JP2005014533A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドの温度が印字品質に重大な影響を及える状態になった場合にのみヘッドの駆動速度を下げて印字品質の劣化を抑制し、印字速度と印字品質とをバランスさせたインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】キャリッジを移動するための駆動手段(18)と、ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段(13)と、該ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度と予め設定した温度設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記キャリッジの駆動速度の減速を判定するキャリッジ駆動速度変更判定手段(16)と、該キャリッジ駆動速度変更判定手段による判定結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段(17)とを有する。前記ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度が前記温度設定値を超えたと判定された場合、前記駆動制御手段が前記駆動手段を制御して前記キャリッジの駆動速度を減速させる。
【選択図】 図1
【解決手段】キャリッジを移動するための駆動手段(18)と、ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段(13)と、該ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度と予め設定した温度設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記キャリッジの駆動速度の減速を判定するキャリッジ駆動速度変更判定手段(16)と、該キャリッジ駆動速度変更判定手段による判定結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段(17)とを有する。前記ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度が前記温度設定値を超えたと判定された場合、前記駆動制御手段が前記駆動手段を制御して前記キャリッジの駆動速度を減速させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、詳細にはヘッドの加熱によりインクを吐出するサーマルインクジェット記録装置であって、ヘッドの高温化に伴う画質劣化を抑制しつつ、かつ高速で高品位な画像を得ることができるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノズルから液体のインク滴を熱による膨張により吐出するサーマルインクジェット記録装置では、長尺化により高速な印字が可能になるが、ノズル数の増加によりヘッド温度が上昇しやすくなってしまう。ヘッドの温度が上昇しすぎると印字品質に悪影響を及ぼしてしまい、最悪の場合インクが吐出されないこともある。この問題を回避するために、上記特許文献1ではヘッドの温度に対応してヘッドを駆動するキャリッジの休止時間を長くして自然放熱させることによりヘッドの温度上昇による印字画質への悪影響を抑制しようとしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−91089号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の方法では、キャリッジの休止時間を長くするために結果的に印字速度が低下してしまい、長尺化本来の目的である高速印字を行うことの妨げになっていた。
【0005】
本発明はこの問題点に鑑みてなされたものであり、ヘッドの温度が印字品質に重大な影響を及える状態になった場合にのみヘッドの駆動速度を下げて印字品質の劣化を抑制し、印字速度と印字品質とをバランスさせたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、本発明のインクジェット記録装置は、キャリッジを移動するための駆動手段と、ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段と、ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度と予め設定した温度設定値を比較し、この比較結果に基づいてキャリッジの駆動速度の減速を判定するキャリッジ駆動速度変更判定手段と、キャリッジ駆動速度変更判定手段による判定結果に基づいて駆動手段を制御する駆動制御手段とを有している。ヘッドの温度が所定の温度設定値を超えた場合はキャリッジ駆動速度を下げるように指令し、ヘッドの温度上昇を抑制する。この時、キャリッジ駆動速度が変化してしまうため、インクの着弾位置が本来目標とする位置からはずれてしまい印字画質が劣化してしまう。これを抑制するために、キャリッジ駆動速度の変化に対応可能な印字タイミング調節手段により適切な位置にインクが着弾するようにインクの吐出タイミングを決定し、良好な印字品質を得ることができる。また、温度設定値を複数個設定し、温度設定値のそれぞれに対応するキャリッジの減速速度を設定することにより、温度の変動に対して段階的に減速処理を行うことで、低速化を最小限に抑えることができる。
【0007】
