JP2005006941A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2005006941A JP2003175056A JP2003175056A JP2005006941A JP 2005006941 A JP2005006941 A JP 2005006941A JP 2003175056 A JP2003175056 A JP 2003175056A JP 2003175056 A JP2003175056 A JP 2003175056A JP 2005006941 A JP2005006941 A JP 2005006941A
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宗士 長谷部
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Abstract

【課題】交換ユニットの着脱作業を容易に行うとともに、保持枠を本体基部から取り外した場合でも、前面扉との係合及び解除を独立して行う。
【解決手段】第1係止爪31,32をブラケット41を介して交換ユニット3を構成する保持枠7の後面に組み付ける。この第1係止爪31は前面扉6のブラケット60と、第1係止爪32はブラケット61とそれぞれ係合している。交換ユニット3を据え置きユニットに組み付けると、第1係止爪31の押下部が施錠装置30を構成する連動部材に設けられた押圧片の下方に、第1係止爪32の押下部が連動部材の押圧面の下方に配置されるので、キーシリンダ36に挿入された鍵の回転動作によって、第1係止爪31とブラケット60との係合、及び第1係止爪32とブラケット61との係合がそれぞれ解除され、前面扉6を開けることができる。
【選択図】 図22

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店等の遊技場に設置して使用される弾球遊技機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技場に設置される遊技機として、パチンコ機等の弾球遊技機が挙げられる。このパチンコ機は、固定枠(固定部材)に取り付けられた本体基部内に遊技盤が配設されており、その遊技盤の前面には前記遊技盤の遊技領域を視認させるための窓部が形成された前面扉(扉部材)が設けられている。この前面扉は本体基部に設けられた施錠装置により、本体基部の前面に保持されている。この施錠装置は本体基部に設けられており、前面扉と係合する爪状の第1の係止部と、固定枠と係合する爪状の第2の係止部と、鍵が挿入されるキーシリンダ(錠部)と、キーシリンダの作動に連動して、第1又は第2の係止部のいずれか一方を作動させる連係機構とから構成される。この場合、鍵をキーシリンダに挿入した後に所定方向へ回転させると第1の係止部による係合が解除され、前面扉を開けることが可能となる。一方、キーシリンダに挿入された鍵を前記所定方向とは逆となる方向に回転させると、第2の係止部による係合が解除され、本体基部を回動自在とさせることができる。
【0003】
このようなパチンコ機では、新しい機種への機種替えを行う際には、固定枠毎取り外して新しい機種のパチンコ機を遊技場の所定箇所に配設している。この場合、共通化できる部分(例えばパチンコ機の基本動作を行う部分)も交換してしまうため、効率のよいコストダウンを行うことができないという問題があり、パチンコ機の基本動作を行う部分をパチンコ店等の遊技場に据え置きにし、例えば遊技盤等の機種に依存する部分(例えば遊技盤、制御回路装置等)を交換部とすることが考えられている。これにより、交換部を新しい機種のものに替えるだけで、効率のよいコストダウンを行うことが可能となる。
【0004】
しかしながら、遊技盤や新しい遊技性を行う制御装置等のみの交換を行う場合、前面扉は据え置きとなるため、新しい機種への機種替えを行った場合には、見た目のデザイン性に劣ってしまい、遊技者に対して新しい機種というイメージを損ねるものとなる。このため、前面扉と、この前面扉を回動自在に保持する保持枠とを1つのユニットとして本体基部から取り外し可能とし、又この保持枠に遊技盤を組み付けることが考案されている。これにより、新しい機種への機種替え時に前面扉の交換も行え、遊技者に新しい機種であることをアピールし、新しい機種への興趣を与えることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような前面扉を保持枠とともに取り外し可能とした場合に上記施錠装置を用いると、第1の係止部による前面扉の係合を行うことは可能であるが、例えば保持枠を本体基部から取り外した場合には、第1の係止部による前面扉との係合が解除された状態となってしまうため、前面扉が保持枠の前面に保持されなくなるという欠点がある。このため、例えば保持枠を本体基部に取り付ける場合や本体基部から取り外す場合に、前面扉が回動自在となったままでは作業性が悪いという問題が生じてしまう。
【0006】
一方、例えば保持枠と前面扉とを係合するために上記施錠装置とは別の施錠装置を設けることが考えられるが、部品点数が多くなるので効果的なコストダウンを行うことができないという他に、このようなパチンコ機が遊技場に配設された場合には、遊技場の店員が所有する鍵の個数が増えてしまうため、作業性が悪いという問題がある。
【0007】
本発明は、前面扉が回動自在に組み付けられた保持枠を交換する際に、保持枠の着脱作業を容易に行えるようにするとともに、保持枠を本体基部から取り外した場合でも、前面扉との係合及び解除を独立して行うことができるようにした弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の弾球遊技機は、遊技領域を有する部材を保持する保持部材と、前記保持部材に回動自在に設けられ、前記遊技領域を視認する窓部を有する扉とを備えた交換部と、前記交換部が着脱自在に組み付けられる本体基部と、前記本体基部を回動自在に保持する固定部材とを備えた据え置き部とから構成されるとともに、前記扉に設けられた第1の係合部と、前記固定部材に設けられた第2の係合部と、前記保持部材に設けられ、前記第1の係合部と係合する第1の係止部と、前記本体基部に設けられ、前記第2の係合部と係合する第2の係止部と、前記本体基部に設けられた錠部と、前記錠部の作動に連動し、前記第1の係止部及び第2の係止部による係合を選択的に解除する連係機構とからなる施錠装置を備えたものである。
【0009】
なお、遊技領域を有する部材とは、例えば通常入賞口や始動入賞口等の入賞口の他に、釘や風車等が設けられた領域の外側を、金属やプラスチック等からなるガイドレールが組み付けられ、このガイドレールの内側の領域を遊技領域とする遊技盤の他に、上記構造物が設けられる遊技盤の反対の面に、上記入賞口に入賞した遊技媒体を所定の受け部に導く誘導通路が形成された支持体を組み付けた遊技盤ユニットや、前記構造物が設けられた面にプラスチック製の樹脂枠を組み付けるとともに、その反対側となる面に上記支持体を組み付けた遊技盤ユニットなどを含むものとする。また、交換部とは、新機種への切り替えを行う場合に、例えば遊技盤や、前面扉等の新機種に対応した部品を含むものである。また、据え置き部とは、例えば発射装置や払出し装置等のパチンコ機の基本動作を行う装置や、パチンコ機の基体となる本体基部等の機種に依存しない、所謂共通化できる部品からなるものである。
【0010】
また、前記第1の係止部と前記第1の係合部との係合は、前記交換部を据え置き部から取り外した場合も維持されることが好ましい。また、前記第1の係止部及び第2の係止部は、前記第1及び第2の係合部のそれぞれと係合する係合位置と、前記各係合を選択的に解除する第1及び第2解除位置との間で移動するとともに、前記第1及び第2の係止部は前記係合位置に向けてそれぞれバネ付勢されていることが好ましい。
【0011】
また、前記錠部は、第1方向に移動したときに、前記第1の係止部を前記係合位置から前記第1解除位置へ移動させ、前記第1とは異なる第2方向に移動したときに、前記第2の係止部を前記係合位置から前記第2解除位置へと移動させることが好ましい。なお、この場合、前記錠部は、前記第1の方向及び第2の方向に回動自在であることが好ましい。
【0012】
また、前記連係機構を、前記錠部の前記第1方向への移動に連動し、前記第1の係止部を第1解除位置へと移動させるとともに、前記錠部の前記第2方向への移動に連動し、前記第2の係止部を第2解除位置へと移動させる連動部材と、前記錠部の動きを前記連動部材へと伝達する伝達部材と、前記錠部が第1方向に移動したときに連動して移動する連動部材を、初期位置へと復帰させる復帰部材と、から構成したことが好ましい。また、前記錠部の第2方向への移動に連動して移動する前記連動部材は、前記バネ付勢によって前記係合位置へと移動する前記第2の係止部の動きに基づいて前記初期位置に復帰することが好ましい。
【0013】
また、前記連係機構は、前記第1の係止部が前記係合位置から第1解除位置へと移動した際に、前記扉を押し出す押出し部材を備えるとともに、前記押出し部材にはバネの一端が、前記復帰部材には前記バネの他端が取り付けられていることが好ましい。また、前記保持部材は、前記第1の係止部が前記係合位置から第1解除位置へと移動した際に、バネの付勢によって前記扉を押し出す押出し部材を備えていることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示すように、本発明のパチンコ機2は、交換ユニット(交換部)3及び据え置きユニット(据え置き部)4から構成されている。交換ユニット3は、新しい機種への切り換え時に交換されるユニットである。この交換ユニット3は、前面扉6、保持枠(保持部材)7及び遊技盤ユニット(遊技領域を有する部材)8から構成され、この交換ユニット3は、据え置きユニット4を構成する本体基部18に設けられた枠部18aに着脱自在に組み付けられる。なお、交換ユニット3の据え置きユニット4への組付け方法としては、例えば保持枠7の遊技盤ユニット8が組み付けられる反対側となる後面に回転自在な係止部材を複数設け、交換ユニット3の据え置きユニット4への組付け時に、本体基部18の枠部18aに複数設けられた開口に前記係止部材をそれぞれ挿通させた後に、前記係止部材を所定の角度回転させて係止部材と開口とを係合する等、適宜の組付け方法を用いてよいものとする。
【0015】
前面扉6は図1に示す閉じ位置と、閉じ位置から所定の角度まで回動させた開き位置の間で回動する。なお、開き位置に前面扉6がある時には、遊技領域9が露呈される。この前面扉6のほぼ中央には開口(扉部)6aを備えており、前面扉6の後面に回動自在に設けられたガラス板10等の透光性を有する部材により遮蔽される。これにより、前面扉6が閉じ位置にある時には、遊技領域9や、遊技領域9に設けられた構造物は、開口6aを遮蔽するガラス板10を介して視認する。
【0016】
保持枠7には、前面扉6が回動自在に組み付けられる他に、遊技盤ユニット8が組み付けられる。遊技盤ユニット8は、着脱自在な一体樹脂レール11、遊技盤及び支持体から構成されている。遊技領域9は、その中央にセンター役物12が設けられる他に、通常入賞口13、始動入賞口14及びアタッカ15等の各種入賞口、及びアウト口16が設けられ、その外側を上記一体樹脂レール11によって区画された領域となる。また、図示は省略してあるが、遊技領域9には複数の障害釘や風車等が適宜箇所に設けられている。なお、これら構造物は周知であるので、その記載については省略する。なお、支持体には、センター役物12の開口と一致するように、図柄表示装置17が設けられる他に、遊技の際の各種制御を行う制御装置(制御用の回路基板を含む)等が組み付けられる。なお、保持枠7には、上記構成の遊技盤ユニットの他に、通常入賞口、始動入賞口及びアタッカ等の構造物が設けられ、それら構造物の外周を金属製のガイドレールで区画した遊技領域を有する遊技盤や、この遊技盤と、入賞口に入賞した遊技球を所定の受け部へと案内する案内通路を遊技盤側となる面に備えた支持体とから構成された遊技盤ユニットを保持してよいものとする。
【0017】
据え置きユニット4は、新機種への切り替えを行う場合に、パチンコ店等の遊技場に据え置きとなるユニットである。この据え置きユニット4は、前記交換ユニット3が組み付けられる枠部18aを有する本体基部18と、この本体基部18を回動自在に保持する固定枠19(固定部材)とを有している。本体基部18は、パチンコ機2の基体となる部品である。この本体基部18には、図示はしないが、例えばパチンコ球の払い出しを行う払出し装置や、遊技中の演出を行うスピーカ等の音声装置等のパチンコ機の基本動作を行う装置及び制御回路装置の他に、スピーカやランプ等の駆動装置が組み付けられる。図3に示すように、本体基部18は、パチンコ店等の遊技場の所定位置に固定される固定枠19に対して回動自在に組み付けられている。この本体基部18の枠部18aの下方には、下扉22が組み付けられる。下扉22は、遊技媒体であるパチンコ球を受容する受け皿23や、遊技領域9に向けて遊技球を打ち出す発射装置を作動させる際に操作される操作ハンドル24が設けられている。なお、この本体基部18の側面部には施錠装置30が組み込まれる。なお、下扉22や操作ハンドル24は、交換ユニット3に組み付けられていても、据え置きユニット4を構成する本体基部18に組み付けられていてもよいものとする。
【0018】
図4に示すように、施錠装置30は、第1係止爪(第1の係止部)31,32、第2係止爪(第2の係止部)33,34、連動部材35、キーシリンダ(錠部)36、開放レバー(開放部材)37、復帰部材38、係止部材39及び支持板40とから構成される。なお、支持板40は、第2係止爪33,34、連動部材35、キーシリンダ36、開放レバー37、復帰部材38及び係止部材39が、それぞれ組み付けられた状態で、本体基部18に組み付けられる。以下では、第1係止爪31、32と前面扉6に設けられたブラケット60,61との係合、及び第2係止爪33,34と固定枠19のブラケット62,63との係合がそれぞれ行われる第1係止爪31,32及び第2係止爪33,34の位置を係合位置として説明する。
【0019】
図5に示すように、第1係止爪31,32は、それぞれカシメピン43等により、ブラケット41に回動自在に組み付けられる。第1係止爪31はブラケット41に組み付けられた状態で、保持枠7の遊技盤ユニット8が組み付けられる面とは反対側となる面(以下、保持枠7の後面とする)の上方に、第1係止爪32はブラケット41に組み付けられた状態で、保持枠7の後面の下方にそれぞれ組み付けられる。なお、第1係止爪31及び第1係止爪32の構成が同一であるため、以下では、第1係止爪31についての詳細を示し、第1係止爪32については、第1係止爪31とは異なる箇所についてのみ記載する。
【0020】
第1係止爪31は、その一端に爪部31aが設けられ、この爪部31aが保持枠7に形成された開口7aを介して保持枠7の前面(遊技盤ユニット8が組み付けられる面)側に突出している。なお、前面扉6が閉じ位置にある場合、第1係止爪31の爪部31aは、前面扉6の後面に設けられたブラケット(第1の係合部)60に係合する。
【0021】
この第1係止爪31の爪部31aが設けられる反対側の端部には、押下部31bが設けられている。この押下部31bは、保持枠7を本体基部18に組み込んだ際に、本体基部18に設けられた開口18b(図11参照)に挿通される。そして、後述する連動部材35が下方(図12中A方向)へスライドすると、連動部材35の押圧片35bが当接し、この押圧片35bによって押下部31bが押し下げられる。これにより、第1係止爪31が図12中C方向に回動し、第1係止爪31の爪部31aとブラケット60との係合が解除される。
【0022】
また、第1係止爪31には取付片31cが形成されており、この取付片31cにコイルバネ44の一端が組み付けられる。このコイルバネ44の他端はブラケット41の取付片41bに組み付けられる。これにより、第1係止爪31は係合位置に向けて(図11中D方向に)付勢される。
【0023】
第1係止爪32は、上述したように、ブラケット41に組み付けられた状態で保持枠7の後面の下方に組み付けられ、第1係止爪31と同様に、保持枠7に設けられた開口7b(図13参照)を介して、その爪部32aが保持枠7の前面側に突出している。なお、前面扉6が閉じ位置にあるときには、第1係止爪32の爪部32aは、前面扉6の後面に設けられたブラケット(第1の係合部)61(図13参照)と係合する。また、第1係止爪32の押下部32bは、保持枠7を本体基部18に組み付けると、本体基部18に設けられた開口18cに挿通される(図13参照)。そして、連動部材35が下方(図14中A方向)にスライドすると、その押圧面35gによって押し下げられ、図14中E方向に回動する。なお、第1係止爪31と同様に、第1係止爪32の取付片32cにはコイルバネ44の一端が、ブラケット41の取付片41bにはコイルバネ44の他端が組み付けられ、第1係止爪32を係合位置に向けて(図13中F方向)付勢している。以下では、第1係止爪31とブラケット60との係合、及び第1係止爪32とブラケット61との係合がそれぞれ解除されたときの第1係止爪31、32の位置を、第1解除位置として説明する。
【0024】
ブラケット41は、第1係止爪31,32がそれぞれ組み付けられる部材である。このブラケット41は略L字状の断面を有しており、その稜線の一部が切り欠かれた開口41aを有している。この開口41aには、上述した第1係止爪31の爪部31aが挿通される。また、ブラケット41には取付片41bが設けられ、上記コイルバネ44の他端が組み付けられる。
【0025】
図4に示すように、第2係止爪33は支持板40の上方に、第2係止爪34は支持板40の下方に、それぞれカシメピン47等により回動自在に組み付けられる。なお、第2係止爪33及び第2係止爪34の構成が同一であるため、以下では、第2係止爪33についての詳細を示し、第2係止爪34については、第2係止爪33とは異なる箇所についてのみ記載する。図6に示すように、この第2係止爪33の一端には爪部33aが設けられる。本体基部18が固定枠19の前面(図1参照)に位置するときには、爪部33aは、固定枠19に設けられたブラケット(第2の係合部)62に係合する。
【0026】
この第2係止爪33の他端側には略鍵爪状の取付片33bが設けられ、この取付片33bにコイルバネ48の一端が組み付けられている。このコイルバネ48の他端は支持板40に設けられた取付片40aに組み付けられている。これにより、第2係止爪33は係合位置に向けて(図12中G方向に)付勢される。なお、この取付片33bの底面には、後述する連動部材35の押圧部35dが当接され、この取付片33bを上方(図20中B方向)に向けて押圧する。これにより、第2係止爪33が図20中H方向に回動し、その爪部33aと、固定枠19に設けられたブラケット62との係合が解除される。なお、符号40bは、解除位置に向けて回動する第2係止爪33の回動を停止させるための回動防止片である。
【0027】
図8に示すように、第2係止爪34は、カシメピン47等により支持板40の下方に組み付けられる。この第2係止爪34も、第2係止爪33と同様に、一端に爪部34a、他端に取付部34bを有している。爪部34aは、固定枠19の下方に設けられたブラケット(第2の係合部)63と係合する。取付部34bには、コイルバネ48の一端が組み付けられる。なお、コイルバネ48の他端は支持板40の取付片40cに組み付けられる。これにより、第2係止爪34は、係合位置に向けて(図19中I方向に)付勢されている。なお、符号40dは、回動する第2係止爪34の回動を停止させるための回動防止片である。また、第2係止爪34に設けられた取付片34cの底面は、上方への移動する連動部材35の下方に設けられた押圧面35jと当接した後に、この押圧片35jによって上方に押し上げられる。これにより、第2係止片34は図21中J方向に回動する。なお、以下では、第2係止爪33と、固定枠19に設けられたブラケット62との係合、及び第2係止爪34とブラケット63との係合がそれぞれ解除されるときの第2係止爪33,34の位置を第2解除位置とする。
【0028】
図6〜図9に示すように、連動部材35は、その上下2箇所にガイド穴35aが設けられている。この連動部材35は、これらガイド穴35aを介してカシメピン49等により支持板40に組み付けられる。また、このガイド穴35aは、その長手方向が上下方向となるように設けられているので、連動部材35のスライド時には、ガイド穴35aがカシメピン49に沿って移動することになる。これにより、連動部材35が上方、又は下方にスライドする。
【0029】
この連動部材35の上端部には、押圧片35bが設けられている。この押圧片35bは、連動部材35の下方へのスライド時に保持枠7に設けられた第1係止爪31の押下部31bを係合位置から第1解除位置に向けて押圧する(図12参照)。押圧片35bの下方には切欠き部35cが設けられ、この切欠き部35cの一部の側面が、第2係止爪33の取付片33bと当接し、取付片33bを上方へ押し上げる押圧面35dとなる。これにより、連動部材35が上方へスライドすると、第2係止爪33が係合位置から第2解除位置に向けて回動する(図20参照)。また、連動部材35の上方へのスライドが停止すると、コイルバネ48の付勢により係合位置に向けて回動する第2係止爪33の取付片33bによって押圧面35dが初期位置に向けて押圧される。なお、初期位置とは、第1係止爪31,32及び第2係止爪33,34が係合位置にある時の連結部材35の位置を指すものとする。
【0030】
連動部材35の中央上部には、連結片35eが設けられる。この連結片35eは後述する伝達部材50に設けられた伝達片50a,50bの間に入り込み、後述するキーシリンダ36の作動時に、連動部材35を連動させる。この連結片35eの下方には、突出部35fが設けられる。この突出部35fの下面は、後述する復帰部材39に設けられた取付片39aが当接し、連動部材35が下方に向けてスライドすると、突出部35fの下面が上記取付片39aを押圧する押圧面35gとなる。
【0031】
連動部材35の下部には押圧片35hが設けられ、保持枠7の下部に組み付けられた第1係止片32の押下部32bが、その下方に位置する。この押圧片35hは、連動部材35の上端に設けられた押圧片35bと同様に、連動部材35の下方へのスライドの際に第1係止爪32の押下部32bを押圧して、第1係止爪32を係合位置から第1解除位置に向けて回動させる。
【0032】
また、この連動部材35の下部には、上記押圧片35hの他に、本体基部18を所定量回動させた位置で前面扉6を開ける際に、下方に向けて押圧操作される操作片35i、支持板40の下部に組み付けられた第2係止爪34の取付片34bと当接し、第2係止爪34を解除位置に向けて回動させる押圧面35jが設けられる。なお、押圧面35jの機能は、連動部材35の上方に設けられる押圧面35cと同様であるので、ここでは詳細を省略する。
【0033】
鍵55に基づいて駆動するキーシリンダ36は、支持板40の中央上部に組み付けられる。このキーシリンダ36の後面には、このキーシリンダ36に挿入された鍵55の操作に連動して回転する回転軸36aが設けられる。この回転軸36aには伝達部材50がカシメ等により組み付けられている。伝達部材50は、所定のピッチ間隔をおいて2個の伝達片50a,50bが設けられ、これら伝達片50a,50bの間には、連動部材35の連結片35eが入り込む。これにより、鍵55をキーシリンダ36に差し込んで鍵55を回転させると、伝達部材50を介して連動部材35が上方又は下方にスライドする。
【0034】
図10(a)に示すように、例えば鍵55を図10(a)中二点差線で示す初期位置から図中矢印方向に回転させた場合には、伝達部材50が図10(b)中二点差線で示す初期位置から図中矢印方向に回転する。この際、伝達部材50の伝達片50aが連結片35eを図10(b)中A方向に押圧する。これにより、鍵55の回転操作により、連動部材35がA方向(下方)にスライドする。なお、初期位置を、鍵55をキーシリンダ36に対して抜き差しできる位置とする。なお、図10(a)に実線で示す位置を第1解除位置として説明する。
【0035】
一方、図18(a)に示すように、例えば鍵55を図18(a)中二点差線で示す初期位置から図中矢印方向に回転させた場合には、伝達部材が図18(b)中二点差線で示す初期位置から図中矢印方向に回転する。この際、伝達部材50の伝達片50bが図中二点差線で示す初期位置から図18(b)中B方向に押圧する。この際、伝達部材50伝達片50bが連結片35eを図18(b)中B方向に押し上げる。これにより、鍵55の回転操作により、連動部材35がB方向(上方)にスライドする。なお、図18(a)で示す実線で示す位置を第2解除位置として説明する。
【0036】
図7に示すように、開放レバー37は、復帰部材38と同軸となるように支持板40にピン48等を用いて回動自在に組み付けられる。開放レバー37は、レバー部37aの他に、取付片37bと、回動防止片37cとが設けられている。レバー部37aは、本体基部18の開口18d、及び保持枠7の開口7cに挿通され、前面扉6の後面に当接する。取付片37bには、コイルバネ56の一端が取り付けられ、開放レバー37を図13中K方向に付勢している。回動防止片37cは、支持板40の側面40eに当接して、バネ付勢される開放レバー37の回転を防止する。なお、第1係止爪31、32が第1解除位置まで回動すると、コイルバネ56の付勢により開放レバー37のレバー部37aが前面扉6の後面を押圧して、前面扉6を所定量回動させる。なお、符号40fは開口であり、この開口40fに開放レバー37のレバー部37aが挿通される。
【0037】
復帰部材38は、その回転中心を軸にして約180度の間隔をおいて、取付片38a及び回転防止片38bが設けられている。このうち、取付片38aには、開放レバー37に取り付けられたコイルバネ56の他端が取り付けられる。これにより、復帰部材38が図15中L方向に付勢される。また、取付片38aは、下方にスライドする連動部材35の押圧面35gにより押圧され、復帰部材38はバネ付勢に抗して図14中M方向に回動する。なお、図14で示す復帰部材38の位置は、鍵55を図10(a)で示す実線まで回転させた時の位置であり、これ以上は回転しないようになっている。なお、この復帰部材38が停止すると、第1係止爪31及びブラケット60の係合、第1係止爪32及びブラケット61の係合がそれぞれ解除される。この際、鍵55を初期位置へと回転させると、コイルバネ56の付勢によって復帰部材38が図15中L方向に回転し、連動部材35を図15中B方向に押圧する。これにより、連動部材35が初期位置に復帰する。なお、初期位置にある復帰部材38の回転防止片38bは支持板40の側面部38eに当接する。
【0038】
係止部材39は、下扉22を本体基部18の前面に保持するために設けられる。この係止部材39は、ガイド穴39a,39bを介してカシメピン57等により支持板40に組み付けられる。この係止部材39の上部及び下部には係止爪39c、39dがそれぞれ形成されている。これら係止爪39c、39dは、本体基部18の開口65に挿通された後に、パチンコ機2の前面側に突出し、下扉22の後面に形成されたブラケット66の開口66aと係合する(図19参照)。
【0039】
係止爪39cの上部には、この係止部材39を下方に移動させるための操作部39eが設けられている。なお、この操作部39eは、開口4dから突出しており、通常は前面扉6によって遮蔽される(図19参照)。また、この係止部材39には取付片39fが設けられている。この取付片39fは、支持板40の開口40hに挿通された後に、コイルバネ58の一端が取り付けられる。これにより、係止部材39はコイルバネ58により上方に付勢される。なお、符号40iは支持板40に設けられ、コイルバネ58の他端が取り付けられる取付片である。
【0040】
次に、このようにして構成された施錠装置を有するパチンコ機の作用について説明する。遊技場に配設されたパチンコ機2の前面扉6を開ける場合には、鍵55をキーシリンダ36に挿入した後に、鍵55を第1解除位置に向けて(図10(a)中矢印方向)回転させる。鍵55を図10(a)中実線で示す第1解除位置まで回転させると、伝達部材50が図10(b)中二点差線で示す初期位置から実線で示す位置まで回動する。この際、伝達部材50に設けられた伝達片50aが連動部材35の連結片35eと当接した後に、図10(b)中A方向に押圧する。これにより、連動部材35が図中A方向へとスライドする。
【0041】
図11及び図12に示すように、連動部材35が図中A方向へスライドすると、連動部材35の上端部に設けられた押圧片35bが、本体基部18に組み付けられる保持枠7の上方に設けられた第1係止爪31の押下部31bを押し下げるこれにより、第1係止爪31がコイルバネ44の付勢に抗して、係合位置から第1解除位置に(図12中C方向に)回動し、第1係止爪31の爪部31aと、前面扉6に設けられたブラケット60との係合が解除される。
【0042】
同様にして、図13に示すように、連動部材35が図中A方向にスライドすると、連動部材35の中央に設けられた押圧片35hが保持枠7の下方に設けられた第1係止片32の押下部32bを押し下げる。これにより、第1係止爪32がコイルバネ42の付勢に抗して係合位置から第1解除位置に向けて(図14中E方向に)回動し、第1係止爪32の爪部32aとブラケット61との係合が解除される。
【0043】
この連動部材35の下方へスライドする際に、連動部材35の押圧面35gが復帰部材38の取付片38aに当接し、取付片38aを押圧する。これにより、復帰部材38がコイルバネ56の付勢に抗して図14中M方向に回転する。そして、第1係止爪31及びブラケット60の係合、第1係止爪32及びブラケット61の係合がそれぞれ解除されると、コイルバネ56の復帰力によって開放レバー37が図14中K方向に回動する。なお、開放レバー37のレバー部37aの先端は前面扉6の後面に当接しており、コイルバネ56の復帰力によって図中14E方向に回動する開放レバー37によって、前面扉6が図14中N方向に所定量押し出される。図15に示すように、開放レバー37が所定量E方向へ回動すると、支持板40の側面に回動防止片37cが当接し、開放レバー37の回動が停止する。これにより、図16に示すように、前面扉6が所定量押し出された状態となるので、前面扉6を回動させる補助とすることが可能となる。
【0044】
なお、第1解除位置にある鍵55から手を離すと、コイルバネ56の復帰力によって復帰部材38が図15中L方向に回転する。取付片38aは連動部材35の押圧面35fと当接しているから、この復帰部材38の図15中L方向への回転によって、連動部材35が図中B方向へスライドする。なお、この復帰部材38の回転は、回転防止片38bが支持板40の傾斜面38eと当接する位置で停止する。これにより、復帰部材38の回転によって、連動部材35が初期位置に復帰する。また、この連動部材35が図中B方向に移動することを受けて、連動部材35の連結片35eが伝達片50aを図10中A方向とは逆方向に押圧するので、キーシリンダ36に差した鍵55が初期位置に復帰する。
【0045】
図17に示すように、前面扉6を閉じると(前面扉6を図中O方向に回動させると)、前面扉6の後面に設けられたブラケット60に第1係止爪31の摺接面31cが当接する。その後、回動する前面扉6によって、ブラケット60が摺接面31cを押圧する。これにより、第1係止爪31がコイルバネ44の付勢に抗して図中C方向に回転する。そして、摺接面31cがブラケット60を乗り上げると、摺接面31cとブラケット60との摺接が解除され、第1係止爪31がコイルバネ42の付勢により図11中D方向に回動し、第1係止爪31の爪部31aとブラケット60による係合が行われる。同様にして、第1係止爪32とブラケット61とによる係合が行われるので、前面扉6が保持枠7に固定される。
【0046】
図18(a)に示すように、本体基部18を回動させる場合には、鍵55をキーシリンダ36に挿入した後に、鍵55を図18(a)中矢印方向に回転させる。鍵55の回転に合わせて、伝達手段50が図18(b)中二点差線で示す初期位置から矢印方向に回転する。この伝達部材50の回転によって伝達片50bが連動部材35の連結片35dを図18(b)中B方向に押圧する。これにより、連動部材35が上方(図18(a)中B方向)にスライドする。
【0047】
図20に示すように、連動部材35の図中B方向へのスライドにより、連動部材35の押圧面35dが支持板40の上部に取り付けられた第2係止爪33の取付片33bを押圧する。これを受けて、第2係止爪33が図20中H方向に回動する。これにより、第2係止爪33の爪部33aと固定枠19のブラケット62との係合が解除される。
【0048】
同様にして、図21に示すように、連動部材35がB方向にスライドすると、連動部材35の押圧片35jが支持板40の下部に設けられた第2係止爪34の取付片34bを押圧する。これを受けて、第2係止爪34が図21中J方向に回動し、第2係止爪34とブラケット63との係合が解除される。第2係止爪34とブラケット63との係合が解除されると、図示しない付勢手段により本体基部18が所定量回動する。これにより、図3に示すように、本体基部18を回動させることが可能となる。
【0049】
なお、詳細は図示しないが、本体基部18を閉じると、第2係止爪34に設けられた摺接面34c(図21参照)がブラケット63に当接し、第2係止爪34がコイルバネ48の付勢に抗して回転する。そして、第2係止爪34の摺接面34aがブラケット63に乗り上げると、第2係止爪34がコイルバネ48の付勢により係合位置に向けて回転する。これにより、本体基部18の第2係止爪34の爪部34aと固定枠19に設けられたブラケット63との係合が行われる。同様にして、第2係止爪33とブラケット62との係合が行われ、本体基部18が固定枠19に保持される。
【0050】
また、例えば下扉22を開けるときには、上記方法で前面扉6を開けた後に、係止部材39の操作部39eを図19中下向きに押圧する。これを受けて、係止部材39の係止部39c,39dと下扉22のブラケット66の開口66aとの係合が解除され、下扉22を開けることができる。なお、この係止部材39はコイルバネ58の付勢によって、図19中上方向にスライドする。
【0051】
また、図22に示すように、新しい機種への切り替えの際に、交換ユニット3を据え置きユニット4である本体基部18から取り外すと、保持枠7の後面に組み付けられた第1係止爪31が施錠装置30から分離する。この時、第1係止爪31の爪部31a及び前面扉6に設けられたブラケット60との係合が維持されている。また、第1係止爪32の爪部32a及び前面扉6に設けられたブラケット61との係合も維持されている。これにより、交換ユニット3を本体基部18の枠部18aから取り外しを容易に行うことが可能となり、また前面扉6が輸送される場合に前面扉6が開放してしまうことが防止できる。そして、別途用意した新しい交換ユニットを本体基部18の枠部18aに組み付ける。この際、保持枠に設けられた第1係止爪及び前面扉のブラケットの係合により、前面扉が保持枠に対して固定された状態となっているので、作業者は、保持枠を掴んで本体基部の枠部に組み付けるだけで済むので、切り替えの際の作業性を向上させることができる。
【0052】
この交換ユニット3を本体基部18から取り外した状態で、前面扉6を開ける場合には、第1係止爪31の押下部31bを図12中C方向に、第1形質面32の押下部32bを図14中E方向にそれぞれ押下する。これによって、第1係止爪31及びブラケット60の係合、第1係止爪32及びブラケット61の係合がそれぞれ解除される。なお、第1係止爪31の保持枠7への取付位置を同一にし、本体基部に組み付けられる連動部材と連動できるようにしておけば、本体基部18に組み付けられる古い機種の施錠装置をそのまま流用することができる。これにより、新たな施錠装置及び鍵を設ける必要がなくなり、機種替え時のコストダウンを有効に行うことが可能である。また、前面扉6を保持枠7に対して交換できるようにすることで、保持枠7を共通部品として利用でき、有効なコストダウンを行うことが可能である。
【0053】
本実施形態では、第1係止爪を保持枠の後面の2箇所に設け、本体基部から交換ユニットを取り外した後に、第1係止爪のそれぞれを個別に可動させて保持枠と前面扉との係合を解除するようにしたが、これに限定する必要はない。図23に示すように、例えば連結部材70の一端を第1係止爪71の押下部71aに、その他端を第1係止爪72の押下部72aにそれぞれ回動自在に組み付ける。これにより、第1係止爪71の一方の可動時には他方の第1係止爪72が連結部材70により連動し、1回の操作で前面扉と保持枠との係合を解除することが可能となる。これにより、パチンコ機の製造時及び解体作業時の作業性を向上させることができる。なお、図示はしないが、上記連結部材70に操作部を設けて、前面扉と保持枠との係合を解除する際には、上記操作部を操作するようにしてもよい。なお、符号73はブラケット、符号74は、連結部材70と第1係止爪71,72とを連結させるためのピンである。
【0054】
本実施形態では、保持枠の上下2箇所に設けられる第1係止爪を保持するブラケットを、第1係止爪のそれぞれに設けたが、これに限定する必要はなく、例えば2個の第1係止爪を保持するブラケットを設けて、このブラケットを介して第1係止爪を保持枠の後面に組み付けるようにしてもよい。
【0055】
本実施形態では、第1係止爪と前面扉のブラケットとの係合を解除したときに前面扉の後面を押圧し、前面扉を開き位置へと回動させる開放レバーを支持板に設けたが、これに限定する必要はない。図24に示すように、例えば保持枠80に組み付けられた第1係止爪81が挿通される開口80aの上方に、軸受け片82〜84を設ける。これら軸受け片のうち、軸受け片82,84の前端には円弧状の切欠き82a,84aが、軸受け片83には開口83aが設けられている。なお、上記切欠き82a,84aの位置と開口83aの位置とが一致するように設けられる(図25参照)。これら軸受け片82〜84に、回動軸となるピン85を介して押圧部材86及び巻きバネ87が組み付けられる。これにより、巻きバネ87の付勢を受けたピン85及び押圧部材86が、軸受け片83によって所定位置に保持される。また、図24中に示す符号88はCリングであり、ピン85が軸受け片82〜84から抜けるのを防止している。なお、軸受け片の形状は、上記に限定されるものではなく、例えばピンが挿通される開口を有する軸受け片が2個、それぞれの開口が同軸となるように設けてもよい。
【0056】
押圧部材86は、当接部86a、回動防止部86bが設けられる。当接部86aは、閉じ位置にある前面扉90と当接する。また、回動防止部86bは、保持枠80と当接して、押圧部材86の回動を防止する。また、符号86c,86dは、ピン85が挿通される開口である。
【0057】
図25に示すように、遊技場の店員が前面扉を開け作業する際には、まず鍵をキーシリンダに差し込んで所定の方向に回転させると、第1係止爪と前面扉のブラケットとの係合が解除される。これを受けて、押圧部材86は、巻きバネ87の付勢を受けて図中S方向に回動する。このとき、押圧部材86の当接部86aは前面扉90に当接しているから、押圧部材86は巻きバネ87の付勢を受けて、前面扉90を開き位置に向けて(図25中S方向に)押圧する。図26に示すように、押圧部材86が図中S方向に所定量回動すると、回動防止部86bが保持枠80と当接し、押圧部材86の回動が防止される。これにより、前面扉90が開き位置に向けて図中U方向に所定量回動した後に停止する。この状態で、遊技場の店員は前面扉90を開き位置まで回動させて、作業を行う。なお、交換ユニットを本体基部から取り外した後に、前面扉を開けるときも同様である。
【0058】
また、作業を行った後に、前面扉90を閉じ位置に向けて(図26中V方向に)回動させると、前面扉90と押圧部材86の当接部86aとが当接する。更に前面扉90を回動させる(前面扉90を閉じ位置へと押し込む)と、押圧部材86が巻きバネ87の付勢に抗して図24中T方向に回動する。前面扉90を閉じ位置まで回動させると、第1係止爪81とブラケットとの係合が行われ、前面扉90が閉じ位置に保持される。なお、前面扉90が閉じ位置に保持されている時には、押圧部材86の当接部86aは前面扉90と当接した状態で保持される。これにより、第1係止爪81と前面扉90のブラケットとの係合を解除した場合には、前面扉90が押圧部材86によって所定量開き位置に回動するので、前面扉の回動動作を容易に行うことができる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、遊技領域を有する部材を保持する保持部材と、前記保持部材に回動自在に設けられ、前記遊技領域を視認する窓部を有する扉とを備えた交換部と、前記交換部が着脱自在に組み付けられる本体基部と、前記本体基部を回動自在に保持する固定部材とを備えた据え置き部とから構成されるとともに、前記扉に設けられた第1の係合部と、前記固定部材に設けられた第2の係合部と、前記保持部材に設けられ、前記第1の係合部と係合する第1の係止部と、前記本体基部に設けられ、前記第2の係合部と係合する第2の係止部と、前記本体基部に設けられた錠部と、前記錠部の作動に連動し、前記第1の係止部及び第2の係止部による係合を選択的に解除する連係機構とからなる施錠装置を備えたので、弾球遊技機の機種替え、及び解体時の作業性を向上させることができる。また、錠部を本体基部に設けることで、保持枠を交換した際に鍵の変更を行わずに済むので、機種交換時のコストダウンを効果的に行うことができる。
【0060】
また、前記第1の係止部と前記第1の係合部との係合は、前記交換部を据え置き部から取り外した場合も維持されるから、弾球遊技機を、例えば保持部材と扉部材とを有するユニットを本体基部から取り外し可能な構成としても、鍵の個数を増さずに、1つの鍵で対応することが可能となる。また、扉部材が保持部材に対して固定されるので、新しい機種への切り換え時等における作業性を向上させることができる。
【0061】
また、前記第1の係止部及び第2の係止部は、前記第1及び第2の係合部のそれぞれと係合する係合位置と、前記各係合を選択的に解除する第1及び第2解除位置との間で移動するとともに、前記第1及び第2の係止部は前記係合位置に向けてそれぞれバネ付勢されているので、確実な施錠を行うことができる。
【0062】
また、前記錠部は、第1方向に移動したときに、前記第1の係止部を前記係合位置から前記第1解除位置へ移動させ、前記第1とは異なる第2方向に移動したときに、前記第2の係止部を前記係合位置から前記第2解除位置へと移動させるから、この錠部の操作を行うだけで容易に開錠することが可能となる。また、前記錠部は、前記第1の方向及び第2の方向に回動自在であるから、操作方法を予め分かっていれば、作業中の操作ミスを抑制することが可能となる。
【0063】
また、前記連係機構を、前記錠部の前記第1方向への移動に連動し、前記第1の係止部を第1解除位置へと移動させるとともに、前記錠部の前記第2方向への移動に連動し、前記第2の係止部を第2解除位置へと移動させる連動部材と、前記錠部の動きを前記連動部材へと伝達する伝達部材と、前記錠部が第1方向に移動したときに連動して移動した連動部材を、初期位置へと復帰させる復帰部材と、から構成したから、このような連係機構が据え置きユニットに組み込まれることで、第1の係止部が組み付けられる保持材を共通化し、且つ第2の係止部を同一の位置に設けることで、上記連係機構を新規に製造する必要がなく、有効なコストダウンを行うことができる。
【0064】
また、前記錠部の第2方向への移動に連動して移動した前記連動部材は、前記バネ付勢によって前記係合位置へと移動する前記第2の係止部の動きに基づいて前記初期位置に復帰するので、連動部材を基準となる位置に向けて付勢するバネ等の付勢手段を新たに設けなくて済む。
【0065】
また、前記連係機構は、前記第1の係止部が前記係合位置から第1解除位置へと移動した際に、前記扉を押し出す押出し部材を備えるとともに、前記押出し部材にはバネの一端が、前記復帰部材には前記バネの他端が取り付けられているから、それぞれの部材を付勢する部品を設けずに済む。
【0066】
また、前記保持部材は、前記第1の係止部が前記係合位置から第1解除位置へと移動した際に、バネの付勢によって前記扉を押し出す押出し部材を備えているから、施錠機構の部品点数を減らすことになり、コストダウンを効率よく行うことができる。また、この場合、保持部材を本体基部から外した時に、前記扉を開ける場合に、第1の係合部と第1の係止部との係合を解除すれば、扉が所定量押し出されるので、交換部を分解するときの作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したパチンコ機の外観を示す斜視図である。
【図2】交換ユニットを本体基部から分解して示す斜視図である。
【図3】本体基部を回動させた状態を示す斜視図である。
【図4】施錠装置の構成を分解して示す斜視図である。
【図5】第1係止爪及びその近傍の概略を示す斜視図である。
【図6】支持板及び連動部材の上部構成を示す斜視図である。
【図7】支持板及び連動部材の中央構成を示す斜視図である。
【図8】支持板及び連動部材の下部構成を示す斜視図である。
【図9】支持板、連動部材の下部の構成及び係止部材の構成を示す斜視図である。
【図10】キーシリンダに挿入された鍵を第1解除位置に向けて回転させた場合の前面、後面を示す正面図である。
【図11】施錠装置の上部に位置する第1係止爪とブラケットとが係合した状態を示す正面図である。
【図12】第1の解除位置までスライドする連動部材によって、施錠装置の上部に位置する第1の係止爪とブラケットとの係合が解除された状態を示す正面図である。
【図13】施錠装置の中部に位置する第1係止とブラケットとの係合時の開放レバーの位置を示す正面図である。
【図14】施錠装置の中部に位置する第1係止爪とブラケットとの係合が解除された時の開放レバーの位置を示す正面図である。
【図15】施錠装置の中部に位置する第1係止とブラケットとの係合が解除されたことによって回動した開放レバーによって前面扉が所定量回動した状態を示す正面図である。
【図16】前面扉を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。
【図17】前面扉を閉じる際のブラケットによって回動する第1係止爪を示す平面図である。
【図18】キーシリンダに挿入された鍵を第2解除位置に向けて回転させた場合の前面、後面を示す正面図である。
【図19】支持板の中央に組み付けられた第2係止爪とブラケットとの係合状態を示す正面図である。
【図20】上部第2係止爪とブラケットとの係合が解除された状態を示す正面図である。
【図21】支持板の下部に組み付けられた第2係止爪とブラケットとの係合が解除された状態を示す平面図である。
【図22】交換ユニットを本体基部から取り外した場合の、施錠装置の構成を示す平面図である。
【図23】第1係止爪に連結部材を組み付けた場合の構成を分解して示す斜視図である。
【図24】保持枠に前面扉を開き位置へと回動させる押圧部材を設けた場合の、押圧部材近傍の構成を分解して示す斜視図である。
【図25】前面扉が閉じ位置にある場合の押圧部材の近傍を示す断面図である。
【図26】前面扉が開き位置に向けて所定量開いた場合の押圧部材の近傍を示す断面図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機
3 交換ユニット
4 据え置きユニット
6 前面扉
7,80 保持枠
8 遊技盤ユニット
18 本体基部
19 固定枠
30 施錠装置
31,32 第1係止爪
33,34 第2係止爪
35 連動部材
36 キーシリンダ
37 開放レバー
38 復帰部材
39 係止部材
40 支持板
86 押圧部材
87 巻きバネ

Claims (9)

  1. 遊技領域を有する部材を保持する保持部材と、前記保持部材に回動自在に設けられ、前記遊技領域を視認させる窓部を有する扉とを備えた交換部と、
    前記交換部が着脱自在に組み付けられる本体基部と、前記本体基部を回動自在に保持する固定部材とを備えた据え置き部とから構成されるとともに、
    前記扉に設けられた第1の係合部と、
    前記固定部材に設けられた第2の係合部と、
    前記保持部材に設けられ、前記第1の係合部と係合する第1の係止部と、
    前記本体基部に設けられ、前記第2の係合部と係合する第2の係止部と、
    前記本体基部に設けられた錠部と、
    前記錠部の作動に連動し、前記第1の係止部及び第2の係止部による係合を選択的に解除する連係機構とからなる施錠装置を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第1の係止部と前記第1の係合部との係合は、前記交換部を据え置き部から取り外した場合も維持されることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記第1の係止部及び第2の係止部は、前記第1及び第2の係合部のそれぞれと係合する係合位置と、前記各係合を選択的に解除する第1及び第2解除位置との間で移動するとともに、前記第1及び第2の係止部は前記係合位置に向けてそれぞれバネ付勢されていることを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記錠部は、第1方向に移動したときに、前記第1の係止部を前記係合位置から前記第1解除位置へ移動させ、前記第1とは異なる第2方向に移動したときに、前記第2の係止部を前記係合位置から前記第2解除位置へと移動させることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の弾球遊技機。
  5. 前記錠部は、前記第1の方向及び第2の方向に回動自在であることを特徴とする請求項4記載の弾球遊技機。
  6. 前記連係機構を、前記錠部の前記第1方向への移動に連動し、前記第1の係止部を第1解除位置へと移動させるとともに、前記錠部の前記第2方向への移動に連動し、前記第2の係止部を第2解除位置へと移動させる連動部材と、前記錠部の動きを前記連動部材へと伝達する伝達部材と、前記錠部が第1方向に移動したときに連動して移動した連動部材を、初期位置へと復帰させる復帰部材と、から構成したことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の弾球遊技機。
  7. 前記錠部の第2方向への移動に連動して移動した前記連動部材は、前記バネ付勢によって前記係合位置へと移動する前記第2の係止部の動きに基づいて前記初期位置に復帰することを特徴とする請求項6記載の弾球遊技機。
  8. 前記連係機構は、前記第1の係止部が前記係合位置から第1解除位置へと移動した際に、前記扉を押し出す押出し部材を備えるとともに、前記押出し部材にはバネの一端が、前記復帰部材には前記バネの他端が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の弾球遊技機。
  9. 前記保持部材は、前記第1の係止部が前記係合位置から第1解除位置へと移動した際に、バネの付勢によって前記扉を押し出す押出し部材を備えていることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の弾球遊技機。
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