JP3032113U - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP3032113U
JP3032113U JP1996005200U JP520096U JP3032113U JP 3032113 U JP3032113 U JP 3032113U JP 1996005200 U JP1996005200 U JP 1996005200U JP 520096 U JP520096 U JP 520096U JP 3032113 U JP3032113 U JP 3032113U
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curable resin
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ultraviolet
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宏之 桜井
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】本考案は床表面にヒールマークが付着するのを
防止することができる新規な床材を提供する。 【解決手段】本考案に係る床材は、シリカを5〜8重量
%含む紫外線硬化樹脂組成物からなり、膜厚が10〜3
0μmで、表面光沢度が15〜25%の塗布層を基材上
に備えてなることを特徴としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、商業施設や公共施設等で特に使用される床タイルや床シート等の床 材に関する。
【0002】
【従来の技術】
人の集まる施設、例えば百貨店、スーパーマーケット、ホテル、公民館等の床 は、人が歩行する際にできる靴底の跡(以下、「ヒールマーク」という。)が付 着して汚れやすい。そこで、これらの施設では、一般に、ウレタン樹脂やアクリ ル樹脂等からなる塗料を床の表面に塗布したり、紫外線硬化樹脂を表面にコーテ ィングした床材を使用したりして、床の美観及び清潔さを保持している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、塗料を塗布する方法は、塗料が摩耗してなくなるとヒールマー クが床に付着するので、塗料の塗り直しを必要とする。特に、上記施設は人の歩 行量が多く、塗料の摩耗が速いので、頻繁に塗り直さなければならない。そのた め、床の管理に時間と労力がかかり、経済性も良くない。また、塗料をあまり厚 く塗布すると滑りやすくなり歩行性が悪くなる。さらに、塗料を塗布する方法や 紫外線硬化樹脂を表面にコーティングした床材では、床材の表面に光沢が生じる ため、下地に不陸がある場合は床表面が凹凸となり美観が損なわれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、鋭意研究した結果、艶消し材としてシリカを配合した紫外線硬化 樹脂組成物を利用することにより、ヒールマークの付着を防止し、かつ、下地に 不陸がある場合でも床表面の凹凸を目立たなくすることができるという予想外の 事実を見いだした。本考案はこの知見に基づいてなされたものである。 すなわち、本考案は、シリカを5〜8重量%含む紫外線硬化樹脂組成物からな り、膜厚が10〜30μmで、表面光沢度が15〜25%の塗布層を、基材上に 備えてなることを特徴とする床材からなるものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1および図2によって本考案に係る床材の1例を説明する。まず、図1に例 示される本考案の床材1の塗布層2に使用する紫外線硬化樹脂組成物について述 べる。紫外線硬化樹脂組成物は、紫外線硬化樹脂に艶消し材であるシリカ3を混 合することにより調製する。紫外線硬化樹脂は、重合性モノマーや重合性オリゴ マーを主材とし、これに光重合開始剤や反応性希釈剤等を適宜加えて調製する。 この重合性モノマーにはアクリル系モノマーやメタクリル系モノマー等が、重合 性オリゴマーにはアクリル系オリゴマーやウレタン系オリゴマー等が例示される 。光重合開始剤には、例えば、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾフェノン 類、アセトフェノン類、チオキサントン類が、反応性希釈剤には、例えば、多価 アルコールやモノアルコールのアクリル酸エステル類が挙げられる。 また、艶消し材としては、一般にシリカや有機ポリエチレン粉末が知られてい るが、本考案ではシリカを使用する。シリカは、紫外線透過率が高く、安定して 紫外線硬化樹脂組成物を硬化させることができ、しかも基材の意匠性を損なうこ とがない。シリカの含量は紫外線硬化樹脂組成物中、5〜8重量%となるように する。5重量%未満では、紫外線硬化樹脂組成物中へのシリカの分散が悪くなる ため光沢度が安定せず、8重量%を超えると、組成物表面に現れるシリカが多く なるため、ヒールマークが付着しやすくなり、美観を損なうことになるからであ る。
【0006】 一方、本考案の床材に使用する基材4については、塩化ビニル系樹脂やポリエ チレン等の熱可塑性樹脂に各種の充填材、可塑剤、安定剤等を任意に添加した後 、図2に例示するようにブレンダー11で混合、バンバリーミキサー12で加熱 、混練した後、カレンダー13により圧延して調製する。 次に、この基材表面に、上記の紫外線硬化樹脂組成物をコーティング装置14 によって塗布する。コーティング装置には、ロールコーター、ブレードコーター 、カーテンコーター等があるが、ロールコーターが装置自体の構造も簡単で、膜 厚も均一にすることができる。紫外線硬化樹脂組成物の塗布は、その膜厚が10 〜30μmとなるようにする。10μm未満ではコーティング装置による加工性 が悪くなって基材表面に均一に塗布することができず、30μmを超えるとコー ティング装置自体に特殊な加工が必要となり、また、紫外線硬化樹脂組成物を多 量に使用するので経済性が悪く、さらに、表面の凹凸が目立つことになって美観 を失うからである。
【0007】 基材表面に紫外線硬化樹脂を塗布した後、紫外線硬化装置15の紫外線ランプ を80W/cm以上、好ましくは80〜160W/cmの範囲で点灯し、ライン スピードを5〜10m/分にして、250mJ/cm2 以上、好ましくは300 〜500mJ/cm2 の照射量で紫外線照射を行い紫外線硬化樹脂組成物を硬化 させる。硬化後は、所望の寸法、形状のタイル状あるいはシート状等に裁断する 。こうして、本考案に係る床材が得られるが、最終的に塗布層の表面光沢度を1 5〜25%の範囲にする。表面光沢度が15%未満のものは塗布層中のシリカが 表面に現れてくるので、ヒールマークが付着しやすくなり、25%を超えると、 下地の不陸による凹凸が目立つようになるからである。なお、表面光沢度の測定 は、測定装置:GMX−202(商品名 村上色彩技術研究所製)を用いて、6 0度鏡面光沢度測定法(JIS Z8748)により行う。
【0008】
【実施例】
次に、実施例および比較例を挙げて本考案をさらに詳細に説明する。なお、本 考案は以下の実施例に限定されるものではない。
【0009】 [実施例1] ポリアクリル酸エステル40重量%、ウレタンアクリレート30重量%、1, 6−ヘキサンジオールアクリレート13重量%、2−ヒドロキシエチルアクリレ ート5重量%、ベンゾインエチルエーテル5重量%、および艶消し材としてシリ カを7重量%、混合して紫外線硬化樹脂組成物を調製した。 一方、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に可塑剤40重量部、充填材550重 量部、および安定剤2重量部をブレンダーで混合し、バンバリーミキサーで加熱 、混練した後、カレンダーにより2mm厚に圧延して基材を調製した。この基材 に上記組成物をフラットゴムロールコータで13μmの厚さにコーティングした 。そして、紫外線硬化装置でラインスピードを5.2m/分、紫外線ランプ(1 60W/cm)により430mJ/cm2 の照射量で紫外線を照射して硬化させ て表面光沢度17%の塗布層を有する床材を調製した。
【0010】 [比較例1] ポリアクリル酸エステル40重量%、ウレタンアクリレート30重量%、1, 6−ヘキサンジオールアクリレート20重量%、2−ヒドロキシエチルアクリレ ート5重量%、およびベンゾインエチルエーテル5重量%を混合して紫外線硬化 樹脂組成物を調製した。 一方、基材は実施例1と同様にして調製した。この基材に上記組成物を表面に 凹凸があるスポンジロールコーターで15μmの厚さにコーティングした。そし て、紫外線硬化装置でラインスピードを5.5m/分、紫外線ランプ(160W /cm)により425mJ/cm2 の照射量で紫外線を照射して硬化させて表面 光沢度18%の塗布層を有する床材を調製した。なお、図3に上記床材の縦断面 を、図4に上記方法の1例をそれぞれ示した。
【0011】 [比較例2] ポリアクリル酸エステル40重量%、ウレタンアクリレート30重量%、1, 6−ヘキサンジオールアクリレート20重量%、2−ヒドロキシエチルアクリレ ート5重量%、およびベンゾインイソプロピルエーテル5重量%を混合して紫外 線硬化樹脂組成物を調製した。 一方、基材は実施例1と同様にして調製した。この基材に上記組成物をフラッ トゴムロールコーターで15μmの厚さにコーティングした。そして、紫外線硬 化装置でラインスピードを5.5m/分、紫外線ランプ(160W/cm)によ り440mJ/cm2 の照射量で紫外線を照射して硬化させて表面光沢度60% の塗布層を有する床材を調製した。なお、図5に上記床材の縦断面を、図6に上 記方法の1例をそれぞれ示した。
【0012】 実施例1、比較例1、2で調製した床材に対してヒールマーク試験および表面 観察を行った。ヒールマーク試験の内容は次のとおりである。すなわち、図7に 示すようなヒールマーク試験機に試験片を取り付け、JIS S5007に規定 する標準ゴムブロックを6個入れ、毎分40回転で30分回転させる。上記試験 機は、六角柱状の試験ドラムの各面に試験片を保持することができ、試験ドラム に固定されている回転軸が電動機よって、毎分40回転の速度で回転できるもの である。回転させた後、試験片を取り出しヒールマークの付着の度合いを目視で 評価する。また、ガーゼで2度拭いた後のヒールマークの付着の度合いをも目視 で評価する。評価は、次の6つのレベルに分けた。 レベル0:ヒールマークが付着しない。 レベル1:ヒールマークがごく少し付着する。 レベル2:ヒールマークが少し目立つ。 レベル3:ヒールマークがやや目立つ。 レベル4:ヒールマークが目立ち、試験片の全面に付着する。 レベル5:ヒールマークがすごく目立ち、たくさん付着する。 評価の判定は、レベル0〜2を合格とし、レベル3〜5を不合格とした。 また、表面観察は、下地に不陸がある場合に、床材の表面に凹凸の跡が現れる かどうかについて目視で判断した。 上記試験および観察の結果は表1の通りであり、実施例1で調製した床材は良 好な結果が得られた。
【0013】
【表1】
【0014】
【考案の効果】
本考案の床材によれば、床表面にヒールマークが付着することを防止すること ができる。そのため、床の美観が要求される商業施設等での利用に特に適してい る。また、従来の塗料を塗布する方法のように床の管理に手間がかからず、経済 的である。さらに、下地に不陸があっても、床材の表面に凹凸の跡が目立たない ため、美観性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る床材の1実施態様を示す縦断面図
である。
【図2】本考案に係る床材を得る方法の1実施態様を示
す正面図である。
【図3】比較例1に係る床材の1実施態様を示す縦断面
図である。
【図4】比較例1に係る床材を得る方法の1実施態様を
示す正面図である。
【図5】比較例2に係る床材の1実施態様を示す縦断面
図である。
【図6】比較例2に係る方法の1実施態様を示す正面図
である。
【図7】(a)ヒールマーク試験機の1例を示す正面図
である。 (b)ヒールマーク試験機の1例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 床材 2 塗布層 3 シリカ 4 基材 11 ブレンダー 12 バンバリーミキサー 13 カレンダー 14 コーティング装置 15 紫外線硬化装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカを5〜8重量%含む紫外線硬化樹脂
    組成物からなり、膜厚が10〜30μmで、表面光沢度
    が15〜25%の塗布層を、基材上に備えてなることを
    特徴とする床材。
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