JP2005011220A - 住宅監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】住人の異変検出を、低コストかつ簡易な構成で実現することが可能な住宅監視システムを提供する。
【解決手段】監視対象となる住人が所持する発信機101の発信信号の電力レベルを受信機102a、102bおよび102cにて検出する。センサ制御部103は、上記検出した受信レベルの変動で住人の動きの有無で住人に生じた異常の発生の有無を判定や、住人の外出もしくは発信機101のバッテリ切れを検出する。これらの検出結果は、主制御装置200の制御部203に通知され、通知された情報を表示部201に表示したり、警報部202を通じて警報を発令するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】監視対象となる住人が所持する発信機101の発信信号の電力レベルを受信機102a、102bおよび102cにて検出する。センサ制御部103は、上記検出した受信レベルの変動で住人の動きの有無で住人に生じた異常の発生の有無を判定や、住人の外出もしくは発信機101のバッテリ切れを検出する。これらの検出結果は、主制御装置200の制御部203に通知され、通知された情報を表示部201に表示したり、警報部202を通じて警報を発令するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば集合住宅等に設置され、高齢者等の住人に生じうる異常を検出する住宅監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、従来の住宅監視システムは、高齢者などの住人が無線機能付きのキーホルダを所持し、このキーホルダから発せられる無線信号を受信する受信器を住宅内に設置しておく。そして、受信器が上記無線信号を受信することで在宅していることを検出する。また、水道の使用状況を検知して、住人の異変を検出するようになっていた(例えば特許文献1)。
【0003】
しかしながら、上記構成による従来の住宅監視システムでは、住人の異変を検出するには、無線信号の受信と水道の使用状況などを合わせて検出する必要があり、大がかりなシステムとなってしまうという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−268273公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の住宅監視システムでは、住人の異変を検出するには、無線信号の受信と水道の使用状況などを合わせて検出する必要があり、コストも高く煩雑なシステムとなってしまうという問題があった。
【0006】
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することが可能な住宅監視システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、住人が所持する発信機から送信された無線信号を受信する受信手段と、この受信手段が受信した無線信号の信号強度の変動を検出するレベル変動検出手段と、このレベル変動検出手段が検出した信号強度の変動に基づいて、住人の異常を報知する報知手段とを具備して構成するようにした。
【0008】
上記構成の住宅監視システムでは、監視対象となる住人が所持する発信機から送信される無線信号の信号強度変動を検出し、この検出した結果に基づいて住人の異常を判定し報知するようにしている。
したがって、上記構成の住宅監視システムによれば、水道の使用状況のような生活設備などを合わせて監視する必要がないので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わる住宅監視システムの構成を示すものである。ここでは、集合住宅AMに適用した場合を例に挙げて説明するが、複数の戸建て住宅に適用することも可能である。
【0010】
この住宅監視システムは、監視対象となる住人が所持する発信機101と、各住宅に設置される戸別装置1001〜100nと、管理人室に設置される主制御装置200とを備え、戸別装置1001〜100nは専用の回線により主制御装置200に収容されている。
【0011】
発信機101は、図1に示すように、発振回路11、メモリ12、変調回路13、RFアンプ14およびアンテナ15を備える。発振回路11は、所定の周波数の搬送波信号を生成する。メモリ12には、各住宅の発信機毎に固有に割り当てられたIDデータが記憶されている。
【0012】
