JP2005008720A - 防滑塗料 - Google Patents
防滑塗料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005008720A JP2005008720A JP2003172927A JP2003172927A JP2005008720A JP 2005008720 A JP2005008720 A JP 2005008720A JP 2003172927 A JP2003172927 A JP 2003172927A JP 2003172927 A JP2003172927 A JP 2003172927A JP 2005008720 A JP2005008720 A JP 2005008720A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slip
- paint
- coating
- fine particles
- aggregate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】液体塗料に木材微粒子3を防滑骨材として所定割合で混入してなる防滑塗料として、床1に塗布することにより木材微粒子3がその一部に液体塗料が含浸された状態で塗膜2Aと一体となって、塗装表面に凹凸を形成するものとする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防滑塗料に関し、殊に、塗料に防滑骨材を混入・分散させて塗布する防滑塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリートや石材を用いた床面、あるいは水気の多い脱衣場や風呂場の床面など足元が滑りやすい場所においては、利用者が足を滑らせて転倒する事故が起きやすいため、床面に防滑処理を施して安全性を確保することが行われている。斯かる防滑処理は、床材の摩耗防止や腐食防止、さらには美観の向上という目的も合わせて有している。
【0003】
そして、防滑処理として珪砂やセラミック微粒子等の無機微粒子体からなる防滑骨材を所定の接着剤または塗料を介して床面に固着させて、これらを塗膜表面に露出あるいは塗料で覆った状態にして凹凸を与えることで、床面の摩擦抵抗を高めて滑りにくくすることが実施されている。
【0004】
しかし、珪砂等の無機質からなる骨材は比重が重いため沈殿しやすく、しかも粒径が均一ではないため、塗料中に均一に分散させにくい。このため、塗装にムラが生じやすくなることから厚塗りを行うが、床材が塗装で厚く覆われることとなり、例えば石材表面の微妙な凹凸や木材表面の美しい年輪模様等の素材独特の質感を損ないやすい。また、衝撃・摩耗により防滑骨材が砕けたり脱落したりすることも多いため、防滑性能が低下したり脱落部分に汚れが付着して外観がさらに損なわれる場合もある。さらに、脱落個所から塗装が剥離して床材の摩耗・腐食が始まるケースもある。
【0005】
また、老人施設の浴室床やスポーツ施設のウエット床面等は特に滑りやすい場所であるが、利用者が素肌で直接触れる部分でもある。従って、このような場所に硬度が高く粒子のバラツキのある防滑骨材を用いると、触感が悪いことに加え肌に痛みを感じたり傷をつけたりして、快適性を大きく損なってしまう。さらに、斯かる防滑骨材は無機素材であって肌に触れると冷たい感触を与えやすい。
【0006】
これに対し、液体塗料中にナイロンパウダーを混入させて塗布する防滑塗料が特開平9−87547号公報に提示され、塗料に硬質合成樹脂を付着または混入させてなる防滑性床材が特開2002−349050号公報に提示されている。
【0007】
これらの防滑塗料及び防滑床材は、塗料に比較的比重が軽く粒径の均一な有機質高分子体を混入させることで、これらを塗料中に均一に分散させて、薄塗りでも表面にムラの少ない防滑塗装を実現するとともに、床材の質感を活かすこともできる。また、塗膜が乾燥した後には表面に微細な凹凸を与えた防滑塗装面が形成されるが、その防滑骨材は有機質であって硬度が高すぎず表面も滑らかであり、また粒径も均一であるため、触感も比較的良好なものとなる。
【0008】
しかしながら、これらの防滑塗料における塗料自体の耐候性・耐久性は高いものではなく、例えば、紫外線の影響を受けて劣化してしまい、塗装自体が剥離して床材が摩耗・腐食してしまう等の問題が生じやすい。さらに、ナイロンパウダーによる防滑塗装面の凹凸は、図2のA図に示すようにナイロンパウダー4の周りを塗膜2Bがカバーした状態で表面に突出してなるものであり、カバーしている塗膜2Bが剥離すると(図2のB図)、ナイロンパウダー4が脱落して(図2のC図)、その脱落個所に汚れが付着したり塗膜2Bが剥離して、床材1が摩耗・腐食したりしてしまうことがある。一方、硬質合成樹脂粒を塗装面に固着させる防滑塗装面においても、図3のA図に示すように、硬質合成樹脂粒5が塗膜2Cに食い込んでいるのみでこれと一体になっていないため、これが容易に脱落しやすい(図3のB図)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、防滑塗料について、これを塗布することにより、耐久性に優れて長期間に亘り床材を保護しながら優れた防滑性能を発揮させるとともに、使用者にとって安全で快適な防滑床面を得られるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、液体塗料に木材微粒子を防滑骨材として所定割合で混入してなる防滑塗料として、床面に塗布することにより木材微粒子がその一部に液体塗料が含浸された状態で塗膜と一体となって塗装表面に凹凸を形成するものとした。
【0011】
これにより、液体塗料に防滑骨材として比重の軽い木材微粒子を混入することで、塗料に均一に分散させやすくなって薄塗りでも均一で微細な凹凸を有する防滑面を実現できる。また、塗料が防滑骨材に含浸することで塗膜と一体となって脱落しにくいとともにこれがクッションとなるため、耐久性に優れた防滑床面となる。さらに、珪砂などの無機質の防滑骨材と異なり、木材は粒径を均一にしやすいとともに感触が硬すぎず、また熱伝導性も高くないため触感がよく利用者に快適な床面となる。
【0012】
また、前述の防滑塗料において木材微粒子を桐粉微粒子とすることで、塗料中で均一に分散しやすいことに加えて、桐材は細孔が発達しているため塗料が充分に含浸して塗膜との一体性がさらに高まる。また、桐材は多孔質であって空気を充分に含み断熱性が高く、しかもクッション性に優れるため極めて触感のよいものとなり、加えて耐摩耗性にも優れて防滑面の耐久性も充分となる。
【0013】
さらに、液体塗料に竹粉微粒子を防滑骨材として所定割合で混入してなる防滑塗料として、床面に塗布することにより竹粉微粒子の一部に液体塗料が含浸された状態で塗膜と一体となって塗装表面に凹凸を形成するものとする。これにより、木材微粒子を混入させた防滑塗料と同様の効果に加え、竹特有の消臭・抗菌効果も期待することができる。
【0014】
さらにまた。前述した防滑塗料において液体塗料を常温硬化型のセラミックス系塗料とする。これにより、床面に塗布するだけで容易に防滑処理を行えるようになる。また、これによる防滑塗装はセラミックスを含み硬度が高く耐候性・耐久性に優れて、長期間に亘り床材を保護しながら美観を損なわないようにすることができる。
【0015】
加えて、前述の防滑塗料において、混入させる防滑骨材の平均粒径を50μ〜250μの範囲内とすれば防滑効果を確保しつつ触感が悪くならず、その混入量を液体塗料に対し0.2〜1.0重量%とすれば、薄塗りでも適度な防滑効果が期待できるとともに、素材の質感を損なうこともない。
【0016】
さらに加えて、前述した防滑塗料で表面処理を施して、表面に微細な凹凸をもつ防滑塗装面を備えた防滑床材として提供すれば、短い工期で容易に防滑効果の優れた床面を完成させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を用いながら以下に詳細に説明する。尚、異なる実施の形態であっても、同じ構成要素には同一の符号を付して説明する。また、本発明において、床面及び床材とは、屋外・屋内を問わず、一般的な意味としての人が歩行する部分及び当該部分に用いる部材のほか、階段のステップ、さらに例えば風呂で人が座る部分や、人が載る部分を有する設備・装置の搭乗面など、人の防滑を必要とする表面部分及び当該部分に用いる部材も広く含むものとする。
【0018】
図1は、本発明の第一の実施の形態を示すものであり、防滑塗料を塗布することにより床材1表面に塗膜2Aを設けた防滑床材表面部分の縦断面拡大図を示している。この防滑塗料は、木材微粒子からなる防滑骨材として桐粉微粒子3を用いたものである。液体塗料は、セラミックス系塗料を用いる場合、例えばジルコニウムやシリカ等のセラミックを含有してなる常温硬化型のものを用いることが好ましい。これに対し、高温の焼成を必要なセラミックス系塗料は、施工に手間がかかるとともに、骨材に耐熱性に欠ける有機性の多孔質微粒子を用いる関係で好ましくない。尚、セラミックス系塗料は主剤に硬化剤を入れて硬化させる2剤型、そのまま乾燥・硬化する1剤型のどちらでもよく、さらに溶剤を添加してもよいことはいうまでもない。また、無色のものに限らず、目的に応じて染料・顔料を適宜選択して加えてもよい。
【0019】
桐粉微粒子は、平均粒径が50μ〜200μのものが適当である。これは、50μ未満であると、一回塗りにした場合の塗膜の平均的な厚さ(約30μ)に対し、突出部分が少なくなって防滑性が不十分になり、250μを超えると突出部分が大きくなりすぎてこれが脱落しやすくなったり、踏んだ場合に足裏に傷みを感じたりするからである。また、桐微粉末体の混入量はセラミックス系塗料(硬化材重量含む)に対して0.2〜1.0重量%が適当である。0.2重量%未満であると、塗装面にたいする防滑骨材の分布が少なくなり過ぎて防滑性が不十分となり、1.0重量%を超えると防滑性が過剰となって滑りがなくなって足が引っ掛かる等の危険が生じ、さらに塗料の透明性が妨げられたり素材特有の凹凸が平坦化されたりして素材の質感が妨げられるからである。
【0020】
図1に示すように、床材1の表面に薄く均一に塗布された塗膜2A(厚さ約30μ)が形成された防滑床面において、粒径が約100μ〜150μの微粒子体からなる桐粉微粒子3がほぼ均一な分散状態で塗膜2Aから突出して、塗装表面に微細な凹凸が形成された状態となっている。各桐粉微粒子3はほぼ均一の形状(略球形)であり、突出部分の外面は塗膜2Aで覆われていないが、その緻密な細孔の一部にセラミックス系塗料が含浸して塗膜2Aと堅固に一体化している。また、細孔には外部に開口し空気を包含しているものもある。そのため、防滑骨材3は脱落しにくく耐久性・耐摩耗性に優れており、且つ断熱性・呼吸性に優れた防滑床面を形成している。
【0021】
桐材は、道管が緻密で柔組織が発達した木材であり、比重が約0.3(気乾比重)であって極めて軽く塗料中で沈殿しにくいため、粉体にして混入する塗料中に均一に分散しやすいとともに、その分散状態が維持されやすい。また、熱伝導率は約0.06(kcal/m・h・℃)であり、木口面硬さが1.5(Hl)であって、断熱性に優れて冷たくなく、しかもクッション性を有して硬すぎないため、極めて触感のよいものである。さらに、桐材は復元性に富んで磨滅に強い素材であるため、防滑性が長期間保持されやすい。従って、桐材を加工する際に発生するキリ粉等は従来殆ど廃棄されていたが、塗料に混入させる防滑骨材として最適なものであり、利用価値が極めて高いものである。
【0022】
一方、他の実施の形態として、竹材の加工の際に排出される竹粉微粒子を防滑骨材として用いてもよい。竹材は木材と同様に細孔が発達し弾力性に優れていることから、上述の桐粉微粒子を用いた場合とほぼ同様な効果が期待できる。ただし、竹材は桐材より比重がやや重いため、同じ平均粒径で同じ重量を配合した場合、塗装面の防滑骨材による凸部の分布量がやや少なくなる。そのため、同じ防滑性能を発揮させるには、桐粉微粒子よりやや多めに混入させた方がよい場合もある。しかし、竹材自体は特有の消臭・抗菌作用を有しているため、トイレや浴室などの臭いやカビが問題となる場所におけるめ作用があり粉末体素材であって図である。これに示のである滑り止めに、極めて適したものである。ところで、上述した桐は比較的成長が早く15年程度で利用できるようになるものであり、前述の竹はさらに短期間(2,3年)で利用できるようになる。従って、ともに森林資源保護の観点からも有利な材料といえる。
【0023】
尚、上述した各実施の形態において、防滑骨材の混入量は塗料重量に対し0.2〜1重量%の範囲が適当であるが、一般的に靴で歩く場所は0.2〜0.6重量%、浴室、シャワールーム、プールサイド等の水廻りは0.5〜1.0重量%を混入させるのが適当である。
【0024】
【実施例】
上述した発明の実施の形態のうち、防滑骨材を粒径100μ〜150μの桐粉微粒子として、セラミックス系塗料に対し0.5重量%を混入させたものを用いて防滑処理を行い、無塗装の床材と防滑性比較試験を行った(一部セラミックス系塗料に防滑骨材を混入しないものを含む)。尚、この桐粉微粒子は桐たんす加工工程から排出されるキリ粉を100メッシュと140メッシュのふるいにかける等して、粒径を適宜調整して得たものである。
【0025】
本実施例において用いるセラミックス系塗料(主剤・硬化剤・溶剤)の成分を以下に示す。
【表1】
【0026】
被塗装床材として、▲1▼石材(御影石磨き)、▲2▼ビニル床長尺シートを用い、それぞれ防滑塗装したものと無塗装のものを、後述する試験内容を実施して得た結果についてそれぞれ比較した。尚、防滑骨材自体の効果確認のため、防滑骨材を混入しない塗料で石材に塗装を行い、同様に試験した。
【0027】
(施工手順)
先ず、各被塗装面の汚れ及び付着物を完全に除去後、表面をカラ拭き及びアルコール等でムラなく均一に洗浄した。次に、塗料に対し桐粉微粒子を重量%で0.5%混入したものと混入しないものを作成して、ムラのないように混練して分散させた。このような手順にしたのは、一般的に床面に塗布する直前に床面の状態に対応して防滑骨材の混合量を決定して防滑塗料を完成させているからである。尚、硬化剤との混合比率は、主剤:硬化剤=6:1の割合とした。
【0028】
塗布量は、ローラー一回塗りで80g/m2とした。そして、約20℃の常温で自然乾燥(指触乾燥時間約5時間)後、一週間の養生を行ってセラミックスを硬化させた。
【0029】
(試験方法)
JISA1454「高分子系張り床材試験方法」中に規定される「滑り試験」に準じて行った。斜め引張試験機滑り片Bを使用し、滑り片に靴底を想定したゴム板を張り付け、載荷重量を80kgとして所定の前置時間を置いた後、荷重速度80kg/秒で引っ張り、その時の引っ張り最大荷重(80kg)で除した値(CSR)を滑り抵抗の評価値とした。
【0030】
本試験で用いた靴底条件、表面状態を以下の表2に示す。尚、試験は各条件ともn=3で実施し、それぞれ平均値を求めた。
【表2】
【0031】
(試験結果)
試験結果を以下の表2に示す。
【表3】
【0032】
参考までに、一般建築物の床の滑りに関する評価指標を以下に説明する。
紳士靴・サンダル・中ヒールについて、歩行(快適性・安全性)、駆け出し(安全性)、急停止(安全性)、方向転換(安全性)の総ての場合の最適値を包含するCSRの最適値範囲は、0.45〜0.70である。また、重度の障害の発生原因となる滑りすぎによる転倒を防ぐことを考慮した場合のCSRの最適値範囲は、0.55〜0.70であり、歩行に重点を置いた場合のCSRの許容範囲は、0.40〜0.80である。
【0033】
(考察)
防滑塗装は、水散布の状態において総て防滑性の向上に大きく寄与した。また、他の防滑塗料では防滑性を発揮しにくい水+ダスト散布状態においても、防滑性が向上した。一方、石材における骨材を入れない塗装との比較においても防滑性の向上が確認された。
【0034】
従って、上記結果から床面に本実施例の防滑塗料を塗布して処理することにより、ほぼ防滑性の最適範囲内となって高い安全性が得られたものと考えられる。
尚、参考として、水散布状態において防滑塗料の塗布回数を増やしても防滑性の変化は見られず、防滑骨材の量を増やす程、防滑性は向上した。これに対し、水+ダスト散布状態においては塗布回数、防滑骨材の量に関わらず同程度の防滑性であった。
【0035】
ところで、本実施例で用いたセラミックス系塗料は常温で硬化して通常は焼成のいらない常温硬化型であるが、無機成分保有率が高いため床材への施工が容易であり、しかも硬化すると優れた硬度を有し、衝撃及び紫外線や酸・アルカリに極めて強いため、これを塗布した床面も耐久性・耐腐食性に優れたものとなる。
加えて、硬化後は透明度が高く、防水性に優れると同時にある程度通気性を備えているため、呼吸性を要求される石材や木材に用いれば、素材の質感を生かしながらこれを保護して長期間美観を保つことができるものである。そして、斯かるセラミックス系塗料と多孔性の防滑骨材との組み合わせが床材の通気性を優れたものとする。従って、特に防滑性と美観が求められる建物のエントランス部分、さらに風呂場の床やスポーツ施設のウエット部分など、水に濡れやすくしかも摩耗・腐食されやすい部分に好適である。
【0036】
尚、本発明を実施するための最良の形態は以上の説明で十分に示したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、用途・被塗装物の特性に応じて、防滑骨材の種類・粒径・混入量及び塗膜の厚さ等を適宜変えることが好ましい。例えば、本実施例のように透明なセラミックス系塗料に対し100μ〜150μの桐微粒子を0.5重量%混入した場合、被塗装材料の質感、例えば木材の木目等がはっきりと透視されるとともに、表面の凹凸が適度な大きさと分布量になるため、触感と防滑効果のバランスが良好なものとなる
【0037】
これに対し、桐粉微粒子の平均粒径をさらに大きくしたり混入量を増やしたりすれば防滑効果は更に高まるが、足が引っ掛かりやすくなって危険であることに加え、触感と美観が損なわれてくる。一方、粒径をさらに小さくしたり混入量を減らしたりすれば、床材の質感は向上しても防滑効果が充分ではなくなる。さらに、セラミックス系塗料は常温硬化型であれば実施例のものに限らないとともに、透明なものに限らず所望の染料・顔料を付加してもよいことはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明である防滑塗料により耐久性に優れて長期間に亘り被塗装面である床材を保護しながら優れた防滑性能を発揮させるとともに、使用者にとって触感がよく安全で快適な防滑床面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防滑塗料を床材に塗布した実施の形態における防滑床面の縦断面拡大図。
【図2】(A)、(B)、(C)は、従来例における防滑床面の縦断面拡大図。
【図3】(A)および(B)異なる従来例における防滑床面の縦断面拡大図。
【符号の説明】
1 床材、2A,2B,2C 塗膜、3 桐粉微粒子、4 ナイロンパウダー、5 硬質合成樹脂粒
Claims (7)
- 液体塗料に木材微粒子が防滑骨材として所定割合で混入されてなる防滑塗料であって、
床面に塗布することにより、前記木材微粒子はその一部に前記液体塗料が含浸された状態で塗膜と一体となって塗装表面に凹凸を形成する、ことを特徴とする防滑塗料。 - 前記木材微粒子は桐粉微粒子である請求項1に記載の防滑塗
料。 - 液体塗料に竹粉微粒子が防滑骨材として所定割合で混入されてなる防滑塗料であって、
床面に塗布することにより、前記竹粉微粒子はその一部に前記液体塗料が含浸された状態で塗膜と一体となって塗装表面に凹凸を形成する、ことを特徴とする防滑塗料。 - 前記液体塗料が常温硬化型セラミックス系塗料である請求項1,2または3に記載の防滑塗料。
- 前記防滑骨材の平均粒径は、50μ〜250μである請求項1,2,3または4に記載の防滑塗料。
- 前記防滑骨材を前記液体塗料に混入する割合は、前記液体塗料に対し0.2〜1.0重量%である請求項1,2,3,4または5に記載の防滑塗料。
- 請求項1,2,3,4,5または6に記載した防滑塗料で処理されて、表面に凹凸を有する防滑塗装面を備えた防滑床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172927A JP4541667B2 (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 防滑塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172927A JP4541667B2 (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 防滑塗料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005008720A true JP2005008720A (ja) | 2005-01-13 |
JP4541667B2 JP4541667B2 (ja) | 2010-09-08 |
Family
ID=34096895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003172927A Expired - Lifetime JP4541667B2 (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 防滑塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4541667B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007125358A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-05-24 | Inax Corp | 便座 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS572369A (en) * | 1980-06-05 | 1982-01-07 | Fujiwara Kagaku Kogyo Kk | Wall coating material |
JPS5755971A (en) * | 1980-06-04 | 1982-04-03 | Dosan E Co | Coat for protecting structure against particularly heat and fire |
JPH1193386A (ja) * | 1997-09-17 | 1999-04-06 | Misawa Homes Co Ltd | 床仕上げ材 |
JPH11116317A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Nippon Buren Partner:Kk | 耐酸複合セメント組成物 |
JPH11310990A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Achilles Corp | 屋根用断熱ボード |
JP2002121396A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-23 | Yayoi Chemical Industry Co Ltd | 樹脂用充填剤及びその使用製品 |
JP2002276114A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-25 | Juken Sangyo Co Ltd | 滑り止め付き階段 |
JP2002338893A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-27 | Tohpe Corp | 調湿性塗材組成物 |
JP2003128999A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-05-08 | Noda Corp | 塗料および該塗料を塗布した建築用板 |
-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003172927A patent/JP4541667B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5755971A (en) * | 1980-06-04 | 1982-04-03 | Dosan E Co | Coat for protecting structure against particularly heat and fire |
JPS572369A (en) * | 1980-06-05 | 1982-01-07 | Fujiwara Kagaku Kogyo Kk | Wall coating material |
JPH1193386A (ja) * | 1997-09-17 | 1999-04-06 | Misawa Homes Co Ltd | 床仕上げ材 |
JPH11116317A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Nippon Buren Partner:Kk | 耐酸複合セメント組成物 |
JPH11310990A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Achilles Corp | 屋根用断熱ボード |
JP2002121396A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-23 | Yayoi Chemical Industry Co Ltd | 樹脂用充填剤及びその使用製品 |
JP2002276114A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-25 | Juken Sangyo Co Ltd | 滑り止め付き階段 |
JP2002338893A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-27 | Tohpe Corp | 調湿性塗材組成物 |
JP2003128999A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-05-08 | Noda Corp | 塗料および該塗料を塗布した建築用板 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007125358A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-05-24 | Inax Corp | 便座 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4541667B2 (ja) | 2010-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101283080B1 (ko) | 무기 소재 논슬립 바닥재 및 그 제조방법 | |
US5494729A (en) | Non-slip, non-abrasive coated surface | |
EP0925120A1 (en) | Preparation and method for applying an anti-slip layer to a surface and product provided with an anti-slip layer | |
JP4541667B2 (ja) | 防滑塗料 | |
JP2005282128A (ja) | 樹脂舗装及び樹脂舗装の表面を仕上げる方法 | |
JP2003285000A (ja) | 滑り難い塗膜層の作製方法及びこの方法により得られた床仕上げ材 | |
JP4771876B2 (ja) | 目地形成方法 | |
JPH01503041A (ja) | 浴室コーティングシステム | |
CN205934652U (zh) | 一种水性弹性防滑人行步道涂层 | |
JP2007278005A (ja) | 防滑床材 | |
JP2010084398A (ja) | デッキ材 | |
JP2010084391A (ja) | 防滑性床材 | |
JPH04302603A (ja) | 弾性舗装 | |
JP2574646B2 (ja) | 無機質床材の滑り止め工法 | |
WO2005051648A1 (ja) | 温感部材、その製造方法、断熱部用シート及び浴室用防水パンの改修方法 | |
JP2007023762A (ja) | 目地形成方法 | |
JP5439546B2 (ja) | 積層体 | |
JP3032113U (ja) | 床 材 | |
JPH04302604A (ja) | 弾性舗装 | |
KR20020081004A (ko) | 황토를 주재로 한 실내바닥 시공방법 | |
RU159847U1 (ru) | Напольная плитка с противоскользящей поверхностью | |
JP2006200240A (ja) | 滑り防止法 | |
JP2763121B2 (ja) | フロアー材 | |
KR200271470Y1 (ko) | 바닥 미끄럼방지재 | |
KR20230166485A (ko) | 난연 방부 자재 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060615 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100204 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100525 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100624 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4541667 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |