JP2005006919A - 耳つぼ健康器 - Google Patents
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Abstract
【課題】耳介への装着力とつぼを刺激するための押接力を独立にできて、複数のつぼを同時に刺激できる機能を備えることで治療効果を高めることを可能にすると共に、軽量で着脱が容易な耳つぼ健康具を提供する。
【解決手段】本発明による耳つぼ健康具3は、耳1の耳介外縁2に装着する固定部4と、固定部4から延長する支持部5a〜c及び支持部5a〜cの先端に取り付けられて、耳に分布する所望のつぼ6〜8に押接するつぼ押さえ16a〜cから成る1または複数の耳つぼ刺激部17a〜cから構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明による耳つぼ健康具3は、耳1の耳介外縁2に装着する固定部4と、固定部4から延長する支持部5a〜c及び支持部5a〜cの先端に取り付けられて、耳に分布する所望のつぼ6〜8に押接するつぼ押さえ16a〜cから成る1または複数の耳つぼ刺激部17a〜cから構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耳に分布している所望のつぼを、耳に装着して置くことで刺激することのできる健康器に関する。
【0002】
【従来の技術】
古くから東洋医学の一分野である針治療では、耳に分布している多くのつぼを刺激して諸症状を軽減し、治癒することが行われていた。これは人間が本来持っている自らの治癒力を利用するものであり、薬を利用する場合のような副作用がなく、安心して鍼灸医にかかることができるため、現在に到るまで連綿と施術されており、さらに近年は益々その効能が広く再認識されてきている。
【0003】
しかしながら、必ずしも即効性があるとは限らないため、特に慢性的な症状の場合には繰りかえし鍼灸医を訪れて治療を受けなければならず、その効能を知りながらも忙しい社会人には不向きであった。また置き針と称する、打った針を固定してそのまま日常生活を営む方法により、長時間の刺激を可能とすると共に通院頻度を軽減する方法もあるが、耳では部位が小さいために困難と言われており、また上手にテープなどで留めたとしてかぶれたり、外観的にも見栄えが悪くなることから、外出時は外すものとなっていた。
【0004】
これらの不便や不具合を軽減するために、従来から耳に装着して使用する種々の健康器が考案されてきたが、それぞれが固有の問題を有しており、広く実用されるには到っていなかった。
【0005】
考案例としては、耳介外縁を挟むクリップに直接耳つぼ刺激部を装着した健康器があり、概略U字型のクリップで耳介の外縁を挟み、同時に耳に当たる面に装着された刺激突起が肩と肩関節のつぼを押すものであったり、(例えば、特許文献1を参照)可撓性を有するリングを切断して、その端部に永久磁石を取りつけることで、つぼを押したり磁力を付すものである。(例えば、特許文献2を参照)
【0006】
しかしながら、これらの形式では、耳介外縁に近いつぼに限られ、耳介外縁から遠いつぼを刺激することができないこと、クリップによる挟み込み力で同時につぼを刺激するために、つぼの刺激力を独立に調整できずにつぼを押す力が強くなって装着によるストレスが発生する恐れがあること、複数のつぼを総合的に刺激する効果が得られない等の問題点があった。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−113071号公報(段落符号「0004」〜段落符号「0006」末行、図1、3)
【特許文献2】
特開平9−322924号公報(段落符号「0006」〜段落符号「0009」末行、図1、2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑みて、より使い易く、より効果の高い耳つぼ健康器の提供に関するものであり、耳介への装着力とつぼを刺激するための押接力を独立にできて、複数のつぼを同時に刺激できる機能を備えることで治療効果を高めることを可能にすると共に、軽量で着脱が容易な耳つぼ健康器の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明である耳つぼ健康器は、耳介外縁に装着する固定部と、該固定部から延長する支持部及び該支持部の先端に取り付けられて、耳に分布する所望のつぼに押接する1または複数の耳つぼ刺激部から構成するものであり、器具を保持する固定部とつぼを刺激する耳つぼ刺激部を取りつけた支持部の機能を分離することでつぼの押接力を適正に設定しながら複数の耳つぼを刺激することができると同時に以下の機能を発揮している。
【0010】
▲1▼ 装着やつぼの刺激に伴うストレスを軽減できる。
▲2▼ 軽量で装脱が容易なので装着性に優れている。
▲3▼ 構造がシンプルで量産に適してコストを低減できる。
▲4▼ 多忙な人、外出の多い人、接客業の人、通院が困難な人等でも日常的に使用できる。
【0011】
請求項2に記載の発明である耳つぼ健康器は、請求項1に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部にチタン粒もしくは金粒を用いており、上記機能に加えて、より一層の効果が得られる。
【0012】
請求項3に記載の発明である耳つぼ健康器は、請求項1又は2に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部を神門、胃門、内分泌門のつぼが押接されるように構成しており、上記機能に加えて、神経系の安定に有効な神門、消化器系の中心である胃門及び内分泌系の内分泌門としていることで、総合的な心身の安定化を図れると共に、食欲を適度に制御して肥満を防止して肥満に伴う高血圧症等を予防できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明による耳つぼ健康器は、耳介外縁に装着する固定部と、固定部から延長する支持部及び支持部の先端に取り付けられて、耳に分布する神門、胃門、内分泌門等のつぼに押接する複数の耳つぼ刺激部から構成するものである。
以下に、本発明による耳つぼ健康器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
本発明による耳つぼ健康器の実施形態を図1、図2に示すが、図1は本発明による耳つぼ健康器3を耳介1に装着した状態を示したものである。
【0015】
本実施形態では、耳つぼ健康器3の素材として金属を使用している。耳つぼ健康器3は、その固定部4を耳介1の耳介外縁部2に装着するものであるが、固定部4は、耳介1の形状に沿った形状として装着性を高めている。
【0016】
3本の支持部5は、固定部4から延長しており、支持部5の先端に設けられている耳つぼ刺激部は、それぞれ神門6、胃門7と内分泌門8等に対応している。
【0017】
図2は、図1の耳つぼ健康器のA−A方向からの斜視図である。本実施の形態の耳つぼ健康器3の固定方法は、スクリュータイプのイヤリングと同様であり、固定部4は留めねじ11により耳介押さえ12を耳介の裏側に押しつけて固定部4を耳介1に固定する。
【0018】
尚、固定部4の耳への固定方法は、本実施の形態のように耳介部分への固定に限定されるものでなく、耳介の更に裏側である例えば耳の付け根付近においてもその固定を考慮することは当然であり、より安定で装飾性を確保できる形態を否定するものでない。
【0019】
固定部4の耳介表側の前縁部13は適度に太くして剛性を持たせることで、耳つぼ健康器3の全体構造を所定の位置に保持して支えると共に、次に詳述する支持部5の位置を適正に保つことで、つぼに押接する力を一定に維持することができる。
【0020】
支持部5は、固定部4に接続する支持脚部14と、所望のつぼに延長する支持腕部15及び先端のつぼ押さえ16から構成される。この支持脚部14は前縁部13との剛性差を緩和し、かつ応力集中をさける滑らかな形状で前縁部13と接続する。また支持腕部15は、つぼ押さえ16に装着された耳つぼ刺激部17が所望のつぼに対して適度な力で押接するような形状に設定されている。この押接力は強い必要はなく、接する程度でも効果がある。
【0021】
以上の構造の素材は、装飾品に多く用いられている、錆びにくく変色しにくい洋銀や銀などを用いることが望ましいが、より安価な鋳造品にコーティング処理を施したものでも機能上は十分である。
【0022】
一方、つぼ押さえ16に装着する耳つぼ刺激部17の材質は、チタン粒や金粒を用いることが望ましい。即ち、チタン粒や金粒は、長時間皮膚に接しても炎症などの症状を発生させない効果がある。
【0023】
又、本来の針治療に近い効能を得るためには、針を用いることで優れた効果も期待できるので、有資格者の援助を受けて耳つぼ刺激部17の針を置き針とする可能も確保できるものである。
【0024】
次に、つぼの選択であるが、耳つぼダイエットの場合には、図1に示す本実施の形態のように、神経系の安定に有効な神門6、消化器系の中心である胃門7、そして内分泌系の内分泌門8の3ヶ所とすることで、総合的な心身の安定を図れると共に、食欲を適度に制御して肥満を防止し、ひいては肥満に伴う高血圧症等を予防する効果を期待できる。
【0025】
尚、本実施の形態では、上記した3つのつぼの組合せとしたが、本発明による耳つぼ健康器の基本構成によって、前記のつぼの組合せに限らずに、それぞれの症状や要望に合わせて種々のつぼを組合せるようにした耳つぼ健康器が作れることは明らかである。
【0026】
本実施の形態による耳つぼ健康器3を装着する手順について説明する。まず留めねじ11を緩めて、固定部4を耳介外縁部2に被せると共に、内分泌門8に対応したつぼ押さえ16cを耳間切痕18にさしはさみ、耳つぼ刺激部17cが内分泌門8に押接する位置とする。この状態で留めねじ11を操作して、固定部4を耳介1に軽く固定する。このまま他の2つの耳つぼ刺激部17a、17bがそれぞれ神門6と胃門7に押接することを確認し、さらに留めねじ11を操作して耳つぼ健康器3を耳介1に固定する。このように耳介外縁2と耳間切痕18を利用して簡単に位置決めができるので、少し慣れれば短時間で装脱ができる。
【0027】
本実施の形態の耳つぼ健康器は、固定部4に装飾性を導入することができるものであり、例えば、固定部4をアクセサリーのイヤカフとして機能的なデザイン性を有するように構成することが可能であり、他にも、固定部4をイヤリング台に活用してイヤリングで用いられているような装飾部材を任意に取りつけることができる。
【0028】
以上のように、本実施の形態の耳つぼ健康器は、固定部4を利用して耳つぼ健康器をアクセサリーとすることもできるため、装着する人の前向きな気持ちを引出すことができ、つぼの刺激効果と併せた相乗効果が期待できる。
【0029】
さらに、本耳つぼ健康器は、一日の生活における任意の時間に装着したり、外出や接客の場合も積極的に用いることができるものであるから、気分転換を図ってリフレッシュしたい場合には、つぼ押さえ16を上から指で押すことにより、耳つぼ刺激部17による押接力をつぼに積極的に加えることができる。
【0030】
又、家庭での治療で使用する場合には、所定のマニュアルに指示された手順と方法に従いながら自分の指でつぼ押さえ16を順次押えることで、鍼灸院での治療と本耳つぼ健康器を利用した治療とを併用することによって、高い治療効果を得ることもできる。
【0031】
次に、本発明による耳つぼ健康器の他の実施形態を、図3の正面図(a)と平面図(b)によって説明する。
【0032】
本実施の形態では、耳つぼ健康器23の素材としてプラスチックを使用しており、この固定部24から延長した支持部25の3本の先端は、上記実施の形態と同様に神門、胃門と内分泌門等に対応している。
【0033】
本実施の形態における耳つぼ健康器の固定方法は、可撓性のあるU字部32を拡げて耳介外縁部2を挟み込んで耳介1に固定する。固定部24の耳介表側に対応する前縁部33は、適度に太くして剛性を持たせており、耳つぼ健康器23の全体構造を支えると共に、次に詳述する支持部25の撓みを固定部に伝達しない機能を有することで、固定部24と支持部25を機能的に独立させている。
【0034】
支持部25は、固定部24に接続する支持脚部34と、所望のつぼに延長する支持腕部35、そして先端のつぼ押さえ36から構成される。この支持脚部34は前縁部33との剛性差を緩和し、かつ応力集中をさける滑らかな形状で前縁部33と接続しており、支持腕部35は、適度な撓性を有してつぼ押さえ36に装着された耳つぼ刺激部37が、所望のつぼに対して適度な力で押接するように設定される。
【0035】
本実施の形態の耳つぼ健康器の素材は、既に述べたようにプラスチックを使用し、全体を一体成型している。即ち、固定部24のU字部32を水平に延ばした展開形で成型し、次に熱塑性加工でU字部32をU字形に成型加工して図3(b)に示す形状にしている。ここでU字部32を半円柱形状とすることで、熱塑性加工がし易く、また着脱の際に拡げ易いものとした。
【0036】
一方、つぼ押さえ36に装着する耳つぼ刺激部37の材質は、安価に製造するならば、同じプラスチックで同時に成型することもできるが、より治療効果をあげるには、チタン粒や金粒を接着して用いることが望ましい。
【0037】
次に、つぼの選択であるが、本実施形態においても神門6、胃門7、内分泌門8の3ヶ所としており、その効能は第1の実施形態で述べた通りである。
【0038】
本実施の形態による耳つぼ健康器23を装着する手順について説明する。まず固定部24を手指で広げて耳介外縁部2に被せながら、内分泌門8に対応したつぼ押さえ36cを耳間切痕18に差し挟み、耳つぼ刺激部37cが内分泌門8に押接する位置とした所で、手指の力を緩めて固定部24を耳介1に固定する。次に他の2つの耳つぼ刺激部37a、37bがそれぞれ神門6と胃門7に押接することを確認し、必要があれば位置を微調整する。
【0039】
以上のように、本実施の形態による耳つぼ健康器23は、耳介外縁2と耳間切痕18を利用して簡単に位置決めができるので、少し慣れれば短時間で装脱ができる。
【0040】
又、本実施の形態の耳つぼ健康器は、固定部4に装飾性を導入することができるものであり、しかも固定部4はプラスチック製が多いイヤカフと類似の外観であるため、イヤカフとしての多様なデザイン性を導入することが可能である。
【0041】
一方、なるべく目立たないことを希望する人のためには、プラスチックの自由な彩色性を利用して色彩を地味にするなどの配慮を加えることができると共に、装着した耳つぼ健康器を髪の毛で軽く隠すようにすることもできる。
【0042】
以上のように、本実施形態の耳つぼ健康器は目立たなくすることもできるため、装着する人が相手の視線を意識しないで済むという精神的な安息感により、つぼの刺激効果と併せた相乗効果が期待できる。
そして、本実施形態による耳つぼ健康器の使い方も、第1の実施の形態と同様である。
【0043】
次に、本発明による耳つぼ健康器のさらに他の実施形態を図4の正面図(a)と平面図(b)によって説明する。
【0044】
本実施の形態では、耳つぼ健康器43の素材として、固定部44は金属を、支持部45はプラスチックを使用しており、この固定部44から延長した支持部45の3本の先端は、上記実施の形態と同様に神門、胃門と内分泌門等に対応している。
【0045】
本実施の形態における耳つぼ健康器の固定方法は、クリップタイプのイヤリングと同様であり、図4の(b)に装着時、図4(c)に脱着時を示すが、ヒンジ52を介してバネを有するクリップ留め具51が耳介外縁部2を挟み込むことで固定部44を耳介1に固定する。
【0046】
本実施の形態では、図示のように、耳介外縁2の形状に合わせて3個のクリップで留める構造にしている。そして固定部44の耳介表側の前縁部53は適度に太くして剛性を持たせ、耳つぼ健康器43の全体構造を支えると共に、次に詳述する支持部45の撓みを固定部に伝達しない機能を有することで、固定部44と支持部45を機能的に独立させる。
【0047】
支持部45は、固定部44に接続する支持脚部54と、所望のつぼに延長する支持腕部55、そして先端のつぼ押さえ56から構成される。この支持脚部54は、図4に示すように前縁部53と嵌合しており、かつ3本の支持腕部55を支持脚部54で連結して一体に成している。又、支持腕部55は、適度な撓性を有してつぼ押さえ56に装着された耳つぼ刺激部57が所望のつぼに対して適度な力で押接するように設定されている。
【0048】
本実施の形態の耳つぼ健康器の素材は、既に述べたように固定部44については装飾品に多く用いられている、錆びにくく変色しにくい洋銀や銀などを用いることが望ましい。又、支持部45は軽く撓性に優れたプラスチックを使用する。
【0049】
両者は図4に示すように、嵌合して取りつけると共に、接着剤で補強し、一体化する。このような素材を組み合わせることで、固定部54は剛に耳介1に装着され、支持部55は柔に耳つぼ刺激部57を押接することができる。
【0050】
一方、つぼ押さえ56に装着する耳つぼ刺激部57の材質は、上記実施の形態と同様に、安価に製造するならば、同じプラスチックで同時に成型することもできるが、より治療効果をあげるには、チタン粒や金粒を接着して用いることが望ましい。
【0051】
次に、つぼの選択であるが、本実施形態においても神門6、胃門7、内分泌門8の3ヶ所としており、その効能は第1の実施形態で述べた通りである。
【0052】
本実施の形態による耳つぼ健康器43を装着する手順について説明する。まず固定部44のクリップ留め具51を全て開とする。そして固定部44を耳介外縁部2に被せながら、内分泌門8に対応したつぼ押さえ56cを耳間切痕18に差し挟み、耳つぼ刺激部57cが内分泌門8に押接する位置とした所で、クリップ留め具51の内の一つ、例えば最も下のクリップ留め具を閉にする。次に他の2つの耳つぼ刺激部57a、57bがそれぞれ神門6と胃門7に押接することを確認し、必要があれば位置を微調整してから順次残りのクリップ留め具を閉にする。
【0053】
以上のように、本実施の形態では、耳介外縁2と耳間切痕18を利用して簡単に位置決めすることができるので、少し慣れれば短時間での装脱が可能になる。
【0054】
又、耳介1の形状は複雑であるが、このように複数のクリップ49で留めることで、耳の形状に即した挟み込みが可能であり、フィット感を増すことができる。
本実施の形態の耳つぼ健康器でも、他の実施形態と同様に装飾性を持たせることが可能である。また金属とプラスチックの組合せによる装飾効果も期待できる。
【0055】
そして、本実施形態による耳つぼ健康器の使い方も、第1の実施の形態と同様である。
【0056】
以上、本発明による耳つぼ健康器を、上記各実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は、これらの実施の形態に何ら限定されるものでなく、固定部、支持部及び耳つぼ刺激部の具体的な形状や材質に関しては、発明の主旨を逸脱しない範囲において各種の変更が可能であることは当然のことである。
【0057】
【発明の効果】
請求項1に記載の耳つぼ健康器は、耳介外縁に装着する固定部と、固定部から延長する支持部及び支持部の先端に取り付けられて、耳に分布する所望のつぼに押接する1または複数の耳つぼ刺激部から構成するので、器具を保持する固定部とつぼを刺激する耳つぼ刺激部を取りつけた支持部の機能を分離することで、つぼの押接力を適正に設定しながら複数の耳つぼを刺激できると同時に以下の効果を発揮している。
【0058】
▲1▼ 装着やつぼの刺激に伴うストレスを軽減できる。
▲2▼ 軽量で装脱が容易なので装着性に優れている。
▲3▼ 構造がシンプルで量産に適してコストを低減できる。
▲4▼ 多忙な人、外出の多い人、接客業の人、通院が困難な人等でも日常的に使用できる。
【0059】
請求項2に記載の耳つぼ健康器は、請求項1に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部にチタン粒もしくは金粒を用いているので、上記効果に加えて、より一層の効果を発揮している。
【0060】
請求項3に記載の耳つぼ健康器は、請求項1又は2に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部を神門、胃門、内分泌門のつぼが押接されるように構成しているので、上記効果に加えて、神経系の安定に有効な神門、消化器系の中心である胃門及び内分泌系の内分泌門とすることで、総合的な心身の安定化を図れると共に、食欲を適度に制御して肥満を防止して肥満に伴う高血圧症等の種々の疾病を予防できる効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による耳つぼ健康器を耳介に装着した実施の形態図。
【図2】本発明による耳つぼ健康器の斜視図。
【図3】本発明による耳つぼ健康器の他の実施形態図。
【図4】本発明による耳つぼ健康器のさらに他の実施形態図。
【符号の説明】
1 耳介、2 耳介外縁、 3、23、43 耳つぼ健康器、
4、24、44 固定部、 5、25、45 支持部、 6 神門、
7 胃門、 8 内分泌門、 9 固定部本体、 10 ナット、
11 留めねじ、 12 耳介押さえ、 13、33、53 前縁部、
14、34、54 支持脚部、 15、35、55 支持腕部、
16、36、56 つぼ押さえ、 17、37、57 耳つぼ刺激部
18 耳間切痕、 31 耳介押さえ部、 32 U字部、
49 クリップ、 51 クリップ留め具、 52 ヒンジ
a 神門に対応した健康器の部位、 b 胃門に対応した健康器の部位
c 内分泌門に対応した健康器の部位
【発明の属する技術分野】
本発明は、耳に分布している所望のつぼを、耳に装着して置くことで刺激することのできる健康器に関する。
【0002】
【従来の技術】
古くから東洋医学の一分野である針治療では、耳に分布している多くのつぼを刺激して諸症状を軽減し、治癒することが行われていた。これは人間が本来持っている自らの治癒力を利用するものであり、薬を利用する場合のような副作用がなく、安心して鍼灸医にかかることができるため、現在に到るまで連綿と施術されており、さらに近年は益々その効能が広く再認識されてきている。
【0003】
しかしながら、必ずしも即効性があるとは限らないため、特に慢性的な症状の場合には繰りかえし鍼灸医を訪れて治療を受けなければならず、その効能を知りながらも忙しい社会人には不向きであった。また置き針と称する、打った針を固定してそのまま日常生活を営む方法により、長時間の刺激を可能とすると共に通院頻度を軽減する方法もあるが、耳では部位が小さいために困難と言われており、また上手にテープなどで留めたとしてかぶれたり、外観的にも見栄えが悪くなることから、外出時は外すものとなっていた。
【0004】
これらの不便や不具合を軽減するために、従来から耳に装着して使用する種々の健康器が考案されてきたが、それぞれが固有の問題を有しており、広く実用されるには到っていなかった。
【0005】
考案例としては、耳介外縁を挟むクリップに直接耳つぼ刺激部を装着した健康器があり、概略U字型のクリップで耳介の外縁を挟み、同時に耳に当たる面に装着された刺激突起が肩と肩関節のつぼを押すものであったり、(例えば、特許文献1を参照)可撓性を有するリングを切断して、その端部に永久磁石を取りつけることで、つぼを押したり磁力を付すものである。(例えば、特許文献2を参照)
【0006】
しかしながら、これらの形式では、耳介外縁に近いつぼに限られ、耳介外縁から遠いつぼを刺激することができないこと、クリップによる挟み込み力で同時につぼを刺激するために、つぼの刺激力を独立に調整できずにつぼを押す力が強くなって装着によるストレスが発生する恐れがあること、複数のつぼを総合的に刺激する効果が得られない等の問題点があった。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−113071号公報(段落符号「0004」〜段落符号「0006」末行、図1、3)
【特許文献2】
特開平9−322924号公報(段落符号「0006」〜段落符号「0009」末行、図1、2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑みて、より使い易く、より効果の高い耳つぼ健康器の提供に関するものであり、耳介への装着力とつぼを刺激するための押接力を独立にできて、複数のつぼを同時に刺激できる機能を備えることで治療効果を高めることを可能にすると共に、軽量で着脱が容易な耳つぼ健康器の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明である耳つぼ健康器は、耳介外縁に装着する固定部と、該固定部から延長する支持部及び該支持部の先端に取り付けられて、耳に分布する所望のつぼに押接する1または複数の耳つぼ刺激部から構成するものであり、器具を保持する固定部とつぼを刺激する耳つぼ刺激部を取りつけた支持部の機能を分離することでつぼの押接力を適正に設定しながら複数の耳つぼを刺激することができると同時に以下の機能を発揮している。
【0010】
▲1▼ 装着やつぼの刺激に伴うストレスを軽減できる。
▲2▼ 軽量で装脱が容易なので装着性に優れている。
▲3▼ 構造がシンプルで量産に適してコストを低減できる。
▲4▼ 多忙な人、外出の多い人、接客業の人、通院が困難な人等でも日常的に使用できる。
【0011】
請求項2に記載の発明である耳つぼ健康器は、請求項1に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部にチタン粒もしくは金粒を用いており、上記機能に加えて、より一層の効果が得られる。
【0012】
請求項3に記載の発明である耳つぼ健康器は、請求項1又は2に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部を神門、胃門、内分泌門のつぼが押接されるように構成しており、上記機能に加えて、神経系の安定に有効な神門、消化器系の中心である胃門及び内分泌系の内分泌門としていることで、総合的な心身の安定化を図れると共に、食欲を適度に制御して肥満を防止して肥満に伴う高血圧症等を予防できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明による耳つぼ健康器は、耳介外縁に装着する固定部と、固定部から延長する支持部及び支持部の先端に取り付けられて、耳に分布する神門、胃門、内分泌門等のつぼに押接する複数の耳つぼ刺激部から構成するものである。
以下に、本発明による耳つぼ健康器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
本発明による耳つぼ健康器の実施形態を図1、図2に示すが、図1は本発明による耳つぼ健康器3を耳介1に装着した状態を示したものである。
【0015】
本実施形態では、耳つぼ健康器3の素材として金属を使用している。耳つぼ健康器3は、その固定部4を耳介1の耳介外縁部2に装着するものであるが、固定部4は、耳介1の形状に沿った形状として装着性を高めている。
【0016】
3本の支持部5は、固定部4から延長しており、支持部5の先端に設けられている耳つぼ刺激部は、それぞれ神門6、胃門7と内分泌門8等に対応している。
【0017】
図2は、図1の耳つぼ健康器のA−A方向からの斜視図である。本実施の形態の耳つぼ健康器3の固定方法は、スクリュータイプのイヤリングと同様であり、固定部4は留めねじ11により耳介押さえ12を耳介の裏側に押しつけて固定部4を耳介1に固定する。
【0018】
尚、固定部4の耳への固定方法は、本実施の形態のように耳介部分への固定に限定されるものでなく、耳介の更に裏側である例えば耳の付け根付近においてもその固定を考慮することは当然であり、より安定で装飾性を確保できる形態を否定するものでない。
【0019】
固定部4の耳介表側の前縁部13は適度に太くして剛性を持たせることで、耳つぼ健康器3の全体構造を所定の位置に保持して支えると共に、次に詳述する支持部5の位置を適正に保つことで、つぼに押接する力を一定に維持することができる。
【0020】
支持部5は、固定部4に接続する支持脚部14と、所望のつぼに延長する支持腕部15及び先端のつぼ押さえ16から構成される。この支持脚部14は前縁部13との剛性差を緩和し、かつ応力集中をさける滑らかな形状で前縁部13と接続する。また支持腕部15は、つぼ押さえ16に装着された耳つぼ刺激部17が所望のつぼに対して適度な力で押接するような形状に設定されている。この押接力は強い必要はなく、接する程度でも効果がある。
【0021】
以上の構造の素材は、装飾品に多く用いられている、錆びにくく変色しにくい洋銀や銀などを用いることが望ましいが、より安価な鋳造品にコーティング処理を施したものでも機能上は十分である。
【0022】
一方、つぼ押さえ16に装着する耳つぼ刺激部17の材質は、チタン粒や金粒を用いることが望ましい。即ち、チタン粒や金粒は、長時間皮膚に接しても炎症などの症状を発生させない効果がある。
【0023】
又、本来の針治療に近い効能を得るためには、針を用いることで優れた効果も期待できるので、有資格者の援助を受けて耳つぼ刺激部17の針を置き針とする可能も確保できるものである。
【0024】
次に、つぼの選択であるが、耳つぼダイエットの場合には、図1に示す本実施の形態のように、神経系の安定に有効な神門6、消化器系の中心である胃門7、そして内分泌系の内分泌門8の3ヶ所とすることで、総合的な心身の安定を図れると共に、食欲を適度に制御して肥満を防止し、ひいては肥満に伴う高血圧症等を予防する効果を期待できる。
【0025】
尚、本実施の形態では、上記した3つのつぼの組合せとしたが、本発明による耳つぼ健康器の基本構成によって、前記のつぼの組合せに限らずに、それぞれの症状や要望に合わせて種々のつぼを組合せるようにした耳つぼ健康器が作れることは明らかである。
【0026】
本実施の形態による耳つぼ健康器3を装着する手順について説明する。まず留めねじ11を緩めて、固定部4を耳介外縁部2に被せると共に、内分泌門8に対応したつぼ押さえ16cを耳間切痕18にさしはさみ、耳つぼ刺激部17cが内分泌門8に押接する位置とする。この状態で留めねじ11を操作して、固定部4を耳介1に軽く固定する。このまま他の2つの耳つぼ刺激部17a、17bがそれぞれ神門6と胃門7に押接することを確認し、さらに留めねじ11を操作して耳つぼ健康器3を耳介1に固定する。このように耳介外縁2と耳間切痕18を利用して簡単に位置決めができるので、少し慣れれば短時間で装脱ができる。
【0027】
本実施の形態の耳つぼ健康器は、固定部4に装飾性を導入することができるものであり、例えば、固定部4をアクセサリーのイヤカフとして機能的なデザイン性を有するように構成することが可能であり、他にも、固定部4をイヤリング台に活用してイヤリングで用いられているような装飾部材を任意に取りつけることができる。
【0028】
以上のように、本実施の形態の耳つぼ健康器は、固定部4を利用して耳つぼ健康器をアクセサリーとすることもできるため、装着する人の前向きな気持ちを引出すことができ、つぼの刺激効果と併せた相乗効果が期待できる。
【0029】
さらに、本耳つぼ健康器は、一日の生活における任意の時間に装着したり、外出や接客の場合も積極的に用いることができるものであるから、気分転換を図ってリフレッシュしたい場合には、つぼ押さえ16を上から指で押すことにより、耳つぼ刺激部17による押接力をつぼに積極的に加えることができる。
【0030】
又、家庭での治療で使用する場合には、所定のマニュアルに指示された手順と方法に従いながら自分の指でつぼ押さえ16を順次押えることで、鍼灸院での治療と本耳つぼ健康器を利用した治療とを併用することによって、高い治療効果を得ることもできる。
【0031】
次に、本発明による耳つぼ健康器の他の実施形態を、図3の正面図(a)と平面図(b)によって説明する。
【0032】
本実施の形態では、耳つぼ健康器23の素材としてプラスチックを使用しており、この固定部24から延長した支持部25の3本の先端は、上記実施の形態と同様に神門、胃門と内分泌門等に対応している。
【0033】
本実施の形態における耳つぼ健康器の固定方法は、可撓性のあるU字部32を拡げて耳介外縁部2を挟み込んで耳介1に固定する。固定部24の耳介表側に対応する前縁部33は、適度に太くして剛性を持たせており、耳つぼ健康器23の全体構造を支えると共に、次に詳述する支持部25の撓みを固定部に伝達しない機能を有することで、固定部24と支持部25を機能的に独立させている。
【0034】
支持部25は、固定部24に接続する支持脚部34と、所望のつぼに延長する支持腕部35、そして先端のつぼ押さえ36から構成される。この支持脚部34は前縁部33との剛性差を緩和し、かつ応力集中をさける滑らかな形状で前縁部33と接続しており、支持腕部35は、適度な撓性を有してつぼ押さえ36に装着された耳つぼ刺激部37が、所望のつぼに対して適度な力で押接するように設定される。
【0035】
本実施の形態の耳つぼ健康器の素材は、既に述べたようにプラスチックを使用し、全体を一体成型している。即ち、固定部24のU字部32を水平に延ばした展開形で成型し、次に熱塑性加工でU字部32をU字形に成型加工して図3(b)に示す形状にしている。ここでU字部32を半円柱形状とすることで、熱塑性加工がし易く、また着脱の際に拡げ易いものとした。
【0036】
一方、つぼ押さえ36に装着する耳つぼ刺激部37の材質は、安価に製造するならば、同じプラスチックで同時に成型することもできるが、より治療効果をあげるには、チタン粒や金粒を接着して用いることが望ましい。
【0037】
次に、つぼの選択であるが、本実施形態においても神門6、胃門7、内分泌門8の3ヶ所としており、その効能は第1の実施形態で述べた通りである。
【0038】
本実施の形態による耳つぼ健康器23を装着する手順について説明する。まず固定部24を手指で広げて耳介外縁部2に被せながら、内分泌門8に対応したつぼ押さえ36cを耳間切痕18に差し挟み、耳つぼ刺激部37cが内分泌門8に押接する位置とした所で、手指の力を緩めて固定部24を耳介1に固定する。次に他の2つの耳つぼ刺激部37a、37bがそれぞれ神門6と胃門7に押接することを確認し、必要があれば位置を微調整する。
【0039】
以上のように、本実施の形態による耳つぼ健康器23は、耳介外縁2と耳間切痕18を利用して簡単に位置決めができるので、少し慣れれば短時間で装脱ができる。
【0040】
又、本実施の形態の耳つぼ健康器は、固定部4に装飾性を導入することができるものであり、しかも固定部4はプラスチック製が多いイヤカフと類似の外観であるため、イヤカフとしての多様なデザイン性を導入することが可能である。
【0041】
一方、なるべく目立たないことを希望する人のためには、プラスチックの自由な彩色性を利用して色彩を地味にするなどの配慮を加えることができると共に、装着した耳つぼ健康器を髪の毛で軽く隠すようにすることもできる。
【0042】
以上のように、本実施形態の耳つぼ健康器は目立たなくすることもできるため、装着する人が相手の視線を意識しないで済むという精神的な安息感により、つぼの刺激効果と併せた相乗効果が期待できる。
そして、本実施形態による耳つぼ健康器の使い方も、第1の実施の形態と同様である。
【0043】
次に、本発明による耳つぼ健康器のさらに他の実施形態を図4の正面図(a)と平面図(b)によって説明する。
【0044】
本実施の形態では、耳つぼ健康器43の素材として、固定部44は金属を、支持部45はプラスチックを使用しており、この固定部44から延長した支持部45の3本の先端は、上記実施の形態と同様に神門、胃門と内分泌門等に対応している。
【0045】
本実施の形態における耳つぼ健康器の固定方法は、クリップタイプのイヤリングと同様であり、図4の(b)に装着時、図4(c)に脱着時を示すが、ヒンジ52を介してバネを有するクリップ留め具51が耳介外縁部2を挟み込むことで固定部44を耳介1に固定する。
【0046】
本実施の形態では、図示のように、耳介外縁2の形状に合わせて3個のクリップで留める構造にしている。そして固定部44の耳介表側の前縁部53は適度に太くして剛性を持たせ、耳つぼ健康器43の全体構造を支えると共に、次に詳述する支持部45の撓みを固定部に伝達しない機能を有することで、固定部44と支持部45を機能的に独立させる。
【0047】
支持部45は、固定部44に接続する支持脚部54と、所望のつぼに延長する支持腕部55、そして先端のつぼ押さえ56から構成される。この支持脚部54は、図4に示すように前縁部53と嵌合しており、かつ3本の支持腕部55を支持脚部54で連結して一体に成している。又、支持腕部55は、適度な撓性を有してつぼ押さえ56に装着された耳つぼ刺激部57が所望のつぼに対して適度な力で押接するように設定されている。
【0048】
本実施の形態の耳つぼ健康器の素材は、既に述べたように固定部44については装飾品に多く用いられている、錆びにくく変色しにくい洋銀や銀などを用いることが望ましい。又、支持部45は軽く撓性に優れたプラスチックを使用する。
【0049】
両者は図4に示すように、嵌合して取りつけると共に、接着剤で補強し、一体化する。このような素材を組み合わせることで、固定部54は剛に耳介1に装着され、支持部55は柔に耳つぼ刺激部57を押接することができる。
【0050】
一方、つぼ押さえ56に装着する耳つぼ刺激部57の材質は、上記実施の形態と同様に、安価に製造するならば、同じプラスチックで同時に成型することもできるが、より治療効果をあげるには、チタン粒や金粒を接着して用いることが望ましい。
【0051】
次に、つぼの選択であるが、本実施形態においても神門6、胃門7、内分泌門8の3ヶ所としており、その効能は第1の実施形態で述べた通りである。
【0052】
本実施の形態による耳つぼ健康器43を装着する手順について説明する。まず固定部44のクリップ留め具51を全て開とする。そして固定部44を耳介外縁部2に被せながら、内分泌門8に対応したつぼ押さえ56cを耳間切痕18に差し挟み、耳つぼ刺激部57cが内分泌門8に押接する位置とした所で、クリップ留め具51の内の一つ、例えば最も下のクリップ留め具を閉にする。次に他の2つの耳つぼ刺激部57a、57bがそれぞれ神門6と胃門7に押接することを確認し、必要があれば位置を微調整してから順次残りのクリップ留め具を閉にする。
【0053】
以上のように、本実施の形態では、耳介外縁2と耳間切痕18を利用して簡単に位置決めすることができるので、少し慣れれば短時間での装脱が可能になる。
【0054】
又、耳介1の形状は複雑であるが、このように複数のクリップ49で留めることで、耳の形状に即した挟み込みが可能であり、フィット感を増すことができる。
本実施の形態の耳つぼ健康器でも、他の実施形態と同様に装飾性を持たせることが可能である。また金属とプラスチックの組合せによる装飾効果も期待できる。
【0055】
そして、本実施形態による耳つぼ健康器の使い方も、第1の実施の形態と同様である。
【0056】
以上、本発明による耳つぼ健康器を、上記各実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は、これらの実施の形態に何ら限定されるものでなく、固定部、支持部及び耳つぼ刺激部の具体的な形状や材質に関しては、発明の主旨を逸脱しない範囲において各種の変更が可能であることは当然のことである。
【0057】
【発明の効果】
請求項1に記載の耳つぼ健康器は、耳介外縁に装着する固定部と、固定部から延長する支持部及び支持部の先端に取り付けられて、耳に分布する所望のつぼに押接する1または複数の耳つぼ刺激部から構成するので、器具を保持する固定部とつぼを刺激する耳つぼ刺激部を取りつけた支持部の機能を分離することで、つぼの押接力を適正に設定しながら複数の耳つぼを刺激できると同時に以下の効果を発揮している。
【0058】
▲1▼ 装着やつぼの刺激に伴うストレスを軽減できる。
▲2▼ 軽量で装脱が容易なので装着性に優れている。
▲3▼ 構造がシンプルで量産に適してコストを低減できる。
▲4▼ 多忙な人、外出の多い人、接客業の人、通院が困難な人等でも日常的に使用できる。
【0059】
請求項2に記載の耳つぼ健康器は、請求項1に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部にチタン粒もしくは金粒を用いているので、上記効果に加えて、より一層の効果を発揮している。
【0060】
請求項3に記載の耳つぼ健康器は、請求項1又は2に記載の耳つぼ健康器において、耳つぼ刺激部を神門、胃門、内分泌門のつぼが押接されるように構成しているので、上記効果に加えて、神経系の安定に有効な神門、消化器系の中心である胃門及び内分泌系の内分泌門とすることで、総合的な心身の安定化を図れると共に、食欲を適度に制御して肥満を防止して肥満に伴う高血圧症等の種々の疾病を予防できる効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による耳つぼ健康器を耳介に装着した実施の形態図。
【図2】本発明による耳つぼ健康器の斜視図。
【図3】本発明による耳つぼ健康器の他の実施形態図。
【図4】本発明による耳つぼ健康器のさらに他の実施形態図。
【符号の説明】
1 耳介、2 耳介外縁、 3、23、43 耳つぼ健康器、
4、24、44 固定部、 5、25、45 支持部、 6 神門、
7 胃門、 8 内分泌門、 9 固定部本体、 10 ナット、
11 留めねじ、 12 耳介押さえ、 13、33、53 前縁部、
14、34、54 支持脚部、 15、35、55 支持腕部、
16、36、56 つぼ押さえ、 17、37、57 耳つぼ刺激部
18 耳間切痕、 31 耳介押さえ部、 32 U字部、
49 クリップ、 51 クリップ留め具、 52 ヒンジ
a 神門に対応した健康器の部位、 b 胃門に対応した健康器の部位
c 内分泌門に対応した健康器の部位
Claims (3)
- 耳介外縁に装着する固定部、該固定部から延長する支持部及び該支持部の先端に取り付けられて、耳に分布する所望のつぼに押接する1または複数の耳つぼ刺激部から構成する耳つぼ健康器。
- 耳つぼ刺激部が、チタン粒もしくは金粒を用いることを特徴とする請求項1に記載の耳つぼ健康器。
- 耳つぼ刺激部が、神門、胃門、内分泌門のつぼを押接することを特徴とする請求項1又は2に記載の耳つぼ健康器。
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2003
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