変調回路13では、メモリ12から読み出されたIDデータで上記搬送波信号を変調し、RFアンプ14に出力する。RFアンプ14は、変調回路13の変調結果を高周波増幅し、アンテナ15より空間に放射する。なお、発信機101から送信される信号は、例えば1秒など所定の間欠周期で送信される。
【0013】
戸別装置1001〜100nは、それぞれ受信機102a、102bおよび102cと、センサ制御部103とを備える。
受信機102a、102bおよび102cは、それぞれ図2に示すように、アンテナ21、同調回路22、RFアンプ23、発振回路24、ミキサ25、中間周波数フィルタ26、復調回路27、A/D変換器28およびレベル検出回路29を備え、発信機101からの無線信号を受信する。
【0014】
発信機101から送信された無線信号は、アンテナ21を介して同調回路22に入力される。そして、同調回路22にて、所定の周波数の信号が抽出され、RFアンプ23で増幅された後、ミキサ25に出力される。ミキサ25では、RFアンプ23の出力と、発振回路24にて生成されたローカル信号とがミキシングされて中間周波数信号が得られる。
【0015】
この中間周波数信号は、中間周波数フィルタ26を介したのち、復調回路27で二乗検波され、A/D変換器(A/D)28でディジタル信号に変換される。また、復調回路27では、上記検波結果を復号してIDデータが検出される。このIDデータは、センサ制御部103に出力される。またレベル検出回路29は、中間周波数フィルタ26を介した中間周波数信号の電力レベルを検出し、この検出結果を受信レベルとしてセンサ制御部103に出力する。
【0016】
センサ制御部103は、後述する受信レベル判定処理にしたがって、受信機102a、102bおよび102cで検出した受信レベルに基づいて住人の安否や住人の外出を判定し、この判定結果を主制御装置200に通知する。なお、受信機102a、102bおよび102cの検出結果は、それぞれ所定期間内の複数のサンプルがセンサ制御部103内のメモリに記憶される。
【0017】
主制御装置200は、各住宅の状況を表示する表示部201と、異常の発生を管理人に報知する警報部202と、戸別装置1001〜100nから通知される情報に基づいて、当該主制御装置200の各部を統括して制御する制御部203とを備える。
【0018】
次に、上記構成の住宅監視システムの動作について説明する。図4は、センサ制御部103の動作を説明するためのフローチャートで、各戸別装置1001〜100nのセンサ制御部103が以下に説明するような受信レベル判定処理を実施する。なお、主制御装置200は、この処理に並行して、制御部203から通知される情報を表示部201に表示する。
【0019】
まず、ステップ4aにおいてセンサ制御部103は、受信機102a、102bおよび102cからそれぞれ通知される受信レベルのうち、これとともに通知されるIDデータが自己のIDと一致するものについてのみ自己が備えるメモリに記録し、ステップ4bに移行する。上記メモリには、受信機102a、102bおよび102c毎にそれぞれに分けて複数個(所定時間)の受信レベルが記憶される。
【0020】
ステップ4bにおいてセンサ制御部103は、ステップ4aで記録した受信機102a、102bおよび102c毎の所定時間の受信レベルの変動を検出し、ステップ4cに移行する。
【0021】
ステップ4cにおいてセンサ制御部103は、ステップ4bで検出した受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの変動のうち、1つの受信機の受信レベル変動が増加傾向にあり、かつ他の1つの受信機の受信レベル変動が減少傾向にあるか否かを判定する。ここで、1つの受信機の受信レベル変動が増加傾向にあり、かつ他の1つの受信機の受信レベル変動が減少傾向にある場合には、ステップ4dに移行し、一方、そうでない場合にはステップ4eに移行する。
【0022】
ここで、図5〜図7に示すように、受信機102a、102bおよび102cを分散配置した場合、受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの増減について述べる。
図5の矢印で示すように住人が移動した場合、受信機102aおよび102cの受信レベルは増大し、受信機102bの受信レベルは減少する。図6の矢印で示すように住人が移動した場合、受信機102aおよび102cの受信レベルは減少し、受信機102bの受信レベルは増大する。図7の矢印で示すように住人が移動した場合、受信機102aの受信レベルは減少し、受信機102bの受信レベルは変化が無く、受信機102cの受信レベルは増大する。
すなわち、住人が移動すると、ステップ4cの判定基準に示すように、少なくとも1つの受信機の受信レベル変動が増加傾向となり、かつ少なくとも他の1つの受信機の受信レベル変動が減少傾向となる。
【0023】
ステップ4dにおいてセンサ制御部103は、住人に動きが認められ正常な状態にあることを主制御装置200に通知し、ステップ4aに移行する。これに対して主制御装置200では、制御部203が、センサ制御部103から上記通知を受けると、該当する住宅を示す識別情報に対応づけて、住人が正常な状態にある旨を示す表示を表示部201に行う。
【0024】
ステップ4eにおいてセンサ制御部103は、ステップ4bで検出した受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの変動が、すべて所定の範囲内の変動か否かを判定する。ここで、受信レベルの変動がすべて所定の範囲内の場合には、ステップ4fに移行し、一方、そうでない場合にはステップ4gに移行する。なお、ここでいう所定の範囲内とは、ノイズなどの影響に基づく変動の範囲を示す。
【0025】
ステップ4fにおいてセンサ制御部103は、例えば住人が倒れるなど、住人に異常が生じたものと見なして、主制御装置200に対して住人異常の発生を通知し、ステップ4aに移行する。これに対して主制御装置200では、制御部203が、センサ制御部103から上記通知を受けると、該当する住宅を示す識別情報に対応づけて、住人に異常が生じた旨を示す表示を表示部201に行うとともに、警報部202を動作制御して、音や光などにより管理人に対して住人に異常が生じた旨を報知する。
【0026】
一方、ステップ4gにおいてセンサ制御部103は、ステップ4bで検出した受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの変動が、すべて減少傾向にあるか否かを判定する。ここで、受信レベルの変動がすべて減少傾向にある場合には、ステップ4hに移行し、一方、そうでない場合にはステップ4aに移行する。
【0027】
ステップ4hにおいてセンサ制御部103は、住人が外出したか、もしくは発信機101のバッテリ切れの状態にあることを主制御装置200に通知し、ステップ4aに移行する。これに対して主制御装置200では、制御部203が、センサ制御部103から上記通知を受けると、該当する住宅を示す識別情報に対応づけて、住人が外出したか、もしくは発信機101のバッテリ切れの状態にある旨を示す表示を表示部201に行う。
【0028】
以上のように、上記構成の住宅監視システムでは、監視対象となる住人が所持する発信機101の発信信号の電力レベルを受信機102a、102bおよび102cにて検出し、この検出した受信レベルの変動で住人の動きの有無を判定するようにしている。
【0029】
したがって、上記構成の住宅監視システムによれば、水道の使用状況など他の生活設備(ライフライン)を合わせて検出する必要がないので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することができる。
【0030】
また上記構成の住宅監視システムでは、複数の受信機102a、102bおよび102cで検出した受信レベルの変動で住人の動きの有無を判定するようにしているので、高い精度で住人の動きの有無を判定することができる。
【0031】
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0032】
その一例として例えば、上記実施の形態では、図4に示した受信レベル判定処理は、各戸別装置1001〜100nのセンサ制御部103が実行するようにして、その判定結果を制御部203に通知するようにしたが、これに代わって例えば、戸別装置1001〜100nが受信レベルやIDデータの検出結果を逐一制御部203に通知し、これらの情報に基づいて、上記受信レベル判定処理を制御部203が実行するようにしてもよい。
【0033】
また、戸別装置1001〜100nは専用の回線により主制御装置200に収容されるものとしたが、これに代わって例えば、戸別装置1001〜100nおよび主制御装置200に有線網に収容される電話機や、携帯電話機などの無線接続を行う無線通信機を備え、電話網を通じて戸別装置1001〜100nと主制御装置200とが通信するようにしてもよい。
【0034】
また有線あるいは無線のLANで収容するようにしてもよい。また電話網に限らず、インターネットなどの通信網を利用して、戸別装置1001〜100nと主制御装置200とを接続するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、住人異常の発生を管理人室で報知するようにしたが、監視対象となる住宅外であれば、通路やロビーなどの共用スペースであってもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明では、監視対象となる住人が所持する発信機から送信される無線信号の信号強度変動を検出し、この検出した結果に基づいて住人の異常を判定し報知するようにしている。
したがって、この発明によれば、水道の使用状況のような生活設備などを合わせて監視する必要がないので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することが可能な住宅監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる住宅監視システムの一実施形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した住宅監視システムの受信機の構成を示す回路ブロック図。
【図3】図1に示した住宅監視システムの発信機の構成を示す回路ブロック図。
【図4】図1に示した住宅監視システムの受信レベル判定処理を説明するためのフローチャート。
【図5】受信機の配置と、発信機の移動に伴う受信レベルの変化を説明するための図。
【図6】受信機の配置と、発信機の移動に伴う受信レベルの変化を説明するための図。
【図7】受信機の配置と、発信機の移動に伴う受信レベルの変化を説明するための図。
【符号の説明】
11…発振回路、12…メモリ、13…変調回路、14…アンプ、15…アンテナ、21…アンテナ、22…同調回路、23…アンプ、24…発振回路、25…ミキサ、26…中間周波数フィルタ、27…復調回路、28…A/D変換器(A/D)、29…レベル検出回路、101…発信機、102a…受信機、102b…受信機、102c…受信機、103…センサ制御部、200…主制御装置、201…表示部、202…警報部、203…制御部、1001〜100n…戸別装置、AM…集合住宅。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば集合住宅等に設置され、高齢者等の住人に生じうる異常を検出する住宅監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、従来の住宅監視システムは、高齢者などの住人が無線機能付きのキーホルダを所持し、このキーホルダから発せられる無線信号を受信する受信器を住宅内に設置しておく。そして、受信器が上記無線信号を受信することで在宅していることを検出する。また、水道の使用状況を検知して、住人の異変を検出するようになっていた(例えば特許文献1)。
【0003】
しかしながら、上記構成による従来の住宅監視システムでは、住人の異変を検出するには、無線信号の受信と水道の使用状況などを合わせて検出する必要があり、大がかりなシステムとなってしまうという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−268273公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の住宅監視システムでは、住人の異変を検出するには、無線信号の受信と水道の使用状況などを合わせて検出する必要があり、コストも高く煩雑なシステムとなってしまうという問題があった。
【0006】
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することが可能な住宅監視システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、住人が所持する発信機から送信された無線信号を受信する受信手段と、この受信手段が受信した無線信号の信号強度の変動を検出するレベル変動検出手段と、このレベル変動検出手段が検出した信号強度の変動に基づいて、住人の異常を報知する報知手段とを具備して構成するようにした。
【0008】
上記構成の住宅監視システムでは、監視対象となる住人が所持する発信機から送信される無線信号の信号強度変動を検出し、この検出した結果に基づいて住人の異常を判定し報知するようにしている。
したがって、上記構成の住宅監視システムによれば、水道の使用状況のような生活設備などを合わせて監視する必要がないので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わる住宅監視システムの構成を示すものである。ここでは、集合住宅AMに適用した場合を例に挙げて説明するが、複数の戸建て住宅に適用することも可能である。
【0010】
この住宅監視システムは、監視対象となる住人が所持する発信機101と、各住宅に設置される戸別装置1001〜100nと、管理人室に設置される主制御装置200とを備え、戸別装置1001〜100nは専用の回線により主制御装置200に収容されている。
【0011】
発信機101は、図1に示すように、発振回路11、メモリ12、変調回路13、RFアンプ14およびアンテナ15を備える。発振回路11は、所定の周波数の搬送波信号を生成する。メモリ12には、各住宅の発信機毎に固有に割り当てられたIDデータが記憶されている。
【0012】
変調回路13では、メモリ12から読み出されたIDデータで上記搬送波信号を変調し、RFアンプ14に出力する。RFアンプ14は、変調回路13の変調結果を高周波増幅し、アンテナ15より空間に放射する。なお、発信機101から送信される信号は、例えば1秒など所定の間欠周期で送信される。
【0013】
戸別装置1001〜100nは、それぞれ受信機102a、102bおよび102cと、センサ制御部103とを備える。
受信機102a、102bおよび102cは、それぞれ図2に示すように、アンテナ21、同調回路22、RFアンプ23、発振回路24、ミキサ25、中間周波数フィルタ26、復調回路27、A/D変換器28およびレベル検出回路29を備え、発信機101からの無線信号を受信する。
【0014】
発信機101から送信された無線信号は、アンテナ21を介して同調回路22に入力される。そして、同調回路22にて、所定の周波数の信号が抽出され、RFアンプ23で増幅された後、ミキサ25に出力される。ミキサ25では、RFアンプ23の出力と、発振回路24にて生成されたローカル信号とがミキシングされて中間周波数信号が得られる。
【0015】
この中間周波数信号は、中間周波数フィルタ26を介したのち、復調回路27で二乗検波され、A/D変換器(A/D)28でディジタル信号に変換される。また、復調回路27では、上記検波結果を復号してIDデータが検出される。このIDデータは、センサ制御部103に出力される。またレベル検出回路29は、中間周波数フィルタ26を介した中間周波数信号の電力レベルを検出し、この検出結果を受信レベルとしてセンサ制御部103に出力する。
【0016】
センサ制御部103は、後述する受信レベル判定処理にしたがって、受信機102a、102bおよび102cで検出した受信レベルに基づいて住人の安否や住人の外出を判定し、この判定結果を主制御装置200に通知する。なお、受信機102a、102bおよび102cの検出結果は、それぞれ所定期間内の複数のサンプルがセンサ制御部103内のメモリに記憶される。
【0017】
主制御装置200は、各住宅の状況を表示する表示部201と、異常の発生を管理人に報知する警報部202と、戸別装置1001〜100nから通知される情報に基づいて、当該主制御装置200の各部を統括して制御する制御部203とを備える。
【0018】
次に、上記構成の住宅監視システムの動作について説明する。図4は、センサ制御部103の動作を説明するためのフローチャートで、各戸別装置1001〜100nのセンサ制御部103が以下に説明するような受信レベル判定処理を実施する。なお、主制御装置200は、この処理に並行して、制御部203から通知される情報を表示部201に表示する。
【0019】
まず、ステップ4aにおいてセンサ制御部103は、受信機102a、102bおよび102cからそれぞれ通知される受信レベルのうち、これとともに通知されるIDデータが自己のIDと一致するものについてのみ自己が備えるメモリに記録し、ステップ4bに移行する。上記メモリには、受信機102a、102bおよび102c毎にそれぞれに分けて複数個(所定時間)の受信レベルが記憶される。
【0020】
ステップ4bにおいてセンサ制御部103は、ステップ4aで記録した受信機102a、102bおよび102c毎の所定時間の受信レベルの変動を検出し、ステップ4cに移行する。
【0021】
ステップ4cにおいてセンサ制御部103は、ステップ4bで検出した受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの変動のうち、1つの受信機の受信レベル変動が増加傾向にあり、かつ他の1つの受信機の受信レベル変動が減少傾向にあるか否かを判定する。ここで、1つの受信機の受信レベル変動が増加傾向にあり、かつ他の1つの受信機の受信レベル変動が減少傾向にある場合には、ステップ4dに移行し、一方、そうでない場合にはステップ4eに移行する。
【0022】
ここで、図5〜図7に示すように、受信機102a、102bおよび102cを分散配置した場合、受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの増減について述べる。
図5の矢印で示すように住人が移動した場合、受信機102aおよび102cの受信レベルは増大し、受信機102bの受信レベルは減少する。図6の矢印で示すように住人が移動した場合、受信機102aおよび102cの受信レベルは減少し、受信機102bの受信レベルは増大する。図7の矢印で示すように住人が移動した場合、受信機102aの受信レベルは減少し、受信機102bの受信レベルは変化が無く、受信機102cの受信レベルは増大する。
すなわち、住人が移動すると、ステップ4cの判定基準に示すように、少なくとも1つの受信機の受信レベル変動が増加傾向となり、かつ少なくとも他の1つの受信機の受信レベル変動が減少傾向となる。
【0023】
ステップ4dにおいてセンサ制御部103は、住人に動きが認められ正常な状態にあることを主制御装置200に通知し、ステップ4aに移行する。これに対して主制御装置200では、制御部203が、センサ制御部103から上記通知を受けると、該当する住宅を示す識別情報に対応づけて、住人が正常な状態にある旨を示す表示を表示部201に行う。
【0024】
ステップ4eにおいてセンサ制御部103は、ステップ4bで検出した受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの変動が、すべて所定の範囲内の変動か否かを判定する。ここで、受信レベルの変動がすべて所定の範囲内の場合には、ステップ4fに移行し、一方、そうでない場合にはステップ4gに移行する。なお、ここでいう所定の範囲内とは、ノイズなどの影響に基づく変動の範囲を示す。
【0025】
ステップ4fにおいてセンサ制御部103は、例えば住人が倒れるなど、住人に異常が生じたものと見なして、主制御装置200に対して住人異常の発生を通知し、ステップ4aに移行する。これに対して主制御装置200では、制御部203が、センサ制御部103から上記通知を受けると、該当する住宅を示す識別情報に対応づけて、住人に異常が生じた旨を示す表示を表示部201に行うとともに、警報部202を動作制御して、音や光などにより管理人に対して住人に異常が生じた旨を報知する。
【0026】
一方、ステップ4gにおいてセンサ制御部103は、ステップ4bで検出した受信機102a、102bおよび102cの受信レベルの変動が、すべて減少傾向にあるか否かを判定する。ここで、受信レベルの変動がすべて減少傾向にある場合には、ステップ4hに移行し、一方、そうでない場合にはステップ4aに移行する。
【0027】
ステップ4hにおいてセンサ制御部103は、住人が外出したか、もしくは発信機101のバッテリ切れの状態にあることを主制御装置200に通知し、ステップ4aに移行する。これに対して主制御装置200では、制御部203が、センサ制御部103から上記通知を受けると、該当する住宅を示す識別情報に対応づけて、住人が外出したか、もしくは発信機101のバッテリ切れの状態にある旨を示す表示を表示部201に行う。
【0028】
以上のように、上記構成の住宅監視システムでは、監視対象となる住人が所持する発信機101の発信信号の電力レベルを受信機102a、102bおよび102cにて検出し、この検出した受信レベルの変動で住人の動きの有無を判定するようにしている。
【0029】
したがって、上記構成の住宅監視システムによれば、水道の使用状況など他の生活設備(ライフライン)を合わせて検出する必要がないので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することができる。
【0030】
また上記構成の住宅監視システムでは、複数の受信機102a、102bおよび102cで検出した受信レベルの変動で住人の動きの有無を判定するようにしているので、高い精度で住人の動きの有無を判定することができる。
【0031】
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0032】
その一例として例えば、上記実施の形態では、図4に示した受信レベル判定処理は、各戸別装置1001〜100nのセンサ制御部103が実行するようにして、その判定結果を制御部203に通知するようにしたが、これに代わって例えば、戸別装置1001〜100nが受信レベルやIDデータの検出結果を逐一制御部203に通知し、これらの情報に基づいて、上記受信レベル判定処理を制御部203が実行するようにしてもよい。
【0033】
また、戸別装置1001〜100nは専用の回線により主制御装置200に収容されるものとしたが、これに代わって例えば、戸別装置1001〜100nおよび主制御装置200に有線網に収容される電話機や、携帯電話機などの無線接続を行う無線通信機を備え、電話網を通じて戸別装置1001〜100nと主制御装置200とが通信するようにしてもよい。
【0034】
また有線あるいは無線のLANで収容するようにしてもよい。また電話網に限らず、インターネットなどの通信網を利用して、戸別装置1001〜100nと主制御装置200とを接続するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、住人異常の発生を管理人室で報知するようにしたが、監視対象となる住宅外であれば、通路やロビーなどの共用スペースであってもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明では、監視対象となる住人が所持する発信機から送信される無線信号の信号強度変動を検出し、この検出した結果に基づいて住人の異常を判定し報知するようにしている。
したがって、この発明によれば、水道の使用状況のような生活設備などを合わせて監視する必要がないので、住人の異変検出を低コストかつ簡易な構成で実現することが可能な住宅監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる住宅監視システムの一実施形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した住宅監視システムの受信機の構成を示す回路ブロック図。
【図3】図1に示した住宅監視システムの発信機の構成を示す回路ブロック図。
【図4】図1に示した住宅監視システムの受信レベル判定処理を説明するためのフローチャート。
【図5】受信機の配置と、発信機の移動に伴う受信レベルの変化を説明するための図。
【図6】受信機の配置と、発信機の移動に伴う受信レベルの変化を説明するための図。
【図7】受信機の配置と、発信機の移動に伴う受信レベルの変化を説明するための図。
【符号の説明】
11…発振回路、12…メモリ、13…変調回路、14…アンプ、15…アンテナ、21…アンテナ、22…同調回路、23…アンプ、24…発振回路、25…ミキサ、26…中間周波数フィルタ、27…復調回路、28…A/D変換器(A/D)、29…レベル検出回路、101…発信機、102a…受信機、102b…受信機、102c…受信機、103…センサ制御部、200…主制御装置、201…表示部、202…警報部、203…制御部、1001〜100n…戸別装置、AM…集合住宅。
Claims (7)
- 住人が所持する発信機から送信された無線信号を受信する受信手段と、
この受信手段が受信した無線信号の信号強度の変動を検出するレベル変動検出手段と、
このレベル変動検出手段が検出した信号強度の変動に基づいて、住人の異常を報知する報知手段とを具備することを特徴とする住宅監視システム。 - 前記報知手段は、前記レベル変動検出手段が検出した信号強度の変動が所定の範囲内の場合に、住人に異常が生じたことを報知する請求項1に記載の住宅監視システム。
- 前記受信手段は、住宅内に分散配置された複数の受信機を備え、
前記レベル変動検出手段は、これらの受信機が受信した無線信号の信号強度の変動をそれぞれ検出し、
前記報知手段は、前記レベル変動検出手段が検出した信号強度の変動のうち、少なくとも1つが増加し、かつ少なくとも1つが減少した場合に、住人に異常がないことを報知する請求項1に記載の住宅監視システム。 - 前記受信手段は、住宅内に分散配置された複数の受信機を備え、
前記レベル変動検出手段は、これらの受信機が受信した無線信号の信号強度の変動をそれぞれ検出し、
前記報知手段は、前記レベル変動検出手段が検出した信号強度の変動のすべてが所定の範囲内の場合に、住人に異常が生じたことを報知する請求項1に記載の住宅監視システム。 - 前記受信手段は、住宅内に分散配置された複数の受信機を備え、
前記レベル変動検出手段は、これらの受信機が受信した無線信号の信号強度の変動をそれぞれ検出し、
前記報知手段は、前記レベル変動検出手段が検出した信号強度の変動のすべてが減少した場合に、住人が外出したことを報知する請求項1に記載の住宅監視システム。 - 前記受信手段は、住宅内に分散配置された複数の受信機を備え、
前記レベル変動検出手段は、これらの受信機が受信した無線信号の信号強度の変動をそれぞれ検出し、
前記報知手段は、前記レベル変動検出手段が検出した信号強度の変動のすべてが減少した場合に、発信機の電池が消耗したことを報知する請求項1に記載の住宅監視システム。 - 前記受信手段は、前記無線信号に含まれる発信機の識別情報を検出する識別情報検出手段を備え、
前記レベル変動検出手段は、前記識別情報検出手段が検出した識別情報に基づいて、所定の発信機から受信した無線信号の信号強度の変動を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の住宅監視システム。
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