JP2005002963A - 金具付エキゾーストマウント - Google Patents

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Masaaki Mishima
雅明 三島
Koji Makino
孝司 牧野
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Abstract

【課題】金具付エキゾーストマウントにおいて、排気系部材からの輻射熱によって取付金具とゴム弾性体とが接着剥離する問題を解消する。
【解決手段】取付金具22にゴム弾性体20を一体に加硫接着して成り、自動車の排気系部材(エキゾーストパイプ10)を車体に弾性的に支持する金具付エキゾーストマウント18において、取付金具22の排気系部材(エキゾーストパイプ10)から輻射熱を受ける部分の外面にゴム層から成る遮熱部44を設ける。ここで遮熱部44は取付金具22の外面との間に空気層を形成するものとなしておくことができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車のエキゾーストパイプ,マフラ等の排気系部材を車体に支持し、同時に排気系部材の振動が車体に伝わるのを防止するエキゾーストマウントに関し、詳しくは取付金具にゴム弾性体を一体に加硫接着して成る金具付エキゾーストマウントに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
自動車において、燃料と空気との混合ガスはシリンダ内部で燃焼して燃焼ガスを発生する。
この燃焼ガスはエキゾーストマニホールド,エキゾーストパイプ,マフラ等排気系部材にて構成された排気系を通じて外部に排出される。
【0003】
この排気系部材を車体に支持し、同時に排気系部材から車体側に振動が伝達されるのを防止する目的でエキゾーストマウントが用いられている。
このエキゾーストマウントには、取付金具にゴム弾性体を一体に加硫接着して成る金具付きのものと、ゴム弾性体単体から成るものとがあり、要求特性に応じてそれらが使い分けられている。
【0004】
ところで排気系部材は高温に熱せられており、その近傍に配置されるエキゾーストマウントは排気系部材からの輻射熱を受けて劣化を起し易い問題がある。
特に問題となるのは金具付エキゾーストマウントにおいて、取付金具とゴム弾性体とが接着層で剥離する問題である。
【0005】
後者のゴム弾性体単体のエキゾーストマウントの場合、このような接着剥離の問題は生じないが、前者の金具付エキゾーストマウントの場合、取付金具が排気系部材からの輻射熱を受けて加熱され、温度条件等によっては取付金具とゴム弾性体との界面の接着層が、その耐熱温度よりも高温に熱せられてしまって破壊され、取付金具とゴム弾性体とが接着剥離する問題を生ずるのである。
而して金具付エキゾーストマウントにおいて取付金具とゴム弾性体とが接着剥離を生じてしまうと本来の機能を発揮できなくなってしまう。
【0006】
図9はこの種金具付エキゾーストマウントとして従来用いられているものの具体例を示したもので、図中200は排気系部材としてのエキゾーストパイプ、202はその近傍に配置された金具付エキゾーストマウントである。
この金具付エキゾーストマウント202は、取付金具204とゴム弾性体206とを一体に加硫接着した形態をなしている。
【0007】
取付金具204はアウタ金具を成しており、全体として板状且つ曲り形状をなしている。
具体的には、取付金具204は略コ字形状をなしていて、一対の側板部207と底板部208とを有しており、また一対の側板部207の上端部には互いに逆向きに開いたフランジ状の固定部210を有していて、それら固定部210において車体212に締結固定されるようになっている。
【0008】
一方、ゴム弾性体206は中心部の円筒部(筒状部)214,円筒部214と取付金具204における一対の側板部207とを結ぶ方向に橋架け状に延びて互いを連結する一対のブリッジ部216を有しており、それらブリッジ部216の外端面218において、側板部207に対し接着層を介して一体に加硫接着されている。
【0009】
220はエキゾーストパイプ200から湾屈曲して延び出した支持ロッドであって、この支持ロッド220がゴム弾性体206における中心部の円筒部214内部に嵌入されている。
即ちこの支持ロッド220を介してエキゾーストパイプ200が、金具付エキゾーストマウント202により車体212に弾性的に支持されている。
【0010】
この金具付エキゾーストマウント202の場合、取付金具204における図中右側の側板部207、即ちエキゾーストパイプ200側の側板部207が、高温に熱せられたエキゾーストパイプ200からの輻射熱を受けて温度上昇し、その熱がゴム弾性体206と側板部207との界面の接着層に伝えられる。
そして場合によって接着層がその耐熱温度を超えて加熱されることで破壊され、これによりゴム弾性体206、詳しくは図9中拡大図に示すようにブリッジ部216の外端面218と側板部207とが接着剥離してしまう問題を生ずるのである。
【0011】
尚、排気系部材からの輻射熱による悪影響を防ぐために遮熱部を設けるようにしたものが従来各種提案されている。
例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3には、エキゾーストパイプ(排気系部材)と車体フロアとの間に遮熱板を設け、排気系部材からの輻射熱によって車体フロアが加熱されるのを防止する点が開示されている。
【0012】
しかしながらこれら特許文献1〜3に開示のものは、排気系部材からの輻射熱によって車体フロアが加熱されるのを防止するためのもので、これら特許文献1〜3に開示のものでは本発明の課題を解決することはできない。
【0013】
一方下記特許文献4には、エキゾーストマウント等に用いられる防振装置の本体ゴムをゴム膜で被覆し、そのゴム膜のみに輻射熱による硬化を集中させて、輻射熱による悪影響が本体ゴムに及ぶのを防止するようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献4に開示のものもまた、本体ゴムを熱による劣化から防ぐためのもので、本発明の課題を解決することはできない。
【0014】
【特許文献1】
特開平9−175198号公報
【特許文献2】
特開2000−190744号公報
【特許文献3】
特開2002−362430号公報
【特許文献4】
特開平7−197967号公報
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の金具付エキゾーストマウントはこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、取付金具にゴム弾性体を一体に加硫接着して成り、自動車の排気系部材を車体に弾性的に支持する金具付エキゾーストマウントであって、前記取付金具に且つ少なくとも前記排気系部材からの輻射熱を受ける部分の外面側に該輻射熱を遮る遮熱部を設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項2のものは、請求項1において、前記取付金具は内面が接着層を介して前記ゴム弾性体に加硫接着されており、該取付金具の該接着層とは反対側の面である前記外面側に前記遮熱部が設けてあることを特徴とする。
【0017】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記取付金具は板状且つ曲り形状をなすアウタ金具を成していて、該取付金具の内側に前記ゴム弾性体が設けられており、該ゴム弾性体は中心部の筒状部と該取付金具とを結ぶ方向に橋架け状に延びて互いを連結する一対のブリッジ部を有していて、各ブリッジ部の外端面が該取付金具の内面に加硫接着されており、該ブリッジ部の外端面と反対側の前記取付金具の外面側に前記遮熱部が設けてあることを特徴とする。
【0018】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記遮熱部が前記取付金具の外面に加硫接着されたゴム層であることを特徴とする。
【0019】
請求項5のものは、請求項4において、前記ゴム層は前記排気系部材側の外面と前記取付金具の外面との間に空気層を形成していることを特徴とする。
【0020】
請求項6のものは、請求項4,5の何れかにおいて、前記ゴム層は前記取付金具の内側に設けられた前記ゴム弾性体と繋がった形態で形成されていることを特徴とする。
【0021】
請求項7のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記遮熱部が前記取付金具の外面との間に空気層を形成する状態で該取付金具に一体に構成された板状の金属材から成っていることを特徴とする。
【0022】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、金具付エキゾーストマウントにおいて排気系部材からの輻射熱を受ける部分の外面側に、その輻射熱を遮る遮熱部を設けたもので、かかる本発明によれば、輻射熱による取付金具の温度上昇を良好に抑制でき、取付金具とゴム弾性体との接着層の熱破壊を防止して、それら取付金具とゴム弾性体との接着剥離を防止することが可能となる。
【0023】
請求項2は、ゴム弾性体に対し接着層を介して加硫接着されている取付金具の内面に対し、それと反対側の面である外面側に上記遮熱部を設けたもので、このようにしておけば取付金具の、ゴム弾性体に対して加硫接着されている部分の温度上昇を効果的に抑制して、取付金具とゴム弾性体との接着剥離を有効に防止することができる。
【0024】
