JP4528206B2 - 蒸発燃料処理系のリークを判定する装置 - Google Patents

蒸発燃料処理系のリークを判定する装置 Download PDF

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本発明は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料をキャニスタに一時的に貯蔵し、貯蔵した蒸発燃料を吸気系に適宜供給する内燃機関の蒸発燃料処理系のリークの有無を判定する装置に関する。
従来、タンク内圧に基づいてリークの有無を判定する内燃機関の蒸発燃料処理系のリーク判定装置が、多く提案されている(例えば特許文献1を参照)。しかし、これらの装置では、タンク内圧が所定値に到達するまでの周期を複数回計測してから判定を行うなどの理由により、リーク判定までの所要時間が長いという問題がある。リーク判定時間が長くなると、判定処理中にも燃料の蒸発が進んで蒸発燃料処理系内の状態変化が生じる可能性が高くなるので、判定精度に影響を与えると考えられる。したがって、より迅速なリーク判定を行うことができる装置が求められている。
このような要求を満たすため、例えば、特許文献2では、タンク内圧の2回微分値に相当する判定パラメータに基づいて、リークの有無を判定するリーク判定装置が開示されている。この装置は、タンク内圧の変化量を求め、この圧力変化量の時間推移の近似直線の傾きAを算出して判定パラメータとする。この傾きAは、タンク内圧の2回微分値に相当するパラメータである。
特許文献2の装置では、系にリークが無い場合には、タンク内圧は一定割合で単調増加するので、判定パラメータは0となる。また、系にリークが有る場合には、タンク内圧はリークの度合いに応じた任意の値に収束するので、タンク内圧の変化量も収束に伴い徐々に減少していく。この結果、判定パラメータは任意の0以外の値を取るようになる。このような判定パラメータの特性によって、リーク判定を行う。
特許文献2のリーク判定装置では、タンク内圧が収束しはじめて、判定パラメータが所定のしきい値を超えた時点でリーク有りと判断することができるので、特許文献1などの装置と比べて短い期間でリーク判定を行うことが可能となる。
特開2001−349253号 特開2005−2987号
しかし、現在の一般的な圧力センサの分解能では、タンク内圧の2回微分値に相当する特許文献2の判定パラメータを十分に検出することができない。例えば、分解能より小さい圧力変化が生じた場合、実際の圧力変化が検出できず圧力変化量も0となってしまう。このような検出結果から判定パラメータを算出しても、母数が少ない間は誤差が大きく挙動が振動的になると考えられる。このため、判定パラメータが収束するまでリーク判定が行えないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、より迅速かつ高精度なリーク判定を行うことが可能な蒸発燃料処理系のリーク判定装置を提供することを目的とする。
本発明は、燃料タンクと、大気に連通する吸気口が設けられ、該燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタと、該燃料タンクおよび該キャニスタを接続する第1の通路と、該キャニスタを内燃機関の吸気系に接続する第2の通路と、キャニスタの吸気口を開閉するベントシャット弁と、該第2の通路に設けられたパージ制御弁とを備える蒸発燃料処理系のリークを判定する装置を提供する。この装置は、蒸発燃料処理系の圧力を検出する圧力センサと、圧力センサによる検出圧力の所定範囲において、分解能の高い高精度圧力を算出する圧力算出手段と、内燃機関の停止を検出する機関停止検出手段と、機関停止検出手段によって内燃機関の停止が検出されたならば、パージ制御弁およびベントシャット弁を閉弁した後、高精度圧力の2回微分値に相当する判定パラメータに基づいて、蒸発燃料処理系内にリークがあるかどうかを判定するリーク判定手段と、を備える。
この発明により、圧力センサの検出圧力の所定範囲において高分解能で圧力を計測できるので、タンク内圧の2回微分値に相当するリーク判定パラメータを高精度に算出することが可能となり、このパラメータの収束時間を短縮することできる。また、リーク判定までの所要時間が短縮するので、蒸発燃料処理系内の状態変化の影響を受けにくくなり、リーク判定の精度が向上する。
本発明の一実施形態によると、圧力算出手段は、検出圧力の所定範囲がA/D変換器の入力レンジと等しくなるように検出圧力を増幅させることにより、高精度圧力を算出する。
また、本発明の一実施形態よると、圧力算出手段は、検出圧力をA/D変換して得られる第1の出力と、検出圧力を所定量高くする増加成分を該検出圧力に重畳した信号をA/D変換して得られる第2の出力と、検出圧力を所定量低くする減少成分を該検出圧力に重畳した信号をA/D変換して得られる第3の出力と、を求める。そして、第1の出力、第2の出力、および第3の出力の平均値を高精度圧力とする。
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施形態に従う、内燃機関およびその制御装置の全体構成図である。
電子制御ユニット(以下、「ECU」)という)5は、車両の各部から送られてくるデータを受け入れる入力インタフェース5a、車両の各部の制御を行うための演算を実行するCPU5b、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリ5c、および車両の各部に制御信号を送る出力インタフェース5dを備えている。メモリ5cのROMには、車両の各部の制御を行うためのプログラムおよび各種のデータが格納されている。この発明に従うリーク判定を実施するためのプログラム、および該プログラムの実行の際に用いるデータおよびテーブルは、このROMに格納されている。ROMは、EPROMのような書き換え可能なROMでもよい。RAMには、CPU5bによる演算のための作業領域が設けられる。車両の各部から送られてくるデータおよび車両の各部に送り出す制御信号は、RAMに一時的に記憶される。
エンジン1は、例えば4気筒を備えるエンジンであり、吸気管2が連結されている。吸気管2の上流側にはスロットル弁3が配されており、スロットル弁3に連結されたスロットル弁開度センサ(θTH)4は、スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力してECU5に供給する。
燃料噴射弁6は、エンジン1とスロットル弁3の間に気筒毎に設けられ、ECU5からの制御信号によって開弁時間が制御される。燃料供給管7は、燃料噴射弁6および燃料タンク9を接続し、その途中に設けられた燃料ポンプ8が、燃料を燃料タンク9から燃料噴射弁6に供給する。図示しないレギュレータが、ポンプ8と燃料噴射弁6の間に設けられ、燃料の圧力が高すぎるときは図示しないリターン管を通して余分な燃料を燃料タンク9に戻す。こうして、スロットル弁3を介して取り込まれた空気は、吸気管2を通り、燃料噴射弁6から噴射される燃料と混合してエンジン1のシリンダ(図示せず)に供給される。
吸気管圧力(PB)センサ13および吸気温(TA)センサ14は、スロットル弁3の下流側に装着されており、それぞれ吸気管圧力PBおよび吸気温TAを検出し、それをECU5に送る。
エンジン1には、クランク角センサ17が設けられている。クランク角センサ17は、クランクシャフト(図示せず)の回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU5に出力する。
CRK信号は、所定のクランク角(たとえば、30度)で出力されるパルス信号である。ECU5は、該CRK信号に応じ、エンジン1の回転数NEを算出する。TDC信号は、ピストン(図示せず)のTDC位置に関連したクランク角度で出力されるパルス信号である。
エンジン水温(TW)センサ18は、エンジン1のシリンダブロックの冷却水が充満した気筒周壁(図示せず)に取り付けられ、エンジン冷却水の温度TWを検出し、それをECU5に送る。
エンジン1には排気管12が接続され、排気管12の途中に設けられた排気ガス浄化装置である三元触媒(図示せず)を介して排気する。三元触媒の上流に設けられたLAFセンサ19は広域空燃比センサであり、リーンからリッチにわたる範囲において排気ガス中の酸素濃度すなわち実空燃比を検出し、それをECU5に送る。
イグニッションスイッチ21がECU5に接続されている。イグニッションスイッチ21の切換信号は、ECU5に送られる。
車速(VP)センサ22および大気圧(PA)センサ23がECU5に接続されており、それぞれ、車両の速度VPおよび大気圧PAを検出し、それをECU5に送る。
エンジン1には、たとえば4速の変速機(図示せず)が連結されており、該変速機は、選択された変速比に従い、エンジン1の駆動力を車両の駆動輪に伝達する。
次に、蒸発燃料処理系50について説明する。燃料タンク9は、チャージ通路31を介してキャニスタ33に接続され、燃料タンク9からの蒸発燃料が、キャニスタ33に移動できるようになっている。
圧力センサ15は、キャニスタ33と燃料タンク9との間に設けられており、その検出信号はECU5に送られる。圧力センサ15の出力PTANKは、キャニスタ33および燃料タンク9内の圧力が安定している定常状態では、燃料タンク内の圧力に等しくなる。一方、圧力センサ15の出力PTANKは、キャニスタ33または燃料タンク9内の圧力が変化しているときは、実際のタンク内圧とは異なる圧力を示す。圧力センサ15の出力を、以下「タンク内圧PTANK」と呼ぶ。
キャニスタ33は、燃料蒸気を吸着する活性炭を内蔵し、通路37を介して大気に連通する吸気口(図示せず)を持つ。通路37の途中には、ベントシャット弁38が設けられる。ベントシャット弁38は、通常は開弁状態にあり、ECU5からの制御信号に従って閉弁する。
キャニスタ33は、パージ通路32を介して吸気管2のスロットル弁3の下流側に接続される。パージ通路32の途中には電磁弁であるパージ制御弁34が設けられ、キャニスタ33に吸着された燃料が、パージ制御弁34を介してエンジンの吸気系に適宜パージされる。パージ制御弁34は、ECU5からの制御信号に基づいて、オン−オフデューティ比を変更することにより、パージ流量を連続的に制御する。
この実施形態によると、イグニッションスイッチ21がオフされても、リーク判定を実施する期間中は、ECU5、バイパス弁36およびベントシャット弁38には電気が供給される。パージ制御弁34は、イグニッションスイッチ21がオフされると電気が供給されなくなり、閉弁状態を維持する。
各種センサからの入力信号はECU5の入力インタフェース5aに渡される。入力インタフェース5aは、受け取ったアナログ信号をデジタル信号に変換する。CPU5bは、変換されたデジタル信号を処理し、メモリ5cに格納されているプログラムに従って演算を実行し、車の各部のアクチュエータに送る制御信号を作り出す。この制御信号は出力インタフェース5dに送られ、出力インタフェース5dは、燃料噴射弁6、パージ制御弁34、バイパス弁36およびベントシャット弁38に制御信号を送る。
続いて、本発明の実施形態によるリーク判定装置について説明する。
本発明の実施形態では、迅速にリークの有無を検知するために、特許文献2と同様にタンク内圧PTANKの2回微分値に基づくリーク判定を行う。このように微分値を用いる場合には、計測圧力に基づく判定手法(例えば特許文献1)に比べて高いセンサ分解能が要求される。以下にその理由を説明する。
所定時間t経過時の到達圧力でリーク判定する手法(例えば特許文献1)において、到達圧力Pを判定するための分解能をNとするとき、Pの階級数nは次式で表される。
=P/N (1)
ただし、圧力Pは初期状態から必ず増加するので、nは1以上の整数である。また、Pの階級数nは、分解能Nが細かくなるほどに増加するので、階級数nはリーク判定の精度を意味する数値でもある。
上記手法における判定精度が十分であるとして、単位時間当たりの圧力変化dP/dtでリーク判定する手法について考える。圧力変化の最大値をP’max、分解能をNとするとき、圧力変化dP/dtの階級数nは次式で表される。
=P’max/N (2)
ただし、nは1以上の整数である。また、圧力変化dP/dtの階級数nは、分解能Nが高くなるほどに増加するので、階級数nはリーク判定の精度を意味する数値でもある。
ここで、圧力変化dP/dtによるリーク判定の精度(n)を、圧力センサによる精度(n)と同等にしたい場合、n=nとすれば良いので、(1)式および(2)式より、
Figure 0004528206

の関係が得られる。
圧力変化の最大値P’maxは、少なくともPまでの単調増加の割合であり、到達圧力Pおよび所定時間tを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0004528206
(3)式および(4)式より、次式のような関係式が得られる。
Figure 0004528206
(5)式を整理して、次式のような分解能NおよびNの関係式が得られる。
Figure 0004528206
ここで所定時間tに関しては、判定処理開始時の初期状態から到達圧力に達するまでには通常数分程度の時間がかかるので、t>>1であると考える。
したがって、(6)式により、圧力変化でリーク判定する手法の分解能Nは、到達圧力でリーク判定する手法の分解能Nを到達時間tで割った値までの範囲で分解能を向上させることによって、所望の判定精度が得られると考えられる。このような理由により、本発明の実施形態では、高分解能のタンク内圧PTANKを用いてリーク判定を行うこととしている。
次に、図2を参照して本発明の第1の実施形態によるリーク判定装置について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態によるリーク判定装置の構成図である。本実施形態では、圧力センサで計測されるタンク内圧PTANKのうち所定領域について複数倍に増幅することによりセンサ分解能を向上させる。そして高分解能となったタンク内圧力PTANKを使用することにより迅速なリーク判定を行う。
圧力センサ15は、リーク判定処理の開始時にベントシャット弁38を開弁して蒸発燃料処理系50を大気と連通させることにより、大気圧とタンク内圧PTANKとのオフセットが取られる。そして、ベントシャット弁38を閉弁した後に、圧力センサ15は、大気圧を0とする−60〜+60mmHgの範囲にわたってタンク内圧PTANKを計測し、これに対応する0〜5Vの電圧を出力する。圧力センサ15の出力電圧は、ECU5の入力インタフェース5aに入力される。
圧力センサ15の出力電圧は、通常、10ビットA/D変換回路59でアナログ値から1024段階のデジタル値へと変換される。そして、デジタル値に変換されたタンク内圧PTANKは、センサ異常検知部61などに入力される。センサ異常検知部61は、入力された−60〜+60mmHgの範囲にわたるタンク内圧PTANKに基づいて、断線やショートなどによるセンサの異常出力の検知を行う。このとき、120mmHgの圧力範囲を5Vの範囲で計測しているので、センサ異常検知部61に入力されるタンク内圧PTANKの分解能は、0.112mmHgとなる。
一方、本実施形態では、リーク判定のために、入力インタフェース5a内のオフセット回路51および増幅回路53によって、タンク内圧PTANK−10〜+20mmHgの範囲の信号を増幅した信号が生成される。圧力センサ15の検出電圧(0〜5V)のうち、タンク内圧−10〜+20mmHgに対応する電圧2.1〜3.3Vの領域を増幅して分解能を向上させ、この領域の信号を用いてリーク判定を行う。図3に示すように、オフセット回路51および増幅回路53が、圧力センサ15の出力(0V(―60mmHg)〜5V(+60mmHg))のうち2.1V(−10mmHg)から3.3V(+20mmHg)にわたる1.2V幅の領域(図3(a))を、0V(−10mmHg)から5V(+20mmHg)にわたる5V幅(図3(b))に変換する。
そして、この変換信号が、10ビットA/D回路55でデジタル値に変換され、リーク判定部57に入力される。このとき、30mmHgの圧力範囲を5Vの範囲で10ビットA/D変換することになるので、リーク判定部57に入力される圧力センサ15の分解能は0.03mmHgとなる。したがって、リーク判定部57に入力されるタンク内圧PTANKは、センサ異常判定部61などに入力されるタンク内圧PTANKと比べて約4倍の分解能となる。
リーク判定部57は、ベントシャット弁38が閉じることに応じてリーク判定を開始する。リーク判定は、所定時間の間隔で実行される。
リーク判定は、任意の既知の手法で実行することができる。本実施形態では、リーク判定部57は、タンク内圧PTANKの2回微分値に基づいて、蒸発燃料処理系50にリークがあるかどうかを判定する。この判定手法は、例えば特許文献2に開示されている公知の手法である。以下にその概略を説明するが、詳細については特許文献2を参照されたい。
図4は、タンク内圧PTANKの推移を示すタイムチャートの一例である。具体的には、図4は、大気開放処理の後にベントシャット弁38を閉じた時刻t0からのタンク内圧PTANKの推移を示す。図4の(a)は、蒸発燃料処理系50が正常な(すなわちリーク無しの)場合を示し、図4の(b)は、蒸発燃料処理系50にリークがある場合を示す。
図4より、蒸発燃料処理系50が正常なときは、タンク内圧PTANKはほぼ直線的に増加する。また、蒸発燃料処理系50にリークがあるときは、タンク内圧PTANKは、比較的大きな変化率で上昇した後、徐々に変化率が減少する。したがって、タンク内圧PTANKの変化率の推移を観測することにより、リークがあるかどうかを判定することができる。
本実施形態では、リークがあるかどうかを判定するための判定パラメータの算出に、タンク内圧PTANKの2回微分値を用いる。蒸発燃料処理系50が正常ならば、該タンク内圧PTANKの2回微分値はほぼゼロとなる。蒸発燃料処理系50にリークがあれば、該2回微分値は負の値となる。
図5の(a)は、一定時間毎にサンプリングされたタンク内圧PTANKの実測値の一例を示す。今回のサンプリングサイクルで検出されたタンク内圧をPTANK(k)で表すと、タンク内圧の変化量DPは、式(7)で表される。
DP=PTANK(k)−PTANK(k−1) (7)
図5の(b)は、変化量DPの推移を示すタイムチャートである。変化量DPが徐々に減少する傾向があることが、示されている。本願発明の一実施形態では、最小二乗法により、変化量DPの推移を示す回帰直線L1を求め、この傾きAを算出する。傾きAは、タンク内圧PTANKの2回微分値を表しており、リーク判定のパラメータとして使用される。なお、リーク判定パラメータAの算出方法およびリーク判定の処理フローの詳細については、特許文献2を参照されたい。
続いて、図6を参照して、本実施形態によるリーク判定の効果を説明する。図6(a)は、リーク判定処理中のタンク内圧PTANKの推移を示すタイムチャートである。図中、実線で表されるグラフ63は、オフセット回路51、増幅回路53およびA/D変換回路55によって約4倍の分解能となったタンク内圧の計測値を示す。図中、点線で表されるグラフ65は、圧力センサ15の計測値をそのまま10ビットA/D変換したときのタンク内圧の計測値を示す。
図6(b)は、リーク判定パラメータAの推移を示すタイムチャートである。図中、実線で表されるグラフ67は、高分解能のタンク内圧PTANK63に基づいて算出されたリーク判定パラメータAの時間推移を示す。図中点線で表されるグラフ69は、従来の分解能のタンク内圧PTANK65に基づいて算出されたリーク判定パラメータAの時間推移である。グラフ67およびグラフ69は、便宜上、判定パラメータAの絶対値を表示している。
上述のように、リーク判定パラメータAは、タンク内圧PTANKの2回微分値を表しており、最小二乗法によって算出される。最小二乗法に用いるタンク内圧PTANKのサンプル数が増加するにつれて、リーク判定パラメータは任意の数値に収束する。タンク内にリークが無い場合にはリーク判定パラメータは0に収束する。タンク内にリークが有る場合には、リークの度合いに応じて0以外の数値に収束する。そして、この収束値をリーク判定パラメータAとして、リーク判定を行う。
図6(b)のグラフ67とグラフ69を比較すると、グラフ69の挙動が大きく振動していることがわかる。この挙動の原因は、分解能の粗さにある。例えば、図中符号a〜cで示す区間内について注目すると、タンク内圧PTANK65は、時点aにおいてステップ状に増加し、区間Bにおいて一定の値を取って、時点cにおいて再びステップ状に増加している。このとき、タンク内圧PTANKの2回微分値に当たるリーク判定パラメータAの挙動69は、時点aにおいて急激に増大し、区間bでは偏差DPが0であるためパラメータは急激に0に近づいていき、時点cで再び急増する。このような挙動の原因は、グラフ65およびグラフ69の分解能が粗く、分解能より小さい圧力変化量を検出することができないので、1段階の増加量が大きくなりすぎるためである。グラフ67も多少の振動は見られるが微小である。
リーク判定パラメータAを決定するためには、パラメータAの挙動が任意の数値に収束しなければいけないので、グラフ69のような振動が発生している間は収束値を判定することができない。グラフ69の場合、リーク判定パラメータAが確定するのは時刻eである。
これに対して、グラフ67の挙動は大きな振動も見せずに安定して収束に向かっており、リーク判定パラメータAが確定する時刻dは、時刻eより短時間となっている。このように、本実施形態によるリーク判定手法によって、迅速にリーク判定パラメータを求めることができる。
また、パラメータの確定までの時間が短縮されると、さらなる燃料の蒸発やさまざまな外乱によるタンク内の状態変化の影響を受けにくくなる。したがって、本実施形態によるリーク判定手法によって、リーク判定の精度が向上する。
なお、本実施形態では、リーク判定用にセンサ出力を約4倍の分解能に変換しているが、別の分解能でリーク判定を行うことももちろん可能である。例えば、増幅する範囲や増幅率を変更することによって分解能を変更することができる。分解能は、使用環境等に応じて適宜設定することができる。
次に、図7を参照して本発明の第2の実施形態によるリーク判定装置について説明する。本実施形態では、圧力センサで計測されるタンク内圧PTANKに対応する電圧値に正負両方向の外乱を重畳することによりA/D変換回路のセンサ分解能を向上させる。そして高分解能となったタンク内圧力PTANKを使用することにより迅速なリーク判定を行う。
図7は、本発明の第2の実施形態によるリーク判定装置の構成図である。
圧力センサ15の出力信号は、ローパスフィルタ回路(図示せず)を介して、アナログスイッチ71のCH1入力に接続されている。また、アナログスイッチ71のCH0入力には、圧力センサ15出力の最大電圧以上の所定高電圧VH(例えば5V)が供給されている。また、アナログスイッチ71のCH2入力には、圧力センサ15出力の最小電圧以下の所定低電圧VL(例えば0V)が供給されている。
アナログスイッチ71で選択されたチャンネルの電圧値は、サンプルホールドコンデンサ(以下「SHコンデンサ」という)C0とバッファアンプ72を介して、A/D変換回路55でデジタル値に変換される。SHコンデンサC0の容量は、10〜20pF程度である。その後、後述するようにタンク内圧算出部73においてタンク内圧を示すデジタル値PTANKを算出する。タンク内圧PTANKは、リーク判定部57に送られてリーク判定処理に利用される。同様に、タンク内圧PTANKは、センサ異常検知部61などにも送られて、各処理が実行される。
図8は、アナログスイッチ71からタンク内圧算出部73までの動作を説明するためのタイミングチャートである。本実施形態では、短い周期TS(例えば15μsec程度)でアナログスイッチ71を切り替えてA/D変換を行う。図8のt0〜t5は、A/D変換のタイミングを示すが、実際には、時刻t1、t3、t4、およびt5においてA/D変換が行われ、時刻t0およびt2では、A/D変換は行われない。具体的には以下の手順によりA/D変換が実行される。
1) 最初にアナログスイッチ71をCH0入力に接続する(時刻ts0)。これにより、SHコンデンサC0の両端の電圧(以下「SHコンデンサ電圧」という)VC0は、所定高電圧VHに向かって上昇を開始する。
2) 時刻ts1にアナログスイッチ71をCH1入力に切り替える。これにより、SHコンデンサ電圧VC0は、センサ出力電圧VSに向かって下降を開始する。時刻t1においてA/D変換を行う。時刻t1においては、CH0入力接続時にコンデンサC0に蓄積された電荷が僅かに残っているため、センサ出力電圧VSより第1所定量ΔVHだけ高い電圧Vt1がA/D変換され、電圧Vt1に対応するデジタル値DVt1が出力される。
3) 時刻ts2にアナログスイッチ71をCH2入力に切り替える。これにより、SHコンデンサ電圧VC0は、所定低電圧VLに向かって下降を開始する。時刻t2においてはA/D変換は行わない。
4) 時刻ts3においてアナログスイッチ71をCH1入力に切り替える。これにより、SHコンデンサ電圧VC0は、センサ出力電圧VSに向かって上昇を開始する。時刻t3においてA/D変換を行う。時刻t3においては、CH2入力接続時にコンデンサC0から放電された電荷の減少分の影響が僅かに残っているため、センサ出力電圧VSより第2所定量ΔVLだけ低い電圧Vt3がA/D変換され、電圧Vt3に対応するデジタル値DVt3が出力される。
5) 時刻ts4においてはアナログスイッチ71がCH1入力に接続された状態を維持し、時刻t4においてA/D変換を行う。時刻t4においては、CH2入力接続時の影響は残っていないので、センサ出力電圧VSに対応する電圧Vt4がA/D変換され、対応するデジタル値DVt4が出力される。
6) 時刻ts5においてもアナログスイッチ71がCH1入力に接続された状態を維持し、時刻t5においてA/D変換を行う。時刻t5においても、CH2入力接続時の影響は残っていないので、センサ出力電圧VSに対応する電圧Vt5がA/D変換され、対応するデジタル値DVt5が出力される。
上記ステップ1)〜6)が1つのサンプリング(A/D変換)動作であり、タンク内圧算出部73は、下記式(8)により、A/D変換回路55から出力されるデジタル値DVt1、DVt3、DVt4、およびDVt5を平均化して、タンク内圧を示すデジタル値PTANKを算出する。
PTANK=(DVt1+DVt3+DVt4+DVt5)/4 (8)
図9は、A/D変換の実行タイミングと、他の演算の実行タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。すなわち、本実施形態では、2ミリ秒周期で、リーク判定やセンサ異常検知などの制御が実行され、圧力センサ15の出力電圧のオーバーサンプリング処理は、これらの制御演算の前の期間に実行される。このサンプリング処理期間は、タンク内圧の変化速度に対して十分に短いので、サンプリング処理期間中の圧力センサ15の出力電圧はほぼ一定とみなすことができる。図9に示す下向きの矢印が、上記ステップ1)〜6)のタイミングを示している。
図10は、10mVの振幅(本実施形態の分解能の2倍)の正弦波信号を入力したときに得られるデジタル値を示す図である。同図(a)は、通常の2ミリ秒周期のA/D変換処理により得られるデジタル値を示す。出力されるデジタル値は3値のみであり、中間の値が出力されないことが明らかである。
同図(b)は、本実施形態のオーバーサンプリングによるA/D変換処理により得られるデジタル値を示す。中間的な値も出力されるので、入力信号により忠実なデジタル値が得られていることが明らかである。
以上のように本実施形態では、圧力センサ15の出力信号、および重畳信号成分である第1所定量ΔVHおよび第2所定量ΔVLをセンサ出力信号に重畳した信号(厳密には第1所定量ΔVHが加算された信号、および第2所定量ΔVLが減算された信号)について、短い周期で4回A/D変換を行い、その結果得られるデジタル値を平均化することにより、タンク内圧のデジタル値PTANKを得るようにしたので、第1所定量ΔVHおよび第2所定量ΔVLを適切に設定することにより、A/D変換回路55の分解能を確実に向上させることができる。
なお、第1所定量ΔVHおよび第2所定量ΔVLは、A/D変換回路55が出力するデジタル値の分解能に対応する電圧(本実施形態では5mV)の1/2程度とすることが望ましい。
以上、本発明の具体的な実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
本発明の実施形態に従う、内燃機関およびその制御装置の全体構成図である。 本発明の第1の実施形態によるリーク判定装置の構成図である。 本発明の第1の実施形態におけるリーク判定用のタンク内圧を示す図である。 タンク内圧の推移を示すタイムチャートである。 一定時間毎にサンプリングされたタンク内圧PTANKの実測値、および該実測値に基づいて算出された変化量DPの推移を示すタイムチャートである。 リーク判定処理中のタンク内圧、およびタンク内圧に基づいて算出されたリーク判定パラメータの推移を示すタイムチャートである。 本発明の第2の実施形態によるリーク判定装置の構成図である。 本発明の第2の実施形態におけるA/D変換の実行手順を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるA/D変換および他の演算のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態における振幅の小さい正弦波をA/D変換した結果を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
5 ECU
6 燃料噴射弁
9 燃料タンク
15 圧力センサ
34 パージ制御弁
38 ベントシャット弁


Claims (2)

  1. 燃料タンクと、大気に連通する吸気口が設けられ、該燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタと、該燃料タンクおよび該キャニスタを接続する第1の通路と、該キャニスタを内燃機関の吸気系に接続する第2の通路と、キャニスタの吸気口を開閉するベントシャット弁と、該第2の通路に設けられたパージ制御弁とを備える蒸発燃料処理系のリークを判定する装置であって、
    前記蒸発燃料処理系の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサによる検出圧力の所定範囲において、分解能の高い高精度圧力を算出する圧力算出手段と、
    前記内燃機関の停止を検出する機関停止検出手段と、
    前記機関停止検出手段によって前記内燃機関の停止が検出されたならば、前記パージ制御弁および前記ベントシャット弁を閉弁した後、前記高精度圧力の2回微分値に相当する判定パラメータに基づいて、前記蒸発燃料処理系内にリークがあるかどうかを判定するリーク判定手段と、を備え
    前記圧力算出手段は、前記検出圧力をA/D変換して得られる第1の出力と、前記検出圧力を所定量高くする増加成分を該検出圧力に重畳した信号をA/D変換して得られる第2の出力と、前記検出圧力を所定量低くする減少成分を該検出圧力に重畳した信号をA/D変換して得られる第3の出力とを求め、前記第1の出力、第2の出力、および第3の出力の平均値を前記高精度圧力とする、リーク判定装置。
  2. 前記圧力算出手段は、前記所定範囲がA/D変換器の入力レンジと等しくなるように前記検出圧力を増幅させることにより、前記高精度圧力を算出する、請求項1に記載のリーク判定装置。
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