JP2005013413A - 輸液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器または輸液チューブの装置に対する装填時と、輸液のための諸設定時と、輸液の開始時と、輸液中に複数の音声メッセージを夫々発声することができ、かつ複数の音声メッセージを任意に選択可能にできる輸液装置の提供。
【解決手段】薬液を収容した輸液バッグに接続された輸液チューブ2が、正しい装填状態で装置に装填されたことを検出するセンサ9と、薬液の輸液を行う輸液ポンプ機構200と諸設定を行う設定スイッチ211を備えた装置であって、輸液チューブ装填時と、設定時と、輸液の開始時と、輸液中に発声する音声メッセージを記憶した音声ガイド発生部15と、複数の音声メッセージを、任意に選択可能にしたディップスイッチ110を具備する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸液装置に係り、特に音声メッセージを発声することにより使用者に使用上の注意を促す機能を備えた輸液装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
輸液装置として、薬液バッグに接続された輸液チューブをポンプ機構に正しく装填した後に、複数のフィンガにより順次押圧して輸液を行うように構成された蠕動式輸液装置によれば、輸液チューブをフィンガと押圧板との間で挟持し輸液チューブの外周面を順次押圧して輸液を行うように構成されている。この蠕動式輸液装置によれば、ドアを開き、輸液チューブの途中部位を、本体側のポンプ機構の定位置となる溝部内に一時的に保持した後に、ドアを閉じて、ドアを本体に対する係止状態に固定してから、輸液チューブの外周面を個別駆動される複数のフィンガとドアの押圧板との間の挟持状態にすることで、輸液チューブを不動状態に保持し、カム駆動機構の駆動にともなう蠕動運動により送液を行うように構成されている。
【0003】
一方、輸液装置として薬液を収容したシリンジの押子を装填位置にセットし、シリンジの押子を押子押圧機構により押圧して精度の高い輸液を行うシリンジポンプが知られている。
【0004】
上記のように構成される輸液装置において、薬液を収容したシリンジまたは輸液バッグに接続された輸液チューブが、装置側に対して正しい装填状態で装填されたことを検出することで、正しく装填されていない場合には使用者に誤装填を警報と点滅ランプにより知らせる装置についても知られている。
【0005】
また、在宅時に患者により使用される携帯型の輸液ポンプにおいて、電話回線を介して可聴音声メッセージを発声することで輸液の進行状況を知らせるようにした輸液装置についても提案されている(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特表2000−504963号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報によれば輸液開始後における輸液の進行状況を、例えば視力の低下した患者に知らせることはできるが、輸液チューブやシリンジを装置に対して正しく装填する際の音声メッセージや、輸液のための流量設定時に不具合が生じた場合などにおいて音声メッセージを発声することができないものであり充分ではないものであった。
【0007】
また、使用者は同じ輸液装置を繰り返し使用することで、使用に慣れた後には音声メッセージはむしろ煩わしくなることになるので、必要に応じて各音声メッセージを発声しないようにしたくなるが、従来の装置では音声メッセージを任意に選択することができない問題点があった。
【0008】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、容器または輸液チューブの装置に対する装填時と、輸液のための諸設定時と、輸液の開始時と、輸液中に複数の音声メッセージを夫々発声することができ、かつ複数の音声メッセージを任意に選択可能にできる輸液装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、薬液を収容した容器、または該容器に接続された輸液チューブが、正しい装填状態で装置に装填されたことを検出する検出手段と、前記薬液の輸液を行う輸液手段と、前記輸液のための流量を含む諸設定を行う設定手段とを備えた輸液装置であって、前記装填時と、前記諸設定時と、前記輸液の開始時と、前記輸液中に発声する複数の音声メッセージを記憶した音声ガイド発生手段と、前記複数の音声メッセージを、任意に選択可能にした選択手段とを具備することを特徴としている。
【0010】
また、前記複数の音声メッセージは、複数の音声メッセージは、前記諸設定時と前記輸液の開始時に発声する第1の音声メッセージと、前記装填時に発声する第2の音声メッセージと、前記輸液中に発声する第3の音声メッセージであることを特徴としている。
【0011】
また、前記設定手段は、前記装置の操作し易くかつ見やすい位置に配設され、前記選択手段は、前記装置の背面壁側を含む位置に配設されることを特徴としている。
【0012】
また、前記選択手段は、前記位置に穿設された孔部を介して切り換え操作されるとともに、前記孔部に着脱可能な蓋部材を設けたことを特徴としている。
【0013】
また、前記選択手段は、前記装置に内蔵される電子回路基板上に実装されるとともに複数のノブを有したディップスイッチであり、前記複数のノブは前記第1乃至第3の音声メッセージに対応付けされることを特徴としている。
【0014】
また、前記設定手段は、所定期間経過後に自動点灯する表示部をさらに有し、第4の音声メッセージとともに前記装置の定期点検が促されることを特徴としている。
【0015】
また、前記容器はシリンジであり、前記輸液手段は、前記装填された前記シリンジの押子を押圧することで輸液を行う押子押圧機構を備えたことを特徴としている。
【0016】
また、前記容器は輸液バッグであり、前記輸液手段は、前記輸液バッグに接続された前記輸液チューブを蠕動運動させるポンプ機構を備え、該ポンプ機構は、前記装置の本体側のカム駆動手段により個別に駆動される複数のフィンガと、前記本体側において開閉自在に軸支され閉位置で係止する係止手段を有したドアと、前記複数のフィンガに向けて移動付勢されるように前記ドアに支持される押圧板とを備え、前記輸液チューブを前記複数のフィンガと前記押圧板との間で挟持し、前記輸液チューブの外周面を順次押圧する蠕動運動により前記輸液チューブ内の内容物を蠕動運動方向に送り出すことを特徴としている。
【0017】
そして、前記設定手段は、前記ドアの正面側に配設され、かつ前記本体側の両側面において前記設定手段の操作時の指当て部分となる凸状部を形成したことを特徴としている。
【発明の実施の形態】
以下に本発明の輸液装置について、シリンジポンプ1と蠕動式輸液装置1に適用した2つの好適な実施形態について添付の図面を参照して詳細に述べるが、輸液装置としてはこれらの他にローラ式輸液装置、ダイヤフラム式輸液装置等があり、以下に説明する装置構成に限定されないことは言うまでもない。
【0018】
さて、図1(a)はシリンジポンプ1の外観斜視図であり、流量などの設定を行なうための設定手段である操作部12と通常右手で操作される設定ダイヤル6とが見えるように示した図である。また、図1(b)は(a)の一部を破断して示した右側面図である。
【0019】
図1(a)において、シリンジポンプ1は、ICU、CCU、NICUでの、栄養補給や輸血、化学療法剤、麻酔剤などの薬液注入を目的とした微量持続注入ポンプであり、表示手段である表示部11を図示のように上面において略集中するように上記の操作部12と併設しており、操作性を良くしている。また、基本的にはテーブル上に載置して使用されるが、輸液用スタンドポールに固定した状態でも使用されることから、底部に固定用金具(不図示)が設けられている。
【0020】
また、この操作部12と表示部11は全体的にエンボスシートカバーで覆われており、JIS0920の防滴試験を満足する防滴設計がなされており、例えば不注意にこぼれた薬剤である薬液等を簡単に拭きとることができるようにするとともに、薬液等が内部に侵入するのを防ぐための高い防滴性を備えている。
【0021】
このために上カバー3と下カバー4は耐薬品性を備える成形樹脂材料から一体成形されるとともに、各カバーの互いの接続面において例えばシリコーンエラストマー製のラバーシールを介在させてからネジ止めする構成にすることで、内部に液体等の異物が入り込むことを防止するように構成されている。
【0022】
また、注入の高精度と操作性の向上を重視するために制御手段としてマイクロコンピュータによる精密な注入動作制御を実現可能にするとともに、外部から見易い位置において上方に突出して設けられた警告手段である動作インジケータ(アラーム表示部)7が設けられており、この動作インジケータ7が赤色または緑色に多色に点灯、点滅したり、回転点灯表示するようにしてその動作状態や警報状態が遠方からでもモニターできるようにして安全性を万全にしている。
【0023】
さらに、音声メッセージ発声のためのスピーカ14が内蔵されており、破線図示のシリンジ2を正しい装填状態に装填したり、輸液の設定を適正に入力するために連続注入時における流量の上・下限値、ワンショット投与時における上・下限値、時間と流量の双方またはいずれか一方の設定を行なう際の音声ガイドを行うようにしている。具体的には上・下限値を外れた設定が、操作部12または設定ダイヤル6を用いて行なわれたときには、上記の動作インジケータ7とともに音声メッセージと光りによる警告を行うことで、注入の停止を促すことにより安全性を確保している。
【0024】
また、小型・軽量であり、図示のように横長であるので、複数台数を同時使用する場合にも使用に便利となり、かつ持ち運びも簡単となるように設計されている。さらに、装置の右側面の設定ダイヤル6を回すことで回転速度と回転方向に応じた数値設定が短時間でできるようにする一方で、表示パネルの表示部11に設定値を表示できるようにして、流量などの数値の設定変更時は、設定ダイヤル6の操作によりワンアクションで簡単に行えるようにしている。その形状寸法は、例えば高さH:110mm×幅W:322mm×奥行きD:115mmであり、重量は約1.6Kgであり、電源はAC商用電源と、内蔵バッテリー、DC12VAの3系統にしている。内蔵バッテリーは充電時間は15H(時間)であり、外部から簡単に交換可能にするために下カバー4の底部において蓋で被われて、コネクタ接続されて着脱可能に設けられている。また、交換寿命は3年以上とする一方で、充電コントロールをトリクル充電としている。さらに、充電バッテリーのセル破損検出/セル破損安全対策に専用回路が設けられており過放・充電防止を実現している。そして、耐熱用(Ni−Cd)バッテリーを使用し、新品バッテリーで警報発生まで120分以上、シャットダウンまで150分以上動作できるようにしている。加えて、ガンマ注入のための表示部10と、流量・予定量・積算量の各表示部11他が操作パネル上に設けられる一方で、設定ダイヤル6は洗浄のために簡単に取り外すことができるように構成されている。
【0025】
一方、図1(b)において、下カバー4の底面には孔部4aが穿設されており、この孔部4aに対向して電子回路基板100上に実装される選択手段である複数のノブを有したディップスイッチ110が設けられている。この孔部4aは破線図示のゴム製のグロメット形状の蓋部材8で通常は覆われており、蓋部材8により上記の防水機能を果たすとともに、必要に応じて簡単に取り外せるように形成されている。さらにこの蓋部材8には一端が下カバー4に固定される不図示のバンドが固定されており、取り外し時に無くさないようにしている。
【0026】
また、上カバー3には破線図示のシリンジ2が載せられるシリンジステージと、シリンジ2の本体と一体的に形成されているフランジ部がセットされるスリット部と、図示のクランプ5を回動自在に支持するためのクランプ支柱(破線図示)と、シリンジ2の押子をセットするとともに押子の装填状態を検出する検出手段であるセンサ9を設けたスライダ組立体50とから構成されている。
【0027】
そして、図中の矢印A方向に駆動されることで押子を押圧する押子押圧手段であるスライダ組立体50は、上カバー3の凹部上を往復移動するように、スライダー送り機構に対して図示しないパイプシャフト、インナークラッチシャフトの端部に連結固定されており、スライダ組立体50のクラッチレバー52を手動で操作することで、シリンジの押子を簡単に装着または取り外すことができるように構成されている。
【0028】
さらに、設定ダイヤル6の下方には外部通信コネクタ22が配設されており、外部通信機能や外部医療用モニターに接続して行われる外部通信機能を備えており、閉塞検出やモータ駆動を遠隔操作できるように構成されている。また、この外部通信コネクタ22の隣りにはナースコール用のナースコールコネクタ13が並設されており、院内において設置する際にベッド近傍のナースコール接続端子に接続して異常状態発生を看護婦に知らせることができるようにしている。
【0029】
そして、シリンジポンプ1の上カバー3の左端には電源スイッチ15と、AC/DCランプ16とバッテリーランプ17が集中して配設されており、電源関係の操作を容易かつ誤操作防止している。
【0030】
また、表示部10の上側にはクランプ5を使用してシリンジ2をセットしたときに、クランプ5の上下方向の移動量を電気信号に変換してからシリンジ直径を自動計測してセットされたシリンジの容積10cc(ml)、20cc(ml)、30cc(ml)、50cc(ml)を表示するシリンジ表示ランプ18が設けられている。
【0031】
上記の動作インジケータ7は透明アクリル樹脂製であり、内蔵の赤色と緑色に適宜光るようにした複数の発光ダイオードを点灯したり点滅したり、図示の矢印方向に回転するように内側で光が散乱するようにして、注入動作状態を電光表示できるようにしている。そして、注入の設定が許容量を越えるか下回ると、ブザーとともに赤色点滅するように構成されている。クランプ5の左隣りにはシリンジポンプ1に設けられている閉塞検出機構による設定検出圧力を3段階で切り換えてからその状態を表示する表示ランプ(不図示)が設けられている。これらランプの隣りには、残量アラームランプ、バッテリーアラームランプ(不図示)他が集中的に配設されている。上記の表示部11には「7」セグメントの発光ダイオード素子(LED)が設けられる一方で、この表示部11の右側には表示切り換えスイッチ26と積算クリアスイッチ27が設けられている。
【0032】
次に、図2(a)、(b)はシリンジ2を図1の破線図示の位置にセットするシリンジの装着手段の動作説明のための外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図2(a)において、シリンジ2を装填するためにクランプ5を上方の矢印D3に引き上げてから矢印D4方向に約90度回転する。すると、クランプ支柱の縦突起部に対して嵌合した状態に保持されたクランプ5が、クランプ支柱の上端部において不図示の引っ張り力に抗して留まることができる。一方、図2(b)において、シリンジ2にはフランジ部2fと押子2pが形成されている予め薬剤(薬液)が収容されたプレフィルドシリンジであるので、このシリンジ2のフランジ部2fをスリットにセットし、シリンジ2をシリンジステージ上に置いてから、クランプ5を矢印D1に回動する。すると上記のクランプ5のロック状態が解除されて図中の矢印D2方向に引っ張られてシリンジ2のクランプが行われ、シリンジの容器部分のセットが終了する。続いてクラッチ52を解除してスライダー組立体50を移動させるが、このとき図1に示すスライダー組立体50のクラッチレバー52を押すと、スライダー組立体50が任意の位置に手で動かせるようになる。
【0033】
そこで、シリンジ2の押子2pがスライダ組立体50のセンサ9に当接するように装填してから、クラッチレバー52を離すと、左右フック(不図示)がシリンジ2の押子2Pを自動的に保持するようになる。即ち、クラッチレバー52を離すと、スライダーのフックがシリンジの押子を挟み込む状態になる。以上でシリンジの装填手段によるセットが終了する。
【0034】
また、スライダ組立体50には図示しないスライダ送り機構が設けられており、押子2pを押圧移動して薬液の注入を行なうように構成されており、注入動作が完了すると、送り方向とは逆方向へ自動的に移動して、初期の位置へ戻るように構成されている。
【0035】
図3は、シリンジポンプ1のブロック図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、電子回路基板100には上記のディップスイッチ110が表面実装されている。このディップスイッチ110は例えば3桁のノブが設けられており、各ノブは複数の音声メッセージを記憶した音声ガイド発生手段である音声発声モジュール15の音声メッセージを任意に選択するために切り換えられるようにしている。
【0036】
電子回路基板100にはシリンジ2の薬剤・薬液の送り出しの制御のために、上記の押子2pを移動するスライダー組立体50を駆動するモータドライバー(不図示)が接続されており、矢印A方向に駆動する。押子2pの装填状態はセンサ9で検出されており正しい装填状態の検出が行われる。また諸設定手段である操作部12、設定ダイアル6が図示のように接続されており、設定結果を表示部11に表示する。また、動作インジケータ7とスピーカ14が接続されており、正しい装填をガイドするとともに誤った輸液乃至設定が行われたときに音声発声モジュール15に記憶されている各種の音声メッセージと動作インジケータ7とによって注意を促すようにしている。また外部通信コネクタ22には外部医療用モニター装置または上記のデータ入力装置200が接続可能にされており外部通信機能を行えるようにして閉塞検出やモータ駆動を遠隔操作可能している。
【0037】
以上の音声メッセージは諸設定時と輸液の開始時に発声する第1の音声メッセージと、装填時に発声する第2の音声メッセージと、輸液中に発声する第3の音声メッセージとがあり、これらはディップスイッチ110の3桁のノブに対応しているので、各ノブをオン、オフ位置に移動することで任意に設定できるようにしている。諸設定時と輸液の開始時に発声する第1の音声メッセージは、予定量が設定されていない場合や、輸液開始時に、流量設定範囲が異なっていた時などに発声する「正しく輸液量をセットしてください」、「輸液が開始されました」などのメッセージがあり、第2の音声メッセージは「シリンジを正しくセットしてください」となり、センサ9による検出で正しくセットされないことが検出されると「シリンジが正しくセットされていません、やり直して下さい」となり、輸液中に発声する第3の音声メッセージとしては、早送り時において、「早送りされています」などがある。
【0038】
以上の各音声メッセージは使用者が使用に慣れた後にはむしろ煩わしくなるが、看護師は蓋部材8を外しディップスイッチ110の3桁のノブを切り換えることで必要な音声メッセージを任意に選択することができるようになる。また、表示部11にドライバーの絵文字(キャラクター)等を裏面側から照明したり、LEDなどにより定期点検時期が近づいているとき、または定期点検時期である旨を知らせる点検時期表示部11aを設けてもよい。この表示部11aは、LED等で表示する場合、定期点検時期(期日)の所定の、例えば期間前の数日前から橙色で表示し、定期点検期日以降は赤色表示するように表示色を変化させてもよい。
【0039】
次に、図4は、輸液装置(蠕動式輸液装置)1(以下、装置1とも言う)を輸液用ポール90に固定し、ドア204を開いた様子を示した外観斜視図である。この状態から後述する例えばシリコンチューブ製の可撓性の輸液チューブ2(図6、7、8を参照)をセットし、ドア204を閉じた状態で使用される。
【0040】
この使用状態において装置1の上方に設けられたハンドル205と左右の凸状部203a(図1では右側のみ図示)を除いた装置本体の外形寸法は、横幅寸法が約9cm、高さ寸法が約16cm、奥行き寸法が約16cmである。この外形寸法は、本願出願人により現在製造販売されている小型機種との体積比較において約2/3以下であり、同様に重量も大幅に削減されている。このためにハンドル205を把持または底面を抱えた状態での装置1の可搬性が大幅に改善されている。
【0041】
この装置1は、図示のように輸液用ポール90に対して固定するための固定用ノブ92を螺合した固定金具91を背面に固定しており、装置1を輸液用ポール90の任意の高さに随時固定して使用できるようにしている。さらに、この装置1を輸液用ポール90から取り外した後に、患者ベッド傍の机上に置いた状態でも使用できるようにするために底面の4隅にはゴム足93が固定されている。
【0042】
このように例えば輸液チューブ2を装填するときの使い勝手を向上あるいは改善するするために使用者等は、親指で各スイッチを押すとともに残りの指先を左右の凸状部203aの裏側に引っかけるようにして各種スイッチの押圧を行なえるように配慮されている。
【0043】
これらの左右の凸状部203a(但し、図1では右の凸状部203aのみ図示)は、アルミダイキャスト製の頑丈な本体ベース203から同じ素材で一体形成されており、図示のように上下方向に十分な長さを有している。これらの左右の凸状部(突起部)203aによれば、装置1の本体化粧カバー212の幅がドア204の幅よりも大きくなるように形成されているので、装置1が不注意に床面上に落下されたときに、装置1の重心の関係からドア204よりも先に床面に衝突するようにして装置1とドア204を落下時の衝撃力から保護する役割も果たしている。
【0044】
この本体ベース203には図示のように略中央部において輸液チューブ2を左右から挟持する溝部203mが上下に2ヶ所一体形成されており、ユーザはこれらの溝部203m内に輸液チューブ2を上下方向にセットすることなる。
【0045】
また、これらの溝部203mの略中間には合計で4個のネジ210を工具を用いて着脱可能に構成されたポンプ機構200であって、本体ベース203に内蔵されたカム駆動手段により個別に駆動される8個のフィンガ210−nを設けた機構が設けられている。このポンプ機構200が薬液などの浸透により汚染されて、フィンガ210−nの動きが悪くなったときに、ポンプ機構200を本体ベース203から手前側に引き出し外部に取り出すことで、所定洗剤で洗浄し、薬液等を洗い流し、動きが正常に復帰できるように設計されている。このためにポンプ機構200に設けられる各フィンガ210−nは、耐薬液、薬品性に優れた、例えばポリアセタール樹脂材料等の熱可塑性樹脂から射出成形されている。
【0046】
また、本体ベース203の下方部位には紙面前方に突出する顎部203kが溝部203mを取り囲むように一体形成されており、後述するドア化粧カバーを設けたドア204を閉じたときに、これらの顎部203k上にドア化粧カバーの下方側面が位置することで、何らかの衝撃的な外力が加わったときに、これらの顎部203kで外力を受け止めるようにして、ドア化粧カバー212とドア204に対しては外力が加わらないようにして破損防止を図っている。
【0047】
また、本体ベース203の略中間の右側部位にはフック259が固定されており、ドア204において回動自在に設けられたドアロックレバー207の係止部がこのフック259に対して係止されることで、ドア204を本体ベース203に対する固定状態に維持できるようにしている。
【0048】
また、溝部203mの最上流側に対向する部位となるドア204にはエラストマーから形成されるドアシールゴム266が配設されており、ドア204を閉じたときに本体ベース203は、図示の形状部203jとの間で接合シール面を形成するようにドアシールゴム266が変形するようにして、装置1の内部に薬液等が進入することを防止している。
【0049】
ポンプ機構200の下方には閉塞センサ262が配設されており、これに対向するようにドア204に配設された閉塞押え板269とともに、輸液チューブ2を前後方向に挟持する。この閉塞センサ262は永久磁石とこの永久磁石の移動位置をアナログ的に検出するためのピックアップとから構成されており、輸液チューブ2の閉塞状態にともなう内圧変化に応じて移動される永久磁石の位置を検出するように構成されている。このために、閉塞押え板269は輸液チューブ2のあらゆる方向の内圧変化を規制しないようにする必要があるので、図示の円盤はバネ板(弾性部材)の端部において自由に可動できるように保持される。
【0050】
上方の溝部203mとポンプ機構200との間には、超音波を送受信して輸液チューブ2内に混入した気泡の有無を検出する気泡センサの一方となる基部側センサ230が、図示のように本体ベース203に形成された部屋部203h内に固定されている。また、超音波式の気泡センサの他方となるドア側センサ231については図示のようにドア204に固定されている。この構成により、ドア204を閉じた状態ではドア側センサ231が本体ベース203の部屋部203h内に潜入するようにすることで、輸液チューブ2を前後方向から各センサで挟み不動状態に維持できるようにしている。
【0051】
一方、ポンプ機構200と本体ベース203はフィンガを含み概ねグレー系統の着色が施されているが、ポンプ機構200の上下部分には目立つ色である赤色乃至オレンジ色系統に着色された溝部品294、295が固定されており、使用者が輸液チューブ2をセットするときに各溝部品に形成された溝部内にセットすることで、輸液チューブ2がポンプ機構200の所定位置に間違いなく保持できるようにしている。
【0052】
また、図4ではドア204は、本体ベース203の左側面に対して略面一となるまで開かれた状態が示されている。このドア204は本体ベース203の表面に対して最大角度の略105度まで開かれ、この位置で停止する一方で、ドア204の開閉動作の途中位置ではガタツキを防止するようにヒンジ265により回動軸支されている。このためにヒンジ265には不図示のバネが内蔵される。
【0053】
装置1は、所定材質の樹脂材料からヒケや樹脂流れ痕などがないように特殊射出成形された本体化粧カバー212を、本体ベース203の四隅を覆うように着脱自在に設けている。したがって、この本体化粧カバー212を取り外すことで装置1の内部の全ての点検箇所などに簡単に近づけるようにして、組み立て作業のみならず保守作業の容易化を考慮した設計となっている。
【0054】
このドア204の背面には、押圧板270が付勢状態で設けられる。また、ヒンジ265、265の間には電力および信号伝達のためのフレキシブルケーブル263が図示のように一部が露出する状態で設けられており、操作パネルに加えて上述したドア側センサ231への電源供給および信号伝達他を行えるようにしている。
【0055】
図5は、装置1の一部を破断して示した左側面図である。本図において装置1の背面には、内蔵の各基板上に実装された不図示の外部通信接続コネクタとヒューズホルダと交流電源コネクタ(レセプタクル)とが設けられている。さらに不図示の電子回路基板100上にはヒストリースイッチと音声ガイドの変更を適宜設定するためのディップスイッチ110と直流コネクタ他が実装されている。これらのスイッチの内でディップスイッチ110は化粧カバー212の背面に穿設された孔部212aに対向配置されており、孔部212aに対して着脱自在に設けられたラバーキャップである蓋部材8を図示のように取り外すことで、ディップスイッチ110の変更を可能にしている。また、側面にはスピーカ14から発生される音声を通過させるための孔部が穿設されている。
【0056】
次に、図6は、装置1に輸液チューブ2をセットしドア204を閉じた後の様子を示し、装置1の前面側に設けられる設定手段である操作スイッチパネルを図示した正面図である。
【0057】
本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、所定の薬液を貯蔵した輸液バッグ300が輸液用ポールに吊るされており、輸液チューブ2の最上流側がこの輸液バッグ300に接続されている。この輸液チューブ2の途中部位は図示のように装置1にセットされる一方で、輸液チューブ2のさらに下流側にはローラクレンメ303を介して静脈刺針304が接続されており、この静脈刺針304を患者の静脈に刺針することで、薬液の注入を行なうようにしている。
【0058】
このローラクレンメ303は装置1側のクランプ機構500(図4を参照)と程同じを果たすものであるが、しばしばこローラのクレンメ303の装填が忘れられる場合があるので、音声メッセージとともにローラクレンメ303の操作を促すようにしている。以上のように輸液バッグ300が不図示の輸液用ポールに吊るされて、ベッド上に横たわる患者に対する精度の高い輸液を可能にする。
【0059】
輸液チューブ2の途中部位を図示のように一時的にセットした後に、ドア204を閉じて、ドアロックレバー207の操作により輸液が開始できることになる一方で、表示部は所謂7セグメント数字表示部が全て「8」となる表示となっているが、これは数値及びエラー、「−」などが表示されることを示している。ドア204には操作スイッチと表示部が見やすくレイアウトされている。操作スイッチ類を配置したキーパネルと、表示部は透明樹脂フィルムの裏面上に所定項目が印刷されるとともに、エンボス加工により前方に円形に突起するように加工された樹脂フィルムにより、不図示の内蔵される各スイッチキーを覆うように接着されて設けられており、薬液などが内部に進入することを防止している。
【0060】
また、上記の各スイッチキーは共通の基板上に実装され、また表示部のLEDは、自己発光して表示が夜間でも見え易いようにしている。各スイッチキーと表示装置及びランプ類は、上記のフレキシブルケーブル263を介して接続されており、このケーブルから電力供給及び駆動信号等を伝達するようにして、ドア化粧カバー212を設けたドア204の開閉動作にともなう電力供給及び信号伝達が支障なく行えるようにしている。また、このドア204に設けられる基板は所謂TTLレベルの電気信号のみを扱う。
【0061】
次に、各スイッチの機能について述べる。図示の左下隅に配設される電源スイッチ215は、メイン電源の入/切に使用されるものであり、所定秒(およそ2秒以上)押し続けることで、電源オンとなり、再度所定秒(約3秒以上)押しつづけることで電源オフとなるように制御されており、不用意に電源オン、オフができないように配慮されている。
【0062】
この電源スイッチ215の右隣りのバッテリランプ216は図示のように3段階に表示する緑色発光ダイオードを設けており、電源のオン、オフに関係なく交流または専用の直流電源を接続しているときに点灯して、充電中であることを知らせるようにしており、さらに充電中は充電量をまた内蔵バッテリーの使用中には残量を3段階レベルでLED表示するようにしている。
【0063】
また、このバッテリーランプ216の左側には、商用電源か直流電源を使用しているときであって、電源がオンの時のみ常時点灯する交流直流ランプ217が設けられている。
【0064】
この交流直流ランプ217の上には輸液中に押すことで内蔵のブザーが鳴り、輸液を強制停止するための停止消音スイッチ218が設けられている。この停止消音スイッチ18は警報音が鳴っているときに押すことで消音させることができ、また輸液の準備が整い開始可能な状態から所定秒(約2秒以上)押圧しつづけると「スタンバイモード」となり、開始忘れを注意するアラーム状態が解除される状態になる。このことから、例えば手術室内において患者への刺針が完了した状態で待機するときに、輸液開始までの時間中にアラーム発生を行わないようにできるようにしている。この停止消音スイッチ218の左隣上りには停止中に橙色で発光するダイオードが点滅するようにした停止表示ランプ221が停止消音スイッチ218と同じ枠で囲むようにして関連付けされて設けられている。
【0065】
この停止消音スイッチ218の右隣りには開始スイッチ219が設けられており、この開始スイッチ219を押すことで後述の音声メッセージが発声されて、輸液動作を開始し、開始表示ランプ220の緑色発光ダイオードが点滅して動作状態であることを表示するようにしている。また、上記の停止消音スイッチ218の左隣りには早送りスイッチ236が設けられており、これを押圧することで押圧している間は、設定された速度(mL/h)よりも早い送液を行なえるとともに音声メッセージを発声するようにしている。
【0066】
これらの各スイッチの上方には、表示部で囲まれた下方に位置する流量設定/表示部232の3桁の表示部に対応する位置になるようにアップダウンスイッチ222が図示のように合計で6個配設されている。これらのアップダウンスイッチ222の各桁数に対応した上下ボタンを停止状態で夫々押すことで流量と予定量の設定を設定できるようにしている。このときアップダウンスイッチ222を押すことで0.1mL/h、又は1mL/h単位で表示が変化し、流量設定範囲が最小の1.0〜最大の500mL/hに設定可能となるようにしている。この流量設定/表示部232の左隣には、流量設定を行うために押圧されることにより設定モードに入るための流量設定スイッチ211が設けられている。
【0067】
この流量表示部232の上方には流量設定/表示部232とは別枠印刷で囲まれた流量設定/積算量・予定量表示部223が配設されている。また、予定量設定範囲は同じくアップダウンスイッチ222の各桁数に対応した上下ボタンを押すことで、1〜999mLの範囲で設定可能であり、1mL単位で設定するかまたはフリーに設定できるようにプログラムされており、その設定値を記憶するように構成されている。この予定量設定/積算量・予定量表示部223の左隣には予定量の設定後に押圧されることで確認を行うための予定量設定スイッチ209が設けられている。また、輸液された積算量を、積算量表示範囲が0.0〜999mLの範囲となるように0.1mL、又は1mL単位で表示するようにプログラムされている。これらの表示部にはLED素子が使用されており、夜間乃至暗い部屋でも照明なしで見ることができるようにしている。
【0068】
また、予定量設定/積算量・予定量表示部223の上方には点滴筒を使用して輸液を行うときに点滴数を設定し、設定後に確認する点滴設定スイッチ208が設けられている。この右隣には、「完了」の文字を点滅で表示する完了表示部224が設けられている。この完了表示部224の下方にはドライバーの絵文字等(キャラクター)を、上記のように異なる色で裏面側から照明することで、定期点検時期が近づいてきたことを知らせるための点検時期表示部213が設けられている。
【0069】
そして、輸液チューブ2の閉塞異常が検出されて正常な輸液ができないときに「閉塞」の文字が点滅するようにして処置を促す閉塞異常表示部226と、ドア204が本体ベース203に対して完全に閉じていないときにその状態がドアスイッチ9(図4を参照)で検出されたときに、「ドア」の文字を点滅させるドア開き表示部227と、輸液チューブ2中に所定長(10mm)以上の長さの気泡が混入したときに「気泡」の印刷文字を点滅表示するようにした気泡異常表示部228と、内蔵バッテリーの電圧が低下したときに「バッテリ」を点滅表示するようにしたバッテリ異常表示部229と流量異常を表示する流量異常表示部225と図示のように同じ印刷枠で囲まれて設けられている。また、図中の左下において破線で一部示したドアベース204aはアルミダイキャスト製または剛性のある樹脂製であり、デザイン上のポイントとなる曲面を側面と前面の間に形成している。
【0070】
一方、ドア204の上方において凸状に突出形成された動作インジケータ206を設けている。この動作インジケータ206の内部には赤色と緑色に発光する発光ダイオードが内蔵されており、装置1の動作状態に応じて点灯するようにしている。すなわち、送液中と早送り中は点滅し、スタンバイ機能が働いている時は、赤色と緑色が交互に点滅して、輸液を即座に開始できる状態を使用者に知らせるようにしている。
【0071】
次に、図7は装置1に輸液チューブ2をセットした後にドア204を閉じた様子を示すために輸液チューブ2を通過する破断面で破断して示した断面図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛する。
【0072】
この図7ではフィンガが8個設けられている様子が示されているが、これに限定されず、フィンガは最低で4個あれば蠕動運動による輸液を行うことができるし、またフィンガは8個以上でも良いことは言うまでもない。本図において、ドア204を閉じたときに輸液チューブ2は気泡センサ230、231の間で挟持され、ポンプ機構200を上下方向に通過するように挟持され、閉塞センサ262により軽い挟持状態に維持される。ポンプ機構200は、合計で8個のフィンガ210−nがドア204に設けられる押圧板270に対向するように設けられており、これらのフィンガの内で最上流側のフィンガと最下流側のフィンガの蠕動運動に沿う縦幅方向の寸法は、図示のように他のフィンガの縦幅方向の寸法よりも小さく設定されている。このようにして、輸液チューブ2を最上流側と最下流側のフィンガと押圧板270との間で挟持するための挟持力を、他のフィンガと同様にするかまたは他のフィンガに近づけるようにしている。
【0073】
押圧板270は、ドア204に一端が固定される支持部材241、241により支持されるとともに、蠕動運動方向に沿うように直列に併設される4個の圧縮部材である圧縮コイルバネ240をドア204との間において、図示のように内蔵しており、フィンガの蠕動運動を3次元的な自由度で受け止めることで輸液を確実に行えるようにしている。これらの圧縮コイルバネ240の数は少なくとも3個あればよく、4個以上であってもよい。また、図示されるような圧縮コイルバネに限定されずトーションバネ、ラバーなどでも良い。
【0074】
複数のフィンガ210−nは、カム駆動手段の8個の偏心カム243に個別に追動して回転するカムフォロアローラ235を夫々において軸支するとともに、コイルバネ236を個別に内蔵している。各偏心カム243は、カムシャフト242に対して等間隔の偏心角度で不図示のキーにより固定されている。カムシャフト242は本体ベース203に固定あるいは一体形成された部材203’に設けられた軸受244、244により両支持されることで回転自在に設けられており、その上方には歯付きプーリ245を固定している。部材203’にはカム駆動手段の駆動モータであるステッピンングモータ248が固定されている。このステッピングモータ248の出力軸には歯付きプーリ247が固定されている。そして、上記の歯付きプーリ245と歯付きプーリ247との間には無端のタイミングベルト246が張設されており、ステッピンングモータ248への所定通電に伴い8個の偏心カム243が同時に一定速度で回転駆動され、これらに従動するフィンガ210−nの蠕動運動を行うように構成されている。
【0075】
一方、上記のようにポンプ機構200は、本体ベース203から着脱可能のサブアッセイとして構成されている。このためにフィンガ支持部材234にコイルバネ236がセットされ、続いてフィンガの開口孔部にフィンガ支持部材234が挿入されてコイルバネ236を圧縮状態で保持して合計で8個のフィンガ210−1〜210−8をフィンガ支持部材234にセットする。この次に、各フィンガの摺動部をフィンガガイド部材233の各案内溝部にセットし、フィンガ支持部材234の一対の係止孔部234aに対して係止爪部233aを挿入すると係止爪233aが弾性変形して、図7に示す係止状態となり完成させることができるように構成されている。
【0076】
以上の構成において、押圧板270は3次元的に揺動する自由度を有していることから各フィンガの個別の動きに追動することができ円滑な蠕動運動を可能にしている。一方、押圧板270は4個の圧縮コイルバネ240を用いて押圧状態になるように保持されていることから、押圧板270の中央部では4個の圧縮コイルバネ240による押圧力が作用することになるが、蠕動運動方向に沿う上流側と下流側では一部の圧縮コイルバネ240による押圧力が作用する。
【0077】
また、この押圧板270を上記のように各フィンガ210−nに対向するように設けることで、フィンガによる押圧作用の受け面を形成するものであるが、何らかの過剰負荷が発生したときにドア204側に後退するようにして輸液チューブ2の損傷を防止する機能をも兼ね備えている。また、押圧板270による反力から求まる安全率は中央部で最大となるが、最上流側のフィンガ210−1と最下流側のフィンガ210−8で最小となる。しかし、最上流側のフィンガ210−1と最下流側のフィンガ210−8の蠕動運動に沿う縦幅方向の寸法は、他のフィンガの縦幅方向の寸法よりも小さく設定されていることから、単位面積当たりの輸液チューブの挟持力を他のフィンガと同じにできるようになる結果、各フィンガによる輸液チューブの挟持力は全フィンガで略同じにできるようになるとともに、各フィンガをカム駆動するためのカム駆動機構の動力源となるステッピングモータ248の出力を下げることが可能となり、その定格を1ランク以上下げることも可能になる。
【0078】
ポンプ機構200の動作原理は、図7に示すように装着された輸液チューブ2をフィンガ210−1、210−2、210−3、210−4、210−nで押圧して、設定された時間あたりの流量で持続的に輸液するが、この制御はマイクロコンピュータ(CPU)に記憶した情報によりステッピングモータ248の回転信号を生成し、この回転信号によってステッピングモータを回転させ、輸液の流量を調節するものである。また、各フインガ210−nは輸液チューブ2を最後まで潰すことで輸液を行うものであるが、この他に本願出願人が特開平09−151856号公報において提案したペリスタリックフィンガ方式であってフィンガ10−1とフィンガ10−8とにより輸液チューブを完全に圧閉し、他のフィンガで輸液チューブの途中部位を完全に潰さないようにすることで、輸液チューブの肉厚の影響をなくした高い精度の送液をするように構成しても良い。
【0079】
図8(a)は、蠕動輸液装置1のブロック図、(b)は(a)の要部拡大図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、電子回路基板100には上記のディップスイッチ110が表面実装されている。このディップスイッチ110は3桁のノブ110a、110b、110cが設けられており、各ノブは複数の音声メッセージを記憶した音声ガイド発生手段である音声発声モジュール15の音声メッセージ15−1、15−2、15−3に対応付けされており、各ノブがオフ位置に切り換えられると音声を発生するようにしている。この電子回路基板100にはカム駆動手段の駆動モータとなるステッピングモータ248を駆動するモータドライバー(不図示)が接続されている。また、ドア204の閉状態を検出するドアセンサ9が接続されており輸液チューブの正しい装填状態の検出が行われる。また設定手段である操作部211、209などが図示のように接続されており、設定結果を表示部に表示する一方で、動作インジケータ206とスピーカ14が接続されており、正しい装填を音声メッセージでガイドするとともに誤った輸液乃至設定が行われたときに音声発声モジュール15に記憶されている各種の第1から第3の音声メッセージ15−1、15−2、15−3と動作インジケータ206とによって注意を促すようにしている。
【0080】
以上の音声メッセージは設定時と輸液の開始時に発声する第1の音声メッセージ15−1と、装填時に発声する第2の音声メッセージ15−2と、輸液中に発声する第3の音声メッセージ15−3とがあり、これらは音声モジュール素子に記憶されている。さらに各音声メッセージはディップスイッチ110の3桁のノブに対応しているので、各ノブをオン、オフ位置(図8(b)を参照)に移動することで任意に個別単位で設定できるようにしている。
【0081】
図9は、以上の各音声メッセージが発声されるまでの動作説明のフローチャートである。本図において、装置1の電源が入れられてスタートするとステップS1で輸液チューブ2の装填と、流量設定が行わる。次に、ステップS2ではディップスイッチ110による音声メッセージの有無の設定が予め行われ、ステップS3で輸液が開始される。この後にステップS4に進みディップスイッチ110の確認がされる。このステップS4でノブ110aがオンであると確認されるとステップS14−1に進み音声を発声をしない。また、ステップS4でノブ110aがオフであると確認されると、ステップS8で設定値が正しいか否かの確認がされて、正しくないとステップS9で設定時と輸液の開始時に発声する第1の音声メッセージ15−1であって、予定量が設定されていない場合や、輸液開始時に、流量設定範囲が異なっていた時などに発声する「正しく輸液量をセットしてください」、「輸液が開始されました」などのメッセージが発声される。
【0082】
また、ステップS6でノブ110bがオフであると、ステップS10に進みドアセンサ9の検出が正常であるか否かの検出がされ、検出異常があるとステップS11で第2の音声メッセージ15−2である「輸液チューブを正しくセットしてください」、「輸液チューブが正しくセットされていません、やり直して下さい」の音声が発生される。以下同様にステップS7、12を経て、輸液中に発声する第3の音声メッセージ15−3である、早送り時において、「早送りされています」が発声される。消音されたときであって完了警報、バッテリ警報時のみで動作中に停止せず消音のみした場合には「消音しました」と発声する。
【0083】
さらに、図10は、各音声メッセージと項目と内容と発音条件の対応表であって、図示のように対応付けされている。
【0084】
以上の各音声メッセージは使用者が使用に慣れた後にはむしろ煩わしくなるが、看護師は蓋部材8を外し、ディップスイッチ110の3桁のノブを切り換えることで必要な音声メッセージを任意に選択することができる。
【0085】
ここで、以上のように3つの異なる条件下で個別に異なる内容を発声するようにしたが、これに限定されず3つ以下または3つ以上であっても良いことは言うまでもない。また、設定手段としてはディップスイッチ110が安価であるので好ましいが、これに限定されないことも勿論である。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、容器または輸液チューブの装置に対する装填時と、輸液のための諸設定時と、輸液の開始時と、輸液中に複数の音声メッセージを夫々発声することができ、かつ複数の音声メッセージを任意に選択可能にできる輸液装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、シリンジポンプ1において、流量などの設定を行なうための設定手段である操作部12と通常右手で操作される設定ダイヤル6とが見えるように示した外観斜視図、(b)は、(a)の一部を破断して示した右側面図である。
【図2】(a)は、シリンジのセット前の状態を示した一部拡大外観斜視図、(b)は、シリンジのセット途中の動作説明の一部拡大外観斜視図である。
【図3】シリンジポンプのブロック図である。
【図4】輸液装置1(装置1)を輸液用ポール90に固定し、ドア4を開いた様子を示した外観斜視図である。
【図5】装置1の一部を破断して示した右側面図である。
【図6】輸液チューブ2をセットし、ドア204を閉じ、装置1の前面側に設けられる操作スイッチパネルを図示した正面図である。
【図7】装置1に輸液チューブ2をセットした後にドア204を閉じた様子を示すために、輸液チューブ2を通過する破断面で破断して示した断面図である。
【図8】(a)は、装置1のブロック図、(b)は、(a)の要部を拡大して示したブロック図である。
【図9】装置1の音声発声の動作説明のためのフローチャートである。
【図10】各音声メッセージと項目と内容と発音条件の対応表である。
【符号の説明】
1 輸液装置
2 輸液チューブ
3 本体ベース
9 センサ(ドアセンサ)
14 スピーカ
15 音声発声モジュール
15−1 第1の音声メッセージ
15−2 第2の音声メッセージ
15−3 第3の音声メッセージ
100 電子回路基板
110 ディップスイッチ
203a 凸状部
204 ドア
207 ドアロックレバー
210−n フィンガ
212 本体化粧カバー
270 押圧板
200 ポンプ機構
300 輸液バッグ(容器)

Claims (9)

  1. 薬液を収容した容器、または該容器に接続された輸液チューブが、正しい装填状態で装置に装填されたことを検出する検出手段と、前記薬液の輸液を行う輸液手段と、前記輸液のための流量を含む諸設定を行う設定手段とを備えた輸液装置であって、
    前記装填時と、前記諸設定時と、前記輸液の開始時と、前記輸液中に発声する複数の音声メッセージを記憶した音声ガイド発生手段と、
    前記複数の音声メッセージを、任意に選択可能にした選択手段とを具備することを特徴とする輸液装置。
  2. 前記複数の音声メッセージは、前記諸設定時と前記輸液の開始時に発声する第1の音声メッセージと、前記装填時に発声する第2の音声メッセージと、前記輸液中に発声する第3の音声メッセージであることを特徴とする請求項1に記載の輸液装置。
  3. 前記設定手段は、前記装置の操作し易くかつ見やすい位置に配設され、
    前記選択手段は、前記装置の背面壁を含む位置に配設されることを特徴とする請求項1または2に記載の輸液装置。
  4. 前記選択手段は、前記位置に穿設された孔部を介して切り換え操作されるとともに、前記孔部に着脱可能な蓋部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の輸液装置。
  5. 前記選択手段は、前記装置に内蔵される電子回路基板上に実装されるとともに複数のノブを有したディップスイッチであり、前記複数のノブは前記第1乃至第3の音声メッセージに対応付けされることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の輸液装置。
  6. 前記設定手段は、所定期間経過後に自動点灯する表示部をさらに有し、第4の音声メッセージとともに前記装置の定期点検が促されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の輸液装置。
  7. 前記容器はシリンジであり、前記輸液手段は、前記装填された前記シリンジの押子を押圧することで輸液を行う押子押圧機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の輸液装置。
  8. 前記容器は輸液バッグであり、前記輸液手段は、前記輸液バッグに接続された前記輸液チューブを蠕動運動させるポンプ機構を備え、
    該ポンプ機構は、前記装置の本体側のカム駆動手段により個別に駆動される複数のフィンガと、前記本体側において開閉自在に軸支され閉位置で係止する係止手段を有したドアと、前記複数のフィンガに向けて移動付勢されるように前記ドアに支持される押圧板とを備え、
    前記輸液チューブを前記複数のフィンガと前記押圧板との間で挟持し、前記輸液チューブの外周面を順次押圧する蠕動運動により前記輸液チューブ内の内容物を蠕動運動方向に送り出すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の輸液装置。
  9. 前記設定手段は、前記ドアの正面側に配設され、かつ前記本体側の両側面において前記設定手段の操作時の指当て部分となる凸状部を形成したことを特徴とする請求項8に記載の輸液装置。
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