JP2005008589A - スキャルプマッサージ用組成物およびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布時の温感と使用性に優れ、スキャルプマッサージ時に享受される被施術者の「心地よさ」を最大限に高めることができるスキャルプマッサージ用組成物及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
スキャルプマッサージは頭皮のマッサージであるが、この分野の技術としては次の3つの技術に大別することができる。
【0003】
(1)毛穴に詰まった皮脂を除去するための組成物、例えば、アロマオイルや植物油などのオイル類、または、界面活性剤をベースとするクレンジング剤、を併用して行う。頭皮のクレンジングを目的とする。
【0004】
(2)マッサージにより頭皮の血行を良くし、脱毛予防、発毛・育毛を促進、フケや痒みの防止等の効果を得ることを目的とする。この分野に属する技術としては特開2000−191461公報に係るスカルプケア剤が挙げられる。
【0005】
(3)ココナッツ油や小麦胚芽油などのベースオイルにラベンダー、ローズ、クローブ(丁子)などの香油(精油)成分を加えた油層と、乳化剤(界面活性剤等)を含む水層とを乳化することで得られるクリーム(粘度を有する乳化物)を併用し、リラクゼーション効果を得ることを目的とする。マッサージ後に毛髪へのトリートメント成分の浸透のために加温する(代表的な例としてバリ島で行われているクリームバスが挙げられる)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−191461公報(第2頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなスキャルプマッサージを施された被施術者において、上記のような効果を享受すると云う目的以外に、スキャルプマッサージ自体を「心地よい」ものと認識してマッサージを受ける人が徐々に増えてきた。
【0008】
そこで、本発明者等が、スキャルプマッサージのこのような「マッサージ自体の心地よさ」を追求し、その目的から検討してみると、下記のようなことが判った。
すなわち、マッサージ剤の塗布に際しては次のa〜cの事項が判明した。
【0009】
a)被施術者の頭皮に塗布する際に、40〜55℃程度に加熱したマッサージ剤を塗布すると、「心地よさ」が増す(これは寝起きに熱いシャワーを頭から浴びるとき、あるいは、熱い蒸しタオルを頭に巻いたときに感じられる「心地よさ」に近いものである)。
b)上記塗布時の「心地よさ」を得るためにはある程度の充分な量のマッサージ剤の塗布が必要である。
c)塗布時にマッサージ剤が顔、首など頭皮以外の箇所に流れてしまうと不快感が生じる。
【0010】
また、塗布後のマッサージに関しては次のd及びeが判明した。
d)「心地よい」なめらかなマッサージを可能とするためには、マッサージ剤が毛髪により頭皮付近に保持される必要があり、このためには粘度がある程度高いことが必要である。
【0011】
e)粘度の温度変化がすくないことが必要である。例えば50〜55℃で塗布したときのマッサージ剤の感触と、その後のマッサージ時の温度(30℃程度)での感触が大きく異なるとマッサージしにくくなり、結果として被施術者に充分な「心地よさ」を与えにくくなる。
このような観点で従来用いられてきたマッサージ剤を評価してみたところ次のようなことが判った。
【0012】
すなわち、上記従来技術(1)においてアロマオイルや植物油等のオイル類を使用する場合には、これらは常温(室温)で用いるため、塗布時の頭皮の温感がなく、塗布時の粘度が低いため、その使用性には満足できなかった。また、仮に、アロマオイルや植物油を事前に暖めて用いた場合でも、毛髪に保持される量が少ないために頭皮への塗布量が確保できず、その結果として塗布時の頭皮への温感付与効果の向上量はわずかであり、満足できるものではない。
【0013】
また、界面活性剤をベースとするとするクレンジング組成物を併用する場合には、塗布時の頭皮への温感付与効果がない上にマッサージ効果は満足できないものであった。また、仮にクレンジング組成物を加熱して用いた場合に、塗布時の頭皮への温感付与効果は得られるものの、マッサージ効果は向上しない、あるいは、むしろ低下してしまうため満足できるものではなかった。
【0014】
一方、上記従来技術(2)において、特開2000−191461公報に係る技術による、温感剤とカチオンポリマーとを含有するスカルプケア剤の場合、塗布時に頭皮へ付与する感触には優れるものの、塗布時における頭皮への温感付与効果及びその後のマッサージ効果には満足できるものではなかった。
【0015】
また、従来技術(3)において用いられるクリームの場合、常温で使用するため、塗布時における頭皮への温感付与効果がなく、その後のマッサージ時においてもすべりが充分でないため、マッサージによる「心地よさ」は満足できるものではなかった。また、このクリームを加熱して用いると、塗布時に毛髪による保持量が少なくたれてしまい、「不快感」が生じ、また、マッサージ時には加熱しないときと同様にすべり付与効果が充分でないため、マッサージによる「心地よさ」は満足できなかった。
【0016】
本発明は、上記した従来の問題点を改善する、すなわち、塗布時の頭皮への温感付与性、使用性(塗布容易性)、及び、マッサージ効果(頭皮のマッサージを容易に行えるようにする効果)、及び、これらによって相乗的に生じる被施術者における「心地よさ」、すべてを満足する、新規なスキャルプマッサージ用組成物を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のスキャルプマッサージ用組成物は上記課題を解決するため、請求項1に記載の通り、55℃における粘度μ55が10000mPa・s以上で、かつ、55℃における粘度μ55と25℃における粘度μ25とから式(I)によって求められる粘度の低下率Dが25%以下であるようにグルコマンナンを含有するスキャルプマッサージ用組成物である。
【0018】
【数3】
【0019】
このようなスキャルプマッサージ用組成物を40℃以上55℃以下に加熱した上記構成のスキャルプマッサージ用組成物を用いてスキャルプマッサージを行うことにより、塗布時の頭皮への温感付与性、使用性、及び、マッサージ効果及びこれらによって相乗的に生じる「心地よさ」、すべてを満足することができる。
【0020】
40℃以上55℃以下に加熱した上記構成のスキャルプマッサージ用組成物を用いてスキャルプマッサージを行うことにより、塗布時の頭皮への温感付与性、使用性、及び、マッサージ効果及びこれらによって相乗的に生じる「心地よさ」、すべてを満足することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明のスキャルプマッサージ用組成物は上記構成によって、通常(乳化などを行わない場合)ゾル状流体となっている。
本発明のスキャルプマッサージ用組成物において、グルコマンナンを含有していることが必要である。
【0022】
ここで、グルコマンナンとは、コンニャクイモに含まれる成分で多糖類の一種であり、水に溶解すると、特有の感触を有するゾル状流体となる。このゾル状流体は温度変化による粘度変化が小さいと云う特性を有する。
【0023】
さらに本発明等が見出したグルコマンナンによるゾル状流体の特異性としては、髪の毛同士の間にあって極めて良好な潤滑剤として機能することが挙げられる。すなわち、マッサージにより髪の毛同士でこすれて一種の「きしみ感」が生じたりして不快感が生じることがあるが、本発明のスキャルプマッサージ用組成物において必須成分としているグルコマンナンにより、この「きしみ感」が殆ど、ないし、完全に解消される。
【0024】
このようなグルコマンナンは本発明のスキャルプマッサージ用組成物において、増粘剤として機能すると共に、マッサージ時の施術者の指と、髪および頭皮とのすべりをマッサージに適した範囲に調整する機能を有する。
【0025】
このようなグルコマンナンを55℃における粘度μ55が10000mPa・s以上で、かつ、55℃における粘度μ55が25℃における粘度μ25の75%以上となるようにスキャルプマッサージ用組成物に配合することにより、40℃以上55℃以下に加熱されたスキャルプマッサージ用組成物であっても極端に粘度が下がることがないので、充分な温感付与効果が得られる量のスキャルプマッサージ用組成物の塗布を行っても、髪の毛により頭皮付近に保持され、他の場所に流れたりすることがなく、従って被施術者の心地よさが失われることがない。
【0026】
さらに、上記構成により、本発明のスキャルプマッサージ用組成物は塗布後に実施されるマッサージ時でも粘度の上昇が少ないため、及び、配合されたグルコマンナンによって得られる特有の感触により、高いマッサージ効果(マッサージ容易性)が得られ、その結果被施術者は非常に大きい「心地よさ」が得られる。
【0027】
本発明のスキャルプマッサージ用組成物にはグルコマンナン及び水以外に、他の増粘剤をはじめとするその他の成分が添加されていてもよいが、そのときであっても55℃における粘度μ55が10000mPa・s以上で、かつ、55℃における粘度μ55が25℃における粘度μ25の75%以上となるように保たれる範囲であることが必要である。
【0028】
本発明のスキャルプマッサージ用組成物において、55℃における粘度μ55のこのましい範囲としては20000mPa・s以上である。また70000mPa・s以下であることが望ましい。55℃における粘度μ55が70000mPa・s超であった場合、塗布が難しくなったり、あるいは、なめらかなマッサージが困難になる場合がある。
【0029】
また、55℃における粘度μ55と25℃における粘度μ25とから式(I)によって求められる粘度の低下率Dが25%以下であることが必要である。この値が25%超であると、塗布は容易であってもマッサージ効果が少なかったり、あるいはマッサージ効果は充分であるが塗布が困難になったり、あるいは塗布時に不要な箇所に流れるなどの不都合が生じ、スキャルプマッサージによる完全な「心地よさ」が得られない。上記のような粘度条件を満足するためには例えばスキャルプマッサージ用組成物中のグルコマンナンの配合量を0.45重量部以上とすることで達成することができる。
【0030】
なお、スキャルプマッサージ用組成物の塗布時の温度は40℃以上55℃以下が好ましい。40℃以下では充分な温感付与効果が得られず、また55℃超であると、熱すぎるとして不快に感じる場合があり、いずれも「心地よさ」が損なわれるおそれがある。
【0031】
本発明のスキャルプマッサージ用組成物にはグルコマンナン及び水の上記必須成分の他、通常化粧料に用いられ、かつ、本発明の効果を妨げない限りにおいて、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール誘導体、リン脂質等)、植物油(例えば、オリーブ油、大豆油、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホパ油、カルナパロウ、セラック、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セタノール、イソステアリルアルコール、コルステロール、フィトステロール等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、乳酸セチル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等)、多価アルコール(例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等)、糖類(例えば、プドウ糖、ショ糖、ソルピトール、マルトース、トレハロース等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸、アラビアガム、キトサン、ヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子)、アニオン界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等)、カチオン界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等)、両性界面活性剤(例えば、グシシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、非イオン界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等)、植物エキス(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス等)、ペプチド類(例えば、加水分解シルク、小表プロテイン、大豆プロテイン等)、ビタミン類(例えば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、D−パンテノール等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル等)、防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、金属イオン封鎖剤(例えば、エデト酸塩、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等)、pH調整剤(例えば、クエン酸、乳酸、リン酸、水酸化ナトリウム、アンモニア、アミノメチルプロパノール等)、溶剤(例えば、エタノール、イソプロパノール、ペンジルアルコール等)、香料等の成分を適宜配合することができる。
【0032】
【実施例】
以下に本発明のスキャルプマッサージ用組成物について実施例を挙げて具体的に説明する。
【0033】
表1に示した薬品A〜Iを表1に示す配合量(重量部)で配合してスキャルプマッサージ用組成物α〜ηを得た。このうち、α及びβは本発明に係るスキャルプマッサージ用組成物、スキャルプマッサージ用組成物γは増粘剤成分としてグルコマンナンを有するものの55℃での粘度μ55が8000mPa・sと低いもの(比較例)、スキャルプマッサージ用組成物δは増粘剤としてカチオン化セルロースを含有し粘度低下率Dが大きく、かつ、55℃での粘度μ55も低いもの、スキャルプマッサージ用組成物εは増粘剤成分としてヒドロキシエチルセルロースを含有し粘度低下率Dは大きいが55℃での粘度μ55は10000mPa・sであるもの、スキャルプマッサージ用組成物ζは増粘剤としてヒドロキシプロピルセルロースを含有したものであり、スキャルプマッサージ用組成物ηは増粘剤としてカルボキシビニルポリマーを含有するものであり、粘度低下率Dが充分低く、55℃での粘度μ55も28000mPa・sと、粘度的には本発明のスキャルプマッサージ用組成物と同レベルのものである。
【0034】
また、これらスキャルプマッサージ用組成物の55℃における粘度μ55および25℃における粘度μ25を測定し、粘度低下率Dを次式(I)により算出した。結果を表2に併せて記載する(これら表2中の粘度の単位はmPa・sである)。
なお、スキャルプマッサージ用組成物ζでは55℃で分離が生じたため粘度の測定ができなかった。また、このように55℃において分離を起こすので実用には供することができないことが判り、以下の検討は行わなかった。
【0035】
【数4】
【0036】
これらスキャルプマッサージ用組成物の評価は女性パネラー7人が被施術者となり、施術者として美容師免許を有する者5人が実施する官能試験で行った。
それぞれの被施術者の頭髪および頭皮を市販のシャンプーにて一度洗を行い、充分タオルドライした後、45℃に暖めた各スキャルプマッサージ用組成物を頭皮に直接50g塗布し、以下の基準にて官能評価した。
【0037】
なお、塗布時の頭皮の温感および心地よさは女性パネラーが、使用性及び頭皮のマッサージ性は美容免許を有する者が、それぞれ次の基準に沿って評価した。
【0038】
[塗布時布時の頭皮の温感付与効果]
温感がある場合を充分であるとして「◎」、ややある場合を充分であるとして「○」、あまり感じられない場合を不充分として「△」、ほとんど感じられない場合を不充分として「×」としてそれぞれ評価した。
【0039】
[使用性]
頭皮に全量塗布しやすい場合を充分であるとして「◎」、頭皮に全量塗布ややしやすい場合を充分であるとして「○」、全量塗布しにくい場合を不充分として「△」、頭皮に塗布できない場合を不充分として「×」としてそれぞれ評価した。
【0040】
[頭皮のマッサージ効果]
指のすべりが良く、かつマッサージ中の粘度変化がほとんどないのでマッサージしやすい場合を充分であるとして「◎」、指のすべりがあり、かつマッサージ中の粘度変化が少ないのでマッサージできる場合を充分であるとして「○」、指のすべりがあまりなくマッサージしにくい、またはマッサージ中の粘度変化があるのでマッサージしにくい場合を不充分として「△」、指のすべりがなくマッサージしにくい、またはマッサージ中の粘度変化が大きくマッサージしにくい場合を不充分として「×」として、それぞれ評価した。
【0041】
[心地よさ]
塗布時の温感があり、マッサージによる髪同士のこすれを感じず、非常に心地よい場合を充分であるとして「◎」、塗布時の温感がややあり、マッサージによる髪同士のこすれを殆ど感じず、心地よい場合を充分であるとして「○」、塗布時の温感があまりないあるいはほとんどなく、または、マッサージによる髪同士のこすれを感じ、マッサージの心地よさをあまり感じられない場合を不充分であるとして「△」、塗布時の温感があまりないあるいはほとんどなく、かつ、マッサージによる髪同士のこすれを感じ、マッサージの心地よさが感じされない場合を不充分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
【0042】
上記評価の個人差による影響を避けるため、施術者及び被施術者のそれぞれの項目の上記基準による評価の「◎」、「○」、「△」及び「×」を一旦それぞれ4、3、2及び1として数値化した後にそれらの平均値を求め、その平均値が3.5以上を「◎」、3.5未満2.5以上を「○」、2.5未満1.5以上を「△」、及び1.5未満を「×」とし、これら評価結果を併せて表2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
表2により、40℃以上55℃以下に加熱した本発明に係るスキャルプマッサージ用組成物を用いてスキャルプマッサージを行うことにより、塗布時の頭皮への温感付与性、使用性、及び、マッサージ効果及びこれらによって相乗的に生じる「心地よさ」、すべてを満足することができることが判る。
【0046】
次に、実施例3〜5として、スキャルプマッサージ用組成物θ〜κを上記同様にただし組成を次のようにして作製した。このときの粘度及び粘度の低下率も併せて記載する。
【0047】
[実施例3]
ジェル状スキャルプマッサージ用組成物θ
【0048】
【表3】
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
プロポールA 0.55
レドガードMGP 0.50
ボリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 0.50
l−メントール 0.01
香料 0.01
精製水 適量加えて全量を100重量部とする
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
25℃の粘度(mPa・s):22000
55℃の粘度(mPa・s):18000
粘度の低下率D:18.2%
【0049】
[実施例4]
ジェル状スキャルブマッサージ組成物ι
【0050】
【表4】
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブロポールA 0.45
アクペックHV−504 0.30
アミノメチルプロパノール 0.30
ポリオキシエチレンセチルエーテル(15E.O.) 0.50
l−メントール 0.01
香料 0.01
精製水 適量加えて全量を100重量部とする
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
25℃の粘度(mPa・s):30000
55℃の粘度(mPa・s):26500
粘度の低下率D:11.7%
【0051】
[実施例5]
クリーム状スキャルプマッサージ用組成物κ
(本発明のスキャルプマッサージ用組成物は原則的にはゾル状流体であるが、この例のように油層を乳化剤(界面活性剤等)により乳化することによりクリーム状とすることができる)
【0052】
【表5】
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブロボールA 0.55
セタノール 2.00
流動パラフィン 5.00
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(10E.O.) 0.50
ポリオキシエチレンセチルエーテル(15E.O.) 0.50
香料 0・05
精製水 適量加えて全量を100重量部とする
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
25℃の粘度(mPa・s):23000
55℃の粘度(mPa・s):17500
粘度の低下率D:23.9%
【0053】
これらスキャルプマッサージ用組成物θ〜κでも上記スキャルプマッサージ用組成物αと同様に官能評価を行ったが、40℃以上55℃以下に加熱したこれらスキャルプマッサージ用組成物θ〜κを用いてスキャルプマッサージを行うことにより、塗布時の頭皮への温感付与性、使用性、及び、マッサージ効果及びこれらによって相乗的に生じる「心地よさ」、すべてを満足することができることが確認された。
【0054】
【発明の効果】
本発明のスキャルプマッサージ用組成物は、55℃における粘度μ55が10000mPa・s以上で、かつ、55℃における粘度μ55と25℃における粘度μ25とから上記式(I)によって求められる粘度の低下率Dが25%以下であるようにグルコマンナンを含有する構成を有し、40℃以上55℃以下に加熱したこのスキャルプマッサージ用組成物を用いてスキャルプマッサージを行うことにより、塗布時の頭皮への温感付与性、使用性、及び、マッサージ効果及びこれらによって相乗的に生じる「心地よさ」、すべてを満足することができる。
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