JP2005016128A - 開扉補助装置付ドアクローザ及びドアクローザの開扉補助方法 - Google Patents

開扉補助装置付ドアクローザ及びドアクローザの開扉補助方法 Download PDF

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Abstract

【課題】扉を開ける人、特に老人や身体障害者が自分自身で扉を開けなければならない時などにおいて、「扉が重い」と感じる人が多く扉を開けることに大変苦労することがある。本発明では、扉を開けるための力が軽くなり、従来通りの閉扉動作が行なえるドアクローザを提供することを目的とする。
【解決手段】モータ13と連接された回転軸71を前記横蓋32から前記シリンダ31に貫挿し押動子81と螺合し、前記モータ13の駆動により前記押動子81を直線移動させ、コイルばね65と押動子端面811との接触を離隔して前記コイルばね65のピストン51方向への付勢力を消滅させることによって扉を開ける際の人力を軽減させる構成を具備したことを特徴とする開扉補助装置付ドアクローザ10を提供することにより上記課題を解決した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、油圧式且つ圧縮コイルばねを使用したドアクローザの開扉時において、開扉動作を補助する開扉補助装置付ドアクローザ及びドアクローザの開扉補助方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
扉を開閉させるときのドアクローザの役割は、開扉時においては人手に頼り開扉し、閉扉時においては人手を介さず閉扉することである。
上記の働きを持つ従来の油圧式ドアクローザ109は、図8に示すように、円筒状の前シリンダ319に主軸21が軸支され、前シリンダ319にピストン51が挿入され、ピストン51に形成されているラック52と主軸21に形成されているピニオン22が歯合され、ピストン51と前シリンダ319端部に螺入された前横蓋329との間に創出されたシリンダ第2室38にコイルばね65が挿入され、ピストン51と終蓋33との間にシリンダ第1室37が創出され、前シリンダ319内部を作動油17で充填されている構造となっている。さらに、扉開閉時のドアクローザ109の動作は、人手による開扉に従って主軸21が矢印94方向に回転すると、ピストン51が矢印92方向に進みコイルばね65を圧縮していくとシリンダ第2室38の容積が縮小するためシリンダ第2室38内の作動油17がピストン51の連結孔58と連通孔57を流動してシリンダ第1室37に達する、続いて人手による開扉動作が無くなるとコイルばね65の付勢力によって自動的に閉扉が開始され、ピストン51が矢印91方向に進むと、シリンダ第1室37の容積が縮小するため逆止弁571が働きシリンダ第1室37内の作動油17の圧力が上昇すると共に作動油17が前シリンダ319に形成されている2箇所の油導路412と油路411及び油導路413等を通過してシリンダ第2室38へ戻っていくが、油路411に挿入されている速度調整弁41によって作動油17の戻り量を制限することにより閉扉速度を制御していることになる。
【0003】
上述したドアクローザを改良して種々の機能を持たせたドアクローザが開示されているので、次に掲げる2例を示す。
第1例には、扉1が閉塞する場合の作動油15は、一方のシリンダ室13から「ディレード速度」用の導入孔28に入り、続いて装着孔22と調節杆部材25との隙間を通り、作動油調節溝34から導出孔31へ流れて他方のシリンダ室14へ入るが、このとき導入孔28内部に設置されたフィルタ装置42によって作動油15中に混合した微細な金属屑を濾過するために、扉1が長期的に「ディレード速度」で閉塞動作するのを維持することができる装置を開示している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
第2例には、主軸6が扉全閉状態に近い不完全な閉扉状態に対応する回転角度になったことをロータリーエンコーダ9が検出したときはモータ11gを起動させる。すると、ロッド部材7がピストン3を右方へ押動するから、ピストン3が移動し、扉が完全な閉扉状態になったことに対応して主軸6が扉全閉状態に対応する初期設定回転角度なったことをロータリーエンコーダ9が検出したときはモータ11gの駆動を停止する。
