JP3049228B2 - フラッシュバルブ開閉装置 - Google Patents

フラッシュバルブ開閉装置

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JP3049228B2
JP3049228B2 JP10116375A JP11637598A JP3049228B2 JP 3049228 B2 JP3049228 B2 JP 3049228B2 JP 10116375 A JP10116375 A JP 10116375A JP 11637598 A JP11637598 A JP 11637598A JP 3049228 B2 JP3049228 B2 JP 3049228B2
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュバルブ
開閉装置に関するものであり、特に、既設のフラッシュ
バルブの操作レバーに代えて取り付け可能なフラッシュ
バルブ開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から良好な洗浄効果を維持しつつ、
節水効果が得られるようにしたフラッシュバルブ式洗浄
装置が提案されている。特開昭64−52929号公報
や実公平4−37981号公報に記載されているもの
は、その例で、図4に概略を示す。図4において、フラ
ッシュバルブ40にレバー操作手段42を外付けし、レ
バー操作手段42に設けられている電動力でもって直接
操作レバー41を駆動するようになっている。レバー操
作手段42は、トイレに人が入ったことを検知し、か
つ、出て行ったことを検出することによって操作レバー
41を駆動するようになっており、加えて、操作レバー
41は外部から手動操作できないようにすることによ
り、必要以上の水が流れないように節水を図っている。
【0003】また、特願平2−91330号公報や実公
平7−536号公報に記載されているように、ピストン
バルブの上端とケーシングとの間の空間などにバイパス
を形成し、このバイパスを電磁バルブによって開閉する
ことにより、フラッシュバルブの開閉を制御するように
したものもある。このバルブ開閉装置も、水を流す必要
がある場合を検出して、バルブを開放することができる
ため、必要以上の水が流れないように節水を図ることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
64−52929号公報や実公平4−37981号公報
に記載されているものは、フラッシュバルブの操作レバ
ーを直接電動力で操作するため、大きな力量が必要であ
ると共に、操作レバーにレバー操作手段を取り付けるた
め、装置全体が大型化し、体裁も好ましくなく、改良の
余地がある。
【0005】また、特願平2−91330号公報や実公
平7−536号公報に記載されているものは、フラッシ
ュバルブ内にバイパス等を形成しなければならないた
め、構造が複雑であると共に、既設のフラッシュバルブ
に取り付けるのは困難であるという問題がある。
【0006】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、良好な洗浄効果を
維持しつつ、高い節水効果を得ることができると共に、
既設のフラッシュバルブの操作レバーに代えて容易に取
り付けることができ、開閉駆動に必要な力量が小さく、
装置全体を小型化することができるフラッシュバルブ開
閉装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の発明
は、制御手段によって回転が制御されるモータと、この
モータの回転運動を直線運動に変換する変換部と、この
変換部によって直線運動する直線移動部材とを有して
るフラッシュバルブ開閉装置であって、フラッシュバル
ブケーシングの接合部にフラッシュバルブの操作レバー
に代えて取り付けられているバルブ開閉装置のケーシン
グを有し、この開閉装置のケーシングに上記モータと変
換部が設けられ、上記直線移動部材とフラッシュバルブ
の作動軸とが連携しており、直線移動部材が直線運動し
てフラッシュバルブの作動軸を傾斜させることによりフ
ラッシュバルブが開弁し給水管から便器に給水され、上
記直線移動部材が原位置に戻ってフラッシュバルブの作
動軸を元の位置に戻すことによりフラッシュバルブが閉
弁し給水管からの給水が停止することを特徴とする。
【0008】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の
発明において、変換部は、ナットと、このナットに螺合
されたネジ棒とからなり、上記ナットまたは上記ネジ棒
が上記モータによって回転駆動されることを特徴とす
る。
【0009】 請求項3記載の発明は、請求項1記載の
発明において、上記直線移動部材の直線運動の範囲は、
一対のリミットスイッチによって制限されていることを
特徴とする。
【0010】 請求項4記載の発明は、請求項1記載の
発明において、上記変換部は、往動と復動のうち、より
多くの力量を有する向きに弾性部材によって付勢されて
いることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるフラッシュバルブ開閉装置の実施の形態につい
て説明する。図1において、符号30は、フラッシュバ
ルブを示している。フラッシュバルブ30は、周知のも
のであり、以下簡単にフラッシュバルブ30の構成及び
動作について述べる。
【0013】図1に示すように、フラッシュバルブ30
は、給水管36を介して図示しない水道管に接続されて
いると共に、吐出管37を介して図示しない便器に接続
されている。上記フラッシュバルブ30のケーシング3
1内には、その中心部にピストンバルブ32が上下動可
能に設けられている。便器に水を流さないときには、ピ
ストンバルブ32は下動位置(図において点線位置)に
配置され、ピストンバルブ32のフランジ部32aが、
ケーシング31側に一体に設けられた弁座33に当接し
て、吐出口34が閉鎖される。つまり、フラッシュバル
ブ30が閉弁した状態になっていて、給水管36からの
給水が停止している状態になっている。
【0014】この状態において、便器に水を流すときに
は、後述するように、フラッシュバルブ30に取り付け
られたフラッシュバルブ開閉装置1の直線移動部材14
がフラッシュバルブ30内において、ピストンバルブ3
2の下端中心部に取り付けられた作動軸35を傾斜させ
る。この直線移動部材14によって作動軸35が傾斜さ
れた状態になると、周知の通り、フラッシュバルブ30
内の分室相互間に差圧が生じ、その際の水圧によって、
ピストンバルブ32が上昇し、ピストンバルブ32のフ
ランジ部32aが弁座33から離間して、吐出口34が
開放され、水道管からの給水が給水管36、吐出口3
4、および吐出管37を介して便器へ流出する。つま
り、フラッシュバルブ30が開弁した状態になる。
【0015】また、この給水時に、ケーシング31内で
あって、ピストンバルブ32の上方に設けられた弁室3
8に給水が流入する。そして弁室38内が満水状態にな
り、作動軸35が、上記直線移動部材14によって傾斜
した状態から元の垂直の状態に戻されると、ピストンバ
ルブ32は、上方からの水圧により下動し、フランジ部
32aが弁座33に当接して、吐出口34が閉鎖され、
給水管36からの給水が停止される。つまり、フラッシ
ュバルブ30が閉弁した状態になる。
【0016】以上のように、フラッシュバルブ30は、
作動軸35が傾斜され、ピストンバルブ32が上昇する
ことにより、開弁した状態になり、また、作動軸35が
元の状態に戻され、ピストンバルブ32が下動し、吐出
口34が閉鎖されることにより、閉弁した状態になる。
本発明は、上記フラッシュバルブ30の作動軸35を操
作して便器への給水を制御するフラッシュバルブ開閉装
置に関するものであり、以下、フラッシュバルブ開閉装
置の具体例について説明する。
【0017】図1に示すように、フラッシュバルブ開閉
装置1のケーシング2は、一端(図において左側)が開
放された円筒状に形成されていて、このケーシング2内
の中心部にはモータ3が設けられている。このモータ3
は、図示しない制御手段によって回転が制御されるよう
になっている。上記ケーシング2の開放側(図において
左側)には、中心部に穴4aが形成された円板状の端板
4が嵌合されている。この端板4には穴4bが複数形成
されていて、この穴4bには皿ネジ5がそれぞれ挿入さ
れていて、穴4bから突出した皿ネジ5の先端は、上記
モータ3の外装カバーに形成されたネジ穴3aにそれぞ
れねじ込まれている。つまり、モータ3は、複数の皿ネ
ジ5によって端板4に固着されている。
【0018】上記端板4の両面のうち、モータ3が取り
付けられていない一面(図において左側の面)には、フ
ランジ板6が取り付けられている。このフランジ板6
は、上記端板4の外径よりも小径の円板状で、その中心
部に、上記端板4の中心部の穴4aと同径の穴6aが形
成されている。さらに、フランジ板6には穴6bが複数
形成されていて、この穴6bは、上記端板4に形成され
たネジ穴4cと重合している。
【0019】上記フランジ板6の両面のうち、端板4と
接していない一面(図において左側)には、外径が上記
フランジ板6と同径であって、中心部に上記穴4a、6
aと同径の穴8aが形成された円板8が、後述する防水
部材15のフランジ部15aをフランジ板6との間に挟
み込んで取り付けられている。この円板8および防水部
材15のフランジ部15aには、上記ネジ穴6b等と重
合する穴がそれぞれ形成されていて、この穴、ネジ穴4
c、およびネジ穴6bには、ネジ7が座金9を介してね
じ込まれている。つまり、このネジ7によって、端板4
とフランジ板6が固着されると共に、防水部材15のフ
ランジ部15aが、円板8とフランジ板6との間で狭持
される。
【0020】上記端板4の一面(図において左側)とフ
ランジ板6のフランジ部との間隙には、ナット10の内
向きフランジ部10aが、フランジ板6のフランジ部と
係合している。ナット10は、端板4、フランジ板6等
に対して相対化移転可能である。ナット10は、本来フ
ラッシュバルブの操作レバー(図示せず)が取り付けら
れるべきケーシング31の接合部39にねじ込まれてい
て、これによって、フラッシュバルブ開閉装置1が上記
フラッシュバルブ30に取り付けられている。すなわ
ち、上記ケーシング31の接合部39の外周には雄ねじ
が形成され、この雄ねじに上記ナット10がねじ込まれ
ることにより、ナット10の内向きフランジ部10aと
上記接合部39の端面との間にフランジ板6のフランジ
部と防水部材15のフランジ部15aと円板8とが挟み
込まれ、フラッシュバルブ開閉装置1がフラッシュバル
ブ30に取り付けられている。このようにして、フラッ
シュバルブ30の操作レバーに代えて、フラッシュバル
ブ開閉装置1がフラッシュバルブ30に取り付けられた
形になっている。
【0021】上記のように、フラッシュバルブ開閉装置
1は、フラッシュバルブ30の操作レバーに代えて取り
付けられるため、操作レバーと勘違いされて押し下げら
れることがあり、場合によっては、足で踏まれることも
あり得る。そこで、図示の実施の形態では、ケーシング
2に端板4を固定し、端板4に固定したフランジ板6に
対してナット10を相対回転可能に設け、このナット1
0をフラッシュバルブ30の接合部39にねじ込む構造
にして、強力な外力が加わっても耐え得るようにすると
共に、外力がモータ3や次に説明する直線移動部材に及
ぶことのないようにしている。上記ケーシング2の外周
にはカバー11が被せられている。カバー11は、フラ
ッシュバルブ30の結合部を覆っている。
【0022】上記モータ3には、モータ3の回転運動を
直線運動に変換する変換部が取り付けられている。この
変換部は、ナット12とネジ棒13とから構成されてい
る。これを具体的に説明すると、モータ3のロータ部
(図示せず)には、ナット12が、その中心軸がロータ
部の回転中心軸と一致するように一体に取り付けられて
いて、ロータ部の回転駆動と共に、ナット12が同軸上
において回転駆動するようになっている。
【0023】このナット12には、ネジ棒13が螺合さ
れている。ネジ棒13は、モータ3の中心部に設けら
れ、図1に示すように、ネジ棒13の一端(図1におい
て左側)は、端板4の穴4a、フランジ板6の穴6aを
貫通し、フラッシュバルブ30の接合部39からフラッ
シュバルブ30内に向かって突出している。一方、ネジ
棒13の他端(図1において右側)は、モータ3の外装
カバーから突出している。このネジ棒13は、モータ3
のロータ部に一体に取り付けられたナット12が回転駆
動することによって、軸方向に直線運動をする。つま
り、ナット12とネジ棒13とからなる変換部によっ
て、モータ3の回転運動が直線運動に変換される。な
お、説明の便宜上、上記直線運動のうち、往動方向をα
方向とし、復動方向をβ方向とする。
【0024】ネジ棒13の一端(図1において左側)に
は、一端部がL字状に折り曲げられた板状の直線移動部
材14の上記折り曲げ端部が複数のナット14aで挟み
込まれることによって取り付けられている。この直線移
動部材14は、前述のように、上記作動軸35を直接傾
斜させるためのものであり、上記変換部によって矢印
α、β方向に直線運動をするものである。
【0025】直線移動部材14の先端近くには長穴14
bが形成されていて、この長穴14bには、上記作動軸
35が挿通している。従って、上記ナット12の回転駆
動によってネジ棒13が矢印α、β方向に直線運動をす
ることにより、ネジ棒13の一端に取り付けられた直線
移動部材14も矢印α、β方向に直線運動をし、これに
よって、直線移動部材14は、長穴14bに挿通された
作動軸35を傾斜させたり、元の垂直の位置に戻したり
することができる。
【0026】上記ネジ棒13の一端(図1において左
側)には、フランジ板6の穴6aからフラッシュバルブ
開閉装置1内に水が侵入しないように防水部材15が取
り付けられている。この防水部材15は、ゴム材で成形
された蛇腹状のもので、その一端に前記フランジ部15
aが一体に形成されていて、このフランジ部15aは、
前述のように、円板8とフランジ板6との間で狭持され
ている。一方、防水部材15の他端(図において左側)
は、上記直線移動部材14の一辺14cに適宜の接着剤
などによって密着されている。従って、防水部材15に
よってフランジ板6の穴6aからフラッシュバルブ開閉
装置1内に水が侵入することはない。また、この防水部
材15は、上記ネジ棒13の直線運動に対応するため、
矢印α、β方向に伸縮可能となっている。
【0027】図1ないし図3に示すように、モータ3の
外装カバーの右側には、U字状に折り曲げて形成された
ブラケット16が適宜の取付手段によって取り付けられ
ていて、このブラケット16の右側面は、適宜の取付手
段によってケーシング2の内壁面に固着されている。図
1などに示すように、ブラケット16内には、モータ3
の外装カバーから突出した上記ネジ棒13の一端(図1
において右側)が進入している。
【0028】U字状のブラケット16の三側面のうち、
相対向する二側面(図2において上側と下側)には、互
いに対向する位置に長穴17が図1に示す矢印α、β方
向に沿ってそれぞれ形成されていて、この長穴17に沿
って支持部材18が矢印α、β方向に摺動することがで
きる。この支持部材18は、直方体のブロック18aを
主体としてなり、ブロック18aがネジ棒13の一端
(図1において右側)に固着されている。上記ブロック
18aの両側(図2において上側と下側)には、各長穴
17を通してガイドピン18bがそれぞれ取り付けられ
ている。この各ガイドピン18bは、それぞれ上記長穴
17の範囲内で移動可能であり、これによって支持部材
18とともにねじ棒13の直線移動をガイドし、また、
ねじ棒13の中心軸線を中心とした支持部材18の回転
を規制している。上記ガイドピン18bは、例えば、ネ
ジなどを用いることができる。
【0029】図2に示すように、モータ3の外装カバー
の右側と、この外装カバーと対向する上記ブロック18
aの側面との間には、弾性部材としてのコイルばね20
が、ネジ棒13に挿通され、かつ圧縮されて取り付けら
れている。また、このコイルばね20は、モータ3の外
装カバーの右側と、この外装カバーと対向する筺体18
aの側面にそれぞれ取り付けられたリング部材19によ
って、位置決めされている。このコイルばね20によっ
て、変換部の一構成要素であるネジ棒13は、矢印α方
向に付勢されている。
【0030】図1および図3に示すように、長穴17が
形成されたブラケット16の二側面(図2において上側
と下側)には、長穴17の下方に、互いに対向するスリ
ット21が矢印α、β方向に沿ってそれぞれ形成されて
いる。この各スリット21には、上記直線移動部材14
の直線運動、すなわちネジ棒13の直線運動の範囲を制
限するための一対のリミットスイッチ22が、ネジ22
aとこのネジ22aに螺合されたナット(図示せず)に
よって矢印α、β方向に位置調整可能にそれぞれ取り付
けられている。
【0031】長穴17が形成されたブラケット16の二
側面のうち、図2において下側の側面に形成されたスリ
ット21に取り付けられたリミットスイッチ22は、上
側の側面に形成されたスリット21に取り付けられたリ
ミットスイッチ22よりも右側に位置するように取り付
けられている。下側の側面のスリット21に取り付けら
れたリミットスイッチ22は、直線移動部材14の矢印
α方向の直線運動を規制するものであり、一方、上側の
側面のスリット21に取り付けられたリミットスイッチ
22は、直線移動部材14の矢印β方向の直線運動を規
制するものである。
【0032】上記各リミットスイッチ22は、レバー2
2cを有し、ネジ棒13と共に支持部材18が矢印α、
β方向に直線運動することによって、上記ガイドピン1
8bがレバー22cに当接してこれを押すことによりリ
ミットスイッチ22を切り換えるようになっている。
【0033】上記一対のリミットスイッチ22は、ブラ
ケット16の上部に取り付けられたモータ3の制御基板
23に接続されていて、リミットスイッチ22がオンす
ると、モータ3の回転駆動が停止し、これによって、直
線移動部材14の直線運動が停止する。また、モータ3
の回転駆動の制御は、前述のように、適宜の制御手段に
よって制御される。
【0034】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。適宜の制御手段の指令によって、モータ3が正回
転すると、ネジ棒13が往動方向であるα方向に直線運
動し、これによって、直線移動部材14もα方向に直線
運動する。この直線移動部材14の直線運動により、直
線移動部材14の長穴14bに挿通された作動軸35
は、その先端部がα方向に引かれてピストンバルブ32
は傾斜した状態になる。直線移動部材14のα方向への
移動に対してはコイルばね20の付勢力が付加されるた
め、モータ3の出力が小さくても、作動軸35をモータ
3の駆動力で容易に傾斜させることができる。
【0035】ピストンバルブ32が傾斜した状態になる
と、前述の通り、フラッシュバルブ30内の分室相互間
に差圧が生じ、その際の水圧によって、ピストンバルブ
32が上昇し、ピストンバルブ32のフランジ部32a
が弁座33から離間して、吐出口34が開放され、水道
管からの給水が給水管36、吐出口34、および吐出管
37を介して便器へ流出する。つまり、フラッシュバル
ブ30が開弁した状態になる。なお、この状態のとき
に、弁室38に給水が流入し、弁室38内が満水状態に
なる。
【0036】上記モータ3は、作動軸35が傾斜した状
態になるまで正回転し、作動軸35が傾斜した状態にな
ると、ガイドピン18bが、図2において下側のリミッ
トスイッチ22のレバー22cに当接してレバー22c
を押下し、リミットスイッチ22(図2において下側)
を切り換える。これによって、モータ3の正回転駆動は
停止する。
【0037】フラッシュバルブ30が開弁したあと、適
宜の時間が経過すると、上記制御手段の指令によって、
モータ3が逆向きに回転駆動される。これによって、ネ
ジ棒13が復動方向であるβ方向に直線運動し、これと
ともに、直線移動部材14もβ方向に直線運動する。す
なわち、直線移動部材14が原位置に向かって復動す
る。直線移動部材14の復動により、直線移動部材14
の長穴14bに挿通された作動軸35およびこれと一体
のピストンバルブ32は、傾斜した状態から元の垂直の
状態に戻る。
【0038】垂直の状態に戻ったピストンバルブ32
は、上方からの水圧、すなわち弁室38に流入した給水
の水圧により下動し、フランジ部32aが弁座33に当
接して、吐出口34が閉鎖され、給水管36からの給水
が停止される。つまり、フラッシュバルブ30が閉弁し
た状態になる。
【0039】上記モータ3は、作動軸35が元の垂直の
状態に戻るまで逆回転し、作動軸35が元の垂直の状態
になると、図2において上側のリミットスイッチ22の
レバー22cにガイドピン18bが当接し、リミットス
イッチ22(図2において上側)を切り換える。これに
よって、モータ3の逆回転駆動は停止する。この開弁動
作時は、前記コイルばね20の付勢力が抵抗として作用
するが、開弁時に要する力量は開弁時に要する力量より
も小さいため、コイルばね20の抵抗力は、何ら問題と
はならない。むしろ、コイルばね20を設けることによ
って、開弁時の力量と、閉弁時の力量をバランスさせる
ことができるため、モータ3の最大出力を低くすること
ができ、より小型のモータを使用することができるとい
う利点がある。
【0040】このように、モータ3は、上記制御手段の
指令に基づいて正回転あるいは逆回転し、これによっ
て、便器に水が給水されるが、この制御手段の指令は任
意に設定することができ、これによって節水等を行うこ
とができる。例えば、便所に人が入ってきたことを制御
手段の検知部によって検知し、制御手段のタイマー部で
人が便所に入ってから出るまでの時間を測定し、一定時
間以内なら「小」と判断して、比較的少量の水を給水す
るようにモータ3の回転動作と開弁時間を制御し、一
方、一定時間以上なら「大」と判断して、比較的多量の
水を給水するようにモータ3の回転動作と開弁時間を制
御するように設定する。こうしておけば、排泄物の種類
によって適量に給水することができ、排泄物の種類に拘
わらず常に一定量を給水するものに比べて高い節水効果
を得ることができるし、手動操作による給水はできない
ので、無駄な給水がなくなり、節水効果をさらに高める
ことができる。また、人が検知部の検知範囲に入れば、
使用前の「事前放水」をして、排泄物が便器の内壁に付
着しないように予め水で湿潤するように、モータ3の回
転動作を制御しておけば、良好な洗浄効果を得ることが
できる。
【0041】上述の実施の形態では、上記直線移動部材
14が往動方向であるα方向に直線運動することによ
り、開弁するようになっているが、上記直線移動部材1
4がβ方向に直線運動することにより、開弁するように
してもよい。この場合は、弾性部材としてのコイルばね
20を、ネジ棒13が矢印β方向に付勢されるように設
ければよい。
【0042】また、上述の実施の形態では、ナット12
がモータ3のロータ部と一体に回転し、このナット12
の回転によって、ナット12に螺合されたネジ棒13が
直線運動するようになっているが、ネジ棒13がモータ
3のロータ部と一体に回転し、このネジ棒13の回転に
よって、ネジ棒13が螺合されたナットが直線運動し、
このナットによってピストンバルブが駆動されて開弁、
閉弁が行われるようにすることもできる。また、直線移
動部材14は、ネジ棒13と一体に形成することもでき
る。
【0043】モータの回転運動を直線運動に変換する変
換部は、前記実施の形態で説明したようなねじとナット
の組み合わせに限られるものではなく、その他適宜の変
換機構を用いてもよい。例えば、モータの回転軸にウォ
ームを取り付け、このウォームの回転運動をこのウォー
ムと噛み合うウォームホイルによって直線運動に変換
し、この直線運動でピストンバルブを駆動するようにし
てもよい。また、モータの回転軸に取り付けられて回転
運動するピニオンと、このピニオンに噛み合って直線運
動するラックとの組み合わせでもよい。上記のようなウ
ォームとウォームホイルとの組み合わせ、あるいはピニ
オンとラックとの組み合わせの場合、モータの回転軸方
向と直線移動部材の方向とが直交する方向になるため、
フラッシュバルブ開閉装置の外観がほぼ直角に曲がった
形になり、フラッシュバルブに対しては前側、後ろ側、
上側又は下側に突出した形になる。
【0044】
【発明の効果】 請求項1記載の発明によれば、制御手
段によって回転が制御されるモータと、このモータの回
転運動を直線運動に変換する変換部と、この変換部によ
って直線運動する直線移動部材とを有してなるフラッシ
ュバルブ開閉装置であって、上記直線移動部材が直線運
動してフラッシュバルブの作動軸を傾斜させることによ
りフラッシュバルブが開弁し給水管から便器に給水さ
れ、上記直線移動部材が原位置に戻ってフラッシュバル
ブの作動軸を元の位置に戻すことによりフラッシュバル
ブが閉弁し給水管からの給水が停止するようにしたた
め、小さな力量でフラッシュバルブの作動軸を駆動する
ことができるとともに、電磁バルブやバイパスなどを付
加する必要がなく、良好な洗浄効果を維持しつつ、高い
節水効果を得ることができ、かつ、装置全体を小型化す
ることができる。また、フラッシュバルブケーシングの
接合部にフラッシュバルブの操作レバーに代えてバルブ
開閉装置のケーシングが取り付けられ、この開閉装置の
ケーシングに上記モータと変換部が設けられ、直線移動
部材とフラッシュバルブの作動軸とが連携しているた
め、装置全体を小型化することができると共に、既設の
フラッシュバルブに容易に取り付けることができる。ま
た、手動操作による開弁は不可能なため、無駄な給水が
なくなり、節水効果をさらに高めることができる。
【0045】 請求項2記載の発明によれば、請求項1
記載の発明において、上記変換部は、ナットと、このナ
ットに螺合されたネジ棒とからなり、上記ナットまたは
上記ネジ棒が上記モータによって回転駆動されるため、
モータの回転運動を直線運動に容易に変換することがで
き、直線運動変換機構自体もシンプルになる利点があ
る。
【0046】 請求項3記載の発明によれば、請求項1
記載の発明において、上記直線移動部材の直線運動の範
囲は、一対のリミットスイッチによって制限されている
ため、簡単な構成で、直線移動部材の直線運動を制限す
ることができる
【0047】 請求項4記載の発明によれば、請求項1
記載の発明において、上記変換部は、往動と復動のう
ち、より多くの力量を有する向きに弾性部材によって付
勢されているため、往動時と復動時に要する力量をバラ
ンスさせることができ、モータに要求される最高出力も
低く抑えることができるため、より小型のモータを使用
することができ、フラッシュバルブ開閉装置全体として
も小型化を図ることができる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフラッシュバルブ開閉装置の実
施の形態を示す断面図である。
【図2】上記フラッシュバルブ開閉装置の一部を示す平
面図である。
【図3】上記フラッシュバルブ開閉装置の一部を示す側
面図である。
【図4】従来のフラッシュバルブ式洗浄装置を示す簡略
図である。
【符号の説明】
1 フラッシュバルブ開閉装置 3 モータ 12 ナット 13 ネジ棒 14 直線移動部材 20 コイルばね 22 リミットスイッチ 30 フラッシュバルブ 32 ピストンバルブ 34 吐出口 35 作動軸 36 給水管 39 接合部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−218463(JP,A) 特開 昭63−289132(JP,A) 特開 平7−317121(JP,A) 特開 平8−163893(JP,A) 実公 平3−10223(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 3/02 E03D 5/00 - 5/10 E03D 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御手段によって回転が制御されるモー
    タと、このモータの回転運動を直線運動に変換する変換
    部と、この変換部によって直線運動する直線移動部材と
    を有してなるフラッシュバルブ開閉装置であって、フラッシュバルブケーシングの接合部にフラッシュバル
    ブの操作レバーに代えて取り付けられているバルブ開閉
    装置のケーシングを有し、 この開閉装置のケーシングに上記モータと変換部が設け
    られ、 上記直線移動部材とフラッシュバルブの作動軸とが連携
    しており、 直線移動部材が直線運動してフラッシュバルブの作動軸
    を傾斜させることによりフラッシュバルブが開弁し給水
    管から便器に給水され、 上記直線移動部材が原位置に戻ってフラッシュバルブの
    作動軸を元の位置に戻すことによりフラッシュバルブが
    閉弁し給水管からの給水が停止することを特徴とするフ
    ラッシュバルブ開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記変換部は、ナットと、このナットに
    螺合されたネジ棒とからなり、上記ナットまたは上記ネ
    ジ棒が上記モータによって回転駆動されることを特徴と
    する請求項1記載のフラッシュバルブ開閉装置。
  3. 【請求項3】 上記直線移動部材の直線運動の範囲は、
    一対のリミットスイッチによって制限されていることを
    特徴とする請求項1記載のフラッシュバルブ開閉装置。
  4. 【請求項4】 上記変換部は、往動と復動のうち、より
    多くの力量を有する向きに弾性部材によって付勢されて
    いることを特徴とする請求項1記載のフラッシュバルブ
    開閉装置。
JP10116375A 1998-04-27 1998-04-27 フラッシュバルブ開閉装置 Expired - Lifetime JP3049228B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1077725C (zh) * 1995-08-28 2002-01-09 现代电子产业株式会社 一种在半导体器件中形成精细接触孔的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1077725C (zh) * 1995-08-28 2002-01-09 现代电子产业株式会社 一种在半导体器件中形成精细接触孔的方法

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