JP2005014846A - 自動二輪車のホイール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動二輪車のホイールは、ハブ部に鉄製の車軸嵌入部材がインサートされたダイカストの一体成形であるため、この成形後の車軸嵌入部の精密な加工等の作業は、このホイール全体を用いて行う必要があり面倒である。また、ホイールのデザイン変更や、タイヤの種類に対応させるための寸法変更の場合には、このホイール全体を対象に変更しなければならない。このような点に鑑み、ホイールを車軸に嵌入するインナーホイール部と、外周部にタイヤを支持するリム部を形成したアウターホイール部とに区分して製作し組み立てる構造とする。
【解決手段】軸支持されたインナーホイール部2と、外周部にタイヤを支持するリム部5を有するアウターホイール部3とから構成し、アウターホイール部の内周縁部にリム部の中心軸線に平行な軸線上においてインナーホイール部の外周縁部8が当接する段差部7を設け、この段差部で両者をボルト6で結合する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車のホイール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータの後輪用として用いられる自動二輪車用ダイカスト製ホイールがある(例えば、特許文献1)。これは、車軸が貫通するハブ部と、このハブ部から径方向外側に延びるスポーク部と、このスポーク部を介してハブ部に連結されたリム部とを、アルミニウム合金を原材料としてダイカストによって一体成形したものである。このハブ部には、軸心部に鉄製の車軸嵌入部材がインサートされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−183201号公報(第2〜3頁、図1〜3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のホイールは、ハブ部に鉄製の車軸嵌入部材がインサートされたダイカストの一体成形であるため、この成形後の車軸嵌入部の精密な加工等の作業は、このホイール全体を用いて行う必要があり面倒である。また、ホイールのデザイン変更や、タイヤの種類に対応させるための寸法変更の場合には、このホイール全体を対象に変更しなければならない。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて、ホイールを車軸に嵌入されるインナーホイール部と、外周部にタイヤを支持するリム部を形成したアウターホイール部とに区分して製作し、この両者をボルト結合にて組み立てる構成とする。これによって、車軸嵌入部の精密な加工達成のためにインナーホイール部を鋳鉄製とし、ホイールのデザイン性等を考慮してアウターホイール部はアルミニウム合金を原材料としてダイカストで成形した構成とすることができる。これによって、精密な加工時等の取り扱いがし易くなり、また、ホイールのデザイン変更や、タイヤの種類に対応させるための寸法変更の場合には、インナーホイール部は共通とし、アウターホイール部で対応できるようになるため、その変更に対処し易くなる特徴がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車軸に嵌り合う車軸嵌入部を備えたインナーホイール部と、外周部にタイヤを支持するリム部を形成して前記インナーホイール部にボルト結合されるアウターホイール部とから構成され、前記アウターホイール部の内周縁部には、前記車軸嵌入部の軸線に直角な前記リム部の中心軸線に平行な軸線上において前記インナーホイール部の外周縁部が当接する段差部を備え、この段差部でもって前記アウターホイール部と前記インナーホイール部が前記ボルト結合されたことを特徴とする自動二輪車のホイール構造である。
【0007】
このため、車軸嵌入部の形成のためにインナーホイール部を鋳鉄製とし、ホイールのデザイン性や軽量化等を考慮してアウターホイール部はアルミニウム合金を原材料としてダイカストで成形した構成とすることができる。これによって、インナーホイール部の車軸嵌入部の精密な加工と、アウターホイール部の段差部の精密な加工が行われる作業とを並行して行うことにより作業効率の向上を図ることができる。また、ホイールのデザイン変更や、タイヤの種類に対応させるための寸法変更の場合には、インナーホイール部は共通とし、アウターホイール部で対応できるようになるため、その変更に対処し易くなる。また、アウターホイール部とインナーホイールとのボルト結合部が段差部に存在するため、リヤホイールの側面側に駆動源を配置するタイプの自動二輪車において、このボルト結合部が邪魔にならず、コンパクトな組立てが得られる。
【0008】
また本発明は、車軸に嵌り合う車軸嵌入部を備えたインナーホイール部と、外周部に前記リム部を形成して前記インナーホイール部にボルト結合されたアウターホイール部とから構成され、前記アウターホイール部の前記駆動源側の側面内周縁部には前記駆動源から離れる方向に窪み前記車軸嵌入部の軸線に直角な前記リム部の中心軸線に平行な軸線上において前記インナーホイール部の外周縁部が当接する段差部が形成され、前記段差部の反対側の前記アウターホイール部にはブレーキ用ディスクプレートの取り付け部が形成され、前記段差部には前記アウターホイール部を貫通する孔が形成され、この孔にはこの孔の両側から前記インナーホイール部と前記ブレーキ用ディスクプレートが取り付けられる螺子部が形成されたことを特徴とする自動二輪車のホイール構造である。
【0009】
このため、車軸嵌入部の形成のためにインナーホイール部を鋳鉄製とし、ホイールのデザイン性、軽量化等を考慮してアウターホイール部はアルミニウム合金を原材料としてダイカストで成形した構成とすることができ、車軸嵌入部や段差部の精密加工を並行して行うことにより作業効率の向上を図ることができる。また、ホイールのデザイン変更や、タイヤの種類に対応させるための寸法変更の場合には、インナーホイール部は共通とし、アウターホイール部で対応できるようになるため、その変更に対処し易くなる。また、アウターホイール部とインナーホイールとのボルト結合部が段差部に存在するため、リヤホイールの側面側に駆動源を配置する自動二輪車において、このボルト結合部が邪魔にならずコンパクトな組立てが得られる。また、アウターホイール部とインナーホイール部との結合ボルトの孔が、ディスクブレーキ装置のディスクプレート取り付け用のボルト孔と共用できるため、孔加工が少ない構成となり、コスト削減構成となる。
【0010】
また本発明は、車軸に嵌り合う車軸嵌入部を備えたインナーホイール部と、外周部にタイヤを支持するリム部を形成して前記インナーホイール部にボルト結合されるアウターホイール部とから構成され、前記アウターホイール部の内周縁部には、前記車軸嵌入部の軸線に直角な軸線上において前記インナーホイール部の外周縁部が当接する段差部を備え、この段差部でもって前記アウターホイール部と前記インナーホイール部が前記ボルト結合され、前記リム部の付け根部を貫通した孔を等角度間隔に設け、この孔の両側から押し圧にて係合し合う飾りリベットを配置したことを特徴とする自動二輪車のホイール構造である。
【0011】
このように、飾りリベットは相互の押し圧によって係合するため取り付けし易く多数配置も容易となり、飾りリベットによってアウターホイール部の装飾ができるためホイールのデザイン効果が向上する。また、飾りリベットの存在によって、恰も飾りリベット部分がホイールの接続部分であるかのように見えるため、アウターホイール部とインナーホイール部の結合ボルトを含めたとき、ホイールが3部分の結合から構成されたような外観を呈し、これまでのホイールと異なる新規な外観のホイールであるように見える効果を奏する。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本願発明の実施の形態について説明する。各図は本発明の実施形態を示す。図1は本発明に係るスクータ型自動二輪車の斜視図、図2はタイヤ部分を一部破断した本発明に係るホイールの側面図、図3は図2のB−B矢視で断面した構造説明図、図4は本発明に係るインナーホイール部の一方側の側面図、図5は本発明に係るインナーホイール部の他方側の側面図、図6は図4のA−A断面図、図7は本発明に係る飾りリベット相互の結合状態図である。
【0013】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。本発明は自動二輪車のホイール構造に関するものであり、以下、自動二輪車のひとつであるスクータ型自動二輪車100に適用したホイール構造について説明する。スクータ型自動二輪車100は、車体101の前部にステアリング軸が回動可能に支持され、このステアリング軸の上端にハンドル102が取り付けられ、このステアリング軸の下端には前輪104を支持するフロントフォーク103が取り付けられている。車体101の中間部には運転者用シート105が設けられ、シート105の下方後部には駆動源106としてユニットスイング式エンジンが取り付けられている。ユニットスイング式エンジン106は、その前部を車体101にピボット軸によって上下回動自在に支持されており、後部はリヤクッション109を介して車体101に懸架されている。駆動源106は、エンジンとVベルト式自動変速機、減速ギア等の伝動機構をケース107に組み込んで一体化した構成であり、後部から側方へ水平方向に延びた車軸である駆動軸108(以下、車軸と称することとする)に後輪110のホイール1が支持されている。
【0014】
車軸108はボールベアリング113を介してケース107に回転自在に支持されると共に、車軸108の延出端部はボールベアリング111を介してリヤアーム112に回転自在に支持されている。リヤアーム112の前端部は前記ピボット軸によって軸支持されており、リヤアーム112はユニットスイング式エンジン106と共に後部が上下に揺動自在である。
【0015】
本発明のホイール1を後輪110のリヤホイールに適用した場合の実施形態について以下に説明する。本発明のホイール1は、車軸108の回転に伴って回転するように車軸108に車軸嵌入部2Aがスプライン結合にて支持されたインナーホイール部2と、外周部にタイヤ4を支持するリム部5を形成してインナーホイール部2に頭付きボルト6で結合されたアウターホイール部3とから構成している。インナーホイール部2とアウターホイール部3は側面視での外形形状が円形状であり、回転バランスのとれたホイール1の機能が維持される。
【0016】
アウターホイール部3の内周縁部には、車軸108の軸線R、即ち車軸108に嵌り合う車軸嵌入部2Aの軸線Rに直角なリム部5の中心軸線Pに平行な軸線Q上においてインナーホイール部2の外周縁部8が当接する段差部7を備え、この段差部7でもってアウターホイール部3とインナーホイール部2がボルト6にて結合された構造である。このため、リム部5の中心軸線Pと軸線Qは、車軸108の軸線R、即ち、車軸108に嵌り合う車軸嵌入部2Aの軸線Rに直角であるため、インナーホイール部2とアウターホイール部3とは一体となってホイール1を構成し、車軸108の回転に伴って安定した回転が得られることとなる。ボルト6は、段差部7に対応して車軸108に平行にアウターホイール部3に形成したボルト取り付け孔12の螺子部に螺合して、アウターホイール部3とインナーホイール部2とを結合している。図示の形態では、ボルト取り付け孔12は車軸108を中心とした円S上に等角度間隔で6箇所の配置構成であるが、それよりも多く又は少なく形成してもよい。
【0017】
この構成において、車軸嵌入部2Aの形成のためにインナーホイール部2は鋳鉄製であり、ホイール1のデザイン性や軽量化等を考慮してアウターホイール部3は、アルミニウム合金を原材料としてダイカスト成形した構成である。このため、アウターホイール部3との結合前に、インナーホイール部2には車軸108との係合部である車軸嵌入部2Aに精密加工を行い、一方のアウターホイール部3には段差部7の精密加工を行うことができる。このため、作業時の取り扱いがし易くなる。また、ホイール1のデザイン変更や、タイヤ4の種類に対応させるための寸法変更の場合には、インナーホイール部2は共通とし、アウターホイール部3でこれらに対応できるようになるため、ホイール1全体を変更しなくてもその変更に対処し易くなる。また、アウターホイール部3とインナーホイール部2とのボルト6による結合が段差部7で行われるため、両者の連結の安定化が達成されると共にボルト6の頭部の収まりがよくなる。
【0018】
また上記のように図示のものは、ホイール1の側面側に配置した駆動源106の後部から側方へ水平方向に延びた車軸108に後輪110が支持されており、段差部7はアウターホイール部3の駆動源106側の側面内周縁部に駆動源106から離れる方向に窪んで形成されている。この段差部7に軸線Q上でインナーホイール部2の外周縁部8が当接する当接部9を形成し、この当接部9でもってアウターホイール部3とインナーホイール部2がボルト6で結合されている。
【0019】
これによって、上記の作用効果に加えて、リヤホイール1の側面側に駆動源106を配置するタイプの自動二輪車において、このボルト6による結合部が邪魔にならず、コンパクトな組立てが得られる。
【0020】
また、上記のリヤホイール1は、段差部7の後部が車軸108を取り囲むように側方へ厚肉状に延出してドラム部11をアウターホイール部3に一体形成しており、段差部7の反対側のドラム部11の端面には、ディスクブレーキ装置30用のディスクプレート10を取り付ける取り付け部11Aが形成された構造である。ドラム部11には、取り付け部11Aに開口して車軸108に平行なボルト取り付け孔13が形成され、このディスクプレート10は、ボルト取り付け孔13の螺子部に螺合する頭付きボルト14によって取り付けられている。ディスクブレーキ装置30は、運転者がブレーキペダルを踏み込むことにより油圧によってディスクプレート10を両側から挟み込んでリヤホイール1に制動力を与える構成であり、リヤアーム112にボルト31によって取り付けられている。
【0021】
これによって、上記の作用効果に加えて、段差部7が形成されるアウターホイール部3のドラム部11は、インナーホイール部2とアウターホイール部3との結合部を形成するため十分な強度を備えた部分であり、ブレーキ用ディスクプレート10の安定した取り付け部とすることができ、この段差部7の左右両側を有効利用できる構成となる。
【0022】
またホイール1は、段差部7にアウターホイール部3を貫通する孔12(図では孔12が孔13に連続している)が形成され、この孔12にはこの孔12の両側からインナーホイール部2とブレーキ用ディスクプレート10がそれぞれ取り付けられる螺子部が形成された構成である。具体的には、段差部7の反対側のアウターホイール部3、即ち、ドラム部11にはブレーキ用ディスクプレート10の取り付け部11Aが形成され、段差部7にはアウターホイール部3のドラム部11を貫通するようにボルト6の取り付け孔12が形成されている。これによって、ディスクプレート10を取り付けるボルト14の取り付け孔13は、ボルト6の取り付け孔12と同じ孔によって形成されている。
【0023】
このため、アウターホイール部3のドラム部11に取り付けるブレーキ用ディスクプレート10は、ボルト6と向かい合わせ状態で、このボルト取り付け孔12の螺子部に螺合する頭付きボルト14によって取り付けた構造である。ドラム部11を貫通するボルト取り付け孔12に形成される螺子は、例えば右螺子方向で一連に形成された状態でもよく、また、ボルト6とボルト14が両方とも右螺子方向で締まるように分離して形成してもよい。6個のボルト取り付け孔12の全部でもってディスクプレート10を取り付けてもよいが、6個のボルト取り付け孔12のうちの選択された、例えば3ケ所のボルト取り付け孔12でもってディスクプレート10を取り付けてもよい。
【0024】
これによって、上記の作用効果に加えて、アウターホイール部3とインナーホイール部2との結合ボルト6の取り付け孔12が、ディスクプレート10の取り付け用ボルト14の取り付け孔と共用できるため、孔加工が少ない構成となりコスト削減構成となる。
【0025】
またリヤホイール1は、アウターホイール部3の段差部7とブレーキ用ディスクプレート10の取り付け部との間のアウターホイール部のドラム部11の内側には、パーキングブレーキとして機能するドラムブレーキ装置20を配置する部分を備えた構成である。具体的には、ドラム部11の内周面は車軸108を中心とした円上に形成した内周面を形成しており、ドラムブレーキ装置20のブレーキライナー21がこのドラム部11の内周面に一体化される構造である。そして、ドラム部11内に臨むリヤアーム112の内端面にはアンカーピン22が植設され、ブレーキライナー21の内側には、アンカーピン22によって支持されて揺動する半月状の二つのブレーキシュー23が対応配置されている。更に、これらのブレーキシュー23をブレーキの非作動方向である縮径方向に付勢する二つのリターンスプリング24と、リヤアーム112のアンカーピン22に対向する位置には、カム軸25が回動可能に挿通支持され、カム軸25の一端にはパーキング操作によって回動してブレーキシュー23を押し開くカム26が一体形成されている。カム軸25の他端はカムレバー27が取り付けられており、カムレバー27はブレーキワイヤーを介してパーキング操作されるパーキングブレーキレバーに接続されている。
【0026】
これによって、上記の作用効果に加えて、ディスクブレーキ装置30のディスクプレート10とパーキングブレーキとして機能するドラムブレーキ装置20のブレーキライナー21の両方がアウターホイール部3のドラム部11に装着できる。このため、後輪110を組み立てる場合、アウターホイール部3にはこれらの部品の取り付けを行い、インナーホイール部2には車軸108の嵌入部の精密な加工を行うことにより、アウターホイール部3とインナーホイール部2とに係わる作業を並行して行うことにより作業効率の向上が図れる。
【0027】
28はドラム部11の内周面とリヤアーム112の外周面との間の水密シール装置であり、ラビリンスパッキン構造とも称する。29は車軸108の外側に嵌め合せたカラーであり、カラー29によってインナーホイール部2はリヤアーム112に対して位置決めされている。
【0028】
上記において、インナーホイール部2の外周縁部8とアウターホイール部3の段差部7とは、軸線Qに沿った円形全周で面接触しており、インナーホイール部2の外周縁部8の外面は段差部7の内周面7Aに略きっちりと嵌った組み合わせである。これによって、インナーホイール部2とアウターホイール部3との正確な組み合わせができる。
【0029】
ケース107はインナーホイール部2の一方側面を覆う大きさを有してアウターホイール部3に組み合わされており、ケース107の外周縁部とアウターホイール部3の段差部7の外周部に形成した組み合わせ部120は、雨水等が浸入し難いように相互の隙間が小さい構成であり、ラビリンス構造とも称する構成である。このため、ケース107とインナーホイール部2との間の空間は略塞がれた状態である。
【0030】
また、インナーホイール部2は円盤状であって、段差部7に当接する面8Aは平面をなし、この面8Aの反対側の面、即ちボルト6の頭部が位置する側の面には、薄肉部2Dに対して車軸108の嵌入部2Aから放射状に等角度、図では60°の等角度間隔で延びた厚肉のリム部2Cを形成している。そして、ボルト6の取り付け孔12に対応する孔12Aがこのリム部2Cの外端部に対応して穿設されている。これによって、十分な強度を保った組み合わせ構造となる。
【0031】
このような構成において、自動二輪車100の走行によって厚肉のリム部2Cがインナーホイール部2の側面の空気攪拌を行うため、駆動源106のケース107がインナーホイール部2の側面に配置された状態でも、この空気攪拌によって駆動源106の冷却効果を促進できる効果がある。また図3に示すように、リム部2Cと薄肉部2Dは嵌入部2Aの周囲に向けて曲面で連結されているため、ケース107とアウターホイール部3との組み合わせ部120から雨水が侵入した場合にも、ホイール1の回転によってこの雨水が遠心力で嵌入部2Aから遠ざかるため、嵌入部2Aへこの雨水が入り込み難くなる。なお、この雨水は、ホイール1の回転が停止したとき組み合わせ部120の隙間から流出する。
【0032】
またアウターホイール部3は、リム部5と段差部7との間に等間隔に開口部3Aを形成している。また、アウターホイール部3はリム部5の基部、即ちリム部5の付け根部にはアウターホイール部3の両側面に露出して等角度間隔に飾り具40が取り付けられている。この飾り具40は、アウターホイール部3を貫通した飾り具取り付け孔42に両側から嵌め込まれたとき、相互に弾性嵌合する頭付きのリベット形状をなす合成樹脂製の飾りリベットで構成している。
【0033】
この飾りリベット40は、孔42の外側周縁部に当接する頭部43と、この頭部43から延びた軸部44を備え、軸部44の先端部には鉤状係合部45が形成されている。このため、孔42のその左右両側から飾りリベット40、40の軸部44を挿入し、相互に押し圧することによって双方の鉤状係合部45相互が弾性係合することによって左右両側の飾りリベット40、40が結合される。この結合によって、左右両側の飾りリベット40、40の頭部43は、孔42の外側周縁部に当接する寸法に形成しているため、アウターホイール部3に対して飾りリベット40、40がガタツクことはない。
【0034】
飾りリベット40は、アルミニウム製のアウターホイール部3の色に合わせた銀色系の外観を呈するが、アクセントをもつ外観にするためには、飾りリベット40をアウターホイール部3の色と異なる外観色に形成することができる。
【0035】
このように、飾りリベット40によってアウターホイール部3の装飾ができるため、ホイール1のデザイン効果が向上する。また、飾りリベット40の存在によって、恰も飾りリベット40部分がホイールの接続部分であるかのように見えるため、ボルト6を含めたとき、ホイール1が3部分の結合から構成されたような外観を呈し、これまでのホイールと異なる新規な外観のホイールであるように見える効果を奏する。
【0036】
41はタイヤ4の内側に達するようにリム部5の基部を貫通して取り付けたタイヤ4への空気注入口であり、飾り具40はこの部分が省かれている。図示のものは、空気注入口41部分を除いた15箇所にこの飾りリベット40が等角度間隔に配置されている。高級感を出す場合は、この飾りリベット40は頭部43を金属製とすることができる。
【0037】
上記では、自動二輪車の後輪110のホイールであるリヤホイールに本発明のホイール1を適用した形態について説明したが、自動二輪車の前輪104のホイールに本発明のホイール1を適用した場合も同様である。その場合、駆動源106は存在せず、またリヤアーム112がフロントアームとなる。
【0038】
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しないかぎり種々の変更が考えられ、それに係る種々の実施形態を包含するものである。
【0039】
【発明の効果】
本発明では、車軸嵌入部の形成のためにインナーホイール部を鋳鉄製とし、ホイールのデザイン性や軽量化等を考慮してアウターホイール部はアルミニウム合金を原材料としてダイカストで成形した構成とすることができる。このため、車軸嵌入部の精密な加工が行われるインナーホイール部と、段差部の精密な加工が行われるアウターホイール部とに係わる作業を並行して行うことにより作業効率の向上が図れる。また、ホイールのデザイン変更や、タイヤの種類に対応させるための寸法変更の場合には、インナーホイール部は共通とし、アウターホイール部で対応できるようになるため、その変更に対処し易くなる。また、アウターホイール部とインナーホイールとのボルト結合部が段差部に存在するため、リヤホイールの側面側に駆動源を配置するタイプの自動二輪車において、このボルト結合部が邪魔にならず、コンパクトな組立てが得られる。
【0040】
第2請求項の発明では、車軸嵌入部の形成のためにインナーホイール部を鋳鉄製とし、ホイールのデザイン性や軽量化等を考慮してアウターホイール部はアルミニウム合金を原材料としてダイカストで成形した構成とすることができる。このため、車軸嵌入部の精密な加工が行われるインナーホイール部と、段差部の精密な加工が行われるアウターホイール部とに係わる作業を並行して行うことにより作業効率の向上が図れる。また、ホイールのデザイン変更や、タイヤの種類に対応させるための寸法変更の場合には、インナーホイール部は共通とし、アウターホイール部で対応できるようになるため、その変更に対処し易くなる特徴がある。また、アウターホイール部とインナーホイールとのボルト結合部が段差部に存在するため、リヤホイールの側面側に駆動源を配置するタイプの自動二輪車において、このボルト結合部が邪魔にならず、コンパクトな組立てが得られる。また、アウターホイール部とインナーホイール部との結合ボルトの孔が、ディスクブレーキ装置のディスクプレート取り付け用のボルト孔と共用できるため、孔加工が少ない構成となり、コスト削減構成となる。
【0041】
第3請求項の発明では、上記の作用効果に加えて、飾りリベットは相互の押し圧によって係合するため取り付けし易く多数配置も容易となり、飾りリベットによってアウターホイール部の装飾ができるためホイールのデザイン効果が向上する。また飾りリベットの存在によって、恰も飾りリベット部分がホイールの接続部分であるかのように見えるため、アウターホイール部とインナーホイール部の結合ボルトを含めたとき、ホイールが3部分の結合から構成されたような外観を呈し、これまでのホイールと異なる新規な外観のホイールであるように見える効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型自動二輪車の斜視図である。
【図2】タイヤ部分を一部破断した本発明に係るホイールの側面図である。
【図3】図2のB−B矢視で断面した構造説明図である。
【図4】本発明に係るインナーホイール部の一方側の側面図である。
【図5】本発明に係るインナーホイール部の他方側の側面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】本発明に係る飾りリベット相互の結合状態図である。
【符号の説明】
1・・・ホイール
2・・・インナーホイール部
3・・・アウターホイール部
4・・・タイヤ
5・・・リム部
6、14・・・ボルト
7・・・段差部
8・・・インナーホイール部の外周縁部
9・・・当接部
10・・・ディスクプレート
11・・・ドラム部
12、13・・・ボルト取り付け孔
20・・・ドラムブレーキ装置
21・・・ブレーキライナー
22・・・アンカーピン
23・・・ブレーキシュー
24・・・リターンスプリング
25・・・カム軸
26・・・カム
27・・・カムレバー
28・・・シール装置
30・・・ディスクブレーキ装置
40・・・飾り具(飾りリベット)
42・・・飾り具取り付け孔
43・・・頭部
44・・・軸部
45・・・鉤状係合部
100・・・自動二輪車
101・・・車体
104・・・前輪
106・・・駆動源
107・・・ケース
108・・・車軸(駆動軸)
110・・・後輪
100・・・自動二輪車
100・・・自動二輪車
P・・・リム部の軸線
Q・・・軸線Pに平行な軸線
R・・・車軸の軸線

Claims (3)

  1. 車軸に嵌り合う車軸嵌入部を備えたインナーホイール部と、外周部にタイヤを支持するリム部を形成して前記インナーホイール部にボルト結合されるアウターホイール部とから構成され、前記アウターホイール部の内周縁部には、前記車軸嵌入部の軸線に直角な前記リム部の中心軸線に平行な軸線上において前記インナーホイール部の外周縁部が当接する段差部を備え、この段差部でもって前記アウターホイール部と前記インナーホイール部が前記ボルト結合されたことを特徴とする自動二輪車のホイール構造。
  2. 車軸に嵌り合う車軸嵌入部を備えたインナーホイール部と、外周部に前記リム部を形成して前記インナーホイール部にボルト結合されたアウターホイール部とから構成され、前記アウターホイール部の前記駆動源側の側面内周縁部には前記駆動源から離れる方向に窪み前記車軸嵌入部の軸線に直角な前記リム部の中心軸線に平行な軸線上において前記インナーホイール部の外周縁部が当接する段差部が形成され、前記段差部の反対側の前記アウターホイール部にはブレーキ用ディスクプレートの取り付け部が形成され、前記段差部には前記アウターホイール部を貫通する孔が形成され、この孔にはこの孔の両側から前記インナーホイール部と前記ブレーキ用ディスクプレートが取り付けられる螺子部が形成されたことを特徴とする自動二輪車のホイール構造。
  3. 車軸に嵌り合う車軸嵌入部を備えたインナーホイール部と、外周部にタイヤを支持するリム部を形成して前記インナーホイール部にボルト結合されるアウターホイール部とから構成され、前記アウターホイール部の内周縁部には、前記車軸嵌入部の軸線に直角な軸線上において前記インナーホイール部の外周縁部が当接する段差部を備え、この段差部でもって前記アウターホイール部と前記インナーホイール部が前記ボルト結合され、前記リム部の付け根部を貫通した孔を等角度間隔に設け、この孔の両側から押し圧にて係合し合う飾りリベットを配置したことを特徴とする自動二輪車のホイール構造。
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