JP2005009533A - 円すいころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッジロードの抑制および接触部の面圧を緩和して寿命を確保することのできる円すいころ軸受を提供する。
【解決手段】外輪軌道面21における中央部の軸方向曲率半径Ro1と、内輪軌道面31における中央部の軸方向曲率半径Ri1の比Ri1/Ro1をパラメータとし、このパラメータの値を0.7<Ri1/Ro1<1.0とした。このため、転動体40の転動面41が、外輪軌道面21の中央部および内輪軌道面31の中央部と接触する面積を最適範囲とすることができ、大きなミスアライメントがある場合にはいわゆるエッジロードの発生を抑制することができる。また、小さなミスアライメントの場合にも、接触面圧を緩和できるので、両軸方向曲率半径Ro1、Ri1を同じとした場合に比して、円すいころ軸受10の寿命を長くできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、転動面の軸方向に凹状の母線形状を有する外輪および内輪と、凸状の母線形状を有する略円すい形状の転動体を有する円すいころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のころ軸受は、取付誤差や軸のたわみなどによってミスアライメントが生じると、ころ端部が外輪軌道面あるいは内輪軌道面と接触する位置の片側で、局所的な接触圧力の上昇(いわゆるエッジロード)が発生し、早期損傷を起こす虞れがあった。
【0003】
そこで、このような早期損傷を防ぐために、ころ軸受の内外輪軌道面やころ転動面を凸状の母線形状に形成するクラウニング加工を施すことが行われている。
但し、大きなミスアライメントに対応するためにはクラウニング半径を小さくする必要があるが、ミスアライメントが小さい場合には、クラウニング半径を小さくすると各軌道面ところの接触部の中央部分における面圧が高くなるという不具合を生じる。
【0004】
このような問題点を解決すべく、大きなミスアライメントがある場合にはエッジロードの発生を抑制し、かつ、ミスアライメントが小さい場合でも接触面圧が緩和される円すいころ軸受が考えられた(例えば、特許文献1参照)。
なお、円すいころ軸受の寿命の計算方法としては、外輪中央部の軸方向曲率半径と、内輪中央部の軸方向曲率半径との比をパラメータとして算出する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
すなわち、図8(A)に示すように、ころ軸受100は、外輪101の外輪軌道面102と、内輪103の内輪軌道面104との間に、複数配置された略円柱あるいは略円すい形状のころ105とを有している。各ころ105は、図8(B)に示すように、転動面の中央部を両軌道面102、104に対応して凸状の第1母線106により形成し、転動面の両端部側を第1母線106よりも小さな曲率半径の第2母線107により形成している。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−74075号公報(第3頁、第1図)
【非特許文献1】
T.A.Harris著”Rolling Bearing Analysis”(3rd edition, John Wiley&Sons,1991)(708頁〜712頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したころ軸受100においても、外輪101の外輪軌道面102の曲率半径、内輪103の内輪軌道面104の曲率半径、ころ105の母線106、107の曲率半径の値によっては、期待されたような効果が得られないという問題がある。
【0008】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エッジロードの抑制および接触部の面圧を緩和して寿命を確保することのできる円すいころ軸受を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明にかかる円すいころ軸受は、請求項1に記載したように、内周面に軸方向に凹状の外輪軌道面が設けられた外輪と、外周面に軸方向に凹状の内輪軌道面が設けられた内輪と、前記両軌道面間に複数配置された凸状の母線形状で構成される略円すい形状の転動体とを備えた円すいころ軸受であって、前記外輪軌道面の中央部における軸方向曲率半径をRo1とし、前記内輪軌道面の中央部における軸方向曲率半径をRi1としたときに、両軸方向曲率半径の比Ri1/Ro1が、0.7<Ri1/Ro1<1.0であることを特徴としている。
【0010】
このように構成された円すいころ軸受においては、外輪軌道面における中央部の軸方向曲率半径Ro1と、内輪軌道面における中央部の軸方向曲率半径Ri1の比Ri1/Ro1をパラメータとし、このパラメータの値を0.7<Ri1/Ro1<1.0とした。このため、転動体の転動面が、外輪軌道面の中央部および内輪軌道面の中央部と接触する面積を最適範囲とすることができるので、大きなミスアライメントがある場合にはいわゆるエッジロードの発生を抑制し、小さなミスアライメントの場合にも、接触面圧を緩和することができるので、両軸方向曲率半径Ro1、Ri1を同じとした場合に比して、円すいころ軸受の寿命を長くできる。
【0011】
また、本発明にかかる円すいころ軸受は、請求項2に記載したように、請求項1に記載した円すいころ軸受において、前記外輪軌道面が軸方向両端部に向かって前記転動体の転動面から離れるように構成されるとともに、前記内輪軌道面が軸方向両端部に向かって前記転動体の転動面から離れるように構成されていることを特徴としている。
【0012】
このように構成された円すいころ軸受においては、外輪軌道面の母線形状が軸方向両端部に向かって転動体の転動面から離れるように構成されるとともに、内輪軌道面が軸方向両端部に向かって転動体の転動面から離れるように構成されているので、大きなミスアライメントに対応することができ、円すいころ軸受の寿命を長くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る円すいころ軸受の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明に係る円すいころ軸受の実施形態である円すいころ軸受10は、外輪20と内輪30との間に転動体である複数個のころ40を回転自在に有している。
【0015】
外輪20の内周面には、軸方向に凹状の母線形状を有する外輪軌道面21が設けられている。外輪軌道面21の中央部における軸方向曲率半径はRo1であり、軸方向に一定値となっている。また、軸方向両端部(図1において左右両端部)における軸方向曲率半径はRo2,Ro2´となっている。
ここで、Ro2とRo2´とは、等しい値でもよく、異なる値でもよい。
【0016】
一方、内輪30の外周面には、軸方向に凹状の母線形状を有する内輪軌道面31が設けられており、内輪軌道面31の中央部における軸方向曲率半径はRi1であり、軸方向に一定値となっている。また、軸方向両端部における軸方向曲率半径はRi2となっている。
【0017】
また、ころ40の断面方向の外径Dl、Drは、図1中左右両端面において、一方の端面における外径の方が他方の端面における外径よりも大きくなっており(Dr>Dl)、全体として円すい形状となっている。
【0018】
内輪軌道面31の両端部の軸方向曲率半径Ro2,Ro2´、内輪軌道面31の両端部の軸方向曲率半径Ri2,Ri2´は、軸方向両端部に向かってころ40の転動面41から離れる母線形状となるように構成されている。
【0019】
次に、種々の円すいころ軸受について、外輪20中央部の軸方向曲率半径Ro1と、内輪30中央部の軸方向曲率半径Ri1との比Ri1/Ro1をパラメータとして、各円すいころ軸受の寿命を比較する。
ここで、寿命の計算は、T.A.Harris著”Rolling Bearing Analysis”(3rd edition, John Wiley&Sons,1991)の708頁〜712頁を参照して行った。
【0020】
図2〜図4には、円すいころ軸受について、軸方向曲率半径の比Ri1/Ro1をパラメータとして、円すいころ軸受について計算した寿命比の結果が示す。ここで、寿命比とは、Ri1/Ro1=1.0のときの寿命値を1としたときの寿命値をあらわしている。
従って、寿命比が1.0よりも大きいということは、外輪20の中央部における軸方向曲率半径Ro1と、内輪30の中央部における軸方向曲率半径Ri1とを同じにした場合の円すいころ軸受の寿命よりも寿命が長い円すいころ軸受であることを意味する。
【0021】
図2(A)〜(D)に本発明に係る円すいころ軸受10について、内径φ85mm、外径φ150mm、組み立て幅38.5mmの場合の計算結果を示す。
なお、図2(A)および(B)は純アキシアル荷重条件、図2(C)および(D)はFa/Fr=0.5のラジアル荷重およびアキシアル荷重が負荷される荷重条件で、円すいころ軸受が使用される条件として最も一般的であると考えられるP/C=0.1、0.2のときの寿命値である。
ここで、Pは動等価荷重であり、Cは動定格荷重である。
【0022】
図2(A)〜(D)について、寿命比が1.0を超える場合、すなわち、Ri1/Ro1=1.0のときの寿命よりも寿命が長くなる場合のパラメータRi1/Ro1の値を抽出して図5(A)に示す。
図2(A)においては、0.71<Ri1/Ro1≦1.0である。図2(B)においては、0.68<Ri1/Ro1≦1.0である。図2(C)においては、0.7≦Ri1/Ro1≦1.0である。図2(D)においては、0.67<Ri1/Ro1≦1.0となる。
【0023】
図3(A)〜(D)において、内径φ40mm、外径φ85mm、組み立て幅20.638mmの円すいころ軸受の場合の計算結果を示す。
なお、図2の場合と同様に、図3(A)および(B)は純アキシアル荷重条件、図3(C)および(D)はFa/Fr=0.5のラジアル荷重およびアキシアル荷重が負荷される荷重条件で、円すいころ軸受が使用される条件として最も一般的であると考えられるP/C=0.1、0.2のときの寿命値である。
【0024】
図3(A)〜(D)について、寿命比が1.0を超える場合、すなわち、Ri1/Ro1=1.0のときの寿命よりも寿命が長くなる場合のパラメータRi1/Ro1の値を抽出して図5(B)に示す。
図3(A)においては、0.73<Ri1/Ro1≦1.0である。図2(B)においては、0.72<Ri1/Ro1≦1.0である。図2(C)においては、0.72<Ri1/Ro1≦1.0である。図2(D)においては、0.71<Ri1/Ro1≦1.0となる。
【0025】
図4(A)〜(D)において、内径φ180mm、外径φ280mm、組み立て幅64mmの円すいころ軸受の場合の計算結果を示す。
なお、図2および図3の場合と同様に、図4(A)および(B)は純アキシアル荷重条件、図4(C)および(D)はFa/Fr=0.5のラジアル荷重およびアキシアル荷重が負荷される荷重条件で、円すいころ軸受が使用される条件として最も一般的であると考えられるP/C=0.1、0.2のときの寿命値である。
【0026】
図4(A)〜(D)について、寿命比が1.0を超える場合、すなわち、Ri1/Ro1=1.0のときの寿命よりも寿命が長くなる場合のパラメータRi1/Ro1の値を抽出して図5(C)に示す。
図4(A)においては、0.72<Ri1/Ro1≦1.0である。図4(B)においては、0.68<Ri1/Ro1≦1.0である。図4(C)においては、0.70≦Ri1/Ro1≦1.0である。図4(D)においては、0.67<Ri1/Ro1≦1.0となる。
【0027】
図5(A)より、前述の図2(A)〜(D)において、いずれの場合にも寿命比が1.0以上となる範囲は、パラメータRi1/Ro1が、0.71<Ri1/Ro1<1.0であることが判る。同様にして、図5(B)より、前述の図3(A)〜(D)において、いずれの場合にも寿命比が1.0以上となる範囲は、パラメータRi1/Ro1が、0.73<Ri1/Ro1<1.0であることが判る。また、図5(C)より、前述の図4(A)〜(D)において、いずれの場合にも寿命比が1.0以上となる範囲は、パラメータRi1/Ro1が、0.71<Ri1/Ro1<1.0であることが判る。
【0028】
従って、パラメータRi1/Ro1の値を0.67〜0.73≦Ri1/Ro1≦1.0とすることにより、寿命比が1.0以上となることがわかる。
このときもっとも広い範囲として0.6≦Ri1/Ro1≦1.0を採用することができ、もっとも確実に長寿命とする場合は0.73<Ri1/Ro1<0.9の範囲を採用する。
なお、中央値を用いて、0.7<Ri1/Ro1<1.0を選択することが一般的に採用され、図2〜図4に示したいずれの場合にも、寿命比が1.0を上回る。
【0029】
次に、寿命比に対する寿命比の最大値に対し約3割長寿命になる寿命比を基準値として、パラメータRi1/Ro1の比を抽出して図6に示す。
図6(A)は図2に対応するデータである。
図2(A)においては、寿命比の最大値は約1.62であり、この値に対し約3割長寿命になる寿命比は約1.2であり、0.74≦Ri1/Ro1≦0.95である。図2(B)においては、寿命比の最大値は約1.26であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.08であり、0.73≦Ri1/Ro1≦0.95である。図2(C)においては、寿命比の最大値は約1.4であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.12であり、0.74≦Ri1/Ro1≦0.95である。図2(D)においては、寿命比の最大値は約1.2であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.06であり、0.70≦Ri1/Ro1≦0.95となる。
【0030】
図6(B)は図3に対応するデータである。
図3(A)においては、寿命比の最大値は約3.8であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.85であり、0.76≦Ri1/Ro1≦0.9である。図3(B)においては、寿命比の最大値は約2.9であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.6であり、0.74≦Ri1/Ro1≦0.92である。図3(C)においては、寿命比の最大値は約3.1であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.65であり、0.75≦Ri1/Ro1≦0.9である。図3(D)においては、寿命比の最大値は約2.2であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.4であり、0.74≦Ri1/Ro1≦0.92となる。
【0031】
図6(C)は図4に対応するデータである。
図4(A)においては、寿命比の最大値は約2.6であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.5であり、0.73≦Ri1/Ro1≦0.92である。図4(B)においては、寿命比の最大値は約2.2であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.35であり、0.73≦Ri1/Ro1≦0.93である。図3(C)においては、寿命比の最大値は約2.3であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.4であり、0.73≦Ri1/Ro1≦0.92である。図4(D)においては、寿命比の最大値は約1.8であり、この値に対し約3割長寿命となる寿命比は約1.25であり、0.72≦Ri1/Ro1≦0.93となる。
【0032】
これらの結果から、0.7〜0.76≦Ri1/Ro1≦0.9〜0.95とすることにより、より長寿命とすることができる。このときもっとも広い範囲でとしては0.7〜≦Ri1/Ro1≦0.95を採用することができ、もっとも確実に長寿命とする場合は0.76≦Ri1/Ro1≦0.9の範囲を採用する。なお、中央値を用いて、0.73≦Ri1/Ro1≦0.925を選択することが一般的に採用される。
【0033】
さらに、寿命比1に対する寿命比の最大値に対し約5割長寿命となる寿命比を基準値として、パラメータRi1/Ro1の比を抽出して図7に示す。
図7(A)は図2に対応するデータである。
図2(A)においては、寿命比の最大値は約1.62であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.31であり、0.75≦Ri1/Ro1≦0.93である。図2(B)においては、寿命比の最大値は約1.26であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.13であり、0.75≦Ri1/Ro1≦0.95である。図2(C)においては、寿命比の最大値は約1.4であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.2であり、0.75≦Ri1/Ro1≦0.92である。図2(D)においては、寿命比の最大値は約1.2であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.1であり、0.7≦Ri1/Ro1≦0.9となる。
【0034】
図7(B)は図3に対応するデータである。
図3(A)においては、寿命比の最大値は約3.8であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約2.4であり、0.78≦Ri1/Ro1≦0.88である。図3(B)においては、寿命比の最大値は約2.9であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.9であり、0.76≦Ri1/Ro1≦0.89である。図3(C)においては、寿命比の最大値は約2.1であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約2.1であり、0.77≦Ri1/Ro1≦0.88である。図3(D)においては、寿命比の最大値は約2.2であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.6であり、0.75≦Ri1/Ro1≦0.9となる。
【0035】
図7(C)は図4に対応するデータである。
図4(A)においては、寿命比の最大値は約2.6であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.8であり、0.75≦Ri1/Ro1≦0.88である。図4(B)においては、寿命比の最大値は約2.2であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.6であり、0.74≦Ri1/Ro1≦0.89である。図4(C)においては、寿命比の最大値は約2.3であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.7であり、0.74≦Ri1/Ro1≦0.89である。図4(D)においては、寿命比の最大値は約1.8であり、この値に対し約5割長寿命となる寿命比は約1.4であり、0.73≦Ri1/Ro1≦0.9となる。
【0036】
これらの結果から、0.72〜0.78≦Ri1/Ro1≦0.88〜0.93とすることにより、さらに長寿命とすることができる。このときもっとも広い範囲でとしては0.72〜≦Ri1/Ro1≦0.93を採用することができ、もっとも確実に長寿命とする場合は0.78≦Ri1/Ro1≦0.88の範囲を採用する。なお、中央値を用いて、0.75≦Ri1/Ro1≦0.9を選択することが一般的に採用される。
【0037】
以上、前述した円すいころ軸受によれば、外輪軌道面21における中央部の軸方向曲率半径Ro1と、内輪軌道面31における中央部の軸方向曲率半径Ri1の比Ri1/Ro1をパラメータとし、このパラメータの値を0.7<Ri1/Ro1<1.0とした。
このため、ころ40の転動面41が、外輪軌道面21の中央部および内輪軌道面31の中央部と接触する面積を最適範囲とすることができ、大きなミスアライメントがある場合にはいわゆるエッジロードの発生を抑制できる。
また、小さなミスアライメントの場合にも、接触面圧を緩和できるので、両軸方向曲率半径Ro1、Ri1を同じとした場合に比して、円すいころ軸受の寿命を長くできる。
【0038】
また、外輪軌道面21が軸方向両端部に向かってころ40の転動面41から離れる母線形状となるように構成されるとともに、内輪軌道面31が軸方向両端部に向かってころ40の転動面41から離れる母線形状となるように構成されているので、大きなミスアライメントに対応でき、円すいころ軸受の寿命を長くできる。
【0039】
なお、本発明の円すいころ軸受10は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態では、ころ40の転動面41は、軸方向の前端面における半径と、後端面における半径が異なるようにして全体略円すい形状とした場合について説明したが、この場合に限らず、両端面における半径を同じとした全体略円柱形状としてもよい。
【0040】
また、前述した各実施形態では、ころ40の転動面41の曲率半径を一定にするとともに、外輪軌道面21における軸方向両端部の曲率半径Ro2を中央部の曲率半径Ro1よりも大きくし、かつ、内輪軌道面31における軸方向両端部の曲率半径Ri2を中央部の曲率半径Ri1よりも大きくした場合について説明したが、これに限らない。
【0041】
さらに、内輪及び外輪の少なくとも一方の、軌道面粗さを0.05〜0.25μmRa(中心線平均粗さ)とすることにより転がり抵抗が低減される。この値より小さすぎても、大きすぎてもトルク増大の要因となり、粗すぎる場合は、さらに表面損傷に起因する転がり疲労強度への影響も懸念される。これらの影響を考慮した場合には、両方の軌道面粗さを0.08〜0.16μmRa(中心線平均粗さ)とすることが望ましい。
内外輪および転動体の材料は、一般的に用いられる高炭素クロム軸受鋼SUJ2に限らず、肌焼き鋼を浸炭熱処理あるいは浸炭窒化熱処理により転がり寿命強度を向上させた材料を用いることができる。さらには、ダイヤモンドライクカーボンやセラミックコーティング等の皮膜処理を施したものも適用できる。
【0042】
すなわち、外輪軌道面21の両端部における曲率半径Ro2を中央部の曲率半径をRo1と同じとし、かつ、内輪軌道面31の両端部における曲率半径Ri2を中央部の曲率半径Ri1と同じとし、さらに、ころ40の転動面41における両端部の曲率半径を中央部の曲率半径よりも小さくしてもよい。
このように構成しても、前述した円すいころ軸受10と同様の効果を得ることができる。
【0043】
このような構成からなる円すいころ軸受は、アキシアル荷重あるいはアキシアル荷重とラジアル荷重の合成荷重が負荷される条件下で、ミスアライメントが生じてもその影響を極力小さくする効果があるので、自動車用の円すいころ軸受、鉄道車両用、鉄鋼用、一般産業機械・設備用、電気機器用等の円すいころ軸受として長寿命等の優れた特性を有する。
特に、自動車トランスミッション用転がり軸受(デフ、デフピニオン等)として、ミスアライメントが生じやすい環境下において、クリーン及び異物混入条件下においても長寿命を有し、優れた軸受特性を有する。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかる円すいころ軸受によれば、外輪軌道面における中央部の軸方向曲率半径Ro1と、内輪軌道面における中央部の軸方向曲率半径Ri1の比Ri1/Ro1をパラメータとし、このパラメータの値を0.7<Ri1/Ro1<1.0とした。
このため、転動体の転動面が、外輪軌道面の中央部および内輪軌道面の中央部と接触する面積を最適範囲とすることができ、大きなミスアライメントがある場合にはいわゆるエッジロードの発生を抑制できる。
また、小さなミスアライメントの場合にも、接触面圧を緩和できるので、両軸方向曲率半径Ro1、Ri1を同じとした場合に比して、円すいころ軸受の寿命を長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円すいころ軸受の実施形態を示す要部断面図である。
【図2】(A)〜(D)は、内径φ85mm、外径φ150mm、組み立て幅38.5mmの円すいころ軸受について寿命の計算結果を示すグラフである。
【図3】(A)〜(D)は、内径φ40mm、外径φ85mm、組み立て幅20.638mmの円すいころ軸受について寿命の計算結果を示すグラフである。
【図4】(A)〜(D)は、内径φ180mm、外径φ280mm、組み立て幅64mmの円すいころ軸受について寿命の計算結果を示すグラフである。
【図5】図2〜図4のグラフにおいて、Ri1/Ro1=1.0のときの寿命よりも寿命が長くなる場合のパラメータRi1/Ro1の値を抽出したグラフである。
【図6】図2〜図4のグラフにおいて、Ri1/Ro1のときの寿命に対し最大値の寿命化の約3割長寿命となる場合のパラメータRi1/Ro1の値を抽出したグラフである。
【図7】図2〜図4のグラフにおいて、Ri1/Ro1のときの寿命に対し最大値の寿命化の約5割長寿命となる場合のパラメータRi1/Ro1の値を抽出したグラフである。
【図8】(A)は、従来より知られているころ軸受を示す要部断面図であり、(B)は、ころの転動面を構成する母線を示す説明図である。
【符号の説明】
10 円すいころ軸受
20 外輪
21 外輪軌道面
30 内輪
31 内輪軌道面
40 ころ(転動体)
41 転動面

Claims (2)

  1. 内周面に軸方向に凹状の外輪軌道面が設けられた外輪と、外周面に軸方向に凹状の内輪軌道面が設けられた内輪と、前記両軌道面間に複数配置された凸状の母線形状で構成される略円すい形状の転動体とを備えた円すいころ軸受であって、
    前記外輪軌道面の中央部における軸方向曲率半径をRo1とし、前記内輪軌道面の中央部における軸方向曲率半径をRi1としたときに、両軸方向曲率半径の比Ri1/Ro1が、0.7<Ri1/Ro1<1.0であることを特徴とする円すいころ軸受。
  2. 前記外輪軌道面が軸方向両端部に向かって前記転動体の転動面から離れるように構成されるとともに、前記内輪軌道面が軸方向両端部に向かって前記転動体の転動面から離れるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載した円すいころ軸受。
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JP2016205466A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 Ntn株式会社 円すいころ軸受の製造方法

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