JP2005010315A - 光学要素フィルタ、及び光学要素フィルタセット - Google Patents
光学要素フィルタ、及び光学要素フィルタセット Download PDFInfo
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Abstract
【課題】カメラに対して容易に取付けることができ、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与えられる光学要素フィルタを提供する。
【解決手段】光学要素フィルタセット100は、台紙110と複数の光学要素フィルタ120とからなる。光学要素フィルタ120は、一枚のシート状にされており膜状乃至薄板状の効果フィルタ121を備えている。効果フィルタ121は、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるものであり、例えば有色フィルタや偏光フィルタである。効果フィルタ121は円形の本体部121Aと摘み部121Bとからなり、本体部121Aの裏面の周縁部には接着剤が塗布されている。使用者は、台紙110から剥がした光学要素フィルタ120を、必要に応じてカメラのレンズの前に貼って画像を撮像すればよい。
【選択図】 図2
【解決手段】光学要素フィルタセット100は、台紙110と複数の光学要素フィルタ120とからなる。光学要素フィルタ120は、一枚のシート状にされており膜状乃至薄板状の効果フィルタ121を備えている。効果フィルタ121は、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるものであり、例えば有色フィルタや偏光フィルタである。効果フィルタ121は円形の本体部121Aと摘み部121Bとからなり、本体部121Aの裏面の周縁部には接着剤が塗布されている。使用者は、台紙110から剥がした光学要素フィルタ120を、必要に応じてカメラのレンズの前に貼って画像を撮像すればよい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに貼り付けて用いることで、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるための技術に関する。
【0002】
【発明の背景】
近年の携帯電話の普及には目を見張るものがある。その要因の一つとなっているのが、カメラ付き携帯電話の流行である。
【0003】
カメラ付き携帯電話は、文字通りカメラを備えた携帯電話である。携帯電話の内部に、一般的にはCCD(charge coupled device)により形成される撮像手段を、また携帯電話のケースの所定の位置からその撮像手段に像光を導くレンズを配することで、静止画、動画を含む写真撮影を行えるようにしている。
【0004】
カメラ付き携帯電話は、常に持ち歩いている携帯電話での手軽な写真の撮影を可能とするという機能、及びカメラ付き携帯電話で撮像した写真を、携帯電話が備えている電子メール機能によって実現される電子メールに添付して他者にそのまま送信できるという一般のカメラにはない機能により、ユーザの遊び心を刺激することに成功し、写真を撮る機会の多い、特に若年層に広く普及した。
【0005】
このような現状を見れば、カメラ付き携帯電話の更なる普及を図るためには、ユーザの遊び心を更に刺激する何かが必要であると考えられる。
例えば、カメラ付き携帯電話で撮像できる画像は、以前は静止画だけだったが、現在では動画やコマ送りのようなものも撮れるようになってきている。また、カメラ付き携帯電話に内蔵したメモリに所定の画像を記憶させておき、これとカメラ付き携帯電話で撮像した写真を合成する機能が、最近のカメラ付き携帯電話には与えられている。
【0006】
このような点を考慮して、本願出願人は、光学要素マウントを開発した。
かかる光学要素マウントは、カメラ付き携帯電話に内蔵のカメラで撮った写真に新しい効果を与えることのできる光学要素を備えているとともに、カメラを備えた携帯電話に取付けて用いることのできるものとなっている。
かかる光学要素マウントが備える光学要素は、カメラで撮像することによって得られる画像に対して何らかの効果を与えるものであり、拡大レンズ、近接撮影用レンズ、魚眼レンズ、偏光フィルタ、回折格子、セピア色などの色味を写真に与える有色フィルタなどである。したがって、かかる光学要素マウントをカメラ付き携帯電話に取付けることにより、カメラ付き携帯電話に内蔵のカメラで撮影される画像に何らかの効果を与えられるようになるから、ユーザの遊び心を刺激するに好適である。
【0007】
かかる光学要素マウントは有用であるが、カメラ付き携帯電話にどのように取付けるかがなかなか難しい。
【0008】
本願出願人は、光学要素マウントを、光学要素がカメラ付き携帯電話のカメラのレンズに合った状態で取付けられるようにするための構造を研究していた。
その結果、上述の光学要素には拡大レンズ、近接撮影用レンズ、魚眼レンズなどの一定以上の厚みを有するものと、偏光フィルタ、回折格子、有色フィルタなどの非常に薄く形成可能なものとが存在し、後者であればカメラ付き携帯電話ならずとも、カメラ一般に容易に取付けられることを想到するに至った。
以下に説明する発明はこのようにして想到された発明であり、カメラに対して容易に取付けることができ、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与える光学要素フィルタに関する。
【0009】
【発明の開示】
本発明による光学要素フィルタは、以下のようなものである。
本発明による光学要素フィルタは、カメラのレンズを覆うことのできる大きさ、形状とされており、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるものとされている膜状乃至薄板状の効果フィルタと、当該効果フィルタがカメラのレンズを覆うような状態で、前記効果フィルタをカメラに着脱自在に貼付ける貼付け手段と、を備えており、全体として1枚のシート状に構成される。
このような光学要素フィルタであれば、カメラに対する取付けを、その貼付けのみで行うことができるので、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えることが容易になる。つまり、本発明の光学要素フィルタは、カメラ単体では撮ることのできない写真を手軽に撮れるようになるため、カメラ使用者の遊び心を刺激できるものであるのみならず、その使用を容易に行えるようなものとなる。
なお、本発明における効果フィルタは、偏光フィルタ、回折格子、セピア色などの色味を写真に与える有色フィルタなどであり、光学要素フィルタ全体を一枚のシート状に構成することを妨げないものである。拡大レンズ、魚眼レンズ等のレンズは、一定の厚みが必要なので効果フィルタとするには不向きである。もっとも、レンズであっても、フレネルレンズ等の薄く形成することができるレンズであれば、効果フィルタとして用いることができる。
【0010】
本発明における貼付け手段は、効果フィルタがカメラのレンズを覆うような状態で、前記効果フィルタをカメラに着脱自在に貼付けられるものであればどのようなものでも構わない。着脱自在に貼付けられるようなものとすべき理由は、光学要素フィルタを必要時にのみ使用できるようにするためである。貼付け手段は、複数回の着脱を繰り返せるようなものとなっていると更によい。
貼付け手段は、例えば、効果フィルタとは別体の両面テープであって、効果フィルタの一方の面に貼り付けられたものとすることもできるし、また、効果フィルタの一方の面に塗布された接着剤とすることもできる。貼付け手段を後者のようにすれば、光学要素フィルタの構成が簡単になる。
【0011】
本発明の貼付け手段を接着剤とする場合、その接着剤は、前記効果フィルタの前記一方の面に塗布される。この一方の面が、光学要素フィルタがカメラに貼り付けられる際に、カメラに当接する面となる。接着剤は、また、効果フィルタのその一方の面のうち、前記光学要素フィルタがカメラに貼付けられた際にカメラのレンズを覆わない部分に塗布されていてもよい。光学要素フィルタをカメラに貼り付けたときにカメラのレンズの前方に位置する部分の効果フィルタに接着剤が塗布されていると、その接着剤のせいで、カメラで撮像される画像にその効果フィルタが本来与えるべき効果が上手く生じなくなるおそれがある。接着剤を、効果フィルタのその一方の面のうち、前記光学要素フィルタがカメラに貼付けられた際にカメラのレンズを覆わない部分に塗布することとすれば、このようなことがなくなる。
例えば、効果フィルタの前記一方の面のうち、光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの大きさ、形状に対応させた部分に接着剤を塗布しないこととするとともに、その部分を取囲む部分に接着剤を塗布するようにすることが可能である。
【0012】
本発明の貼付け手段を接着剤とする場合、前記効果フィルタの前記一方の面の外縁の少なくとも一部には、前記接着剤の塗布されていない部分が存在してもよい。
このようにすれば、カメラに貼付けた光学要素フィルタをカメラから剥がすのが容易になるからである。
【0013】
効果フィルタの大きさ、形状は、カメラのレンズを覆うことのできる大きさ、形状とされていればよく、それ以外には特に制限はない。例えば、カメラのレンズを覆うことのできる三角形、矩形にすることができる。カメラのレンズが円形である場合がほとんどなので、一般的には、効果フィルタの大きさ、形状は、カメラのレンズよりも若干大きな円形とするのがもっとも簡単であろう。
効果フィルタは、例えば、略円形の本体部を備えていてもよい。なお、この場合、略円形の本体部はレンズを覆うことのできる大きさ、形状とされる。このような効果フィルタにおける貼付け手段が上述した如き接着剤である場合、その接着剤は、前記本体部の一方の面の外周に沿うようにして、前記効果フィルタの前記一方の面に塗布されていてもよい。
効果フィルタは、また、その全体が均一なものであっても、部分により異なる性質のものであってもよい。即ち、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果は、効果フィルタの場所によって異なるものとされていてもよい。この場合、前記光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることで、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を変化させられるようになる。このようにすることで、一枚の光学要素フィルタによって、カメラで撮像される画像に様々な効果を与えられるようになる。例えば、効果フィルタの中心部に近い部分ほどカメラで撮像される画像に与えられる前記何らかの効果が小さく、周辺部ほど強くすることができる。
効果フィルタは、透明な効果フィルタの表面に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポットが多数設けられてなるものとされていてもよい。スポットにはピントが合わないので、それ自体がカメラで撮像される画像にはっきりと写り込むことはないが、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えることはできる。透明な効果フィルタの表面にスポットを設けた効果フィルタは、スポットの径や密度を変化させることで、効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える何らかの効果を変化させられるようになる。かかるスポットの径や密度の変化は、透明なフィルタの表面(少なくとも一方の面の意)に印刷することでスポットを形成するのであれば、その印刷の際の設定を変化させるだけで行えるから、効果フィルタのバリエーションを増すのが容易である。
効果フィルタが、透明な効果フィルタの表面に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポットが多数設けられてなる場合、単位面積あたりの前記スポットの密度、又はスポットの大きさの少なくとも一方が、効果フィルタの場所によって異なるようにすることができる。これにより、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果が、前記効果フィルタの場所によって異なるものとされるから、光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることで、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を変化させられるようになる。つまり、一枚の光学要素フィルタによって、カメラで撮像される画像に様々な効果を与えられるようになる。
前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果が、効果フィルタの場所によって異なるものとされている場合、前記本体部は円形であり、且つ本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない部分の直径は、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の1.2倍以上であってもよい。上述のように、光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることができるようにするには、特にはカメラに対する位置を変化させられるようにするには、効果フィルタの接着剤が塗布されていない部分の直径がカメラのレンズよりも大きくされている必要がある。本体部が円形であり、且つ本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない部分の直径が、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の1.2倍以上であれば、効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を十分に変化させられる程度に、光学要素フィルタのカメラへの貼付け位置を変化させられるようになる。また、本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない前記部分の直径が、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の2.0倍以上であれば、効果フィルタのすべての部分を、カメラのレンズの前に位置させることができるようになるから、より様々な効果をカメラで撮像される画像に与えられるようになる。
本体部が略円形である場合、光学要素フィルタは、その外周の一部から延びている摘み部を備えていてもよい。このような効果フィルタにおける貼付け手段が上述した如き接着剤である場合、その接着剤は、前記本体部の一方の面の外周に沿うようにして、前記効果フィルタの前記一方の面に塗布されていればよい。この場合、摘み部の一方側の面には接着剤は塗布されない。このような摘み部は、形状的な、また、接着剤が塗布されておらずカメラに貼付かないという理由により、摘み易いものとなるため、カメラに貼付けた光学要素フィルタをカメラから剥がし易くするに好適である。本体部と前記摘み部は一体的に形成されていてもよい。
効果フィルタが摘み部を備える場合、その摘み部は、所定のキャラクタを模したものとなっていてもよい。カメラで撮られる画像に効果を与えることでカメラ使用者の遊び心を刺激できるのみならず、光学要素フィルタそれ自体がカメラ使用者の遊び心を刺激できるものとなる。
【0014】
以上で説明した貼付け手段を接着剤とする本発明に係る光学要素フィルタを用いて、以下のような光学要素フィルタセットを構成することもできる。
本発明に係る光学要素フィルタセットは、台紙と、光学要素フィルタとを備えており、前記台紙に、前記光学要素フィルタに含まれる前記効果フィルタのうち前記接着剤が塗布された面が着脱自在に貼り付けられてなる。このような光学要素フィルタセットであれば、光学要素フィルタを使用するときは台紙から剥がし、使用しないときには台紙に再度貼り付けることが可能となるから、繰り返し使用できるものとなっている場合における光学要素フィルタの取扱い性が良くなる。
本発明に係る光学要素フィルタセットは、また、複数の光学要素フィルタを持つものであってもよい。この場合、前記台紙に、複数の前記光学要素フィルタにそれぞれ含まれる前記効果フィルタのうち前記接着剤が塗布された面が着脱自在に貼り付けられる。このようにすれば、複数の光学要素フィルタを一枚の台紙の管理によって管理できるようになるため、繰り返し使用できるものとなっている場合における複数の光学要素フィルタの取扱い性が良くなる。この場合における複数の光学要素フィルタにそれぞれ含まれる複数の効果フィルタのうちの少なくとも一つは、他の効果フィルタとは異なる効果をカメラで撮像される画像に与えるものとされていてもよい。このようにされていれば、一枚の台紙の管理により管理できる光学要素フィルタによって、カメラで撮像される画像に、複数種類の効果を与えられるようになる。したがって、カメラ使用者の遊び心を刺激するに好ましい。なお、複数の効果フィルタのうちの少なくとも一つが、他の効果フィルタとは異なる効果をカメラで撮像される画像に与えるものとされる場合の例としては、効果フィルタのすべてが、カメラで撮像される画像に別々の効果を与えるようになっている場合を挙げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明による光学要素フィルタセットの好ましい一実施形態につき説明を行う。
【0016】
図2以下に示すようなこの実施形態による光学要素フィルタセット100は、図1に示した如きカメラ付き携帯電話Kで撮像を行う際に用いられる。
このカメラ付き携帯電話Kは、この実施形態では、インテリジェンスなものとされており、マイクロフォンとスピーカとそれらを制御する回路によって実現されるごく一般的な電話機能に加えて、電子メールを送受信するためのメール機能を少なくとも備えている。これら機能を実現するため、このカメラ付き携帯電話Kは、アンテナ及びディスプレイを備え、CPU、ROM、RAM、インタフェイスなどを内蔵しているが、これらはこの種のカメラ付き携帯電話Kに限らず、携帯電話に一般的なものなので、その説明を省略する。
カメラ付き携帯電話Kは、テンキーや方向キーを含む多数の入力キーK1を備えている。これら入力キーK1は、電話機能を使用する場合、及びメール機能を使用する場合に用いられるが、後述するカメラCを用いた撮像が行われる場合にも使用される。
カメラ付き携帯電話Kは、また、カメラCを備えている。カメラCは、カメラ付き携帯電話Kの背面側に設けられている。カメラCは、レンズC1と、レンズC1の背後に位置するようにして筐体内に設けられた図示せぬ撮像素子を備えている。レンズC1は、カメラ付き携帯電話Kから露出している。この例では、レンズC1は、カメラ付き携帯電話Kの正面中央から露出している。撮像素子は、レンズC1を介して撮像対象物から導かれた像光による撮像を行うものであり、この実施形態では、CCDにより構成されている。レンズC1は、複数のレンズの組合せにより構成されていても構わないが、この実施形態では、一のレンズにより構成されている。このカメラ付き携帯電話KのカメラCの撮像素子で撮像される画像は、カメラ付き携帯電話K単独で撮像が行われる場合には、縮小的画像となるようにされている。レンズC1及び撮像素子は、縮小的画像の撮像が可能なように構成されている。なお、ここでいう縮小的画像とは、撮像素子よりも大きなものを縮小して撮像素子へと写りこませるものをいう。
カメラCには、また、照明C2が含まれている。照明C2は、撮像対象物に対して照明光を照射するものであり、この実施形態では、LEDによって構成されている。照明C2は、カメラ付き携帯電話Kから露出している。照明C2は、静止画撮像用の瞬間的な点灯と、動画撮像用の連続的な点灯とを、選択的に行えるようになっている。照明C2の点灯の制御は、カメラCでの撮像に際して自動的に行われるようになっている。
上述のごときカメラ付き携帯電話Kとしては、例えばジェイフォン株式会社により製造、販売されている携帯電話であるJ−フォン(商標)を用いることができる。
【0017】
この実施形態における光学要素フィルタセット100は、台紙110と、複数の光学要素フィルタ120とを含んで構成されている。もっとも、光学要素フィルタ120は一枚だけの場合もある。また、台紙110がない場合もある。
【0018】
台紙110は、光学要素フィルタ120を使用しないときに、光学要素フィルタ120を貼付けておくものである。光学要素フィルタ120は、カメラ付き携帯電話K使用者がカメラCでの撮像に光学要素フィルタ120を使用する場合には、台紙110から剥がされることになる。
この実施形態における台紙110は、必ずしもそのようになっている必要はないが、後述する接着剤の剥離を容易にするような剥離剤でコーティングされた紙によって構成されている。
【0019】
複数の光学要素フィルタ120はどれも、効果フィルタ121の裏側に接着剤を塗布してなる。図2、図3に示した効果フィルタ121のうち、網掛けがなされている部分の一方の面(台紙110と当接している面)に、接着剤が塗布されている。
この実施形態におけるすべての光学要素フィルタ120は、全体として、一枚のシート状に構成されている。この実施形態における効果フィルタ121は膜状乃至薄板状であり、また、必ずしもそうである必要はないが、一枚物とされている。
【0020】
この実施形態における効果フィルタ121は、円形の本体部121Aと、本体部121Aの外周の一部から延びている摘み部121Bとを備えて構成されている。この実施形態における効果フィルタ121は、カメラCのレンズC1を覆うことのできる大きさ、形状とされている。より詳細には、この実施形態における効果フィルタ121の本体部121Aは、カメラCのレンズC1を覆うことのできる大きさ、形状とされている。
接着剤は、本体部121Aの外周に沿うようなドーナツ形状になるように、効果フィルタ121の一方の面に塗布されている。本体部121Aのうち、ドーナツ形状に塗布された接着剤の内側の部分(接着剤の塗布されていない本体部121Aと同心の円形の部分)の大きさ、形状は、カメラCのレンズC1(円形である。)を覆うことのできる大きさ、形状となっている。より詳細には、本体部121Aのうち接着剤の塗布されていない円形の部分の大きさは、その直径が、この光学要素フィルタ120が貼付けられることの予定されたカメラ付き携帯電話KのカメラCのレンズC1の直径の1.2倍以上(具体的には1.5倍)とされている。もっとも、これに代えて、光学要素フィルタ120の本体部121Aのうち接着剤の塗布されていない円形の部分の大きさを、その直径が、この光学要素フィルタ120が貼付けられることの予定されたカメラ付き携帯電話KのカメラCのレンズC1の直径の2.0倍以上(例えば、2.5倍)とすることも可能である。本体部121Aの直径は、光学要素フィルタ120が取付けられるカメラ付き携帯電話Kが備えるカメラCのレンズC1の直径に応じて決定されるものである。カメラCのレンズC1の直径が一般的に5mm〜7mmであることを考慮すれば、本体部121Aの直径は、レンズC1の直径の1.2倍以上とすべきであれば6mm〜8.4mm以上、レンズC1の直径の2倍以上とすべきであれば10mm〜14mm以上としておけばよい。
【0021】
いずれの光学要素フィルタ120に含まれる効果フィルタ121も、カメラCで撮像される画像に何らかの効果を与えるものとされている。この実施形態では、それぞれの効果フィルタ121が、互いに異なる効果を、カメラCで撮像される画像に与えるようにされている。この効果はどのようなものでも構わない。この実施形態の図2に示される4つの光学要素フィルタ120にそれぞれ含まれる効果フィルタ121は、写り込んだ光源から虹色の線分が放出された状態の画像を撮像させる回折格子、撮像した画像にセピア色の色味を加えるセピア色フィルタ、撮像した画像から乱反射光を取り除く偏光フィルタ、撮像した画像を拡大したものとするフレネルレンズとなっている。もちろん、これらとは別のものを効果フィルタ121として用いてもよい。例えば、効果フィルタ121を、撮像した画像に赤色、又は青色の色味を加える赤色フィルタ、又は青色フィルタとすることができる。
【0022】
効果フィルタ121は、全体に一様なものとなっていても構わないが、この実施形態における効果フィルタ121は、それが偏光フィルタである場合と、フレネルレンズである場合を除いて、光学要素フィルタ120をカメラCに貼付けて撮像を行った場合に撮像された画像に与える効果が、その部分によって異なるものとなっている。
より詳細には、その中心ほど画像に与えられる効果が小さく、中心から離れるにつれてその効果が大きくなるようになっている。この実施形態では、中心では、撮像された画像に与える効果がなくなる(光学的に透明となる)ようにされている。その例を、図3(A)に示す。図3(A)に示した効果フィルタ121には網掛けがなされているが、網掛けの濃さにより、カメラCで撮像された画像に光学要素フィルタ120が与える効果の大きさを示している。つまり、網掛けの濃い部位ほど、カメラCで撮像された画像に光学要素フィルタ120が与える効果が大きいのである。なお、光学要素フィルタ120をカメラCに貼付けて撮像を行った場合に撮像された画像に与えられる効果を、効果フィルタ121の部分によって異なるものとする場合の他の例を図3(B)に示す。この例では、効果フィルタ121がカメラCで撮像された画像に与える効果は効果フィルタ121の全体で基本的に一様であるが、本体部121Aの中心部付近の白く表示された楕円形の部分では、効果フィルタ121がカメラCで撮像された画像に何らの効果をも与えないようにされている。
なお、この実施形態の摘み部121Bは、手での摘み易さや、製造の容易さを考慮した、比較的単純で遊びのない形状になっているが、図4に示した如き所定のキャラクタを模した形状としても構わない。なお、図4で示した光学要素フィルタ120におけるキャラクタを模した部分は、キャラクタを模した形状とされ所定の印刷のされた部材を、図2で示した光学要素フィルタ120における摘み部121B、ないしこの摘み部121Bのような部分に貼り付けることによっても構成できる。この場合には効果フィルタ121が一枚ものにはならない。
【0023】
セピア色フィルタ、赤色フィルタ、青色フィルタなどの撮像された画像に色味を与える効果のある効果フィルタ121は、図5で示したようなものとすることができる。
図5は、効果フィルタ121の拡大図である。図5で示したように、効果フィルタ121は、透明であり、その表面(少なくとも一方の表面)に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポット123が多数設けられている。セピア色フィルタであればスポット123はセピア色、赤色フィルタであればスポット123は赤色、青色フィルタであればスポット123は青色とされている。
このスポット123は、光透過性のあるインクによる印刷を行うことによって作られたものである。この実施形態におけるスポット123は、すべて円形であるが、その形状はこれには限られない。また、インクは光透過性のないものであってもよい。
また、撮像された画像に色味を与える効果のある効果フィルタ121は、図3(A)、(B)で示したように、その場所によってカメラCで撮像された画像に与える効果が異なるものとされている。これは、カメラCで撮像された画像に与える効果が大きいところほどスポット123の大きさを大きくするか、スポット123の単位面積あたり密度を増すことで達成されている。
つまり、図5(A)が、カメラCで撮像された画像に与える効果が中程度の部分を示す図だとすると、カメラCで撮像された画像に与える効果がそれよりも大きい部分では、図5(B)に示したようにスポット123の大きさを大きくするか、図5(C)のように、スポット123の単位面積あたり密度を増すこととしている。また、カメラCで撮像された画像に与える効果が、図5(A)で示したスポット123がある部分よりも小さい部分では、図5(D)に示したようにスポット123の大きさを小さくするか、図5(E)のようにスポット123の単位面積あたりの密度を小さくしている。
なお、図5(B)に示したように、スポット123は、その一部が他のスポット123と重なっていても構わない。
【0024】
接着剤は、カメラCのレンズC1の周囲に、光学要素フィルタ120を着脱自在に貼付けられるようなものとされている。この実施形態における接着剤は、20回程度の光学要素フィルタ120の貼付けが可能となるようなものとされている。
【0025】
この実施形態における光学要素フィルタセット100の使用方法について説明する。
光学要素フィルタセット100を使用するには、まず、光学要素フィルタ120のうち所望のものを台紙110から剥がす。摘み部121Bを摘めば、使用者は、この作業を簡単に行える。
次いで、それを、カメラ付き携帯電話KのカメラCに貼付ける。より詳細には、カメラCのレンズC1の周囲に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分が当接し、且つレンズC1の正面に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分の内側の部分(接着剤が塗布されていない部分)が位置するようにして、カメラCに光学要素フィルタ120を貼り付ける。
この状態で撮像を行えば、カメラCで撮像される像光は、効果フィルタ121を透過したものとなるので、効果フィルタ121により何らかの効果の与えられた画像をカメラCで撮像できることになる。
接着剤が塗布されていない部分はレンズC1よりも大きいので、使用者は、カメラCのレンズC1の周囲に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分が当接し、且つレンズC1の正面に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分の内側の部分(接着剤が塗布されていない部分)が位置する状態を保ちながら、カメラCに対する相対位置、相対角度を異ならせた状態で、光学要素フィルタ120をカメラCに貼付けることができる。使用者は、光学要素フィルタ120をずらすことにより、自分の好みの効果を与えた画像をカメラCで撮像することができるようになる。
不必要になったら、使用者は、光学要素フィルタ120をカメラCから剥がし、再度使用するのであれば、それを台紙110に貼り付ける。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の光学要素フィルタによれば、カメラに対して容易に取付けることができ、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与えられることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光学要素フィルタセットと組み合わせて使用されるカメラ付き携帯電話の一例を示す正面図。
【図2】本発明の一実施形態による光学要素フィルタセットを示す正面図。
【図3】図2で示した光学要素フィルタセットに含まれる光学要素フィルタが有する効果フィルタの特性を概念的に示す正面図。
【図4】図2で示した光学要素フィルタセットに含まれる光学要素フィルタの変形例を示す正面図。
【図5】図2で示した光学要素フィルタセットに含まれる光学要素フィルタが有する効果フィルタの拡大図。
【符号の説明】
K カメラ付き携帯電話
C カメラ
C1 レンズ
100 光学要素フィルタセット
110 台紙
120 光学要素フィルタ
121 効果フィルタ
121A 本体部
121B 摘み部
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに貼り付けて用いることで、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるための技術に関する。
【0002】
【発明の背景】
近年の携帯電話の普及には目を見張るものがある。その要因の一つとなっているのが、カメラ付き携帯電話の流行である。
【0003】
カメラ付き携帯電話は、文字通りカメラを備えた携帯電話である。携帯電話の内部に、一般的にはCCD(charge coupled device)により形成される撮像手段を、また携帯電話のケースの所定の位置からその撮像手段に像光を導くレンズを配することで、静止画、動画を含む写真撮影を行えるようにしている。
【0004】
カメラ付き携帯電話は、常に持ち歩いている携帯電話での手軽な写真の撮影を可能とするという機能、及びカメラ付き携帯電話で撮像した写真を、携帯電話が備えている電子メール機能によって実現される電子メールに添付して他者にそのまま送信できるという一般のカメラにはない機能により、ユーザの遊び心を刺激することに成功し、写真を撮る機会の多い、特に若年層に広く普及した。
【0005】
このような現状を見れば、カメラ付き携帯電話の更なる普及を図るためには、ユーザの遊び心を更に刺激する何かが必要であると考えられる。
例えば、カメラ付き携帯電話で撮像できる画像は、以前は静止画だけだったが、現在では動画やコマ送りのようなものも撮れるようになってきている。また、カメラ付き携帯電話に内蔵したメモリに所定の画像を記憶させておき、これとカメラ付き携帯電話で撮像した写真を合成する機能が、最近のカメラ付き携帯電話には与えられている。
【0006】
このような点を考慮して、本願出願人は、光学要素マウントを開発した。
かかる光学要素マウントは、カメラ付き携帯電話に内蔵のカメラで撮った写真に新しい効果を与えることのできる光学要素を備えているとともに、カメラを備えた携帯電話に取付けて用いることのできるものとなっている。
かかる光学要素マウントが備える光学要素は、カメラで撮像することによって得られる画像に対して何らかの効果を与えるものであり、拡大レンズ、近接撮影用レンズ、魚眼レンズ、偏光フィルタ、回折格子、セピア色などの色味を写真に与える有色フィルタなどである。したがって、かかる光学要素マウントをカメラ付き携帯電話に取付けることにより、カメラ付き携帯電話に内蔵のカメラで撮影される画像に何らかの効果を与えられるようになるから、ユーザの遊び心を刺激するに好適である。
【0007】
かかる光学要素マウントは有用であるが、カメラ付き携帯電話にどのように取付けるかがなかなか難しい。
【0008】
本願出願人は、光学要素マウントを、光学要素がカメラ付き携帯電話のカメラのレンズに合った状態で取付けられるようにするための構造を研究していた。
その結果、上述の光学要素には拡大レンズ、近接撮影用レンズ、魚眼レンズなどの一定以上の厚みを有するものと、偏光フィルタ、回折格子、有色フィルタなどの非常に薄く形成可能なものとが存在し、後者であればカメラ付き携帯電話ならずとも、カメラ一般に容易に取付けられることを想到するに至った。
以下に説明する発明はこのようにして想到された発明であり、カメラに対して容易に取付けることができ、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与える光学要素フィルタに関する。
【0009】
【発明の開示】
本発明による光学要素フィルタは、以下のようなものである。
本発明による光学要素フィルタは、カメラのレンズを覆うことのできる大きさ、形状とされており、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるものとされている膜状乃至薄板状の効果フィルタと、当該効果フィルタがカメラのレンズを覆うような状態で、前記効果フィルタをカメラに着脱自在に貼付ける貼付け手段と、を備えており、全体として1枚のシート状に構成される。
このような光学要素フィルタであれば、カメラに対する取付けを、その貼付けのみで行うことができるので、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えることが容易になる。つまり、本発明の光学要素フィルタは、カメラ単体では撮ることのできない写真を手軽に撮れるようになるため、カメラ使用者の遊び心を刺激できるものであるのみならず、その使用を容易に行えるようなものとなる。
なお、本発明における効果フィルタは、偏光フィルタ、回折格子、セピア色などの色味を写真に与える有色フィルタなどであり、光学要素フィルタ全体を一枚のシート状に構成することを妨げないものである。拡大レンズ、魚眼レンズ等のレンズは、一定の厚みが必要なので効果フィルタとするには不向きである。もっとも、レンズであっても、フレネルレンズ等の薄く形成することができるレンズであれば、効果フィルタとして用いることができる。
【0010】
本発明における貼付け手段は、効果フィルタがカメラのレンズを覆うような状態で、前記効果フィルタをカメラに着脱自在に貼付けられるものであればどのようなものでも構わない。着脱自在に貼付けられるようなものとすべき理由は、光学要素フィルタを必要時にのみ使用できるようにするためである。貼付け手段は、複数回の着脱を繰り返せるようなものとなっていると更によい。
貼付け手段は、例えば、効果フィルタとは別体の両面テープであって、効果フィルタの一方の面に貼り付けられたものとすることもできるし、また、効果フィルタの一方の面に塗布された接着剤とすることもできる。貼付け手段を後者のようにすれば、光学要素フィルタの構成が簡単になる。
【0011】
本発明の貼付け手段を接着剤とする場合、その接着剤は、前記効果フィルタの前記一方の面に塗布される。この一方の面が、光学要素フィルタがカメラに貼り付けられる際に、カメラに当接する面となる。接着剤は、また、効果フィルタのその一方の面のうち、前記光学要素フィルタがカメラに貼付けられた際にカメラのレンズを覆わない部分に塗布されていてもよい。光学要素フィルタをカメラに貼り付けたときにカメラのレンズの前方に位置する部分の効果フィルタに接着剤が塗布されていると、その接着剤のせいで、カメラで撮像される画像にその効果フィルタが本来与えるべき効果が上手く生じなくなるおそれがある。接着剤を、効果フィルタのその一方の面のうち、前記光学要素フィルタがカメラに貼付けられた際にカメラのレンズを覆わない部分に塗布することとすれば、このようなことがなくなる。
例えば、効果フィルタの前記一方の面のうち、光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの大きさ、形状に対応させた部分に接着剤を塗布しないこととするとともに、その部分を取囲む部分に接着剤を塗布するようにすることが可能である。
【0012】
本発明の貼付け手段を接着剤とする場合、前記効果フィルタの前記一方の面の外縁の少なくとも一部には、前記接着剤の塗布されていない部分が存在してもよい。
このようにすれば、カメラに貼付けた光学要素フィルタをカメラから剥がすのが容易になるからである。
【0013】
効果フィルタの大きさ、形状は、カメラのレンズを覆うことのできる大きさ、形状とされていればよく、それ以外には特に制限はない。例えば、カメラのレンズを覆うことのできる三角形、矩形にすることができる。カメラのレンズが円形である場合がほとんどなので、一般的には、効果フィルタの大きさ、形状は、カメラのレンズよりも若干大きな円形とするのがもっとも簡単であろう。
効果フィルタは、例えば、略円形の本体部を備えていてもよい。なお、この場合、略円形の本体部はレンズを覆うことのできる大きさ、形状とされる。このような効果フィルタにおける貼付け手段が上述した如き接着剤である場合、その接着剤は、前記本体部の一方の面の外周に沿うようにして、前記効果フィルタの前記一方の面に塗布されていてもよい。
効果フィルタは、また、その全体が均一なものであっても、部分により異なる性質のものであってもよい。即ち、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果は、効果フィルタの場所によって異なるものとされていてもよい。この場合、前記光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることで、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を変化させられるようになる。このようにすることで、一枚の光学要素フィルタによって、カメラで撮像される画像に様々な効果を与えられるようになる。例えば、効果フィルタの中心部に近い部分ほどカメラで撮像される画像に与えられる前記何らかの効果が小さく、周辺部ほど強くすることができる。
効果フィルタは、透明な効果フィルタの表面に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポットが多数設けられてなるものとされていてもよい。スポットにはピントが合わないので、それ自体がカメラで撮像される画像にはっきりと写り込むことはないが、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えることはできる。透明な効果フィルタの表面にスポットを設けた効果フィルタは、スポットの径や密度を変化させることで、効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える何らかの効果を変化させられるようになる。かかるスポットの径や密度の変化は、透明なフィルタの表面(少なくとも一方の面の意)に印刷することでスポットを形成するのであれば、その印刷の際の設定を変化させるだけで行えるから、効果フィルタのバリエーションを増すのが容易である。
効果フィルタが、透明な効果フィルタの表面に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポットが多数設けられてなる場合、単位面積あたりの前記スポットの密度、又はスポットの大きさの少なくとも一方が、効果フィルタの場所によって異なるようにすることができる。これにより、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果が、前記効果フィルタの場所によって異なるものとされるから、光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることで、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を変化させられるようになる。つまり、一枚の光学要素フィルタによって、カメラで撮像される画像に様々な効果を与えられるようになる。
前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果が、効果フィルタの場所によって異なるものとされている場合、前記本体部は円形であり、且つ本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない部分の直径は、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の1.2倍以上であってもよい。上述のように、光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることができるようにするには、特にはカメラに対する位置を変化させられるようにするには、効果フィルタの接着剤が塗布されていない部分の直径がカメラのレンズよりも大きくされている必要がある。本体部が円形であり、且つ本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない部分の直径が、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の1.2倍以上であれば、効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を十分に変化させられる程度に、光学要素フィルタのカメラへの貼付け位置を変化させられるようになる。また、本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない前記部分の直径が、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の2.0倍以上であれば、効果フィルタのすべての部分を、カメラのレンズの前に位置させることができるようになるから、より様々な効果をカメラで撮像される画像に与えられるようになる。
本体部が略円形である場合、光学要素フィルタは、その外周の一部から延びている摘み部を備えていてもよい。このような効果フィルタにおける貼付け手段が上述した如き接着剤である場合、その接着剤は、前記本体部の一方の面の外周に沿うようにして、前記効果フィルタの前記一方の面に塗布されていればよい。この場合、摘み部の一方側の面には接着剤は塗布されない。このような摘み部は、形状的な、また、接着剤が塗布されておらずカメラに貼付かないという理由により、摘み易いものとなるため、カメラに貼付けた光学要素フィルタをカメラから剥がし易くするに好適である。本体部と前記摘み部は一体的に形成されていてもよい。
効果フィルタが摘み部を備える場合、その摘み部は、所定のキャラクタを模したものとなっていてもよい。カメラで撮られる画像に効果を与えることでカメラ使用者の遊び心を刺激できるのみならず、光学要素フィルタそれ自体がカメラ使用者の遊び心を刺激できるものとなる。
【0014】
以上で説明した貼付け手段を接着剤とする本発明に係る光学要素フィルタを用いて、以下のような光学要素フィルタセットを構成することもできる。
本発明に係る光学要素フィルタセットは、台紙と、光学要素フィルタとを備えており、前記台紙に、前記光学要素フィルタに含まれる前記効果フィルタのうち前記接着剤が塗布された面が着脱自在に貼り付けられてなる。このような光学要素フィルタセットであれば、光学要素フィルタを使用するときは台紙から剥がし、使用しないときには台紙に再度貼り付けることが可能となるから、繰り返し使用できるものとなっている場合における光学要素フィルタの取扱い性が良くなる。
本発明に係る光学要素フィルタセットは、また、複数の光学要素フィルタを持つものであってもよい。この場合、前記台紙に、複数の前記光学要素フィルタにそれぞれ含まれる前記効果フィルタのうち前記接着剤が塗布された面が着脱自在に貼り付けられる。このようにすれば、複数の光学要素フィルタを一枚の台紙の管理によって管理できるようになるため、繰り返し使用できるものとなっている場合における複数の光学要素フィルタの取扱い性が良くなる。この場合における複数の光学要素フィルタにそれぞれ含まれる複数の効果フィルタのうちの少なくとも一つは、他の効果フィルタとは異なる効果をカメラで撮像される画像に与えるものとされていてもよい。このようにされていれば、一枚の台紙の管理により管理できる光学要素フィルタによって、カメラで撮像される画像に、複数種類の効果を与えられるようになる。したがって、カメラ使用者の遊び心を刺激するに好ましい。なお、複数の効果フィルタのうちの少なくとも一つが、他の効果フィルタとは異なる効果をカメラで撮像される画像に与えるものとされる場合の例としては、効果フィルタのすべてが、カメラで撮像される画像に別々の効果を与えるようになっている場合を挙げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明による光学要素フィルタセットの好ましい一実施形態につき説明を行う。
【0016】
図2以下に示すようなこの実施形態による光学要素フィルタセット100は、図1に示した如きカメラ付き携帯電話Kで撮像を行う際に用いられる。
このカメラ付き携帯電話Kは、この実施形態では、インテリジェンスなものとされており、マイクロフォンとスピーカとそれらを制御する回路によって実現されるごく一般的な電話機能に加えて、電子メールを送受信するためのメール機能を少なくとも備えている。これら機能を実現するため、このカメラ付き携帯電話Kは、アンテナ及びディスプレイを備え、CPU、ROM、RAM、インタフェイスなどを内蔵しているが、これらはこの種のカメラ付き携帯電話Kに限らず、携帯電話に一般的なものなので、その説明を省略する。
カメラ付き携帯電話Kは、テンキーや方向キーを含む多数の入力キーK1を備えている。これら入力キーK1は、電話機能を使用する場合、及びメール機能を使用する場合に用いられるが、後述するカメラCを用いた撮像が行われる場合にも使用される。
カメラ付き携帯電話Kは、また、カメラCを備えている。カメラCは、カメラ付き携帯電話Kの背面側に設けられている。カメラCは、レンズC1と、レンズC1の背後に位置するようにして筐体内に設けられた図示せぬ撮像素子を備えている。レンズC1は、カメラ付き携帯電話Kから露出している。この例では、レンズC1は、カメラ付き携帯電話Kの正面中央から露出している。撮像素子は、レンズC1を介して撮像対象物から導かれた像光による撮像を行うものであり、この実施形態では、CCDにより構成されている。レンズC1は、複数のレンズの組合せにより構成されていても構わないが、この実施形態では、一のレンズにより構成されている。このカメラ付き携帯電話KのカメラCの撮像素子で撮像される画像は、カメラ付き携帯電話K単独で撮像が行われる場合には、縮小的画像となるようにされている。レンズC1及び撮像素子は、縮小的画像の撮像が可能なように構成されている。なお、ここでいう縮小的画像とは、撮像素子よりも大きなものを縮小して撮像素子へと写りこませるものをいう。
カメラCには、また、照明C2が含まれている。照明C2は、撮像対象物に対して照明光を照射するものであり、この実施形態では、LEDによって構成されている。照明C2は、カメラ付き携帯電話Kから露出している。照明C2は、静止画撮像用の瞬間的な点灯と、動画撮像用の連続的な点灯とを、選択的に行えるようになっている。照明C2の点灯の制御は、カメラCでの撮像に際して自動的に行われるようになっている。
上述のごときカメラ付き携帯電話Kとしては、例えばジェイフォン株式会社により製造、販売されている携帯電話であるJ−フォン(商標)を用いることができる。
【0017】
この実施形態における光学要素フィルタセット100は、台紙110と、複数の光学要素フィルタ120とを含んで構成されている。もっとも、光学要素フィルタ120は一枚だけの場合もある。また、台紙110がない場合もある。
【0018】
台紙110は、光学要素フィルタ120を使用しないときに、光学要素フィルタ120を貼付けておくものである。光学要素フィルタ120は、カメラ付き携帯電話K使用者がカメラCでの撮像に光学要素フィルタ120を使用する場合には、台紙110から剥がされることになる。
この実施形態における台紙110は、必ずしもそのようになっている必要はないが、後述する接着剤の剥離を容易にするような剥離剤でコーティングされた紙によって構成されている。
【0019】
複数の光学要素フィルタ120はどれも、効果フィルタ121の裏側に接着剤を塗布してなる。図2、図3に示した効果フィルタ121のうち、網掛けがなされている部分の一方の面(台紙110と当接している面)に、接着剤が塗布されている。
この実施形態におけるすべての光学要素フィルタ120は、全体として、一枚のシート状に構成されている。この実施形態における効果フィルタ121は膜状乃至薄板状であり、また、必ずしもそうである必要はないが、一枚物とされている。
【0020】
この実施形態における効果フィルタ121は、円形の本体部121Aと、本体部121Aの外周の一部から延びている摘み部121Bとを備えて構成されている。この実施形態における効果フィルタ121は、カメラCのレンズC1を覆うことのできる大きさ、形状とされている。より詳細には、この実施形態における効果フィルタ121の本体部121Aは、カメラCのレンズC1を覆うことのできる大きさ、形状とされている。
接着剤は、本体部121Aの外周に沿うようなドーナツ形状になるように、効果フィルタ121の一方の面に塗布されている。本体部121Aのうち、ドーナツ形状に塗布された接着剤の内側の部分(接着剤の塗布されていない本体部121Aと同心の円形の部分)の大きさ、形状は、カメラCのレンズC1(円形である。)を覆うことのできる大きさ、形状となっている。より詳細には、本体部121Aのうち接着剤の塗布されていない円形の部分の大きさは、その直径が、この光学要素フィルタ120が貼付けられることの予定されたカメラ付き携帯電話KのカメラCのレンズC1の直径の1.2倍以上(具体的には1.5倍)とされている。もっとも、これに代えて、光学要素フィルタ120の本体部121Aのうち接着剤の塗布されていない円形の部分の大きさを、その直径が、この光学要素フィルタ120が貼付けられることの予定されたカメラ付き携帯電話KのカメラCのレンズC1の直径の2.0倍以上(例えば、2.5倍)とすることも可能である。本体部121Aの直径は、光学要素フィルタ120が取付けられるカメラ付き携帯電話Kが備えるカメラCのレンズC1の直径に応じて決定されるものである。カメラCのレンズC1の直径が一般的に5mm〜7mmであることを考慮すれば、本体部121Aの直径は、レンズC1の直径の1.2倍以上とすべきであれば6mm〜8.4mm以上、レンズC1の直径の2倍以上とすべきであれば10mm〜14mm以上としておけばよい。
【0021】
いずれの光学要素フィルタ120に含まれる効果フィルタ121も、カメラCで撮像される画像に何らかの効果を与えるものとされている。この実施形態では、それぞれの効果フィルタ121が、互いに異なる効果を、カメラCで撮像される画像に与えるようにされている。この効果はどのようなものでも構わない。この実施形態の図2に示される4つの光学要素フィルタ120にそれぞれ含まれる効果フィルタ121は、写り込んだ光源から虹色の線分が放出された状態の画像を撮像させる回折格子、撮像した画像にセピア色の色味を加えるセピア色フィルタ、撮像した画像から乱反射光を取り除く偏光フィルタ、撮像した画像を拡大したものとするフレネルレンズとなっている。もちろん、これらとは別のものを効果フィルタ121として用いてもよい。例えば、効果フィルタ121を、撮像した画像に赤色、又は青色の色味を加える赤色フィルタ、又は青色フィルタとすることができる。
【0022】
効果フィルタ121は、全体に一様なものとなっていても構わないが、この実施形態における効果フィルタ121は、それが偏光フィルタである場合と、フレネルレンズである場合を除いて、光学要素フィルタ120をカメラCに貼付けて撮像を行った場合に撮像された画像に与える効果が、その部分によって異なるものとなっている。
より詳細には、その中心ほど画像に与えられる効果が小さく、中心から離れるにつれてその効果が大きくなるようになっている。この実施形態では、中心では、撮像された画像に与える効果がなくなる(光学的に透明となる)ようにされている。その例を、図3(A)に示す。図3(A)に示した効果フィルタ121には網掛けがなされているが、網掛けの濃さにより、カメラCで撮像された画像に光学要素フィルタ120が与える効果の大きさを示している。つまり、網掛けの濃い部位ほど、カメラCで撮像された画像に光学要素フィルタ120が与える効果が大きいのである。なお、光学要素フィルタ120をカメラCに貼付けて撮像を行った場合に撮像された画像に与えられる効果を、効果フィルタ121の部分によって異なるものとする場合の他の例を図3(B)に示す。この例では、効果フィルタ121がカメラCで撮像された画像に与える効果は効果フィルタ121の全体で基本的に一様であるが、本体部121Aの中心部付近の白く表示された楕円形の部分では、効果フィルタ121がカメラCで撮像された画像に何らの効果をも与えないようにされている。
なお、この実施形態の摘み部121Bは、手での摘み易さや、製造の容易さを考慮した、比較的単純で遊びのない形状になっているが、図4に示した如き所定のキャラクタを模した形状としても構わない。なお、図4で示した光学要素フィルタ120におけるキャラクタを模した部分は、キャラクタを模した形状とされ所定の印刷のされた部材を、図2で示した光学要素フィルタ120における摘み部121B、ないしこの摘み部121Bのような部分に貼り付けることによっても構成できる。この場合には効果フィルタ121が一枚ものにはならない。
【0023】
セピア色フィルタ、赤色フィルタ、青色フィルタなどの撮像された画像に色味を与える効果のある効果フィルタ121は、図5で示したようなものとすることができる。
図5は、効果フィルタ121の拡大図である。図5で示したように、効果フィルタ121は、透明であり、その表面(少なくとも一方の表面)に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポット123が多数設けられている。セピア色フィルタであればスポット123はセピア色、赤色フィルタであればスポット123は赤色、青色フィルタであればスポット123は青色とされている。
このスポット123は、光透過性のあるインクによる印刷を行うことによって作られたものである。この実施形態におけるスポット123は、すべて円形であるが、その形状はこれには限られない。また、インクは光透過性のないものであってもよい。
また、撮像された画像に色味を与える効果のある効果フィルタ121は、図3(A)、(B)で示したように、その場所によってカメラCで撮像された画像に与える効果が異なるものとされている。これは、カメラCで撮像された画像に与える効果が大きいところほどスポット123の大きさを大きくするか、スポット123の単位面積あたり密度を増すことで達成されている。
つまり、図5(A)が、カメラCで撮像された画像に与える効果が中程度の部分を示す図だとすると、カメラCで撮像された画像に与える効果がそれよりも大きい部分では、図5(B)に示したようにスポット123の大きさを大きくするか、図5(C)のように、スポット123の単位面積あたり密度を増すこととしている。また、カメラCで撮像された画像に与える効果が、図5(A)で示したスポット123がある部分よりも小さい部分では、図5(D)に示したようにスポット123の大きさを小さくするか、図5(E)のようにスポット123の単位面積あたりの密度を小さくしている。
なお、図5(B)に示したように、スポット123は、その一部が他のスポット123と重なっていても構わない。
【0024】
接着剤は、カメラCのレンズC1の周囲に、光学要素フィルタ120を着脱自在に貼付けられるようなものとされている。この実施形態における接着剤は、20回程度の光学要素フィルタ120の貼付けが可能となるようなものとされている。
【0025】
この実施形態における光学要素フィルタセット100の使用方法について説明する。
光学要素フィルタセット100を使用するには、まず、光学要素フィルタ120のうち所望のものを台紙110から剥がす。摘み部121Bを摘めば、使用者は、この作業を簡単に行える。
次いで、それを、カメラ付き携帯電話KのカメラCに貼付ける。より詳細には、カメラCのレンズC1の周囲に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分が当接し、且つレンズC1の正面に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分の内側の部分(接着剤が塗布されていない部分)が位置するようにして、カメラCに光学要素フィルタ120を貼り付ける。
この状態で撮像を行えば、カメラCで撮像される像光は、効果フィルタ121を透過したものとなるので、効果フィルタ121により何らかの効果の与えられた画像をカメラCで撮像できることになる。
接着剤が塗布されていない部分はレンズC1よりも大きいので、使用者は、カメラCのレンズC1の周囲に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分が当接し、且つレンズC1の正面に効果フィルタ121の接着剤が塗布された部分の内側の部分(接着剤が塗布されていない部分)が位置する状態を保ちながら、カメラCに対する相対位置、相対角度を異ならせた状態で、光学要素フィルタ120をカメラCに貼付けることができる。使用者は、光学要素フィルタ120をずらすことにより、自分の好みの効果を与えた画像をカメラCで撮像することができるようになる。
不必要になったら、使用者は、光学要素フィルタ120をカメラCから剥がし、再度使用するのであれば、それを台紙110に貼り付ける。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の光学要素フィルタによれば、カメラに対して容易に取付けることができ、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与えられることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光学要素フィルタセットと組み合わせて使用されるカメラ付き携帯電話の一例を示す正面図。
【図2】本発明の一実施形態による光学要素フィルタセットを示す正面図。
【図3】図2で示した光学要素フィルタセットに含まれる光学要素フィルタが有する効果フィルタの特性を概念的に示す正面図。
【図4】図2で示した光学要素フィルタセットに含まれる光学要素フィルタの変形例を示す正面図。
【図5】図2で示した光学要素フィルタセットに含まれる光学要素フィルタが有する効果フィルタの拡大図。
【符号の説明】
K カメラ付き携帯電話
C カメラ
C1 レンズ
100 光学要素フィルタセット
110 台紙
120 光学要素フィルタ
121 効果フィルタ
121A 本体部
121B 摘み部
Claims (15)
- カメラのレンズを覆うことのできる大きさ、形状とされており、且つカメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるものとされている膜状乃至薄板状の効果フィルタと、
当該効果フィルタがカメラのレンズを覆うような状態で、前記効果フィルタをカメラに着脱自在に貼付ける貼付け手段と、
を備えており、
全体として1枚のシート状に構成されている、
光学要素フィルタ。 - 前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果は、効果フィルタの場所によって異なるものとされており、
前記光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることで、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を変化させられるようになっている、
請求項1記載の光学要素フィルタ。 - 前記貼付け手段は、前記効果フィルタの一方の面に塗布された接着剤である、
請求項1又は2記載の光学要素フィルタ。 - 前記接着剤は、前記効果フィルタの前記一方の面のうち、前記光学要素フィルタがカメラに貼付けられた際にカメラのレンズを覆わない部分に塗布されている、
請求項3記載の光学要素フィルタ。 - 前記効果フィルタの前記一方の面の外縁の少なくとも一部には、前記接着剤の塗布されていない部分が存在する、
請求項3又は4記載の光学要素フィルタ。 - 前記効果フィルタは略円形の本体部を備えており、
前記接着剤は、前記本体部の一方の面の外周に沿うようにして、前記効果フィルタの前記一方の面に塗布されている、
請求項3〜5のいずれかに記載の光学要素フィルタ。 - 前記本体部は円形であり、且つ前記本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない部分の直径は、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の1.2倍以上であり、
前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果は、効果フィルタの場所によって異なるものとされており、
前記光学要素フィルタをカメラへ貼付ける際のカメラに対する向き、位置の少なくとも一方を変化させることで、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果を変化させられるようになっている、
請求項6記載の光学要素フィルタ。 - 前記本体部の中心を含む前記接着剤が塗布されていない前記部分の直径は、その光学要素フィルタが貼付けられることが予定されたカメラのレンズの直径の2.0倍以上である、
請求項7記載の光学要素フィルタ。 - 前記効果フィルタは、前記本体部の外周の一部から延びるようにして設けられた摘み部を備えている、
請求項6〜8記載の光学要素フィルタ。 - 前記本体部と前記摘み部は一体的に形成されている、
請求項9記載の光学要素フィルタ。 - 前記摘み部は、所定のキャラクタを模してなる、
請求項9又は10記載の光学要素フィルタ。 - 前記効果フィルタは、透明なフィルタの表面に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポットが多数設けられてなる、
請求項1記載の光学要素フィルタ。 - 前記効果フィルタは、透明なフィルタの表面に、カメラで撮像される画像に何らかの効果を与えるスポットが多数設けられてなり、
且つ単位面積あたりの前記スポットの密度、又はスポットの大きさの少なくとも一方が、効果フィルタの場所によって異なっており、これにより、前記効果フィルタがカメラで撮像される画像に与える前記何らかの効果が、前記効果フィルタの場所によって異なるものとされている、
請求項2記載の光学要素フィルタ。 - 台紙と、請求項3〜13のいずれかに記載の光学要素フィルタとを備えており、前記台紙に、前記光学要素フィルタに含まれる前記効果フィルタのうち前記接着剤が塗布された面が着脱自在に貼り付けられてなる、
光学要素フィルタセット。 - 前記光学要素フィルタは複数であり、且つこれら光学要素フィルタにそれぞれ含まれる前記効果フィルタのうちの少なくとも一つは、他の効果フィルタとは異なる効果をカメラで撮像される画像に与えるものとされており、
前記台紙に、複数の前記光学要素フィルタに含まれる前記効果フィルタのうち前記接着剤が塗布された面が着脱自在に貼り付けられてなる、
請求項14記載の光学要素フィルタセット。
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