JP2003209191A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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- H10B10/00—Static random access memory [SRAM] devices
- H10B10/12—Static random access memory [SRAM] devices comprising a MOSFET load element
Abstract
フトエラーに強く、かつスタンバイ不良を救済すること
ができる、構造及びその製造工程が簡素な半導体記憶装
置を提供する。 【解決手段】 行方向及び列方向に2次元配列で配置さ
れた複数のフルCMOS型のメモリセル1を備えたCM
OS−SRAMには、ノードND1、ND2に容量を付
加してソフトエラーを低減する容量プレート2が設けら
れている。この容量プレート2は、列方向に並ぶ複数の
メモリセル1に対して共通化され、かつ列ごとに分離さ
れている。容量プレート2の容量導電膜は電源電圧線V
DDに接続され、容量導電膜への電圧供給系統が簡素化
されている。また、ある列のメモリセル1にスタンバイ
不良が発生すると、このメモリセルは冗長メモリセルに
置換される。
Description
関するものであって、とくにソフトエラーに強くするた
めにメモリセルに容量を付加する容量プレートを備えた
半導体記憶装置に関するものである。さらには、不良メ
モリセルを冗長メモリセルで置換するようにした半導体
記憶装置に関するものである。
り、SRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メ
モリ)、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ)等の半導体記憶装置においては、その記憶保
持のための電荷量が減少しつつある。これに伴い、記憶
保持の際に、宇宙線等の外的ストレスの影響により、保
持されたデータが容易に変化してしまう(データ化けを
起こす)といった現象、すなわちソフトエラーが生じや
すくなっている。このため、ソフトエラーに強い半導体
記憶装置が求められている。
TFT型のメモリセルを用いたものでは、低電力化に伴
い動作特性が悪化する傾向が強い。そこで、近年、フル
CMOS型(バルク6トランジスタ型)のメモリセルを
用いたSRAM(以下、略して「CMOS−SRAM」
という。)が主流となりつつある。
RAMのメモリセルは、2つのn型バルクアクセストラ
ンジスタAT1、AT2(以下、略して「アクセストラ
ンジスタAT1、AT2」という。)と、2つのn型バ
ルクドライバトランジスタDT1、DT2(以下、略し
て「ドライブトランジスタDT1、DT2」という。)
と、2つのp型バルクロードトランジスタLT1、LT
2(以下、略して「ロードトランジスタLT1、LT
2」という。)とを有している。
に入力される信号によってアクセストランジスタAT
1、AT2がオンされたときに、ビット線BL、BL#
を介して、第1、第2ノードN1、N2に単位情報が書
き込まれ、又は読み出されるようになっている。このC
MOS−SRAMは、ロードトランジスタLT1、LT
2によってHレベル側のノードN1、N2を充電するこ
とができるので、記憶ノードの充電力が弱い高抵抗型の
SRAMやTFT型のSRAMと比べて、ソフトエラー
耐性に優れるといった利点がある。
ても、低電圧化や、集積化ないしはセルサイズの微細化
により、メモリセルの蓄積電荷(電圧×容量)が少なく
なり、ソフトエラーが起こりやすくなってきている。こ
のため、何らかのソフトエラー対策を施すことが必要で
ある。なお、ソフトエラーは、一般に、外的ストレス
(例えば、α線、中性子線)によって、半導体基板内及
びその近傍で電離電子が発生し、該電離電子がHレベル
のノードN1、N2の電荷レベルを変化させてメモリセ
ルを誤動作させるといったことにより生じる。
(a)、(b)とを参照しつつ、ソフトエラーの発生態
様の一例を説明する。図12(a)は、メモリセルが正
常なデータを保持している状態を示し、この状態では、
インバータラッチにより第1ノードN1はHレベル(ハ
イレベル)に保持され、他方第2ノードN2はLレベル
(ローレベル)に保持されている。この場合、第1ノー
ドN1はオン状態にあるアクセストランジスタLT1を
介して電源電圧線VDDに接続され、他方第2ノードN
2はオン状態にあるドライブトランジスタDT2を介し
て接地電圧線GNDに接続されている。
ノードN1に進入(衝突)すると、図12(b)に示す
ように、ロードトランジスタLT1を介しての電源電圧
線VDDによる駆動が追いつかなくなり、第1ノードN
1はHレベルからLレベルに変化する。このように第1
ノードN1がLレベルに変化すると、図13(a)に示
すように、ロードトランジスタLT2がオンされ、第2
ノードN2は、電源電圧線VDDに接続されて、Lレベ
ルからHレベルに変化する。
すると、図13(b)に示すように、ロードトランジス
タLT1がオフされ、その結果、第1ノードN1はLレ
ベルに固定される。つまり、第1ノードN1がLレベル
に保持され、第2ノードN2がHレベルに保持された、
図12(a)に示す状態とは逆の状態となり、誤ったデ
ータを保持し続ける状態(ソフトエラー)となる。
装置においては、メモリセルが記憶保持動作は正常に行
うことができる場合でも、スタンバイ不良(スタンバイ
電流不良)を起こすことがある。すなわち、例えばCM
OS−SRAMのメモリセル内で、製造工程時における
異物等の付着により、わずかにショート(短絡)が発生
した場合、記憶保持動作には支障は生じないものの、ス
タンバイモード時においてはこのわずかなショートによ
り電流が流れるといった現象、すなわちスタンバイ不良
が生じる。この場合、記憶保持動作は正常に行われるの
で、かかるスタンバイ不良が生じたメモリセルは、製品
出荷前における通常の検査では発見できず、これを救済
することができない。このため、歩留まりを低下させる
といった問題が生じる。このようなスタンバイ不良も、
ICの低電圧化や集積化(セルサイズの微細化)により
助長されるのはもちろんである。
