がある場合にその差が小さくなるように流量学習を実施する。流量学習を判定値(例えば、5.27L/s)以上行ってもエンジン回転数差が減少しないならISCV6が故障しており最終的に異常と判定する。前述のステップ150で否定なら、ステップ180へ進む。
【0010】
そのほか、関連技術として、例えば、下記に記載の特許文献1が公知である。FICDは、前述のステップ150で否定なら、ステップ180へ進む。ソレノイドバルブが故障の場合、エアコンコンプレッサを作動状態にすると、AACバルブを制御するアイドル回転数制御信号値が大きくなることに着目し、エンジンが暖機後運転中であることが検出された場合のエアコンプレッサ作動前のアイドル回転数制御信号とエアコンプレッサ作動後のアイドル回転数制御信号値の差が所定の基準値以上の場合は、FICDソレノイドが故障したと判断する技術が提案されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平4−31648号(第5頁、図1−4)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装置では、一般にエアコンフラグオフ時に流量学習フィードバックが行われている。しかし、エンジン負荷による故障時はエアコンなどが作動時に故障することもあり、検出機会を逃しているという問題がある。そこで本発明は、エアコンフラグがオン時にもオフ時と同様の検出手段を用いることにより故障検出の機会を増やすことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エアコンなどのエンジン負荷時にアイドル回転数制御をアイドル回転数制御弁により行うアイドル回転数制御装置の故障診断装置であって、エンジン負荷がオンかオフかを判定する負荷判定手段と、エンジン負荷がオン時にはエンジン負荷がオン用の流量学習値が設定され、オフ時にはエンジン負荷がオフ用の流量学習値が設定されて、前記いずれの流量学習値の場合も流量学習中か否かを判定する第1の流量学習判定手段と、アイドル時の目標回転数と実回転数との差が判定値より大きいとき異常と判定する第1の異常判定手段と、流量学習フィードバック補正量が判定値より大きいとき異常と判定する第2の異常判定手段と、異常判定した回数をカウントし、そのカウント値が判定値より大きいとき異常と判定する第3の異常判定手段と、流量学習値が判定値以上か否かを判定する第2の流量学習判定手段とからなり、前記エンジン負荷がオン時にもオフ時にも前記第1の流量学習判定手段による判定が肯定であり、前記第1の異常判定手段および第2の異常判定手段および第3の異常判定手段との判定結果が肯定であり、前記第2の流量学習値判定手段が肯定であるとき、アイドル回転数制御装置が異常であると判定することを主旨とする。
【0014】
上記発明の構成によれば、エアコンフラグがオン時にも異常判定を行うので、より早くアイドル回転数制御装置の異常判定ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を具体化した一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の動作を示すフローチャート、エンジン1を含むアイドル回転数制御装置の構成は、図2に示したものと同一であるため、説明を省略する。異常処理ルーチンのフローチャートは図1に示すように、従来の制御のフローチャートのステップ120ないし190をエアコンフラグがオン時にも検出するように設けたものである。
【0016】
まず、エンジン1はイグニッションスイッチ(図示省略)をオンにすることにより始動し、運転が開始される。アクチュエータとしてのISCVはエンジン1に備えたセンサからの信号に基づきECU11からの制御信号に従って制御される。エンジン始動直後はエンジン1が冷えており、暖機を促進するためにスロットルバルブ4は所定の開度に開かれる。ECU11はバイパス通路5に設けられたISCV6の開度を水温センサ8からの信号を受けてあらかじめ定めた水温とISCV6の開度との関係で定めたマップ(図4)によりエンジン暖機に必要なアイドル回転数に制御される。エンジン1が暖機されると、アイドルアップが解除される。
【0017】
ところで、夏場では直射日光により車両室内温度が高温になることから、エアコンを入れることがある。エアコンスイッチ10をオンにすると、その信号はECU11に伝えられISCV6の開度が図4に示すマップにより定まる流量に制御される。所定の目標エンジン回転数になるようにECU11から駆動電流が供給されてISCV6の開度が開かれてフィードバック制御が開始される。
【0018】
ステップ100において、車両が走行中か否かを判定し、肯定なら走行履歴フラグをオンとし、エンジン負荷判定手段であるステップ111へ進み、エアコンフラグがオンでない、即ち否定ならばステップ113へ進み、エアコンフラグがオフ用の流量学習値を用いる。つぎに、第1の学習判別手段であるステップ120へ進む。ステップ120で否定の時は、ステップ100へ戻る。肯定なら第1の異常判定手段であるステップ130へ進む。
【0019】
ステップ130では、アイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より小さいとき、すなわち、実回転数が目標回転数に達していれば正常と判定し、メインルーチンへ復帰する。ステップ130でアイドルアップ時の目標回転数と実回転数との差が判定値(例えば、150rpm)より大きいとき、すなわち実回転数が目標回転数に到達していないとき、ISCVが異常であると判定され、第2の異常判定手段であるステップ140へ進む。ステップ140では、流量学習フィードバック補正量が判定値(例えば、5.27L/s)以上か否かを判定する。否定なら正常と判定し、メインルーチンへ戻る。肯定ならステップ150へ進む。走行履歴フラグ判定手段であるステップ150では、走行履歴フラグがONか否かを判定し、肯定ならステップ160へ進む。ステップ160では異常判定回数カウンタがステップ150で走行履歴フラグがONであるから1カウント加算される。
【0020】
続いて、ステップ170へ進み、走行履歴フラグをOFFとし、次のカウントアップの準備をする。続いて、第3の異常判定手段であるステップ180へ進み、異常判定回数カウンタが判定値(例えば、5回)以上か否かを判定する。否定ならステップ100へ戻る。肯定ならば第2の学習判定手段であるステップ190へ進み、ここで流量学習値が判定値(例えば、5.27L/S)以上かどうかを判定する。否定ならステップ100へ戻る。肯定なら、異常と判定し、警報装置で警告する。なお、前述のステップ150で否定なら、ステップ180へ進む。
【0021】
なお、ステップ111でエアコンフラグがオンで、肯定ならステップ114へ進みエアコンフラグがオン用の流量学習値を用い、第1の流量学習手段であるステップ120へ進む。ステップ120以降は先に説明した動作と同じであるため、説明を省略する。
【0022】
以上説明した本実施形態の燃料供給装置によれば、エアコンフラグがオン・オフいずれの場合も異常と判定するので、早期に異常と判定できる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明の構成によれば、従来のエアコン負荷が作動していないときの異常検出に加え、エアコン負荷が作動しているときにも、異常を判定できるので、異常検出を早めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャートである。
【図2】従来に係るアイドル回転数制御装置の構成図である。
【図3】従来に係る動作を示すフローチャートである。
【図4】アイドル回転数制御装置の流量特性マップ図である。
【符号の説明】
6a アイドル回転数制御弁
6 アイドル回転数制御装置
100 走行判定手段
111 エンジン負荷判定手段
120 第1の流量学習判定手段
130 第1の異常判定手段
140 第2の異常判定手段
180 第3の異常判定手段
190 第2の流量学習判定手段
Claims (1)
- エアコンなどのエンジン負荷時にアイドル回転数制御をアイドル回転数制御弁により行うアイドル回転数制御装置の故障診断装置であって、
エンジン負荷がオンかオフかを判定する負荷判定手段と、
エンジン負荷がオン時にはエンジン負荷がオン用の流量学習値が設定され、オフ時にはエンジン負荷がオフ用の流量学習値が設定されて、前記いずれの流量学習値の場合も流量学習中か否かを判定する第1の流量学習判定手段と、
アイドル時の目標回転数と実回転数との差が判定値より大きいとき異常と判定する第1の異常判定手段と、
流量学習フィードバック補正量が判定値より大きいとき異常と判定する第2の異常判定手段と、
異常判定した回数をカウントし、そのカウント値が判定値より大きいとき異常と判定する第3の異常判定手段と、
流量学習値が判定値以上か否かを判定する第2の流量学習判定手段とからなり、
前記エンジン負荷がオン時にもオフ時にも前記第1の流量学習判定手段による判定が肯定であり、前記第1の異常判定手段および第2の異常判定手段および第3の異常判定手段の判定結果が肯定であり、前記第2の流量学習値判定手段が肯定であるとき、アイドル回転数制御装置が異常であると判定することを特徴とするアイドル回転数制御装置の故障診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003204104A JP2005016500A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | アイドル回転数制御装置の故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003204104A JP2005016500A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | アイドル回転数制御装置の故障診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005016500A true JP2005016500A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34189870
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005016500A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100867092B1 (ko) | 2007-04-06 | 2008-11-04 | 콘티넨탈 오토모티브 시스템 주식회사 | Isa의 유량 제어 밸브 고장 감지 방법 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003204104A patent/JP2005016500A/ja active Pending
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KR100867092B1 (ko) | 2007-04-06 | 2008-11-04 | 콘티넨탈 오토모티브 시스템 주식회사 | Isa의 유량 제어 밸브 고장 감지 방법 |
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