本発明は、取付金具が板状且つ曲り形状をなすアウタ金具を成していてその内側にゴム弾性体が設けられた形態をなし、且つそのゴム弾性体が中心部の筒状部と取付金具とを結ぶ方向に橋架け状に延びて互いを連結する一対のブリッジ部を有していて、それらブリッジ部の外端面が取付金具の内面に加硫接着されて成る金具付エキゾーストマウントに適用して有効で、この場合において取付金具におけるブリッジ部の外端面と反対側の外面側に上記遮熱部を設けておくことができる(請求項3)。
【0025】
次に請求項4は、上記遮熱部を取付金具の外面に加硫接着したゴム層にて構成したもので、この請求項4の金具付エキゾーストマウントの場合、そのゴム層で排気系部材からの輻射熱を受けることで、取付金具が輻射熱により温度上昇するのを抑制することができる。
またこのように取付金具に加硫接着したゴム層にて遮熱部を構成した場合、遮熱部を金具付エキゾーストマウントに容易に一体に形成することができ、所要コストも安価となすことができる。
【0026】
この場合において、そのゴム層は排気系部材側の外面と取付金具の外面との間に空気層を形成する形態で設けておくことができる(請求項5)。
このようになした場合、空気層の形成によってゴム層から成る遮熱部の内部に熱が篭るのを良好に防ぐことができるとともに、その空気層の断熱効果によって、輻射熱による取付金具の温度上昇を更に効果的に抑制することができる。
【0027】
またこのようなゴム層にて遮熱部を構成する場合において、そのゴム層は取付金具の内側に設けたゴム弾性体と繋がった形態で形成しておくことができる(請求項6)。
このようになしておけば、金具付エキゾーストマウントを製造するに際して、ゴム材の注入によってゴム弾性体を成形すると同時に、そのゴム材を取付金具の外面側にまで回し込んで遮熱部をゴム弾性体と同時に一体に加硫成形し、且つ取付金具に対してゴム弾性体とともに接着することができる。これにより金具付き且つ遮熱部付きのエキゾーストマウントを、従来と同様の製造方法でより簡単に安価に製造することができる。
【0028】
次に請求項7は、取付金具の外面との間に空気層を形成する状態で板状の金属材を取付金具に一体に構成し、以って上記遮熱部となしたもので、このようになした場合においても、排気系部材からの輻射熱によって金具付エキゾーストマウントにおける取付金具が温度上昇するのを抑制し、取付金具とゴム弾性体との接着剥離の問題を解決することが可能である。
【0029】
またこの板状の金属材から成る遮熱部もまた、取付金具の外面との間に空気層を形成する状態で設けられていることから、その空気層による断熱効果で遮熱作用を良好に発揮させることができる。
【0030】
加えてこの板状の金属材から成る遮熱部は、取付金具と一体に構成されているため、従来の金具付エキゾーストマウントに比べて部品点数が多くなり、組付けの工数も多くなるといった問題を生じない利点を有する。
【0031】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10,12は排気系14を構成する排気系部材としてのエキゾーストパイプ,マフラである。
この排気系14は図中P,P及びPの各点において車体に支持される。
図1中16はその支持のためにマフラ12及びエキゾーストパイプ10から延び出した支持ロッドである。
【0032】
図2は図1のP点における支持の例を示したもので、図中18はゴム弾性体20と取付金具22とを一体に加硫接着して成る形態の金具付エキゾーストマウント(以下単にエキゾーストマウントとする)で、取付金具22において車体に取付固定され、そしてゴム弾性体20における中心部の円筒部(筒状部)24にエキゾーストパイプ10から湾屈曲して延び出した支持ロッド16が嵌入されることで、かかるエキゾーストパイプ10がエキゾーストマウント18にて車体に弾性的に支持される。
【0033】
図3及び図4に、エキゾーストマウント18の構成が具体的に示してある。
これらの図に示しているように、取付金具22はエキゾーストマウント18におけるアウタ金具を成すものであって、全体として板状且つ曲り形状をなしている。
【0034】
詳しくは、この取付金具22は全体として略コ字形状をなしていて、一対の側板部26と底板部28とを有しており、また一対の側板部26の上端部には互いに逆向きに開いたフランジ状の固定部30が設けられていて、それら固定部30の締結孔32においてボルト等締結具により車体に取付固定されるようになっている。
尚、底板部28には水抜穴34が設けられている。
【0035】
ここでエキゾーストマウント18は、図2及び図5に示しているように取付金具22における一方(図5中右側)の側板部26の外面が、エキゾーストパイプ10に対向する状態に配置されている。
【0036】
ゴム弾性体20は、上記のように中心部に円筒部24を有しており、その中心孔36に支持ロッド16が嵌入されるようになっている。
この円筒部24の上側と下側とには、それぞれ上向き及び下向きに突出する形態でストッパ部38,40が一体に成形されている。
【0037】
ゴム弾性体20はまた、中心部の円筒部24と取付金具22における一対の側板部26とを結ぶ方向に橋架け状に延びて互いを連結する一対のブリッジ部42−1,42−2を有している。
これら一対のブリッジ部42−1,42−2は全体としてハ字状をなしており、それぞれの外端面が取付金具22における側板部26の内面に接着層を介して加硫接着され、取付金具22と一体化されている。
【0038】
本例において、図5にも示しているように一対の側板部26の内、エキゾーストパイプ10に対向する一方(図5中右側)の側板部26の外面(即ちエキゾーストパイプ10からの輻射熱を受ける部分の外面)に、板状のゴム層から成る遮熱部44が設けられている。
ここで遮熱部44は、側板部26に対して加硫接着により一体化されている。
【0039】
尚、遮熱部44は側板部26における内面のブリッジ部42−2の外端面との接着面よりも広い面積に亘って設けられている。
本例において、このゴム層から成る遮熱部44は図6に示すように肉厚t=略4.5mmで形成されている。
【0040】
図6に示しているように、側板部26の外面に形成されたゴム層から成る遮熱部44は、側板部26の幅方向両端部の連結部46によってゴム弾性体20に繋がった形態で形成されている。
即ち、ゴム弾性体20を形成しているゴムがそのまま側板部26の端面を回り込んで遮熱部44を形成している。
【0041】
本例のエキゾーストマウント18は、中心部の円筒部24内部に嵌入された支持ロッド16を介してエキゾーストパイプ10を車体に弾性的に支持するとともに、エキゾーストパイプ10の振動をゴム弾性体20の弾性変位により吸収し、振動が車体側へと伝達されるのを防止する。
【0042】
以上のような本例のエキゾーストマウント18によれば、エキゾーストパイプ10からの輻射熱による取付金具22の温度上昇を良好に抑制でき、取付金具22とゴム弾性体20との接着層の熱破壊を防止して、それら取付金具22とゴム弾性体20との接着剥離を防止することができる。
【0043】
更に本例では、ゴム弾性体20に対し接着層を介して加硫接着されている取付金具22の内面に対し、それと反対側の面である外面側に遮熱部44を設けていることから、取付金具22の、ゴム弾性体20に対して加硫接着されている部分の温度上昇を効果的に抑制して、取付金具22とゴム弾性体20との接着剥離をより有効に防止できる。
【0044】
また本例では取付金具22の外面に加硫接着したゴム層にて遮熱部44を構成していることから、遮熱部44をエキゾーストマウント18に容易に一体に形成することができ、所要コストを安価となすことができる。
【0045】
また本例ではこのゴム層から成る遮熱部44を、取付金具22の内側のゴム弾性体20と繋がった形態で形成していることから、エキゾーストマウント18を製造するに際して、ゴム材の注入によってゴム弾性体20を成形すると同時に、そのゴム材を取付金具22の外面側にまで回し込んで遮熱部44をゴム弾性体20と容易に一体に加硫成形でき且つ取付金具22に接着することができる。
従って本例によれば取付金具22付き且つ遮熱部44付きのエキゾーストマウント18を、従来と同様の製造方法で簡単に安価に製造することができる。
【0046】
図7は本発明の他の実施例を示している。
この例はゴム層にて遮熱部44を形成している点で上記実施例と同様であるが、この例では遮熱部44が、エキゾーストパイプ10側(図中右側)の自身の外面と側板部26の外面との間に空気層48を形成している。
ここで空気層48は、寸法tが例えば2mm程度とされている。
【0047】
ここで空気層48は、図7中紙面と直角方向の両端面が開口形状とされており、空気層48に対して空気が自由に出入可能となしてある。
尚この例においてもゴム層から成る遮熱部44は、ゴム弾性体20に対し連結部50において繋がった形態で形成されている。
但しこの例では連結部50が、図7中上端部と下端部とに部分的に設けられている。
【0048】
本例によれば、空気層48の形成によって遮熱部44の内部に熱が篭るのを良好に防ぐことができるとともに、その空気層48の高い断熱効果によって、輻射熱による取付金具22の温度上昇を更に効果的に抑制することができる。
【0049】
図8は本発明の更に他の実施例を示している。
この例は取付金具22の一部を延長して遮熱部52を構成した例である。
詳しくは、遮熱部52は取付金具22と同材質の板状の金属材から成っていて、取付金具22における一方(図中右側)の側板部26の外面との間に空気層56を形成する状態で設けられ、連結部54において取付金具22のフランジ状の固定部30に連結され、取付金具22に一体化されている。
【0050】
本例においても、エキゾーストパイプ10からの輻射熱によって取付金具22が温度上昇するのを抑制し、取付金具22とゴム弾性体20との接着剥離の問題を解決することが可能である。
