JP2005007876A - 塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具 - Google Patents
塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 塗布具用チップ本体11と、ボール10を有し、塗布具用チップ本体11は、一連の塗布液の流路となるボールハウス15、中心孔16及びバック孔が設けられている。ボールハウス15には、座面45及び側壁面41が設けられてボール10を回転可能に保持し、ボールハウス15内を所定の距離だけボール10が軸方向に移動可能であり、ボールハウス15内と中心孔16又はバック孔とをつなぐように設けられた溝47を有している。ボールハウス15の座面45と側壁面41との間には接続部71を有し、接続部71を介して座面45と側壁面41は連続しており、接続部71は、頂点を塗布具用チップ1の先端側とする円錐台の側面である。
【選択図】 図3
Description
従来技術のボールペンチップ120は、ボールペンチップ本体100とボール102によって構成されている。ボールペンチップ本体100の外形は先端側が円錐状をしている。ボール102はボールハウス103内に挿入され、さらにボール102はボールペンチップ本体100の先端101で挟持されている。
さらに、本発明の塗布具用チップを用いて塗布具とすることができる。そして、塗布具の塗布液として水性インキや水性ゲルインキを用いてボールペンとして使用することができる。また、ボールを先端側に付勢されている塗布具としてもよい。
さらに、図3、図4に示されるように、ボールペンチップ本体11の中心孔16の周りには、放射状に、いわゆる矢溝と呼ばれる溝47が設けられている。そして、溝47はボールハウス15側とつながっており、インキ5は中心孔16から溝47に入って、さらに、溝47のボールハウス15側の出口部61を通過して、ボールハウス15側に流出することができる。
まず、ボールペンチップ本体11を形成する。ボールペンチップ本体11の形成には円柱状の材料が用いられる。そして、円柱状の材料を切削し、先端側の外形を略円錐形状に加工して円錐部25を設ける。また、後端側も所定の形状とするように加工する(外部加工工程)。なお、この円柱状の材料の材質は切削が可能である金属材料が用いられ、快削用ステンレス(例えばDSR6F(大同特殊鋼製))などを使用する。
座面側加工面48は、後述する座打ちにより変形する押圧変形表面部70と接続部71を有している。そして、図6に示されるように、押圧変形表面部70が座打ちにより、ボール10から力を受けて変形して座面45となる。
溝47は、その開口が中心孔16側となっている。溝47は、中心孔16の壁面を外側に向かって削ることにより形成される。図3(a)に示されるように、本実施形態では溝47は、等間隔に3カ所設けられている。図3(b)に示されるように、溝47の外側の壁47aは、前記ボールハウス15の側壁面41とほぼ同一面に位置している。また、溝47の外側の壁47aの周方向の長さWの3カ所全ての長さは、壁47a付近の仮想される同径の円の全周の長さに対して約半分程度の長さであり、同径の円の全周の1/3以上である。したがって、溝47の周方向の幅が長く、溝47の軸方向の面積が広いので、溝47に流れるインキ5の流量をより多くすることができる。
図11は、本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。図12は、図11のG1の部分を拡大した図である。図13は、本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。図14は、図13のG2の部分を拡大した図である。図15は、本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。図16は、図15のG3の部分を拡大した図である。
1)立体造膜成分としての粘着性合成樹脂エマルション及び水を少なくとも含んでいるインキ。
2)前記インキにおいて、前記粘着性合成樹脂エマルションがインキ全量に対して少なくとも30重量%含まれているインキ。
3)前記インキにおいて、粘度が5mPa・s以上、100mPa・s未満(ELD型粘度計、1°34′コーンローター、10rpm、20℃)のインキ。
4)前記インキにおいて、粘着性合成樹脂エマルションの樹脂粒子が複数の粒度分布を持つ樹脂粒子群で構成されるインキ。
5)前記インキにおいて、粘着性合成樹脂エマルションは最低造膜温度(MFT)25℃以下の合成樹脂エマルションであるインキ。
6)前記インキにおいて、最低造膜温度(MFT)が5℃以下の粘着性合成樹脂エマルションと、最低造膜温度(MFT)が50℃以上の粘着性合成樹脂エマルションとが含まれているインキ。
7)前記インキにおいて、着色剤を有するインキ。
8)前記着色剤として金属を含む顔料が含まれ、かつさらに増粘剤が含まれているインキ。
9)前記インキにおいて、粘着性合成樹脂エマルションがアクリル系合成樹脂エマルション及びスチレン系合成樹脂エマルションの群から少なくとも選ばれたインキ。
10)前記インキにおいて、前記樹脂エマルションの造膜樹脂を可塑化する性質を持つ物質である造膜助剤を含むインキ。
11)前記インキにおいて、香料を含むインキ。
上記した実施形態のインキ5として、油性インキや修正液などその他の塗布液を用いることができる。
1)ボール径D(mm)に対して、筆記によって形成された筆跡の厚みH(μm)の比であるH×103/Dが15以上であるボールペン。
2)ボール径D(mm)に対する前記ペン先からの前記水性インキ組成物の吐出量Z(mg/10m)の比であるZ/Dが125以上であるボールペン。
3)ボール径D(mm)に対して、筆記によって形成された筆跡の厚みH(μm)×103の比であるH/Dが15以上であり、ボール径D(mm)に対する吐出量Z(mg/10m)の比であるZ/Dが125以上であるボールペン。
10 ボール
11 ボールペンチップ本体(塗布具用チップ本体)
12 ボール付勢部材
15 ボールハウス
16 中心孔
17 バック孔
18 ボールペン
41 円筒壁(側壁面)
43 先端変形部
45 座面
48 座面側加工面
70 押圧変形表面部
71、71a 接続部
72 非押圧部
85 第1の面
86 第2の面
Claims (18)
- 塗布具用チップ本体と、塗布具用チップ本体の先端側で保持されるボールを有し、塗布具用チップ本体は、ボールハウス、中心孔及びバック孔が設けられて、バック孔、中心孔及びボールハウスは連通して一連の塗布液の流路を形成し、ボールハウスには、座面及び側壁面が設けられてボールを回転可能に保持し、ボールハウス内を所定の距離だけボールが軸方向に移動可能であり、ボールハウス内と前記中心孔又は前記バック孔とをつなぐように設けられた溝又は孔を有する塗布具用チップであって、前記ボールハウスの座面と側壁面との間には接続面を有し、前記接続面の形状は先端に向かって突出する形状であり、接続面の内側に前記座面が位置していることを特徴とする塗布具用チップ。
- 接続面の形状は、頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状であることを特徴とする請求項1に記載の塗布具用チップ。
- ボールハウスの底面側に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具用チップ。
- ボールハウス及び中心孔を備えた塗布具用チップ本体と、ボールハウス内で保持されたボールとを有し、ボールハウスには筒内壁状の側壁面及び底面である座面側加工面が設けられている塗布具用チップの製造方法において、塗布具用チップ本体の内側にボールハウス及び中心孔を形成するように加工する内部加工工程と、ボールハウスにボールを収納するボール収納工程と、塗布具用チップ本体の先端側をボール側に変形させる先端変形工程と、前記ボールを先端側から中心孔側に押圧して前記座面側加工面の一部である押圧変形表面部を変形させて座面とする座面変形工程とを有し、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分には先端側に突出する部分を設けるように加工することを特徴とする塗布具用チップの製造方法。
- 内部加工工程において、押圧変形表面部となる先端側に突出する部分を座面側加工面の内側に形成することを特徴とする請求項4に記載の塗布具用チップの製造方法。
- 内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分を、頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状である第1の面を設けるように加工することを特徴とする請求項4又は5に記載の塗布具用チップの製造方法。
- 内部加工工程において、座面側加工面の一部であって座面変形工程により変形させない部分である非押圧部を、前記押圧変形表面の第1の面と同一面上となるように加工して、座面側加工面の全体が頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状とすることを特徴とする請求項6に項記載の塗布具用チップの製造方法。
- 内部加工工程において、前記押圧変形表面部の中心孔につながる部分には前記第1の面と異なる面である第2の面を形成するものであり、前記第2の面は、頂点を後端側とする円錐面の一部、又は、平面であることを特徴とする請求項7に記載の塗布具用チップの製造方法。
- 内部加工工程における加工は、切削により行われることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
- 内部加工工程において、ボールハウスの側壁面の軸と中心孔の軸とが同軸となるように形成するものであることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
- さらに、ボールハウス内と、中心孔又はバック孔とをつなぐ溝を形成する溝加工工程を有することを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
- 溝加工工程において、溝の開口が中心孔側となるように溝を形成するものであることを特徴とする請求項11に記載の塗布具用チップの製造方法。
- 円柱状の材料を用い、先端側の外形を略円錐形状とする外部加工工程を有することを特徴とする請求項4〜12のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
- 請求項4〜13のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法を用いて製造された塗布具用チップ。
- ボールハウス及び中心孔を備えた塗布具用チップ本体と、ボールハウス内で保持されたボールとを有し、ボールハウスには筒内壁状の側壁面及び底面である座面側加工面が設けられている塗布具用チップにおいて、前記塗布具用チップ本体は、内側にボールハウス及び中心孔を備えるように加工する内部加工工程と、ボールハウスにボールを収納するボール収納工程と、塗布具用チップ本体の先端側をボール側に変形させる先端変形工程と、前記ボールを先端側から中心孔側に押圧して前記座面側加工面の一部である押圧変形表面部を変形させて座面とする座面変形工程とを有して製造されるものであり、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分には先端側に突出する部分を設けるように加工されたものであることを特徴とする塗布具用チップ。
- 請求項1〜3、14、15のいずれかに記載の塗布具用チップを用いたことを特徴とする塗布具。
- 塗布液として水性インキ又は水性ゲルインキを用いているボールペンであることを特徴とする請求項16に記載の塗布具。
- ボールは先端側に付勢されていることを特徴とする請求項16又は17に記載の塗布具。
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