JP2003306657A - 接着性樹脂組成物および接着性フィルム - Google Patents

接着性樹脂組成物および接着性フィルム

Info

Publication number
JP2003306657A
JP2003306657A JP2003029266A JP2003029266A JP2003306657A JP 2003306657 A JP2003306657 A JP 2003306657A JP 2003029266 A JP2003029266 A JP 2003029266A JP 2003029266 A JP2003029266 A JP 2003029266A JP 2003306657 A JP2003306657 A JP 2003306657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
adherend
component
resin composition
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003029266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3888309B2 (ja
Inventor
Masato Fujita
真人 藤田
Toshiyuki Hasegawa
俊之 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2003029266A priority Critical patent/JP3888309B2/ja
Publication of JP2003306657A publication Critical patent/JP2003306657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3888309B2 publication Critical patent/JP3888309B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着体に対する接着性に優れると
ともに、被着体を回収する際には、容易に被着体を剥離
し得る接着性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 下記(A)、(B)および(C)
成分を含有する接着性樹脂組成物;該接着性樹脂組成物
をフィルム化してなる接着性フィルム;支持基材上に該
接着性フィルムを積層してなる接着性積層フィルム;該
接着性フィルム及び/又は該接着性積層フィルムの接着
性フィルム層に被着体を積層し、該積層物を(C)成分
の分解温度未満で加熱して得られる、接着剤層と被着体
とを有する積層体;及び該積層体を(C)成分の分解温
度以上にて加熱することにより積層体から被着体を剥離
することを特徴とする被着体の回収方法である。 (A):エポキシ基を含有するオレフィン樹脂 (B):硬化剤 (C):加熱分解型発泡剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ基を含有
するオレフィン樹脂と硬化剤と加熱分解型発泡剤とから
なる接着性樹脂組成物、該接着性樹脂組成物をフィルム
化してなる接着性フィルム、支持基材上に該接着性フィ
ルムを積層してなる接着性積層フィルム、該接着性フィ
ルムを加熱して得られる接着剤層に被着体を接着してな
る積層体、及び該積層体を加熱して、積層体から被着体
を剥離・回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】接着性フィルムの接着層を介して被着体
を接着して得られる積層体は、自動車用部品、家電製
品、エレクトニクス製品、事務用品、生活用品などに数
多く使用されている。そして、特許文献1には、エチレ
ン・α,β−不飽和カルボン酸類共重合体とエポキシ基
含有エチレン系共重合体とをドライブレンドした後、押
出成型して得られた接着層を介して、被着体と強く接着
した積層体が得られることも開示されている。一方、最
近、該被着体をリサイクル(再利用)するために、積層
体から被着体を回収する方法が求められている。
【0003】
【特許文献1】特開昭64−14235号公報(特許請
求の範囲、実施例 第1表)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らが検討したところ、前記した特許文献1に記載の積
層体における接着層は強い接着力を有するため、該積層
体から接着層を付着させることなく、被着体を容易に剥
離して回収することは困難であった。本発明の目的は、
被着体に対する接着性に優れるとともに、被着体を回収
する際には、容易に被着体を剥離し得る接着性樹脂組成
物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(A)、
(B)および(C)成分を含有する接着性樹脂組成物;
該接着性樹脂組成物をフィルム化してなる接着性フィル
ム;支持基材上に該接着性フィルムを積層してなる接着
性積層フィルム;該接着性フィルムに被着体を積層し、
該積層物を(C)成分の分解温度未満で加熱して得られ
る、接着剤層と被着体とを有する積層体;該接着性積層
フィルムの接着性フィルム層側に被着体を積層し、該積
層物を(C)成分の分解温度未満で加熱して接着したの
ち支持基材を剥離することにより得られる、接着剤層と
被着体とを有する積層体;該接着性積層フィルムの接着
性フィルム層側に被着体を積層し、支持基材を剥離した
のち、(C)成分の分解温度未満で加熱して接着するこ
とにより得られる、接着剤層と被着体とを有する積層
体;及び該積層体を(C)成分の分解温度以上にて加熱
することにより積層体から被着体を剥離することを特徴
とする被着体の回収方法である。 (A):エポキシ基を含有するオレフィン樹脂 (B):硬化剤 (C):加熱分解型発泡剤
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における(A)成分は、エポキシ基を含有するオ
レフィン樹脂であり、具体的には、エポフレンド(登録
商標、ダイセル化学工業株式会社製)など、炭素・炭素
二重結合を含むオレフィン樹脂を酸化することにより、
エポキシ基が生成されたオレフィン樹脂;エポキシ基を
含有する炭素・炭素二重結合を含む単量体を重合してな
る樹脂などが例示される。
【0007】(A)成分の中でも、エポキシを含有する
炭素・炭素二重結合を含む単量体を重合して得られるオ
レフィン樹脂が好ましく、とりわけ、前記(a)単量
体と(a)単量体とを重合して得られるエポキシ基含
有エチレン系共重合体(以下、A1共重合体と記すこと
がある。)が好適である。A1共重合体について詳細に
説明すると、一般式(1)におけるRは、二重結合、特
に非芳香族CC二重結合を有する炭素数2〜18の炭化
水素基であり、一般式(2)におけるR’は、二重結
合、特に非芳香族CC二重結合を有する炭素数2〜18
の炭化水素基であり、いずれの炭化水素基においても、
炭化水素基上の水素原子がハロゲン原子で置換されてい
てもよい。
【0008】RおよびR’としては、具体的に下記式
(3)〜(8)で表される炭化水素基などが例示され
る。
【0009】一般式(1)におけるXは、一般式(1)
中の酸素原子とRが直接結合した単結合またはカルボニ
ル基である。(a)単量体の具体例としては、アリル
グリシジルエーテル、2-メチルアリルグリシジルエーテ
ル、スチレン-p-グリシジルエーテル等の不飽和グリシ
ジルエーテル;グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、イタコン酸グリシジルエステル等の不飽
和グリシジルエステル等が挙げられる。
【0010】A1共重合体における(a)単量体に由
来する構造単位の含有量としては、A1共重合体を構成
するすべての構造単位100重量部に対して、通常、1
〜30重量部程度である。(a)単量体に由来する構
造単位の含有量が1重量部以上であると、得られる接着
性フィルム層の機械的強度が向上する傾向にあることか
ら好ましく、30重量部以下であると、A1共重合体と
しての保存安定性に優れる傾向にあることから好まし
い。
【0011】A1共重合体には、エポキシ基とは反応す
ることのなく、エチレンと共重合可能な単量体(以下、
(a)単量体と記すことがある。)、すなわち、
(a)単量体および(a)単量体とは異なる単量体で
あってエチレンと共重合可能な単量体を、(a)単量
体および(a)単量体とともに重合せしめてもよい。
尚、(a)単量体は、カルボン酸基や水酸基など、エ
ポキシ基と反応し得る官能基を含有しない。
【0012】(a)単量体の具体例としては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−
プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸t−ブチル及びメタクリル酸イ
ソブチル等の炭素数が3〜8程度のアルキル基を有する
α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステル;酢酸ビニ
ル、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、ラウリン酸ビニル、イソノナン酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニル等の炭素数2〜8程度のカルボン酸を有す
るビニルエステル;プロピレン、1−ブテン、イソブテ
ンなどの炭素数3〜20程度のα−オレフィン;ブタジ
エン、イソプレン、シクロペンタジエンなどのジエン化
合物;塩化ビニル、スチレン、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミドな
どのビニル化合物などが挙げられる。(a)単量体と
しては、中でも、プロピレン、酢酸ビニル、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸メチルが好適である。
【0013】A1共重合体における(a)単量体に由
来する構造単位の含有量としては、A1共重合体を構成
するすべての構造単位100重量部に対して、通常、0
〜70重量部程度であり、とりわけ、25〜60重量部
程度が好ましい。(a)単量体に由来する構造単位を
含有すると、接着性樹脂組成物を混練する際の取り扱い
が容易になる傾向や、A1共重合体が有機溶媒に溶解し
やすい傾向となることから好ましく、70重量部以下で
あると、高圧ラジカル法等によりA1共重合体を容易に
製造し得る傾向にあることから好ましい。
【0014】A1共重合体は、ブロック共重合体、グラ
フト共重合体、ランダム共重合体、交互共重合体のいず
れであってもよく、例えば、プロピレン・エチレンブロ
ック共重合体に(a)単量体をグラフトさせた共重合
体(日本特許第2632980号公報)、エチレン・エ
ポキシ基含有モノマー共重合体にα,β−不飽和カルボ
ン酸エステルをグラフトさせた共重合体(日本特許第2
600248号公報)等が挙げられる。
【0015】A1共重合体の製造方法としては、例え
ば、エチレン以外の原料となる単量体を、エチレンおよ
びラジカル発生剤の存在下に、500〜4000気圧程
度、100〜300℃程度、適当な溶媒や連鎖移動剤の
存在下又は不存在下に共重合させる方法;ポリエチレン
にエチレン以外の原料となる単量体をラジカル発生剤と
ともに混合し、押出機中で溶融グラフト共重合させる方
法などが挙げられる。
【0016】A1共重合体は市販されており、かかる市
販品を使用することもできる。該市販品としては例えば
「ボンドファーストCG5001」、「ボンドファース
トE」、「ボンドファースト20B」などの「ボンドフ
ァースト(登録商標)」シリーズ(住友化学工業(株)
製 グリシジルメタクリレートとのエチレンコポリマー
およびエチレンターポリマ−)、「セポルジョンG」シ
リーズ(住友精化(株)製)、「レクスパールRA」シ
リーズ(日本ポリオレフィン(株)製)などを挙げるこ
とができる。
【0017】本発明に用いられる(B)成分はエポキシ
用硬化剤であり、例えば、脂肪族ポリアミン、芳香族ポ
リアミンなどのアミン類;多価カルボン酸とポリアミン
とを脱アンモニア反応して得られるポリアミドポリアミ
ン、アミノ酸を重合して得られるポリアミドなどのアミ
ド類;カルボン酸基および酸無水物基を含有する高分
子;フェノールノボラック;ジシアンジアミド、ポリス
ルフィド、ポリメルカプタン、ジヒドラジド、グアニジ
ン、イミダゾールなどの潜在性硬化剤;熱あるいは光カ
チオン性重合開始剤などが挙げられる。(B)成分とし
て、2種以上の硬化剤を用いてもよい。
【0018】硬化剤の中でも、カルボン酸基および酸無