また、ヘッドの温度情報に加えて、先行する印字画像の画像密度の情報を加味して、キャリッジ駆動速度を動的に決定する。これにより、より精度の高い予測により高速な印字と良好な印字品質を得ることができる。
【0008】
更に、ユーザによってヘッド駆動モードを選択可能にする手段を有することにより、装置の利便性を損なわないようにすることができる。
【0009】
また、印字モード(ドラフト/標準/高画質等)毎にヘッド駆動モードを選択可能にすることも可能とし、ユーザが望む印字速度と印字品質を両立することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0011】
(構成)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示すブロック図の形態で示したものである。同図に示す本実施の形態例のインクジェット記録装置10は、温度を検出する温度センサ13を内部に有するヘッド12を搭載するキャリッジ11と、温度センサ13が検出した温度をA/D変換する温度情報変換部14と、実験等で予め設定された1つ又は複数の温度設定値と当該温度設定値に対応する1つ又は複数のキャリッジ駆動速度とを例えばメモリテーブル上に記憶する温度設定値記憶部15と、温度情報変換部14によって変換された温度情報に基づいて温度設定値記憶部15から温度設定値に対応するキャリッジ駆動速度に変更する否かを判定するキャリッジ駆動速度変更判定部16と、キャリッジ駆動速度変更判定部16により判定されて決定したキャリッジ駆動速度に基づいて、キャリッジを駆動する駆動手段であるキャリッジ駆動モータ18を制御する駆動制御手段であるキャリッジ駆動モータ制御部17とを含んで構成されている。
【0012】
(動作)
次に、このような構成を有する本実施の形態例のインクジェット記録装置の動作について説明する。
【0013】
先ず、温度センサ13によって検出された温度は温度情報変換部14へ供給され、温度情報変換部14はキャリッジ駆動速度変更判定部16で処理を行うのに適したデジタル情報に変換する。そして、キャリッジ駆動速度変更判定部16では、温度設定値記憶部15に記憶された温度設定値と、温度情報変換部14からの温度情報とを比較し、温度情報が温度設定値を越えた場合、つまりヘッドの温度が温度閾値である温度設定値より高くなった場合にはキャリッジ駆動速度を下げる指令をキャリッジ駆動モータ制御部17へ伝達する。キャリッジ駆動モータ制御部17は指定されたキャリッジ駆動速度にてキャリッジ11を駆動できるようにキャリッジ駆動モータ18を制御する。なお、リアルタイムに変化する温度情報に応じて温度設定記憶部15に記憶されている複数の温度設定値に対応して段階的に複数のキャリッジ駆動速度に変更することにより可能な限り高速印字を確保できる。
【0014】
ここで、通常の高速印字時のキャリッジ駆動動作について当該動作における速度変化の様子を示す図2を用いて説明すると、温度情報や画像密度情報によらず高速にキャリッジを駆動するキャリッジ駆動動作では、一定の加速度で加速し、50ipsの高速の一定速度で定速駆動した後、一定の加速度で減速している。このようなキャリッジ駆動動作では、常に高速な印字動作を行うことが可能であるがヘッドの温度が高くなって印字品質が劣化してしまう。それに対して、本実施例のインクジェット記録装置におけるキャリッジ駆動動作によりキャリッジ駆動速度を変更した時の動作では、当該動作における速度変化の様子を示す図3からわかるように、当初は通常の高速印字時のキャリッジ駆動速度である50ipsにて駆動しているが、ヘッドの温度が上昇して温度設定値を越えた場合途中から25ipsの低速の駆動速度に変更して駆動している。よって、印字速度と印字品質の両立を図ることが可能になる。
【0015】
(構成)
図4は本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。同図において、図1と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。図1と異なる構成要素として、本実施の形態例のインクジェット記録装置20は、先行する印字画像の画像密度情報をキャリッジ駆動速度変更判定部16に供給する画像密度情報供給部21を有している。
【0016】
(動作)
本実施の形態例のインクジェット記録装置20では、本実施の形態例のキャリッジ駆動動作における速度変化の様子を示す図5からわかるように、先行する印字画像の画像密度が例えば高い場合、最初からキャリッジ駆動速度を下げた上で一定のキャリッジ駆動速度で印字を行う。この動作では印字動作中にキャリッジの速度が変動しないので、極めて高品位な画質を得ることができ写真等の高画質印字に適している。
【0017】
なお、上述した実施の形態例のインクジェット記録装置に、ユーザによってヘッド駆動モードを選択可能にする手段を設けることにより、装置の利便性を損なわないようにすることができる。このヘッド駆動モードの一例として、ヘッドの温度にかかわらず一定のキャリッジ駆動速度で印字するモード、ヘッドの温度が上昇したときにキャリッジ駆動速度を下げるモード、ヘッド駆動前にヘッド温度が高い場合は予防措置として最初からキャリッジ駆動速度を下げるモードがある。
【0018】
また、印字モード(ドラフト/標準/高画質等)毎にヘッド駆動モードを選択できるようにすることができ、ユーザが望む印字速度と印字品質を両立することもできる。
【0019】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印字速度と印字品質を両立すると共に、ユーザの希望に即した印字モードを選択可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。
【図2】通常の高速印字時のキャリッジ駆動動作における速度変化の様子を示す図である。
【図3】第1の実施の形態のインクジェット記録装置におけるキャリッジ駆動動作によりキャリッジ駆動速度を変更した時の動作における速度変化の様子を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジ駆動動作における速度変化の様子を示す図である。
【符号の説明】
10,20 インクジェット記録装置 11 キャリッジ
12 温度センサ 13 ヘッド
14 温度情報変換部 15 温度設定値記憶部
16 キャリッジ駆動速度変更判定部
17 キャリッジ駆動モータ制御部 18 キャリッジ駆動モータ
21 画像密度情報供給部
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、詳細にはヘッドの加熱によりインクを吐出するサーマルインクジェット記録装置であって、ヘッドの高温化に伴う画質劣化を抑制しつつ、かつ高速で高品位な画像を得ることができるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノズルから液体のインク滴を熱による膨張により吐出するサーマルインクジェット記録装置では、長尺化により高速な印字が可能になるが、ノズル数の増加によりヘッド温度が上昇しやすくなってしまう。ヘッドの温度が上昇しすぎると印字品質に悪影響を及ぼしてしまい、最悪の場合インクが吐出されないこともある。この問題を回避するために、上記特許文献1ではヘッドの温度に対応してヘッドを駆動するキャリッジの休止時間を長くして自然放熱させることによりヘッドの温度上昇による印字画質への悪影響を抑制しようとしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−91089号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の方法では、キャリッジの休止時間を長くするために結果的に印字速度が低下してしまい、長尺化本来の目的である高速印字を行うことの妨げになっていた。
【0005】
本発明はこの問題点に鑑みてなされたものであり、ヘッドの温度が印字品質に重大な影響を及える状態になった場合にのみヘッドの駆動速度を下げて印字品質の劣化を抑制し、印字速度と印字品質とをバランスさせたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、本発明のインクジェット記録装置は、キャリッジを移動するための駆動手段と、ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段と、ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度と予め設定した温度設定値を比較し、この比較結果に基づいてキャリッジの駆動速度の減速を判定するキャリッジ駆動速度変更判定手段と、キャリッジ駆動速度変更判定手段による判定結果に基づいて駆動手段を制御する駆動制御手段とを有している。ヘッドの温度が所定の温度設定値を超えた場合はキャリッジ駆動速度を下げるように指令し、ヘッドの温度上昇を抑制する。この時、キャリッジ駆動速度が変化してしまうため、インクの着弾位置が本来目標とする位置からはずれてしまい印字画質が劣化してしまう。これを抑制するために、キャリッジ駆動速度の変化に対応可能な印字タイミング調節手段により適切な位置にインクが着弾するようにインクの吐出タイミングを決定し、良好な印字品質を得ることができる。また、温度設定値を複数個設定し、温度設定値のそれぞれに対応するキャリッジの減速速度を設定することにより、温度の変動に対して段階的に減速処理を行うことで、低速化を最小限に抑えることができる。
【0007】
また、ヘッドの温度情報に加えて、先行する印字画像の画像密度の情報を加味して、キャリッジ駆動速度を動的に決定する。これにより、より精度の高い予測により高速な印字と良好な印字品質を得ることができる。
【0008】
更に、ユーザによってヘッド駆動モードを選択可能にする手段を有することにより、装置の利便性を損なわないようにすることができる。
【0009】
また、印字モード(ドラフト/標準/高画質等)毎にヘッド駆動モードを選択可能にすることも可能とし、ユーザが望む印字速度と印字品質を両立することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0011】
(構成)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示すブロック図の形態で示したものである。同図に示す本実施の形態例のインクジェット記録装置10は、温度を検出する温度センサ13を内部に有するヘッド12を搭載するキャリッジ11と、温度センサ13が検出した温度をA/D変換する温度情報変換部14と、実験等で予め設定された1つ又は複数の温度設定値と当該温度設定値に対応する1つ又は複数のキャリッジ駆動速度とを例えばメモリテーブル上に記憶する温度設定値記憶部15と、温度情報変換部14によって変換された温度情報に基づいて温度設定値記憶部15から温度設定値に対応するキャリッジ駆動速度に変更する否かを判定するキャリッジ駆動速度変更判定部16と、キャリッジ駆動速度変更判定部16により判定されて決定したキャリッジ駆動速度に基づいて、キャリッジを駆動する駆動手段であるキャリッジ駆動モータ18を制御する駆動制御手段であるキャリッジ駆動モータ制御部17とを含んで構成されている。
【0012】
(動作)
次に、このような構成を有する本実施の形態例のインクジェット記録装置の動作について説明する。
【0013】
先ず、温度センサ13によって検出された温度は温度情報変換部14へ供給され、温度情報変換部14はキャリッジ駆動速度変更判定部16で処理を行うのに適したデジタル情報に変換する。そして、キャリッジ駆動速度変更判定部16では、温度設定値記憶部15に記憶された温度設定値と、温度情報変換部14からの温度情報とを比較し、温度情報が温度設定値を越えた場合、つまりヘッドの温度が温度閾値である温度設定値より高くなった場合にはキャリッジ駆動速度を下げる指令をキャリッジ駆動モータ制御部17へ伝達する。キャリッジ駆動モータ制御部17は指定されたキャリッジ駆動速度にてキャリッジ11を駆動できるようにキャリッジ駆動モータ18を制御する。なお、リアルタイムに変化する温度情報に応じて温度設定記憶部15に記憶されている複数の温度設定値に対応して段階的に複数のキャリッジ駆動速度に変更することにより可能な限り高速印字を確保できる。
【0014】
ここで、通常の高速印字時のキャリッジ駆動動作について当該動作における速度変化の様子を示す図2を用いて説明すると、温度情報や画像密度情報によらず高速にキャリッジを駆動するキャリッジ駆動動作では、一定の加速度で加速し、50ipsの高速の一定速度で定速駆動した後、一定の加速度で減速している。このようなキャリッジ駆動動作では、常に高速な印字動作を行うことが可能であるがヘッドの温度が高くなって印字品質が劣化してしまう。それに対して、本実施例のインクジェット記録装置におけるキャリッジ駆動動作によりキャリッジ駆動速度を変更した時の動作では、当該動作における速度変化の様子を示す図3からわかるように、当初は通常の高速印字時のキャリッジ駆動速度である50ipsにて駆動しているが、ヘッドの温度が上昇して温度設定値を越えた場合途中から25ipsの低速の駆動速度に変更して駆動している。よって、印字速度と印字品質の両立を図ることが可能になる。
【0015】
(構成)
図4は本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。同図において、図1と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。図1と異なる構成要素として、本実施の形態例のインクジェット記録装置20は、先行する印字画像の画像密度情報をキャリッジ駆動速度変更判定部16に供給する画像密度情報供給部21を有している。
【0016】
(動作)
本実施の形態例のインクジェット記録装置20では、本実施の形態例のキャリッジ駆動動作における速度変化の様子を示す図5からわかるように、先行する印字画像の画像密度が例えば高い場合、最初からキャリッジ駆動速度を下げた上で一定のキャリッジ駆動速度で印字を行う。この動作では印字動作中にキャリッジの速度が変動しないので、極めて高品位な画質を得ることができ写真等の高画質印字に適している。
【0017】
なお、上述した実施の形態例のインクジェット記録装置に、ユーザによってヘッド駆動モードを選択可能にする手段を設けることにより、装置の利便性を損なわないようにすることができる。このヘッド駆動モードの一例として、ヘッドの温度にかかわらず一定のキャリッジ駆動速度で印字するモード、ヘッドの温度が上昇したときにキャリッジ駆動速度を下げるモード、ヘッド駆動前にヘッド温度が高い場合は予防措置として最初からキャリッジ駆動速度を下げるモードがある。
【0018】
また、印字モード(ドラフト/標準/高画質等)毎にヘッド駆動モードを選択できるようにすることができ、ユーザが望む印字速度と印字品質を両立することもできる。
【0019】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印字速度と印字品質を両立すると共に、ユーザの希望に即した印字モードを選択可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。
【図2】通常の高速印字時のキャリッジ駆動動作における速度変化の様子を示す図である。
【図3】第1の実施の形態のインクジェット記録装置におけるキャリッジ駆動動作によりキャリッジ駆動速度を変更した時の動作における速度変化の様子を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジ駆動動作における速度変化の様子を示す図である。
【符号の説明】
10,20 インクジェット記録装置 11 キャリッジ
12 温度センサ 13 ヘッド
14 温度情報変換部 15 温度設定値記憶部
16 キャリッジ駆動速度変更判定部
17 キャリッジ駆動モータ制御部 18 キャリッジ駆動モータ
21 画像密度情報供給部
Claims (7)
- 移動するキャリッジに搭載したヘッドのノズルから液体のインク滴を熱による膨張により吐出するインクジェット記録装置において、
前記キャリッジを移動するための駆動手段と、
ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段と、
該ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度と予め設定した温度設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記キャリッジの駆動速度の減速を判定するキャリッジ駆動速度変更判定手段と、
該キャリッジ駆動速度変更判定手段による判定結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを有し、
前記キャリッジ駆動速度変更判定手段による判定の結果、前記ヘッド温度検出手段によって検出したヘッドの温度が前記温度設定値を超えた場合、前記駆動制御手段によって前記駆動手段を制御して前記キャリッジの駆動速度を減速させることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記温度設定値を複数個設定し、前記温度設定値のそれぞれに対応する前記キャリッジの減速速度を設定することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクジェット記録装置は前記キャリッジ駆動速度に応じて印字タイミングを調節する印字タイミング調節手段を有し、前記キャリッジの駆動速度の変化に対応して前記印字タイミング調節手段により適切な位置にインク滴が着弾するように印字タイミングを決定する請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクジェット記録装置は印字画像の画像密度情報を前記キャリッジ駆動速度変更判定手段に供給する画像密度情報供給手段を有し、前記駆動手段は、前記ヘッド温度検出手段によって検出されたヘッドの温度に関するヘッド温度の情報と、前記画像密度情報供給手段から供給され、先行する印字画像の密度情報とを加味して前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクジェット記録装置は、キャリッジ駆動モードを選択可能にするキャリッジ駆動モード選択手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記キャリッジ駆動モードは、ヘッドの温度にかかわらず一定の前記キャリッジの駆動速度で印字するモード、ヘッドの温度が前記温度設定値を超えたときに前記キャリッジの駆動速度を下げるモード、前記キャリッジの駆動前にヘッドの温度が高い場合前記キャリッジの駆動前から前記キャリッジの駆動速度を下げるモードを含むことを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
- 前記キャリッジ駆動モード選択手段は、ドラフト印字、標準印字、高画質印字の印字モードに対して前記キャリッジ駆動モードを選択可能にする請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003185688A JP2005014533A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003185688A JP2005014533A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005014533A true JP2005014533A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34185059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003185688A Pending JP2005014533A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005014533A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101071A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
JP2017030300A (ja) * | 2015-08-05 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | 記録装置および記録方法 |
JP2017149120A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、およびデバイスドライバー |
US10857820B2 (en) | 2018-07-11 | 2020-12-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing device and control method |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003185688A patent/JP2005014533A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101071A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
JP2017030300A (ja) * | 2015-08-05 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | 記録装置および記録方法 |
JP2017149120A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、およびデバイスドライバー |
US10857820B2 (en) | 2018-07-11 | 2020-12-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing device and control method |
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