JP2005014408A - 艶消し装飾製品 - Google Patents
艶消し装飾製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005014408A JP2005014408A JP2003182506A JP2003182506A JP2005014408A JP 2005014408 A JP2005014408 A JP 2005014408A JP 2003182506 A JP2003182506 A JP 2003182506A JP 2003182506 A JP2003182506 A JP 2003182506A JP 2005014408 A JP2005014408 A JP 2005014408A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- matte
- main body
- molded
- delustering
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】金属光沢を発現する外表面2を有する本体1と、この本体1の外表面2を覆って位置し、平均粒径が1.8μm以下の光拡散剤を添加剤として添加した透明または半透明な合成樹脂材料で成形された艶消し体4と、から成り、艶消し体4の光拡散効果により、深みのある、淡い柔らか味のある金属光沢を発現させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属光沢を発現する外表面の光輝性を抑え、かつ充分な平滑性を維持した、深みのある艶消し装飾を施した構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属光沢を発現する外観を装飾として利用したものの内、この金属光沢を発現する外表面上に、クリアー塗料に艶消し剤(光拡散剤)を添加した艶消しクリアー塗装を施したものが、艶消し剤を含まないフルグロスのものに比べ、より高級感が得られることから好まれている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−137329号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単に、金属光沢を発現する外表面上に、艶消しクリアー塗装を施したものにあっては、クリアー塗料中に添加された艶消し剤のために、表面の平滑性が失われ、表面がざらついた触感となってしまうため、取扱い時の感触が悪くなる、と云う問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、表面をざらつかせることなく、金属光沢を発現する外表面上に、艶消しクリアー塗装を施すことを技術的課題とし、もって取扱い時の触感の良い、艶消し金属感装飾を施した製品を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
金属光沢を発現する外表面を形成した本体を有すること、
この本体の外表面を覆って位置し、平均粒径が1.8μm以下の光拡散剤を添加剤として添加した透明または半透明な合成樹脂材料で成形された艶消し体を有すること、
にある。
【0007】
この請求項1記載の発明にあっては、本体の金属光沢を発現する外表面は、光拡散剤を添加した透明な合成樹脂材料により成形された艶消し体で覆われているので、外観として金属光沢の鋭い光輝は発現されず、淡くぼやけたようなかつ深みのある輝きが、外観として現出されることになる。
【0008】
また、艶消し体を成形する透明または半透明な合成樹脂材料に添加される光拡散剤は、その平均粒径が1.8μm以下と、非常に細かい粒子であるので、この光拡散剤の粒子の存在を、人間の触感で認識することができず、このため艶消し体の表面、すなわち艶消し装飾製品の表面は、触感的には平滑なものとなる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の手段に、本体を合成樹脂材料で成形し、この本体の表面に、真空蒸着、メッキさらにはスパッタリングの何れか一つで形成した金属被膜を設け、この金属被膜で外表面を形成したこと、を加えたものである。
【0010】
この請求項2記載の発明にあっては、合成樹脂製品に施すことのできる金属感装飾の変化範囲を、大幅に拡大することができると共に、得られる装飾効果が、より高級感の富んだものとなる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の手段に、艶消し体を、予め一定形状に成形され、本体の外表面を覆って組付けられる外殻体で構成したこと、を加えたものである。
【0012】
この請求項3記載の発明にあっては、艶消し体の肉厚を自由に設定することができるので、現出される装飾効果を、立体感の富んだものとすることができ、また得られる製品の表面形状を自由に設定することができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明の手段に、艶消し体を、本体の外表面に、塗布により被覆形成された塗膜で構成したこと、を加えたものである。
【0014】
この請求項4記載の発明にあっては、艶消し体の成形が容易であると共に、本体に対する艶消し体の組付け固定が、強固に簡単に達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、コンパクト容器の蓋体に施した本発明の第一の実施形態を示したもので、コンパクト容器の蓋体の主体部分である合成樹脂製の本体1と、この本体1の外表面2全域を覆って被覆状に組付けられる、艶消し体4を構成する外殻体5とから構成されている。
