JP4024398B2 - 自動ドア開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、扉と扉枠など固定部材との間に取り付けられるドアクローザーを利用した自動ドア開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
開口および該開口を開閉する扉によりドアが構成される。扉の左右いずれかの側縁は扉枠または壁(固定部材)に回動自在に取り付けられている。扉と固定部材との間には、開かれた扉を自動的に閉めるためのドアクローザーが、通常は扉の上部に装着されている。
【0003】
ドアクローザーは、上下に両端部が突き出した回動軸を保持した本体を備える。該本体は、回動軸に油圧により回動速度の減衰を行うとともに、開扉に連動して閉扉方向への位置エネルギーを蓄積するバネを内装したケーシングを有する。このケーシングは、扉の上部の支点側よりに締結されている。回動軸の上端には、一体的に回動する扉側アームが連結されている。前記ドア近傍の固定部材に締結されるブラケットに回動自在に連結され、該ブラケットには、一端が水平面内で回動自在に連結され、他端が前記扉側アームの先端に回動自在に連結された固定側アームが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動ドア開閉装置は、大がかりであり装着に手間とスペースとを必要としている。また、開扉の際には待ち時間を必要とするため、健常者は煩わしさを感じることがある。さらに、電動と手動とを使用状況に応じて切り換えることが必要である。
この発明の目的は、ドアクローザーを有効に活用して、従来のドアクローザー付き扉に簡単に装着できる自動ドア開閉装置の提供にある。
【0005】
請求項3に記載の発明の目的は、上記に加えて、手動によるドアの開扉操作が自動ドア開閉装置に影響せず、別途何の操作もいらずに自由に開扉できる自動ドア開閉装置の提供にある。
請求項4に記載の発明の目的は、簡単な構成で扉を所定の開度まで開扉できる自動ドア開閉装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、扉に締結されるケーシングに両端が上下に突き出した回動軸を有するとともに、バネおよび油圧による前記回動軸の付勢・減衰手段を備えた本体と、基端が前記回動軸の一端に連結されて一体的に回動する扉側アームと、基端が固定部材に回動自在に連結され、先端が前記扉側アームの先端に回動自在に連結された固定側アームとからなり、扉の開動に伴って閉扉方向への位置エネルギーが蓄積されるドアクローザーを備えたドアの自動ドア開閉装置であって、
前記扉に固定されるとともに出力軸が連結手段を介して前記回動軸の他端に連結されたモーターと、該モーターへの通電制御回路とからなり、前記モーターへの通電制御により前記回動軸を回動させてドアを開閉させることを特徴とする。
【0007】
なお、前記本体を固定部材に締結し、前記固定側アームの基端を前記扉に回動自在に連結してもよい。この構成では、モーターへの通電用配線を固定部材である壁またはドア枠に配設できるため、配線が容易になる利点がある。
【0008】
【発明の作用・効果】
この発明では、ドアクローザーのケーシングの下面に突き出している回動軸の端部を、扉に締結したモーターの出力軸で回動させることにより、扉を開くようにしている。また、扉を閉じる力は主にドアクローザーにより行わせる。このため、ケーシングの下方のドアの部分にモーターを取り付け、出力軸と回動軸の下端とを連結することで、従来のドアクローザーを利用した自動ドア開閉装置が簡単に構成できる。
【0009】
請求項3に記載の構成では、扉の開扉に関して自動ドア開閉装置とは切り離しているので、従来のドアと同様に押せば開扉し、自動で開扉中に急いで開扉したい場合には手で押し開けば、追い打ち開扉ができる。このため、従来の自動ドア開閉装置のように、電動と手動とを使用状況に応じて切り換える必要がなく、停電時に開扉操作に大きな力がいる不具合を解消できる。
【0010】
請求項4に記載の構成では、モーターへの通電量を調整することのみで、扉の開度をたとえば90度に維持できる。このため、減速ギアに傘歯車、ウォームギア等の逆駆動阻止手段を介在させることなく、電気回路のみで設定開扉度合いを維持でき、構造が簡潔になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、ドアの正面を示し、ドア枠10に左側が回動自在に連結され、後方に開く扉1が嵌め込まれている。扉1の上部の左側と、ドア枠10の上材11との間には、ドアクローザー2が装着されている。ドアクローザー2の下方には、自動ドア開閉装置3が装着されており、自動ドア開閉装置3とドアクローザー2との間には連結手段4により連結されている。
【0012】
ドアクローザー2は周知のものであり、扉1の支点(ヒンジ)側の上部にネジにより水平に締結される横長で偏平なケーシング21を備えた本体22を有する。本体22は、ケーシング21の中央部に上下両端部23、24が突き出した回動軸25を備える。
【0013】
回動軸25は、ケーシング21内に設けられたネジおよび油圧による減衰手段により、扉1が開閉する動作を減衰するとともに、開動作に伴いバネを圧縮し、該バネのバネ荷重により扉1が閉じる付勢力(位置エネルギー)が蓄積されるようになっている。
【0014】
回動軸25の上端部23には、扉側アーム26の基端が締結されており、扉側アーム26は回動軸25と一体的に回動する。ドア枠10の上材11の下面にはブラケット27が締結されており、ブラケット27には固定側アーム28の基端が水平面内で回動自在に連結されている。扉側アーム26の先端と固定側アーム28の先端とは、ピン29により回動自在に連結されている。
【0015】
自動ドア開閉装置3は、垂直板部12および水平板部13からなるL型ブラケット板14により本体22の下方の扉1に締結されている。水平板部13の下面には、上部に減速機構31を備えたモーター30が縦に締結されており、減速機構31の出力軸32が貫通して回動軸25と同軸上に設定されている。
【0016】
連結手段4は、回動軸25の4角形の下端部24と出力軸32との間を連結しており、下端部24に連結する本体側の被動連結具5と、出力軸32に連結するモーター側の駆動連結具6とからなる。被動連結具5は、円柱状を呈し、上端面の中心に4角形の下端部24に嵌まり合う4角穴51が設けられ、下端面から円筒穴52および径大の3/4円筒穴53が形成されている。
【0017】
駆動連結具6は、円筒穴52に嵌まり込む中軸部61、3/4円筒穴53に嵌まり込む1/4軸部62、被動連結具5の下端面に摺接する径大軸部63、および径大軸部63の下端に形成された1/4円弧状のストッパー64からなる。中軸部61および1/4軸部62にはキー穴65が形成されている。
【0018】
出力軸32にはキー溝33が形成され、キー穴65に差し込まれたキー66(図2に示す)により駆動連結具6を固定している。水平板部13の上面の所定位置には、ストッパー64に係合して回動範囲を規制するドア閉位置係止ピン41および超過開度規制ピン42が突設されている。
【0019】
図4の(イ)〜(ニ)は自動ドア開閉装置3による扉1の開閉動作の説明図である。図4の(イ)は、扉1が閉じている状態を示し白抜き円弧状の矢印は、手動により扉1を開閉できる範囲を示す。この扉1の閉状態でモーター側の駆動連結具6の1/4軸部62は、右端が3/4円筒穴53の左端面54に当接しており、ストッパー64の左端がドア閉位置係止ピン41に係止されている。
【0020】
モーター30には、ドア開スイッチ71およびドア閉スイッチ72と商業電源とを含む通電制御回路が接続されている。ドア開スイッチ71を押すと、モーター30が回転して出力軸32とともに駆動連結具6を、ドア閉の位置から左回転させ、図4の(ロ)に示す略90度回転した位置まで回動させる。
【0021】
これにより、駆動連結具6の1/4軸部62は、3/4円筒穴53の左端面54を押して被動連結具5を左回転させる。回動軸25の下端部24が被動連結具5に駆動されて回動し、扉側アーム26が回動軸25と一体に回動するため、固定側アーム28も連動して回動し扉1は90度開く。
【0022】
回動軸25には、回動に伴いドアクローザー2内のバネに扉1を閉じる位置エネルギーが蓄積される。モーター30への通電量を調整することで、ドアクローザー2による閉扉方向のトルクと釣り合わせ、扉1の開度をたとえば90度に維持できる。なお、減速機構31内に傘歯車、ウォームギア等の逆駆動阻止手段を用いて、モーター30への通電を停止させる構成であってもよい。
【0023】
この状態で扉1は更に90度手動で回動させることができるが、手動で回動させたときは、モーター30により回動される駆動連結具6も追従して回動する。また、この90度ないし180度の範囲では、手動で開いている扉1を閉じようとすると、モーターの駆動力に逆らって動作するため、操作力が大きくなる。180度の回動位置でストッパー64の右端が超過開度規制ピン42に係止するため、これ以上の扉1の回動は阻止される。
【0024】
図4の(ハ)および(ニ)は、扉1を閉じる動作を示す。90度または180度以下に開いた扉1を閉じる際は、ドア閉スイッチ72を押すとモーター30が逆転する。ドアクローザー2(または手動)による閉扉速度がモーター30による閉扉速度より小さいときは、駆動連結具6の1/4軸部62と、3/4円筒穴53の左端面54との間に隙間Sが形成されるが、ドアクローザー2で設定された速度で閉扉される。
【0025】
逆にドアクローザー2(または手動)による閉扉速度がモーター30による閉扉速度より大きいときは、隙間Sは形成されず扉1はドアクローザー2内で圧縮されたバネの復帰力によりモーター30を加速しながら閉扉する。閉扉速度は、ドアクローザー2内のダンパーで減衰された閉扉速度よりさらにゆっくりした閉扉速度で扉1が閉じる。いずれの場合も閉扉速度が低速度に維持され安全が保たれている。
【0026】
なお、モーター30の起動スイッチは、赤外線または超音波を利用した遠隔操作装置であってもよく、ドアを通過するか又は接近した人を検知して作動するセンサであってもよい。また、扉の把手に接触したことを検出するセンサも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動開閉装置を装着したドアの正面図である。
【図2】自動開閉装置およびドアクローザーの右側面図である。
【図3】連結手段の組付図である。
【図4】連結手段の作動説明ための平面断面図である。
【符号の説明】
1 扉
2 ドアクローザー
3 自動開閉装置
4 連結機構
5 被動連結具
6 駆動連結具
21 ケーシング
22 本体
25 回動軸
26 扉側アーム
28 固定側アーム
30 モーター
Claims (4)
- 扉に締結されるケーシングに両端が上下に突き出した回動軸を有するとともに、バネおよび油圧による前記回動軸の付勢・減衰手段を備えた本体と、基端が前記回動軸の一端に連結されて一体的に回動する扉側アームと、基端が固定部材に回動自在に連結され、先端が前記扉側アームの先端に回動自在に連結された固定側アームとからなり、扉の開動に伴って閉扉方向への位置エネルギーが蓄積されるドアクローザーを備えたドアの自動ドア開閉装置であって、前記扉に固定されるとともに出力軸が連結手段を介して前記回動軸の他端に連結されたモーターと、該モーターへの通電制御回路とからなり、前記モーターへの通電制御により前記回動軸を回動させてドアを開閉させることを特徴とする自動ドア開閉装置。
- 請求項1に記載の自動ドア開閉装置であって、前記本体を固定部材に締結し、前記固定側アームの基端を前記扉に回動自在に連結したことを特徴とする自動ドア開閉装置。
- 請求項1または2に記載の自動ドア開閉装置であって、前記連結手段は、前記ドアの手動による開扉動作とモーターの出力軸との連結を解除して行うための連結解除機構を有することを特徴とする自動ドア開閉装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の自動ドア開閉装置であって、前記通電制御回路は、扉の開扉位置で前記出力軸のトルクと前記ドアクローザーに蓄積された位置エネルギーの逆トルクとが釣り合うように前記モーターに通電することを特徴とする自動ドア開閉装置。
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