以上の動作により、閉扉間際で各種の抵抗が生じて不完全な閉扉状態になったとき、ここで言う各種の抵抗とは▲1▼可動部材の変形(反り、歪み)による抵抗▲2▼扉枠と扉との嵌合部に設けられた気密性保持のためのタイトゴムあるいは扉枠と扉との衝撃を緩衝するためのモールとの接触抵抗▲3▼室内の気圧上昇による抵抗あるいは空調の風圧抵抗等であるが、完全な閉扉状態になるまで閉扉動作を補助する閉扉補助手段を備えたドアクローザの提供を開示している(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−196213号公報(第6欄第9行乃至第17行及び第7欄第4行乃至第13行、図2及び図10)
【特許文献2】
特許第3245335号(第7欄第1行乃至第10行及び第8欄第19行乃至第23行、第4欄第11行乃至第13行及び第3欄第41行乃至第47行、図1及び図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のドアクローザにおいては、閉扉速度を調節する方法及び完全な閉扉状態を確保するための方法等が提供されている。しかしながら、従来のドアクローザは、開扉時においても閉扉する方向の力が常時扉に働き、扉を開ける人が「扉が重い」と感じることが多々あると思われる。特に老人や身体障害者が自分自身で扉を開けなければならない時などにおいては大変苦労することがある。この問題は、高齢者社会になればなるほど重要な事になると考えられる。
本発明では、扉を開けるための力が軽くなり、従来通りの閉扉動作が行なえるドアクローザを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アーム12先端と主軸21が固設され、円筒状の前シリンダ319に前記主軸21が軸支され、前記前シリンダ319にピストン51が挿入され、前記ピストン51に形成されているラック52と前記主軸21に形成されているピニオン22が歯合され、前記ピストン51と前記前シリンダ319端部に螺入された前横蓋329との間に創出されたシリンダ第2室38にコイルばね65が挿入され、前記ピストン51と終蓋33との間にシリンダ第1室37が創出され、前記前シリンダ319内部を作動油17で充填する構造を持ち、さらに、前記主軸21が開扉方向に回転すると、前記ピストン51がコイルばね65を圧縮する方向に進み、前記シリンダ第2室38内の作動油17が前記ピストン51の連結孔58と連通孔57を流動してシリンダ第1室37に達し、続いて自動的に閉扉が開始されると、前記コイルばね65の付勢力によって前記ピストン51が矢印91方向に進むと逆止弁571が働き前記シリンダ第1室37内の作動油17が閉扉速度を調整されるための速度調整弁41を通りピストン内室511さらに前記連結孔58を通過して前記シリンダ第2室38へ戻る油圧式ドアクローザ109において、
【0008】
前記前シリンダ319の全長を延伸したシリンダ31と、スイッチ14を押すと電源が供給され回転するモータ13と、前記モータ13と軸継手131によって連接されてシリンダ31の横蓋32から貫挿される回転軸71と、前記回転軸71と螺合される押動子81と、前記押動子81に形成される2箇所のガイド溝82と、前記ガイド溝82に遊挿されるローラ85を先端に持つ取付ねじ852と、前記シリンダ31に形成されて前記取付ねじ852と螺合するローラ取付穴36とを具備し、開扉時にコイルばね65と押動子端面811とを離隔させ、閉扉時にコイルばね65と押動子端面811とを当接させたことを特徴とする開扉補助装置付ドアクローザ10を提供することにより上記課題を解決し、
【0009】
さらには、ドアクローザ109の前シリンダ319の全長を延伸したシリンダ31と前横蓋329の中央に支持穴を持つた横蓋32とを使用して、モータ13と連接された回転軸71を前記シリンダ31に前記横蓋32から貫挿し押動子81と螺合し、前記モータ13の駆動により前記押動子81を直線移動させ、コイルばね65と押動子端面811との接触を離隔して前記コイルばね65のピストン51方向への付勢力を消滅させることによって扉を開ける際の人力を軽減させることを特徴とする開扉補助方法を提供することにより上記課題を解決したものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明の開扉補助装置付ドアクローザは、スイッチを押してから開扉動作を行なうときにおいては、人手によって扉が全開されるまでの間ではピストンにはコイルばねの付勢力が働いていない状態を続けており主軸には開扉に伴う抵抗が働かず扉を押して開けようとしている人にとっては扉が軽い状態であるため、特に老人や身体障害者にとっては簡単に扉が開けられるので負担が軽減されるとともに開扉行為に対して他人の手を煩わすことなく実行することが出来るようになるという効果が期待できる。