JP2006165674A - 防災無線システム - Google Patents

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健一 西原
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Abstract

【課題】システムに負荷をかけることなく、親局において子局の状態変化を迅速に把握して、住民の安全を確保することを可能とする。
【解決手段】屋外型子局FS1〜FSnの子局制御部33は、状態検出制御機能33aにより所定の期間ごとに自局の状態を検出すると、状態記憶部38bに記憶された状態データを読み出す。そして、検出された状態データと上記読み出された状態データとを比較して変化の有無を判定する。状態が変化したと判定された場合には、検出された状態を状態記憶部38bに記憶すると共に、子局IDと検出された状態データを含む子局状態通知信号を作成し、作成された子局状態通知信号を親局BSに向けて送信する。一方、親局BSの操作卓1は上記送信された子局状態通知信号を受信し、この子局状態通知信号から子局ID及び状態データを抽出して、抽出された子局IDに対応付けて状態変化を報知する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば災害発生情報を住民に伝達する防災無線システムに係わり、特に親局による子局の状態の監視に関する。
防災行政用のデジタル同報通信システムは、一般に、親局と複数の子局、或いはそれに中継局を加えることにより構成される。親局は、例えば市町村庁舎に設置され、子局に対して呼出信号及び通報信号を送信する。中継局は山上等の見通しの良好な場所に設置され、上記親局から送信された中継波を同報波に周波数変換して子局に向け送信する。各子局は、上記親局から自局宛ての呼出信号が送られた場合に通報動作状態になり、この状態で親局から送られる通報信号を受信してその通報内容をスピーカから拡声出力することにより住民に知らせる(例えば、非特許文献1を参照。)。
「市町村デジタル同報通信システム ARIB−STD−T86」 社団法人電波産業会
ところで、従来のシステムでは、子局の状態の監視は、所定の期間ごとのポーリング処理により行われている。したがって、子局において障害や状態変化が生じた場合には、次回のポーリング処理が行われるときに親局に対して通知される。このため、親局のシステム管理者は、子局の異常を即時に把握することができず、これにより被災状況の把握及び避難指示などの災害対策の実施に遅れを生じることがあった。また、ポーリング回数を増加して頻繁に子局の状態情報を取得するようにすると、システム全体の負荷が増大し、回線ダウンを引き起こすおそれがある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、システムに負荷をかけることなく、親局において子局の状態変化を迅速に把握して、住民の安全を確保することを可能とする防災無線システムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、親局と、管理エリア内で上記親局に対し無線回線を介して接続可能な複数の子局とを具備する防災無線システムであって、上記子局は、自局の状態の変化を検出する。この検出された状態の変化を表す情報と自局の識別情報とを含む子局状態通知信号を生成して、生成された子局状態通知信号を上記親局に対して上記無線回線を介して送信する。これに対し上記親局は、上記子局から送信された子局状態通知信号を受信し、受信された子局状態通知信号から通知元の子局の識別情報及び状態の変化を表す情報を抽出する。この抽出された状態の変化を表す情報を子局の識別情報に対応付けて報知するようにしたものである。
このように構成することにより、子局において障害や状態変化等が検出された場合には、直ちに親局に報知される。これにより、親局のシステム管理者は、子局の状態の変化に応じて適切な対策が迅速かつ的確に実行することが可能となるため、地域住民の安全を確保することができる。また、従来のポーリングによる子局の状態監視の場合では、子局の状態変化の有無に関わらず親局による制御信号の送受信が行われるが、この発明では、子局において状態変化が検出された場合にのみ親局に通知するようにしている。このため、親局の処理の負荷を低減し、安定したシステム運用が可能となる。
またこの発明は、次のような各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、上記親局は、上記管理エリアの地図データを記憶する第1の記憶手段と、上記複数の子局の識別情報にそれぞれ対応付けて当該子局の位置を表す位置データを記憶する第2の記憶手段とをさらに備える。そして、上記状態変化報知手段は、上記抽出された子局の識別情報をもとに上記第2の記憶手段から該当する子局の位置データと、上記第1の記憶手段から上記該当する子局の位置を含む地図データとを読み出す。この読み出された地図データと子局の位置データとをもとに、上記通知元の子局の位置を上記地図データ上に表示するための表示データを作成して表示するようにする。
このような構成にすると、親局のシステム管理者は、状態変化が検出された子局の位置を瞬時に視認することが可能である。これにより、例えば、障害が生じた子局の位置に迅速に人員を派遣し、状態変化に応じた対策を実施することができる。
第2の構成は、上記親局は、上記抽出された状態の変化を表す情報を、上記表示データに重ねて或いは並べて表示することを特徴とする。
これにより、システム管理者は、状態変化が検出された子局の位置だけでなく、状態変化の内容について明確に把握することができるため、子局の状態変化に応じて適切な対策を迅速かつ的確に実施することが可能である。また、状態変化が検出された時刻等も表示するとよい。
したがってこの発明によれば、システムに負荷をかけることなく、親局において子局の状態変化を迅速に把握して、住民の安全を確保することを可能とする防災無線システムを提供することである。
図1は、この発明に係わる防災無線システムの一実施形態を示す概略構成図である。このシステムは、親局BS、中継局RS、及び複数の子局とを備え、親局BSと各子局との間で直接或いは中継局RSを介して双方向又は単方向の無線通信を行う。無線通信方式としては、例えば、TDMA−TDD(Time Division Multiple Access−Time Division Duplex)方式が使用される。
子局には、屋外型の通信装置(以下、屋外型子局と称する)FS1〜FSnと屋内型の通信装置(以下、戸別受信機と称する)GS1〜GSmとがある。屋外型子局FS1〜FSnは例えば学校の校庭、避難場所や防潮堤に設置されるもので、次のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
屋外型子局FS1〜FSnは、無線送受信のためのアンテナ31及び無線部32と、子局制御部33と、記憶部38とを備え、さらに通報を拡声出力するための出力インタフェース34及び屋外拡声器35と、親局BSとの通話に使用するマイクロホン36及び入力インタフェース37とを備えている。アンテナ31及び無線部32は、親局BSから送信された下り無線信号を受信・復調し、この復調により再生された受信データを子局制御部33に入力する。また、それと共に、子局制御部33から出力された送信データを変調して上り無線信号を生成して、この生成された上り無線信号をシステムに割り当てられた無線周波数に変換してアンテナ31から親局BSに向け送信する。
記憶部38には、ID記憶部38a及び状態記憶部38bが設けられる。親局BSの管理対象の各子局には、それぞれに固有な識別子である子局IDが付与され、自己の子局IDがID記憶部38aにそれぞれ記憶される。状態記憶部38bには、後述するポーリング応答制御機能及び状態検出制御機能33aにより検出された状態データがその検出時刻と共に記憶される。
一方、子局制御部33は、例えばマイクロコンピュータを主制御部として備え、ポーリング応答制御機能に加え、状態検出制御機能33a及び状態通知制御機能33bを有している。なお、これらの制御機能は、いずれも、図示しないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムをCPU(Central Processing Unit)に実行させることにより実現される。
ポーリング応答制御機能は、親局BSから送信された子局監視信号の受信待ち受け動作を行う。子局監視信号を受信すると、自局の状態変化を検出して、上記状態記憶部38bに記憶する。そして、状態記憶部38bにより読み出した状態データ及び検出時刻と、ID記憶部38aから読み出した子局IDとを含むポーリング応答信号を生成し、この生成されたポーリング応答信号を親局BSに向け送信する。
状態検出制御機能33aは、自局の動作状態や周囲の環境状態を所定の期間ごとに検出し、この検出された状態データを検出時刻と共に状態記憶部38bに記憶させる。ちなみに、動作状態とは、自局を構成する各部の性能劣化や機能停止又は復帰等を含むものとする。また、環境状態は、例えば、河川の水位の上昇、自局の温度異常や振動などであり、図示しない検知器により検知された状態データが子局制御部33に入力される。
状態通知制御機能33bは、上記状態検出制御機能33aにより検出された現在の状態データと状態記憶部38bに記憶されている状態データとを比較し、変化の有無を判定する。この判定において変化があった場合は、ID記憶部38aから読み出した自局IDと検出された現在の状態データ及びその検出時刻を含む子局状態通知信号を生成し、この生成された子局状態通知信号を親局BSに向け無線回線を介して送信する。
なお、戸別受信機GS1〜GSmは受信機能のみを備え、住民の各住居内に設置される。この戸別受信器GS1〜GSmも上記屋外型子局FS1〜FSnと同様に、親局BSから下り無線信号により到来した呼出信号が自局の子局IDを含んでいる場合に通報動作状態となり、この状態で親局BSから下り無線信号により到来する通報信号を受信・復調してスピーカから拡声出力する。
また、中継局RSは、山上等の見通しの良好な場所に設置されるもので,第1及び第2の中継無線装置3,4を備える。第1の中継無線装置3は、上記親局BSの無線装置2から中継波により送信された下り無線信号を受信し、受信された下り無線信号を第2の中継無線装置4に渡す。第2の中継無線装置4は、上記第1の中継無線装置3から渡された下り無線信号を同報波の周波数に周波数変換し、この周波数変換された下り無線信号を子局へ送信する。
ところで、親局BSは、市町村役場等に設置されるもので、操作卓1と無線装置2とを備える。図3はその機能構成を示すブロック図である。
操作卓1は、マイクロコンピュータを主制御部として有する親局制御部11を備え、この親局制御部11には記憶部19及びインタフェース群が接続されている。インタフェース群は、出力インタフェース12、入力インタフェース14、表示インタフェース16及び無線インタフェース21とから構成される。
出力インタフェース12は、子局から送られた音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ13から拡声出力する。入力インタフェース14には、マイクロホン15及び入力部17が接続されている。入力インタフェース14は、マイクロホン15から入力されたシステム管理者の通報音声、及び入力部17により入力された操作情報をデジタル信号に変換して親局制御部11へ出力する。表示インタフェース16は、親局制御部11から出力された表示データを表示部18に表示する。表示部18には、例えば液晶表示器(LCD)が使用される。無線インタフェース21は、親局制御部11の制御の下、無線装置2との間で信号の送受信を行う。
無線装置2は、上記操作卓1から出力された送信信号により変調された下り無線信号を生成し、この生成された下り無線信号をこのシステムに割り当てられた無線周波数に変換してアンテナ22から送信する。また、子局から送られた上り無線信号を受信して復調し、この復調により再生された受信信号を親局制御部11に転送する。なお、上記下り無線信号を子局に対し直接送信する場合には同報波が、また中継局RSを介して送信する場合には同報波とは周波数が異なる中継波が使用される。
記憶部19には、子局監視テーブル19a及び地図データベース19bが設けられている。子局監視テーブル19aには、このシステムに属する子局の子局IDに対応付けて、子局の状態変化を表わすデータとその時刻、及び子局の設置位置を表わす位置データが記憶されている。図5にその一例を示す。なお、位置データは、例えは緯度経度により表わされる。地図データベース19bには、このシステムの管理エリア、例えば市町村の地図データが記憶されている。
親局制御部11は、ポーリング制御機能に加え、さらにこの発明に係わる制御機能として、子局状態受信制御機能11a及び表示制御機能11bを備えている。これらの制御機能はいずれも、図示しないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムをCPUに実行させることにより実現される。
ポーリング制御機能は、所定の時間ごとに管理エリアに存在する全ての子局に対して子局監視信号を送信する。そして、この子局監視信号を受信した各子局から送信されるポーリング応答信号の受信処理を行う。親局制御部11は、ポーリング応答信号を受信すると、このポーリング応答信号から、子局ID、状態データ及びその検出時刻を抽出し、抽出された情報を子局監視テーブル19aに記憶すると共に、子局IDに対応付けて上記状態データ及びその検出時刻を表示部18に一覧表示する。
子局状態受信制御機能11aは、屋外型子局FS1〜FSn及び屋内型子局GS1〜GSmから子局の状態変化を示す子局状態通知信号が到来した場合に、この子局状態通知信号を受信して上記子局監視テーブル19aに記憶する機能を有する。そして、上記子局状態通知信号の受信可否情報を含む親局応答信号を生成して、通知元の子局に向け無線回線を介して送信する。
表示制御機能11bは、前述の子局状態受信制御機能11aにより受信した子局状態通知信号にしたがって、子局監視テーブル19aにアクセスして該当する子局の位置データ、状態データ及びその時刻を読み出すと共に、地図データベース19bから読み出された位置データを含む地域の地図データを読み出す。そして、読み出された地図データ及び位置データをもとに、上記状態変化のあった子局の設置位置を地図上に表示した表示データを作成し、この作成された表示データを表示インタフェース16を介して表示部18に表示させる。また同時に、表示画面に子局情報ウィンドウWを設けて、上記読み出された該当する子局の状態データ及びその時刻を子局IDに対応付けて表示させる。
次に、以上のように構成された防災無線システムの動作について説明する。図4は、このシステムにおける親局BSと屋外型子局FS1〜FSn及び屋内型子局GS1〜GSmとの間で行われる子局監視動作を示すシーケンス図である。これに平行して、親局BSからポーリングによる屋外型子局FS1〜FSn及び屋内型子局GS1〜GSmの状態監視動作も定期的に行われている。ここでは、例として、屋外型子局FS1において動作異常が発生したものとし、これ以下は屋外型子局FS1について説明する。
屋外型子局FS1の子局制御部33は、親局BSからのポーリングによる子局の状態監視要求の待ち受け処理を行いながら、ステップS4aにおいて、一定期間ごとに自局の状態を検出する。そして、ステップS4bにより、状態記憶部38bにアクセスして直前に記憶された状態データを読み出して、この読み出された状態データと検出された状態データとを比較し、状態変化の有無を判定する。
ステップS4bにおいて、変化があったと判定された場合は、検出された状態データを検出された時刻と共に状態記憶部38bに記憶する。続いて、屋外型子局FS1の子局制御部33は、ステップS4cに移行し、親局BSに対して状態変化を通知する。すなわち、ID記憶部38aから自局の子局IDを読み出し、読み出した子局IDと共に、検出された状態データ及びその時刻情報を含む子局状態通知信号を作成して、作成された子局状態通知信号を親局BSに対して送信する。一方、ステップS4bの判定において、状態変化が無い場合には、ステップS4aに移行して一定期間ごとの自局の状態検出を繰り返し行う。
ところで、親局BSは、ステップS4Aにより、ポーリングによる子局の状態監視動作を行うと共に、子局状態通知信号の受信待ち処理を行っている。この状態で、屋外型子局FS1から送信された子局状態通知信号を受信すると、ステップS4Bに移行し、この子局状態通知信号の受信完了を示す親局応答信号を作成し、作成された親局応答信号を通知元の屋外型子局FS1に向け送信する。これに対し、屋外型子局FS1は、ステップS4cにおいて子局状態通知信号を送信したのち、ステップS4dにおいて、上記子局状態通知信号に対する親局BSからの親局応答信号の受信待ち処理を行う。この状態で、親局応答信号が受信できない場合には、ステップS4cに移行し、上記作成された子局状態通知信号を繰り返し送信する。ステップS4dにおいて、屋外型子局FS1は親局BSから親局応答信号を受信すると、子局状態通知信号の送信完了と判定し、ステップS4eに移行して子局状態通知信号の送信を終了する。
さて、親局BSは、ステップS4Cにおいて、子局状態通知信号に含まれる子局ID、状態データ及び時刻情報を抽出したのち、子局監視テーブル19aに記憶される子局IDと照合し、合致した子局IDの状態データ及び時刻情報を抽出された状態データ及び時刻情報により更新する。それと共に、ステップS4Dにおいて、子局監視テーブル19aにアクセスして上記子局IDと合致する子局の位置データを読み出す。また、地図データベース19bにアクセスして通知元の屋外型子局FS1の位置データを含む地域の地図データを読み出す。そして、ステップS4Eにより、読み出された位置データ及び地図データをもとに、地図上に通知元の屋外型子局FS1の位置を表示した表示データを作成し、この作成された表示データをステップS4Fにより表示インタフェース16へ出力する。
かくして、表示部18には、上記通知元の屋外型子局FS1の設置位置が表示された地図が表示される。図6は、その表示結果の一例を示すもので、図中P1が屋外型子局FS1の設置位置であり、屋外型子局FS1を示すマークが表示される。このとき、状態変化が検出された屋外型子局FS1を示すマークは一定の周期で点滅制御される。また、図6に示すように表示画面の一角に子局情報ウィンドウWを設け、この子局情報ウィンドウWに通知元の屋外型子局FS1の状態変化とその時刻を表わす情報を表示する。
以上述べたようにこの実施形態では、屋外型子局FS1〜FSnの子局制御部33は、状態検出制御機能33aにより所定の期間ごとに自局の状態を検出すると、状態記憶部38bに記憶された状態データを読み出す。そして、検出された状態データと上記読み出された状態データとを比較して変化の有無を判定する。状態が変化したと判定された場合には、検出された状態を状態記憶部38bに記憶すると共に、子局IDと検出された状態データを含む子局状態通知信号を作成し、作成された子局状態通知信号を親局BSに向けて送信する。一方、親局BSの操作卓1は上記送信された子局状態通知信号を受信し、この子局状態通知信号から子局ID及び状態データを抽出して、抽出された子局IDに対応付けて状態変化を報知するようにしたものである。
したがってこの実施形態によれば、屋外型子局FS1〜FSnにおいて障害や動作状態の変化等が検出された場合には、直ちに親局BSに報知される。これにより、親局のシステム管理者は、屋外型子局FS1〜FSnの状態変化に応じて適切な対策が迅速かつ的確に実行することが可能となるため、地域住民の安全を確保することができる。また、子局において、検出された状態をそれ以前の状態と比較して変化があった場合に、親局に通知するように構成している。このため、従来のポーリングによる子局の状態監視に比べて、親局BSにおける処理の負荷や通信トラフィックの集中による回線の輻輳などを低減し、安定したシステム運用が可能となる。
従来のポーリングによる子局の状態監視では、例えば、ポーリングの実施間隔を1時間とし、前回のポーリングが9:00に行われたとすると、9:05に発生した屋外型子局FS1の異常は、10:00に親局BSに通知されることになる。しかし、この実施形態では、子局において状態変化が検出された時点で、速やかに親局に通知される。しかも、ポーリングによる子局の状態監視を平行して行うことにより、万一、子局の送信機能が故障した場合であっても、親局BSのシステム管理者は子局の動作異常を把握することが可能である。このため、システム運用の安定性をさらに高めることができる。
また、上記実施形態では、状態変化が検出された屋外型子局FS1の設置位置を地図上に示した表示データを作成し、親局BSの操作卓1の表示部18に表示するようにしたものである。
これにより、親局BSのシステム管理者は、状態変化が検出された屋外型子局FS1の設置位置を瞬時に視認することが可能である。これにより、システム管理者は、例えば災害により障害が発生した子局のカバーエリアに対して、迅速に人員を派遣して避難指示を伝達することができる。
さらにこの実施形態では、表示画面の一角に子局情報ウィンドウWを設け、この子局情報ウィンドウWに通知元の屋外型子局FS1の状態を示す情報を表示するようにしている。これにより、システム管理者は状態変化が検出された屋外型子局FS1の設置位置だけでなく、状態変化の内容について明確に把握することができる。したがって、システム管理者は子局の状態変化に応じて的確な対策を迅速に実施することが可能である。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。この実施形態では、子局として、固定系子局である屋外型子局FS1〜FSn及び屋内型子局GS1〜GSmを例に挙げて説明したが、他にも車載型無線機や監視員が携帯する携帯型無線機などの移動系子局にも適用可能である。この移動系子局において、自局の現在位置を取得する機能を有する場合は、この取得された位置情報をさらに含めた子局状態通知信号を親局に対して送信するようにする。このように構成すると、固定系子局が設置されていない場所においても、被災状況を迅速に把握することができるため、災害現場により近い範囲の情報を入手することができる。
また、上記実施形態では、親局BSの表示部18に表示される表示データにおいて、状態変化が検出された子局の位置を表わすマークを点滅表示するように構成したが、マークの表示色による識別や異なるマークを一定の周期で切替表示するようにしてもよい。また、子局の位置の表示パターンとしては、マーク以外にアイコンや記号などを用いてもよい。
その他、子局及び親局の構成、子局の設置位置や検出される状態変化の内容、状態変化情報の表示形態及び子局の状態監視動作の手順とその内容についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わる防災無線システムの一実施形態を示す概略構成図。 図1に示したシステムの屋外型子局の機能構成を示すブロック図。 図1に示したシステムの親局の機能構成を示すブロック図。 図1に示したシステムにおける親局と屋外型子局との間で行われる子局監視制御手順を示すシーケンス図。 図4に示した親局に設けられる子局監視テーブルの記憶内容の一例を示す図。 図4に示した親局の表示部に表示されるデータの一例を示す図。
符号の説明
BS…親局、RS…中継局、FS1〜FSn…屋外型の通信装置(屋外型子局)、GS1〜GSm…屋内型の通信装置(戸別受信機)、1…操作卓、2…無線装置、3,4…中継無線装置、11…親局制御部、11a…子局状態受信制御機能、11b…表示制御機能、12…出力インタフェース、13…スピーカ、14…入力インタフェース、15…マイクロホン、16…表示インタフェース、17…入力部、18…表示部、19…記憶部、19a…子局監視テーブル、19b…地図データベース、21…無線インタフェース,22…親局のアンテナ、31…屋外型子局アンテナ,32…無線部、33…子局制御部、33a…状態検出制御機能、33b…状態通知制御機能、34…出力インタフェース、35…屋外型拡声器、36…マイクロホン、37…入力インタフェース、38…記憶部、38a…ID記憶部、38b…状態記憶部、W…子局情報ウィンドウ。

Claims (3)

  1. 親局と、管理エリア内で前記親局に対し無線回線を介して接続可能な複数の子局とを具備する防災無線システムであって、
    前記子局は、
    自局の状態の変化を検出する手段と、
    前記検出された状態の変化を表す情報と自局の識別情報とを含む子局状態通知信号を生成する手段と、
    前記生成された子局状態通知信号を前記親局に対して前記無線回線を介して送信する手段と
    を備え、
    前記親局は、
    前記子局から送信された子局状態通知信号を受信する手段と、
    前記受信された子局状態通知信号から通知元の子局の識別情報及び状態の変化を表す情報を抽出し、抽出された状態の変化を表す情報を抽出された子局の識別情報に対応付けて報知する状態変化報知手段と
    を備えることを特徴とする防災無線システム。
  2. 前記親局は、
    前記管理エリアの地図データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記複数の子局の識別情報にそれぞれ対応付けて当該子局の位置を表す位置データを記憶する第2の記憶手段と
    をさらに備え、
    前記状態変化報知手段は、
    前記抽出された子局の識別情報をもとに前記第2の記憶手段から該当する子局の位置データを読み出す手段と、
    前記第1の記憶手段から前記該当する子局の位置を含む地図データを読み出し、この読み出された地図データと前記読み出された子局の位置データとをもとに、前記通知元の子局の位置を前記地図データ上に表示するための表示データを作成する手段と、
    前記作成された表示データを表示する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の防災無線システム。
  3. 前記親局は、
    前記抽出された状態の変化を表す情報を、前記表示データに重ねて或いは並べて表示する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項2記載の防災無線システム。
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