JP2005004812A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワード線に断線不良が発生した場合に、確実、且つ低消費電力で冗長救済できる半導体記憶装置を提供する
【解決手段】本発明の半導体記憶装置は、1以上の冗長用ワード線を含む複数のワード線と、複数のビット線対と、前記複数のワード線と前記複数のビット線対とに接続する複数のメモリセルと、前記複数のワード線の1端に各々接続し、複数のワード線制御信号によって各々制御される複数のワード線ドライバと、前記複数のワード線の他端に各々配置され、前記ワード線の信号レベルを入力し、前記ワード線の信号レベルがそれに接続される前記メモリセルがハイインピーダンス状態になる第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線の信号レベルがそれに接続される前記メモリセルが入出力状態になる第2のレベルであれば、遮断状態になる複数の第1のワード線制御回路と、を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冗長救済回路を有する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)やダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等の半導体記憶装置は、製品の歩留まりを向上させるため、正規のメモリセルアレイ以外にあらかじめ予備のメモリセルアレイを搭載している。半導体記憶装置の検査工程において正規のメモリセルアレイ中に欠陥のあるメモリセルが存在すると判定した場合、その欠陥箇所を予備のメモリセルに置換してその半導体記憶装置を良品として完成させる、いわゆる冗長救済が行なわれる。
【0003】
以下、従来例の半導体記憶装置の技術について説明する。
図14に、従来例1の半導体記憶装置(SRAM)の構成図を示す。図14の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線WL1、WL2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1、/BL1及びBL2、/BL2、ビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。
尚、WLCG1〜3はワード線制御信号、PCGはビット線プリチャージ制御信号を示し、Aはワード線に断線が発生していることを示している。
ワード線ドライバ2はワード線WL1〜2に接続するバッファであって、入力するワード線制御信号WLCG1〜2をワード線WL1〜2を通じて各メモリセル1に伝送する。
【0004】
冗長用ワード線ドライバ3は冗長用ワード線RWLに接続するバッファであって、ワード線WL1〜2等に欠陥がある場合に、入力するワード線制御信号WLCG3を冗長用ワード線RWLを通じて各メモリセル1に伝送する。
ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4はビット線プリチャージ制御信号線PCGLに接続するバッファであって、入力するビット線プリチャージ制御信号PCGをビット線プリチャージ制御信号線PCGLに出力し、ビット線プリチャージ回路5を活性化又は非活性化する。
各メモリセル1は、ワード線(冗長用ワード線を含む)の1つとビット線対の1つとに接続している。
【0005】
図15はメモリセル1の具体的構成を示した回路図である。図15において、Q1とQ2はアクセストランジスタ、Q3とQ4はドライブトランジスタ、Q5とQ6はロードトランジスタ、WLはワード線、BL、/BLはビット線対、VDDは電源端子である。
アクセストランジスタQ1とQ2のゲート端子はワード線WL又は冗長用ワード線RWLに接続し、ドレイン端子はビット線対BL、/BLにそれぞれ接続している。
また、ドライブトランジスタQ3とロードトランジスタQ5で第1のインバータ、ドライブトランジスタQ4とロードトランジスタQ6とで第2のインバータを構成する。
第1のインバータの出力端子が第2のインバータの入力端子に接続し、第2のインバータの出力端子が第1のインバータの入力端子に接続してラッチ回路を構成している。ラッチ回路はデータの記憶保持を行う。ワード線WL又はRWL(冗長用ワード線を含む)がHレベルになったメモリセル1は、記憶するデータをビット線対BL、/BLに出力し、又はビット線対BL、/BLを通じて伝送された相補の信号(データ)を入力する。
【0006】
図16は、ビット線プリチャージ回路5の具体的構成を示した回路図である。図16で、Q7とQ8はプリチャージトランジスタ、Q9はイコライズトランジスタ、BLと/BLはビット線対、PCGLはビット線プリチャージ制御信号線、VDDは電源端子である。
プリチャージトランジスタQ7、Q8、イコライズトランジスタQ9の各ゲート端子はビット線プリチャージ制御信号線PCGLに接続している。プリチャージトランジスタQ7とQ8のドレイン端子はビット線対BL、/BLに、ソース端子は電源端子VDDのそれぞれ接続している。また、イコライズトランジスタQ9のソース端子とドレイン端子は、ビット線対BL、/BLにそれぞれ接続している。
ビット線プリチャージ回路5はビット線プリチャージ制御信号PCGがLレベルの時に活性化されてビット線対BL1、/BL1及びBL2、/BL2をプリチャージする。ビット線プリチャージ制御信号PCGがHレベルの時に非活性化されてハイインピーダンス状態になる。
【0007】
以上のように構成された半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。まず、ワード線に断線Aが発生していない場合について説明する。
全てのワード線ドライバ2と冗長用ワード線ドライバ3とがLレベルのワード線制御信号WLCG1〜3を出力する時、全てのメモリセル1がハイインピーダンス状態(データ入出力をしない状態)となる。その時、ビット線プリチャージ制御信号PCG(ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4の出力信号)がLレベルとなり、ビット線プリチャージ回路5が活性状態となる。全てのビット線対BL、/BLはビット線プリチャージ回路5によってHレベル(VDDレベル)にプリチャージされる。
【0008】
次にビット線プリチャージ制御信号PCGがHレベルになると、ビット線プリチャージ回路5が非活性状態(ハイインピーダンス状態)となる。
全てのワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3のうち、いずれか1つのワード線ドライバ2又は3がHレベルを出力すると、ワード線WL又はRWLを通じてHレベルを入力したメモリセル1が活性化する(データの書き込み又は読み出しを実行する)。Hレベルのワード線制御信号WLCGを入力したメモリセル1においては、アクセストランジスタQ1及びQ2のゲートがONになり、アクセストランジスタQ1及びQ2にそれぞれ接続するビット線対BL、/BLを介して、ラッチ回路Q3〜Q6に対するデータの書き込み又は読み出しが実行される。
メモリセル1に対するデータの書き込み又は読み出しが完了すれば、ワード線制御信号WLCGはHレベルからLレベルに戻り、メモリセル1はハイインピーダンス状態になる。再び、ビット線プリチャージ制御信号PCGがLレベルとなってビット線プリチャージ回路5が活性化され、ビット線対BL、/BLはHレベルにプリチャージされる。以下、上記の処理を繰り返す。
【0009】
次に、ワード線に断線Aが発生している場合について説明する。
図14のAで示された部分に断線が発生したとする。ワード線ドライバ2が、断線が発生しているワード線WL1を通じてHレベルのワード線制御信号を伝送しても、断線箇所Aより右側のワード線WL1に接続するメモリセルにおいてデータの書き込み及び読み出しが正常に行えない。
このような場合、通常下記の方法により冗長救済を行って良品の半導体記憶装置を完成させる。断線が発生しているワード線WL1をLレベルにし(そのワード線WL1のワード線ドライバ2の入力端子を接地し)、そのワード線WL1に接続する全てのメモリセル1をハイインピーダンス状態にする。ワード線WL1のワード線ドライバ2に入力したワード線制御信号WLCGを、冗長用ワード線ドライバ3に入力する。その冗長用ワード線ドライバ3が冗長用ワード線RWLを通じてメモリセル1にワード線制御信号WLCGを伝送することにより、その冗長用ワード線RWLに接続するメモリセル1がデータの書き込み又は読み出しを実行する。断線が発生しているワード線WL1に接続するメモリセルを冗長用ワード線RWLに接続するメモリセルに置換することによって、半導体記憶装置は正常なデータの書き込み及び読み出しができる。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−213690号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、以下に述べるような問題点がある。
図14において、断線が発生しているワード線WL1のワード線ドライバ2の入力端子を接地しても、断線箇所A点より右側のワード線WL1は常にフローティング状態となっている。フローティング状態におけるワード線WL1の電位が、メモリセル1のアクセストランジスタQ1とQ2のゲートの閾値以上であった場合、断線箇所A点より右側に接続した全てのメモリセル1は、常に活性状態(データの書き込み又は読み出しを常に実行している状態)となる。
【0012】
断線が発生しているワード線WL1に接続するメモリセルを冗長用ワード線RWLに接続するメモリセルに置換したとしても、フローティング状態のワード線に接続したメモリセル1は、常に活性状態でメモリセルアレイ中に残存する恐れがある。断線したワード線WL1以外の、正常なワード線(図14の場合はワード線WL2又は冗長用ワード線RWL)がHレベルになった場合に、フローティング状態のワード線WL1に接続して常に活性状態となっているメモリセル1と、正常なワード線に接続しておりワード線制御信号に従って活性化されたメモリセル1との間で、ビット線対(図14の場合、BL2と/BL2)を介して、メモリセルデータが衝突し、正常なワード線に接続したメモリセル1のデータが破壊される可能性がある。
【0013】
更に、ビット線プリチャージ制御信号PCGがLレベルとなって、ビット線対がHレベルにプリチャージされる期間では、フローティング状態となったワード線に接続したメモリセルと、ビット線プリチャージ回路との間で、貫通電流が流れてしまうという問題が生じる。上記問題は、ワード線が断線した場合の説明であるが、冗長用ワード線が断線した場合でも同様の問題が発生する。
【0014】
この問題に対処する手段を設けた半導体記憶装置の従来例として特開平H11−213690に記載された半導体記憶装置がある。
以下、特開平11−213690に記載された半導体記憶装置を上記公開公報から図面及び文章を一部引用して簡略に説明する。図17は従来例2の半導体記憶装置の構成図である。
図17において、30はメモリセルアレイ、31はスペアメモリセルアレイ、32は行デコーダ、33はスペア行デコーダ、34は列レコーダ、35は入出力回路、36はプルダウン回路、20はスタティックメモリセル、21はスペアスタティックメモリセル、22はNOR回路、23は入出力線対、24は列選択ゲート、25は接地ノード、26は断線箇所、27はワード線間の寄生容量である。
【0015】
プルダウン回路36は、メモリセルアレイ30内のワード線WL1〜WLmの電位を接地電位にプルダウンするために、複数のN型MOSトランジスタQ1〜Qmを含む。複数のN型MOSトランジスタQ1〜Qmは複数のワード線WL1〜WLmに対応して設けられる。N型MOSトランジスタQ1〜Qmの各々は、対応するワード線の終端と接地ノード25との間に接続され、かつ、プログラム回路(図17に図示しない。)から与えられるHレベルのスペアイネーブル信号NEDに応答してオンになる。
【0016】
プログラム回路は、複数のワード線WL1〜WLmのうち不良のワード線に対応するアドレスをプログラム可能である。プログラム回路は、アドレスバッファ(図17に図示しない。)から行デコーダ32に与えられる行アドレス信号がそのプログラムされたアドレスを示す時、Hレベルのスペアイネーブル信号NEDを発生する。このHレベルのスペアイネーブル信号NEDに応答してスペア行デコーダ33が活性化され、行デコーダ32が不活性化される。
また、このHレベルのスペアイネーブル信号NEDに応答してプルダウン回路36内のすべてのN型MOSトランジスタQ1〜Qmがオンになり、メモリセルアレイ30内のすべてのワード線WL1〜WLmが接地ノード25に接続される。
アドレスバッファから行デコーダ32に与えられる行アドレス信号によって活性化されるワード線が不良ワード線でない場合は、スペアイネーブル信号NEDはLレベルとなる。スペアイネーブル信号NEDがLレベルの場合、Hレベルになったワード線に接続されるスタティックメモリセル20が導通する(通常の動作を行う。)。
【0017】
図17では、ワード線WL2(行アドレス2に対応するとする。)に断線26が存在する。プログラム回路は、行アドレス2が入力された時スペアイネーブル信号NEDがHレベルになるように、設定される。例えば行アドレス2でスペアワード線SWL1がHレベルになるように接続すると、不良のワード線WL2がスペアワード線SWL1と電気的に置換されることになる。
従来例2の半導体記憶装置において、ワード線WL2に代えてスペアワード線SWL1がHレベルに活性化される時、ワード線WL2の終端がN型MOSトランジスタQ2を介して接地ノード25に接続される。それ故に、ワード線WL2のうち行デコーダ32から遠い部分(図17において断線箇所26から右側の部分は)の電位は接地電位にプルダウンされる。したがって、スペアワード線SWL1が活性化されるときにワード線WL2も活性化されるというマルチセレクションは起こらない。その結果、スペアワード線SWL1に接続されたスペアスタティックメモリセル21から正しいデータが読出され得る。
【0018】
従来例2の半導体記憶装置において、スペアワード線が活性化される時、メモリセルアレイ30内のワード線WL1〜WLmの電位がN型MOSトランジスタQ1〜Qmによってプルダウンされるため、スペアワード線SWLj(1≦j≦p)に置換されたワード線WLi(1≦i≦m)がフローティング状態になることを防止し、スペアワード線SWLjと、置換されたワード線WLiとが同時に選択されるマルチセレクションが起こることを防止している。
【0019】
しかしながら上記構成では、冗長ワード線以外のワード線(例えばWL3)が選択されているときには、プルダウントランジスタQ1〜Qmは全て非活性状態となっている。断線不良の発生しているワード線WL2の電位が外部からの影響(他信号線とのカップリング容量によるノイズ等)によって、メモリセルの閾値レベル以上になった場合には、上記従来例と同様の問題が発生してしまう(ワード線WL2とWL3とが同時に選択されるマルチセレクションが起こる)可能性がある。また、スペアイネーブル信号の配線容量と、スペアイネーブル信号に接続した全てのプルダウントランジスタQ1〜Qmのゲート容量を冗長ワード線の選択・非選択に応じて充放電するため、消費電力の増加をもたらしてしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであり、ワード線の断線不良を、確実に、且つ低消費電力で冗長救済可能な半導体記憶装置を提供すること目的とする。
【0020】
従来の半導体記憶装置においては、ビット線対がプリチャージされる期間において、断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルとビット線プリチャージ回路との間に貫通電流が流れる恐れがあった。本発明は、ビット線対がプリチャージされる期間において、断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルとビット線プリチャージ回路との間に貫通電流が流れる恐れがなく、ワード線の断線不良を、確実に、且つ低消費電力で冗長救済可能な半導体記憶装置を提供すること目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、1以上の冗長用ワード線を含む複数のワード線と、複数のビット線対と、前記複数のワード線と前記複数のビット線対とに接続する複数のメモリセルと、前記複数のワード線の1端に各々接続し、複数のワード線制御信号によって各々制御される複数のワード線ドライバと、前記複数のワード線の他端に各々配置され、前記ワード線の信号レベルを入力し、前記ワード線の信号レベルがそれに接続される前記メモリセルがハイインピーダンス状態になる第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線の信号レベルがそれに接続される前記メモリセルが入出力状態になる第2のレベルであれば、遮断状態になる複数の第1のワード線制御回路と、を有することを特徴とする半導体記憶装置である。
【0022】
以上の構成により、本発明の半導体記憶装置は、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端(ワード線ドライバの接続端と反対の端。他端)に、ワード線自身で制御されるワード線制御回路を接続することで、ワード線に断線不良が発生した場合に、断線したワード線がフローティング状態になることを防止する。これにより、断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルと正常なメモリセルとの間でビット線対を介してデータが衝突すること、及びビット線対がプリチャージされる期間において断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルとビット線プリチャージ回路との間に貫通電流が流れることを防止できる。本発明は、ワード線の断線不良を確実に冗長救済できる半導体記憶装置を実現する。
【0023】
従来の半導体記憶装置においては、ワード線の活性期間に、断線不良の発生しているワード線がフローティング状態になった。本発明の半導体記憶装置においては、断線不良の発生しているワード線がフローティング状態にならない故に、より確実に冗長救済が可能である。
従来の半導体記憶装置のプルダウン回路は、スペアイネーブル信号の配線容量と、スペアイネーブル信号に接続した全てのプルダウントランジスタのゲート容量を冗長ワード線の選択・非選択に応じて充放電するため、その消費電力は無視出来なかった。本発明の半導体記憶装置のワード線制御回路はワード線自身で制御される構成である故に、その動作においてワード線と他の信号との動作タイミングを考慮する必要が無く、且つ低消費電力である。
【0024】
請求項2に記載の発明は、前記複数のワード線の両端以外の1以上の箇所とに各々配置され、前記ワード線の信号レベルを入力し、前記ワード線の信号レベルが前記第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線の信号レベルが前記第2のレベルであれば、遮断状態になる複数の第2のワード線制御回路を更に有することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置である。
【0025】
本発明の半導体記憶装置では、冗長ワード線を含む全てのワード線の遠端(ワード線ドライバの接続端と反対の端。他端)と、両端以外の1以上の箇所とに、ワード線自身で制御されるワード線制御回路を接続することにより、複数の断線不良が発生した1本のワード線がフローティング状態になることを防止できる。
これにより、断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルと正常なメモリセルとの間でビット線対を介してデータが衝突すること、及びビット線対がプリチャージされる期間において断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルとビット線プリチャージ回路との間に貫通電流が流れることを防止しでき、半導体記憶装置における、ワード線の断線不良を冗長救済できる確率を向上させることが可能となる。
【0026】
従来の半導体記憶装置においては、ワード線の活性期間に、断線不良の発生しているワード線がフローティング状態になった。本発明の半導体記憶装置においては、断線不良の発生しているワード線がフローティング状態にならない故に、より確実に冗長救済が可能である。
従来の半導体記憶装置のプルダウン回路は、スペアイネーブル信号の配線容量と、スペアイネーブル信号に接続した全てのプルダウントランジスタのゲート容量を冗長ワード線の選択・非選択に応じて充放電するため、その消費電力は無視出来なかった。本発明の半導体記憶装置のワード線制御回路はワード線自身で制御される構成である故に、ワード線と他の信号との動作タイミングを考慮して回路を構成する必要が無く、且つ低消費電力である。
【0027】
請求項3に記載の発明は、各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、前記ワード線の信号レベルを入力するインバータ素子と、前記インバータ素子の出力信号を入力し、前記ワード線の信号レベルが前記第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線の信号レベルが前記第2のレベルであれば、遮断状態になる第1のワード線制御素子と、をそれぞれ有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体記憶装置である。本発明は、安価で小さな面積の回路構成により、断線不良が発生した1本のワード線がフローティング状態になることを防止する半導体記憶装置を実現できる。
【0028】
請求項4に記載の発明は、各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、初期化時に入力されるワード線初期化信号を入力した時、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線初期化信号を入力しない時、遮断状態になる第2のワード線制御素子を更に有することを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置である。本発明は、断線が発生したワード線の、ワード線ドライバにより制御できない部分を、確実に非活性状態(そこに接続されたメモリセルが導通しない状態)に保持する半導体記憶装置を実現できる。
【0029】
請求項5に記載の発明は、前記複数の第1のワード線制御素子及び/又は前記複数の第2のワード線制御素子は、逆ナロー特性を示すMOSトランジスタにより構成されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の半導体記憶装置である。ワード線制御素子に逆ナロー特性のMOSトランジスタを使用することで、断線不良の発生したワード線に接続したワード線制御回路が起動時等において確実に動作する(そのワード線を確実に非活性状態に保持する)半導体記憶装置を実現できる。
【0030】
請求項6に記載の発明は、各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、冗長救済を行うか否かを指示する冗長選択信号と前記ワード線の信号レベルとを入力する論理回路と、前記論理回路の出力信号を入力し、前記冗長選択信号が冗長救済を行うことを指示し且つ前記ワード線の信号レベルが前記第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記冗長選択信号が冗長救済をしないことを指示し又は前記ワード線の信号レベルが前記第2のレベルであれば、遮断状態になる第1のワード線制御素子と、を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の半導体記憶装置である。本発明の半導体記憶装置においては、ワード線に断線不良が発生していない場合(冗長救済を行わない場合)は、ワード線制御回路が動作を停止する。これにより、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
【0031】
請求項7に記載の発明は、各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、前記ワード線と、前記ワード線の信号レベルを入力し且つ前記ワード線に出力信号を出力する入出力端子との間に、冗長救済を行うか否かを指示する冗長選択信号で制御されるワード線伝達素子を設け、前記ワード線伝達素子は、前記冗長選択信号が冗長救済を行うことを指示する場合は、導通して前記入出力端子と前記ワード線とを接続し、前記冗長選択信号が冗長救済をしないことを指示する場合は、前記入出力端子と前記ワード線とを遮断する、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかの請求項に記載の半導体記憶装置である。
本発明の半導体記憶装置においては、ワード線制御回路に冗長選択信号で制御されるワード線伝達素子を挿入し、ワード線に断線不良の発生していない場合(冗長救済を行わない場合)は、ワード線制御回路が動作を停止する。これにより、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
【0032】
請求項8に記載の発明は、複数の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、前記複数のメモリセルによって構成されるメモリセルアレイの周辺に配置されたダミーメモリセルが有する素子を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかの請求項に記載の半導体記憶装置である。本発明の半導体記憶装置においては、ワード線制御回路をダミーメモリセルを使用して構成する。これにより、半導体記憶装置のレイアウト面積の増加を抑制できる。好ましくは、半導体基板のパターンを変更することなく配線層のみを変更して、ダミーメモリセルの素子をワード線制御回路として使用する。これにより、メモリセルアレイの加工形状の安定性が損なわれない。
【0033】
請求項9に記載の発明は、前記第1のワード線制御素子の電流駆動能力、又は前記第1のワード線制御素子及び前記第2のワード線制御素子の電流駆動能力は、前記ワード線ドライバの電流駆動能力より小さいことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の半導体記憶装置である。この構成により、ワード線の断線不良を、確実に且つ低消費電力で冗長救済可能な、安定して動作する半導体記憶装置を実現できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について図面とともに記載する。
【0035】
《実施例1》
図1に本発明の実施例1の半導体記憶装置(SRAM)の構成図を示す。
図1の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6a、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜2及び/BL1〜2、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御回路6aは、インバータ素子7、ワード線制御素子8を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、Aはワード線に断線が発生していることを示している。
ワード線ドライバ2はワード線WL1〜2の1端に接続するバッファであって、入力するワード線制御信号WLCG1〜2をワード線WL1〜2を通じて各メモリセル1に伝送する。
冗長用ワード線ドライバ3は冗長用ワード線RWLの1端に接続するバッファであって、入力するワード線制御信号WLCG3を冗長用ワード線RWLを通じて各メモリセル1に伝送する。
【0036】
ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4は、ビット線プリチャージ制御信号線PCGLに接続するバッファであって、入力するビット線プリチャージ制御信号PCGをビット線プリチャージ制御信号線PCGLに出力し、ビット線プリチャージ回路5を活性化又は非活性化する。各メモリセル1は、ワード線WL及びRWL(冗長用ワード線を含む。)の1つとビット線対の1つとに接続している。
冗長用ワード線を含む全てのワード線WL1〜2及びRWLの他端(ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線等の1端と反対の端。遠端)にはワード線制御回路6aが接続されている。各々のワード線制御回路6aは、インバータ素子7、ワード線制御素子8(実施例1においてはN型MOSトランジスタ)から構成される。インバータ素子7は、ワード線WL1〜2又はRWLの信号を入力し、レベルが反転した信号を出力する。ワード線制御素子8は、インバータ素子7の出力信号をゲート端子に入力し、そのドレインはワード線WL1〜2又はRWLに接続され、ソース端子は接地されている。ワード線制御素子8の駆動能力はワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3の駆動能力よりも低い。
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
【0037】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
まず、ワード線に断線が発生していない場合について説明する。
全てのワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3がLレベルのワード線制御信号WLCG1〜3を出力する時、ワード線WL1〜2及び冗長用ワード線RWLがLレベルとなり、それらに接続されたインバータ素子7の出力信号はHレベルとなる。インバータ素子7の出力信号(Hレベル)をゲート端子に入力するワード線制御素子8は、活性状態(導通状態)になる。ワード線WL1〜2及び冗長用ワード線RWLがGNDレベル(Lレベル)となる。
故に、ワード線制御回路6aの動作は、ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3の出力信号に影響を与えない。よって、全てのメモリセル1がハイインピーダンス状態(データ入出力をしない状態)となる。
次に、ビット線プリチャージ制御信号PCG(ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4の出力信号)がLレベルとなり、ビット線プリチャージ回路5が活性状態となる。全てのビット線対BL、/BLはビット線プリチャージ回路5によってHレベル(VDDレベル)にプリチャージされる。
【0038】
次に、ビット線プリチャージ制御信号PCGがHレベルになると、ビット線プリチャージ回路5が全て非活性状態(ハイインピーダンス状態)となる。全てのワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3のうち、いずれか1つのワード線ドライバ2又は3がHレベルを出力すると、ワード線(冗長用ワード線を含む。)WL又はRWLを通じてHレベルを入力したメモリセル1が活性化する(データの書き込み又は読み出しを実行する)。
このとき、Hレベルとなったいずれか1つのワード線WL又は冗長用ワード線RWLに接続したワード線制御回路6aにおいて、Hレベルを入力されたインバータ素子7の出力信号がLレベルとなり、インバータ素子7の出力信号(Lレベル)をゲート端子に入力するワード線制御素子8は、非活性状態(遮断状態)となる。ワード線制御素子8は、ワード線WL又はRWLのHレベルに影響を与えない。それ故、ワード線制御回路6aは、活性化されたメモリセル1がワード線WL又はRWLを通じて行うデータの書き込み又は読み出しを妨害しない。Hレベルのワード線制御信号WLCGを入力したメモリセル1においては、アクセストランジスタQ1及びQ2のゲートがONになり、アクセストランジスタQ1及びQ2にそれぞれ接続するビット線対BL、/BLを介して、ラッチ回路Q3〜Q6に対するデータの書き込み又は読み出しが実行される。
【0039】
メモリセル1に対するデータの書き込み又は読み出しが完了すれば、ワード線制御信号はHレベルからLレベルに戻り、メモリセル1は全て非活性状態(ハイインピーダンス状態)になる。このとき、ワード線制御回路6aにおいて、ワード線WL1〜2及び冗長用ワード線RWLがLレベルであるため、インバータ素子7の出力信号はHレベルとなる。インバータ素子7の出力信号(Hレベル)をゲート端子に入力するワード線制御素子8は、活性状態(導通状態)となる。ワード線WL1〜2及び冗長用ワード線RWLは、Lレベルになる。故に、ワード線制御回路6aの動作は、ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3の出力信号に影響を与えない。再び、ビット線プリチャージ制御信号PCGがLレベルとなってビット線プリチャージ回路5が活性化され、全てのビット線対BL、/BLはHレベル(VDDレベル)にプリチャージされる。以下、上記の動作を繰り返す。
以上に述べたように、ワード線に断線が発生していない場合の本実施例の半導体記憶装置の動作は実質的に従来例と変わらない。
【0040】
ワード線に断線Aが発生している場合について説明する。断線Aの発生しているワード線(図1の場合WL1)は、冗長救済により、冗長用ワード線RWLに置換される。断線Aが発生しているワード線WL1をLレベルにし(そのワード線WL1のワード線ドライバ2の入力端子を接地し)、そのワード線WL1に接続するメモリセル1を非活性状態(ハイインピーダンス状態)にする。
全てのワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3がLレベルのワード線制御信号WLCG1〜3を出力する時、全てのメモリセル1がハイインピーダンス状態(データ入出力しない状態)となる。次に、ビット線プリチャージ制御信号PCG(ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4の出力信号)がLレベルとなり、ビット線プリチャージ回路5が活性状態となる。全てのビット線対BL、/BLはビット線プリチャージ回路5によってHレベル(VDDレベル)にプリチャージされる。
【0041】
次に、ビット線プリチャージ制御信号PCGがHレベルになると、ビット線プリチャージ回路5が全て非活性状態(ハイインピーダンス状態)となる。全てのワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3のうち、いずれか1つのワード線ドライバ2又は3がHレベルを出力すると、ワード線(冗長用ワード線を含む。)WL又はRWLを通じてHレベルを入力したメモリセル1が活性化する(データの書き込み又は読み出しを実行する)。Hレベルのワード線制御信号を入力したメモリセル1においてはビット線対BL、/BLを介してデータの書き込み、読み出しが行われる。
【0042】
断線の発生していないワード線WL又はRWL(図1の場合ワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分以外)は、上述したワード線に断線が発生していない場合と同一の動作を行い、ワード線制御回路6aの動作は、ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3の出力信号に影響を与えない。
断線が発生しているワード線WL1において、ワード線制御回路6aが無ければ、ワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分はフローティング状態となる。本発明においては、ワード線制御回路6aが、ワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分をLレベルにラッチする。ワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分はフローティング状態となることはない。ワード線制御回路6aは、電源投入直前まで全てのノードはLレベルである。電源投入後、Lレベルを入力するインバータ素子7の出力信号はHレベルとなる。インバータ素子7の出力信号をゲート端子に入力するワード線制御素子8は、インバータ素子7の出力信号(Hレベル)により活性状態(導通状態)となる。ワード線制御素子8は導通状態で安定する。ワード線制御回路6aはワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分をLレベルでラッチする。
【0043】
ワード線制御素子8を、逆ナロー特性(プロセスの微細化によって、MOSトランジスタのWサイズが非常に小さくなると、MOSトランジスタの閾値電圧が低下し、MOSトランジスタのWサイズの単位長さあたりドレイン電流が増加する現象である。MOSトランジスタの閾値電圧が低下するためオフリーク電流が増加する。実測データでは、0.10μmプロセスのMOSトランジスタで、MOSトランジスタのWサイズが約0.25μm以下でこの現象が顕著になる。)を持つMOSトランジスタを使用すれば、電源投入後、ワード線WL1の断線箇所Aより右側のノードは、このMOSトランジスタのオフリーク電流により、より確実にLレベルに設定できる。
【0044】
本発明においては、ワード線WL1に断線Aが存在する場合でも、Hレベルとなる他のいずれかのワード線に接続したメモリセル1のアクセストランジスタQ1及びQ2のみがONになり、アクセストランジスタQ1及びQ2にそれぞれ接続するビット線対BL、/BLを介して、ラッチ回路Q3〜Q6に対するデータの書き込み又は読み出しが実行される(メモリセル1が活性化する)。
【0045】
メモリセル1に対するデータの書き込み又は読み出しが完了すれば、そのワード線制御信号はHレベルからLレベルに戻り、全てのメモリセル1は非活性状態(ハイインピーダンス状態)になる。再び、ビット線プリチャージ制御信号PCGがLレベルとなってビット線プリチャージ回路5が活性化され、全てのビット線対BL、/BLはHレベル(VDDレベル)にプリチャージされる。このとき、断線の発生していないワード線WL又はRWL(図1の場合ワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分以外)は、上述したワード線に断線が発生していない場合と同様の動作を行い、ワード線制御回路6aの動作は、ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3の出力信号に影響を与えない。ワード線制御回路6aがワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分を常にLレベルでラッチした状態となるため、ワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分がフローティング状態となることはない。
【0046】
ワード線の断線不良を確実に救済するために、ワード線制御回路6aは冗長用ワード線を含む全てのワード線に接続し、且つワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線の1端から最も遠い箇所(ワード線等の遠端。他端)に接続される。もし、ワード線制御回路6aがワード線又は冗長用ワード線の遠端に接続されていないとすれば、ワード線制御回路6aの接続箇所からワード線又は冗長用ワード線の遠端までの間でワード線の断線不良が発生した場合、半導体記憶装置の救済ができなくなるからである。
図1の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6aを構成するワード線制御素子8をP型MOSトランジスタに変更し、そのソース端子をVDDに接続することで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。本発明の内容を分かりやすく説明するために、図1の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
【0047】
以上のように、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端(ワード線ドライバの接続端から最も遠い箇所)に、ワード線制御回路を接続することで、ワード線に断線不良が発生した場合に、断線したワード線がフローティング状態になることを防止できる。これにより、断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルと正常なメモリセルとの間でビット線対を介してデータが衝突すること、及びビット線対がプリチャージされる期間において断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルとビット線プリチャージ回路との間に貫通電流が流れることを防止でき、半導体記憶装置における、ワード線の断線不良を確実に冗長救済できる。また、従来例のように、ワード線の活性期間に、断線不良の発生しているワード線がフローティング状態にならない構成のため、より確実に冗長救済が可能である。更に、ワード線制御回路は、ワード線自身で制御される構成のため、ワード線と他の信号との動作タイミングを考慮して回路を構成する必要がなく、且つ低消費電力である。更に、ワード線制御素子に逆ナロー特性のMOSトランジスタを使用することで、断線不良の発生したワード線に接続したワード線制御回路は起動時等において確実に動作する。
【0048】
《実施例2》
図2は本発明の実施例2の半導体記憶装置(SRAM)の構成図である。
図2の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6b、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜2及び/BL1〜2、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御回路6bは、インバータ素子7、ワード線制御素子8、9を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、RESETはワード線初期化信号を、Aはワード線に断線が発生していることを示している。
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
【0049】
全てのワード線WL1〜2及び冗長用ワード線RWLの他端(ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線等の1端と反対の端。遠端)にはワード線制御回路6bが接続されている。
本実施例の半導体記憶装置のワード線制御素子6bは、図1で示した実施例1の半導体記憶装置のワード線制御回路6aの構成要素にワード線制御素子9(実施例においてはN型MOSトランジスタ)を追加したものである。
ワード線制御素子9のドレイン端子はワード線WL1〜2又はRWLに接続され、ソース端子は接地され、ゲート端子はワード線初期化信号RESETで制御される。ワード線制御素子9の電流駆動能力はワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3の駆動能力よりも低い。
【0050】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
ワード線初期化信号RESETがLレベルの場合は、ワード線初期化信号RESETによって制御されるワード線制御素子9は全て非活性状態となるため、実施例1と同一の動作を行うことは明らかである。
本実施例においては、電源投入後から通常動作(メモリセル1に対してデータの書き込み又は読み出しが行われる状態)が開始するまでの間に少なくとも1回ワード線初期化信号RESETをHレベルにしてワード線制御素子9を活性化し、断線の発生したワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分を確実にLレベルにする。
断線の発生したワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分は、電源投入後から通常動作までの間にワード線制御素子9を介してLレベルにすることにより、実施例1でも説明したように、常にLレベルで安定してラッチされた状態となる。これにより、ワード線WL1の断線箇所Aより右側の部分がフローティング状態となることはない。
【0051】
ワード線初期化信号RESETは、半導体記憶装置(SRAM)内部で生成してもよいし、半導体記憶装置(SRAM)以外からの入力信号でもよい。
実施例1でも説明したように、ワード線の断線不良を確実に救済するために、ワード線制御回路6bは冗長用ワード線を含む全てのワード線に接続し、且つワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線の1端から最も遠い箇所(ワード線等の遠端。他端)に接続される。
図2の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6bを構成するワード線制御素子8及び9をP型MOSトランジスタに変更し、それらのソース端子をVDDに接続し、ワード線初期化信号RESETの極性を反転(ワード線制御素子9がLレベルで活性化する)させることで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。
本発明の内容を分かりやすく説明するために、図2の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
以上のように本発明の半導体記憶装置においては、断線不良の発生したワード線(冗長ワード線を含む)に接続したワード線制御回路は、実施例1よりも更に確実な動作が可能となる。
【0052】
《実施例3》
図3は本発明の実施例3の半導体記憶装置(SRAM)の構成図である。
図3の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6c、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜2及び/BL1〜2、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御回路6cは、ワード線制御素子8、9、論理回路10を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、RESETはワード線初期化信号を、REDは冗長選択信号を、Aはワード線に断線が発生していることを示している。
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
【0053】
全てのワード線WL1〜2及び冗長用ワード線RWLの他端(ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線等の1端と反対の端。遠端)にはワード線制御回路6cが接続されている。
本実施例の半導体記憶装置のワード線制御回路6cは、図2で示した実施例2の半導体記憶装置のワード線制御回路6bのインバータ素子7を、冗長選択信号REDで制御される論理回路10(実施例においてはNOR回路)に置き換えた構成を有する。冗長選択信号REDは、ワード線に断線不良が発生していない場合(冗長用ワード線を使用していない場合)にはHレベルにし、ワード線に断線不良が発生している場合(冗長用ワード線を使用する場合)にはLレベルに設定する。
【0054】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
実施例1又は2の場合、冗長用ワード線RWL又はワード線WLに断線が発生しているか否かに関わらず、冗長用ワード線を含むいずれか1つのワード線WL1〜2又はRWLのレベルが変化すると、その変化に伴いインバータ素子7の出力レベルも同時に変化する。しかし、ワード線に断線不良が発生していない場合には、ワード線制御素子8は常に非活性状態(OFF状態)でよいため、ワード線制御素子8のゲート端子入力は、常にLレベル固定となっていればよい。
そこで本実施例においては、ワード線に断線不良が発生していない場合(冗長用ワード線を使用していない場合)にはHレベルを、ワード線に断線不良が発生している場合(冗長用ワード線を使用する場合)にはLレベルを出力する冗長選択信号REDと、ワード線(冗長用ワード線を含む)の信号とを入力とする論理回路10によって、ワード線制御素子8を制御する。
すなわち、ワード線に断線不良が発生していない場合は、冗長選択信号REDはHレベルを出力するため、論理回路10(NOR回路)の出力は、ワード線の入力によらず常にLレベルを出力し、論理回路10の出力をゲート端子入力とするワード線制御素子8は全て常に非活性状態となる。
ワード線に断線不良が発生している場合は、冗長選択信号REDはLレベルを出力するため、論理回路10はインバータと同一の役割を担い、図3に示した本実施例の回路図は図2に示した実施例2の回路図と同一動作を行う。
【0055】
実施例2でも説明したように、ワード線初期化信号RESETは、半導体記憶装置(SRAM)内部で生成してもよいし、半導体記憶装置(SRAM)以外からの入力信号でもよい。また本実施例においては、実施例2と同様にワード線初期化信号RESETとワード線制御素子9を組み込んだ構成としたが、これらがなくても実施例1と同様の効果が得られる。
実施例2でも説明したように、ワード線の断線不良を確実に救済するために、ワード線制御回路6cは冗長用ワード線を含む全てのワード線に接続し、且つワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線の1端から最も遠い箇所(ワード線等の遠端)に接続される。
【0056】
図3の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6cの論理回路10(NOR回路)をNAND回路に変更し、冗長選択信号REDの極性を反転させ、ワード線制御素子8及び9をP型MOSトランジスタに変更し、それらのソース端子をVDDに接続し、ワード線初期化信号RESETの極性を反転(ワード線制御素子9がLレベルで活性化する)させることで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。
【0057】
本発明の内容を分かりやすく説明するために、図3の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
以上のように、本発明の半導体記憶装置においては、ワード線制御回路6cを構成する論理回路10を冗長選択信号REDで制御することで、ワード線に断線不良の発生していない場合(冗長救済を行わない場合)、ワード線制御回路6cを構成する論理回路10の動作を停止させる。これにより、論理回路10のスイッチング時に流れる貫通電流と、充放電電流が発生しなくなり、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
【0058】
《実施例4》
図4は本発明の実施例4の半導体記憶装置(SRAM)の構成図である。
図4の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6d、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜2及び/BL1〜2、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御素子6dは、ワード線伝達素子11、インバータ素子7、ワード線制御素子8、9を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、RESETはワード線初期化信号を、REDは冗長選択信号、/REDは冗長選択反転信号を、Aはワード線に断線が発生していることを示している。
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
全てのワード線WL1〜2及び冗長用ワード線RWLの他端(ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線等の1端と反対の端。遠端)にはワード線制御回路6dが接続されている。
【0059】
本実施例の半導体記憶装置のワード線制御回路6dは、図2で示した実施例2の半導体記憶装置のワード線制御回路6bとワード線(冗長用ワード線を含む)との間に、冗長選択信号REDと冗長選択反転信号/REDとで制御されるワード線伝達素子11(実施例においてはN型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタで構成されたトランスファゲート)を挿入した構成を有する。
ワード線伝達素子11は、冗長選択信号REDと冗長選択反転信号/REDとで制御される。ワード線に断線不良が発生していない場合には、冗長選択信号REDはHレベル、冗長選択反転信号/REDはLレベルとなり、ワード線伝達素子11は遮断状態になる。ワード線に断線が発生している場合は、冗長選択信号REDはLレベル、冗長選択反転信号/REDはHレベルとなり、ワード線伝達素子11は導通状態になる。
【0060】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
実施例3でも示したように、実施例1又は2の場合、冗長用ワード線RWL又はワード線WLに断線が発生しているか否かに関わらず、冗長用ワード線を含むいずれか1つのワード線WL1〜2又はRWLのレベルが変化すると、その変化に伴いインバータ素子7の出力も同時に変化する。しかし、ワード線に断線不良が発生していない場合には、ワード線制御回路は常に非活性状態(動作しない状態)でよい。
本実施例においては、ワード線(冗長用ワードを含む)と、ワード線制御回路6b(図2)との間に冗長選択信号REDと冗長選択反転信号/REDとで制御されるワード線伝達素子11(実施例においてはN型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタで構成されたトランスファゲート)を挿入し、冗長救済を行わない場合、ワード線の変化を次段のインバータ素子7に伝達しない回路構成(図4のワード線制御回路6d)としている。
【0061】
ワード線に断線不良が発生していない場合には、冗長選択信号REDはHレベル、冗長選択反転信号/REDはLレベルを出力し、ワード線伝達素子11を遮断させる。ワード線伝達素子11は、ワード線の信号を次段のインバータ素子7に伝達しない。ワード線に断線が発生している場合には、冗長選択信号REDはLレベル、冗長選択反転信号/REDはHレベルを出力し、ワード線伝達素子11を導通させる。ワード線伝達素子11は、ワード線の信号を次段のインバータ素子7にそのまま伝達する。
すなわち、ワード線に断線不良が発生していない場合は、ワード線伝達素子11は遮断しているため、次段のインバータ素子7は非活性状態(動作しない状態)となる。ワード線に断線不良が発生している場合は、ワード線伝達素子11は導通しているため、ワード線制御回路6dは、図2に示したワード線制御回路6bと同一の動作を担い、図4に示した本実施例の回路図は図2に示した実施例2の回路図と同一動作を行う。
【0062】
実施例2でも説明したように、ワード線初期化信号RESETは、半導体記憶装置(SRAM)内部で生成してもよいし、半導体記憶装置(SRAM)以外からの入力信号でもよい。また本実施例においては、RESETとワード線制御素子9を組み込んだ構成としたが、これらがなくても実施例1と同一の効果が得られることは説明するまでもない。
実施例2でも説明したように、ワード線の断線不良を確実に救済するために、ワード線制御回路6dは冗長用ワード線を含む全てのワード線に接続し、且つワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線の1端から最も遠い箇所(ワード線等の遠端)に接続される。
【0063】
図4の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6dを構成するワード線制御素子8及び9をP型MOSトランジスタに変更し、それらのソース端子をVDDに接続し、ワード線初期化信号RESETの極性を反転(ワード線制御素子9がLレベルで活性化する)させることで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。
【0064】
本発明の内容を分かりやすく説明するために、図4の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
以上のように、本発明の半導体記憶装置においては、ワード線制御回路6dを構成するワード線伝達素子11を冗長選択信号REDと冗長選択反転信号/REDとで制御し、ワード線に断線不良の発生していない場合(冗長救済を行わない場合)は、ワード線制御回路6dを構成するワード線伝達素子11を遮断させ、次段のインバータ素子7の動作を停止させる。これにより、インバータ素子7のスイッチング時に流れる貫通電流と、充放電電流が発生しなくなり、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
【0065】
《実施例5》
図5に本発明の実施例5の半導体記憶装置(SRAM)の構成図を示す。
図5の半導体記憶装置は、メモリセル1、ダミーメモリセル1d、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、メモリセルアレイ12、ダミーメモリセルアレイ13、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜2及び/BL1〜2、並びにダミービット線対DBL1〜2及び/DBL1〜2を有する(ビット線プリチャージ回路5等も有するが、図示していない。)。
図5において、メモリセル1とダミーメモリセル1dの具体的回路構成は、図15で示した構成と同一である。
【0066】
近年の半導体記憶装置においては、プロセスの微細化に伴い、メモリセルアレイ12の形状を安定して加工するために、図5に示すように、メモリセルアレイ12の周辺にダミーメモリセルアレイ13を配置することが一般的に行われる。通常、ダミーメモリセル1dは、メモリセル1と同一の構成を有する。ダミーメモリセル1dは、メモリセルアレイ12の周辺に配置されているだけで、メモリセル1のように、データの記憶保持には使用されず、回路動作には無関係なものである。
本実施例においては、一部又は全部のダミーメモリセル1dの回路構成を変更して、ワード線制御回路6a〜6dを実現する。本実施例では配線層のみを変更することにより、ダミーメモリセル1dを用いて、ワード線制御回路を実現している。
【0067】
図6に実施例1の半導体記憶装置のダミーメモリセルの具体的回路図の一例を示す。ダミーメモリセル1dを用いて、ワード線制御回路6aを実現している。図6において、Q2はアクセストランジスタ、Q3はドライブトランジスタ、Q5はロードトランジスタであって、WLはワード線、DBLと/DBLはダミービット線対、VDDは電源端子を示している。
通常のメモリセルにおいては、ドライブトランジスタとして働くQ4と、ロードトランジスタとして働くQ6とが、本実施例においては、インバータ素子7として使用される。また、通常アクセストランジスタとして働いていたQ1が、ワード線制御素子8として使用される。
【0068】
インバータ素子7を構成するドライブトランジスタQ4及びロードトランジスタQ6のゲート端子にワード線WLを接続し、インバータ素子7の出力を、ワード線制御素子として使用されるアクセストランジスタQ1のゲート端子に接続する。また、ワード線制御素子8として使用されるアクセストランジスタQ1のドレイン端子を接地し、ソース端子をワード線WLに接続する。
その他の使用しないトランジスタQ2、Q3、Q5は、不要な電流が流れないように、それぞれのゲート端子を接地している。このような構成にすることで、ダミーメモリセル1dを使用してワード線制御回路6aを構成できる。
図6に示した構成は一例であり、ダミーメモリセル1d中のトランジスタQ1〜Q6の接続の組み合わせを変更した場合でも、同一の構成が実現できることは説明するまでもない。
【0069】
図7に実施例2の半導体記憶装置のダミーメモリセルの具体的回路図の一例を示す。ダミーメモリセル1dを用いて、ワード線制御回路6bを実現している。
図7において、Q3はドライブトランジスタ、Q5はロードトランジスタであって、WLはワード線、DBLと/DBLはダミービット線対、VDDは電源端子を示している。
通常のメモリセルにおいては、ドライブトランジスタとして働くQ4と、ロードトランジスタとして働くQ6とが、本実施例においては、インバータ素子7として使用される。また、通常アクセストランジスタとして働くQ1が、ワード線制御素子8として使用される。更に、通常アクセストランジスタとして働くQ2が、ワード線制御素子9として使用される。
【0070】
インバータ素子7として使用されるドライブトランジスタQ4とロードトランジスタQ6のゲート端子にワード線WLを接続し、インバータ素子7の出力を、ワード線制御素子として使用されるアクセストランジスタQ1のゲート端子に接続する。また、ワード線制御素子8として使用されるアクセストランジスタQ1のドレイン端子を接地し、そのソース端子をワード線WLに接続する。ワード線制御素子9として使用されるアクセストランジスタQ2のゲート端子にはワード線初期化信号RESETが入力される。そのソース端子はワード線WLに接続され、そのドレイン端子は接地される。
その他の使用しないトランジスタQ3、Q5は、不要な電流が流れないように、それぞれのゲート端子を接地している。このような構成にすることで、ダミーメモリセル1dを使用してワード線制御回路6bを構成できる。
図7に示した構成は一例であり、ダミーメモリセル1d中のトランジスタQ1〜Q6の接続の組み合わせを変更した場合でも、同一の構成が実現できることは説明するまでもない。
【0071】
図8に実施例3の半導体記憶装置のダミーメモリセルの具体的回路図の一例を示す。ダミーメモリセル1dを用いて、ワード線制御回路6cを実現している。図8において、WLはワード線、DBLと/DBLはダミービット線対、VDDは電源端子を示している。
通常のメモリセルにおいては、ドライブトランジスタとして働くQ3、Q4と、ロードトランジスタとして働くQ5、Q6とが、本実施例においては、論理回路10(NOR回路)として使用される。また、通常アクセストランジスタとして働くQ1が、ワード線制御素子8として使用される。更に、通常アクセストランジスタとして働くQ2が、ワード線制御素子9として使用される。
論理回路10(NOR回路)として使用されるドライブトランジスタQ3、Q4と、ロードトランジスタQ5、Q6の一方の入力端子(トランジスタQ4とQ6のゲート端子)にワード線WLを接続し、もう一方の入力端子(トランジスタQ3とQ5のゲート端子)に冗長選択信号REDを接続する。論理回路10の出力を、ワード線制御素子8として使用されるアクセストランジスタQ1のゲート端子に接続する。
【0072】
また、ワード線制御素子8として使用されるアクセストランジスタQ1のドレイン端子を接地し、そのソース端子をワード線WLに接続する。更に、ワード線制御素子9として使用されるアクセストランジスタQ2のゲート端子にはワード線初期化信号RESETが入力される。そのソース端子はワード線WLに接続され、そのドレイン端子は接地される。このような構成にすることで、ダミーメモリセル1dを使用してワード線制御回路6cを構成できる。
図8に示した構成は一例であり、ダミーメモリセル1d中のトランジスタQ1〜Q6の接続の組み合わせを変更した場合でも、同一の構成が実現できることは説明するまでもない。
【0073】
図9に実施例4の半導体記憶装置のダミーメモリセルの具体的回路図の一例を示す。ダミーメモリセル1dを用いて、ワード線制御回路6dを実現している。図9において、WLはワード線、DBLと/DBLはダミービット線対、VDDは電源端子を示している。
通常のメモリセルにおいては、ドライブトランジスタとして働くQ4と、ロードトランジスタとして働くQ6とが、インバータ素子7として使用される。また、通常アクセストランジスタとして働くQ1が、ワード線制御素子8として使用される。また、通常アクセストランジスタとして働くQ2が、ワード線制御素子9として使用される。更に、通常ドライブトランジスタとして働くQ3と、ロードトランジスタとして働くQ5とが、ワード線伝達素子11として使用される。
【0074】
ワード線伝達素子11(N型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタで構成されたトランスファゲート)として使用されるドライブトランジスタQ3及びロードトランジスタQ5のうち、ロードトランジスタQ5のゲート端子には冗長選択信号REDが入力され、ドライブトランジスタQ3のゲート端子には冗長選択反転信号/REDが入力される。
また、ワード線伝達素子11の一端(入力端子)はワード線WLが接続される。ワード線伝達素子11の他端(出力端子)は、ワード線制御素子8、9のドレイン端子、及びインバータ素子7として使用されるドライブトランジスタQ4とロードトランジスタQ6のゲート端子に接続される。
インバータ素子7の出力端子を、ワード線制御素子として使用されるQ1のゲート端子に接続する。
【0075】
ワード線制御素子8として使用されるアクセストランジスタQ1のドレイン端子を接地し、そのソース端子をワード線伝達素子11の他端に接続する。また、ワード線制御素子9として使用されるアクセストランジスタQ2のゲート端子にはワード線初期化信号RESETが入力される。そのソース端子はワード線伝達素子11の出力端子に接続され、そのドレイン端子は接地される。このような構成にすることで、ダミーメモリセル1dを使用してワード線制御回路6dを構成できる。
図9に示した構成は一例であり、ダミーメモリセル1d中のトランジスタQ1〜Q6の接続の組み合わせを変更した場合でも、同一の構成が実現できることは説明するまでもない。
【0076】
実施例1〜4でも説明したように、ワード線の断線不良を確実に救済するために、ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線の1端から最も遠い箇所(ワード線等の遠端)に配置されるダミーメモリセル1dを使用することが望ましい。
好ましくは、半導体基板のパターンを変更することなく配線層のみの変更して、ダミーメモリセル1dを使用してワード線制御回路6a〜6dを構成する。このようにすることにより、ダミーメモリセル1dを構成するトランジスタQ1〜Q6のいずれかのトランジスタを使用してワード線制御回路を構成してもメモリセルアレイ12の加工形状の安定性が損なわれない。
以上のように、実施例1〜4で示したワード線制御回路6a〜6dを、図5のダミーメモリセル1dのトランジスタを使用して構成することにより、半導体記憶装置のレイアウト面積の増加を抑制することが可能となる。
【0077】
《実施例6》
図10に本発明の実施例6の半導体記憶装置(SRAM)の構成図を示す。
図10の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6a、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜4及び/BL1〜4、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御素子6aは、インバータ素子7、ワード線制御素子8を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、A及びBは同一ワード線に複数断線が発生していることを示している。
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
【0078】
本実施例の半導体記憶装置は、実施例1と類似の構成を有する。実施例1においては、ワード線ドライバ及び冗長用ワード線ドライバが接続するワード線の1端から最も遠い箇所(遠端)のみにワード線制御回路6aが接続されていたが、本実施例においては、ワード線の両端以外の箇所(ワード線ドライバ及び冗長用ワード線ドライバが接続するワード線の1端及びその遠端以外の箇所)にも、ワード線制御回路6aが接続されている。各ワード線制御回路6aの動作は実施例1と同一である。
【0079】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
実施例1の回路構成では、同一ワード線中に1箇所のみ断線が発生した場合(図1のA)には対応できるが、図10に示すように、ワード線の断線が、同一ワード線中で複数箇所(AとB)に発生した場合には対応できない。つまり、図10において、ワード線の両端以外の箇所に接続されたワード線制御回路6aが接続されていなかったとすると、断線箇所AとBの間のワード線がフローティング状態となってしまう。そのため、メモリセルデータの衝突が発生し、正常なワード線に接続したメモリセル1のデータが破壊されること、及びビット線対がプリチャージされる期間にメモリセルとビット線プリチャージ回路との間で貫通電流が流れることの問題が発生する恐れがある。
【0080】
本実施例においては図10に示すように、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端(ワード線ドライバ2及び冗長用ワード線ドライバ3が接続するワード線等の1端と反対の他端)と、全てのワード線の両端以外の箇所とに、ワード線制御回路6aを接続することにより上記問題を解決している。
本実施例は、図10に示すように、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合に冗長救済が可能な構成である。ワード線制御回路6aを、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端と、その両端以外の複数箇所とに接続することで、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合により高い確率で、又は3箇所以上の断線が発生した場合にも、冗長救済を可能することができる。
【0081】
図10の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6aのワード線制御素子8をP型MOSトランジスタに変更し、そのソース端子をVDDに接続することで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。
本発明の内容を分かりやすく説明するために、図10の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
【0082】
以上のように、本発明の半導体記憶装置においては、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端と、ワード線の両端以外の1以上の箇所とに、ワード線制御回路を接続することで、複数の断線不良が発生した1本のワード線に接続するメモリセルと正常なワード線に接続するメモリセルとの間でビット線対を介してデータが衝突すること、及びビット線対がプリチャージされる期間に複数の断線不良が発生した1本のワード線に接続するメモリセルとビット線プリチャージ回路との間に貫通電流が流れることを防止している。半導体記憶装置における、ワード線の断線不良を確実に冗長救済できる確率を向上できる。また、従来例のように、ワード線の活性期間に、断線不良の発生しているワード線がフローティング状態にならない構成のため、より確実に冗長救済が可能である。更に、ワード線制御回路は、ワード線自身で制御される構成のため、ワード線と他の信号との動作タイミングを考慮して回路を構成する必要がなく、且つ低消費電力である。更に、ワード線制御素子に逆ナロー特性のMOSトランジスタを使用することで、断線不良の発生したワード線に接続したワード線制御回路は起動時等において確実に動作する。
本実施例に実施例5の発明を組み合わせて、図5に示すダミーメモリセル1dを構成するトランジスタ(図15のQ1〜Q6のトランジスタ)を用いてワード線制御回路6aを構成することにより、半導体記憶装置のレイアウト面積の増加を抑制できる。
【0083】
《実施例7》
図11は本発明の実施例7の半導体記憶装置(SRAM)の構成図である。
図11の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6b、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜4及び/BL1〜4、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御回路6bは、インバータ素子7、ワード線制御素子8、9を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、RESETはワード線初期化信号を、AとBは同一ワード線に複数断線が発生していることを示している。
【0084】
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
本実施例の半導体記憶装置は、図10で示した実施例6の半導体記憶装置のワード線制御回路6aに代えて、ワード線制御回路6b(実施例2)を設けた構成を有する。実施例2においては、ワード線制御素子6bはワード線のワード線ドライバ2又は冗長用ワード線ドライバ3の接続端から最も遠い箇所(遠端)のみに接続されていたが、本実施例においては、ワード線のワード線ドライバ2又は冗長用ワード線ドライバ3の接続端から最も遠い箇所(遠端)以外の箇所(ワード線の両端以外の箇所)にも、ワード線制御素子6bが接続されている。各ワード線制御回路6bの動作は実施例2と同一である。
【0085】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
ワード線初期化信号RESETがLレベルの場合は、ワード線初期化信号RESETによって制御されるワード線制御素子9は全て非活性状態となるため、実施例1又は6と同一の動作を行うことは明らかである。
本実施例においては、電源投入後から通常動作(メモリセル1に対してデータの書き込み又は読み出しが行われる状態)が開始するまでの間に少なくとも1回ワード線初期化信号RESETをHレベルにしてワード線制御素子9を活性状態にする。
【0086】
電源投入後から通常動作までの間に、複数箇所の断線が発生したワード線WL1の断線箇所AからBの間の部分とBより右側の部分とは、ワード線制御素子9を介して必ずLレベルとなる。電源投入後に、ワード線WL1の断線箇所AからBの間の部分とBより右側の部分とを一度でもLレベルにすれば、これらの部分は常にLレベルをラッチした状態となる。ワード線WL1の断線箇所AからBの間の部分とBより右側の部分とがフローティング状態となることはない。
ワード線初期化信号RESETは、半導体記憶装置(SRAM)内部で生成してもよいし、半導体記憶装置(SRAM)以外からの入力信号でもよい。
本実施例は、図11に示すように、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合に冗長救済が可能な構成である。ワード線制御回路6bを、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端と、その両端以外の複数箇所とに接続することで、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合により高い確率で、又は3箇所以上の断線が発生した場合にも、冗長救済を可能することができる。
【0087】
図11の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6bのワード線制御素子8及び9をP型MOSトランジスタに置き換え、それらのソース端子をVDDに接続し、ワード線初期化信号RESETの極性を反転(ワード線制御素子9がLレベルで活性化する)させることで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。
本発明の内容を分かりやすく説明するために、図11の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
【0088】
以上のように本発明の半導体記憶装置においては、断線不良の発生したワード線(冗長ワード線を含む)に接続したワード線制御回路は、実施例6よりも更に確実な動作が可能となる。
本実施例に実施例5の発明を組み合わせて、図5に示すダミーメモリセル1dを構成するトランジスタ(図15のQ1〜Q6のトランジスタ)を用いてワード線制御回路6bを構成することにより、半導体記憶装置のレイアウト面積の増加を抑制できる。
【0089】
《実施例8》
図12は本発明の実施例8の半導体記憶装置(SRAM)の構成図である。
図12の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6c、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜4及び/BL1〜4、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御回路6cは、ワード線制御素子8、9、論理回路10を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、RESETはワード線初期化信号を、REDは冗長選択信号を、AとBは同一ワード線に複数断線が発生していることを示している。
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
【0090】
本実施例の半導体記憶装置は、図10で示した実施例6の半導体記憶装置のワード線制御回路6aに代えて、ワード線制御回路6c(実施例3)を設けた構成を有する。実施例3においては、ワード線制御素子6cはワード線のワード線ドライバ2又は冗長用ワード線ドライバ3の接続端から最も遠い箇所(遠端)のみに接続されていたが、本実施例においては、ワード線のワード線ドライバ2又は冗長用ワード線ドライバ3の接続端から最も遠い箇所(遠端)以外の箇所(ワード線の両端以外の箇所)にも、ワード線制御素子6cが接続されている。各ワード線制御回路6cの動作は実施例3と同一である。
【0091】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
実施例6又は7の場合、冗長用ワード線RWL又はワード線WLに断線が発生しているか否かに関わらず、冗長用ワード線を含むいずれか1つのワード線WL1〜2又はRWLのレベルが変化すると、その変化に伴いインバータ素子7の出力も同時に変化する。しかし、ワード線に断線不良が発生していない場合には、ワード線制御素子8は常に非活性状態(遮断状態)でよいため、ワード線制御素子8のゲート端子入力は、常にLレベル固定となっていればよい。
そこで本実施例においては、ワード線に断線不良が発生していない場合(冗長用ワード線を使用していない場合)にはHレベルを、ワード線に断線不良が発生している場合(冗長用ワード線を使用する場合)にはLレベルを出力する冗長選択信号REDと、ワード線(冗長用ワード線を含む)の信号とを入力とする論理回路10によって、ワード線制御素子8を制御する。
【0092】
すなわち、ワード線に断線不良が発生していない場合は、冗長選択信号REDはHレベルを出力するため、論理回路10(NOR回路)の出力は、ワード線の入力によらず常にLレベルを出力し、論理回路10の出力をゲート端子入力とするワード線制御素子8は全て非活性状態となる。
ワード線に断線不良が発生している場合は、冗長選択信号REDはLレベルを出力するため、論理回路10はインバータと同一の役割を担い、図12に示した本実施例の回路図は図11に示した実施例7の回路図と同一動作を行う。
実施例2又は7でも説明したように、ワード線初期化信号RESETは、半導体記憶装置(SRAM)内部で生成してもよいし、半導体記憶装置(SRAM)以外からの入力信号でもよい。また本実施例においては、実施例2及び実施例7で説明したRESETとワード線制御素子9を組み込んだ構成としたが、これらがなくても実施例1及び実施例6と同一の効果が得られる。
【0093】
本実施例は、図12に示すように、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合に冗長救済が可能な構成である。ワード線制御回路6cを、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端と、その両端以外の複数箇所とに接続することで、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合により高い確率で、又は3箇所以上の断線が発生した場合にも、冗長救済を可能することができる。
【0094】
図12の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6cの論理回路10(NOR回路)をNAND回路に置き換え、冗長選択信号REDの極性を反転させ、また、ワード線制御素子8及び9をP型MOSトランジスタに置き換え、それらのソース端子をVDDに接続し、ワード線初期化信号RESETの極性を反転(ワード線制御素子9がLレベルで活性化する)させることで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。
本発明の内容を分かりやすく説明するために、図12の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
【0095】
以上のように、本発明の半導体記憶装置においては、ワード線制御回路6cを構成する論理回路10を冗長選択信号REDで制御し、ワード線に断線不良の発生していない場合(冗長救済を行わない場合)は、ワード線制御回路6cを構成する論理回路10の動作を停止することにより、論理回路10のスイッチング時に流れる貫通電流と、充放電電流が発生しなくなり、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
本実施例に実施例5の発明を組み合わせて、図5に示すダミーメモリセル1dを構成するトランジスタ(図15のQ1〜Q6のトランジスタ)を用いてワード線制御回路6cを構成することにより、半導体記憶装置のレイアウト面積の増加を抑制できる。
【0096】
《実施例9》
図13は本発明の実施例9の半導体記憶装置(SRAM)の構成図である。
図13の半導体記憶装置は、メモリセル1、ワード線ドライバ2、冗長用ワード線ドライバ3、ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ4、ビット線プリチャージ回路5、ワード線制御回路6d、ワード線WL1〜2、冗長用ワード線RWL、ビット線対BL1〜4及び/BL1〜4、並びにビット線プリチャージ制御信号線PCGLを有する。ワード線制御回路6dは、インバータ素子7、ワード線制御素子8、9、ワード線伝達素子11を有する。
WLCG1〜3はワード線制御信号を、PCGはビット線プリチャージ制御信号を、RESETはワード線初期化信号を、REDは冗長選択信号、/REDは冗長選択反転信号を、AとBはワード線に断線が発生していることを示している。
メモリセル1の具体的回路構成を図15に示し、ビット線プリチャージ回路5の具体的回路構成を図16に示す。それらの説明は従来例と同じであるので省略する。
【0097】
本実施例の半導体記憶装置は、図10で示した実施例6の半導体記憶装置のワード線制御回路6aに代えて、ワード線制御回路6d(実施例4)を設けた構成を有する。実施例4においては、ワード線制御素子6dはワード線のワード線ドライバ2又は冗長用ワード線ドライバ3の接続端から最も遠い箇所(遠端)のみに接続されていたが、本実施例においては、ワード線のワード線ドライバ2又は冗長用ワード線ドライバ3の接続端から最も遠い箇所(遠端)以外の箇所(ワード線の両端以外の箇所)にも、ワード線制御素子6dが接続されている。各ワード線制御回路6dの動作は実施例4と同一である。
【0098】
以上のように構成された本実施例における半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
実施例8でも説明したように、実施例6又は7の場合、冗長用ワード線RWL又はワード線WLに断線が発生しているか否かに関わらず、冗長用ワード線を含むいずれか1つのワード線WL1〜2又はRWLのレベルが変化すると、その変化に伴いインバータ素子7の出力も同時に変化する。しかし、ワード線に断線不良が発生していない場合には、ワード線制御回路は常に非活性状態(動作しない状態)でよい。
よって本実施例においては、ワード線(冗長用ワードを含む)と、ワード線制御回路6b(図11)との間に冗長選択信号REDと冗長選択反転信号/REDとで制御されるワード線伝達素子11(実施例においてはN型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタで構成されたトランスファゲート)を挿入し、冗長救済を行わない場合、ワード線の変化を次段のインバータ素子7に伝達しない回路構成(図13のワード線制御回路6d)としている。
【0099】
ワード線に断線不良が発生していない場合には、冗長選択信号REDはHレベル、冗長選択反転信号/REDはLレベルを出力し、ワード線伝達素子11を遮断させる。ワード線の信号は、次段のインバータ素子7に伝達しない。ワード線に断線が発生している場合には、冗長選択信号REDはLレベル、冗長選択反転信号/REDはHレベルを出力し、ワード線伝達素子11をを導通させる。ワード線の信号は、次段のインバータ素子7にそのまま伝達する。
すなわち、ワード線に断線不良が発生していない場合は、ワード線伝達素子11は遮断しているため、次段のインバータ素子7は非活性状態(動作しない状態)となる。ワード線に断線不良が発生している場合は、ワード線伝達素子11は導通しているため、ワード線制御回路6dは、図11に示したワード線制御回路6bと同一の動作を担い、図13に示した本実施例の回路図は図11に示した実施例7の回路図と同一動作を行う。
【0100】
実施例2又は7でも説明したように、ワード線初期化信号RESETは、半導体記憶装置(SRAM)内部で生成してもよいし、半導体記憶装置(SRAM)以外からの入力信号でもよい。また本実施例においては、実施例2及び実施例7で説明したRESETとワード線制御素子9を組み込んだ構成としたが、これらがなくても実施例1及び実施例6と同一の効果が得られる。
【0101】
本実施例は、図13に示すように、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合に冗長救済が可能な構成である。ワード線制御回路6dを、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端と、その両端以外の複数箇所とに接続することで、同一ワード線中に2箇所の断線が発生した場合により高い確率で、又は3箇所以上の断線が発生した場合にも、冗長救済を可能することができる。
図13の半導体記憶装置において、ワード線又は冗長用ワード線がLレベルの時にメモリセルが活性化されるような構成の場合には、ワード線制御回路6dを構成するワード線制御素子8及び9をP型MOSトランジスタに置き換え、それらのソース端子をVDDに接続し、ワード線初期化信号RESETの極性を反転(ワード線制御素子9がLレベルで活性化する)させることで、同一の効果が得られることは説明するまでもない。
【0102】
本発明の内容を分かりやすく説明するために、図13の半導体記憶装置は、少ない数のメモリセル、ワード線ドライバ、冗長用ワード線ドライバ、ワード線、冗長用ワード線、ビット線対、ワード線制御回路等で構成されているが、各素子数がそれぞれ複数個(又は多数)であっても良く、その効果が実施例と同一であることは説明するまでもない。
以上のように、本発明の半導体記憶装置においては、ワード線制御回路6dを構成するワード線伝達素子11を冗長選択信号REDと冗長選択反転信号/REDとで制御し、ワード線に断線不良の発生していない場合(冗長救済を行わない場合)は、ワード線制御回路6dを構成するワード線伝達素子11を遮断させる。次段のインバータ素子7の動作が停止することにより、インバータ素子7のスイッチング時に流れる貫通電流と、充放電電流が発生しなくなり、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
本実施例に実施例5の発明を組み合わせて、図5に示すダミーメモリセル1dを構成するトランジスタ(図15のQ1〜Q6のトランジスタ)を用いてワード線制御回路6dを構成することにより、半導体記憶装置のレイアウト面積の増加を抑制できる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体記憶装置は、冗長用ワード線を含む全てのワード線の遠端に、ワード線自身で制御されるワード線制御回路を接続することで、ワード線に断線不良が発生した場合に、断線したワード線がフローティング状態になることを防止する。これにより、断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルと正常なメモリセルとの間でビット線対を介してデータが衝突すること、及びビット線対がプリチャージされる期間において断線不良が発生したワード線に接続したメモリセルとビット線プリチャージ回路との間に貫通電流が流れることを防止でき、半導体記憶装置における、ワード線の断線不良を確実に冗長救済できる。また、従来例のように、ワード線の活性期間に、断線不良の発生しているワード線がフローティング状態にならない構成のため、より確実に冗長救済が可能である。更に、ワード線制御回路は、ワード線自身で制御される構成のため、ワード線と他の信号との動作タイミングを考慮して回路を構成する必要が無く、且つ低消費電力である。
【0104】
更に本発明の半導体記憶装置では、冗長ワード線を含む全てのワード線の遠端と、ワード線の両端以外の1以上の箇所とに、ワード線自身で制御されるワード線制御回路を接続することで、複数の断線不良が発生した1本のワード線がフローティング状態になることを防止できる確率を高くすることができる。
更に、ワード線制御素子に逆ナロー特性のMOSトランジスタを使用することで、断線不良の発生したワード線に接続したワード線制御回路は起動時等において確実に動作する。
更に、ワード線制御回路にワード線初期化信号で制御されるワード線制御素子を追加することで、断線不良の発生したワード線に接続したワード線制御回路は確実に動作する。
【0105】
更に、ワード線制御回路に冗長選択信号で制御される論理回路を構成することで、ワード線に断線不良の発生していない場合、ワード線制御回路の動作を停止できるため、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
更に、ワード線制御回路に冗長選択信号で制御されるワード線伝達素子を構成することで、ワード線に断線不良の発生していない場合、ワード線制御回路の動作を停止できるため、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
更に、ワード線制御回路をダミーメモリセルを使用して構成することにより、半導体記憶装置のレイアウト面積の増加を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体記憶装置の構成図
【図2】本発明の実施例2の半導体記憶装置の構成図
【図3】本発明の実施例3の半導体記憶装置の構成図
【図4】本発明の実施例4の半導体記憶装置の構成図
【図5】本発明の実施例5の半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す構成図
【図6】本発明の実施例5の半導体記憶装置におけるダミーメモリセルを使用してワード線制御回路を構成する具体的回路構成の一例を示す図
【図7】本発明の実施例5の半導体記憶装置におけるダミーメモリセルを使用してワード線制御回路を構成する具体的回路構成の一例を示す図
【図8】本発明の実施例5の半導体記憶装置におけるダミーメモリセルを使用してワード線制御回路を構成する具体的回路構成の一例を示す図
【図9】本発明の実施例5の半導体記憶装置におけるダミーメモリセルを使用してワード線制御回路を構成する具体的回路構成の一例を示す図
【図10】本発明の実施例6の半導体記憶装置の構成図
【図11】本発明の実施例7の半導体記憶装置の構成図
【図12】本発明の実施例8の半導体記憶装置の構成図
【図13】本発明の実施例9の半導体記憶装置の構成図
【図14】従来例1の半導体記憶装置の構成図
【図15】メモリセルの具体的回路構成を示す図
【図16】ビット線プリチャージ回路の具体的回路構成を示す図
【図17】従来例2の半導体記憶装置の構成図
【符号の説明】
1 メモリセル
1d ダミーメモリセル
2 ワード線ドライバ
3 冗長用ワード線ドライバ
4 ビット線プリチャージ制御信号線ドライバ
5 ビット線プリチャージ回路
6a、6b、6c、6d ワード線制御回路
7 インバータ素子
8、9 ワード線制御素子
10 論理回路
11 ワード線伝達素子
Q1、Q2 アクセストランジスタ
Q3、Q4 ドライブトランジスタ
Q5、Q6 ロードトランジスタ
Q7、Q8 プリチャージトランジスタ
Q9 イコライズトランジスタ
WL、WL1〜2 ワード線
RWL 冗長用ワード線
BL、BL1〜4、/BL、/BL1〜4 ビット線対
DBL1〜2、/DBL1〜2 ダミービット線対
PCGL ビット線プリチャージ制御信号線
WLCG1〜3 ワード線制御信号
PCG ビット線プリチャージ制御信号
RESET ワード線初期化信号
RED 冗長選択信号
/RED 冗長選択反転信号
A、B ワード線の断線箇所
VDD 電源端子
30 メモリセルアレイ
31 スペアメモリセルアレイ
32 行デコーダ
33 スペア行デコーダ
34 列デコーダ
35 入出力回路
36 プルダウン回路
20 スタティックメモリセル
21 スペアスタティックメモリセル
22 NOR回路
23 入出力線対
24 列選択ゲート
25 接地ノード
26 断線箇所

Claims (9)

  1. 1以上の冗長用ワード線を含む複数のワード線と、
    複数のビット線対と、
    前記複数のワード線と前記複数のビット線対とに接続する複数のメモリセルと、
    前記複数のワード線の1端に各々接続し、複数のワード線制御信号によって各々制御される複数のワード線ドライバと、
    前記複数のワード線の他端に各々配置され、前記ワード線の信号レベルを入力し、前記ワード線の信号レベルがそれに接続される前記メモリセルがハイインピーダンス状態になる第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線の信号レベルがそれに接続される前記メモリセルが入出力状態になる第2のレベルであれば、遮断状態になる複数の第1のワード線制御回路と、を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記複数のワード線の両端以外の1以上の箇所とに各々配置され、前記ワード線の信号レベルを入力し、前記ワード線の信号レベルが前記第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線の信号レベルが前記第2のレベルであれば、遮断状態になる複数の第2のワード線制御回路を更に有することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、
    前記ワード線の信号レベルを入力するインバータ素子と、
    前記インバータ素子の出力信号を入力し、前記ワード線の信号レベルが前記第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線の信号レベルが前記第2のレベルであれば、遮断状態になる第1のワード線制御素子と、をそれぞれ有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、初期化時に入力されるワード線初期化信号を入力した時、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記ワード線初期化信号を入力しない時、遮断状態になる第2のワード線制御素子を更に有することを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数の第1のワード線制御素子及び/又は前記複数の第2のワード線制御素子は、逆ナロー特性を示すMOSトランジスタにより構成されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、
    冗長救済を行うか否かを指示する冗長選択信号と前記ワード線の信号レベルとを入力する論理回路と、
    前記論理回路の出力信号を入力し、前記冗長選択信号が冗長救済を行うことを指示し且つ前記ワード線の信号レベルが前記第1のレベルであれば、導通して前記第1のレベルの信号を前記ワード線に出力し、前記冗長選択信号が冗長救済をしないことを指示し又は前記ワード線の信号レベルが前記第2のレベルであれば、遮断状態になる第1のワード線制御素子と、を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の半導体記憶装置。
  7. 各々の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、前記ワード線と、前記ワード線の信号レベルを入力し且つ前記ワード線に出力信号を出力する入出力端子との間に、冗長救済を行うか否かを指示する冗長選択信号で制御されるワード線伝達素子を設け、
    前記ワード線伝達素子は、前記冗長選択信号が冗長救済を行うことを指示する場合は、導通して前記入出力端子と前記ワード線とを接続し、前記冗長選択信号が冗長救済をしないことを指示する場合は、前記入出力端子と前記ワード線とを遮断する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかの請求項に記載の半導体記憶装置。
  8. 複数の前記第1のワード線制御回路及び/又は前記第2のワード線制御回路は、前記複数のメモリセルによって構成されるメモリセルアレイの周辺に配置されたダミーメモリセルが有する素子を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかの請求項に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記第1のワード線制御素子の電流駆動能力、又は前記第1のワード線制御素子及び前記第2のワード線制御素子の電流駆動能力は、前記ワード線ドライバの電流駆動能力より小さいことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の半導体記憶装置。
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