続いて、本発明の開扉補助装置付ドアクローザは、スイッチを押してから閉扉動作が開始されるまでの時間を自由にタイマ設定可能であるために車椅子や体の不自由な人がゆっくりと出入りすることが可能となること、開閉動作を補助するために主軸を直接モータで駆動すると、使用するモータは比較的高回転トルクが必要でありモータの外観も大きくなるが、閉扉動作を補助するためにコイルばねの圧縮に使用されるモータであるために低トルクであり小型化できること、モータをシリンダの近傍に設置しているのでデザインがシンプルになっていること等の利点がある。
さらに、本発明の開扉補助装置付ドアクローザは、従来のドアクローザに使用されているほとんどの部品を共通に使用できること、モータ、回転軸及び押動子等の部品を付加することによって完成することから、安価に製品を供給できるという効果が期待できる。
【0011】
【実施例】
本発明に係る開扉補助装置付ドアクローザ10は、図1及び図4に示されるように、主に主軸21、ピストン51、コイルばね65、押動子81、回転軸71、シリンダ31、速度調整弁41、モータ13及びアーム12から構成されている。
以下に各部材の詳細について説明する。
【0012】
主軸21は、ピニオン22が中央部分に、軸支持部分が両端部分に、角形部分23が両先端部分に形成されている。
【0013】
ピストン51は、図1に示されるように、円柱を断面が略小判状になるように軸方向に切断した厚肉平板部分を中央部に持ち、厚肉平板部分の軸方向の一端に中心部に突起第1部分555を持つ円盤状のガイド第1部分55が延設され、厚肉平板部分の他端に中心部に突起第2部分565を持つ円盤状のガイド第2部分56が延設され、厚肉平板部分の円の直径がガイド第1部分55及びガイド第2部分56の円盤の直径よりやや小径にされ、上記厚肉平板部分には口字形の穴を持つピストン内室511を設け、ピストン51の円柱軸に平行なピストン内室511の一辺にラック52を設けた形状に一体成形され、突起第1部分555の中央部分からガイド第1部分55を貫通してピストン内室511に達する連通孔57が穿設され、突起第2部分565の中央部分からガイド第2部分56を貫通してピストン内室511に達する連結孔58が穿設され、上記連通孔57から脱出しないように逆止弁571が取付けられている。
【0014】
回転軸71は、図1に示されるように、抜止ピン721が一端に固設され、取付座76が他端に形成され、取付座76から抜止ピン721方向に向かって軸表面に順次輪取付溝75、リング溝74及び止り部分73が形成され、回転軸71の止り部分73と抜止ピン721間に雄ねじ72が螺刻されている。
押動子81は、図1及び図2に示されるように、厚肉円筒状の材料を外周面の円筒軸方向と平行に2箇所のガイド溝82が形成され、雌ねじ83が内周面にねじ加工されている。
【0015】
シリンダ31は、図1に示されるように、材料の内面を円筒状のシリンダとなるように加工し、両端面に横蓋32及び終蓋33を取付けるねじ部が螺刻され、終蓋側端面331よりシリンダ31の円筒軸と平行に油路411が形成され、油路411の先端部分及び終蓋側端面331近傍に油導路412が形成され、油路411の先端部分側近傍にある油導路413の近くにシリンダ31を横断して主軸取付穴35が穿孔され、2箇所のローラ取付穴36が横蓋側端面321からシリンダ31の長さの約1/4離れた外面位置から内面に向かって螺刻されている。
【0016】
本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10は、上述した部材によって次のように構成されている。
【0017】
ハウジング11は、図1に示されるように、ハウジング11の油路411に速度調整弁41が螺入され、終蓋側端面331からシリンダ31内にコイルばね65に続いてピストン51が挿入され、ピストン内室511を貫通して主軸21を主軸取付穴35に挿入してピニオン22とラック52を歯合させ、主軸21の軸支部分がOリング等でシリンダ部分と密封状態を保つようにソケット等で回転自在に取付けられる。続いて終蓋33をシリンダ31に螺入することによって構成されている。
【0018】
次に、図1、図2及び図3に示されるように、シリンダ31のローラ取付穴36にOリング851を介してローラ85が回転自在に取付ねじ852によってねじ止めされ、回転軸71に押動子81を螺入してOリング741をリング溝74に挿入し、回転軸71を抜止ピン721側からシリンダ31に挿入して押動子81のガイド溝82にローラ85を遊挿し続いて取付座76側から軸受731と横蓋32と座金752を順に挿入し、輪取付溝75にE形止め輪751を押込み、横蓋32をシリンダ31に螺入することによってハウジング11は構成されている。
【0019】
アーム12とハウジング11の関係は、図1及び図4に示されるように、アーム12の一端と主軸21の角形部分23とを固設することにより行なう。モータ13は、回転軸71の取付座76に軸継手131を嵌合することによって連結され、ハウジング11に取付けられる。したがって、モータ13をシリンダ31の横蓋側端面321近傍に設置しているのでデザインがシンプルになっている。
以上が本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10における構成の説明であるが上述のように組付けられれば組付けの順序及び方法は上記にこだわることはない。
【0020】
本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10は、図4に示されるように、扉枠121にアーム12先端を回動自在に取付け、扉111にハウジング11を取付けて使用したときについて説明する。
【0021】
扉111開閉時における、開扉補助装置付ドアクローザ10の動作について、図1、図4、図5及び図6に基づいて説明する。
扉111が閉扉した状態では、図6(a)に示されるように、押動子端面811がコイルばね65を押している状態であり、この状態は従来例に示したドアクローザ109の前横蓋329(図8参照)が押動子端面811の位置に存在していることと同じ状態を与えていることになるために、従来のドアクローザ109を使用していることと同じになる。
【0022】
開扉動作は、人手によってスイッチ14を押し、続いて扉111を押す行為によって行われる。
開扉するために、人がスイッチ14を押すとステップ901(スイッチON)が実行されたことになり、その後自動的にステップ902(モータ電源ON)、ステップ903(モータ正回転作動)が行われ設定された回転数まで回転して、ステップ904(モータ停止)が行われモータ13が停止するが、その後もステップ905以降のステップは続行されている。
上述したモータ13の働きによって、開扉補助装置付ドアクローザ10は、図6(b)に示されるように、モータ13が正回転すると回転軸71が回転し2箇所のローラ85及びガイド溝82で回転を阻止され直線移動する押動子81が矢印96方向へ進行し、止り部分73近傍で停止する。上記状態では、押動子81の押動子端面811とコイルばね65端部とは当接状態ではなく離隔しているために、ピストン51にはコイルばね65の付勢力は働いてはおらず扉111を開ける力が軽減され軽く開けられる状態となっていることになる。
【0023】
続いて、人手によって扉111が開けられると、図6(c)に示されるように、開扉補助装置付ドアクローザ10のアーム12が回転しシリンダ31の主軸取付穴35に挿入されている主軸21は矢印94方向に回転しラック52を矢印92方向に進行させピストン51を矢印92方向に進行させ、扉111が開扉状態になる。上記状態においては、コイルばね65は押動子81の押動子端面811に当接していることになるが、扉111の開き角度によっては当接しないこともある。すなわち、人手によって扉111が全開されるまでの間ではピストン51にはコイルばね65の付勢力が働いていない状態を続けており扉111を押して開けようとしている人にとっては扉111が軽い状態であるため、特に老人や身体障害者にとっては簡単に扉111が開けられるので負担が軽減されるとともに開扉行為に対して他人の手を煩わすことなく実行することが出来るようになるという効果が期待できる。さらに、ステップ905のタイマ作動によってスイッチ14を押してから閉扉動作が開始されるまでの時間を自由に設定可能であるために車椅子や体の不自由な人がゆっくりと出入りすることが可能となる。
【0024】
作動油17の流動については、扉111が閉じた状態では作動油17が占めるシリンダ第1室37の容積が殆どない、しかし扉111が開けられると、ピストン51は矢印92方向へ進行するので、シリンダ第1室37は圧力が低下し作動油17はシリンダ第2室38から連結孔58を通ってピストン内室511に入り連通孔57を通り逆止弁571を矢印91方向に押しやりシリンダ第1室37へ流入することになる。
【0025】
次に、閉扉動作について説明する。
ステップ904でモータ停止が行われると同時にステップ905のタイマ作動が行なわれ、人が扉部分を通過する時間を考慮した時間設定が経過するとステップ906のタイマ停止が行われ、続いてステップ907のモータ逆回転作動が行われ、設定された回転数で回転した後にステップ908のモータ停止が行われステップ909のモータ電源OFFが行われ、扉111は人手を頼ることなく自動的に閉扉動作を開始する。
閉扉動作中における、開扉補助装置付ドアクローザ10は、図5及び図6(d)に示されるように、ステップ907のモータ逆回転作動からステップ908のモータ停止までの間に次に述べる動作を行なう。
まず、モータ13が逆回転し回転軸71が回転し押動子81が矢印95方向に進行を始め、押動子端面811がコイルばね65を矢印95方向に押すとピストン51が矢印91方向に押されるので、ラック52に歯合しているピニオン22が矢印93方向に回転しピニオン22が形成されている主軸21も矢印93方向に回転し、上記の動作によってアーム12が回転し扉111を閉めることになる。
【0026】
閉扉時における作動油の流動については、扉111が閉まり始めるとコイルばね65の付勢力によってピストン51が矢印91方向に進むに従ってシリンダ第1室37の作動油17が連通孔57を通ってピストン内室511へ流入しようとするが、逆止弁571を矢印92方向へ押すため連通孔57が逆止弁571によって閉鎖されシリンダ第1室37内の圧力が増大し、ある程度シリンダ第1室37の圧力が増加すると穴径が小さくて各種の流動抵抗が高くてそれまで流動できなかった油道である速度調整弁41近傍の油導路412を通り油路411を通り油導路413を通りピストン内室511へ流れる油道が開通するため作動油17がシリンダ第1室37からピストン内室511を通り連結孔58を通りシリンダ第2室38へ流動し、ピストン51が徐々に矢印91方向へ進行することになり、扉111が自動的に閉扉する。また、閉扉時における作動油17の油道の他実施例として、図7に示されるように、ピストン51の厚肉平板部分の外周部分512に油ガイド53を削成し、シリンダ第1室37から速度調整弁41近傍の油導路412を通り油路411を通り油導路413を通り油ガイド53等を通りピストン内室511へ流れる油道を形成してもよい。
【0027】
以上が、スイッチ14を押して扉111を開閉するときの本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10動作である。
開閉動作を補助するために主軸21を直接モータで駆動すると、使用するモータは比較的高回転トルクが必要でありモータの外観も大きくなるが、本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10のモータ13は、コイルばね65の圧縮に使用されるものであるために低トルクであり小型化できるという利点がある。
【0028】
しかしながら、本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10は、スイッチ14を押さずに開扉する従来通りのドアクローザ109としての役割をも持っている。すなわち、図6(a)に示されるように、閉扉されているときの開扉補助装置付ドアクローザ10では、押動子81の押動子端面811がコイルばね65と当接し押動子81が停止している状態であり、ドアクローザ109の前ハウジング119の前シリンダ319内部では、前横蓋329がコイルばね65と当接している状態である(図8参照)。従って、開扉補助装置付ドアクローザ10及びドアクローザ109共に同じ開閉動作を行なうことになる。このことから、開扉補助装置付ドアクローザ10は、従来のドアクローザ109に使用されているほとんどの部品を共通に使用できること、モータ13、回転軸71及び押動子81等の部品を付加することによって完成することから、安価に製品を供給できるという効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る開扉補助装置付ドアクローザ10のハウジング11及びモータ13部分を示した一部断面平面図である。
【図2】図1のA−A線で切断したときの拡大断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る開扉補助装置付ドアクローザ10の横蓋32近傍の拡大断面図である。
【図4】本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10を扉枠121及び扉111に取付けた状態を示した平面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。
【図5】本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10のモータ13駆動状態を示したフローチャートである。
【図6】本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10において、扉が開閉動作されたときのハウジング11内の状態を示した説明図であって、扉111が閉鎖されている状態(a)、図5におけるステップ904のモータ停止状態(b)、扉111が開放された状態(c)、図5におけるステップ907モータ逆回転作動状態の1つであって、閉扉が始まった直後の状態(d)を示した説明図である。
【図7】本発明の開扉補助装置付ドアクローザ10の閉扉時における、油道に関する他実施例を示したピストン51近傍の拡大断面図である。
【図8】従来のドアクローザ109の前ハウジング119を示した平面断面図である。
【符号の説明】
10 開扉補助装置付ドアクローザ
109 ドアクローザ
11 ハウジング
111 扉
119 前ハウジング
12 アーム
121 扉枠
13 モータ
131 軸継手
14 スイッチ
16 ケーシング
17 作動油
21 主軸
22 ピニオン
23 角形部分
31 シリンダ
319 前シリンダ
32 横蓋
321 横蓋側端面
329 前横蓋
33 終蓋
331 終蓋側端面
35 主軸取付穴
36 ローラ取付穴
37 シリンダ第1室
38 シリンダ第2室
41 速度調整弁
411 油路
412 油導路
413 油導路
51 ピストン
511 ピストン内室
512 外周部分
52 ラック
53 油ガイド
55 ガイド第1部分
555 突起第1部分
56 ガイド第2部分
565 突起第2部分
57 連通孔
571 逆止弁
58 連結孔
65 コイルばね
71 回転軸
72 雄ねじ
721 抜止ピン
73 止り部分
731 軸受
74 リング溝
741 Oリング
75 輪取付溝
751 E形止め輪
752 座金
76 取付座
81 押動子
811 押動子端面
82 ガイド溝
83 雌ねじ
85 ローラ
851 Oリング
852 取付ねじ
901 ステップ
902 ステップ
903 ステップ
904 ステップ
905 ステップ
906 ステップ
907 ステップ
908 ステップ
909 ステップ
91 矢印
92 矢印
93 矢印
94 矢印
95 矢印
96 矢印

Claims (3)

  1. アーム(12)先端と主軸(21)が固設され、円筒状の前シリンダ(319)に前記主軸(21)が軸支され、前記前シリンダ(319)にピストン(51)が挿入され、前記ピストン(51)に形成されているラック(52)と前記主軸(21)に形成されているピニオン(22)が歯合され、前記ピストン(51)と前記前シリンダ(319)端部に螺入された前横蓋(329)との間に創出されたシリンダ第2室(38)にコイルばね(65)が挿入され、前記ピストン(51)と終蓋(33)との間にシリンダ第1室(37)が創出され、前記前シリンダ(319)内部を作動油(17)で充填する構造を持ち、さらに、前記主軸(21)が開扉方向に回転すると、前記ピストン(51)がコイルばね(65)を圧縮する方向に進み、前記シリンダ第2室(38)内の作動油(17)が前記ピストン(51)の連結孔(58)と連通孔(57)を流動してシリンダ第1室(37)に達し、続いて自動的に閉扉が開始されると、前記コイルばね(65)の付勢力によって前記ピストン(51)が矢印91方向に進むと逆止弁(571)が働き前記シリンダ第1室(37)内の作動油(17)が閉扉速度を調整されるための速度調整弁(41)を通りピストン内室(511)さらに前記連結孔(58)を通過して前記シリンダ第2室(38)へ戻る油圧式ドアクローザ(109)において、
