JP2005003150A - 建設機械の軸受部シール - Google Patents
建設機械の軸受部シール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005003150A JP2005003150A JP2003169346A JP2003169346A JP2005003150A JP 2005003150 A JP2005003150 A JP 2005003150A JP 2003169346 A JP2003169346 A JP 2003169346A JP 2003169346 A JP2003169346 A JP 2003169346A JP 2005003150 A JP2005003150 A JP 2005003150A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- bearing
- divided
- construction machine
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
【課題】軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周の環状溝に嵌め込まれる建設機械の軸受部シールを、軸受部を分解することなしに容易に取付けることができるようにし、またシール性を損なわないようにする。
【解決手段】環状溝に嵌め込まれる弾性体からなる環状のシールに、環を接続可能に分断する分断部(30)を備え、かつ接続したときのシールの断面形状を環全体にわたって実質上同一に形成する。
【選択図】 図3
【解決手段】環状溝に嵌め込まれる弾性体からなる環状のシールに、環を接続可能に分断する分断部(30)を備え、かつ接続したときのシールの断面形状を環全体にわたって実質上同一に形成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械の軸受部シール、さらに詳しくは、作業装置などの軸部材により相対回動を自在に連結された軸受部に、土砂などの異物の侵入するのを防止するシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な建設機械である例えば油圧ショベルは、その作業装置などに軸部材であるピンにより二つの部材が相対回動を自在に連結された軸受部を多数備えている。例えば、フロント作業装置のアームの先端には、土砂の掘削積込などを行うためのバケットがピンにより回動自在に取付けられ、油圧シリンダなどの駆動手段によって回動駆動される。
【0003】
この種の軸受部には、二部材、例えばアームとバケットの対向する端面の外周部に、断面V字あるいはU字形状の環状溝が形成され、そこにシールとしてOリングシールが、二部材の間に土砂などの異物が入り込まないように、いわゆるダストシールとして嵌め込まれている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この軸受部のシールは建設機械の稼働時に土砂などの異物に直接さらされる。したがって、土砂に擦られて摩滅損傷したり、ついには破断して脱落することがある。軸受部においてこのシールの機能がなくなると、軸受部に土砂が侵入し軸受部が損傷される。損傷したシール、また脱落したシールに対し、新品のシールを軸受部に取付けるには、アームとバケットを連結するピンを抜いて軸受部を分解することにより行なわれる。この軸受部にはまた、二部材の対向端面の間に軸線方向の荷重を受けるためのスラストワッシャなども挿入されている。したがって、軸受部を分解してのシールの交換には、軸受部の再組立、軸受部への潤滑油の再充填など、多くの作業時間が必要になる。
【0005】
シールに直接土砂などの異物が当たらないようにするために、シールの周りにプロテクタを取付けることが行われる(例えば、特許文献2の図2参照)。この方法によればシールの寿命を延ばすことができ、シールの交換回数を減らし、結果的に修理のための累計作業時間を短縮することができる。しかしながら、シールを取付けのための個々の作業時間は変わらない。
【0006】
シールの取付作業を容易にするために、二分割に形成したプロテクタの内周の円周溝にシールを半割り状にして装着又は焼き付け、軸受部を分解することなしにシールを軸受部に被せるようにして取付けることができるようにしたものがある(上述の特許文献2の図4参照)。しかしながら、このシールを二分割にしたものは、取付けは容易になるが、シールが二分割になっているのでシール性が十分でない。
【0007】
【特許文献1】
実開平7−25050号公報(第1図、第3図)
【特許文献2】
実開平3−40348号公報(第2図、第4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、その技術的課題は、軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周の環状溝に嵌め込まれるシールを、軸受部を分解することなしに容易に取付けることができ、かつシール性を損なわない、建設機械の軸受部シールを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周部に形成された環状溝に嵌め込まれ、該対向する端面の間をシールする弾性体からなる環状のシールであって、
該シールの環を接続可能に分断する分断部を備え、かつ接続したときのシールの断面形状が該環全体にわたって実質上同一に形成されている、ことを特徴とする建設機械の軸受部シールである。
【0010】
そして、環状のシールに接続可能な分断部を設け、かつ接続したときのシールの断面形状が環全体にわたって同じになるようにすることにより、シールを取付けるときには軸受部を分解することなく分断部を拡げて軸受部の環状溝に被せ分断部を接続して取付けできるようにし、また環状全体にわたって断面形状が変わらないシールとすることによりシール性を確保する。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断部が、一方の分断端部に形成された接続穴と、他方の分断端部に形成されて該接続穴に嵌合する接続突起とを備えているものである。そして、接続穴と接続突起を嵌合させることにより分断部を容易にそして確実に接続できるようにする。
【0012】
請求項3に記載された発明は、請求項2記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該接続穴及び接続突起が、嵌合状態において互いに係合して環の分断を阻止する係止部を備えているものである。そして、係止部によって分断部がより確実に接続されるようにする。
【0013】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該係止部が、該接続突起に形成された環状凸部と、該接続穴に形成された環状凹部を備えているものである。そして、環状凸部と環状凹部によって接続された分断部が確実に分離しないようにする。
【0014】
請求項5に記載された発明は、請求項2から4までのいずれかに記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断部が、該接続穴に該シールの外周からつながる接着剤注入穴を備えているものである。そして、接着剤によってさらに確実に、接続された分断部が分離しないようにできるようにする。
【0015】
請求項6に記載された発明は、請求項1記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断部が、一方の分断端部及び他方の分断端部に形成された互いに重ねられて噛み合う凹凸部を備えているものである。そして、凹凸部を重ね噛み合わせることにより、分断部を接続する。
【0016】
請求項7に記載された発明は、請求項6記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断端部各々の先端に鉤状に形成され互いに係合して環の分断を阻止する係止部を備えているものである。そして、鉤状の係止部によって分断部を容易に確実に接続できるようにし、また分離しないようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された建設機械の軸受部シールについて、典型的な建設機械である油圧ショベルの回動自在に連結されている軸受部の一つであるアームとバケットの軸受部における、好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0018】
図1を参照して油圧ショベルについて説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に旋回自在に取付けられた上部旋回体6を備えている。上部旋回体6には、運転室8及びフロント作業装置10が備えられている。フロント作業装置10は、上部旋回体6に上下方向に回動自在に取付けられたブーム12と、ブーム12の先端に上下方向に回動自在に取付けられたアーム14を備えている。アーム14の先端には、土砂の掘削及び積込などに用いられるバケット16が、図1の紙面に垂直の方向に延びる軸部材であるピン18を備えた軸受部20によって回動自在に連結されている。
【0019】
この軸受部20について図2を参照して説明する。軸受部20は、二部材の一方であるバケット16に設けられた一対のボス16a、16bと、ボス16a、16bの間に位置付けられた二部材の他方であるアーム14のボス24と、ボス16a、ボス24、及びボス16bを挿通する前述のピン18を備えている。アーム14のボス24のピン穴24aの両端部にはそれぞれピン18を回動自在に取付ける軸受26が備えられている。この一対の軸受26、26の間のピン穴24aには、ピン18及び軸受26の摺動部を潤滑するための潤滑油溜25が形成されている。ピン18はその一端(図2の右端)にフランジ19が一体的に取付けられている。フランジ19はバケット16の一方のボス16aにボルト28により固定されている。したがって、ピン18はバケット16のボス16a、16bに固定支持されている。
【0020】
ピン18により相対回動を自在に連結された二部材であるアーム14とバケット16の対向した、ボス16aの端面T1及びボス24の端面T2、並びにボス16bの端面T3及びボス24の端面T4の外周部には、それぞれによって断面V字状の環状溝Gが形成されている。この一対の環状溝Gそれぞれに、弾性体からなる環状のシールSが嵌め込まれ取付けられている。シールSは、軸受部20の外部から端面T1、T2並びにT3、T4の間に土砂などの異物が入り込まないようにシールして、この端面間が損傷されないように、また軸受26とピン18の摺動部が損傷しないようにしている。
【0021】
シールSについて、第1の実施形態であるシールS1について図3を参照して説明する。シールS1は、耐侯性、耐油性、耐摩耗性などを備えた弾性体の合成ゴムあるいは合成樹脂などにより、断面dφを有し環状に形成されている。この環の一部には接続可能に分断された分断部30が備えられている。図3(a)は分断部30が接続された状態を、図3(b)は分断部30が離された状態を示している。シールS1は、図3(a)に示す分断部が接続された状態において、図3(d)に示す分断部30と図3(c)に示すその他の部分とが、環全体にわたって実質上同一の断面dφになるように形成されている。
【0022】
主として分断部30の拡大断面図である図3(e)を参照して説明する。分断部30は、一方の分断端部30aに形成された接続穴32と、他方の分断端部30bに形成されて接続穴32に嵌合する接続突起34とを備えている。接続穴32及び接続突起34は、嵌合した状態において、互いに係合し接続穴32と接続突起34との分離を阻止する係止部36を備えている。この係止部36は、接続突起34の先端に先端に向け徐々に小径に形成された円錐状の環状凸部36aと、接続穴32に形成されこの環状凸部36aと嵌合する円錐状の環状凹部36bを備えている。
【0023】
これらの接続穴32、接続突起34、環状凸部36a及び環状凹部36bは、密接して嵌合するように形成されている。また、分断端部30a及び30bの当接する外周部は凹凸なく連続してdφが続くするように形成されている。
【0024】
分断部30にはまた、接続穴32の形成された分断端部30aに外周から接続穴32につながる接着剤注入穴38が形成されている。この接着剤注入穴38から接着剤を注入することにより分断部30を分断しないように接着することができる。
【0025】
なお、弾性体により形成されるシールS1を、分断端部30aと分断端部30bとが当接する方向に付勢されるように成形すると、分断部30を接続する上で好都合である。
【0026】
シールS1の軸受部20への取付手順について図2及び図3を参照して説明する。軸受部20の損傷したシールを交換するときはシールを切断して取り除いてシールのない状態の環状溝Gに、シールS1を、図3(b)に示す分断部30が開口された状態からさらに開口を拡げて被せて嵌め込む。その後で分断部30を図3(a)に示すように、接続穴32と接続突起34を嵌合させ、また係止部36を係合させて接続する。さらにより接続を確実にするには、接着剤注入穴38を通して外側から接着剤を注入する。かくしてシールS1は軸受部20の環状溝Gに取付けられる。
【0027】
次に、シールSの第2の実施形態であるシールS2について図4を参照して説明する。このシールS2は第1の実施形態における環状のシールS1と環を接続可能に分断する分断部の形態が異なる以外は同一である。したがって、分断部以外についての説明は必要な場合を除いて省略する。
【0028】
シールS2の番号40で示す分断部は、一方の分断端部40a及び他方の分断端部40bに形成され互いに重ねられて噛み合う、実質的に同一形状の凹凸部42を備えている。図4(a)は分断部40が接続された状態を、図4(b)は分断部40が離された状態を示している。シールS2は、図4(a)に示す分断部40の接続状態において、図4(d)に示す分断部40及び図4(c)に示すその他の部分が、環全体にわたって実質上同一の断面dφとなるように形成されている。
【0029】
凹凸部42は、分断端部40a、40b各々の先端が、鉤状に形成された断面矩形の凸部42aと、基端側の断面矩形の凹部42bとを備え、一方の凸部42aと他方の凹部42bとが密接して噛み合うように形成されている。これらの凹凸面はシールS2の環により生成される平面の延びる方向と同一の方向に延びている。また、分断端部40a及び40bの当接する外周部はdφが凹凸なく連続するように形成されている。この分断部40の分断端部40a及び40b各々の先端の鉤状の凸部42aによって、環の分断、すなわち環状方向における分断端部40aと40bの分離を阻止する係止部44が形成されている。
【0030】
シールS2の軸受部20への取付手順は、分断部が異なる前述のシールS1と実質的に同様に行なわれる。したがって取付手順の説明は省略する。
【0031】
図2、図3及び図4を参照して上述したとおりの建設機械の軸受部シールの作用について説明する。
【0032】
(1)取付け:
軸部材であるピン18により相対回動を自在に連結された二部材であるアーム14及びバケット16の対向する端面T1、T2、並びにT3、T4の外周の環状溝Gへの環状のシールS(S1、S2)の取付けは、シールSに備えられた分断部、すなわちシールS1の分断部30、シールS2の分断部40を開口させて拡げた状態で、軸受部20の環状溝Gに被せて巻付けて、分断部30あるいは40を接続すればよい。したがって、軸受部20を分解することなしに容易に取付けることができ、シールの交換作業時間を大幅に短縮、改善することができる。
【0033】
(2)シール性:
分断部30あるいは40を備えた環状のシールS(S1、S2)は、分断部を接続した状態において環全体にわたって実質上同一の断面形状dφを備えている。したがって、環状溝Gに取付けた状態で十分なシール性を確保することができる。
【0034】
(3)接着:
分断部30あるいは40の嵌合あるいは噛み合う部分に接着剤を用いれば、より確実に分断部を接続することができる。特にシールS1のように、接着剤注入穴38を備えれば、分断部を接続し環状にした後に瞬間接着剤を使用することができ、通常の接着剤を塗布して接続する場合に比べて、より容易に確実に接続することができる。
【0035】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0036】
(1)係止部:
本実施の形態のシールS1においては、分断部30の接続穴32と接続突起34の部分に係止部36として円錐状の環状凸部36a及び環状凹部36bが備えられているが、この係止部36の形状は係止することができればよいから、円錐状でなく適宜の凹凸形状でもよい。
