JP2015132978A - 防災システム、受信機、鳴動音制御装置、及び警報信号受信装置 - Google Patents

防災システム、受信機、鳴動音制御装置、及び警報信号受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる、防災システム、受信機、鳴動音制御装置、及び警報信号受信装置を提供すること。【解決手段】防災システム1は、監視領域に設置された感知器20を受信機10に対して通信可能に接続して構成され、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信装置60と、感知器20から出力された異常信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させる際の鳴動音と、警報信号受信装置60から出力された警報信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする鳴動音制御装置50とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、防災システム、受信機、鳴動音制御装置、及び警報信号受信装置に関する。
従来から、監視領域における異常発生を監視するための防災システムが普及している。例えば、この防災システムは、非常ベルの如き鳴動機と、感知器や発信機の如き異常出力機とを、受信機に接続して構成されており、感知器によって監視領域の異常が検知された場合や発信機が操作された場合には、これら感知器や発信機からの出力に基づいて、受信機が鳴動機を鳴動させるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−041545号公報
しかしながら、上記従来の防災システムにおいては、監視領域に設置された感知器や発信機の如き異常出力機からの出力のみに基づいて鳴動機を鳴動させていたので、監視領域に影響を与え得る異常が予測される場合や実際に発生した場合であっても、感知器や発信機で検知等することができない異常については、鳴動機を鳴動させることができず、このような異常を報知することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる、防災システム、鳴動音制御装置、及び警報信号受信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の防災システムは、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とを受信機に対して通信可能に接続して構成された防災システムであって、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段と、前記異常出力機から出力された異常信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする鳴動音制御手段とを備える。
請求項2に記載の防災システムは、請求項1に記載の防災システムにおいて、前記鳴動音制御手段は、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を、前記警報信号の種別に応じて異なる鳴動音とする。
請求項3に記載の防災システムは、請求項1又は2に記載の防災システムにおいて、前記鳴動音制御手段は、前記異常出力機から出力された異常信号又は前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させている際に、当該鳴動の原因となった異常信号又は警報信号とは異なる異常信号又は警報信号が出力された場合には、鳴動音の優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御する。
請求項4に記載の防災システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、前記受信機は、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記鳴動機を鳴動させた場合、前記警報信号の種別に応じた異なる鳴動停止条件に基づいて、前記鳴動機の鳴動を停止させる。
請求項5に記載の防災システムは、請求項1から4のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、前記鳴動音制御手段は、前記鳴動機を前記受信機に接続するための線路であって、前記受信機から前記鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた、鳴動音制御装置として構成され、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて、前記鳴動用の電力の属性を変化させることにより、前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を変化させる。
請求項6に記載の防災システムは、請求項1から5のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、前記警報信号受信手段は、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信した場合に、前記受信機及び前記鳴動音制御手段に対して警報信号を無線出力する、警報信号受信装置として構成された。
請求項7に記載の受信機は、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに対して通信可能に接続された受信機であって、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて、前記鳴動機を鳴動させる。
請求項8に記載の鳴動音制御装置は、監視領域に設置された鳴動機を受信機に接続するための線路であって、前記受信機から前記鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた鳴動音制御装置であり、監視領域に設置された異常出力機から出力された異常信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする。
請求項9に記載の警報信号受信装置は、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに接続された受信機と、前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を変化させる鳴動音制御装置とに対して、警報信号を無線出力する警報信号受信装置であり、前記監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信した場合に、警報信号を無線出力する。
請求項1に記載の防災システムによれば、監視領域の異常出力機から出力された異常信号に基づく鳴動機の鳴動音と、監視領域の外部からの外部警報信号に起因する警報信号に基づく鳴動機の鳴動音とが、相互に異なる鳴動音になるので、監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる。さらに、鳴動音を変えることで、異常等の種別が認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
請求項2に記載の防災システムによれば、警報信号に基づく鳴動機の鳴動音が、警報信号の種別に応じて異なる鳴動音になるので、異常等の種別が一層詳細に認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
請求項3に記載の防災システムによれば、複数の異常信号や警報信号が競合した場合に、鳴動音の優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御するので、例えば、最も優先度が高い信号種別に応じた鳴動音で鳴動を行わせることで、優先度に応じた報知をユーザに対して行うことが可能になる。
請求項4に記載の防災システムによれば、警報信号の種別に応じた異なる鳴動停止条件に基づいて、鳴動機の鳴動が停止するので、例えば、比較的危険性が低い異常が発生した場合には鳴動を比較的短時間だけ行ってから停止させることで、ユーザの煩わしさを防止したり消費電力を低減したりすることができ、比較的危険性が高い異常が発生した場合には鳴動を比較的長時間に渡って行ってから停止させることで、ユーザに異常等を一層確実に報知することが可能になる等、警報信号の種別に応じた好適な条件で鳴動停止タイミングを制御することが可能になる。
請求項5に記載の防災システムによれば、鳴動音制御手段が受信機から鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた鳴動音制御装置として構成されており、この電力の属性を変化させることにより鳴動音が変化するので、受信機や鳴動機については鳴動音変化のための特殊な構成を設けることなく、既設の線路に鳴動音制御装置を取り付けることで鳴動音を変化させることができるため、防災システムの増加コストを低減することが可能になり、防災システムの普及度を向上させることが可能になる。
請求項6に記載の防災システムによれば、警報信号受信手段が受信機及び鳴動音制御手段に対して警報信号を無線出力する警報信号受信装置として構成されているので、受信機や鳴動音制御手段については外部警報信号の受信や警報信号の出力を行うための特殊な構成を設けることなく、これら受信機や鳴動音制御手段とは独立した警報信号受信装置を設けることでこれら外部警報信号や警報信号を処理できるので、防災システムの増加コストを低減することが可能になり、防災システムの普及度を向上させることが可能になる。
請求項7に記載の受信機によれば、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに対して通信可能に接続された受信機であって、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて、前記鳴動機を鳴動させる。
請求項8に記載の鳴動音制御装置によれば、監視領域の異常出力機から出力された異常信号に基づく鳴動機の鳴動音と、監視領域の外部からの外部警報信号に起因する警報信号に基づく鳴動機の鳴動音とが、相互に異なる鳴動音になるので、監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる。さらに、鳴動音を変えることで、異常等の種別が認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
請求項9に記載の警報信号受信装置によれば、監視領域の異常出力機から出力された異常信号に基づく鳴動機の鳴動音と、監視領域の外部からの外部警報信号に起因する警報信号に基づく鳴動機の鳴動音とが、相互に異なる鳴動音になるので、監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる。さらに、鳴動音を変えることで、異常等の種別が認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る防災システムの構成を示す概略図である。 受信機の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。 鳴動停止条件テーブルの構成例を示す図である。 鳴動音制御装置の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。 鳴動内容テーブルの構成例を示す図である。 警報信号受信装置の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。 防災処理のフローチャートである。 実施の形態2に係る防災処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る防災システム、鳴動音制御装置、及び警報信号受信装置の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、防災システム、鳴動音制御装置、及び警報信号受信装置に関するものである。
「防災システム」は、監視領域における異常の発生の有無を監視するためのシステムであり、少なくとも1台の受信機と、1台の異常出力機と、1台の鳴動機とを備えて構成されている。この監視領域の設定対象は任意であり、例えば、集合住宅、オフィスビス、あるいは商業施設を含む。「受信機」は、複数台の感知器に基づいて所定処理を行う受信手段(火災受信盤)であり、例えば、管理室に設置されている。「異常出力機」は、監視領域の異常発生を報知するための異常出力を行う機器であり、感知器や発信機が該当する。「感知器」は、監視領域における異常の発生の有無を感知する感知手段であり、例えば、煙や熱を感知する火災感知器、ガスを感知するガス漏れ感知器、あるいは人体を感知する人感センサが該当する。「発信機」は、押しボタンスイッチを備えて構成されており、この押しボタンスイッチがユーザによって押圧操作された場合に異常出力を行う起動装置である。「鳴動機」は、異常発生を監視領域に報知するために鳴動する音響装置であり、例えば、非常ベル、サイレン、スピーカが該当する。本実施の形態においては、鳴動機が非常ベルである場合について説明する。これら異常出力機と鳴動機は、相互に独立した装置として構成される場合に限定されず、相互に統合された装置として構成される場合もあり、例えば、異常出力機である発信機と、鳴動機である非常ベルとは、1台の「機器収容箱(総合盤)」として統合可能である。なお、これら防災システムを構成する各部の祖互間の接続方式は任意であり、有線と無線のいずれを用いて接続を行ってもよい。この実施の形態では、防災システムがいわゆるP型システムとして構成されており、受信機と異常出力機とが幹線を介して相互に有線接続されており、受信機と鳴動機とがベル線3を介して有線接続されている場合を例示する。
「鳴動音制御装置」は、異常出力機から出力された異常信号に基づいて受信機が鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と、警報信号受信装置から出力された警報信号に基づいて受信機が鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする鳴動音制御手段である。「相互に異なる鳴動音」とは、ユーザが識別可能な程度に音の属性を変化させることを意味している。「音の属性」とは、音のレベル、音程、周期(長さ)を含む。この実施の形態では、音の周期を変化させる場合について説明する。
「警報信号受信装置」は、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信して警報信号を出力する警報信号受信手段である。「外部警報信号」の種類や目的は任意であり、監視領域とは無関係な異常に関する信号であってもよいが、本実施の形態においては、監視領域に影響を与え得る異常が予測される場合や実際に発生した場合に出力される信号であるものとする。このような外部警報信号としては、例えば、地震、津波、竜巻、台風、落雷、豪雨、土砂崩れ、あるいは紛争のような天災又は人災に関する、発生予報、発生警報、避難勧告、避難命令等の信号を挙げることができる。本実施の形態においては、外部警報信号が、緊急地震速報、津波警報、あるいは豪雨注意報のいずれかを示す信号である場合について説明する。なお、外部警報信号の具体的な構成は任意であるが、例えば、外部警報信号は、緊急地震速報、津波警報、あるいは豪雨注意報のいずれかの信号であるのかを識別するための種別識別子を含んで構成される。
〔実施の形態の具体的内容〕
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、異常出力機から出力された異常信号に基づいて受信機が鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて受信機が鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする形態である。
(構成)
まず、実施の形態1に係る防災システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る防災システムの構成を示す概略図である。この図1に示すように、防災システム1は、受信機10、複数の感知器20、非常ベル30、機器収容箱40、鳴動音制御装置50、及び警報信号受信装置60を備えて構成されている。感知器20と機器収容箱40は受信機10に対して幹線2を介して図示のように接続されている。非常ベル30と機器収容箱40は受信機10に対してベル線3を介して図示のように接続されている。なお、感知器20、非常ベル30、及び機器収容箱40については、従来と同様に構成することができるので、その概要のみを説明し、詳細な説明を省略する。また、幹線2とベル線3は、実際にはそれぞれ一対のリード線として構成されているが、図1では簡略化して1本の線路として示す。
(構成−受信機)
最初に、受信機10の構成について説明する。図2は、受信機10の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図2に示すように、受信機10は、入力部11、出力部12、通信部13、幹線端子14、ベル線端子15、記憶部16、及び制御部17を備えている。
(構成−受信機−入力部)
入力部11は、受信機10の動作に必要な情報の入力を受け付ける入力手段であり、例えば、タッチパネル、スイッチ、及び外部入力端子を備える。受信機10のユーザは、例えば、タッチパネルやスイッチを介して、出力部12に監視状態を表示すべき監視区画を切り替えたり、警報出力を停止させたり、あるいは、これらの情報を任意の外部機器から外部入力端子を介して入力することができる。
(構成−受信機−出力部)
出力部12は、受信機10の動作に必要な情報の出力を行う出力手段であり、例えば、スピーカ、ディスプレイ、表示灯、及び外部出力端子を備える。受信機10のユーザは、例えば、警報音をスピーカを介して出力させたり、監視区画の監視状態をディスプレイや表示灯を介して出力させたり、あるいは、これらの情報を任意の外部機器に対して外部出力端子を介して移報出力することができる。
(構成−受信機−通信部)
通信部13は、警報信号受信装置60との通信を行う受信機側通信手段であり、例えば、警報信号受信装置60からの警報信号を無線にて受信するためのアンテナや復調を行うための復調部を備える。
(構成−受信機−幹線端子)
幹線端子14は、幹線2を接続するための接続端子である。この幹線2を介して感知器20に電力を供給すると共に、この幹線2における電流変化を制御部において検知することで感知器20や機器収容箱40の発信機42からの異常信号を受信することができる。
(構成−受信機−ベル線端子)
ベル線端子15は、ベル線3を接続するための接続端子である。このベル線3を介して機器収容箱40及び非常ベル30に電力を供給することで、機器収容箱40の非常ベル41や非常ベル30を鳴動させることができる。
(構成−受信機−記憶部)
記憶部16は、受信機10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部16は、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されているが、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記憶媒体を含む、その他の任意の記憶媒体を用いることができる(この点は他の装置や機器の記憶部も同様)。
この記憶部16には、鳴動停止条件テーブル16aが記憶されている。この鳴動停止条件テーブル16aは、鳴動音を停止させるための鳴動停止条件を特定するための鳴動停止条件特定情報格納手段であり、図3に例示するように、項目「信号種別」及び項目「鳴動時間」を含み、これら各項目の情報を相互に対応付けて構成されている。項目「信号種別」の情報は、鳴動音制御装置50が受信した信号の種別を特定するための信号種別特定情報であり、「異常信号」と「警報信号」に大別されており、警報信号はさらに緊急地震速報、津波警報、豪雨注意報に大別されている。「異常信号」は、信号の種別=感知器又は発信機から出力された異常信号であることを示す。警報信号は、信号の種別=警報信号受信装置60から受信した警報信号であることを示す。緊急地震速報は、信号の種別=警報信号としての緊急地震速報であることを示し、津波警報は、信号の種別=警報信号としての津波警報であることを示し、豪雨注意報は、信号の種別=警報信号としての豪雨注意報であることを示す。項目「鳴動時間」の情報は、鳴動音を継続させる時間を特定する鳴動音継続時間特定情報であり、例えば、「1時間」は鳴動音を1時間だけ継続的に出力することを示す。この鳴動停止条件テーブル16aは、防災システム1のユーザにより設定されて記憶部16に記憶される。
(構成−受信機−制御部)
制御部17は、受信機10を制御する制御手段である。この制御部17は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(この点は他の装置や機器の制御部も同様)。特に、本実施の形態に係る受信機用プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介して受信機10にインストールされることで、制御部17の各部を実質的に構成する。
この制御部17は、電力制御部17aを備える。この電力制御部17aは、所定条件下において非常ベル30、41に鳴動を行わせると共に、所定条件下において非常ベル30、41に鳴動を停止させる電力制御手段である。この電力制御部17aは、幹線2における電流変化に基づいて感知器20や発信機42からの異常信号を検知し、異常信号を検知した場合には、ベル線3に鳴動用の電力を供給することで、非常ベル30、41を鳴動させる。また、電力制御部17aは、警報信号受信装置60からの警報信号が通信部13を介して受信された場合には、ベル線3に鳴動用の電力を供給することで、機器収容箱40の非常ベル30、41を鳴動させる。ここで、受信機10から供給する鳴動用の電力は、感知器20や発信機からの異常信号を検知した場合と、警報信号受信装置60からの警報信号を受信した場合とで、相互に同じ電力を供給する。この電力制御部17aによる具体的な処理内容については後述する。
(構成−感知器)
次に、図1の感知器20の構成についてその概要を説明する。感知器20は、監視領域における異常を検知した場合には、自己の表示灯を点滅又は点灯させる。また感知器20は、異常の非検知時には開いている幹線2との接点を、異常の検知時に閉じることで、異常信号を受信機10に向けて出力する。
(構成−非常ベル)
次に、非常ベル30の構成についてその概要を説明する。非常ベル30は、ベル線3を介して受信機10から鳴動用の電力の供給を受けた場合に鳴動する。例えば、非常ベル30は、受信機10からの電力により駆動される直流モータを用いて鳴動するモータ式ベルとして構成されており、この電力が供給されている時間においてのみ鳴動を行うことから、この電力を断続供給することにより断続鳴動し、この断続供給の周期を変化させることによって断続鳴動の周期が変化する。
(構成−機器収容箱)
次に、機器収容箱40の構成についてその概要を説明する。機器収容箱40は、非常ベル41、発信機42、及び表示灯43を筐体に一体に設けて構成されている。非常ベル41は、上記非常ベル30と同様に構成されている。発信機42は、押しボタンスイッチがユーザによって押圧操作された場合に異常出力を行うもので、押しボタンスイッチの非押圧時には開いている幹線2との接点を、押しボタンスイッチの押圧時に閉じることで、異常信号を受信機10に向けて出力する。表示灯43は、非常ベル41と同様にベル線3からの電力を受けて点灯する。本実施の形態では、この機器収容箱40を介して、感知器20と非常ベル30が受信機10に接続されている。
(構成−鳴動音制御装置)
次に、鳴動音制御装置50の構成について説明する。図4は、鳴動音制御装置50の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図4に示すように、鳴動音制御装置50は、通信部51、接点スイッチ52、記憶部53、及び制御部54を備えている。
(構成−鳴動音制御装置−通信部)
通信部51は、警報信号受信装置60との通信を行う鳴動音制御装置側通信手段であり、例えば、警報信号受信装置60からの警報信号を無線にて受信するためのアンテナや復調を行うための復調部を備える。
(構成−鳴動音制御装置−接点スイッチ)
接点スイッチ52は、ベル線3を開閉するための開閉スイッチであり、制御部54の後述する鳴動音制御部54aの制御により駆動される。
(構成−鳴動音制御装置−記憶部)
記憶部53は、鳴動音制御装置50の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部53には、鳴動内容テーブル53aが記憶されている。この鳴動内容テーブル53aは、鳴動音の内容を特定するための鳴動音特定情報格納手段であり、図5に例示するように、項目「信号種別」及び項目「周期」を含み、これら各項目の情報を相互に対応付けて構成されている。項目「信号種別」の情報は、鳴動音制御装置50が受信した信号の種別を特定するための信号種別特定情報であり、「異常信号」と「警報信号」に大別されており、警報信号はさらに緊急地震速報、津波警報、豪雨注意報に大別されている。「異常信号」は、信号の種別=感知器又は発信機から出力された異常信号であることを示す。警報信号は、信号の種別=警報信号受信装置から受信した警報信号であることを示す。緊急地震速報は、信号の種別=警報信号としての緊急地震速報であることを示し、津波警報は、信号の種別=警報信号としての津波警報であることを示し、豪雨注意報は、信号の種別=警報信号としての豪雨注意報であることを示す。項目「周期」の情報は、鳴動音の周期を特定する鳴動音周期特定情報であり、例えば、「連続」は鳴動音を連続的に出力することを示し、「15秒」は、鳴動音を15秒間隔(15秒の連続鳴動と、15秒の休止との繰り返し)で出力することを示す。この鳴動内容テーブル53aは、防災システム1のユーザにより設定されて記憶部53に記憶される。
(構成−鳴動音制御装置−制御部)
制御部54は、鳴動音制御装置50を制御する制御手段である。特に、本実施の形態に係る受信鳴動音制御装置用プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介して鳴動音制御装置50にインストールされることで、制御部54の各部を実質的に構成する。
この制御部54は、鳴動制御部54aを備える。この鳴動制御部54aは、感知器30や発信機42から出力された異常信号に基づいて受信機10が非常ベル30、41を鳴動させる際の鳴動音と、警報信号受信装置60から出力された警報信号に基づいて受信機10が非常ベル30、41を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とするため、非常ベル30、41に対して供給する電力の属性を変化させる鳴動制御手段である。この鳴動制御部54aによる具体的な処理内容については後述する。
このように構成された鳴動音制御装置50は、既設の防災システム1に対して容易に後付け可能となるように、防災システム1における他の装置とは独立した装置として構成されており、接点スイッチ52を介してベル線3と接続するだけで、防災システム1に対する取り付けを行うことが可能になる。このため、鳴動音制御装置50には、電池(図示省略)が内蔵されており、この電池を電源として動作することが可能となっている。ただし、商用電源を鳴動音制御装置50に供給するようにしたり、受信機10や警報信号受信装置60から電源を鳴動音制御装置50に供給したりするようにしてもよい。
(構成−警報信号受信装置)
次に、警報信号受信装置60の構成について説明する。図6は、警報信号受信装置60の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図6に示すように、警報信号受信装置60は、通信部61、記憶部62、及び制御部63を備えている。
(構成−警報信号受信装置−通信部)
通信部61は、監視領域の外部から出力された外部警報信号を無線受信すると共に、受信機10及び鳴動音制御装置50に警報信号を無線送信する警報信号受信装置側通信手段であり、例えば、外部警報信号を無線受信したり警報信号を無線送信したりするためのアンテナや復調や変調を行うための復変調部を備える。
(構成−警報信号受信装置−記憶部)
記憶部62は、鳴動音制御装置50の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成−警報信号受信装置−制御部)
制御部63は、警報信号受信装置60を制御する制御手段である。特に、本実施の形態に係る警報信号受信装置用プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介して警報信号受信装置60にインストールされることで、制御部63の各部を実質的に構成する。
この制御部63は、通信制御部63aを備える。この通信制御部63aは、監視領域の外部から出力された外部警報信号を無線受信し、受信機10及び鳴動音制御装置50に警報信号を無線送信する送受信動作を制御する通信制御手段である。この通信制御部63aによる具体的な処理内容については後述する。
このように構成された警報信号受信装置60は、既設の防災システム1に対して容易に後付け可能となるように、防災システム1における他の装置とは独立した装置として構成されており、特に後述する通信部を介した無線通信を行うことによって受信機10及び鳴動音制御装置50に警報信号を出力可能となっていることから、防災システム1における他の装置に対する物理的な接続を行うことなく、防災システム1に対して導入することができる。このため、警報信号受信装置60には、電池(図示省略)が内蔵されており、この電池を電源として動作することが可能となっている。ただし、商用電源を警報信号受信装置60に供給するようにしたり、受信機10や鳴動音制御装置50から電源を警報信号受信装置60に供給したりするようにしてもよい。
(処理)
次に、このように構成される防災システム1によって実行される防災処理について説明する。この防災処理は、受信機10、鳴動音制御装置50、及び警報信号受信装置60への電源投入後にこれら各機器により繰り返して実行される。図7は、防災処理のフローチャートである。なお、以下では、「ステップ」を「S」と略記する。
まず、感知器20は、監視領域における異常を公知の方法で監視し、異常を検知した場合には、警報音の出力と表示灯の点滅又は点灯を行うと共に、幹線2との接点を閉じることで異常信号を受信機10に向けて出力する。あるいは、機器収容箱40の発信機42は、押しボタンスイッチが押圧された場合には、幹線2との接点を閉じることで、異常信号を受信機10に向けて出力する。なお、これら感知器20及び機器収容箱40の処理は、図6において省略する。
また、警報信号受信装置60の通信制御部63aは、監視領域の外部から出力された外部警報信号が通信部61を介して受信されたか否かを監視しており(SA1)、外部警報信号が受信された場合には(SA1、Yes)、受信機10及び鳴動音制御装置50に警報信号を通信部61を介して無線送信する(SA2)。この警報信号の具体的な構成は任意であるが、例えば、警報信号は、外部警報信号から取得した種別識別子を含んで構成される。
一方、受信機10の電力制御部17aは、感知器20又は機器収容箱40の発信機42から出力された異常信号の入力の有無を幹線2の電流変化の有無に基づいて監視すると共に、警報信号受信装置60から送信された警報信号の受信の有無を通信部13の受信状態に基づいて監視しており(SA3)、異常信号の入力又は警報信号の受信があった場合には(SA3、Yes)、警報音の出力や外部機器への移報等の所定の報知動作を行うと共に、ベル線3を介して非常ベル30に鳴動用の電力を供給する(SA4)。
また、鳴動音制御装置50の鳴動制御部54aは、鳴動音の制御の要否をベル線3に対する受信機10からの電力の供給状態に基づいて監視する(SA5)。すなわち、ベル線3への電力の供給がない場合には、非常ベル30、41を鳴動させる必要がないことから、鳴動音の制御も不要であると判定し、ベル線3への電力の供給があった場合には、非常ベル30、41を鳴動させる必要があることから、鳴動音の制御が必要であると判定する。そして、鳴動音の制御が必要であると判定した場合には(SA5、Yes)、鳴動音の制御内容を特定する(SA6)。例えば、鳴動制御部54aは、警報信号受信装置60からの警報信号を通信部51を介して受信していない場合には、感知器20又は発信機42からの異常信号に基づく鳴動を行わせる必要があると考えられるため、鳴動内容テーブル53aを参照して、信号種別=異常信号に対応する周期(図5の例では、周期=連続)を取得する。あるいは、鳴動制御部54aは、警報信号受信装置60からの警報信号を通信部51を介して受信している場合には、警報信号受信装置60が外部警報信号を受信したことにより、警報信号受信装置60が警報信号を出力したことに基づく鳴動を行わせる必要があると考えられるため、鳴動内容テーブル53aを参照して、信号種別=警報信号に対応する周期を取得する。この場合、受信した警報信号に含まれる種別識別子に基づいて、警報信号の種別を特定し、当該特定した種別に対応する周期(図5の例では、種別=緊急地震速報の場合には周期=15秒、種別=津波警報の場合には周期=10秒、種別=豪雨注意報の場合には周期=5秒)を取得する。
次いで、鳴動制御部54aは、SA6で特定した制御内容に基づいて鳴動音を制御する(SA7)。すなわち、鳴動制御部54aは、SA6で取得した周期で接点スイッチ52を開閉制御することで、非常ベル30、41に対する電力供給の周期を制御し、この非常ベル30、41における鳴動音の周期を制御する。このような処理を行うことにより、監視領域に設置された感知器20又は発信機42で検知等することができる異常に加えて、これら感知器20又は発信機42で検知等することができない異常に関しても、非常ベル30、41を鳴動させることで報知を行うことが可能になる。さらに、感知器20又は発信機42から出力された異常信号に基づいて非常ベル30を鳴動させる際の鳴動音と、警報信号受信装置60から出力された警報信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とすることができる。さらにまた、警報信号受信装置60から出力された警報信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させる際の鳴動音を、警報信号の種別に応じて異なる鳴動音とすることができる。従って、ユーザに対して、従来よりも多様な種類の異常等を報知することが可能になり、さらにその異常等の種別についても認識できるように報知することができる。
その後、受信機10の電力制御部17aは、所定の鳴動停止条件が満たされたか否かを監視し(SA8)、鳴動停止条件が満たされるまでは(SA8、No)、非常ベル30、41への電力の供給を継続することで鳴動を継続させて、ユーザに対する異常等の報知を継続し、鳴動停止条件が満たされた場合には(SA8、Yes)、非常ベル30、41への電力の供給を停止することで鳴動を停止させる(SA9)。この鳴動停止条件の具体的内容は任意であるが、本実施の形態においては、感知器20又は発信機42からの異常信号の出力に基づいて非常ベル30、41を鳴動させた場合には、これら感知器20又は発信機42が復帰したことが幹線2の電流変化によって検知できた場合や、鳴動を所定時間以上行った場合に、鳴動停止条件が満たされたものとする。また、警報信号受信装置60からの警報信号の出力に基づいて非常ベル30、41を鳴動させた場合には、受信機10の入力部11を介した所定の鳴動停止操作が行われた場合や、鳴動を所定時間以上行った場合に、鳴動停止条件が満たされたものとする。そして、このように所定時間の経過により鳴動を停止させる場合において、電力制御部17aは、この所定時間を鳴動停止条件テーブル16aから取得する。例えば、例えば、信号種別=異常信号の場合には1時間、種別=緊急地震速報の場合には5分、種別=津波警報の場合には2時間、種別=豪雨注意報の場合には1時間を取得する。あるいは、監視領域の外部から警報状態の解除を示す外部警報解除信号が送信される場合には、この外部警報解除信号を警報信号受信装置60が受信し、警報信号受信装置60が警報解除信号を受信機10に送信するようしてもよく、この場合には、警報解除信号を受信した場合に、鳴動停止条件が満たされたものとする。これにて防災処理が終了する。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、受信機が鳴動機を鳴動させている際に、この鳴動の原因とは異なる異常信号又は警報信号が出力された場合には、鳴動音の優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御する形態である。ただし、特に説明なき限りにおいて、構成及び処理については実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同じ機能を有する構成要素には実施の形態1と同じ符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
実施の形態2に係る防災システムは、実施の形態1に係る防災システムとほぼ同様に構成することができるが、受信機10から警報信号受信装置60に対しても無線信号を送信することが可能となっており、このため、受信機10の通信部13は、警報信号受信装置60に信号を無線送信するための変調部等を備え、警報信号受信装置60の通信部61は、受信機10からの信号を無線受信するための復調部等を備えて構成されている。また、鳴動音制御装置50の鳴動制御部54aは、異常出力機である感知器20や発信機42から出力された異常信号又は警報信号受信装置60から出力された警報信号に基づいて受信機10が鳴動機である非常ベル30、41を鳴動させている際に、当該鳴動の原因となった異常信号又は警報信号とは異なる異常信号又は警報信号が出力された場合には、鳴動音の優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御する鳴動音制御手段として構成されている。
(処理)
次に、このように構成される防災システム1によって実行される防災処理について説明する。図8は、防災処理のフローチャートである。
警報信号受信装置60の通信制御部63aは、監視領域の外部から出力された外部警報信号又は後述するSB7で受信機10から出力された異常信号が、通信部61を介して受信されたか否かを監視する(SB1)。そして、外部警報信号又は異常信号が受信された場合であって(SB1、Yes)、この信号が外部警報信号である場合には(SB2、Yes)、受信機10及び鳴動音制御装置50に警報信号を通信部61を介して無線送信する(SB3)。あるいは、外部警報信号又は異常信号が受信された場合であって(SB1、Yes)、この信号が外部警報信号ではない場合(異常信号である場合)には(SB2、No)、鳴動音制御装置50に警報信号を通信部61を介して無線送信する(SB4)。このSB4において、鳴動音制御装置50のみに警報信号を送信するのは、SB7で受信機10から異常信号が出力される場合とは、SB7の説明において後述するように、異常出力機である感知器20や発信機42から出力された異常信号が受信機10に入力された場合であり、受信機10に対して警報信号受信装置60から異常信号を再度入力する必要がないためである。
一方、受信機10の電力制御部17aは、感知器20又は機器収容箱40の発信機42から出力された異常信号の入力の有無を幹線2の電流変化の有無に基づいて監視すると共に、警報信号受信装置60から送信された警報信号の受信の有無を通信部13の受信状態に基づいて監視している(SB5)。そして、異常信号の入力又は警報信号の受信があった場合であって(SB5、Yes)、この信号が異常信号である場合には(SB6、Yes)、警報信号受信装置60に異常信号を通信部13を介して無線送信する(SB7)。このように異常信号を送信することで、上述したSB4において、警報信号受信装置60から鳴動音制御装置50のみに警報信号が送信されることになり、感知器20又は機器収容箱40の発信機42から異常信号が出力されたことを、受信機10と警報信号受信装置60とを順次介して、鳴動音制御装置50に移報することが可能になる。次いで、電力制御部17aは、警報音の出力や外部機器への移報等の所定の報知動作を行うと共に、ベル線3を介して非常ベル30に鳴動用の電力を供給する(SB8)。
また、鳴動音制御装置50の鳴動制御部54aは、図7のSA5〜SA7と同様にSB11〜SB13を実行し、受信機10による非常ベル30、41の鳴動音を制御する。その後、鳴動制御部54aは、受信機10が非常ベル30、41を鳴動させている際に、当該鳴動の原因となった異常信号又は警報信号とは異なる異常信号又は警報信号が出力され当該鳴動音制御装置50に入力された場合には(SB14、Yes)、鳴動音の優先度を決定し(SB15)、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御する(SB12、SB13)。この優先度の具体的な決定方法は任意であるが、例えば、記憶部53には、信号の種別と優先度とを相互に関連付けて構成された優先度テーブルが予め設定されており、鳴動制御部54aは、この優先度テーブルを参照して優先度を決定し、優先度が最も高い信号に対応する鳴動音のみが出力されるように制御を行う。この優先度は、例えば、警報や異常の重要度(緊急性、危険性等)に基づいて設定する。例えば、優先度テーブルには、感知器20又は発信機42からの異常信号の優先度=1、警報信号受信装置60からの警報信号の優先度=2(本実施の形態では、優先度の数値が小さい方が、優先度が高いものとする)のように設定されているものとする。この場合において、警報信号受信装置60からの警報信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させている際に、感知器20又は発信機42からの異常信号の入力を受けた場合には、異常信号の優先度の方が警報信号の優先度よりも高いために、鳴動制御部54aは、非常ベル30、41の鳴動音を、警報信号に基づく鳴動音から異常信号に基づく鳴動音に切り替えるように、非常ベル30、41に対する電力供給の周期を制御する。あるいは、感知器20又は発信機42からの異常信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させている際に、警報信号受信装置60からの警報信号を受信した場合には、異常信号の優先度の方が警報信号の優先度よりも高いために、鳴動制御部54aは、非常ベル30、41の鳴動音を切り替えることなくそのまま維持する。従って、ユーザに対して、優先度に応じた報知をユーザに対して行うことが可能になる。
その後、受信機10の電力制御部17aは、所定の鳴動停止条件が満たされたか否かを監視し(SB9)、鳴動停止条件が満たされるまでは(SB9、No)、非常ベル30、41への電力の供給を継続することで鳴動を継続させて、ユーザに対する異常等の報知を継続し、鳴動停止条件が満たされた場合には(SB9、Yes)、非常ベル30、41への電力の供給を停止することで鳴動を停止させる(SB10)。これにて防災処理が終了する。
なお、鳴動音制御装置50の鳴動制御部54aは、優先度に応じた鳴動音の切り替えの制御を行った後に、さらに信号の変化があった場合には、必要に応じて鳴動音を切り替える。例えば、上記例示したように、警報信号受信装置60からの警報信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させている際に、感知器20又は発信機42からの異常信号の入力を受けたことにより、非常ベル30、41の鳴動音を、警報信号に基づく鳴動音から異常信号に基づく鳴動音に切り替えた場合において、感知器20又は発信機42からの異常信号を解除する所定の解除条件が充足した場合には、非常ベル30、41の鳴動音を、警報信号に基づく鳴動音に切り替える。あるいは、感知器20又は発信機42からの異常信号に基づいて非常ベル30、41を鳴動させている際に、警報信号受信装置60からの警報信号を受信したが、非常ベル30、41の鳴動音を切り替えることなくそのまま維持した場合において、感知器20又は発信機42からの異常信号を解除する所定の解除条件が充足した場合には、非常ベル30、41の鳴動音を、警報信号に基づく鳴動音に切り替える。この解除条件の具体的内容は任意であるが、本実施の形態においては、これら感知器20又は発信機42が復帰したことが幹線2の電流変化によって受信機10により検知され、この受信機10から警報信号受信装置60を介して鳴動音制御装置50に解除信号が送信された場合には、鳴動停止条件が満たされたものとする。あるいは、鳴動を所定時間以上行った場合や、各機器のいずれかに対して人により鳴動停止操作がなされた場合に、鳴動停止条件が満たされたものとする。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。例えば、従来のシステムよりも防災性を向上できない場合であっても、従来のシステムと同程度の防災性を従来のシステムとは異なる本願発明のシステムによって達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、受信機10や鳴動音制御装置50をそれぞれ複数の装置に分散して構成したり、鳴動音制御装置50(鳴動音制御手段)や警報信号受信装置60(警報信号受信手段)を受信機10の内部に統合したり、鳴動停止条件テーブル16aや鳴動内容テーブル53aをそれぞれ複数のテーブルに分散したり、受信機10又は鳴動音制御装置50の一方の機能の一部を他方に持たせたりしてもよい。また、各部を分散する場合において、これら各部の相互間の連携は、有線と無線のいずれか一方又は両方により行うことができる。
(実施の形態の相互関係について)
複数の実施の形態が記載されている場合において、これら複数の実施の形態の相互間においては、その構成や処理の一部を相互に入れ替えたり、一方の構成や処理を他方に適用したりしてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(各機器の特定について)
警報信号受信装置60から受信機10や鳴動音制御装置50に対して警報信号を出力する場合には、受信機10や鳴動音制御装置50を一意に識別するためのIDを警報信号に含めて送信することとし、これら受信機10や鳴動音制御装置50においては受信した警報信号に含まれているIDが自己に予め設定されているIDと一致する場合にのみ、当該警報信号に基づく処理を行うようにしてもよい。
(各機器の接続について)
感知器20や発信機42から受信機10への異常信号の出力は、直接的に、又は公知の無線中継器を介して間接的に、無線にて行うようにしてもよい。また、受信機10から非常ベル30、41を鳴動させる場合、受信機10から信号を無線送信し、この信号を受信した公知の無線中継器が非常ベル30、41に電力を供給するようにしてもよい。
(鳴動音の制御内容について)
鳴動音の制御内容は変更可能であり、例えば、警報信号受信装置60から出力された警報信号に基づいて鳴動させる際の鳴動音に関しては、警報信号の種別に関わらず、同じ鳴動音としてもよい。あるいは、さらに警報信号以外の条件に基づいて鳴動音を変えるようにしてもよく、例えば、警報信号受信装置60に試験ボタンを設けておき、この試験ボタンが押圧された場合には、警報信号受信装置60から試験用警報信号を出力するようにし、この試験用警報信号に基づいて鳴動機を鳴動させる際の鳴動音の属性を、警報信号に基づいて鳴動させる際の鳴動音とは異なる属性にしてもよい。
(鳴動音の鳴動停止条件について)
鳴動音の鳴動停止条件は変更可能であり、例えば、警報信号受信装置60から出力された警報信号に基づいて鳴動させた際の鳴動音を停止させる際の鳴動停止条件に関しては、警報信号の種別に関わらず、同じ鳴動停止条件としてもよい。あるいは、上述のように試験用警報信号に基づいて鳴動機を鳴動させた際の鳴動音の鳴動停止条件に関しては、最も短時間(例えば5秒間)で鳴動が停止するような停止条件とすることで、試験動作時のユーザの煩わしさを解消してもよい。
(鳴動音の切り替えについて)
実施の形態2においては、警報信号より異常信号の優先度が高い場合について説明したが、異常信号より警報信号の優先度が高いものとしてもよい。また、警報信号の種別によって優先度を変えたり、異常信号を出力した機器の種別や設置位置によって優先度を変えたりしてもよい。例えば、鳴動音制御装置50の鳴動制御部54aは、警報信号受信装置60から受信した警報信号に含まれる種別識別子に基づいて、警報信号の種別を特定し、当該特定した種別に対応する優先度を決定し(種別=緊急地震速報の場合には優先度=1、種別=津波警報の場合には優先度=2、種別=豪雨注意報の場合には優先度=3等)、最も高い優先度に応じた鳴動音が鳴るように制御を行う。この優先度や、上述したように記憶部53に予め設定しておくことができるが、ユーザが任意に変更できるようにしてもよく、例えば、沿岸部から十分に離れた建物に設定される防災システム1においては、種別=津波警報の場合の優先度を比較的低くし、沿岸部に近い建物に設定される防災システム1においては、種別=津波警報の場合の優先度を比較的高くすることができる。
(付記)
上述した課題を解決し、目的を達成するために、付記1に記載の防災システムは、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とを受信機に対して通信可能に接続して構成された防災システムであって、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段と、前記異常出力機から出力された異常信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする鳴動音制御手段とを備える。
付記2に記載の防災システムは、付記1に記載の防災システムにおいて、前記鳴動音制御手段は、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を、前記警報信号の種別に応じて異なる鳴動音とする。
付記3に記載の防災システムは、付記1又は2に記載の防災システムにおいて、前記鳴動音制御手段は、前記異常出力機から出力された異常信号又は前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させている際に、当該鳴動の原因となった異常信号又は警報信号とは異なる異常信号又は警報信号が出力された場合には、鳴動音の優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御する。
付記4に記載の防災システムは、付記1から3のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、前記受信機は、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記鳴動機を鳴動させた場合、前記警報信号の種別に応じた異なる鳴動停止条件に基づいて、前記鳴動機の鳴動を停止させる。
付記5に記載の防災システムは、付記1から4のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、前記鳴動音制御手段は、前記鳴動機を前記受信機に接続するための線路であって、前記受信機から前記鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた、鳴動音制御装置として構成され、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて、前記鳴動用の電力の属性を変化させることにより、前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を変化させる。
付記6に記載の防災システムは、付記1から5のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、前記警報信号受信手段は、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信した場合に、前記受信機及び前記鳴動音制御手段に対して警報信号を無線出力する、警報信号受信装置として構成された。
付記7に記載の受信機は、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに対して通信可能に接続された受信機であって、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて、前記鳴動機を鳴動させる。
付記8に記載の鳴動音制御装置は、監視領域に設置された鳴動機を受信機に接続するための線路であって、前記受信機から前記鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた鳴動音制御装置であり、監視領域に設置された異常出力機から出力された異常信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする。
付記9に記載の警報信号受信装置は、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに接続された受信機と、前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を変化させる鳴動音制御装置とに対して、警報信号を無線出力する警報信号受信装置であり、前記監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信した場合に、警報信号を無線出力する。
(付記の効果)
付記1に記載の防災システムによれば、監視領域の異常出力機から出力された異常信号に基づく鳴動機の鳴動音と、監視領域の外部からの外部警報信号に起因する警報信号に基づく鳴動機の鳴動音とが、相互に異なる鳴動音になるので、監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる。さらに、鳴動音を変えることで、異常等の種別が認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
付記2に記載の防災システムによれば、警報信号に基づく鳴動機の鳴動音が、警報信号の種別に応じて異なる鳴動音になるので、異常等の種別が一層詳細に認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
付記3に記載の防災システムによれば、複数の異常信号や警報信号が競合した場合に、鳴動音の優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御するので、例えば、最も優先度が高い信号種別に応じた鳴動音で鳴動を行わせることで、優先度に応じた報知をユーザに対して行うことが可能になる。
付記4に記載の防災システムによれば、警報信号の種別に応じた異なる鳴動停止条件に基づいて、鳴動機の鳴動が停止するので、例えば、比較的危険性が低い異常が発生した場合には鳴動を比較的短時間だけ行ってから停止させることで、ユーザの煩わしさを防止したり消費電力を低減したりすることができ、比較的危険性が高い異常が発生した場合には鳴動を比較的長時間に渡って行ってから停止させることで、ユーザに異常等を一層確実に報知することが可能になる等、警報信号の種別に応じた好適な条件で鳴動停止タイミングを制御することが可能になる。
付記5に記載の防災システムによれば、鳴動音制御手段が受信機から鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた鳴動音制御装置として構成されており、この電力の属性を変化させることにより鳴動音が変化するので、受信機や鳴動機については鳴動音変化のための特殊な構成を設けることなく、既設の線路に鳴動音制御装置を取り付けることで鳴動音を変化させることができるため、防災システムの増加コストを低減することが可能になり、防災システムの普及度を向上させることが可能になる。
付記6に記載の防災システムによれば、警報信号受信手段が受信機及び鳴動音制御手段に対して警報信号を無線出力する警報信号受信装置として構成されているので、受信機や鳴動音制御手段については外部警報信号の受信や警報信号の出力を行うための特殊な構成を設けることなく、これら受信機や鳴動音制御手段とは独立した警報信号受信装置を設けることでこれら外部警報信号や警報信号を処理できるので、防災システムの増加コストを低減することが可能になり、防災システムの普及度を向上させることが可能になる。
付記7に記載の受信機によれば、監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに対して通信可能に接続された受信機であって、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて、前記鳴動機を鳴動させる。
付記8に記載の鳴動音制御装置によれば、監視領域の異常出力機から出力された異常信号に基づく鳴動機の鳴動音と、監視領域の外部からの外部警報信号に起因する警報信号に基づく鳴動機の鳴動音とが、相互に異なる鳴動音になるので、監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる。さらに、鳴動音を変えることで、異常等の種別が認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
付記9に記載の警報信号受信装置によれば、監視領域の異常出力機から出力された異常信号に基づく鳴動機の鳴動音と、監視領域の外部からの外部警報信号に起因する警報信号に基づく鳴動機の鳴動音とが、相互に異なる鳴動音になるので、監視領域に設置された異常出力機で検知等することができる異常に加えて、異常出力機で検知等することができない異常に関しても、鳴動機を鳴動させることで報知を行うことが可能になる。さらに、鳴動音を変えることで、異常等の種別が認識可能となるようにユーザに対する報知を行うことが可能になる。
1 防災システム
2 幹線
3 ベル線
10 受信機
11 入力部
12 出力部
13 通信部
14 幹線端子
15 ベル線端子
16 記憶部
16a 鳴動停止条件テーブル
17 制御部
17a 電力制御部
20 感知器
30 非常ベル
40 機器収容箱
41 非常ベル
42 発信機
43 表示灯
50 鳴動音制御装置
51 通信部
52 接点スイッチ
53 記憶部
53a 鳴動内容テーブル
54 制御部
54a 鳴動制御部
60 警報信号受信装置
61 通信部
62 記憶部
63 制御部
63a 通信制御部

Claims (9)

  1. 監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とを受信機に対して通信可能に接続して構成された防災システムであって、
    監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段と、
    前記異常出力機から出力された異常信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする鳴動音制御手段とを備える、
    防災システム。
  2. 前記鳴動音制御手段は、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を、前記警報信号の種別に応じて異なる鳴動音とする、
    請求項1に記載の防災システム。
  3. 前記鳴動音制御手段は、前記異常出力機から出力された異常信号又は前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させている際に、当該鳴動の原因となった異常信号又は警報信号とは異なる異常信号又は警報信号が出力された場合には、鳴動音の優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて鳴動音を制御する、
    請求項1又は2に記載の防災システム。
  4. 前記受信機は、前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて前記鳴動機を鳴動させた場合、前記警報信号の種別に応じた異なる鳴動停止条件に基づいて、前記鳴動機の鳴動を停止させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の防災システム。
  5. 前記鳴動音制御手段は、
    前記鳴動機を前記受信機に接続するための線路であって、前記受信機から前記鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた、鳴動音制御装置として構成され、
    前記警報信号受信手段から出力された警報信号に基づいて、前記鳴動用の電力の属性を変化させることにより、前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を変化させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の防災システム。
  6. 前記警報信号受信手段は、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信した場合に、前記受信機及び前記鳴動音制御手段に対して警報信号を無線出力する、警報信号受信装置として構成された、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の防災システム。
  7. 監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに対して通信可能に接続された受信機であって、
    監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて、前記鳴動機を鳴動させる、
    受信機。
  8. 監視領域に設置された鳴動機を受信機に接続するための線路であって、前記受信機から前記鳴動機に鳴動用の電力を供給するための線路に取り付けられた鳴動音制御装置であり、
    監視領域に設置された異常出力機から出力された異常信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音と、監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信する警報信号受信手段からの警報信号に基づいて前記受信機が前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音とを、相互に異なる鳴動音とする、
    鳴動音制御装置。
  9. 監視領域に設置された異常出力機と鳴動機とに接続された受信機と、前記鳴動機を鳴動させる際の鳴動音を変化させる鳴動音制御装置とに対して、警報信号を無線出力する警報信号受信装置であり、
    前記監視領域の外部から出力された外部警報信号を受信した場合に、警報信号を無線出力する、
    警報信号受信装置。
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