JP2005007876A - 塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具 - Google Patents

塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具 Download PDF

Info

Publication number
JP2005007876A
JP2005007876A JP2004156698A JP2004156698A JP2005007876A JP 2005007876 A JP2005007876 A JP 2005007876A JP 2004156698 A JP2004156698 A JP 2004156698A JP 2004156698 A JP2004156698 A JP 2004156698A JP 2005007876 A JP2005007876 A JP 2005007876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
ball
applicator
center hole
house
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004156698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4471276B2 (ja
Inventor
Hiroshi Inoue
浩 井上
Norimasa Kurihara
徳正 栗原
Masako Matsumoto
昌子 松本
Kyoko Sano
恭子 佐野
Takeshi Omatsu
武志 尾松
Shigeki Yoneda
茂樹 米田
Yasunori Nakatani
泰範 中谷
Hiroyoshi Yamamoto
博義 山本
Kosaburo Fujita
幸三郎 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakura Color Products Corp filed Critical Sakura Color Products Corp
Priority to JP2004156698A priority Critical patent/JP4471276B2/ja
Publication of JP2005007876A publication Critical patent/JP2005007876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4471276B2 publication Critical patent/JP4471276B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

【課題】 流出性を確保しつつ、塗布量をより大きくすることが可能である塗布具用のチップの提供。
【解決手段】 塗布具用チップ本体11と、ボール10を有し、塗布具用チップ本体11は、一連の塗布液の流路となるボールハウス15、中心孔16及びバック孔が設けられている。ボールハウス15には、座面45及び側壁面41が設けられてボール10を回転可能に保持し、ボールハウス15内を所定の距離だけボール10が軸方向に移動可能であり、ボールハウス15内と中心孔16又はバック孔とをつなぐように設けられた溝47を有している。ボールハウス15の座面45と側壁面41との間には接続部71を有し、接続部71を介して座面45と側壁面41は連続しており、接続部71は、頂点を塗布具用チップ1の先端側とする円錐台の側面である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、水性ボールペン等に使用する塗布具のチップに関するものであり、また塗布具用チップの製造方法に関するものである。特に、インキを多く出すボールペンチップ及びチップの製造方法に関するものである。
従来より、先端にボールを有し、前記ボールを押しつけて、ボールに付着した塗布液を塗布対象に塗布する塗布具が知られている。そして、この塗布具の例としては、塗布液にインキを用いたボールペンがある。さらに、インキとしては、染料、顔料等の色材を水を主溶媒とした水性インキがあり、このインキを内蔵した水性ボールペンが知られている。また、インキとして、ゲル化した水性ゲルインキも用いられている。なお、水性ゲルインキ等を用いたボールペンには、吐出量が多いものがある。
ボールペンに採用されるボールペンチップは、チップ本体の中に筆記用ボールが回転可能に保持されたものである。そして、ボールペンの使用時には、インキ収納部内のインキを筆記用ボールに導き、筆記用ボールの回転に応じてインキを紙等に付着させることができる。
図17(a)は、従来技術のボールペンチップ120の先端部分の断面図である。
従来技術のボールペンチップ120は、ボールペンチップ本体100とボール102によって構成されている。ボールペンチップ本体100の外形は先端側が円錐状をしている。ボール102はボールハウス103内に挿入され、さらにボール102はボールペンチップ本体100の先端101で挟持されている。
ボールペンチップ本体100の内部には、先端に凹状のボールハウス103があり、後端に中心孔110が設けられている。また、ボールハウス103には円錐内面状の座面105が設けられている。ボールペンチップ本体100には、座面105側につながる放射状の溝107が設けられている。この溝107は、ボールペンの使用時に、塗布液の排出をスムーズにするものであり、塗布液は中心孔110側から溝107を介して、先端側101に流れる。したがって、ボールペンの使用時にボール102を座面105側に押しつけられても塗布液の流路が確保され、塗布液をスムーズに塗布することができる。
図18を用いて、ボールペンを筆記する際の塗布液の流れを説明する。ボールペンを使用するとボールペンチップ120内の塗布液は、中心孔110から溝107を通過し、溝107のボールハウス103側の出口部107aからボールハウス103へと流れ、ボールペンチップ本体100の先端101側のボール102との隙間から外部に流出する。そして、ボールペンの使用時には、図18の矢印の様に塗布液は流れる。
またボールハウス103の座面105には「座打ち」と称される加工が施されている。なお「座打ち」とは、ボールペンチップ本体100のボールハウス103に筆記用ボール102を挿入し、ボール102を座面105側に押し下げる(叩く)工程である。そして、座面105の表面を凹変させることによって筆記用ボール102を沈め、筆記用ボール102とボールペンチップ本体100の開口部との間に隙間を形成させるものである。水性ボールペンの場合、この座打ち工程は、ボールペンチップ本体100の先端101の開口部をかしめた後に行われる。
また、ボール102を先端側にスプリングによって付勢する様にして、塗布液の外部への流出を防止するボールペンチップ120が知られている。すなわち、塗布具を使用しない場合にボール102をスプリングによって先端側に付勢して、ボールペンチップ本体100の先端101とボール102とが密着しており、塗布具を使用する場合(筆記する場合)にはボール102が座面105側に押されることにより、この密着が解除される。
上記したボールペンチップ120を用いたボールペンなどの塗布具は、ボール102を座面105側に押しつけながら回転させることにより内部の塗布液を塗布するものである。そして、塗布具の中には、塗布液の吐出量の増大化が求められているものがある。
ここで、ボールペンチップ120から吐出されるインキ量を増大させるには、中心孔110からボールペンチップ本体100の先端101に至る塗布液流路をできるだけ大きくすることが望ましい。
これに対し、図18にも示されているように、塗布液の流路が特に狭くなるのは、次の3カ所である。すなわち、1)溝107の出口部107a付近で流路が狭くなる。また、2)ボールハウス103の側壁面113とボール102が最も接近する付近で流路が狭くなる。さらに、3)ボールペンチップ本体100の先端101のボール102付近の隙間も流路が狭い。
このことを図19を用いながら説明する。ボールペンチップ120には、溝107の出口部107a付近におけるボール102との隙間T、ボールハウス103の側壁面113とボール102が最も接近する付近の隙間S2、ボールペンチップ本体100の先端101とボール102との隙間S1がある。そして、これらの隙間T、隙間S1、S2で塗布液の流路が特に狭くなる
また、上記のように、ボールペンチップ本体100の先端101の開口部をかしめた後、座打ちをしている。この座打ちにより、座面105側が変形し、ボール102は、座打ち変形量Lだけ軸方向(ボールの出入り方向)に移動可能となる。
そして、吐出量を大きくするには、隙間S1、S2、Tの全てを大きくすることが望ましいが、従来の塗布具では、隙間S1と隙間Tとの両方を大きくすることが難しく、塗布液の吐出量を多くすることには限界があった。
隙間S1と隙間Tとの両方を大きくすることが難しい理由は、次の通りである。すなわち、先端101をボール102に密着するようにかしめた後、座打ちしているので、座打ち変形量Lが大きいほどボールペンチップ本体100の先端付近の隙間S1を大きくすることができる。しかし、座打ち変形量Lが大きくなると、出口部107a付近におけるボール102との隙間Tが逆に小さくなってしまう。
特に、図18に示されるように、溝107の出口部107a付近は、座面105が位置しているので、出口部107aがボール102によって塞がれ、隙間Tが小さくなる。そのため、塗布液の当該部分の通過を妨げられる。
そこで、本発明は塗布液の流出性がより高い塗布具用チップを提供し、また、流出性がより高く、製造が容易な塗布具用チップの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の塗布具用チップは、塗布具用チップ本体と、塗布具用チップ本体の先端側で保持されるボールを有し、塗布具用チップ本体は、ボールハウス、中心孔及びバック孔が設けられて、バック孔、中心孔及びボールハウスは連通して一連の塗布液の流路を有している。そして、ボールハウスには、座面及び側壁面が設けられてボールを回転可能に保持し、ボールハウス内を所定の距離だけボールが軸方向に移動可能であり、ボールハウス内と前記中心孔又は前記バック孔とをつなぐように設けられた溝又は孔を有している。前記ボールハウスの座面と側壁面との間には接続面を有し、前記接続面の形状は先端に向かって突出する形状であり、接続面の内側に前記座面が位置していることを特徴としている。
この構成によれば、前記ボールハウスの座面と側壁面との間には接続面を有し、前記接続面の形状は先端に向かって突出する形状であり、接続面の内側に前記座面が位置しているので、ボールの軸方向の移動可能な距離を大きくしても、溝又は孔のボールハウス内側の出口を確保することができ、塗布液の流出を安定させることができる。
また、この接続面の形状は、頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状であってもよい。ここで、円錐台の側面の形状とは、円錐面の一部であって台形回転体の側面と同じ形状である。さらに、ボールハウスの底面側に凹部が形成されている形状でもよい。
そして、本発明の塗布具用チップの製造方法は、内部加工工程と、ボール収納工程と、先端変形工程と、座面変形工程とを有しており、この製造方法によって、ボールハウス及び中心孔を備えた塗布具用チップ本体と、ボールハウス内で保持されたボールとを有し、ボールハウスには筒内壁状の側壁面及び底面である座面側加工面が設けられている塗布具用チップが製造される。そして、内部加工工程は塗布具用チップ本体の内側にボールハウス及び中心孔を形成するように加工するものであり、ボール収納工程はボールハウスにボールを収納するものであり、先端変形工程で塗布具用チップ本体の先端側をボール側に変形させるものであり、座面変形工程は前記ボールを先端側から中心孔側に押圧して前記座面側加工面の一部である押圧変形表面部を変形させて座面とするものであり、さらに、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分には先端側に突出する部分を設けるように加工するものである。
この構成によれば、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分には先端側に突出する部分を設けるように加工するので、同じ座打ち変形量でも押圧変形表面部がより小さくなり、その端部がより内側となるので、塗布液の流路をより大きくすることができる。
また、押圧変形表面部となる先端側に突出する部分を座面側加工面の内側に形成してもよい。この構成では、座面変形工程による座面の形成が行いやすい。
また、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分を、頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状である第1の面を設けるように加工するものでもよい。
この構成によれば、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分を、頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状である第1の面を設けるように加工するので、同じ座打ち変形量でも押圧変形表面部がより小さくなり、その端部がより内側となるので、塗布液の流路をより大きくすることができ、また、前記先端変形工程の加工も容易である。
さらに、前記内部加工工程において、座面側加工面の一部であって座面変形工程により変形させない部分である非押圧部を、前記押圧変形表面の第1の面と同一面上となるように加工して、座面側加工面の全体が頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状としてもよい。
この構成によれば、前記内部加工工程において、座面側加工面の一部であって座面変形工程により変形させない部分である非押圧部を、前記押圧変形表面の第1の面と同一面上となるように加工して、座面側加工面の全体が頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状とするので、座面側加工面の加工が容易となる。
また、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部の中心孔につながる部分には前記第1の面と異なる面である第2の面を形成するものであり、前記第2の面は、頂点を後端側とする円錐面の一部、又は、平面としてもよい。
また、内部加工工程において、ボールハウスの側壁面の軸と中心孔の軸とが同軸となるように形成してもよく、かかる場合には、ボールペンチップの製造が行いやすい。
さらに、ボールハウス内と、中心孔又はバック孔とをつなぐ溝を形成する溝加工工程を有してもよく、塗布具用チップの使用時に塗布液が流れやすい。そして、この溝加工工程において、溝の開口が中心孔側となるように溝を形成するようにすることにより、塗布液の流れをより向上させることができる。
内部加工工程における加工、特に第1の面を設ける加工を切削によって行ってもよい。
さらに、本発明の塗布具用チップを用いて塗布具とすることができる。そして、塗布具の塗布液として水性インキや水性ゲルインキを用いてボールペンとして使用することができる。また、ボールを先端側に付勢されている塗布具としてもよい。
本発明によれば、塗布液の流出性がより高い塗布具用チップを提供することができ、また、流出性がより高く、製造が容易な塗布具用チップの製造方法を提供することができる。
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。図1(a)は、本発明の実施形態におけるボールペンチップを用いた芯の断面図である。図1(b)は図1(a)に示した芯を用いたボールペンの正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態におけるボールペンチップの断面図である。図3(a)は、本発明のボールペンチップの先端部分の断面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。図4は、本発明のボールペンチップの先端部分の斜視図である。図5は、本発明のボールペンチップのボールとボールペンチップ本体との接触部分を拡大した断面図である。図6は図5のG部を拡大した図である。図7は、本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。図8は、本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。図9は、本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。図10は、本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。なお、図3(a)においては、ボール10を除いた状態で、先端側から図示したものである。
本発明の第1の実施形態のボールペンチップ(塗布具用チップ)1を用いた芯7は図1(a)に示されている。そして、芯7の先端にボールペンチップ1が、取り付けられている。また、図1(a)に示されるように、ボールペンチップ1は、水性インキや水性ゲルインキであるインキ5を内部に有するインキ筒(塗布液収納部)6と接合されている。そして、芯7は、図1(b)に示されるように、ボールペン18の軸筒19の内部に装着されて使用される。
このボールペン18は、ボールペンチップ1の先端に有するボール10を紙面等で押圧しながらボールペン18を移動させることによってボール10が回転し、塗布液たるインキ5がボールペンチップ1の内部を通って、ボール10に適当量付着しながら流出し、筆記することができる。
ボールペンチップ1は、図2に示されるように、ボールペンチップ本体(塗布具用チップ本体)11、ボール10及びボール付勢部材12からなっている。
ボールペンチップ本体11は、先端側の外形が略円錐形状であり、後端側の外形が略円柱形状であり、外観全体ではロケットのような形状である。そして、ボールペンチップ本体11の先端側には円錐部25を有し、後端側には円筒部26を有している。また、円筒部26の後端側は、やや外径が縮径しているインキ筒結合段部26aを有して、インキ筒結合段部26aはインキ筒6と接続に用いられる。また、ボールペンチップ本体11の内側にはボールハウス15、中心孔16及びバック孔17が設けられて、これらが連通し、インキ5の一連の流路となっている。さらに、バック孔17の後端側は、後端側開口28を有している。
図3、図4に示されるように、ボールハウス15は、円筒内部の形状をした側壁である側壁面41と、側壁面41の後端側に位置する座面45及び接続面71を有している。接続面71は、側壁面41と座面45を接続する面である。座面45は、後述するように、ボール10を先端側から後端側に向けて押圧する座打ちにより形成され、その断面形状は円弧状である。
図3(b)に示されるように、接続面71の形状は、頂点を先端側とする円錐台の側面形状であり、この円錐台の断面の先端側の角度αは240°である。
さらに、図3、図4に示されるように、ボールペンチップ本体11の中心孔16の周りには、放射状に、いわゆる矢溝と呼ばれる溝47が設けられている。そして、溝47はボールハウス15側とつながっており、インキ5は中心孔16から溝47に入って、さらに、溝47のボールハウス15側の出口部61を通過して、ボールハウス15側に流出することができる。
図2に示されるように、ボール付勢部材12はコイル状のばねである付勢力発生部22と棒状部23が設けられている。そして、棒状部23の先端23aがボール10に接触している。
ボール付勢部材12はボールペンチップ本体11の内部に設けられている。そして、ボール付勢部材12が圧縮状態となっており、ボール付勢部材12によって先端側に向かってボール10を付勢している。このため、ボールペン18が使用されない場合には前記付勢により、ボール10がボールハウス15の先端側を塞いでインキ5の外部の流出を防止し、ボールペン18を使用する際には、筆記圧によりボール10が後端に移動して、ボール10とボールハウス15との間に隙間ができてインキ5の流出を容易とする。
ボール10は球状である。そして、ボール10はボールハウス15に収納され、ボールペンチップ本体11のボールハウス15に回転可能に保持されている。すなわち、ボール10の後端側は座面45により、ボール10の側面側は側壁面41により、ボール10の先端側は先端変形部43により、保持されている。先端変形部43は、後述するように、ボール10の挿入後にボールペンチップ本体11の先端を内側に向かって変形するようにかしめられた部分である。
次に、ボールペンチップ1の製造方法について図7〜図10を用いて説明する。
まず、ボールペンチップ本体11を形成する。ボールペンチップ本体11の形成には円柱状の材料が用いられる。そして、円柱状の材料を切削し、先端側の外形を略円錐形状に加工して円錐部25を設ける。また、後端側も所定の形状とするように加工する(外部加工工程)。なお、この円柱状の材料の材質は切削が可能である金属材料が用いられ、快削用ステンレス(例えばDSR6F(大同特殊鋼製))などを使用する。
そして、ボールペンチップ本体11の内部をドリルなどにより削って形成する(内部加工工程)。この内部加工工程によって、バック孔17、ボールハウス15及び中心孔16が形成され、後述する溝加工工程により溝47が形成される。
ボールハウス15及び中心孔16は、先端側からドリル等で軸方向に垂直な断面が円形となるように削り取って形成される。この加工によって、ボールハウス15の側壁面41と、底面の座面側加工面48が形成され、さらに、中心孔16が形成される。
ボールハウス15の側壁面41は円筒内壁状であり、また、ボールハウス15の底面である座面側加工面48は側壁面41から軸心側に向かって延びる面である。座面側加工面48は、側壁面41と中心孔16との間に位置し、具体的には、側壁面41と後端側の端部と、中心孔16の先端側の端部との間に位置している。そして、座面側加工面48は中心孔16と前記側壁面41とをつないでいる。
また、先端側からドリル等でボールハウス15及び中心孔16を形成する。ボールハウス15の側壁面41の軸と、中心孔16の軸とはほぼ同軸であるが、軸がずれていても良い。
バック孔17は後端側から削って形成する。バック孔17は、側壁面41及び中心孔16の軸とほぼ同軸となるように形成されているが、軸がずれていても良い。
座面側加工面48は、後述する座打ちにより変形する押圧変形表面部70と接続部71を有している。そして、図6に示されるように、押圧変形表面部70が座打ちにより、ボール10から力を受けて変形して座面45となる。
座面側加工面48の形状は、頂点を先端側とする円錐台の側面の形状であり、円錐面の一部である。また、座面側加工面48には押圧変形表面部70及び接続部71が含まれている。押圧変形表面部70は接続部71よりも先端側であり、内側に位置している。そして、座面側加工面48の断面角度αは240°である。この断面角度αは円錐面の軸を含む平面の断面の中心角である。また、座面側加工面48の内側端部48aは鋭角状となっている。
なお、本実施形態では、押圧変形表面部70は、頂点を先端側とする円錐台の側面状である第1の面85となる。また、接続部71は、座面加工工程により変形しない部分である非押圧部72となる。ボールハウス15の底面側を概観すると、中央側が突出し、外側がえぐれている形状であって凹部が形成されている。
次に、溝47を形成して、ボールペンチップ本体11が図7の状態となる(溝加工工程)。
溝47は、その開口が中心孔16側となっている。溝47は、中心孔16の壁面を外側に向かって削ることにより形成される。図3(a)に示されるように、本実施形態では溝47は、等間隔に3カ所設けられている。図3(b)に示されるように、溝47の外側の壁47aは、前記ボールハウス15の側壁面41とほぼ同一面に位置している。また、溝47の外側の壁47aの周方向の長さWの3カ所全ての長さは、壁47a付近の仮想される同径の円の全周の長さに対して約半分程度の長さであり、同径の円の全周の1/3以上である。したがって、溝47の周方向の幅が長く、溝47の軸方向の面積が広いので、溝47に流れるインキ5の流量をより多くすることができる。
そして、ボールペンチップ本体11のボールハウス15にボール10を入れて、図8に示される状態とする(ボール投入工程)。さらに、ボール10を座面側加工面48の内側端部48aに接触させながら、ボールペンチップ本体11の先端側をボール10側に変形させるようにローラ50でかしめ、先端変形部43を形成して図9の状態とする(先端変形工程)。このとき、先端変形部43とボール10との間は、ほとんど隙間がない状態である。
そして、ボール10を先端側から押圧による「座打ち」により、ボール10の後端側で接触している座面側加工面48の押圧変形表面部70を変形させて座面45を形成し、ボール10を所定距離だけ後端側に移動させる(座面変形工程)。ここで、ボール10の硬さは1500〜2000Hvであり、ボールハウス15の硬さは200〜280Hvであり、ボール10の方がボールハウス15よりも硬い材料が用いられているので、ボールハウス15の押圧変形表面部70がボール10の形状に合う形となるように変形する。そして、ボールペンチップ1は、図10に示されるような状態となって完成する。
本実施形態では、座面側加工面48が設けられており、座面側加工面48の内側端部48aは先端側に突出して鋭角状であるので、座打ちがしやすい。すなわち、図6に示されるように、内側端部48aは鋭角状であるので、座打ちにより変形する座打ち変形部66の体積が小さくなり、小さい力で座打ちが可能となる。
この座打ちによりボール10は後端側に移動するので、図5に示されるように、ボール10とボールペンチップ本体11の先端変形部43との間には隙間S1が形成される。また、座打ちにより形成される座面45の形状は、ボール10の曲面に合わせた形状となる。
そして、筆記時などの使用の際、筆圧によって先端側から座面45側にボール10を押した場合には、図5に示されるように、座面45の全体がボール10と接触する。また、図6に示されるように、座面45の接続部71との境界である座面先端側縁部54もボール10と接触する構造となる。
そして、図2に示すように、ボール付勢部材12を取り付けてボール10先端側に付勢し、図1(a)に示すように、インキ筒6を取り付け、インキ5を充填して、芯7が完成する。さらに、図1(b)に示されるように、芯7を軸筒19に入れることにより、ボールペン18が完成する。なお、芯7のインキ筒6内の後端にはインキフォロア8を設けられている。
このインキフォロア8は、不揮発性又は難揮発性有機液状物をゲル化したもので構成されるものを用いることができる。さらに、前記不揮発性又は難揮発性有機液状物として、シリコーンオイル、鉱物油及びポリブテンの群から選ばれる1種又は2種以上の有機液状物を用いることができる。このような成分のインキフォロア8は、インキの吐出量が大きい場合にも、安定的に追随させることができる。
図5に示されるように、本実施形態のボールペンチップ1には、隙間T、隙間S2、隙間S1が形成される。隙間Tは溝47の出口部61付近におけるボール10との隙間であり、隙間S2はボールハウス15の側壁面41とボール10が最も接近する付近の隙間であり、隙間S1はボールペンチップ本体11の先端側の先端変形部43付近のボール10との隙間である。
そして、ボールペン18を使用する場合には、塗布液であるインキ5が、中心孔16から溝47のボールハウス15側の出口部61の隙間Tを通過して、ボールハウス15に流出し、さらに隙間S2を経て、隙間S1から外部に流出する。
隙間T、隙間S1、隙間S2は、ボール10の外径Dや座打ち変形量Lやボールハウス15の側壁面41の内径等により定まるものである。
図18や図19に示される、従来技術のボールペンチップ120では、座打ち変形量Lを大きくすると、隙間S1が大きくなるが、座面105と接続部71との境界である座面先端側縁部54がが外側に移動する。このため、座打ち変形量Lを大きくすると、溝47の出口部61付近におけるボール10との隙間Tが小さくなる。また、座打ち変形量Lを小さくすると、座面先端側縁部54が内側に位置して隙間Tが大きくなるが、隙間S1が小さくなる。
しかしながら、本発明のボールペンチップ1では、図6に示されるように、押圧変形表面部70を頂点を先端側とする円錐台の側面形状とするように加工しているので、図5に示される座打ち変形量Lを大きくしても座面先端側縁部54の外側への移動量が小さく隙間Tが比較的大きくすることができる。そのため、座打ち変形量Lを大きくしても、隙間Tをより大きくすることができる。したがって、より多くのインキ5を流出させることができる。
また、側壁面41とボール10が最も接近する付近の隙間S2を、隙間S1及び隙間Tより小さくなるようにしてもよい。そして、隙間S2でのインキ5の流れをしぼることにより、流量の調節を確実に行うことが可能となる。
すなわち、従来の塗布具では、上記のように、隙間S1と隙間Tとの双方を大きくすることができないので、いずれかで狭くなり、多くの塗布液を流出させることができなかった。また、隙間S1及び隙間Tで流量の調整を行うと、座打ち変形量Lのばらつきにより、これらの隙間S1、Tが変化してしまうので、安定して流量を調整することができない。しかしながら、本発明のボールペンチップ1では、隙間S1及び隙間Tの双方をより大きくすることが可能であり、少ない加工力で変形させることができる。また、精度よく加工できるボール10の径と側壁面41の径により定まる隙間S2により流量の調節を行うことができる。多くの塗布液を流出させる塗布具にも精度よく流量の調節ができる。
そして、本発明のボールペンチップ本体11の押圧変形表面部70は、頂点を先端側とする円錐台の側面であるので、図19等に示される従来技術のボールペンチップ本体100と同じ長さの座打ち変形量Lとした場合であっても、本発明のボールペンチップ本体11では従来技術のボールペンチップ本体100よりも、隙間Tをより大きくすることができる。
次に、変形例を説明する。
図11は、本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。図12は、図11のG1の部分を拡大した図である。図13は、本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。図14は、図13のG2の部分を拡大した図である。図15は、本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。図16は、図15のG3の部分を拡大した図である。
図11、図12に示すボールペンチップ本体11aを用いることができる。具体的には、ボールペンチップ本体11aは上記したボールペンチップ本体11と比べて座面側加工面48のみが異なり、ボールペンチップ本体11aの座面側加工面48は、上記したボールペンチップ本体11の座面側加工面48と比べると、接続部71aが異なり、押圧変形表面部70は同じである。そして、接続部71aは軸方向に垂直な平面状である。
そして、ボールペンチップ本体11aでは、座面側加工面48の押圧変形表面部70を、頂点を先端側とする円錐台の側面とし、接続部71aを押圧変形表面部70とは異なる面としている。ボールペンチップ本体11aも上記の実施形態のボールペンチップ本体11と同様に、同じ長さの座打ち変形量Lとした場合に、隙間Tをより大きくすることができる。なお、接続部71aの面は軸方向に垂直な平面以外であってもよく、加工後にボール10に接触しなければよい。
また、図13、図14に示すボールペンチップ本体11bや図15、図16に示すボールペンチップ本体11cを用いることができる。ボールペンチップ本体11b及びボールペンチップ本体11cは上記したボールペンチップ本体11と比べて座面側加工面48のみが異なり、具体的には、図14や図16に示されるように内側端部48a付近である座面側加工面48の中心孔16側の端部付近の形状が異なる。
そして、ボールペンチップ本体11b及びボールペンチップ本体11cの押圧変形表面部70には、第1の面85とは異なる面である第2の面86が設けられている。
図14に示すように、ボールペンチップ本体11bの第2の面86は、中心孔16側の端部付近に位置しており、軸方向に垂直な平面状である。また、図16に示すように、ボールペンチップ本体11cの第2の面86は、中心孔16側の端部付近に位置しており、頂点を後端側とする円錐台の側面である。
そして、ボールペンチップ本体11b及びボールペンチップ本体11cでは、第2の面86が設けられているので、ボールハウス15にボール10を入れる際には、ボールの位置が安定し、また、座打ちの際に歪みにくい。
上記した実施形態の水性インキ及び水性ゲルインキであるインキ5として、吐出量を多くすることが適しているインキ5を用いることが好ましい。一例として、以下のようなインキ5を用いることが用いることができる。
1)立体造膜成分としての粘着性合成樹脂エマルション及び水を少なくとも含んでいるインキ。
2)前記インキにおいて、前記粘着性合成樹脂エマルションがインキ全量に対して少なくとも30重量%含まれているインキ。
3)前記インキにおいて、粘度が5mPa・s以上、100mPa・s未満(ELD型粘度計、1°34′コーンローター、10rpm、20℃)のインキ。
4)前記インキにおいて、粘着性合成樹脂エマルションの樹脂粒子が複数の粒度分布を持つ樹脂粒子群で構成されるインキ。
5)前記インキにおいて、粘着性合成樹脂エマルションは最低造膜温度(MFT)25℃以下の合成樹脂エマルションであるインキ。
6)前記インキにおいて、最低造膜温度(MFT)が5℃以下の粘着性合成樹脂エマルションと、最低造膜温度(MFT)が50℃以上の粘着性合成樹脂エマルションとが含まれているインキ。
7)前記インキにおいて、着色剤を有するインキ。
8)前記着色剤として金属を含む顔料が含まれ、かつさらに増粘剤が含まれているインキ。
9)前記インキにおいて、粘着性合成樹脂エマルションがアクリル系合成樹脂エマルション及びスチレン系合成樹脂エマルションの群から少なくとも選ばれたインキ。
10)前記インキにおいて、前記樹脂エマルションの造膜樹脂を可塑化する性質を持つ物質である造膜助剤を含むインキ。
11)前記インキにおいて、香料を含むインキ。
上記した実施形態のインキ5として、油性インキや修正液などその他の塗布液を用いることができる。
また、このボールペン18を用いて筆記する場合のインキの吐出量Zを、少なくとも100mg/10mとすることができる。
さらに、ボール10の外径D(mm)、筆記によって形成された筆跡の厚みH(μm)×103、筆記の際のインキの吐出量Z(mg/10m)の関係が、以下の1)〜3)の1又は2以上が成立するボールペン18も採用することができる。なお、インキの吐出量Z(mg/10m)は、10m筆記したときの吐出量(mg)を示すものである。
1)ボール径D(mm)に対して、筆記によって形成された筆跡の厚みH(μm)の比であるH×103/Dが15以上であるボールペン。
2)ボール径D(mm)に対する前記ペン先からの前記水性インキ組成物の吐出量Z(mg/10m)の比であるZ/Dが125以上であるボールペン。
3)ボール径D(mm)に対して、筆記によって形成された筆跡の厚みH(μm)×103の比であるH/Dが15以上であり、ボール径D(mm)に対する吐出量Z(mg/10m)の比であるZ/Dが125以上であるボールペン。
上記の範囲のボールペン18は、インキの成分、粘度等及びボール径等を調整して製造することができる。
また、本発明の第1の実施形態では、ボール付勢部材12が設けられているが、ボール付勢部材12を設けなくともよい。
なお、本出願には、特願2003−149512号、特願2003−149491号及び特願2003−149640号それぞれの日本国出願に記載の発明内容が全て含まれる。
以上説明したように、流出性が多い塗布具のチップに用いることができる。また、塗布具用チップの製造方法により塗布具用チップの製造がしやすい。
(a)は、本発明の実施形態におけるボールペンチップを用いた芯の断面図である。(b)は図1(a)に示した芯を用いたボールペンの正面図である。 本発明の第1の実施形態におけるボールペンチップの断面図である。 (a)は、本発明のボールペンチップの先端部分の断面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。 本発明のボールペンチップの先端部分の斜視図である。 本発明のボールペンチップのボールとボールペンチップ本体との接触部分を拡大した断面図である。 図5のG部を拡大した図である。 本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。 本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。 本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。 本発明のボールペンチップの加工段階での先端部分の断面図である。 本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。 図11のG1の部分を拡大した図である。 本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。 図13のG2の部分を拡大した図である。 本発明の変形例におけるボールペンチップの先端部分の断面図である。 図15のG3の部分を拡大した図である。 (a)は、従来技術のボールペンチップの先端付近の径方向の断面図である。(b)は、ボールペンチップの先端部分を拡大した軸方向の断面図である。 従来技術のボールペンチップの先端部分の斜視図である。 従来技術のボールペンチップのボールとボールペンチップ本体との接触部分を拡大した断面図である。
符号の説明
1 ボールペンチップ(塗布具用チップ)
10 ボール
11 ボールペンチップ本体(塗布具用チップ本体)
12 ボール付勢部材
15 ボールハウス
16 中心孔
17 バック孔
18 ボールペン
41 円筒壁(側壁面)
43 先端変形部
45 座面
48 座面側加工面
70 押圧変形表面部
71、71a 接続部
72 非押圧部
85 第1の面
86 第2の面

Claims (18)

  1. 塗布具用チップ本体と、塗布具用チップ本体の先端側で保持されるボールを有し、塗布具用チップ本体は、ボールハウス、中心孔及びバック孔が設けられて、バック孔、中心孔及びボールハウスは連通して一連の塗布液の流路を形成し、ボールハウスには、座面及び側壁面が設けられてボールを回転可能に保持し、ボールハウス内を所定の距離だけボールが軸方向に移動可能であり、ボールハウス内と前記中心孔又は前記バック孔とをつなぐように設けられた溝又は孔を有する塗布具用チップであって、前記ボールハウスの座面と側壁面との間には接続面を有し、前記接続面の形状は先端に向かって突出する形状であり、接続面の内側に前記座面が位置していることを特徴とする塗布具用チップ。
  2. 接続面の形状は、頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状であることを特徴とする請求項1に記載の塗布具用チップ。
  3. ボールハウスの底面側に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具用チップ。
  4. ボールハウス及び中心孔を備えた塗布具用チップ本体と、ボールハウス内で保持されたボールとを有し、ボールハウスには筒内壁状の側壁面及び底面である座面側加工面が設けられている塗布具用チップの製造方法において、塗布具用チップ本体の内側にボールハウス及び中心孔を形成するように加工する内部加工工程と、ボールハウスにボールを収納するボール収納工程と、塗布具用チップ本体の先端側をボール側に変形させる先端変形工程と、前記ボールを先端側から中心孔側に押圧して前記座面側加工面の一部である押圧変形表面部を変形させて座面とする座面変形工程とを有し、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分には先端側に突出する部分を設けるように加工することを特徴とする塗布具用チップの製造方法。
  5. 内部加工工程において、押圧変形表面部となる先端側に突出する部分を座面側加工面の内側に形成することを特徴とする請求項4に記載の塗布具用チップの製造方法。
  6. 内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分を、頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状である第1の面を設けるように加工することを特徴とする請求項4又は5に記載の塗布具用チップの製造方法。
  7. 内部加工工程において、座面側加工面の一部であって座面変形工程により変形させない部分である非押圧部を、前記押圧変形表面の第1の面と同一面上となるように加工して、座面側加工面の全体が頂点を塗布具用チップの先端側とする円錐台の側面の形状とすることを特徴とする請求項6に項記載の塗布具用チップの製造方法。
  8. 内部加工工程において、前記押圧変形表面部の中心孔につながる部分には前記第1の面と異なる面である第2の面を形成するものであり、前記第2の面は、頂点を後端側とする円錐面の一部、又は、平面であることを特徴とする請求項7に記載の塗布具用チップの製造方法。
  9. 内部加工工程における加工は、切削により行われることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
  10. 内部加工工程において、ボールハウスの側壁面の軸と中心孔の軸とが同軸となるように形成するものであることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
  11. さらに、ボールハウス内と、中心孔又はバック孔とをつなぐ溝を形成する溝加工工程を有することを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
  12. 溝加工工程において、溝の開口が中心孔側となるように溝を形成するものであることを特徴とする請求項11に記載の塗布具用チップの製造方法。
  13. 円柱状の材料を用い、先端側の外形を略円錐形状とする外部加工工程を有することを特徴とする請求項4〜12のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法。
  14. 請求項4〜13のいずれかに記載の塗布具用チップの製造方法を用いて製造された塗布具用チップ。
  15. ボールハウス及び中心孔を備えた塗布具用チップ本体と、ボールハウス内で保持されたボールとを有し、ボールハウスには筒内壁状の側壁面及び底面である座面側加工面が設けられている塗布具用チップにおいて、前記塗布具用チップ本体は、内側にボールハウス及び中心孔を備えるように加工する内部加工工程と、ボールハウスにボールを収納するボール収納工程と、塗布具用チップ本体の先端側をボール側に変形させる先端変形工程と、前記ボールを先端側から中心孔側に押圧して前記座面側加工面の一部である押圧変形表面部を変形させて座面とする座面変形工程とを有して製造されるものであり、前記内部加工工程において、前記押圧変形表面部となる部分には先端側に突出する部分を設けるように加工されたものであることを特徴とする塗布具用チップ。
  16. 請求項1〜3、14、15のいずれかに記載の塗布具用チップを用いたことを特徴とする塗布具。
  17. 塗布液として水性インキ又は水性ゲルインキを用いているボールペンであることを特徴とする請求項16に記載の塗布具。
  18. ボールは先端側に付勢されていることを特徴とする請求項16又は17に記載の塗布具。