水物基を含有する高分子が好ましく、とりわけ、
(b)単量体と、(b)単量体と、(b)単量体と
を重合して得られるエチレン・α,β−不飽和カルボン
酸類共重合体(以下、B1共重合体と記すことがあ
る。)が好適である。
【0019】さらに、B1共重合体について詳細に説明
する。B1共重合体における(b)単量体のα,β−
不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、モノアルキルフマレート、モノ
アルキルマレートなどのモノカルボン酸;マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、3,6−エンド
メチレン−1,2,3,6−テトラヒドロ−シス−フタ
ル酸などのジカルボン酸などが挙げられる。また、(b
)単量体のα,β−不飽和カルボン酸無水物として
は、前記α,β−不飽和カルボン酸の分子内または分子
間無水物が挙げられる。(b)単量体としては、中で
も、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸が好適
である。
【0020】B1共重合体における(b)単量体に由
来する構造単位の含有量としては、B1共重合体を構成
するすべての構造単位100重量部に対して、通常、
0.01〜20重量部程度、好ましくは0.1〜15重
量部程度である。(b)単量体に由来する構造単位の
含有量が0.01重量部以上であると、得られる接着性
フィルムの機械的強度が向上する傾向にあることから好
ましく、20重量部以下であると、B1共重合体として
の保存安定性に優れる傾向にあることから好ましい。
【0021】B1共重合体における(b)単量体の不
飽和カルボン酸エステルとしては、炭素数が3〜8程度
のα,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルが挙げら
れ、具体的には、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸イソブチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸
イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル及びメタクリル酸イソブチル等が挙げられ
る。
【0022】B1共重合体における(b)単量体のビ
ニルエステルとしては、炭素数1〜20程度のカルボン
酸ビニルエステルが挙げられ、具体的には、酢酸ビニ
ル、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、ラウリン酸ビニル、イソノナン酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニルなどが挙げられる。(b)単量体として
は、中でも、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチル
が好適である。
【0023】B1共重合体において、(b)単量体に
由来する構造単位の含有量としては、B1共重合体を構
成するすべての構造単位100重量部に対して、通常、
25〜70重量部、好ましくは25〜65重量部程度で
ある。(b)単量体に由来する構造単位の含有量が2
5重量部以上であると、本発明の接着性樹脂組成物を混
練する際の取り扱いが容易になる傾向にあることから好
ましく、また、B1共重合体が有機溶媒に溶解しやすい
傾向となることから好ましい。70重量部以下である
と、高圧ラジカル法等によりB1共重合体を容易に製造
し得る傾向にあることから好ましい。
【0024】本発明の接着性樹脂組成物が、(A)成分
としてA1共重合体を含有し、(B)成分としてB1共
重合体を含有し、(A)成分および(B)成分の合計1
00重量部に対し、(a1)単量体および(b)単量体
であるエチレンに由来する構造単位の含有量合計が30
〜75重量部であることことが好ましい。
【0025】B1共重合体の製造方法としては、例え
ば、エチレン以外の原料となる単量体を、エチレンおよ
びラジカル発生剤の存在下に、500〜4000気圧程
度、100〜300℃程度、適当な溶媒や連鎖移動剤の
存在下又は不存在下に共重合させる方法;ポリエチレン
にエチレン以外の原料となる単量体をラジカル発生剤と
ともに混合し、押出機中で溶融グラフト共重合させる方
法などが挙げられる。
【0026】B1共重合体は市販されており、かかる市
販品を使用することもできる。該市販品としては、例え
ば「ボンダイン(登録商標)」シリーズ((有)住化ア
トフィナ製)、「レクスパールET」シリーズ(日本ポ
リオレフィン(株)製)、「PRIMACOR」シリー
ズ(Dow Chemical製)などを挙げることが
できる。
【0027】本発明の接着性樹脂組成物における(A)
成分および(B)成分の重量比率としては、通常、
(A)/(B)=99/1〜40/60程度である。こ
の範囲内であると(C)成分との混練性に優れる傾向
や、フィルム化が容易になる傾向がある。また、(A)
成分と(B)成分とを混合したときのメルトフローレー
ト(以後MFRとする)は、190℃、2.16kg荷
重の条件で、5〜400g/10分程度であることが好
ましい。
【0028】本発明の接着性樹脂組成物における(C)
成分としては、例えば、加熱することにより分解する発
泡剤が挙げられ、具体的には、無機発泡剤および有機発
泡剤等が例示される。無機発泡剤としては、重炭酸ナト
リウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝
酸アンモニウム等の炭酸塩化合物;ポリリン酸アミド、
ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミン等のリン酸塩
化合物;でんぷん、セルロース、糖類、ジペンタエリス
リトール等の炭化性材料;マグネシウム末、アルミニウ
ム末等の軽金属;水素化ホウ素ナトリウム、水素化ナト
リウムなどの水素化物;アジ化ナトリウムなどのアジ化
物等が挙げられる。
【0029】有機発泡剤としては、アゾジカルボンアミ
ド、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジニトロ
ソ−N,N’−ジメチルテレフタルアミド等のニトロソ
化合物、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’
−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ヒド
ラゾルカルボンアミド等のヒドラジド化合物、p−トル
エンスルホニルアジド、アセトン−p−スルホニルヒド
ラゾン、メラミン、尿素、ジシアンアミド等などが挙げ
られる。発泡剤として、2種類以上の発泡剤を使用して
もよい。また、発泡剤の中でも有機発泡剤が好ましく、
とりわけ、アゾジカルボンアミドが好適である。
【0030】本発明の接着性樹脂組成物における(C)
成分の含有量は、(A)および(B)成分の合計100
重量部に対して、通常、2〜10重量部程度である。
(C)成分の合計が2重量部以上であると、得られる積
層体から被着体を剥離・回収することが容易な傾向にあ
り、(C)成分が10重量部以下の場合、接着力が安定
傾向にある。また、被着体に対する接着性樹脂組成物の
接着力が高い場合には、(C)成分の含有量を比較的多
くすることにより得られた積層体から被着体を容易に剥
離せしめることができる。
【0031】本発明の接着性樹脂組成物は、例えば前記
により得られる(A)、(B)および(C)成分を含有
するものである。本発明の接着性樹脂組成物には、本発
明の効果を損なわない範囲で無機フィラー、顔料、酸化
防止剤、加工安定剤、耐候剤、熱安定剤、光安定剤、核
剤、滑剤、離型剤、難燃剤、帯電防止剤等の添加剤が含
有されていてもよい。
【0032】接着性樹脂組成物の製造方法としては、例
えば、(A)、(B)および(C)成分、必要により更
に添加剤を、ラボプラストミルなどの混練機等で混練し
て混練物として得る方法;該混練物をさらにプレス、1
軸あるいは2軸押出し機によるTダイ加工などで押出成
型して、フィルム状の接着性樹脂組成物を得る方法;
(A)、(B)および(C)成分、必要により更に添加
剤を有機溶媒中に溶解または分散し、液状の接着性樹脂
組成物を得る方法;エマルジョン状の(A)成分、エマ
ルジョン状の(B)成分および(C)成分、必要により
更に添加剤を混合し、水に分散されたエマルジョン状の
接着性樹脂組成物を得る方法などが挙げられる。
【0033】かくして得られた接着性樹脂組成物をその
まま、接着剤として使用することもできるが、本発明の
接着性樹脂組成物をフィルム化することにより接着性フ
ィルム(以下、本接着性フィルムと記す場合がある。)
とすることができる。本接着性フィルムは、例えば本発
明の接着性樹脂組成物を混練して得られる混練物を加圧
成型する方法、本発明の接着性樹脂組成物を溶剤に溶解
または分散し、平面上に塗布し、乾燥する方法により容
易に得ることができる。本接着性フィルムの厚さは、通
常、3μm程度以上であり、好ましくは3〜200μm
程度、とりわけ好ましくは10〜150μm程度であ
る。
【0034】本接着性フィルムが支持基材上に積層して
なる接着性積層フィルム(以下、本接着性積層フィルム
と記す場合がある。)は、支持基材の面が接着しないこ
とから、取扱いの容易さの点で好ましい態様である。本
接着性積層フィルムは、例えば、混練物として得られた
本発明の接着性樹脂組成物と支持基材とを共押出成型に
より積層する方法;支持基材上に、押出成型により本接
着性フィルムを積層する方法;支持基材の上に、溶液状
またはエマルジョン状の本発明の接着性樹脂組成物を、
例えば、リバースロールコーター、グラビアコーター、
マイクロバーコーター、キスコーター、マイヤーバーコ
ーター、エアーナイフコーターなどのロールコーター、
ブレードコーターなどで塗布し、続いて、加熱通風オー
ブン、真空乾燥器などで乾燥する方法等により製造する
ことができる。
【0035】ここで、支持基材としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、4−メチル−1−ペンテン
共重合体などのポリオレフィンからなるフィルム;離型
紙;離型ポリエチレンテレフタレートからなるフィル
ム;三酢酸セルロースからなるフィルムなどが挙げられ
る。ここで、離型紙および離型ポリエチレンテレフタレ
ートからなるフィルムは、本発明の積層体から支持基材
を剥離させるために、通常、これらの離型処理面が、本
接着性フィルム層に接している。
【0036】押出成型、共押出成型などの加圧成型;混
練;乾燥など、本接着性フィルムや本接着性積層フィル
ムを製造する際の温度としては、通常、これら操作を実
施するために必要な温度程度であり、かつ、本発明の接
着性樹脂組成物における(C)成分がほとんど発泡しな
い程度の温度、すなわち(C)成分の分解温度以下程度
であり、具体的には、100〜120℃程度である。
【0037】本発明における積層体とは、本接着性フィ
ルムを加熱して得られる接着剤層(以下、本接着剤層と
記す場合がある。)と被着体とからなる積層体である。
本接着性積層フィルムを用いた場合には、支持基材は通
常、剥離して除かれる。具体的な積層体の製造方法とし
ては、例えば、本接着性積層フィルムの本接着性フィル
ム層側に被着体を積層し、加熱することにより接着した
のち支持基材を剥離する方法;本接着性積層フィルムの
本接着性フィルム層側に被着体を積層し、支持基材を剥
離したのち加熱する方法;本接着性積層フィルムの本接
着性フィルム側に被着体を積層し、支持基材を剥離した
のち、支持基材を剥離した面に該被着体とは異なる被着
体を積層し、加熱する方法などが挙げられる。
【0038】接着時における加熱温度は使用する(C)
成分の種類により変わるが、(C)成分の分解温度未満
程度であり、具体的には、80〜150℃程度である。
加熱による接着の状態を確認しつつ、(C)成分の分解
が実質的に起らない範囲でその時間は適宜決めることが
できるが、比較的高温で行う場合には短時間で、比較的
低温で行う場合には長時間で行うのが一般的である。ま
た、予め本発明の接着性樹脂組成物の設定温度における
ゲル化時間、(C)成分の発泡に要する時間を確認して
おき、その結果によりゲル化が生じ、かつ発泡の起らな
い時間を適宜決めることもできる。一般的には(C)成
分の発泡温度より5〜20℃程度低い温度で5〜60分
程度の間で適宜選択して設定される。加熱の際に、プレ
ス機にて1〜6MPa程度加圧してもよい。
【0039】ここで、被着体を構成する材料としては、
本接着剤層と接着し得る材料である。具体的には、例え
ば、セルロース系高分子材料;金、銀、銅、鉄、錫、
鉛、シリコンなどの金属、ガラス、セラミックスなどの
無機物;メラミン系樹脂、アクリル・ウレタン系樹脂、
ウレタン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン・
アクリロニトリル系共重合体、ポリカーボネート系樹
脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、
シリコーン樹脂などの合成高分子材料等が挙げられる。
被着体の材料として、異なる2種類以上の材料を混合、
複合してもよい。また、積層体が本接着剤層を介して、
異なる2つの被着体が接着してなるものである場合、2
つの被着体を構成する材料は、同じ種類の材料でも異な
る種類の材料のいずれでもよい。尚、被着体としては、
被着体を剥離・回収する際の加熱温度よりも高い耐熱温
度を有すると、被着体と本接着剤層との界面が剥離しや
すい傾向があることから好ましい。
【0040】かくして得られた積層体は、被着体を剥離
・回収することが求められる被着体、例えば、冷蔵庫、
洗濯機、エアコン、電子レンジ、掃除機、テレビ、電池
等の家電製品;パソコン、プリンター、複写機、固定電
話、携帯電話等の事務用品;バンパー、バッテリー容器
などの自動車、家具、住宅構造材などの生活用品;液晶
パネル、半導体、プリント配線板、集積回路、二次電池
容器等のエレクトロニクス製品などに使用することがで
きる。また、半導体等のエレクトロニクス製品を被着体
とし、製造時の工程剥離紙(一時接着性材料)に本発明
の接着性フィルムまたは接着性積層フィルムを使用する
こともできる。
【0041】本発明の積層体を加熱することにより、被
着体が積層体から容易に剥離、回収され、リサイクル
(再利用)に供し得る。例えば本接着性積層フィルムを
工程剥離紙として使用する場合、積層体は工程剥離紙
(本接着性フィルムを加熱して得られる接着剤層)と製
品(被着体)とからなる中間製造品であり,工程剥離紙
が不要になったら加熱することにより、製品が容易に剥
離・回収される。具体的な被着体を剥離・回収する方法
としては、例えば、オーブン、温水槽などに積層体を入
れ、発泡剤の分解温度により異なるが、通常、80〜3
00℃程度、好ましくは120〜240℃程度で加熱す
ることにより(C)を発泡せしめて被着体を剥離・回収
する方法;火炎、赤外線、スチーム、超音波、電磁波な
どを積層体に照射して(C)を発泡せしめて被着体を剥
離・回収する方法;鉄板などの加熱体に積層体を置き、
(C)を発泡せしめて被着体を剥離・回収する方法など
が挙げられる。いずれの場合にも本接着剤層から(C)
成分が発泡するのに充分な温度および時間を適宜組み合
わせて決めることができる。例えば(C)成分の発泡温
度〜+20℃程度で、5〜60分程度の条件を挙げるこ
とができる。
【0042】このようにして回収された被着体は、積層
体から容易に剥離可能であり、該被着体には本接着剤層
由来物がほとんど付着していないか、本接着剤層由来物
が付着していても、被着体から容易に剥離し得る程度で
あり、該被着体をリサイクル(再利用)する、あるいは
容易に製品として得ることができる。また、回収された
金属、プラスチックなどの被着体は、溶融して、別途成
型の上、再利用してもよい。
【0043】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによって限定されるもの
ではない。例中の部は、特に断らないかぎり重量基準を
意味する。(A)、(B)および(C)成分は下記を使
用した。なお、MFR(メルトフローレート)はJIS
K7210に準拠し、190℃、2160g荷重の条
件下で測定した値を示した。
【0044】(A)成分 A:住友化学工業(株)製「ボンドファースト CG5
001」、エチレン-アクリル酸メチル-グリシジルメタ
クリレート共重合体、 グリシジルメタクリレートに由来する構造単位の含有量
18重量% MFR=360g/10分
【0045】(B)成分 B:(有)住化アトフィナ製「ボンダイン HX821
0」、エチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共
重合体、 アクリル酸エチルに由来する構造単位の含有量 6重量
%、 無水マレイン酸に由来する構造単位の含有量 3重量
%、 MFR=200g/10分
【0046】(C)成分 C:三協化成(株)製「セルマイク C−121」、 アゾジカルボンアミド、分解温度205℃、平均粒径1
0〜14μm
【0047】(実施例1〜3および比較例1) (1):接着性樹脂組成物の製造例 前記A、BおよびCを、表1に記載の重量比率で小型バ
ッチ式ニーダー「ラボプラストミル」((株)東洋精機
製作所製 本体:50C150、ミキサー:R100
H)に添加し、バレル設定温度100℃の条件下、10
rpmで7分間予備混練した後、50rpmで5分間本
混練し、接着性樹脂組成物を得た。
【0048】(2):接着性積層フィルムの製造例 (1)で得られた接着性樹脂組成物を下記に記載した予
備成型条件にて熱プレスしたのち、100℃に予熱され
た熱プレスの熱板にSUS板、およびフッ素樹脂シート
を順次積層し、該フッ素樹脂シートの上にポリエチレン
テレフタレート型枠と得られた予備成型品を置き、さら
にフッ素樹脂シートそしてSUS(ステンレス)板を置
いて、下記に記載したフィルム成型条件に従って熱プレ
スして、接着性フィルムを得た。続いて、該接着性フィ
ルムを離型加工したポリエチレンテレフタレートフィル
ム「エンブレットSC」(ユニチカ製)の離型面と重ね
合わせ、ラミネーター「VA−700」(大成ラミネー
ター社製)を用いて、ロール温度:80℃、ロール速
度:0.5m/min、ロール圧:4.9×10Pa
(0.5kgf/cm、ゲージ読み)の条件で熱ラミ
ネートを行い、(支持基材:離型ポリエチレンテレフタ
レートフィルム)/(接着性フィルム層)の接着性積層
フィルムを得た。
【0049】<予備成型条件> 金型:120mm×120mm×1mm厚 熱板設定温度:100℃、予熱10分(ダンピング3
回)、 加圧:50kg/cm×1分→100kg/cm×
1分→150kg/cm、冷却100kg/cm×
2分 <フィルム成型条件> 型枠:150mm×75mm×0.1mm厚、 熱板設定温度:100℃、予熱10分(ダンピング3
回)、 加圧:50kg/cm×1分→100kg/cm×
1分→150kg/cm、冷却100kg/cm×
2分
【0050】(3):積層体の製造例 (2)で得られた接着性積層フィルムを25mm幅に切
断したのち、接着性フィルムの上に、被着体としてSU
S(ステンレス)またはスライドガラスを積層した。す
なわち、下から、(支持基材)/(接着性フィルム層)
/(被着体)の順で積層した。次に、支持基材を手で剥
離したのち、基材として下記の離型処理が施されていな
いポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィル
ム)を積層したのち、得られた(基材)/(接着性フィ
ルム層)/(被着体)をヒートシールテスター(テスタ
ー産業(株)製「ヒートシールテスター TP−701
−B」)を用いて上下バーから150℃、9.8×10
Pa (ゲージ圧力:1kgf/cm)の圧力で3
0分間ヒートシールして本発明の積層体を得た。なお、
用いた被着体は下記のものであり、用いた接着性樹脂組
成物に含有される(A)〜(C)成分および被着体につ
いては表1に示した。
【0051】<被着体> SUS:SUS304平板 160mm×65mm×
0.8mm厚 スライドガラス:MATSUNAMI(株)製 S11
26 76mm×26mm×1.0mm厚 表面水縁磨処理済 <基材> PETフィルム:DIAFOIL T600E50−W
07 50μm厚 三菱化学ポリエステルフィルム製 両面コートフィルム
【0052】(4)加熱前接着力の測定 (3)にて得られた積層体を温度23℃、相対湿度50
%の条件下にて1時間状態調製したのち、10mm幅×
100mm長さ(接着長さ25mm)の試験片を切り出
し、温度23℃、相対湿度50%の条件下にて、剥離速
度100mm/秒、剥離角度180°で剥離試験を実施
した。
【0053】(5)加熱剥離性試験 (3)にて作成した積層体を240℃に加熱した熱板上
に被着体を下にして置き、5分間加熱を行った後、状態
観察を行った。結果を表1に示した。尚、判定は下記の
基準に従った。 ○:ただちに被着体が分離された。 ×:容易には被着体を分離することができなかった。
【0054】
【表1】 *1:AとBの合計100部に対するCの部数 ア:被着体と接着剤層との界面剥離 イ:被着体と接着剤層との界面剥離ならびに接着剤層の
凝集剥離が共に生じた。
【0055】
【発明の効果】本発明の接着性樹脂組成物を成型して得
られた接着性フィルムおよび接着性積層フィルムは、接
着前には、保管、運搬、接着作業性などの取り扱い容易
なドライフィルム状形態を有し、かつ、加熱して接着す
ることにより優れた接着力を有する接着剤層となりえ
る。そして、別途、加熱するだけで、容易に接着力が低
減して被着体が剥離・回収され、回収された被着体に
は、接着性フィルム由来の接着剤がほとんど付着してい
ないか、付着していても、被着体から容易に剥離し得る
程度であり、該被着体は、リサイクル(再利用)するこ
とができる。このような優れた特性を利用して、本発明
の積層体は、例えば、半導体封止材料、太陽電池やEL
(エレクトロルミネセンス)ランプなどの電子部品封止
材料、集積回路/基板間のダイボンディングシートおよ
び基板間の層間絶縁層、プリント配線板のソルダーレジ
スト、自動車部品などの加飾フィルム、プラズマディス
プレイに使用し得る。また半導体製造時などの工程剥離
紙(一時接着性材料)としても使用し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 11/06 C09J 11/06 123/08 123/08 131/02 131/02 133/02 133/02 133/06 133/06 133/14 133/14 135/00 135/00 // B29K 23:00 B29K 23:00 Fターム(参考) 4F100 AJ06A AK03A AK04B AK04J AK04K AK42A AL01B AL06B BA02 BA10A BA10B CA01B CA02B DG10A GB32 GB41 JL11B JL14A 4F301 AA12 AB02 AB03 BF03 BF20 BF31 4J004 AA02 AA07 AA09 AA10 AA13 AA17 AA18 AB01 BA02 CA02 CA04 CA06 CC02 EA05 FA08 4J040 DA032 DE032 DF012 EC221 GA05 GA07 HA066 HA196 HC13 HC14 HC16 HC19 HC25 HD23 JA09 JB09 KA16 KA37 MA02 MA05 MA09 MA10 MB03 NA15 NA19

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)、(B)および(C)成分を含
    有する接着性樹脂組成物。 (A):エポキシ基を含有するオレフィン樹脂 (B):硬化剤 (C):加熱分解型発泡剤
  2. 【請求項2】(A)成分が下記(a)と(a)とを重
    合して得られるエポキシ基含有エチレン系共重合体であ
    る請求項1に記載の接着性樹脂組成物。 (a)エチレン (a)下記一般式(1)および(2)で表される単量
    体 からなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体 (式中、Rは二重結合を有する炭素数2〜18の炭化水
    素基を表し、該炭化水素基には、ハロゲン原子が結合し
    ていてもよい。Xは単結合またはカルボニル基を表
    す。) (式中、R’は二重結合を有する炭素数2〜18の炭化
    水素基を表し、該炭化水素基には、ハロゲン原子が結合
    していてもよい。)
  3. 【請求項3】(A)成分が、前記(a)単量体、前記
    (a)単量体、および、エポキシ基とは反応すること
    のなくエチレンと共重合可能な単量体、を重合して得ら
    れる共重合体である請求項1または2に記載の接着性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】(B)成分が、下記(b)、(b)およ
    び(b)を重合して得られるエチレン・α,β−不飽
    和カルボン酸類共重合体である請求項1〜3のいずれか
    に記載の接着性樹脂組成物。 (b)エチレン (b)α,β−不飽和カルボン酸および/またはα,
    β−不飽和カルボン酸無水物 (b)ビニルエステルおよび/またはα,β−不飽和
    カルボン酸エステル
  5. 【請求項5】(B)成分が、(B)成分を構成するすべ
    ての構造単位の合計100重量部に対して、(b)に
    由来する構造単位を0.01〜20重量部、(b)に
    由来する構造単位を25〜70重量部含有する請求項4
    に記載の接着性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】(A)成分が前記(a)と前記(a)と
    を重合して得られるエポキシ基含有エチレン系共重合体
    を含有し、(B)成分が前記(b)、前記(b)およ
    び前記(b)を重合して得られるエチレン・α,β−
    不飽和カルボン酸類共重合体を含有し、エチレンに由来
    する構造単位の含有量の合計が、(A)成分および
    (B)成分の合計100重量部に対し、30〜75重量
    部である請求項1〜5のいずれかに記載の接着性樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】(A)成分と(B)成分との重量比率が、
    (A)/(B)=90/10〜40/60である請求項
    1〜6のいずれかに記載の接着性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】(C)成分が、アゾジカルボンアミドであ
    る請求項1〜7のいずれかに記載の接着性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】(A)成分および(B)成分の合計100
    重量部に対し、(C)成分が2〜10重量部である請求
    項1〜8のいずれかに記載の接着性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の接着性
    樹脂組成物がフィルム化されてなる接着性フィルム。
  11. 【請求項11】接着性樹脂組成物を混練して得られる混
    練物を加圧成型することにより得られる請求項10に記
    載の接着性フィルム。
  12. 【請求項12】接着性樹脂組成物を溶剤に溶解または分
    散し、平面上に塗布し、乾燥して得られる請求項10に
    記載の接着性フィルム。
  13. 【請求項13】支持基材上に、請求項10〜12のいず
    れかに記載の接着性フィルムを積層してなる接着性積層
    フィルム。
  14. 【請求項14】支持基材が、ポリオレフィンからなるフ
    ィルム、離型ポリエチレンテレフタレートからなるフィ
    ルム、三酢酸セルロースからなるフィルムおよび離型紙
    から選ばれる少なくとも1種類である請求項13に記載
    の接着性積層フィルム。
  15. 【請求項15】請求項10〜12のいずれかに記載の接
    着性フィルムに被着体を積層し、該積層物を(C)成分
    の分解温度未満で加熱して得られる、接着剤層と被着体
    とを有する積層体。
  16. 【請求項16】請求項13または14に記載の接着性積
    層フィルムの接着性フィルム層側に被着体を積層し、該
    積層物を(C)成分の分解温度未満で加熱して接着した
    のち、支持基材を剥離することにより得られる、接着剤
    層と被着体とを有する積層体。
  17. 【請求項17】請求項13または14に記載の接着性積
    層フィルムの接着性フィルム層側に被着体を積層し、支
    持基材を剥離したのち、(C)成分の分解温度未満で加
    熱して接着することにより得られる、接着剤層と被着体
    とを有する積層体。
  18. 【請求項18】請求項13または14に記載の接着性積
    層フィルムの接着性フィルム層側に被着体を積層し、支
    持基材を剥離したのち、支持基材が剥離された面側に該
    被着体とは異なる被着体を積層し、(C)成分の分解温
    度未満に加熱して接着することにより得られる、接着剤
    層と被着体とを有する積層体。
  19. 【請求項19】請求項15〜18のいずれかに記載の積
    層体を(C)成分の分解温度以上にて加熱することによ
    り積層体から被着体を剥離することを特徴とする被着体
    の回収方法。
JP2003029266A 2002-02-07 2003-02-06 接着性フィルムおよびその製造方法、並びに、積層体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3888309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029266A JP3888309B2 (ja) 2002-02-07 2003-02-06 接着性フィルムおよびその製造方法、並びに、積層体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002030739 2002-02-07
JP2002-30739 2002-02-07
JP2003029266A JP3888309B2 (ja) 2002-02-07 2003-02-06 接着性フィルムおよびその製造方法、並びに、積層体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003306657A true JP2003306657A (ja) 2003-10-31
JP3888309B2 JP3888309B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=29404924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003029266A Expired - Fee Related JP3888309B2 (ja) 2002-02-07 2003-02-06 接着性フィルムおよびその製造方法、並びに、積層体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3888309B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045954A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着剤、それを用いた粘着シート、及び粘着シートを用いた電子部品製造方法。
JP2008282873A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Tomoegawa Paper Co Ltd 太陽電池用バックシート
JP2009199069A (ja) * 2008-01-25 2009-09-03 Nitto Denko Corp 粘着型光学フィルムの剥離方法、及び粘着型光学フィルム
JP2013060605A (ja) * 2005-07-20 2013-04-04 Sika Technology Ag 実質的に粘着付与剤を含まない熱膨張性材料
JP2015124270A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 日立化成株式会社 仮固定用樹脂組成物、仮固定用樹脂フィルム及び仮固定用樹脂フィルムシート
WO2017086206A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 日東電工株式会社 封止半導体素子および半導体装置の製造方法
WO2017119469A1 (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 三井・デュポンポリケミカル株式会社 接着性樹脂組成物、積層体および積層体の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013060605A (ja) * 2005-07-20 2013-04-04 Sika Technology Ag 実質的に粘着付与剤を含まない熱膨張性材料
JP2007045954A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着剤、それを用いた粘着シート、及び粘着シートを用いた電子部品製造方法。
JP4680717B2 (ja) * 2005-08-11 2011-05-11 電気化学工業株式会社 粘着剤、それを用いた粘着シート、及び粘着シートを用いた電子部品製造方法。
JP2008282873A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Tomoegawa Paper Co Ltd 太陽電池用バックシート
JP2009199069A (ja) * 2008-01-25 2009-09-03 Nitto Denko Corp 粘着型光学フィルムの剥離方法、及び粘着型光学フィルム
JP2015124270A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 日立化成株式会社 仮固定用樹脂組成物、仮固定用樹脂フィルム及び仮固定用樹脂フィルムシート
WO2017086206A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 日東電工株式会社 封止半導体素子および半導体装置の製造方法
WO2017119469A1 (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 三井・デュポンポリケミカル株式会社 接着性樹脂組成物、積層体および積層体の製造方法
JPWO2017119469A1 (ja) * 2016-01-08 2018-10-25 三井・デュポンポリケミカル株式会社 接着性樹脂組成物、積層体および積層体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3888309B2 (ja) 2007-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100540625C (zh) 无卤素阻燃的丙烯酸压敏粘合剂片或带
US20200298527A1 (en) Method for producing a self-adsorbing foam sheet and method for producing a self-adsorbing laminated foam sheet
US20100233926A1 (en) Thermally conductive adhesives and adhesive tape using the same
JP2009503241A (ja) 向上した機能を有する熱伝導性接着テープ
JP5660443B2 (ja) 粘接着シートおよびそれを用いた接着方法
TWI299019B (ja)
CN1754933A (zh) 丙烯酸类粘合剂组合物和丙烯酸类粘合片材
JP3941448B2 (ja) 樹脂組成物と被着体とを接着せしめてなる積層体
CN101682994B (zh) Fpcb的制造方法
JP2003306657A (ja) 接着性樹脂組成物および接着性フィルム
KR20190003485A (ko) 자기점착성 층
KR20040088052A (ko) 접착성 수지 조성물 및 그 용도
TW201016817A (en) Adhesive mass with high repulsion resistance
JP4281434B2 (ja) 導電自己吸着性発泡シート
TW201016756A (en) Adhesive mass with high repulsion resistance
JP2002167520A (ja) 吸水性樹脂を含有する樹脂組成物および該樹脂組成物を有効成分とする接着剤
JP2003238721A (ja) 変成シリコーン樹脂組成物および該樹脂組成物を有効成分とする接着剤
JP2003212967A (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP2006124654A (ja) アクリル系接着剤組成物およびアクリル系接着剤シート
JP2000355680A (ja) 成形体の製造方法
JP2003201458A (ja) 反応性接着剤組成物及びその接着シート
WO2003035744A1 (fr) Composition de resine thermodurcissable
JP2007168443A (ja) 樹脂組成物と被着体とを接着せしめてなる積層体
JP2009120787A (ja) 変性ポリオレフィン系樹脂組成物およびその製造方法
WO2021024702A1 (ja) 接着剤組成物、接着シート、積層体およびプリント配線板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees