JP2005007367A - 粉砕システム - Google Patents
粉砕システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005007367A JP2005007367A JP2003177470A JP2003177470A JP2005007367A JP 2005007367 A JP2005007367 A JP 2005007367A JP 2003177470 A JP2003177470 A JP 2003177470A JP 2003177470 A JP2003177470 A JP 2003177470A JP 2005007367 A JP2005007367 A JP 2005007367A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- coarse powder
- rotary table
- particle size
- vertical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
- Disintegrating Or Milling (AREA)
Abstract
【課題】ポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混在した原料を、エアスエプト式竪型粉砕機を用いた従来の粉砕システムで粉砕しようとした場合に、比重の軽い粗粉が所望の粒径まで粉砕されないまま一部製品に混入して品質不良を引き起こすという問題を解決する。
【解決手段】ポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混在した原料を、造粒機により圧密して所望の粒径に造粒した後、エアスエプト式の竪型粉砕機に投入して粉砕する。前記工程を採用した粉砕システムであれば、粗粉の中の気孔を予め潰して密度を高めているため、所望の粒径になった微粉のみがセパレータを通過するので、製品内に粗粉が混入する可能性が低くなる。
【選択図】 図1
【解決手段】ポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混在した原料を、造粒機により圧密して所望の粒径に造粒した後、エアスエプト式の竪型粉砕機に投入して粉砕する。前記工程を採用した粉砕システムであれば、粗粉の中の気孔を予め潰して密度を高めているため、所望の粒径になった微粉のみがセパレータを通過するので、製品内に粗粉が混入する可能性が低くなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、竪型粉砕機(竪型ミルと称されることもある)を用いて原料を微粉砕する粉砕システムに関するものであり、内部に大きな気孔を有しポーラスで比重が軽い粗粉と、微粉とが混在する原料を、効率良く粉砕できる粉砕システムに関する。
【0002】
【従来技術】
原料を微粉砕する粉砕装置として、回転式の分級機を内蔵するエアスエプト式の竪型粉砕装置が従来から用いられている。
前記分級機を内蔵したエアスエプト式の竪型粉砕機として、例えば特許文献1に開示された粉砕機がある。
【0003】
【特許文献1】
特開昭57−75156号公報
【0004】
特許文献1に開示された竪型粉砕機は、粉砕機内の粉砕ローラと回転テーブルの間で粉砕した原料を、回転テーブル下方から導入したガスで吹き上げて該回転テーブルの上方に配した回転式の分級機で分級することにより、微粉を機外に取り出すとともに粗粉を回転テーブル上に落下させて再度粉砕して、原料を効率良く微粉砕する粉砕機であり、エアスエプト式の竪型粉砕機を用いた従来の粉砕システムの1例を図4に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示した分級機を内蔵する竪型粉砕機302は、竪型粉砕機302内の粉砕ローラと回転テーブルの間で粉砕した原料を、回転テーブル下方から導入したガスで上方に吹き上げる必要がある。
しかし、ポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混在した原料を前述の従来型竪型粉砕機で粉砕しようとした場合においては、微粉と一緒に大量の粗粉が吹き上げられて、竪型粉砕機上部に配した分級機に達する。
竪型粉砕機302上部に配した分級機は、本来前記粗粉を微粉と分離して、所望の粒度となった微粉のみを竪型粉砕機上部から取出すよう機能するが、微粉と一緒に大量の粗粉が吹き上げられ場合には十分に機能せずに、粗粉の一部が分級機を通過して、微粉と一緒に機外に取出されるという現象を生じる。
竪型粉砕機302に設けた上部取出口から機械に取出された粗粉は、製品に混入するので、製品の品質不良という問題を引き起こす。
特に粉砕する前の原料の中に多くの微粉が含まれている場合は、粉砕する必要のない微粉を早く上部取出口から取出すためにも、多くのガス量が必要なため、粗粉が吹き上げられやすくなって、前記問題が深刻化する。
【0006】
例えば、軽量気泡コンクリート(ALCと称することもある)パネルと呼ばれる建材は、その素材がポーラス(気孔率が高い)なため、軽量で施工性が良く、断熱性も高いことから、非常に多く用いられている。
前記ALCパネルは、所望の大きさに裁断されて使用されることが多く、裁断の際に大量の廃材が生じるが、前記廃材を粉砕して所望の粒度以下の微粉にすることによって再度原料として利用している。
【0007】
しかし、前記廃材の中に混在している粗粉は、その中に大量の気孔が含まれてポーラスとなっており、内部に大きな気孔を含まない微粉と比較した場合に、みかけ上の比重が著しく小さいという傾向があり、粒径が大きくなっても重量がそれに見合って増加しないという特徴がある。さらに、前記廃材の中には大量の微粉が含まれており、そのままの粒径で再利用でき、粉砕する必要のない微粉が50%近く含まれていることがある。
そのため、所望の粒径を粉砕品を効率的に得るために本来必要な量のガスを竪型粉砕機302内に導入すると、気孔を含んだ軽い粗粉がセパレータまで容易に吹き上げられて、セパレータを通過してしまうのである。
【0008】
特に回転式のセパレータを内蔵する従来の竪型粉砕機302は、セパレータに備えた羽根の回転によって、竪型粉砕機302内にガスの旋回流を引き起こし、旋回流に乗って流れる原料の遠心力によって原料を分離するという分級効果を備えているが、内部に気孔を含んだ粗粉はみかけ上の比重が小さいため、粒径が大きくても重量が軽くセパレータを通過しやすい。
このような理由から、微粉と粗粉が混在した前記ALCパネルの廃材を原料として前述の従来型竪型粉砕機で粉砕すると、微粉と分離しきれない粗粉が製品に混入するので、製品の品質不良という問題を引き起こした。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ポーラスで比重が軽く微粉と粗粉が混入して竪型粉砕機で粉砕しにくい原料を、効率良く粉砕する粉砕システムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明による粉砕システムは、
(1) 粉砕ローラと回転テーブルとの間で粉砕した原料を回転テーブル下方から導入したガスで吹き上げて粉砕機上部に配設したセパレータで分級する内部分級式の竪型粉砕機と、原料を圧密して所望の粒径に造粒する造粒機とを備えて、該造粒機により所望の粒径に造粒した原料を、該竪型粉砕機の回転テーブル上に投入して粉砕する構成とした。
【0011】
(2) (1)記載の粉砕システムにおいて、前記原料を軽量気泡コンクリートとした。
【0012】
(3) (1)又は(2)記載の粉砕システムにおいて、前記造粒機をロールプレスとした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明による粉砕システムの詳細について説明する。
図1及び図2は本発明に係る粉砕システムの実施形態に係る好ましい1例を示し、図1は粉砕システムの全体構成図であり,図2は竪型粉砕機の要部縦断面図である。図3は本発明に係る原料から製品までの態様を説明するための概念図である。
【0014】
本発明の実施形態に用いる竪型粉砕機1の好ましい構成について以下に説明する。本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、図2に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成するケーシング1Bと、竪型粉砕機1の下部に設置された減速機2Bを介して電動機2Mにより駆動される回転テーブル2と、回転テーブル2の上面(回転テーブル上面2Aと称することもある)外周部を円周方向に等分する位置に配設した複数個のコニカル型の粉砕ローラ3とを備えている。
【0015】
粉砕ローラ3は、軸7により下部ケーシングに回動自在に軸着した上部アーム6と、該上部アーム6と一体に形成した下部アーム6Aとを介して油圧シリンダ8のピストンロッド9に連結されており、該油圧シリンダ8の作動によって回転テーブル上面2Aの方向に押圧されて、回転テーブル上面2Aに原料を介して従動することによって回転する。
【0016】
前記ケーシング1Bの回転テーブル上面2Aの中央上部には、セパレータ14と、原料投入口35が設けられており、また、セパレータ14の中心軸を上下に貫通するようにして原料投入シュート13が配されており、原料投入シュート13を介して原料投入口35から回転テーブル上面2Aに原料を投入する(供給と称することもある)ことができるよう構成されている。
また、セパレータ14は、セパレータ14の回転軸を中心として上方に拡径する逆円錐台状に一定間隔の隙間をあけて並べられた複数枚の羽根14Aを備えて、図示しない駆動装置により自在に回転できる構成となっている。
【0017】
原料投入シュート13から投入した原料は、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動して、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕される。
そして、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕された原料の一部は、回転テーブル上面2Aの外縁部に周設されたダムリング15を乗り越え、回転テーブル上面2Aの外周部とケーシングとの隙間である環状通路30(環状空間部30と称することもある)へと向かう。
ここで、ケーシング1Bの回転テーブル2の下方には、ガスを導入するためのガス導入口33を設けており、さらに回転テーブル上方に該ガスを排出するため上部取出口39を設けている。
竪型粉砕機1の運転中において、該ガス導入口33よりガス(本実施形態においては空気)を導入することによって、前記ケーシング1B内において該回転テーブル下方からセパレータ14を通過して上部取出口39へと流れるガスの気流が生じている。
【0018】
竪型粉砕機1内に投入した原料と、回転テーブル2と粉砕ローラ3に粉砕されてダムリング15を乗り越えた原料の一部は、前記ガスにより吹き上げられてケーシング内を上昇し、回転セパレータ14に達する。
