JP2005014726A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アマチュア14に設けられたライニング12を、ばね16力でディスク11に押し付けて制動力を発生させ、一方、電磁石15により上記アマチュア14を吸引することにより上記ばね16力に抗して上記ライニング12の上記ディスク11への押し付けを解除し、制動力を解除するブレーキ装置において、上記電磁石15と上記アマチュア14の間隙に応じてインダスタンス成分が変化することを電流検出値の増減として測定し、この測定値を基準値と比較し、ブレーキ異常を判定するようにした構成。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する利用分野】
本発明はブレーキ装置に関わり、特に、エレベータのブレーキ装置の動作異常を検出するのに好適なブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベーター用ブレーキ装置の異常を検出するものとして、電極による接触、非接触を検出することにより、ブレーキ装置の動作異常を検出していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−240936号公報(段落番号0019、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、ブレーキ装置内にブレーキ動作を検出するための電極を設けるなどの装置の改造が必要であり、ブレーキ装置が複雑になるなどの不具合があった。
【0005】
本発明の目的は、ブレーキ本体に部品、要素を加えることなく、ブレーキ装置の動作異常を検出することのできるブレーキ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明では、アマチュアに設けられたライニングを、ばね力でディスクに押し付けて制動力を発生させ、一方、電磁石により上記アマチュアを吸引することにより上記ばね力に抗して上記ライニングの上記ディスクへの押し付けを解除し、制動力を解除するブレーキ装置において、上記電磁石作動時、この電磁石と上記アマチュアの間隙に応じてインダスタンス成分が変化することを電流値の増減として測定し、この測定値を基準値と比較し、上記電磁石と上記アマチュアの間隙異常を判定するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0008】
図1は本発明の一実施形態になるブレーキ装置を示す全体構成図である。
【0009】
図において、1はディスクブレーキで、このディスクブレーキ1は、マシン(図示せず)の回転軸上を軸方向に摺動可能で径方向には歯により固定されたディスク11と、このディスク11を押圧して制動するライニング12、このライニング12を固定したプレート13とアマチュア14、このアマチュア14を電磁吸引する電磁石15、この電磁石15と上記アマチュア14間を強制的に引き離し、上記アマチュア14を上記ディスク11側に押し付け制動力を発生させるばね16から構成される。
【0010】
上記電磁石15はブレーキ駆動回路2に接続されている。このブレーキ駆動回路2は、電源21、この電源21のブレーキへの通流を切り替えるトランジスタ22、このトランジスタ22が非導通時に、上記電磁石15の残留電流を還流するダイオード23、上記トランジスタ22のオンオフを制御する制御回路24、上記電磁石15の電流を検出する電流センサ25、上記トランジスタ22の通流率δと電流検出値Isから、ギャップ推定値Gesを算出する推定器26からなる。
【0011】
更に、ブレーキの動作指令BrComを上記制御回路24に出力するエレベーターの上位制御装置31、ブレーキのギャップ推定値Gesとエレベータの運行履歴32からのブレーキ動作履歴BrOpeから、ブレーキギャップの推定値の温度補正を行いブレーキギャップ推定補正値Ges1を出力するブレーキギャップ補正回路33がある。
【0012】
ブレーキ駆動回路2の推定器26では、主に電流検出値Isから、ギャップ推定値Gesを算定するが、そのアルゴリズムを以下に示す。
【0013】
電磁石とアマチュアのギャップGが大になると、インダクタンスが低下するので通流率δ(電圧のチョッパ周期Tと通電時間T1の比T1/T)が温度や電圧変動で変化せず同一ならば、電流検出値Isが小さくなる。したがって、
(1) まず、ブレーキ開放時は正規の電磁石の電流とし、制動時は検出電流値Isが電磁石の動作に影響しない程度に小さくして、ブレーキ制動時、ブレーキ開放時での、動作当初の検出電流値Isを基準値として記録しておく。
【0014】
(2) ブレーキ制動時、ブレーキ開放時での検出電流値Isを測定し、これが、基準値に対して、ある範囲を越えた場合、ブレーキギャップ不良として発報する。この発報は、上記エレベータの上位制御装置31の端末装置(図示せず)から保守会社へ行うようにしてしても良く、また、保守時に、保守員に知らせるようにしても良い。
【0015】
なお、通流率δは温度や電圧変動により変動し、これが検出電流値Isに影響を与える場合、検出電流値Isに通流率δを加味して基準値を作成し、かつ、通常測定するブレーキ制動時、ブレーキ開放時の値も、検出電流値Isに通流率δを加味したものとするならより正確なものとすることができる。
【0016】
このように、ブレーキ構造物には新たな部品、要素を追加することなく、主にソフトウェアに依存した制御回路の変更だけでブレーキ動作の不良を判定できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、ブレーキ装置の動作異常を、ブレーキ本体に部品、要素を加えることなく、主にソフトウェアに依存した制御回路の変更だけで変更でき、構造を複雑にすることなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態になるブレーキ装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ
2 ブレーキ駆動回路
11 ディスク
12 ライニング
14 アマチュア
15 電磁石
16 ばね
21 電源
22 トランジスタ
24 制御回路
25 電流センサ
Claims (2)
- アマチュアに設けられたライニングを、ばね力でディスクに押し付けて制動力を発生させ、一方、電磁石により上記アマチュアを吸引することにより上記ばね力に抗して上記ライニングの上記ディスクへの押し付けを解除し、制動力を解除するブレーキ装置において、
上記電磁石と上記アマチュアの間隙に応じてインダスタンス成分が変化することを電流検出値の増減として測定し、この測定値を基準値と比較し、ブレーキ異常を判定するようにしたことを特徴とするブレーキ装置。 - 上記異常判定時、トランジスタの通流率を加味したことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003181407A JP2005014726A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003181407A JP2005014726A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | ブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005014726A true JP2005014726A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34182123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003181407A Pending JP2005014726A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005014726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101609887B1 (ko) | 2010-03-02 | 2016-04-20 | 현대모비스 주식회사 | 전자 제어식 브레이크의 오류 검출 장치 |
KR20190143585A (ko) * | 2018-06-21 | 2019-12-31 | 현대제철 주식회사 | 마그네틱 브레이크 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003181407A patent/JP2005014726A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101609887B1 (ko) | 2010-03-02 | 2016-04-20 | 현대모비스 주식회사 | 전자 제어식 브레이크의 오류 검출 장치 |
KR20190143585A (ko) * | 2018-06-21 | 2019-12-31 | 현대제철 주식회사 | 마그네틱 브레이크 |
KR102089153B1 (ko) | 2018-06-21 | 2020-03-13 | 현대제철 주식회사 | 마그네틱 브레이크 |
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