JP2005002987A - 蒸発燃料処理装置の故障診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関の停止中に、比較的簡単な構成でかつ迅速に、蒸発燃料処理装置の漏れの判定を行うことができる故障診断装置を提供する。
【解決手段】 蒸発燃料処理装置40内の圧力を代表するタンク内圧PTANKの一定時間毎の圧力変化量DPのデータを取得し、回帰直線L1の傾きAを求める。傾きAは、タンク内圧PTANKの2回微分値に相当するパラメータである。傾きAの絶対値が判定閾値ATHより大きいとき、蒸発燃料処理装置40に漏れがあると判定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を一時的に貯蔵し、貯蔵した蒸発燃料を内燃機関に供給する蒸発燃料処理装置の故障を診断する故障診断装置に関する。
内燃機関の停止後に蒸発燃料処理装置の漏れの有無を判定する故障診断装置は、例えば特許文献1に示されている。この装置によれば、電動ポンプにより空気を加圧して蒸発燃料処理装置内に導入し、そのときの電動ポンプの負荷電流値に基づいて漏れの有無の判定が行われる。すなわち、蒸発燃料処理装置に漏れがあるときは、電動ポンプの負荷電流値が減少するので、加圧中の負荷電流値が所定判定閾値より小さいとき、漏れがあると判定される。
特開2002−357164号公報
上記従来の装置では、加圧用の電動ポンプが必要であり、装置の構成が複雑化し、コストが高くなるという課題がある。また漏れがある場合には、加圧によって蒸発燃料処理装置内の蒸発燃料が大気中に放出されるという問題もある。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、内燃機関の停止中に、比較的簡単な構成でかつ迅速に、蒸発燃料処理装置の漏れの判定を行うことができる故障診断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、燃料タンク(9)と、大気に連通する空気通路(37)が接続され、前記燃料タンク(9)内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤を有するキャニスタ(33)と、該キャニスタ(33)と前記燃料タンク(9)とを接続する第1の通路(31)と、前記キャニスタ(33)と内燃機関の吸気系(2)とを接続する第2の通路(32)と、前記空気通路(37)を開閉するベントシャット弁(38)と、前記第2の通路(32)に設けられたパージ制御弁(34)とを備えた蒸発燃料処理装置(40)の故障を診断する故障診断装置において、前記蒸発燃料処理装置(40)内の圧力を検出する圧力検出手段(15)と、前記機関の停止を検出する機関停止検出手段と、該機関停止検出手段により前記機関の停止が検出されたときに、前記パージ制御弁(34)及びベントシャット弁(38)を閉弁し、その後の第1所定判定期間(TCHK,TMDDPTL)中の前記圧力検出手段による検出圧力(PTANK)の2回微分値に相当する判定パラメータ(A,EDDPLSQA)に基づいて、前記蒸発燃料処理装置(40)の漏れの有無を判定する第1判定手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の故障診断装置において、前記パージ制御弁(34)及びベントシャット弁(38)を閉弁した後において、前記第1所定判定期間(TMDDPTL)より長い第2所定判定期間(TMEOMAX)中の前記圧力検出手段による検出圧力(PTANK)と、該検出圧力の停滞時間(TSTY)との関係に基づいて、前記蒸発燃料処理装置(40)の漏れの有無を判定する第2判定手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、燃料タンク(9)と、大気に連通する空気通路(37)が接続され、前記燃料タンク(9)内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤を有するキャニスタ(33)と、該キャニスタ(33)と前記燃料タンク(9)とを接続する第1の通路(31)と、前記キャニスタ(33)と内燃機関の吸気系(2)とを接続する第2の通路(32)と、前記空気通路(37)を開閉するベントシャット弁(38)と、前記第2の通路(32)に設けられたパージ制御弁(34)とを備えた蒸発燃料処理装置(40)の故障を診断する故障診断装置において、前記蒸発燃料処理装置(40)内の圧力を検出する圧力検出手段(15)と、前記機関の停止を検出する機関停止検出手段と、該機関停止検出手段により前記機関の停止が検出されたときに、前記パージ制御弁(34)及びベントシャット弁(38)を閉弁し、その後の所定判定期間(TMEOMAX)中の前記圧力検出手段による検出圧力(PTANK)と、該検出圧力の停滞時間(TSTY)との関係に基づいて、前記蒸発燃料処理装置(40)の漏れの有無を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
前記第1判定手段は、前記判定パラメータの絶対値(|A|)が判定閾値(ATH)以上であるとき、蒸発燃料処理装置(40)に漏れがあると判定することが望ましい。
また前記第1判定手段は、前記検出圧力が上昇する過程において得られる判定パラメータに基づいて前記判定を行うことが望ましい。また前記第1判定手段は、前記検出圧力が、大気圧とほぼ等しい初期値から最大値まで変化する期間中における、前記検出圧力の平均変化率(EONVJUDX)を算出し、該平均変化率(EONVJUDX)に応じて前記判定閾値(ATH)を設定することが望ましい。
また前記第1判定手段は、前記検出圧力の変化率を示す変化率パラメータ(DP、)を算出し、該変化率パラメータの変化率(A)に基づいて前記判定を行うことが望ましい。より具体的には、前記第1判定手段は、変化率パラメータ(DP)の検出値及び該検出値の検出タイミング(TMU)を統計処理することにより、回帰直線を求め、その回帰直線の傾き(A)に基づいて前記判定を行うことが望ましい。
また前記第2判定手段は、前記検出圧力が停滞または減少する過程における前記検出圧力(PTANK,CDTMPCHG)と前記停滞時間(TSTY,CTMSTY)との関係に基づいて、前記判定を行うことが望ましい。また前記第2判定手段(判定手段)は、前記検出圧力及び停滞時間を統計処理することにより、回帰直線を求め、その回帰直線の傾き(EODTMJUD)に基づいて前記判定を行うことが望ましい。
さらに前記第2判定手段(判定手段)は、前記停滞時間(TDTMSTY)が所定判定時間(TDTMLK)以上となったとき、前記蒸発燃料処理装置(40)に漏れがあると判定することが望ましい。
請求項1に記載の発明によれば、機関の停止後に、パージ制御弁及びベントシャット弁が閉弁され、その後の所定判定期間中の前記圧力検出手段による検出圧力の2回微分値に相当する判定パラメータに基づいて、蒸発燃料処理装置の漏れの有無が判定される。蒸発燃料処理装置が正常であるときは、検出圧力は時間経過とともに、ほぼ直線的に変化する一方、漏れがあるときは、検出圧力の変化率(単位時間当たりの圧力変化量)が最初は比較的大きく、その後徐々に減少する傾向があることが実験的に確認されている。すなわち、検出圧力の2回微分値に相当する判定パラメータは、蒸発燃料処理装置が正常であるときは、「0」近傍の値を維持する一方、漏れがあるときは、負の値を示す。この違いは、判定期間が比較的短い場合でも明確に表れる。したがって、前記判定パラメータを用いることにより、比較的に短い期間に得られた検出圧力データに基づいて、正確な判定を行うことができる。また圧力検出手段以外に必要な構成要素はないので、簡単な構成でかつ迅速に正確な判定を行うことが可能となる。
請求項2または3に記載の発明によれば、第2所定判定期間(所定判定期間)中の検出圧力と、該検出圧力の停滞時間との関係に基づいて、蒸発燃料処理装置の漏れの有無が判定される。検出圧力が下降する過程に着目すると、蒸発燃料処理装置に比較的小さな孔がある場合には、検出圧力が停滞または低下するほど、検出圧力が停滞する(変化しない)時間が長くなる傾向がある。一方蒸発燃料処理装置が正常である場合には、逆に検出圧力が低下するほど、停滞時間が短くなる傾向がある。したがって、検出圧力と、検出圧力の停滞時間との関係に基づいて、小さな孔による漏れの有無を正確に判定することが可能となる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蒸発燃料処理装置及び内燃機関の制御装置の構成を示す図である。同図において、1は例えば4気筒を有する内燃機関(以下単に「エンジン」という)であり、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁3にはスロットル弁開度(THA)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子制御ユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
燃料噴射弁6は、吸気管2の途中であってエンジン1とスロットル弁3との間の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられている。また、各燃料噴射弁6は燃料供給管7を介して燃料タンク9に接続されており、燃料供給管7の途中には燃料ポンプ8が設けられている。燃料タンク9は給油のための給油口10を有しており、給油口10にはフィラーキャップ11が取付けられている。
燃料噴射弁6はECU5に電気的に接続され、該ECU5からの信号によりその開弁時間が制御される。吸気管2のスロットル弁3の下流側には吸気管内絶対圧PBAを検出する吸気管内絶対圧(PBA)センサ13、及び吸気温TAを検出する吸気温(TA)センサ14が装着されている。
エンジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲にはエンジン回転数を検出するエンジン回転数(NE)センサ17が取付けられている。エンジン回転数センサ17はエンジン1のクランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置でパルス(TDC信号パルス)を出力する。エンジン1の冷却水温TWを検出するエンジン水温センサ18及びエンジン1の排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ(以下「LAFセンサ」という)19が設けれられており、これらのセンサ13〜19の検出信号はECU5に供給される。LAFセンサ19は、排気中の酸素濃度(エンジン1に供給される混合気の空燃比)にほぼ比例する信号を出力する広域空燃比センサとして機能するものである。
ECU5にはさらに、イグニッションスイッチ42及び大気圧PAを検出する大気圧センサ43が接続されており、イグニッションスイッチ42の切替信号及び大気圧センサ43の検出信号がECU5に供給される。
燃料タンク9は、チャージ通路31を介してキャニスタ33に接続され、キャニスタ33は、吸気管2のスロットル弁3の下流側にパージ通路32を介して接続されている。
チャージ通路31には、二方向弁35が設けられている。二方向弁35は、燃料タンク9内の圧力が大気圧より第1所定圧(例えば2.7kPa(20mmHg))以上高いとき開弁する正圧弁と、燃料タンク9内の圧力がキャニスタ33内の圧力より第2所定圧以上低いとき開弁する負圧弁とからなる。
二方向弁35をバイパスするバイパス通路31aが設けられており、バイパス通路31aには、バイバス弁(開閉弁)36が設けられている。バイパス弁36は、通常は閉弁状態とされ、後述する故障診断実行中開閉される電磁弁であり、その動作はECU5により制御される。
チャージ通路31には、二方向弁35と燃料タンク9との間に圧力センサ15が設けられており、その検出信号はECU5に供給される。圧力センサ15の出力PTANKは、キャニスタ33及び燃料タンク9内の圧力が安定している定常状態では、燃料タンク内の圧力に等しくなるが、キャニスタ33または燃料タンク9内の圧力が変化しているとき、実際のタンク内圧とは異なる圧力を示す。以下の説明では、圧力センサ15の出力を「タンク内圧PTANK」という。
キャニスタ33は、燃料タンク9内の蒸発燃料を吸着するための活性炭を内蔵する。キャニスタ33には、空気通路37が接続されており、キャニスタ33は空気通路37を介して大気に連通可能となっている。
空気通路37の途中にはベントシャット弁(開閉弁)38が設けられている。ベントシャット弁38は、ECU5によりその作動が制御される電磁弁であり、給油時またはパージ実行中に開弁される。またベントシャット弁38は、後述する故障診断実行時に開閉される。ベントシャット弁38は、駆動信号が供給されないときは、開弁する常開型の電磁弁である。
パージ通路32のキャニスタ33と吸気管2との間には、パージ制御弁34が設けられている。パージ制御弁34は、その制御信号のオン−オフデューティ比(制御弁の開度)を変更することにより流量を連続的に制御することができるように構成された電磁弁であり、その作動はECU5により制御される。
燃料タンク9、チャージ通路31、バイパス通路31a、キャニスタ33、パージ通路32、二方向弁35、バイパス弁36、パージ制御弁34、空気通路37、及びベントシャット弁38により、蒸発燃料処理装置40が構成される。
本実施形態では、イグニッションスイッチ42がオフされても、後述する故障診断を実行する期間中は、ECU5、バイパス弁36及びベントシャット弁38には電源が供給される。なおパージ制御弁34は、イグニッションスイッチ42がオフされると、電源が供給されなくなり、閉弁状態を維持する。
燃料タンク9の給油時に蒸発燃料が大量に発生すると、キャニスタ33に蒸発燃料が貯蔵される。エンジン1の所定運転状態において、パージ制御弁34のデューティ制御が行われ、適量の蒸発燃料がキャニスタ33から吸気管2に供給される。
ECU5は、入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、記憶回路、及び出力回路を備えている。入力回路は、各種センサ等からの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する。記憶回路は、前記CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する。出力回路は、燃料噴射弁6、パージ制御弁34、バイパス弁36及びベントシャット弁38に駆動信号を供給する。
ECU5のCPUは、エンジン回転数センサ17、吸気管内絶対圧センサ13、エンジン水温センサ18などの各種センサの出力信号に応じてエンジン1に供給する燃料量制御、パージ制御弁のデューティ制御等を行う。ECU5のCPUは、以下に説明する蒸発燃料処理装置40の故障診断処理を実行する。
図2は、本実施形態における蒸発燃料処理装置の故障診断手法を説明するためにタンク内圧PTANKの推移を示すタイムチャートである。より具体的には、図2は、エンジン1の停止後、所定時間に亘ってベントシャット弁38及びバイパス弁36を開弁する大気開放処理を実行し、次にベントシャット弁38を閉弁した時刻t0からのタンク内圧PTANKの推移を示す。同図(a)は蒸発燃料処理装置40が正常な場合に対応し、同図(b)は蒸発燃料処理装置40に漏れがある場合に対応する。これらの図から明らかなように、蒸発燃料処理装置40が正常であるときは、タンク内圧PTANKはほぼ直線的に増加する一方、漏れがあるときは、タンク内圧PTANKは、最初は比較的大きな変化率(傾き)で上昇し、徐々に変化率が減少する傾向を示す。したがって、この差を検知することにより、漏れの有無を判定することができる。すなわち、タンク内圧PTANKの2回微分値に相当する判定パラメータを算出すると、正常時は判定パラメータはほぼ「0」となるのに対し、漏れがあるときは判定パラメータは、負の値となる。本実施形態では、判定パラメータの絶対値を判定閾値と比較し、判定パラメータの絶対値が判定閾値以上であるときは、漏れがあると判定するようにしている。
図3(a)は、一定時間毎にサンプリングされたタンク内圧PTANKの実測データ例を示す。一定時間毎にサンプリングされるタンク内圧PTANKの検出値を、PTANK(k)と表すと、変化量DPは下記式(1)で算出される。
DP=PTANK(k)−PTANK(k−1) (1)
図3(b)は、この変化量DPの推移を示すタイムチャートであり、ばらつきはあるものの、徐々に減少する傾向が示されている。そこで、本実施形態では、最小二乗法により、変化量DPの推移を示す回帰直線L1を求め、この傾きAを判定パラメータとして使用することとしている。
ただし、燃料タンク内で発生する蒸発燃料の量が多く、ベントシャット弁38を閉弁した後の圧力変化率が大きいときは、蒸発燃料処理装置40が正常であっても、圧力変化量DPは徐々に減少する傾向を示すことが、実験的に確認されている。そこで、本実施形態では、図4に示すように、ベントシャット弁38を閉弁した時刻t0後における、タンク内圧PTANKの最大値PTANKMAXを検出し、時刻t0から、タンク内圧PTANKが最大となる時刻t1までの期間中の平均変化率EONVJUDXを下記式(2)により算出し、平均変化率EONVJUDXに応じて、判定閾値ATHを設定するようにしている。
EONVJUDX=(PTANKMAX−PTANK0)/TPMAX
(2)
図5は、この平均変化率EONVJUDXを横軸とし、傾きAの絶対値を縦軸とした座標平面を示し、この座標平面上に実測データがプロットされている。この図において、黒丸は正常な蒸発燃料処理装置の実測データに対応し、白丸は漏れがある蒸発燃料処理装置の実測データに対応する。この図から明らかなように、直線L2によって正常領域と、漏れ領域とを分けることができる。したがって、平均変化率EONVJUDXに対応する、直線L2上の傾きAの絶対値を判定閾値ATHとすることにより、正確な漏れ判定を行うことができる。
図6は、上述した故障診断手法を適用した、蒸発燃料処理装置40の故障診断処理の要部のフローチャートである。故障診断処理は、ECU5のCPUで所定時間(例えば80ミリ秒)毎に実行される。
ステップS11では、エンジン1が停止しているか、すなわちイグニッションスイッチがオフされているか否かを判別する。エンジン1が作動中であるときは、アップカウントタイマTM1の値を「0」に設定し(ステップS14)、本処理を終了する。
その後エンジン1が停止すると、ステップS11からステップS12に進み、大気開放処理を実行する。すなわち、ベントシャット弁38及びバイパス弁36を開弁し、蒸発燃料処理装置40内を大気に開放する。大気開放処理は、所定大気開放時間(例えば90秒)に亘って実行される。
ステップS13では、大気開放処理が終了したか否かを判別し、終了していないときは、前記ステップS14に進む。大気開放処理が終了すると、タンク内圧PTANKは、ほぼ大気圧PATMと等しくなる。このときのタンク内圧PTANKが初期圧PTANK0として記憶される。
大気開放処理が終了すると、ステップS15に進み、ベントシャット弁38を閉弁する。次いで、タイマTM1の値が所定判定時間TCHK(300秒)を越えたか否かを判別する(ステップS16)。最初はこの答は否定(NO)であるので、タンク内圧PTANKが所定上限圧力PLMH(例えば初期圧PTANK0より2.7kPa(20mmHg)程度高い圧力)より高いか否かを判別する(ステップS17)。最初はこの答は否定(NO)であるので、ステップS18に進み、図7に示す傾きA算出処理を実行する。傾きA算出処理では、上述した回帰直線L1の傾きAが算出される。
続くステップS19では、タンク内圧PTANKが最大圧力PTANKMAXより高いか否かを判別する。最大圧力PTANKMAXは、非常に小さい値(例えば「0」)に初期化されているので、最初はこの答が肯定(YES)となり、その時点のタンク内圧PTANKが、最大圧力PTANKMAXとして記憶される(ステップS20)とともに、その時点のタイマTM1の値が、最大圧力検出時間TPMAXとして記憶される(ステップS21)。
以後の処理で、タンク内圧PTANKが最大圧力PTANKMAXを越えていれば、ステップS19からステップS20に進む。タンク内圧PTANKが最大圧力PTANKMAX以下であるときは、直ちに本処理を終了する。ステップS19〜S21により、故障診断実行中におけるタンク内圧PTANKの最大値である最大圧力PTANKMAXと、さらに初期圧PTANK0から最大圧力PTANKMAXまでタンク内圧PTANKが上昇するのに要した時間である最大圧力検出時間TPMAXとが得られる。
ステップS17でタンク内圧PTANKが所定上限圧力PLMHを越えたとき、またはステップS16でタイマTM1の値が、所定判定時間TCHKを越えたときは、ステップS22に進み、前記式(2)により、平均変化率EONVJUDXを算出する。
ステップS23では、平均変化率EONVJUDXに応じて判定閾値ATHを算出する。具体的には、図5に示す直線L2に相当するテーブルを検索し(あるいは直線L2に相当する数式を用いて)、判定閾値ATHが算出される。
ステップS24では、傾きAの絶対値が判定閾値ATHより小さいか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、蒸発燃料処理装置40は正常と判定し、故障診断を終了する(ステップS25)。一方、|A|≧ATHであるときは、蒸発燃料処理装置40に漏れがあると判定し、故障診断を終了する(ステップS26)。
図7は、図6のステップS18で実行される傾きA算出処理のフローチャートである。
ステップS31では、ベントシャット弁38の閉弁時点から所定時間TLDLY(例えば1秒)が経過したか否かを判別する。所定時間TLDLYが経過するまでは、ステップS33に進み、アップカウントタイマTMUの値を「0」に設定するとともに、ダウンカウントタイマTMDを所定時間TDP(例えば1秒)に設定してスタートさせる(ステップS34)。次いで、圧力変化量DPを算出するための初期圧P0をその時点のタンク内圧PTANKに設定し(ステップS35)、データ数をカウントするカウンタCDATAの値を「0」に設定して(ステップS36)、本処理を終了する。
所定時間TLDLYが経過すると、ステップS31からステップS37に進み、ダウンカウントタイマTMDの値が「0」であるか否かを判別する。最初はTMD>0であるので、直ちに本処理を終了する。TMD=0となると、ステップS38に進み、カウンタCDATAを「1」だけインクリメントする。次いで、その時点のタンク内圧PTANKから初期圧P0を減算することにより、圧力変化量DP(PTANK−P0)を算出する(ステップS39)。
ステップS40では、下記式(3)により、アップカウントタイマTMUの値の積算値SIGMAXを算出する。
SIGMAX=TMU+SIGMAX (3)
ここで、右辺のSIGMAXは、前回算出値である。
ステップS41では、下記式(4)により、アップカウントタイマTMUの値を2乗した値の積算値SIGMAX2を算出する。
SIGMAX2=TMU2+SIGMAX2 (4)
ここで、右辺のSIGMAX2は、前回算出値である。
ステップS42では、下記式(5)により、アップカウントタイマTMUの値と圧力変化量DPの積の積算値SIGMAXYを算出する。
SIGMAXY=TMU×DP+SIGMAXY (5)
ここで、右辺のSIGMAXYは、前回算出値である。
ステップS43では、下記式(6)により、圧力変化量DPの積算値SIGMAYを算出する。
SIGMAY=DP+SIGMAY (6)
ここで、右辺のSIGMAYは、前回算出値である。
ステップS44では、初期圧P0をその時点のタンク内圧PTANKに設定し、次いでダウンカウントタイマTMDを所定時間TDPに設定してスタートさせる(ステップS45)。ステップS46では、下記式(7)にステップS40〜S43で算出される積算値SIGMAX,SIGMAX2,SIGMAXY,及びSIGMAY、並びにカウンタCDATAの値を適用し、回帰直線の傾きAを算出する。式(7)は、最小二乗法により回帰直線の傾きを求めるための式として周知のものである。
Figure 2005002987
ステップS37及びS45により、ステップS38〜S46は、所定時間TDP毎に実行される。これにより、圧力変化量DPの検出値に基づく回帰直線の傾きAが算出される。
以上のように本実施形態では、圧力変化量DPの変化特性の傾き(タンク内圧PTANKの2回微分値(時間についての2回微分値)に相当する判定パラメータ)に基づいて、漏れの有無を判定するようにしたので、簡単な構成でかつ迅速に、正確な故障診断を行うことができる。また圧力変化量DPの検出値から回帰直線を求める統計手法を用いることにより、検出値のばらつきの影響を低減し、診断精度を向上させることができる。
本実施形態では、圧力センサ15が圧力検出手段に対応し、イグニッションスイッチ42がエンジン停止検出手段に対応する。またECU5が第1判定手段を構成する。より具体的には、図6及び図7に示す処理が、第1判定手段に相当する。
(第2の実施形態)
本実施形態においても蒸発燃料処理装置40及び内燃機関の制御装置の構成は、図1に示される第1の実施形態と同一である。以下に第1の実施形態と異なる点を説明する。
図8は、本実施形態における第1の判定手法を説明するための図である。第1の判定手法は、第1の実施形態に示した判定手法と実質的に同じであるが、最終的な判定に用いる判定パラメータEODDPJUDは、下記式(8)により算出される。
EODDPUD=EDDPLSQA/DPEOMAX (8)
ここで、EDDPLSQAは、第1の実施形態における傾きAの相当する傾きパラメータである。傾きパラメータEDDPLSQAは、実際には蒸発燃料処理装置40に漏れがあるとき負の値となり、漏れが無いとき「0」近傍の値となるが、本実施形態では、第1の実施形態における傾きAの符号(正負)を反転させたものを、傾きパラメータEDDPLSQAとして用いている。DPEOMAXは、判定期間中の最大圧力であり、第1の実施形態における最大圧力PTANKMAXに相当する。
図8は、この判定パラメータEODDPJUDを縦軸とし、最大圧力DPEOMAXを横軸とした座標平面に、正常な場合のデータ(黒丸)と、漏れがある場合のデータ(白丸)とをプロットしたものである。この図から明らかなように、判定閾値DDPJUDを適切に設定することにより、漏れがある場合を正確に判定することができる。
ところで第1の判定手法では、蒸発燃料処理装置40に比較的小さな孔があり、タンク内圧PTANKの変化速度が非常に小さいときには、漏れを検出することができない。そこで、本実施形態では、第2の判定手法により、小さな孔による漏れ(以下「小孔漏れ」という)の有無を判定する。
図9は、第2の判定手法を説明するための図である。同図(a)及び(b)は、それぞれ正常な場合及び小孔漏れがある場合の、タンク内圧PTANKの推移を示す。ここで、検出圧力が変化しない時間を停滞時間TSTYと定義すると、図に示すT1,T2,T3が、停滞時間TSTYに相当する。この停滞時間TSTYと、タンク内圧PTANKとの関係を、プロットすると、正常な場合及び小孔漏れがある場合のそれぞれに対応して、図9(c)及び(d)に示す相関特性が得られる。この図の回帰直線L11及びL12の傾きに着目すると、回帰直線L11の傾きAL11は、正の比較的小さな値となり、回帰直線L12の傾きAL12は、絶対値が大きな負の値となることが明らかである。そこで、本実施形態では、検出タンク内圧PTANKと、停滞時間TSTYとの相関特性を示す回帰直線の傾きにより、小孔漏れを判定する。これを第2の判定手法という。
なお、本実施形態では、検出タンク内圧PTANKそのものではなく、検出タンク内圧PTANKをなまし処理(ローパスフィルタ処理)したタンク内圧パラメータPEONVAVEを、漏れの判定に使用する。
図10は、圧力パラメータ、すなわち、タンク内圧パラメータPEONVAVE及びタンク内圧パラメータPEONVAVEが停滞しているときの値に対応する停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMを算出する処理のフローチャートである。この処理は、所定時間(例えば80ミリ秒)毎にECU5のCPUで実行される。
ステップS51では、判定完了フラグFDONE90Mが「1」であるか否かを判別し、この答が否定(NO)、すなわち漏れ判定が終了していないときは、実行条件フラグFMCNDEONVが「1」であるか否かを判別する(ステップS52)。実行条件フラグFMCNDEONVは、図示しない実行条件判定処理で漏れ判定の実行条件が成立するとき、「1」に設定される。なお、本実施形態では、実行条件フラグFMCNDEONVが「1」に設定されたとき、大気開放処理は終了しているものとする。
FDONE90M=1であって漏れ判定が終了したとき、またはFMCNDEONV=0であって漏れ判定の実行条件が成立してないときは、ダウンカウントタイマTEODLYを所定時間TEODLY0(例えば10秒)に設定してスタートする(ステップS53)。ステップS54では、実行フラグFEONVEXE及びVSV閉弁要求フラグFVSVCLEOを「0」に設定し、本処理を終了する。実行フラグFEONVEXEは、後述するステップS59で「1」に設定される。VSV閉弁要求フラグFVSVCLEOは、ベントシャット弁38を閉弁させるとき、「1」に設定される(ステップS71参照)。
ステップS52でFMCNDEONVが「1」であって実行条件が成立しているときは、実行フラグFEONVEXEが「1」であるか否かを判別する(ステップS55)。最初は、この答は否定(NO)であるので、ステップS56に進み、ステップS53でスタートしたタイマTEODLYの値が「0」であるか否かを判別する。最初はこの答が否定(NO)であるので、VSV閉弁要求フラグFVSVCLEOを「0」に設定して(ステップS61)、本処理を終了する。
ステップS56でTEODLY=0となると、ステップS57に進み、その時点のタンク内圧PTANKを、開始圧PEOTANK0として記憶する。ステップS58では、修正タンク内圧PEOTANK、タンク内圧パラメータPEONVAVE、比較パラメータPEODTM、比較パラメータPEODTMの前回値PEODTMZ、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTM、及び停滞タンク内圧パラメータの前回値PEOAVDTMZを、いずれも「0」に設定する。修正タンク内圧PEOTANKは、タンク内圧PTANKから開始圧PEOTANK0を減算することにより算出される(ステップS62参照)。また、比較パラメータPEODTM及びその前回値PEODTMZは、後述するステップS66で、タンク内圧パラメータPEONVAVEの停滞を判定するために使用される。
ステップS59では、実行フラグFEONVEXEを「1」に設定する。ステップS60では、ダウンカウントタイマTEODTMを所定時間TMEODTM(例えば5秒)に設定してスタートさせるととに、アップカウントタイマTEONVTLを「0」に設定し、前記ステップS61に進む。
ステップS59で実行フラグFEONVEXEが「1」に設定された後は、ステップS55の答が肯定(YES)となるので、ステップS62に進み、タンク内圧PTANKから開始圧PEOTANK0を減算することにより、修正タンク内圧PEOTANKを算出する。ステップS63では、下記式(9)により、タンク内圧パラメータPEONVAVEを算出する。
PEONVAVE=CPTAVE×PEOTANK
+(1−CPTAVE)×PEONVAVE (9)
ここで、CPTAVEは0から1の間の値に設定されるなまし係数、右辺のPEONVAVEは、前回算出値である。
ステップS64では、比較パラメータの前回値PEODTMZを今回値PEODTMに設定し、ステップS65では、比較パラメータの今回値PEODTMをタンク内圧パラメータPEONVAVEに設定する。ステップS66では、比較パラメータの今回値と前回値が等しいか否かを判別する。この答が否定(NO)であって、タンク内圧パラメータPEONVAVEが変化しているときは、ダウンカウントタイマTEODTMを所定時間TMEODTMに設定してスタートさせ(ステップS67)、ステップS71に進む。ステップS71では、VSV閉弁要求フラグFVSVCLEOを「1」に設定し、本処理を終了する。VSV閉弁要求フラグFVSVCLEOが「1」に設定されると、ベントシャット弁38が開弁される。
ステップS66の答が肯定(YES)であって、タンク内圧パラメータPEONVAVEが停滞しているときは、タイマTEODTMの値が「0」であるか否かを判別する(ステップS68)。最初はこの答は否定(NO)であるので、直ちにステップS71に進む。ステップS68の答が肯定(YES)となると、停滞タンク内圧パラメータの前回値PEOAVDTMZを、今回値PEOAVDTMに設定し(ステップS69)、今回値PEOAVDTMを、タンク内圧パラメータPEONVAVEに設定する(ステップS70)。その後、前記ステップS71に進む。
図10の処理によれば、漏れ判定の実行条件が成立したときに、各種パラメータの初期化が行われ(ステップS57〜S60)、次にベントシャット弁38が閉弁される(ステップS71)。漏れ判定実行中は、タンク内圧パラメータPEONVAVE、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTM、及びその前回値PEOAVTMZの演算が実行される。これらのパラメータは、後述する漏れ判定処理(図11,図12,図14,図17,図18)で参照される。
図11及び図12は、第1の判定手法に基づく漏れ判定(第1漏れ判定)を実行する処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のCPUで所定時間(例えば1秒)毎に実行される。
ステップS80では、VSV閉弁フラグFVSVCPTCLが「1」であるか否かを判別する。VSV閉弁フラグFVSVCPTCLが「0」であって、ベントシャット弁38が開弁しているときは、初期圧PEONVAV0をその時点のタンク内圧パラメータPEONVAVEに設定する(ステップS81)。ステップS82では、第1傾きパラメータEDDPLSQAの算出に用いられる各種パラメータの初期化を行う。すなわち、経過時間に比例する時間パラメータCEDDPCAL、時間パラメータCEDDPCALの積算値ESIGMAX,時間パラメータCEDDPCALを2乗のした値の積算値ESIGMAX2、時間パラメータCEDDPCALと圧力変化量DPEONVの積の積算値SIGMAXY、及び圧力変化量DPEONVの積算値SIGMAYをすべて「0」に設定する。
ステップS83では、最大圧力DPEOMAXを「0」に設定する。最大圧力DPEOMAXは、ステップS95で算出される判定期間中の最大圧力(第1の実施形態におけるPTANKMAXに相当する)である。ステップS84では、第1漏れ判定フラグFDDPLK、保留フラグFDDPJDHD、及び第1漏れ判定終了フラグFEONVDDPJUDをすべて「0」に設定する。第1漏れ判定フラグFDDPLK、保留フラグFDDPJDHD、及び第1漏れ判定終了フラグFEONVDDPJUDは、それぞれ図12のステップS109、ステップS110、及びステップS111で「1」に設定される。ステップS85では、アップカウントタイマTDDPTLの値を「0」に設定する。その後本処理を終了する。
ステップS80でFVSVCPTCL=1であって、ベントシャット弁38が閉弁されているときは、ステップS86に進み、タイマTDDPTLの値が、所定時間TMDDPTL(例えば300秒)以上であるか否かを判別する。最初はこの答は否定(NO)となるので、ステップS87〜S95を実行し、第1傾きパラメータEDDPLSQA及び最大圧力DPEOMAXを算出する。
ステップS87では、時間パラメータCEDDPCALを「1」だけインクリメントする。ステップS88では、タンク内圧パラメータPEONVAVEから初期圧PEONVAV0を減算することにより、圧力変化量DPEONVを算出する。
ステップS89では、下記式(10)により、時間パラメータCEDDPCALの積算値ESIGMAXを算出する。
ESIGMAX=ESIGMAX+CEDDPCAL (10)
ここで右辺のESIGMAXは、前回算出値である。
ステップS90では、下記式(11)により、時間パラメータCEDDPCALを2乗した値の積算値ESIGMAX2を算出する。
ESIGMAX2=ESIGMAX2+CEDDPCAL×CEDDPCAL (11)
ここで右辺のESIGMAX2は、前回算出値である。
ステップS91では、下記式(12)により、時間パラメータCEDDPCALと、圧力変化量DPEONVの積の積算値SIGMAXYを算出する。
ESIGMAXY=ESIGMAXY+CEDDPCAL×DPEONV
(12)
ここで右辺のESIGMAXYは、前回算出値である。
ステップS92では、下記式(13)により、圧力変化量DPEONVの積算値SIGMAYを算出する。
ESIGMAY=ESIGMAY+DPEONV (13)
ここで右辺のESIGMAYは、前回算出値である。
ステップS93では、下記式(14)にステップS87,S89〜S92で算出される時間パラメータCEDDPCAL、積算値ESIGMAX,ESIGMAX2,ESIGMAXY,及びESIGMAYを適用し、第1傾きパラメータEDDPLSQAを算出する。
Figure 2005002987
ステップS94では、初期圧PEONVAV0をその時点のタンク内圧パラメータPEONVAVEに設定し、ステップS95では、下記式(15)により、最大圧力DPEOMAXと、タンク内圧パラメータPEONVAVEの大きい方を選択し、最大圧力DPEOMAXを算出する。
DPEOMAX=MAX(DPEOMAX,PEONVAVE) (15)
ステップS85でタイマTDDPTLの値が所定時間TMDDPTLに達すると、ステップS101(図12)に進み、最大圧力DPEOMAXが判定許可圧PDDPMIN(例えば67Pa(0.5mmHg))以上であるか否かを判別する。その答が否定(NO)であってタンク内圧PTANKの上昇が不十分であるときは、正確な判定はできないので、第1漏れ判定終了フラグFEONVDDPJUDを「0」に設定して(ステップS112)、本処理を終了する。
ステップS101でDPEOMAX≧PDDPMINであるときは、前記式(8)により、判定パラメータEODDPJUDを算出する(ステップS102)。
ステップS103では、大気圧PAに応じて図13に示すKEOP1JDXテーブルを検索し、補正係数KEOP1JDXを算出する。KEOP1JDXテーブルは、大気圧PAが低下するほど、補正係数KEOP1JDXが減少するように設定されている。図13のPA1,PA2,及びPA3は、例えばそれぞれ77kPa(580mmHg),84kPa(630mmHg),及び99kPa(740mmHg)に設定され、KX1及びKX2は、例えばそれぞれ0.75及び0.84に設定される。
ステップS104及びS105では、下記式(16)及び(17)に補正係数KEOP1JDXを適用し、OK判定閾値DDPJUDOK及びNG判定閾値DDPJUDNGを算出する。
DDPJUDOK=EODDPJDOK×KEOP1JDX (16)
DDPJUDNG=EODDPJDNG×KEOP1JDX (17)
ここで、EODDPJDOK及びEODDPJDNGは、それぞれ所定OK判定閾値及び所定NG判定閾値であり、所定OK判定閾値EODDPJDOKの方が、所定NG判定閾値EODDPJDNGより小さな値に設定される。
ステップS106では、判定パラメータEODDPJUDがOK判定閾値DDPJUDOK以下か否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、蒸発燃料処理装置40は正常であると判定し、第1漏れ判定フラグFDDPLKを「0」に設定する(ステップS108)。
ステップS106でEODDPJUD>DDPJUDOKであるときは、判定パラメータEODDPJUDがNG判定閾値DDPJUDNGより大きいか否かを判別する(ステップS107)。この答が肯定(YES)であるときは、蒸発燃料処理装置40に漏れがあると判定し、第1漏れ判定フラグFDDPLKを「1」に設定する(ステップS109)。一方、ステップS107の答が否定(NO)、すなわちDDPJUDOK<EODDPJUD≦DDPJUDNGであるときは、判定保留の決定を行い、保留フラグFDDPJDHDを「1」に設定する(ステップS110)。
ステップS111では、第1漏れ判定終了フラグFEONVDDPJUDを「1」に設定し、本処理を終了する。
図11及び図12に示す処理によれば、タンク内圧パラメータPEONVAVEに時間についての2回微分値に相当する第1傾きパラメータEDDPLSQAが算出され、さらに第1傾きパラメータEDDPLSQAを最大圧力DPEOMAXで除算することにより、判定パラメータEODDJUDが算出される。そして判定パラメータEODDJUDが、OK判定閾値DDPJUDOK以下であるときは、蒸発燃料処理装置40は正常と判定され、判定パラメータEODDJUDが、NG判定閾値DDPJUDNGより大きいときは、蒸発燃料処理装置40に漏れがあると判定され、判定パラメータEODDJUDが、OK判定閾値DDPJUDOKより大きくNG判定閾値DDPJUDNG以下であるときは、判定保留の決定がなされる。
図14は、上述した第2の判定手法による漏れ判定(以下「第2漏れ判定」という)の実行条件を判定し、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXの設定を行う処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のCPUで所定時間(例えば1秒)毎に実行される。
ステップS121では、VSV閉弁フラグFVSVCPTCLが「1」であるか否かを判別し、FVSVCPTCL=0であって大気開放処理中であるときは、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXを「0」に設定する(ステップS125)。
ベントシャット弁38が閉弁されると、ステップS121からステップS122に進み、ベントシャット弁38の閉弁時点からの時間を計測するアップカウントタイマTEONVTLの値が、バッテリの充放電状態に応じて設定されるバッテリ許可時間TBATTOKより小さいか否かを判別し、TEONVTL<TBATTOKであるときは、さらに最大実行時間TMEOMAX(例えば2400秒)より小さいか否かを判別する(ステップS123)。ステップS122またはS123の答が否定(NO)であるときは、中止フラグFEONVTMUPを「1」に設定し(ステップS124)、前記ステップS125に進む。
ステップS123でTEONVTL<TMEOMAXであるときは、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが第1所定圧P0以上でかつ第2所定圧P1以下であるか否かを判別する(ステップS126)。第1所定圧P0は、例えば大気圧に等しい値に設定され、第2所定圧P1は、第1所定圧P0より僅かに高い値、例えば、第1所定圧P0より0.133kPa(1mmHg)高い値に設定される。
ステップS126の答が肯定(YES)であって、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが大気圧近傍にあるときは、停滞タンク内圧パラメータの前回値PEOAVDTMZが第1所定圧P0より低いか否かを判別する(ステップS130)。PEOAVDTMZ<P0であって停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが増加傾向にあるときは、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXを「0」に設定する(ステップS132)。一方PEOAVDTMZ≧P0であって、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが停滞しているかまたは減少しているときは、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXを「1」に設定する(ステップS131)。
ステップS126の答が否定(NO)、すなわちPEOAVDTM<P0、またはPEOAVDTM>P1であるときは、停滞タンク内圧パラメータの今回値PEOAVDTMと前回値PEOAVDTMZが等しいか否かを判別する(ステップS127)。その答が肯定(YES)であって停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが変化していないときは、直ちに本処理を終了する。
ステップS127の答が否定(NO)であって停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが変化したときは、停滞タンク内圧パラメータの今回値PEOAVDTMが前回値PEOAVDTMZより大きいか否かを判別する(ステップS128)。この答が肯定(YES)であって、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが増加したときは、前記ステップS132に進む。ステップS128の答が否定(NO)であって停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが減少したときは、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXを「1」に設定する(ステップS129)。
図15及び図16は、図14の処理よる第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXの設定を説明するための図である。基本的には、図15(a)〜(c)に示すように、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが増加しているときは、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXは「0」に設定され、減少しているときは「1」に設定される。また図16(a)〜(c)に示すように、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが大気圧近傍(P0からP1の範囲内)に停滞しているときは、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXは常に「1」に設定される。また図16(d)に示すように、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが最初から減少する場合も、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXは常に「1」に設定される。すなわち、第2漏れ判定は、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが大気圧近傍に停滞しているとき、及び減少しているときに実行される。なお、図16に示す例では、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXは常に「1」となるので、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXは図示していない。
図17及び図18は、第2漏れ判定を実行する処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のCPUで所定時間(例えば1秒)毎に実行される。
ステップS141では、VSV閉弁フラグFVSVCPTCLが「1」であるか否かを判別し、FVSVCPTCL=0であって大気開放処理中は、ステップS145(図18)に進み、最小圧力DPEOMIN及びその前回値DPEOMINZを、ともにその時点の停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMに設定する。ステップS146では、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMの停滞時間を計測するアップカウントタイマTDTMSTYの値を「0」に設定する。
ステップS147では、図9に示した回帰直線L11及びL12の傾きに相当する第2傾きパラメータEODTMJUDを算出するためのパラメータの初期化を行う。すなわち、図9のタンク内圧PTANKに対応する圧力パラメータCDTMPCHGを「1」に設定し、図9の停滞時間TSTYに対応する停滞時間パラメータCTMSTYを「0」に設定し、圧力パラメータCDTMPCHGの積算値DTMSIGXを「1」に設定し、停滞時間パラメータCTMSTYの積算値DTMSIGYを「0」に設定し、圧力パラメータCDTMPCHGと停滞時間パラメータCTMSTYとの積の積算値DTMSIGXYを「0」に設定し、圧力パラメータCDTMPCHGを2乗した値の積算値DTMSIGX2を「1」に設定し、第2傾きパラメータEODTMJUDを「0」に設定する。
ステップS148では、第2漏れ判定フラグFDTMLK、判定不可フラグFDTMDISBL、第2漏れ判定終了フラグFEONVDTMJUD、及び圧力変化フラグFCHGをすべて「0」に設定する。第2漏れ判定フラグFDTMLKは、小孔漏れがあると判定されたとき「1」に設定される(ステップS158,S169参照)。判定不可フラグFDTMDISBLは、第2漏れ判定の最大実行時間TMEOMAXが経過しても、判定が終了しないとき「1」に設定される(ステップS143参照)。第2漏れ判定終了フラグFEONVDTMJUDは、正常であるとの判定あるいは漏れがあるとの判定がなされたとき、「1」に設定される(ステップS158,S168,S169参照)。圧力変化フラグFCHGは、最小圧力DPEOMINが変化したとき、「1」に設定される(ステップS159参照)。
ステップS141の答が肯定(YES)であるとき、すなわちベントシャット弁38が閉弁されたときは、中止フラグFEONVTMUPが「1」であるか否かを判別する(ステップS142)。この答が肯定(YES)であるときは、判定不可フラグFDTMDISBLを「1」に設定し(ステップS143)、本処理を終了する。
ステップS142でFEONVTMUP=0であるときは、ステップS144に進み、第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXが「1」であるか否かを判別する。その答が否定(NO)であるときは前記ステップS145に進む。すなわち、第2漏れ判定は実行されない。
第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXが「1」に設定されると、ステップS144からステップS149に進み、最小圧力の前回値DPEOMINZを今回値DPEOMINに設定する。ステップS150では、下記式(18)により、最小圧力DPEOMINと、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMのうちの小さい方を選択し、最小圧力DPEOMINを算出する。
DPEOMIN=MIN(DPEOMIN,PEOAVDTM) (18)
ステップS151では、最小圧力の今回値DPEOMINが前回値DPEOMINZと等しいか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、タイマTDTMSTYの値が、所定判定時間TDTMLK(例えば5秒)以上か否かを判別する(ステップS152)。最初は、この答は否定(NO)であるので、ステップS153に進み、停滞時間パラメータCTMSTYを「1」だけインクリメントする。次いで、圧力変化フラグFCHGが「1」であるか否かを判別する(ステップS154)。最初は、この答は否定(NO)となるので直ちにステップS164(図18)に進む。
最小圧力DPEOMINが変化すると、すなわち停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが低下すると、ステップS151からステップS159に進み、圧力変化フラグFCHGを「1」に設定する。ステップS160では、圧力パラメータCDTMPCHGを「1」だけインクリメントする。圧力パラメータCDTMPCHGは、図9(c)または(d)の横軸に示すタンク内圧PTANKに対応するパラメータであるが、タンク内圧PTANKが低下するほど、圧力パラメータCDTMPCHGは増加する。したがって、本処理で算出される第2傾きパラメータEODTMJUDは、図9(c)の直線L11に対応する値は、負の値となり、同図(d)に示す直線L12に対応する値は、正の値となる。
ステップS161では、下記式(19)により、圧力パラメータCDTMPCHGの積算値DTMSIGXを算出する。
DTMSIGX=DTMSIGX+CDTMPCHG (19)
ここで右辺のDTMSIGXは、前回算出値である。
ステップS162では、下記式(20)により、圧力パラメータCDTMPCHGを2乗した値の積算値DTMSIGX2を算出する。
DTMSIGX2=DTMSIGX2
+CDTMPCHG×CDTMPCHG (20)
ここで右辺のDTMSIGX2は、前回算出値である。
ステップS163では、タイマTDTMSTYの値を「0」に戻す。その後ステップS164に進む。
圧力変化フラグFCHGが「1」に設定された後に、ステップS151の答が肯定(YES)となり、ステップS154に進むと、ステップS154の答が肯定(YES)となるので、ステップS155に進み、下記式(21)により、停滞時間パラメータCTMSTYの積算値DTMSIGYを算出する。
DTMSIGY=DTMSIGY+CTMSTY (21)
ここで右辺のDTMSIGYは、前回算出値である。
ステップS156では、下記式(22)により、圧力パラメータCDTMPCHGと停滞時間パラメータCTMSTYとの積の積算値DTMSIGXYを算出する。
DTMSIGXY=DTMSIGXY
+CDTMPCHG×CTMSTY (21)
ここで右辺のDTMSIGXYは、前回算出値である。
ステップS157では、圧力変化フラグFCHGを「0」に戻すとともに、停滞時間パラメータCTMSTYを「0」に戻す。その後ステップS164に進む。
ステップS164では、圧力パラメータCDTMPCHGが「1」より大きいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、回帰直線の傾きを求めることはできないので、直ちに本処理を終了する。CDTMPCHG>1であるときは、下記式(22)に圧力パラメータCDTMPCHG、及び積算値DTMSIGX,DTMSIGX2,DTMSIGY,及びDTMSIGXYを適用し、第2傾きパラメータEODTMJUDを算出する(ステップS165)。本実施形態では、最小圧力DPEOMINが変化する毎に圧力パラメータCDTMPCHGが「1」だけインクリメントされるので、圧力パラメータCDTMPCHGはサンプリングデータ数を示すパラメータでもあるため、式(22)に適用される。
Figure 2005002987
ステップS166では、第2傾きパラメータEODTMJUDが、判定閾値EODTMJDOKより大きいか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、漏れがあると判定して、第2漏れ判定フラグFDTMLKを「1」に設定するとともに、第2漏れ判定終了フラグFEONVDTMJUDを「1」に設定する(ステップS169)。
第2傾きパラメータEODTMJUDが、判定閾値EODTMJDOK以下であるときは、圧力パラメータCDTMPCHGが、所定値DTMENBIT(例えば10)以上であるか否かを判別する(ステップS167)。CDTMPCHG<DTMENBITであるときは直ちに本処理を終了する。圧力パラメータCDTMPCHGが所定値DTMENBITに達すると、ステップS168に進み、第2漏れ判定フラグFDTMLKを「0」に設定するとともに、第2漏れ判定終了フラグFEONVDTMJUDを「1」に設定する(ステップS168)。
またステップS152で、停滞時間を計測するタイマTDTMSTYの値が、所定判定時間TDTMLK以上となったときは、漏れがあると判定し、第2漏れ判定フラグFDTMLKを「1」に設定するとともに、第2漏れ判定終了フラグFEONVDTMJUDを「1」に設定する(ステップS158)。
以上のように、図17及び図18の処理によれば、停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMが停滞または低下しているときに、第2漏れ判定が実行され、停滞時間TDTMSTYが所定判定時間TDTMLK以上であるとき、または図9に示す回帰直線の傾きに対応する第2傾きパラメータEODTMJUDが、判定閾値EODTMJDOKより大きいとき、蒸発燃料処理装置40に小孔漏れがあると判定される。すなわち、第1漏れ判定(図11及び図12)では検知できない、小孔漏れを検知することができる。
図19は、第1漏れ判定処理及び第2漏れ判定処理の結果に応じて、最終判定を行う処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のCPUで所定時間(例えば1秒)毎に実行される。
ステップS171では、判定完了フラグFDONE90Mが「1」であるか否かを判別し、この答が肯定(YES)であるときは直ちに本処理を終了する。FDONE90M=0であるときは、実行条件フラグFMCNDEONVが「1」であるか否かを判別する(ステップS172)。この答が肯定(YES)であるときは、判定不可フラグFDTMDISBLが「1」であるか否かを判別する(ステップS173)。FMCNDEONV=0またはFDTMDISBL=1であるときは、中断フラグFEONVABOT及び判定完了フラグFDONE90Mを「1」に設定して(ステップS174)、本処理を終了する。
ステップS173でFDTMDISBL=0であるときは、第1漏れ判定終了フラグFEONVDDPJUDが「1」であるか否かを判別する。FEONVDDPJUD=1であって第1漏れ判定が終了しているときは、保留フラグFDDPJDHDが「1」であるか否かを判別する(ステップS176)。保留フラグFDDPJDHDが「1」であるときは、中断フラグFEONVABOTを「0」に設定するとともに、判定完了フラグFDONE90Mを「1」に設定する(ステップS184)。
保留フラグFDDPJDHDが「0」であるときは、ステップS176からステップS177に進み、第1漏れ判定フラグFDDPLKが「1」であるか否かを判別する。FDDPLK=1であるときは、故障フラグFFSD90Hを「1」に設定し(ステップS178)、FDDPLK=0であるときは、正常フラグFOK90Hを「1」に設定する(ステップS179)。その後前記ステップS184に進む。
第1漏れ判定処理が終了していないときは、ステップS175からステップS180に進み、第2漏れ判定終了フラグFEONVDTMJUDが「1」であるか否かを判別する。この答が否定(NO)であるときは直ちに本処理を終了する。第2漏れ判定処理が終了しているときは、ステップS180からステップS181に進み、第2漏れ判定フラグFDTMLKが「1」であるか否かを判別する。FDTMLK=1であるときは、故障フラグFFSD90Hを「1」に設定し(ステップS182)、FDTMLK=0であるときは、正常フラグFOK90Hを「1」に設定する(ステップS183)。その後、前記ステップS184に進む。
本実施形態においては、図11及び図12の処理が第1判定手段に相当し、図14、図17及び図18の処理が請求項2の第2判定手段あるいは請求項3の判定手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態では、圧力センサ15は、チャージ通路31に設けられているが、これに限るものではなく、例えば燃料タンク9やキャニスタ33に設けるようにしてもよい。
また上述した第2の実施形態では、検出タンク内圧PTANKをなまし処理して得られるタンク内圧パラメータPEONVAVE及び停滞タンク内圧パラメータPEOAVDTMを用いて、漏れ判定を行うようにしたが、検出タンク内圧PTANKそのものを用いてもよい。
また図17及び図18の処理では、圧力パラメータCDTMPCHG及び停滞時間パラメータCTMSTYについて最小二乗法を適用して、第2傾きパラメータEODTMJUDを算出するようにしたが、検出タンク内圧PTANK及びアップカウントタイマTDTMSTYの値について最小二乗法を適用して、第2傾きパラメータEODTMJUDを算出するようにしてもよい。
またエンジン1の作動中に吸気管2内の負圧(大気圧より低い圧力)を蓄積する負圧レザーバを設け、エンジン1の停止後に負圧レザーバに蓄積された負圧を蒸発燃料処理装置40内に導入し、負圧導入後のタンク内圧PTANKの変化に基づいて、蒸発燃料処理装置40の故障診断を実行するようにしてもよい。その場合には、上述した第1の判定手法を適用することができる。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンに燃料を供給する燃料タンクを含む蒸発燃料処理装置の故障診断にも適用が可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる蒸発燃料処理装置及び内燃機関の制御装置を示す図である。 図2は、蒸発燃料処理装置の故障診断を実行しているときのタンク内圧(PTANK)の推移を示すタイムチャートである。 タンク内圧(PTANK)の実測データを示すタイムチャート、及びその実測データに基づいて算出される回帰直線(L1)を示す図である。 故障診断を実行する期間における最大圧力(PTANKMAX)の検出を説明するためのタイムチャートである。 回帰直線の傾き(A)の絶対値の分布を示す図である。 蒸発燃料処理装置の故障診断処理のフローチャートである。 図6の処理で実行される傾きAの算出処理のフローチャートである。 第2の本実施形態における第1の判定手法を説明するための図である。 第2の本実施形態における第2の判定手法を説明するための図である。 漏れの判定に使用する圧力パラメータを算出する処理のフローチャートである。 第1の判定手法に基づく漏れ判定(第1漏れ判定)を実行する処理のフローチャートである。 第1の判定手法に基づく漏れ判定(第1漏れ判定)を実行する処理のフローチャートである。 図12の処理で使用されるテーブルを示す図である。 第2の判定手法による漏れ判定(第2漏れ判定)の実行条件を判定する処理のフローチャートである。 図14の処理よる第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXの設定を説明するための図である。 図14の処理よる第2漏れ判定条件フラグFEODTMEXの設定を説明するための図である。 第2漏れ判定を実行する処理のフローチャートである。 第2漏れ判定を実行する処理のフローチャートである。 第1漏れ判定及び第2漏れ判定の結果に基づく最終判定を行う処理のフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 吸気管
5 電子制御ユニット(判定手段、第1判定手段、第2判定手段))
9 燃料タンク
15 圧力センサ(圧力検出手段)
31 チャージ通路(第1の通路)
32 パージ通路(第2の通路)
33 キャニスタ
34 パージ制御弁
36 バイパス弁
37 空気通路
38 ベントシャット弁
40 蒸発燃料処理装置
42 イグニッションスイッチ(機関停止検出手段)

Claims (3)

  1. 燃料タンクと、大気に連通する空気通路が接続され、前記燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤を有するキャニスタと、該キャニスタと前記燃料タンクとを接続する第1の通路と、前記キャニスタと内燃機関の吸気系とを接続する第2の通路と、前記空気通路を開閉するベントシャット弁と、前記第2の通路に設けられたパージ制御弁とを備えた蒸発燃料処理装置の故障を診断する故障診断装置において、
    前記蒸発燃料処理装置内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記機関の停止を検出する機関停止検出手段と、
    該機関停止検出手段により前記機関の停止が検出されたときに、前記パージ制御弁及びベントシャット弁を閉弁し、その後の第1所定判定期間中の前記圧力検出手段による検出圧力の2回微分値に相当する判定パラメータに基づいて、前記蒸発燃料処理装置の漏れの有無を判定する第1判定手段とを備えることを特徴とする故障診断装置。
  2. 前記パージ制御弁及びベントシャット弁を閉弁した後において、前記第1所定判定期間より長い第2所定判定期間中の前記圧力検出手段による検出圧力と、該検出圧力の停滞時間との関係に基づいて、前記蒸発燃料処理装置の漏れの有無を判定する第2判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 燃料タンクと、大気に連通する空気通路が接続され、前記燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤を有するキャニスタと、該キャニスタと前記燃料タンクとを接続する第1の通路と、前記キャニスタと内燃機関の吸気系とを接続する第2の通路と、前記空気通路を開閉するベントシャット弁と、前記第2の通路に設けられたパージ制御弁とを備えた蒸発燃料処理装置の故障を診断する故障診断装置において、
    前記蒸発燃料処理装置内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記機関の停止を検出する機関停止検出手段と、
    該機関停止検出手段により前記機関の停止が検出されたときに、前記パージ制御弁及びベントシャット弁を閉弁し、その後の所定判定期間中の前記圧力検出手段による検出圧力と、該検出圧力の停滞時間との関係に基づいて、前記蒸発燃料処理装置の漏れの有無を判定する判定手段とを備えることを特徴とする故障診断装置。
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