ここで、径の大きく重量の大きな原料はセパレータ14の羽根14Aを通過することができずセパレータ14の下方に落下して再度粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕されるとともに、径の小さな原料は、隙間をあけて並べられた羽根14Aの間を抜けてセパレータ14を通過し、上部取出口39より取出される。
【0019】
なお、粉砕ローラ3に噛み込まれずそのまま環状通路に達したような一部の極大な粒径の原料は、環状通路30より回転テーブル下方に落下して下部取出口34より竪型粉砕機1の外に取出される。
【0020】
また、本実施形態に用いた竪型粉砕機1は粉砕ローラの個数が3個であって、テーブル回転数は73RPMであり、粉砕ローラ中心直径Dは0.4mであり、テーブル直径Tは0.64mであり、ダムリング15の高さはテーブル上面2Aより約20mmである。
また、本実施形態に用いることのできる竪型粉砕機1の型式は、前述したものに限らないことは勿論であって、例えば、粉砕ローラ3の形状がスフェリカル形状のタイヤ型の竪型粉砕機1であっても良い。また、要求される製品の粒度に応じて、セパレータ14は固定タイプのものであっても良い。
【0021】
次に本実施形態に造粒機として用いたロールプレス50は、図1にその概念図を示したようにケーシング上部に配した投入口55の下方に2つの造粒用ロール52を備えており、図示しない駆動装置により回転する2つの造粒用ロール52間の間隙に原料を挟んで圧密して、ケーシング下部に配した取出口57から取出す構造の造粒機である。
【0022】
ロールプレス50は、内部に気孔を有してポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混在した原料を、2つの造粒用ロール52の間の隙間に挟み込み圧力をかけ圧密成形することによって密度を高め、比重の高い粒径の大きな造粒体を製造することができる。
【0023】
なお、本実施形態においては、構造が簡単で効率の良い好ましい造粒機の1例としてロールプレス50を用いたが、内部に気孔などの空隙を有しポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混入した原料を、圧力をかけて成形し、内部の気孔を潰す、あるいは気孔内に微粉を詰めることにより、圧密して比重の高い粒径の大きな造粒体を製造することができる造粒機であれば他のタイプの造粒機であっても良い。
また、ロールプレス50で圧密した原料の大きさが竪型粉砕機1に投入するに大きすぎる場合においては、図示しない裁断機を用いて所望の形状になるよう切断して造粒しても良い。また、図1の粉砕システムにロールプレス50に投入する前の原料に水分を吸収させるための散水装置を設けることは、原料が造粒しやすくなる点で効果があって好ましい形態である。
【0024】
次に、本発明の実施形態に係る粉砕システム100の好ましい1例ついて図1を用いて説明する。粉砕システム100の基本構造は、造粒機であるロールプレス50と、ロールプレス50により所望の密度と粒径に造粒した原料を粉砕する竪型粉砕機1によって構成される。
図1に示した粉砕システム100は、原料ホッパ65、ロールプレス50、竪型粉砕機1、及び捕集機60を備えて、さらにそれらの機器を後述する構成で接続するために、送風機70(エキゾーストファン70と称することもある)、バケットエレベータ41、及びベルトコンベヤ75等を備えている。
【0025】
ここで、図1に示した実施形態の好ましい1例においては、原料ホッパ65から蓄えられた原料が、ベルトコンベヤ75を介してロールプレス50の投入口55に供給されるよう構成されている。
ロールプレス50の投入口55に供給された原料は、造粒された後、取出口57からロールプレス50外に取出される。
そして、取出口57から取出された造粒後の原料は、竪型粉砕機1の原料投入口35に供給されるよう配管で接続されている。
【0026】
また、竪型粉砕機1の上部取出口39から取出された粉砕後の原料は、送風機70によってガスとともに捕集機60に送給されて、製品として取出されるよう配管で接続される。また、竪型粉砕機1の下部取出口34から取出された原料は、バケットエレベータ41等により搬送されて再度原料投入口35に供給されるよう配管で接続される。
【0027】
前記のように構成された粉砕システム100を用いて実施される粉砕方法の好ましい1例を以下に説明する。
原料ホッパ65からベルトコンベヤ75によって竪型粉砕機1に供給された原料を、ベルトコンベヤ75を介してロールプレス50の投入口55に供給する。なお、本実施形態に用いた原料は、軽量気泡コンクリートの廃材であり、軽量気泡コンクリートパネルを所定の形状に裁断する際に生じた裁断くずである。
【0028】
軽量気泡コンクリートの廃材の態様を図3(1)に概念的に示す。
前記廃材を裁断する際には、のこぎり状の刃物を使用することが多く、裁断の際に、大量の微粉が生じるとともに使用できない端材が発生する。
そのため、前記廃材の中には、数mm角の大きさの塊から微粉まで様々な粒径のものが混在している。
また、軽量気泡コンクリートの中には多くの気孔が含まれていることから、粗粉の中には気孔が残存してポーラスな状況となっている。
なお、この廃材は、数百μm(ミクロンメータ)以下の微粉とすることによって、再度コンクリートの原料として利用できる。
【0029】
粉砕システム100においては、ロールプレス50の投入口55に供給された原料が、ロールプレス50内に配した2つの造粒用ロール52に挟まれて圧密されることによって、圧密され比重の高い粒径の大きな原料となって、取出口57からロールプレス50の外に取出される。
造粒後の原料状態を説明するための概念図を図3(2)に示すが、造粒後の原料は数mm角以上(本実施形態においては粒径20mm程度)の大きさとなって内部に存在する大きな気孔をほとんど潰された状態となっている。