JP2004156698A 2003-05-27 2004-05-26 塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具 Expired - Fee Related JP4471276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004156698A JP4471276B2 (ja) 2003-05-27 2004-05-26 塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003149491 2003-05-27
JP2003149512 2003-05-27
JP2003149640 2003-05-27
JP2004156698A JP4471276B2 (ja) 2003-05-27 2004-05-26 塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005007876A true JP2005007876A (ja) 2005-01-13
JP4471276B2 JP4471276B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=34109000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004156698A Expired - Fee Related JP4471276B2 (ja) 2003-05-27 2004-05-26 塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4471276B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216640A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Sakura Color Prod Corp 塗布具用チップ、並びに、塗布具
JP2007326337A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Sakura Color Prod Corp 塗布具用チップの製造方法、塗布具用チップ、塗布具
JP2009107209A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Sakura Color Prod Corp ボールペンチップ、ボールペン
JP2017209899A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社パイロットコーポレーション パイプ式ボールペンチップ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216640A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Sakura Color Prod Corp 塗布具用チップ、並びに、塗布具
JP2007326337A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Sakura Color Prod Corp 塗布具用チップの製造方法、塗布具用チップ、塗布具
JP2009107209A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Sakura Color Prod Corp ボールペンチップ、ボールペン
JP2017209899A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社パイロットコーポレーション パイプ式ボールペンチップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4471276B2 (ja) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101207222B1 (ko) 도포구용 팁, 도포구용 팁의 제조방법, 도포구
JP4870444B2 (ja) 塗布具用チップ、並びに、塗布具
CN110857005B (zh) 圆珠笔芯和圆珠笔
WO2010104101A1 (ja) ボールペンチップ、ボールペンリフィル、ボールペン及びボールペンチップの製造方法
JP2015208932A (ja) 油性ボールペンリフィル及び油性ボールペン
JP4471276B2 (ja) 塗布具用チップ、塗布具用チップの製造方法、塗布具
TWI698356B (zh) 原子筆頭及具備該原子筆頭的書寫用具
JP4655855B2 (ja) ボールペンチップ
JP2005212304A (ja) ボールペンチップ
JP4267886B2 (ja) 塗布具用チップ、塗布具及び塗布具用チップの製造方法
JP4471277B2 (ja) 塗布具用チップの製造方法
JP5083938B2 (ja) ボールペン
JP4893418B2 (ja) ボールペンチップの製造方法
JP4916226B2 (ja) 塗布具用チップの製造方法、塗布具用チップ、塗布具
JP3139355U (ja) パイプ式ボールペンチップ
JP2006007670A (ja) 塗布具
JP6633363B2 (ja) ボールペンチップ及び該ボールペンチップの製造方法並びに該ボールペンチップを具備した筆記具
JP2002321486A (ja) ボールペンチップ及びこれを使用したボールペン
JP2005178370A (ja) ボールペンチップ
JP2003170694A (ja) 水性ボールペン
JP2001225585A (ja) ボールペンのチップ
JP2004009605A (ja) 水性ボールペン及びボールペンチップ
JP2006150915A (ja) パイプ式ボールペンチップ
JP2009107209A (ja) ボールペンチップ、ボールペン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070502

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4471276

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees