JP2005014145A - 電動工具 - Google Patents

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Hiroshi Iwano
洋 岩野
Minoru Yamada
穣 山田
Fumiaki Sawano
史明 沢野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Abstract

【課題】モータと遊星減速部と打撃部とを同時に且つ効果的に空冷する電動工具を提供する。
【解決手段】リングギア3、サンギア5、プラネットギア4、及び、リングギア3の外周側を覆うギアケース2を有して成る遊星減速部10と、遊星減速部10に動力を伝達するモータ6と、遊星減速部10から動力を伝達される打撃部8と、これらを内蔵するハウジング1とを具備した電動工具において、モータ3に外気導入用ファン23を設けるとともに、ハウジング1の打撃部周囲部分32に外気導入孔22を穿設し、リングギア3とギアケース2との間に通風可能な空隙Aを設け、ギアケース2には、外気導入孔22からハウジング1内に導入された外気を前記空隙Aを介してモータ6側へと通過させる通風孔21を設ける。また、リングギア3を熱良導体により形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊星減速部を有する電動工具に関し、詳しくは、遊星減速部の温度を効果的に低減させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10には、従来の電動工具を示している。この電動工具は、ねじ締め等に用いられるインパクトドライバであって、外殻を成すハウジング1内には、駆動源であるモータ6と、モータ6のモータ軸6aの先端部に連結されて回転駆動力を伝達される遊星減速部10と、遊星減速部10から回転駆動力を伝達されて衝撃力を発生させる打撃部8と、打撃部8から衝撃力を伝達されて衝撃的に回転駆動される出力軸9とが内蔵されている。前記遊星減速部10は、輪環状のリングギア3と、リングギア3の中心に位置してモータ軸6aと一体に回転駆動されるサンギア5と、リングギア3の内周面及びサンギア5の外周面に噛合う複数個のプラネットギア4と、リングギア3の外周側を覆うギアケース2とを有し、サンギア5の回転駆動に伴ってプラネットギア4がサンギア5及びリングギア3と噛合いながら自転及び公転運動を行い、このプラネットギア4の公転運動が該プラネットギア4を支持するキャリア7を介して打撃部8に回転駆動駆動力として伝達され、打撃部8に打撃を発生させるものである。
【0003】
ところで、上記の電動工具においては、遊星減速部10や打撃部8がハウジング1やギアケース2やリングギア3によって外気と遮断されており、この為に、遊星減速部10内での歯車同士の摺動による発熱や、モータ6及び打撃部8内で発生する熱が遊星減速部10に伝導されることによって、遊星減速部10の温度が上昇し、遊星減速部10の耐久性が低下してしまうという問題があった。また、遊星減速部10の温度が上昇するとこの熱がギアケース2を介してハウジング1表面にまで伝導され、作業者に不快感を与えてしまうという問題があった。
【0004】
これに対し、従来から、電動工具のモータに空冷用のファンを設けて外気を導入することでモータの温度上昇を抑制するものは数多く提案されているものの(例えば特許文献1を参照。)、遊星減速部や打撃部までは同時に空冷することができず、したがって、上記した問題を解決し得ないものであった。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−300656号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造によりモータと遊星減速部と打撃部とを同時に且つ効果的に空冷することで、遊星減速部の耐久性を向上させるとともに、作業者を不快にさせるハウジング表面の温度上昇を抑制することのできる電動工具を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明を、リングギア3と、リングギア3の中心に位置するサンギア5と、リングギア3の内周面及びサンギア5の外周面に噛合うプラネットギア4と、リングギア3の外周側を覆うギアケース2とを有して成る遊星減速部10と、遊星減速部10に回転駆動力を伝達するモータ6と、遊星減速部10から回転駆動力を伝達されて衝撃力を発生させる打撃部8と、打撃部8から衝撃力を伝達されて衝撃的に回転駆動される出力軸9と、これらを内蔵するハウジング1とを具備した電動工具において、モータ6に外気導入用ファン23を設けるとともに、ハウジング1の打撃部周囲部分32に外気導入孔22を穿設し、リングギア3とギアケース2との間に通風可能な空隙Aを設け、ギアケース2には、外気導入孔22からハウジング1内に導入された外気を前記空隙Aを介してモータ6側へと通過させる通風孔21を設け、リングギア3を熱良導体により形成したことを特徴としたものとする。
【0008】
このようにすることで、電動工具の動作時にモータ6の外気導入用ファン23が回転駆動され、これにより外気導入孔22からハウジング1内に外気が導入される。導入された外気は冷却風としてハウジング1の打撃部周囲部分32と打撃部8との間を通った後に、リングギア3とギアケース2との間の空隙A及びギアケース2に設けた通風孔21を介して、モータ6側へと通過していくものである。このとき、冷却風によって打撃部8と遊星減速部10とモータ6とが同時に空冷されるので、歯車同士の摺動で内部から発熱を生じる遊星減速部10自体の温度上昇を抑制するとともに、この遊星減速部10に熱を伝導するモータ6や打撃部8の温度上昇をも抑制することができ、結果として、遊星減速部10の温度上昇が効果的に抑制されて、耐久性が向上することとなる。また、このように遊星減速部10の温度上昇が効果的に抑制されることに加えて、リングギア3とギアケース2との間に空隙Aを設けていることで、リングギア3からギアケース2を介してハウジング1表面にまで伝導される熱量が効果的に抑制され、作業者に不快感を与えることが防止されることとなる。しかも、このような作用効果を得る為の構造が簡単であることから、コンパクト且つ安価な電動工具として提供することができるものである。
【0009】
また、上記電動工具において、リングギア3の外周面に熱良導体から成る複数の突起部25を設けることも好ましく、このようにすることで、リングギア3の空隙Aに露出されるリングギア3の表面積が増大するので、空隙Aを通過する冷却風への放熱量が増大し、遊星減速部10の温度上昇が更に効果的に抑制されるものである。また更に、ギアケース2を熱良導体から形成し、リングギア3の上記突起部25をギアケース2の内周面に当接させることも好ましく、このようにした場合には、リングギア3の熱の一部が突起部25を介してギアケース2にまで伝導されたうえで該ギアケース2側から空隙Aを通過する冷却風に放熱されるので、空隙Aにおける冷却風への放熱量が全体として増加し、遊星減速部10の温度上昇は更に効果的に抑制されることとなる。
【0010】
また、上記電動工具において、リングギア3の外周側部分を、該リングギア3の内周側部分よりも出力軸9側に突出させることも好ましく、このようにすることで、出力軸9側に突出させた分だけ空隙A側に露出されるリングギア3の表面積が増大するので、空隙Aを通過する冷却風への放熱量も増大し、遊星減速部10の温度上昇が更に効果的に抑制されるものである。
【0011】
また、上記課題を解決するために本発明を、リングギア3と、リングギア3の中心に位置するサンギア5と、リングギア3の内周面及びサンギア5の外周面に噛合うプラネットギア4と、リングギア3の外周側を覆うギアケース2とを有して成る遊星減速部10と、遊星減速部10に回転駆動力を伝達するモータ6と、遊星減速部10から回転駆動力を伝達されて衝撃力を発生させる打撃部8と、打撃部8から衝撃力を伝達されて衝撃的に回転駆動される出力軸9と、これらを内蔵するハウジング1とを具備した電動工具において、モータ6に外気導入用ファン23を設けるとともに、ハウジング1の打撃部周囲部分32に外気導入孔22を穿設し、ギアケース2にリングギア3の外周面を一部露出させる開口部41を設け、リングギア3の前記開口部41により露出される部分42とハウジング1との間に、外気導入孔22からハウジング1内に導入された外気をモータ6側へと通過させる空隙Dを設けたことを特徴としたものとしてもよい。
【0012】
このようにすることで、電動工具の動作時にモータ6の外気導入用ファン23が回転駆動され、これにより外気導入孔22からハウジング1内に外気が導入される。導入された外気は冷却風としてハウジング1の打撃部周囲部分32と打撃部8との間を通った後に、リングギア3の露出する部分42とハウジング1との間の空隙Dを介して、モータ6側へと通過していくものである。このとき、冷却風によって打撃部8と遊星減速部10とモータ6とが同時に空冷されるので、歯車同士の摺動で内部から発熱を生じる遊星減速部10自体の温度上昇を抑制するとともに、この遊星減速部10に熱を伝導するモータ6や打撃部8の温度上昇をも抑制することができ、結果として、遊星減速部10の温度上昇が効果的に抑制されて、耐久性が向上することとなる。また、このように遊星減速部10の温度上昇が効果的に抑制されることに加えて、リングギア3とハウジング1との間に空隙Dを設けていることで、リングギア3からギアケース2を介してハウジング1表面にまで伝導される熱量が効果的に抑制され、作業者に不快感を与えることが防止されることとなる。しかも、このような作用効果を得る為の構造が簡単であることから、コンパクト且つ安価な電動工具として提供することができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明の構成のうち従来の技術で示した電動工具の構成と同様であって既に説明してある構成については同一符号を付して説明を省略し、本発明の特徴的な構成について、別符号を付して以下に詳述する。
【0014】
図1や図2には、本発明の実施の形態における一例の電動工具を示している。本例のギアケース2は、小径筒状部11とこれより大径である大径筒状部12とを段部13を介して同芯上に且つ一体に成形したものである。小径筒状部11は、大径筒状部12と連通する側と逆側の開口部14からモータ軸6aの先端部を挿入した状態でモータ6にねじ固定されるようになっており、また、大径筒状部12は、小径筒状部11と連通する側と逆側の開口部15からリングギア3を挿入した状態で、リングギア3の外周面に突設した略L字型の係止部16が開口部15の周縁部分に係止するようになっている(図3、図4を参照)。このように、本例においてはギアケース2とリングギア3とを別体に設けているが、これが一部材により一体に設けられていても構わない。そして、上記のようにしてギアケース2内に配されたモータ軸6aの先端部とリングギア3との間にサンギア5や複数のプラネットギア4やキャリア7が組み込まれることで、本例の遊星減速部10が構成されている。この遊星減速部10は、ギアケース2の外周面がハウジング1の内周面と当接する状態で、ハウジング1に内蔵されるものである。
【0015】
ギアケース2のうちリングギア3の外周側を覆う部分である大径筒状部12は、リングギア3の外周面との間に通風可能な空隙Aが生じるような直径に設けており、また、ギアケース2の段部13には通風孔21を貫設しているので、ハウジング1内において、ハウジング1のモータ周囲部分31とモータ6の間の空間部分Bと、ハウジング1の打撃部周囲部分32と打撃部8との間の空間部分Cとが、上記の空隙A及び通風孔21を介して連通されるようになっている。更に、本例においては、ハウジング1の打撃部周囲部分32の出力軸9寄りの箇所に、上記空間部分Cを外部と連通させる外気導入孔22を周方向に所定間隔を隔てて複数箇所貫設し、モータ6内には、モータ軸6aと一体に回転駆動されて出力軸9側からモータ6側への方向に気流を発生させる外気導入用ファン23を設けている。
【0016】
しかして、本例の電動工具のモータ6を回転駆動させると、既述のようにモータ軸6aの回転駆動力が、遊星減速部10を介して減速されたうえで打撃部8に伝達され、この回転駆動力が打撃部8を介して打撃力として出力軸9に伝達されるものである。そして、これと同時に、モータ軸6aに設けられた外気導入用ファン23の回転駆動によって、外気導入孔22からハウジング1内に導入された外気は、打撃部8を囲む空間部分Cを通過した後にリングギア3を囲む空隙Aに流入し、通風孔21を抜けてモータ6を囲む空間部分Bに至るものである(図1、図3の矢印を参照)。空間部分Bにまで導入された外気は、モータ6の外殻を成すモータケース17に穿設した吸気孔18及び排気孔19を介してモータケース17内部に吸気及び排気された後に、ハウジング1のモータ周囲部分31の出力軸6から離れた側の箇所に貫設した外気流出孔24から、外部に排出されるようになっている。
【0017】
つまり、本例の電動工具においては、外気導入孔22から空間部分Cと空隙Aを通過するとともに通風孔21を介して空間部分Bにまで至る空気通路が形成されているので、上記空気通路を通過する外気が、打撃部8と遊星減速部10とモータ6とを空冷する冷却風の役を為すのである。これにより、内部での歯車同士の摺動により発熱を生じる遊星減速部10自体が冷却されるとともに、この遊星減速部10に熱を伝導するモータ6や打撃部9も同時に冷却されるので、遊星減速部10の温度上昇は効果的に抑制されて耐久性が向上するものである。また、上記のように遊星減速部10の温度上昇が効果的に抑制されることに加えて、リングギア3とギアケース2との間に空隙Aを設けていることで、遊星減速部10内部の熱がギアケース2を介してハウジング1表面にまで伝導されて作業者に不快感を与えることが、更に効果的に抑制される。ここで、リングギア3は熱良導体により形成することが好ましく、一般的に熱伝導率が高くなる程に空隙Aでの遊星減速部10の空冷は効率良く行われる。
【0018】
なお、本例における打撃部8は、特願2002−28874号公報にも記載されているようなオイルパルスを用いて打撃力を発生させる構造のものであるが、これに限らず、ハンマーにより機械的打撃を与える構造等、他の構造により打撃力を発生させるものであっても構わない。また、本例における遊星減速部10は一段式のものであるが、これに限らず、複数段式のものであっても構わない。
【0019】
また、本例の電動工具においては、図5に示すようにリングギア3の外周面に、周方向に所定間隔を隔てて、複数の熱良導体から成る突起部25を設けることも好適である。この場合、空隙Aに露出されるリングギア3の表面積が増大するので、空隙Aを通過する冷却風への放熱量も増大し、遊星減速部10の温度上昇は更に効果的に抑制されることとなる。
【0020】
そして、上記の突起部25を、図6に示すようにギアケース2の内周面に当接させるとともに、ギアケース2を熱良導体から形成することも好適である。この場合、リングギア3の熱の一部が突起部25を介してギアケース2にまで伝導されたうえで該ギアケース2側から空隙Aを通過する冷却風に放熱されるので、空隙Aにおける冷却風への放熱量は全体として増加し、遊星減速部10の温度上昇は更に効果的に抑制されることとなる。
【0021】
また、図7に示すように、リングギア3を該リングギア3の外周側部分である外周側半部26と該リングギア3の内周側部分である内周側半部27とに二分するとともに、外周側半部26から出力軸9側に筒状の突出部28を延出することで、リングギア3の外周側部分が内周側部分よりも出力軸9側に突出するように形成することも好適である。この場合、突出部28の外周面分だけ空隙A側に露出されるリングギア3の表面積が増大するので、空隙Aを通過する冷却風への放熱量も増大し、遊星減速部10の温度上昇は更に効果的に抑制されることとなる。この突出部28の延設に加えて図5や図6に示す突起部25を設けることで、減速部10の温度上昇が更に効果的に抑制されることは勿論である。
【0022】
次に、本発明の実施の形態における他例の電動工具について、図8や図9に基づいて説明する。なお、他例の基本的構成は一例の構成と略同一であることから、既に説明してある構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、他例の特徴的な構成であるギアケース2やリングギア3の構成について別符号を付して以下に詳述する。
【0023】
本例のギアケース2は、小径筒状部11とこれより大径である大径筒状部12とを段部13を介して同芯上に且つ一体に成形したものであり、上記大径筒状部12が、リングギア3の外周面を覆う部分となっている点では一例と同様である。しかし、本例の大径筒状部12が、リングギア3の外周面と当接して該リングギア3との間に空隙Aを生じないような直径に設けたものであり、且つ、大径筒状部12に該大径筒状部12が断面略C字状となるような軸方向に貫通した開口部41を設けていて、この開口部41を介してリングギア3の外周面が径方向に一部露出されるようになっている点が、一例との大きな相違点である。また、本例のギアケース2には一例のような通風孔21は設けていない。
【0024】
リングギア3の前記開口部41により露出される露出部分42とハウジング1との間には、通風可能な空隙Dが形成されており、この空隙Dを介して、ハウジング1のモータ周囲部分31とモータ6の間の空間部分Bと、ハウジング1の打撃部周囲部分32と打撃部8との間の空間部分Cとが、連通するようになっている。
【0025】
しかして、本例の電動工具のモータ6を回転駆動させると、一例と同様に遊星減速部10を介して伝達された回転駆動力が打撃部8によって出力軸9に打撃力として伝達されるとともに、モータ軸6aに設けられた外気導入用ファン23の回転駆動によって、外気導入孔22からハウジング1内に導入された外気は、打撃部8を囲む空間部分Cを通過した後にリングギア3の露出部分42とハウジング1との空隙Dに流入し、この空隙Dを介してモータ6を囲む空間部分Bにまで至るものである。
【0026】
つまり、本例の電動工具においては、外気導入孔22から空間部分Cを通過した後に空隙Dを介して空間部分Bにまで至る空気通路が形成されているので、上記空気通路を通過する外気が、打撃部8と遊星減速部10とモータ6とを空冷する冷却風の役を為すのである。これにより、遊星減速部10の温度上昇が効果的に抑制されて耐久性が向上し、また、空隙Dを設けていることで、遊星減速部10内部の熱がハウジング1表面にまで伝導されて作業者に不快感を与えることが更に効果的に抑制されていることは、一例と同様である。また、リングギア3は熱良導体により形成されていることが好ましく、一般的に熱伝導率が高くなる程に空隙Dでの遊星減速部10の空冷は効率良く行われる。
【0027】
そして、一例と他例の電動工具のいずれもが、簡単な構造により上記した作用効果が得られるものであることから、コンパクト且つ安価な電動工具として提供することができるものである。
【0028】
【発明の効果】
上記のように本発明にあっては、外気導入孔からハウジング内に導入された外気によって打撃部と遊星減速部とモータとが同時に空冷されるので、歯車同士の摺動で内部から発熱を生じる遊星減速部自体の温度上昇を抑制するとともに、この遊星減速部に熱を伝導するモータや打撃部の温度上昇をも抑制することができ、結果として、遊星減速部の温度上昇が効果的に抑制されて、耐久性が向上するという効果がある。また、遊星減速部からハウジング表面にまで伝導される熱量が抑制されることで、作業者に不快感を与えることが防止されるという効果がある。しかも、このような作用効果を得る為の構造が簡単であることから、コンパクト且つ安価な電動工具として提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例の電動工具の主要部を示す一部破断側面図である。
【図2】同上の電動工具の全体を示す側面図である。
【図3】同上の電動工具の内部構造の説明図である。
【図4】同上の電動工具の遊星減速部を示しており、(a)は概略正面図、(b)は概略斜視図である。
【図5】同上の電動工具の突起部を設けた場合の遊星減速部を示しており、(a)は概略正面図、(b)は概略斜視図である。
【図6】同上の電動工具の突起部をギアケースに当てた場合の遊星減速部を示す概略正面図である。
【図7】同上の電動工具の突出部を設けた場合の遊星減速部を示しており、(a)は概略正面図、(b)は概略斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態における他例の電動工具の遊星減速部を示しており、(a)は概略正面図、(b)は概略斜視図である。
【図9】同上の電動工具の内部構造の説明図である。
【図10】従来の電動工具を示す一部破断側面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 ギアケース
3 リングギア
4 プラネットギア
5 サンギア
6 モータ
8 打撃部
9 出力軸
10 遊星減速部
21 通風孔
22 外気導入孔
23 外気導入用ファン
25 突起部
32 打撃部周囲部分
41 開口部
42 露出部分
A 一例の空隙
D 他例の空隙

Claims (5)

  1. リングギアと、リングギアの中心に位置するサンギアと、リングギアの内周面及びサンギアの外周面に噛合うプラネットギアと、リングギアの外周側を覆うギアケースとを有して成る遊星減速部と、遊星減速部に回転駆動力を伝達するモータと、遊星減速部から回転駆動力を伝達されて衝撃力を発生させる打撃部と、打撃部から衝撃力を伝達されて衝撃的に回転駆動される出力軸と、これらを内蔵するハウジングとを具備した電動工具において、モータに外気導入用ファンを設けるとともに、ハウジングの打撃部周囲部分に外気導入孔を穿設し、リングギアとギアケースとの間に通風可能な空隙を設け、ギアケースには、外気導入孔からハウジング内に導入された外気を前記空隙を介してモータ側へと通過させる通風孔を設け、リングギアを熱良導体により形成したことを特徴とする電動工具。
  2. リングギアの外周面に、熱良導体から成る複数の突起部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
  3. ギアケースを熱良導体から形成し、リングギアの突起部をギアケースの内周面に当接させたことを特徴とする請求項2記載の電動工具。
  4. リングギアの外周側部分を、該リングギアの内周側部分よりも出力軸側に突出させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の電動工具。
  5. リングギアと、リングギアの中心に位置するサンギアと、リングギアの内周面及びサンギアの外周面に噛合うプラネットギアと、リングギアの外周側を覆うギアケースとを有して成る遊星減速部と、遊星減速部に回転駆動力を伝達するモータと、遊星減速部から回転駆動力を伝達されて衝撃力を発生させる打撃部と、打撃部から衝撃力を伝達されて衝撃的に回転駆動される出力軸と、これらを内蔵するハウジングとを具備した電動工具において、モータに外気導入用ファンを設けるとともに、ハウジングの打撃部周囲部分に外気導入孔を穿設し、ギアケースにリングギアの外周面を一部露出させる開口部を設け、リングギアの前記開口部により露出される部分とハウジングとの間に、外気導入孔からハウジング内に導入された外気をモータ側へと通過させる空隙を設けたことを特徴とする電動工具。
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