JP2005006702A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】メイン制御手段から送信された制御情報に基づいてサブ制御手段が多種多様な制御を行えるようにすることで、従来よりも興趣の高いスロットマシンを提供すること。
【解決手段】遊技の制御を行うメイン制御手段と、このメイン制御手段から送信されたコマンドの受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、を備え、サブ制御手段は、強ハズレか弱ハズレかに応じて異なる確率のAT抽選を行い、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知割合を変動させる。また、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の選択比率を異ならせる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には遊技の制御を行うメイン制御手段と、メイン制御手段から送信された制御情報(コマンド)の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、を備えるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンでは、遊技の制御と、遊技に関連して行われる演出の制御とが、1つの制御手段にて行われていた。しかしながら、この制御手段の処理能力には一定の限界があり、ゲームの多様化やそれに伴う演出の多様化を図ることが極めて困難であった。
【0003】
このため、遊技の制御を行うメイン制御手段とは別個にサブ制御手段を設け、このサブ制御手段がメイン制御手段から送信されたコマンドに基づいて遊技に関連した演出の制御を行うようにしたスロットマシンが多数実用化されている。
【0004】
特に近年においては、メイン制御手段にて内部的に行われる抽選結果、すなわち内部的に入賞の発生を許容するか否かを決定するために行われる内部抽選の結果(内部当選フラグの当選状況)を示すコマンドをサブ制御手段に対して送信することで、サブ制御手段がメイン制御手段より受信したコマンドにより特定される抽選結果に基づき、制御内容を独自に決定することができるスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、一方で内部抽選により入賞の発生が許容され、かつ入賞条件に一致する操作方法にて可変表示装置の表示結果の導出操作が行われることにより発生する入賞を備えるとともに、その入賞条件に一致する操作方法を報知する入賞条件報知機能を備えるスロットマシン、すなわち入賞条件を報知するか否かにより入賞確率に変化を持たせたスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−224269号公報(第1頁、第6、7、10図)
【特許文献2】
特許第3302976号公報(第4−7頁、第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、メイン制御手段から送信された制御情報に基づいてサブ制御手段が多種多様な制御を行えるようにすることで、従来よりも興趣の高いスロットマシンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置は、各々独立して表示結果を導出表示させる複数の可変表示部を有し、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための導出操作手段と、
遊技の制御を行うメイン制御手段と、
該メイン制御手段から送信された制御情報の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
該事前決定手段により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様となることを許容する決定がなされたときに、該決定結果を複数の種類に振り分ける種類振分手段と、
前記事前決定手段による決定結果を示す決定結果情報を前記制御情報として送信する決定結果情報送信手段と、
前記種類振分手段により振り分けられた種類を識別可能な種類情報を前記制御情報として送信する種類情報送信手段と、
前記事前決定手段により所定の報知対象入賞に対応する報知対象入賞態様となることを許容する決定がなされたときに、第1の導出順で前記可変表示部の表示結果を導出させることにより該表示結果を前記報知対象入賞態様とする第1の導出制御と、前記第1の導出順とは異なる第2の導出順で前記可変表示部の表示結果を導出させることにより該表示結果を前記報知対象入賞態様とするとともに、前記第1の導出制御と選択比率の異なる第2の導出制御と、を含む複数の導出制御から前記可変表示装置の導出制御を選択する導出制御選択手段と、
前記導出制御選択手段にて選択された導出制御に応じて前記可変表示部の表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
を含み、
前記スロットマシンは、前記事前決定手段により前記報知対象入賞態様となることを許容する決定がなされたときに、前記導出制御選択手段にて選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順を報知する導出順報知手段を更に備え、
前記サブ制御手段は、
前記メイン制御手段から前記特定の表示態様となることを許容する決定がなされた旨を示す決定結果情報を受信したときに、該決定結果情報に対応して受信した前記種類情報により識別される種類に応じて、前記導出順報知手段による前記導出順の報知割合を決定する報知割合決定手段
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることを許容する決定がなされた旨を示す決定結果情報を受信したときに、メイン制御手段が備える種類振分手段により振り分けられた種類に応じて導出順報知手段による報知割合を決定する。すなわちサブ制御手段が同一の決定結果を示す決定結果情報を受信した場合でも、種類振分手段により振り分けられた種類に応じて導出順報知手段による報知割合を変動させることが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。更に、第1の導出順で可変表示部の表示結果を導出させた場合と第2の導出順で可変表示部の表示結果を導出させた場合とで報知対象入賞の発生率が異なるようになるため、可変表示部の表示結果を導出させる順番によってゲーム性に変化を持たせることが可能となり、更に興趣を高めることができる。
【0009】
また、前記決定結果情報送信手段が、前記事前決定手段による決定結果を示す情報並びに前記種類振分手段により振り分けられた種類を識別可能な情報を含む決定結果情報を前記制御情報として送信し、前記報知割合決定手段が、前記メイン制御手段から受信した前記決定結果情報により前記振分手段により振り分けられた種類を識別する構成としても良く、このような構成とした場合でも、サブ制御手段が同一の決定結果を示す決定結果情報を受信した場合でも、種類振分手段により振り分けられた種類に応じて導出順報知手段による報知割合を変動させることが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができるとともに、可変表示部の表示結果を導出させる順番によってゲーム性に変化を持たせることが可能となり、更に興趣を高めることができる。
【0010】
本発明のスロットマシンの前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の変動の開始後、前記導出操作手段が操作されずに所定の自動導出条件が成立したときに前記可変表示部の表示結果を導出させる自動導出手段を備え、
前記自動導出手段は、前記導出制御選択手段にて選択される導出制御のうち最も選択比率の低い導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順にて前記可変表示部の表示結果を導出させることが好ましい。
このようにすれば、自動導出手段により可変表示部の表示結果の導出が行われた場合には、導出操作手段の操作が行われることにより可変表示部の表示結果の導出が行われた場合に比較して報知対象入賞の発生率が低くなるため、遊技者に対して導出操作手段による可変表示部の導出操作を促すことができる。
【0011】
本発明のスロットマシンの前記導出制御選択手段は、前記可変表示部の表示結果の導出順に関わらず、前記報知対象入賞態様を導出させる第3の制御を含む複数の導出制御から前記可変表示装置の導出制御を選択することが好ましい。
このようにすれば、第3の導出制御が選択された場合には、どの導出順にて可変表示部の表示結果を導出させても報知対象入賞を発生させることができる。
【0012】
本発明のスロットマシンは、前記導出順報知手段による導出順別の報知回数を計数する計数手段を備え、
前記導出順報知手段は、前記導出制御選択手段にて前記第3の制御が選択されたときに、前記計数手段にて計数された報知回数のうち最も報知回数の少ない導出順を報知することが好ましい。
このようにすれば、導出順報知手段による導出順別の報知回数の偏りを軽減することができる。
【0013】
本発明のスロットマシンの前記報知対象入賞態様は、複数の異なる表示態様を含むことが好ましい。
このようにすれば、導出順報知手段による報知が行われたときに、表示態様の異なる報知対象入賞を発生させることが可能となるため、ゲーム性に変化を持たせることができる。