ば次のものがあげられる。 ノードと他のノードとの間のショート ノードと電源電圧線VDDとの間のショート ノードと接地電圧線Vssとの間のショート ノードとワード線との間のショート ノードとビット線との間のショート ビット線とワード線との間のショート ワード線と電源電圧線VDDとの間のショート ビット線と接地電圧線Vssとの間のショート 電源電圧線VDDと接地電圧線Vssとの間のショ
ート
置においては、一般に、歩留まりの向上を図るため、正
常に動作しない不良メモリセルと置換するための冗長メ
モリセルが設けられる。そして、半導体記憶装置内に不
良メモリセルが発見されたときには、該不良メモリセル
を冗長メモリセルで置換するようにしている。この不良
メモリセルを冗長メモリセルで置換する作業は、例えば
次のような手順で行なわれる。
を特定ないしは指定する。そして、冗長プログラム回路
内にある不良メモリセルのヒューズをレーザなどにより
切断する。これにより、不良メモリセルは、常時非選択
状態に保持され、無効化される。この後、冗長メモリセ
ルに、無効化された不良メモリセルのアドレスを割り当
てる。これにより、無効化された不良メモリセルが冗長
メモリセルによって置換される。
CMOS−SRAM等の半導体記憶装置は、まず、IC
の低電圧化や、集積化ないしはセルサイズの微細化にも
かかわらず、ソフトエラーの発生を低減することができ
る構造とすることが必要である。
により、メモリセルの蓄積容量を増加させ、ソフトエラ
ー等を低減するようにしたSRAMが提案されている
(例えば、米国特許第5,541,427号、特開平6−
302785号公報、特開昭63−16658号公報参
照)。しかしながら、これらの先行技術文献に開示され
ている、記憶ノードに容量を付加した従来のSRAMで
は、その構造及び製造工程が複雑化するといった問題が
ある。
装置においては、スタンバイ不良を低減することができ
ても、これを完全になくすことは困難である。したがっ
て、該半導体記憶装置を、メモリセル内にスタンバイ不
良が生じたときには、このメモリセルを容易にないしは
簡単に冗長メモリセルと置換することができる構造とす
ることもまた必要である。
になされたものであって、ICの低電圧化や集積化等に
より記憶保持のための電荷量が少なくなった場合でも、
ソフトエラーの発生を有効に低減することができる、そ
の構造及びその製造工程が簡素な半導体記憶装置を提供
することを解決すべき課題とする。
生じたときには、該メモリセルを容易にないしは簡単に
冗長メモリセルで置換することができる半導体記憶装置
を提供することをも解決すべき課題とする。
になされた本発明にかかる半導体記憶装置は、その基本
的な態様においては、(i)それぞれ記憶ノードに単位
情報(例えば、H、Lの2値情報)を記憶するようにな
っている複数のメモリセルが行方向(ロー方向)及び列
方向(コラム方向)に2次元配列で配置される一方、ソ
フトエラーに強くするための容量を付加する容量プレー
トが設けられている半導体記憶装置であって、(ii)上
記容量プレートが、列方向に並ぶ複数のメモリセルに対
して共通化(ないしは共有化)され、かつ列ごとに分離
されていることを特徴とするものである。
いては、列方向に並ぶメモリセルにスタンバイ不良が発
生したときには、容量プレートの容量導電膜が電源電圧
部(VDD)に接続され、該メモリセルがセル冗長信号
によりスイッチングされて、冗長メモリセルと置換され
るようになっているのが好ましい。
ンジスタ及び第1ロードトランジスタの各ドレインと第
2ドライバトランジスタ及び第2ロードトランジスタの
各ゲートとに接続された第1ノードと、第2ドライバト
ランジスタ及び第2ロードトランジスタの各ドレインと
第1ドライバトランジスタ及び第1ロードトランジスタ
の各ゲートとに接続された第2ノードとで構成されてい
る場合は、容量導電膜を第1、第2ロードトランジスタ
のソースに接続することにより、該容量導電膜が電源電
圧部(VDD)に接続されるようになっているのが好ま
しい。
置においては、列方向に並ぶメモリセルにスタンバイ不
良が発生したときには、容量プレートの容量導電膜が接
地電圧部(GND又はVss)に接続され、該メモリセ
ルがセル冗長信号によりスイッチングされて、冗長メモ
リセルと置換されるようになっていてもよい。
ンジスタ及び第1ロードトランジスタの各ドレインと第
2ドライバトランジスタ及び第2ロードトランジスタの
各ゲートとに接続される第1ノードと、第2ドライバト
ランジスタ及び第2ロードトランジスタの各ドレインと
第1ドライバトランジスタ及び第1ロードトランジスタ
の各ゲートとに接続される第2ノードとで構成されてい
る場合は、容量導電膜を第1、第2ドライバトランジス
タのソースに接続することにより、該容量導電膜が接地
電圧部(GND又はVss)に接続されるようになって
いるのが好ましい。
も、メモリセルとしてフルCMOS型(バルク6トラン
ジスタ)のSRAMを用いることができる。
発明にかかる容量プレートを備えたCMOS−SRAM
(フルCMOS型のメモリセルを備えたSRAM)を構
成する1つのメモリセルのレイアウト構造を示す平面図
である。図1(b)は、図1(a)に示すメモリセルの
電気的接続形態を示す回路図である。図2(a)〜
(c)及び図3(a)、(b)は、それぞれ、図1
(a)に示すメモリセルを、下層側から上層側に層状に
分割して示した平面図である。なお、以下では、便宜
上、図1(a)〜図3(b)における位置関係におい
て、右側及び左側を、それぞれ、「右」及び「左」とい
う。また、手前側及び向こう側を、それぞれ、「前」及
び「後」という。
レート1には、容量プレート2と、第1及び第2のn型
のアクセストランジスタATr1、ATr2と、第1及
び第2のn型のドライバトランジスタDTr1、DTr
2と、第1及び第2のp型のロードトランジスタLTr
1、LTr2と、第1及び第2のノードND1、ND2
とが設けられている。
バトランジスタDTr1及び第1ロードトランジスタL
Tr1の各ドレインと、第2ドライバトランジスタDT
r2及び第2ロードトランジスタLTr2の各ゲート
と、第1アクセストランジスタATr1のドレインとに
接続されている。他方、第2ノードND2は、第2ドラ
イバトランジスタDTr2及び第2ロードトランジスタ
LTr2の各ドレインと、第1ドライバトランジスタD
Tr1及び第1ロードトランジスタLTr1の各ゲート
と、第2アクセストランジスタATr2のドレインとに
接続されている。
2の各ゲートは、それぞれ、ワード線WLに接続されて
いる。第1アクセストランジスタATr1のソースはビ
ット線BLに接続されている。第2アクセストランジス
タATr2のソースは、ビット線BLとは相補であるビ
ット線BL#に接続されている。両ロードトランジスタ
LTr1、LTr2の各ソースは、それぞれ、電源電圧
線M−CVDDに接続されている。また、両ドライバト
ランジスタDTr1、DTr2の各ソースは、それぞ
れ、接地電圧線Vss(GND)に接続されている。
している。図2(a)に示すように、メモリセル1のこ
の層には、4つの活性層3a〜3dと、該活性層3a〜
3dの上に配置された4つのゲート配線4a〜4dとが
設けられている。そして、これらの活性層3a〜3d及
びゲート配線4a〜4dには、前記の各トランジスタA
Tr1、ATr2、DTr1、DTr2、LTr1、L
Tr2が形成されている。
ら右側に向かって順に直線状に、第1ドライバトランジ
スタDTr1と、第1ロードトランジスタLTr1と、
第2アクセストランジスタATr2とが配置されてい
る。また、メモリセル1の前部には、左側から右側に向
かって順に直線状に、第1アクセストランジスタATr
1と、第2ロードトランジスタLTr2と、第2ドライ
ブトランジスタDTr2とが配置されている。
より、第1ドライバトランジスタDTr1と第1ロード
トランジスタLTr1とが同電位となる。そして、ゲー
ト配線4dにより、第2ドライバトランジスタDTr2
と第2ロードトランジスタLTr2とが同電位となる。
また、2つのゲート配線4b、4cは、それぞれ、第2
アクセストランジスタATr2及び第1アクセストラン
ジスタATr1を形成している。
目の層を示している。図2(b)に示すように、メモリ
セル1のこの層には、タングステンダマシンプロセスに
より形成された10個のタングステンダマシン層5a〜
5j(以下、略して「ダマシン層5a〜5j」とい
う。)が設けられている。ここで、2つのダマシン層5
e、5fは、それぞれ、第1ノードND1及び第2ノー
ドND2を構成している。その他のダマシン層a〜d、
g〜jは、各トランジスタATr1、ATr2、DTr
1、DTr2、LTr1、LTr2を、ワード線WL、
ビット線BL、ビット線BL#、電源電圧線VDD、接
地電圧線Vss(GND)に接続させるための配線であ
る。
イバトランジスタDTr1のソースと接地線Vssとを
接続する。ダマシン層5bは、第1ロードトランジスタ
LTr1のソースと電源電圧線VDDとを接続する。ダ
マシン層5cは、第2アクセストランジスタATr2の
ソースとビット線BL#とを接続する。ダマシン層5d
は、第1アクセストランジスタATr1のゲートとビッ
ト線BLとを接続する。ダマシン層5eは、第1アクセ
ストランジスタATr1のドレインと、第1ドライバト
ランジスタDTr1のドレインと、第1ロードトランジ
スタLTr1のドレインと、第2ロードトランジスタL
Tr2及び第2ドライバトランジスタDTr2の各ゲー
トとに接続され、かつゲート配線4dにつながる「L」
字型のタングステンダマシンノードである。
スタATr2のドレインと、第2ドライバトランジスタ
DTr2のドレインと、第2ロードトランジスタLTr
2のドレインと、第1ロードトランジスタTr1及び第
1ドライバトランジスタDTr1のゲートとに接続さ
れ、かつゲート配線4aにつながる「L」字型のタング
ステンダマシンノードである。ダマシン層5gは、第2
アクセストランジスタATr2のゲートとビット線BL
#とを接続する。ダマシン層5hは、第1アクセストラ
ンジスタATr1のソースとビット線BLとを接続す
る。ダマシン層5iは、第2ロードトランジスタTr2
のソースと電源電圧線VDDとを接続する。ダマシン層
5jは、第2ドライバトランジスタDTr2のソースと
接地電圧線Vssとを接続する。なお、ダマシン層5
e、f以外のダマシン層a〜d、g〜jは、隣り合うメ
モリセル(図示せず)と共通である。
目の層を示している。図2(c)に示すように、メモリ
セル1のこの層には、容量プレート2(セルプレート)
が配置されている。この容量プレート2は、両ノードN
D1、ND2の直上に形成され、両ノードND1、ND
2に容量を付加している。容量プレート2は、容量導電
膜11(図4(b)参照)と、容量絶縁膜12(図4
(b)参照)とで構成され、両者11、12は同じ形を
している。容量プレート2の形成工程においては、まず
容量絶縁膜12が形成され、続いて容量絶縁膜12の直
上に容量導電膜11が形成される。なお、容量導電膜1
1は、ダマシン層5a、5c、5d、5g、5h、5j
に接触しないように、充分なマージンがとられている。
このように、ノードND1、ND2と、容量絶縁膜12
と、容量導電膜11とからなる積層構造により、ノード
ND1、ND2の直上に容量を形成している。
目の層を示している。図3(a)に示すように、メモリ
セル1のこの層には、それぞれ行方向(ロウ方向)に伸
びる7つの1層金属配線6a〜6gが設けられている。
なお、1層金属配線6dは、ワード線WLを構成する。
メモリセル1の後部において、1層金属配線6a近傍に
は、接地線Vssとの接続のために、1層金属配線6a
とダマシン層5aとを接続するスタックドヴィアコンタ
クト7aが設けられている。1層金属配線6b近傍に
は、電源電圧線VDDとの接続のために、1層金属配線
6bとダマシン層5bとを接続するスタックドヴィアコ
ンタクト7bが設けられている。1層金属配線6c近傍
には、ビット線BL#との接続のために、1層金属配線
6cとダマシン層5cとを接続するスタックドヴィアコ
ンダクト7cが設けられている。
て、1層金属配線6d近傍には、左側で1層金属配線6
dとダマシン層5dとを接続するスタックドヴィアコン
タクト7dと、右側で1層金属配線6dとダマシン層5
gとを接続するスタックドヴィアコンタクト7eとが設
けられている。
線6e近傍には、ビット線BLとの接続のために、1層
金属配線6eとダマシン層5hとを接続するスタックド
ヴィアコンタクト7fが設けられている。1層金属配線
6f近傍には、電源電圧線VDDとの接続のために、1
層金属配線6fとダマシン層5iとを接続するスタック
ドヴィアコンタクト7gが設けられている。1層金属配
線6g近傍には、接地線Vssとの接続のために、1層
金属配線6gとダマシン層5jとを接続するスタックド
ヴィアコンタクト7hが設けられている。なお、1層金
属配線6a〜6g及びスタックドヴィアコンタクト7a
〜7hは、隣り合うメモリセル(図示せず)と共通であ
る。また、1層金属配線6d、すなわちワード線WL
は、行方向につながっている。
から5番目の層)を示している。図3(b)に示すよう
に、メモリセル1のこの層には、それぞれ列方向(カラ
ム方向)に伸びる5つの2層金属配線8a〜8eが設け
られている。これらの2層金属配線8a〜8eは、それ
ぞれ、左側の接地電圧線Vssと、ビット線BLと、電
源電圧線VDD(M−C VDD)と、ビット線BL#
と、右側の接地電圧線Vssとを構成する。
金属配線8a(Vss)と1層金属配線6aとを接続す
るヴィアコンタクト9aが設けられている。2層金属配
線8b近傍には、2層金属配線8b(BL)と1層金属
配線6eとを接続するヴィアコンタクト9dが設けられ
ている。2層金属配線8c近傍には、それぞれ、2層金
属配線8c(VDD)と1層金属配線6b、6fとを接
続するヴィアコンタクト9b、9eが設けられている。
2層金属配線8d近傍には、2層金属配線8d(BL
#)と1層金属配線6cとを接続するヴィアコンタクト
9cが設けられている。2層金属配線8e近傍には、2
層金属配線8e(Vss)と1層金属配線6gとを接続
するヴィアコンタクト9fが設けられている。なお、2
層金属配線8a〜8eは、カラム方向に隣り合うメモリ
セル(図示せず)につながっている。また、ヴィアコン
タクト9a〜9fは、周囲のメモリセル(図示せず)と
共通である。
リセル1が、行方向及び列方向に2次元配列で配置さ
れ、これにより本発明にかかるソフトエラー対策容量が
付加されたCMOS−SRAMが構築されている。以
下、このCMOS−SRAMの構成及び機能を説明す
る。図4(a)は、8個のメモリセル1が、行方向に2
個並び、列方向に4個並ぶように2次元配列されたCM
OS−SRAM(2×4レイアウト)の平面図である。
図4(b)は、図4(a)に示すCMOS−SRAMを
折れ線Jに沿った、おおむね列方向に切断した立面断面
図である。また、図5(a)は、図4(a)、(b)に
示すCMOS−SRAMの等価回路を示す図である。
ように、このCMOS−SRAMでは、各メモリセル1
の容量プレート2は、列方向、すなわち図4(a)にお
いて矢印Yで示す方向につながっている。すなわち、列
方向に並ぶ複数のメモリセル1については、容量プレー
ト2が共通化ないしは共有化されている。つまり、実質
的には、各列毎に1つずつ容量プレート2が設けられて
いるともいえる。しかしながら、各メモリセル1の容量
プレート2は、行方向、すなわち図4(a)において矢
印Xで示す方向にはつながっていない。すなわち、行方
向に隣り合う容量プレート2は、互いに独立している
(分離されている)。
構成する各メモリセル1の記憶保持部である両ノードN
D1、ND2につながっている。なお、各ノードND
1、ND2は、層間膜13によって互いに確実に絶縁さ
れている。そして、各ノードND1、ND2の直上に容
量絶縁膜12が配置され、この容量絶縁膜12の直上に
容量導電膜11が形成されている。すなわち、容量プレ
ート2は、容量導電膜11と容量絶縁膜12とが積層さ
れた2層構造のものである。この容量プレート2によっ
てノードND1、ND2の容量が増加している。
させるには、容量導電膜11に定電圧(例えば、VD
D、GND等)を印加する必要がある。このため、容量
導電膜11は、所定の定電圧印加用電源に接続される。
そして、このCMOS−SRAMでは、前記のとおり、
列方向に並ぶ複数のメモリセル1について容量プレート
2が共通化されているので、容量導電膜11の定電圧印
加用電源への接続は、同一列内の複数のメモリセル1に
対して1つのみでよい。したがって、容量プレート2に
定電圧を供給するための配線構造(例えば、コンタク
ト)ないしその製造プロセスが非常に簡素化される。ま
た、歩留まりも大幅に高められる。
レート2(容量導電膜11)が列方向につながっていな
い場合は、各メモリセル1の容量プレート2の容量導電
膜11に、それぞれ、個別に定電圧を供給する必要があ
る。このため、容量用配線14と多数のコンタクト15
とを設けなければならず、容量プレート2に定電圧を供
給するための配線構造が非常に複雑なものなる。このた
め、歩留まりの低下を招き、かつ冗長メモリセルを構築
しにくくなる
S−SRAMないしメモリセル1では、ノード接続配線
の上側に容量プレート2が設けられているので、メモリ
セルサイズを増加させることなく、ソフトエラー対策容
量を形成することができる。ここで、ノードND1、N
D2の直上に形成される容量プレート2の容量導電膜1
1に印加する電位を、両ロードトランジスタLTr1、
LTr2のソース電位VDDに設定した場合は、該ソー
スの直上に形成される電源電圧線VDDとの接続のため
のダマシン層5b、5iと、容量プレート2とのマージ
ンは必要とされない。このため、容量プレート2を大き
く形成することができ、より大きな容量を得ることがで
きる。したがって、メモリセルの面積を増やさずに、容
易に容量を追加することができ、ソフトエラーに強いC
MOS−SRAMが得られる。
印加する電位を、電源電圧線VDDと異なる電位、例え
ば接地電圧線Vss(GND)に設定した場合は、容量
導電膜11が電源電圧線VDDとショートする可能性が
高くなる。このため、両ダマシン層5b、5iと容量プ
レート2との間隔を大きくする必要がある。ただし、こ
の場合は、容量プレート2の容量導電膜11が接地電圧
(Vss)であるので、容量プレート2と、ダマシン層
5a、5jとのマージンは必要とされない。このため、
総合的には、メモリセルの面積を増やすことなく容易に
容量を追加することができ、ソフトエラーに強いSRA
Mが得られる。
RAM(半導体記憶装置)よれば、ICの低電圧化や集
積化等により記憶保持のための電荷量が少なくなった場
合でも、ソフトエラーの発生を有効に低減することがで
きる。また、容量プレート2に定電圧を供給するための
配線構造及びその製造プロセスを簡素化することができ
る。さらに、スタンバイ不良が発生したメモリセルを冗
長メモリセルで置換することにより、スタンバイ不良を
救済することができ、歩留まりを大幅に高めることがで
きる。
しつつ、また適宜図1〜図5を参照しつつ、本発明の実
施の形態2にかかるCMOS−SRAM(半導体記憶装
置)を説明する。ただし、この実施の形態2にかかるC
MOS−SRAMないしそのメモリセルの基本構成は、
図1〜図5に示す、実施の形態1にかかるCMOS−S
RAMないしそのメモリセルの場合と同様であるので、
説明の重複を避けるため、以下では主として実施の形態
1と異なる点を説明する。なお、図6に示す実施の形態
2において、実施の形態1と共通する構成要素には、実
施の形態1の場合と同一の参照番号が付されている。
CMOS−SRAMでは、列方向に並ぶ複数のメモリセ
ル1に対して共通化された容量プレート2の容量導電膜
11が電源電圧線VDDに接続され、これにより容量プ
レート2がノードND1、ND2にソフトエラー対策用
容量を付加するようになっている。このCOMS−SR
AMには、歩留まりの向上を図るため、不良なメモリセ
ル1と置換するための冗長メモリセル(図示せず)が設
けられている。そして、CMOS−SRAM内に不良な
メモリセル1が発見されたときには、該メモリセル1を
冗長メモリセルで置換するようにしている。なお、不良
なメモリセル1を冗長メモリセルで置換する手法は、後
で説明する。
は、電源電圧線M−CVDD、接地電圧線Vss(GN
D)及び容量プレート2は、それぞれ、ビット線BL、
BL#と平行な方向に伸長するように配置されている。
他方、ワード線WLは、ビット線BL、BL#と垂直な
方向に伸長するように配置されている。なお、容量プレ
ート2は、行方向には連結されていない(すなわち、列
毎に分離されている)。そして、各ワード線WLをスイ
ッチングするワード線ドライバ16と、各ビット線B
L、BL#をスイッチングするビット線ドライバ17と
が設けられている。なお、ワード線ドライバ16は単純
化され、ワード線プルアップ素子を省略してNMOSの
形態で示されている。このワード線ドライバ16では、
スタンバイ時には、NMOSのゲート信号は電源電圧
(VDD電圧)とされている。また、ビット線ドライバ
17も単純化され、PMOSの形態で示されている。こ
のビット線ドライバ17では、スタンバイ時には、PM
OSのゲート信号が接地電圧(Vss電圧)とされてい
る。
2の容量導電膜11を電源電圧線VDDに接続するプレ
ート接続線18と、電源電圧線M−CVDDとには、そ
れぞれ、p型MOSトランジスタからなるビット線負荷
用スイッチ19と、セルプレート用スイッチ20と、M
−CVDD用スイッチ21とが介設されている。これら
の各スイッチは、それぞれ、ヒューズプログラム信号線
22を介して印加されるヒューズプログラム出力信号に
よって制御されるようになっている。これら3つのスイ
ッチ19〜21の制御信号は、共通化されている。
列方向に並ぶメモリセル1にスタンバイ不良が発生した
ときには、容量プレート2の容量導電膜11が電源電圧
線VDDに接続され、該メモリセル1がセル冗長信号に
よりスイッチングされて冗長メモリセルと置換される。
以下、スタンバイ不良の場合について、スタンバイ不良
の検出手法ないし不良なメモリセル1の冗長カラム(冗
長メモリセル)への置換手法を説明する。
良なメモリセル1の冗長カラム(冗長メモリセル)への
置換方法の概要を説明する。すなわち、テストモード時
において、スイッチ回路をすべて非導通状態に設定した
場合、メモリセル1の列方向の配列(以下、「メモリセ
ルアレイ1」という。)中にスタンバイ電流不良のメモ
リセル1が存在すれば、電源電圧線M−CVDLの電圧
が、そのリーク電流により低下する。したがって、この
電圧降下を検出することにより、スタンバイ電流不良の
メモリセルアレイ1を検出することができる。電源電圧
線M−VVDDの電圧レベルが接地電圧レベルになる
と、これに対応するメモリセル1の記憶データが消失
し、このメモリセル1が動作不良状態となる。そこで、
メモリセル1のデータを読出し、メモリセル1の記憶デ
ータがテスト書込データと異なっているか否か(又は、
正常データを読み出せないか否か)を判定することによ
り、不良なメモリセルアレイ1ないしメモリセル1を特
定することができる。
を特定した後、ヒューズプログラム回路(図示せず)を
プログラムし、不良なメモリセルアレイ1に対応する電
源電圧線M−CVDDを電源ノードから切り離す。この
ように、スタンバイ電流不良/動作正常のメモリセルア
レイ1を確実に検出し、対応する電源電圧線MC−VD
Dを電源ノードから切り離すことにより、スタンバイ電
流不良/動作正常のメモリセルアレイ1を冗長置換によ
り救済することができ、かつスタンバイ電流を低減する
ことができる。
つつ、具体的なスタンバイ不良の検出方法ないし冗長メ
モリセルへの置換方法を説明する。すなわち、まず、通
常の使用状態での電圧レベルの電源電圧で、メモリセル
アレイ1の各メモリセル1にテストデータを書き込む
(ステップS1)。そして、メモリセル1へのテストデ
ータの書き込みが完了した後、電源電圧(VDD電圧)
を、通常の使用状態よりも高い状態に保持し、このメモ
リセルアレイ1をスタンバイ状態にする(ステップS
2)。
ず)から電源端子に印加される電源電圧レベルを調整す
ることにより行われる。また、ステップS2で電源電圧
(VDD電圧)を通常使用時よりも高くすることによ
り、スタンバイ電流不良/動作正常のメモリセルアレイ
1ないしはメモリセル1の存在を顕著化させることがで
きる。
をHレベルに設定し、電源電圧線M−CVDDを電源ノ
ードから分離する(ステップS3)。電源電圧線M−C
VDDに、スタンバイ電流不良のメモリセル1が接続さ
れている場合、該電源電圧線M−CVDDの電圧レベル
が低下する。
Hレベルに設定し、各電源電圧線M−CVDDの電圧レ
ベルを検出し、その検出結果に応じて、対応する電源電
圧線の電圧レベルをそれぞれ設定する(ステップS
4)。すなわち、異常スタンバイ電流によりその電圧レ
ベルが低下した電源電圧線M−CVDDの電圧レベル
を、接地電圧レベルに駆動する。そして、これらのテス
トモード指示信号TEST1及びTEST2をともにL
レベルに設定し、スタンバイ電流不良のメモリセル1を
顕在化させて動作不良状態とする動作ステップを完了す
る(ステップS5)。スタンバイ電流不良のメモリセル
1は、その電源ノードに接地電圧が供給されており、記
憶データは消失している。次に、このメモリセルの記憶
データを順次読み出す(ステップS6)。
だテストデータと異なる場合は、この不良のメモリセル
1のアドレス(列アドレス)を特定する(ステップS
7)。なお、このメモリセル1の記憶データは、その記
憶ノードがともにLレベルであり、読み出データは不定
データとなる。ここで、動作不良が生じたメモリセル1
のアドレスは動作不良を検出するテストモード時に検出
され、スタンバイ電流不良/動作正常のメモリセル1
と、動作不良のメモリセル1との識別が行われる。動作
不良のメモリセル1が、スタンバイ電流不良を生じさせ
るとは限らないからである。
が行われた後、この不良のメモリセル1の列アドレス
(以下、「不良列アドレス」という。)をプログラム
し、プログラム回路において、この不良のメモリセル1
に対応するプログラム回路のリンク素子を溶断する。こ
れにより、スタンバイ電流不良のメモリセル1に接続さ
れた電源電圧線M−CVDDを電源ノードから切り離
す。
スタンバイ電流不良のメモリセル1が、異常なスタンバ
イリーク電流を引き起こすのを防止することができる。
不良の列アドレスを用いるのは、電源電圧線M−CVD
Dが列方向に延在しており、各メモリセルアレイ1に対
応して電源電圧線M−CVDDが配置されるからであ
る。なお、動作不良のメモリセルアレイ1ないしメモリ
セル1に対しては、スタンバイ電流の不良/正常にかか
わらず、対応する電源電圧線M−CVDDの電源ノード
からの切り離しを行ってもよい。
レスのプログラムにより、スタンバイ電流不良/動作正
常のメモリセルアレイ1ないしメモリセル1が、冗長メ
モリセルに置換される。なお、一般的には、各メモリセ
ルアレイ1に対応してスイッチゲートが設けられ、メモ
リセルアレイ単位で電源電圧線M−CVDDの分離が行
われる。しかしながら、このスイッチゲートは、複数列
の電源電圧線M−CVDDに対して1つ設けられてもよ
い。この場合、複数列単位でスタンバイ電流不良のメモ
リセル1の置換救済が行われる。
1のデータ読み出し時にテストモード指示信号TEST
1及びTEST2が活性状態に保持されていてもよい。
すなわち、電源電圧線M−CVDDの電圧を検出保持回
路(図示せず)によりラッチした状態で、メモリセル1
のデータの読出が行なわれてもよい。
M−CVDDを、テストモード時に電源ノードから分離
し、この電源電圧線M−CVDDの電圧レベルを検出す
る。そして、電源電圧線M−CVDDの電圧レベルが低
下している場合は、電源電圧線M−CVDDを接地電圧
レベルに駆動し、スタンバイ電流不良のメモリセルアレ
イ1ないしメモリセル1を確実に動作不良状態に設定す
ることができる。これにより、スタンバイ電流不良/動
作正常のメモリセルアレイ1ないしメモリセル1を、動
作不良状態に設定することができ、容易に、この列アド
レスを特定することができる。また、スタンバイ電流不
良の電源電圧線M−CVDDを電源ノードから切り離し
ておくことにより、スタンバイ電流不良を確実に救済す
ることができる。
RAMにおいて、例えば、ある列(カラム)にスタンバ
イ不良が見つかると、ヒューズプログラム信号がHレベ
ルになる。これにより、ビット線負荷用スイッチ19
と、セルプレート用スイッチ20と、M−CVDD用ス
イッチ21とがオフされ、その列のメモリセル1にはス
タンバイ電流が流れなくなり、冗長カラム(冗長メモリ
セル)に置換される。これにより、例えば次のような原
因によるカラム系スタンバイ不良や容量プレート2に関
する不良を救済することができる。
D1、ND2との間のショート ノードND1、ND2と電源電圧線VDDとの間の
ショート ノードND1、ND2と接地電圧線Vssとの間の
ショート ノードND1、ND2とワード線WLとの間のショ
ート ノードND1、ND2とビット線BL、BL#との
間のショート ビット線BL、BL#とワード線WLとの間のショ
ート ワード線WLと電源電圧線VDDとの間のショート ビット線BL、BL#と接地電圧線Vssとの間の
ショート 電源電圧線VDDと接地電圧線Vssとの間のショ
ート
不良が生じたカラムの冗長カラムへのライン置換を、ビ
ット線BL(BL#)と、プレート接続線18と、電源
電圧線M−CVDD容量の一括置換により、容易に行う
ことができる。よって、メモリセル1のスタンバイ不良
が生じたときには、該メモリセル1を容易にないしは簡
単に冗長メモリセルで置換することができ、歩留まりを
向上させることができる。
しつつ、また適宜図1〜図6を参照しつつ、本発明の実
施の形態3にかかるCMOS−SRAM(半導体記憶装
置)を具体的に説明する。ただし、この実施の形態3に
かかるCMOS−SRAMないしそのメモリセルの基本
構成は、実施の形態1、2にかかるCMOS−SRAM
ないしそのメモリセルの場合と同様であるので、説明の
重複を避けるため、以下では主として実施の形態1、2
と異なる点を説明する。なお、図8に示す実施の形態3
において、実施の形態1、2と共通する構成要素には、
実施の形態1、2の場合と同一の参照番号が付されてい
る。
CMOS−SRAMでは、容量プレート2の容量導電膜
11を、非常に短い接続導線23を介して、電源電圧線
M−CVDD(第1、第2ロードトランジスタLTr
1、LTr2のソース)に接続することにより、容量導
電膜11に電源電圧(VDD)が印加されるようになっ
ている。そして、図6に示す実施の形態2における容量
プレート用スイッチ20は省かれている。つまり、電源
電圧線MC−VDDと容量プレート2の容量導電膜11
とが接続され、M−CVDD用スイッチ21は、実施の
形態2におけるセルプレート用スイッチ20を兼ねてい
る(容量プレート2と第1、第2ロードトランジスタL
Tr1、LTr2とに対して共通化されている)。その
他の構成は、実施の形態2の場合と同様である。
2の場合と同様に、ヒューズプログラム信号のオン・オ
フにより、スタンバイ不良が生じたカラム(メモリセ
ル)の冗長カラム(冗長メモリセル)へのライン置換
を、ビット線BL(BL#)と、接続導線23と、電源
電圧線M−CVDDとを一括置換することにより、容易
に行うことができる。よって、メモリセル1のスタンバ
イ不良が生じたときには、メモリセル1を容易にないし
は簡単に冗長メモリセルで置換することができ、歩留ま
りを向上させることができる。
ート用スイッチ20を必要としないので、配線及びトラ
ンジスタの数が低減され、該CMOS−SRAMの構造
ないしはその製造工程が簡素化される。また、ヒューズ
プログラム回路出力信号により、同時にフローティング
を行うことができる。
1(a)、(b)を参照しつつ、また適宜図1〜図6を
参照しつつ、本発明の実施の形態4にかかるCMOS−
SRAM(半導体記憶装置)を具体的に説明する。ただ
し、この実施の形態4にかかるCMOS−SRAMない
しそのメモリセルの基本構成は、実施の形態1、2にか
かるCMOS−SRAMないしそのメモリセルの場合と
同様であるので、説明の重複を避けるため、以下では主
として実施の形態1、2と異なる点を説明する。なお、
図9に示す実施の形態4において、実施の形態1、2と
共通する構成要素には、実施の形態1、2の場合と同一
の参照番号が付されている。
CMOS−SRAMでは、列方向に並ぶ複数のメモリセ
ル1に対して共通化された容量プレート2の容量導電膜
11が接地電圧線GNDに接続され、これにより容量プ
レート2がノードND1、ND2にソフトエラー対策用
容量を付加するようになっている。そして、ヒューズプ
ログラム信号線22が、ビット線負荷用スイッチ19及
びM−CVDD用スイッチ21にヒューズプログラム信
号を印加する分岐線と、セルプレート用スイッチ20に
ヒューズプログラム信号を印加する分岐線とに分岐して
いる。ここで、セルプレート用スイッチ20用の分岐線
にはインバータ回路25が介設されている。なお、セル
プレート用スイッチ20は、Nch型のトランジスタで
ある。その他の構成は、実施の形態2の場合と同様であ
る。
AMでは、容量プレート2の容量導電膜11は、Nch
型のトランジスタである容量プレート用スイッチ20を
介して接地電圧部(GND)に接続され、容量導電膜1
1は接地電位となっている。かくして、このCMOS−
SRAMでは、例えば、ある列(カラム)にスタンバイ
不良が見つかると、ヒューズプログラム信号がHレベル
になる。そして、ヒューズプログラム信号がHレベルの
時に、インバータ回路25によってLレベルに反転した
信号が容量プレート用スイッチ20に入力され、該容量
プレート用スイッチ20はオフされる。なお、ビット線
負荷用スイッチ19及びM−CVDD用スイッチ21
は、実施の形態2の場合と同様にオフされる。これによ
り、実施の形態2の場合と同様に、該カラム(メモリセ
ル)が冗長カラム(冗長メモリセル)に置換される。こ
れにより、カラム系スタンバイ不良や容量プレート2に
関する不良を救済することができる。
AMでは、容量プレート2ないし容量導電膜11は、列
方向に連結されるが、行方向には分離される必要があ
る。そして、この実施の形態4の場合ように、容量用導
電膜11が接地電圧部GND(Vss)とつながる場
合、容量プレート2ないし容量導電膜11を図11
(a)に示すような形状ないしはレイアウトとすると、
行方向に隣り合うメモリセル1同士では、ダマシン層5
a、5jを介して容量プレート2ないし容量導電膜11
が行方向につながってしまう。このため、図11(b)
に示すように、容量プレート2から、27a及び27b
で示す部分を切除するなどして、容量プレート2ないし
容量導電膜11と、ダマシン層5a、5jとの間にマー
ジンをとることが必要である。
2の場合と同様に、ヒューズプログラム信号のオン・オ
フにより、スタンバイ不良が生じたカラム(メモリセ
ル)の冗長カラム(冗長メモリセル)へのライン置換
を、ビット線BL(BL#)と、接続導線23と、電源
電圧線M−CVDDとを一括置換することにより、容易
に行うことができる。よって、メモリセル1のスタンバ
イ不良が生じたときには、メモリセル1を容易にないし
は簡単に冗長メモリセルで置換することができ、歩留ま
りを向上させることができる。
照しつつ、また適宜図1〜図6、図9を参照しつつ、本
発明の実施の形態5にかかるCMOS−SRAM(半導
体記憶装置)を具体的に説明する。ただし、この実施の
形態5にかかるCMOS−SRAMないしそのメモリセ
ルの基本構成は、実施の形態1、2、4にかかるCMO
S−SRAMないしそのメモリセルの場合と同様である
ので、説明の重複を避けるため、以下では主として実施
の形態1、2、4と異なる点を説明する。なお、図10
に示す実施の形態5において、実施の形態1、2、4と
共通する構成要素には、実施の形態1、2、4の場合と
同一の参照番号が付されている。
るCMOS−SRAMでは、Nch型トランジスタであ
る容量プレート用スイッチ20のソースを、固有の接地
電圧部GNDではなく接続導線26を介して、接地電圧
線Vss(第1、第2ドライバトランジスタDTr1、
DTr2のソース)に接続することにより、容量導電膜
11が接地電位Vss(GND)に接続されている。そ
の他の構成は、実施の形態4の場合と同様である。
4の場合と同様に、ヒューズプログラム信号のオン・オ
フにより、スタンバイ不良が生じたカラム(メモリセ
ル)の冗長カラム(冗長メモリセル)へのライン置換
を、ビット線BL(BL#)と、プレート接続線18
と、電源電圧線M−CVDDとを一括置換することによ
り、容易に行うことができる。よって、メモリセル1の
スタンバイ不良が生じたときには、メモリセル1を容易
にないしは簡単に冗長メモリセルで置換することがで
き、歩留まりを向上させることができる。
めの特別の接地電圧部GNDを必要としないので、該C
MOS−SRAMの構造ないしはその製造工程が簡素化
される。また、ヒューズプログラム回路出力信号によ
り、同時にフローティングを行うことができる。
憶装置においては、ソフトエラーに強くするための容量
を付加する容量プレートが、列方向に並ぶ複数のメモリ
セルに対して共通化され、かつ列ごとに分離されてい
る。このため、ICの低電圧化や集積化等により記憶保
持のための電荷量が少なくなった場合でも、ソフトエラ
ーの発生を有効に低減することができる。また、容量プ
レートに定電圧を供給するための配線構造及びその製造
プロセスを簡素化することができる。さらに、スタンバ
イ不良が発生したメモリセルを冗長メモリセルで置換す
ることにより、置換スタンバイ不良を救済することがで
き、歩留まりを大幅に高めることができる。
いて、列方向に並ぶメモリセルにスタンバイ不良が発生
したときに、容量プレートの容量導電膜を電源電圧部
(VDD)に接続し、メモリセルをセル冗長信号により
スイッチングして、冗長セルと置換すれば、メモリセル
のスタンバイ不良が生じたときには、該メモリセルを容
易にないしは簡単に冗長メモリセルで置換することがで
き、歩留まりを向上させることができる。
ノードとで構成されている場合、容量導電膜をロードト
ランジスタのソースに接続することにより、該容量導電
膜を電源電圧部(VDD)に接続すれば、配線及びトラ
ンジスタの数を低減することができ、該半導体記憶装置
の構造ないしはその製造工程を簡素化することができ
る。
いては、列方向に並ぶメモリセルにスタンバイ不良が発
生したときに、容量プレートの容量導電膜を接地電圧部
(GND又はVss)に接続し、該メモリセルをセル冗
長信号によりスイッチングして冗長セルと置換すれば、
メモリセルのスタンバイ不良が生じたときには、該メモ
リセルを容易にないしは簡単に冗長メモリセルで置換す
ることができ、歩留まりを向上させることができる。
ノードとで構成されている場合、容量導電膜を第1、第
2ドライバトランジスタのソースに接続することによ
り、該容量導電膜が接地電圧部(Vss)に接続すれ
ば、該半導体記憶装置の構造ないしはその製造工程を簡
素化することができる。
としてフルCMOS型(バルク6トランジスタ)のメモ
リセルを用いた場合は、配線構造及びその製造プロセス
の簡素化、あるいは不良メモリセルの冗長セルへの置換
が容易となり、歩留まり向上効果が大きくなる。
OS−SRAMのメモリセルの平面図であり、(b)
は、(a)に示すメモリセルの回路図である。
示すメモリセルの、最下層並びに下側から2番目及び3
番目の層の構造を示す平面図である。
示すメモリセルの、下側から4番目の層及び最上層の構
造を示す平面図である。
次元配列で配置されてCMOS−SRAMの平面図であ
り、(b)は(a)に示すCMOS−SRAMの折れ線
Jに沿って切断した立面断面図である。
AMの等価回路図であり、(b)は容量プレートが列方
向に連結されていないCMOS−SRAMの立面断面図
である。
RAMの回路図である。
冗長メモリセルへの置換方法を示すフローチャートであ
る。
RAMの回路図である。
RAMの回路図である。
SRAMの回路図である。
かるメモリセルの変形例を示す平面図である。
OS−SRAMの回路図である。
OS−SRAMの回路図である。
活性層、 4a〜4dゲート配線、 5a〜5j ダマ
シン層、 6a〜6g 1層金属配線、 7a〜7h
スタックドヴィアコンタクト、 8a〜8e 2層金属
配線、 9a〜9f ヴィアコンタクト、 11 容量
導電膜、 12 容量絶縁膜、 13層間膜、 14
容量用配線、 15 コンタクト、 16 ワード線ド
ライバ、 17 ビット線ドライバ、 18 プレート
接続線、 19 ビット線負荷用スイッチ、20 容量
プレート用スイッチ、 21 MC−VDD用スイッ
チ、 22 ヒューズプログラム信号線、 23 接続
導線、 25 インバータ回路、 26 接続導線、
ATr1 第1アクセストランジスタ、 ATr2第2
アクセストランジスタ、 DTr1 第1ドライバトラ
ンジスタ、 DTr2 第2ドライバトランジスタ、
LTr1 第1ロードトランジスタ、 LTr2 第2
ロードトランジスタ、 ND1 第1ノード、 ND2
第2ノード、 BL ビット線、 BL# ビット
線、 VDD 電源電圧線、 Vss接地線、 WL
ワード線。
Claims (6)
- 【請求項1】 それぞれ記憶ノードに単位情報を記憶す
るようになっている複数のメモリセルが行方向及び列方
向に2次元配列で配置される一方、ソフトエラーに強く
するための容量を付加する容量プレートが設けられてい
る半導体記憶装置であって、 上記容量プレートが、列方向に並ぶ複数のメモリセルに
対して共通化され、かつ列ごとに分離されていることを
特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項2】 列方向に並ぶ上記メモリセルにスタンバ
イ不良が発生したときには、上記容量プレートの容量導
電膜が電源電圧部に接続され、該メモリセルがセル冗長
信号によりスイッチングされて冗長メモリセルと置換さ
れるようになっていることを特徴とする請求項1に記載
の半導体記憶装置。 - 【請求項3】 上記記憶ノードが、第1ドライバトラン
ジスタ及び第1ロードトランジスタの各ドレインと第2
ドライバトランジスタ及び第2ロードトランジスタの各
ゲートとに接続された第1ノードと、第2ドライバトラ
ンジスタ及び第2ロードトランジスタの各ドレインと第
1ドライバトランジスタ及び第1ロードトランジスタの
各ゲートとに接続された第2ノードとで構成されてい
て、 上記容量導電膜を上記第1、第2ロードトランジスタの
ソースに接続することにより、該容量導電膜が電源電圧
部に接続されるようになっていることを特徴とする請求
項2に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項4】 列方向に並ぶ上記メモリセルにスタンバ
イ不良が発生したときには、上記容量プレートの容量導
電膜が接地電圧部に接続され、該メモリセルがセル冗長
信号によりスイッチングされて冗長メモリセルと置換さ
れるようになっていることを特徴とする請求項1に記載
の半導体記憶装置。 - 【請求項5】 上記記憶ノードが、第1ドライバトラン
ジスタ及び第1ロードトランジスタの各ドレインと第2
ドライバトランジスタ及び第2ロードトランジスタの各
ゲートとに接続される第1ノードと、第2ドライバトラ
ンジスタ及び第2ロードトランジスタの各ドレインと第
1ドライバトランジスタ及び第1ロードトランジスタの
各ゲートとに接続される第2ノードとで構成されてい
て、 上記容量導電膜を上記第1、第2ドライバトランジスタ
のソースに接続することにより、該容量導電膜が接地電
圧部に接続されるようになっていることを特徴とする請
求項4に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項6】 上記メモリセルがフルCMOS型のSR
AMであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
つに記載の半導体記憶装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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