JP2005003129A - ガスケット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガスケット1本体のうち、インテークマニホールド30がスロットルボディ20に対して相対的に移動する矢印C方向に略直交する領域近傍であって矢印C方向の上流側に、装着溝21に装着されてスロットルボディ20とインテークマニホールド30とが組付けられた場合に装着溝21の矢印C方向上流側の溝側壁24に密接する突起9を備える。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ガスケットは外部からの流体(空気等)の漏れを防ぐ目的で使用されている。そして、二部材間の隙間をガスケットによって密封する場合には、一方の部材に装着用の溝を設けて、この装着溝にガスケットを装着して、装着溝の溝底と他方の部材の表面にガスケットを密着させることにより密封している。
【0003】
ガスケットとしては、その断面が凸状、菱形状、楕円状、または、凹凸の組み合わせなどの形状を有するゴム状弾性体で構成されている。
【0004】
そして、ガスケットが密着する他方の部材は、樹脂で構成される場合がある。樹脂で成形された部材においては、うねりやクリープ等が生じたり、強度不足が生じたり、また、精度良い平面度が得られ難い場合があり、このような場合には、ガスケットを圧縮する圧縮方向の寸法のばらつきや、ガスケットを圧縮する圧縮力のばらつきが生じてしまう。このようなばらつきを吸収してシール機能を発揮させるためには、つぶし代が大きくなるよう溝の深さよりも長くガスケットを設ける必要がある。さらに、ガスケットが備えられる部材や装置において、小型化・省スペース化のため装着溝の溝幅も狭く設けられるような場合には、ガスケットの断面形状は細長いものとなる。
【0005】
しかしながら、ガスケットの断面が細長い場合には、圧縮時に倒れが生じるという問題がある。これに対して、例えば特許文献1では、ガスケット側面に所定の間隔で倒れ防止凸部を設けることにより倒れを防止している。
【0006】
【特許文献1】
特許第3310547号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、二部材間の組付けにおいて、一方の部材の装着溝に装着されたガスケットに対して、他方の部材が相対的に斜め方向から組付けられる場合がある。
【0008】
この場合、圧縮力が斜め方向からガスケットに加わることで一層倒れやすくなるが、更に、蓋がガスケットに摺動する作用も働くために、倒れるだけではおさまらず、ガスケット断面が回転してしまうという問題まで起こる。特許文献1に記載されたようなガスケットにおいて、ガスケット本体の両側に設けられた倒れ防止突起は、蓋により垂直方向から加わる圧縮力によって生じる倒れの防止には有効であるが、蓋が斜め方向から組付けられる場合には逆効果になってしまう。その理由は、ガスケットが斜め方向に圧縮される場合、片方の溝側壁に押し付けられるが、溝側壁に直接接触するのは倒れ防止突起であるので、蓋がガスケットに対して摺動する作用が働いた場合には安定性が悪くなり、この突起を支点として回転してしまうからである。
【0009】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、相対的に斜め方向に組付けられる二部材間の隙間を密封するガスケットにおいて、ガスケットの回転を防止することによって、密封性能の安定化を図ったガスケットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を採用した。
【0011】
本発明のガスケットは、互いに対向した面を持つ二部材のうち、一方の部材の面に形成された装着溝にガスケットを装着した後、二部材の面同士が対向方向に対して斜めの方向に接近させて(相対的に移動させて)二部材を組付ける場合に適用されるもので、装着溝に装着されるガスケットの所定の位置に突起を設けることによって、組付け時の回転防止を図ることにより密封性能を安定させたものである。
【0012】
二部材を組付ける場合においては、他方の部材の角部がガスケットに接触することなく、二部材を相対的に斜め方向に移動させて組付けると好ましい。
【0013】
そして、所定の位置とは、ガスケット本体のうち、他方の部材が一方の部材に対して相対的に移動する他方部材移動方向に略直交する領域近傍であって、他方部材移動方向の上流側を意味するものである。また、ガスケット本体に接する面と、他方の部材が一方の部材に対して相対的に移動する他方部材移動方向に略直交する面とが略一致する領域近傍であって、他方部材移動方向の上流側ということもできる。また、ガスケット本体は、所定の位置(突起が設けられた領域)の他方部材移動方向の下流側において、対向する装着溝の溝側壁に略平行な側面を有している。ここで、所定の位置は、二部材が組付けられる場合に生じる他方部材移動方向の圧縮力が、ガスケットを回転させようとガスケットに最も作用する領域を含むものである。
【0014】
この所定の位置に設けられた突起は、二部材の組付け時にガスケットが圧縮され始めた場合、装着溝の他方部材移動方向上流側の溝側壁に密接するように設けられている。また、突起が設けられた領域の他方部材移動方向の下流側のガスケットの側面は、二部材の組付け時に、装着溝の他方部材移動方向下流側の溝側壁に押し付けられて溝側壁に密接すると好ましい。ここで、二部材の組付け時にガスケットが圧縮され始めた場合に、突起が装着溝の他方部材移動方向上流側の溝側壁に密接するとともに、突起が設けられた領域の他方部材移動方向の下流側のガスケットの側面が、装着溝の他方部材移動方向下流側の溝側壁に密接することが好ましい。また、二部材が組付けられる前の状態で、ガスケットが装着溝内に装着されただけの状態では、突起や側面は溝側壁に接触していても、接触していなくてもよい。
【0015】
本発明は、具体的には、互いに対向した面を持つ二部材のうち、一方の部材の面に形成された装着溝に装着され、前記二部材の面同士が対向方向に対して斜めの方向に接近して前記二部材が組付けられることにより圧縮されて、前記二部材間の隙間を密封するガスケットであって、
ガスケット本体のうち、前記二部材のうち他方の部材が前記一方の部材に対して相対的に移動する他方部材移動方向に略直交する領域近傍であって、他方部材移動方向の下流側に、対向する前記装着溝の溝側壁に略平行な側面を有し、他方部材移動方向の上流側のみに、前記二部材の組付け時にガスケットが圧縮され始めた場合に該装着溝の他方部材移動方向上流側の溝側壁に密接する突起を備えることを特徴とする。
【0016】
二部材の面同士が対向方向に対して斜めの方向に接近して二部材が組付けられる場合、圧縮力が斜め方向(他方部材移動方向)からガスケットに加わり、更に、他方の部材がガスケットに対して摺動する作用も働くために、ガスケットは、装着溝内でガスケットに加わる圧縮力の方向(他方部材移動方向)に転がろうとする(装着溝の溝底に位置するガスケットの領域においては、他方部材移動方向上流側に向かおうとする)。この場合、ガスケットは、他方部材移動方向の下流側に、対向する装着溝の溝側壁(装着溝の他方部材移動方向下流側の溝側壁)に略平行な側面を有しているので、ガスケットに加わる力によってその側面が溝側壁に押し付けられて該溝側壁に密接(面接触)することにより、ガスケットを溝内で安定させることができガスケットの回転を防止することができる。さらに、ガスケットに設けられた突起が、二部材の組付け時にガスケットが圧縮され始めたときから装着溝の他方部材移動方向上流側の溝側壁に密接するので、ガスケットをより安定させることができガスケットの回転を防止することができる。したがって、密封性能の安定化を図ることが可能となる。
【0017】
また、上記の構成において、ガスケットは、断面略五角形であると好適である。これは、他方の部材側に突出し、先端が断面R形状をなす断面山形形状を形成する二つの斜面によって決まる3点(先端と、それぞれの斜面の端部)と、装着溝の溝底に面接触する底面によって決まる2点(溝底の端部)とによって構成される五角形の断面形状を意味するものである。
【0018】
そして、二部材の組付けは、ガスケットの二つの斜面の先端が、他方部材の密接面にのみ接触するように行っている。このとき、ガスケットの二つの斜面のうち、他方の部材が一方の部材に対して相対的に移動する方向の下流側の端部であって断面略五角形を構成する角部、及び、該角部と底面との間の側面は、角部に対向する装着溝の溝側壁に密接するように設けられている。
【0019】
このように、ガスケットの二つの斜面の先端は、R形状に形成されているので、一方の部材が他方の部材に組付けられていく過程において、ガスケットが他方の部材の密接面から受ける面圧は、密接面との接触角度に影響されることなく、略均一とすることができる。
【0020】
二部材の組付け時には、ガスケットは、他方の部材が一方の部材に対して相対的に移動する方向に力を受けることとなるが、ガスケットの二つの斜面のうち他方の部材が相対的に移動する方向の下流側の角部、及び、該角部と底面との間の側面が装着溝の溝側壁に密接し(特に、側面においては溝側壁に面接触する)、さらに、ガスケットの底面が装着溝の溝底に面接触するので、ガスケットの回転をより効果的に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0022】
本実施の形態に係るガスケットは、互いに対向した面を持つ二部材のうち、一方の部材の面に形成された装着溝に装着され、前記二部材の面同士が対向方向に対して斜めの方向に接近して前記二部材が組付けられることにより圧縮されて、前記二部材間の隙間を密封するガスケットである。
【0023】
このようなガスケットは、例えば、自動車等の内燃機関のインテークマニホールドとスロットルボディとの間で適用され、スロットルボディの断面形状が略台形形状である場合に好適に適用される。本実施の形態では、二部材として、スロットルボディ(一方の部材に相当)とインテークマニホールド(他方の部材に相当)とを例示して説明するものである。
【0024】
図1は、本実施の形態に係るガスケット1が装着される装着溝21が形成されたスロットルボディ20とインテークマニホールド30との組付けを説明するための模式的断面図であり、同図(a)は組付け前の状態を示す図、同図(b)は組付け後の状態を示す図である。図2は、スロットルボディ20に形成された装着溝21を示すためのスロットルボディ20の要部の模式的正面図である。図2に示すA−A断面は、図1に示すスロットルボディ20に相当する。図3は本発明の実施の形態に係るガスケット1を示す模式的断面図であり、ガスケット1がスロットルボディ20に形成された装着溝21に装着された状態であって、スロットルボディ20とインテークマニホールド30とが組付けられる前の状態を示している。図3は図1(a)に示すG部に相当する図である。図4は、ガスケット1をインテークマニホールド30側から見た模式的上視図である。図5は、図4のB−B断面図であり、ガスケット1の両側に設けられた突起10を示す図である。図6は、ガスケット1が装着溝21に装着された状態で、スロットルボディ20とインテークマニホールド30とが組付けられた状態を示す模式的断面図である。
【0025】
本実施の形態に係るガスケット1は、スロットルボディ20に形成された装着溝21に装着され、この装着溝21と、インテークマニホールド30の装着溝21に対向する密接面31と、にシール面を形成することによって、スロットルボディ20とインテークマニホールド30との間の隙間を密封するものである。
【0026】
そして、スロットルボディ20とインテークマニホールド30との組付けは、スロットルボディ20の装着溝21が形成された面とインテークマニホールド30の密接面31とが、それぞれ相対的に斜め方向に移動して、すなわち、スロットルボディ20とインテークマニホールド30との対向面同士が対向方向に対して斜めの方向に接近することにより行われるものである。
【0027】
ここで、図3に示すように、組付け前の状態において、スロットルボディ20に対してインテークマニホールド30が位置する側をAとし、インテークマニホールド30に対してスロットルボディ20が位置する側をBとする。本実施の形態においては、スロットルボディ20が、内燃機関に取り付けられたインテークマニホールド30に嵌め込まれる(組付けられる)場合について説明するもので、この場合、インテークマニホールド30に対してスロットルボディ20がB側からA側へ、矢印D方向に移動することとなる。なお、スロットルボディ20とインテークマニホールド30とを、例えば、単体同士で組付ける場合においては、スロットルボディ20とインテークマニホールド30とは、相対的に斜め方向に移動するものであるので、スロットルボディ20側からみれば、インテークマニホールド30がA側からB側へ矢印C方向に移動することとなる。ここで、矢印C方向とは、他方部材移動方向に相当するものである。
【0028】
また、スロットルボディ20に形成された装着溝21は、溝底22と、B側の溝側壁23と、A側の溝側壁24と、から構成されている。
【0029】
本実施の形態に係るガスケット1は、ゴム状弾性体によって構成されるものであり、断面略五角形に形成されている。
【0030】
すなわち、ガスケット1は、溝底22に当接する底面2と、溝側壁23に対向して設けられ溝側壁23に略平行な側壁(側面)3と、溝側壁24に対向する側壁4と、インテークマニホールド30に対向し、断面略五角形の先端8を形成するように断面略山形形状となる傾斜面5,6とを備えるものである。そして、先端8においては、傾斜面5,6の間で面取りされたR形状(湾曲形状)に形成されている。
【0031】
そして、装着溝21に装着されたガスケット1に、矢印C方向の力がかかった場合、すなわち、スロットルボディ20とインテークマニホールド30とが組付けられる場合には、側壁3と傾斜面5との角部7が、インテークマニホールド30が相対的に移動する矢印C方向の下流側の溝側壁23に密接するように設けられており、また、側壁3は溝側壁23に面接触するように設けられている。
【0032】
また、図4,5に示すように、ガスケット1の両側、すなわち、装着溝21に装着された場合にそれぞれの溝側壁に対向する領域に、所定の間隔で突起10が設けられている。
【0033】
さらに、本実施の形態では、ガスケット1本体に接する面と、インテークマニホールド30がスロットルボディ20に対して相対的に移動する方向、すなわち図3,4に示す矢印C方向に略直交する面とが略一致するガスケット1本体の領域近傍であって矢印C方向の上流側のみに、スロットルボディ20とインテークマニホールド30との組付け時にガスケットが圧縮され始めた場合に装着溝21の矢印C方向上流側の溝側壁24に接触する突起9を設けている。
【0034】
突起9は、インテークマニホールド30が嵌め込まれることによりガスケット1に矢印C方向の圧縮力(インテークマニホールド30とガスケット1とが摺動することにより生ずる力(摩擦力))が作用した場合に、溝側壁24に密接することにより、ガスケット1が図3に示す矢印E方向に回転してしまうことを防止するためのものである。
【0035】
突起9は、インテークマニホールド30が嵌め込まれることにより生じる矢印C方向の圧縮力が、ガスケット1を回転させようとガスケット1に最も作用する領域に設けられている。また、矢印C方向の下流側の側壁3は、少なくとも、矢印C方向の圧縮力がガスケット1を回転させようとガスケット1に最も作用する領域において、溝側壁23に略平行に設けられている。
【0036】
以下に、ガスケット1の組付け方法について説明する。
【0037】
まず、ガスケット1の底面2がスロットルボディ20の溝底22に当接するように、ガスケット1をスロットルボディ20の装着溝21に装着する。
【0038】
そして、インテークマニホールド30に対してスロットルボディ20をB側から矢印D方向に移動させる(図1,3参照)。
【0039】
このとき、インテークマニホールド30の角部32がガスケット1に接触しないようにスロットルボディ20を移動させて、スロットルボディ20をインテークマニホールド30に嵌め込んでいく。すなわち、インテークマニホールド30の密接面31が、スロットルボディ20に装着されたガスケット1の特に先端8に接触するようにスロットルボディ20を移動させ、先端8を密接面31に接触させる。そして、先端8が密接面31に接触した後、その接触状態を保つように密接面31に先端8を摺動させながらスロットルボディ20を移動させて、スロットルボディ20をインテークマニホールド30に嵌め込んでいく。これにより、図1(a)に矢印Fで示す、スロットルボディ20を介したインテークマニホールド30の空気の流路が形成される。
【0040】
このようにガスケット1の組付けを行うことにより、インテークマニホールド30の角部32がガスケット1に接触することはないので、角部32との干渉によってガスケット1に生じる倒れやねじれを防止することができる。
【0041】
また、先端8は面取りされてR形状に形成されているので、スロットルボディ20がインテークマニホールド30に嵌め込まれていく過程において、ガスケット1がインテークマニホールド30の密接面31から受ける面圧は、ガスケット1と密接面31との接触角度に影響されることなく、略均一とすることができる。
【0042】
また、装着溝21に装着されているガスケット1は、スロットルボディ20がインテークマニホールド30に嵌め込まれることによって、矢印C方向に圧縮される力を受けることとなる。
【0043】
これにより、ガスケット1は、側壁3が装着溝21の溝側壁23の方へ倒れるような力を受けるが、図6に示すように、側壁3が溝側壁23に面接触し、さらに、側壁3と傾斜面5との角部7が溝側壁23に密接することにより、ガスケット1が倒れてしまったり、回転してしまったりすることを防止することができる。さらに、底面2が溝底22に面接触しており、ガスケット1が矢印C方向に圧縮される力を受けることにより、底面2が溝底22に密接することとなり、ガスケット1が回転してしまうことを防止することができる。
【0044】
さらに、突起9が、インテークマニホールド30が嵌め込まれることにより生じる矢印C方向の圧縮力が、ガスケット1を回転させようとガスケット1に最も作用する領域に設けられているので、このような圧縮力が作用した場合に、溝側壁24に密接することによって、ガスケット1が回転してしまうことをより効果的に防止することができる。
【0045】
また、突起10が、ガスケット1本体の周方向にわたって所定の間隔で設けられているので、ガスケット1に生じる倒れをより効果的に防止することができる。
【0046】
また、先端8は、断面山形形状をなす傾斜面5,6によって構成されているので、先端8が密接面31に摺動密接された場合でもねじれが生じ難い構成となっている。
【0047】
また、先端8が密接面31に摺動密接しながら、スロットルボディ20がインテークマニホールド30に嵌め込まれていく過程において、ガスケット1(特に、傾斜面5,6が形成される部位)に大きなねじれが生じることはなく、側壁3及び角部7が溝側壁23に密接し、底面2が溝底22に密接することにより、ガスケット1の倒れや回転を防止することができるので、ガスケット1(特に、傾斜面5,6が形成される部位)がスロットルボディ20とインテークマニホールド30との間に噛み込んでしまうことを防止することができる。
【0048】
なお、本実施の形態において、装着溝21は、ガスケット装着時の作業性の効率化のため、テーパ状に形成されており、ガスケット1の装着溝内に設けられる部分も装着溝21に略倣った形状としている。しかしながら、これに限るものではなく、例えば図7に示すように、装着溝21を断面略矩形状としてもよく、ガスケット1の装着溝内に設けられる部分も、装着溝に略倣った断面略矩形状としてもよい。
【0049】
また、本実施の形態においては、ガスケット1本体の断面形状を略五角形としたが、これに限るものではなく、インテークマニホールド30が嵌め込まれることにより生じる矢印C方向の圧縮力が、ガスケットを回転させようとガスケットに最も作用する領域に突起が設けられていればよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガスケットの回転を防止することができ、密封性能の安定化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガスケットが装着される装着溝が形成されたスロットルボディとインテークマニホールドとの組付けを説明するための図である。
【図2】スロットルボディに形成された装着溝を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るガスケットを示す模式的断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るガスケットの模式的上視図である。
【図5】図5は、図4のB−B断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るガスケットが装着溝に装着された状態で、スロットルボディとインテークマニホールドとが組付けられた状態を示す模式的断面図である。
【図7】装着溝の断面形状、及び、ガスケットの装着溝内の部分の断面形状が異なった形態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 ガスケット
2 底面
3,4 側壁
5,6 傾斜面
7 角部
8 先端
9 突起
10 突起
20 スロットルボディ
21 装着溝
22 溝底
23,24 溝側壁
30 インテークマニホールド
31 密接面
32 角部
Claims (2)
- 互いに対向した面を持つ二部材のうち、一方の部材の面に形成された装着溝に装着され、前記二部材の面同士が対向方向に対して斜めの方向に接近して前記二部材が組付けられることにより圧縮されて、前記二部材間の隙間を密封するガスケットであって、
ガスケット本体のうち、前記二部材のうち他方の部材が前記一方の部材に対して相対的に移動する他方部材移動方向に略直交する領域近傍であって、他方部材移動方向の下流側に、対向する前記装着溝の溝側壁に略平行な側面を有し、他方部材移動方向の上流側のみに、前記二部材の組付け時にガスケットが圧縮され始めた場合に該装着溝の他方部材移動方向上流側の溝側壁に密接する突起を備えることを特徴とするガスケット。 - ガスケット本体は、前記二部材のうちの他方の部材側に突出し、先端が断面R形状をなす断面山形形状を形成する二つの斜面と、前記装着溝の溝底に面接触する底面と、を有する断面略五角形に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
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