【0014】
本発明のスロットマシンの前記導出制御手段は、前記導出制御選択手段により選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順の最初に表示結果を導出させるべき前記可変表示部と、最初に表示結果を導出させた前記可変表示部と、が一致することで前記報知対象入賞態様を導出させるとともに、
前記導出順報知手段は、前記導出制御選択手段により選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順の最初に表示結果を導出させるべき前記可変表示部を報知することが好ましい。
このようにすれば、事前決定手段により報知対象入賞態様となることが決定されたときに、いずれか1つの可変表示部の表示結果が導出表示された時点で報知対象入賞態様を導出させるか否かの制御が確定するため、可変表示装置の制御を簡素化できる。
【0015】
本発明のスロットマシンの前記導出順報知手段は、前記導出操作手段が有効となる以前に前記導出順を報知することが好ましい。
このようにすれば、導出操作手段が有効となる前に導出順報知手段による報知内容を確認することができるため、遊技者の誤操作を防止できる。
【0016】
本発明のスロットマシンの前記種類振分手段により振り分けられる種類は、前記事前決定手段により前記特定の表示態様となることを許容する決定がなされたときに適用される前記可変表示装置の制御内容の種類であることが好ましい。
このようにすれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることを許容する決定がなされたときに、その際適用される可変表示装置の制御内容の種類と関連した制御を行うことができる。
【0017】
本発明のスロットマシンの前記特定の表示態様は、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様であることが好ましい。
このようにすれば、可変表示装置の表示結果が、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様となったとき、すなわち遊技者にとって利益とならない表示態様となったときでも、その種類に応じて導出順報知手段による報知割合が変動することとなるため、興趣を高めることができる。
【0018】
本発明のスロットマシンの前記サブ制御手段は、前記導出順報知手段により前記導出順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段を備え、
前記報知割合決定手段は、前記決定結果情報に対応して受信した前記種類情報により識別される種類に基づいて前記報知遊技状態制御手段が前記報知遊技状態に制御する割合を決定することが好ましい。
このようにすれば、遊技状態に応じて導出順報知手段により導出順の報知割合、すなわち報知対象入賞の発生確率を大きく変動させることができるため、ゲーム性にメリハリを持たせることができる。
【0019】
本発明のスロットマシンの前記サブ制御手段は、複数の異なる演出パターンのうちいずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、該演出パターン選択手段にて選択された演出パターンに基づいて演出を実行する演出実行手段と、を備え、
前記演出パターン選択手段は、前記決定結果情報に対応して受信した前記種類情報により識別される種類または前記決定結果情報により識別される種類に基づいて演出パターンを選択することが好ましい。
このようにすれば、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した決定結果情報が示す決定結果が同一の場合でも、その種類に応じて演出の内容を変化させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、図1に示すように、本実施例のスロットマシン1には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2Rが水平方向に並設されており、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン1の前面に設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
【0022】
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ34L、34C、34Rによって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
【0023】
また、本実施例のスロットマシン1には、メダルが投入可能なメダル投入口4、クレジットを用いて賭数を設定する際に操作される1枚BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが設けられている。
【0024】
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入口4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6、または1枚BETスイッチ5を操作すれば良い。賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0025】
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。
【0026】
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞にして定められた枚数のメダルが遊技者に対してクレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9(図1参照)から払い出されるようになっている。
【0027】
図2は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図2に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって主に遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御される。
【0028】
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8Rが接続されているとともに、メダル投入口4から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ31、メダル払出穴9から払い出されるメダルを検出する払出センサ33、リール2L、2C、2Rの基準位置を検出するリールセンサ35が接続されており、これら接続されたスイッチ、センサの検出信号が入力されるようになっている。
【0029】
また、遊技制御基板40には、前述したリールモータ34L、34C、34Rが接続されているとともに、メダル払出穴9よりメダルを払い出すためのホッパーモータ32が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0030】
遊技制御基板40には、所定の手順で演算を行うCPU、CPUの制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM、必要なデータの書き込み及び読み出しを行うRAMを備えるメイン制御部41、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路42、ホッパーモータ32、リールモータ34L、34C、34Rの駆動制御を行うモータ回路43等、が搭載されており、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサの検出信号を受けて、ゲームの進行に応じた各種の制御を行う。
【0031】
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面に配置された液晶表示器51(図1参照)、遊技効果LED52、スピーカ53、54が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0032】
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様のCPU、ROM、RAMを備えるサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動制御を行う液晶駆動回路92、遊技効果LED52の駆動制御を行うランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94等、が搭載されており、サブ制御部91は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41から送信されるコマンドや、演出制御基板90に接続されたスイッチ、センサからの検出信号を受けて、演出を行うための各種の制御を行う。
【0033】
図3は、各リール2L、2C、2Rの図柄配列を示す図であり、各リール2L、2C、2Rには「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」、「盾」の図柄が21個配列されている。
【0034】
本実施例では、図4に示すように、通常遊技状態において「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、7枚のメダルが払い出されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、5枚のメダルが払い出されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、8枚のメダルが払い出されるベル入賞が発生する。本実施例では、チェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞を小役入賞ともいう。また、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイゲーム(再ゲーム)が付与されるリプレイ(再遊技)入賞が発生する。
【0035】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「黒7−黒7−白7」または「白7−白7−黒7」の図柄の組合せが揃えば、RB入賞が発生し、その対価として1枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃って15枚のメダルが払い出されるJac入賞が高確率で発生する複数回のレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。
【0036】
また、通常遊技状態において有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄の組合せが揃えば、BB入賞が発生し、その対価として15枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利なビッグボーナス(BB)が発生し、通常遊技状態よりも小役入賞の発生確率が高い複数回のビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と前述したRBが遊技者に対して付与される。
【0037】
本実施例では、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41が、乱数抽選により入賞の発生を許容するか否かを決定するための内部抽選処理を毎ゲーム実行するとともに、この内部抽選処理においていずれかの入賞の発生が許容されたときに、その旨を示す内部当選フラグを設定する(以下フラグの当選ともいう)。
【0038】
内部当選フラグは、図4に示すように、各入賞に対応して定められており、内部抽選処理により各々対応する内部当選フラグが設定されたことを条件に対応する入賞の発生が許容されることとなる。すなわちメイン制御部41が行う内部抽選処理は、本発明の事前決定手段として機能する。
【0039】
図4に示すように、通常遊技状態におけるスイカ入賞、リプレイ入賞、BB入賞、RB入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞の発生を許容する内部当選フラグ(スイカフラグ、リプレイフラグ、BBフラグ、RBフラグ)が当選した場合であって、各リール2L、2C、2Rが停止された際に該当する図柄が引込範囲(本実施例では停止された際の図柄を除き最大4図柄)内にあれば有効化された入賞ラインに揃うように制御される。
【0040】
また、通常遊技状態におけるチェリー入賞及びベル入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞の発生を許容する内部当選フラグ(チェリーフラグ、ベルフラグ)が当選し、かつその際選択された入賞条件に対応して定められた停止順(以下、有効停止順と称す)にて各リール2L、2C、2Rの停止操作が行われた場合に有効化された入賞ラインに揃うように制御される。
【0041】
チェリー入賞の入賞条件は、3通りの有効停止順、詳しくは左−中−右(左−右−中)、中−左−右(中−右−左)、右−中−左(右−左−中)のいずれかの停止順、すなわち左リールを第1停止とする停止順、中リールを第1停止とする停止順、右リールを第1停止とする停止順が各々定められた3つの入賞条件からなる。
【0042】
また、ベル入賞の入賞条件は、5通りの有効停止順、詳しくは左−中−右(左−右−中)、中−左−右、中−右−左、右−中−左、右−左−中のいずれかの停止順が各々定められた5つの入賞条件及び全ての停止順の組合せが有効停止順として定められた入賞条件の6つの入賞条件からなる。
【0043】
このように本実施例では、ベル入賞の入賞条件として全ての停止順の組合せが有効停止順として定められた入賞条件、すなわち停止順を問わない入賞条件が含まれており、この停止順を問わない入賞条件が選択された場合には、各リール2L、2C、2Rの停止順に関わらずベル入賞を発生させることができる。このため、例えば、ベル入賞またはBB入賞、RB入賞のいずれかが許容された旨を示す演出、いわゆる小役ナビを、ベル入賞の入賞条件として停止順を問わない入賞条件が選択されたとき、またはBBフラグまたはRBフラグの成立状態であることを条件に行うことで、小役ナビにより報知されたベル入賞が発生しないうえに、BB入賞またはRB入賞も発生させることができないといった不都合を防止できる。
【0044】
これら入賞条件は、後述するリール制御振分処理によって、各々の入賞条件に応じた制御パターンが別個に定められたリール制御テーブルのうち、どのテーブルが選択されるかによって決まるようになっており、チェリーフラグ及びベルフラグが当選したゲームでは、当該ゲームにおいて選択されたリール制御テーブルの入賞条件に定められた有効停止順に一致する順番にて各リール2L、2C、2Rの停止操作が行われることでチェリー入賞及びベル入賞の組合せが揃うこととなる。このため、通常遊技状態におけるチェリー入賞及びベル入賞の出現率は、チェリーフラグ及びベルフラグの当選確率とリール制御テーブルの選択率に依存することとなる。
【0045】
また、通常遊技状態において対象となる入賞の内部当選フラグのうち、チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、リプレイフラグは、当該内部当選フラグが当選したゲームにおいてのみ有効とされており、そのゲームの終了後にクリアされる。これに対してBBフラグまたはRBフラグは、当該BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生するまで次ゲーム以降に持ち越される。尚、これらBBフラグまたはRBフラグが当選した後、BB入賞またはRB入賞が発生するまでの状態をBBフラグまたはRBフラグの成立状態ともいう。
【0046】
メイン制御部41は、前述した内部抽選処理の実行後、内部抽選処理の結果に応じて当該ゲームにおいて適用されるリール制御テーブルを選択するためのリール制御振分処理を行う。リール制御テーブルとは、各リール2L、2C、2Rの停止操作がなされた際にメイン制御部41が行うリール停止処理の制御パターンを定めたテーブルであり、具体的には、各リール2L、2C、2Rの停止タイミング毎に引込図柄数が定められている。本実施例では、図5に示すように、通常遊技状態においてテーブル番号01〜06、07−01〜03、08−01〜06のリール制御テーブルが適用される。
【0047】
これらリール制御テーブルのうち、テーブル番号01のリール制御テーブルは、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、スイカフラグ当選時に選択される。また、テーブル番号02のリール制御テーブルは、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、リプレイフラグ当選時に選択される。
【0048】
また、テーブル番号03のリール制御テーブルは、「黒7−黒7−白7」「白7−白7−黒7」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、RBフラグの成立状態におけるハズレ時及びベルフラグ当選時に選択される。また、テーブル番号04のリール制御テーブルは、「黒7−黒7−黒7」「白7−白7−白7」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、BBフラグの成立状態におけるハズレ時及びベルフラグ当選時に選択される。
【0049】
また、テーブル番号05のリール制御テーブルは、「盾−盾−盾」の組合せ(以下強ハズレ目と称す)をいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、BBフラグまたはRBフラグの成立状態以外のハズレ時において1/50の割合で選択される。また、テーブル番号06のリール制御テーブルも、いずれの入賞図柄の組合せ及び強ハズレ目の組合せも入賞ラインに引き込まないようにするためのテーブルであり、BBフラグまたはRBフラグの成立状態以外のハズレ時において49/50の割合で選択される。尚、本実施例では、内部抽選処理の結果がハズレで、テーブル番号05のリール制御テーブルが選択されたハズレ、すなわち強ハズレ目を導出させることが可能に制御されるハズレを強ハズレと称し、テーブル番号06のリール制御テーブルが選択されたハズレ、すなわち強ハズレ目が導出しないように制御されるハズレを弱ハズレと称す。
【0050】
また、テーブル番号07−01〜03のリール制御テーブルは、前述した3通りのチェリー入賞の入賞条件に応じた制御パターンが別個に定められたテーブルであり、各テーブルに対応する入賞条件に定められた有効停止順で停止操作が行われたときに「チェリー−any−any」の組合せをいずれかの入賞ラインに引き込むためのテーブルであり、このうち有効停止順として左−中−右、左−右−中の順番が定められたテーブル番号07−01のリール制御テーブルは、チェリーフラグ当選時の1/5の割合で選択され、有効停止順として左−中−右、左−右−中以外の順番が定められたテーブル番号07−02、03のリール制御テーブルは、チェリーフラグ当選時の2/5の割合で各々選択される。このため、左−中−右、左−右−中の順番で停止操作が行われた場合のチェリー入賞の出現率は、チェリーフラグ当選時の1/5程度となり、左−中−右、左−右−中以外の順番で停止操作が行われた場合のチェリー入賞の出現率は、チェリーフラグ当選時の2/5程度となる。すなわち本実施例では、左リールを第1停止としたときと、そうでないときとでチェリー入賞の出現率が異なるようになっている。
【0051】
また、テーブル番号08−01〜06のリール制御テーブルは、前述した6通りのベル入賞の入賞条件に応じた制御パターンが別個に定められたテーブルであり、各テーブルに対応する入賞条件に定められた有効停止順で停止操作が行われたときに「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに引き込むためのテーブルであり、このうち有効停止順として左−中−右、左−右−中の順番が定められたテーブル番号08−01のリール制御テーブルは、BBフラグまたはRBフラグの成立状態以外のベルフラグ当選時において1/11の割合で選択され、有効停止順として左−中−右、左−右−中以外の順番が定められたテーブル番号08−02〜05のリール制御テーブル及び有効停止順として全ての停止順の組合せが定められたテーブル番号08−06のリール制御テーブルは、BBフラグまたはRBフラグの成立状態以外のベルフラグ当選時において2/11の割合で各々選択される。このため、左−中−右、左−右−中の順番で停止操作が行われた場合のベル入賞の出現率は、ベルフラグ当選時の3/11程度となり、左−中−右、左−右−中以外の順番で停止操作が行われた場合のベル入賞の出現率は、ベルフラグ当選時の4/11程度となる。すなわち本実施例では、左リールを第1停止としたときと、そうでないときとでベル入賞の出現率も異なるようになっている。
【0052】
また、本実施例のメイン制御部41は、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、所定期間(本実施例では32秒間)が経過するまでの間、リール2L、2C、2Rの停止操作が行われなかったときに、停止操作が行われたものと見なしてリール2L、2C、2Rを自動停止させる自動停止処理を行う。この際、リール2L、2C、2Rを、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順のうち最も選択比率の低い有効停止順である左−中−右の順番、すなわちチェリー入賞及びベル入賞の出現率が最も低い順番で停止させるようになっている。このため、遊技者に対して間接的にストップスイッチ8L、8C、8Rの操作によるリール2L、2C、2Rの停止が促されるようになっている。
【0053】
図6は、メイン制御部41からサブ制御部91に対して送信されるコマンドのうち、内部当選コマンド及び停止制御通知コマンドのデータの内容の一例を示す図である。尚、本実施例では、2バイト構成のコマンドを用いており、そのうち1バイト目をMODEと呼び、2バイト目をEXTと呼ぶ。
【0054】
図6(a)に示すように、MODE=81(H)、EXT=00〜45(H)からなる内部当選コマンドは、内部当選フラグの当選状況を示すコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されたときに送信される。
【0055】
内部当選コマンドを構成するEXTは、図6(b)に示すように、先頭から2ビット目(ビット6)がBBフラグの当選の有無を示し、先頭から3ビット目(ビット5)がRBフラグの当選の有無を示し、先頭から4ビット〜8ビット目(ビット4〜ビット0)が小役入賞に対応する内部当選フラグまたはリプレイフラグの当選の有無を示す(例えば、「0」=ハズレ、「1」=リプレイフラグ、「2」=チェリーフラグ、「3」=スイカフラグ、「4」=ベルフラグ)。
【0056】
MODE=82(H)、EXT=01〜1B(H)からなる停止制御通知コマンドは、リール制御振分処理により選択されたリール制御テーブルを示すコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されたときで、内部当選コマンドが送信されたあとに送信される。
【0057】
停止制御通知コマンドを構成するEXTは、図6(b)に示すように、先頭から2ビット目〜8ビット目(ビット6〜ビット0)が、リール制御振分処理により選択されたリール制御テーブルのテーブル番号を示す。
【0058】
本実施例では、チェリー入賞及びベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が強ハズレか弱ハズレか、がリール制御振分処理により選択されたリール制御テーブルに応じて決定されるため、前述した内部当選コマンド及び停止制御通知コマンドにより、これらチェリー入賞及びベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が強ハズレか弱ハズレか、をサブ制御部91が特定できるようになっている。
【0059】
具体的には、サブ制御部91がチェリーフラグまたはチェリーフラグの当選を示す内部当選コマンドを受信した後、停止制御通知コマンドを受信することで、この停止制御通知コマンドによりリール制御テーブルが特定されるため、この特定されたリール制御テーブルに基づき入賞条件を特定できる。また、サブ制御部91がハズレを示す内部当選コマンドを受信した後、停止制御通知コマンドを受信することで、この停止制御通知コマンドによりリール制御テーブルが特定されるため、この特定されたリール制御テーブルに基づき強ハズレであるか、弱ハズレであるか、を特定できる。
【0060】
尚、本実施例では、サブ制御部91が、チェリー入賞及びベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が強ハズレか弱ハズレか、を内部当選コマンド及び停止制御通知コマンドの2つのコマンドから特定できる構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのコマンド、例えば、内部当選コマンドのみにより内部当選フラグの当選状況及びリールの制御パターンの双方を特定できるようにしても良く、このような構成とした場合でも、サブ制御部91が、チェリー入賞及びベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が強ハズレか弱ハズレか、を特定することができる。
【0061】
図6(d)は、内部当選コマンドのみにより内部当選フラグの当選状況及びリールの制御パターンの双方を特定できる構成としたEXTデータの一例を示す図である。
【0062】
この内部当選コマンドを構成するEXTの先頭から0ビット目(ビット7)はBBフラグの当選の有無を示し、先頭から2ビット目(ビット6)はRBフラグの当選の有無を示し、先頭から3ビット〜5ビット目(ビット5〜ビット3)は小役入賞に対応する内部当選フラグまたはリプレイフラグの当選の有無を示す(例えば、「0」=ハズレ、「1」=リプレイフラグ、「2」=チェリーフラグ、「3」=スイカフラグ、「4」=ベルフラグ)。また、先頭から6ビット目〜8ビット目(ビット2〜ビット0)は、リール制御振分処理により選択されたリール制御テーブルのテーブル番号を識別可能な値を示す(例えば、スイカフラグ当選:「0」=テーブル番号01、リプレイフラグ当選:「0」=テーブル番号02、RBフラグまたはRBフラグ・ベルフラグ当選:「0」=テーブル番号03、BBフラグまたはBBフラグ・ベルフラグ当選:「0」=テーブル番号04、ハズレ:「0」=テーブル番号05、「1」=テーブル番号06、チェリーフラグ:「0」=テーブル番号07−01、「1」=テーブル番号07−02、「2」=テーブル番号07−03、ベルフラグ:「0」=テーブル番号08−01、「1」=テーブル番号08−02、「2」=テーブル番号08−03、「3」=テーブル番号08−04、「4」=テーブル番号08−05、「5」=テーブル番号08−06)。
【0063】
サブ制御部91は、図6(c)に示すEXTデータを含む内部当選コマンドを受信することで、内部当選フラグの当選状況及びリール制御テーブルの双方を特定できるようになるため、この特定した内部当選フラグの当選状況及びリール制御テーブルによりチェリー入賞及びベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が強ハズレか弱ハズレか、を特定できるようになる。
【0064】
本実施例のスロットマシン1では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順が報知される停止順報知状態、いわゆるアシストタイム(以下ATと称す)を発生させることが可能とされている。AT中のゲームでは、チェリーフラグ及びベルフラグが当選した場合、すなわちチェリー入賞及びベル入賞の発生が許容されたときに、リールランプ55を用いてその際選択されたリール制御テーブルに対応する有効停止順が報知される。これにより、AT以外の状態では、左リールが第1停止の場合で、チェリー入賞がチェリーフラグ当選時の1/5、ベル入賞がベルフラグ当選時の3/11、左リール以外のリールが第1停止の場合で、チェリー入賞がチェリーフラグ当選時の2/5、ベル入賞がベルフラグ当選時の4/11の割合でしか発生させることができないのに対して、ATが発生することで、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順が報知されるため、その順番に従って各リール2L、2C、2Rの停止操作を行うことにより、チェリーフラグ及びベルフラグの当選により許容されたチェリー入賞及びベル入賞を取りこぼすことなく全て発生させることができるようになる。
【0065】
このように本実施例では、有効停止順の報知対象となる入賞として表示態様の異なる複数の入賞、すなわち「チェリー−any−any」の組合せが揃うことにより発生するチェリー入賞、「ベル−ベル−ベル」の組合せが揃うことにより発生するベル入賞が適用されており、ATの発生に伴い有効停止順の報知が行われたときに、報知された有効停止順に従った順番で各リール2L、2C、2Rの停止操作を行うことで、表示態様の異なる複数種の入賞を発生させることが可能となるため、ゲーム性に変化を持たせることができる。
【0066】
また、本実施例のサブ制御部91は、AT中に報知されたベル入賞の有効停止順別の報知回数をカウントする報知回数カウンタを備えており、AT中にベル入賞の入賞条件として前述した停止順を問わない入賞条件が選択された場合に、報知回数カウンタにてカウントされた有効停止順別の報知回数が最も少ない有効停止順が報知されるようになっている。このため、本実施例では、AT中における有効停止順別の報知回数を均一化させることが可能となり、これら有効停止順別の報知回数が偏ってしまうことを軽減できる。
【0067】
また、報知対象となる入賞のうち、チェリー入賞は、遊技者が第1停止リールのみ報知された有効停止順に従った順番で停止操作を行うのみで発生させることが可能であり、AT中の操作手順が煩雑とならないばかりか、チェリー入賞の発生が許容されたとき、すなわちチェリーフラグが当選したときには、いずれか1つのリールが停止された時点で「チェリー−any−any」の組合せを引き込む制御とするか、引き込まない制御とするか、が確定するため、リールの停止に係る制御も簡素化することもできる。
【0068】
また、本実施例では、ATの発生に伴うチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知が、スタートスイッチ7の操作時に行われるようになっている。一方で本実施例では、各リールを停止させるためのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が、スタートスイッチ7が操作された後、各リール2L、2C、2Rの回転が開始して、これら各リールの回転速度が一定速度となって初めて有効となるようになっている。すなわち本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効となる以前に、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知が行われるようになっており、遊技者がストップスイッチ8L、8C、8Rが有効となる前に報知内容を確認することができるため、有効停止順が報知されるにも関わらず、その有効停止順を確認できずに報知された有効停止順以外の順番で操作を行ってしまい、入賞を発生させることができない等、遊技者の誤操作による損失を効果的に防止することができる。
【0069】
次に、ATの発生に係るサブ制御部91の制御の流れを図7に基づいて説明する。
【0070】
まず、ATに制御されていない状態(以下、通常状態と称す)において、内部抽選処理の結果がハズレのとき(BBフラグまたはRBフラグの成立状態におけるハズレは除く)に、ATを発生させるか否かを決定するためのAT抽選を行う。このAT抽選では、乱数抽選により、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順が報知されるゲーム数(以下報知ゲーム数とも称す)を、0を含む複数のゲーム数から選択することにより、ATを発生させるか否かを決定する。
【0071】
AT抽選にて0を越える報知ゲーム数が選択された場合には、ATが発生し、AT抽選にて選択された報知ゲーム数にわたってチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順を報知する。
【0072】
また、AT中において内部抽選処理の結果がハズレのとき(BBフラグまたはRBフラグの成立状態におけるハズレは除く)にも、報知ゲーム数を上乗するか否かを決定するためのAT抽選(以下上乗抽選とも称す)を行う。ここで行うAT抽選でも、乱数抽選により、報知ゲーム数を、0を含む複数のゲーム数から選択することにより、報知ゲーム数を上乗するか否かを決定する。
【0073】
上乗抽選にて0を越える報知ゲーム数が選択された場合には、選択された報知ゲーム数を上乗、すなわち選択された報知ゲーム数をその時点で残存する報知ゲーム数に加算し、その加算した報知ゲーム数にわたってチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順を報知する。
【0074】
図8は、前述したAT抽選における報知ゲーム数の選択率を示す図である。
【0075】
本実施例のAT抽選では、図8に示すように、AT抽選の契機となったハズレが強ハズレ、すなわちテーブル番号05のリール制御テーブルが選択されたハズレか、弱ハズレ、すなわちテーブル番号06のリール制御テーブルが選択されたハズレか、によって異なる選択率で報知ゲーム数が選択される。このため、強ハズレ時のATの発生確率及び報知ゲーム数の期待ゲーム数(強ハズレ1回あたりの平均報知ゲーム数)と、弱ハズレ時のATの発生確率及び報知ゲーム数の期待ゲーム数(弱ハズレ1回あたりの平均報知ゲーム数)と、が異なるようになり、結果としてAT抽選の契機となったハズレが強ハズレか弱ハズレかによってチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知確率が変動することとなる。
【0076】
また、図8に示すように、強ハズレか弱ハズレかに関わらず、左リールが第1停止の場合、すなわちチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順のうち最も選択比率の低い有効停止順でリール2L、2C、2Rの停止操作が行われた場合にのみ、0以外の報知ゲーム数が選択され、左リール以外が第1停止の場合、すなわちチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順のうち選択比率の高い有効停止順でリール2L、2C、2Rの停止操作が行われた場合には、報知ゲーム数として0のみ選択されるようになっている。すなわち左リール以外が第1停止の場合には、ATが発生しないようになっている。
【0077】
このように本実施例では、内部抽選処理の結果としていずれの入賞の発生も伴わない表示態様となることが決定されたとき、すなわちハズレのときに、ATを発生させるか否かを決定するためのAT抽選が行われるようになっている。すなわち遊技者にとって利益とならない表示態様となったときでも、ATの発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0078】
また、本実施例では、AT抽選の契機となったハズレが強ハズレであるか弱ハズレであるか、すなわち強ハズレ目を導出させることが可能なリール制御テーブルが選択されたか、強ハズレ目を導出させることができないリール制御テーブルが選択されたか、によってチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知確率が変動するようになっている。すなわち内部抽選処理の結果が同一であっても、その際選択されるリール制御テーブルによって、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知確率を変動させることができるため、より興趣を高めることができる。
【0079】
また、本実施例では、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順が報知される遊技状態、すなわちATを発生させるか否かによって、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知確率を変動させるようになっており、ATを発生させるか否かによって、これらチェリー入賞及びベル入賞の発生確率を大きく変動させることができるため、ゲーム性にメリハリを持たせることができる。
【0080】
図9は、通常状態及びAT状態のチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率(平均出現率)をリール2L、2C、2Rの停止順別に示す図である。
【0081】
本実施例では、図9に示すように、左リールを第1停止としてゲームを行った場合、すなわち選択比率の低い入賞条件の有効停止順にて停止操作を行った場合には、通常状態におけるチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率が、左リール以外を第1停止としてゲームを行った場合、すなわち選択比率の高い入賞条件の有効停止順にて停止操作を行った場合のチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率よりも低くなる。しかしながら、本実施例では、左リールを第1停止とした場合のみATが発生するため、ATの発生を考慮すると、左リールを第1停止してゲームを行った場合のチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率は、左リール以外を第1停止としてゲームを行った場合のチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率よりも高くなる。このため、短期的には、左リール以外を第1停止としてゲームを行った方がチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率は高いが、長期的には、左リールを第1停止とした方がチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率は高くなる。
【0082】
本実施例のサブ制御部91には、図10に示すように、テーブル番号に対応する演出パターン及びその選択率が定められた演出パターンテーブルが設けられており、サブ制御部91は、メイン制御部41からの停止制御通知コマンドの受信を契機として受信した停止制御通知コマンドから特定されるテーブル番号に基づいて演出パターンテーブルの対応する演出パターンを対応する選択率に基づいて選択し、選択した演出パターンに応じた演出を実行するための処理を行うようになっている。
【0083】
このように本実施例では、サブ制御部91が、停止制御通知コマンドの受信を契機として受信した停止制御通知コマンドから特定されるテーブル番号に応じて異なる選択率にて演出パターンを選択し、選択した演出パターンに基づいて演出を実行するため、内部抽選処理の結果が同一の場合でも、その際選択されたリールの制御パターンによって演出の内容を変化させることができる。特に本実施例では、内部抽選処理の結果としてハズレを示す内部当選コマンドを受信した場合に、そのハズレが、強ハズレか弱ハズレかよって演出の内容を変化させることができる。
【0084】
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1では、サブ制御部91が、内部抽選処理の結果がハズレである旨を示す内部当選コマンドを受信した場合に、チェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知が行われる報知ゲーム数を決定するAT抽選を行うとともに、このAT抽選においては、内部当選コマンドに対応して受信した停止制御通知コマンドにより特定されるリール制御テーブルが、強ハズレ目を導出可能に制御するリール制御テーブルか、強ハズレ目を導出できないリール制御テーブルか、に応じて異なる選択率に基づいて報知ゲーム数が選択されるようになっている。すなわち内部当選コマンドにより特定される内部抽選処理の結果が同一の場合でも、内部当選コマンドに対応する停止制御通知コマンドにより特定されるリール制御テーブルに応じてチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知割合を変動させることが可能とされており、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0085】
尚、本実施例では、内部当選コマンドに基づいて内部抽選処理の結果を特定可能とされ、停止制御通知コマンドに基づいてその際適用されるリール制御テーブルを特定可能とされており、サブ制御部91では、これら双方のコマンドを受信することで、内部抽選処理の結果が同一の場合でも、その際適用されるリール制御テーブルに基づいてチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知確率を変動させることが可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述のようにメイン制御部41が、内部抽選処理の結果及びその際選択されたリール制御テーブルの双方を含む内部当選コマンドを送信するとともに、サブ制御部91が、内部当選コマンドを受信することで、内部抽選処理の結果及びその際選択されたリール制御テーブルの双方を特定できるようにしても良く、このような構成とした場合でも、サブ制御部91では、内部当選コマンドにより特定される内部抽選処理の結果が同一の場合に、内部当選コマンドに対応する停止制御通知コマンドにより特定されるリール制御テーブルに応じてチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知割合を変動させることが可能とされており、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0086】
また、本実施例では、チェリー入賞及びベル入賞の入賞条件のうち左リールを第1停止とする有効停止順が定められた入賞条件(リール制御テーブル)と、左リール以外を第1停止とする有効停止順が定められた入賞条件(リール制御テーブル)と、が異なる選択比率にて選択されるようになっている。すなわち、ATの発生に伴い報知対象となる入賞を発生させるための有効停止順のうち、左リールを第1停止とする有効停止順と左リール以外を第1停止とする有効停止順とが異なる選択比率にて選択されるため、各リール2L、2C、2Rを停止させる順番によってゲーム性に変化を持たせることが可能となり、更に興趣を高めることができる。
【0087】
また、本実施例のスロットマシン1は、サブ制御部91が、内部抽選処理の結果がハズレである旨を示す内部当選コマンドを受信した場合において、その際選択されたリール制御テーブルの種類に応じてATの発生率、すなわちチェリー入賞及びベル入賞の有効停止順の報知割合を変動させる構成とされており、サブ制御部91は、その際選択されたリール制御テーブルの種類、すなわち各リール2L、2C、2Rに導出される表示結果(いわゆる出目)等に関連してATの発生率を変動させることができる。
【0088】
尚、本実施例では、サブ制御部91が、同一の内部抽選処理の結果に基づいて異なる制御を行う場合に、その際選択されたリール制御テーブルに応じてATの発生率を変動させる構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも同一の内部抽選処理の結果となったときにメイン制御部41により振り分けられた種類に応じて、サブ制御部91がATの発生率を変動させる構成とされていれば良く、例えば、メイン制御部41が、同一のリール制御テーブルを適用したハズレであってもそのハズレを内部的に強ハズレまたは弱ハズレのいずれか一方の種類に振り分け、その振分結果、すなわちハズレの種類を含むコマンドを送信するとともに、サブ制御部91が、内部抽選処理の結果としてハズレを示す内部当選コマンドを受信した場合において、その際振り分けられたハズレの種類に応じてATの発生率を変動させるようにしても良い。
【0089】
また、本実施例では、サブ制御部91が、内部当選コマンドの受信に応じて当該ゲームにおいて適用する演出パターンを複数の演出パターンから選択するとともに、内部抽選処理の結果としてハズレを示す内部当選コマンドを受信した場合には、そのハズレが、強ハズレか弱ハズレか、すなわちその際選択されたリール制御テーブルによって異なる選択率にて演出パターンを選択することが可能とされており、内部抽選処理の結果が同一であっても、その際選択されたリール制御テーブルによって演出の内容を変化させることができる。
【0090】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0091】
例えば、前記実施例では、メイン制御手段としてのメイン制御部41が遊技制御基板40に搭載され、サブ制御手段としてのサブ制御部91が演出制御基板90に搭載された構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともこれらメイン制御手段とサブ制御手段と、が各々別個に設けられていれば良く、これら各制御手段が同一の基板上に搭載された構成としても良い。
【0092】
また、前記実施例では、メダル並びにクレジットを使用してゲームを実施可能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ球を用いてゲームを行うスロットマシンや、メダルが外部に排出されることなくクレジットを使用して遊技可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には可変表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマシンにも適用可能であることはいうまでもなく、これらスロットマシンの種別が限定されるものではない。
【0093】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0094】
本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(リール2C、2L、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、前記可変表示装置は、各々独立して表示結果を導出表示させる複数の可変表示部(リール2C、2L、2R)を有し、前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、遊技の制御を行うメイン制御手段(メイン制御部41)と、該メイン制御手段から送信された制御情報(コマンド)の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段(サブ制御部91)と、を備え、前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選処理)と、該事前決定手段により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様(ハズレ)となることを許容する決定がなされたときに、該決定結果を複数の種類(弱ハズレ、強ハズレ)に振り分ける種類振分手段(リール制御振分処理)と、前記事前決定手段による決定結果を示す決定結果情報(内部当選コマンド)を前記制御情報として送信する決定結果情報送信手段(コマンド送信処理)と、前記種類振分手段により振り分けられた種類を識別可能な種類情報(停止制御通知コマンド)を前記制御情報として送信する種類情報送信手段(コマンド送信処理)と、前記事前決定手段により所定の報知対象入賞(チェリー入賞、ベル入賞)に対応する報知対象入賞態様(チェリー入賞及びベル入賞の組合せ)となることを許容する決定がなされたときに、第1の導出順(左リールを第1停止とする有効停止順)で前記可変表示部の表示結果を導出させることにより該表示結果を前記報知対象入賞態様とする第1の導出制御(テーブル番号07−01、08−01のリール制御テーブル)と、前記第1の導出順とは異なる第2の導出順(左リール以外を第1停止とする有効停止順)で前記可変表示部の表示結果を導出させることにより該表示結果を前記報知対象入賞態様とするとともに、前記第1の導出制御と選択比率の異なる第2の導出制御(テーブル番号07−02、03、08−02〜05のリール制御テーブル)と、を含む複数の導出制御(リール制御テーブル)から前記可変表示装置の導出制御を選択する導出制御選択手段(リール制御振分処理)と、前記導出制御選択手段にて選択された導出制御に応じて前記可変表示部の表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段(リール停止処理)と、を含み、前記スロットマシンは、前記事前決定手段により前記報知対象入賞態様となることを許容する決定がなされたときに、前記導出制御選択手段にて選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順(有効停止順)を報知する導出順報知手段(リールランプ55)を更に備え、前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段から前記特定の表示態様となることを許容する決定がなされた旨を示す決定結果情報を受信したときに、該決定結果情報に対応して受信した前記種類情報により識別される種類に応じて、前記導出順報知手段による前記導出順の報知割合を決定する報知割合決定手段(AT抽選)を含む。
【0095】
本発明の請求項2は、前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の変動の開始後、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されずに所定の自動導出条件(所定期間(32秒間)の経過)が成立したときに前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の表示結果を導出させる自動導出手段(自動停止処理)を備え、前記自動導出手段は、前記導出制御選択手段(リール制御振分処理)にて選択される導出制御(リール制御テーブル)のうち最も選択比率の低い導出制御(テーブル番号07−01、08−01のリール制御テーブル)の前記報知対象入賞態様(チェリー入賞及びベル入賞の組合せ)を導出させる前記導出順(左リールを第1停止とする有効停止順)にて前記可変表示部の表示結果を導出させる。
【0096】
本発明の請求項3は、前記導出制御選択手段(リール制御振分処理)は、前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の表示結果の導出順(停止順)に関わらず、前記報知対象入賞態様(ベル入賞の組合せ)を導出させる第3の制御(テーブル番号08−06のリール制御テーブル)を含む複数の導出制御(リール制御テーブル)から前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の導出制御を選択する。
【0097】
本発明の請求項4は、前記導出順報知手段(リールランプ55)による導出順(有効停止順)別の報知回数を計数する計数手段(サブ制御部91(報知回数カウンタ))を備え、前記導出順報知手段は、前記導出制御選択手段(リール制御振分処理)にて前記第3の制御(テーブル番号08−06のリール制御テーブル)が選択されたときに、前記計数手段にて計数された報知回数のうち最も報知回数の少ない導出順を報知する。
【0098】
本発明の請求項5は、前記報知対象入賞態様は、複数の異なる表示態様(チェリー入賞、ベル入賞の組合せ)を含む。
【0099】
本発明の請求項6は、前記導出制御手段(リール停止処理)は、前記導出制御選択手段(リール制御振分処理)により選択された導出制御(リール制御テーブル)の前記報知対象入賞態様(チェリー入賞の組合せ)を導出させる前記導出順(有効停止順)の最初に表示結果を導出させるべき前記可変表示部(リール2L、2C、2R)と、最初に表示結果を導出させた前記可変表示部と、が一致することで前記報知対象入賞態様を導出させるとともに、前記導出順報知手段(リールランプ55)は、前記導出制御選択手段により選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順の最初に表示結果を導出させるべき前記可変表示部を報知する。
【0100】
本発明の請求項7は、前記導出順報知手段(リールランプ55)は、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が有効となる以前(スタートスイッチ7の操作時)に前記導出順(有効停止順)を報知する。
【0101】
本発明の請求項8は、前記種類振分手段(リール制御振分処理)により振り分けられる種類は、前記事前決定手段(内部抽選処理)により前記特定の表示態様(ハズレ)となることを許容する決定がなされたときに適用される前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の制御内容の種類(リール制御テーブル)である。
【0102】
本発明の請求項9は、前記特定の表示態様は、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様(ハズレ)である。
【0103】
本発明の請求項10は、前記サブ制御手段(サブ制御部91)は、前記導出順報知手段(リールランプ55)により前記導出順(有効停止順)が報知される報知遊技状態(AT)に制御する報知遊技状態制御手段(報知ゲーム数にわたり有効停止順を報知する処理)を備え、前記報知割合決定手段(AT抽選)は、前記決定結果情報(内部当選コマンド)に対応して受信した前記種類情報(停止制御通知コマンド)により識別される種類(リール制御テーブル)に基づいて前記報知遊技状態制御手段が前記報知遊技状態に制御する割合を決定する。
【0104】
本発明の請求項11は、前記サブ制御手段(サブ制御部91)は、複数の異なる演出パターンのうちいずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段(演出パターン選択処理)と、該演出パターン選択手段にて選択された演出パターンに基づいて演出を実行する演出実行手段(演出パターン実行処理)と、を備え、前記演出パターン選択手段は、前記決定結果情報(内部当選コマンド)に対応して受信した前記種類情報(停止制御通知コマンド)により識別される種類または前記決定結果情報(内部当選コマンド)により識別される種類(リール制御テーブル)に基づいて演出パターンを選択する。
【0105】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0106】
(a)請求項1項の発明によれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることを許容する決定がなされた旨を示す決定結果情報を受信したときに、メイン制御手段が備える種類振分手段により振り分けられた種類に応じて導出順報知手段による報知割合を決定する。すなわちサブ制御手段が同一の決定結果を示す決定結果情報を受信した場合でも、種類振分手段により振り分けられた種類に応じて導出順報知手段による報知割合を変動させることが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。更に、第1の導出順で可変表示部の表示結果を導出させた場合と第2の導出順で可変表示部の表示結果を導出させた場合とで報知対象入賞の発生率が異なるようになるため、可変表示部の表示結果を導出させる順番によってゲーム性に変化を持たせることが可能となり、更に興趣を高めることができる。
【0107】
(b)請求項2項の発明によれば、自動導出手段により可変表示部の表示結果の導出が行われた場合には、導出操作手段の操作が行われることにより可変表示部の表示結果の導出が行われた場合に比較して報知対象入賞の発生率が低くなるため、遊技者に対して導出操作手段による可変表示部の導出操作を促すことができる。
【0108】
(c)請求項3項の発明に第3の導出制御が選択された場合には、どの導出順にて可変表示部の表示結果を導出させても報知対象入賞を発生させることができる。
【0109】
(d)請求項4項の発明によれば、導出順報知手段による導出順別の報知回数の偏りを軽減することができる。
【0110】
(e)請求項5項の発明によれば、導出順報知手段による報知が行われたときに、表示態様の異なる報知対象入賞を発生させることが可能となるため、ゲーム性に変化を持たせることができる。
【0111】
(f)請求項6項の発明によれば、事前決定手段により報知対象入賞態様となることが決定されたときに、いずれか1つの可変表示部の表示結果が導出表示された時点で報知対象入賞態様を導出させるか否かの制御が確定するため、可変表示装置の制御を簡素化できる。
【0112】
(g)請求項7項の発明によれば、導出操作手段が有効となる前に導出順報知手段による報知内容を確認することができるため、遊技者の誤操作を防止できる。
【0113】
(h)請求項8項の発明によれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることを許容する決定がなされたときに、その際適用される可変表示装置の制御内容の種類と関連した制御を行うことができる。
【0114】
(i)請求項9項の発明によれば、可変表示装置の表示結果が、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様となったとき、すなわち遊技者にとって利益とならない表示態様となったときでも、その種類に応じて導出順報知手段による報知割合が変動することとなるため、興趣を高めることができる。
【0115】
(j)請求項10項の発明によれば、遊技状態に応じて導出順報知手段により導出順の報知割合、すなわち報知対象入賞の発生確率を大きく変動させることができるため、ゲーム性にメリハリを持たせることができる。
【0116】
(k)請求項11項の発明によれば、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した決定結果情報が示す決定結果が同一の場合でも、その種類に応じて演出の内容を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。
【図2】スロットマシンの構成を示すブロック図である。
【図3】リールの図柄配列を示す図である。
【図4】通常遊技状態において入賞の対象となる図柄の組合せ等を示す図である。
【図5】通常遊技状態において適用されるリール制御テーブル及びその選択条件を示す図である。
【図6】遊技制御基板から演出制御基板に対して送信されるコマンドの一例を示す図である。
【図7】ATの発生に係るサブ制御部の制御の流れを示す図である。
【図8】図7に示すAT抽選における報知ゲーム数の選択率を示す図である。
【図9】停止順別のチェリー入賞及びベル入賞の期待出現率を示す図である。
【図10】サブ制御部が備える演出パターンテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン、2L、2C、2R リール、8L、8C、8R ストップスイッチ、41 メイン制御部、55 リールランプ、91 サブ制御部

Claims (11)

  1. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    前記可変表示装置は、各々独立して表示結果を導出表示させる複数の可変表示部を有し、
    前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための導出操作手段と、
    遊技の制御を行うメイン制御手段と、
    該メイン制御手段から送信された制御情報の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、
    を備え、
    前記メイン制御手段は、
    前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    該事前決定手段により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様となることを許容する決定がなされたときに、該決定結果を複数の種類のうちのいずれかに振り分ける種類振分手段と、
    前記事前決定手段による決定結果を示す決定結果情報を前記制御情報として送信する決定結果情報送信手段と、
    前記種類振分手段により振り分けられた種類を識別可能な種類情報を前記制御情報として送信する種類情報送信手段と、
    前記事前決定手段により所定の報知対象入賞に対応する報知対象入賞態様となることを許容する決定がなされたときに、第1の導出順で前記可変表示部の表示結果を導出させることにより該表示結果を前記報知対象入賞態様とする第1の導出制御と、前記第1の導出順とは異なる第2の導出順で前記可変表示部の表示結果を導出させることにより該表示結果を前記報知対象入賞態様とするとともに、前記第1の導出制御と選択比率の異なる第2の導出制御と、を含む複数の導出制御から前記可変表示装置の導出制御を選択する導出制御選択手段と、
    前記導出制御選択手段にて選択された導出制御に応じて前記可変表示部の表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
    を含み、
    前記スロットマシンは、前記事前決定手段により前記報知対象入賞態様となることを許容する決定がなされたときに、前記導出制御選択手段にて選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順を報知する導出順報知手段を更に備え、
    前記サブ制御手段は、
    前記メイン制御手段から前記特定の表示態様となることを許容する決定がなされた旨を示す決定結果情報を受信したときに、該決定結果情報に対応して受信した前記種類情報により識別される種類に応じて、前記導出順報知手段による前記導出順の報知割合を決定する報知割合決定手段
    を含む
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の変動の開始後、前記導出操作手段が操作されずに所定の自動導出条件が成立したときに前記可変表示部の表示結果を導出させる自動導出手段を備え、
    前記自動導出手段は、前記導出制御選択手段にて選択される導出制御のうち最も選択比率の低い導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順にて前記可変表示部の表示結果を導出させる請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記導出制御選択手段は、前記可変表示部の表示結果の導出順に関わらず、前記報知対象入賞態様を導出させる第3の制御を含む複数の導出制御から前記可変表示装置の導出制御を選択する請求項1または2に記載のスロットマシン。
  4. 前記導出順報知手段による導出順別の報知回数を計数する計数手段を備え、
    前記導出順報知手段は、前記導出制御選択手段にて前記第3の制御が選択されたときに、前記計数手段にて計数された報知回数のうち最も報知回数の少ない導出順を報知する請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 前記報知対象入賞態様は、複数の異なる表示態様を含む請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
  6. 前記導出制御手段は、前記導出制御選択手段により選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順の最初に表示結果を導出させるべき前記可変表示部と、最初に表示結果を導出させた前記可変表示部と、が一致することで前記報知対象入賞態様を導出させるとともに、
    前記導出順報知手段は、前記導出制御選択手段により選択された導出制御の前記報知対象入賞態様を導出させる前記導出順の最初に表示結果を導出させるべき前記可変表示部を報知する請求項1〜5のいずれかに記載のスロットマシン。
  7. 前記導出順報知手段は、前記導出操作手段が有効となる以前に前記導出順を報知する請求項1〜6のいずれかに記載のスロットマシン。
  8. 前記種類振分手段により振り分けられる種類は、前記事前決定手段により前記特定の表示態様となることを許容する決定がなされたときに適用される前記可変表示装置の制御内容の種類である請求項1〜7のいずれかに記載のスロットマシン。
  9. 前記特定の表示態様は、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様である請求項1〜8のいずれかに記載のスロットマシン。
  10. 前記サブ制御手段は、前記導出順報知手段により前記導出順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段を備え、
    前記報知割合決定手段は、前記決定結果情報に対応して受信した前記種類情報により識別される種類に基づいて前記報知遊技状態制御手段が前記報知遊技状態に制御する割合を決定する請求項1〜9のいずれかに記載のスロットマシン。
  11. 前記サブ制御手段は、複数の異なる演出パターンのうちいずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、該演出パターン選択手段にて選択された演出パターンに基づいて演出を実行する演出実行手段と、を備え、
    前記演出パターン選択手段は、前記決定結果情報に対応して受信した前記種類情報により識別される種類に基づいて演出パターンを選択する請求項1〜10のいずれかに記載のスロットマシン。
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