JP2019119530A - エレベーター、ブレーキ装置及びブレーキ異常検出方法 - Google Patents

エレベーター、ブレーキ装置及びブレーキ異常検出方法 Download PDF

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信吾 久保
大輔 小柳
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大輔 小柳
小林 正幸
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正幸 小林
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Abstract

【課題】、ブレーキ電圧指令値が一定状態(定格最大値)の場合でも、ブレーキに係る異常を検出する。【解決手段】本発明の一態様は、ブレーキコイルへの通電解除により可動鉄片をディスクに押圧して制動を行うブレーキ体と、ブレーキコイルに流れている電流をブレーキ電流として検出する電流センサと、ブレーキコイルに流す電流を制御するブレーキ駆動回路部と、吸引によってライニングをディスクの制動面から離間させる動作が完了する吸引期間に、電流センサで検出されるブレーキコイルのブレーキ電流の立ち上がり波形を監視することでブレーキ異常の有無を判定する異常判定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーター、ブレーキ装置、及びブレーキ異常検出方法に関し、特にエレベーターのブレーキの異常を検出する技術に関する。
従来、エレベーターのブレーキの異常を検出する技術として特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、ブレーキコイルの電流値およびブレーキコイルの抵抗値に基づき計算上の電圧指令値を算出するとともに、この計算上の電圧指令値とブレーキ制御器から出力している実電圧指令値とを比較し、ブレーキコイル及び電流センサの異常を検出するエレベーター装置が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のエレベーター装置では、ブレーキコイルの電流値に応じて電圧指令値を制御している。
特開2008−150200号公報
しかしながら、ブレーキディスクからアマチュアを離反させる(ブレーキを開放状態にする)動作が行われるブレーキ吸引時のように、ブレーキコイルのブレーキ電流(帰還電流)が目標値に到達する以前の場合には、ブレーキ電圧の変化量は常にゼロとなる。ブレーキ吸引時は、電圧指令値を定格最大値(一定状態)にしてブレーキ電流値を上昇させるため、ブレーキ吸引時にはブレーキ電圧指令値の変化がゼロであり、電流検出値から電圧指令値を決定することができない。それゆえ、従来、ブレーキ吸引時のブレーキ電流の検出値からブレーキ異常を検知することができない。
特許文献1に記載の方法は、ブレーキ電圧の指令値を任意の値に制御しているとき(後述する図3の保持期間に相当)に異常を検出するものであり、ブレーキ電圧指令値が常に一定状態の場合(後述する図3の吸引期間に相当)には、ブレーキ電流を測定しても異常を検出することはできなかった。
上記の状況から、ブレーキ電圧指令値が一定状態(定格最大値)の場合でも、ブレーキに係る異常を検出する手法が要望されていた。
本発明の一態様のエレベーターは、乗りかごを昇降させるためのロープを巻き上げる巻上機のモータと、このモータの回転軸に連結されたディスク、及びブレーキコイルへの通電に応じて吸引され、ライニングをディスクの制動面から離間させる可動鉄片を含み、ブレーキコイルへの通電解除により可動鉄片をディスクに押圧して制動を行うブレーキ体と、ブレーキコイルに流れている電流をブレーキ電流として検出する電流センサと、前記ブレーキコイルに流す電流を制御するブレーキ駆動回路部と、このブレーキ駆動回路部を制御するブレーキ制御部と、吸引によってライニングをディスクの制動面から離間させる動作が行われる吸引期間に、電流センサで検出されるブレーキ電流の立ち上がり波形を監視することでブレーキ異常の有無を判定する異常判定部と、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、ブレーキ電流の立ち上がり波形を監視するため、ブレーキ電圧指令値が一定状態(定格最大値)の場合でも、ブレーキに係る異常を検出することができる。さらに、吸引期間にブレーキ電流の立ち上がり波形を監視することでブレーキ異常の有無を判定するため、ブレーキコイルに電流を流す初期の段階に異常を検出することができる。それにより、ブレーキコイルに異常な電流が流れる期間を短くすることができる。それゆえ、ブレーキ異常が継続している状態を短くすることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るエレベーターの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキ体の概略構成例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキ電圧波形とブレーキ電流波形の例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキ装置のブレーキ制御開始から異常検出までの流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)の例について、添付図面を参照しながら説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[エレベーター及びブレーキ装置の構成]
本発明の一実施形態に係るエレベーター及びブレーキ装置の構成について図1及び図2を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係るエレベーターの構成例を示すブロック図である。
図2は、一実施形態に係るブレーキ体の概略構成例を示す断面図である。
図1に示すエレベーター20は、一端が建物の昇降路内を移動する乗りかごに取り付けられたロープを巻き上げる巻上機のモータMと、モータMの回転の制動及び制動解除を制御するブレーキ装置10と、エレベーター20全体を制御するエレベーター制御装置11を備える。ロープの他端には釣り合いおもりが取り付けられており、巻上機の動作と連動して回転するシーブにロープが吊り下げられている。エレベーター制御装置11は、通信ネットワークを介してエレベーター20の状態を遠隔的に監視する監視センター12と接続されている。
(ブレーキ体の構造)
図2に示すように、エレベーター20のモータMに対して設けられるブレーキ体30は、ハブによりモータMの回転軸部38に連結されるディスク31(回転体の一例)を備える。また、ブレーキ体30は、吸引力を発生させるブレーキコイル5と、このブレーキコイル5に電流を流すことにより発生する吸引力(矢印方向)に引き寄せられるアマチュア32を含む可動体33とを備える。アマチュアは、ブレーキコイル5ともに磁気回路を構成する可動鉄片である。可動体33には、ディスク31の制動面31aに対向するように第1ライニング34が設けられている。第1ライニング34は、アマチュア32の吸引によりディスク31の制動面31aから離間する方向に移動する。第1ライニング34はブレーキシューなどとも呼ばれ、このライニング34をディスク31の制動面31aに押し付けることにより、押し付け摩擦力が得られる。
さらに、ブレーキ体30は、アマチュア32を含む可動体33がブレーキコイル5に引き寄せられることで、可動体33の移動方向とは反対の方向(矢印方向)に移動する可動体35を備える。ブレーキコイル5は、可動体35に設けられている。また、可動体35には、アマチュア32を含む可動体33に復帰力(ディスク31へ向かう付勢力)を付与する制動部材36が設けられている。制動部材36には、弾性ばね等の弾性部材が用いられる。さらに、可動体35には、ディスク31の第1ライニング34と対向する制動面31aとは反対側の制動面31bに対向するように第2ライニング37が設けられている。以下、第1ライニング34と第2ライニング37をそれぞれ、ライニング34、ライニング37と記すことがある。
図2に示すブレーキ体30は、ブレーキコイル5への通電前(通電解除時)又は通電開始直後において、ライニング34,37がディスク31の制動面31a,31bに接触して、ディスク31の回転の制動が行われている状態である。そして、ブレーキコイル5に電流を流すことで、制動部材36の付勢力に打ち勝ってアマチュア32を含む可動体33の第1ライニング34をディスク31の制動面31aから離間し、更にブレーキコイル5を含む可動体35の第2ライニング37も連動してディスク31の制動面31bから離隔する。これにより、ディスク31の回転即ちモータMの回転の制動が解除され、エレベーターの走行が可能となる。エレベーターの走行時は、このディスク31に対するライニング34,37の離間状態が維持される。
なお、ブレーキ体の構造は図2に示した例に限定するものではなく、他の構造でもよいことは勿論である。例えば、ブレーキ吸引時にディスク31の制動面31bを押圧する第2ライニング37を設けない構成としてもよい。
さらに、ブレーキ装置20の制御対象となるブレーキ体の構造として、ディスクブレーキ構造を説明したが、この例に限らず、ドラムブレーキ構造や他のブレーキ構造を制御対象としてもよいことは勿論である。
[ブレーキ装置の構成]
図1に示すエレベーター20のブレーキ装置10は、ブレーキ制御部1、ブレーキ駆動回路部2、スイッチング素子3、電源4、ブレーキ体30のブレーキコイル5、電流センサ6、及び異常判定部7を備える。
ブレーキ制御部1は、エレベーター20全体を統括制御するエレベーター制御装置11からの指令により、ブレーキ駆動回路部2にブレーキコイル5に対する電流指令を出力する。この電流指令は、ブレーキコイル5のブレーキ電流が目標値となるように制御するための指令である。
ブレーキ駆動回路部2は、ブレーキ制御部1からの電流指令に基づいて、スイッチング素子3に電圧指令値V(ブレーキ電圧指令値)を出力し、ブレーキコイル5に流す電流を制御する。これにより、ブレーキコイル5にブレーキ電圧Vに応じたブレーキ電流(帰還電流)が流れる。電圧指令値Vは、スイッチング素子3のゲート駆動制御信号であり、例えば一定の周波数でパルスのオンの時間幅が変化する搬送波を使用したパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)信号である。また、ブレーキ駆動回路部2には、電流センサ6により検出されたブレーキコイル5の電流帰還値(電流検出値X)も取り込まれる。ブレーキ駆動回路部2は、これらの電流指令(指令電流値)及び電流帰還値の比較を行い、電圧指令値Vを補正して出力する。
スイッチング素子3は、電圧指令値Vを元に、電源4から供給される電圧をブレーキ電圧Vに変換してブレーキコイル5に印加する。そのため、ブレーキコイル5にブレーキ電流が流れて、ブレーキコイル5側にアマチュア32が吸引される。スイッチング素子3としては、例えば電圧駆動型の半導体素子からなるスイッチング素子を適用することができる。電圧駆動型の半導体素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)などを用いることができる。
電流センサ6は、ブレーキコイル5に接続され、ブレーキコイル5の帰還電流をブレーキ電流Iとして取り込み、その電流値を電流帰還値として電流検出値Xに変換する。
異常判定部7は、吸引動作によってライニング34,37をディスク31の制動面31a,31bから離間させる動作が完了する吸引期間に、電流センサ6で検出されるブレーキ電流I(電流検出値X)の立ち上がり波形を監視することでブレーキ異常の有無を判定する。例えば吸引期間における少なくとも正常時のブレーキ電流の立ち上がり時定数に基づいて、判定に用いる閾値を予め設定して記憶しておく。
この異常判定部7は、閾値格納部7aと比較部7bにより構成される。閾値格納部7aは、吸引開始から一定時間が経過後におけるブレーキ電流の立ち上がり時定数に基づいて予め設定された閾値の範囲を格納する。比較部7bは、吸引開始から一定時間が経過後に電流センサ6で検出されるブレーキ電流の値と閾値の範囲を比較し、ブレーキ電流の電流値が閾値の範囲内ではない場合にブレーキ異常ありと判断する。ここで、ブレーキ異常と判断された場合、スイッチング素子3、ブレーキコイル5、及び電流センサ6のいずれかに異常が発生したものと考えられる。
[ブレーキ電圧波形とブレーキ電流波形]
次に、ブレーキコイル5に流れる電流の波形について説明する。
図3は、ブレーキコイル5に印加するブレーキ電圧波形とこのときのブレーキ電流波形の例を示す。
既に述べたようにブレーキ体30は主に、吸引期間と保持期間の2つの期間がある。吸引期間は、ブレーキコイル5に電流を流すことで、図2で説明したように、アマチュア32を含む可動体33とブレーキコイル5を含む可動体35をディスク31の制動面から引き離すための期間のことである。吸引期間において、ブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧Vは、定格最大値で固定されている。
また、保持期間は、可動体33,35がディスク31から離れた状態(保持状態)を維持する期間である。吸引期間に流す電流は、ブレーキコイル5とアマチュア32を含む可動体35とを制動部材36の付勢力に打ち勝って動作させるため、保持状態よりも大きい電流を流す必要があるが、保持期間では保持状態を維持できればよいので小さい電流で済む。保持期間が終了後、ブレーキ電圧Vをオフすると、ブレーキ電流Iは減衰してゼロになる。
各期間におけるブレーキ電流波形42,43及びブレーキ電圧波形41は、図3のようになる。図3において、横軸は時間[秒]、縦軸はブレーキ電圧V1及びブレーキ電流I(電流検出値X)を示す。吸引期間のブレーキ電流Iは、吸引開始後、過渡応答により吸引用の電流指令値を目標値として、電流が立ち上がる。電流が目標の電流値になるまでは、ブレーキ電圧Vは、電圧指令値V0に基づいて電源4の供給電圧の最大値が印加される。ブレーキ電流の立ち上がり時定数τは、RL直列回路の回路方程式に基づいて、ブレーキコイル5の仕様であるコイル抵抗RとインダクタンスLにより、τ=L/Rとして求められる。
本実施形態は、ブレーキ電流の電流値が異常になったことを吸引期間の早い段階で検出することを特徴としている。吸引期間のブレーキ電流の立ち上がりが、一定の時定数をもって立ち上がることについては前述の通りである。このブレーキコイル5の特性を生かして、ブレーキコイル5のブレーキ電流Iの立ち上がりにおいて、吸引期間内のある一定時間Tx[秒]経過後に電流値がS[A]になると仮定(計算)する。この計算値をブレーキ異常検出の閾値Sとする。また、電流センサ6による電流検出値をX[A]とする。
そして、本実施形態は、吸引開始から時間Txが経過後に、閾値Sの下限値Smin>電流検出値Xである状態、又は、閾値Sの上限値Smax<電流検出値Xである状態が一定時間継続する場合、ブレーキ異常ありとする。このブレーキ異常の判定は、図1に示す異常判定部7の比較部7bが行う。図3に示すブレーキ電流波形42は、時間Txが経過後の電流検出値Xが閾値の範囲内であるため、正常と判定される。一方、ブレーキ電流波形43は、時間Txが経過後の電流検出値Xが閾値の下限値Sminを下回るため、異常と判定される。
[ブレーキ異常検出処理]
次に、ブレーキ装置10のブレーキ異常検出処理の手順を示す。
図4は、ブレーキ装置10のブレーキ制御開始から異常検出までの流れを示すフローチャートである。
まずブレーキ制御部1からブレーキ駆動回路部2への電流指令により、エレベーター20のブレーキ制御が開始される(S1)。
次いで、ブレーキ駆動回路部2は、スイッチング素子3に電圧指令値Vを出力する(S2)。これにより、スイッチング素子3は電圧指令値Vを元に、電源4から供給される電圧をブレーキ電圧Vに変換してブレーキコイル5に印加する。これにより、ブレーキコイル5にブレーキ電圧Vに応じたブレーキ電流(帰還電流)が流れる。
次いで、電流センサ6は、所定のサンプリング周期でブレーキコイル5のブレーキ電流Iを取り込み、このときの電流検出値Xを検出してブレーキ駆動回路部2と異常判定部7へ出力する(S3)。
次いで、異常判定部7の比較部7bは、ブレーキコイル5へ電圧印加(ブレーキコイル5へのアマチュア32の吸引)を開始してから所定時間Txが経過後(図3参照)、閾値格納部7aから閾値の下限値Sminと閾値の上限値Smaxを読み込む。そして、比較部7bは、電流センサ6の電流検出値Xが閾値の下限値Sminより小さい状態、又は、電流検出値Xが閾値の上限値Smaxより大きい状態が、一定時間継続したか否かを判定する(S4)。ここで、電流検出値Xが閾値の下限値Sminと上限値Smaxの範囲内(Smin≦X≦Smax)である、又は、電流検出値Xが閾値の下限値Sminと上限値Smaxの範囲外である状態が一定時間経過していない場合には、比較部7bは、ブレーキ異常なしと判断してステップS1の処理に戻り通常運転を続ける。
一方、電流センサ6の電流検出値Xが閾値の下限値Sminと上限値Smaxの範囲外である状態が一定時間経過した場合には、比較部7bは、ブレーキ異常と判定する(S5)。
次いで、比較部7bでブレーキ異常ありと判定された場合、異常判定部7からブレーキ制御部1にエレベーター20の異常を示す信号(異常信号)を出力する。その後、ブレーキ制御部1からエレベーター制御装置11を経て監視センター12に異常信号を送信し、監視員にブレーキ異常の発生を認識させる(S6)。そして、エレベーター制御装置11がエレベーター20を自動的に停止させる、若しくは監視員の指示により監視センター12からエレベーター停止指令を受けてエレベーター制御装置11がエレベーター20を停止させる等の処理を行う。これにより、エレベーター20の安全性を確保する。ステップS6の処理が終了後、ブレーキ異常検出処理を終了する。
上述した一実施形態では、吸引期間のブレーキ電流の立ち上がりが、一定の時定数をもって立ち上がる特性から算出した閾値を閾値格納部7aに格納しておき、電流センサ6からのブレーキ電流I(電流検出値X)を取り込み、比較部7bにて閾値と比較する。
このようにブレーキ吸引時のブレーキ電流波形を監視し、正常な立ち上がり波形になっているか否かを判定することにより、ブレーキコイル5に電流を流す初期の段階に異常を検出することができる。そして、この段階でブレーキコイル5への通電を解除する等の適切な処置を行うことで、ブレーキコイル5に異常な電流が流れる期間を短くすることができる。それゆえ、ブレーキ異常が継続している状態を短くすることができる。
また、ブレーキ異常と判定された場合には、異常判定部7からブレーキ制御部1を経てエレベーター20の制御を統括しているエレベーター制御装置11にエレベーター20の異常信号を送信し、エレベーター20の運行を制御する側に異常を認識させる。それにより、エレベーター20を停止させる等の処理が行われ、エレベーター20の安全性を確保することができる。
なお、上述した実施形態では、検出電流値Xが閾値の上限値Smaxと下限値Sminの範囲内にない場合に、ブレーキ異常と判定したがこの例に限らない。例えば、閾値は上限値Smax又は下限値Sminの一方だけでもよい。この場合、閾値の上限値と下限値の両方を利用する場合と比較してブレーキ異常の判定精度は下がるが、限定的なブレーキ異常を検出することができる。
また、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成要素に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成要素を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成要素の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成要素、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路の設計などによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成要素、機能等は、CPU等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。上述した実施形態では、比較部7bの機能を実現するプログラムを閾値格納部7aに記憶しておいてもよい。
1…ブレーキ制御部、 2…ブレーキ駆動回路部、 3…スイッチング素子、 5…ブレーキコイル、 6…電流センサ、 7…異常判定部、 7a…判定格納部、 7b…比較部、 10…ブレーキ装置、 11…エレベーター制御装置、 12…監視センター、 30…ブレーキ体、 31…ディスク(回転体)、 34,37…ライニング、 32…アマチュア、 33,35…可動体、 41…ブレーキ電圧波形、 42…正常時のブレーキ電流波形、 43…異常時のブレーキ電流波形、 M…モータ

Claims (5)

  1. 乗りかごを昇降させるためのロープを巻き上げる巻上機のモータと、
    前記モータの回転軸に連結されたディスク、及びブレーキコイルへの通電に応じて吸引され、ライニングを前記ディスクの制動面から離間させる可動鉄片を含み、前記ブレーキコイルへの通電解除により前記可動鉄片を前記ディスクに押圧して制動を行うブレーキ体と、
    前記ブレーキコイルに流れている電流をブレーキ電流として検出する電流センサと、
    前記ブレーキコイルに流す電流を制御するブレーキ駆動回路部と、
    前記ブレーキ駆動回路部を制御するブレーキ制御部と、
    前記吸引によって前記ライニングを前記ディスクの制動面から離間させる動作が行われる吸引期間に、前記電流センサで検出される前記ブレーキ電流の立ち上がり波形を監視することでブレーキ異常の有無を判定する異常判定部と、を備える
    エレベーター。
  2. 前記異常判定部は、前記吸引期間における正常時の前記ブレーキ電流の立ち上がり時定数に基づいて予め設定された閾値と、前記吸引期間に前記電流センサで検出される前記ブレーキ電流の電流値とを比較し、比較の結果を元にブレーキ異常の有無を判定する
    請求項1に記載のエレベーター。
  3. 前記異常判定部は、前記吸引を開始してから一定時間が経過後における前記ブレーキ電流の立ち上がり時定数に基づいて予め設定された閾値の範囲を格納する閾値格納部と、
    吸引開始から前記一定時間が経過後に前記電流センサで検出される前記ブレーキ電流の値と前記閾値の範囲を比較し、前記ブレーキ電流の電流値が前記閾値の範囲内ではない場合にブレーキ異常ありと判断する比較部と、を備える
    請求項2に記載のエレベーター。
  4. モータの回転軸に連結されたディスク、及びブレーキコイルへの通電に応じて吸引され、ライニングを前記ディスクの制動面から離間させる可動鉄片を含み、前記ブレーキコイルへの通電解除により前記可動鉄片を前記ディスクに押圧して制動を行うブレーキ体と、
    前記ブレーキコイルに流れている電流をブレーキ電流として検出する電流センサと、
    前記ブレーキコイルに流す電流を制御するブレーキ駆動回路部と、
    前記ブレーキ駆動回路部を制御するブレーキ制御部と、
    前記吸引によって前記ライニングを前記ディスクの制動面から離間させる動作が行われる吸引期間に、前記電流センサで検出される前記ブレーキ電流の立ち上がり波形を監視することでブレーキ異常の有無を判定する異常判定部と、を備える
    ブレーキ装置。
  5. モータの回転軸に連結されたディスク、及びブレーキコイルへの通電に応じて吸引され、ライニングを前記ディスクの制動面から離間させる可動鉄片を含み、前記ブレーキコイルへの通電解除により前記可動鉄片を前記ディスクに押圧して制動を行うブレーキ体と、
    前記ブレーキコイルに流れている電流をブレーキ電流として検出する電流センサと、
    前記ブレーキコイルに流す電流を制御するブレーキ駆動回路部と、
    前記ブレーキ駆動回路部を制御するブレーキ制御部と、
    を備えるシステムにおけるブレーキ異常検出方法であって、
    前記吸引によって前記ライニングを前記ディスクの制動面から離間させる動作が行われる吸引期間に、前記電流センサで検出される前記ブレーキ電流の立ち上がり波形を監視するステップと、
    前記ブレーキ電流の立ち上がり波形に基づいてブレーキ異常の有無を判定するステップと、を含む
    ブレーキ異常検出方法。
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