またこの板状の金属材から成る遮熱部52も、取付金具22の外面との間に空気層56を形成する状態で設けられているため、熱の篭りを防止できるとともに空気層56の断熱効果により遮熱作用を良好に発揮させることができる。
【0051】
加えてこの板状の金属材から成る遮熱部52は、取付金具22と一体に構成されているため、従来の金具付エキゾーストマウントに比べて部品点数が多くなり組付けの工数も多くなるといった問題を生じない。
【0052】
以上の例は図1におけるP点における支持の例であるが、図1のP点,P点における支持にも適用可能である。
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明においては取付金具22が上例以外の他の形態をなしているものにおいても適用可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】排気系を構成するエキゾーストパイプとマフラとを車体への支持位置とともに示す図である。
【図2】本例のエキゾーストマウントによるエキゾーストパイプの支持構造を示す図である。
【図3】同実施例のエキゾーストマウントの斜視図である。
【図4】(A):同実施例のエキゾーストマウントの平面図である。
(B):同実施例のエキゾーストマウントの正面図である。
(C):同実施例のエキゾーストマウントの側面図である。
【図5】同実施例のエキゾーストマウントの断面構成をエキゾーストパイプとの関係において示した図である。
【図6】同実施例のエキゾーストマウントの要部の図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す図である。
【図8】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図9】従来のエキゾーストマウントの一例をエキゾーストパイプとの関係において示した図である。
【符号の説明】
10 エキゾーストパイプ(排気系部材)
12 マフラ(排気系部材)
14 排気系
18 金具付エキゾーストマウント
20 ゴム弾性体
22 取付金具
24 円筒部(筒状部)
42−1,42−2 ブリッジ部
44,52 遮熱部
48,56 空気層

Claims (7)

  1. 取付金具にゴム弾性体を一体に加硫接着して成り、自動車の排気系部材を車体に弾性的に支持する金具付エキゾーストマウントであって、
    前記取付金具に且つ少なくとも前記排気系部材からの輻射熱を受ける部分の外面側に該輻射熱を遮る遮熱部を設けたことを特徴とする金具付エキゾーストマウント。
  2. 請求項1において、前記取付金具は内面が接着層を介して前記ゴム弾性体に加硫接着されており、該取付金具の該接着層とは反対側の面である前記外面側に前記遮熱部が設けてあることを特徴とする金具付エキゾーストマウント。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記取付金具は板状且つ曲り形状をなすアウタ金具を成していて、該取付金具の内側に前記ゴム弾性体が設けられており、該ゴム弾性体は中心部の筒状部と該取付金具とを結ぶ方向に橋架け状に延びて互いを連結する一対のブリッジ部を有していて、各ブリッジ部の外端面が該取付金具の内面に加硫接着されており、該ブリッジ部の外端面と反対側の前記取付金具の外面側に前記遮熱部が設けてあることを特徴とする金具付エキゾーストマウント。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記遮熱部が前記取付金具の外面に加硫接着されたゴム層であることを特徴とする金具付エキゾーストマウント。
  5. 請求項4において、前記ゴム層は前記排気系部材側の外面と前記取付金具の外面との間に空気層を形成していることを特徴とする金具付エキゾーストマウント。
  6. 請求項4,5の何れかにおいて、前記ゴム層は前記取付金具の内側に設けられた前記ゴム弾性体と繋がった形態で形成されていることを特徴とする金具付エキゾーストマウント。
  7. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記遮熱部が前記取付金具の外面との間に空気層を形成する状態で該取付金具に一体に構成された板状の金属材から成っていることを特徴とする金具付エキゾーストマウント。
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JP2012117403A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Tokai Rubber Ind Ltd マフラーサポート
JP2012117404A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Tokai Rubber Ind Ltd マフラーサポート

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