JP2005015737A - 導電自己吸着性発泡シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクリル酸エステル共重合体樹脂、架橋剤及び導電性化合物を含有する樹脂組成物の発泡体からなる導電自己吸着性発泡シート。樹脂組成物は、アクリル酸エステル共重合体樹脂、架橋剤及びペースト状のカーボンブラック水分散体を混合して得るのが好ましい。導電性化合物がカーボンブラックであるのが好ましい。架橋剤がオキサゾリン系架橋剤であるのが好ましい。
上記導電自己吸着性発泡シートからなる物品保持材料及び表面保護材料が提供される。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクリル酸エステル共重合体樹脂を主成分とする樹脂の発泡体からなる導電自己吸着性発泡シート、並びに、これからなる物品保持材料及び表面保護材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般工業製品や精密部品等の物品を収納、保管又は搬送するために、トレイや容器等の収納・搬送用部材が用いられている。この収納・搬送用部材においては、特に搬送時の振動や衝撃等によって、収納物品が傷ついたり破壊されたりするのを防止することが重要である。従って、収納物品の損傷や破壊を防止するために、緩衝材料が用いられる。この緩衝材料の一つとして、発泡ポリウレタンが用いられる。これは、収納容器と被収納物品との間隙に充填され、その弾性によって振動や衝撃を吸収しようとするものである。
ところが、上記緩衝材料のみでは、保護が不十分であるため、ガラス板、金属板、プラスチック板等の各種被収納物品の表面を、保護シートで一時的に保護することが行われる。
この目的のための保護シートとしては、ポリプロピレンやポリエステル等の基材の片面に感圧性接着剤層を形成したものが、従来、用いられてきた。しかしながら、このような表面保護シートは、高温履歴や経時により感圧接着剤が劣化して被保護面に糊残りを引き起こす問題がある。このため、最近では、表面に微細空孔を形成し、これにより吸着性を付与した発泡シートを表面保護シートとして用いることが多くなっている。例えば、特許文献1には、基材上に架橋性発泡エマルジョンをコーティングした後、これを加熱乾燥して発泡層を積層形成してなる表面保護シートが提案されている。
【0003】
一方、情報産業の発展と共に、収納・搬送の対象として、電気・電子部品の比率が増大している。このような物品の収納・搬送に当たっては、導電性の付与ないし帯電防止が重要な課題である。
このような導電性ないし帯電防止性シートとしては、例えば、特許文献2に、プラスチックシートの少なくとも片面にポリビニルピロリドンをバインダーとしたカーボンブラックの導電層が塗膜として積層され、更にこの導電層上にウレタン樹脂の保護コート層が塗膜として積層されてなる導電性シートが開示されている。また、特許文献3には、基材と、その基材の一方の主面上に担持された粘着剤層と、その粘着剤層上に担持された導電性層とを含む帯電防止性粘着シートが開示されている。これらのものは、多層構造であり、製造工程が簡単ではない。
特許文献4には、電子機器や精密機器等のシール材として、イオン系帯電防止剤を添加したウレタン発泡原料を発泡硬化させて得たシート状物を用いることが提案されている。しかしながら、この帯電防止シートは、機械的強度が不十分である。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−1741号公報
【特許文献2】
特開2001−202828号公報
【特許文献3】
特開平11−269436号公報
【特許文献4】
特開2003−40958号公報
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
このように、発泡シート、吸着性シート及び導電性シートについては、精力的に数多くの研究がなされているが、いまだ、需要家の要求に充分応え得るものが見出されていない。
本発明は、このような状況のもとになされたものであって、簡単な工程で製造が可能であり、十分な導電性と吸着性と併有し、しかも十分な強度を示す発泡シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、発泡シートの構成材料について鋭意研究を進めた結果、発泡性樹脂組成物の成分として、特定の架橋剤成分と特定の導電性物質を使用することにより、上記目的を達成できることを見出し、この知見に基づいて本願発明を完成するに至った。
【0007】
かくして、本発明によれば、アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン系架橋剤及び導電性化合物を含有する樹脂組成物の発泡体からなる導電自己吸着性発泡シートが提供される。
本発明の導電自己吸着性発泡シートにおいては、導電性化合物がカーボンブラックであることが好ましい。
また、本発明の導電自己吸着性発泡シートにおいては、樹脂組成物が、アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン系架橋剤及びカーボンブラックの水分散体を混合して得られたものであることが好ましい。
また、本発明によれば、上記導電自己吸着性発泡シートからなる物品保持材料が提供される。
更に、本発明によれば、上記導電自己吸着性発泡シートからなる表面保持材料が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の導電自己吸着性発泡シートは、アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン系架橋剤及び導電性化合物を含有する樹脂組成物の発泡体からなる。
発泡体を形成するための樹脂組成物は、アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン系架橋剤及び導電性化合物を含有する。
アクリル酸エステル共重合体樹脂は、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする共重合体であれば、特に限定されないが、ガラス転移温度が0〜−50℃の範囲にあるものが好ましい。ガラス転移温度をこの範囲とすることにより、良好な自己吸着性を得ることができる。
ここで、(メタ)アクリル酸は、メタクリル酸及び/又はアクリル酸を意味する。
(メタ)アクリル酸エステル共重合体樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位50重量%以上と、これと共重合可能な単量体からの単量体単位50重量%以下とからなる。
(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシメチル、(メタ)アクリル酸ベンジル等を挙げることができる。
これらの(メタ)アクリル酸エステル単量体は、1種類を単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0009】
(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能な単量体は、特に制限されない。これらの単量体は、1種類を単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。
これらの単量体の使用量は、得られる(メタ)アクリル酸共重合体のガラス転移温度が0〜−50℃の範囲になるように選定することが望ましい。
(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能な単量体の例としては、(メタ)アクリル酸エステル以外のα,β−不飽和カルボン酸エステル単量体、アルケニル芳香族単量体、共役ジエン系単量体、非共役ジエン系単量体、シアン化ビニル単量体、カルボン酸不飽和アルコールエステル単量体、オレフィン系単量体等を挙げることができる。
【0010】
(メタ)アクリル酸エステル以外のα,β−不飽和カルボン酸エステル単量体の具体例としては、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、イタコン酸ジメチル等を挙げることができる。
アルケニル芳香族単量体の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチルα−メチルスチレン、ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等を挙げることができる。
共役ジエン系単量体の具体例としては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン、シクロペンタジエン等を挙げることができる。
非共役ジエン系単量体の具体例としては、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン等を挙げることができる。
シアン化ビニル単量体の具体例としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α−エチルアクリロニトリル等を挙げることができる。
カルボン酸不飽和アルコールエステル単量体の具体例としては、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル等を挙げることができる。
オレフィン系単量体の具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン等を挙げることができる。
【0011】
本発明で使用する(メタ)アクリル酸エステル共重合体において、官能基を有する単量体を共重合することが好ましい。官能基を共重合体に導入することにより、架橋剤を介して又は介さないで、共重合体内部ないし共重合体間の架橋を効率的に行わせることができる。
官能基は、特に限定されず、その代表的なものとして、有機酸基、水酸基、アミノ基、アミド基、メルカプト基、エポキシ基等を挙げることができる。
有機酸基としては、カルボキシル基、酸無水物基、スルホン酸基等を挙げることができるが、これらのほか、スルフェン酸基、スルフィン酸基、燐酸基等も使用することができる。
カルボキシル基を有する単量体の具体例としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のα,β―エチレン性不飽和モノカルボン酸;イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のα,β―エチレン性不飽和多価カルボン酸;イタコン酸メチル、マレイン酸ブチル、フマル酸プロピル等のα,β―エチレン性不飽和多価カルボン酸部分エステル;等を挙げることができる。また,無水マレイン酸、無水イタコン酸等の加水分解等によりカルボキシル基に誘導することができる基を有するものも同様に使用することができる。
【0012】
スルホン酸基を有する単量体の具体例としては、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のα,β−エチレン性不飽和スルホン酸及びこれらの塩を挙げることができる。
これらの有機酸基を有する単量体のうち、カルボキシル基を有する単量体が好ましく、中でも、アクリル酸及びメタクリル酸が好ましい。これらは、工業的に安価で容易に入手することができ、他の単量体成分との共重合性も良く生産性の点でも好ましい。
これらの有機酸基を有する単量体は、1種類を単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。
これらの有機酸基を有する単量体は、それから導かれる単量体単位が(メタ)アクリル酸エステル共重合体中、0.1〜10重量%となるような量で使用するのが好ましい。使用量が過多になると、増粘により重合が困難になったり、共重合体の架橋が過度に進行して得られる発泡体の自己吸着性を損ねたりする場合がある。
なお、有機酸基を有する単量体単位は、上述のように、有機酸基を有する単量体の重合によって、共重合体中に導入するのが簡便であるが、共重合体生成後に、公知の高分子反応により、有機酸基を導入してもよい。
【0013】
水酸基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル等の、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル等を挙げることができる。
アミノ基を含有する単量体としては、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノメチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノメチル、アミノスチレン、ピリジン等を挙げることができる。
アミド基を有する単量体としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸アミド単量体等を挙げることができる。
エポキシ基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル等を挙げることができる。
有機酸基以外の官能基を含有する単量体は、1種類を単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。
これらの有機酸基以外の官能基を有する単量体は、それから導かれる単量体単位が(メタ)アクリル酸エステル共重合体中、10重量%以下となるような量で重合に使用するのが好ましい。使用量が多すぎると、重合時に著しく増粘したり、共重合体の架橋剤が過度に進行したりして得られる発泡体の自己吸着性が損なわれる場合がある。
【0014】
また、2以上の重合性不飽和結合を有する、多官能性単量体を併用することもできる。多官能性単量体を共重合させることにより、共重合体に分子内及び/又は分子間架橋を導入して、凝集力を高めることができる。
多官能性単量体としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2−エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリトリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等の多官能性(メタ)アクリレート;2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−p−メトキシスチレン−5−トリアジン等の置換トリアジン;4−アクリルオキシベンゾフェノンのようなモノエチレン系不飽和芳香族ケトン;等を用いることができる。
【0015】
アクリル酸エステル共重合体樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル単量体とこれと共重合可能な単量体とを共重合することによって得ることができる。
重合の方法は、特に限定されず、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合等のいずれであってもよく、これ以外の方法でもよい。
重合に用いる重合開始剤、乳化剤、分散剤等の種類や量にも特に制限はない。
重合に際して、単量体、重合開始剤、乳化剤、分散剤等の添加方法にも特に制限はない。また、重合温度や圧力、撹拌条件等にも制限はない。
アクリル酸エステル共重合体樹脂の性状は、固体状であっても分散体状であってもよいが、乳化重合や分散重合でエマルション又はディスパーションとして得たものをそのまま使用すると、架橋剤や導電性化合物と混合する上で操作が容易であり、また、得られたエマルション又はディスパーションを発泡させるにも都合がよい。
【0016】
本発明に使用する発泡体の原料である樹脂組成物に用いるオキサゾリン系架橋剤は、2以上のオキサゾリン基を一分子内に有する化合物からなる。オキサゾリン系架橋剤は、低分子化合物でも高分子化合物でもよいが、安定性の観点から、高分子化合物中にオキサゾリン基を導入したものが好ましい。
このオキサゾリン系架橋剤は、それが有するオキサゾリン基とアクリル酸エステル共重合体等に含有される官能基との反応により、アクリル酸エステル共重合体等の分子内又は分子間で架橋を形成する。オキサゾリン系架橋剤は、特に低温(80〜100℃)での架橋効果に優れ、強度や自己吸着性に優れた発泡体を形成することができるので好ましい。オキサゾリン系架橋剤は、特にアクリル酸エステル系共重合体等が官能基としてカルボキシル基を含有しているときに有効である。
このオキサゾリン系架橋剤以外の架橋剤(例えば、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂等のアルデヒド樹脂;ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ビスフェノールAポリグリシジルエーテル等のエポキシ樹脂;アルデヒドやアクロレイン等のエチレンイミン誘導体等のアジリジン系化合物;トリレンジイソシアネート、トリメチロールプロパントリレンジイソシアネート、ジフェニルメタントリイソシアネート等の多官能性イソシアネート系架橋剤;金属塩系架橋剤;金属キレート系架橋剤;過酸化物系架橋剤;等)を使用したときは、十分な自己吸着性を有する発泡体を得ることができない。
【0017】
オキサゾリン系架橋剤の使用量は、アクリル酸エステル共重合体樹脂100重量部に対して、固形分として、1〜10重量部、好ましくは1〜7重量部である。この量が多すぎると、自己吸着性に乏しくなり、少なすぎると発泡体に充分な強度を与えることができない。
【0018】
本発明の導電自己吸着性発泡シートの原料として用いる樹脂組成物は、導電性化合物を含有する。
導電性化合物としては、ピロール、アニリン、チオフェン、これらの誘導体のポリマー等の導電性ポリマー;カーボンブラック、導電性金属粉等の導電性粉体;導電性金属繊維、導電性炭素繊維等の導電性繊維;等を挙げることができる。
これらの中でも、カーボンブラックが好ましい。
カーボンブラックの使用量は、アクリル酸エステル共重合体樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部である。
カーボンブラックの配合量を選定することにより、発泡体の表面抵抗値をの範囲で104〜1011の範囲で制御することができる。
カーボンブラックは、粉末で用いてもよいが、分散剤を用いて水分散体としたものを使用すると、発泡体中に均一に分散し、従って、発泡体に導電性を均一に付与することができるので好ましい。
【0019】
アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン系架橋剤及び導電性化合物を含有する樹脂組成物は、これらの必須成分及び所望により用いられる成分を、混合することによって得られる。
アクリル酸エステル共重合体樹脂が、エマルション又はディスパーションである場合には、これに、オキサゾリン系架橋剤の水溶液及びカーボンブラックの水分散体等を撹拌下に添加するだけで、容易に混合することができる。
アクリル酸エステル共重合体樹脂が固体状の場合も、混合の方法に特に限定はなく、例えば、ロール、ヘンシェルミキサー、ニーダー等を用いて混合すればよい。混合は、バッチ式でも連続式でもよい。
バッチ式混合機としては、擂潰機、ニーダー、インターナルミキサー、プラネタリーミキサー等の高粘度原料用混練機や攪拌機が挙げられる。連続式混合機としては、ローターとスクリューを組み合わせたファレル型連続混練機等やスクリュー式の特殊な構造の混練機が挙げられる。また、押出し加工に使用されている単軸押出機や二軸押出機が挙げられる。これらの押出機や混練機は、二種類以上組み合わせてもよいし、同型の機械を複数連結して使用してもよい。
【0020】
本発明で使用する樹脂組成物は、必要により、発泡体製造のための加工性向上や得られる発泡体の性能向上のために、各種添加剤を含有することができる。
添加剤としては、整泡剤、発泡助剤、増粘剤、充填材、防腐剤、防かび剤、ゲル化剤、難燃剤、老化防止剤、酸化防止剤、顔料、染料、粘着付与剤等を使用することができる。
整泡剤としては、ステアリン酸アンモニウム等の脂肪酸アンモニウム、アルキルスルホサクシネート等のスルホン酸型アニオン界面活性剤、四級アルキルアンモニウムクロライド、アルキルベタイン両性化物、脂肪酸アルカノールアミン等が使用できる。
発泡助剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル硫酸ナトリウム等が使用できる。
【0021】
増粘剤としては、アクリル系ポリマー粒子、微粒シリカ等の無機化合物微粒子、酸化マグネシウム等のような反応性無機化合物を使用することできる。
充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、クレー、カオリン、ガラス粉等を使用することができる。
防腐剤、防かび剤としては、例えばジヒドロキシジクロロフェニルメタン、ナトリウムペンタクロロフェネート、2,3,4,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン、ビス(トリブチル錫)オキサイド、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリエチル−s−トリアジン、銀錯体、亜鉛錯体等が使用できる。
【0022】
ゲル化剤としては、酢酸アンモニウム、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム等のアンモニウム塩、アルキルフェノールアルキレンオキサイド付加物、ポリビニルメチルエーテル、ポリプロピレングリコール、ポリエーテルポリホルマール、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、シリコーン系感熱化剤等が使用できる。
難燃剤としては、リン酸エステル系化合物、ハロゲンリン酸エステル系化合物、ポリリン酸アンモニウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、錫化合物、有機リン系化合物、赤リン系化合物、シリコーン系難燃剤等が使用できる。
【0023】
酸化防止剤としては、ポリフェノール系、ハイドロキノン系、ヒンダードアミン系等の酸化防止剤を使用することができる。
顔料、染料としては、例えば酸化チタン、カーボンブラック、べんがら、キナクリドン等を挙げることができる。
粘着付与剤としては、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、マレイン化ロジン、ロジン・グリセリンエステル、水添ロジン・グリセリンエステルなどのロジン系樹脂;テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂などのテルペン系樹脂;脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂などの石油系樹脂;クマロンインデン樹脂;テルペンフェノール系樹脂;フェノール系樹脂;水添ロジンエステル;不均化ロジンエステル;キシレン樹脂等から選ばれる化合物が使用できる。
【0024】
アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン架橋剤及び導電性化合物を混合して、樹脂組成物を得る。このとき、樹脂組成物は、エマルションの形態であるのが好ましい。樹脂組成物の粘度は、2,000〜10,000mPa・sとするのが好ましく、3,500〜5、500mPa・sとするのがより好ましい。
この樹脂組成物を発泡させることにより発泡体を得ることができる。
発泡の方法としては、通常、機械発泡を採用する。発泡倍率は、適宜、調整すればよいが、通常1.2〜5倍、好ましくは1.5〜4倍である。
なお、前記機械発泡の代わりに、例えば塩化ビニリデン共重合体などの適当な合成樹脂を殻壁とし、低沸点炭化水素系化合物を内包する熱膨張性マイクロカプセルを、アクリル樹脂エマルジョンやブタジエン系合成ゴムエマルジョンに添加する方法などにより、発泡性樹脂組成物を調製することもできる。
【0025】
機械発泡の方法は、特に限定されないが、樹脂組成物のエマルジョン中に一定量の空気を混入しオークスミキサー、ホイッパー等により連続的又はバッチ式に撹拌することにより行うことができる。こうして得られた発泡エマルジョンはソフトクリーム状になる。
この発泡エマルジョンを基材上にコーティングし、コーティングしたエマルジョンを加熱乾燥することによって固化した発泡層を形成する。この際、アクリル系共重合体に含まれる官能基(特にカルボキシル基)とオキサゾリン系架橋剤に含まれるオキサゾリン基が反応し架橋構造が形成されて、衝撃吸収性及び強度を有する発泡層となる。
【0026】
基材の具体例としては、例えば紙基材、合成紙、プラスチックシートなどを用いることができる。ここで、紙基材としては、例えば上質紙、アート紙、コート紙、クラフト紙、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙などが挙げられる。合成紙は、熱可塑性樹脂と無機充填剤との組合わせにより表層を紙化したものであって、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂合成紙などを用いることができる。一方、プラスチックシートとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、各種オレフィン系共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂及びこれらの樹脂の混合物又は積層物からなるシートを用いることができる。
支持体の厚さは、特に限定されないが、通常、10μmから100μmである。
基材として、剥離性を有するものを用いれば、発泡体形成後、基材から発泡体を剥離して、基材のない発泡シートとして使用することができる。
【0027】
架橋性発泡エマルジョンのコーティング方法としては、ロールコーター、リバースロールコーター、スクリーンコーター、ドクターナイフコーター、コンマナイフコーター等の一般に知られているコーティング装置が使用でき、特にドクターナイフコーターを使用すると均一な塗布厚みを得ることができる。
【0028】
加熱乾燥の方法としては、基材上にコーティングされた発泡エマルジョンを乾燥、架橋させることができる方法であるならば特に限定されるものではなく、通常の熱風循環型のオーブン、熱油循環熱風チャンバー、遠赤外線ヒーターチャンバー等を使用することができる。この際の乾燥温度は90℃〜180℃が適当であり、エマルジョンの性質、塗布量、塗布厚み等により乾燥の条件を適宜選定する。乾燥を一定温度で実施するのではなく、初期には低温で内部から乾燥させ、後期に、より高温で十分乾燥させるような多段階乾燥を行うことが好ましい。
【0029】
得られる発泡層の密度、厚さ、硬度等は、気泡の混入比率、樹脂組成物エマルジョンの組成、固形分濃度、加熱乾燥固化の条件等により調整する。発泡層の厚さは、0.05〜3mmが好ましく、より好ましくは0.07〜1mmである。厚さが0.05mmより薄いと、この発泡シートを物品保持材料や物品保護材料として用いる場合に、衝撃吸収性に劣り、物品保持力や保護機能が十分でなく、5mmより大きいと発泡層を曲面に貼着しにくくなるので、やはり好ましくない。発泡層の密度は、特に限定されるものではないが、衝撃吸収性の観点から0.1〜1.0g/cm3が好ましい。
【0030】
このようにして、発泡エマルジョンが基材上にコーティングされ、加熱乾燥されて得られた表面保護シートは、通常の製造では、巻取機によって巻き取られ、プレス裁断、スリッターにより裁断されて使いやすいサイズに加工される。
【0031】
本発明の導電自己吸着性発泡シートは、これを物品保持材料として好適に用いることができる。具体的には、テープ状、容器状、トレイ状などの形状を有する支持体上に、本発明の導電性自己吸着性シートを取り付ける。取付けの方法は、このシートの有する自己吸着性のみによってもよく、両面テープや粘着剤を用いて貼着してもよい。この支持体上に保持すべき物品を載置する。これにより、物品は、本発明の導電性自己吸着シートの吸着力により、保持される。保持すべき物品に特に限定はないが、シートで支持される被支持面が平面であることが好ましい。
本発明の自己吸着性発泡シートは、導電性を有するので、輸送中の帯電を防止する必要がある物品、例えば、半導体素子等の保持材料として有用である。
【0032】
本発明の導電自己吸着性発泡シートは、これを表面保護材料として好適に用いることができる。保護の対象となる物品としては、ガラス板、金属板、プラスチック板、化粧板等を挙げることができる。これらの物品の被着面に本発明の導電性自己吸着性シートを、その自己吸着性を利用して貼着する。このようにして保護した物品を運搬、保管したのち、必要に応じて、貼着してある導電性自己吸着性シートを剥離する。
本発明の導電自己吸着性シートは剥離性に優れているので、その一部が、剥離後に被保護物品の側に残るようなことがない。従って、各種光学部品、精密部品等に好適に適用できる。また、導電性に優れているので、被保護物品が電子部品等である場合に好適である。
【0033】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。実施例中における部及び%は、特に言及がない限り、重量基準である。
なお、(メタ)アクリル酸エステル共重合体樹脂の評価方法並びに導電自己吸着性発泡シートの作製方法及び評価方法は、下記のとおりである。
(1) 試験片の作製
下記発泡体の作製法に従って作製した、基材付きの導電自己吸着性シートから、各試験法に示す大きさの試験片を切り出す。
(2) 表面抵抗値
三菱油化社製高低抵抗計率計Hiresta IPを用いて測定する。
(3) 180度剥離試験
JIS Z0237 粘着テープ・粘着シート試験法に準じて、常温下でのテストを行う。
長さ125mm、幅50mmのアルミ板被着体に、長さ250mm、幅25mmの試験片を、両者の長手方向が平行になるように、両者の一端部が一致するように、かつ両者の幅方向の中心部が一致するように、貼着する。これをJIS K6301に規定する圧着装置を用いて1往復圧着する。30分経過後に、引き剥がし速度300mm/分の引き剥がし速度で、試験片を180度剥離し、そのときの剥離力を求める。
【0034】
(4) ループタック試験
JIS Z0237 粘着テープ・粘着シート試験法に準じて行う。
幅25mm、長さ280mmの試験片の基材シート側を内側にして重ね、試験片の両端部各20mmを引張試験機の上部掴みに挟んでループを形成する。引張試験機の下部掴みに試験板を水平に保持させる。下部掴みを、ループの下を300mm/分の速度で上昇させる。試験片が試験板に25mm幅、50mmの長さに接触したら、直ちに下部掴みを降下させ試験板から試験片を引き剥がし、このときの剥離力を求める。
【0035】
(実施例1)
混合容器に、固形分換算で100部のアクリル酸エステル共重合体樹脂(カルボン酸変性アクリル酸エチル/アクリル酸ブチル共重合体。ガラス転移温度−40℃)、固形分換算で2.73部のオキサゾリン系架橋剤(オキサゾリン基含有ポリマー。大日本インキ化学工業社製、DICNAL GX)及び固形分換算で0.32部のペースト状のカーボンブラック水分散体(ライオン社製、ライオンペーストW−310A)を添加し、ディスパーで撹拌した。次に撹拌を継続しながら、固形分換算で1.2部の増粘剤(アクリル酸エステル/カルボン酸共重合体。東亞合成社製、アロンB−300)及び固形分換算で2部の整泡剤(アルキルベタイン両性化物・脂肪酸アルカノールアミド混合物(大日本インキ化学工業社製、DICNAL M−20)/スルホン酸型アニオン界面活性剤(大日本インキ化学工業社製、DICNAL M−40)の1/1混合物)をこの順に添加し、150メッシュでろ過した後、最後に、アンモニアを添加して粘度を4,500mPa・sに調整して発泡性樹脂組成物を得た。
この発泡性樹脂組成物を泡立て器で撹拌し、発泡倍率が2倍になるように泡立て、発泡倍率が1.6倍になったところで、撹拌速度を落として、更に5分間撹拌を続行した。
得られた発泡混合物をポリエチレンテレフタレートフィルムに、0.5mmのアプリケーターを用いて塗布した。これをオーブン中に入れ、80℃で2分間、その後130℃で2分間保持して、乾燥架橋を行わせて基材上に形成された発泡体(導電自己吸着性シート(1))を得た。
得られた導電自己吸着性シート(1)について、各種特性を評価した。結果を表1に示す。
【0036】
(実施例2)
オキサゾリン系架橋剤の量を、固形分換算で3.6部としたほかは、実施例1と同様にして、導電自己吸着性シート(2)を得た。
得られた導電自己吸着性シート(2)について、各種特性を評価した。結果を表1に示す。
【0037】
(比較例1)
オキサゾリン系架橋剤に代えて、固形分換算で4部のメラミン系架橋剤(メチル化メラミン樹脂。住友化学社製、スミテックスレジンM−3)及び固形分換算で0.18部の有機アミン塩系架橋助剤(住友化学社製、スミテックスアクセラレーターACX)を使用したほかは、実施例1と同様にして、導電自己吸着性シート(3)を得た。
得られた導電自己吸着性シート(3)について、各種特性を評価した。結果を表1に示す。
【0038】
(比較例2)
ペースト状のカーボンブラック水分散体を使用しないほかは比較例1と同様にして、導電自己吸着性シート(4)を得た。
得られた導電自己吸着性シート(4)について、各種特性を評価した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
表1の結果から、以下のことが分る。
架橋剤として、メラミン系の架橋剤を使用したとき、180度剥離試験及びループタック試験の結果から明らかなように、自己吸着性に劣る(比較例1)。カーボンブラックを併用しないときは、自己吸着性が改善されるが、当然のことながら、表面抵抗値が高く、導電性がない(比較例2)。これに対して、本発明の導電自己吸着性シートは、導電性に優れ、自己吸着性にも優れている。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な工程で製造が可能であり、十分な導電性と吸着性と併有し、しかも十分な強度を示す導電自己吸着性発泡シートが得られる。この発泡シートは、物品保持材料や表面保護材料として有用である。
Claims (5)
- アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン系架橋剤及び導電性化合物を含有する樹脂組成物の発泡体からなる導電自己吸着性発泡シート。
- 導電性化合物がカーボンブラックである請求項1に記載の導電自己吸着性発泡シート。
- 樹脂組成物が、アクリル酸エステル共重合体樹脂、オキサゾリン系架橋剤及びカーボンブラックの水分散体を混合して得られたものである請求項1の導電自己吸着性発泡シート。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の導電自己吸着性発泡シートからなる物品保持材料。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の導電自己吸着性発泡シートからなる表面保護材料。
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