【0037】
(2)接着剤注入穴:
本実施の形態のシールS1においては、分断部30が係止部36を備えた接続穴32と接続突起34を備え、また接着剤注入穴38が設けられているが、この接着剤注入穴38は係止部36のない状態の接続穴32と接続突起34の嵌合部分に設けてもよいことは言うまでもない。
【0038】
(3)軸受部:
本実施の形態においては、シールSは軸受部として相対回動を自在に連結された二部材であるバケット16とアーム14の連結部に取付けられているが、建設機械の他の軸受部にも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明に従って構成された建設機械の軸受部シールによれば、軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周の環状溝に嵌め込まれるシールを、軸受部を分解することなしに容易に取付けることができ、かつシール性を損なわないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された軸受部シールを備えた建設機械の典型例である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1のA−A矢印方向に見たアームとバケットの軸受部の拡大断面図。
【図3】軸受部シールの第1の実施形態を示す図で、
(a)分断部を接続状態で示した平面図。
(b)分断部を分離した状態で示した斜視図。
(c)図3(a)のX1−X1におけるシールの拡大断面図。
(d)図3(a)のX2−X2における分断部の拡大断面図。
(e)図3(a)のY−Yにおける分断部の拡大断面図。
【図4】軸受部シールの第2の実施形態を示す図で、
(a)分断部を接続状態で示した斜視図。
(b)分断部を分離した状態で示した斜視図。
(c)図4(a)のX1−X1におけるシールの拡大断面図。
(d)図4(a)のX2−X2における分断部の拡大断面図。
(e)図4(a)のY−Yにおける分断部の拡大断面図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(建設機械)
14:アーム(二部材の他方)
16:バケット(二部材の一方)
18:ピン(軸部材)
20:軸受部
30:分断部
30a:一方の分断端部
30b:他方の分断端部
32:接続穴
34:接続突起
36:係止部
36a:環状凸部
36b:環状凹部
38:接着剤注入穴
40:分断部
40a:一方の分断端部
40b:他方の分断端部
42:凹凸部
44:係止部
G:環状溝
S、S1、S2:シール
T1、T2、T3、T4:端面
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械の軸受部シール、さらに詳しくは、作業装置などの軸部材により相対回動を自在に連結された軸受部に、土砂などの異物の侵入するのを防止するシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な建設機械である例えば油圧ショベルは、その作業装置などに軸部材であるピンにより二つの部材が相対回動を自在に連結された軸受部を多数備えている。例えば、フロント作業装置のアームの先端には、土砂の掘削積込などを行うためのバケットがピンにより回動自在に取付けられ、油圧シリンダなどの駆動手段によって回動駆動される。
【0003】
この種の軸受部には、二部材、例えばアームとバケットの対向する端面の外周部に、断面V字あるいはU字形状の環状溝が形成され、そこにシールとしてOリングシールが、二部材の間に土砂などの異物が入り込まないように、いわゆるダストシールとして嵌め込まれている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この軸受部のシールは建設機械の稼働時に土砂などの異物に直接さらされる。したがって、土砂に擦られて摩滅損傷したり、ついには破断して脱落することがある。軸受部においてこのシールの機能がなくなると、軸受部に土砂が侵入し軸受部が損傷される。損傷したシール、また脱落したシールに対し、新品のシールを軸受部に取付けるには、アームとバケットを連結するピンを抜いて軸受部を分解することにより行なわれる。この軸受部にはまた、二部材の対向端面の間に軸線方向の荷重を受けるためのスラストワッシャなども挿入されている。したがって、軸受部を分解してのシールの交換には、軸受部の再組立、軸受部への潤滑油の再充填など、多くの作業時間が必要になる。
【0005】
シールに直接土砂などの異物が当たらないようにするために、シールの周りにプロテクタを取付けることが行われる(例えば、特許文献2の図2参照)。この方法によればシールの寿命を延ばすことができ、シールの交換回数を減らし、結果的に修理のための累計作業時間を短縮することができる。しかしながら、シールを取付けのための個々の作業時間は変わらない。
【0006】
シールの取付作業を容易にするために、二分割に形成したプロテクタの内周の円周溝にシールを半割り状にして装着又は焼き付け、軸受部を分解することなしにシールを軸受部に被せるようにして取付けることができるようにしたものがある(上述の特許文献2の図4参照)。しかしながら、このシールを二分割にしたものは、取付けは容易になるが、シールが二分割になっているのでシール性が十分でない。
【0007】
【特許文献1】
実開平7−25050号公報(第1図、第3図)
【特許文献2】
実開平3−40348号公報(第2図、第4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、その技術的課題は、軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周の環状溝に嵌め込まれるシールを、軸受部を分解することなしに容易に取付けることができ、かつシール性を損なわない、建設機械の軸受部シールを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周部に形成された環状溝に嵌め込まれ、該対向する端面の間をシールする弾性体からなる環状のシールであって、
該シールの環を接続可能に分断する分断部を備え、かつ接続したときのシールの断面形状が該環全体にわたって実質上同一に形成されている、ことを特徴とする建設機械の軸受部シールである。
【0010】
そして、環状のシールに接続可能な分断部を設け、かつ接続したときのシールの断面形状が環全体にわたって同じになるようにすることにより、シールを取付けるときには軸受部を分解することなく分断部を拡げて軸受部の環状溝に被せ分断部を接続して取付けできるようにし、また環状全体にわたって断面形状が変わらないシールとすることによりシール性を確保する。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断部が、一方の分断端部に形成された接続穴と、他方の分断端部に形成されて該接続穴に嵌合する接続突起とを備えているものである。そして、接続穴と接続突起を嵌合させることにより分断部を容易にそして確実に接続できるようにする。
【0012】
請求項3に記載された発明は、請求項2記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該接続穴及び接続突起が、嵌合状態において互いに係合して環の分断を阻止する係止部を備えているものである。そして、係止部によって分断部がより確実に接続されるようにする。
【0013】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該係止部が、該接続突起に形成された環状凸部と、該接続穴に形成された環状凹部を備えているものである。そして、環状凸部と環状凹部によって接続された分断部が確実に分離しないようにする。
【0014】
請求項5に記載された発明は、請求項2から4までのいずれかに記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断部が、該接続穴に該シールの外周からつながる接着剤注入穴を備えているものである。そして、接着剤によってさらに確実に、接続された分断部が分離しないようにできるようにする。
【0015】
請求項6に記載された発明は、請求項1記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断部が、一方の分断端部及び他方の分断端部に形成された互いに重ねられて噛み合う凹凸部を備えているものである。そして、凹凸部を重ね噛み合わせることにより、分断部を接続する。
【0016】
請求項7に記載された発明は、請求項6記載の建設機械の軸受部シールにおいて、該分断端部各々の先端に鉤状に形成され互いに係合して環の分断を阻止する係止部を備えているものである。そして、鉤状の係止部によって分断部を容易に確実に接続できるようにし、また分離しないようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された建設機械の軸受部シールについて、典型的な建設機械である油圧ショベルの回動自在に連結されている軸受部の一つであるアームとバケットの軸受部における、好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0018】
図1を参照して油圧ショベルについて説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に旋回自在に取付けられた上部旋回体6を備えている。上部旋回体6には、運転室8及びフロント作業装置10が備えられている。フロント作業装置10は、上部旋回体6に上下方向に回動自在に取付けられたブーム12と、ブーム12の先端に上下方向に回動自在に取付けられたアーム14を備えている。アーム14の先端には、土砂の掘削及び積込などに用いられるバケット16が、図1の紙面に垂直の方向に延びる軸部材であるピン18を備えた軸受部20によって回動自在に連結されている。
【0019】
この軸受部20について図2を参照して説明する。軸受部20は、二部材の一方であるバケット16に設けられた一対のボス16a、16bと、ボス16a、16bの間に位置付けられた二部材の他方であるアーム14のボス24と、ボス16a、ボス24、及びボス16bを挿通する前述のピン18を備えている。アーム14のボス24のピン穴24aの両端部にはそれぞれピン18を回動自在に取付ける軸受26が備えられている。この一対の軸受26、26の間のピン穴24aには、ピン18及び軸受26の摺動部を潤滑するための潤滑油溜25が形成されている。ピン18はその一端(図2の右端)にフランジ19が一体的に取付けられている。フランジ19はバケット16の一方のボス16aにボルト28により固定されている。したがって、ピン18はバケット16のボス16a、16bに固定支持されている。
【0020】
ピン18により相対回動を自在に連結された二部材であるアーム14とバケット16の対向した、ボス16aの端面T1及びボス24の端面T2、並びにボス16bの端面T3及びボス24の端面T4の外周部には、それぞれによって断面V字状の環状溝Gが形成されている。この一対の環状溝Gそれぞれに、弾性体からなる環状のシールSが嵌め込まれ取付けられている。シールSは、軸受部20の外部から端面T1、T2並びにT3、T4の間に土砂などの異物が入り込まないようにシールして、この端面間が損傷されないように、また軸受26とピン18の摺動部が損傷しないようにしている。
【0021】
シールSについて、第1の実施形態であるシールS1について図3を参照して説明する。シールS1は、耐侯性、耐油性、耐摩耗性などを備えた弾性体の合成ゴムあるいは合成樹脂などにより、断面dφを有し環状に形成されている。この環の一部には接続可能に分断された分断部30が備えられている。図3(a)は分断部30が接続された状態を、図3(b)は分断部30が離された状態を示している。シールS1は、図3(a)に示す分断部が接続された状態において、図3(d)に示す分断部30と図3(c)に示すその他の部分とが、環全体にわたって実質上同一の断面dφになるように形成されている。
【0022】
主として分断部30の拡大断面図である図3(e)を参照して説明する。分断部30は、一方の分断端部30aに形成された接続穴32と、他方の分断端部30bに形成されて接続穴32に嵌合する接続突起34とを備えている。接続穴32及び接続突起34は、嵌合した状態において、互いに係合し接続穴32と接続突起34との分離を阻止する係止部36を備えている。この係止部36は、接続突起34の先端に先端に向け徐々に小径に形成された円錐状の環状凸部36aと、接続穴32に形成されこの環状凸部36aと嵌合する円錐状の環状凹部36bを備えている。
【0023】
これらの接続穴32、接続突起34、環状凸部36a及び環状凹部36bは、密接して嵌合するように形成されている。また、分断端部30a及び30bの当接する外周部は凹凸なく連続してdφが続くするように形成されている。
【0024】
分断部30にはまた、接続穴32の形成された分断端部30aに外周から接続穴32につながる接着剤注入穴38が形成されている。この接着剤注入穴38から接着剤を注入することにより分断部30を分断しないように接着することができる。
【0025】
なお、弾性体により形成されるシールS1を、分断端部30aと分断端部30bとが当接する方向に付勢されるように成形すると、分断部30を接続する上で好都合である。
【0026】
シールS1の軸受部20への取付手順について図2及び図3を参照して説明する。軸受部20の損傷したシールを交換するときはシールを切断して取り除いてシールのない状態の環状溝Gに、シールS1を、図3(b)に示す分断部30が開口された状態からさらに開口を拡げて被せて嵌め込む。その後で分断部30を図3(a)に示すように、接続穴32と接続突起34を嵌合させ、また係止部36を係合させて接続する。さらにより接続を確実にするには、接着剤注入穴38を通して外側から接着剤を注入する。かくしてシールS1は軸受部20の環状溝Gに取付けられる。
【0027】
次に、シールSの第2の実施形態であるシールS2について図4を参照して説明する。このシールS2は第1の実施形態における環状のシールS1と環を接続可能に分断する分断部の形態が異なる以外は同一である。したがって、分断部以外についての説明は必要な場合を除いて省略する。
【0028】
シールS2の番号40で示す分断部は、一方の分断端部40a及び他方の分断端部40bに形成され互いに重ねられて噛み合う、実質的に同一形状の凹凸部42を備えている。図4(a)は分断部40が接続された状態を、図4(b)は分断部40が離された状態を示している。シールS2は、図4(a)に示す分断部40の接続状態において、図4(d)に示す分断部40及び図4(c)に示すその他の部分が、環全体にわたって実質上同一の断面dφとなるように形成されている。
【0029】
凹凸部42は、分断端部40a、40b各々の先端が、鉤状に形成された断面矩形の凸部42aと、基端側の断面矩形の凹部42bとを備え、一方の凸部42aと他方の凹部42bとが密接して噛み合うように形成されている。これらの凹凸面はシールS2の環により生成される平面の延びる方向と同一の方向に延びている。また、分断端部40a及び40bの当接する外周部はdφが凹凸なく連続するように形成されている。この分断部40の分断端部40a及び40b各々の先端の鉤状の凸部42aによって、環の分断、すなわち環状方向における分断端部40aと40bの分離を阻止する係止部44が形成されている。
【0030】
シールS2の軸受部20への取付手順は、分断部が異なる前述のシールS1と実質的に同様に行なわれる。したがって取付手順の説明は省略する。
【0031】
図2、図3及び図4を参照して上述したとおりの建設機械の軸受部シールの作用について説明する。
【0032】
(1)取付け:
軸部材であるピン18により相対回動を自在に連結された二部材であるアーム14及びバケット16の対向する端面T1、T2、並びにT3、T4の外周の環状溝Gへの環状のシールS(S1、S2)の取付けは、シールSに備えられた分断部、すなわちシールS1の分断部30、シールS2の分断部40を開口させて拡げた状態で、軸受部20の環状溝Gに被せて巻付けて、分断部30あるいは40を接続すればよい。したがって、軸受部20を分解することなしに容易に取付けることができ、シールの交換作業時間を大幅に短縮、改善することができる。
【0033】
(2)シール性:
分断部30あるいは40を備えた環状のシールS(S1、S2)は、分断部を接続した状態において環全体にわたって実質上同一の断面形状dφを備えている。したがって、環状溝Gに取付けた状態で十分なシール性を確保することができる。
【0034】
(3)接着:
分断部30あるいは40の嵌合あるいは噛み合う部分に接着剤を用いれば、より確実に分断部を接続することができる。特にシールS1のように、接着剤注入穴38を備えれば、分断部を接続し環状にした後に瞬間接着剤を使用することができ、通常の接着剤を塗布して接続する場合に比べて、より容易に確実に接続することができる。
【0035】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0036】
(1)係止部:
本実施の形態のシールS1においては、分断部30の接続穴32と接続突起34の部分に係止部36として円錐状の環状凸部36a及び環状凹部36bが備えられているが、この係止部36の形状は係止することができればよいから、円錐状でなく適宜の凹凸形状でもよい。
【0037】
(2)接着剤注入穴:
本実施の形態のシールS1においては、分断部30が係止部36を備えた接続穴32と接続突起34を備え、また接着剤注入穴38が設けられているが、この接着剤注入穴38は係止部36のない状態の接続穴32と接続突起34の嵌合部分に設けてもよいことは言うまでもない。
【0038】
(3)軸受部:
本実施の形態においては、シールSは軸受部として相対回動を自在に連結された二部材であるバケット16とアーム14の連結部に取付けられているが、建設機械の他の軸受部にも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明に従って構成された建設機械の軸受部シールによれば、軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周の環状溝に嵌め込まれるシールを、軸受部を分解することなしに容易に取付けることができ、かつシール性を損なわないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された軸受部シールを備えた建設機械の典型例である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1のA−A矢印方向に見たアームとバケットの軸受部の拡大断面図。
【図3】軸受部シールの第1の実施形態を示す図で、
(a)分断部を接続状態で示した平面図。
(b)分断部を分離した状態で示した斜視図。
(c)図3(a)のX1−X1におけるシールの拡大断面図。
(d)図3(a)のX2−X2における分断部の拡大断面図。
(e)図3(a)のY−Yにおける分断部の拡大断面図。
【図4】軸受部シールの第2の実施形態を示す図で、
(a)分断部を接続状態で示した斜視図。
(b)分断部を分離した状態で示した斜視図。
(c)図4(a)のX1−X1におけるシールの拡大断面図。
(d)図4(a)のX2−X2における分断部の拡大断面図。
(e)図4(a)のY−Yにおける分断部の拡大断面図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(建設機械)
14:アーム(二部材の他方)
16:バケット(二部材の一方)
18:ピン(軸部材)
20:軸受部
30:分断部
30a:一方の分断端部
30b:他方の分断端部
32:接続穴
34:接続突起
36:係止部
36a:環状凸部
36b:環状凹部
38:接着剤注入穴
40:分断部
40a:一方の分断端部
40b:他方の分断端部
42:凹凸部
44:係止部
G:環状溝
S、S1、S2:シール
T1、T2、T3、T4:端面
Claims (7)
- 軸部材により相対回動を自在に連結された二部材の対向する端面の外周部に形成された環状溝に嵌め込まれ、該対向する端面の間をシールする弾性体からなる環状のシールであって、
該シールの環を接続可能に分断する分断部を備え、かつ接続したときのシールの断面形状が該環全体にわたって実質上同一に形成されている、ことを特徴とする建設機械の軸受部シール。 - 該分断部が、一方の分断端部に形成された接続穴と、他方の分断端部に形成されて該接続穴に嵌合する接続突起とを備えている、請求項1記載の建設機械の軸受部シール。
- 該接続穴及び接続突起が、嵌合状態において互いに係合して環の分断を阻止する係止部を備えている、請求項2記載の建設機械の軸受部シール。
- 該係止部が、該接続突起に形成された環状凸部と、該接続穴に形成された環状凹部を備えている、請求項3記載の建設機械の軸受部シール。
- 該分断部が、該接続穴に該シールの外周からつながる接着剤注入穴を備えている、請求項2から4までのいずれかに記載の建設機械の軸受部シール。
- 該分断部が、一方の分断端部及び他方の分断端部に形成された互いに重ねられて噛み合う凹凸部を備えている、請求項1記載の建設機械の軸受部シール。
- 該分断端部各々の先端に鉤状に形成され互いに係合して環の分断を阻止する係止部を備えている、請求項6記載の建設機械の軸受部シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003169346A JP2005003150A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 建設機械の軸受部シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003169346A JP2005003150A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 建設機械の軸受部シール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005003150A true JP2005003150A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34094508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003169346A Withdrawn JP2005003150A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 建設機械の軸受部シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005003150A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101050997B1 (ko) | 2009-09-17 | 2011-07-21 | 재 영 이 | 스크롤 압축기의 더스트 시일 고정장치 |
CN103195776A (zh) * | 2013-04-22 | 2013-07-10 | 艾志(南京)环保管接技术股份有限公司 | 一种油封锚形接口 |
CN104118670A (zh) * | 2014-07-14 | 2014-10-29 | 洛阳能源密封件有限公司 | 一种大型罐体的压接式软密封装置 |
JP2015203489A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | Nok株式会社 | シールリング及び密封装置 |
WO2017169535A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三菱電線工業株式会社 | シールリング |
-
2003
- 2003-06-13 JP JP2003169346A patent/JP2005003150A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101050997B1 (ko) | 2009-09-17 | 2011-07-21 | 재 영 이 | 스크롤 압축기의 더스트 시일 고정장치 |
CN103195776A (zh) * | 2013-04-22 | 2013-07-10 | 艾志(南京)环保管接技术股份有限公司 | 一种油封锚形接口 |
JP2015203489A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | Nok株式会社 | シールリング及び密封装置 |
CN104118670A (zh) * | 2014-07-14 | 2014-10-29 | 洛阳能源密封件有限公司 | 一种大型罐体的压接式软密封装置 |
CN104118670B (zh) * | 2014-07-14 | 2016-04-27 | 南通康达鑫电子有限公司 | 一种大型罐体的压接式软密封装置 |
WO2017169535A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三菱電線工業株式会社 | シールリング |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20140173948A1 (en) | Excavating tooth wear indicator and method | |
CN203977489U (zh) | 工具固定系统的耐磨箍套 | |
JP2009257376A (ja) | 軸受装置 | |
US11118329B2 (en) | Retainer sleeve | |
JP2005003150A (ja) | 建設機械の軸受部シール | |
JP2009091766A (ja) | 作業機械の二部材連結構造 | |
JP2007009598A (ja) | 作業機械の連結ピン構造 | |
JP2872583B2 (ja) | シールリングの収納構造 | |
JP2004028203A (ja) | 2部材連結装置 | |
JP4988642B2 (ja) | 軸受装置 | |
US7966754B2 (en) | Adapter for attaching a tool to a machine | |
JP3650254B2 (ja) | ピン結合部の潤滑油飛散防止装置 | |
JP3764262B2 (ja) | 軸受装置 | |
KR200443397Y1 (ko) | 굴착기용 오물차단밴드 | |
JPH10122235A (ja) | 軸受装置 | |
JP4254232B2 (ja) | ピン結合部構造 | |
JP2657632B2 (ja) | シール構造 | |
JP4473082B2 (ja) | 軸受装置 | |
CN212248423U (zh) | 一种间隙调整机构和挖掘机 | |
JP2008075382A (ja) | 軸受装置 | |
KR200143078Y1 (ko) | 굴삭기용 아암 보스의 측면 마모 방지 구조 | |
JPS6020859Y2 (ja) | 建設機械のフロントピン結合部用oリングシ−ル | |
KR101125238B1 (ko) | 더스트 시일 링 | |
KR100817295B1 (ko) | 산업기계용 패킹 조립체 | |
JPH1181371A (ja) | ピン結合部の潤滑油飛散防止装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060905 |