【0016】
本体1は、コンパクト容器の蓋体の機能を発揮する構成となっており、その上面全域に、真空蒸着、メッキさらにはスパッタリングの何れか一つで金属被膜3を被覆形成することにより、金属光沢を発現する外表面2(図2参照)を形成している。
【0017】
艶消し体4を構成する外殻体5は、平均粒径が1.8μm以下の光拡散剤を添加剤として1〜5重量%の割合で添加した透明または半透明な合成樹脂材料で、本体1の外表面2に沿った形状の板状に射出成形されている。
【0018】
この外殻体5は、淡い半透明となっているので、本体1に組付けた状態では、外表面2が発現している金属光沢の鋭い輝きは消え、くすんで、淡くぼやけた輝きが現出される。
【0019】
そして、この外殻体5は、ある程度の厚さを有する射出成形品であるので、現出される淡い輝きは、ぼやけた外観体裁から得られる深みに、さらに厚さにより得られる深みが加えられ、全体として充分な深みのある淡い輝きが現出されることになる。
【0020】
図3および図4は、繰り出し容器のキャップ体に施した本発明の第二の実施形態を示したもので、繰り出し容器のキャップ体の主体部分である合成樹脂製の有頂円筒状をした本体1と、この本体1の外表面2全域を覆って塗布形成された、艶消し体4を構成する塗膜6とから構成されている。
【0021】
本体1の外表面2は、第一の実施形態と同様に、金属被膜3により形成されており、この外表面2を被覆する塗膜6は、平均粒径が1.8μm以下の光拡散剤を添加剤として1〜5重量%の割合で添加した、透明または半透明な合成樹脂塗料により塗布成形されている。
【0022】
この塗膜6は、第一の実施形態の外殻体5と同様に、淡い半透明となり、外表面2が発現している金属光沢の鋭い輝きを消し、くすんで、淡くぼやけた輝きを現出させることになるが、射出成形品である外殻体5に比べて厚みが小さい分、現出される深みが少ないものとなる。
【0023】
また、塗膜6は、本体1の外表面2に塗布成形されるものであるので、その成形がきわめて容易であり、またその厚みが小さいので、繰り出し容器のように、小型化が求められる製品への適用が、きわめて有効となる。
【0024】
なお、艶消し体4は、無色、有色の何れであっても良く、無色の場合には、金属被膜3が発現する金属色を、そのままぼやかした状態で現出させることになるが、有色の場合には、金属被膜3が発現する金属色と艶消し体4の色との合成により、他の所望する金属色を現出させることが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、淡くぼやけたようなかつ深みのある金属感のある柔らかな輝きが、外観として現出されるので、落ち着きのあるそして高級感に富んだ外観体裁を現出させることができる。
【0026】
また、艶消し体を成形する合成樹脂材料に添加される光拡散剤は、その平均粒径が1.8μm以下と、非常に細かい粒子であるので、この光拡散剤の粒子の存在を、人間の触感で認識することができず、それゆえ艶消し体の表面、すなわち艶消し装飾製品の表面は、触感的には平滑なものとなり、滑らかで良好な触感を得ることができる。
【0027】
請求項2記載の発明にあっては、合成樹脂製品に施すことのできる金属感装飾の変化範囲を、大幅に拡大することができ、得られる装飾効果が、より高級感の富んだものとなるので、金属感装飾の効果を飛躍的に高めることができる。
【0028】
請求項3記載の発明にあっては、現出される装飾効果を、立体感の富んだものとすることができ、また得られる製品の表面形状を自由に設定することができるので、外観形状に個性のある製品を得ることができる。
【0029】
請求項4記載の発明にあっては、艶消し体の成形が容易であると共に、本体に対する艶消し体の組付け固定が、強固に簡単に達成されるので、艶消し装飾製品の製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の構成例を示す、一部破断全体斜視図。
【図2】図1に示した構成例の壁構造を示す、拡大断面図。
【図3】本発明の第二の実施形態の構成例を示す、半縦断正面図。
【図4】図3に示した構成例の丸印した部分の、拡大詳細図。
【符号の説明】
1 ; 本体
2 ; 外表面
3 ; 金属被膜
4 ; 艶消し体
5 ; 外殻体
6 ; 塗膜
Claims (4)
- 金属光沢を発現する外表面(2)を形成した本体(1)と、該本体(1)の外表面(2)を覆って位置し、平均粒径が1.8μm以下の光拡散剤を添加剤として添加した透明または半透明な合成樹脂材料で成形された艶消し体(4)と、から成る艶消し装飾製品。
- 本体(1)を合成樹脂材料で成形し、該本体(1)の表面に、真空蒸着、メッキさらにはスパッタリングの何れか一つで形成した金属被膜(3)を設け、該金属被膜(3)で外表面(2)を形成した請求項1記載の艶消し装飾製品。
- 艶消し体(4)を、予め一定形状に成形され、本体(1)の外表面(2)を覆って組付けられる外殻体(5)で構成した請求項1または2記載の艶消し装飾製品。
