JP2005014958A - ファイバードラムの胴体およびその蓋体ならびにファイバードラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ファイバードラムの耐水性を確保するとともに、損傷による紙粉の発生を防止する。
【解決手段】複数層のシート状原紙が積層されて下端部に折曲部212が形成された筒状の胴本体21と、胴本体21の折曲部211の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板22と、から構成される。そして、胴本体21の内外周面および底板22の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、胴本体21の折曲部211の外面および底板22の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙14がフィルムを外面として貼着されている。
【選択図】 図1
【解決手段】複数層のシート状原紙が積層されて下端部に折曲部212が形成された筒状の胴本体21と、胴本体21の折曲部211の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板22と、から構成される。そして、胴本体21の内外周面および底板22の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、胴本体21の折曲部211の外面および底板22の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙14がフィルムを外面として貼着されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバードラムの胴体およびその蓋体ならびにファイバードラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工業用原料などの輸送容器としてファイバードラムが汎用されている。このファイバードラムは、複数層のシート状原紙を積層して、筒状の胴本体、円板状の底板、筒状の蓋本体および円板状の天板を順次形成し、胴本体の内周面側下端部に底板を貼着して胴体を形成する一方、蓋本体の内周面側上端部に天板を貼着して蓋体を形成し、これらの胴体の外周面側上端部に蓋体を被せて構成される(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
実公平7−32416号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したように、ファイバードラムは、複数層のシート状原紙を積層して形成された筒状の胴本体、円板状の底板、筒状の蓋本体および円板状の天板を組み合わせて製造される関係上、湿気の浸入を防止することができない他、水滴が付着して水分を吸収した際、強度低下を招来するものである。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突して、あるいは、転倒して損傷した際、損傷箇所から紙粉が発生することを避けることができず、内容物中に紙粉が混入するおそれがある。
【0005】
また、ファイバードラムの製造工程や工業原料の充填工程などにおいて、紙を餌とするチャタテ虫が侵入することがある。そして、ファイバードラムに侵入したチャタテ虫がファイバードラム内で産卵し、あるいは、輸送工程において卵から羽化した場合、チャタテ虫やその卵についても異物となり、内容物に混入するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、耐水性を確保するとともに、損傷による紙粉の発生を確実に防止することのできるファイバードラムの胴体およびその蓋体ならびにファイバードラムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のファイバードラムの胴体は、複数層のシート状原紙が積層されて下端部に折曲部が形成された筒状の胴本体と、胴本体の折曲部の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板と、から構成され、前記胴本体の内外周面および底板の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、胴本体の折曲部の外面および底板の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙がフィルムを外面として貼着されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、胴本体の内外周面にフィルムが貼着されるとともに、底板の内面にフィルムが貼着され、また、胴本体の折曲部の外面および底板の外面にわたって、フィルムを外面として化粧紙が貼着されていることにより、胴体の外面に水滴などが付着したとしても、水滴の浸入を確実に防止でき、水分吸収による強度低下を招来することがない。また、胴体内部と外部との間で湿気が流入することがなく、胴体内部の湿度を一定に保持することができる。さらに、胴体内部にシート状原紙の露出する箇所がなくなることから、チャタテ虫の侵入に伴う産卵を確実に防止することができ、ひいては、チャタテ虫の侵入を防止することができる。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙は、フィルムによって保護されていることから、シート状原紙の損傷を防止することができる。したがって、シート状原紙の損傷に伴う紙粉の発生を防止することができる。
【0009】
本発明において、前記シート状原紙としては、ドラム原紙、チップボールなどを挙げることができる。
【0010】
本発明において、前記フィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルムに、該低密度ポリエチレンフィルムの強度を補強するためのフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、リニア低密度ポリエチレン、ポリプロピレンフィルムをそれぞれ積層したラミネートフィルムを挙げることができ、ポリエチレンフィルム側がシート状原紙に貼着される。また、アルミ箔の両面に低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ積層してなるポリアルミ紙や、該ポリアルミ紙の一面にさらにクラフト紙を積層してなるアルミサンド紙を用いることもできる。さらに、ラミネートフィルムに限らず、低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを単独で用いてもよい。
【0011】
本発明において、前記胴本体の上端部にカーリング部が形成されていると、胴本体の開口端縁の強度を確保することができる。
【0012】
本発明において、前記胴本体の上端部に、蓋体の内径に対応する縮径部が形成されていると、蓋体の外径と胴体の外径を一致させることにより、蓋体を胴体に被せてファイバードラムを形成した際、突起物のない、連続する外周面を形成することができる。したがって、投影面積が小さくなり、単位面積当たりに多くのファイバードラムを設置することができる。
【0013】
本発明において、前記胴本体の外周面側上端部近傍に、複数層のシート状原紙を積層して形成された筒状体および該筒状体の外周面に貼着されたフィルムからなる補強帯が貼着されていると、胴体の上端部を補強することができる。
【0014】
また、本発明のファイバードラムの胴体は、複数層のシート状原紙が積層されて上端部および下端部にそれぞれカーリング部および折曲部が形成されるとともに、カーリング部および折曲部の近傍にそれぞれ内方に向けて屈曲するくびれ部が形成された筒状の胴本体と、胴本体の折曲部に載置されるとともに、折曲部近傍のくびれ部に保持され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板と、胴本体のカーリング部とその近傍のくびれ部にかけて、および、折曲部とその近傍のくびれ部にかけて、それぞれ装着された金属製の補強リングと、から構成され、前記胴本体の内外周面および底板の内外面にそれぞれフィルムが貼着されていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明によれば、胴本体の内外周面にフィルムが貼着されるとともに、底板の内外面にフィルムが貼着されていることにより、胴体の外面に水滴などが付着したとしても、水滴の浸入を確実に防止でき、水分吸収による強度低下を招来することがない。また、胴体内部と外部との間で湿気が流入することがなく、胴体内部の湿度を一定に保持することができる。さらに、胴体内部にシート状原紙の露出する箇所がなくなることから、チャタテ虫の侵入に伴う産卵を確実に防止することができ、ひいては、チャタテ虫の侵入を防止することができる。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙は、フィルムによって保護されていることから、シート状原紙の損傷を防止することができる。したがって、シート状原紙の損傷に伴う紙粉の発生を防止することができる。
【0016】
本発明において、前記シート状原紙としては、ドラム原紙、チップボールなどを挙げることができる。
【0017】
本発明において、前記フィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルムに、該低密度ポリエチレンフィルムの強度を補強するためのフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、リニア低密度ポリエチレン、ポリプロピレンフィルムをそれぞれ積層したラミネートフィルムを挙げることができ、ポリエチレンフィルム側がシート状原紙に貼着される。また、アルミ箔の両面に低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ積層してなるポリアルミ紙や、該ポリアルミ紙の一面にさらにクラフト紙を積層してなるアルミサンド紙を用いることもできる。さらに、ラミネートフィルムに限らず、低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを単独で用いてもよい。
【0018】
また、本発明のファイバードラムの蓋体は、複数層のシート状原紙が積層されて上端部に折曲部が形成された筒状の蓋本体と、蓋本体の折曲部の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の天板と、から構成され、前記蓋本体の内外周面および天板の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、蓋本体の折曲部の外面および天板の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙がフィルムを外面として貼着されていることを特徴とするものである。
【0019】
本発明によれば、蓋本体の内外周面にフィルムが貼着されるとともに、天板の内面にフィルムが貼着され、また、蓋本体の折曲部の外面および天板の外面にわたって、フィルムを外面として化粧紙が貼着されていることにより、蓋体の外面に水滴などが付着したとしても、水滴の浸入を確実に防止でき、水分吸収による強度低下を招来することがない。また、蓋体内部と外部との間で湿気が流入することがなく、蓋体内部の湿度を一定に保持することができる。さらに、蓋体内部にシート状原紙の露出する箇所がなくなることから、チャタテ虫の侵入に伴う産卵を確実に防止することができ、ひいては、チャタテ虫の侵入を防止することができる。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙は、フィルムによって保護されていることから、シート状原紙の損傷を防止することができる。したがって、シート状原紙の損傷に伴う紙粉の発生を防止することができる。
【0020】
本発明において、前記シート状原紙としては、ドラム原紙、チップボールなどを挙げることができる。
【0021】
本発明において、前記フィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルムに、該低密度ポリエチレンフィルムの強度を補強するためのフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、リニア低密度ポリエチレン、ポリプロピレンフィルムをそれぞれ積層したラミネートフィルムを挙げることができ、ポリエチレンフィルム側がシート状原紙に貼着される。また、アルミ箔の両面に低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ積層してなるポリアルミ紙や、該ポリアルミ紙の一面にさらにクラフト紙を積層してなるアルミサンド紙を用いることもできる。さらに、ラミネートフィルムに限らず、低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを単独で用いてもよい。
【0022】
さらに、本発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のファイバードラムの胴体と、請求項6記載のファイバードラムの蓋体と、からなることを特徴とするものである。
【0023】
本発明によれば、上記胴体と上記蓋体の特徴を併せ持つファイバードラムを形成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のファイバードラムの胴体およびその蓋体ならびにファイバードラムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1乃至図4には、本発明のファイバードラム1(図7参照)の胴体2の一実施形態が示されている。
【0026】
この胴体2は、筒状の胴本体21と、胴本体21の下端部に貼着された底板22と、胴本体21の外周面側上端部近傍に貼着された補強帯23と、から構成されている。
【0027】
胴本体21は、複数層のシート状原紙11、例えば、6層のドラム原紙を順に積層して筒状に形成され、その外周面および内周面にはフィルム12が貼着されている。そして、胴本体21の開口端となる上端部には、内方に向けてカーリング部211が形成され、また、胴本体21の下端部は、内方に向けて折曲されて折曲部212に形成されている(図2および図3参照)。
【0028】
底板22は、複数層のシート状原紙11、例えば、1層のドラム原紙に3層のチップボールを順に積層して円板状に形成され、その内面となるチップボール側にはフィルム12が貼着されている(図3参照)。
【0029】
補強帯23は、複数層のシート状原紙11、例えば、8層のドラム原紙を順に積層して胴本体21の外径に対応する内径の筒状に形成され、その外周面にはフィルム12が貼着されている(図4参照)。
【0030】
ここで、フィルム12としては、単一のフィルム、例えば、ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルムの他、低密度ポリエチレンフィルムに該低密度ポリエチレンフィルムを補強する任意のフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどを積層して形成されたラミネートフィルムを採用することができる。
【0031】
また、胴本体21については、一定の加熱条件下でカーリング加工や折曲加工を行なうことから、胴本体21に貼着されるフィルム12については、このような加工に適用できる耐熱性や加工性が要求される。
【0032】
次に、このように構成された胴体2の組立要領を説明する。
【0033】
まず、胴本体21の外周面の設定位置に接着剤を塗布し、補強帯23を胴本体21に嵌め込んで貼着する。この場合、胴本体21に対する補強帯23の貼着位置は、後述する蓋体3の内面高さを考慮して、蓋体3の下端が補強帯23の上端に当接した際、天板32(図5および図6参照)の内面と胴本体21の上端部、すなわち、カーリング部211とが接触しないように設定されている。次いで、底板22のフィルム12が貼着されていない面に接着剤を塗布するとともに、1層のシート状原紙11、例えば、ドラム原紙にラミネートフィルム12を貼着してなる化粧紙13のドラム原紙側に接着剤を塗布した後、底板22を胴本体21に嵌め込んでその折曲部212の内面に貼着すると同時に、胴本体21の折曲部212の外面および底板23の外面に化粧紙13を貼着し、胴本体21の折曲部212の内外面にそれぞれ底板22および化粧紙13を熱圧着することにより、胴体2が製造される。
【0034】
このように形成された胴体2によれば、胴本体21の内外周面、底板22の内面および胴本体21の折曲部212の外面および底板22の外面にわたって、フィルム12を外面として化粧紙13が貼着されていることにより、輸送時などにおいて、胴体2の外面に水滴などが付着したとしても、水分の浸入を確実に防止することができ、胴体2の、水分吸収による強度低下を防止することができる。また、胴体2の内部と外部との間で湿気が流通することがなく、内部を一定湿度に保持することができる。さらに、胴体2の内面にシート状原紙11の露出する箇所が存在せず、チャタテ虫が侵入して産卵することもない。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙が露出するような損傷が防止されるため、シート状原紙11の損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【0035】
また、胴本体21の上端部にカーリング部211が形成され、また、胴本体21の外周面側上端部近傍に補強帯23が貼着されていることにより、胴本体21の開口端および上端部を補強することができる。
【0036】
なお、詳細には図示しないが、胴本体21の上下端面、底板22の端面および補強体23の上下端面には、切断端面からの紙粉の発生を防止するため、保護テープが貼着されることが好ましい。
【0037】
一方、図5および図6には、本発明のファイバードラム1の蓋体3の一実施形態が示されている。
【0038】
この蓋体3は、筒状の蓋本体31と、蓋本体31の上端部に貼着された天板32と、から構成されている。
【0039】
蓋本体31は、複数層のシート状原紙11、例えば、6層のドラム原紙を順に積層して筒状に形成され、その内外周面にはフィルム12が貼着されている(図6参照)。そして、蓋本体31の上端部は、内方に向けて折曲されて折曲部311に形成されている。ここで、蓋本体31の内面高さは、その下端が前述した補強帯23の上端に当接した際、天板32の内面と胴本体21の上端部であるカーリング部211とが接触しないように設定されている。
【0040】
天板32は、複数層のシート状原紙11、例えば、1層のドラム原紙に3層のチップボールを順に積層して円板状に形成され、その内面となるチップボール側にはフィルム12が貼着されている(図6参照)。
【0041】
ここで、フィルム12としては、単一のフィルム、例えば、ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルムの他、低密度ポリエチレンフィルムに該低密度ポリエチレンフィルムを補強する任意のフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどを積層して形成されたラミネートフィルムを採用することができる。
【0042】
次に、このように構成された蓋体3の組立要領を説明する。
【0043】
まず、天板32のフィルム12が貼着されていない面に接着剤を塗布するとともに、1層のドラム原紙にフィルム12を貼着してなる化粧紙13のドラム原紙側に接着剤を塗布した後、天板32を蓋本体31に嵌め込んでその折曲部311の内面に貼着すると同時に、蓋本体31の折曲部311の外面および天板32の外面に化粧紙13を貼着し、蓋本体31の折曲部311の内外面にそれぞれ天板32およ化粧紙13を熱圧着することにより、蓋体3が製造される。
【0044】
このように形成されたファイバードラム1の蓋体3によれば、蓋本体31の内外周面、天板32の内面および蓋本体31の折曲部311の外面および天板32の外面にわたって、フィルム12を外面として化粧紙13が貼着されていることにより、輸送時などにおいて、蓋体3の外面に水滴などが付着したとしても、水分の浸入を確実に防止することができ、蓋体3の、水分吸収による強度低下を防止することができる。また、蓋体3の内部と外部との間で湿気が流通することがなく、内部を一定湿度に保持することができる。さらに、蓋体3の内面にシート状原紙11の露出する箇所が存在せず、チャタテ虫が侵入して産卵することもない。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙が露出するような損傷が防止されるため、シート状原紙11の損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【0045】
なお、詳細には図示しないが、蓋本体31の上下端面および天板32の端面には、切断端面からの紙粉の発生を防止するため、保護テープが貼着されることが好ましい。
【0046】
そして、胴体2の上端開口部に蓋体3を被せることにより、ファイバードラム1を形成することができる(図7参照)。
【0047】
なお、前述した実施形態において、胴本体21の底面あるいは化粧紙13が直接床面と接触しないように、胴本体21の外周面側下端部および折曲部212の外面にわたって耐磨耗性に優れた補強テープ、例えば、紙粘着テープ(図示せず)を貼着することが好ましい。このように、胴体2の底面に補強テープを貼着することにより、ファイバードラム1を床面に載置した際、胴体2の、床面との接触摩擦による損傷を可及的に防止することができる。
【0048】
ところで、前述したファイバードラム1における胴体2の実施形態においては、胴本体21の上端部にカーリング部211を形成したものを例示したが、図8に示すように、カーリング部211は、必ずしも形成する必要はない。
【0049】
また、前述したファイバードラム1の胴体2に変えて、外径を蓋体3の外径と一致させた胴体2、すなわち、図9に示すように、胴本体21の上端部に、蓋体3の内面高さに略相当する高さと、蓋体3の内径に対応する外径からなる縮径部213を形成した胴体2であってもよい。
【0050】
このような胴本体21の上端部に縮径部213を形成した胴体2に蓋体3を被せて得られるファイバードラム1は、突起物のない、連続する外周面を形成することができる。このため、ファイバードラム1の投影面積が小さくなり、単位面積当たりに多くのファイバードラム1を設置することができる。
【0051】
図8および図9に示した胴体2についても、先に説明した胴体2と同一構造であり、B部およびC部の拡大図である図3および図4を援用することにより、その詳細な説明を省略する。
【0052】
一方、図10および図11には、他の実施形態のファイバードラム1A(図12参照)の胴体2Aが示されている。
【0053】
この胴体2Aは、筒状の胴本体21および胴本体21の下端部に設けられた底板22から構成されている。
【0054】
胴本体21は、複数層のシート状原紙11、例えば、6層のドラム原紙を順に積層して筒状に形成され、その外周面および内周面にはフィルム12が貼着されている。そして、胴本体21の開口端となる上端部には、内方に向けてカーリング部211が形成され、また、胴本体21の下端部は、内方に向けて折曲されて折曲部212に形成されている。さらに、カーリング部211の近傍および折曲部212の近傍には、内方に向けて凸状に屈曲されたくびれ部214,215がそれぞれ形成されているとともに、カーリング部211およびその近傍のくびれ部214にかけて、また、折曲部212およびその近傍のくびれ部215にかけて、それぞれ金属製の補強リング4,5が装着されている。
【0055】
底板22は、複数層のシート状原紙11、例えば、7層のドラム原紙を積層して円板状に形成され、その外周縁部が下面側内方に向けてカーリングされてカーリング部221に形成されている。そして、底板22の内外面には、フィルム12が貼着されている(図11参照)。
【0056】
なお、底板22は、胴本体21の折曲部212に載置されるとともに、その近傍のくびれ部215によって保持され、かつ、カーリング部221において、補強リング5によって胴本体21と一体に連結されている。
【0057】
ここで、フィルム12としては、単一のフィルム、例えば、ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルムの他、低密度ポリエチレンフィルムに該低密度ポリエチレンフィルムを補強する任意のフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどを積層して形成されたラミネートフィルムを採用することができる。
【0058】
また、胴本体21については、一定の加熱条件下でカーリング加工や折曲加工などを行なうことから、胴本体21に貼着されるフィルム12については、このような加工に適用できる耐熱性や加工性が要求される。
【0059】
この胴体2Aにおいても、胴本体21の内外周面および底板22の内外面にフィルム12が貼着されていることにより、輸送時などにおいて、胴体2Aの外面に水滴などが付着したとしても、水分の浸入を確実に防止することができ、胴体2Aの、水分吸収による強度低下を防止することができる。また、胴体2Aの内部と外部との間で湿気が流通することがなく、内部を一定湿度に保持することができる。さらに、胴体2Aの内面にシート状原紙11の露出する箇所が存在せず、チャタテ虫が侵入して産卵することもない。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙が露出するような損傷が防止されるため、シート状原紙11の損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【0060】
また、胴本体21の上端部にカーリング部211が形成され、また、カーリング部211の近傍および下端部の近傍にそれぞれくびれ部214,215が形成されるとともに、補強リング4,5が装着されていることにより、胴本体21の開口端、上端部および下端部を補強することができる。
【0061】
なお、前述した胴体2Aを構成要素とするファイバードラム1Aは、胴体2Aの他、胴体2Aの上端開口部を閉鎖する金属製の蓋体6と、胴体2Aおよび該胴体2Aの上端開口部を閉鎖する蓋体6を一体に締着する金属製の締輪7と、から構成される。
【0062】
以下、蓋体6および締輪7について、説明する。
【0063】
蓋体6は、前述した胴体2Aにおける胴本体21の上方の補強リング4に対応して、外周縁部に下方に開放した断面略半円状の凹部61が形成された金属板であって、凹部61には、上方の補強リング4と密着するように、断面略半円状のガスケット(図示せず)が配設されている。
【0064】
締輪7は、胴本体21の上方の補強リング4および該補強リング4に載置された蓋体6の凹部61にわたって装着できるように、内方に開口する断面略U字状に形成されるとともに、補強リング4および蓋体6の半径に略対応する半径に湾曲されて両端が近接された環状体71と、環状体71の一端に回動自在に連結されたレバー72と、環状体71の他端とレバー72とにそれぞれ回転自在に軸支されたリンク73と、からなり、レバー72を回動操作することにより、レバー72の回転中心よりも、リンク73の両端の回転中心間を結ぶ線分を内方に位置させることにより、締結するものである。
【0065】
【発明の効果】
以上のように本発明のファイバードラムの胴体および蓋体によれば、耐水性を確保するとともに、損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイバードラムの胴体の一実施形態を一部省略して示す断面図である。
【図2】図1のA部を模式的に示す拡大図である。
【図3】図1のB部を模式的に示す拡大図である。
【図4】図1のC部を模式的に示す拡大図である。
【図5】本発明のファイバードラムの蓋体の一実施形態を一部省略して示す断面図である。
【図6】図5のD部を模式的に示す拡大図である。
【図7】図1の胴体および図5の蓋体からなるファイバードラムを示す平面図および一部破断して示す側面図である。
【図8】本発明のファイバードラムの胴体の変形例を一部省略して示す断面図である。
【図9】本発明のファイバードラムの胴体のもう一つの変形例を一部省略して示す断面図である。
【図10】本発明のファイバードラムの他の実施形態の胴体を一部破断して示す側面図である。
【図11】図10のE部を模式的に示す拡大図である。
【図12】図10の胴体を構成要素とする他の実施形態のファイバードラムを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,1A ファイバードラム
2,2A 胴体
21 胴本体
211 カーリング部
212 折曲部
22 底板
23 補強帯
3 蓋体
31 蓋本体
311 折曲部
32 天板
11 シート状原紙
12 フィルム
13 化粧紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバードラムの胴体およびその蓋体ならびにファイバードラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工業用原料などの輸送容器としてファイバードラムが汎用されている。このファイバードラムは、複数層のシート状原紙を積層して、筒状の胴本体、円板状の底板、筒状の蓋本体および円板状の天板を順次形成し、胴本体の内周面側下端部に底板を貼着して胴体を形成する一方、蓋本体の内周面側上端部に天板を貼着して蓋体を形成し、これらの胴体の外周面側上端部に蓋体を被せて構成される(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
実公平7−32416号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したように、ファイバードラムは、複数層のシート状原紙を積層して形成された筒状の胴本体、円板状の底板、筒状の蓋本体および円板状の天板を組み合わせて製造される関係上、湿気の浸入を防止することができない他、水滴が付着して水分を吸収した際、強度低下を招来するものである。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突して、あるいは、転倒して損傷した際、損傷箇所から紙粉が発生することを避けることができず、内容物中に紙粉が混入するおそれがある。
【0005】
また、ファイバードラムの製造工程や工業原料の充填工程などにおいて、紙を餌とするチャタテ虫が侵入することがある。そして、ファイバードラムに侵入したチャタテ虫がファイバードラム内で産卵し、あるいは、輸送工程において卵から羽化した場合、チャタテ虫やその卵についても異物となり、内容物に混入するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、耐水性を確保するとともに、損傷による紙粉の発生を確実に防止することのできるファイバードラムの胴体およびその蓋体ならびにファイバードラムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のファイバードラムの胴体は、複数層のシート状原紙が積層されて下端部に折曲部が形成された筒状の胴本体と、胴本体の折曲部の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板と、から構成され、前記胴本体の内外周面および底板の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、胴本体の折曲部の外面および底板の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙がフィルムを外面として貼着されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、胴本体の内外周面にフィルムが貼着されるとともに、底板の内面にフィルムが貼着され、また、胴本体の折曲部の外面および底板の外面にわたって、フィルムを外面として化粧紙が貼着されていることにより、胴体の外面に水滴などが付着したとしても、水滴の浸入を確実に防止でき、水分吸収による強度低下を招来することがない。また、胴体内部と外部との間で湿気が流入することがなく、胴体内部の湿度を一定に保持することができる。さらに、胴体内部にシート状原紙の露出する箇所がなくなることから、チャタテ虫の侵入に伴う産卵を確実に防止することができ、ひいては、チャタテ虫の侵入を防止することができる。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙は、フィルムによって保護されていることから、シート状原紙の損傷を防止することができる。したがって、シート状原紙の損傷に伴う紙粉の発生を防止することができる。
【0009】
本発明において、前記シート状原紙としては、ドラム原紙、チップボールなどを挙げることができる。
【0010】
本発明において、前記フィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルムに、該低密度ポリエチレンフィルムの強度を補強するためのフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、リニア低密度ポリエチレン、ポリプロピレンフィルムをそれぞれ積層したラミネートフィルムを挙げることができ、ポリエチレンフィルム側がシート状原紙に貼着される。また、アルミ箔の両面に低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ積層してなるポリアルミ紙や、該ポリアルミ紙の一面にさらにクラフト紙を積層してなるアルミサンド紙を用いることもできる。さらに、ラミネートフィルムに限らず、低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを単独で用いてもよい。
【0011】
本発明において、前記胴本体の上端部にカーリング部が形成されていると、胴本体の開口端縁の強度を確保することができる。
【0012】
本発明において、前記胴本体の上端部に、蓋体の内径に対応する縮径部が形成されていると、蓋体の外径と胴体の外径を一致させることにより、蓋体を胴体に被せてファイバードラムを形成した際、突起物のない、連続する外周面を形成することができる。したがって、投影面積が小さくなり、単位面積当たりに多くのファイバードラムを設置することができる。
【0013】
本発明において、前記胴本体の外周面側上端部近傍に、複数層のシート状原紙を積層して形成された筒状体および該筒状体の外周面に貼着されたフィルムからなる補強帯が貼着されていると、胴体の上端部を補強することができる。
【0014】
また、本発明のファイバードラムの胴体は、複数層のシート状原紙が積層されて上端部および下端部にそれぞれカーリング部および折曲部が形成されるとともに、カーリング部および折曲部の近傍にそれぞれ内方に向けて屈曲するくびれ部が形成された筒状の胴本体と、胴本体の折曲部に載置されるとともに、折曲部近傍のくびれ部に保持され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板と、胴本体のカーリング部とその近傍のくびれ部にかけて、および、折曲部とその近傍のくびれ部にかけて、それぞれ装着された金属製の補強リングと、から構成され、前記胴本体の内外周面および底板の内外面にそれぞれフィルムが貼着されていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明によれば、胴本体の内外周面にフィルムが貼着されるとともに、底板の内外面にフィルムが貼着されていることにより、胴体の外面に水滴などが付着したとしても、水滴の浸入を確実に防止でき、水分吸収による強度低下を招来することがない。また、胴体内部と外部との間で湿気が流入することがなく、胴体内部の湿度を一定に保持することができる。さらに、胴体内部にシート状原紙の露出する箇所がなくなることから、チャタテ虫の侵入に伴う産卵を確実に防止することができ、ひいては、チャタテ虫の侵入を防止することができる。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙は、フィルムによって保護されていることから、シート状原紙の損傷を防止することができる。したがって、シート状原紙の損傷に伴う紙粉の発生を防止することができる。
【0016】
本発明において、前記シート状原紙としては、ドラム原紙、チップボールなどを挙げることができる。
【0017】
本発明において、前記フィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルムに、該低密度ポリエチレンフィルムの強度を補強するためのフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、リニア低密度ポリエチレン、ポリプロピレンフィルムをそれぞれ積層したラミネートフィルムを挙げることができ、ポリエチレンフィルム側がシート状原紙に貼着される。また、アルミ箔の両面に低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ積層してなるポリアルミ紙や、該ポリアルミ紙の一面にさらにクラフト紙を積層してなるアルミサンド紙を用いることもできる。さらに、ラミネートフィルムに限らず、低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを単独で用いてもよい。
【0018】
また、本発明のファイバードラムの蓋体は、複数層のシート状原紙が積層されて上端部に折曲部が形成された筒状の蓋本体と、蓋本体の折曲部の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の天板と、から構成され、前記蓋本体の内外周面および天板の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、蓋本体の折曲部の外面および天板の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙がフィルムを外面として貼着されていることを特徴とするものである。
【0019】
本発明によれば、蓋本体の内外周面にフィルムが貼着されるとともに、天板の内面にフィルムが貼着され、また、蓋本体の折曲部の外面および天板の外面にわたって、フィルムを外面として化粧紙が貼着されていることにより、蓋体の外面に水滴などが付着したとしても、水滴の浸入を確実に防止でき、水分吸収による強度低下を招来することがない。また、蓋体内部と外部との間で湿気が流入することがなく、蓋体内部の湿度を一定に保持することができる。さらに、蓋体内部にシート状原紙の露出する箇所がなくなることから、チャタテ虫の侵入に伴う産卵を確実に防止することができ、ひいては、チャタテ虫の侵入を防止することができる。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙は、フィルムによって保護されていることから、シート状原紙の損傷を防止することができる。したがって、シート状原紙の損傷に伴う紙粉の発生を防止することができる。
【0020】
本発明において、前記シート状原紙としては、ドラム原紙、チップボールなどを挙げることができる。
【0021】
本発明において、前記フィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルムに、該低密度ポリエチレンフィルムの強度を補強するためのフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、リニア低密度ポリエチレン、ポリプロピレンフィルムをそれぞれ積層したラミネートフィルムを挙げることができ、ポリエチレンフィルム側がシート状原紙に貼着される。また、アルミ箔の両面に低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ積層してなるポリアルミ紙や、該ポリアルミ紙の一面にさらにクラフト紙を積層してなるアルミサンド紙を用いることもできる。さらに、ラミネートフィルムに限らず、低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを単独で用いてもよい。
【0022】
さらに、本発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のファイバードラムの胴体と、請求項6記載のファイバードラムの蓋体と、からなることを特徴とするものである。
【0023】
本発明によれば、上記胴体と上記蓋体の特徴を併せ持つファイバードラムを形成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のファイバードラムの胴体およびその蓋体ならびにファイバードラムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1乃至図4には、本発明のファイバードラム1(図7参照)の胴体2の一実施形態が示されている。
【0026】
この胴体2は、筒状の胴本体21と、胴本体21の下端部に貼着された底板22と、胴本体21の外周面側上端部近傍に貼着された補強帯23と、から構成されている。
【0027】
胴本体21は、複数層のシート状原紙11、例えば、6層のドラム原紙を順に積層して筒状に形成され、その外周面および内周面にはフィルム12が貼着されている。そして、胴本体21の開口端となる上端部には、内方に向けてカーリング部211が形成され、また、胴本体21の下端部は、内方に向けて折曲されて折曲部212に形成されている(図2および図3参照)。
【0028】
底板22は、複数層のシート状原紙11、例えば、1層のドラム原紙に3層のチップボールを順に積層して円板状に形成され、その内面となるチップボール側にはフィルム12が貼着されている(図3参照)。
【0029】
補強帯23は、複数層のシート状原紙11、例えば、8層のドラム原紙を順に積層して胴本体21の外径に対応する内径の筒状に形成され、その外周面にはフィルム12が貼着されている(図4参照)。
【0030】
ここで、フィルム12としては、単一のフィルム、例えば、ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルムの他、低密度ポリエチレンフィルムに該低密度ポリエチレンフィルムを補強する任意のフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどを積層して形成されたラミネートフィルムを採用することができる。
【0031】
また、胴本体21については、一定の加熱条件下でカーリング加工や折曲加工を行なうことから、胴本体21に貼着されるフィルム12については、このような加工に適用できる耐熱性や加工性が要求される。
【0032】
次に、このように構成された胴体2の組立要領を説明する。
【0033】
まず、胴本体21の外周面の設定位置に接着剤を塗布し、補強帯23を胴本体21に嵌め込んで貼着する。この場合、胴本体21に対する補強帯23の貼着位置は、後述する蓋体3の内面高さを考慮して、蓋体3の下端が補強帯23の上端に当接した際、天板32(図5および図6参照)の内面と胴本体21の上端部、すなわち、カーリング部211とが接触しないように設定されている。次いで、底板22のフィルム12が貼着されていない面に接着剤を塗布するとともに、1層のシート状原紙11、例えば、ドラム原紙にラミネートフィルム12を貼着してなる化粧紙13のドラム原紙側に接着剤を塗布した後、底板22を胴本体21に嵌め込んでその折曲部212の内面に貼着すると同時に、胴本体21の折曲部212の外面および底板23の外面に化粧紙13を貼着し、胴本体21の折曲部212の内外面にそれぞれ底板22および化粧紙13を熱圧着することにより、胴体2が製造される。
【0034】
このように形成された胴体2によれば、胴本体21の内外周面、底板22の内面および胴本体21の折曲部212の外面および底板22の外面にわたって、フィルム12を外面として化粧紙13が貼着されていることにより、輸送時などにおいて、胴体2の外面に水滴などが付着したとしても、水分の浸入を確実に防止することができ、胴体2の、水分吸収による強度低下を防止することができる。また、胴体2の内部と外部との間で湿気が流通することがなく、内部を一定湿度に保持することができる。さらに、胴体2の内面にシート状原紙11の露出する箇所が存在せず、チャタテ虫が侵入して産卵することもない。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙が露出するような損傷が防止されるため、シート状原紙11の損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【0035】
また、胴本体21の上端部にカーリング部211が形成され、また、胴本体21の外周面側上端部近傍に補強帯23が貼着されていることにより、胴本体21の開口端および上端部を補強することができる。
【0036】
なお、詳細には図示しないが、胴本体21の上下端面、底板22の端面および補強体23の上下端面には、切断端面からの紙粉の発生を防止するため、保護テープが貼着されることが好ましい。
【0037】
一方、図5および図6には、本発明のファイバードラム1の蓋体3の一実施形態が示されている。
【0038】
この蓋体3は、筒状の蓋本体31と、蓋本体31の上端部に貼着された天板32と、から構成されている。
【0039】
蓋本体31は、複数層のシート状原紙11、例えば、6層のドラム原紙を順に積層して筒状に形成され、その内外周面にはフィルム12が貼着されている(図6参照)。そして、蓋本体31の上端部は、内方に向けて折曲されて折曲部311に形成されている。ここで、蓋本体31の内面高さは、その下端が前述した補強帯23の上端に当接した際、天板32の内面と胴本体21の上端部であるカーリング部211とが接触しないように設定されている。
【0040】
天板32は、複数層のシート状原紙11、例えば、1層のドラム原紙に3層のチップボールを順に積層して円板状に形成され、その内面となるチップボール側にはフィルム12が貼着されている(図6参照)。
【0041】
ここで、フィルム12としては、単一のフィルム、例えば、ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルムの他、低密度ポリエチレンフィルムに該低密度ポリエチレンフィルムを補強する任意のフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどを積層して形成されたラミネートフィルムを採用することができる。
【0042】
次に、このように構成された蓋体3の組立要領を説明する。
【0043】
まず、天板32のフィルム12が貼着されていない面に接着剤を塗布するとともに、1層のドラム原紙にフィルム12を貼着してなる化粧紙13のドラム原紙側に接着剤を塗布した後、天板32を蓋本体31に嵌め込んでその折曲部311の内面に貼着すると同時に、蓋本体31の折曲部311の外面および天板32の外面に化粧紙13を貼着し、蓋本体31の折曲部311の内外面にそれぞれ天板32およ化粧紙13を熱圧着することにより、蓋体3が製造される。
【0044】
このように形成されたファイバードラム1の蓋体3によれば、蓋本体31の内外周面、天板32の内面および蓋本体31の折曲部311の外面および天板32の外面にわたって、フィルム12を外面として化粧紙13が貼着されていることにより、輸送時などにおいて、蓋体3の外面に水滴などが付着したとしても、水分の浸入を確実に防止することができ、蓋体3の、水分吸収による強度低下を防止することができる。また、蓋体3の内部と外部との間で湿気が流通することがなく、内部を一定湿度に保持することができる。さらに、蓋体3の内面にシート状原紙11の露出する箇所が存在せず、チャタテ虫が侵入して産卵することもない。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙が露出するような損傷が防止されるため、シート状原紙11の損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【0045】
なお、詳細には図示しないが、蓋本体31の上下端面および天板32の端面には、切断端面からの紙粉の発生を防止するため、保護テープが貼着されることが好ましい。
【0046】
そして、胴体2の上端開口部に蓋体3を被せることにより、ファイバードラム1を形成することができる(図7参照)。
【0047】
なお、前述した実施形態において、胴本体21の底面あるいは化粧紙13が直接床面と接触しないように、胴本体21の外周面側下端部および折曲部212の外面にわたって耐磨耗性に優れた補強テープ、例えば、紙粘着テープ(図示せず)を貼着することが好ましい。このように、胴体2の底面に補強テープを貼着することにより、ファイバードラム1を床面に載置した際、胴体2の、床面との接触摩擦による損傷を可及的に防止することができる。
【0048】
ところで、前述したファイバードラム1における胴体2の実施形態においては、胴本体21の上端部にカーリング部211を形成したものを例示したが、図8に示すように、カーリング部211は、必ずしも形成する必要はない。
【0049】
また、前述したファイバードラム1の胴体2に変えて、外径を蓋体3の外径と一致させた胴体2、すなわち、図9に示すように、胴本体21の上端部に、蓋体3の内面高さに略相当する高さと、蓋体3の内径に対応する外径からなる縮径部213を形成した胴体2であってもよい。
【0050】
このような胴本体21の上端部に縮径部213を形成した胴体2に蓋体3を被せて得られるファイバードラム1は、突起物のない、連続する外周面を形成することができる。このため、ファイバードラム1の投影面積が小さくなり、単位面積当たりに多くのファイバードラム1を設置することができる。
【0051】
図8および図9に示した胴体2についても、先に説明した胴体2と同一構造であり、B部およびC部の拡大図である図3および図4を援用することにより、その詳細な説明を省略する。
【0052】
一方、図10および図11には、他の実施形態のファイバードラム1A(図12参照)の胴体2Aが示されている。
【0053】
この胴体2Aは、筒状の胴本体21および胴本体21の下端部に設けられた底板22から構成されている。
【0054】
胴本体21は、複数層のシート状原紙11、例えば、6層のドラム原紙を順に積層して筒状に形成され、その外周面および内周面にはフィルム12が貼着されている。そして、胴本体21の開口端となる上端部には、内方に向けてカーリング部211が形成され、また、胴本体21の下端部は、内方に向けて折曲されて折曲部212に形成されている。さらに、カーリング部211の近傍および折曲部212の近傍には、内方に向けて凸状に屈曲されたくびれ部214,215がそれぞれ形成されているとともに、カーリング部211およびその近傍のくびれ部214にかけて、また、折曲部212およびその近傍のくびれ部215にかけて、それぞれ金属製の補強リング4,5が装着されている。
【0055】
底板22は、複数層のシート状原紙11、例えば、7層のドラム原紙を積層して円板状に形成され、その外周縁部が下面側内方に向けてカーリングされてカーリング部221に形成されている。そして、底板22の内外面には、フィルム12が貼着されている(図11参照)。
【0056】
なお、底板22は、胴本体21の折曲部212に載置されるとともに、その近傍のくびれ部215によって保持され、かつ、カーリング部221において、補強リング5によって胴本体21と一体に連結されている。
【0057】
ここで、フィルム12としては、単一のフィルム、例えば、ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルムの他、低密度ポリエチレンフィルムに該低密度ポリエチレンフィルムを補強する任意のフィルム、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどを積層して形成されたラミネートフィルムを採用することができる。
【0058】
また、胴本体21については、一定の加熱条件下でカーリング加工や折曲加工などを行なうことから、胴本体21に貼着されるフィルム12については、このような加工に適用できる耐熱性や加工性が要求される。
【0059】
この胴体2Aにおいても、胴本体21の内外周面および底板22の内外面にフィルム12が貼着されていることにより、輸送時などにおいて、胴体2Aの外面に水滴などが付着したとしても、水分の浸入を確実に防止することができ、胴体2Aの、水分吸収による強度低下を防止することができる。また、胴体2Aの内部と外部との間で湿気が流通することがなく、内部を一定湿度に保持することができる。さらに、胴体2Aの内面にシート状原紙11の露出する箇所が存在せず、チャタテ虫が侵入して産卵することもない。また、輸送時において、他の荷物や壁に衝突し、あるいは、転倒したとしても、シート状原紙が露出するような損傷が防止されるため、シート状原紙11の損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【0060】
また、胴本体21の上端部にカーリング部211が形成され、また、カーリング部211の近傍および下端部の近傍にそれぞれくびれ部214,215が形成されるとともに、補強リング4,5が装着されていることにより、胴本体21の開口端、上端部および下端部を補強することができる。
【0061】
なお、前述した胴体2Aを構成要素とするファイバードラム1Aは、胴体2Aの他、胴体2Aの上端開口部を閉鎖する金属製の蓋体6と、胴体2Aおよび該胴体2Aの上端開口部を閉鎖する蓋体6を一体に締着する金属製の締輪7と、から構成される。
【0062】
以下、蓋体6および締輪7について、説明する。
【0063】
蓋体6は、前述した胴体2Aにおける胴本体21の上方の補強リング4に対応して、外周縁部に下方に開放した断面略半円状の凹部61が形成された金属板であって、凹部61には、上方の補強リング4と密着するように、断面略半円状のガスケット(図示せず)が配設されている。
【0064】
締輪7は、胴本体21の上方の補強リング4および該補強リング4に載置された蓋体6の凹部61にわたって装着できるように、内方に開口する断面略U字状に形成されるとともに、補強リング4および蓋体6の半径に略対応する半径に湾曲されて両端が近接された環状体71と、環状体71の一端に回動自在に連結されたレバー72と、環状体71の他端とレバー72とにそれぞれ回転自在に軸支されたリンク73と、からなり、レバー72を回動操作することにより、レバー72の回転中心よりも、リンク73の両端の回転中心間を結ぶ線分を内方に位置させることにより、締結するものである。
【0065】
【発明の効果】
以上のように本発明のファイバードラムの胴体および蓋体によれば、耐水性を確保するとともに、損傷による紙粉の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイバードラムの胴体の一実施形態を一部省略して示す断面図である。
【図2】図1のA部を模式的に示す拡大図である。
【図3】図1のB部を模式的に示す拡大図である。
【図4】図1のC部を模式的に示す拡大図である。
【図5】本発明のファイバードラムの蓋体の一実施形態を一部省略して示す断面図である。
【図6】図5のD部を模式的に示す拡大図である。
【図7】図1の胴体および図5の蓋体からなるファイバードラムを示す平面図および一部破断して示す側面図である。
【図8】本発明のファイバードラムの胴体の変形例を一部省略して示す断面図である。
【図9】本発明のファイバードラムの胴体のもう一つの変形例を一部省略して示す断面図である。
【図10】本発明のファイバードラムの他の実施形態の胴体を一部破断して示す側面図である。
【図11】図10のE部を模式的に示す拡大図である。
【図12】図10の胴体を構成要素とする他の実施形態のファイバードラムを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,1A ファイバードラム
2,2A 胴体
21 胴本体
211 カーリング部
212 折曲部
22 底板
23 補強帯
3 蓋体
31 蓋本体
311 折曲部
32 天板
11 シート状原紙
12 フィルム
13 化粧紙
Claims (7)
- 複数層のシート状原紙が積層されて下端部に折曲部が形成された筒状の胴本体と、胴本体の折曲部の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板と、から構成され、前記胴本体の内外周面および底板の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、胴本体の折曲部の外面および底板の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙がフィルムを外面として貼着されていることを特徴とするファイバードラムの胴体。
- 前記胴本体の上端部にカーリング部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のファイバードラムの胴体。
- 前記胴本体の上端部に、蓋体の内径に対応する縮径部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のファイバードラムの胴体。
- 前記胴本体の外周面側上端部近傍に、複数層のシート状原紙を積層して形成された筒状体および該筒状体の外周面に貼着されたフィルムからなる補強帯が貼着されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のファイバードラムの胴体。
- 複数層のシート状原紙が積層されて上端部および下端部にそれぞれカーリング部および折曲部が形成されるとともに、カーリング部および折曲部の近傍にそれぞれ内方に向けて屈曲するくびれ部が形成された筒状の胴本体と、胴本体の折曲部に載置されるとともに、折曲部近傍のくびれ部に保持され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の底板と、胴本体のカーリング部とその近傍のくびれ部にかけて、および、折曲部とその近傍のくびれ部にかけて、それぞれ装着された金属製の補強リングと、から構成され、前記胴本体の内外周面および底板の内外面にそれぞれフィルムが貼着されていることを特徴とするファイバードラムの胴体。
- 複数層のシート状原紙が積層されて上端部に折曲部が形成された筒状の蓋本体と、蓋本体の折曲部の内面に貼着され、複数層のシート状原紙が積層された円板状の天板と、から構成され、前記蓋本体の内外周面および天板の内面にそれぞれフィルムが貼着され、また、蓋本体の折曲部の外面および天板の外面にわたって、シート状原紙にフィルムを貼着してなる化粧紙がフィルムを外面として貼着されていることを特徴とするファイバードラムの蓋体。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のファイバードラムの胴体と、請求項6記載のファイバードラムの蓋体と、からなることを特徴とするファイバードラム。
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Family
ID=34181844
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012071885A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-12 | Honshu Rheem Co Ltd | ファイバードラム |
JP2017081575A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | ダイカン株式会社 | ファイバードラム |
JP7429158B2 (ja) | 2020-05-22 | 2024-02-07 | ダイカン株式会社 | ファイバードラム、ファイバードラム用蓋体ならびにファイバードラム用ドラム本体 |
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2003
- 2003-06-25 JP JP2003181029A patent/JP2005014958A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012071885A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-12 | Honshu Rheem Co Ltd | ファイバードラム |
JP2017081575A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | ダイカン株式会社 | ファイバードラム |
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