JP2005010592A - ベルト定着装置 - Google Patents

ベルト定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005010592A
JP2005010592A JP2003176186A JP2003176186A JP2005010592A JP 2005010592 A JP2005010592 A JP 2005010592A JP 2003176186 A JP2003176186 A JP 2003176186A JP 2003176186 A JP2003176186 A JP 2003176186A JP 2005010592 A JP2005010592 A JP 2005010592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
belt
roller member
roller
support roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003176186A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2003176186A priority Critical patent/JP2005010592A/ja
Publication of JP2005010592A publication Critical patent/JP2005010592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】荷重ニップ部と擬似ニップ部とからなる定着ニップ部を挟む前後の支持ローラ部材を速度差を持って駆動させることによって定着ベルトのテンションを積極的に向上させ、擬似ニップ部の対向ローラ部材に対する押し付け力を大きくして、画像ずれを防止するベルト定着装置を提供すること。
【解決手段】1つの支持ローラ部材と、第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材とは独立した駆動源によって駆動されていることを特徴とするベルト定着装置。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式を用いる画像形成装置に用いられるベルト定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置に用いられているベルト部材(定着ベルト)を用いるベルト定着装置として、無端状のベルト部材(定着ベルト)と、複数の支持ローラ部材と、内部に定着ベルトを加熱する加熱部材を有する加熱ローラ部材(加熱ローラ)とを用い、複数の支持ローラ部材により定着ベルトを支持張架するもので、定着ベルト内部の複数の支持ローラ部材と、定着ベルトを挟んで加熱ローラと対向する、複数の支持ローラ部材の内の1つの支持ローラ部材および複数の支持ローラ部材の内の他の支持ローラ部材とを設け、定着ベルトの回転方向で、定着ローラの上流側に設けられ、加熱ローラに定着ベルトが巻き付けられ、1つの支持ローラ部材と他の支持ローラ部材との間に形成される擬似ニップ部と、当該擬似ニップ部の下流側で加熱ローラと1つの支持ローラ部材との間に設けられる荷重ニップ部とからなる定着ニップ部にて転写材上(記録紙上)のトナー像を定着するようにし、転写材上のトナー像の画像ずれを防止するベルト定着装置が知られている(特許文献1参照。)。
【0003】
また、加熱ローラとこれに圧接する無端状の定着ベルトとの間に記録紙を挿通させてトナー像の定着を行うと共に、所謂セルフストリッピング作用によって定着後の記録紙が自ずと加熱ローラから剥離するように構成したベルト定着装置において、表面に塗工層を有する所謂コート紙を記録紙として用いた場合であっても、画像ずれのない高品位な定着画像を得ることが可能とするベルト定着装置が知られている(特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−2979号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平10−319772号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の各ベルト定着装置において、荷重ニップ部の上流側に擬似ニップ部を設けることは、定着性の向上(定着下限温度の低温化)や光沢度の向上に有効である。しかしながら、荷重ニップ部と擬似ニップ部とからなる幅の広い定着ニップ部では、定着ニップ部内で画像がずれるという定着不良が発生しやすい。この画像ずれを防止するために擬似ニップ部を対向ローラ部材に押し付ける補助部材(押圧部材)を設けることは有効であるが、擬似ニップ部全体を押圧することは不可能で、一旦押圧することで密着したものが、押圧できない部分で離れてしまうので、低温時には逆に画像ずれがでやすくなってしまうという問題が起こる。
【0007】
本発明は上記の不具合を解消し、荷重ニップ部と擬似ニップ部とからなる定着ニップ部を挟む前後の支持ローラ部材を速度差を持って駆動させることによって定着ベルトのテンションを積極的に向上させ、擬似ニップ部の対向ローラ部材に対する押し付け力を大きくして、画像ずれを防止するベルト定着装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的は下記の構成により達成される。
【0009】
(1)複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、前記1つの支持ローラ部材と、前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材とは独立した駆動源によって駆動されていることを特徴とするベルト定着装置(第1の発明)。
【0010】
(2)複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、前記1つの支持ローラ部材と前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材に同一の駆動源から滑りを伴わない駆動伝達装置を介して駆動が入力されていることを特徴とするベルト定着装置(第2の発明)。
【0011】
(3)複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、前記1つの支持ローラ部材と前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材の両方に駆動源からの駆動が入力されていることを特徴とするベルト定着装置(第3の発明)。
【0012】
(4)複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、前記1つの支持ローラ部材と前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材の両方に駆動源からの駆動が入力されていて、少なくても一方の周速度が可変であることを特徴とするベルト定着装置(第4の発明)。
【0013】
本発明は上記の如き構成をとることにより、荷重ニップ部と擬似ニップ部とからなる定着ニップ部を挟む前後の支持ローラ部材を速度差を持って駆動させることによって定着ベルトのテンションを積極的に向上させ、擬似ニップ部の対向ローラ部材に対する押し付け力を大きくして、画像ずれを防止するベルト定着装置の提供を図るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0015】
(1)本発明にかかわる各ベルト定着装置を用いる画像形成装置について、図1にて以下に述べる。
【0016】
本発明にかかわるベルト定着装置を用る画像形成装置GSは、図1に示すように、画像形成装置本体GHと画像形成装置本体GHの上部に設けられる画像読取装置SCとから構成される。
【0017】
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、中間転写体の移動方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒色の各カラートナー像を形成する画像形成ユニットを配置し、各画像形成ユニットの像担持体上に形成したカラートナー像を中間転写体上に多重転写して重ね合わせた後、転写材上に一括転写するものである。
【0018】
図において、画像形成装置本体GHの上部に配設される画像読取装置SC上に載置された原稿画像が光学系により走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれ、ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込手段としての露光光学系3に画像データ信号を送る。
【0019】
また図において、中間転写体である中間転写ベルト6の周縁部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色毎の画像形成用として4組のプロセスユニット100がカラートナー像の形成手段として、図の矢印で示す鉛直方向の中間転写ベルト6の回転方向に対して、中間転写ベルト6に沿って垂直方向に縦列配置され、Y、M、C、Kの順に配置されている。
【0020】
4組のプロセスユニット100は何れも共通した構造であり、それぞれ、像担持体である感光体ドラム1と、帯電手段としての帯電器2と、画像書込手段としての露光光学系3と、現像手段としての現像器4と像担持体クリーニング手段としての感光体クリーニング装置8とからなっている。
【0021】
像担持体である感光体ドラム1は、例えば外径が40〜100mm程度のアルミニウム等の金属性の部材によって形成される円筒状の基体の外周に、感光体層厚として層厚(膜厚)20〜40μm程度の有機感光体層(OPC)の光導電層を形成したものである。感光体ドラム1は、図示しない駆動源からの動力により、導電層を接地された状態で矢印で示す方向に、例えば80〜280mm/sec程度の線速度で回転される。
【0022】
感光体ドラム1の周りには、帯電手段としての帯電器2、画像書込手段としての露光光学系3、現像手段としての現像器4を1組とした画像形成部が、図の矢印にて示す感光体ドラム1の回転方向に対して配置される。
【0023】
帯電手段としての帯電器2は、感光体ドラム1の移動方向に対して直交する方向(図において紙面垂直方向)に感光体ドラム1と対峙し近接して取り付けられる。帯電器2は、感光体ドラム1の有機感光体層に対し所定の電位を与えるコロナ放電電極としての放電ワイヤを備え、トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1に対し一様な電位を与える。
【0024】
画像書込手段である露光光学系3は、不図示の半導体レーザ(LD)光源から発光されるレーザ光を、回転多面鏡(符号なし)により主走査方向に回転走査し、fθレンズ(符号なし)、反射ミラー(符号なし)等を経て感光体ドラム1上を画像信号に対応する電気信号による露光(画像書込)を行い、感光体ドラム1の表面の感光体層に原稿画像に対応する静電潜像を形成する。
【0025】
現像手段としての現像器4は、感光体ドラム1の帯電極性と同極性に帯電されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)若しくは黒色(K)の各色の2成分現像剤をそれぞれ収容し、例えば厚み0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像剤担持体である現像ローラ4aを備えている。現像ローラ4aは、突き当てコロ(不図示)により感光体ドラム1と所定の間隙、例えば100〜1000μmをあけて非接触に保たれ、感光体ドラム1の回転方向と順方向に回転するようになっており、現像時、現像ローラ4aに対してトナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流電圧を重畳する現像バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム1上の露光部に対して反転現像が行われる。
【0026】
中間転写体である中間転写ベルト6は、体積抵抗率が1E+7〜1E+9Ω・cm程度で、表面抵抗率が1E+10〜1E+12Ω/□程度の半導電性の無端状(シームレス)の樹脂ベルト部材が用いられ、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散した厚さ0.05〜0.5mmの半導電性の樹脂フィルム基体である。中間転写ベルト6の基体としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを使用することもできる。中間転写ベルト6はテンションローラ6aを含む複数のローラ部材により巻回され、鉛直方法に回動可能に支持されている。中間転写体としてはドラム状のものを用いることも可能である。
【0027】
各色毎の第1の転写手段としての1次転写ローラ7は、例えばシリコンやウレタン等の発泡ゴムを用いたローラ状の導電性部材からなり、中間転写ベルト6を挟んで各色毎の感光体ドラム1に対向して設けられ、中間転写ベルト6の背面を押圧して感光体ドラム1との間に転写域を形成する。1次転写ローラ7には定電流制御によりトナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流定電流が印加され、転写域に形成される転写電界によって、感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト6上に転写される。
【0028】
画像形成工程(画像形成プロセス)について以下に説明する。
画像記録のスタートにより不図示の感光体駆動モータの始動によりYの感光体ドラム1が図の矢印で示す方向へ回転され、Yの帯電器2によってYの感光体ドラム1に電位が付与される。Yの感光体ドラム1は電位を付与された後、Yの露光光学系3によって第1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号による露光(画像書込)が行われ、Yの感光体ドラム1上にイエロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形成される。この潜像はYの現像器4により反転現像され、Yの感光体ドラム1上にイエロー(Y)のトナーからなるトナー像が形成される。Yの感光体ドラム1上に形成されたYのトナー像は1次転写手段としての1次転写ローラ7により中間転写ベルト6上に転写される。
【0029】
次いで、Mの帯電器2によってMの感光体ドラム1に電位が付与される。Mの感光体ドラム1は電位を付与された後、Mの露光光学系3によって第1の色信号すなわちMの画像データに対応する電気信号による露光(画像書込)が行われ、Mの感光体ドラム1上にマゼンタ(M)の画像に対応する静電潜像が形成される。この潜像はMの現像器4により反転現像され、Mの感光体ドラム1上にイエロー(M)のトナーからなるトナー像が形成される。Mの感光体ドラム1上に形成されたMのトナー像は、1次転写手段としての1次転写ローラ7によりYのトナー像の重ね合わせて中間転写ベルト6上に転写される。
【0030】
同様のプロセスにより、Cの感光体ドラム1上に形成されたシアン(C)のトナーからなるトナー像と、Kの感光体ドラム1上に形成された黒色(K)のトナーからなるトナー像が順次中間転写ベルト6上に重ね合わせて形成され、中間転写ベルト6の周面上に、Y、M、C及びKのトナーからなる重ね合わせのカラートナー像が形成される。
【0031】
転写後のそれぞれの感光体ドラム1の周面上に残ったトナーは像担持体クリーニング手段としての感光体クリーニング装置8によりクリーニングされる。
【0032】
一方、給紙カセット20内に収容された転写材としての記録紙Pは、給紙カセット20に設けられる送り出しローラ21および給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローラ23を経て、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される2次転写手段としての2次転写ローラ7Aに搬送され、2次転写ローラ7Aの転写域において、中間転写ベルト6上に形成された重ね合わせのカラートナー像(カラー画像)が記録紙P上に一括して転写される。
【0033】
カラー画像が転写された記録紙Pは、後段において詳述するベルト定着装置17(或いはベルト定着装置17A)により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
【0034】
また、2次転写手段としての2次転写ローラ7Aにより記録紙P上にカラー画像が転写された後、記録紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、中間転写体クリーニング手段としての中間転写体クリーニング装置190aにより残留トナーが除去される。
【0035】
一方、2次転写ローラ7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、中間転写体クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
【0036】
なお、上記画像形成装置の説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
【0037】
(2)本発明にかかわるベルト定着装置の第1の例について、図2にて以下に説明する。なお図2において、1つの支持ローラ部材とは第2の支持ローラ部材である定着ローラ17aをいい、他の支持ローラ部材とは第1の支持ローラ部材である擬似ニップ部形成ローラGNRをいい、また、対向ローラ部材とは加圧ローラ17bをいうものである。
【0038】
本発明に係わるベルト定着装置17は、図2に示す構成となっていて、複数の支持ローラ部材の1つである加熱ローラ部材としての加熱ローラ17cと、1つの支持ローラ部材としての定着ローラ17aと、他の支持ローラ部材としての擬似ニップ部形成ローラGNRと、からなる複数の支持ローラ部材と、当該複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡されたベルト部材としての定着ベルト27と、当該定着ベルト27を介して定着ローラ17aに対向して設けられた対向ローラ部材としての加圧ローラ17bと、当該加圧ローラ17bが定着ベルト27を介して定着ローラ17aに加圧することなく定着ベルト27に接触して形成される第1の定着工程を行う部分である擬似ニップ部Naと、加圧ローラ17bが定着ベルト27を介して定着ローラ17aに加圧して形成される第2の定着工程を行う部分である荷重ニップ部Nbと、擬似ニップ部Naを加圧ローラ17bに押しつける補助部材としての押圧部材OBaとにより構成される。擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとにより定着ニップ部NAが形成されている。
【0039】
加熱ローラ17cによって加熱される定着ベルト27を挟んで定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間に擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを形成すると共に、定着ニップ部NAを通して熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を定着するものである。この擬似ニップ部Naにより、転写材としての記録紙Pへの熱供給源である定着ベルト27と記録紙Pとの接触時間を大きくし、定着性や光沢度を上げることができる。
【0040】
定着ベルト27としては、基体として内径70〜120mm程度で厚さ20〜80μm程度の、例えばニッケル電鋳ベルトを用いた金属ベルトや、厚さ40〜150μm程度のポリイミドやポリアミド等を用いた耐熱性の樹脂ベルトの外側(外周面)に、厚さ100〜300μm程度の耐熱性のシリコンゴムを被覆したものに、離型層として表面に厚さ30〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)コーティング加工やチューブを施したもの或いはPFA(パーフルオロアルコキシ)のチューブで被覆したものを用いる。
【0041】
定着ローラ17aは、例えばSTKM(機械構造用炭素鋼鋼管)を用いた、肉厚2〜5mm程度の円筒状の金属パイプ171aと、該金属パイプ171aの外周面に例えばシリコン材を用い、厚さが(肉厚)3〜8mm程度で、ゴム硬度が5〜15Hs(JIS、Aゴム硬度)程度のシリコンのゴム部材からなる弾性層172aと、弾性層172a表面の厚さ15〜30μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブを用いた離型層173aとからなり、外径20〜30mm程度の軟らかめソフトローラとして形成される。
【0042】
擬似ニップ部形成ローラGNRとしては、例えばアルミ材やステンレス材等を用いた、外径5〜15mm程度の丸棒が用いられ、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを挟んで定着ローラ17aより転写材搬送方向(記録紙Pの搬送方向)に対して上流側に設けられる。
【0043】
加圧ローラ17bとしては、例えばSTKM(機械構造用炭素鋼鋼管)を用いた、肉厚2〜5mm程度の円筒状の金属パイプ171bと、該金属パイプ171bの外周面に例えばシリコン材を用い、厚さ(肉厚)1〜5mmの薄肉で、ゴム硬度が5〜15Hs(JIS、Aゴム硬度)の軟らかめのゴム部材よりなる弾性層172bと、該弾性層172bの表面に厚さ15〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブを被覆した離型層173bとを形成した、外径40〜60mm程度の軟らかめのソフトローラとして構成される。また加圧ローラ17bの内部に、図に示すように、加熱部材としてのハロゲンランプHLaを設け、定着ベルト27を加熱するようにしてもよい。
【0044】
押圧部材OBaとしては、例えばアルミやステンレス等の金属部材や、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等の樹脂部材からなるブロックと、当該ブロックの定着ベルト27側に例えば肉厚2〜6mmの耐熱スポンジや耐熱シリコーンゴム等を取り付けたものとを、PTFEをベースに添加物を添加したものからなる摺動用低摩擦シート部材で巻き付けたものが用いられ、定着ベルト27を押圧するように設けられる。
【0045】
内部に加熱部材としてのハロゲンランプHLaを有する加熱ローラ17cは、例えばアルミ材を用いた、肉厚1〜2mm程度の円筒状の金属パイプ171cと、該金属パイプ171cの外周面に被覆した厚さ15〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)コーティングからなる離型層173cとを形成した、外径40〜60mm程度のローラ部材として構成される。
【0046】
定着ベルト27と加圧ローラ17bとの間に形成される擬似ニップ部Naと、それぞれソフトローラである定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間に形成させる荷重ニップ部Nbとにより記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)が定着される。
【0047】
また、加熱ローラ17cに定着ベルト27を挟んで接触または非接触の温度センサTS1を設け、加熱ローラ17cおよび定着ベルト27の温度制御を行う。
【0048】
(3)次に、本発明にかかわる独立した駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着について、図3または図4により以下に説明する。
【0049】
駆動伝達装着KDS1としては、例えば図3に示すように、それぞれ独立した駆動源を有し、一方の駆動源で定着ローラ17aを駆動する歯車駆動モータMb1と、当該歯車駆動モータMb1の回転を受けて回転される歯車G11、G12と、当該歯車G11、G12の回転を受けて回転される定着ローラ17aを回転させる定着ローラ17aの駆動歯車Ga1と、他方の駆動源で擬似ニップ部形成ローラGNRを駆動する歯車駆動モータMb2と、当該歯車駆動モータMb2の回転を受けて回転される歯車G21、G22と、当該歯車G21、G22の回転を受けて回転される擬似ニップ部形成ローラGNRを回転させる擬似ニップ部形成ローラGNRの駆動歯車Gb1とにより構成される。
【0050】
また駆動伝達装着KDS2としては、例えば図4に示すように、それぞれ独立した駆動源を有し、一方の駆動源で定着ローラ17aを駆動するタイミングベルト駆動モータMa1と、当該タイミングベルト駆動モータMa1の回転を受けてタイミングベルトTBaにより回転されるタイミングベルト駆動プーリTKPaと、当該タイミングベルト駆動プーリTKPaの回転を受けてタイミングベルトTBaにより定着ローラ17aを回転させる定着ローラ17aの駆動プーリPLa1と、タイミングベルト駆動プーリTKPaと駆動プーリPLa1とに掛け渡され、タイミングベルトTBaを張架するテンションプーリTPa1と、他方の駆動源で擬似ニップ部形成ローラGNRを駆動するタイミングベルト駆動モータMa2と、当該タイミングベルト駆動モータMa2の回転を受けてタイミングベルトTBbにより回転されるタイミングベルト駆動プーリTKPbと、当該タイミングベルト駆動プーリTKPbの回転を受けてタイミングベルトTBbにより擬似ニップ部形成ローラGNRを回転させる擬似ニップ部形成ローラGNRの駆動プーリPLb1と、タイミングベルト駆動プーリTKPbと駆動プーリPLb1とに掛け渡され、タイミングベルトTBbを張架するテンションプーリTPa2とにより構成される。
【0051】
本発明は、図2にて説明したベルト定着装置17において、上記の独立した駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着を用い、定着ローラ17aと、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを挟んで定着ローラ17aより転写材搬送方向(記録紙Pの搬送方向(図2参照、図3または図4には不図示))に対して上流側にある擬似ニップ部形成ローラGNRと、は独立した駆動源によって駆動されるものであり、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAの前後を2つのローラ部材(定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRと)ではさみ、その2つのローラ部材を速度差を持たせて駆動する(下流側を上流側よりも速くする)ことにより、定着ニップ部NAでの定着ベルト27のテンションを向上させることができ、常に最適な速度(速度差)で駆動が可能で、且つ、経時変化やローラ外径のばらつき等にも対応でき、画像ずれが防止されるベルト定着装置の提供が可能となる(第1の発明に対応)。
【0052】
また本発明は、図2にて説明したベルト定着装置17において、上記の独立した駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着を用い、ローラ17aと、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを挟んで定着ローラ17aより転写材搬送方向(記録紙Pの搬送方向(図2参照、図3または図4には不図示))に対して上流側にある擬似ニップ部形成ローラGNRと、の両方に独立の駆動源からの駆動が入力されているものであり、さらに定着ローラ17aの周速度の方が擬似ニップ部形成ローラGNRの周速度よりも速いように設定するものであり、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAの前後を2つのローラ部材(定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRと)ではさみ、その2つのローラ部材を速度差を持たせて駆動する(下流側を上流側よりも速くする)ことにより、定着ニップ部NAでの定着ベルト27のテンションを向上させることができ、効果的に画像ずれが防止されるベルト定着装置の提供が可能となる(第3の発明に対応)。なお、定着ローラ17aの周速度の方を擬似ニップ部形成ローラGNRの周速度よりも速く設定する方法としては、例えば図3或いは図4の駆動源の後ろに、ギアやプーリ等を用いた減速駆動機構(図3或いは図4参照)を設けることにより行わせる。
【0053】
また本発明は、図2にて説明したベルト定着装置17において、独立した駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着を用い、定着ローラ17aと、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを挟んで定着ローラ17aより転写材搬送方向(記録紙Pの搬送方向(図2参照、図3または図4には不図示))に対して上流側にある擬似ニップ部形成ローラGNRと、の両方に独立の駆動源からの駆動が入力されていて、少なくても一方の周速度を可変とするものであり、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAの前後を2つのローラ部材(定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRと)ではさみ、その2つのローラ部材を速度差を持たせて駆動する(下流側を上流側よりも速くする)ことにより、定着ニップ部NAでの定着ベルト27のテンションを向上させることができ、経時変化等でローラ部材の外径が変化しても、常に最適な速度(速度差)で駆動が可能で、画像ずれが防止されるベルト定着装置の提供が可能となる(第4の発明に対応)。なお、定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRとの周速度の変更を設定する方法としては、例えば図3或いは図4の駆動源の後ろに、ギアやプーリ等を用いた減速駆動機構(図3或いは図4参照)を設けることにより行わせる。
【0054】
(4)次に、本発明にかかわる同一の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着について、図5または図6により以下に説明する。
【0055】
駆動伝達装着KDS3としては、例えば図5に示すように、同一の駆動源で定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRとを駆動する歯車駆動モータMb3と、歯車駆動モータMb3の回転を受けて回転される歯車G31、G32と、当該歯車G31、G32の回転を受けて回転される定着ローラ17aを回転させる定着ローラ17aの駆動歯車Ga2と、当該歯車Ga2の回転を受けて回転される歯車G41、G42と、当該歯車G41、G42の回転を受けて回転される擬似ニップ部形成ローラGNRの駆動歯車Gb2とにより構成される。
【0056】
また駆動伝達装着KDS4としては、例えば図6に示すように、同一の駆動源で定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRとを駆動するタイミングベルト駆動モータMa3と、当該タイミングベルト駆動モータMa3の回転を受けてタイミングベルトTBcにより回転されるタイミングベルト駆動プーリTKPcと、当該タイミングベルト駆動プーリTKPcの回転を受けてタイミングベルトTBcにより定着ローラ17aを回転させる定着ローラ17aの駆動プーリPLa2と、前記タイミングベルト駆動プーリTKPcの回転を受けてタイミングベルトTBcにより擬似ニップ部形成ローラGNRを回転させる擬似ニップ部形成ローラGNRの駆動プーリPLb2と、タイミングベルト駆動プーリTKPcと駆動プーリPLa2および駆動プーリPLb2とに掛け渡され、タイミングベルトTBaを張架するテンションプーリTPb1、TPb2とにより構成される。
【0057】
本発明は、図2にて説明したベルト定着装置17において、上記の同一の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着を用い、定着ローラ17aと、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを挟んで定着ローラ17aより転写材搬送方向(記録紙Pの搬送方向(図2参照、図5または図6には不図示))に対して上流側にある擬似ニップ部形成ローラGNRと、は同一の駆動源によって駆動されるものであり、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAの前後を2つのローラ部材(定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRと)ではさみ、その2つのローラ部材を速度差を持たせて駆動する(下流側を上流側よりも速くする)ことにより、定着ニップ部NAでの定着ベルト27のテンションを向上させることができ、常に最適な速度(速度差)で駆動が可能で、且つ、1つの駆動源で2つのローラ部材を駆動するので、低コストで小型化が可能で、また両ローラ部材が常に一定の速度(速度差)で駆動されるので長時間安定した性能が得られ、画像ずれが防止されるベルト定着装置の提供が可能となる(第2の発明に対応)。
【0058】
また本発明は、図2にて説明したベルト定着装置17において、上記の同一の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着を用い、ローラ17aと、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを挟んで定着ローラ17aより転写材搬送方向(記録紙Pの搬送方向(図2参照、図5または図6には不図示))に対して上流側にある擬似ニップ部形成ローラGNRと、の両方に同一の駆動源からの駆動が入力されているものであり、さらに定着ローラ17aの周速度の方が擬似ニップ部形成ローラGNRの周速度よりも速いように設定するものであり、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAの前後を2つのローラ部材(定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRと)ではさみ、その2つのローラ部材を速度差を持たせて駆動する(下流側を上流側よりも速くする)ことにより、定着ニップ部NAでの定着ベルト27のテンションを向上させることができ、効果的に画像ずれが防止されるベルト定着装置の提供が可能となる(第3の発明に対応)。なお、定着ローラ17aの周速度の方を擬似ニップ部形成ローラGNRの周速度よりも速く設定する方法としては、例えば図5或いは図6の定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRと間に、ギアやプーリ等を用いた減速駆動機構(図5或いは図6参照)を設けることにより行わせる。
【0059】
また本発明は、図2にて説明したベルト定着装置17において、同一の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着を用い、定着ローラ17aと、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを挟んで定着ローラ17aより転写材搬送方向(記録紙Pの搬送方向(図2参照、図5または図6には不図示))に対して上流側にある擬似ニップ部形成ローラGNRと、の両方に同一の駆動源からの駆動が入力されていて、少なくても一方の周速度を可変とするものであり、擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAの前後を2つのローラ部材(定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRと)ではさみ、その2つのローラ部材を速度差を持たせて駆動する(下流側を上流側よりも速くする)ことにより、定着ニップ部NAでの定着ベルト27のテンションを向上させることができ、経時変化等でローラ部材の外径が変化しても、常に最適な速度(速度差)で駆動が可能で、画像ずれが防止されるベルト定着装置の提供が可能となる(第4の発明に対応)。なお、定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRとの周速度の変更を設定する方法としては、例えば図5或いは図6の定着ローラ17aと擬似ニップ部形成ローラGNRとの間に、ギアやプーリ等を用いた減速駆動機構(図5或いは図6参照)を設けることにより行わせる。
【0060】
(5)本発明にかかわるベルト定着装置の第2の例について、図7にて以下に説明する。なお図7において、同一の機能、構造を有する部材には同一の番号を付した。また図7において、1つの支持ローラ部材とは定着ローラ17aをいい、他の支持ローラ部材とは加熱ローラ部材としての加熱ローラ17cをいい、また、対向ローラ部材とは加圧ローラ17bをいうものである。
【0061】
本発明に係わるベルト定着装置17Aは、図7に示す構成となっていて、1つの支持ローラ部材としての定着ローラ17aと、他の支持ローラ部材のとして加熱ローラ17cとからなる複数の支持ローラ部材と、当該複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡されたベルト部材としての定着ベルト27と、当該定着ベルト27を介して定着ローラ17aに対向して設けられた対向ローラ部材としての加圧ローラ17bと、当該加圧ローラ17bが定着ベルト27を介して定着ローラ17aに加圧することなく定着ベルト27に接触して形成される第1の定着工程を行う部分である擬似ニップ部Naと、加圧ローラ17bが定着ベルト27を介して定着ローラ17aに加圧して形成される第2の定着工程を行う部分である荷重ニップ部Nbと、擬似ニップ部Naを加圧ローラ17bに押しつける補助部材としての押圧部材OBaとにより構成される。擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとにより定着ニップ部NAが形成されている。
【0062】
加熱ローラ17cによって加熱される定着ベルト27を挟んで定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間に擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを形成すると共に、擬似ニップ部Naの上流で(荷重ニップ部Nbに先行して)、定着ベルト27と加圧ローラ17bとが対向して、定着ベルト27と加圧ローラ17bとの間に加圧ローラ17bに巻きかける擬似ニップ部Naを形成して、当該擬似ニップ部Naと荷重ニップ部Nbとからなる定着ニップ部NAを通して熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を定着するものである。この擬似ニップ部Naにより、転写材としての記録紙Pへの熱供給源である定着ベルト27と記録紙Pとの接触時間を大きくし、定着性や光沢度を上げることができる。
【0063】
定着ベルト27と加熱ローラ17cとは、図2にて前述したしと同様の部材が用いられ、定着ローラ17aとしては同様な構造であるが、外径が図2にて説明したものより、やや大きめの40〜50mm程度の軟らかめソフトローラとして形成され、加圧ローラ17bとしては同様な構造であるが、外径が図2にて説明したものより、やや小さめの40〜50mm程度の軟らかめソフトローラとして形成される。また加圧ローラ17bの内部に、図に示すように、加熱部材としてのハロゲンランプHLaを設け、定着ベルト27を加熱するようにしてもよい。
【0064】
押圧部材OBaとしては、例えばアルミやステンレス等の金属部材や、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等の樹脂部材からなるブロックと、当該ブロックの定着ベルト27側に例えば肉厚2〜6mmの耐熱スポンジや耐熱シリコーンゴム等を取り付けたものとを、PTFEをベースに添加物を添加したものからなる摺動用低摩擦シート部材で巻き付けたものが用いられ、定着ベルト27を押圧するように設けられる。
【0065】
定着ベルト27と加圧ローラ17bとの間に形成される擬似ニップ部Naと、それぞれソフトローラである定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間に形成させる荷重ニップ部Nbとにより記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)が定着される。
【0066】
また、加熱ローラ17cに定着ベルト27を挟んで接触または非接触の温度センサTS1を設け、加熱ローラ17cおよび定着ベルト27の温度制御を行う。
【0067】
1つの支持ローラ部材としての定着ローラ17aと、他の支持ローラ部材のとして加熱ローラ17cとの駆動は、図3または図4にて説明した、独立の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着、または図5または図6にて説明した、同一の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着により駆動されるものであるり、ベルト定着装置17Aも、図2ないし図6にて説明したベルト定着装置17と同様な効果(第1の発明ないし第4の発明に対応した効果)を有するものである。
【0068】
上記の如く、本発明の如き構成をとることにより、荷重ニップ部と擬似ニップ部とからなる定着ニップ部を挟む前後の支持ローラ部材を速度差を持って駆動させることによって、定着ベルトのテンションが積極的に向上され、擬似ニップ部の対向ローラ部材に対する押し付け力が大きくされて、画像ずれが防止されるベルト定着装置が得られる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、荷重ニップ部と擬似ニップ部とからなる定着ニップ部を挟む前後の支持ローラ部材を速度差を持って駆動させることによって、定着ベルトのテンションが積極的に向上され、擬似ニップ部の対向ローラ部材に対する押し付け力が大きくされて、画像ずれが防止されるベルト定着装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるベルト定着装置を用いる画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】本発明にかかわるベルト定着装置の第1の例を示す概要断面図である。
【図3】独立した駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着の概要説明図である。
【図4】独立した駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着の他の例の概要説明図である。
【図5】同一の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着の概要説明図である。
【図6】同一の駆動源を有し、滑りを伴わない駆動伝達装着の他の例の概要説明図である。
【図7】本発明にかかわるベルト定着装置の第2の例を示す概要断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
2 帯電器
3 露光光学系
4 現像器
6 中間転写ベルト
7 1次転写ローラ
7A 2次転写ローラ
17,17A 定着装置
17a 定着ローラ
17b 加圧ローラ
17c 加熱ローラ
27 定着ベルト
100 プロセスユニット
GNR 擬似ニップ部形成ローラ
Ga1,Ga2,Gb1,Gb2 駆動歯車
HLa ハロゲンランプ
KDS1,KDS2,KDS3,KDS4 駆動伝達装置
Ma1,Ma2,Ma3 タイミングベルト駆動モータ
Mb1,Mb2,Mb3 歯車駆動モータ
Na 擬似ニップ部
Nb 荷重ニップ部
NA 定着ニップ部
PLa1,PLa2,PLb1,PLb2 駆動プーリ
TBa,TBb,TBc タイミングベルト
TKPa,TKPb,TKPc タイミングベルト駆動プーリ
P 記録紙

Claims (16)

  1. 複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、
    前記1つの支持ローラ部材と、前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材とは独立した駆動源によって駆動されていることを特徴とするベルト定着装置。
  2. 前記駆動源から滑りを伴わない駆動伝達装置を介して駆動が入力されていることを特徴とする請求項1に記載のベルト定着装置。
  3. 前記駆動伝達装置はギア列から構成されていることを特徴とする請求項2に記載のベルト定着装置。
  4. 前記駆動伝達装置はタイミングベルトにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載のベルト定着装置。
  5. 複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、
    前記1つの支持ローラ部材と前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材に同一の駆動源から滑りを伴わない駆動伝達装置を介して駆動が入力されていることを特徴とするベルト定着装置。
  6. 前記駆動伝達装置はギア列から構成されていることを特徴とする請求項5に記載のベルト定着装置。
  7. 前記駆動伝達装置はタイミングベルトにより構成されていることを特徴とする請求項5に記載のベルト定着装置。
  8. 複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、
    前記1つの支持ローラ部材と前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材の両方に駆動源からの駆動が入力されていることを特徴とするベルト定着装置。
  9. 前記駆動源から滑りを伴わない駆動伝達装置を介して駆動が入力されていることを特徴とする請求項8に記載のベルト定着装置。
  10. 前記駆動伝達装置はギア列から構成されていることを特徴とする請求項9に記載のベルト定着装置。
  11. 前記駆動伝達装置はタイミングベルトにより構成されていることを特徴とする請求項9に記載のベルト定着装置。
  12. 前記1つの支持ローラ部材の周速度の方が前記他の支持ローラ部材の周速度よりも速いことを特徴とする請求項8〜11の何れか1項に記載のベルト定着装置。
  13. 複数の支持ローラ部材にエンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して1つの支持ローラ部材に対向して設けられた対向ローラ部材と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧することなく前記定着ベルトに接触して形成される第1の定着工程を行う部分と、前記対向ローラ部材が前記定着ベルトを介して前記1つの支持ローラ部材に加圧して形成される第2の定着工程を行う部分と、前記第1の定着工程を行う部分を前記対向ローラ部材に押しつける補助部材とを持つベルト定着装置において、
    前記1つの支持ローラ部材と前記第1及び第2の定着工程を行う部分を挟んで前記1つの支持ローラ部材より転写材搬送方向に対して上流側にある他の支持ローラ部材の両方に駆動源からの駆動が入力されていて、少なくても一方の周速度が可変であることを特徴とするベルト定着装置。
  14. 前記駆動源から滑りを伴わない駆動伝達装置を介して駆動が入力されていることを特徴とする請求項13に記載のベルト定着装置。
  15. 前記駆動伝達装置はギア列から構成されていることを特徴とする請求項14に記載のベルト定着装置。
  16. 前記駆動伝達装置はタイミングベルトにより構成されていることを特徴とする請求項14に記載のベルト定着装置。
JP2003176186A 2003-06-20 2003-06-20 ベルト定着装置 Pending JP2005010592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003176186A JP2005010592A (ja) 2003-06-20 2003-06-20 ベルト定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003176186A JP2005010592A (ja) 2003-06-20 2003-06-20 ベルト定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005010592A true JP2005010592A (ja) 2005-01-13

Family

ID=34099134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003176186A Pending JP2005010592A (ja) 2003-06-20 2003-06-20 ベルト定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005010592A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010217232A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2010217464A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010217232A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2010217464A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005156679A (ja) 画像形成装置
JP3813378B2 (ja) 画像形成装置
JP2015232638A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2008216294A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004279492A (ja) 画像形成装置
JP2004233837A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004029194A (ja) 定着装置を有する画像形成装置
JPH11161055A (ja) 画像形成装置
JP2003302852A (ja) 定着装置
JP4927612B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004029054A (ja) 画像形成装置
JP2006030744A (ja) 画像形成装置
JP2005010592A (ja) ベルト定着装置
JP2001201976A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004021081A (ja) 定着装置
JP5195080B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006184641A (ja) ベルト加熱方法、定着装置、及び画像形成装置
JP2002258660A (ja) 画像形成装置
JP3915541B2 (ja) 定着装置
JP2004361797A (ja) 画像形成装置
JP2000081805A (ja) 画像形成装置
JP2003122159A (ja) 定着装置
JP4934350B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2005227612A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2006058514A (ja) 定着装置