- 艶消し体(4)を、本体(1)の外表面(2)に、塗布により被覆形成された塗膜(6)で構成した請求項1または2記載の艶消し装飾製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003182506A JP4863038B2 (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 艶消し装飾製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003182506A JP4863038B2 (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 艶消し装飾製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005014408A true JP2005014408A (ja) | 2005-01-20 |
JP4863038B2 JP4863038B2 (ja) | 2012-01-25 |
Family
ID=34182872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003182506A Expired - Fee Related JP4863038B2 (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 艶消し装飾製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4863038B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021025054A1 (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-11 | 日東電工株式会社 | 電磁波透過性積層体 |
-
2003
- 2003-06-26 JP JP2003182506A patent/JP4863038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021025054A1 (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-11 | 日東電工株式会社 | 電磁波透過性積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4863038B2 (ja) | 2012-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20100053747A (ko) | 인서트 성형용 장식시트 및 그 제조방법 | |
JP5453622B2 (ja) | 加飾シート、加飾成形体及び加飾シートの製造方法 | |
JP4863038B2 (ja) | 艶消し装飾製品 | |
JP6630063B2 (ja) | 加飾成形体およびその製法 | |
CN207966801U (zh) | 激光镭射金属键帽 | |
JP2005014374A (ja) | 加飾フィルム | |
JP4693550B2 (ja) | 印刷シート及び印刷シートの製造方法 | |
JP2010260597A (ja) | 携帯容器の蓋体 | |
JPH04277254A (ja) | 合成樹脂製建築用化粧材 | |
JP2005015867A (ja) | 加飾プラスチック成形品 | |
JP2018149715A (ja) | 加飾フィルム | |
CN207966817U (zh) | 冲压型金属键帽 | |
JP4454971B2 (ja) | 多層ブロー容器 | |
JP6754076B2 (ja) | 乗物用の加飾用部品 | |
KR200423949Y1 (ko) | 투명 입체감을 가지는 원단 | |
JP3900238B2 (ja) | プラスチック材料又はガラスで作られたキャップ等の部品 | |
JP2018068828A (ja) | 切欠き模様付成形品の製法およびそれによって得られる切欠き模様付成形品 | |
JP5478985B2 (ja) | 加飾転写シート | |
US20200254811A1 (en) | Process, method, and device for enhancing an art composition | |
JP5587018B2 (ja) | 加飾シート | |
JP5107832B2 (ja) | 加飾成形体 | |
JP6817886B2 (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
KR200303963Y1 (ko) | 장식용 판 | |
JP3986789B2 (ja) | 成形用金属調化粧シート及びその製造方法 | |
Colletti | OrnaMental POrnamentation: The Abstract and the Exuberant Body of Ornamentation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060331 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090401 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090519 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111026 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4863038 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |