JP2005010278A - 映像表示制御装置および映像表示装置 - Google Patents

映像表示制御装置および映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑なハードウェアを必要とせず、かつ、消費電力を低減できる映像表示制御装置および映像表示装置を提供する。
【解決手段】制御部6の判定部6Aは、アンテナ8または外部信号入力端子9から入力された映像信号映像信号11A等に付随するアスペクト比情報13Aや、ユーザによって入力された縮小表示信号16および複ウィンドウ表示信号17等の付加情報に基づいて、プラズマパネル10の表示画面のうちの映像信号のない領域(映像外領域)を判定する。制御部6は、この判定結果に基づいて、映像外領域の発光駆動を画素単位または画素グループ単位で選択的に停止させる。消費電力を削減できると共に、映像外領域の黒画質が良好になり、明暗比が向上する。映像信号に付随する付加情報に基づいて映像外領域を判別するので、映像信号の輝度分布等に基づく判定処理を行う場合に必要となる複雑な回路が不要となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプラズマ表示装置のような自発光型の映像表示装置およびそれに用いられる映像表示制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばプラズマ方式の表示装置(以下、プラズマ表示装置という。)のような自発光型の映像表示装置が実用化されている。この種の映像表示装置は、表示画面上の各画素が自ら発光する機能を備える点において、液晶表示装置のようなタイプの表示装置とは異なる。
【0003】
一方、各種の映像表示装置においては、画質向上や消費電力の削減が強く要求されている。しかしながら、画質向上を図りながら消費電力を削減するためには、そのための特別の制御回路が必要になることから、画質向上と消費電力の削減とは、互いに相反する課題になっている。
【0004】
特に、上記したプラズマ表示装置においては、その画面サイズの大型化による画素数の増加や高画質化のための高輝度化等によって、消費電力が急増している状況にある。このような消費電力の急増は、プラズマ方式特有の動作原理にも起因している。すなわち、プラズマ表示装置では、映像のない(黒の)状態においても、表示のための前準備処理(具体的には、後述する予備放電や維持放電)が行なわれているという点である。
【0005】
この点に関し、例えば下記の特許文献1においては、映像信号が示す画素データ(輝度レベル)に応じて、維持放電や予備放電を選択的に停止するようにしたプラズマディスプレイ装置が提案されている。この装置によれば、階調表現の向上とともに、消費電力を削減することが可能であるとされている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−322025号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の技術においては、例えば16:9のアスペクト比を持つ ディスプレイパネルに4:3のアスペクト比の映像を映すような場合に、映像信 号が無い領域を含めて表示画面内のすべての画素について輝度レベルを調べて画面全体における輝度分布を判別するようになっているため、映像状態を正しく判断できない場合も想定される。また、このような輝度レベルの分布を判別するためには、特別な判別回路や、フィールドメモリまたはフレームメモリ等の画像メモリが必要となり、回路が複雑になる結果、コストの上昇が想定される。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、複雑なハードウェア構成を必要とせず、かつ、映像表示に要する消費電力を低減することが可能な映像表示制御装置およびこれを用いた映像表示装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の映像表示制御装置または映像表示装置は、映像信号に付随する付加情報に基づいて、表示画面のうちの映像外領域を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、画素発光駆動を画素単位または画素グループ単位で選択的に停止させる制御を行う発光制御手段とを備えている。
【0010】
本発明の映像表示制御装置または映像表示装置では、付加情報に基づいて映像外領域が判定され、この判定結果に基づいて、画素単位または画素グループ単位での画素発光駆動停止が選択的に行われる。映像信号に付随する付加情報に基づいて映像外領域の判別が行われるので、映像信号自体の輝度分布等に基づく判定処理が不要となる。
【0011】
本発明の映像表示制御装置または映像表示装置では、付加情報としては、例えば、アスペクト比情報、ウィンドウ数情報、ウィンドウサイズ情報およびウィンドウ位置情報等が該当する。画素発光駆動の停止制御を有効にするか否かを選択する機能を備えることも可能である。また、判定手段による映像外領域判定の後、所定時間の経過後に画素発光駆動を停止させるようにしてもよい。また、映像信号が入力されていない状態では、表示画面の全体について画素発光駆動を停止させるようにしてもよい。
【0012】
本発明において、各文言の意義は次の通りである。以下の説明においても同様である。
【0013】
「判定手段」および「発光制御手段」は、いずれも、ハードウェアで実現されるか、ソフトウェアで実現されるか、あるいはそれらの両者で実現されるのかを問わない。
【0014】
「表示画面」とは、画素が配列されて1つにまとまった物理的な画面をいい、「表示ウィンドウ」とは異なる。「表示ウィンドウ」とは、「表示画面」の中に、映像表示のために設定(確保)される相対的な領域をいい、その大きさ、位置および形状は適宜変更可能である。
【0015】
「映像領域」とは、表示画面のうち、映像信号が実際に印加されている(または印加される予定である)画素が存在する領域をいう。一方、「映像外領域」とは、表示画面のうち、映像領域以外の領域をいい、具体的には、映像信号が実際に印加されていない(または印加される予定がない)画素が存在する領域である。
【0016】
「映像信号」とは、動画を表示させるための動画像信号のほか、静止画を表示させるための静止画像信号を含む。なお、本明細書では、「映像」は「画像」と同義として用いるものとする。
【0017】
「アスペクト比」とは、「表示画面」または「映像領域」の横と縦の比をいう。
【0018】
「発光」とは、自ら能動的に光を発することをいい、他からの光を選択的に通過または反射させることで光を出射するような態様(例えば液晶表示)を含まない。「画素発光駆動」とは、画素が実際に可視的に発光しているか否かを意味するものではなく、画素を発光させるために必要な(前準備を含む)処理のうちの少なくとも一部を意味する。したがって、輝度レベルが極端に小さく外見的には画素が発光していないように見える場合であっても、発光のための処理が裏側で行われている場合には、この処理も「画素発光駆動」に含まれる。また、画素の発光に必要な処理が複数のステップからなる場合には、それらのうちの一部のステップを行わないことによって画素発光駆動を停止させることもできるし、あるいは、それらのすべてのステップを行わないことによって画素発光駆動を停止させることも可能である。
【0019】
「映像信号に付随する付加情報」とは、映像信号に対応付けられて与えられる付加情報であり、その対応付けの方法や、付加情報の与えられる経路、タイミングおよび態様等は問わない。具体的には、付加情報が映像信号と物理的に一体となって(同一経路で同時に)与えられる場合、付加情報が映像信号と相前後して同一経路で与えられる場合、映像信号とは別の経路で同時に与えられる場合、あるいは、付加情報が映像信号と相前後して別の経路で与えられる場合等が考えられる。
【0020】
「画素単位」とは、1つ1つの画素ごとに、という意味である。「画素グループ単位」とは、複数の画素からなる画素グループが複数ある場合において1つ1つの画素グループごとに、という意味である。画素グループとしては、例えば、R(赤),G(緑),B(青)の3原色のそれぞれに対応する3つの画素を1つの画素グループ(画素セル)として取り扱う場合や、このような画素セルをさらに複数個まとめ、これを1つの画素グループとして取り扱う場合等が考えられる。あるいは、表示画面の領域全体を単純にいくつかの領域に分割し、各分割領域内の複数の画素を1つの画素グループとして取り扱うようなことも考えられる。
【0021】
「映像信号が入力されていない状態」とは、現に外部から映像信号が入力されてはいない場合のほか、外部から映像信号が入力されてはいるものの、表示開始のための指令が与えられていない場合や表示のために待機している場合をも含む。「画素発光駆動の停止制御を有効にする」とは、画素発光駆動の停止制御が行われるモード(状態)に設定することを意味する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施の形態に係る映像表示装置の要部構成を表すものである。本実施の形態では、映像表示装置が、プラズマ表示パネルを備えたアナログ放送方式のテレビジョン受像機として構成されるものとして説明する。
【0024】
この映像表示装置は、単一のプラズマパネル10を備え、このプラズマパネル10の表示画面(後述するディスプレイ画面D1)に2つの映像ウィンドウ(主ウィンドウおよび副ウィンドウ)を同時に表示する複ウィンドウ表示機能を有している。この機能を使って表示されるウィンドウの表示位置や大きさは、構成する回路等の制約により、予め事前に(例えば製造時に)決められている。この映像表示装置はまた、複ウィンドウ表示機能に加えて、プラズマパネル10の表示画面のアスペクト比とは異なるアスペクト比を有する映像信号を表示する機能や、プラズマパネル10の表示画面に映像ウィンドウを縮小して表示する機能を有する。
【0025】
上記の複ウィンドウ表示機能を実現するために、映像表示装置は、主ウィンドウ用の回路系統と、副ウィンドウ用の回路系統と、映像処理・画面合成部3とを備えている。主ウィンドウ用の回路系統は、主選局部1と、この主選局部1の出力側に接続された主入力切換部2とを含む部分であり、副ウィンドウ用の回路系統は、副選局部4と、この副選局部4の出力側に接続された副入力切換部5とを含む部分である。映像処理・画面合成部3は、主入力切換部2および副入力切換部5の各出力側に接続されている。この映像表示装置はまた、以上の各部との間を制御線18によって接続された制御回路6と、この制御回路6に接続されたパネルドライバ7とを備えている。ここで、主として制御回路6が、本発明に係る映像表示制御装置の一具体例に対応する。
【0026】
主選局部1および副選局部4は、放送波受信用のアンテナ8に接続され、このアンテナ8で受信した放送波11の中から、主ウィンドウ用の映像信号11Aと副ウィンドウ用の映像信号11Bとをそれぞれ選局して取り込み、主入力切換部2および副入力切換部5に供給する機能を有する。主入力切換部2および副入力切換部5は外部信号入力端子9にも接続され、この外部信号入力端子9から主ウィンドウ用の映像信号12Aおよび副ウィンドウ用の映像信号12Bがそれぞれ入力されるようになっている。主入力切換部2は、主選局部1から入力された主ウィンドウ用の映像信号11Aまたは外部信号入力端子9から入力された主ウィンドウ用の映像信号12Aのいずれか一方を選択して映像処理・画面合成部3に送り、副入力切換部5は、副選局部4から入力された副ウィンドウ用の映像信号11Bまたは外部信号入力端子9から入力された副ウィンドウ用の映像信号12Bのいずれか一方を選択して映像処理・画面合成部3に送るようになっている。
【0027】
主選局部1および副選局部4はまた、それぞれ、アンテナ8から取り込んだ映像信号11A,11Bの中から、映像領域のアスペクト比情報13A,13Bを抽出して制御回路6に送出する機能を有し、主入力切換部2および副入力切換部5は、それぞれ、外部信号入力端子9から取り込んだ映像信号12A,12Bの中から、映像領域のアスペクト比情報14A,14Bを抽出して制御回路6に送出するようになっている。
【0028】
ここで、アスペクト比情報とは、映像信号11A等により規定される映像領域の横縦サイズの比を表す情報である。アンテナ8で受信される放送波の映像信号11A,11Bが、本実施の形態の場合のようにアナログ式テレビ放送波である場合には、アスペクト比情報13A,13Bは、垂直同期区間内にEDID等の情報として重畳されて付随するようになっている。なお、このEDIDは、社団法人電波産業会発行のARIB TR−B17により規定されている。また、ディジタル方式のテレビ放送波の場合には、アスペクト比情報13A,13Bは、番組本体部分に同期して、SIと呼ばれる付加情報として送られてくるようになっている。なお、このSIは、社団法人電波産業会発行のARIB TR−B14等により規定されている。また、外部信号入力端子9から入力される映像信号12A,12Bが例えばDVD(Digital Versatile Disk )プレーヤからのものである場合、アスペクト比情報14A,14Bは、DVDに記録されている情報を元に生成されるID1制御信号として、映像信号に重畳されて入力されるようになっている。なお、このID1制御信号は、社団法人電子情報技術産業協会発行のCPR−1204により規定されている。外部信号入力端子9が、D端子と呼ばれる規格化された端子である場合には、このD端子内の予め定められた接続ピンを経てアスペクト比情報14A,14Bが入力されることもある。
【0029】
映像処理・画面合成部3は、制御回路6の制御に基づき、供給された映像信号11A,11Bまたは映像信号12A,映像信号12Bに対して画質調整のための信号処理を行うほか、映像ウィンドウの位置やサイズを調整し、あるいは、さらに2つの映像ウィンドウを表示するための映像合成等を行ったうえで、その処理済の映像信号19をパネルドライバ7に供給するようになっている。
【0030】
制御回路6には、上記したアスペクト比情報13A,13B,14A,14Bのほかに、図示しない操作部から、入力選択信号15、縮小表示信号16および複ウィンドウ表示信号17が入力されるようになっている。入力選択信号15は、アンテナ8で受信した映像信号11A,11Bまたは外部信号入力端子9から入力された映像信号12A,12Bのいずれか一方を選択するための信号である。縮小表示信号16は、プラズマパネル10に映像ウィンドウを縮小して表示するときに入力される信号であり、縮小倍率を示す情報(ウィンドウサイズ情報)も含む。複ウィンドウ表示信号17は、プラズマパネル10に2つの映像ウィンドウを表示するときに入力される信号であり、主ウィンドウおよび副ウィンドウの各縮小倍率を示す情報(ウィンドウサイズ情報)や、ウィンドウの数(ここでは2個)を示すウィンドウ数情報も含む。なお、本実施の形態では、縮小ウィンドウ表示の際のウィンドウの位置を示すウィンドウ位置情報や、複ウィンドウ表示の際の主ウィンドウおよび副ウィンドウの位置を示すウィンドウ位置情報については、予め映像表示装置の側で定められているものとして説明するが、ユーザがこれらを設定できるようにしてもよい。
【0031】
制御回路6は、上記したアスペクト比情報13A,13B,14A,14B、入力選択信号15、縮小表示信号16および複ウィンドウ表示信号17に基づき、映像位置の制御と合成とを行うための制御信号20を映像処理・画面合成部3に供給するようになっている。
【0032】
制御回路6は、制御部6Aと、判定部6Bと、メモリ6Cと、タイマ6Dとを有する。判定部6Bは、上記したアスペクト比情報13A,13B,14A,14B、入力選択信号15、縮小表示信号16および複ウィンドウ表示信号17に基づいて、プラズマパネル10の各画素が映像領域内および映像外領域のいずれに存在するのかを判定するためのものである。制御部6Aは、判定部6Bの判定結果に基づいて、各画素の発光を行うか否かを指示するための2値データとしての発光駆動制御データ21を生成し、これをメモリ6Cに一旦マッピング(展開)すると共に(後述する図4参照)、タイマ6Dに予め設定した時間が経過した時点で、この発光駆動制御データ21をパネルドライバ7に供給するようになっている。
【0033】
なお、制御回路は、テレビジョン受像機に通常内蔵されている装置全体制御用のマイクロコンピュータを利用して構成可能であるが、プラズマパネル10の表示制御に特化した専用のマイクロコンピュータとして構成されていてもよい。
【0034】
パネルドライバ7は、映像処理・画面合成部3から供給される映像信号19と、制御回路からの発光駆動制御データ21とに基づいて、プラズマパネル10に駆動信号22A,22Bを供給し、各画素単位での発光制御を行なうようになっている。ここで、発光制御とは、映像信号19に基づいてプラズマパネル10の画素の輝度や色を制御する処理のほか、発光駆動制御データ21に基づいてプラズマパネル10の画素の発光駆動を停止させる処理をも含む。
【0035】
図2は、図1におけるプラズマパネル10の構造を表すものである。この図で、(A)は平面構成を示し、(B)は(A)におけるB−B矢視断面を示し、(C)は(A)におけるC−C矢視断面の一部(後述する前面基板120)を示す。
【0036】
このプラズマパネル10は、例えば、交流電界による面放電型のプラズマディスプレイであり、表示面側に配置された前面基板120と、表示面とは反対側に配置された背面基板121とを組み合わせて構成されている。
【0037】
前面基板120は、前面ガラス基板104と、この前面ガラス基板104の上に互いに平行に延びるように配置された複数の走査電極102および複数の維持電極103と、走査電極102および維持電極103の上にそれぞれ配置されたバス電極100とを備えている。前面ガラス基板104、走査電極102、維持電極103およびバス電極100は、誘電体層105によって覆われており、さらに、その上には、保護層106が形成されている。走査電極102および維持電極103は、互いに隣接する各1本が1つの組を構成している。バス電極100は、走査電極102および維持電極103の抵抗を下げるためのものであり、例えば細い金属で構成される。
【0038】
背面基板121は、背面ガラス基板107の上に互いに平行に延びるように配置された複数のデータ電極101と、背面ガラス基板107およびデータ電極101を覆うように形成された誘電体層108と、各データ電極101に対向する位置に誘電体層108と接するように配置された蛍光体109と、蛍光体109と蛍光体109との間に設けられた隔壁110とを備えている。蛍光体109の、データ電極101とは反対側の端面は、前面基板120の保護層106に接している。
【0039】
データ電極101は、走査電極102および維持電極103と直交している。そして、1本のデータ電極101と1組の走査電極102および維持電極103とが交差する領域が1つの画素を構成するようになっている。なお、図2(A)では、データ電極101、走査電極102および維持電極103以外の部分の図示を省略している。
【0040】
このような構成のプラズマ表示装置では、図3に示したような順序で放電を行なわせて蛍光体109にエネルギーを与えることにより、この蛍光体109から光を発生させ、画素単位で発光表示を行なうことができるようになっている。
【0041】
まず、維持電極103に予備放電パルスを印加することにより、予備放電を発生させたのち(図3:ステップS201)、走査電極102に予備放電消去パルスを印加し(ステップS202)、さらに、走査電極102に走査パルスを印加する(ステップS203)。ここで、データ電極101にデータパルスを印加することにより(ステップS204)、走査電極102とデータ電極101との間で対向放電(書き込み放電)を発生させる(ステップS205)。続いて、維持電極103と操作電極102との間に、面放電が発生し、これにより、書き込みが完了し(ステップS206)、維持電極103および操作電極102の表面に壁電荷が発生する(ステップS207)。ここで、壁電荷が発生した維持電極103と操作電極102との間に維持パルスを印加することにより(ステップS208)、面放電による維持放電を発生させる(ステップS209)。この維持パルスを複数回印加することにより(ステップS210)、発光表示が持続する(ステップS211)。
【0042】
プラズマ方式においては、上記の発光過程を、全画素に対して、1フィールド(1/60秒)期間中のサブフィールドごとに実施するようになっている。サブフィールド数は、例えば256階調の表示を行なうためには、8回に設定される。また、上記の発光過程は、映像が表示されている画素については必要な動作ではあるが、映像が表示されていない画素(映像信号がない画素)については不必要な動作である。そこで、本実施の形態では、映像領域ではない領域(映像外領域)を判別し、その映像外領域の画素については、上記の発光過程を停止させて、消費電力の削減を行なうようにしている。その詳細は後述する。
【0043】
図4は、メモリ6Cにマッピングされた発光駆動制御データ21の一例を表すものである。このメモリ6Cには、プラズマパネル10全体を構成する画素Pのそれぞれについて、それが映像領域Veに対応する発光領域Eに属するものなのか映像外領域Vsに対応する発光駆動停止領域Sに属するものかを示す発光駆動制御データ21が、2値データ(「0」または「1」)として対応付けられて格納されている。この図では、発光領域Eに属する画素を白色で図示し、発光駆動停止領域Sに属する画素を灰色(網点)で図示している。なお、図4に示した例は、後述する図6(B)のような表示状態に相当する場合を示している。
【0044】
図5および図6は、プラズマパネル10の表示状態についてのいくつかの例を表すものである。本実施の形態では、以下に挙げる映像外領域Vsの画素について発光駆動を停止する制御を行なうようになっている。
【0045】
図5(A)は、16:9のアスペクト比のディスプレイ画面D1自体が1つの映像ウィンドウWを構成し、この映像ウィンドウWに、4:3のアスペクト比を持つ映像領域Veが表示された場合を示している。この場合には、映像領域Veの左右の部分が、映像信号のない領域(映像外領域)Vsとなる。
【0046】
図5(B),(C)は、16:9のアスペクト比のディスプレイ画面D1に、これと同じアスペクト比の1つの縮小映像ウィンドウWrが開かれた状態を示す。これらのうち、図5(B)は、縮小映像ウィンドウWrに16:9のアスペクト比の映像領域Veが表示された場合を示す。この例では、縮小映像ウィンドウWrと映像領域Veのサイズが等しく、縮小映像ウィンドウWr内に映像外領域Vsが存在しないので、縮小映像ウィンドウWr以外の部分のみが映像外領域Vsとなる。また、図5(C)は、16:9のアスペクト比の縮小映像ウィンドウWrに4:3のアスペクト比の映像領域Veが表示された場合を示す。この例では、縮小映像ウィンドウWrのうちの映像領域Veの左右の部分と、縮小映像ウィンドウWr以外の部分とを合わせた部分が映像外領域Vsとなる。
【0047】
図6(A),(B)は、ディスプレイ画面D1に、2つの映像ウィンドウ(主ウィンドウWm,副ウィンドウWs)を表示した例である。これらのうち、図6(A)では、映像外領域Vsは、2つのウィンドウWm,Wsの外側にのみ存在しており、両ウィンドウの内部領域には存在しない。一方、図6(B)では、主ウィンドウWmに4:3のアスペクト比の映像領域Veが表示され、その左右に映像外領域Vsが存在しているが、副ウィンドウWs内には映像外領域Vsが存在しない。
【0048】
なお、上記では、プラズマパネル10のディスプレイ画面D1が16:9である場合について説明したが、これには限られず、例えば図6(C)に示したように、プラズマパネル10のディスプレイ画面D2が4:3のアスペクト比を有する場合も同様である。この例は、4:3のアスペクト比の画面D2に、16:9のアスペクト比の映像ウィンドウWが開かれた状態を示す。この場合には、映像ウィンドウWの上下に映像外領域Vsが存在する。
【0049】
次に、以上のような構成の映像表示装置の動作を説明する。
【0050】
まず、装置全体の動作を説明する。放送波はアンテナ8から入力され、制御回路からの制御に基づき、主選局部1および副選局部4によって選局される。選局された映像信号11A,11Bは、それぞれ主入力切換部2と副入力切換部5に送られる。このとき、主選局部1および副選局部4は、それぞれ、受信電波からアスペクト比情報13A,13Bを抽出し、制御回路6に送る。一方、図示しないDVDプレーヤ等により再生された映像信号12A,12Bは、外部信号入力端子9から入力され、それぞれ、主入力切換部2および副入力切換部5に供給される。このとき、主入力切換部2および副入力切換部5は、それぞれ、入力された映像信号12A,12Bからアスペクト比情報14A,14Bを抽出し、制御回路6に送る。
【0051】
制御回路6は、入力選択信号15に基づき、主入力切換部2および副入力切換部5を制御する。主入力切換部2は、制御回路6からの制御に基づき、主選局部1からの映像信号11Aおよび外部信号入力端子9からの映像信号12Aのいずれか一方を選択して、映像処理・画面合成部3に送る。同様に、副入力切換部5は、制御回路6からの制御に基づき、副選局部4からの映像信号11Bおよび外部信号入力端子9からの映像信号12Bのいずれか一方を選択して、映像処理・画面合成部3に送る。
【0052】
制御回路6は、アスペクト比情報13A,13B,14A,14Bや、ユーザによって入力された縮小表示信号16および複ウィンドウ表示信号17に基づき、映像位置の制御と合成とを行うための制御信号20を生成して映像処理・画面合成部3に供給する。映像処理・画面合成部3は、入力された映像信号11A,11Bまたは映像信号12A,12Bに対して画質調整を行なった後、制御回路6からの制御信号20に基づき、プラズマパネル10に表示されるべき映像の位置やサイズの制御を行い、さらに、複ウィンドウ表示が要求されている場合には、映像信号11A,11Bの合成または映像信号12A,12Bの合成を行う。
【0053】
一方、制御回路6の判定部6Bは、アスペクト比情報13A,13B,14A,14B、縮小表示信号16および複ウィンドウ表示信号17に基づいて、プラズマパネル10の各画素が映像信号領域内および映像信号領域外のいずれに存在するのかを判定する。制御部6Aは、判定部6Bの判定結果に基づいて、各画素の発光を行うか否かを指示するための2値データとしての発光駆動制御データ21を生成し、これをメモリ6Cに一旦マッピングする(図4参照)。 制御部6Aは、さらに、タイマ6Dに予め設定した時間が経過した時点で、メモリ6Cの発光駆動制御データ21をパネルドライバ7に供給する。この処理内容については、後に、図7および図8において詳述する。
【0054】
映像処理・画面合成部3で処理された映像信号19は、パネルドライバ7に送られる。パネルドライバ7は、映像信号19と、制御回路6からの画素単位の発光駆動制御データ21とに基づいて、プラズマパネル10に対し、各画素単位での発光制御を行なう。すなわち、パネルドライバ7は、映像信号19に基づいてプラズマパネル10の画素ごとに、図3で説明したような一連の制御シーケンスを実行することにより、画素の輝度や色を制御する。このとき、パネルドライバ7は、制御回路6からの発光駆動制御データ21に基づいて、プラズマパネル10の画素の発光駆動を選択的に停止させる。具体的には、例えば、ある画素に関する発光駆動制御データ21が「1」のときには、図3の制御シーケンスに従ってその画素の発光駆動を行い、「0」のときには、その画素の発光駆動を停止する。発光駆動の停止は、例えば、図3で説明したステップのうちの予備放電(図3:ステップS201)を停止させることで実行することが可能であるが、これには限られない。例えば、予備放電については実行しておき、書き込み放電(図3:ステップS205)を停止させることによっても実現可能である。あるいは、予備放電および書き込み放電については実行しておき、維持放電(図3:ステップS209)のみを停止するようにしてもよい。
【0055】
次に図7および図8を参照して、制御回路6の処理について詳細に説明する。なお、図7および図8は、制御回路6の判定部6Bによる映像領域判別処理を中心として表したものである。
【0056】
判定部6Bは、一定周期でメインプログラムから制御が移されると、図7の「スタート」から図8の「エンド」までの処理を実行する。なお、ここでいうメインプログラムとは、制御回路6の動作を司るプログラムのうち、幹に相当する部分を構成するプログラムである。
【0057】
判定部6Bは、まず、タイマ6Cをスタートさせたのち(図7:ステップS300)、映像表示装置がプラズマパネル10に対する発光駆動停止制御を許容する状態(以下、発光駆動停止許容モードという。)にあるか否かを調べる(ステップS301)。例えば、エンジニアが映像表示装置の修理を行う場合のように、プラズマパネル10全体の発光駆動を行うことが必須である場合には、エンジニアによって予め発光駆動停止許容モードが解除される。したがって、この場合、判定部6Bは、発光駆動停止許容モードではないと判断し(ステップS301;N)、発光駆動停止制御を行わず、図8の「エンド」に至り、処理を終了する。なお、このモード設定は、例えば、ユーザからの指示により制御回路6におけるメモリ6Cの動作モードフラグ(図示せず)の内容を変更することにより行うことが可能であり、また、モードの判定は、その動作モードフラグの内容をチェックすることにより行うことが可能である。
【0058】
一方、発光駆動停止許容モードであると判断した場合には(ステップS301;Y)、判定部6Bは、ユーザの操作等による入力選択信号15の入力により入力切換が要求されているか否かを調べ、プラズマパネル10の画面全体を発光停止状態にするかどうかの判断を行う(ステップS302)。この結果、入力切換が要求されている状態である場合には(ステップS302;Y)、プラズマパネル10の画面全体についての発光駆動停止を行なうことを決定し(ステップS303)、図8の「エンド」に至り、処理を終了する。一方、入力切換が要求されてない場合には(ステップS302;N)、次のステップS304に進む。
【0059】
ステップS304において、判定部6Bは、縮小表示信号16または複ウィンドウ表示信号17が入力されているか否かを調べることにより、プラズマパネル10の表示状態が単ウィンドウ縮小表示状態または複ウィンドウ表示状態にあるかをチェックする。単ウィンドウ縮小表示状態とは、例えば、図5(B),(C)に示したような場合であり、複ウィンドウ表示状態とは、例えば、図6(A),(B)に示したような場合である。これらのいずれかに該当する場合には(ステップS304;Y)、判定部6Bは、ディスプレイ画面D1内に映像ウィンドウ以外の部分(すなわち、映像外領域Vs)が存在すると判定し、その映像外領域Vsの画素については発光駆動停止を行うことを決定し(ステップS305)、次のステップS306に進む。一方、単ウィンドウ縮小表示状態または多ウィンドウ表示状態のいずれにも該当しない場合、すなわち、通常表示状態にある場合には(ステップS304;N)、そのままステップS306に進む。
【0060】
ステップS306において、判定部6Bは、入力選択信号15に基づき、主ウィンドウWm(ウィンドウW)に表示される映像が、アンテナ8で受信した放送番組の映像なのか、あるいは外部信号入力端子9からの映像なのかを判断する(ステップS306)。放送番組の映像である場合には(ステップS306;Y)、番組の付加情報にアスペクト比情報が含まれているか否かを確認する(ステップS307)。アスペクト比情報が含まれていない場合には(ステップS307;N)、そのまま図8のステップS311に進む。
【0061】
番組の付加情報にアスペクト比情報13Aが含まれている場合には(ステップS307;Y)、そのアスペクト比情報13Aに基づき、主ウィンドウWmに表示される映像信号に映像外領域Vsが含まれるか否かを判断する(ステップS308)。具体的には、アスペクト比情報13Aが示す映像信号のアスペクト比と主ウィンドウWmのアスペクト比とが等しい場合には、主ウィンドウWmが映像外領域Vsを含まないと判断する(図5(B)、図6(A)参照)。一方、等しくない場合には、主ウィンドウWm内の左右領域または上下領域に映像外領域Vsが存在すると判断する。より具体的には、例えば主ウィンドウWmのアスペクト比が16:9であり、映像信号のアスペクト比が4:3である場合には、主ウィンドウWm内の左右領域に映像外領域Vsが存在すると判断する(図5(A),(C)、図6(B)参照)。逆に、主ウィンドウWmのアスペクト比が4:3であり、映像信号のアスペクト比が16:9である場合には、主ウィンドウWm内の上下領域に映像外領域Vsが存在すると判断する(図6 (C)参照)。
【0062】
主ウィンドウWmに表示される映像信号に映像外領域Vsが含まれている場合には(ステップS308;Y)、その映像外領域Vs内の画素について発光駆動停止を行うことを決定し(ステップS309)、図8のステップS311に進む。一方、映像外領域Vsが含まれていない場合には(ステップS308;N)、そのまま図8のステップS311に進む。
【0063】
一方、主ウィンドウWmに表示される映像が外部信号入力端子9からの入力映像である場合には(ステップS306;N)、外部信号入力端子9から入力されているアスペクト比情報14Aを確認し、ステップS307〜S309と同様の処理を行う(ステップS310)。
【0064】
次に、判定部6Bは、複ウィンドウ表示信号17が入力されているか否かを確認することにより、2ウィンドウ表示状態であるか否かを判断する(ステップS311)。そうであれば、さらに副ウィンドウWsについても、上記のステップS306〜S310の場合と同様にして、映像外領域Vsの有無を確認する(ステップS312〜S316)。
【0065】
こうして、プラズマパネル10における映像外領域Vsの判断が終了する。
【0066】
次に、判定部6Bは、得られた映像外領域Vsの情報に基づいて、プラズマパネル10上のすべての画素についてそれぞれ発光駆動制御データ21を設定し、これをメモリ6C(図4)にマッピングする(ステップS317)。具体的には、例えば、発光駆動を停止する画素(映像外領域Vs内の画素)については「0」を設定し、発光駆動を停止しない画素(映像領域Ve内の画素)については「1」を設定する。
【0067】
ここで、制御部6Aは、予めタイマ6Dに設定した時間が経過したか否かをチェックする(ステップS318)。その時間が経過すると(ステップS318;Y)、制御部6Aは、メモリ6Cにマッピングした発光駆動制御データ21に基づいてパネルドライバ207を制御し、プラズマパネル10の画素単位での発光駆動停止処理を開始する(ステップS319)。これにより、プラズマパネル10の状態は、上記した図5および図6に示したように、映像外領域Vsに属する画素についての発光が完全に停止する。この結果、映像外領域Vsの発光駆動に要する消費電力を省くことができる。
【0068】
以上のように、本実施の形態によれば、映像外領域Vsの発光駆動を画素単位で停止するようにしたので、映像形成に関わらない領域での発光を停止させることができ、消費電力の削減が可能になる。また、映像外領域Vsでは発光駆動自体を停止するようにしたので、映像以外の部分の黒画質を向上させることができる。
【0069】
また、本実施の形態によれば、映像外領域Vsの判別を、映像信号自体の輝度分布等に基づいて行うのではなく、映像信号に付随する付加情報(縮小表示信号、複ウィンドウ表示信号およびアスペクト比情報)に基づいて行うようにしたので、輝度分布状態の判別を行う場合に必要となる回路素子(例えば、フィールドメモリやフレームメモリ、専用のICチップ等)を用いる必要がなく、映像外領域Vsの判別回路を簡易かつ低コストで構成することができる。例えば、一般的なテレビジョン受像機に普通に搭載されるマイクロコンピュータを利用して構成することもでき、新たな回路が不要である。
【0070】
また、本実施の形態によれば、映像信号が入力されていない状態では、表示画面の全体について画素発光駆動を停止させるようにしたので、例えば入力映像信号の切り換え時のようなときにおいても、発光準備段階の画素駆動に要する電力を省くことができる。
【0071】
また、本実施の形態によれば、映像外領域Vsの判定終了後、所定時間の経過後に画素発光駆動を停止させるようにしたので、ユーザの使い方によって生ずるおそれのある不都合を回避することができ、ユーザの使い勝手に支障をきたすことがなくなる。例えば、本実施の形態のように表示素子がプラズマパネルである場合には、図3で説明したように、発光停止状態から発光再開まで比較的長い時間を要する。しかるに、例えば、ユーザがプラズマパネルの表示状態を様々に試すような場合(例えば、表示モードを、縮小表示、複ウィンドウ表示および通常表示の間でこまめに切り換えたり、あるいは、縮小表示の倍率をこまめに変更したりするなど、気に入った表示状態を見つけるための試行を繰り返すような場合)、一旦発光駆動を停止した領域について、ユーザが表示状態変更操作を行ってからその表示状態が反映されるまでに遅延が生じる。発光駆動を再開しても直ちに発光が開始するわけではないからである。その結果、ユーザに大きな違和感を与えることになる。その点、本実施の形態のように、発光駆動停止を直ちに行なうのではなく、所定時間が経過してから実施するようにすれば、そのような違和感を解消することができる。なお、所定時間は、随時変更可能にすることが好ましい。
【0072】
また、本実施の形態によれば、一時的に、発光駆動停止許容モードと発光駆動停止機能を停止するモードとを設けるようにしたので、例えば映像表示装置の修理の際に、映像外領域Vsを含む画面全体の発光駆動をも行わせることができ、便利である。
【0073】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、映像外領域Vsの判定終了後、所定時間の経過後に画素発光駆動を停止させるようにしたが、これに代えて、直ちに画素発光駆動を停止させるようにしてもよい。
【0074】
また、本実施の形態では、発光駆動停止許容モードのほかに、発光駆動停止機能を停止するモードを設けるようにしたが、発光駆動停止許容モードのみにしてもよい。
【0075】
また、本実施の形態では、画素ごとに発光駆動を停止させるようにしたが、画素グループごとに発光駆動を停止させるようにしてもよい。例えば、RGBの3つの画素からなる1つの画素セルを1つの画素グループとして取り扱い、この画素セル単位で発光停止を行うようにすることも可能である。
【0076】
また、本実施の形態では、画素ごとの発光駆動制御データ21をメモリ6Cに一旦マッピングしたうえで、パネルドライバ7を制御して画素発光駆動停止を行うようにしたが、本発明はこれには限られない。例えば、そのようなメモリへのマッピングをせずに、各画素について映像外領域Vsに属するか否かの判定するごとに逐次パネルドライバ7を制御して発光駆動停止を行うようにしてもよい。
【0077】
また、本実施の形態では、発光駆動停止領域S(図4)を映像外領域Vsと一致させるようにしたが、所定の時間ごとに、発光駆動停止領域Sを映像外領域Vsからわずかに移動させる制御を行うようにしてもよい。発光素子の蛍光体や発光体等の劣化状態のばらつきにより、明るさの均一性が欠如する焼き付き現象が画面上に発生する場合があるが、発光駆動停止領域Sの定期的な移動を行うことにより、この焼き付き現象を軽減し、防ぐことができる。なお、この場合の移動量が数画素〜数十画素程度であれば、ユーザに違和感を与えずに済む。
【0078】
また、本実施の形態では、アスペクト比の差に基づいて生ずる映像外領域Vsと、映像ウィンドウの縮小表示や複ウィンドウ表示に基づいて生ずる映像外領域Vsの両方について画素の発光駆動を停止させるようにしたが、いずれか一方の映像外領域Vsについてのみ画素発光駆動を停止させるようにしてもよい。その場合、発光駆動を停止させる領域の選択をユーザが行うことができるようにすることも可能である。
【0079】
また、本実施の形態では、発光表示素子がプラズマパネルである場合について説明したが、本発明は、他の方式の自発光型表示素子、例えば有機または無機のEL(Electro−luminescence)素子やFED(Field Emission Display)素子等についても適用可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の映像表示装置または映像表示制御装置によれば、付加情報に基づいて映像外領域を判定し、その判定結果に基づいて、画素単位または画素グループ単位での画素発光駆動停止を選択的に行うようにしたので、消費電力を削減できると共に、映像外領域の黒画質が良好になり、明暗比が向上する。しかも、映像信号に付随する付加情報に基づいて映像外領域の判別が行われることから、映像信号自体の輝度分布等に基づく判定処理を行うための複雑な回路が不要となる。
【0081】
特に、画素発光駆動の停止制御を有効にするか否かを選択する機能を備えるように構成すれば、例えば映像表示装置の修理や調整の際に画素発光駆動の停止制御を無効にすることも可能になり、便利である。
【0082】
また、映像外領域判定の後、所定時間の経過後に画素発光駆動を停止させるようにすれば、ユーザに対する操作適応性の低下を効果的に回避できる。
【0083】
また、映像信号が入力されていない状態では、表示画面の全体について画素発光駆動を停止させるようにすれば、例えば入力映像信号の切り換え時においても、発光準備段階の画素駆動に係る消費電力を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る映像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】プラズマパネルの概略構造の一例を示す構造図である。
【図3】プラズマパネルの発光駆動シーケンスの一例を示す図である。
【図4】メモリに展開された画素ごとの発光駆動制御データの一例を示す図である。
【図5】プラズマパネルの表示例を示す図である。
【図6】プラズマパネルの他の表示例を示す図である。
【図7】映像表示装置の制御部の処理を表す流れ図である。
【図8】図7の流れ図に続く流れ図である。
【符号の説明】
1…主選局部、2…主入力切換部、3…映像処理・画面合成部、4…副選局部、5…副入力切換部、6…制御回路、6A…制御部、6B…判定部、6C…メモリ、6D…タイマ、7…パネルドライバ、8…アンテナ、9…外部信号入力端子、10…プラズマパネル、11A,11B 12A,12B…映像信号、13A,13B,14A,14B…アスペクト比情報、15…入力選択信号、16…縮小表示信号、17…複ウィンドウ表示信号、21…発光駆動制御データ。

Claims (11)

  1. 映像信号に応じて発光する画素を複数配列してなる表示画面の表示状態を制御する映像表示制御装置であって、
    前記映像信号に付随する付加情報に基づいて、前記表示画面のうちの映像外領域を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、画素発光駆動を画素単位または画素グループ単位で選択的に停止させる制御を行う発光制御手段と
    を備えたことを特徴とする映像表示制御装置。
  2. 前記発光制御手段は、前記映像外領域に属する画素の発光駆動を画素単位または画素グループ単位で選択的に停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示制御装置。
  3. 前記付加情報が、映像領域のアスペクト比を示すアスペクト比情報、表示ウィンドウの数を示すウィンドウ数情報、表示ウィンドウの大きさを示すウィンドウサイズ情報、および表示ウィンドウの位置を示すウィンドウ位置情報のうちの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示制御装置。
  4. 前記ウィンドウ数情報が単一の表示ウィンドウへの表示を指示するものであり、前記ウィンドウサイズ情報が前記表示画面よりも小さい表示ウィンドウへの表示を指示するものであったとき、
    前記判定手段は、前記表示画面のうちの前記単一の表示ウィンドウ以外の領域を、前記映像外領域として判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像表示制御装置。
  5. 前記ウィンドウ数情報が複数の表示ウィンドウへの表示を指示するものであったとき、
    前記判定手段は、前記表示画面のうちの前記複数の表示ウィンドウ以外の領域を、前記映像外領域として判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像表示制御装置。
  6. 前記アスペクト比情報が示す映像領域のアスペクト比が、前記表示画面のアスペクト比と異なるものであったとき、
    前記判定手段は、前記表示画面のうちの、前記アスペクト比の相違から定まる上下方向領域または左右方向領域を、前記映像外領域として判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像表示制御装置。
  7. 前記発光制御手段による画素発光駆動の停止制御を有効にするか否かを選択する機能を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示制御装置。
  8. 前記発光制御手段は、前記判定手段による判定の後、所定時間の経過後に画素発光駆動を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示制御装置。
  9. 前記発光制御手段は、前記映像信号が入力されていない状態では、前記表示画面の全体について画素発光駆動を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示制御装置。
  10. 前記表示画面がプラズマ表示パネルにより構成され、
    前記発光制御手段が、画素の発光に先立って予備的に行われる予備放電および画素の発光を維持するために行われる維持放電のうちの少なくとも一方を停止させることにより、画素発光駆動を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示制御装置。
  11. 映像信号に応じて発光する画素を複数配列してなる表示画面と、
    前記映像信号に付随する付加情報に基づいて、前記表示画面のうちの映像外領域を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、画素の発光駆動を画素単位または画素グループ単位で選択的に停止させる制御を行う発光制御手段と
    を備えたことを特徴とする映像表示装置。
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