JP2005016355A - スタッドボルト式ターミナル装置 - Google Patents

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則茂 竹内
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Abstract

【課題】スタッドボルト3と第2樹脂モールドカバー7との境界面に、スタッドボルト3の線膨張係数と第2樹脂モールドカバー7の線膨張係数との差により形成される隙間から電気回路への異物の侵入を防止することで、電気絶縁性の低下を防止することのできるスタッドボルト式ターミナル装置を提供する。
【解決手段】スタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に締め付け固定される電源側ターミナル9の嵌合部93の、第2樹脂モールドカバー7の先端面70と対向する対向面に略円環形状の周壁部94を設け、しかもその周壁部94の内周壁面に、第2樹脂モールドカバー7の先端面70およびスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周面に、Oリング10の軸方向および半径方向等から均等にOリング10を押し付けるためのテーパ面95を設けている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電磁式開閉弁や電磁式流量制御弁等の電磁弁、あるいは電磁スイッチのソレノイドコイルに電力を供給するためのスタッドボルト式ターミナル装置に関するもので、特に内燃機関の気筒内に燃料を噴射供給するための燃料噴射装置に搭載される電磁弁のソレノイドコイルに電力を供給するためのスタッドボルト式ターミナル装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば内燃機関の気筒内に燃料を噴射供給するための燃料噴射装置に搭載される電磁弁のソレノイドコイルに電力を供給するためのスタッドボルト式ターミナル装置においては、図7および図8に示したように、導電性金属よりなるスタッドボルト101の根元部およびスタッドボルト101のボルト側接続端子(図示せず)とソレノイドコイル(図示せず)とを電気的に接続する導電性金属よりなる板状導電体(図示せず)とを、電気絶縁性樹脂よりなる樹脂モールド部102によって保持固定している。
【0003】
そして、電磁弁駆動回路に電気的に接続される電源側導電線103の先端側をかしめ固定した電源側ターミナル104の平板状の嵌合部を、スタッドボルト101のボルト軸部111に螺合する締結ナット105やワッシャ106を用いてスタッドボルト101の径大部112の一端面と締結ナット105の対向面との間に締め付け固定することで、スタッドボルト101のボルト軸部111と電源側ターミナル104の嵌合部との電気的な接続と機械的な接続とを行っている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−229998号公報(第1−6頁、図1−図2)
【特許文献2】
特開2002−242790号公報(第1−8頁、図1−図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のスタッドボルト式ターミナル装置において、スタッドボルト101と樹脂モールド部102との境界面に、各々の線膨張係数の差により隙間が発生する場合がある。そのため、被液(例えばエンジンオイル等)に対しては、その隙間より内部の板状導電体およびソレノイドコイル等よりなる電気回路に浸入した被液中の導電成分等により電気絶縁性が低下するという問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】
本発明の目的は、スタッドボルトと樹脂モールド部との境界面に、スタッドボルトの線膨張係数と樹脂モールド部の線膨張係数との差により形成される隙間から電気回路への異物の侵入を防止することで、電気絶縁性の低下を防止することのできるスタッドボルト式ターミナル装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、電源側導電体の、樹脂モールド部の先端面と対向する対向面に、樹脂モールド部の先端面およびスタッドボルトの外周面にシール部材を押し付けるための押圧部を設けたことにより、樹脂モールド部と電源側導電体との境界面に、スタッドボルトの線膨張係数と樹脂モールド部の線膨張係数との差により形成される隙間をシール部材によってシールすることができる。それによって、スタッドボルトと樹脂モールド部との境界面に形成される隙間から、コイルやコイル側導電体等の電気回路への異物の侵入を防止することができる。これにより、例えば異物中の導電成分等によって、樹脂モールド部に保護される電気回路の電気絶縁性が低下する等の不具合が発生し難くなる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、電源側導電体の押圧部に、締結具の締め付け方向に向かう程、内径が漸増する略円錐形状のテーパ面を設けたことにより、シール部材の半径方向と軸方向とを同時にシールすることができる。そして、締結具を用いて電源側導電体をスタッドボルトに締め付ける程、樹脂モールド部と電源側導電体との境界面に形成される隙間のシール性を向上することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、電源側導電体の端部に、締結具を用いてスタッドボルトに締め付け固定される環状の嵌合部を有する導電性金属よりなる電源側ターミナルを設けている。そして、樹脂モールド部の先端面およびスタッドボルトの外周面にシール部材を押し付けるための押圧部を、電源側ターミナルの嵌合部の、樹脂モールド部の先端面と対向する対向面に設けている。これにより、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明によれば、電源側ターミナルに、シール部材の外周側を取り囲むように、嵌合部の外周部分より樹脂モールド部の先端面側に突出する略環状の周壁部を一体的に設けている。そして、樹脂モールド部の先端面は、締結具を用いて電源側ターミナルの嵌合部をスタッドボルトに締め付けた際に電源側ターミナルの周壁部の先端が当接することで、締結具の締め付け量を規制する規制面を構成している。
【0011】
請求項5に記載の発明によれば、スタッドボルトに、締結具の内周ねじ部が螺合する外周ねじ部を有するボルト軸部、およびこのボルト軸部よりも締結具の締め付け方向にボルト頭部を設けたことにより、電源側ターミナルの嵌合部を、スタッドボルトのボルト軸部の外周側に嵌め合わせた後に、スタッドボルトのボルト軸部の外周ねじ部に締結具の内周ねじ部を螺合させて締結具の締め付け方向に締結具を締め付けることで、電源側ターミナルの嵌合部が締結具とスタッドボルトのボルト頭部との間に挟み込まれた状態で、スタッドボルトのボルト軸部の外周に締め付け固定される。これにより、電源側導電体の端部に設けられた電源側ターミナルの嵌合部とスタッドボルトのボルト頭部との電気的な接続が行われる。
【0012】
請求項6に記載の発明によれば、スタッドボルトに、一部が樹脂モールド部内に埋設されるボルト頭部、およびこのボルト頭部よりも締結具の締め付け方向にボルト側接続端子を設けたことにより、コイル側導電体とスタッドボルトのボルト側接続端子との電気的な接続が行われる。また、スタッドボルトのボルト頭部に、抜け防止手段および回り止め手段を設けたことにより、樹脂モールド部からスタッドボルトが抜け出すのを防止することができ、且つ締結具の締め付け時に締結具と一緒にスタッドボルトが供回りするのを防止することができる。
【0013】
請求項7に記載の発明によれば、上記のコイル側導電体は、一端側がスタッドボルトの他端側に結合される導電性金属よりなる板状のコイル側ターミナル、およびこのコイル側ターミナルの他端側に結合される導電性金属よりなるコイル側接続端子等によって構成されている。そして、コイル側接続端子には、コイルの端末線を載せる根元部、この根元部より軸方向に延長されて、コイル側ターミナルに結合される先端部、およびコイルの端末線を根元部に電気的に接続するための爪状部が設けられている。
【0014】
請求項8に記載の発明によれば、スタッドボルト式ターミナル装置は、燃料供給ポンプより圧送された高圧燃料を蓄圧するコモンレールと、このコモンレール内に蓄圧された高圧燃料を、内燃機関の気筒内に噴射する電磁式燃料噴射弁とを備えた内燃機関用燃料噴射装置に適用されている。そして、電磁式燃料噴射弁は、コモンレールより燃料が供給される制御室、この制御室内から燃料が流出すると開弁するノズルニードルを有する燃料噴射ノズルと、制御室内の燃料を燃料系の低圧側に溢流させる燃料還流路を開閉する弁体、およびこの弁体を閉弁方向に付勢する弁体付勢手段を有する電磁弁とを備えている。そして、上記のコイルとして、電磁式燃料噴射弁に搭載される電磁弁の弁体を開弁方向に駆動すると共に、コイルボビンの外周に絶縁被膜を施した導線を複数回巻装したソレノイドコイルを用いることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態の構成]
図1ないし図5は本発明の第1実施形態を示したもので、図1は電磁式燃料噴射弁に搭載される二方電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置の主要部を拡大した図で、図2は電磁式燃料噴射弁の全体構造を示した図で、図3はノズルボデー内に収容されたノズルニードルを示した図で、図4は電磁式燃料噴射弁に搭載される二方電磁弁の全体構造を示した図である。
【0016】
本実施形態の蓄圧式燃料噴射装置は、図示しないエンジン制御装置(以下ECUと呼ぶ)により電子制御される燃料供給ポンプ(図示せず)と、この燃料供給ポンプから高圧燃料が供給されるコモンレールと、内燃機関(例えばディーゼルエンジン:以下エンジンと呼ぶ)の各気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射供給する電磁式燃料噴射弁(以下インジェクタと呼ぶ:後記する)とを備える。なお、燃料供給ポンプは、燃料タンクから汲み上げた燃料を加圧して高圧化すると共に、高圧化した高圧燃料をコモンレールに圧送するサプライポンプである。また、コモンレールは、比較的に高い圧力(コモンレール圧力:例えば120MPa〜150MPa)の高圧燃料を蓄圧するサージタンクの一種で、内部に蓄圧した高圧燃料を、各インジェクタに分配供給するように構成されている。
【0017】
ここで、ECUは、エンジン回転速度センサ、アクセル開度センサ、コモンレール圧力センサ、エンジン冷却水温センサ、燃料温度センサ等からの各種センサ信号により最適な燃料噴射量、噴射時期および燃料吐出量(コモンレール圧力)を演算して燃料供給ポンプの電磁式流量制御弁(アクチュエータ)のソレノイドコイル(図示せず)や二方電磁弁(以下電磁弁と略す)1のソレノイドコイル2等を電子制御する。
【0018】
なお、本実施形態のECUは、エンジン回転速度とアクセル開度とに応じて設定される指令噴射量を演算する噴射量決定手段と、エンジン回転速度と指令噴射量とに応じて指令噴射時期を演算する噴射時期決定手段と、指令噴射量とコモンレール圧力とに応じて指令噴射パルス時間(指令噴射期間)を演算する噴射期間決定手段と、電磁弁駆動回路(インジェクタ駆動回路:EDU)および電源側導電体(電磁弁駆動回路側導電体)8を介してインジェクタの電磁弁1のソレノイドコイル2にパルス状のインジェクタ駆動電流を印加するインジェクタ駆動手段とを備えている。
【0019】
インジェクタは、エンジンの各気筒毎に対応して搭載された内燃機関用燃料噴射ノズル(以下燃料噴射ノズルと略す)と、この燃料噴射ノズルの図示上部に搭載された電磁弁1とから構成されている。燃料噴射ノズルは、図2および図3に示したように、ノズルニードル11を摺動自在に収容するノズルボデー12と、ニードル付勢手段としてのコイルスプリング13およびニードル駆動手段としてのコマンドピストン14を収容するノズルホルダー15と、ノズルボデー12の密着面とノズルホルダー15の密着面との間に配置されたチップパッキン16と、このチップパッキン16を介してノズルボデー12の密着面とノズルホルダー15の密着面とを所定の締結軸力によって締め付け固定するためのリテーニングナット17とから構成されている。
【0020】
なお、ノズルボデー12には、密着面から油溜まり21へ延びる燃料送出路22が設けられている。なお、油溜まり21は、コモンレールに常に連通している。そして、ノズルホルダー15には、コモンレールに分岐管を介して連通する継ぎ手部から密着面へ延びる燃料供給路23が設けられている。また、その燃料供給路23の途中から分岐した燃料供給路24は、入口側オリフィス25を介して制御室26に連通している。そして、チップパッキン16には、ノズルボデー12の燃料送出路22とノズルホルダー15の燃料供給路23とを連通する燃料中継路27が設けられている。
【0021】
また、チップパッキン16の図示下端面には、ノズルニードル11の最大リフト量を規制する規制面が設けられている。なお、本実施形態のノズルホルダー15には、制御室26内の燃料を、出口側オリフィス28を介して配管継ぎ手29、アウトレットパイプ30へ導く燃料排出路(ドレイン通路、燃料還流路)31も設けられている。また、ノズルホルダー15の燃料供給路23の入り口部には、燃料中の異物を除去するためのバーフィルタ32が設けられている。そして、ノズルボデー12の先端部には、エンジンの気筒の燃焼室内に向けて開口する多数の噴孔33が形成されている。
【0022】
電磁弁1は、図1、図2、図4および図5に示したように、インジェクタの燃料噴射ノズルのノズルホルダー15の図示上端部に設けられた凹状部34に締め付け固定されるバルブボデー35と、このバルブボデー35内に摺動自在に保持された弁体と、バルブボデー35よりも図示上方側に配設された固定子鉄心(ステータコア)36と、電磁弁1の弁体を閉弁方向に付勢する弁体付勢手段としてのコイルスプリング37と、電磁弁1の弁体を開弁方向に駆動する弁体駆動手段としてのソレノイドコイル2と、上記の電磁弁駆動回路より電源側導電体8を介してECUからソレノイドコイル2を含んで構成される電気回路にパルス状のインジェクタ駆動電流を印加するためのスタッドボルト式ターミナル装置(後記する)とから構成されている。
【0023】
バルブボデー35は、例えば低炭素合金鋼により略円筒形状に形成されている。このバルブボデー35は、ステータコア36側に設けられた略円環状の径大部(鍔状部)、この径大部より図示下方側に延長されて、径大部よりも外径が小さい円筒状の径小部、およびこの径小部の図示下端側を閉塞する略円環状の底壁部を有している。そして、バルブボデー35の底壁部の先端面(図示下端面)とノズルホルダー15の後端面(図示上端面:凹状部34の底壁面)との間には、複数の円環板部材が液密的に嵌め込まれている。なお、複数の円環板部材には、制御室26内の燃料圧力をコントロール(増減)することによって、インジェクタの噴射率パターンをコントロールするための入口側オリフィス25、出口側オリフィス28がそれぞれ形成されている。
【0024】
そして、バルブボデー35の底壁部の先端部(図示下端部)の中央付近には、出口側オリフィス28を介して制御室26に連通する連通路(燃料排出路、ドレーン通路、燃料還流路)41が形成されている。この連通路41は、大径孔(ドレーン通路、燃料還流路)42、燃料排出路(ドレーン通路、燃料還流路)43、ノズルホルダー15に設けられた燃料排出路31、配管継ぎ手29、アウトレットパイプ30を介して燃料系の低圧側(燃料タンク)に連通している。そして、バルブボデー35の径小部には、燃料排出路43に連通し、電磁弁1内にリークした燃料を排出するための燃料排出路44が軸方向に形成されている。また、バルブボデー35の径小部の中央部には、円筒形状のスリーブ45を介して弁体を摺動自在に支持するための支持孔(摺動部)が形成されている。
【0025】
ステータコア36は、ソレノイドコイル2への通電時に、磁化されて電磁石となり、アーマチャ46を吸着する。このステータコア36の図示上端部には、例えばステンレス鋼よりなるハウジング47が装着されており、このハウジング47の図示下端面に形成された嵌合孔内に電磁弁1の弁体の最大リフト量を規制するストッパ48が嵌め込まれている。なお、ストッパ48の外周面とステータコア36の内周面との間には、例えば鉄系の金属材料よりなる円筒形状の磁性体49が設置されている。また、ステータコア36の外周側は、例えばステンレス鋼よりなるケース50に覆われている。
【0026】
本実施形態の弁体は、円筒形状のスリーブ45を介してバルブボデー35の径小部の支持孔内を往復方向に変位するアウタバルブ51と、このアウタバルブ51内に配されたインナバルブ52とから構成されている。アウタバルブ51は、例えば低炭素合金鋼により略円筒形状に形成されている。このアウタバルブ51の中央部には、連通路53を有する摺動孔が形成されている。そして、アウタバルブ51は、圧入または溶接等によりアーマチャ46と一体的に連結されている。そして、アウタバルブ51は、バルブボデー35の中央部に設置されたスリーブ45内に摺動自在に嵌め込まれており、ステータコア36の内周部に配されたコイルスプリング37によってバルブ閉弁方向に付勢されている。したがって、アウタバルブ51は、ソレノイドコイル2の通電状態に対応してアーマチャ46と共に移動して、バルブボデー35に対するリフト位置が変化する。
【0027】
インナバルブ52は、例えば低炭素合金鋼により略丸棒形状に形成されている。このインナバルブ52は、アウタバルブ51の中央部に形成された摺動孔内に配置されて、アウタバルブ51がインナバルブ52に対して摺動自在に移動できるように構成されている。ここで、ストッパ48の図示下端面には、インナバルブ52の図示上端面が当接するように構成されている。これにより、ストッパ48は、ソレノイドコイル2を通電することによって、アウタバルブ51がアーマチャ46と共にステータコア36側に吸引された時に、インナバルブ52の先端面がアウタバルブ51の段付部分(内部に連通路53を有する円環状の底壁部)に当接することで、アウタバルブ51の変位量を規制するアウタバルブ規制手段として機能する。なお、54は電磁弁1を燃料噴射ノズルのバルブボデー35に締め付け固定するためのボデーアッパーである。
【0028】
本実施形態のソレノイドコイル2のスタッドボルト式ターミナル装置は、導線を所定の回数だけ巻装したソレノイドコイル2、およびこのソレノイドコイル2の両側の端末リード線55に電気的に接続されるコイル側導電体(後記する)を有する電気回路と、熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂)等の電気絶縁性樹脂内に少なくともコイル側導電体を収容した樹脂モールド部(後記する)と、この樹脂モールド部に保持固定された例えば鉄等の導電性金属よりなるスタッドボルト3と、このスタッドボルト3に電源側導電体8の端部に設けられた電源側ターミナル(電磁弁駆動回路側ターミナル)9を締め付け固定するためのナット(締結具)4と、電源側ターミナル9と樹脂モールド部との間に挟み込まれ、且つ電源側ターミナル9とスタッドボルト3との間に挟み込まれたOリング10とから構成されている。
【0029】
ソレノイドコイル2は、通電を受けることにより起磁力を発生してステータコア36を磁化することで、電磁弁1の弁体(アウタバルブ51)を開弁方向に駆動すると共に、ステータコア36のコイル収納部に収容された熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂)等の電気絶縁性樹脂よりなる略円筒形状のコイルボビン56の外周に絶縁被膜を施した導線を複数回巻装したコイルである。なお、ステータコア36のコイル収納部内には、コイルボビン56の外周に巻装されたソレノイドコイル2のコイル部および端末リード線55を覆うように熱硬化性樹脂(例えばエポキシ系樹脂:EP)等の電気絶縁性樹脂よりなるコイル保護部材(充填材)57、58が充填されている。
【0030】
コイル側導電体は、例えば銀、銅または鉄等の導電性金属よりなる平板状のコイル側ターミナル61、および例えば銀、銅または鉄等の導電性金属よりなるコイル側接続端子62等から構成されている。そのコイル側ターミナル61は、一端部がスタッドボルト3の他端側に例えば溶接等の結合手段を用いて機械的および電気的に結合(接続)され、また、他端部がコイル側接続端子62の先端部に例えば溶接等の結合手段を用いて機械的および電気的に結合(接続)されている。
【0031】
また、コイル側接続端子62は、ソレノイドコイル2の端末リード線55を載せる平板状の根元部63、この根元部63より軸方向に延長されて、コイル側ターミナル61の他端部に溶接により結合される棒軸状の先端部(軸状リード部)64、およびソレノイドコイル2の端末リード線55を根元部63に電気的に接続するための爪状部(かしめ固定部)65を有している。なお、コイル側接続端子62の先端部64は、先端がハウジング47の図示上端面(先端面)よりも突出した状態で、ハウジング47の挿通孔内に収容保持されている。
【0032】
そして、コイル側接続端子62の先端部64は、熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂)等の電気絶縁性樹脂よりなる略円筒形状の樹脂キャップ66、および熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂)等の電気絶縁性樹脂よりなる略円環形状の樹脂カバー67によって保護されている。なお、樹脂キャップ66の外周とハウジング47の挿通孔の内周との間には、燃料が外部へ漏洩するのを防止する耐油性のゴム系弾性体としてのOリング68が装着されており、また、コイル側接続端子62の先端部64の外周と樹脂キャップ66の内周との間には、燃料が外部へ漏洩するのを防止する耐油性のゴム系弾性体としてのOリング69が装着されている。
【0033】
スタッドボルト3は、樹脂モールド部の先端面(図示上端面)70より一端側(先端側)が突出した状態で、後端側(根元側)が樹脂モールド部内に保持固定されて、一端側が電源側ターミナル9に電気的に接続され、且つ他端側がコイル側ターミナル61に電気的に接続されている。このスタッドボルト3には、ボルト軸部71、このボルト軸部71よりもナット4の締め付け方向(図示下方)にボルト頭部72、およびこのボルト頭部72よりもナット4の締め付け方向(図示下方)にコイル側ターミナル61に電気的に接続するボルト側接続端子73が一体的に設けられている。
【0034】
なお、ボルト軸部71とボルト頭部72のうちで樹脂モールド部の先端面70より露出している部分とが、スタッドボルト3の一端側を構成し、且つボルト頭部72のうちで樹脂モールド部内に埋設されて保護されている部分とボルト側接続端子73とが、スタッドボルト3の他端側を構成する。
【0035】
ボルト軸部71の外周には、ナット4の内周に設けられた内周ねじ部(図示せず)が螺合する外周ねじ部74が、平形ダイスまたは丸形ダイスによるねじ転造、あるいは差速式ねじ転造により形成されている。そして、ボルト軸部71の外周には、電源側導電体8の端部に設けられた電源側ターミナル9の平板状の嵌合部93が嵌め合わされている。そして、ボルト頭部72は、一部が樹脂モールド部内に埋設されており、残部が樹脂モールド部の先端面70より突出しており、ボルト軸部71よりも外径が大きく、ナット4とワッシャ(ウェーブワッシャでも良い)5を用いて締め付け固定される電源側ターミナル9の嵌合部93に電気的に接続する略円柱形状の結合部(径大部)を有している。
【0036】
また、ボルト頭部72には、樹脂モールド部からスタッドボルト3の他端側(ボルト頭部72とボルト側接続端子73)が抜け出すのを防止するための複数の周溝部(抜け防止手段)75、ナット4の締め付け時にナット4と一緒にスタッドボルト3が供回りするのを防止するための刻み目(回り止め手段)が施された鍔状部(径大部)、および複数の周溝部75よりも外径が大きい円形状の径大部が一体的に設けられている。なお、鍔状部の外周に設けられる刻み目は、樹脂モールド部との結合強度を向上させるためのもので、鍔状部の外周にローレット加工等を施して形成されている。
【0037】
ボルト側接続端子73は、ボルト頭部72の径大部の中心部より図示下方に延長された部分で、図示下端側がプレス成形等によって平板形状に形成されている。このボルト側接続端子73の板厚方向の一端面には、コイル側ターミナル61の一端部が例えば溶接等の結合手段を用いて機械的および電気的に結合(接続)されている。
【0038】
樹脂モールド部は、熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂:PA)等の電気絶縁性樹脂よりなる第1樹脂モールドカバー(第1導電体保護部材、第1導電体絶縁部材、第1樹脂モールド部)6と、熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂:PA)等の電気絶縁性樹脂よりなる第2樹脂モールドカバー(第2導電体保護部材、第2導電体絶縁部材、第2樹脂モールド部)7とから構成されている。この樹脂モールド部は、ハウジング47の図示上端面側を覆うように、すなわち、電気回路(電磁弁1に内装される内部電気部品)の一部を構成するコイル側導電体のコイル側ターミナル61および下記の電気回路の各結合箇所(溶接箇所)を保護および電磁弁1の外部の導電性部材に対して電気的に絶縁するようにハウジング47の図示上端面に装着されている。
【0039】
第1樹脂モールドカバー6は、電気絶縁性樹脂内にコイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端側(図示右側部)およびスタッドボルト3のボルト側接続端子73をインサート成形している。この第1樹脂モールドカバー6には、ハウジング47の図示上端面に形成された嵌合溝内に圧入等の手段を用いて嵌め込まれる被嵌合部76、第2樹脂モールドカバー6との結合強度を向上させるための凸状部(外周突起)77、およびコイル側導電体のコイル側ターミナル61の他端側を保持するスリーブ状の保持部78等が一体的に形成されている。
【0040】
第2樹脂モールドカバー7は、第1樹脂モールドカバー6、スタッドボルト3のボルト側接続端子73とコイル側ターミナル61の一端部との結合箇所(溶接箇所)、およびコイル側導電体のコイル側ターミナル61の他端部とコイル側接続端子62の先端部64との結合箇所(溶接箇所)をインサート成形している。この第2樹脂モールドカバー7には、スタッドボルト3の複数の周溝部75に入り込むことで、スタッドボルト3との結合強度を向上させるための凸状部(内周突起)、第1樹脂モールドカバー6の凸状部77が入り込むことで、第1樹脂モールドカバー6との結合強度を向上させるための凹状部(外周凹部)、およびハウジング47の図示上端面に形成された複数の凸状部79を抱き込むことで、ハウジング47との結合強度を向上させるための凹状部等が一体的に形成されている。なお、第2樹脂モールドカバー7は、スタッドボルト3の一端側を先端面70より突出した状態で、スタッドボルト3の他端側を保持固定するボルト保持部材としても機能する。
【0041】
本実施形態の電源側導電体8は、例えばビニル被覆コードに似た形状の、絶縁部材により被覆された自動車用導電線をハーネス化したワイヤーハーネス(ケーブル)であって、一端部がECU側の電磁弁駆動回路の外部接続端子(図示せず)に電気的に接続されている。この電源側導電体8の他端部には、ナット4とワッシャ5を用いてスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面(図示上端面)に締め付け固定される導電性金属よりなる電源側ターミナル9が設けられている。
【0042】
電源側ターミナル9には、電源側導電体8の他端部を保持する保持部91と、電源側導電体8の端末線(図示せず)を保持部91に電気的に接続するための爪状部(かしめ固定部)92と、スタッドボルト3のボルト軸部71の外周に嵌め合わされる略円環板形状の嵌合部93とが一体的に設けられている。ここで、電源側導電体8として絶縁部材で被覆した自動車用導電線を用いた場合、電源側ターミナル9の爪状部92で電源側導電体8の端末線を電源側ターミナル9の保持部91にかしめ固定した後に、爪状部92に電極を当てながら通電することで、電源側導電体8の端末線を被覆する絶縁部材が通電時の発熱によって破られて、電源側導電体8の端末線と電源側ターミナル9の保持部91との電気的な接続が行われる。
【0043】
電源側ターミナル9の嵌合部93には、スタッドボルト3のボルト軸部71が挿通可能な大きさの丸穴形状の嵌合孔(図示せず)が形成されている。そして、その嵌合部93の、第2樹脂モールドカバー7の先端面70と対向する対向面には、Oリング10の外周側を取り囲むように、嵌合部93の外周部分より第2樹脂モールドカバー7の先端面側に突出する略円環形状の周壁部94が一体的に形成されている。そして、周壁部94の内周壁面は、ナット4の締め付け方向に向かう程、内径が漸増する略円錐形状のテーパ面95とされ、第2樹脂モールドカバー7の先端面70およびスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周面に、Oリング10の軸方向および半径方向等から均等にOリング10を押し付けるための押圧部を構成している。
【0044】
ここで、本実施形態では、第2樹脂モールドカバー7の先端面70に、ナット4とワッシャ5を用いて電源側ターミナル9の嵌合部93をスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に締め付けた際に電源側ターミナル9の周壁部94の先端面が当接することで、ナット4による電源側ターミナル9の嵌合部93の締め付け量を規制する規制面が形成されている。
【0045】
Oリング10は、スタッドボルト3のボルト頭部72の外周と第2樹脂モールドカバー7の内周との境界面に、スタッドボルト3の線膨張係数と樹脂モールド部の線膨張係数との差により形成される隙間から上記の電気回路への異物(被液:例えばエンジンオイルや水等)の侵入を防止するための耐油性または油密性または水密性のゴム系弾性体としてのパッキン(シール部材)である。このOリング10は、電源側ターミナル9の嵌合部93の周壁部94のテーパ面95と第2樹脂モールドカバー7の図示上端面(先端面)70との間に挟み込まれ、且つ電源側ターミナル9の嵌合部93の周壁部94のテーパ面95とスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周面との間に挟み込まれている。なお、断面円形状の素線を円環状に形成したOリング10の代わりに、三角形状以上の多角形状の素線を円環状に形成したOリングを用いても良い。また、Oリングの材料として、電気絶縁性のゴム系弾性体を用いても良い。
【0046】
[第1実施形態の組付方法]
次に、本実施形態のインジェクタの電磁弁1のソレノイドコイル2にインジェクタ駆動電流を印加するためのスタッドボルト式ターミナル装置の組付方法を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
【0047】
先ず、スタッドボルト3のボルト頭部72の径大部の中心部により図示下方に延長されたボルト側接続端子73の板厚方向の一端面に、コイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端部の板厚方向の一端面を、例えば溶接等の結合手段を用いて結合させる。次に、樹脂成形型によって形成されるキャビティ内に、スタッドボルト3のボルト側接続端子73とコイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端部との結合箇所(溶接箇所)、およびコイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端側を挿入した状態で保持する。
【0048】
次に、加熱されて溶融状態の熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂:PA)等の電気絶縁性樹脂(以下溶融樹脂と言う)を、樹脂成形型に設けられる1つまたは2つ以上のゲートから注入し、樹脂成形型のキャビティ内に溶融樹脂を充填する。これにより、溶融樹脂によってスタッドボルト3のボルト側接続端子73とコイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端部との結合箇所、およびコイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端側が覆われる。
【0049】
そして、樹脂成形型のキャビティ内に充填された溶融樹脂を取り出し、冷却して硬化(固化)させる。あるいは樹脂成形型のキャビティの回りに冷却水等の冷却媒体を循環供給することで、樹脂成形型のキャビティ内に充填された溶融樹脂を冷却して硬化(固化)させると、電気絶縁性樹脂内にスタッドボルト3のボルト側接続端子73とコイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端部との結合箇所、およびコイル側導電体のコイル側ターミナル61の一端側がインサート成形され、且つ被嵌合部76、凸状部77および保持部78等を有する第1樹脂モールドカバー6が樹脂一体成形される。
【0050】
一方、ステータコア36のコイル収納部内に保持されたコイルボビン56の外周に絶縁被膜を施した導線を複数回巻装することでソレノイドコイル2のコイル部を構成する。ここで、本実施形態のように、ソレノイドコイル2として絶縁被膜を施した導線を用いた場合には、コイル側接続端子62の爪状部65でソレノイドコイル2の端末リード線55をコイル側接続端子62の根元部63にかしめ固定した後に、爪状部65に電極を当てながら通電することで、ソレノイドコイル2の端末リード線55を被覆する絶縁被膜が通電時の発熱によって破られて、ソレノイドコイル2の端末リード線55とコイル側接続端子62の根元部63との電気的な接続が行われる。
【0051】
そして、ステータコア36のコイル収納部内に熱硬化性樹脂(例えばエポキシ系樹脂:EP)等の電気絶縁性樹脂よりなるコイル保護部材57、58を充填することで、コイルボビン56の外周に巻装されたソレノイドコイル2のコイル部および端末リード線55がコイル保護部材57、58によって保護される。次に、コイル側導電体のコイル側接続端子62の先端部64に、樹脂キャップ66および樹脂カバー67を被せて、これらをハウジング47の挿通孔内に嵌め合わせる。このとき、コイル側接続端子62の先端部64の図示上端部(最も外径の小さい棒状部または板状部)は、ハウジング47の先端面および樹脂キャップ66の先端部より図示上方に突出しており露出している。
【0052】
次に、コイル側導電体のコイル側接続端子62の先端部64の図示上端部を、コイル側ターミナル61の他端部の一端部の板厚方向の一端面に例えば溶接等の結合手段を用いて結合する。次に、樹脂成形型によって形成されるキャビティ内に、スタッドボルト3のボルト頭部72の一部(径大部の一部、複数の周溝部75、鍔状部および径大部)、第1樹脂モールドカバー6、コイル側導電体のコイル側ターミナル61の他端部とコイル側接続端子62の先端部64との結合箇所(溶接箇所)を挿入した状態で保持する。
【0053】
次に、加熱されて溶融状態の熱可塑性樹脂(例えばポリアミド樹脂:PA)等の電気絶縁性樹脂(以下溶融樹脂と言う)を、樹脂成形型に設けられる1つまたは2つ以上のゲートから注入し、樹脂成形型のキャビティ内に溶融樹脂を充填する。これにより、溶融樹脂によってスタッドボルト3のボルト頭部72の一部、第1樹脂モールドカバー6、コイル側導電体のコイル側ターミナル61の他端部とコイル側接続端子62の先端部64との結合箇所が覆われる。
【0054】
そして、樹脂成形型のキャビティ内に充填された溶融樹脂を取り出し、冷却して硬化(固化)させる。あるいは樹脂成形型のキャビティの回りに冷却水等の冷却媒体を循環供給することで、樹脂成形型のキャビティ内に充填された溶融樹脂を冷却して硬化(固化)させると、電気絶縁性樹脂内にスタッドボルト3のボルト頭部72の一部、第1樹脂モールドカバー6、コイル側導電体のコイル側ターミナル61の他端部とコイル側接続端子62の先端部64との結合箇所がインサート成形され、且つ凸状部、凹状部および凹状部等を有する第2樹脂モールドカバー7が樹脂一体成形される。
【0055】
次に、上記のように組み付けたソレノイドコイル2のスタッドボルト式ターミナル装置のステータコア36およびハウジング47に、電磁弁1の各構成部品(例えばバルブボデー35、コイルスプリング37、ストッパ48、アウタバルブ51、インナバルブ52等)を組み付けて電磁弁1を製作する。次に、燃料噴射ノズルのノズルホルダー15の図示上端部に設けられた凹状部34に、電磁弁1のバルブボデー35を締め付け固定した後に、ボデーアッパー54によって電磁弁1を燃料噴射ノズルのバルブボデー35の図示上端面に締め付け固定することで、インジェクタを製造する。
【0056】
このように製造されたインジェクタをエンジンのシリンダヘッドに組み付けた後に、電磁弁1の第2樹脂モールドカバー7の先端面(図示上端面)70より図示上方に突出しているスタッドボルト3のボルト軸部71の外周に、電源側導電体8の他端部に設けられた電源側ターミナル9の嵌合部93およびワッシャ5を順に嵌め合わせた後に、スタッドボルト3のボルト軸部71の外周に設けられた外周ねじ部にナット4の内周に設けられた内周ねじ部を螺合させる。そして、ナット4の外周に形成された係合部(六角部)に工具を嵌合させてナット4を締め付け方向に締め付けることで、ナット4およびワッシャ5を用いてスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に、電源側ターミナル9の嵌合部93を締め付け固定して結合させる。これにより、ECUから電磁弁駆動回路より電源側導電体8を介してソレノイドコイル2を含んで構成される電気回路にパルス状のインジェクタ駆動電流を印加することができる。
【0057】
このとき、電源側ターミナル9の嵌合部93をスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に締め付ける前に、スタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周にOリング10を嵌め合わせておくことで、電源側ターミナル9の嵌合部93をスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に締め付けると、電源側ターミナル9の嵌合部93に設けた周壁部94のテーパ面95によってOリング10がスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周面および第2樹脂モールドカバー7の先端面(図示上端面)70に密着することになる。これにより、スタッドボルト3と第2樹脂モールドカバー7との境界面に、スタッドボルト3の線膨張係数と第2樹脂モールドカバー7の線膨張係数との差により形成される隙間を確実にシールすることができる。
【0058】
[第1実施形態の作用]
次に、本実施形態のインジェクタの作用を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
【0059】
エンジンの各気筒毎に対応して搭載されたインジェクタからエンジンの各気筒の燃焼室内への燃料噴射は、ノズルニードル11に連結したコマンドピストン14の背圧制御を行う制御室26内の燃料圧力を増減制御する電磁式アクチュエータとしての電磁弁1に内蔵されたソレノイドコイル2への通電および通電停止により電子制御される。すなわち、噴射タイミング(噴射時期)となって、ECUから電磁弁駆動回路を介して電源側導電体8、電源側ターミナル9、スタッドボルト3、コイル側導電体(コイル側ターミナル61、コイル側接続端子62)を経てソレノイドコイル2にパルス状のインジェクタ駆動電流が印加されると、ソレノイドコイル2に起磁力が発生し、電磁弁1に内蔵されたステータコア36等の磁性材料が磁化される。
【0060】
したがって、アウタバルブ51は、コイルスプリング37のバルブ閉弁方向の付勢力に抗してステータコア36側にアーマチャ46と共に吸引されて、大径孔42を介して連通路41と燃料排出路43との間を連通するリフト位置に移動する。これにより、コモンレールから燃料供給路23、燃料供給路24、入口側オリフィス25を経て制御室26内に供給されている高圧燃料が、出口側オリフィス28、連通路41、大径孔42、燃料排出路43、燃料排出路31、配管継ぎ手29、アウトレットパイプ30を経て燃料系の低圧側(燃料タンク)に溢流する。
【0061】
それによって、制御室26内の燃料圧力(ノズルニードル11の閉弁方向に作用する燃料圧力)が開弁圧よりも低くなると、油溜まり21内の燃料圧力(ノズルニードル11の開弁方向に作用する燃料圧力)がコイルスプリング13の閉弁方向の付勢力に打ち勝つため、ノズルニードル11のシート部がノズルボデー12の弁座より離座して、ノズルニードル11がコマンドピストン14と一緒に図示上方にリフトする。これにより、ノズルニードル11のシート部とノズルボデー12の略円錐形状の壁面との間に燃料通路が形成されて油溜まり21と多数の噴孔33とが連通するため、エンジンの気筒の燃焼室内への燃料噴射が開始される。
【0062】
噴射タイミング(噴射時期)から指令噴射期間が経過すると、ECUによって電磁弁1のソレノイドコイル2への通電が停止(OFF)されると、ソレノイドコイル2の起磁力がなくなり、電磁弁1に内蔵されたステータコア36等の磁性材料が消磁される。したがって、アウタバルブ51は、コイルスプリング37のバルブ閉弁方向の付勢力によってアーマチャ46と共に図示下方へ押し下げられて、バルブボデー35に形成された連通路41と燃料排出路43との間を遮断する初期位置に移動する。これにより、コモンレールから燃料供給路23、燃料供給路24、入口側オリフィス25を経て制御室26内に高圧燃料が充満する。
【0063】
それによって、制御室26内の燃料圧力(ノズルニードル11の閉弁方向に作用する燃料圧力)およびコイルスプリング13の閉弁方向の付勢力が油溜まり21内の燃料圧力(ノズルニードル11の開弁方向に作用する燃料圧力)よりも大きくなると、ノズルニードル11がコマンドピストン14と一緒に図示下方に移動して、ノズルニードル11のシート部がノズルボデー12の弁座に着座する。これにより、油溜まり21と多数の噴孔33との連通状態が遮断されるため、エンジンの気筒の燃焼室内への燃料噴射が終了する。
【0064】
[第1実施形態の効果]
以上のように、本実施形態のインジェクタに搭載される電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置においては、スタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に締め付け固定される電源側ターミナル9の嵌合部93の、第2樹脂モールドカバー7の先端面70と対向する対向面に略円環形状の周壁部94を設け、しかもその周壁部94の内周壁面(略円錐形状のテーパ面95)に、第2樹脂モールドカバー7の先端面70およびスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周面に、Oリング10の軸方向および半径方向等から均等にOリング10を押し付けるための押圧部を設けている。
【0065】
それによって、スタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に電源側ターミナル9の嵌合部93を締め付け固定する際に、スタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周に嵌め合わされるOリング10によってスタッドボルト3と第2樹脂モールドカバー7との境界面に、スタッドボルト3の線膨張係数と第2樹脂モールドカバー7の線膨張係数との差により形成される隙間を確実にシールすることができる。したがって、スタッドボルト3と第2樹脂モールドカバー7との境界面に、スタッドボルト3の線膨張係数と第2樹脂モールドカバー7の線膨張係数との差により形成される隙間から、第2樹脂モールドカバー7内部のコイル側導電体(コイル側ターミナル61やコイル側接続端子62)およびソレノイドコイル2等よりなる電気回路に浸入した被液(例えばエンジンオイルや水等)中の導電成分(スラッジ等)により電気絶縁性の低下を防止することができる。
【0066】
[第2実施形態]
図6は本発明の第2実施形態を示したもので、インジェクタに搭載される電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置の主要部を拡大した図である。
【0067】
本実施形態では、スタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の座面に締め付け固定される電源側ターミナル9の嵌合部93の、第2樹脂モールドカバー7の先端面70と対向する対向面に略円環形状の周壁部94に、第2樹脂モールドカバー7の先端面70およびスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周面に、Oリング10の軸方向および半径方向等から均等にOリング10を押し付けるための円環状の段差部(押圧部)96を設けている。この場合でも、第1実施形態と同様にして、スタッドボルト3のボルト頭部72の結合部の外周に嵌め合わされるOリング10によってスタッドボルト3と第2樹脂モールドカバー7との境界面に、スタッドボルト3の線膨張係数と第2樹脂モールドカバー7の線膨張係数との差により形成される隙間を確実にシールすることができる。
【0068】
[他の実施形態]
本実施形態では、燃料噴射装置用電磁弁として二方電磁弁1を使用したが、三方電磁弁を使用しても良い。また、燃料噴射装置として、蓄圧式燃料噴射装置以外の燃料噴射装置に本発明を使用しても良い。また、本実施形態では、バルブ付勢手段として、バルブ閉弁方向の付勢力を発生するコイルスプリング37を使用した例を示したが、ゴム、エアクッション等の他の弾性体を使用しても良い。また、本実施形態では、ニードル付勢手段として、ニードル閉弁方向の付勢力を発生するコイルスプリング13を使用した例を示したが、ゴム、エアクッション等の他の弾性体を使用しても良い。
【0069】
なお、スタッドボルト3の他端側(例えばボルト側接続端子73)と導電性金属よりなるコイル側導電体の板状体(例えばコイル側ターミナル61の一端部)とを溶接により結合しているが、スタッドボルト3の他端側(例えばボルト側接続端子73)にローレット加工を施して、スタッドボルト3の他端側と導電性金属よりなる板状体とをローレット結合しても良い。また、スタッドボルト3のボルト側接続端子73に外周ねじ部を形成し、スタッドボルト3の他端側と導電性金属よりなる板状体とをナット等の締結具を用いて締め付け固定しても良い。この場合でも、スタッドボルト3の他端側と導電性金属よりなる板状体とを結合した後に、その結合部および導電性金属よりなる板状体を電気絶縁性樹脂内にインサート成形することで、結合部の保護(他の導電体に対する電気絶縁性の確保)とスタッドボルト3の他端側の保持固定とを実現できる。
【0070】
なお、コイルとして、上記の電磁式燃料噴射弁(インジェクタ)に搭載される電磁弁1以外の電磁式開閉弁の弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動するソレノイドコイル(電磁コイル)や、電磁式流量制御弁の弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動するソレノイドコイル(電磁コイル)や、電磁スイッチを開成方向または閉成方向に駆動するソレノイドコイル(電磁コイル)や、エンジンスタータ用電磁スイッチのプルインコイル(吸引コイル)またはホールディングコイル(保持コイル)や、発電機のフィールドコイル(界磁コイル)またはアーマチャコイル(電機子コイル)や、電動機のフィールドコイル(界磁コイル)またはアーマチャコイル(電機子コイル)等を用いても良い。
【0071】
ここで、本実施形態では、ソレノイドコイル2の両側の端末リード線55に電気的に接続される一対のコイル側導電体(コイル側ターミナル61、コイル側接続端子62)と、一対のスタッドボルト3と、一対の電源側導電体8の端部に設けられた電源側ターミナル9のうちの一方のみのコイル側導電体(コイル側ターミナル61、コイル側接続端子62)、スタッドボルト3、電源側導電体8、電源側ターミナル9およびOリング10のみを示し、他方のコイル側導電体(コイル側ターミナル61、コイル側接続端子62)、スタッドボルト3、電源側導電体8、電源側ターミナル9およびOリング10については図示を省略している。なお、ソレノイドコイル2のコイル部の両端から取り出される両側の端末リード線55にコイル側導電体を介して電気的に接続される2つのスタッドボルト3のボルト頭部72の結合部に締め付け固定される電源側ターミナル9の嵌合部93のうちの少なくとも一方の嵌合部93に本発明の形状(押圧部)を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】インジェクタに搭載される電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置の主要部を拡大した概略図である(第1実施形態)。
【図2】インジェクタの全体構造を示した断面図である(第1実施形態)。
【図3】ノズルボデー内に収容されたノズルニードルを示した断面図である(第1実施形態)。
【図4】インジェクタに搭載される電磁弁の全体構造を示した断面図である(第1実施形態)。
【図5】電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置の主要構造を示した断面図である(第1実施形態)。
【図6】インジェクタに搭載される電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置の主要部を拡大した概略図である(第2実施形態)。
【図7】電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置の主要部を示した概略図である(従来の技術)。
【図8】電磁弁のスタッドボルト式ターミナル装置の主要部を示した概略図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 電磁弁
2 ソレノイドコイル(コイル)
3 スタッドボルト
4 ナット(締結具)
6 第1樹脂モールドカバー(樹脂モールド部)
7 第2樹脂モールドカバー(樹脂モールド部)
8 電源側導電体(電磁弁駆動回路側導電体)
9 電源側ターミナル(電磁弁駆動回路側ターミナル)
10 Oリング(シール部材)
11 ノズルニードル
26 制御室
55 ソレノイドコイルの端末リード線(端末線)
56 コイルボビン
61 コイル側ターミナル(コイル側導電体)
62 コイル側接続端子(コイル側導電体)
63 コイル側接続端子の根元部
64 コイル側接続端子の先端部
65 コイル側接続端子の爪状部
70 第2樹脂モールドカバーの先端面(樹脂モールド部の先端面)
71 スタッドボルトのボルト軸部
72 スタッドボルトのボルト頭部
73 スタッドボルトのボルト側接続端子
74 外周ねじ部
75 周溝部(抜け防止手段)
93 電源側ターミナルの嵌合部
94 電源側ターミナルの周壁部
95 周壁部のテーパ面(押圧部)
96 周壁部の段差部(押圧部)

Claims (8)

  1. (a)導線を所定の回数だけ巻装したコイル、およびこのコイルの端末線に電気的に接続されるコイル側導電体を有する電気回路と、
    (b)電気絶縁性樹脂よりなり、この電気絶縁性樹脂内に少なくとも前記コイル側導電体を収容した樹脂モールド部と、
    (c)この樹脂モールド部の先端面より一端側が突出した状態で前記樹脂モールド部に保持固定されて、
    一端側が電源側導電体に電気的に接続され、且つ他端側が前記コイル側導電体に電気的に接続される導電性金属よりなるスタッドボルトと、
    (d)このスタッドボルトに前記電源側導電体を締め付け固定するための締結具とを備えたスタッドボルト式ターミナル装置において、
    前記スタッドボルトと前記樹脂モールド部との境界面に形成される隙間から前記電気回路への異物の侵入を防止するためのシール部材を備え、
    前記電源側導電体は、前記樹脂モールド部の先端面と対向する対向面に、前記樹脂モールド部の先端面および前記スタッドボルトの外周面に前記シール部材を押し付けるための押圧部を有していることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
  2. 請求項1に記載のスタッドボルト式ターミナル装置において、
    前記押圧部は、前記締結具の締め付け方向に向かう程、内径が漸増する略円錐形状のテーパ面を有していることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスタッドボルト式ターミナル装置において、前記電源側導電体の端部には、前記締結具を用いて前記スタッドボルトに締め付け固定される環状の嵌合部を有する導電性金属よりなる電源側ターミナルが設けられており、
    前記押圧部は、前記電源側ターミナルの嵌合部の、前記樹脂モールド部の先端面と対向する対向面に設けられていることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
  4. 請求項3に記載のスタッドボルト式ターミナル装置において、
    前記電源側ターミナルには、前記シール部材の外周側を取り囲むように、前記嵌合部の外周部分より前記樹脂モールド部の先端面側に突出する略環状の周壁部が一体的に設けられており、
    前記樹脂モールド部の先端面には、前記締結具を用いて前記電源側ターミナルの嵌合部を前記スタッドボルトに締め付けた際に前記電源側ターミナルの周壁部の先端が当接することで、前記締結具の締め付け量を規制する規制面が設けられていることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載のスタッドボルト式ターミナル装置において、前記スタッドボルトは、前記締結具の内周ねじ部が螺合する外周ねじ部を有するボルト軸部、およびこのボルト軸部よりも前記締結具の締め付け方向にボルト頭部を有し、
    前記電源側ターミナルの嵌合部は、前記ボルト軸部の外周に嵌め合わされて、前記ボルト頭部に電気的に接続することを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のスタッドボルト式ターミナル装置において、
    前記スタッドボルトは、一部が前記樹脂モールド部内に埋設されるボルト頭部、およびこのボルト頭部よりも前記締結具の締め付け方向にボルト側接続端子を有し、
    前記ボルト頭部は、前記樹脂モールド部から前記スタッドボルトが抜け出すのを防止するための抜け防止手段、および前記締結具の締め付け時に前記締結具と一緒に前記スタッドボルトが供回りするのを防止するための回り止め手段を有し、
    前記コイル側導電体は、前記ボルト側接続端子に電気的に接続することを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のスタッドボルト式ターミナル装置において、
    前記コイル側導電体は、一端側が前記スタッドボルトの他端側に結合される導電性金属よりなる板状のコイル側ターミナル、およびこのコイル側ターミナルの他端側に結合される導電性金属よりなるコイル側接続端子を有し、
    前記コイル側接続端子は、前記コイルの端末線を載せる根元部、この根元部より軸方向に延長されて、前記コイル側ターミナルに結合される先端部、および前記コイルの端末線を前記根元部に電気的に接続するための爪状部を有していることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載のスタッドボルト式ターミナル装置において、
    燃料供給ポンプより圧送された高圧燃料を蓄圧するコモンレールと、このコモンレール内に蓄圧された高圧燃料を、内燃機関の気筒内に噴射する電磁式燃料噴射弁とを備えた内燃機関用燃料噴射装置に適用されるスタッドボルト式ターミナル装置であって、
    前記電磁式燃料噴射弁は、前記コモンレールより燃料が供給される制御室、この制御室内から燃料が流出すると開弁するノズルニードルを有する燃料噴射ノズルと、前記制御室内の燃料を燃料系の低圧側に溢流させる燃料還流路を開閉する弁体、およびこの弁体を閉弁方向に付勢する弁体付勢手段を有する電磁弁とを備え、
    前記コイルは、前記電磁弁の弁体を開弁方向に駆動すると共に、コイルボビンの外周に絶縁被膜を施した導線を複数回巻装したソレノイドコイルであることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル装置。
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