JP2008057524A - インジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタ1のソレノイド電磁弁4において、研削粉等の異物がOリング室35に到達してターミナル15とハウジング14との間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することにある。
【解決手段】他端ブッシュ17を装着穴32に圧入する。これにより、袋小路30からOリング室35に至る燃料の流路が遮断される。このため、異物がOリング室35に到達するのを防止することができる。また、他端ブッシュ17の径を、軸方向において全部または一部で装着穴32の径よりも大きくすれば、他端ブッシュ17を装着穴32に圧入することができるので、安価である。以上により、異物がOリング室35に到達してターミナル15とハウジング14との間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するインジェクタに関する。
従来から、エンジンに燃料を噴射供給するインジェクタでは、噴射ノズルにおける弁体を駆動するアクチュエータとしてソレノイド電磁弁が用いられている。
このソレノイド電磁弁は、弁体に対し閉弁方向(噴孔を閉鎖する方向)に圧力を及ぼす燃料が流出入する背圧室を開閉するものである。そして、ソレノイド電磁弁が作動すると、背圧室が開放されて背圧室から燃料が流出し、弁体に対し閉弁方向に作用する圧力が低下する。この結果、弁体が噴孔を開放するので燃料が噴射される。また、ソレノイド電磁弁が作動を停止すると、背圧室が閉鎖されて背圧室から燃料の流出が止まり、弁体に対し閉弁方向に作用する圧力が増大する。この結果、弁体が噴孔を閉鎖するので燃料の噴射が停止される。
ところで、従来のインジェクタ100によれば、ソレノイド電磁弁101は、図11(a)に示すように、ソレノイドコイル102の内周側に配され、ソレノイドコイル102への通電によりアーマチャ103を軸方向一方側に磁気吸引するステータ104と、ステータ104の内周側に配され、アーマチャ103のステータ104の側への変位量を規制するストッパ105と、ステータ104の軸方向一方側に配されるハウジング106と、ハウジング106に嵌挿され、ソレノイドコイル102に電気的に接続するターミナル107と、ハウジング106に収容され、ターミナル107とハウジング106とを絶縁するブッシュ108とを備える。
そして、ソレノイドコイル102が通電を受け、アーマチャ103が軸方向一方側に変位することにより、背圧室(図示せず)が開放される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ソレノイド電磁弁101は精密部品であり、例えば、ストッパ105にアーマチャ103が当接した時のアーマチャ103とステータ104との隙間は数十μmに設定されている。このため、アーマチャ103と対向するステータ104の磁極面111や、アーマチャ103に当接されるストッパ105の当接面112は、組付後に精密研削加工が施される。そして、この精密研削加工により生じた研削粉を高圧洗浄や超音波洗浄により除去している。
しかし、例えば、図11(b)に示すような袋小路114に入り込んだ研削粉を完全に除去することは、極めて困難である。そして、この研削粉が燃料の流動に伴って、ブッシュ108内でターミナル107が露出している空間117(以下、ブッシュ内露出室117と呼ぶ:例えば、ブッシュ108内に形成され、Oリング116を収容するOリング室が相当する)に到達すると、ターミナル107とハウジング106とが導通して絶縁不良が発生する虞がある。また、このような絶縁不良は、燃料に含まれる金属異物がブッシュ内露出室117に到達することによっても発生する虞があり、さらに、燃料に含まれる硫黄(S)がターミナルの素材元素である銅(Cu)と結合して硫化銅(CuS)のような導通性の化合物が生成することによっても発生する虞がある。
なお、このような金属異物や硫黄の侵入を防止するために、ストッパ105とステータ104との間の径方向の隙間118に樹脂等を充填する方法も考えられる。しかし、樹脂を充填するための構造が複雑になりコストが高くなる。また、樹脂充填に必要な空間を確保しようとすれば、ステータ104の磁極面111の面積を減らすか、又はストッパ105の当接面112の面積を減らす必要がある。しかし、磁極面111の面積低減は磁気吸引力を低下させ、当接面112の面積低減は当接面112の早期磨耗を引き起こし、いずれも弁性能を低下させてしまう。
特開2005−105923号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、インジェクタのソレノイド電磁弁において、研削粉、ならびに燃料中の金属異物および硫黄がブッシュ内露出室に到達してターミナルとハウジングとの間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のインジェクタは、ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するものである。このソレノイド電磁弁は、通電を受けるソレノイドコイルと、ソレノイドコイルを内部に配し、ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを軸方向一方側に磁気吸引するステータと、ステータの内周側に配され、アーマチャのステータの側への変位量を規制するストッパと、ステータの軸方向一方側に配されるハウジングと、ハウジングに嵌挿され、ソレノイドコイルに電気的に接続するターミナルと、ハウジングに収容され、ターミナルとハウジングとを絶縁するブッシュとを備え、ブッシュは、ハウジングに形成された装着穴に圧入されている。
装着穴への他端ブッシュの圧入により、燃料の流動領域からブッシュ内露出室に至る燃料の流路が遮断される。このため、研削粉等の異物がブッシュ内露出室に到達するのを防止することができる。また、ブッシュの径を、軸方向において全部または一部で装着穴の径よりも大きくすれば、ブッシュを装着穴に圧入することができるので、安価である。以上により、ソレノイド電磁弁において、研削粉等の異物がブッシュ内露出室に到達してターミナルとハウジングとの間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のインジェクタによれば、ブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、最も軸方向他方側に配される他端ブッシュが、装着穴に圧入されている。
これにより、最も燃料の流動領域に近い他端ブッシュにより、ブッシュ内露出室に至る燃料の流路を遮断できる。このため、ブッシュが軸方向に複数に分割されている場合、最も効率的に研削粉等の異物がブッシュ内露出室に到達するのを防止することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のインジェクタによれば、他端ブッシュは、軸方向一方側の部分が装着穴の開口径よりも小さく、かつ軸方向他方側の部分が装着穴の開口径よりも大きくなるように設けられ、軸方向他方側の部分が、ハウジングに圧接している。
これにより、始めに軸方向一方側の部分を装着穴に緩挿した後、さらに残りの部分を押し込むことで他端ブッシュを装着穴に圧入することができる。このため、他端ブッシュの圧入を容易に行うことができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載のインジェクタによれば、ストッパは、ハウジングに圧入されている。
この手段は、ハウジングによるストッパの保持構造の一形態を示すものである。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載のインジェクタによれば、ストッパは、径方向に伸びるフランジを有し、フランジがハウジングとステータとにより挟まれて組み込まれている。
この手段は、ハウジングによるストッパの保持構造の一形態を示すものである。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載のインジェクタによれば、ブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向他方側に配される他方側ブッシュの一端には、一方に突出する突起がターミナルを包囲するように環状に設けられ、突起は、軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向一方側に配される一方側ブッシュの他端との当接により径方向に押し倒される。
これにより、軸方向に隣り合う2つのブッシュは、ターミナルを包囲しながら軸方向に確実に密着する。このため、一方側ブッシュと他方側ブッシュとの間にブッシュ内露出室が形成される場合、このブッシュ内露出室に研削粉等の異物が到達するのを防止することができる。また、上記のような突起は、安価に設けることができる。よって、ソレノイド電磁弁において、研削粉等の異物がブッシュ内露出室に到達してターミナルとハウジングとの間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
なお、突起と一方側ブッシュの他端とを当接させ、さらに一方側、他方側ブッシュを密着させるために荷重が負荷されるが、突起が径方向に倒れることで一方側、他方側ブッシュ自身の損傷が緩和される。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載のインジェクタによれば、他方側ブッシュの一端には、突起が押し倒される側に溝が設けられている。
これにより、押し倒された突起を溝に収容してブッシュ全体の軸方向長さが大きくなるのを阻止することができる。このため、突起をより大きく突出させることができるので、一方側、他方側ブッシュの密着を強化することができる。
〔請求項8の手段〕
請求項8に記載のインジェクタによれば、一方側ブッシュの他端には、他方に突出する突起がターミナルを包囲するように環状に設けられ、突起は、他方側ブッシュの一端との当接により径方向に押し倒される。
これにより、請求項6の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項9の手段〕
請求項9に記載のインジェクタによれば、一方側ブッシュの他端には、突起が押し倒される側に溝が設けられている。
これにより、請求項7の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項10の手段〕
請求項10に記載のインジェクタによれば、ブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、軸方向に隣り合う2つのブッシュの間、最も軸方向他方側に配される他端ブッシュの他端、および最も軸方向一方側に配される一端ブッシュの一端の少なくとも1箇所に、弾性を有する環状部がターミナルを包囲するように介挿されている。
これにより、環状部に軸方向に荷重が加えられると、環状部は、自身に隣接する部材を軸方向に弾性付勢する。このため、軸方向に隣り合う2つのブッシュ同士や、環状部とブッシュとは、ターミナルを包囲しながら軸方向に密着する。この結果、ブッシュ内露出室に研削粉等の異物が到達するのを防止することができる。また、上記のような環状部は、安価に設けることができる。よって、ソレノイド電磁弁において、研削粉等の異物がブッシュ内露出室に到達してターミナルとハウジングとの間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
〔請求項11の手段〕
請求項11に記載のインジェクタによれば、環状部は、複数の環状部材がターミナルを包囲するように積層されて介挿されることによって構成されている。そして、複数の環状部材の少なくとも1つは、C字状に設けられて周方向に弾性を有するC字状部材であり、C字状部材の2つの端面の内の少なくとも一方の端面は、軸方向に垂直な平面に対して傾斜する傾斜部を有する。また、一方の端面と対向する環状部材の端面は、C字状部材の傾斜部と当接する傾斜部を有する。
これにより、環状部に軸方向に荷重が加えられると、C字状部材、およびC字状部材と傾斜部同士を介して当接する環状部材(「傾斜環状部材」と呼ぶ)には、傾斜部に沿う分力、および傾斜部に垂直な分力が作用する。このため、C字状部材の周方向の弾性により、C字状部材の傾斜部は傾斜環状部材の傾斜部上を外周側または内周側にスライドし、C字状部材は拡径または縮径する。したがって、C字状部材および傾斜環状部材の積層高さは軸方向の荷重により縮小するとともに、C字状部材および傾斜環状部材は、これらに隣接する部材を軸方向に弾性付勢する。
この結果、軸方向に隣り合う2つのブッシュ同士や、環状部とブッシュとは、ターミナルを包囲しながら軸方向に密着する。このため、ブッシュ内露出室に研削粉等の異物が到達するのを防止することができる。また、上記のような環状部は、安価に設けることができる。よって、ソレノイド電磁弁において、研削粉等の異物がブッシュ内露出室に到達してターミナルとハウジングとの間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
〔請求項12の手段〕
請求項12に記載のインジェクタによれば、C字状部材の傾斜部、および一方の端面と対向する環状部材の傾斜部は、テーパ状に設けられている。
この手段は、傾斜部の一形態を示すものである。
〔請求項13の手段〕
請求項13に記載のインジェクタによれば、ブッシュは複数に分割され、ターミナルは、少なくとも1つのブッシュに圧入されて1つのブッシュの一端面と他端面との間を軸方向に貫通し、1つのブッシュの一端面および他端面の内で他のブッシュに当接される端面の外周縁は、絶縁部材により包囲されている。
これにより、研削粉等の異物がブッシュ内露出室に侵入する経路が迷路状に長くなるとともに、金属異物や導通性の化合物がターミナルとハウジング、ステータとの間の電気リーク経路を形成しにくくなる。また、ブッシュの端面の外周縁を絶縁部材により包囲することは、安価に行うことができる。よって、ソレノイド電磁弁において、研削粉等の異物によりターミナルとハウジングとの間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
〔請求項14の手段〕
請求項14に記載のインジェクタによれば、絶縁部材は、1つのブッシュとは別のブッシュである。
これにより、包囲用の絶縁部材を別に備える必要がなくなるので、部品点数を増やさなくても請求項11の手段の効果を得ることができる。
最良の形態1のインジェクタは、ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するものである。このソレノイド電磁弁は、通電を受けるソレノイドコイルと、ソレノイドコイルを内部に配し、ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを軸方向一方側に磁気吸引するステータと、ステータの内周側に配され、アーマチャのステータの側への変位量を規制するストッパと、ステータの軸方向一方側に配されるハウジングと、ハウジングに嵌挿され、ソレノイドコイルに電気的に接続するターミナルと、ハウジングに収容され、ターミナルとハウジングとを絶縁するブッシュとを備え、ブッシュは、ハウジングに形成された装着穴に圧入されている。
また、ブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、最も軸方向他方側に配される他端ブッシュが、装着穴に圧入されている。
さらに、他端ブッシュは、軸方向一方側の部分が装着穴の開口径よりも小さく、かつ軸方向他方側の部分が装着穴の開口径よりも大きくなるように設けられ、軸方向他方側の部分が、ハウジングに圧接している。
なお、このインジェクタによれば、ストッパは、ハウジングに圧入されている。
最良の形態2のインジェクタによれば、ブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向他方側に配される他方側ブッシュの一端には、一方に突出する突起がターミナルを包囲するように環状に設けられ、突起は、軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向一方側に配される一方側ブッシュの他端との当接により径方向に押し倒される。
また、他方側ブッシュの一端には、突起が押し倒される側に溝が設けられている。
最良の形態3のインジェクタによれば、ブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、軸方向に隣り合う2つのブッシュの間、最も軸方向他方側に配される他端ブッシュの他端、および最も軸方向一方側に配される一端ブッシュの一端の少なくとも1箇所に、弾性を有する環状部がターミナルを包囲するように介挿されている。
環状部は、複数の環状部材がターミナルを包囲するように積層されて介挿されることによって構成されている。そして、複数の環状部材の少なくとも1つは、C字状に設けられて周方向に弾性を有するC字状部材であり、C字状部材の2つの端面の内の少なくとも一方の端面は、軸方向に垂直な平面に対して傾斜する傾斜部を有する。また、一方の端面と対向する環状部材の端面は、C字状部材の傾斜部と当接する傾斜部を有する。
また、C字状部材の傾斜部、および一方の端面と対向する環状部材の傾斜部は、テーパ状に設けられている。
最良の形態4のインジェクタによれば、ブッシュは複数に分割され、ターミナルは、少なくとも1つのブッシュに圧入されて1つのブッシュの一端面と他端面との間を軸方向に貫通し、1つのブッシュの一端面および他端面の内で他のブッシュに当接される端面の外周縁は、絶縁部材により包囲されている。
また、絶縁部材は、1つのブッシュとは別のブッシュである。
〔実施例1の構成〕
実施例1のインジェクタ1の構成を、図1ないし図3を用いて説明する。
インジェクタ1は、例えば、ディーゼルエンジン等の直噴型のエンジン(図示せず)に搭載され、このエンジンの気筒内に燃料を噴射供給するものであり、図1に示すように、燃料を噴射する噴射ノズル2、および噴射ノズル2の弁体3を駆動するアクチュエータとしてのソレノイド電磁弁4を有する。そして、インジェクタ1は、ソレノイド電磁弁4の作動により弁体3を駆動して噴孔5を開放し、燃料を噴射供給する。
すなわち、ソレノイド電磁弁4は、弁体3に対し閉弁方向(噴孔5を閉鎖する方向)に圧力を及ぼす燃料が流出入する背圧室6を開閉するものである。そして、ソレノイド電磁弁4が作動すると、背圧室6が開放されて背圧室6から燃料が流出し、弁体3に対し閉弁方向に作用する圧力が低下する。この結果、弁体3が上昇して噴孔5を開放するので燃料が噴射される。また、ソレノイド電磁弁4が作動を停止すると、背圧室6が閉鎖されて背圧室6から燃料の流出が止まり、弁体3に対し閉弁方向に作用する圧力が増大する。この結果、弁体3が下降して噴孔5を閉鎖するので燃料の噴射が停止される。
このソレノイド電磁弁4は、図2に示すように、通電を受けるソレノイドコイル10と、ソレノイドコイル10を内部に配し、ソレノイドコイル10への通電によりアーマチャ11を軸方向一方側に磁気吸引するステータ12と、ステータ12の内周側に配され、アーマチャ11のステータ12の側への変位量を規制するストッパ13と、ステータ12の軸方向一方側に配されるハウジング14と、ハウジング14に嵌挿され、ソレノイドコイル10に電気的に接続するターミナル15と、ハウジング14に収容され、ターミナル15とハウジング14とを絶縁する2つのブッシュ16、17とを備える。
ソレノイドコイル10は、表面に絶縁被覆が施された導線を樹脂製のボビン20に巻回して構成されたものである。そして、ソレノイドコイル10は、ステータ12内に収容され、エポキシ樹脂によりステータ12内に固定されている。
ステータ12は、ストッパ13にアーマチャ11が当接した時のアーマチャ11との隙間が数十μmになるように設定されている。つまり、ステータ12の磁極面22は極めて高精度に仕上げられる必要がある。このため、ステータ12の組付前に、予め磁極面22を高精度に仕上げておいたり、ステータ12、ストッパ13等の部品を全て組付けた状態で、磁極面22をストッパ13の当接面23とともに同時に研削加工して面一に仕上げたりする。なお、予め磁極面22を高精度に仕上げておく場合、当接面23は、ストッパ13をステータ12よりも軸方向他方側に突出させた状態で研削加工されて仕上げられる。
ストッパ13は、円筒状に設けられ、内周部25がハウジング14に設けられた燃料流路26に連通するように圧入される。なお、燃料流路26はインジェクタ1の外部に通じており、内周部25は、アーマチャ11の収容室27および燃料流路26とともに、背圧室6の燃料をインジェクタ1の外部に流出させるための逃し流路をなす。
また、ストッパ13は、ステータ12の内周側に配される必要性から、外径がステータ12の内径よりも小さくなるように設けられる。このため、上記の研削加工により発生した研削粉が、ストッパ13とステータ12との間の径方向の隙間29に入り込む虞がある。そして、このような研削粉は、研削加工後の高圧洗浄や超音波洗浄により除去されるが、ストッパ13、ステータ12およびハウジング14で形成された袋小路30に侵入した研削粉は、除去するのが極めて困難である。なお、インジェクタ1の通常の運転時にも、燃料中の異物が隙間29および袋小路30へ侵入する虞がある。
ターミナル15は、ステータ12内から軸方向一方側に突出するように組み込まれている。
ブッシュ16、17は、軸方向に直列的に配置されてハウジング14に収容されている。つまり、ブッシュ16、17は、軸方向他方側に開口するようにハウジング14に形成された装着穴32から、順次にハウジング14に収納される。
2つのブッシュ16、17の内で軸方向一方側に配されるブッシュ16は、他端が拡径するように設けられ、ハウジング14との間にOリング33が配される。さらに、ブッシュ16は、軸方向他方側に配されるブッシュ17(他端ブッシュ17とする)との間に別のOリング34を収容するOリング室35を形成する。なお、Oリング33、34は、燃料をシールするために装着される。
また、Oリング室35は、ブッシュ16内でターミナル15が露出している空間(すなわち、ブッシュ内露出室)なので、Oリング室35に研削粉等の異物が到達すると、ターミナル15とハウジング14とが導通して絶縁不良が発生する虞がある。
他端ブッシュ17は、ステータ12内に注入された固化前のエポキシ樹脂が漏れ出すのを防止するため、ステータ12に圧接され、ターミナル15により圧入貫通されている。
また、他端ブッシュ17は、図3に示すように、軸方向に一方側から他方側に向かって徐々に拡径するテーパ状に設けられている。そして、他端ブッシュ17は、テーパ状に設けられることで、軸方向一方側の部分が装着穴32の開口径よりも小さく、かつ軸方向他方側の部分が装着穴32の開口径よりも大きくなるように設けられ、軸方向他方側の部分が、ハウジング14に圧接している。つまり、他端ブッシュ17は装着穴32に圧入されている。
〔実施例1の効果〕
実施例1のインジェクタ1のソレノイド電磁弁4によれば、他端ブッシュ17は装着穴32に圧入されている。
これにより、袋小路30からOリング室35に至る燃料の流路が遮断される。このため、研削粉等の異物がOリング室35に到達するのを防止することができる。また、他端ブッシュ17の径を、軸方向において全部または一部で装着穴32の径よりも大きくすれば、他端ブッシュ17を装着穴32に圧入することができるので、安価である。以上により、ソレノイド電磁弁4において、研削粉等の異物がOリング室35に到達してターミナル15とハウジング14との間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
また、最も軸方向他方側に配される他端ブッシュ17が、装着穴32に圧入されている。
これにより、最も燃料の流動領域に近い他端ブッシュ17により、Oリング室35に至る燃料の流路を遮断できる。このため、効率的に研削粉等の異物がOリング室35に到達するのを防止することができる。
また、他端ブッシュ17は、軸方向に一方側から他方側に向かって徐々に拡径するテーパ状に設けられ、軸方向他方側の部分がハウジング14に圧接している。
これにより、始めに軸方向一方側の部分を装着穴32に緩挿した後、さらに残りの部分を押し込むことで他端ブッシュ17を装着穴32に圧入することができる。このため、他端ブッシュ17の圧入を容易に行うことができる。
実施例2のインジェクタ1によれば、図4に示すように、他端ブッシュ17の一端には、一方に突出する突起37がターミナル15を包囲するように環状に設けられ、突起37は、ブッシュ16の他端との当接により径方向に押し倒される。
これにより、ブッシュ16と他端ブッシュ17とは、ターミナル15を包囲しながら軸方向に確実に密着するため、Oリング室35に研削粉等の異物が到達するのを防止することができる。また、突起37は安価に設けることができるので、ソレノイド電磁弁4において、研削粉等の異物がOリング室35に到達してターミナル15とハウジング14との間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
なお、突起37とブッシュ16の他端とを当接させ、さらにブッシュ16と他端ブッシュ17とを密着させるために軸方向に荷重が負荷されるが、突起37が径方向外側に倒れることでブッシュ16および他端ブッシュ17自身の損傷が緩和される。
また、他端ブッシュ17の一端には、突起37が押し倒される径方向外側に溝38が設けられている。
これにより、押し倒された突起37を溝38に収容してブッシュ16と他端ブッシュ17とを合わせた軸方向長さが大きくなるのを阻止することができる。このため、突起37をより大きく突出させることができるので、ブッシュ16と他端ブッシュ17との密着を強化することができる。
実施例3のインジェクタ1によれば、図5および図6に示すように、ブッシュ16と他端ブッシュ17との間に、弾性を有する環状部39がターミナル15を包囲するように介挿されている。そして、環状部39は、2つの環状部材40、41がターミナル15を包囲するように積層されて介挿されることによって構成されている。環状部材40、41は、C字状に設けられ(つまり、周方向に一部が欠落するように設けられ)周方向に弾性を発揮するC字状部材である(以下、環状部材40、41をC字状部材40、41とする)。そして、C字状部材40、41は互いに対向する端面同士がテーパ状に設けられて面接触する。
すなわち、一方側に配されるC字状部材40の他端面42が一方側に窪むテーパ状に設けられ、他方側に配されるC字状部材41の一端面43が一方側に突出するテーパ状に設けられている(以下、C字状部材40の他端面42、およびC字状部材41の一端面43をそれぞれテーパ端面42、43とする)。そして、テーパ端面42、43同士が互いに面接触している。
これにより、C字状部材40、41の積層部に軸方向に荷重が加えられると、テーパ端面42、43に沿う分力、およびテーパ端面42、43に垂直な分力が作用する。このため、テーパ端面42がテーパ端面43上を外周側にスライドしてC字状部材40が拡径し、テーパ端面43がテーパ端面42上を内周側にスライドしてC字状部材41が縮径する。このため、C字状部材40、41の積層高さは軸方向の荷重により縮小するとともに、C字状部材40、41の積層部は、ブッシュ16を軸方向一方側に弾性付勢するとともに、他端ブッシュ17を軸方向他方側に弾性付勢する。
この結果、C字状部材40、41の積層部がターミナルを包囲しながらブッシュ16の他端および他端ブッシュ17の一端に密着するため、Oリング室35に研削粉等の異物が到達するのを防止することができる。また、C字状部材40、41の積層部は、安価に設けることができるので、ソレノイド電磁弁4において、研削粉等の異物がOリング室35に到達してターミナル15とハウジング14との間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
また、軸方向荷重を加える前のC字状部材40とハウジング14との間には、外周側のクリアランスが形成される。そして、装着穴32の軸心を対称中心とする両端の外周側のクリアランスの値を、c1、c2とすると、c1+c2の値は、軸方向荷重の負荷によるC字状部材40の直径の増加可能量よりも小さい値に設定されている。
一方、軸方向荷重を加える前のC字状部材41とターミナル15との間には、内周側のクリアランスが形成される。そして、装着穴32の軸心を対称中心とする両端の内周側のクリアランスの値を、c3、c4とすると、c3+c4の値は、軸方向荷重の負荷によるC字状部材41の直径の減少可能量よりも大きい値に設定されている。
これにより、軸方向荷重が加えられると、C字状部材40は、直径の増加量がc1+c2に達するまで拡径するので、C字状部材40の外周は、軸方向荷重の負荷によりほぼ全周でハウジングに当接する。このため、軸方向荷重の負荷前にC字状部材40の軸合わせをしなくても、軸方向荷重の負荷によりC字状部材40の軸合わせを自律的に行うことができる。
一方、C字状部材41は、軸方向荷重の負荷により自身の直径の減少量が減少可能量に達した時に縮径を停止する。このため、C字状部材41の内周は、軸方向荷重の負荷後も全周でターミナル15に当接せずクリアランスを形成するが、C字状部材40、41は、軸方向荷重の負荷により直ちに互いの軸心が一致する。このため、C字状部材41も軸方向荷重の負荷前に軸が合わせされていなくても、軸方向荷重の負荷により自律的に軸が合わされる。
実施例4のインジェクタ1は、図7に示すように、ターミナル15に圧入貫通される板状のブッシュ46と、ブッシュ46に圧入されてブッシュ46とともにOリング室35を形成するブッシュ47とを備える。すなわち、ターミナル15は、ブッシュ46に圧入されてブッシュ46の一端面48と他端面49との間を軸方向に貫通し、さらに、ブッシュ46は、一端面48がブッシュ47の内周に設けられた段50に密着するように、ブッシュ47に対して圧入される。これにより、一端面48は、ブッシュ47の内周とともにOリング室35を形成し、一端面48の外周縁は、絶縁部材であるブッシュ47により包囲される。
これにより、研削粉等の異物がOリング室35に侵入する経路が迷路状に長くなるとともに、金属異物や導通性の化合物がターミナル15とハウジング14、ステータ12との間に電気リーク経路を形成しにくくなる。また、一端面48の外周縁を絶縁部材であるブッシュ47により包囲することは、安価に行うことができる。よって、ソレノイド電磁弁4において、研削粉等の異物によりターミナル15とハウジング14等との間に絶縁不良が発生する虞を安価に低減することができる。
また、ブッシュ47により一端面48の外周縁を包囲するため、包囲用の絶縁部材を別に備える必要がなくなり、部品点数を増やさなくても上記の効果を得ることができる。
〔変形例〕
実施例1のインジェクタ1によれば、他端ブッシュ17は、軸方向に一方側から他方側に向かって徐々に拡径するテーパ状に設けられ、軸方向他方側の部分がハウジング14に圧接していたが、図8(a)に示すように、軸方向の比較的狭い範囲で一方側から他方側に向かって拡径する段部52を設けることで、軸方向他方側の部分をハウジング14に圧接させてもよく、図8(b)に示すように、他端ブッシュ17の径が軸方向のほぼ全範囲で装着穴32の開口径よりも大きくなるように設けて、軸方向のほぼ全範囲の部分をハウジング14に圧接させてもよい。
また、実施例1のインジェクタ1によれば、ストッパ13は、円筒状に設けられハウジング14に圧入されていたが、図9に示すようにストッパ13の軸方向一方側にフランジ53を設け、フランジ53をハウジング14とステータ12とにより挟み込むことでストッパ13を組み込んでもよい。
また、実施例1〜4のインジェクタ1によれば、ターミナル15とハウジング14との絶縁は、ブッシュ16および他端ブッシュ17により行われ、Oリング33、34は、絶縁機能を発揮しないような位置に配されて燃料シールのみを行っていたが、図10のOリング55のように、燃料シールとともにターミナル15とハウジング14との絶縁をも行わせるようにしてもよい。
さらに、実施例1〜3のインジェクタ1によれば、軸方向にブッシュ16、他端ブッシュ17が配されていたが、1つのブッシュを配してもよく、軸方向に3つ以上のブッシュを配してもよい。また、複数のブッシュを軸方向に配する場合、ブッシュ内露出室の形成状況に応じて圧入すべきブッシュを決めることができる。
実施例2のソレノイド電磁弁によれば、他端ブッシュ17の一端に突起37が設けられていたが、ブッシュ16の他端に突起37を設けて、突起37を他端ブッシュ17の一端に当接させてもよい。
また、実施例2のインジェクタ1によれば、突起37は径方向外側に倒れ、溝38は径方向外側に設けられていたが、突起37を径方向内側に倒れるように設け、溝38を径方向内側に設けてもよい。
さらに、実施例2のインジェクタ1によれば、軸方向にブッシュ16、他端ブッシュ17が配されていたが、軸方向に3つ以上のブッシュを配してもよく、3つ以上のブッシュを軸方向に配する場合、ブッシュ内露出室の形成状況に応じて突起や溝を設けるべきブッシュを決めることができる。
実施例3のインジェクタ1によれば、ブッシュ16と他端ブッシュ17との間に、環状部39が介挿されていたが、他端ブッシュ17の他端、またはブッシュ16の一端に環状部39を介挿してもよく、ブッシュ16と他端ブッシュ17との間、他端ブッシュ17の他端、またはブッシュ16の一端の内の2箇所に環状部39を介挿してもよい。
また、実施例3のインジェクタ1によれば、環状部39は、2つのC字状部材40、41により構成されていたが、C字状以外の形状を有する環状部材で環状部39を構成してもよく、1つ又は3つ以上の環状部材により環状部39を構成してもよい。
また、実施例3のインジェクタ1によれば、ブッシュ16と他端ブッシュ17との間に介挿される環状部材は、2つとも周方向に一部が欠落するC字状部材40、41であったが、C字状部材40を、テーパ端面42を有する欠落のない環状部材とし、この環状部材のテーパ端面42をC字状部材41のテーパ端面43に面接触させてもよく、C字状部材41を、テーパ端面43を有する欠落のない環状部材とし、この環状部材のテーパ端面43をC字状部材40のテーパ端面42に面接触させてもよい。
また、実施例3のインジェクタ1によれば、C字状部材40、41は、テーパ端面42、43同士が互いに対向して面接触していたが、互いに対向する2つの端面の形状はテーパ状に限定されない。つまり、2つの端面の各々の一部を、軸方向に垂直な平面に対して傾斜する傾斜部とし、傾斜部同士を当接させるようにしてもよい。そして、この傾斜部はテーパ状をなしてもよく曲面をなしてもよい。さらに、互いに対向する端面の全面を傾斜部が占めるように、環状部材を設けてもよい。
なお、実施例3のC字状部材40、41は、互いに対向する端面の全面がテーパ状に設けられて傾斜部をなし、テーパ端面42、43を形成するものである。
また、実施例3のインジェクタ1によれば、外周側クリアランスの和に相当するc1+c2がC字状部材40の直径の増加可能量よりも小さい値に設定され、軸方向荷重の負荷によりC字状部材40の外周がハウジング14に当接することでC字状部材40、41の軸合わせが行われたが、内周側クリアランスの和に相当するc3+c4をC字状部材41の直径の減少可能量よりも大きい値に設定し、軸方向荷重の負荷によりC字状部材41の内周をターミナル15に当接させることでC字状部材40、41の軸合わせを行ってもよい。
さらに、実施例3のインジェクタ1によれば、軸方向にブッシュ16、他端ブッシュ17が配されていたが、軸方向に3つ以上のブッシュを配してもよく、3つ以上のブッシュを軸方向に配する場合、ブッシュ内露出室の形成状況に応じてC字状部材40、41等の環状部材を介挿すべき位置を決めることができる。
実施例4のインジェクタ1は、板状のブッシュ46と、ブッシュ46の一端面48の外周縁を包囲するブッシュ47とを備えていたが、実施例1〜3のブッシュ16、他端ブッシュ17のように2つのブッシュを軸方向に直列に配置し、これら2つのブッシュの当接面の外周縁を2つのブッシュとは別体の絶縁材により包囲してもよい。この場合、軸方向に3つ以上のブッシュを軸方向に直列に配してもよく、3つ以上のブッシュを軸方向に配する場合、ブッシュ内露出室の形成状況に応じて当接面の外周縁を覆う位置を決めることができる。
インジェクタの構成を示す説明図である(実施例1)。 (a)はソレノイド電磁弁の断面図であり、(b)はソレノイド電磁弁の要部を示す断面図である(実施例1)。 他端ブッシュの断面図である(実施例1)。 (a)はソレノイド電磁弁の要部を示す断面図であり、(b)は荷重負荷前の突起とブッシュの一端との当接を示す説明図であり、(c)は荷重負荷後の突起とブッシュの一端との当接を示す説明図である(実施例2)。 ソレノイド電磁弁の要部を示す断面図である(実施例3)。 (a)は荷重負荷前の2つのC字状部材の平面図であり、(b)は荷重負荷前の2つのC字状部材の断面図であり、(c)は荷重負荷後の2つのC字状部材の平面図であり、(d)は荷重負荷後の2つのC字状部材の断面図である(実施例3)。 ソレノイド電磁弁の要部を示す断面図である(実施例4)。 他端ブッシュの断面図である(変形例)。 ソレノイド電磁弁の断面図である(変形例)。 ソレノイド電磁弁の断面図である(変形例)。 (a)はソレノイド電磁弁の断面図であり、(b)はソレノイド電磁弁の要部を示す断面図である(従来例)。
符号の説明
1 インジェクタ
4 ソレノイド電磁弁
5 噴孔
10 ソレノイドコイル
11 アーマチャ
12 ステータ
13 ストッパ
14 ハウジング
15 ターミナル
16 ブッシュ
17 ブッシュ、他端ブッシュ(他方側ブッシュ)
32 装着穴
37 突起
38 溝
39 環状部
40 環状部材、C字状部材
41 環状部材、C字状部材
42 他端面、テーパ端面(端面、傾斜部)
43 一端面、テーパ端面(端面、傾斜部)
46 ブッシュ
47 ブッシュ
48 一端面
49 他端面
53 フランジ

Claims (14)

  1. ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するインジェクタにおいて、
    前記ソレノイド電磁弁は、
    通電を受けるソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルを内部に配し、前記ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを軸方向一方側に磁気吸引するステータと、
    このステータの内周側に配され、前記アーマチャの前記ステータの側への変位量を規制するストッパと、
    前記ステータの軸方向一方側に配されるハウジングと、
    このハウジングに嵌挿され、前記ソレノイドコイルに電気的に接続するターミナルと、
    前記ハウジングに収容され、前記ターミナルと前記ハウジングとを絶縁するブッシュとを備え、
    このブッシュは、前記ハウジングに形成された装着穴に圧入されていることを特徴とするインジェクタ。
  2. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記ブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、
    最も軸方向他方側に配される他端ブッシュが、前記装着穴に圧入されていることを特徴とするインジェクタ。
  3. 請求項2に記載のインジェクタにおいて、
    前記他端ブッシュは、軸方向一方側の部分が前記装着穴の開口径よりも小さく、かつ軸方向他方側の部分が前記装着穴の開口径よりも大きくなるように設けられ、
    前記軸方向他方側の部分が、前記ハウジングに圧接していることを特徴とするインジェクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載のインジェクタにおいて、
    前記ストッパは、前記ハウジングに圧入されていることを特徴とするインジェクタ。
  5. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載のインジェクタにおいて、
    前記ストッパは、径方向に伸びるフランジを有し、このフランジが前記ハウジングと前記ステータとにより挟まれて組み込まれていることを特徴とするインジェクタ。
  6. ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するインジェクタにおいて、
    前記ソレノイド電磁弁は、
    通電を受けるソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルを内部に配し、前記ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを軸方向一方側に磁気吸引するステータと、
    このステータの内周側に配され、前記アーマチャの前記ステータの側への変位量を規制するストッパと、
    前記ステータの軸方向一方側に配されるハウジングと、
    このハウジングに嵌挿され、前記ソレノイドコイルに電気的に接続するターミナルと、
    前記ハウジングに収容され、前記ターミナルと前記ハウジングとを絶縁するブッシュとを備え、
    このブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、
    軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向他方側に配される他方側ブッシュの一端には、一方に突出する突起が前記ターミナルを包囲するように環状に設けられ、
    前記突起は、前記軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向一方側に配される一方側ブッシュの他端との当接により径方向に押し倒されることを特徴とするインジェクタ。
  7. 請求項6に記載のインジェクタにおいて、
    前記他方側ブッシュの一端には、前記突起が押し倒される側に溝が設けられていることを特徴とするインジェクタ。
  8. ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するインジェクタにおいて、
    前記ソレノイド電磁弁は、
    通電を受けるソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルを内部に配し、前記ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを軸方向一方側に磁気吸引するステータと、
    このステータの内周側に配され、前記アーマチャの前記ステータの側への変位量を規制するストッパと、
    前記ステータの軸方向一方側に配されるハウジングと、
    このハウジングに嵌挿され、前記ソレノイドコイルに電気的に接続するターミナルと、
    前記ハウジングに収容され、前記ターミナルと前記ハウジングとを絶縁するブッシュとを備え、
    このブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、
    軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向一方側に配される一方側ブッシュの他端には、他方に突出する突起が前記ターミナルを包囲するように環状に設けられ、
    前記突起は、前記軸方向に隣り合う2つのブッシュの内で軸方向他方側に配される他方側ブッシュの一端との当接により径方向に押し倒されることを特徴とするインジェクタ。
  9. 請求項8に記載のインジェクタにおいて、
    前記一方側ブッシュの他端には、前記突起が押し倒される側に溝が設けられていることを特徴とするインジェクタ。
  10. ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するインジェクタにおいて、
    前記ソレノイド電磁弁は、
    通電を受けるソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルを内部に配し、前記ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを軸方向一方側に磁気吸引するステータと、
    このステータの内周側に配され、前記アーマチャの前記ステータの側への変位量を規制するストッパと、
    前記ステータの軸方向一方側に配されるハウジングと、
    このハウジングに嵌挿され、前記ソレノイドコイルに電気的に接続するターミナルと、
    前記ハウジングに収容され、前記ターミナルと前記ハウジングとを絶縁するブッシュとを備え、
    このブッシュは、軸方向に少なくとも2分割され、
    軸方向に隣り合う2つのブッシュの間、最も軸方向他方側に配される他端ブッシュの他端、および最も軸方向一方側に配される一端ブッシュの一端の少なくとも1箇所に、弾性を有する環状部が前記ターミナルを包囲するように介挿されていることを特徴とするインジェクタ。
  11. 請求項10に記載のインジェクタにおいて、
    前記環状部は、複数の環状部材が前記ターミナルを包囲するように積層されて介挿されることによって構成されており、
    前記複数の環状部材の少なくとも1つは、C字状に設けられて周方向に弾性を有するC字状部材であり、
    このC字状部材の2つの端面の内の少なくとも一方の端面は、軸方向に垂直な平面に対して傾斜する傾斜部を有し、
    前記一方の端面と対向する環状部材の端面は、前記C字状部材の傾斜部と当接する傾斜部を有することを特徴とするインジェクタ。
  12. 請求項11に記載のインジェクタにおいて、
    前記C字状部材の傾斜部、および前記一方の端面と対向する環状部材の傾斜部は、テーパ状に設けられていることを特徴とするインジェクタ。
  13. ソレノイド電磁弁の作動により噴孔を開放してエンジンに燃料を噴射供給するインジェクタにおいて、
    前記ソレノイド電磁弁は、
    通電を受けるソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルを内部に配し、前記ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを軸方向一方側に磁気吸引するステータと、
    このステータの内周側に配され、前記アーマチャの前記ステータの側への変位量を規制するストッパと、
    前記ステータの軸方向一方側に配されるハウジングと、
    このハウジングに嵌挿され、前記ソレノイドコイルに電気的に接続するターミナルと、
    前記ハウジングに収容され、前記ターミナルと前記ハウジングとを絶縁するブッシュとを備え、
    このブッシュは複数に分割され、前記ターミナルは、少なくとも1つのブッシュに圧入されてこの1つのブッシュの一端面と他端面との間を軸方向に貫通し、
    前記1つのブッシュの一端面および他端面の内で他のブッシュに当接される端面の外周縁は、絶縁部材により包囲されていることを特徴とするインジェクタ。
  14. 請求項13に記載のインジェクタにおいて、
    前記絶縁部材は、前記1つのブッシュとは別のブッシュであることを特徴とするインジェクタ。
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