    前記前シリンダ(319)の全長を延伸したシリンダ(31)と、スイッチ(14)を押すと電源が供給され回転するモータ(13)と、前記モータ(13)と軸継手(131)によって連接されてシリンダ(31)の横蓋(32)から貫挿される回転軸(71)と、前記回転軸(71)と螺合される押動子(81)と、前記押動子(81)に形成される2箇所のガイド溝(82)と、前記ガイド溝(82)に遊挿されるローラ(85)を先端に持つ取付ねじ(852)と、前記シリンダ(31)に形成されて前記取付ねじ(852)と螺合するローラ取付穴(36)とを具備し、開扉時にコイルばね(65)と押動子端面(811)とを離隔させ、閉扉時にコイルばね(65)と押動子端面(811)とを当接させたことを特徴とする開扉補助装置付ドアクローザ。
  2. アーム(12)先端と主軸(21)が固設され、円筒状の前シリンダ(319)に前記主軸(21)が軸支され、前記前シリンダ(319)にピストン(51)が挿入され、前記ピストン(51)に形成されているラック(52)と前記主軸(21)に形成されているピニオン(22)が歯合され、前記ピストン(51)と前記前シリンダ(319)端部に螺入された前横蓋(329)との間に創出されたシリンダ第2室(38)にコイルばね(65)が挿入され、前記ピストン(51)と終蓋(33)との間にシリンダ第1室(37)が創出され、前記前シリンダ(319)内部を作動油(17)で充填する構造を持ち、さらに、前記主軸(21)が開扉方向に回転すると、前記ピストン(51)がコイルばね(65)を圧縮する方向に進み、前記シリンダ第2室(38)内の作動油(17)が前記ピストン(51)の連結孔(58)と連通孔(57)を流動してシリンダ第1室(37)に達し、続いて自動的に閉扉が開始されると、前記コイルばね(65)の付勢力によって前記ピストン(51)が矢印91方向に進むと逆止弁(571)が働き前記シリンダ第1室(37)内の作動油(17)が閉扉速度を調整されるための速度調整弁(41)を通りピストン内室(511)さらに前記連結孔(58)を通過して前記シリンダ第2室(38)へ戻る油圧式ドアクローザ(109)において、
    全長を延伸したシリンダ(31)と中央に支持穴を持つ横蓋(32)とを使用して、モータ(13)と連接された回転軸(71)を前記シリンダ(31)に前記横蓋(32)から貫挿し押動子(81)と螺合し、前記モータ(13)の駆動により前記押動子(81)を直線移動させ、コイルばね(65)と押動子端面(811)との接触を離隔して前記コイルばね(65)のピストン(51)方向への付勢力を消滅させることによって扉を開ける際の人力を軽減させることを特徴とするドアクローザの開扉補助方法。
  3. シリンダ(31)のローラ取付穴(36)にOリング(851)を介して回転自在に取付ねじ(852)によって取付られた2個のローラ(85)と、回転軸(71)に螺入された押動子(81)に形成された2箇所のガイド溝(82)とを遊挿し、回転軸(71)の回転を押動子(81)の直線移動に変換する構成を備えたことを特徴とする請求項1記載の開扉補助装置付ドアクローザ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506012A (ja) * 2003-09-18 2007-03-15 アブロイ オサケ ユキチュア ドア閉塞器を備えたスイングドア装置の改良された配置
WO2007055018A1 (ja) * 2005-11-11 2007-05-18 Nhk Spring Co., Ltd. ドア開放補助装置
WO2010062025A1 (ko) * 2008-11-27 2010-06-03 Moon Hong Sik 도어체크의 분리형 방화문 폐문장치
JP2017160710A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 エバグリーンシステムズ株式会社 開き戸駆動装置

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