【0030】
そして、ロールプレス50から取出され原料は、竪型粉砕機1の原料投入口35に供給される。原料投入口35から投入した造粒後の原料は、原料投入シュート13を介して、回転テーブル上面2Aの上方より回転テーブル上面2Aの中央部に投入される。投入された原料は、回転テーブル上面2Aで回転させられ、また、回転による遠心力が発生することにより、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動し、回転テーブル上面2Aと該回転テーブル上面2Aに押圧された粉砕ローラ3との間に噛み込まれ粉砕される。
【0031】
回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕された原料の中で、ダムリング15を乗り越えた原料は、回転テーブル上面2Aの外周面とケーシング内周面との間の環状通路30に放り出されて環状通路30を達し、ガス供給口33から導入されたガス(本実施形態においては空気)により上方に吹き上げられて、セパレータ14で分級される。
なお、粉砕ローラ3に噛み込まれずそのまま環状通路30に達したような一部の径の大きな原料は、回転テーブル2の下方に配した下部取出口34より竪型粉砕機1の外部へ取出され、バケットエレベータ41により再度竪型粉砕機1に戻されて粉砕される。
【0032】
図2に示す竪型粉砕機1に内蔵した回転式のセパレータ14は、装置内にガスの旋回流を発生させて原料を分級する効果と、羽根14Aで大きな粒径の原料を落として分級する効果をかね備える効率的な分級機である。
前述したように造粒前の原料の中に含まれる粗粉は、その中に大量の気孔が含まれることによりみかけ上の比重が小さくなるという傾向があって、内部に大きな気孔が含まれない微粉と比較した場合に、粒径に応じて重量が増加しないという特徴がある。そのため、所望の粒径を得るのに本来必要なガスの量を竪型粉砕機内に導入すると、気孔を含んだ軽い粗粉がセパレータ14を通過してしまう可能性が高い。
【0033】
造粒後の原料を竪型粉砕機1に投入する本実施形態の方法は、原料の中の気孔を予め潰して密度を高めているので、前記問題が生じず、所望の粒径を得るのに必要なガスの量を竪型粉砕機内1に導入すれば、所望の粒径のみの微粉がセパレータ14を通過して、上部取出口39から取出されるので製品P内に粗粉が混入する可能性が低くなる。
【0034】
また、竪型粉砕機1は、粉砕ローラ3と回転テーブル2の間に粉砕する必要のない小さな粒径の原料を大量に噛みこむと竪型粉砕機が振動を生じて安定運転ができなくなる特性がある。
特に、本実施形態の中で説明した軽量気泡コンクリートパネルの廃材の場合は、ベルトコンベヤ75から供給する原料の中に、そのまま製品となるような小さな粒径の原料が大量に含まれていることも多く、50%以上がそのまま製品となるような粒度であることも珍しくないない。従って、本発明の粉砕システム100によって造粒した後、竪型粉砕機1で粉砕することが竪型粉砕機の振動を抑えるといった面からも有効である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、気孔を有してポーラスで比重が軽い粗粉を含むような原料であっても、予め圧密して造粒することにより、内部分級式の竪型粉砕機を用いて効率的に粉砕でき、製品の中に微粉と分離しきれない粗粉が混入するのを防止することができる。
【0036】
特に、本発明の粉砕システムを、ALCの廃材のように微粉が大量に含まれているような原料に対して用いれば、竪型粉砕機の振動を抑えるといった面からも有効である。
また、本発明のシステムに造粒機としてロールプレスを用いれば、効率的に連続して原料を圧密成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る粉砕システムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る竪型粉砕機の縦断面図である。
【図3】原料から製品までの態様を説明するための概念図である。
【図4】従来型粉砕システムの全体構成図である。
【符号の説明】
1 竪型粉砕機
2 回転テーブル
2A 回転テーブル上面
3 粉砕ローラ
15 ダムリング
33 ガス導入口
34 下部取出口
35 原料投入口
39 上部取出口
41 バケットエレベータ
50 ロールプレス
60 捕集機
65 原料ホッパ
70 送風機
75 ベルトコンベヤ
80 振動篩
100 粉砕システム
P 製品
【発明の属する技術分野】
本発明は、竪型粉砕機(竪型ミルと称されることもある)を用いて原料を微粉砕する粉砕システムに関するものであり、内部に大きな気孔を有しポーラスで比重が軽い粗粉と、微粉とが混在する原料を、効率良く粉砕できる粉砕システムに関する。
【0002】
【従来技術】
原料を微粉砕する粉砕装置として、回転式の分級機を内蔵するエアスエプト式の竪型粉砕装置が従来から用いられている。
前記分級機を内蔵したエアスエプト式の竪型粉砕機として、例えば特許文献1に開示された粉砕機がある。
【0003】
【特許文献1】
特開昭57−75156号公報
【0004】
特許文献1に開示された竪型粉砕機は、粉砕機内の粉砕ローラと回転テーブルの間で粉砕した原料を、回転テーブル下方から導入したガスで吹き上げて該回転テーブルの上方に配した回転式の分級機で分級することにより、微粉を機外に取り出すとともに粗粉を回転テーブル上に落下させて再度粉砕して、原料を効率良く微粉砕する粉砕機であり、エアスエプト式の竪型粉砕機を用いた従来の粉砕システムの1例を図4に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示した分級機を内蔵する竪型粉砕機302は、竪型粉砕機302内の粉砕ローラと回転テーブルの間で粉砕した原料を、回転テーブル下方から導入したガスで上方に吹き上げる必要がある。
しかし、ポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混在した原料を前述の従来型竪型粉砕機で粉砕しようとした場合においては、微粉と一緒に大量の粗粉が吹き上げられて、竪型粉砕機上部に配した分級機に達する。
竪型粉砕機302上部に配した分級機は、本来前記粗粉を微粉と分離して、所望の粒度となった微粉のみを竪型粉砕機上部から取出すよう機能するが、微粉と一緒に大量の粗粉が吹き上げられ場合には十分に機能せずに、粗粉の一部が分級機を通過して、微粉と一緒に機外に取出されるという現象を生じる。
竪型粉砕機302に設けた上部取出口から機械に取出された粗粉は、製品に混入するので、製品の品質不良という問題を引き起こす。
特に粉砕する前の原料の中に多くの微粉が含まれている場合は、粉砕する必要のない微粉を早く上部取出口から取出すためにも、多くのガス量が必要なため、粗粉が吹き上げられやすくなって、前記問題が深刻化する。
【0006】
例えば、軽量気泡コンクリート(ALCと称することもある)パネルと呼ばれる建材は、その素材がポーラス(気孔率が高い)なため、軽量で施工性が良く、断熱性も高いことから、非常に多く用いられている。
前記ALCパネルは、所望の大きさに裁断されて使用されることが多く、裁断の際に大量の廃材が生じるが、前記廃材を粉砕して所望の粒度以下の微粉にすることによって再度原料として利用している。
【0007】
しかし、前記廃材の中に混在している粗粉は、その中に大量の気孔が含まれてポーラスとなっており、内部に大きな気孔を含まない微粉と比較した場合に、みかけ上の比重が著しく小さいという傾向があり、粒径が大きくなっても重量がそれに見合って増加しないという特徴がある。さらに、前記廃材の中には大量の微粉が含まれており、そのままの粒径で再利用でき、粉砕する必要のない微粉が50%近く含まれていることがある。
そのため、所望の粒径を粉砕品を効率的に得るために本来必要な量のガスを竪型粉砕機302内に導入すると、気孔を含んだ軽い粗粉がセパレータまで容易に吹き上げられて、セパレータを通過してしまうのである。
【0008】
特に回転式のセパレータを内蔵する従来の竪型粉砕機302は、セパレータに備えた羽根の回転によって、竪型粉砕機302内にガスの旋回流を引き起こし、旋回流に乗って流れる原料の遠心力によって原料を分離するという分級効果を備えているが、内部に気孔を含んだ粗粉はみかけ上の比重が小さいため、粒径が大きくても重量が軽くセパレータを通過しやすい。
このような理由から、微粉と粗粉が混在した前記ALCパネルの廃材を原料として前述の従来型竪型粉砕機で粉砕すると、微粉と分離しきれない粗粉が製品に混入するので、製品の品質不良という問題を引き起こした。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ポーラスで比重が軽く微粉と粗粉が混入して竪型粉砕機で粉砕しにくい原料を、効率良く粉砕する粉砕システムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明による粉砕システムは、
(1) 粉砕ローラと回転テーブルとの間で粉砕した原料を回転テーブル下方から導入したガスで吹き上げて粉砕機上部に配設したセパレータで分級する内部分級式の竪型粉砕機と、原料を圧密して所望の粒径に造粒する造粒機とを備えて、該造粒機により所望の粒径に造粒した原料を、該竪型粉砕機の回転テーブル上に投入して粉砕する構成とした。
【0011】
(2) (1)記載の粉砕システムにおいて、前記原料を軽量気泡コンクリートとした。
【0012】
(3) (1)又は(2)記載の粉砕システムにおいて、前記造粒機をロールプレスとした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明による粉砕システムの詳細について説明する。
図1及び図2は本発明に係る粉砕システムの実施形態に係る好ましい1例を示し、図1は粉砕システムの全体構成図であり,図2は竪型粉砕機の要部縦断面図である。図3は本発明に係る原料から製品までの態様を説明するための概念図である。
【0014】
本発明の実施形態に用いる竪型粉砕機1の好ましい構成について以下に説明する。本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、図2に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成するケーシング1Bと、竪型粉砕機1の下部に設置された減速機2Bを介して電動機2Mにより駆動される回転テーブル2と、回転テーブル2の上面(回転テーブル上面2Aと称することもある)外周部を円周方向に等分する位置に配設した複数個のコニカル型の粉砕ローラ3とを備えている。
【0015】
粉砕ローラ3は、軸7により下部ケーシングに回動自在に軸着した上部アーム6と、該上部アーム6と一体に形成した下部アーム6Aとを介して油圧シリンダ8のピストンロッド9に連結されており、該油圧シリンダ8の作動によって回転テーブル上面2Aの方向に押圧されて、回転テーブル上面2Aに原料を介して従動することによって回転する。
【0016】
前記ケーシング1Bの回転テーブル上面2Aの中央上部には、セパレータ14と、原料投入口35が設けられており、また、セパレータ14の中心軸を上下に貫通するようにして原料投入シュート13が配されており、原料投入シュート13を介して原料投入口35から回転テーブル上面2Aに原料を投入する(供給と称することもある)ことができるよう構成されている。
また、セパレータ14は、セパレータ14の回転軸を中心として上方に拡径する逆円錐台状に一定間隔の隙間をあけて並べられた複数枚の羽根14Aを備えて、図示しない駆動装置により自在に回転できる構成となっている。
【0017】
原料投入シュート13から投入した原料は、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動して、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕される。
そして、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕された原料の一部は、回転テーブル上面2Aの外縁部に周設されたダムリング15を乗り越え、回転テーブル上面2Aの外周部とケーシングとの隙間である環状通路30(環状空間部30と称することもある)へと向かう。
ここで、ケーシング1Bの回転テーブル2の下方には、ガスを導入するためのガス導入口33を設けており、さらに回転テーブル上方に該ガスを排出するため上部取出口39を設けている。
竪型粉砕機1の運転中において、該ガス導入口33よりガス(本実施形態においては空気)を導入することによって、前記ケーシング1B内において該回転テーブル下方からセパレータ14を通過して上部取出口39へと流れるガスの気流が生じている。
【0018】
竪型粉砕機1内に投入した原料と、回転テーブル2と粉砕ローラ3に粉砕されてダムリング15を乗り越えた原料の一部は、前記ガスにより吹き上げられてケーシング内を上昇し、回転セパレータ14に達する。
ここで、径の大きく重量の大きな原料はセパレータ14の羽根14Aを通過することができずセパレータ14の下方に落下して再度粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕されるとともに、径の小さな原料は、隙間をあけて並べられた羽根14Aの間を抜けてセパレータ14を通過し、上部取出口39より取出される。
【0019】
なお、粉砕ローラ3に噛み込まれずそのまま環状通路に達したような一部の極大な粒径の原料は、環状通路30より回転テーブル下方に落下して下部取出口34より竪型粉砕機1の外に取出される。
【0020】
また、本実施形態に用いた竪型粉砕機1は粉砕ローラの個数が3個であって、テーブル回転数は73RPMであり、粉砕ローラ中心直径Dは0.4mであり、テーブル直径Tは0.64mであり、ダムリング15の高さはテーブル上面2Aより約20mmである。
また、本実施形態に用いることのできる竪型粉砕機1の型式は、前述したものに限らないことは勿論であって、例えば、粉砕ローラ3の形状がスフェリカル形状のタイヤ型の竪型粉砕機1であっても良い。また、要求される製品の粒度に応じて、セパレータ14は固定タイプのものであっても良い。
【0021】
次に本実施形態に造粒機として用いたロールプレス50は、図1にその概念図を示したようにケーシング上部に配した投入口55の下方に2つの造粒用ロール52を備えており、図示しない駆動装置により回転する2つの造粒用ロール52間の間隙に原料を挟んで圧密して、ケーシング下部に配した取出口57から取出す構造の造粒機である。
【0022】
ロールプレス50は、内部に気孔を有してポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混在した原料を、2つの造粒用ロール52の間の隙間に挟み込み圧力をかけ圧密成形することによって密度を高め、比重の高い粒径の大きな造粒体を製造することができる。
【0023】
なお、本実施形態においては、構造が簡単で効率の良い好ましい造粒機の1例としてロールプレス50を用いたが、内部に気孔などの空隙を有しポーラスで比重が軽い粗粉と微粉とが混入した原料を、圧力をかけて成形し、内部の気孔を潰す、あるいは気孔内に微粉を詰めることにより、圧密して比重の高い粒径の大きな造粒体を製造することができる造粒機であれば他のタイプの造粒機であっても良い。
また、ロールプレス50で圧密した原料の大きさが竪型粉砕機1に投入するに大きすぎる場合においては、図示しない裁断機を用いて所望の形状になるよう切断して造粒しても良い。また、図1の粉砕システムにロールプレス50に投入する前の原料に水分を吸収させるための散水装置を設けることは、原料が造粒しやすくなる点で効果があって好ましい形態である。
【0024】
次に、本発明の実施形態に係る粉砕システム100の好ましい1例ついて図1を用いて説明する。粉砕システム100の基本構造は、造粒機であるロールプレス50と、ロールプレス50により所望の密度と粒径に造粒した原料を粉砕する竪型粉砕機1によって構成される。
図1に示した粉砕システム100は、原料ホッパ65、ロールプレス50、竪型粉砕機1、及び捕集機60を備えて、さらにそれらの機器を後述する構成で接続するために、送風機70(エキゾーストファン70と称することもある)、バケットエレベータ41、及びベルトコンベヤ75等を備えている。
【0025】
ここで、図1に示した実施形態の好ましい1例においては、原料ホッパ65から蓄えられた原料が、ベルトコンベヤ75を介してロールプレス50の投入口55に供給されるよう構成されている。
ロールプレス50の投入口55に供給された原料は、造粒された後、取出口57からロールプレス50外に取出される。
そして、取出口57から取出された造粒後の原料は、竪型粉砕機1の原料投入口35に供給されるよう配管で接続されている。
【0026】
また、竪型粉砕機1の上部取出口39から取出された粉砕後の原料は、送風機70によってガスとともに捕集機60に送給されて、製品として取出されるよう配管で接続される。また、竪型粉砕機1の下部取出口34から取出された原料は、バケットエレベータ41等により搬送されて再度原料投入口35に供給されるよう配管で接続される。
【0027】
前記のように構成された粉砕システム100を用いて実施される粉砕方法の好ましい1例を以下に説明する。
原料ホッパ65からベルトコンベヤ75によって竪型粉砕機1に供給された原料を、ベルトコンベヤ75を介してロールプレス50の投入口55に供給する。なお、本実施形態に用いた原料は、軽量気泡コンクリートの廃材であり、軽量気泡コンクリートパネルを所定の形状に裁断する際に生じた裁断くずである。
【0028】
軽量気泡コンクリートの廃材の態様を図3(1)に概念的に示す。
前記廃材を裁断する際には、のこぎり状の刃物を使用することが多く、裁断の際に、大量の微粉が生じるとともに使用できない端材が発生する。
そのため、前記廃材の中には、数mm角の大きさの塊から微粉まで様々な粒径のものが混在している。
また、軽量気泡コンクリートの中には多くの気孔が含まれていることから、粗粉の中には気孔が残存してポーラスな状況となっている。
なお、この廃材は、数百μm(ミクロンメータ)以下の微粉とすることによって、再度コンクリートの原料として利用できる。
【0029】
粉砕システム100においては、ロールプレス50の投入口55に供給された原料が、ロールプレス50内に配した2つの造粒用ロール52に挟まれて圧密されることによって、圧密され比重の高い粒径の大きな原料となって、取出口57からロールプレス50の外に取出される。
造粒後の原料状態を説明するための概念図を図3(2)に示すが、造粒後の原料は数mm角以上(本実施形態においては粒径20mm程度)の大きさとなって内部に存在する大きな気孔をほとんど潰された状態となっている。
【0030】
そして、ロールプレス50から取出され原料は、竪型粉砕機1の原料投入口35に供給される。原料投入口35から投入した造粒後の原料は、原料投入シュート13を介して、回転テーブル上面2Aの上方より回転テーブル上面2Aの中央部に投入される。投入された原料は、回転テーブル上面2Aで回転させられ、また、回転による遠心力が発生することにより、回転テーブル上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に移動し、回転テーブル上面2Aと該回転テーブル上面2Aに押圧された粉砕ローラ3との間に噛み込まれ粉砕される。
【0031】
回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕された原料の中で、ダムリング15を乗り越えた原料は、回転テーブル上面2Aの外周面とケーシング内周面との間の環状通路30に放り出されて環状通路30を達し、ガス供給口33から導入されたガス(本実施形態においては空気)により上方に吹き上げられて、セパレータ14で分級される。
なお、粉砕ローラ3に噛み込まれずそのまま環状通路30に達したような一部の径の大きな原料は、回転テーブル2の下方に配した下部取出口34より竪型粉砕機1の外部へ取出され、バケットエレベータ41により再度竪型粉砕機1に戻されて粉砕される。
【0032】
図2に示す竪型粉砕機1に内蔵した回転式のセパレータ14は、装置内にガスの旋回流を発生させて原料を分級する効果と、羽根14Aで大きな粒径の原料を落として分級する効果をかね備える効率的な分級機である。
前述したように造粒前の原料の中に含まれる粗粉は、その中に大量の気孔が含まれることによりみかけ上の比重が小さくなるという傾向があって、内部に大きな気孔が含まれない微粉と比較した場合に、粒径に応じて重量が増加しないという特徴がある。そのため、所望の粒径を得るのに本来必要なガスの量を竪型粉砕機内に導入すると、気孔を含んだ軽い粗粉がセパレータ14を通過してしまう可能性が高い。
【0033】
造粒後の原料を竪型粉砕機1に投入する本実施形態の方法は、原料の中の気孔を予め潰して密度を高めているので、前記問題が生じず、所望の粒径を得るのに必要なガスの量を竪型粉砕機内1に導入すれば、所望の粒径のみの微粉がセパレータ14を通過して、上部取出口39から取出されるので製品P内に粗粉が混入する可能性が低くなる。
【0034】
また、竪型粉砕機1は、粉砕ローラ3と回転テーブル2の間に粉砕する必要のない小さな粒径の原料を大量に噛みこむと竪型粉砕機が振動を生じて安定運転ができなくなる特性がある。
特に、本実施形態の中で説明した軽量気泡コンクリートパネルの廃材の場合は、ベルトコンベヤ75から供給する原料の中に、そのまま製品となるような小さな粒径の原料が大量に含まれていることも多く、50%以上がそのまま製品となるような粒度であることも珍しくないない。従って、本発明の粉砕システム100によって造粒した後、竪型粉砕機1で粉砕することが竪型粉砕機の振動を抑えるといった面からも有効である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、気孔を有してポーラスで比重が軽い粗粉を含むような原料であっても、予め圧密して造粒することにより、内部分級式の竪型粉砕機を用いて効率的に粉砕でき、製品の中に微粉と分離しきれない粗粉が混入するのを防止することができる。
【0036】
特に、本発明の粉砕システムを、ALCの廃材のように微粉が大量に含まれているような原料に対して用いれば、竪型粉砕機の振動を抑えるといった面からも有効である。
また、本発明のシステムに造粒機としてロールプレスを用いれば、効率的に連続して原料を圧密成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る粉砕システムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る竪型粉砕機の縦断面図である。
【図3】原料から製品までの態様を説明するための概念図である。
【図4】従来型粉砕システムの全体構成図である。
【符号の説明】
1 竪型粉砕機
2 回転テーブル
2A 回転テーブル上面
3 粉砕ローラ
15 ダムリング
33 ガス導入口
34 下部取出口
35 原料投入口
39 上部取出口
41 バケットエレベータ
50 ロールプレス
60 捕集機
65 原料ホッパ
70 送風機
75 ベルトコンベヤ
80 振動篩
100 粉砕システム
P 製品
Claims (3)
- 粉砕ローラと回転テーブルとの間で粉砕した原料を回転テーブル下方から導入したガスで吹き上げて粉砕機上部に配設したセパレータで分級する内部分級式の竪型粉砕機と、原料を圧密して所望の粒径に造粒する造粒機とを備えて、該造粒機により所望の粒径に造粒した原料を、該竪型粉砕機の回転テーブル上に投入して粉砕することを特徴とする粉砕システム。
- 前記原料を軽量気泡コンクリートとする請求項1記載の粉砕システム。
- 前記造粒機をロールプレスとする請求項1又は請求項2記載の粉砕システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003177470A JP2005007367A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 粉砕システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003177470A JP2005007367A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 粉砕システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005007367A true JP2005007367A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34100016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003177470A Pending JP2005007367A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 粉砕システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005007367A (ja) |
-
2003
- 2003-06-23 JP JP2003177470A patent/JP2005007367A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4288651B2 (ja) | 骨材製造用粉砕システム | |
KR101656729B1 (ko) | 롤러 밀 | |
JP2004188368A (ja) | 粉砕方法 | |
CN106269152A (zh) | 可回收粉尘的熔融石英砂生产线 | |
JP2005211777A (ja) | 植物原料の微粉砕方法及びその装置 | |
JP4269257B2 (ja) | 粉砕方法 | |
CN106000542B (zh) | 一种餐厨垃圾分选破碎一体机及方法 | |
KR100318095B1 (ko) | 폐타이어 재생장치 | |
JP2008213423A (ja) | 複合樹脂廃材の再資源化システム | |
JP3216677B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JP3570265B2 (ja) | 粉砕装置 | |
US3160352A (en) | Apparatus for pulverizing and dispersing solid material into liquid suspension | |
JP2005007367A (ja) | 粉砕システム | |
JP2001334168A (ja) | 繊維材の回収方法 | |
JP3752964B2 (ja) | 粉砕装置 | |
JP3832095B2 (ja) | 粉砕装置 | |
JPH11333310A (ja) | 骨材生産方法及びその装置 | |
JPH02152558A (ja) | 遠心破砕機とその破砕方法及び破砕片の仕分け方法 | |
JP3562213B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2000237626A (ja) | 粉砕分級装置 | |
JPH07256130A (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP3216678B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JP3211420B2 (ja) | 分級装置 | |
JPH03221154A (ja) | 堅型紛砕機 | |
JP4342782B2 (ja) | 骨材生産方法及びその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090302 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090324 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |